説明

スロットマシン

【課題】遊技者がリプレイ確率変動図柄の停止表示を視認したか否かに拘わらず遊技性を高める。
【解決手段】通常状態3でリプレイ確率変動図柄を停止表示させたときに通常状態1、通常状態2及び通常状態4のいずれかへ移行するスロットマシン1は、通常状態3から通常状態1または通常状態2へ移行した後に、遊技者がキャンセルボタン15を何ら操作しなかったときは変動期間の残存期間に応じて予兆演出及び偽予兆演出を行い、遊技者がキャンセルボタン15を操作したときは予兆演出及び偽予兆演出を行わない(キャンセルする)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リプレイ確率変動図柄が停止表示された時点から規定ゲーム数を消化するまでリプレイ役の当選確率を変動させ、そのリプレイ役の当選確率が変動される期間中において当該変動期間の残存期間の長さに応じて予兆演出及び偽予兆演出を実行するように構成されてなるスロットマシンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、リプレイ確率変動図柄(リプレイタイム移行図柄)が停止表示された時点から規定ゲーム数を消化するまでリプレイ役の当選確率を変動させる(向上させる場合と低下させる場合とがある)スロットマシンが供されている(例えば特許文献1、2参照)。
【特許文献1】特開2005−349117号公報
【特許文献2】特開2006−297061号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、遊技者はリプレイ確率変動図柄の停止表示を視認することで、リプレイ役の当選確率が変動される変動期間の始期と終期とを予め認識することができるが、リプレイ確率変動図柄の停止表示を見逃してしまうと、変動期間の始期を認識することができず、当然のことながら変動期間の終期をも認識することができなくなり、その後の遊技戦略を立てることができないという問題がある。このような遊技者側の問題を解決するために変動期間の始期と終期とを明確に表示することが考えられるが、そうすると、リプレイ確率変動図柄の停止表示に注目する必要が無くなり、遊技者においては遊技中の緊張感が失われて興趣が低下してしまうという別の問題が発生してしまう。このような事情から、リプレイ確率変動図柄の停止表示を見逃してしまった遊技者に対しては、遊技中に様々な演出を行うことで変動期間の終期をあいまいに示唆するようにして期待感及び緊張感を煽ることが遊技性を向上させる上で望ましいといえる。しかしながら、リプレイ確率変動図柄の停止表示を視認した遊技者にとっては上記したような演出を行う必要性が薄く、演出そのものを煩わしいと感じてしまう場合があった。
【0004】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技者がリプレイ確率変動図柄の停止表示を視認したか否かに拘わらず遊技性を高めることを可能とするスロットマシンを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載した発明は、複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列にしたがって変動表示する図柄変動表示手段と、遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに少なくともリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、前記図柄変動表示手段における図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、前記停止操作手段が操作されたときに前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、前記図柄変動表示手段の前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、前記図柄変動表示手段の前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定のリプレイ確率変動図柄であるときに予め定められた変動期間にわたって前記内部抽選でリプレイ役が内部当選役として決定される確率を変動させるリプレイ確率変動手段と、前記変動期間中において当該変動期間の残存期間が所定の長さ未満であることを必要条件として予兆演出を実行すると共に当該変動期間の残存期間が所定の長さ以上であることを必要条件として前記予兆演出と内容が等しい偽予兆演出を実行する演出実行手段と、前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定のリプレイ確率変動図柄であるときに操作が有効化される補助操作手段と、前記補助操作手段が操作されたときに前記演出実行手段による予兆演出及び偽予兆演出の実行を抑制する演出抑制手段とを備えて構成したところに特徴を有する。
【0006】
