説明

データ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラム、および記録媒体

【課題】配信先の選択に関するセキュリティを向上させたデータ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラム、および記録媒体を提供する。
【解決手段】配信情報記憶部212は、配信先情報と許可ユーザ情報とを対応付けて記憶し、通信制御部220は、画像形成装置30からユーザ識別情報を受信して認証装置10に送信する処理と、認証装置10からユーザ認証成否情報を受信し、受信したユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功したユーザを示す許可ユーザ情報に対応付けられた配信先情報を配信情報記憶部212から読み出して画像形成装置30に送信する処理と、画像形成装置30において選択された配信先を示す配信先情報と画像形成装置30により生成された画像データとを画像形成装置30から受信し、受信した配信先情報が示す配信先に受信した画像データを配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラム、および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複合機などの画像形成装置により生成された画像データを、ユーザにより選択された配信先に配信する技術が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、ユーザ認証を行い、ユーザ認証に成功した場合に画像形成装置のオペレーションパネル上に配信先を表示させ、表示された配信先の中からユーザにより選択された配信先に画像データを配信する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2007−65777号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、ユーザ認証に成功した場合、予め定められた配信先が一律に表示されてしまうため、認証されたユーザに関係のない配信先を選択して画像データを配信することができてしまい、セキュリティ面で改善の余地がある。
【0006】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、配信先の選択に関するセキュリティを向上させたデータ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラム、および記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかるデータ配信システムは、ネットワークを介して接続される認証装置と、データ配信装置と、画像形成装置と、を備えるデータ配信システムであって、前記認証装置は、前記画像形成装置から前記データ配信装置を介してユーザを識別するユーザ識別情報を受信する処理と、受信した前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を前記データ配信装置に送信する処理と、を行う認証装置側通信制御手段と、受信した前記ユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証手段と、を備え、前記データ配信装置は、データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行うデータ配信装置側通信制御手段と、を備え、前記画像形成装置は、前記画像データを生成する生成手段と、前記データ配信装置から受信した前記配信先情報が示す前記配信先を表示手段に表示させる表示制御手段と、表示された前記配信先の中から、前記生成手段により生成された前記画像データの配信先の選択を受け付ける受付手段と、前記データ配信装置を介して前記ユーザ識別情報を前記認証装置に送信する処理と、前記データ配信装置から前記配信先情報を受信する処理と、前記受付手段により選択を受け付けられた前記配信先を示す前記配信先情報と前記生成手段により生成された前記画像データとを前記データ配信装置に送信する処理と、を行う画像形成装置側通信制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の別の態様にかかるデータ配信装置は、画像データを生成可能な画像形成装置と、ユーザの認証が可能な認証装置と、ネットワークを介して接続されるデータ配信装置であって、データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、前記画像形成装置からユーザを識別するユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の態様にかかるデータ配信装置は、画像データを生成可能な画像形成装置とネットワークを介して接続されるデータ配信装置であって、データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、ユーザを識別するユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証手段と、前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信する処理と、前記認証手段による認証の成否を示すユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の別の態様にかかるデータ配信方法は、ネットワークを介して接続される認証装置と、データ配信装置と、画像形成装置と、を備えるデータ配信システムで実行されるデータ配信方法であって、前記認証装置は、前記画像形成装置から前記データ配信装置を介してユーザを識別するユーザ識別情報を受信する処理と、受信した前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を前記データ配信装置に送信する処理と、を行う認証装置側通信制御ステップと、受信した前記ユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証ステップと、を含み、前記データ配信装置は、データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段を備え、前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行うデータ配信装置側通信制御ステップを含み、前記画像形成装置は、前記画像データを生成する生成ステップと、前記データ配信装置から受信した前記配信先情報が示す前記配信先を表示手段に表示させる表示制御ステップと、表示された前記配信先の中から、前記生成ステップにより生成された前記画像データの配信先の選択を受け付ける受付ステップと、前記データ配信装置を介して前記ユーザ識別情報を前記認証装置に送信する処理と、前記データ配信装置から前記配信先情報を受信する処理と、前記受付ステップにより選択を受け付けられた前記配信先を示す前記配信先情報と前記生成ステップにより生成された前記画像データとを前記データ配信装置に送信する処理と、を行う画像形成装置側通信制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の別の態様にかかるデータ配信方法は、画像データを生成可能な画像形成装置と、ユーザの認証が可能な認証装置と、ネットワークを介して接続されるデータ配信装置で実行されるデータ配信方法であって、前記データ配信装置は、データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段を備え、前記画像形成装置からユーザを識別するユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御ステップを含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の別の態様にかかるデータ配信方法は、画像データを生成可能な画像形成装置とネットワークを介して接続されるデータ配信装置で実行されるデータ配信方法であって、前記データ配信装置は、データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段を備え、ユーザを識別するユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証ステップと、前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信する処理と、前記認証ステップによる認証の成否を示すユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明の別の態様にかかるデータ配信プログラムは、上記したデータ配信方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【0014】
また、本発明の別の態様にかかるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記したデータ配信プログラムを記憶したものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、配信先の選択に関するセキュリティを向上させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかるデータ配信システム、データ配信装置、データ配信方法、データ配信プログラム、および記録媒体の最良な実施の形態を詳細に説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態のデータ配信システム1の構成を示すブロック図である。図1に示すように、データ配信システム1は、認証装置10と、データ配信装置20と、画像形成装置30とを備えており、各々の装置が、ネットワーク40を介して接続されている。なお、ネットワーク40は、有線若しくは無線、またLAN(Local Area Network)や公衆通信回線を問わず、どのようなネットワークであってもよい。
【0018】
そしてデータ配信システム1では、データ配信装置20が、画像形成装置30により生成される画像データの配信先を、認証装置10により認証されるユーザや認証されるユーザが属するグループ単位で管理する。これにより、画像形成装置30において、認証装置10により認証されたユーザに関係する配信先の中から画像データの配信先を選択させることが可能となり、配信先の選択に関するセキュリティを向上させることができる。
【0019】
なお図1では、図示を省略しているが、ネットワーク40には、画像データの配信先となるパーソナルコンピュータや印刷装置なども接続されている。
【0020】
認証装置10は、ユーザやシステム管理者の認証を行うものであり、例えば、Active Directory(登録商標)などのディレクトリ・サービスに接続可能なLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)サーバなどにより実現できる。そして認証装置10は、通信制御部110と、記憶部120と、認証部130とを備える。
【0021】
通信制御部110は、ネットワーク40を介して接続されるデータ配信装置20等との間でデータの送受信等を行う。
【0022】
具体的には通信制御部110は、画像形成装置30からデータ配信装置20を介してユーザを識別するユーザ識別情報等(例えば、ユーザ識別情報、パスワード、ドメイン情報など)を受信したり、後述する認証部130によるユーザ識別情報等を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報をデータ配信装置20に送信する。
【0023】
また通信制御部110は、データ配信装置20から管理者を識別する管理者識別情報等(例えば、管理者識別情報、パスワード、ドメイン情報など)を受信したり、後述する認証部130による管理者識別情報等を用いた認証の成否を示す管理者認証成否情報をデータ配信装置20に送信する。
【0024】
記憶部120は、後述する認証部130が認証に用いる認証用データなどを記憶する。例えば記憶部120は、認証用のユーザ識別情報、パスワード、およびドメイン情報や、認証用のユーザ識別情報が示すユーザが属するグループの情報などを対応付けて記憶する。また記憶部120は、認証用の管理者識別情報についても、同様にパスワード等を対応付けて記憶する。なお、認証用のユーザ識別情報等と認証用の管理者識別情報等が同一である場合には、認証用の管理者識別情報等を認証用のユーザ識別情報等で代用してもよい。
【0025】
認証部130は、通信制御部110により受信されたユーザ識別情報等を用いて画像形成装置30を使用するユーザのユーザ認証や、通信制御部110により受信された管理者識別情報等を用いてデータ配信装置20を使用する管理者の管理者認証などを行う。
【0026】
例えば認証部130は、通信制御部110により受信されたユーザ識別情報等を、記憶部120に記憶された認証用のユーザ識別情報等と比較し、両情報が一致した場合には、認証成功と判断し、両情報が一致しない場合には、認証失敗と判断する。また認証部130は、管理者識別情報等についても、同様に記憶部120に記憶された認証用の管理者識別情報等と比較して認証する。
【0027】
データ配信装置20は、画像形成装置30により生成された画像データを、画像形成装置30において選択された配信先(例えば、パーソナルコンピュータや印刷装置など)に配信するものであり、記憶部210と、通信制御部220と、操作部225と、受付部230と、表示部235と、表示制御部240と、管理部250とを備える。
【0028】
記憶部210は、データ配信装置20で行われる各種処理に使用される情報を記憶するものであり、配信情報記憶部212と、管理情報記憶部214とを含んで構成される。
【0029】
配信情報記憶部212は、データの配信先を示す配信先情報と、配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報等を対応付けて記憶する。なお配信先情報は、複数の配信先を示すものであってもよいし、複数の配信先のいずれか1つを示すものであってもよい。
【0030】
図2は、配信情報記憶部212に記憶される情報の一例を示す図である。図2に示す例では、配信情報記憶部212は、配信先情報と、許可ユーザ情報と、配信先の編集の可否を示す編集可否情報とを対応付けて記憶している。
【0031】
そして図2に示す例では、許可ユーザ情報は、配信先への配信が許可されるユーザ(例えば、UserA、UserBなど)に加え、配信先への配信が許可されるグループ(例えば、GroupA、GroupBなど)も示している。なお、許可ユーザ情報がグループを示す場合、そのグループに属する全てのユーザは、配信先への配信が許可される。
【0032】
図3は、許可ユーザ情報が示すグループと、当該グループに所属するユーザとの対応関係を示す対応テーブルの一例である。本実施の形態では、図3に示す対応テーブルが記憶部210に記憶されており、このテーブルを参照することでグループに属するユーザを判別することができる。
