説明

フレキシブル配線基板およびこのフレキシブル配線基板を備えた液晶表示装置

【課題】極めて簡単な構成により、長期間に亘って安定して使用できるフレキシブル配線基板およびこのフレキシブル配線基板を備えた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】液晶モジュールと、プリント回路基板と、液晶モジュールとプリント回路基板とを接続するフレキシブル配線基板5とを備え、フレキシブル配線基板5は、可撓性を有するフイルム基材51と、配線パタン52に接続される半導体素子53と、フイルム基材51の両端部にそれぞれ対向するように配設され、配線パタン52を介して半導体素子53に接続される基板側接続部54、液晶側接続部55とを備えた液晶表示装置1において、フイルム基材51に、基板側接続部54と液晶側接続部55とを結ぶ仮想線Yに対して直交する幅方向Xの左右で、かつ、半導体素子51に対向する部分51xを避けた位置に切り欠き部7を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性を有するフイルム基材にドライバICなどの半導体素子を実装した、所謂、COF(Chip On Film)型のフレキシブル配線基板(Flexible Printed Circuit)およびこのフレキシブル配線基板を備えた液晶表示装置に関し、特に、使用時における捩れなどのストレスによって、フレキシブル配線基板の機能が損なわれないようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種液晶表示装置では、例えば、液晶モジュールとプリント回路基板とを、可撓性を有するフイルム基材にドライバICなどの半導体素子を実装したフレキシブル配線基板を用いて接続している。このようなフレキシブル配線基板は、例えば、テープキャリヤパッケージ(TCP)に比べて薄いため曲げやすいといった特徴を備えている。
【0003】
反面、外部からのストレス、例えば、使用時おける装置内部の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因して、捩れなどのストレスが加わり、半導体素子の配線パタンへの接続箇所(圧着部分:Bonding部)が剥がれるなどの不具合が生じ、表示モジュールの性能に悪影響を及ぼしたり、場合によってはフレキシブル配線基板に不良が発生したりすることがあるという問題があった。
【0004】
従来、フイルム基材に、導体リードの各先端部間の領域内に貫通する切れ目を設けようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、半導体チップが接合される接合領域に、配線部のないフイルム基材の空き領域の、インナーリード間に、インナーリードの長手方向に沿って四角形状の銅箔による導体をもうけるようにしたものがある(例えば、特許文献2参照)。更には、フレキシブル配線基板の幅方向の両端部を、一方の接続部から所定距離離れた箇所から傾斜して縮幅し、更に縮幅により形成された傾斜角部の角を落とすようにしたものがある(例えば、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2002−208612号公報
【特許文献2】特開2006−32531号公報
【特許文献3】特開2006−49590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、前述の特許文献1および特許文献2に記載の構成では、何れも製造過程におけるボンディング時の熱応力を効果的に低減することは可能であるが、上述したような、使用時における装置内部の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因する、捩れなどのストレスには、充分に対応することができない。更に、前述の特許文献3に記載の構成では、組み立て時における内枠の角部に当たっても、角部を滑ることで特定箇所に引っ掛かることを防止することは可能であるが、使用時における装置内部の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因する捩れなどのストレスには、充分に対応することができない、などといった問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、長期間に亘って安定して使用できるフレキシブル配線基板およびこのフレキシブル配線基板を備えた液晶表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、本発明では、表示画面を有する液晶モジュールと、表示画面に表示する信号を処理するプリント回路基板と、液晶モジュールとプリント回路基板とを接続するフレキシブル配線基板とを備え、フレキシブル配線基板は、可撓性を有するフイルム基材と、このフイルム基材に形成された配線パタンに接続される半導体素子と、フイルム基材の両端部にそれぞれ対向するように配設され、配線パタンを介して半導体素子に接続される基板側の接続部および液晶側の接続部とを備えた液晶表示装置において、フイルム基材に、基板側の接続部と液晶側の接続部とを結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、半導体素子に対向する部分を避けた半導体素子と、基板側の接続部および液晶側の接続部との間の両側に、それぞれ切り欠き部を形成し、この切り欠き部の先端部分を、円弧状に形成する。
【0008】
