説明

シリコンデバイスの製造方法

【課題】シリコンをエッチング液による侵食から保護するとともに、熱変形、剥がれ、シリコンの割れおよび不完全な侵食防止という不良の改善、製造工程の工数低減、作業性の改善およびコスト低減をすることができるシリコンデバイスの製造方法を提供すること。
【解決手段】物理量を検出する素子またはシリコンを変形させる素子をシリコンの一方の面に形成し、シリコンの他方の面の一部および一方の面を保護膜で覆い、シリコンをエッチングするシリコンデバイスの製造方法において、保護膜に金属膜を用いてシリコンの他方の面の一部および一方の面を覆う第1工程(S120)と、金属膜を侵食しないエッチング液を用いてシリコンをエッチングする第2工程(S130)と、素子に接続される電極を金属膜から形成する第3工程(S140)とを有することを特徴とするもの。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シリコンデバイスの製造方法に関し、特に、シリコンデバイスをエッチング液から保護する方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シリコンをエッチングしてシリコンデバイス(圧力センサ、加速度センサなど)を製造する方法として、以下の製造方法が知られている。
【0003】
図5はシリコンデバイスの製造工程のフロー図、図6、7はこの製造工程によって製造されるシリコンデバイス10、20の構造断面図である。シリコンデバイスの製造方法について、図5を用いて説明する。
【0004】
以下の説明中の符号は、図6、7に示した符号に対応し、図6、7を交えながら説明を行う。なお、図6は、エッチング保護面12を第2保護膜18で保護するもの、図7は、エッチング保護面12を保護冶具21で保護するものである。
【0005】
図5の工程S10において、シリコン11のエッチング保護面12(シリコン11の一方の面)に、圧力などの物理量を検出する素子14を形成する。
【0006】
工程S20において、例えば素子14を囲むように、シリコン11のエッチング保護面12に酸化シリコンなどの絶縁層15を形成する。
【0007】
工程S30において、絶縁層15の上に、ボンディングパッドなどの電極16、電極16に接続されるアルミ膜パターンなどの配線(図示しない)を形成する。
【0008】
電極16は配線で素子14に接続され、素子14の信号は電極16、配線を介して取り出される。絶縁層15によって、シリコン11のエッチング保護面12と電極16との絶縁が保たれる。
【0009】
アルミ膜などの金属を電極16または配線に用いた場合、アルカリ性のエッチング液(水酸化カリウム、水酸化テトラメチルアンモニウムなど)によってシリコン11をエッチングすると、電極16または配線が侵食されるので、これを防止するため、以下の工程S50を行う。
【0010】
図5の工程S40において、シリコン11のエッチング面13の一部(シリコン11の他方の面の一部)を第1保護膜17で覆う。例えば、第1保護膜17は、シリコン11との選択比がとれ、緻密な膜である熱酸化膜または窒化膜などが用いられる。
【0011】
なお、図6、7では一例として、第1保護膜17は、エッチング面13の中央部分(素子14、電極16に対向する部分)以外の部分を覆う。
【0012】
図5の工程S50において、エッチング保護面12、電極16、配線および素子14を第2保護膜18で覆う(図6参照)。例えば、第2保護膜18は、アルミ膜などを用いた電極16または配線を、工程S60でのエッチングによる侵食から保護するために、低温度化学気相蒸着(CVD)膜またはポリイミドなどの樹脂膜などが用いられる。なお、保護冶具21で覆う場合(図7参照)については後述する。
【0013】
図5の工程S60において、シリコン11をアルカリ性のエッチング液でエッチングする。第1保護膜17が覆われていないエッチング面13の部分がエッチングされて、ダイアフラム(図示しない)が形成される。
【0014】
このとき、電極16または配線は、第2保護膜18で覆われてるので、アルカリ性のエッチング液によって侵食されない。
【0015】
工程S70において、第2保護膜18をエッチングなどで除去して、製造工程は終了する。
【0016】
