説明

タービンエンジン構成部品などのワーク内のクラックを補修する方法

【課題】タービンエンジン構成部品などのワーク内にできる幅が約0.64mm以上のクラックを補修する方法が求められている。
【解決手段】タービンエンジン構成部品などのワーク内のクラックを補修する方法であって、補修すべきクラックを有するワークを準備するステップと、クラックの一部分を充填するのに十分な量のニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料をクラックのルート部に施すステップと、ニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を伴うワークを、約1066〜1260℃の温度で、約5.0〜30分間、第1の熱処理にかけるステップと、クラックに溶接材料を施すステップと、溶接材料を伴うワークを第2の熱処理にかけるステップと、を含む方法を提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タービンエンジン構成部品などのワーク内における幅の広いクラックを補修する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
タービンエンジンに使用されるニッケル基合金で形成されたワークまたは構成部品の補修に使用される現行の材料は、典型的には、最大で0.010インチ(約0.25mm)の幅のクラックを修復することを可能にする。
【0003】
ギャップの広いクラックは、標準溶接などによる様々な方法で補修することができる。しかし、タービンエンジン構成部品のハードウェア上で、常に溶接作業ができるとは限らない。ニッケル基補修合金を使用する補修技法があるが、これらの補修技法で使用される熱プロセスは、母合金を所望の温度よりも高温に晒すことで、特性にマイナスの影響を与えてしまうことがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
幅が約0.025インチ(約0.64mm)以上の広いギャップをもつクラックの補修に用いることのできる補修技法が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、タービンエンジン構成部品などのワーク内の広いギャップをもつクラックを補修する工程が提供される。
【0006】
本発明によれば、ワーク内のクラックを補修する方法であって、補修すべきクラックを有するワークを準備するステップと、そのクラックの一部分を充填するのに十分な量で、クラックのルート部にニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を施すステップと、ニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を伴うワークを、約1950〜2300°F(約1066〜1260℃)の範囲の温度で、約5〜30分間、第1の熱処理にかけるステップと、クラックに溶接材料を施すステップと、溶接材料を伴うワークを第2の熱処理にかけるステップと、を含む方法が提示される。
【0007】
本発明の二段工程によるニッケル合金クラックの補修のその他の詳細、ならびに付随する他の目的および利点は、以下の詳細な説明および添付の図面に記載され、図面において、同様の参照番号は同様の要素が示される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
上述のように、本発明は、0.025インチ(0.64mm)よりも大きな幅を有するタービンエンジン構成部品などのワーク内のクラックを補修する方法に関する。図1を参照すると、クラック12を有するタービンエンジン構成部品などのワーク10が示されている。ワーク10は、単結晶ニッケル基超合金、コバルト基超合金、または鉄基合金などの金属材料から形成され得る。クラック12は、基底部14および壁部16、18を有する。クラック12の基底部14は、ルート部として知られている。
【0009】
本発明によれば、クラック12は、補修作業の前に、洗浄され、離脱しやすい材料または汚染物質があればそれが除去される。クラック12の洗浄は、フッ化物イオン洗浄や水素洗浄などの当技術分野で周知の洗浄方法を使用して行うことができる。
【0010】
洗浄を完了した後、ある量のニッケル基合金補修材料20またはコバルト基合金補修材料20をクラック12の基底部つまりルート部14に施す。補修材料は、クラックの(0.010インチ(約0.25mm)未満の)狭い部分を充填するのに十分な量で存在する。このニッケル基合金補修材料20またはコバルト基合金補修材料20を、補修に適合する形態で施すとよい。例えば、補修材料は、好ましくは非常に粘性のあるペイントの形態で施されてもよい。配合剤は、TURBOFIXペイント配合剤としてもよい。ニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料は、当技術分野で周知の好適な補修材料を含んでいてもよい。例えば、ニッケル基合金補修材料が、ニッケル基合金のブレンドであってもよい。例えば、ニッケル基合金補修材料が、第1の低溶融温度ニッケル基ろう付け合金と、第2の高溶融温度ニッケル基合金とのブレンドであってもよい。一実施例の構成において、第1の低溶融温度ニッケル基合金が約49〜51重量%の量で存在し、第2の高溶融温度ニッケル基合金が約49〜51重量%の量で存在してもよい。他の実施例の構成において、第1の低溶融温度ニッケル基ろう付け合金が約39〜41重量%の範囲で存在し、残部が第2の高溶融温度ニッケル基合金であってもよい。さらに他の実施例の構成において、第1の低溶融温度ニッケル基ろう付け合金が約29〜31重量%の範囲の量で存在し、残部が第2の高溶融温度ニッケル基合金であってもよい。さらに他の実施例の構成において、第1の低溶融温度ニッケル基ろう付け合金が約19〜21重量%の範囲で存在し、残部が第2の高溶融温度ニッケル基合金であってもよい。
