説明

ナビゲーション装置、ナビゲーション方法およびナビゲーションシステム

【課題】 車両の位置を把握する技術として、車両に搭載され、所定時間ごとに、または所定走行距離ごとに、車両の位置を管理センタに報告する車両用通信装置がある。しかし、車両の位置を管理する必要がない状態にあっても、車両の位置を管理センタに報告するため、無駄な通信を行うこととなり通信負荷が大きい。
本発明は、車両の状態の報告が必要な状況において車両の情報を通知する技術を提供することを目的とする。
【解決手段】 位置と、当該位置における方向と、を含む報告条件を記憶する報告条件記憶部を備え、車両の現在位置と、現在位置における方向とが、報告条件に合致する場合に、現在位置を含む車両情報を外部の装置に送信するナビゲーション装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション技術に関する。
【背景技術】
【0002】
配送業などにおいては、管理センタが配送を行う車両に目的地を知らせて、車両を目的地に向かわせることが行われている。このような場合、管理センタは、各車両がいる位置等の情報を把握することが重要である。
【0003】
車両の位置を把握する技術として、特許文献1には、車両に搭載され、所定時間ごとに、または所定走行距離ごとに、車両の位置を管理センタに報告する車両用通信装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−147297号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術では、車両用通信装置は、車両の位置を管理する必要がない状態にあっても、車両の位置を管理センタに報告することになる。これは、車両の位置を報告する車両側にとっても、車両の位置を受け付ける管理センタにとっても、無駄な通信を行うこととなり、またそのため通信負荷が大きい。
【0006】
本発明は、車両の状態の報告が必要な状況において車両の情報を通知する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決すべく、本発明のナビゲーション装置は、移動体に搭載されるナビゲーション装置であって、到達位置を報告するか否かを判定する報告条件として、位置と、当該位置における方向と、を定義する報告条件記憶部と、前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定部と、前記移動体の方向を特定する方向特定部と、前記現在位置特定部により特定した前記現在位置と、前記方向特定部により特定した前記現在位置における前記移動体の方向と、が前記報告条件に合致する場合に報告が必要であると判定する報告要否判定部と、前記報告要否判定部により報告が必要であると判定された場合に前記現在位置を含む車両情報を外部の装置に送信する報告部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また例えば、移動体に搭載されるナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、前記ナビゲーション装置は、到達位置を報告するか否かを判定する報告条件として、位置と、当該位置における方向と、を定義する報告条件記憶部を備え、前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定ステップと、前記移動体の方向を特定する方向特定ステップと、前記現在位置特定ステップにより特定した前記現在位置と、前記方向特定ステップにより特定した前記現在位置における前記移動体の方向と、が前記報告条件に合致する場合に報告が必要であると判定する報告要否判定ステップと、前記報告要否判定ステップにより報告が必要であると判定された場合に前記現在位置を含む車両情報を外部の装置に送信する報告ステップと、を実行することを特徴とする。
【0009】
また例えば、管理サーバと、移動体に搭載されて管理サーバにネットワークを介して接続されるナビゲーション装置とを含むナビゲーションシステムであって、ナビゲーション装置は、到達位置を報告するか否かを判定するのに用いられ、位置と、当該位置における方向と、を定義する報告条件を記憶する報告条件記憶部と、前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定部と、前記移動体の方向を特定する方向特定部と、前記現在位置特定部により特定した前記現在位置と、前記方向特定部により特定した前記現在位置における前記移動体の方向と、が前記報告条件に合致する場合に報告が必要であると判定する報告要否判定部と、前記報告要否判定部により報告が必要であると判定された場合に前記現在位置を含む車両情報を前記管理サーバに送信する報告部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明では、車両の状態の報告が必要な状況において車両の情報を通知することができる。そのため、車両用通信装置は車両の位置を管理センタに常時送信することがなく、また管理センタも車両位置を常時監視する必要がなくなり、通信負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、地点管理システムの全体構成図である。
【図2】図2は、地点管理システムの動作概念図である。
【図3】図3は、ナビゲーション装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】図4は、車両情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図5】図5は、報告地点テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図6】図6は、報告方向テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図7】図7は、管理サーバのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図8】図8は、作業状態情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図9】図9は、ナビゲーション装置の処理の流れを示すフロー図である。
