【課題】 ノイズの影響を受けても、最上位の主制御基板と最下位の液晶制御基板との同期性を維持することができるパチンコ遊技機を提供する。
【解決手段】 サブ統合基板のサブ統合ＭＰＵは、液晶制御基板からのＤＳＰ−ＡＣＫ信号がＤＳＰ−ＡＣＫ信号待ち時間内に入力されないときには、再度同一の送信用基コマンドを液晶制御基板に送信する。これにより、最上位である主制御基板は、サブ統合基板と液晶制御基板との基板間に生じた不具合を把握することができなくても、サブ統合基板及び液晶制御基板側でその不具合を速やかに解決することによって、主制御基板による遊技の進行と、液晶制御基板による液晶表示器の描画の進行と、の間にギャップが生じにくくなる。したがって、ノイズの影響を受けても、最上位の主制御基板と最下位の液晶制御基板との同期性を維持することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項１】
遊技盤に形成された遊技領域に向かって打球発射装置から打ち込まれた遊技球が前記遊技領域に設けた始動入賞口に入球したことに基づいて前記遊技領域に設けた液晶表示器の描画制御を行うパチンコ遊技機であって、
遊技の進行を制御し、かつ、該遊技の進行に基づいて遊技演出コマンドを作成して出力する主制御マイクロプロセッサが実装された主制御基板と、
該主制御基板からの前記遊技演出コマンドを受信し、かつ、該受信した前記遊技演出コマンドに基づいて、コマンドの種類を示すステータス及び演出のバリエーションを示すモードから構成される基コマンドを１つ又は複数連ねて内蔵するＲＡＭに設けたリングバッファに表示コマンドとして記憶し、該リングバッファから前記基コマンドを１つずつ順に送信するサブ統合マイクロプロセッサが実装されたサブ統合基板と、
該サブ統合基板からの前記表示コマンドを受信し、かつ、該受信した前記表示コマンドに基づいて前記液晶表示器の描画制御を行う液晶制御マイクロプロセッサが実装された液晶制御基板と、
を備え、
前記主制御マイクロプロセッサは、少なくとも、
電源投入時又は復電時に、当該主制御マイクロプロセッサを起動開始する主制御側電源投入時制御手段と、
該主制御側電源投入時制御手段で当該主制御マイクロプロセッサの割り込み許可を設定した後、主制御側定期割り込みタイマが発生するごとに、遊技の進行を行う主制御側定期タイマ割り込み制御手段と、
を備え、
前記主制御側定期タイマ割り込み制御手段は、少なくとも、
前記始動入賞口に遊技球が入球したか否かを検出するスイッチ入力制御手段と、
該スイッチ入力制御手段で前記始動入賞口に遊技球が入球したことに基づいて当落の判定を行い、かつ、該判定結果に基づいて前記遊技演出コマンドを作成する遊技制御手段と、
該遊技制御手段で作成した前記遊技演出コマンドを前記サブ統合基板に送信する遊技演出コマンド送信制御手段と、
を含み、
前記サブ統合マイクロプロセッサは、前記基コマンドを前記液晶制御基板に送信するシリアル出力ポートが内蔵され、少なくとも、
電源投入時又は復電時に、当該サブ統合マイクロプロセッサを起動開始するサブ統合側電源投入時制御手段と、
該サブ統合側電源投入時制御手段で当該サブ統合マイクロプロセッサの割り込み許可を設定した後、サブ統合側定期割り込みタイマが発生するごとに、演出の制御を行うサブ統合側定期タイマ割り込み制御手段と、
前記シリアル出力ポートの送信バッファが空になると、これを契機として割り込みが発生する送信バッファ空割り込み制御手段と、
受信完了した旨を伝える信号が前記液晶制御基板から入力されると、これを契機として割り込みが発生する受信完了割り込み制御手段と、
を備え、
前記サブ統合側電源投入時制御手段は、少なくとも、
前記サブ統合側定期割り込みタイマの所定数倍の時間が経過するごとに、前記主制御基板からの前記遊技演出コマンドに基づいて、前記基コマンドを１つ又は複数連ねて前記リングバッファに前記表示コマンドとして記憶する演出制御手段と、
を含み、
前記サブ統合側定期タイマ割り込み制御手段は、少なくとも、
前記リングバッファから前記基コマンドを抽出して前記液晶制御基板に送信する基コマンド送信制御手段
を含み、
前記基コマンド送信制御手段は、少なくとも、
前記リングバッファに前記基コマンドが記憶されているか否かを判定する基コマンド記憶有無判定制御手段と、
該基コマンド記憶有無判定制御手段で前記リングバッファに前記基コマンドが記憶されていると判定したときのみ、当該基コマンドの前記ステータス及び前記モードを数値とみなしてその合計であるサム値を算出し、かつ、該算出したサム値を当該基コマンドに付加した送信用基コマンドを作成する送信用基コマンド作成制御手段と、
該送信用基コマンド作成制御手段で作成した前記送信用基コマンドの前記ステータスを前記シリアル出力ポートの送信バッファにセットして１ビットずつ前記液晶制御基板に送信開始する送信用基コマンド送信開始制御手段と、
前記送信用基コマンドの受信完了した旨を伝える信号が前記液晶制御基板から予め定めた時間内に入力されたか否かを判定する送信用基コマンド受信完了判定制御手段と、
該送信用基コマンド受信完了判定制御手段で前記送信用基コマンドの受信完了した旨を伝える信号が前記液晶制御基板から予め定めた時間内に入力されなかったと判定したときのみ、前記送信用基コマンド送信開始制御手段でセットした同一の前記送信用基コマンドの前記ステータスを前記シリアル出力ポートの送信バッファにセットして１ビットずつ前記液晶制御基板に再送信開始する送信用基コマンド再送信開始制御手段と、
を含み、
前記送信バッファ空割り込み制御手段は、前記送信用基コマンドの前記ステータスの送信完了後、続いて当該送信用基コマンドの前記モードを当該シリアルポートの送信バッファにセットして当該シリアル出力ポートから１ビットずつ前記液晶制御基板に出力し、当該送信用基コマンドの当該モードの送信完了後、続いて当該送信用基コマンドの前記サム値を当該シリアルポートの送信バッファにセットして当該シリアル出力ポートから１ビットずつ前記液晶制御基板に出力し、
前記受信完了割り込み制御手段は、
前記送信用基コマンドの受信完了した旨を伝える信号が前記液晶制御基板から入力されると、前記リングバッファに記憶されている次の前記基コマンドを送信対象として設定し、
前記液晶制御マイクロプロセッサは、前記サブ統合基板からの前記送信用基コマンドを受信するシリアル入力ポートが内蔵され、少なくとも、
電源投入時又は復電時に、当該液晶制御マイクロプロセッサを起動開始する液晶制御側電源投入時制御手段と、
前記シリアル入力ポートの受信バッファが前記送信用基コマンドの前記ステータス、前記モード又は前記サム値のいずれかを受信すると、これを契機として割り込みが発生する液晶制御側コマンド受信割り込み制御手段と、
を備え、
前記液晶制御側コマンド受信割り込み制御手段は、少なくとも、
前記送信用基コマンドの前記ステータス、前記モードそして前記サム値を、前記シリアル入力ポートの受信バッファから順に取り込む取り込み制御手段と、
該取り込み制御手段で、前記送信用基コマンドの前記ステータス、前記モードそして前記サム値を、前記シリアル入力ポートの受信バッファから順に取り込み完了したか否かを判定する送信用基コマンド取り込み完了判定制御手段と、
該送信用基コマンド取り込み完了判定制御手段で、前記送信用基コマンドの前記ステータス、前記モードそして前記サム値を、前記取り込み制御手段で前記シリアル入力ポートの受信バッファから順に取り込み完了したと判定したときのみ、当該取り込み制御手段で取り込んだ当該送信用基コマンドの当該ステータス及び当該送信用基コマンドの当該モードを数値とみなしてその合計であるサム値を算出する液晶制御側サム値算出制御手段と、
該液晶制御側サム値算出制御手段で算出したサム値と前記取り込み制御手段で前記シリアル入力ポートの受信バッファから取り込んだ前記送信用基コマンドの前記サム値とが一致しているか否かを判定する整合性判定制御手段と、
該整合性判定制御手段で、前記液晶制御側サム値算出手段で算出したサム値と前記取り込み制御手段で前記シリアル入力ポートの受信バッファから取り込んだ前記送信用基コマンドの前記サム値とが一致しているときのみ、当該送信用基コマンドの受信完了した旨を伝える信号を前記サブ統合基板に出力する送信用基コマンド受信完了制御手段と、
を含むことを特徴とするパチンコ遊技機。

