説明

グリシン輸送阻害剤

本発明は、式(I)で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物、神経障害および神経精神障害、特に、精神病、認知症または注意欠陥障害の治療薬の製造におけるそれらの使用に関する。本発明はまた、これらの化合物の製造方法およびそれらの医薬処方物を含む。



Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中、
1は、C1-4アルキル、C3-6シクロアルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロC1-4アルキル、フェニル、ハロC1-4アルコキシ、ハロフェニル、C1-4アルキルスルホキシ、C1-4アルキルスルホニル、ブロモおよびクロロからなる群から選択され;
2は、水素、ハロゲン、シアノ、C1-4アルキル、フェニル、ハロC1-4アルキル、ハロC1-4アルコキシ、ハロフェニル、C1-4アルコキシC1-4アルキルおよびC3-6シクロアルキルからなる群から選択され;
3は、水素、ハロゲン、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロC1-4アルキル、ハロC1-4アルコキシおよびC3-6シクロアルキルからなる群から選択され;
4は、水素、ハロゲン、C1-3アルキル、ハロC1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、フェニル、ハロC1-4アルコキシ、ハロフェニル、C1-4アルコキシC1-4アルキルおよびC3-6シクロアルキルからなる群から選択され;
5は、水素、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、C1-4アルキルチオ、フェニル、ハロC1-4アルキル、ハロC1-4アルコキシ、ハロフェニル、C1-4アルコキシC1-4アルキルおよびC3-6シクロアルキルからなる群から選択され;
(ここで、Z1〜Z5のうち2個以上がメトキシである場合、Z1およびZ5だけがメトキシである);
3およびR4は、独立して、水素、および1個またはそれ以上の基Yで置換されていてもよいC1-4アルキルから選択されるか;またはR3およびR4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって基Y'で置換されていてもよい飽和または部分不飽和4員、5員、6員または7員炭素環を形成し;
Yは、C1-4アルコキシ、ヒドロキシ、ハロC1-4アルコキシおよびC3-5シクロアルキルからなる群から選択され;
Y'は、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、ハロC1-4アルコキシ、C3-5シクロアルキルおよびC5-10アリールからなる群から選択されるか、またはY'は、4員、5員、6員または7員炭素環上の2個の原子の間で−CH2−または−CH2−CH2−橋を形成し;
5およびR6は、独立して、1個またはそれ以上の基Xで置換されていてもよいC1-4アルキルであるか;またはR5およびR6はそれらが結合している炭素原子と一緒になって1個またはそれ以上の基X'で置換されていてもよい飽和5員または6員炭素環を形成し、R5およびR6がそれらが結合している炭素原子と一緒になって5員飽和炭素環を形成する場合、この環は、O、NおよびS(O)m(ここで、mは、0、1または2である)から選択されるさらなるヘテロ原子団を含んでいてもよく;
Xは、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-4アルコキシ、ハロC1-4アルキル、ハロC1-4アルコキシおよびC5-10アリールからなる群から選択され;
X'は、ハロゲン、ヒドロキシ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシ、ハロC1-4アルキル、ハロC1-4アルコキシおよびC5-10アリールからなる群から選択される;
(ここで、R3、R4、R5およびR6のすべてが同時に非置換メチルであることはない);
ただし、
同時に、Z1がプロピルオキシであり、Z3がクロロであり、Z2=Z4=Z5=Hであり、R5およびR6が共にメチルである場合、R3およびR4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって2−メチルピロリジン基を形成することはなく;
同時に、Z1がメチルであり、Z3がメトキシであり、Z2=Z4=Z5=Hであり、R5およびR6が共にメチルである場合、R3およびR4はそれらが結合している窒素原子と一緒になってピロリジン基を形成することはない]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物。
【請求項2】
式(Ia):
【化2】