請求項2に記載した発明は、前記リプレイ確率変動図柄として2種類以上の図柄の組み合わせが設定され、前記リプレイ確率変動手段は、前記2種類以上の図柄の組み合わせ毎に異なる長さの変動期間にわたって前記確率を変動させるように構成したところに特徴を有する。
【0007】
請求項3に記載した発明は、前記補助操作手段が操作されたときに前記変動期間の残存期間の長さを示す情報を表示する残存期間表示手段を備えて構成したところに特徴を有する。
【0008】
請求項4に記載した発明は、前記残存期間表示手段による前記変動期間の残存期間の長さを示す情報の表示を終了させるために遊技者が操作する残存期間表示終了操作手段と、前記残存期間表示終了操作手段が操作されたときに前記変動期間の残存期間の長さを示す情報の表示を終了する残存期間表示終了手段とを備えて構成したところに特徴を有する。
【発明の効果】
【0009】
請求項1に記載した発明によれば、図柄変動表示手段の各図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定のリプレイ確率変動図柄(リプレイタイム移行図柄)であると、リプレイ確率変動手段は予め定められた変動期間にわたって内部抽選でリプレイ役が内部当選役として決定される確率を変動させ、演出実行手段は変動期間中において当該変動期間の残存期間が所定の長さ未満であることを必要条件として予兆演出を実行すると共に当該変動期間の残存期間が所定の長さ以上であることを必要条件として予兆演出と内容が等しい偽予兆演出を実行すると共に、このとき、補助操作手段は操作が有効化されて操作が可能となる。ここで、遊技者は補助操作手段を操作するか否かを選択することでき、遊技者が補助操作手段を操作すると、演出抑制手段は演出実行手段による予兆演出及び偽予兆演出の実行を抑制する。
【0010】
これにより、遊技者が補助操作手段を何ら操作しなかった場合には、リプレイ役の当選確率が変動される変動期間中において予兆演出及び偽予兆演出を実行することで、リプレイ確率変動図柄の停止表示を視認しなかった遊技者に対して期待感及び緊張感を煽ることで遊技性を高めることができ、一方、遊技者が補助操作手段を操作した場合には、上記した予兆演出及び偽予兆演出を抑制する(実行しない)ことで、リプレイ確率変動図柄の停止表示を視認した遊技者に対して演出を煩わしいと感じさせてしまうことがなく遊技性を高めることができる。
【0011】
請求項2に記載した発明によれば、リプレイ確率変動手段が2種類以上の図柄の組み合わせ毎に異なる長さの変動期間にわたって確率を変動させるように構成したので、2種類以上の図柄の組み合わせ毎に異なる長さの変動期間にわたってリプレイ役の当選確率を変動させるタイプのスロットマシンにおいて遊技性を高める上で特に効果を奏する。
【0012】
請求項3に記載した発明によれば、補助操作手段が操作されると、残存期間表示手段が変動期間の残存期間の長さを示す情報を表示するように構成したので、補助操作手段を操作して予兆演出及び偽予兆演出の実行を取消した(キャンセルした)遊技者に対して、変動期間の残存期間の長さを把握させることができる。
【0013】
請求項4に記載した発明によれば、残存期間表示終了操作手段が操作されると、残存期間表示終了手段が変動期間の残存期間の長さを示す情報の表示を終了するように構成したので、補助操作手段を操作して予兆演出及び偽予兆演出の実行を取消した(キャンセルした)遊技者に対して、変動期間の残存期間が残っている途中で遊技を止めるときに当該変動期間の残存期間が残っている情報を次の遊技者に把握させないという機能を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、スロットマシンの正面外観を概略的に示している。スロットマシン1の正面には表示窓2が設けられており、遊技者は表示窓2を通じて内部に設けられたリール3(本発明でいう図柄変動表示手段)の図柄を認識可能となっている。この場合、図柄は、図3に示すように、左リール3a、中リール3b及び右リール3cの各円周面に描かれており、それら各リール3a〜3cの停止状態では表示窓2の上段、中段及び下段に対応して図柄が表示されるようになっている。表示窓2には合計5本(上段、中段、下段に対応した横3本及び対角線配置された2本)の入賞ライン(図1では破線にて示す)が施されていると共に、表示窓2の側方には有効化された入賞ラインを表示する有効ライン表示部4が設けられており、入賞図柄がいずれかの入賞ライン上に揃ったときに対応する入賞が発生するようになっている。
【0015】
表示窓2の上方にはボーナス中におけるメダルの払出し進捗状態などの種々の情報を表示する液晶表示装置5(本発明でいう残存期間表示手段)、データ表示ボタン6及びスピーカ7が設けられている。表示窓2の下方には、クレジットメダルのベットを行うBETボタン8、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン9、メダルを投入するメダル投入口10が設けられており、これらの下方にはスタートレバー11(本発明でいうゲーム開始操作手段)、左ストップボタン12(本発明でいう停止操作手段)、中ストップボタン13(本発明でいう停止操作手段)及び右ストップボタン14(本発明でいう停止操作手段)が設けられていると共に、本実施形態ではキャンセルボタン15(本発明でいう補助操作手段、残存期間表示終了操作手段)が設けられている。表示窓2の右方位置には、払出メダル数を表示する払出数表示部16及びクレジットメダル数を表示するクレジット数表示部17が設けられている。さらに、スロットマシン1の正面最下部には受皿18が設けられていると共に、スロットマシン1の正面最上部には装飾ランプ19が設けられている。
