説明

ナビゲーション装置

【課題】ユーザの旅行目的に応じて複数の施設ジャンルを設定し、それに該当する施設を検索できるナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】複数の施設ジャンルを設定し(ステップS1)、施設間の距離範囲を設定して(ステップS3)、その複数の施設ジャンルにそれぞれ該当する施設群を施設ジャンルごとに複数検索する(ステップS5)。そして、検索された各施設群の中から少なくとも一つ以上の施設をそれぞれ抽出し(ステップS6)、抽出された各施設間の距離が設定された距離範囲内であると判定された施設の組み合わせにより、候補エリアを設定する(ステップS8)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、設定された目的地までの推奨経路を探索し、その推奨経路に従って自車両を目的地まで案内する車載ナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザが指定した施設ジャンルに該当する施設を検索するナビゲーション装置が広く知られている(たとえば、非特許文献1)。
【0003】
【非特許文献1】特許庁 標準技術集 「カーナビゲーション装置のユーザーインターフェイス」主分類3−C
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に開示されるような従来のナビゲーション装置では、検索時に指定できる施設ジャンルは一種類だけであり、複数の施設ジャンルを設定することができないため、ユーザの旅行目的に応じた施設を検索できない場合がある。たとえば、スーパーマーケットや温泉が隣接しているキャンプ場を検索したいと思っても検索できない。このような問題を解決するため、ユーザの旅行目的に応じて複数の施設ジャンルを設定し、それに該当する施設を検索できるナビゲーション装置が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1の発明によるナビゲーション装置は、複数の施設ジャンルを設定するジャンル設定手段と、施設間の距離範囲を設定する距離範囲設定手段と、ジャンル設定手段により設定された複数の施設ジャンルにそれぞれ該当する複数の施設群を検索する施設群検索手段と、施設群検索手段により検索された各施設群の中から少なくとも一つ以上の施設をそれぞれ抽出し、抽出された各施設間の距離が距離範囲設定手段により設定された距離範囲内であるか否かを判定する判定手段と、判定手段により各施設間の距離が距離範囲内であると判定された施設の組み合わせを画面に表示する表示制御手段とを備えるものである。
請求項2の発明は、請求項1のナビゲーション装置において、検索対象エリアを設定するエリア設定手段をさらに備え、施設群検索手段は、エリア設定手段により予め設定された検索対象エリア内で複数の施設群を検索するものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、複数の施設ジャンルを設定し、施設間の距離範囲を設定して、設定された複数の施設ジャンルにそれぞれ該当する複数の施設群を検索する。そして、検索された各施設群の中から少なくとも一つ以上の施設をそれぞれ抽出し、抽出された各施設間の距離が設定された距離範囲内であるか否かを判定して、各施設間の距離が距離範囲内であると判定された施設の組み合わせを画面に表示することとした。このようにしたので、ユーザの旅行目的に応じて複数の施設ジャンルを設定し、それに該当する施設を検索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を図1に示す。このナビゲーション装置は車両に搭載されて使用され、ユーザに指定された複数のジャンルの施設が隣接して存在する地域を目的地の候補エリアとして検索し、その中からいずれかの施設を目的地に設定する。これにより、ユーザの旅行目的に応じて複数の施設ジャンルを設定し、該当する施設を検索して目的地に設定できるようにしたものである。図1に示すナビゲーション装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、入力装置17、およびディスクドライブ18を有している。ディスクドライブ18には、地図データが記録されたDVD−ROM19が装填される。
【0008】
制御回路11は、マイクロプロセッサおよびその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行することにより、各種の処理や制御を行う。この制御回路11において、DVD−ROM19に記録された地図データに基づいて、後で説明するような候補エリアの検索処理や、設定された目的地までの推奨経路の探索処理などが行われる。
