説明

ナビゲーション装置

【課題】ラウンドアバウトの通過を抑制し得る誘導経路を探索可能とした「ナビゲーション装置」を提供するものである。
【解決手段】ナビゲーション装置100の本体10内の制御部102は、ラウンドアバウトに対する接続道路数、ラウンドアバウトに対する入出路間の接続道路数、ラウンドアバウトの車線数に応じて、ラウンドアバウトのコストの補正値を定め、当該補正値に基づいて、ラウンドアバウトのコストを設定する。更に、制御部102は、その設定したコストに基づいて、目的地までの誘導経路を探索する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載され、道路に設定されるコストに基づいて目的地までの誘導経路を探索して車両を誘導するナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ナビゲーション装置は、GPS等により車両の位置及び方位を検出する。そして、車両の位置に応じた地図データが大量の地図データを記録したハードディスク、CD−ROM、DVD−ROM等の地図データ記録媒体から読み出され、この地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像がディスプレイ装置に表示されるとともに、車両位置マークが重ね合わせて表示され、更には、車両の移動に応じて地図画像がスクロール表示されて、利用者が車両の位置を把握することができるようになっている。
【0003】
また、ナビゲーション装置は、利用者が目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにした経路誘導機能を備えている。この経路誘導機能では、地図データを用いて出発地から目的地までを結ぶ最もコストが小さい誘導経路が横型探索法又はダイクストラ法等のシミュレーション計算によって探索され、その探索された経路が誘導経路として記憶される。そして、車両の走行中には、誘導経路が、地図画像上に他の道路とは色を変えて太く描画されたり、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点から所定距離内に近づいたときに、地図画像上の経路を変更すべき交差点に進路を示す矢印が表示されたりすることにより、車両が目的地まで案内される。
【0004】
また、誘導経路を探索する際には、交差点の状況に応じてコストを変更する機能を有するナビゲーション装置も存在する。例えば、特許文献1に記載されたナビゲーション装置では、交差点に接続される道路(接続道路)の車線数が少ないほど、当該接続道路のコストを小さくする。また、特許文献2に記載されたナビゲーション装置では、左側通行の場合は、交差点における右折が左折より困難であることに鑑み、右折の場合は左折の場合よりも交差点のコストを大きくする。また、誘導経路を案内する際には、交通規則が異なる地域毎に、その交通規則に応じた適切な案内を行うようにしたナビゲーション装置も存在する(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2002−162243号公報
【特許文献2】特開2004−325357号公報
【特許文献3】特開2004−138421号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、欧米等には、ラウンドアバウトの構造を有する交差点が存在する。図12は、ラウンドアバウトの構造を示す図である。図12に示すラウンドアバウト200は、複数の道路(接続道路)202−1乃至202−5(以下、これら接続道路202−1乃至202−5をまとめて、適宜「接続道路202」と称する)が接続されている。また、ラウンドアバウト200は、複数の車線(ここでは外側車線201−1及び内側車線201−2)を有し、各車線は一方通行である。右側通行の場合には、車両は、接続道路202から右折してラウンドアバウト200の外側車線201−1に進入し、更に車線変更を行って、左回りに内側車線201−2を走行する。そして、退出すべき接続道路202に近づいた際に、車両は、車線変更を行って、再び外側車線201−1に移動し、右折して退出すべき接続道路202から退出する。例えば、車両が接続道路202−3からラウンドアバウト200に進入して接続道路202−5から退出する場合には、車両は、図12のルート210を走行することになる。
【0006】
このようなラウンドアバウト200を通過する際には、上述したように、右折での進入、二度の車線変更、右折での退出といった、他の交差点とは異なる独特の走行が必要となり、特に運転者が初心者である場合には、運転がしづらい場合がある。従って、運転者は、ラウンドアバウト200の通過を避けたいと考える場合もある。
【0007】
本発明の目的は、上述した問題を解決するものであり、ラウンドアバウトの通過を抑制し得る誘導経路を探索可能としたナビゲーション装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る、車両に搭載され、道路に設定されるコストに基づいて目的地までの誘導経路を探索して前記車両を誘導するナビゲーション装置は、ラウンドアバウトの状況に応じて、該ラウンドアバウトのコストを設定するコスト設定手段と、前記コスト設定手段により設定された前記コストに基づいて、前記誘導経路を探索する誘導経路探索手段とを有することを特徴とする。