【0033】
図2に戻り、許可ユーザ情報が示すグループには、全てのユーザが属する特殊グループ(図2に示す例では、Everyone)も含まれている。そして、配信情報記憶部212は、許可ユーザ情報が特殊グループであるEveryoneを示す場合、配信先への配信が禁止されるユーザを示す禁止ユーザ情報を更に対応付けて記憶している。これにより、特定のユーザだけデータの配信を禁止することができる。
【0034】
なお、図2に示す例では、許可ユーザ情報および禁止ユーザ情報が示すユーザやグループは、特殊グループであるEveryoneを除き、認証装置10で管理されているユーザやグループ(例えば、ディレクトリ・サービスで管理されているユーザやグループ、アカウントの一例)と同一となっている。また、図3に示す対応テーブルが示す対応関係も認証装置10で管理されるグループと当該グループに属するユーザとの対応関係となっている。
【0035】
管理情報記憶部214は、管理者の管理権限を示す管理権限情報と、管理者を示す管理者情報等を対応付けて記憶する。
【0036】
図4は、管理情報記憶部214に記憶される情報の一例を示す図である。図4に示す例では、管理情報記憶部214は、管理権限情報と、管理者情報とを対応付けて記憶している。
【0037】
そして図4に示す例では、管理者情報は、許可ユーザ情報と同様に、管理権限情報が示す管理権限を有するユーザ(例えば、UserA、UserBなど)に加え、管理権限情報が示す管理権限を有するグループ(例えば、GroupA、GroupB)も示している。
【0038】
なお、管理権限情報がグループを示す場合、そのグループに属する全ての管理者は、管理権限情報が示す管理権限を有する点も、許可ユーザ情報と同様であり、前述した図3に示すテーブルを参照することでグループに属する管理者を判別することができる。
【0039】
また図4に示す例でも、管理者情報が示す管理者やグループは、認証装置10で管理されているユーザやグループと同一となっており、この点も、許可ユーザ情報と同様である。
【0040】
また、管理者情報が示すグループに、許可ユーザ情報と同様、全てのユーザが属する特殊グループを含めるようにしてもよい。そして、管理権限情報が特殊グループを示す場合には、管理権限情報が示す管理権限を有さない管理者を示す禁止管理者情報を更に対応付けて記憶するようにしてもよい。
【0041】
通信制御部220は、ネットワーク40を介して接続される認証装置10および画像形成装置30等との間でデータの送受信等を行う。
【0042】
具体的には、通信制御部220は、画像形成装置30からユーザ識別情報等を受信して認証装置10に送信する。
【0043】
また通信制御部220は、認証装置10からユーザ認証成否情報を受信する。そして、受信したユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功したユーザを示す許可ユーザ情報に対応付けられた配信先情報等(例えば、配信先情報、編集可否情報など)を配信情報記憶部212から読み出して画像形成装置30に送信する。
【0044】
但し、通信制御部220は、許可ユーザ情報に禁止ユーザ情報が対応付けられている場合には、認証に成功したユーザを示す許可ユーザ情報のうち、当該ユーザを示す禁止ユーザ情報が対応付けられていない許可ユーザ情報に対応付けられた配信先情報等を配信情報記憶部212から読み出して画像形成装置30に送信する。
【0045】
また通信制御部220は、画像形成装置30において選択された配信先を示す配信先情報と画像形成装置30により生成された画像データとを画像形成装置30から受信し、受信した配信先情報が示す配信先に受信した画像データを配信する。
【0046】
また通信制御部220は、後述する受付部230に受け付けられた管理者識別情報等を認証装置10に送信したり、認証装置10から管理者認証成否情報を受信する。
【0047】
操作部225は、データ配信装置20に対する各種操作を行うものであり、例えば、キーボードやマウスなどの既存の入力装置で実現できる。受付部230は、操作部225に対して行われた各種操作入力を受け付ける。例えば受付部230は、管理者により入力される管理者識別情報等の操作入力などを受け付ける。
【0048】
表示部235は、各種画面を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイなどの既存の表示装置により実現できる。表示制御部240は、表示部235への各種画面の表示制御を行う。例えば表示制御部240は、管理者識別情報等の入力画面や、後述する管理部250による管理機能に応じた管理画面を表示部235に表示させる。
【0049】
管理部250は、通信制御部220により受信された管理者認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した管理者を示す管理者情報に対応付けられた管理権限情報が示す管理権限に応じた管理機能を実行する。そして管理部250は、作成部252と、変更部254とを含んで構成される。
【0050】
なお図4に示す例では、管理部250は、管理権限情報が一般を示す場合、ログ閲覧機能のみを実行し、管理権限情報が管理を示す場合、全ての管理機能を実行するものとする。ログ閲覧機能とは、データ配信システム1で行われたジョブのログを管理者に閲覧させるものであり、表示制御部240により表示部235へログ閲覧画面が表示される。また、管理権限情報が管理を示す場合に実行される管理機能としては、例えば、後述する作成部252や変更部254による配信先情報の作成や修正など、データ配信システム1のメンテナンスに関する機能などがある。
【0051】
作成部252は、配信情報記憶部212に記憶される新たな配信先情報を作成するものであり、受付部230により作成操作の入力を受け付けた場合に、デフォルトの許可ユーザ情報を対応づけて、新たな配信先情報を作成する。なお、新たに作成される配信先情報に対応づけられるデフォルトの許可ユーザ情報は、記憶部210に記憶されている。
【0052】
変更部254は、配信情報記憶部212に記憶されている配信先情報に対応付けられた許可ユーザ情報を更新するものであり、受付部230により一括変更操作の入力を受け付けた場合に、配信先情報の各々に対応付けられた許可ユーザ情報を一括して変更する。
【0053】
画像形成装置30は、画像データを生成するものであり、読取部305と、読取制御部310と、画像処理部320と、印刷部325と、印刷制御部330と、操作・表示部335と、表示制御部340と、受付部350と、通信制御部360とを備える。なお以下では、スキャナ、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(MFP:Multi Function Printer)を例にとり、画像形成装置30を説明する。
【0054】
読取部305(生成手段の一例)は、原稿を電気的に読み取って画像データを生成するものであり、例えば、スキャナなどにより実現できる。読取制御部310は、読取部305が原稿を読み取る際の各種制御を行う。
【0055】
画像処理部320は、読取部305により読み取られた画像データに対して、γ変換やフィルタ処理などの各種画像処理を施す。
【0056】
印刷部325は、読取部305により読み取られた画像データや、画像処理部320により画像処理が施された画像データを印刷するものであり、例えば、プリンタなどにより実現できる。印刷制御部330は、印刷部325が画像データを印刷する際の各種制御を行う。
【0057】
操作・表示部335は、画像形成装置30に対する各種操作を行ったり、各種画面を表示するものであり、例えば、液晶ディスプレイ上にタッチパネルを重ね合わせた液晶タッチパネルおよびキースイッチなどにより実現できる。