【0009】
現在地検出装置14は、自車両の現在地を検出する装置であり、たとえば、自車両の進行方位を検出する振動ジャイロ14a、車速を検出する車速センサ14b、GPS衛星からのGPS信号を検出するGPSセンサ14c等からなる。ナビゲーション装置1は、この現在地検出装置14により検出された自車両の現在地に基づいて、推奨経路を探索するときの経路探索開始点を決定することができる。
【0010】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを一時的に格納する。この画像データは、道路地図を表示するための道路地図描画用データや各種の図形データ等からなり、制御回路11において、DVD−ROM19に記録されている地図データに基づいて作成される。この画像メモリ15に格納された画像データを用いて、表示モニタ16に道路地図が表示される。
【0011】
入力装置17は、ユーザが候補エリアを検索する際に行う施設ジャンルや施設数などの設定や、検索された候補エリアの中から目的地とする施設を選択するための各種入力スイッチを有し、これは操作パネルやリモコンなどによって実現される。すなわち、ユーザは表示モニタ16に表示される画面指示に従って入力装置17を操作することにより、施設ジャンルや施設数を指定してナビゲーション装置1に候補エリアを検索させ、その候補エリアの中にある施設から目的地を選択することができる。
【0012】
ディスクドライブ18は、装填されたDVD−ROM19より、道路地図を表示するための地図データを読み出す。この地図データには、目的地までのルート探索に用いられる経路計算データや、交差点名称および道路名称など、推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導するために用いられる経路誘導データ、さらに道路を表す道路データなどが含まれている。また、河川や鉄道、地図上の各種施設等(ランドマーク)など、道路以外の地図形状を表す背景データなども地図データに含まれている。なお、候補エリアを検索するときに用いる施設ジャンルの情報も、この地図データの中に含まれている。
【0013】
道路データにおいて、道路区間を表す最小単位はリンクと呼ばれており、各道路は複数のリンクによって構成されている。リンク同士を接続している点はノードと呼ばれ、このノードはそれぞれに位置情報(座標情報)を有している。このノードの位置情報によって、リンク形状、すなわち道路の形状が決定される。なお、ここではDVD−ROMを用いた例について説明しているが、DVD−ROM以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより、地図データを読み出すこととしてもよい。
【0014】
候補エリアを検索する場合は、最初にユーザが入力装置17を操作することにより、複数の施設ジャンルを設定する。すると、設定されたジャンルの施設が隣接して存在する地域が候補エリアとして検索される。なお、このときの具体的な処理内容については後で詳しく説明する。この候補エリアの中からユーザが選択した施設が目的地に設定され、現在地検出装置14により検出された現在地を経路探索開始点として、前述の経路計算データに基づいて所定のアルゴリズムの演算を行うことにより、現在地から目的地までの推奨経路が探索される。
【0015】
上記のようにして設定された推奨経路は、その表示形態、たとえば表示色などを変えることによって、他の道路とは区別して道路地図上に表される。これにより、ユーザは推奨経路を表示モニタ16に表示された道路地図上において認識することができる。また、この推奨経路に従って自車両が走行できるよう、ナビゲーション装置1は、ユーザに対して画像や音声などによる進行方向指示を行うことにより自車両を誘導する。このようにして推奨経路に従って自車両を目的地まで誘導することにより、目的地までのルート案内が行われる。
【0016】
次に、候補エリアを検索するときの処理内容について説明する。ユーザが入力装置17の操作によって候補エリア検索メニューを選択すると、最初に図2のような検索条件の設定画面が表示される。この画面では、候補エリアを検索するときの施設ジャンルと施設数を設定することができる。入力枠21、22および23には、施設ジャンルとして「キャンプ場」、「スーパーマーケット」および「温泉」がそれぞれ入力されている。また、入力枠31、32および33には、この施設ジャンルのそれぞれについて、その施設数として「1」または「2」が入力されている。これにより、キャンプ場とスーパーマーケットが1つずつ隣接し、さらに温泉が2ヶ所隣接して存在する地域が、日本全国から候補エリアとして検索される。