【0009】
この構成によれば、ラウンドアバウトのコストは、当該ラウンドアバウトの状況に応じて設定されるため、その設定を適切に行うことで、コストに基づいて誘導経路を探索する際に、ラウンドアバウトを通過しない、あるいは、なるべく通過しないような誘導経路を探索することが可能となる。
【0010】
また、本発明に係るナビゲーション装置は、前記コスト設定手段が、前記ラウンドアバウトに対する接続道路の数、前記誘導経路において前記ラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数、及び、前記ラウンドアバウトの車線数の少なくともいずれかに応じて、前記ラウンドアバウトのコストを設定するようにしてもよい。
【0011】
ラウンドアバウトに対する接続道路の数、誘導経路においてラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数、及び、ラウンドアバウトの車線数がそれぞれ多いほど、ラウンドアバウトを走行する際の運転がしづらくなると考えられる。従って、これらの数に応じてラウンドアバウトのコストを適切に設定することで、コストに基づいて誘導経路を探索する際に、接続道路の数、誘導経路においてラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数、及び、ラウンドアバウトの車線数が多いラウンドアバウトを通過しない、あるいは、なるべく通過しないような誘導経路を探索することが可能となる。
【0012】
同様の観点から、本発明に係るナビゲーション装置は、前記コスト設定手段が、前記ラウンドアバウトに対する接続道路の数が第1の所定数以上である場合に、前記ラウンドアバウトのコストを初期値より増加させるようにしてもよい。
【0013】
同様の観点から、本発明に係るナビゲーション装置は、前記コスト設定手段が、前記誘導経路において前記ラウンドアバウトに対する進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数が第2の所定数以上である場合に、前記ラウンドアバウトのコストを初期値より増加させるようにしてもよい。
【0014】
同様の観点から、本発明に係るナビゲーション装置は、前記コスト設定手段が、前記ラウンドアバウトの車線数が第3の所定数以上である場合に、前記ラウンドアバウトのコストを初期値より増加させるようにしてもよい。
【0015】
また、本発明に係るナビゲーション装置は、利用者の操作指示に応じて前記第1乃至第3の所定数の少なくともいずれかを設定する状況条件設定手段を有するようにしてもよい。
【0016】
この構成によれば、ラウンドアバウトを通過したくない、あるいは、なるべく通過したくないという利用者の意思を反映したラウンドアバウトのコストの設定、更には、誘導経路の探索が可能となる。
【0017】
また、本発明に係るナビゲーション装置は、前記ラウンドアバウトの走行条件が異なる各地域の領域情報を取得する領域情報取得手段と、前記領域情報取得手段により取得された前記領域情報に基づいて、前記車両が1の走行条件に対応する地域から他の走行条件に対応する地域に移動したか否かを判定する移動判定手段と、前記移動判定手段により前記車両が1の走行条件に対応する地域から他の走行条件に対応する地域に移動したと判定された場合に、前記走行条件の変更を通知する通知手段とを有するようにしてもよい。
【0018】
この構成によれば、地域によって異なるラウンドアバウトの走行条件を随時通知することで、運転者に注意を促すことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ラウンドアバウトの状況に応じて、当該ラウンドアバウトのコストが設定されるため、コストに基づいて誘導経路を探索する際に、ラウンドアバウトの通過を抑制し得る誘導経路を探索することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1は、本発明のナビゲーション装置の構成を示す図である。図1に示すナビゲーション装置100は、車両に搭載され、本体10、ハードディスクドライブ(HDD)20、操作部30、通信部40、GPS受信部50、自立航法センサ60、ディスプレイ70及びスピーカ80により構成される。
【0021】
HDD20は、ハードディスク22を搭載しており、当該ハードディスク22に記録された地図データを読み出す。なお、地図データの記録媒体は、ハードディスク22に限られず、DVD、CD−ROM等であってもよく、記録媒体に応じたドライブが用意される。地図データは、図葉と称される、四隅の経度及び緯度によって特定される矩形領域毎に設けられている。この図葉毎の地図データは、当該図葉に対応する画像データを含む。
【0022】
また、図葉毎の地図データは、当該図葉に含まれる道路の道路情報を含む。道路は、始点及び終点(ノード)とこれらノードを結ぶ直線(リンク)によって表され、道路情報には、ノードレコード及びリンクレコードが含まれる。