【0058】
表示制御部340は、操作・表示部335への各種画面の表示制御を行う。例えば表示制御部340は、データ配信装置20から受信した配信先情報が示す配信先を操作・表示部335に表示させたり、ユーザ識別情報等の入力画面を操作・表示部335に表示させる。
【0059】
受付部350は、操作・表示部335に対して行われた各種操作を受け付ける。例えば受付部350は、操作・表示部335に表示された配信先の中から、読取部305により生成された画像データ、あるいは画像処理部320により画像処理が施された画像データの配信先の選択操作を受け付ける。
【0060】
また例えば、受付部350は、操作・表示部335に表示された配信先の編集可否情報が編集可を示す場合には、当該配信先の編集を受け付けたり、ユーザにより入力されるユーザ識別情報等の入力を受け付ける。
【0061】
通信制御部360は、ネットワーク40を介して接続される画像形成装置30等との間でデータの送受信等を行う。
【0062】
具体的には、通信制御部360は、データ配信装置20を介して、受付部350に受け付けられたユーザ識別情報等を認証装置10に送信したり、データ配信装置20から配信先情報等を受信する。
【0063】
また通信制御部360は、受付部350により選択を受け付けられた配信先を示す配信先情報と、読取部305により生成された画像データ、あるいは画像処理部320により画像処理が施された画像データとをデータ配信装置20に送信する。
【0064】
次に、図5〜図15を参照しながら、本実施の形態のデータ配信システムの動作について説明する。
【0065】
図5は、データ配信システム1で行われる画像データの配信手順の一例を示すシーケンスである。
【0066】
まず、画像形成装置30に原稿がセットされた状態で、操作・表示部335に対する原稿の読取操作が行わると、受付部350は、読取操作の入力を受け付ける(ステップS10)。
【0067】
続いて、受付部350により読取操作の入力が受け付けられると、表示制御部340は、ユーザ識別情報等の入力を行うユーザ識別情報入力画面を操作・表示部335に表示させる(ステップS12)。
【0068】
図6は、ユーザ識別情報入力画面400の一例を示す図である。図6に示す例では、ユーザ識別情報、パスワード、ドメイン情報の入力欄が表示され、ユーザにこれらの情報の入力を促す。
【0069】
図5に戻り、表示制御部340によりユーザ識別情報入力画面が表示され、操作・表示部335に対するユーザ識別情報等の入力操作が行われると、受付部350は、ユーザ識別情報等の入力を受け付ける(ステップS14)。
【0070】
なお図6に示す例では、受付部350は、ログインボタン405の選択操作が行われると、操作・表示部335の入力欄に表示されているユーザ識別情報、パスワード、ドメイン情報の入力を受け付ける。
【0071】
続いて、画像形成装置30の通信制御部360は、受付部350により受け付けられたユーザ識別情報等をデータ配信装置20に送信する(ステップS16)。
【0072】
続いて、データ配信装置20の通信制御部220は、画像形成装置30からユーザ識別情報等を受信して認証装置10に送信する(ステップS18)。
【0073】
続いて、認証装置10の通信制御部110によりユーザ識別情報等が受信されると、認証部130は、通信制御部110により受信されたユーザ識別情報等を用いて画像形成装置30を使用するユーザを認証する(ステップS20)。
【0074】
そして、認証装置10の通信制御部110は、認証部130による認証の成否を示すユーザ認証成否情報をデータ配信装置20に送信する(ステップS22)。
【0075】
続いて、データ配信装置20の通信制御部220は、認証装置10からユーザ認証成否情報を受信する。そして通信制御部220は、受信したユーザ認証成否情報が認証成功を示すか否かを判定し、認証成功を示す場合には、認証に成功したユーザを示す許可ユーザ情報に対応付けられた配信先情報および編集可否情報を配信情報記憶部212から読み出して画像形成装置30に送信する(ステップS24)。
【0076】
但し、通信制御部220は、許可ユーザ情報に禁止ユーザ情報が対応付けられている場合には、認証に成功したユーザを示す許可ユーザ情報のうち、当該ユーザを示す禁止ユーザ情報が対応付けられていない配信先情報等を画像形成装置30に送信する。
【0077】
例えば、図2および図3に示す例において、UserAの認証に成功した場合、通信制御部220は、UserAを示す許可ユーザ情報(UserA、GroupA、Everyone)に対応付けられ、UserAを示す禁止ユーザ情報(UserA、GroupA)が対応付けられていない配信先1、3、5を示す配信先情報等を画像形成装置30に送信する。
【0078】
続いて、画像形成装置30の通信制御部360により配信先情報等が受信されると、表示制御部340は、通信制御部360により受信された配信先情報が示す配信先の選択を行う配信先選択画面を操作・表示部335に表示させる(ステップS26)。
【0079】
図7は、配信先選択画面410の一例を示す図である。図7に示す例では、配信先1、3、5が選択可能に表示され、ユーザに配信先の選択を促す。
【0080】
図5に戻り、表示制御部340により配信先選択画面が表示され、配信先の選択が行わる(ステップS28)。なお、配信先の選択についての詳細は、後述する。
【0081】
続いて、配信先が選択されると、読取部305は、画像形成装置30にセットされた原稿を電気的に読み取って画像データを生成する(ステップS30)。
【0082】
続いて、画像形成装置30の通信制御部360は、受付部350により選択を受け付けられた配信先を示す配信先情報と、読取部305により生成された画像データとをデータ配信装置20に送信する(ステップS32)。
【0083】
続いて、データ配信装置20の通信制御部220は、画像形成装置30から配信先情報と画像データとを受信する。そして、通信制御部220は、受信した配信先情報が示す配信先に、受信した画像データを配信する(ステップS34)。
【0084】
なお、ステップS24において、認証装置10から受信したユーザ認証成否情報が認証失敗を示す場合には、データ配信装置20の通信制御部220は、認証に失敗した旨を通知する情報を画像形成装置30に送信する。そして、画像形成装置30では、表示制御部340により認証失敗画面(図示省略)が表示され、ステップS26以降の処理は行われない。
【0085】
図8は、図5のステップS28に示す、配信先の選択についての詳細な手順の一例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、表示制御部340により配信先選択画面が表示され、操作・表示部335に対する配信先の選択操作が行われると、受付部350は、配信先の選択を受け付ける(ステップS40)。
【0087】
続いて、受付部350は、受け付けられた配信先の編集可否情報が編集可を示すか否かを判定する(ステップS42)。そして受付部350により編集可否情報が編集可を示すと判定された場合には、表示制御部340は、選択を受け付けられた配信先の編集を行う配信先編集画面を操作・表示部335に表示させる(ステップS42でYes、ステップS44)。
【0088】
なお図7に示す例では、配信先1の編集可否情報が編集可を示すため(図2参照)、受付部350が配信先1の選択を受け付けた場合、表示制御部340は、配信先1の配信先編集画面を操作・表示部335に表示させる。
【0089】