【0011】
前述のブレンドされたニッケル基合金補修材料20を形成するのに使用される第1および第2のニッケル基合金のそれぞれの組成は、米国特許第6,503,349号(第3欄の50行目から第4欄の44行目まで)に記載されており、この特許は本願の参照となる。
【0012】
代替例において、補修材料20は、好ましくは結合剤中で混合された4種類の金属粉末で形成されたニッケル基合金としてもよい。これら4種類の粉末は、互いに混合されて、一般的な、工業フラックスを含まない有機ベースろう付け結合剤の中で懸濁されてもよい。この結合剤は、ペーストが1000°F(約538℃)以下の温度に加熱されたとき有害な残留物を残すことなく燃え尽きることができる。好適な結合剤としては、NicroBraz S結合剤またはVitta Braz Binder Gelがある。使用される結合剤の量は、製造業者によって異なる。ペーストの形態にするためには、約8〜15重量%を結合剤とするべきである。4種類の金属粉末は、第1のホウ素含有ニッケル基ろう付け合金、第1のニッケル基充填材料、第2のニッケル基充填材料、および低融点共晶ろう(eutectic braze)ニッケル基合金からなる金属粉末としてもよい。好適なブレンドの一つが、約40〜60重量%の第1のホウ素含有ニッケル基ろう付け合金と、約15〜35重量%の第1のニッケル基充填材料と、第2のニッケル基充填材料と低融点共晶ろうニッケル基合金とのブレンドからなる残部と、を含んでいてもよい。
【0013】
好適な一実施例において、第1のニッケル基ろう付け合金は、約6.0〜6.8重量%のクロム、約1.175〜1.225重量%のホウ素、約0.080〜0.12重量%の炭素、約5.7〜6.1重量%のアルミニウム、約0.04〜0.12重量%のジルコニウム、約12.1〜13.0重量%のコバルト、約1.5〜1.9重量%のモリブデン、約6.0〜6.8重量%のタングステン、約2.75〜3.25重量%のレニウム、約3.75〜4.24重量%のタンタル、約1.0〜2.0重量%のハフニウム、および残部のニッケルを含んでいてもよい。
【0014】
さらに、第1のニッケル基充填材料は、約0.13〜0.17重量%の炭素、約8.0〜8.8重量%のクロム、約9.0〜11.0重量%のコバルト、約0.5〜0.8重量%のモリブデン、約2.8〜3.3重量%のタンタル、約0.9〜1.2重量%のチタン、約9.5〜10.5重量%のタングステン、約5.3〜5.7重量%のアルミニウム、約0.010〜0.020重量%のホウ素、約1.2〜1.6重量%のハフニウム、約0.03〜0.08重量%のジルコニウム、および残部のニッケルを含んでいてもよい。
【0015】
さらに、第2のニッケル基充填材料は、約14重量%のクロム、約10重量%のコバルト、約3.5重量%のアルミニウム、約2.75重量%のホウ素、約2.5重量%のタンタル、約0.1重量%のイットリウム、および残部のニッケルを含んでいてもよい。好適な材料の一つに、DF−4Bとして知られる商業製品がある。
【0016】
さらに、低融点共晶ろうニッケル基合金は、約13.5〜16.0重量%のクロム、約3.25〜4.0重量%のホウ素、および残部のニッケルを含んでいてもよい。好適な材料の一つに、NICROBRAZ150として知られる商業製品がある。
【0017】
4種類の粉末は、当技術分野で周知の好適な技法を使用して結合剤とともにブレンドすることができるが、ブレンドされたニッケル基補修合金は粉末の形態であることが好ましく、望ましければ、ペーストまたはペイントの形態にブレンドしてもよい。代替的に、当技術分野で周知の好適な技法を使用して、粉末の形態のブレンドを板金の形態に変更してもよい。
【0018】
ニッケル基合金補修材料の組成は、本質的に、約7.0〜10.0重量%のクロム、約4.0〜7.0重量%のタングステン、約3.0〜6.0重量%のアルミニウム、約1.0〜5.0重量%のタンタル、約0.5〜3.0重量%のホウ素、約9.0〜11.0重量%のコバルト、約0.5〜2.0重量%のモリブデン、約2.5重量%までのレニウム、約0.5〜2.5重量のハフニウム、約1.0重量%までのチタン、約0.03重量%までのイットリウム、および残部のニッケルからなる組成であってもよい。このニッケル基合金補修材料の好適な一実施例において、補修材料は、約8.5〜9.5重量%の範囲のクロム含有率、約5.0〜6.2重量%の範囲のタングステン含有率、約4.0〜5.0重量%の範囲のアルミニウム含有率、約0.15〜0.4重量%の範囲のチタン含有率、約3.0〜4.0重量%の範囲のタンタル含有率、約1.0〜1.5重量%の範囲のホウ素含有率、約10〜11重量%の範囲のコバルト含有率、約0.9〜1.3重量%の範囲のモリブデン含有率、約1.0〜2.0重量%の範囲のレニウム含有率、約1.0〜1.3重量%の範囲のハフニウム含有率、および約0.01〜0.02重量%の範囲のイットリウム含有率を有していてもよい。レニウムは高温におけるクリープ性を改善し、イットリウムは粒界強化剤として機能する。
【0019】
ニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を施すステップに続いて、ワークおよび補修合金を、約1950〜2300°F(約1066〜1260℃)、好ましくは約2175〜2240°F(約1191〜1227℃)で、約5.0〜30分間、熱処理にかけることが好ましい。
【0020】