[式中、
1は、C1-4アルキル、C1-2アルコキシ、C1-4アルキルチオ、ハロC1-4アルキルおよびクロロからなる群から選択され;
2は、水素、ハロゲン、ハロC1-4アルキルおよびC1-4アルキルからなる群から選択され;
3は、水素、ハロゲン、ハロC1-4アルキルおよびC1-4アルキルからなる群から選択され;
4は、水素およびハロゲンからなる群から選択され;
5は、ブロモ、C1-4アルキル、C1-4アルコキシおよびハロC1-4アルキルからなる群から選択され;
3およびR4は、独立して、非置換メチルまたはエチルであるか、またはR3およびR4はそれらが結合している窒素原子と一緒になって飽和5員または6員炭素環を形成し;
5およびR6は、独立して、メチルまたはエチルであるか、またはR5およびR6はそれらが結合している炭素原子と一緒になって飽和5員炭素環を形成し;
基R3/R4の組および基R5/R6の組のうち少なくとも1組は、それらがそれぞれ結合している窒素原子または炭素原子と共に環状の基を形成する]
で示される化合物またはその塩もしくは溶媒和物である、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
実施例1〜260のいずれかまたはその塩もしくは溶媒和物である、請求項1または請求項2記載の化合物。
【請求項4】
治療に用いるための、請求項1〜3いずれか1項記載の化合物。
【請求項5】
GlyT1によって媒介される障害の治療に用いるための、請求項4記載の化合物。
【請求項6】
障害が、統合失調症を包含する精神病、認知症または注意欠陥障害である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
GlyT1によって媒介される障害に罹患しているかまたは罹患しやすいヒトを含む哺乳動物の治療方法であって、請求項4記載の化合物の有効量を投与することを含む方法。
【請求項8】
障害が、統合失調症を包含する精神病、認知症または注意欠陥障害である、請求項7記載の方法。
【請求項9】
GlyT1によって媒介される障害の治療のための薬物の調製における請求項1記載の化合物の使用。
【請求項10】
障害が、統合失調症を包含する精神病、認知症または注意欠陥障害である、請求項9記載の使用。
【請求項11】
請求項4記載の化合物、および少なくとも1つの医薬上許容される担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項12】
さらに、5HT3アンタゴニスト、セロトニン作動薬、NK−1アンタゴニスト、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)、三環系抗うつ薬、ドーパミン作動性抗うつ薬、H3アンタゴニスト、5HT1Aアンタゴニスト、5HT1Bアンタゴニスト、5HT1Dアンタゴニスト、D1作動薬、M1作動薬、抗痙攣薬から選択される抗うつ薬;非定型抗精神病薬および向知性薬から選択される1つまたはそれ以上の他の治療薬を含む、請求項11記載の医薬組成物。
【請求項13】
請求項1〜3いずれか1項記載化合物の製造方法であって、
式(II):
【化3】

[式中、R3、R4、R5およびR6は、請求項1〜3いずれか1項にて式(I)において定義したとおりである]
で示される化合物を式(III):
【化4】

[式中、Z1、Z2、Z3、Z4およびZ5は、請求項1〜3いずれか1項にて式(I)において定義したとおりであり、Lは、適当な脱離基を表す]
で示される化合物と反応させ;
次いで、
いずれもの保護基を除去してもよく;および/または
式(I)で示される化合物を式(I)で示される別の化合物に変換してもよく;および/または
塩または溶媒和物を形成してもよい
工程を含む方法。
【請求項14】
式(II):
【化5】

[式中、R3、R4、R5およびR6は、請求項1〜3いずれか1項にて式(I)において定義したとおりである]
で示される化合物(ここで、該化合物(II)は、同時に、R3およびR4がそれらが結合している窒素原子と一緒になって非置換ピペリジン環を形成し、かつ、R5およびR6がそれらが結合している炭素原子と一緒になって非置換シクロペンチル環を形成する化合物ではない)。

【公表番号】特表2008−525400(P2008−525400A)
【公表日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−547628(P2007−547628)
【出願日】平成17年12月21日(2005.12.21)
【国際出願番号】PCT/GB2005/004951
【国際公開番号】WO2006/067423
【国際公開日】平成18年6月29日(2006.6.29)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】