図9は、配信先編集画面420の一例を示す図である。図9に示す例では、デフォルトの配信先のメールアドレスを他の配信先のメールアドレスに編集可能に表示され、ユーザに配信先の編集を促す。
【0090】
図8に戻り、表示制御部340により配信先編集画面が表示され、操作・表示部335に対する配信先の編集操作が行われると、受付部350は、配信先の編集操作の入力を受け付ける(ステップS46)。そして受付部350は、編集された配信先を配信先として受け付ける。
【0091】
なお図9に示す例では、デフォルトの配信先以外の配信先が選択されると、選択された配信先にデフォルトの配信先が編集され、編集された配信先を配信先として受け付ける。
【0092】
一方ステップS42において、受付部350は、編集可否情報が編集不可を示すと判定した場合には(ステップS42でNo)、そのまま選択操作が行われた配信先の選択を受け付ける。
【0093】
このように本実施の形態では、データ配信装置20が、画像形成装置30により生成される画像データの配信先を、認証装置10により認証されるユーザや認証されるユーザが属するグループ単位で管理する。従って本実施の形態によれば、画像形成装置30において、認証装置10により認証されたユーザに関係する配信先の中から画像データの配信先を選択させることが可能となり、配信先の選択に関するセキュリティを向上させることができる。
【0094】
また本実施の形態では、認証装置10により認証されるユーザや認証されるユーザが属するグループを配信先の管理に用いているため、配信先の管理の負荷を下げることができる。
【0095】
図10は、データ配信システム1で行われる管理者の認証手順の一例を示すシーケンスである。
【0096】
まず、データ配信装置20の表示制御部240は、管理者識別情報等の入力を行う管理者識別情報入力画面を表示部235に表示させる(ステップS100)。
【0097】
図11は、管理者識別情報入力画面430の一例を示す図である。図11に示す例では、管理者識識別情報、パスワード、ドメイン情報の入力欄が表示され、管理者にこれらの情報の入力を促す。
【0098】
図10に戻り、表示制御部240により管理者識別情報入力画面が表示され、操作部225に対する管理者識識別情報等の入力操作が行われると、受付部230は、管理者識識別情報等の入力を受け付ける(ステップS102)。
【0099】
なお図11に示す例では、受付部230は、ログインボタン435の選択操作が行われると、表示部235の入力欄に表示されている管理者識識別情報、パスワード、ドメイン情報の入力を受け付ける。
【0100】
続いて、データ配信装置20の通信制御部220は、受付部230により受け付けられた管理者識識別情報等を認証装置10に送信する(ステップS104)。
【0101】
続いて、認証装置10の通信制御部110により管理者識識別情報等が受信されると、認証部130は、通信制御部110により受信された管理者識識別情報等を用いて管理者を認証する(ステップS106)。
【0102】
そして、認証装置10の通信制御部110は、認証部130による認証の成否を示す管理者認証成否情報をデータ配信装置20に送信する(ステップS108)。
【0103】
続いて、データ配信装置20の通信制御部220により認証装置10から管理者認証成否情報が受信されると、データ配信装置20の管理部250は、受信した管理者認証成否情報が認証成功を示すか否かを判定する。そして管理部250は、管理者認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した管理者を示す許可管理者情報に対応付けられた管理権限情報を読み出し、読み出した管理権限情報が示す管理権限に応じた管理機能を実行する(ステップS110)。
【0104】
例えば、図3および図4に示す例において、UserAの認証に成功した場合、管理部250は、UserAを示す許可管理者情報に対応付けられた管理権限情報が一般を示すため、ログ閲覧機能を実行する。この場合管理部250は、表示制御部240にログ閲覧画面の表示制御を指示し、表示制御部240は、表示部235へログ閲覧画面を表示させる。
【0105】
図12は、ログ閲覧画面440の一例を示す図である。図12に示す例では、データ配信システム1で行われたジョブのログが表示され、管理者にログの閲覧を促す。
【0106】
また例えば、図3および図4に示す例において、UserBの認証に成功した場合、管理部250は、UserBを示す許可管理者情報に対応付けられた管理権限情報が管理を示すため、全ての管理機能を実行する。この場合管理部250は、表示制御部240に配信先情報の作成や修正などの各種管理メニューを選択可能なメンテナンス画面の表示制御を指示し、表示制御部240は、表示部235へメンテナンス画面を表示させる。
【0107】
図13は、メンテナンス画面450の一例を示す図である。図13に示す例では、配信情報作成メニュー452、配信情報変更メニュー454、ログ閲覧メニュー456が選択可能に表示され、ユーザに管理メニューの選択を促す。
【0108】
ここで、操作部225に対する管理メニューの選択操作が行われると、受付部230は、管理メニューの選択を受け付ける。そして、表示制御部240は、配信情報作成メニュー452、配信情報変更メニュー454、ログ閲覧メニュー456にそれぞれ対応する配信情報を作成する配信情報作成画面、配信情報を編集する配信情報作成画面、ログ閲覧画面(図12参照)をそれぞれ表示部235へ表示させる。
【0109】
図14は、配信情報作成画面460の一例を示す図である。配信情報作成画面460では、新たに作成された配信先への許可ユーザ情報の対応付けが行われる。
【0110】
図14に示す例では、受付部230により追加ボタン462の選択が受け付けられると、選択済みのアカウントが新たに作成された配信先情報に許可ユーザ情報として対応づけられる。一方、受付部230により解除ボタン464の選択が受け付けられると、選択済みのアカウントが新たに作成された配信先情報に対応づけられていた許可ユーザ情報から解除される。
【0111】
そして、受付部230により作成ボタン466の選択が受け付けられると、作成部252は、新たに作成された配信先8の配信先情報とともに配信情報作成画面460で対応づけられている許可ユーザ情報を、配信情報記憶部212に追加(格納)する。
【0112】
なお図14に示す例では、作成部252は、デフォルトの許可ユーザ情報としてUserAを対応づけて、新たな配信先情報を作成している。
【0113】
図15は、配信情報変更画面470の一例を示す図である。配信情報変更画面470では、既存の配信先に対応付けられている許可ユーザ情報の変更が行われる。
【0114】
図15に示す例における追加ボタン472、解除ボタン474選択時の動作は、図14に示す例と同様である。
【0115】
そして、受付部230により変更ボタン476の選択が受け付けられると、変更部254は、既存の配信先情報(図15に示す例では、配信先1〜7)に対応づけられている許可ユーザ情報を配信情報変更画面470で設定されたユーザ許可情報に一括して変更する。
【0116】
このように本実施の形態では、許可管理者情報に対応付けられた管理権限情報が示す管理権限で管理機能を実行するため、管理者に応じた管理機能を実行することができる。
【0117】
また本実施の形態では、認証装置10により認証される管理者や認証される管理者が属するグループを用いて管理権限を管理しているため、管理権限の管理の負荷を下げることができる。
【0118】
なお本実施の形態では、複合機を例にとり画像形成装置について説明したが、画像形成装置はこれに限定されるものではない。例えば、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置などスキャナ機能を備えた装置であれば、いずれの装置であっても適用することができる。