【0017】
図2の検索条件の設定画面において、どの施設ジャンルを目的地設定の際に優先させるかを設定しておくことができる。ここでいずれかの施設ジャンルを優先設定しておくと、候補エリアが検索された後にその候補エリアのいずれかを選択するだけで、選択した候補エリア中の優先設定されたジャンルの施設が自動的に目的地に設定される。なお、いずれの施設ジャンルも優先設定していない場合は、選択した候補エリア中にあるいずれかの施設をユーザが選択することで、その施設が目的地に設定される。図2の例では、「優先無し」を表すマーク41を選択しているため、いずれの施設ジャンルも優先設定されていない。
【0018】
以上説明したような検索条件の設定を図2の画面において行った後、ユーザが入力装置17によるクリック操作などによって距離範囲設定ボタン51を押すと、次に図3に示すような検索距離範囲の設定画面が表示される。この画面では、候補エリアを検索するときの検索距離範囲を設定することができる。ここで検索距離範囲とは、各施設が隣接しているか否かを判断するときの基準となる距離を表している。すなわち、図2の検索条件の設定画面において設定された施設ジャンルに該当する各施設について、その各施設間の距離が全て検索距離範囲内であれば、それらの施設は互いに隣接するものと判断され、その各施設の存在するエリアが候補エリアとされる。反対に、いずれか一つでも施設間の距離が検索距離範囲を超えていれば、その施設の存在するエリアは候補エリアとされない。図3では、「2km」を表すマーク42を選択しており、検索距離範囲に2kmを設定した場合の例を示している。
【0019】
以上説明したような検索距離範囲の設定を図3の画面において行った後、ユーザが検索ボタン53を押すと、設定された施設ジャンル、施設数および検索距離範囲に基づいて、地図データを用いて候補エリアの検索が行われる。なお、図2または図3の画面においてユーザが戻るボタン52を押した場合は、設定内容がクリアされ、候補エリアの検索がキャンセルされる。
【0020】
候補エリアの検索か完了すると、図4に示すような候補エリア表示画面が表示される。この画面では、検索された候補エリア61、62および63の位置が日本全国の地図上に表示されている。これにより、ユーザがいずれかの候補エリアを選択する際に、その候補エリアが概ね全国のどの辺りに位置しているかを容易に把握することができる。
【0021】
図4の候補エリア表示画面において、候補エリア61〜63のいずれかをユーザが選択すると、図5に示すようなエリア詳細画面が表示される。この画面では、選択した候補エリアにおける各施設の位置が表示される。具体的には、図2の検索条件の設定画面において、施設数が「1」で設定された施設ジャンル「キャンプ場」と「スーパーマーケット」については、それぞれに該当する「Aキャンプ場」と「Bマート」の位置が符号71および72に示すように表示されている。また、施設数が「2」で設定された施設ジャンル「温泉」については、該当する「C温泉」および「D温泉」の位置が符号73および74に示すように表示されている。さらにこの画面では、図3の検索距離範囲の設定画面において設定された検索距離範囲の大きさが、符号70に示す円形の領域によって表示されている。これにより、各施設の位置関係を容易に把握することができる。
【0022】
図5のエリア詳細画面において、各施設を表すマーク71〜74のいずれかをユーザが選択すると、その施設が目的地に設定され、その目的地までの推奨経路が探索される。その際、他の施設を経由地に設定してもよい。なお、図2の検索条件の設定画面においていずれかの施設ジャンルを優先設定していた場合は、既に説明したように、ユーザが施設マーク71〜74のいずれかを選択しなくても、優先設定されたジャンルの施設が目的地に設定される。
【0023】
以上説明したようにして候補エリアの検索を行うことにより、ユーザに設定された各施設ジャンルに該当する複数の施設の中から、各施設間の距離が設定された距離範囲内である施設の組み合わせが検索される。そして、検索された各組み合わせの中からいずれかの施設が目的地に設定され、目的地までの案内が行われる。
【0024】
なお、上記の説明では日本全国から候補エリアを検索し、検索された候補エリアを図4のように日本全国の地図上に表示することとしていたが、検索対象とするエリアを予め限定してもよい。たとえば、都道府県単位や地方(関東地方など)単位で検索対象エリアをユーザが設定できるようにしてもよいし、自車位置に基づいて検索対象エリアを設定するようにしてもよい。このように検索対象エリアを設定した場合には、その検索対象エリア内で、上記のようにユーザに設定された複数の施設ジャンルのいずれか一つに各施設がそれぞれ該当し、各施設間の距離がユーザに設定された距離範囲内である複数の施設が検索される。なお、検索された候補エリアの位置を地図上に表す場合は、図4のように日本全国の地図を表示する必要はなく、検索対象エリアの地図のみを表示すればよい。