【0016】
スロットマシン1は、一連のゲーム開始操作、つまり、遊技者がメダルをメダル投入口10に投入した状態またはクレジットメダルをBETボタン8を通じて賭けた状態でスタートレバー11を操作すると、内部抽選を行うと共に各リール3a〜3cを始動させる(回転動作を開始させる)。
【0017】
そして、スロットマシン1は、各リール3a〜3cを始動させた後では、各ストップボタン12〜14の操作に応じて各リール3a〜3cが停止して1ゲームを終了するようになっている。そして、内部抽選の結果が当選であった場合には、内部抽選により当選した内部当選役に対応した内部当選フラグ(ビッグボーナス内部当選フラグ、小役内部当選フラグ、リプレイ内部当選フラグ)をオンし(成立させ)、その内部当選フラグに基づいて所謂すべり制御(引込制御)を含む停止制御(各リール3a〜3cを内部当選フラグの種類に応じた入賞図柄または外れ図柄で停止させる制御)を行い、その入賞図柄に応じた枚数のメダルを受皿18に放出するようになっている。
【0018】
入賞図柄としては、図4に示すように、ビッグボーナス図柄、小役図柄及びリプレイ図柄が設定されている。この場合、ビッグボーナス図柄としては、2種類が設定されており、小役図柄としては、例えばメダル払出数が15枚の小役、10枚の小役、8枚の小役、5枚の小役、1枚の小役A、1枚の小役Bの6種類が設定されており、ビッグボーナスの入賞が発生したときには小役の当選確率を予め定められた期間だけ高めるビッグボーナスゲームを行い、小役の入賞が発生したときには予め定められた枚数のメダルを払出し、リプレイの入賞が発生したときには新たなメダルを賭けることなく次のゲームを行うことができる。尚、1枚の小役Aが当選したゲームでその入賞図柄が入賞ラインに揃わなかったとき(取りこぼしが発生したとき)は、1枚の小役Aの取りこぼし図柄が入賞ライン上に停止するように制御する。同様に、1枚の小役Bが当選したゲームでその入賞図柄が入賞ラインに揃わなかったときは、1枚の小役Bの取りこぼし図柄が入賞ライン上に停止するように制御する。
【0019】
また、スロットマシン1は、前扉が開放された状態で特定の従業員が設定手段を操作することにより、ビッグボーナスの当選確率を複数段階(例えば1〜6の6段階)で設定可能となっており、数値(設定値)が大きい程、上記したビッグボーナスの当選確率が大きく設定される。ビッグボーナス以外の小役及びリプレイ役の当選確率は設定値による差がなく、全ての設定値に共通する当選確率が設定されている。尚、小役及びリプレイ役についてもビッグボーナスと同様に複数段階で設定可能としても良い。
【0020】
図5は、設定値を「1」に設定したときの通常状態(ビッグボーナスが発生していない状態)における当選乱数テーブルを示している。ゲームを開始したときに行う内部抽選では、十進数で0〜65535の範囲で発生する乱数の中から1つの乱数を抽出し、その抽出した乱数を上記した当選乱数テーブルと照合して内部当選役を判定するようにしている。したがって、各役の当選確率は当選乱数の数を全乱数の数(65536)で除した値となる。通常状態はリプレイ役の当選確率のみが異なる3種類の通常状態1〜3が設定される。図5(a)は通常状態1における当選乱数であり、通常状態1におけるリプレイ役の当選確率は「1/7.3」に設定されている。図5(b)は通常状態2において追加するリプレイ役の当選乱数であり、通常状態2におけるリプレイ役の当選確率は「1/7.0」に設定される。図5(c)は通常状態3において追加するリプレイ役の当選乱数であり、通常状態3におけるリプレイ役の当選確率は「1/3.3」に設定される。図5(d)は通常状態4において追加するリプレイ役の当選乱数であり、通常状態4におけるリプレイ役の当選確率は「1/1.3」に設定される。
【0021】
このように通常状態2〜4においては、通常状態1のハズレに対応する乱数の一部をリプレイ役の当選乱数に変更することでリプレイ役の当選確率が高められており、通常状態4が遊技者にとって最も有利な通常状態となっている。特に、通常状態4は通常状態1でのハズレ乱数の殆どをリプレイ役の当選乱数に変更するので、ハズレが殆ど発生しない状態になり、出玉率(払出メダル数/投入メダル数)は「100%」を超えることになる。尚、図5に示す当選乱数は一例であり、リプレイ役を含む各役の当選確率は任意に設定することが可能である。
【0022】