【図10】図10は、目的地設定画面の一例を示す図である。
【図11】図11は、報告地点設定画面の一例を示す図である。
【図12】図12は、報告方向設定画面の一例を示す図である。
【図13】図13は、到達報告処理の流れを示すフロー図である。
【図14】図14は、車両情報のデータ構造の一例を示す図である。
【図15】図15は、第2実施形態における地点管理システムの動作概念図である。
【図16】図16は、第2実施形態における管理サーバのハードウェア構成図である。
【図17】図17は、注意情報テーブルのデータ構造の一例を示す図である。
【図18】図18は、第2実施形態における注意情報配信処理の流れを示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
【0013】
「第1実施形態」
まず、本発明の第1実施形態について説明する。
【0014】
図1は、第1実施形態の地点管理システムの全体構成図である。
【0015】
図1に示す地点管理システムは、車両30に搭載され、車両30の位置等を含む車両情報を通信ネットワーク600に送信するナビゲーション装置300と、ナビゲーション装置300から通信ネットワーク600を介して車両30の車両情報を受信する管理サーバ400と、を有する。
【0016】
通信ネットワーク600は、無線基地局等を介する無線通信網であり、ナビゲーション装置300と管理サーバ400との間の通信を実現する。例えば、通信ネットワーク600は、携帯電話網その他広域の無線データ通信網である。
【0017】
次に、第1実施形態の地点管理システムの動作概念について説明する。
【0018】
図2は、第1実施形態の地点管理システムの動作概念図である。
【0019】
第1実施形態においては、ナビゲーション装置300に、目的地305と、目的地305に到着するまでの複数の報告地点を登録する。図2に示す例では、目的地から100m離れた地点を第一の報告地点301とし、目的地から50m離れた地点を第二の報告地点302とし、目的地から20m離れた地点を第三の報告地点303として、ナビゲーション装置300に登録する。
【0020】
ナビゲーション装置300は、登録された各報告地点において、車両が向いている方向(方角)を取得して、所定の範囲の方角であれば、管理サーバ400に対して車両30の位置等を含む車両情報3000を送信する。これにより、管理サーバ400は車両の位置等を含む車両情報3000を受信して蓄積することができる。
【0021】
図3は、本実施形態における地点管理システムのナビゲーション装置300のハードウェア構成の一例である。
【0022】
ナビゲーション装置300は、CPU(Central Processing Unit)310と、RAM(Random Access Memory)320と、車両30の位置を算出するGPS(Global Positioning System)受信装置330と、車両30の速度を検出する速度検出装置340と、車両30の向きを方角として検出する方向検出装置350と、ユーザからの指示を受け付ける入力装置360と、ユーザからの指示を受け付けるための画面などを表示するディスプレイ370と、管理サーバ400との通信を行う通信インタフェース380と、を有する。
【0023】
RAM320には、時刻と車両30に関するパラメータ(車両位置、車両速度、車両加速度、車両方向)とが対応付けられた車両情報テーブル321と、目的地305と目的地305に到着するまでの各報告地点とが対応づけられた報告地点テーブル322と、目的地305に到着するまでの各報告地点の方角の範囲が対応付けられた報告方向テーブル323と、CPU310に処理を指示するプログラム324と、が記憶されている。
【0024】
本実施形態では、CPU310は、RAM320に記憶されているプログラム324を実行することにより、後述する報告地点設定部311と、接近判定部312と、車両情報管理部313と、を構築する。
【0025】
次に、RAM320に記憶されている各テーブルについて説明する。
【0026】
図4は、車両情報テーブル321のデータ構造の一例である。図4に示す例では、車両情報テーブル321に格納されたレコード321fは、時刻を特定する時刻321aと、車両の位置(緯度、経度)を特定する車両位置321bと、車両の走行速度を特定する車両速度321cと、車両の加速度を特定する車両加速度321dと、車両の向き(方角)を特定する車両方向321eと、を有する。
【0027】
なお、本実施形態においては、車両の向きは、北を0度とする度数法による角度で表される。すなわち、車両上空から車両を見下ろした場合に、車両の前方正面方向が北を向いている場合には、車両の向きはゼロ度であり、車両の前方正面方向が東を向いている場合には、車両の向きは90度であり、車両の前方正面方向が南を向いている場合には、車両の向きは180度であり、車両の前方正面方向が西を向いている場合には、車両の向きは270度となるように度数法で表示した角度で表される。
【0028】
図5は、報告地点テーブル322のデータ構造の一例である。図5に示す例では、報告地点テーブル322に格納されたレコード322eは、目的地を特定する目的地322aと、第一の報告地点を特定する第一の報告地点322bと、第二の報告地点を特定する第二の報告地点322cと、第三の報告地点を特定する第三の報告地点322dと、を有する。
【0029】
図6は、報告方向テーブル323のデータ構造の一例である。図6に示す例では、報告方向テーブル323に含まれるレコード323eは、報告する地点を特定する報告地点323aと、報告地点323aにおいて報告を行う条件である車両の向きを特定する第一方向範囲323bと、第二方向範囲323cと、第三方向範囲323dと、を有する。
【0030】
なお、第一方向範囲323bと、第二方向範囲323cと、第三方向範囲323dとは、報告を行う車両の向き(方角)を特定するための情報であり、所定の上限値と下限値とにより定められる角度の範囲を特定する情報を格納する。
【0031】
図3の説明に戻る。
【0032】
CPU310の報告地点設定部311は、ユーザから目的地305の入力指示を受け付けるごとに、報告地点の入力指示を受け付け、報告地点テーブル322に報告地点を格納する。あわせて、報告地点設定部311は、ユーザからの入力指示を受け付けて、各報告地点において報告する条件となる車両の向き(方角)を報告方向テーブル323に格納する。
【0033】
接近判定部312は、車両30が走行を開始すると、車両情報テーブル321に格納された情報から車両30の位置を取得して、報告地点テーブル322に格納された報告地点周辺に車両30が存在しているか否かを判定する。
【0034】
報告地点テーブル322に格納された報告地点周辺に車両30が存在している場合に、接近判定部312は、車両情報テーブル321に格納された情報から車両30の向き(方角)を取得して、報告方向テーブル323に格納された報告方向に含まれるか否かを判定する。報告方向に含まれる場合には、接近判定部312は車両情報3000を作成して、車両情報3000を通信ネットワーク600に送信する。
【0035】
車両情報管理部313は、所定の時間が経過するごとに、あるいは所定の距離を走行するごとに、車両の状態を示す情報をGPS受信装置330と、速度検出装置340と、方向検出装置350とから取得して、車両情報テーブル321に格納する。
【0036】
具体的には、GPS受信装置330により得られた位置を特定する情報に基づいて、速度と、回転方向を加味して車両の位置と向き(方角)とを推定して算出する。
【0037】
なお、上記したCPU310の各機能部は、ナビゲーション装置300の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。ナビゲーション装置300の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0038】
また、CPU310の各機能部は、ハードウエア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、各機能部の処理が一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0039】
GPS受信装置330は、GPS衛星からの信号を受信しナビゲーション装置300とGPS衛星間の距離と距離の変化率とを3個以上の衛星に対して測定することでナビゲーション装置300が搭載された車両30の測定位置、進行速度および進行方位を測定するものである。つまり、GPS受信装置330は、車両30の車両位置を算出する機能を有する。
【0040】
速度検出装置340は、速度センサ(図示しない)を有し、速度センサが検出する値を用いて車両30の車両速度および車両加速度を算出する機能を有する。また、速度検出装置340は、加速度検出装置を備えていてもよく、加速度検出装置からの出力を車両加速度としてもよい。
【0041】
方向検出装置350は、車両30の回転による向きの変化を検出する機能を有する。方向検出装置350は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサなどで構成される。
【0042】
入力装置360は、ユーザからの指示を受け付ける機能を有する。入力装置360は、例えば、タッチパネル、ダイヤルスイッチなどで構成される。
【0043】
ディスプレイ370は、ユーザからの指示を受け付けるための画面などを表示する機能を有する。ディスプレイ370は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0044】
通信インタフェース380は、通信ネットワーク600と通信(送信、受信)を行う機能を有する。通信インタフェース380は、例えば、携帯電話等のデータ通信網に接続するネットワークカード等である。
【0045】
次に、本実施形態における地点管理システムの管理サーバ400について説明する。
【0046】
図7は、管理サーバ400のハードウェア構成の一例である。
【0047】
管理サーバ400は、CPU410と、RAMなどの主記憶装置420と、ハードディスクドライブなどの補助記憶装置430と、キーボードやマウスなどの入力装置440と、ディスプレイなどの出力装置450と、通信ネットワーク600との通信(送信、受信)を行う通信インタフェース460と、を有するコンピュータにより実現される。
【0048】
補助記憶装置430には、走行状態情報テーブル431と、CPU410に処理を指示するプログラム432と、が記憶されている。
【0049】
本実施形態では、CPU410は、補助記憶装置430に記憶されているプログラム432を主記憶装置420にロードすることにより、走行状態情報管理部411を構築する。
【0050】
走行状態情報管理部411は、ナビゲーション装置300から車両情報3000を受信して、受信した車両情報3000に基づいて走行状態情報テーブル431の更新を行う。
【0051】
なお、上記したCPU410の走行状態情報管理部411は、管理サーバ400の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。そのため、構成要素の分類の仕方やその名称によって、本願発明が制限されることはない。
【0052】
管理サーバ400の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。
【0053】
また、走行状態情報管理部411は、ハードウエア(ASIC、GPUなど)により構築されてもよい。また、その処理は一つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
【0054】
次に、補助記憶装置430に記憶されているテーブルについて説明する。
【0055】
図8は、作業状態情報テーブル431のデータ構造の一例である。図8に示す例では、走行状態情報テーブル431に含まれるレコード431eは、車両30を特定する車両ID431aと、目的地の名称を特定する目的地名称431bと、目的地の位置(緯度、経度)を特定する目的地位置431cと、走行状態を特定する走行状態431dと、を有する。