【0025】
上記のようにして候補エリアを検索するときに、制御回路11において実行される処理のフローチャートを図6に示す。このフローチャートは、ユーザが入力装置17の操作によって候補エリア検索メニューを選択することにより実行される。ステップS1では、図2の検索条件設定画面において施設ジャンルと施設数の各入力枠に入力された内容により、施設ジャンルと施設数の設定を行う。ステップS2では、距離範囲設定ボタン51がユーザの操作によって押されたか否かを判定する。押された場合はステップS3へ進み、押されない場合はステップS1へ戻る。
【0026】
ステップS3では、図3の検索距離範囲の設定画面においてユーザに選択されたマークにより、施設間の距離範囲を表す検索距離範囲の設定を行う。ステップS4では、検索ボタン53がユーザの操作によって押されたか否かを判定する。押された場合はステップS5へ進み、押されない場合はステップS3へ戻る。
【0027】
ステップS5では、ステップS1において設定された各施設ジャンルに該当する施設をそれぞれ複数ずつ地図データから検索することにより、施設ジャンルごとの施設群を検索する。たとえば、施設ジャンルに「キャンプ場」、「スーパーマーケット」および「温泉」が設定されている場合、日本全国のキャンプ場、スーパーマーケットおよび温泉によりそれぞれ構成されるキャンプ場群、スーパーマーケット群および温泉群を検索する。
【0028】
ステップS6では、ステップS5で検索された各ジャンルの施設群の中から、少なくとも一つ以上の施設をそれぞれ抽出する。このとき、1つのジャンルに施設数が複数設定されている場合は、その施設数だけ抽出する。たとえば、「キャンプ場」と「スーパーマーケット」については施設数「1」が設定され、「温泉」については施設数「2」が設定されている場合は、キャンプ場とスーパーマーケットについては1ヶ所ずつ抽出し、温泉については2ヶ所抽出する。
【0029】
ステップS7では、ステップS6で抽出された各施設間の距離が、ステップS3において設定された検索距離範囲内であるかを判定する。たとえば、検索距離範囲に2kmが設定されている場合は、ステップS6で抽出されたキャンプ場1ヶ所、スーパーマーケット1ヶ所および温泉2ヶ所の間の距離が、全て2km以内であるか否かを判定する。全ての施設間の距離が検索距離範囲内であれば、次のステップS8へ進む。一方、いずれかの施設間の距離が検索距離範囲内ではなかった場合は、ステップS8を実行せずにステップS9へ進む。
【0030】
ステップS8では、候補エリアの設定を行う。この候補エリアは、ステップS6で抽出された施設の組み合わせが全てその範囲内に含まれるように設定される。たとえば、各施設による重心位置をその中心点とし、検索距離範囲をその半径とする円形のエリアが、候補エリアとして設定される。ステップS8において候補エリアを設定したら、ステップS9へ進む。
【0031】
ステップS9では、それまでに実行したステップS6において、全ての施設の組み合わせを抽出したか否かを判定する。全ての組み合わせを抽出済みである場合は、次のステップS10へ進む。一方、まだ抽出していない組み合わせがある場合は、ステップS6に戻って違う組み合わせを抽出した後、上記に説明したような処理を繰り返す。
【0032】
ステップS10では、それまでにステップS8において設定された候補エリアを地図上に表示する。これにより、図4の候補エリア表示画面が表示され、設定された距離範囲内にある施設の組み合わせが画面に表示される。ステップS10を実行したら、図6のフローチャートを終了する。以上説明したようにして候補エリアの検索が行われ、複数の施設ジャンルにそれぞれ該当する複数の施設が検索される。
【0033】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)複数の施設ジャンルを設定し(ステップS1)、施設間の距離範囲を設定して(ステップS3)、その複数の施設ジャンルにそれぞれ該当する複数の施設によって構成される施設群を施設ジャンルごとに複数検索する(ステップS5)。そして、検索された各施設群の中から少なくとも一つ以上の施設をそれぞれ抽出し(ステップS6)、抽出された各施設間の距離が設定された距離範囲内であるか否かを判定する(ステップS7)。このようにして各施設間の距離が距離範囲内であると判定された施設の組み合わせにより、候補エリアを設定し(ステップS8)、その候補エリアを画面に表示することとした(ステップS10)。このようにしたので、ユーザの旅行目的に応じて複数の施設ジャンルを設定し、それに該当する施設を検索することができる。