上記したスロットマシン1は、これら通常状態1〜4について、リセットしたとき、設定変更したとき及びビッグボーナスを終了したときは通常状態3へ移行し、通常状態3にあるときにリプレイ確率変動図柄を停止表示させたときには通常状態3から当該リプレイ確率変動図柄に応じて通常状態1、通常状態2及び通常状態4のいずれかへ移行する。本実施形態では、通常状態3にあるときに1枚の小役Aの入賞図柄及び1枚の小役Aの取りこぼし図柄のいずれかを停止表示させたときには通常状態3から通常状態1へ移行し、通常状態3にあるときに1枚の小役Bの入賞図柄及び1枚の小役Bの取りこぼし図柄のいずれかを停止表示させたときには通常状態3から通常状態2へ移行し、通常状態3にあるときに8枚の小役の入賞図柄を停止表示させたときには通常状態3から通常状態4へ移行する。尚、通常状態3から通常状態1へ移行したときにはリプレイの当選確率は「1/3.3」から「1/7.3」に変更されることで低下し、通常状態3から通常状態2へ移行したときにはリプレイの当選確率は「1/3.3」から「1/7.0」に変更されることで低下し、通常状態3から通常状態4へ移行したときにはリプレイの当選確率は「1/3.3」から「1/1.3」に変更されることで向上する。通常状態1及び通常状態2はリプレイ当選確率が低く、遊技者にとって不利な状態であり、通常状態3及び通常状態4はリプレイ当選確率が高く、遊技者にとって有利な状態であるといえる。
【0023】
そして、通常状態3から通常状態1へ移行した後では特定図柄を停止表示させても他の通常状態へ移行することはなく第1規定ゲーム数(本実施形態では「300ゲーム数」)を消化した時点またはビッグボーナス内部当選フラグをオンした時点で通常状態3へ移行し(復帰し)、通常状態3から通常状態2へ移行した後では特定図柄を停止表示させても他の通常状態へ移行することなく第2規定ゲーム数(本実施形態では「600ゲーム数」)を消化した時点またはビッグボーナス内部当選フラグをオンした時点で通常状態3へ移行し(復帰し)、通常状態3から通常状態4へ移行した後では特定図柄を停止表示させても他の通常状態へ移行することなく第3規定ゲーム数(本実施形態では「30ゲーム数」)を消化した時点またはビッグボーナス内部当選フラグをオンした時点で通常状態3へ移行する(復帰する)。
【0024】
ところで、遊技者においては、上記したリプレイ確率変動図柄の停止表示を視認することで、リプレイ役の当選確率が変動される変動期間の始期と終期とを予め認識することができる。しかしながら、リプレイ確率変動図柄の停止表示を見逃してしまうと、変動期間の始期を認識することができず、当然のことながら変動期間の終期をも認識することができず、その後の遊技戦略を立てることができない。そのため、リプレイ確率変動図柄の停止表示を見逃してしまった遊技者を救済すべく様々な演出を行うことで変動期間の終期をあいまいに示唆するようにして期待感及び緊張感を煽るようにしている。
【0025】
演出としては、変動期間の残存期間が所定の長さ未満であるときに行う予兆演出と、変動期間の残存期間が所定の長さ以上であるときに抽選で行う偽予兆演出とがある。具体的には、通常状態1及び通常状態2では、それぞれ上記した第1規定ゲーム数及び第2規定ゲーム数を消化する10ゲーム前、つまり、通常状態1で消化したゲーム数が290ゲーム数になるかまたは通常状態2で消化したゲーム数が590ゲーム数になると、残り10ゲームで通常状態1または通常状態2から通常状態3へ復帰することを表す予兆演出を行う。また、第1規定ゲーム数及び第2規定ゲーム数が20ゲーム以上残っている状態、つまり、通常状態1で消化したゲーム数が280ゲーム数に達するかまたは通常状態2で消化したゲーム数が580ゲーム数に達する以前では、「1/100」の確率で偽予兆演出を行うか否かを決定するための抽選を行い、その抽選で当選した場合には偽予兆演出を行う。尚、これら予兆演出及び偽予兆演出は、遊技者によるスタートレバー13の操作またはストップボタン14〜15の操作を契機として特定の演出画像を液晶表示装置5に表示したり特定の効果音をスピーカ7から出力したりすることで実現されるものであり、各種の演出パターンが考えられる。尚、予兆演出と偽予兆演出とはその内容が共通しているので、遊技者は予兆演出と偽予兆演出とを判別することは不可能である。したがって、実際には偽予兆演出であっても遊技者は予兆演出であることを願い、期待感を高めることになる。
【0026】
上記したキャンセルボタン15は、通常状態3から通常状態1へ移行する契機である1枚の小役Aの入賞図柄及び1枚の小役Aの取りこぼし図柄のいずれかが停止表示されたゲームまたは通常状態3から通常状態2へ移行する契機である1枚の小役Bの入賞図柄及び1枚の小役Bの取りこぼし図柄のいずれかを停止表示されたゲームに限って有効となり、遊技者はキャンセルボタン15が有効化されている状態でキャンセルボタン15を操作すると、上記した予兆演出及び偽予兆演出が行われないようにすることができる(キャンセルすることができる)。尚、通常状態3から通常状態4へ移行した状態では予兆演出及び偽予兆演出を行うことはない。通常状態4は変動期間が30ゲームと非常に短く、また、遊技者にとって非常に有利な状態であるので、通常状態3から通常状態4へ移行した旨を遊技者に対して明確に表示した方が良いからである。
【0027】