【0056】
入力装置440は、ユーザからの指示を受け付ける機能を有する。入力装置440は、例えば、タッチパネル、ダイヤルスイッチ、キーボード、マウスなどで構成される。
【0057】
出力装置450は、ユーザからの指示を受け付けるための画面などを表示する機能を有する。出力装置450は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどで構成される。
【0058】
通信インタフェース460は、通信ネットワーク600と通信(送信、受信)を行う機能を有する。通信インタフェース460は、例えば、携帯電話等のデータ通信網に接続するネットワークカード等である。
【0059】
(動作の説明)
次に、本実施形態の地点管理システムの動作について説明する。
【0060】
図9は、ナビゲーション装置300の処理の流れを示すフロー図である。
【0061】
まず、ナビゲーション装置300の報告地点設定部311は、目的地の設定を行う(ステップS1)。
【0062】
具体的には、ナビゲーション装置300の報告地点設定部311は、目的地設定画面500(図10)をディスプレイ370に表示し、入力装置360を介してユーザからの目的地の入力を受け付けて、目的地として設定する。
【0063】
図10に、目的地設定画面500の一例を示す。目的地設定画面500は、目的地名称の入力領域510と、目的地の電話番号の入力領域520と、OKボタン530と、キャンセルボタン540と、を有する。
【0064】
目的地名称の入力領域510は、目的地名称の入力を受け付ける。目的地の電話番号の入力領域520は、目的地の電話番号の入力を受け付ける。
【0065】
OKボタン530は、入力指示を受け付けると、目的地名称の入力領域510に入力された目的地名称と、目的地の電話番号の入力領域520に入力された目的地の電話番号と、をナビゲーション装置300の目的地に設定するよう報告地点設定部311に処理を依頼する。
【0066】
キャンセルボタン540は、入力指示を受け付けると、目的地の設定画面を終了し、ステップS2以降の処理を行わずに処理を終了させるよう報告地点設定部311に処理を依頼する。
【0067】
なお、図10に示す目的地設定画面500では、目的地を設定する際、目的地名称と、目的地の電話番号と、を受け付けているが、目的地の位置を特定できるもの(例えば、目的地の緯度や経度、目的地の住所)の入力を受け付けるようにしても良い。
【0068】
報告地点設定部311は、目的地設定画面500を介して受け付けた目的地名称および目的地の電話番号から、目的地の位置(緯度、経度)を特定し、報告地点テーブル322の目的地322aとして格納する。
【0069】
またあわせて、報告地点設定部311は、車両30の車両を特定する情報と、目的地の名称と、目的地の位置と、を管理サーバ400に対して登録するよう依頼する情報を送信する。管理サーバ400の走行状態情報管理部411は、受信した車両を特定する情報と、目的地の名称と、目的地の位置と、をそれぞれ、走行状態情報テーブル431の車両ID431aと、目的地名称431bと、目的地位置431cと、に格納することで登録する。
【0070】
次に、報告地点設定部311は、目的地に到着するまでの各報告地点の設定を行う(ステップS2)。
【0071】
具体的には、報告地点設定部311は、報告地点設定画面700(図11)をディスプレイ370に表示し、入力装置360を介してユーザからの報告地点の設定の入力を受け付ける。
【0072】
図11に、報告地点設定画面700の一例を示す。報告地点設定画面700は、第一の報告地点の入力領域710と、第二の報告地点の入力領域720と、第三の報告地点の入力領域730と、OKボタン740と、キャンセルボタン750と、を有する。
【0073】
第一の報告地点の入力領域710と、第二の報告地点の入力領域720と、第三の報告地点の入力領域730とは、目的地に到るまでの距離(メートル)の入力を受け付ける。
【0074】
OKボタン740は、入力指示を受け付けると、第一の報告地点の入力領域710に入力された距離にある地点と、第二の報告地点の入力領域720に入力された距離にある地点と、第三の報告地点の入力領域730に入力された距離にある地点とを、ナビゲーション装置300の報告地点として設定するよう報告地点設定部311に処理を依頼する。
キャンセルボタン540は、入力指示を受け付けると、報告地点設定画面を終了し、ステップS1の処理に制御を戻すよう報告地点設定部311に処理を依頼する。
【0075】
報告地点設定部311は、第一の報告地点の入力領域710に入力された距離と、第二の報告地点の入力領域720に入力された距離と、第三の報告地点の入力領域730に入力された距離とを用いて地図上で各報告地点を特定し、特定した地点をそれぞれ第一の報告地点322bと、第二の報告地点322cと、第三の報告地点322dとに格納する。
【0076】
なお、図11に示す報告地点設定画面700では、3つの報告地点の入力を受け付けているが、これに限らず、任意の数の報告地点の入力を受け付けるようにしてもよい。
【0077】
なお、本実施形態では、目的地設定画面500およびポイント地点設定画面700を介してユーザから目的地および報告地点の設定の入力を受け付けているが、管理サーバ400から目的地および報告地点を示す情報を受け付けて、報告地点テーブル322に格納するようにしてもよい。また、管理サーバ400から目的地および報告地点を示す情報を受け付けた場合、報告地点設定画面700を介してユーザから報告地点の修正を受け付けて、修正後の報告地点を報告地点テーブル322に格納するようにしてもよい。
【0078】
次に、報告地点設定部311は、ステップS2で報告地点設定画面700を介して受け付けた各報告地点において報告を行う条件となる車両の方向の有効範囲を設定する(ステップS3)。
【0079】