【0023】
図2は、ノードレコードの一例を示す図である。図2に示すノードレコードは、ノード毎に設けられるものであり、ノード番号、ノード座標、接続リンク番号、コスト、ラウンドアバウトフラグ及び車線数を含む。ノード番号は、当該ノードの識別情報を示す。ノード座標は、当該ノードの座標(経度及び緯度)を示す。接続リンク番号は、当該ノードが端部となるリンク(接続リンク)の識別情報を示す。コストは、当該ノードを通過する際のコストを示す。ラウンドアバウトフラグは、対応するノードがラウンドアバウトであるか否かを示すものであり、対応するノードがラウンドアバウトであれば「1」、ラウンドアバウトでなければ「0」となる。車線数は、対応するノードがラウンドアバウトである場合、換言すれば、ラウンドアバウトフラグが「1」である場合に、当該ラウンドアバウトの車線数を示す。
【0024】
ノードレコードに含まれる接続リンク番号の数は、対応するノードに接続されるリンクの数を示すことになる。また、接続リンク番号の並び順は、右側通行である場合にはノードを中心として1のリンクから左回りに辿った場合のリンクの順序となり、左側通行である場合にはノードを中心として1のリンクから右回りに辿った場合のリンクの順序となる。
【0025】
図3は、リンクレコードの一例を示す図である。リンクレコードは、リンク毎に設けられるものであり、リンク番号、リンク属性、始点ノード番号、終点ノード番号及びコストを含む。リンク番号は、当該リンクの識別情報を示す。リンク属性は、当該リンクが一般道であるか高速道であるか等の属性を示す。始点ノード番号は、当該リンクの始点であるノードの識別情報を示す。終点ノード番号は、当該リンクの終点であるノードの識別情報を示す。コストは、当該リンクを走行する際のコストを示す。
【0026】
ノードレコード内のノード座標及びコストと、当該ノードレコード内のノード番号と同一のノード番号を始点ノード番号及び終点ノード番号として含むリンクレコード内のコストとによって、始点及び終点の2つのノードとこれらノードを結ぶリンクからなる道路の位置と、これらノード及びリンクのコストとが特定される。また、ノードレコード内のラウンドアバウトフラグが「1」である場合には、対応するノードがラウンドアバウトであることが特定され、更には、ノードがラウンドアバウトである場合には、ノードレコード内の接続リンク番号の数によってラウンドアバウトに接続されるリンクの数が特定され、接続リンク番号の並び順によってラウンドアバウトへ接続されるリンクの並び順が特定され、車線数によってラウンドアバウトの車線数が特定される。
【0027】
また、地図データには、ラウンドアバウトの走行条件が異なる地域毎に、当該地域についての領域を示す領域情報が含まれている。図4は、領域情報の一例を示す図である。この領域情報は、ラウンドアバウトの走行条件が異なる各地域毎に設けられるものであり、対応する地域の領域の外縁における複数の経度及び緯度により構成される。これら複数の経度及び緯度の並び順は、領域の外縁を所定方向周りに辿った場合の経度及び緯度の順序となる。領域の外縁は、この領域情報に含まれる複数の経度及び緯度を並び順に結ぶことにより特定される。
【0028】
再び、図1に戻って説明する。操作部30は、図示しない操作ボタンやジョイスティック等を有しており、誘導経路探索時の目的地の設定等において、利用者によって操作される。通信部40は、例えば、携帯電話機であり、ナビゲーション装置100に必要な各種情報を取得するために、外部との通信を行う。GPS受信部50は、車両の位置の検出に必要なGPS衛星からのGPS信号を受信する。自立航法センサ60は、車両の進行方向を検出するためのジャイロ等と、一定の走行距離毎にパルス(車速パルス)を発生する距離センサとにより構成される。
【0029】
本体10は、制御部102、バッファメモリ104、地図描画部106、操作画面・マーク発生部108、誘導経路記憶部110、誘導経路描画部112、案内処理部114及び画像合成部118により構成される。これらのうち、制御部102はメモリ103を内蔵する。本実施形態においては、制御部102がコスト設定手段、誘導経路探索手段、状況条件設定手段及び移動判定手段に対応し、HDD20が領域情報取得手段に対応し、案内処理部114が通知手段に対応する。
【0030】
制御部102は、ナビゲーション装置100の全体を制御する。具体的には、制御部102は、GPS受信部50によって受信されたGPS信号や、自立航法センサ60によって検出された車両の進行方向、車速パルスの出力間隔に基づいて、車両の位置、方位及び速度を算出する。また、制御部102は、HDD20に対して、ハードディスク22に記録された地図データの読み出しを指示する。例えば、制御部102は、車両が走行中の場合には、車両位置周辺の所定範囲に対応する地図データの読み出しを指示する。この指示によってHDD20が読み出した地図データは、バッファメモリ104に格納される。地図描画部106は、バッファメモリ104に格納された地図データに基づいて地図画像を生成する。
【0031】