この熱処理に続き、このワーク10を冷却することができる。冷却が行われると、ニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料は、クラック12の壁部16、18とともに、ボウル(鉢)状の表面を形成することがある。その後で、溶接材料22が、図2に示すように、ニッケル基合金補修材料20またはコバルト基合金補修材料20の層の上に堆積される。溶接材料22の組成は、ワーク10を形成する材料と適合性があるのであれば、当技術分野で周知の組成としてもよい。この溶接材料22を、当技術分野で周知の好適な溶接技法を用いて堆積させてもよい。この溶接材料を、電気スパーク堆積、レーザ、マイクロGTAW、マイクロPAW、電子ビーム(EBW)を使用して施してもよい。こうして形成した溶着部を、ニッケル基合金補修材料20またはコバルト基合金補修材料20に、またはクラックの壁部16、18を形成する材料に、冶金学的に結合させる必要はない。実際には、溶着部が低温になるほど、クラックの補修が良好に行われる。溶着部の主な機能は、クラック12の幅の広い領域24を補修する上で充填材として補助をすることである。溶接材料は、低温または短期間の拡散サイクルを行うときに重要な拡散媒体を供給する上で補助的な働きをする。好適な溶接材料として、PWA795またはPWA36946がある。溶接材料は、構成部品のクラックの上部と同一面になるまで施される。
【0021】
溶接材料22を施した後、ニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料の第2の層26を、図3に示すように、溶接材料22の上に堆積させる。層26に使用するニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料は、第1の層20と同一のものを使用してもよいし、異なるニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を使用してもよい。層26を形成するニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料は、表面を覆うために、または残留する欠陥があればそれを覆うために十分な量で施される。この補修材料が、クラック12の広い領域24を充填することが好ましい。層26を形成するニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を、任意の好適な形態で施すことができる。例えば、補修材料をペイントおよび/またはペーストの形態で施すことができる。
【0022】
層26を形成するニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を施した後、ワーク10を、約1950〜2300°F(約1066〜1260℃)で、約1.0〜20時間、さらに熱処理にかける。達成しようとする材料特性に応じて、熱プロセスステップを変更してもよい。
【0023】
以上の考察に記されている通り、約0.025インチ(約0.64mm)より大きな幅を有するような幅の広いクラックを補修する方法を提示した。
【0024】
本発明の方法は、熱プロセスがクリープ特性を損なう可能性のある、単結晶ニッケル基超合金で形成されたタービンエンジン構成部品内のクラックの補修に有益である。本発明の方法を、約0.025〜0.040インチ(約0.64〜1.02mm)の幅を有するクラックを補修するために使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】ニッケル基合金補修材料の第1の層を有するクラックの概略図。
【図2】第1の層の上に堆積された一層の溶接材料を有するクラックの概略図。
【図3】前記溶接材料の層の上に堆積されたニッケル基合金補修材料の第2の層を有するクラックの概略図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
補修すべきクラックを有するワークを準備するステップと、
前記クラックの一部分を充填するのに十分な量で、前記クラックのルート部にニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を施すステップと、
前記ニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を伴うワークを、約1950〜2300°F(約1066〜1260℃)の範囲の温度で、約5.0〜30分間、第1の熱処理にかけるステップと、
前記クラックに溶接材料を施すステップと、
前記溶接材料を伴う前記ワークを第2の熱処理にかけるステップと、
を含む、ワーク内のクラックを補修する方法。
【請求項2】
前記ワークを第1の熱処理にかける前記ステップが、前記ニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を伴う前記ワークを、約2175〜2240°F(約1191〜1227℃)の範囲の温度まで加熱することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ワークを準備する前記ステップが、補修すべきクラックを有するタービンエンジン構成部品を準備することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ワークを準備する前記ステップが、単結晶ニッケル基超合金で形成されたタービンエンジン構成部品を準備することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ニッケル基合金またはコバルト基合金を施すステップが、前記ニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を、ペイントの形態でクラックのルート部に施すことを含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