図2は、上記したスロットマシン1の電気的な構成を機能ブロック図として示している。制御部20(本発明でいう内部抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、利益付与手段、リプレイ確率変動手段、演出実行手段、演出制御手段、残存期間表示終了手段)は、CPU、ROM、RAM、I/Oなどを備えたマイクロコンピュータにより構成されており、上記したスタートレバー11、左ストップボタン12、中ストップボタン13、右ストップボタン14、データ表示ボタン6、BETボタン8及び精算ボタン9から各操作信号を入力する。
【0028】
また、制御部20は、メダル投入口10に投入されたメダルの真贋及び数量を判定する投入メダル検知部21から投入メダル検知信号を入力すると共に、設定値操作部22から各設定信号を入力する。さらに、制御部20は、上記した各リール3a〜3cに対応する各リール用モータ23a〜23cを駆動させるリール駆動部24、各リール3a〜3cに設けられた基準位置片の通過を検知する各センサ25a〜25cからの検知信号に基づいて基準位置を検知する基準位置検知部26、上記したスピーカ7を駆動させる音声出力部26、受皿18にメダルを放出するメダル払出部27、上記した液晶表示装置5、有効ライン表示部4、払出数表示部16、クレジット数表示部17及び装飾ランプ19を接続している。
【0029】
この場合、制御部20は、上記した各入力信号及びROMに記憶した制御プログラムに基づいて、リール駆動部24、音声出力部27、メダル払出部28、液晶表示装置5、有効ライン表示部4、払出数表示部16、クレジット数表示部17及び装飾ランプ19の動作を制御すると共に、アウト信号(1メダルの投入毎または1クレジットメダルのベット毎に1パルス出力)、セーフ信号(1メダルの払出毎または1クレジットメダルの払出毎に1パルス出力)、ゲーム信号(1ゲーム開始毎に1パルス出力)、ビッグボーナス信号(ビッグボーナス期間中にレベル信号出力)の生成を制御する構成となっている。
【0030】
次に、上記した構成の作用について、図6ないし図9を参照して説明する。制御部20は、状態移行処理及び演出キャンセル処理を所定周期にしたがって周期的に行う。
制御部20は、状態移行処理を開始すると、スロットマシン1がリセットまたは設定変更されたか否かを判定し(S1)、リセットまたは設定変更された旨を判定すると(S1:YES)、通常3フラグをオンに設定し(S2)、ゲーム数カウンタをゼロリセットする(S3)。そして、制御部20は、他の状態フラグ(通常3フラグを除く通常1フラグ、通常2フラグ、通常4フラグ)をオフし(S4)、状態フラグのうち通常3フラグのみをオンに設定することで通常状態3へ移行し、リターンする。
【0031】
一方、制御部20は、リセット及び設定変更のいずれもされていない旨を判定すると(S1:NO)、ビッグボーナスを終了したか否かを判定し(S5)、ビッグボーナスを終了した旨を判定すると(S5:YES)、この場合も、通常3フラグをオンし(S2)、ゲーム数カウンタをゼロリセットする(S3)。そして、制御部20は、他の状態フラグ(通常3フラグを除く通常1フラグ、通常2フラグ、通常4フラグ)をオフし(S4)、状態フラグのうち通常3フラグのみをオンに設定することで通常状態3へ移行し、リターンする。
【0032】
さて、制御部20は、リセット及び設定変更のいずれもされていなく且つビッグボーナスを終了していない旨を判定すると(S5:NO)、通常3フラグをオンに設定しているか否か、つまり、現在の通常状態が通常状態3であるか否かを判定する(S6)。ここで、制御部20は、現在の通常状態が通常状態3である旨を判定すると(S6:YES)、
通常状態3(現在の通常状態)から通常状態1へ移行するための特定図柄である1枚の小役Aの入賞図柄または1枚の小役Aの取りこぼし図柄を停止表示したか否かを判定し(S7)、通常状態3から通常状態2へ移行するための特定図柄である1枚の小役Bの入賞図柄または1枚の小役Bの取りこぼし図柄を停止表示したか否かを判定し(S8)、通常状態3から通常状態4へ移行するための特定図柄である8枚の小役の入賞図柄を停止表示したか否かを判定する(S9)。
【0033】
ここで、制御部20は、通常状態3にあるときに1枚の小役Aの入賞図柄または1枚の小役Aの取りこぼし図柄を停止表示した旨を判定すると(S7:YES)、通常1フラグをオンに設定し(S10)、ゲーム数カウンタを予め規定されている変動期間に相当する
「300」に設定する(S11)。そして、制御部20は、他の状態フラグ(通常1フラグを除く通常2フラグ、通常3フラグ、通常4フラグ)をオフし(S4)、状態フラグのうち通常1フラグのみをオンに設定することで通常状態3から通常状態1へ移行する。
【0034】
制御部20は、このようにして通常状態3から通常状態1へ移行した後では、図9(a)に示すように、通常状態1の表示画面として各種の演出画像を液晶表示装置5に表示すると共に、1ゲームを消化する毎にゲーム数カウンタをデクリメントする。そして、制御部20は、通常状態3から通常状態1へ移行した状態で演出キャンセル処理を開始すると、通常1フラグをオンしている旨を判定し(S31:YES)、遊技者がキャンセルボタン15を操作したか否かを判定すると共に(S32)、次のゲームを開始したか否かを判定する(S33)。