また、制御部102は、利用者による操作部30の操作や、ナビゲーション装置100の動作状態に応じて、操作画面・マーク発生部108に画像生成の指示を出す。操作画面・マーク発生部108は、この指示に応じて、各種メニュー画面や自車位置マーク、カーソルのマークの画像を生成する。
【0032】
また、制御部102は、利用者による操作部30の誘導経路探索のための操作に応じて、HDD20に対して、車両位置から目的地に至る所定範囲に対応する地図データの読み出しを指示する。この指示によってHDD20が読み出した地図データがバッファメモリ104に格納されると、制御部102は、当該バッファメモリ104から地図データを読み出し、当該地図データに基づいて、横型探索法やダイクストラ法等の周知の経路探索アルゴリズムを用いて、出発地から目的地までの経路において通過するノード及び走行するリンクのコストを積算し、当該コストの積算値が最小となる経路を誘導経路として設定する。この際、制御部102は、利用者がラウンドアバウトを通過したくない、あるいは、なるべく通過したくないと考える場合には、その利用者の意思に応じて、ラウンドアバウトのコストを適宜補正した上で誘導経路探索を行う。ラウンドアバウトのコスト補正の動作の詳細については後述する。
【0033】
図5は、誘導経路情報の一例を示す図である。図5に示す誘導経路情報は、出発地のノードと、出発地から目的地へ至るまでに経由するノードと、目的地のノードとにより構成される。例えば、図6に示すように、車両位置がノードXに存在し、ノードYが目的地として設定されて誘導経路探索が行われた場合、図5に示すように、誘導経路情報は、出発地のノードXからノードn1、n2、n3、n4、n21及びn22を経由して目的地のノードYに至ることを表すものとなる。誘導経路描画部112は、誘導経路記憶部110に記憶された誘導経路情報に基づいて、誘導経路画像を生成する。
【0034】
また、制御部102は、誘導経路情報に基づく経路誘導中に、車両が交差点を曲がる必要等が生じた場合には、案内処理部114に対して、運転者への注意の案内音声を生成するように指示する。また、制御部102は、車両が1のラウンドアバウトの走行条件に対応する地域から他のラウンドアバウトの走行条件に対応する地域に移動した場合に、案内処理部114に対して、運転者へラウンドアバウトの走行条件が変わった旨の案内音声を生成するように指示する。案内処理部114は、この制御部102の指示に応じて、案内音声を生成し、スピーカ80に出力させる。ラウンドアバウトの走行条件が変わる場合の案内の動作の詳細については後述する。
【0035】
また、制御部102は、利用者による操作部30の操作や、ナビゲーション装置10の動作状態に応じて、画像合成部118に、画像合成を指示する。画像合成部118は、この指示に応じて、地図画像描画部106、操作画面・マーク発生部108、誘導経路描画部112及び後述する案内処理部114からの各種画像を適宜合成し、得られた画像をディスプレイ70に表示させる。
【0036】
次に、フローチャートを参照しつつ、ナビゲーション装置100による、ラウンドアバウトのコスト補正の動作、及び、ラウンドアバウトの走行条件が変わる場合の案内の動作の詳細について説明する。
【0037】
図7は、ラウンドアバウトのコスト補正の第1の動作を示すフローチャートである。制御部102は、利用者によって操作部30が操作されることにより、誘導経路探索におけるラウンドアバウトの通過条件の設定が要求されたか否かを判定する(S101)。ここで、ラウンドアバウトの通過条件とは、ラウンドアバウトの状況、具体的には、ラウンドアバウトに対して接続される道路の数(接続道路数)、誘導経路においてラウンドアバウトを通過する場合に、当該ラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数(入出路間接続道路数)、及び、ラウンドアバウトの車線数に応じて、誘導経路の探索においてそのラウンドアバウトを通過しないようにするか、あるいは、そのラウンドアバウトをなるべく通過しないようにするかを表すものである。なお、例えば、図12に示すルート210のように、接続道路202−3が進入路、接続道路202−5が退出路である場合、入出路間接族道路数は、接続道路202−3と接続道路202−5との間に存在し、ルート210が横切る接続道路202−2及び202−1の数である「2」となる。
【0038】
ラウンドアバウトの通過条件の設定が要求された場合、制御部102は、操作画面・マーク発生部108に対して、ラウンドアバウトの通過条件の設定画面の生成の指示を出す。操作画面・マーク発生部108は、この指示に応じて、ラウンドアバウトの通過条件の設定画面を生成し、画像合成部118へ出力する。画像合成部118は、入力したラウンドアバウトの通過条件の設定画面をディスプレイ70に表示させる(S102)。
【0039】
図8は、ラウンドアバウトの通過条件の設定画面の一例を示す図である。図5に示すラウンドアバウトの通過条件の設定画面は、設定欄302、304及び306と、チェックボックス欄312、314及び316と、決定ボタン320とにより構成される。
【0040】