つぎに、工程S50において保護冶具21で覆う場合について説明する。図7に示すように、エッチング保護面12とエッチング面13の両面からシリコン11を挟むように保護冶具21を取り付ける。これによって、保護冶具21が、エッチング保護面12、電極16、配線および素子14を覆う。
【0017】
そして、図5の工程S60においてエッチングを行ったとき、電極16または配線は保護冶具21で覆われてるので、アルカリ性のエッチング液によって侵食されない。
【0018】
工程S70において、保護冶具21を取り外して、製造工程は終了する。
【0019】
なお、保護膜で覆う製造方法が特許文献1に、保護冶具で覆う製造方法が特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】特開平11−103076号公報
【特許文献2】特開平6−13365号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
しかしながら、背景技術には以下のような問題がある。
(1)シリコン11のエッチング(図5の工程S60)中に第2保護膜18が剥がれるという問題のほかに、エッチング後に電極16を侵食することなく第2保護膜18を除去する作業(図5の工程S70)が困難であるという問題がある。また、シリコン11のエッチング前後に、第2保護膜18を成膜し除去する工程(図5の工程S50、S70)は、コストが高く、多くの工数がかかるという問題がある。
(2)保護冶具21で覆う場合(図5の工程S50)、シリコン11の割れの問題、およびシリコン11と保護冶具21との密着が不完全であれば電極16または配線の侵食を完全に防止できないという問題がある。また、保護冶具21の取り付けおよび取り外しは作業性が悪いほか、保護冶具21は高価でありコストが高くなるという問題がある。
【0022】
本発明の目的は、シリコンをエッチング液による侵食から保護するとともに、剥がれ、シリコンの割れおよび不完全な侵食防止という不良の改善、製造工程の工数低減、作業性の改善およびコスト低減をすることができるシリコンデバイスの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
このような目的を達成するために、請求項1の発明は、
物理量を検出する素子またはシリコンを変形させる素子を前記シリコンの一方の面に形成し、前記シリコンの他方の面の一部および前記一方の面を保護膜で覆い、前記シリコンをエッチングするシリコンデバイスの製造方法において、
前記保護膜に金属膜を用いて前記シリコンの他方の面の一部および前記一方の面を覆う第1工程と、
前記金属膜を侵食しないエッチング液を用いて前記シリコンをエッチングする第2工程と、
前記素子に接続される電極を前記金属膜から形成する第3工程と
を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記金属膜は、アルミ膜またはアルミ合金膜であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の発明において、
前記第2工程または前記第3工程の後に、前記シリコンをシンタリングする第4工程を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、以下のような効果がある。
(1)金属膜を侵食しないエッチング液を用いてエッチングするので、エッチング中の金属膜の剥離を防止できる。また、電極を金属膜から形成するため、電極の形成と金属膜の不要な部分の除去作業を同時にできるとともに、第2保護膜の成膜は必要無いので、製造工程の工数低減、作業性の改善およびコスト低減をすることができる。
(2)第1、2保護膜として金属膜を用い、金属膜を侵食しないエッチング液を用いてシリコンをエッチングすることによって、金属膜に覆われたシリコンの部分をエッチング液による侵食から保護できる。このため、保護冶具を用いなくてよいので、シリコンの割れを防止し、侵食を完全に防止でき、保護冶具の取り付けおよび取り外しの作業が無くなり作業性が改善され、コスト低減をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明を適用したシリコンデバイスの製造工程のフロー図の例である。
【図2】図1の製造工程によって製造されるシリコンデバイスの構造断面図の例である。
【図3】シンタリングを用いたシリコンデバイスの製造工程のフロー図の例である。