【0034】
なお、上記の実施の形態において、前述したように検索対象エリアを予め設定しておき、ステップS5ではその検索対象エリア内で、設定された施設ジャンルに該当する施設群を検索することもできる。このようにすれば、検索対象を予め絞り込むことができるため、検索処理の速度を短縮できるとともに、ユーザにとって不要な検索結果を排除することができる。
【0035】
なお、上記実施の形態では、ナビゲーション装置において、DVD−ROMなどの記憶メディアに記録された地図データに基づいて目的地候補を検索する例について説明しているが、本発明はこの内容には限定されない。たとえば、携帯電話などによる無線通信を用いて、地図データを情報配信センターからダウンロードする通信ナビゲーション装置などにおいても、本発明を適用できる。
【0036】
その場合、上記に説明したような施設数や施設ジャンルの設定、検索距離範囲の設定、検索対象エリアの指定などの処理をナビゲーション装置において行い、その結果をナビゲーション装置から情報配信センターに送信する。この情報に基づいて、情報配信センターにおいて候補エリアを検索し、検索された候補エリアの位置を表した地図をナビゲーション装置に送信することにより、ナビゲーション装置において候補エリアの位置を地図上に表示する。このようにして、本発明を適用することができる。すなわち、ナビゲーション装置は、複数の施設ジャンルを設定する手段と、各施設間の距離範囲を設定する手段と、検索対象エリアを設定する手段とを有し、情報配信センターは、候補エリアを検索する手段と、地図データを外部へ信号出力する手段とを有している。
【0037】
上記の実施の形態では、特許請求の範囲に記載された各手段を制御回路11の処理によって実現しているが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も、本発明の範囲内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の一実施形態によるナビゲーション装置の構成を示すブロック図である。
【図2】検索条件の設定画面の例である。
【図3】検索距離範囲の設定画面の例である。
【図4】候補エリア表示画面の例である。
【図5】エリア詳細画面の例である。
【図6】候補エリアを検索する時に実行される処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1 ナビゲーション装置
11 制御回路
12 ROM
13 RAM
14 現在地検出装置
15 画像メモリ
16 表示モニタ
17 入力装置
18 ディスクドライブ
19 DVD−ROM
61,62,63 候補エリア
70 検索距離範囲
71,72,73,74 施設マーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の施設ジャンルを設定するジャンル設定手段と、
施設間の距離範囲を設定する距離範囲設定手段と、
前記ジャンル設定手段により設定された複数の施設ジャンルにそれぞれ該当する複数の施設群を検索する施設群検索手段と、
前記施設群検索手段により検索された各施設群の中から少なくとも一つ以上の施設をそれぞれ抽出し、抽出された各施設間の距離が前記距離範囲設定手段により設定された距離範囲内であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により各施設間の距離が前記距離範囲内であると判定された施設の組み合わせを画面に表示する表示制御手段とを備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
請求項1のナビゲーション装置において、
検索対象エリアを設定するエリア設定手段をさらに備え、
前記施設群検索手段は、前記エリア設定手段により予め設定された検索対象エリア内で前記複数の施設群を検索することを特徴とするナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−184094(P2006−184094A)
【公開日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−376788(P2004−376788)
【出願日】平成16年12月27日(2004.12.27)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】