設定欄302は、ラウンドアバウトにおける接続道路数を設定するためのものである。また、設定欄304は、ラウンドアバウトにおける入出路間接続道路数を設定するためのものであり、設定欄306は、ラウンドアバウトにおける車線数を設定するためのものである。一方、チェックボックス欄312は、ラウンドアバウトにおける接続道路数が設定欄302にて設定された数以上の場合に、当該ラウンドアバウトを通過しない、あるいは、なるべく通過しないことを設定するためのものである。また、チェックボックス欄314は、ラウンドアバウトにおける入出路間接続道路数が設定欄304にて設定された数以上の場合に、当該ラウンドアバウトを通過しない、あるいは、なるべく通過しないことを設定するためのものであり、チェックボックス欄316は、ラウンドアバウトにおける車線数が設定欄306にて設定された数以上の場合に、当該ラウンドアバウトを通過しない、あるいは、なるべく通過しないことを設定するためのものである。決定ボタン320は、上述した設定欄302、304及び306において設定された数と、チェックボックス欄312、314及び316における設定とを確定させるものである。
【0041】
図8の例では、設定欄302に「4」が設定され、チェックボックス欄312において「通過しない」にチェックがされている。これは、ラウンドアバウトにおける接続道路数が4以上の場合には、当該ラウンドアバウトを通過しない誘導経路が設定されるように要求されたことを意味する。また、設定欄304に「2」が設定され、チェックボックス欄314において「なるべく通過しない」にチェックがされている。これは、ラウンドアバウトを通過する誘導経路において、当該ラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数が2以上となる場合には、そのラウンドアバウトをなるべき通過しない誘導経路が設定されるように要求されたことを意味する。また、設定欄304に「3」が設定され、チェックボックス欄316において「なるべく通過しない」にチェックがされている。これは、ラウンドアバウトの車線数が4以上の場合には、当該ラウンドアバウトをなるべく通過しない誘導経路が設定されるように要求されたことを意味する。
【0042】
再び、図7に戻って説明する。次に、制御部102は、通過条件設定画面において、接続道路数に関する設定がなされたか否かを判定する(S103)。具体的には、制御部102は、利用者によって操作部30が操作されることにより、図8に示す通過条件設定画面において、設定欄302及びチェックボックス欄312において設定がなされ、更に、決定ボタン320が押下されたか否かを判定する。
【0043】
通過条件設定画面において、接続道路数に関する設定がなされた場合、制御部102は、その設定に応じて、接続道路数に対応するコストの補正値を設定し、接続道路とともに補正情報として内蔵するメモリ103に記憶させる(S104)。ここで、コストの補正値とは、コストの初期値に乗算される数値を意味し、図8のチェックボックス欄312、314及び316において「通過しない」及び「なるべく通過しない」のチェックの状態に応じて定められる。具体的には、図8のチェックボックス欄312、314及び316において「通過しない」がチェックされている場合には、対応するコスト補正値は無限大「∞」となり、「なるべく通過しない」がチェックされている場合には、対応するコスト補正値は1より大きい所定の数値となり、「通過しない」及び「なるべく通過しない」のいずれもチェックされていない場合には、対応するコスト補正値は「1」あるいは設定なしとなる。
【0044】
例えば、図8に示すように、設定欄302に「4」が設定され、チェックボックス欄312において「通過しない」にチェックがされている場合、制御部102は、チェックボックス欄312において「通過しない」にチェックがされていることに応じて、接続道路数対応コスト補正値を無限大「∞」とする。更に、制御部102は、設定欄302に「4」が設定されていることに対応して、図9(a)に示すように、当該接続道路数「4」と接続道路数対応コスト補正値「∞」からなる第1の補正情報を生成し、メモリ103に記憶させる。
【0045】
このようにして、S104において接続道路数対応コスト補正値が設定された場合、あるいは、S103において接続道路数に関する設定がなされていないと判定した場合、次に、制御部102は、通過条件設定画面において、入出路間接続道路数に関する設定がなされたか否かを判定する(S105)。具体的には、制御部102は、利用者によって操作部30が操作されることにより、図8に示す通過条件設定画面において、設定欄304及びチェックボックス欄314において設定がなされ、更に、決定ボタン320が押下されたか否かを判定する。
【0046】