【0119】
また本実施の形態では、配信情報記憶部が、配信先情報と、許可ユーザ情報と、編集可否情報と、禁止ユーザ情報とを対応付けて記憶する場合を例にとり説明したが、これに限定されるものではない。配信情報記憶部は、少なくとも、配信先情報と、許可ユーザ情報とを対応づけて記憶すればよく、編集可否情報および禁止ユーザ情報については必要に応じて記憶させることができる。
【0120】
また本実施の形態では、管理機能として、配信情報の作成、配信情報の変更、ログの閲覧などを例にとり説明したが、これに限定されるものではない。この他にも、管理権限の作成機能や、管理権限の割り当て機能など種々の管理機能を実行することができる。
【0121】
また本実施の形態では、認証装置10とデータ配信装置20とを別々の装置とした場合を例にとり説明したが、これに限定されるものではなく、データ配信装置20と認証装置10とを1つの装置に統合するようにしてもよい。つまり、データ配信装置20が、ユーザやシステム管理者の認証を行うようにしてもよい。
【0122】
また、本実施の形態の認証装置10およびデータ配信装置20は、CPU(Central Processing Unit)などの制御装置、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶装置、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disk)ドライブ装置等の外部記憶装置、ディスプレイ装置などの表示装置、キーボードやマウスなどの入出力装置等を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
【0123】
また、本実施の形態のデータ配信装置20で実行されるデータ配信プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0124】
また、本実施の形態のデータ配信装置20で実行されるデータ配信プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、データ配信装置20で実行されるデータ配信プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0125】
また、本実施の形態のデータ配信プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0126】
また、本実施の形態のデータ配信装置20で実行されるデータ配信プログラムは、上述した各部(通信制御部、受付部、表示制御部、管理部、作成部、変更部等)を含むモジュール構成となっている。そして、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体からデータ配信プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、通信制御部、受付部、表示制御部、管理部、作成部、変更部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0127】
図16は、本実施の形態の画像形成装置30のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0128】
図16に示すように、画像形成装置30は、コントローラ910とエンジン部(Engine)960とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ910は、画像形成装置30全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部960は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部960には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0129】
コントローラ910は、CPU911と、ノースブリッジ(NB)913と、システムメモリ(MEM−P)912と、サウスブリッジ(SB)914と、ローカルメモリ(MEM−C)917と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)916と、ハードディスクドライブ(HDD)918とを有し、ノースブリッジ(NB)913とASIC916との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス915で接続した構成となる。また、MEM−P912は、ROM(Read Only Memory)912aと、RAM(Random Access Memory)912bとをさらに有する。
【0130】
CPU911は、画像形成装置30の全体制御をおこなうものであり、NB913、MEM−P912およびSB914からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0131】
NB913は、CPU911とMEM−P912、SB914、AGP915とを接続するためのブリッジであり、MEM−P912に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0132】
MEM−P912は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM912aとRAM912bとからなる。ROM912aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM912bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0133】
SB914は、NB913とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB914は、PCIバスを介してNB913と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0134】
ASIC916は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP915、PCIバス、HDD918およびMEM−C917をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC916は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC916の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C917を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部960との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC916には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)930、USB(Universal Serial Bus)940、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース950が接続される。操作表示部920はASIC916に直接接続されている。
【0135】