【図4】多層膜を用いて製造されるシリコンデバイスの構造断面図の例である。
【図5】背景技術で示したシリコンデバイスの製造工程のフロー図の例である。
【図6】図5の製造工程によって製造されるシリコンデバイスの構造断面図の例である。
【図7】図5の製造工程によって製造されるシリコンデバイスの構造断面図の他の例である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
図1はシリコンデバイスの製造工程のフロー図、図2はこの製造工程によって製造されるシリコンデバイス100の構造断面図である。本実施例にかかるシリコンデバイスの製造方法について、図1を用いて説明する。なお、図2、6、7において、同一の構成要素は同一符号を付してある。
【0027】
以下の説明中の符号は、図2に示された符号に対応し、図2を交えながら説明を行う。なお、図2(a)は、図1の工程S100〜S120に対応するシリコンデバイス100の構造断面図、図2(b)は、図1の工程S130〜S140に対応するシリコンデバイス100の構造断面図である。
【0028】
図1の工程S100において、シリコン(半導体)11のエッチング保護面12(シリコン11の一方の面)に素子14を形成する。
【0029】
工程S110において、例えば、素子14の両側または囲むように、エッチング保護面12に酸化シリコンなどの絶縁層15を形成する。
【0030】
本実施例の特徴の一つは、シリコン11をエッチング液による侵食から保護するために、金属膜110、111でシリコン11を覆い(工程S120)、金属膜110、111を侵食しないエッチング液を用いてシリコン11をエッチングする点(工程S130)である。また、シリコン11をエッチングした後に、金属膜111から電極を形成する点(工程S140)である。
【0031】
以下に、本実施例の特徴について説明する。なお、金属膜110、111の例として、アルミ膜またはアルミ合金膜を用いて説明する。
【0032】
工程S120(第1工程)において、シリコン11のエッチング面13の一部(シリコン11の他方の面の一部)をアルミ膜(金属膜)110で覆う。また、エッチング保護面12、素子14および絶縁層15をアルミ膜(金属膜)111で覆う。
【0033】
アルミ膜110は、エッチング面13の中央部分(素子14、絶縁層15に対向する部分)以外の部分を覆う(図2(a)参照)。
【0034】
なお、アルミ膜110、111で覆った後、工程S130においてエッチングをするまでの間に、シンタリングまたは成膜による熱が加わる工程が行われると、アルミ膜110、111にピンホールなどの欠陥が生じることがある。このため、アルミ膜110、111はアズデポの状態で、工程S130が行われる。
【0035】
アルミ膜110、111の欠陥の発生を防止するため、シンタリングは工程S130でのエッチング後に行うことが好ましく、これについては図3において説明する(後述)。
【0036】
図1の工程S130(第2工程)において、アルミ膜110、111を侵食しないエッチング液を用いて、シリコン11をエッチングする。これによって、エッチング面13のうち、アルミ膜110によって覆われていない部分がエッチングされて、ダイアフラム120が形成される(図2(b)参照)。
【0037】
このとき、エッチング液によって、アルミ膜110、111は侵食されないので、アルミ膜110、111に覆われたシリコン11の部分、素子14および絶縁層15は同様に侵食されない。
【0038】
図1の工程S140(第3工程)において、絶縁層15の上に、素子14に接続される電極130をアルミ膜111から形成する(図2(b)参照)。例えば、アルミ膜111をパターニングすることによって電極130を形成する。工程S140を実施して製造工程は終了する。
【0039】
なお、アルミ合金膜には、例えば、シリコン(Si)、銅(Cu)、クロム(Cr)、チタン(Ti)、マグネシウム(Mg)またはニッケル(Ni)などの少なくともいずれか一つの材料をアルミに含有させた合金を用いることができる。
【0040】
そして、図1に示した製造工程によって、以下を実現することができる。
(1)アルミ膜110、111を侵食しないエッチング液を用いてエッチングするので、エッチング中のアルミ膜110、111の剥離を防止できる。また、電極130をアルミ膜111から形成するため、電極130の形成とアルミ膜111の不要な部分の除去作業を同時にできるとともに、第2保護膜18(図6参照)の成膜は必要無いので、製造工程の工数低減、作業性の改善およびコスト低減をすることができる。