通過条件設定画面において、入出路間接続道路数に関する設定がなされた場合、制御部102は、その設定に応じて、入出路間接続道路数に対応するコストの補正値を設定し、入出路間接続道路数とともに補正情報として内蔵するメモリ103に記憶させる(S104)。例えば、図8に示すように、設定欄304に「2」が設定され、チェックボックス欄314において「なるべく通過しない」にチェックがされている場合を考える。この場合、制御部102は、チェックボックス欄314において「なるべく通過しない」にチェックがされていることに応じて、入出路間接続道路数対応コスト補正値を1以上の値である「3」とする。更に、制御部102は、設定欄314に「2」が設定されていることに対応して、図9(b)に示すように、当該入出路間接続道路数「2」と入出路間接続道路数対応コスト補正値「3」からなる第2の補正情報を生成し、メモリ103に記憶させる。
【0047】
このようにして、S106において入出路間接続道路数対応コスト補正値が設定された場合、あるいは、S105において入出路間接続道路数に関する設定がなされていないと判定した場合、次に、制御部102は、通過条件設定画面において、車線数に関する設定がなされたか否かを判定する(S107)。具体的には、制御部102は、利用者によって操作部30が操作されることにより、図8に示す通過条件設定画面において、設定欄306及びチェックボックス欄316において設定がなされ、更に、決定ボタン320が押下されたか否かを判定する。
【0048】
通過条件設定画面において、車線数に関する設定がなされた場合、制御部102は、その設定に応じて、車線数に対応するコストの補正値を設定し、車線数とともに補正情報として内蔵するメモリ103に記憶させる(S108)。例えば、図8に示すように、設定欄316に「3」が設定され、チェックボックス欄316において「なるべく通過しない」にチェックがされている場合を考える。この場合、制御部102は、チェックボックス欄316において「なるべく通過しない」にチェックがされていることに応じて、車線数対応コスト補正値を1以上の値である「2」とする。更に、制御部102は、設定欄316に「3」が設定されていることに対応して、図9(c)に示すように、当該車線数「3」と車線数対応コスト補正値「2」からなる第3の補正情報を生成し、メモリ103に記憶させる。
【0049】
以上のようにして、ラウンドアバウトのコスト補正値が設定されると、当該コスト補正値に基づいてラウンドアバウトのコストを補正する。図10は、コスト補正の第2の動作を示すフローチャートである。図10に示す動作は、出発地から目的地までを結ぶ最もコストが小さい誘導経路が横型探索法又はダイクストラ法等のシミュレーション計算によって探索される際に、誘導経路の候補にラウンドアバウトが含まれる場合、具体的には、誘導経路の候補となるノードに対応するノードレコード内のラウンドアバウトフラグが「1」である場合に行われる。
【0050】
制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対する接続道路の数を特定する(S201)。具体的には、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内の接続リンクレコードの数を、接続道路数として特定する。次に、制御部102は、特定した接続道路数がメモリ103に記憶された第1の補正情報内の接続道路数以上であるか否かを判定する(S202)。特定した接続道路数が第1の補正情報内の接続道路数以上である場合には、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内のコストに、第1の補正情報内の接続道路数対応コスト補正値を乗算することにより、コストを補正する(S203)。
【0051】
このようにして、補正によりラウンドアバウトの新たなコストが設定された場合、あるいは、S202において特定した接続道路数が第1の補正情報内の接続道路数未満であると判定した場合、次に、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数(入出路間接続道路数)を特定する(S204)。具体的には、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内の接続リンクレコードにおいて、進入路に対応する接続リンクレコードが上位、退出路に対応する接続リンクレコードが下位である場合には、進入路に対応する接続リンクレコードと退出路に対応する接続リンクレコードとの間に存在する列族リンクレコードの数を入出路間接続道路数として特定する。一方、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内の接続リンクレコードにおいて、進入路に対応する接続リンクレコードが下位、退出路に対応する接続リンクレコードが上位である場合には、進入路に対応する接続リンクレコードの1つ下位の接続リンクレコードから最下位の接続リンクレコードまでの接続リンクレコード数と、最上位の接続リンクレコードから退出路に対応する接続リンクレコードの1つ上位の接続リンクレコードまでの接続リンクレコード数とを加算した数を入出路間接続道路数として特定する。
【0052】