【0035】
ここで、制御部20は、次のゲームを開始する前に遊技者がキャンセルボタン15を操作した旨を判定すると(S32:YES)、演出キャンセルフラグをオンに設定し(S34)、通常状態1の表示画面から予兆演出キャンセル時の表示画面に切換え(S35)、図9(c)に示すように、通常状態1での残りゲーム数(300ゲーム)を液晶表示装置5に表示し、リターンする。図9(c)は、遊技者が1枚の小役Aの入賞図柄または1枚の小役Aの取りこぼし図柄の停止表示を視認した直後にキャンセルボタン15を操作した場合を示しており、通常状態1での残りゲーム数を300ゲームと表示しているが、これ以降、1ゲームを消化する毎に通常状態1での残りゲーム数をカウントダウン表示する。
【0036】
また、制御部20は、通常状態3から通常状態1へ移行した状態で状態移行処理を開始すると、通常1フラグをオンしている旨を判定し(S16:YES)、ゲーム数カウンタが「0」に到達したか否かを判定し(S17)、ゲーム数カウンタが「0」に到達していない旨を判定すると(S17:NO)、通常1フラグをオンに設定した状態を継続するが、規定ゲーム数を消化してゲーム数カウンタが「0」に到達した旨を判定すると(S17:YES)、通常1フラグをオフに設定し(S18)、通常3フラグをオンに設定し(S19)、通常状態1から通常状態3へ復帰し、リターンする。
【0037】
一方、制御部20は、通常状態3にあるときに1枚の小役Bの入賞図柄または1枚の小役Bの取りこぼし図柄を停止表示した旨を判定すると(S8:YES)、通常2フラグをオンに設定し(S12)、ゲーム数カウンタを予め規定されている変動期間に相当する「600」に設定する(S13)。そして、制御部20は、他の状態フラグ(通常2フラグを除く通常1フラグ、通常3フラグ、通常4フラグ)をオフし(S14)、状態フラグのうち通常2フラグのみをオンに設定することで通常状態3から通常状態2へ移行する。
【0038】
制御部20は、このようにして通常状態3から通常状態2へ移行した後では、図9(a)に示すように、通常状態2の表示画面として各種の演出画像を液晶表示装置5に表示すると共に、1ゲームを消化する毎にゲーム数カウンタをデクリメントする。そして、制御部20は、通常状態3から通常状態2へ移行した状態で演出キャンセル処理を開始すると、通常2フラグをオンしている旨を判定し(S31:YES)、この場合も、遊技者がキャンセルボタン15を操作したか否かを判定すると共に(S32)、次のゲームを開始したか否かを判定する(S33)。
【0039】
ここでも、制御部20は、遊技者がキャンセルボタン15を操作した旨を判定すると(S32:YES)、演出キャンセルフラグをオンに設定し(S34)、通常状態2の表示画面から予兆演出キャンセル時の表示画面に切換え(S35)、図9(d)に示すように、通常状態2での残りゲーム数(600ゲーム)を液晶表示装置5に表示し、リターンする。図9(d)は、遊技者が1枚の小役Bの入賞図柄または1枚の小役Bの取りこぼし図柄の停止表示を視認した直後にキャンセルボタン15を操作した場合を示しており、通常状態2での残りゲーム数が600ゲームと表示しているが、これ以降、1ゲームを消化する毎に通常状態2での残りゲーム数をカウントダウン表示する。
【0040】
また、制御部20は、通常状態3から通常状態2へ移行した状態で状態移行処理を開始すると、通常2フラグをオンしている旨を判定し(S20:YES)、ゲーム数カウンタが「0」に到達したか否かを判定し(S21)、ゲーム数カウンタが「0」に到達していない旨を判定すると(S21:NO)、通常2フラグをオンに設定した状態を継続するが、規定ゲーム数を消化してゲーム数カウンタが「0」に到達した旨を判定すると(S21:YES)、通常2フラグをオフに設定し(S22)、通常3フラグをオンに設定し(S19)、通常状態2から通常状態3へ復帰し、リターンする。
【0041】
一方、制御部20は、通常状態3にあるときに8枚役の入賞図柄を停止表示した旨を判定すると(S9:YES)、通常4フラグをオンに設定し(S12)、ゲーム数カウンタを予め規定されている変動期間に相当する「30」に設定する(S15)。そして、制御部20は、他の状態フラグ(通常4フラグを除く通常1フラグ、通常2フラグ、通常3フラグ)をオフし(S4)、状態フラグのうち通常4フラグのみをオンに設定することで通常状態3から通常状態4へ移行する。
【0042】
制御部20は、このようにして通常状態3から通常状態4へ移行した後では、図9(b)に示すように、通常状態4の表示画面としてリプレイタイム中であることを表すタイトル及び各種の演出画像を液晶表示装置5に表示すると共に、1ゲームを消化する毎に通常状態4での残りゲーム数をカウントダウン表示する。尚、制御部20は、通常状態3から通常状態4へ移行した状態では演出キャンセル処理を実行しない。なぜならば、前述したように、通常状態4では予兆演出及び偽予兆演出を行わないからである。
【0043】