MEM−C917は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)918は、画像データの蓄積、プログラム(例えば、インストールされたソフトウェア)の蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0136】
AGP915は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P912に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【図面の簡単な説明】
【0137】
【図1】本実施の形態のデータ配信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態の配信情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【図3】本実施の形態の対応テーブルの一例を示す図である。
【図4】本実施の形態の管理情報記憶部に記憶される情報の一例を示す図である。
【図5】本実施の形態のデータ配信システムで行われる画像データの配信手順の一例を示すシーケンスである。
【図6】本実施の形態のユーザ識別情報入力画面の一例を示す図である。
【図7】本実施の形態の配信先選択画面の一例を示す図である。
【図8】本実施の形態の配信先の選択についての詳細な手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】本実施の形態の配信先編集画面の一例を示す図である。
【図10】本実施の形態のデータ配信システムで行われる管理者の認証手順の一例を示すシーケンスである。
【図11】本実施の形態の管理者識別情報入力画面の一例を示す図である。
【図12】本実施の形態のログ閲覧画面の一例を示す図である。
【図13】本実施の形態のメンテナンス画面の一例を示す図である。
【図14】本実施の形態の配信情報作成画面の一例を示す図である。
【図15】本実施の形態の配信情報変更画面の一例を示す図である。
【図16】本実施の形態の画像形成装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0138】
1 データ配信システム
10 認証装置
20 データ配信装置
30 画像形成装置
40 ネットワーク
110 通信制御部
120 記憶部
130 認証部
210 記憶部
212 配信情報記憶部
214 管理情報記憶部
220 通信制御部
225 操作部
230 受付部
235 表示部
240 表示制御部
250 管理部
252 作成部
254 変更部
305 読取部
310 読取制御部
320 画像処理部
325 印刷部
330 印刷制御部
335 操作・表示部
340 表示制御部
350 受付部
360 通信制御部
400 ユーザ識別情報入力画面
405 ログインボタン
410 配信先選択画面
420 配信先編集画面
430 管理者識別情報入力画面
435 ログインボタン
440 ログ閲覧画面
450 メンテナンス画面
452 配信情報作成メニュー
454 配信情報変更メニュー
456 ログ閲覧メニュー
460 配信情報作成画面
462 追加ボタン
464 解除ボタン
466 作成ボタン
470 配信情報変更画面
472 追加ボタン
474 解除ボタン
476 変更ボタン
910 コントローラ
911 CPU
912 システムメモリ
912a ROM
912b RAM
913 ノースブリッジ
914 サウスブリッジ
915 AGPバス
916 ASIC
917 ローカルメモリ
918 ハードディスクドライブ
920 操作表示部
930 FCU
940 USB
950 IEEE1394インターフェース
960 エンジン部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続される認証装置と、データ配信装置と、画像形成装置と、を備えるデータ配信システムであって、
前記認証装置は、
前記画像形成装置から前記データ配信装置を介してユーザを識別するユーザ識別情報を受信する処理と、受信した前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を前記データ配信装置に送信する処理と、を行う認証装置側通信制御手段と、
受信した前記ユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証手段と、を備え、
前記データ配信装置は、
データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、
前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行うデータ配信装置側通信制御手段と、を備え、
前記画像形成装置は、
前記画像データを生成する生成手段と、
前記データ配信装置から受信した前記配信先情報が示す前記配信先を表示手段に表示させる表示制御手段と、
表示された前記配信先の中から、前記生成手段により生成された前記画像データの配信先の選択を受け付ける受付手段と、
前記データ配信装置を介して前記ユーザ識別情報を前記認証装置に送信する処理と、前記データ配信装置から前記配信先情報を受信する処理と、前記受付手段により選択を受け付けられた前記配信先を示す前記配信先情報と前記生成手段により生成された前記画像データとを前記データ配信装置に送信する処理と、を行う画像形成装置側通信制御手段と、を備えることを特徴とするデータ配信システム。
【請求項2】
前記配信情報記憶手段は、前記配信先の編集の可否を示す編集可否情報を、前記許可ユーザ情報に対応付けて更に記憶し、
前記データ配信装置側通信制御手段は、前記認証装置から受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記編集可否情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に更に送信し、
前記受付手段は、前記表示制御手段により表示された前記配信先の前記編集可否情報が編集可を示す場合に、当該配信先の編集を更に受け付け、
前記画像形成装置側通信制御手段は、前記データ配信装置から前記編集可否情報を受信する処理と、編集された前記配信先の前記配信先情報と前記生成手段により生成された前記画像データとを前記データ配信装置に送信する処理と、を更に行うことを特徴とする請求項1に記載のデータ配信システム。
【請求項3】
ユーザの各々は、グループに属することが可能であり、
前記許可ユーザ情報は、前記配信先への配信が許可されるグループを更に示すことを特徴とする請求項1または2に記載のデータ配信システム。
【請求項4】
前記許可ユーザ情報が示す前記グループには、全てのユーザが属する特殊グループが含まれることを特徴とする請求項3に記載のデータ配信システム。
【請求項5】
前記配信情報記憶手段は、前記配信先への配信が禁止されるユーザを示す禁止ユーザ情報を、前記特殊グループを示す前記許可ユーザ情報に対応付けて更に記憶し、
前記データ配信装置側通信制御手段は、前記認証装置から受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報のうち、当該ユーザを示す前記禁止ユーザ情報が対応付けられていない前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項4に記載のデータ配信システム。
【請求項6】
前記許可ユーザ情報は、前記認証装置で管理されるアカウントであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載のデータ配信システム。
【請求項7】