具体的には、報告地点設定部311は、報告方向設定画面900(図12)をディスプレイ370に表示し、ユーザから入力装置360を介して、報告地点における方向の有効範囲を指定する入力を受け付ける。そして、報告地点設定部311は、受け付けた有効範囲を報告方向テーブル323の報告地点323aに応じて、第一方向範囲323b、第二方向範囲323c、第三方向範囲323dに格納する。
【0080】
図12に、報告方向設定画面900の一例を示す。報告方向設定画面900は、報告地点付近の地図を表示する地図表示領域910と、地図表示領域910に地図を表示させる報告地点の番号の入力を受け付ける報告地点番号入力領域920と、地図表示領域910に報告地点付近の地図を表示する指示を受け付ける表示ボタン930と、報告地点の方向の有効範囲の入力を受け付ける報告方向入力領域940と、報告方向の有効範囲の設定の完了の指示を受け付ける設定完了ボタン950と、を有する。
【0081】
地図表示領域910は、北方向が上になるように、報告地点番号入力領域920に入力された報告地点の番号に対応する報告地点の周囲の地図を表示する。
【0082】
報告地点番号入力領域920は、報告地点を特定する情報である番号の入力を受け付ける。
【0083】
表示ボタン930は、入力指示を受け付けると、報告地点番号入力領域920に入力された番号に対応する地点を地図情報から特定し、当該地点の周囲の地図を地図表示領域910に表示させる。その際、地図に示される道路と、報告地点に対応する道路上に、走行する車両の模式図(911〜914等)を示し、車両の正面方向を示す矢印を示す。
【0084】
報告方向入力領域940は、報告地点の方向の有効範囲の入力を受け付ける。報告方向入力領域940は、報告地点941ごとに、第一方向942と、第二方向943と、第三方向944と、を対応付けて入力する領域を有する。
【0085】
ここで、報告方向入力領域940が、第一方向942、第二方向943、第三方向944等の複数の方向を入力する領域を有する理由を説明する。
【0086】
報告地点が交差点に進入する直前の位置等である場合、交差点に進入する道路によっては、複数の方向が目的地に向かう経路を正常に走行している状態に該当する可能性があり、これをサポートするためである。例えば、図12において車両の模式図911と、車両の模式図912と、はどちらも画面上方向(目的地が北にあるとする)に進行し、目的地に向かっているが、第二の報告地点における車両の方向は異なる。このどちらの車両の走行状態であっても車両情報を管理サーバ400に報告する必要があるためである。
【0087】
設定完了ボタン950は、報告方向入力領域940に入力された報告方向の有効範囲の設定の完了の指示を受け付ける。
【0088】
報告地点設定部311は、設定の完了の指示を受け付けると、報告方向入力領域940の報告地点941ごとに入力された第一方向942、第二方向943、第三方向944のそれぞれの値を取得して、報告方向テーブル323の報告地点323aに応じて、それぞれ、第一方向範囲323b、第二方向範囲323c、第三方向範囲323dに格納する。
【0089】
次に、接近判定部312は、報告地点に到達したら、車両情報を管理サーバ400に送信する到達報告処理を行う(ステップS4)。
【0090】
具体的には、接近判定部312は、図13に示すフローに従って処理を行う。
【0091】
図13は、到達報告処理の流れを示すフロー図である。
【0092】
まず、接近判定部312は、車両位置が報告地点の周辺に到達したか否かを判定する(ステップS301)。
【0093】
具体的には、接近判定部312は、車両情報管理部313が車両情報テーブル321に格納している車両位置321bに格納された情報を取得して、報告地点テーブル322の第一の報告地点322b、第二の報告地点322c、第三の報告地点322dのいずれかと一致するか否かを判定し、一致する場合、または報告地点のいずれかから所定の距離内(例えば10m以内)に近づいている場合、報告地点の周辺に到達したと判定する。
【0094】
車両位置が報告地点の周辺に到達していない場合には(ステップS301にて「No」)、接近判定部312は、ステップS301から処理を再度開始する。
【0095】
車両位置が報告地点の周辺に到達した場合には(ステップS301にて「Yes」)、接近判定部312は、車両方向が報告方向に含まれるか否かを判定する(ステップS302)。
【0096】
具体的には、接近判定部312は、車両情報管理部313が車両情報テーブル321に格納している車両方向321eに格納された情報を取得する。そして、接近判定部312は、ステップS301にて到達したと判定された報告地点に対応する有効範囲を報告方向テーブル323から取得し、有効範囲のいずれか(第一方向範囲、第二方向範囲、第三方向範囲のいずれか)に車両方向が含まれるか否かを判定し、含まれる場合に、車両方向が報告方向に含まれると判定する。
【0097】
なお、所定時間あるいは所定の移動距離の間、当該有効範囲に車両方向が含まれる状態が継続された場合に、報告方向に含まれると判定するようにしてもよい。
【0098】
車両方向が報告方向に含まれない場合には(ステップS302にて「No」)、接近判定部312は、ステップS301から処理を再度開始する。
【0099】
車両方向が報告方向に含まれる場合には(ステップS302にて「Yes」)、接近判定部312は、車両情報3000を作成する(ステップS303)。
【0100】
具体的には、接近判定部312は、車両情報テーブル321を参照して、車両位置321bと、車両速度321cと、車両加速度321dと、車両方向321eと、を取得して、ステップS301にて到達したと判定された報告地点に対応付けて車両情報3000を構成する。
【0101】
次に、接近判定部312は、ステップS303にて作成した車両情報3000を、通信ネットワーク600を介して管理サーバ400に送信する(ステップS304)。
【0102】
図14に、車両情報3000のデータ構造の一例である。図14に示す例では、車両情報3000に格納されたレコード3000fは、車両を特定する車両ID3000aと、車両の位置(緯度、経度)を特定する車両位置3000bと、車両の走行速度を特定する車両速度3000cと、車両の加速度を特定する車両加速度3000dと、車両の向き(方角)を特定する車両方向3000eと、を有する。