また、制御部20は、通常状態3から通常状態4へ移行した状態で状態移行処理を開始すると、通常4フラグをオンしている旨を判定し(S23:YES)、ゲーム数カウンタが「0」に到達したか否かを判定し(S24)、ゲーム数カウンタが「0」に到達していない旨を判定すると(S24:NO)、通常4フラグをオンに設定した状態を継続するが、規定ゲーム数を消化してゲーム数カウンタが「0」に到達した旨を判定すると(S24:YES)、通常4フラグをオフに設定し(S25)、通常3フラグをオンに設定し(S19)、通常状態4から通常状態3へ復帰し、リターンする。
【0044】
また、制御部20は、ビッグボーナスに内部当選した旨を判定すると(S26:YES)、通常3フラグ以外の状態フラグ(通常1フラグ、通常2フラグ、通常4フラグ)をオンに設定しているか否かを判定し(S27)、通常3フラグ以外の状態フラグをオンしている旨を判定すると(S27:YES)、そのオンしている状態フラグをオフに設定し(S28)、通常3フラグをオンに設定し(S19)、リターンする。一方、制御部20は
通常3フラグ以外の状態フラグをオンしていない旨を判定すると(S27:NO)、そのままリターンする。つまり、制御部20は、通常状態1、通常状態2及び通常状態4のいずかにあるとき(ゲーム数カウンタが「0」に到達していないとき)にビッグボーナスが内部当選した旨を判定すると、通常状態3へ移行する処理を行う。
【0045】
尚、上記した構成において、遊技者がキャンセルボタン15を操作したことに応じて通常状態1または通常状態2の表示画面から予兆演出キャンセル時の表示画面に切換え、1ゲームを消化する毎に通常状態1または通常状態2での残りゲーム数をカウントダウン表示している途中で遊技者がキャンセルボタン15を再度操作すると、残りゲーム数のカウントダウン表示を終了して現在の通常状態に応じた演出画像を液晶表示装置5に表示する。そして、その状態で遊技者がキャンセルボタン15を再度操作しても、予兆演出及び偽予兆演出を取消すことはできない。つまり、予兆演出及び偽予兆演出を取消す機会は、リプレイ確率変動図柄の1回の停止表示あたりで1回である。
【0046】
以上に説明したように本実施形態によれば、通常状態3でリプレイ確率変動図柄を停止表示させたときに通常状態1、通常状態2及び通常状態4のいずれかへ移行するスロットマシン1において、通常状態3から通常状態1または通常状態2へ移行した後に、遊技者がキャンセルボタン15を何ら操作しないと、変動期間の残存期間に応じて予兆演出及び偽予兆演出を行うが、遊技者がキャンセルボタン15を操作すると、予兆演出及び偽予兆演出を行わない(キャンセルする)ように構成したので、リプレイ確率変動図柄の停止表示を視認しなかった遊技者に対しては期待感及び緊張感を煽ることで遊技性を高めることができ、リプレイ確率変動図柄の停止表示を視認した遊技者に対しては演出を煩わしいと感じさせてしまうことがなく遊技性を高めることができる。
【0047】
また、遊技者がキャンセルボタン15を操作すると、変動期間における残りゲーム数を表示するように構成したので、キャンセルボタン15を操作して予兆演出及び偽予兆演出をキャンセルした遊技者に対して、変動期間における残りゲーム数を把握させることができる。さらに、変動期間における残りゲーム数を表示している状態で遊技者がキャンセルボタン15をさらに操作すると、変動期間における残りゲーム数の表示を終了するように構成したので、キャンセルボタン15を操作して予兆演出及び偽予兆演出をキャンセルした遊技者に対して、変動期間における残りゲーム数が残っている途中で遊技を止めるときに当該変動期間における残りゲーム数が残っている情報を次の遊技者に把握させないという機能を提供することができる。このような機能は、遊技者にとって不利な状態である通常状態1及び通常状態2において変動期間の残りゲーム数が少ない状態で遊技を止めざるを得ない場合に特に有効である。すなわち、通常状態1または通常状態2の変動期間がもうすぐ終了することを他の遊技者に表示した状態で遊技を止めてしまうと、他の遊技者にいわゆるハイエナ行為(他人が遊技を終了した直後に遊技して出玉を得る行為)をされて気分を害してしまう虞が大きいので、このようなハイエナ行為を防止する上で本機能が有効となるものである。
【0048】
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
スロットマシンは遊技玉を用いるスロットマシンであっても良い。
リプレイ役の当選確率が異なる通常状態は4種類に限らず、3種類または5種類以上であっても良い。
リプレイ確率変動図柄は5種類に限らず、1〜4種類または6種類以上であっても良く、また、それぞれのリプレイ確率変動図柄は実施形態に示した図柄以外の図柄であっても良い。
【0049】
1枚役が内部当選したときに、入賞した場合と取りこぼした場合とでリプレイの当選確率の変動期間が異なるようにしても良い。また、変動期間中におけるリプレイの当選確率が異なるようにしても良い。