前記特殊グループは、前記認証装置で管理されるアカウントに存在しないアカウントであることを特徴とする請求項4または5に記載のデータ配信システム。
【請求項8】
前記データ配信装置は、
デフォルトの前記許可ユーザ情報を対応づけて、前記記憶手段に記憶させる新たな前記配信先情報を作成する作成手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載のデータ配信システム。
【請求項9】
前記データ配信装置は、
前記配信先情報の各々に対応付けられた前記許可ユーザ情報を一括して変更する変更手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載のデータ配信システム。
【請求項10】
前記認証装置側通信制御手段は、前記データ配信装置から管理者を識別する管理者識別情報を受信する処理と、受信した前記管理者識別情報を用いた認証の成否を示す管理者認証成否情報を前記データ配信装置に送信する処理と、を更に行い、
前記認証手段は、受信した前記管理者識別情報を用いて前記管理者を更に認証し、
前記データ配信装置は、
管理者の管理権限を示す管理権限情報と、管理者を示す管理者情報と、を対応付けて記憶する管理情報記憶手段と、
前記認証装置から受信した前記管理者認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記管理者を示す前記管理者情報に対応付けられた前記管理権限情報が示す管理権限に応じた管理機能を実行する管理手段と、を更に備え、
前記データ配信装置側通信制御手段は、前記管理者識別情報を前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記管理者認証成否情報を受信する処理とを更に行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載のデータ配信システム。
【請求項11】
管理者の各々は、グループに属することが可能であり、
前記管理者情報は、前記管理権限を有するグループを更に示すことを特徴とする請求項10に記載のデータ配信システム。
【請求項12】
画像データを生成可能な画像形成装置と、ユーザの認証が可能な認証装置と、ネットワークを介して接続されるデータ配信装置であって、
データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、
前記画像形成装置からユーザを識別するユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御手段と、を備えることを特徴とするデータ配信装置。
【請求項13】
画像データを生成可能な画像形成装置とネットワークを介して接続されるデータ配信装置であって、
データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段と、
ユーザを識別するユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証手段と、
前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信する処理と、前記認証手段による認証の成否を示すユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御手段と、を備えることを特徴とするデータ配信装置。
【請求項14】
ネットワークを介して接続される認証装置と、データ配信装置と、画像形成装置と、を備えるデータ配信システムで実行されるデータ配信方法であって、
前記認証装置は、
前記画像形成装置から前記データ配信装置を介してユーザを識別するユーザ識別情報を受信する処理と、受信した前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を前記データ配信装置に送信する処理と、を行う認証装置側通信制御ステップと、
受信した前記ユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証ステップと、を含み、
前記データ配信装置は、
データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段を備え、
前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行うデータ配信装置側通信制御ステップを含み、
前記画像形成装置は、
前記画像データを生成する生成ステップと、
前記データ配信装置から受信した前記配信先情報が示す前記配信先を表示手段に表示させる表示制御ステップと、
表示された前記配信先の中から、前記生成ステップにより生成された前記画像データの配信先の選択を受け付ける受付ステップと、
前記データ配信装置を介して前記ユーザ識別情報を前記認証装置に送信する処理と、前記データ配信装置から前記配信先情報を受信する処理と、前記受付ステップにより選択を受け付けられた前記配信先を示す前記配信先情報と前記生成ステップにより生成された前記画像データとを前記データ配信装置に送信する処理と、を行う画像形成装置側通信制御ステップと、を含むことを特徴とするデータ配信方法。
【請求項15】
画像データを生成可能な画像形成装置と、ユーザの認証が可能な認証装置と、ネットワークを介して接続されるデータ配信装置で実行されるデータ配信方法であって、
前記データ配信装置は、
データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段を備え、
前記画像形成装置からユーザを識別するユーザ識別情報を受信して前記認証装置に送信する処理と、前記認証装置から前記ユーザ識別情報を用いた認証の成否を示すユーザ認証成否情報を受信し、受信した前記ユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御ステップを含むことを特徴とするデータ配信方法。
【請求項16】
画像データを生成可能な画像形成装置とネットワークを介して接続されるデータ配信装置で実行されるデータ配信方法であって、
前記データ配信装置は、
データの配信先を示す配信先情報と、前記配信先への配信が許可されるユーザを示す許可ユーザ情報と、を対応付けて記憶する配信情報記憶手段を備え、
ユーザを識別するユーザ識別情報を用いて前記ユーザを認証する認証ステップと、
前記画像形成装置から前記ユーザ識別情報を受信する処理と、前記認証ステップによる認証の成否を示すユーザ認証成否情報が認証成功を示す場合、認証に成功した前記ユーザを示す前記許可ユーザ情報に対応付けられた前記配信先情報を前記配信情報記憶手段から読み出して前記画像形成装置に送信する処理と、前記画像形成装置に送信した前記配信先情報が示す配信先の中から前記画像形成装置において選択された配信先を示す前記配信先情報と前記画像形成装置により生成された画像データとを前記画像形成装置から受信し、受信した前記配信先情報が示す前記配信先に受信した前記画像データを配信する処理と、を行う通信制御ステップと、を含むことを特徴とするデータ配信方法。
【請求項17】
請求項15または16に記載のデータ配信方法をコンピュータに実行させるためのデータ配信プログラム。
【請求項18】
請求項17に記載のプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−74423(P2010−74423A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−238553(P2008−238553)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】