次に、制御部102は、特定した入出路間接続道路数がメモリ103に記憶された第2の補正情報内の入出路間接続道路数以上であるか否かを判定する(S205)。特定した入出路間接続道路数が第2の補正情報内の入出路間接続道路数以上である場合には、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内のコスト、あるいは、S203において補正された場合には補正後のコストに、第2の補正情報内の入出路間接続道路数対応コスト補正値を乗算することにより、コストを補正する(S206)。
【0053】
このようにして、補正によりラウンドアバウトの新たなコストが設定された場合、あるいは、S205において特定した入出路間接続道路数が第2の補正情報内の入出路間接続道路数未満であると判定した場合、次に、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトの車線数を特定する(S207)。具体的には、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内の車線数を特定する。次に、制御部102は、特定した車線数がメモリ103に記憶された第3の補正情報内の車線数以上であるか否かを判定する(S208)。特定した車線数が第3の補正情報内の車線数以上である場合には、制御部102は、誘導経路の候補であるラウンドアバウトに対応するノードレコード内のコスト、あるいは、S203、S206において補正された場合には補正後のコストに、第3の補正情報内の車線数対応コスト補正値を乗算することにより、コストを補正する(S209)。
【0054】
以上のようにして、補正によりラウンドアバウトの新たなコストが設定されると、制御部102は、補正後のコストに基づいて経路探索を行う。上述した動作によってコストが補正された場合には、補正前よりもコストが増加する。従って、補正後のコストに基づいて経路探索が行われることにより、補正前よりも当該コストに対応するラウンドアバウトを通過する誘導経路が探索される可能性が低くなる。
【0055】
例えば、図6において、ノードn21がラウンドアバウトであって対応するコストが補正された場合、出発地のノードXから目的地のノードYに至る誘導経路は、補正前であれば最も距離の短いノードn1、n2、n3、n4、n21及びn22を経由する誘導経路が探索されるが、補正後の場合には、ノードn21を経由しない誘導経路である、ノードn1、n2、n3、n4、n25及びn22を経由する誘導経路が探索される可能性が高くなる。従って、運転者のラウンドアバウトを通過したくない、あるいは、なるべく通過したくないとの意思を反映して、ラウンドアバウトの通過を抑制し得る誘導経路を探索することが可能となる。
【0056】
図11は、ラウンドアバウトの走行条件が変わる場合の案内の動作を示すフローチャートである。制御部102は、経路誘導中において、GPS受信部50によって受信されたGPS信号や、自立航法センサ60によって検出された車両の進行方向、車速パルスの出力間隔に基づいて、車両の位置を算出する(S301)。
【0057】
次に、制御部102は、HDD20に対して、車両位置を通知し、ハードディスク22に記録された地図データ内の領域情報の読み出しを指示する。HDD20は、この指示に応じて、ハードディスク22に記録された地図データ内の領域情報のうち、当該領域情報内の複数の経度及び緯度を結んだ閉領域内に車両位置を含むものを読み出し、バッファメモリ104に記憶させる。制御部102は、このバッファメモリ104に記憶された領域情報を読み出す(S302)。
【0058】
次に、制御部102は、S301と同様の手法によって新たな車両位置を算出する(S303)。更に、制御部102は、S303において算出した車両位置がS302において読み出した領域情報に対応する地域外となったか否かを判定する(S304)。具体的には、制御部102は、領域情報内の複数の経度及び緯度を結んだ閉領域内に車両位置が含まれる場合には、当該車両位置が領域情報に対応する地域内であると判定し、閉領域内に車両位置が含まれない場合には、当該車両位置が領域情報に対応する地域外であると判定する。
【0059】
車両位置が領域情報に対応する地域内である場合には、S303における車両位置の算出以降の動作が繰り返される。一方、車両位置が領域情報に対応する地域外である場合には、制御部102は、案内処理部114に対して、車両が1のラウンドアバウトの走行条件に対応する地域から他のラウンドアバウトの走行条件に対応する地域に移動することによって、ラウンドアバウトの走行条件が変わった旨等の案内音声を生成するように指示する。案内処理部114は、この制御部102の指示に応じて、案内音声を生成し、スピーカ80に出力させる(S305)。その後は、S301における車両位置算出以降の動作が繰り返される。
【0060】
このように、ラウンドアバウトの走行条件が国等の地域によって異なる場合には、車両が1のラウンドアバウトの走行条件に対応する地域から他のラウンドアバウトの走行条件に対応する地域に移動した場合、例えば、ラウンドアバウトへの進入及び退出する車両とラウンドアバウト内を走行する車両とのいずれが優先されるかが異なる地域をまたいだ場合等において、ラウンドアバウトの走行条件が変わった旨等の案内が音声でなされ、運転者に注意を促すことができる。
【0061】