【0103】
管理サーバ400の走行状態情報管理部411は、ステップS304にて送信された車両情報3000を受信すると、車両情報3000に含まれる情報に基づいて走行状態情報テーブル431に走行状態を格納する。
【0104】
具体的には、車両ID3000aを車両ID431aと対応付けて、車両情報3000に対応付けられた報告地点を走行状態431dに格納する。
【0105】
次に、接近判定部312は、ステップS301で到達したと判定された報告地点が、目的地の最寄りの報告地点であるか否かを判定し、最寄りの報告地点であれば、到達報告処理を終了し、そうでなければステップS301から処理を再度再開する(ステップS305)。
【0106】
このように、車両30が報告地点に所定の方向を指向して到達すると、ナビゲーション装置300は管理サーバ400に車両の情報を送信し、管理サーバ400では車両の走行状態を示す情報を蓄積することができるようになる。
【0107】
以上が、本願発明に係る第1実施形態の説明である。
【0108】
第1実施形態によれば、車両の状態の報告が必要な状況において車両の情報を通知することができる。そのため、車両用通信装置は車両の位置を管理センタに常時送信することがなく、また管理センタも車両位置を常時監視する必要がなくなり、通信負荷を軽減できる。
【0109】
「第2実施形態」
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と基本的に同様の構成を備えるため、相違する点を中心に以下説明する。
【0110】
図15は、第2実施形態の地点管理システムの動作概念図である。
【0111】
第2実施形態においては、第1実施形態と同様にナビゲーション装置300に設定した目的地に応じて、管理サーバ400aが報告地点を設定してナビゲーション装置300に配信する。ナビゲーション装置300は、配信された報告地点(図15における第一の報告地点301)に到達すると、車両情報3000を管理サーバ400aに送信する。管理サーバ400aは、報告地点の先に注意すべき領域307がある場合には、注意情報3010をナビゲーション装置300に送信し、ナビゲーション装置300は送信された注意情報をユーザに示す。
【0112】
図16は、第2実施形態における管理サーバ400aのハードウェア構成図である。
【0113】
第2実施形態における管理サーバ400aは、第1実施形態における管理サーバ400の構成に加え、CPU410に注意情報管理部412を備え、補助記憶装置430に注意情報テーブル433を備える。
【0114】
図17は、注意情報テーブル433のデータ構造の一例を示す図である。注意情報テーブル433は、目的地となる施設ごとに存在し、格納されるレコード433fごとに、報告地点433aと、第一方向範囲433bと、第二方向範囲433cと、第三方向範囲433dと、注意内容433eと、を備える。
【0115】
注意情報管理部412は、車両情報3000を受信すると、当該車両情報3000を送信した車両30が到達した報告地点に応じて、注意内容433eに格納された注意内容を示す情報を注意情報3010として当該車両30のナビゲーション装置300に送信する。
【0116】
ナビゲーション装置300は、受信地点306にて注意情報3010を受信し、ユーザに注意内容を示す。
【0117】
(動作の説明)
次に、本実施形態の地点管理システムの動作について説明する。
【0118】
図18は、第2実施形態における注意情報配信処理の流れを示すフロー図である。
【0119】
まず、ナビゲーション装置300の報告地点設定部311は、目的地の設定を行う(ステップS501)。
【0120】
具体的には、ナビゲーション装置300の報告地点設定部311は、第1実施形態において図10に示した目的地設定画面500をディスプレイ370に表示し、入力装置360を介してユーザからの目的地の入力を受け付けて、目的地設定画面500を介して受け付けた目的地名称および目的地の電話番号から、目的地の位置(緯度、経度)を特定し、報告地点テーブル322の目的地322aとして格納する。
【0121】
次に、報告地点設定部311は、管理サーバ400aに対して、目的地を送信する(ステップS502)。
【0122】
具体的には、報告地点設定部311は、車両30の車両を特定する情報と、目的地の名称と、目的地の位置と、を管理サーバ400aに対して登録するよう依頼する情報を送信する。管理サーバ400aの走行状態情報管理部411は、受信した車両を特定する情報と、目的地の名称と、目的地の位置と、をそれぞれ、走行状態情報テーブル431の車両ID431aと、目的地名称431bと、目的地位置431cと、に格納することで登録する。
【0123】
次に、管理サーバ400aの走行状態情報管理部411は、目的地に応じた報告地点と報告方向を特定する(ステップS503)。
【0124】
具体的には、走行状態情報管理部411は、目的地に応じて注意情報テーブル433を参照して、報告地点433aと、第一方向範囲433bと、第二方向範囲433cと、第三方向範囲433dと、を特定する。
【0125】
次に、管理サーバ400aの走行状態情報管理部411は、ステップS503にて特定した報告地点と報告方向を、ナビゲーション装置300に送信する(ステップS504)。
【0126】
次に、ナビゲーション装置300の報告地点設定部311は、ステップS504にて送信された報告地点と報告方向を、報告地点テーブル322と、報告方向テーブル323と、に格納する(ステップS505)。
【0127】
次に、接近判定部312は、車両情報を取得する(ステップS506)。
【0128】
具体的には、ナビゲーション装置300の接近判定部312は、車両情報管理部313が車両情報テーブル321に格納している車両位置321bに格納された情報と、車両方向321eに格納された情報と、を取得する。
【0129】
次に、接近判定部312は、車両が報告地点周辺かつ報告方向を指向している場合には、車両情報3000を作成する(ステップS507)。
【0130】