を施すステップが、ニッケル基合金のブレンドを含むニッケル基合金補修材料を施すことを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ニッケル基合金材料を施すステップが、低溶融温度ニッケル基ろう付け合金と高溶融温度ニッケル基ろう付け合金とのブレンドを含むニッケル基合金補修材料を施すことを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記溶接材料を施すステップが、前記ワークを形成する材料と適合性のある材料を施すことを含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記溶接材料を施すステップが、前記クラックの壁部に溶接材料を施すこと、および前記クラックの壁部に前記溶接材料を溶接する溶接ステップを含む請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記溶接ステップが、レーザを使用して前記クラックの壁部に前記溶接材料を溶接することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記溶接ステップが、電気スパーク堆積技法を使用して前記クラックの壁部に前記溶接材料を溶接することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記溶接ステップが、マイクロPAW技法を使用して前記クラックの壁部に前記溶接材料を溶接することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記溶接ステップが、マイクロGTAW技法を使用して前記クラックの壁部に前記溶接材料を溶接することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記溶接ステップが、EBWを使用して前記クラックの壁部に前記溶接材料を溶接することを含む請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記ワークを第2の熱処理にかける前記ステップが、前記ワークを、約1950〜2300°F(約1066〜1260℃)の範囲の温度で、約1〜20時間、加熱することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の熱処理にかける前に、ある量のニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料を追加して、前記クラックを充填する充填ステップをさらに含む請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記充填ステップが、追加する前記ある量のニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料をペイントの形態で前記溶接材料の上に施すことを含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記充填ステップが、前記追加の量のニッケル基合金材料またはコバルト基合金材料をペーストの形態で前記溶接材料の上に施すことを含む請求項16に記載の方法。
【請求項19】
金属材料で形成され、補修すべき約0.025〜0.040インチ(約0.64〜1.02mm)のクラックを有するタービンエンジン構成部品を準備するステップと、
前記クラックのルート部に第1のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を施すステップと、
前記ニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を前記クラックの壁部に固着させ、前記クラックを部分的に充填して基層を形成するために、前記第1のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を伴う前記タービンエンジン構成部品を第1の熱処理にかけるステップと、
前記第1のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料の前記基層の上に溶接補修材料の層を形成し、かつ前記クラックの前記壁部に前記溶接補修材料を溶接するステップと、
前記溶接補修材料の層の上に、第2のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料の層を施すステップと、
前記第2のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を前記クラックの前記壁部に接合させるために、前記第2のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を伴う前記ワークを第2の熱処理にかけるステップと、
を含む、タービンエンジン構成部品内のクラックを補修する方法。
【請求項20】
第2のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料の層を施す前記ステップが、前記第1のニッケル基合金補修材料と同一のニッケル基合金補修材料またはコバルト基合金補修材料を施すことを含む請求項19に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公開番号】特開2008−229719(P2008−229719A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−322317(P2007−322317)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
【Fターム(参考)】