【図１】

【図２】

【図３】

【図４】

【図５】

【図６】

【図７】

【図８】

【図９】

【図１０】

【図１１】

【図１２】

【図１３】

【図１４】

【図１５】

【図１６】

【図１７】

【図１８】

【図１９】

【図２０】

【図２１】

【図２２】

【図２３】

【図２４】

【図２５】

【図２６】

【図２７】

【図２８】

【図２９】

【図３０】

【図３１】

【図３２】

【図３３】

【図３４】

【図３５】

【図３６】

【図３７】

【図３８】

【図３９】

【図４０】

【図４１】

【図４２】

【図４３】

【図４４】

【図４５】

【図４６】

【図４７】

【図４８】

【図４９】

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【図５１】

【図５２】

【図５３】

【図５４】

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【図５６】

【図５７】

【図５８】

【図５９】

【図６０】

【図６１】

【図６２】

【図６３】

【図６４】

【図６５】

【図６６】

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【図７１】

【図７２】

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【図７６】

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【図１００】

【図１０１】

【図１０２】

【図１０３】

【図１０４】

【図１０５】

【図１０６】

【図１０７】

【図１０８】

【図１０９】

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【図１１１】

【図１１２】

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【図１１４】

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【図１６８】

【図１６９】

【図１７０】

【図１７１】

【図１１７】

【図１１８】

【図１３２】

【図１３５】

【公開番号】特開２０１２−２１０４６０（Ｐ２０１２−２１０４６０Ａ）
【公開日】平成２４年１１月１日（２０１２．１１．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１２−１５０９６３（Ｐ２０１２−１５０９６３）
【出願日】平成２４年７月５日（２０１２．７．５）
【分割の表示】特願２００７−１２１８４４（Ｐ２００７−１２１８４４）の分割
【原出願日】平成１９年５月２日（２００７．５．２）
【出願人】（０００１４８９２２）株式会社大一商会 (3,262)
【Ｆターム（参考）】