【0041】
(2)アルミ膜110、111でシリコン11を覆い、アルミ膜110、111を侵食しないエッチング液を用いてシリコン11をエッチングすることによって、アルミ膜110、111に覆われたシリコン11の部分をエッチング液による侵食から保護できる。このため、保護冶具21(図7参照)を用いなくてよいので、シリコン11の割れを防止し、侵食を完全に防止でき、保護冶具21の取り付けおよび取り外しの作業が無くなり作業性が改善され、コスト低減をすることができる。
【0042】
(3)アルミ膜111でシリコン11を覆い、電極130をアルミ膜111から形成する。このため、電極130は高温にさらされないので、欠陥を防止できる。
【0043】
なお、電極130にワイヤボンディングを行う場合には電気的な接続が良好であること(ボンディング性が良好)、シリコン11とのオーミックコンタクト抵抗が小さいことが要求される。電極130に用いるアルミ膜またはアルミ合金膜は、これらとシリコン11とのオーミックコンタクト抵抗を小さくすることができ、電極130として好ましい材料である。
【0044】
また、アルミ膜またはアルミ合金膜は、熱処理によって生じるヒロック等の膜の欠陥および膜のピンホールなどを抑えることができる。
【0045】
なお、アルミ膜またはアルミ合金膜以外でも、ボンディング性が良好であり、シリコン11とのオーミックコンタクト抵抗が小さい材料、例えば、クロム(Cr)、チタン(Ti)、金(Au)、白金(Pt)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、モリブデン(Mo)、タングステン(W)、パラジウム(Pd)または銀(Ag)などを電極130として用いることができる。
【0046】
オーミックコンタクト抵抗値は、シリコンデバイスの特性によって定められる抵抗値より小さい値にすればよい。
【0047】
つぎに、上述したシンタリングについて図3を用いて説明する。図3は、図1の製造工程にシンタリングを行う工程を追加したフロー図である。
【0048】
図3において、工程S100〜S140は、図1の工程S100〜S140と同じである。図1との相違点は、工程S140の後に、シリコン11をシンタリングする工程S150(第4工程)を追加した点である。
【0049】
なお、工程S150のシンタリングは、工程S130でのエッチング後に行えばよいため、工程S130とS140との間で行ってもよい。
【0050】
このように、シリコン11をエッチングした後にシンタリングを行うことによって、アルミ膜110、111にピンホールなどの欠陥が生じることを防止でき、シリコン11のエッチングを防止できる。
【0051】
つぎに、図1、3の工程S120において、シリコン11のエッチング保護面12を覆うアルミ膜111を多層膜から形成する場合について、図4を用いて説明する。図4は、図2のアルミ膜111が多層膜220から形成されるシリコンデバイス200の構造断面図である。
【0052】
図4(a)は、図1、3の工程S100〜S120に対応するシリコンデバイス200の構造断面図、図4(b)は、図1、3の工程S130以降に対応するシリコンデバイス200の構造断面図である。なお、図2、4において、同一の構成要素は同一符号を付してある。
【0053】
図4のシリコンデバイス200を製造する工程は、基本的には図1、3の工程と同じであるが、工程S120において多層膜220で覆う点(図4(a)参照)、および工程S140において電極230が多層膜から形成される点(図4(b)参照)が相違する。以下に、相違点について説明する。
【0054】
図4(a)において、シリコン11のエッチング保護面12を多層膜220で覆う(図1、3の工程S120)。例えば、多層膜220は、エッチング保護面12側から順に、Al(アルミ)膜220a、Cr(クロム)膜220bおよびAu(金)膜220cから形成される。多層膜220の最上層の膜の材料はAu(金)である。
【0055】
シリコン11と接する最下層には、オーミックコンタクト性の良好な材料を、最上層には、ボンディング性が良好な材料を用いる。中間層には、上層と下層との密着性の良好な膜を用いる。シリコン11と共晶する金属の場合は、ブロック層となる金属を中間または下層に使用する。