具体的には、接近判定部312は、ステップS506にて取得した車両位置の情報が、報告地点テーブル322の第一の報告地点322b、第二の報告地点322c、第三の報告地点322dのいずれかと一致するか否かを判定し、いずれかに一致する場合、または報告地点のいずれかから所定の距離内(例えば10m以内)に位置する場合、報告地点の周辺に到達したと判定する。
【0131】
そして、接近判定部312は、車両が報告地点周辺に到達したと判定した場合、車両方向が報告方向に含まれるか否かを判定する。接近判定部312は、報告地点に対応する有効範囲を報告方向テーブル323から取得し、有効範囲のいずれか(第一方向範囲、第二方向範囲、第三方向範囲のいずれか)に車両方向が含まれるか否かを判定し、含まれる場合に、車両方向が報告方向に含まれると判定する。
【0132】
そして、車両情報が報告方向に含まれる場合、接近判定部312は、車両情報テーブル321を参照して、車両位置321bと、車両速度321cと、車両加速度321dと、車両方向321eと、を取得して、到達したと判定された報告地点に対応付けて車両情報3000を構成する。
【0133】
次に、接近判定部312は、ステップS507にて作成した車両情報3000を、通信ネットワーク600を介して管理サーバ400に送信する(ステップS508)。
【0134】
管理サーバ400aの注意情報管理部412は、車両位置に応じた注意情報を特定する(ステップS509)。
【0135】
具体的には、注意情報管理部412は、ステップS508にて送信された車両情報3000に対応付けられた報告地点に対応する注意情報テーブル433から注意内容433eを特定する。
【0136】
次に、管理サーバ400aの注意情報管理部412は、ステップS509にて特定した注意情報を、注意情報3010としてナビゲーション装置300に送信する(ステップS510)。
【0137】
次に、ナビゲーション装置300の接近判定部312は、ステップS510で送信された注意情報3010を受信すると、注意情報3010をユーザに示す(ステップS511)。
【0138】
具体的には、注意情報3010を構成する情報が音声情報である場合には、接近判定部312は当該音声情報を、スピーカ等を介して出力し、注意情報3010を構成する情報が映像情報である場合には、接近判定部312は当該映像情報を、ディスプレイ370等を介して出力する。
【0139】
以上が、第2実施形態である。
【0140】
第2実施形態によると、ユーザはナビゲーション装置300を介して、現在の自車位置に応じた運転の注意情報を得ることができる。
【0141】
本発明は、上記実施形態に制限されない。上記実施形態は、本発明の技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
【0142】
例えば、上記第2実施形態の注意情報テーブル433に格納する情報は、車両30の運転上の注意情報でなくともよい。具体的には、目的地が集配センタなど集配による交通量の多い施設である場合、当該施設に入庫するための順番を指定する入庫順(入庫許可時間)を知る必要がある場合がある。そのような場合には、当該入庫許可時間の情報や入庫可能な駐車スペース等を注意情報として配信するようにしてもよい。
【0143】
このようにすることで、目的地に到着してから入庫整理を受けるよりもスムーズに入庫することが可能となる。
【0144】
また例えば、長時間(長距離)の運送を行う場合、経路途中にマイルストーンとなる報告地点を設定し、そのマイルストーンより先にある道路等の交通情報を注意情報として配信するようにしてもよい。
【0145】
このようにすることで、管理センタが各車両30に必ず伝えておかなければならない連絡情報を確実にドライバーに伝えることができる。
【0146】
以上が、変形の例である。
【0147】
なお、上記の実施形態では、本発明を車載用ナビゲーション装置に適用した例について説明したが、本発明は車載用以外のナビゲーション装置にも適用することができる。
【符号の説明】
【0148】
30・・・車両、300・・・ナビゲーション装置、301・・・第一の報告地点、302・・・第二の報告地点、303・・・第三の報告地点、305・・・目的地、306・・・受信地点、307・・・注意すべき領域、310・・・CPU、311・・・報告地点設定部、312・・・接近判定部、313・・・車両情報管理部、320・・・RAM、321・・・車両情報テーブル、322・・・報告地点テーブル、323・・・報告方向テーブル、324・・・プログラム、330・・・GPS受信装置、340・・・速度検出装置、350・・・方向検出装置、360・・・入力装置、370・・・ディスプレイ、380・・・通信インタフェース、400、400a・・・管理サーバ、410・・・CPU、411・・・走行状態情報管理部、412・・・注意情報管理部、420・・・主記憶装置、430・・・補助記憶装置、431・・・走行状態情報テーブル、432・・・プログラム、433・・・注意情報テーブル、440・・・入力装置、450・・・出力装置、460・・・通信インタフェース、600・・・通信ネットワーク、3000・・・車両情報、3010・・・注意情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動体に搭載されるナビゲーション装置であって、
到達位置を報告するか否かを判定するのに用いられ、位置と、当該位置における方向と、を定義する報告条件を記憶する報告条件記憶部と、
前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定部と、
前記移動体の方向を特定する方向特定部と、
前記現在位置特定部により特定した前記現在位置と、前記方向特定部により特定した前記現在位置における前記移動体の方向と、が前記報告条件に合致する場合に報告が必要であると判定する報告要否判定部と、
前記報告要否判定部により報告が必要であると判定された場合に前記現在位置を含む車両情報を外部の装置に送信する報告部と、
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1に記載のナビゲーション装置であって、