キャンセルボタンが有効となるゲームは、通常状態3から通常状態1へ移行する契機である1枚の小役Aの入賞図柄及び1枚の小役Aの取りこぼし図柄のいずれかが停止表示されたゲームまたは通常状態3から通常状態2へ移行する契機である1枚の小役Bの入賞図柄及び1枚の小役Bの取りこぼし図柄のいずれかを停止表示されたゲームに限らず、それらのゲームを起点とする数ゲーム(例えば3ゲーム)であっても良く、そのように構成すれば、リプレイ確率変動図柄を認識した遊技者に対して、予兆演出及び偽予兆演出をキャンセルするか否かを決定するための時間を与えることができる。
補助操作手段及び残存期間表示終了操作手段としてキャンセルボタン15を兼用する構成に限らず、それぞれ専用のボタンを設ける構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明の一実施形態を示すもので、スロットマシンの正面図
【図2】電気的な構成を示す機能ブロック図
【図3】各リールの図柄配列を示す図
【図4】内部当選役を示す図
【図5】当選乱数テーブルを示す図
【図6】制御内容を示すフローチャート(その1)
【図7】制御内容を示すフローチャート(その2)
【図8】制御内容を示すフローチャート(その3)
【図9】表示の一例を示す図
【符号の説明】
【0051】
図面中、1はスロットマシン、3はリール(図柄変動表示手段)、5は液晶表示装置(残存期間表示手段)、11はスタートレバー(ゲーム開始操作手段)、12は左ストップボタン(停止操作手段)、13は中ストップボタン(停止操作手段)、14は右ストップボタン(停止操作手段)、15はキャンセルボタン(補助操作手段、残存期間表示終了操作手段)、20は制御部(内部抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、利益付与手段、リプレイ確率変動手段、演出実行手段、演出制御手段、残存期間表示終了手段)である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の図柄表示領域において複数種類の図柄を所定の配列にしたがって変動表示する図柄変動表示手段と、
遊技媒体が投入された状態でゲームを開始するために遊技者が操作するゲーム開始操作手段と、
前記ゲーム開始操作手段が操作されたときに少なくともリプレイ役を含む複数種類の役の中から内部当選役を決定するための内部抽選を実行する内部抽選手段と、
前記図柄変動表示手段における図柄の変動表示を停止させるために遊技者が操作する停止操作手段と、
前記停止操作手段が操作されたときに前記内部当選役に対応する図柄を予め規定された引込範囲内で引込んで前記図柄表示領域に停止表示させる表示制御手段と、
前記図柄変動表示手段の前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定の入賞図柄であるか否かを判定する入賞判定手段と、
前記入賞判定手段により入賞図柄であると判定されたときに当該入賞図柄に対応する利益を遊技者に付与する利益付与手段と、
前記図柄変動表示手段の前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定のリプレイ確率変動図柄であるときに予め定められた変動期間にわたって前記内部抽選でリプレイ役が内部当選役として決定される確率を変動させるリプレイ確率変動手段と、
前記変動期間中において当該変動期間の残存期間が所定の長さ未満であることを必要条件として予兆演出を実行すると共に当該変動期間の残存期間が所定の長さ以上であることを必要条件として前記予兆演出と内容が等しい偽予兆演出を実行する演出実行手段と、
前記図柄表示領域に停止表示された図柄の組み合わせが所定のリプレイ確率変動図柄であるときに操作が有効化される補助操作手段と、
前記補助操作手段が操作されたときに前記演出実行手段による予兆演出及び偽予兆演出の実行を抑制する演出抑制手段とを備えたことを特徴とするスロットマシン。
【請求項2】
前記リプレイ確率変動図柄として2種類以上の図柄の組み合わせが設定され、
前記リプレイ確率変動手段は、前記2種類以上の図柄の組み合わせ毎に異なる長さの変動期間にわたって前記確率を変動させることを特徴とする請求項1に記載したスロットマシン。
【請求項3】
前記補助操作手段が操作されたときに前記変動期間の残存期間の長さを示す情報を表示する残存期間表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載したスロットマシン。
【請求項4】
前記残存期間表示手段による前記変動期間の残存期間の長さを示す情報の表示を終了させるために遊技者が操作する残存期間表示終了操作手段と、
前記残存期間表示終了操作手段が操作されたときに前記変動期間の残存期間の長さを示す情報の表示を終了する残存期間表示終了手段とを備えたことを特徴とする請求項3に記載したスロットマシン。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2009−72279(P2009−72279A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−242358(P2007−242358)
【出願日】平成19年9月19日(2007.9.19)
【出願人】(000108937)ダイコク電機株式会社 (893)
【Fターム(参考)】