【0056】
図4(b)において、絶縁層15の上に、電極230を多層膜220から形成する(図1、3の工程S140)。電極230は、エッチング保護面12側から順に、Al膜220a、Cr膜220bおよびAu膜220cから形成される。
【0057】
そして、多層膜220を用いることによって、以下を実現することができる。
(1)多層膜220を用いることによって、多層膜220にピンホールなどの欠陥が生じることを防止できる。また、多層膜220の膜厚は、緻密な膜形成が困難で厚い膜厚を必要とする第2保護膜18(図6参照)より薄くできるので、図4(a)の状態において、多層膜220に覆われているシリコン11および素子14に生じる応力を低減できる。
【0058】
(2)最上層膜をAu膜220cから形成することによって、ボンディング性を良好にすることができる。
【0059】
なお、最上層膜の材料には、Au(金)以外でもボンディング性が良好である、例えば、クロム、チタン、金、白金、ニオブ、タンタル、モリブデン、タングステン、パラジウムまたは銀などを用いることができる。
【0060】
(3)多層膜220はシリコン11と共晶することを避ける必要がある。Auはシリコン11と共晶するので、Au膜220cとシリコン11との間に、共晶を防ぐためのブロック層220bと、シリコン11とのオーミックコンタクト抵抗が小さい材料の膜(例えば、Al膜220a)とを形成することによって、多層膜220はシリコン11と共晶することを避けることができる。
【0061】
また、Au膜220cと、Au膜220cなどの表面酸化膜に対して密着性が得られない材料の膜との間には、表面酸化膜に対して密着性がある材料の膜を形成することが好ましい。
【0062】
なお、素子14は、物理量を検出する素子のほかに、アクチュエータなどのシリコン11を変形させる素子(例えば、ヒーター、ピエゾ、バイメタル、静電構造)を用いることができる。
【0063】
上述したシリコンデバイスの製造方法は、振動式または静電容量式圧力センサを含む圧力センサ、加速度センサ、角速度センサ、プロジェクタ用のミラー(反射部)およびインクジェット用のノズルなどのMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)デバイス全般の製造方法に用いることができる。加速度センサおよびプロジェクタ用のミラーは、ダイアフラムではなく梁を形成する。
【0064】
なお、本発明は、前述の実施例に限定されることなく、その本質を逸脱しない範囲で、さらに多くの変更および変形を含む。
【符号の説明】
【0065】
11 シリコン
12 エッチング保護面
13 エッチング面
14 素子
15 絶縁層
110、111 金属膜
130、230 電極
100、200 シリコンデバイス
220 多層膜
220a Al膜
220b Cr膜
220c Au膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理量を検出する素子またはシリコンを変形させる素子を前記シリコンの一方の面に形成し、前記シリコンの他方の面の一部および前記一方の面を保護膜で覆い、前記シリコンをエッチングするシリコンデバイスの製造方法において、
前記保護膜に金属膜を用いて前記シリコンの他方の面の一部および前記一方の面を覆う第1工程と、
前記金属膜を侵食しないエッチング液を用いて前記シリコンをエッチングする第2工程と、
前記素子に接続される電極を前記金属膜から形成する第3工程と
を有することを特徴とするシリコンデバイスの製造方法。
【請求項2】
前記金属膜は、アルミ膜またはアルミ合金膜であることを特徴とする請求項1に記載のシリコンデバイスの製造方法。
【請求項3】
前記第2工程または前記第3工程の後に、前記シリコンをシンタリングする第4工程を有することを特徴とする請求項1または2に記載のシリコンデバイスの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−253650(P2010−253650A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−108806(P2009−108806)
【出願日】平成21年4月28日(2009.4.28)
【出願人】(000006507)横河電機株式会社 (4,443)
【Fターム(参考)】