前記報告条件の前記方向は、方位を特定する情報である、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載のナビゲーション装置であって、
前記報告条件の前記方向は、複数の方向を特定する情報である、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、
前記報告条件の前記方向は、所定の上限値と下限値とにより定められる範囲により定められる、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項5】
請求項4に記載のナビゲーション装置であって、
前記報告要否判定部は、前記移動体の方向が前記報告条件の方向に含まれる方向である場合に、前記移動体の方向が前記報告条件に合致すると判定する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
目的地の指定入力を受け付ける目的地指定受付部を備え、
前記報告条件の位置は、前記目的地指定受付部により受け付けた目的地からの距離により特定される位置である、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】
請求項1〜6のいずれか一項に記載のナビゲーション装置であって、さらに、
注意すべき情報として外部の装置から注意情報を受信して表示する注意情報提供部を供え、
前記注意情報提供部は、前記報告部により前記車両情報が送信されると、前記車両情報に含まれる前記現在位置に関連する注意情報を前記外部の装置から受信して表示する、
ことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
移動体に搭載されるナビゲーション装置のナビゲーション方法であって、
前記ナビゲーション装置は、
到達位置を報告するか否かを判定するのに用いられ、位置と、当該位置における方向と、を定義する報告条件を記憶する報告条件記憶部を備え、
前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定ステップと、
前記移動体の方向を特定する方向特定ステップと、
前記現在位置特定ステップにより特定した前記現在位置と、前記方向特定ステップにより特定した前記現在位置における前記移動体の方向と、が前記報告条件に合致する場合に報告が必要であると判定する報告要否判定ステップと、
前記報告要否判定ステップにより報告が必要であると判定された場合に前記現在位置を含む車両情報を外部の装置に送信する報告ステップと、
を実行することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項9】
請求項8に記載のナビゲーション方法であって、
前記報告条件の前記方向は、方位を特定する情報である、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項10】
請求項8または9に記載のナビゲーション方法であって、
前記報告条件の前記方向は、複数の方向を特定する情報である、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項11】
請求項8〜10のいずれか一項に記載のナビゲーション方法であって、
前記報告条件の前記方向は、所定の上限値と下限値とにより定められる範囲により定められる、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項12】
請求項11に記載のナビゲーション方法であって、
前記報告要否判定ステップは、前記移動体の方向が前記報告条件の方向に含まれる方向である場合に、前記移動体の方向が前記報告条件に合致すると判定する、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項13】
請求項8〜12のいずれか一項に記載のナビゲーション方法であって、
前記ナビゲーション装置は、さらに、
目的地の指定入力を受け付ける目的地指定受付ステップを実施し、
前記報告条件の位置は、前記目的地指定受付ステップにより受け付けた目的地からの距離により特定される位置である、
ことを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項14】
請求項8〜13のいずれか一項に記載のナビゲーション方法であって、
前記ナビゲーション装置は、さらに、
前記報告部により前記車両情報が送信されると、前記車両情報に含まれる前記現在位置に関連する注意情報を外部の装置から受信して表示する注意情報提供ステップ、
を実施することを特徴とするナビゲーション方法。
【請求項15】
管理サーバと、移動体に搭載されて前記管理サーバにネットワークを介して接続されるナビゲーション装置とを含むナビゲーションシステムであって、
前記ナビゲーション装置は、
到達位置を報告するか否かを判定するのに用いられ、位置と、当該位置における方向と、を定義する報告条件を記憶する報告条件記憶部と、
前記移動体の現在位置を特定する現在位置特定部と、
前記移動体の方向を特定する方向特定部と、
前記現在位置特定部により特定した前記現在位置と、前記方向特定部により特定した前記現在位置における前記移動体の方向と、が前記報告条件に合致する場合に報告が必要であると判定する報告要否判定部と、
前記報告要否判定部により報告が必要であると判定された場合に前記現在位置を含む車両情報を前記管理サーバに送信する報告部と、
を備えることを特徴とするナビゲーションシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2010−223651(P2010−223651A)
【公開日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−69391(P2009−69391)
【出願日】平成21年3月23日(2009.3.23)
【出願人】(509186579)日立オートモティブシステムズ株式会社 (2,205)
【Fターム(参考)】