なお、上述した実施形態では、ラウンドアバウトに対する接続道路数、入出路間接続道路数、及び、ラウンドアバウトの車線数に応じて、ラウンドアバウトのコストを補正したが、これらのうち、いずれか1つまたは2つに応じて、ラウンドアバウトのコストを補正するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0062】
以上、説明したように、本発明に係るナビゲーション装置は、ラウンドアバウトの通過を抑制し得る誘導経路の探索が可能であり、ナビゲーション装置として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】ナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】ノードレコードの一例を示す図である。
【図3】リンクレコードの一例を示す図である。
【図4】領域情報の一例を示す図である。
【図5】誘導経路情報の一例を示す図である。
【図6】図5の誘導経路情報に対応する道路配置の一例を示す図である。
【図7】ラウンドアバウトのコスト補正の第1の動作を示すフローチャートである。
【図8】ラウンドアバウト通過条件設定画面の一例を示す図である。
【図9】補正情報の一例を示す図である。
【図10】ラウンドアバウトのコスト補正の第2の動作を示すフローチャートである。
【図11】ラウンドアバウトの走行条件が変わる場合の案内の動作を示すフローチャートである。
【図12】ラウンドアバウトの構造を示す図である。
【符号の説明】
【0064】
10 ナビゲーション本体
20 HDD
22 ハードディスク
30 操作部
40 通信部
50 GPS受信部
60 自立航法センサ
70 ディスプレイ
80 スピーカ
100 ナビゲーション装置
102 制御部
103 メモリ
104 バッファメモリ
106 地図描画部
108 操作画面・マーク発生部
110 誘導経路記憶部
112 誘導経路描画部
114 案内処理部
118 画像合成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に搭載され、道路に設定されるコストに基づいて目的地までの誘導経路を探索して前記車両を誘導するナビゲーション装置であって、
ラウンドアバウトの状況に応じて、該ラウンドアバウトのコストを設定するコスト設定手段と、
前記コスト設定手段により設定された前記コストに基づいて、前記誘導経路を探索する誘導経路探索手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】
前記コスト設定手段は、前記ラウンドアバウトに対する接続道路の数、前記誘導経路において前記ラウンドアバウトへの進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数、及び、前記ラウンドアバウトの車線数の少なくともいずれかに応じて、前記ラウンドアバウトのコストを設定することを特徴とする請求項1に記載のナビゲーション装置。
【請求項3】
前記コスト設定手段は、前記ラウンドアバウトに対する接続道路の数が第1の所定数以上である場合に、前記ラウンドアバウトのコストを初期値より増加させることを特徴とする請求項2に記載のナビゲーション装置。
【請求項4】
前記コスト設定手段は、前記誘導経路において前記ラウンドアバウトに対する進入路となる接続道路と退出路となる接続道路との間に存在する接続道路の数が第2の所定数以上である場合に、前記ラウンドアバウトのコストを初期値より増加させることを特徴とする請求項2又は3に記載のナビゲーション装置。
【請求項5】
前記コスト設定手段は、前記ラウンドアバウトの車線数が第3の所定数以上である場合に、前記ラウンドアバウトのコストを初期値より増加させることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項6】
利用者の操作指示に応じて前記第1乃至第3の所定数の少なくともいずれかを設定する状況条件設定手段を有することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載のナビゲーション装置。
【請求項7】
前記ラウンドアバウトの走行条件が異なる各地域の領域情報を取得する領域情報取得手段と、
前記領域情報取得手段により取得された前記領域情報に基づいて、前記車両が1の走行条件に対応する地域から他の走行条件に対応する地域に移動したか否かを判定する移動判定手段と、
前記移動判定手段により前記車両が1の走行条件に対応する地域から他の走行条件に対応する地域に移動したと判定された場合に、前記走行条件の変更を通知する通知手段とを有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−41927(P2009−41927A)
【公開日】平成21年2月26日(2009.2.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−204204(P2007−204204)
【出願日】平成19年8月6日(2007.8.6)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】