この構成によれば、フレキシブル配線基板のフイルム基材には、基板側の接続部と液晶側の接続部とを結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、半導体素子に対向する部分を避けた半導体素子と、基板側の接続部および液晶側の接続部との間の両側に、それぞれ切り欠き部が形成されている。従って、この種液晶表示装置の使用時おける装置内部の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因して、フレキシブル配線基板に捩れなどのストレスが加わっても、このストレスは、効果的に切り欠き部で吸収され、半導体素子の配線パタンへの接続箇所には、直接掛からない。この結果、フレキシブル配線基板の半導体素子の接続箇所が剥がれるなどといった不具合は発生せず、フレキシブル配線基板の性能に悪影響を及ぼすことがない。また、波及効果として、フレキシブル配線基板と、液晶モジュールおよびプリント回路基板とのの接続部である圧着部(ボンディング部)などへのストレスが低減し、長期間に亘って安定して使用することができ、この種液晶表示装置の長寿命化を図ることができる。
【0009】
また、本発明においては、表示画面を有する液晶モジュールと、表示画面に表示する信号を処理するプリント回路基板と、液晶モジュールとプリント回路基板とを接続するフレキシブル配線基板とを備え、フレキシブル配線基板は、可撓性を有するフイルム基材と、このフイルム基材に形成された配線パタンに接続される半導体素子と、フイルム基材の両端部にそれぞれ対向するように配設され、配線パタンを介して半導体素子に接続される基板側の接続部および液晶側の接続部とを備えた液晶表示装置において、フイルム基材に、基板側の接続部と液晶側の接続部とを結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、半導体素子に対向する部分を避けた位置に切り欠き部を形成する。
【0010】
この構成によれば、フレキシブル配線基板のフイルム基材には、基板側の接続部と液晶側の接続部とを結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、半導体素子に対向する部分を避けた位置に切り欠き部が形成されている。従って、この種液晶表示装置の使用時おける装置内部の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因して、フレキシブル配線基板に捩れなどのストレスが加わっても、このストレスは、切り欠き部で吸収され、半導体素子の配線パタンへの接続箇所には、直接掛からない。この結果、フレキシブル配線基板の半導体素子の接続箇所が剥がれるなどといった不具合は発生せず、フレキシブル配線基板の性能に悪影響を及ぼすことがない。また、波及効果として、フレキシブル配線基板と、液晶モジュールおよびプリント回路基板との接続部である圧着部(ボンディング部)などへのストレスが低減し、長期間に亘って安定して使用することができ、この種液晶表示装置の長寿命化を図ることができる。
【0011】
また、本発明においては、切り欠き部は、幅方向の左右で、かつ、半導体素子と、基板側の接続部および液晶側の接続部との間の両側にそれぞれ形成する。この構成によれば、フイルム基材の幅方向の左右で、かつ、半導体素子と、基板側の接続部および液晶側の接続部との間の両側に切り欠き部が形成されているので、これら切り欠き部により、フレキシブル配線基板に加わるストレスを、より効果的に吸収することができ、都合がよい。
【0012】
また、本発明においては、切り欠き部の先端部分を、円弧状に形成する。この構成によれば、切り欠き部の先端部分は、円弧状に形成にされているので、該先端部分に応力が集中することがない。この結果、フイルム基材を損傷することがないので、都合がよい。
【0013】
また、本発明においては、可撓性を有するフイルム基材と、このフイルム基材に形成された配線パタンに接続される半導体素子と、フイルム基材の両端部にそれぞれ対向するように配設され、配線パタンを介して半導体素子に接続される一対の接続部とを備えたフレキシブル配線基板において、フイルム基材に、両接続部を結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、半導体素子に対向する部分を避けた位置に切り欠き部を形成する。
【0014】
この構成によれば、フレキシブル配線基板のフイルム基材には、両接続部を結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、半導体素子に対向する部分を避けた半導体素子と、両接続部との間の両側に、それぞれ切り欠き部が形成されている。従って、この種フレキシブル配線基板の使用時おける周囲の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因して、フレキシブル配線基板に捩れなどのストレスが加わっても、このストレスは、効果的に切り欠き部で吸収され、半導体素子の配線パタンへの接続箇所には、直接掛からない。この結果、フレキシブル配線基板の半導体素子の接続箇所が剥がれるなどといった不具合は発生せず、フレキシブル配線基板の性能に悪影響を及ぼすことがなく、長期間に亘って安定して使用することができ、このフレキシブル配線基板の長寿命化を図ることができる。
【0015】
また、本発明においては、切り欠き部は、幅方向の左右で、かつ、半導体素子と、両接続部との間の両側にそれぞれ形成する。この構成によれば、フイルム基材の幅方向の左右で、かつ、半導体素子と、両接続部との間の両側に切り欠き部が形成されているので、これら切り欠き部により、フレキシブル配線基板に加わるストレスを、より効果的に吸収することができ、都合がよい。
【0016】
更に、切り欠き部の先端部分は、円弧状に形成する。この構成によれば、切り欠き部の先端部分は、円弧状に形成にされているので、該先端部分に応力が集中することがない。この結果、フイルム基材を損傷することがないので、都合がよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、極めて簡単な構成により、長期間に亘って安定して使用できるフレキシブル配線基板およびこのフレキシブル配線基板を備えた液晶表示装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態を図1乃至図4に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の一例である液晶テレビジョンの概略構成を示す斜視図、図2は、図1に示す液晶テレビジョンの要部を示す概略側面図である。図3は、図2に示すフレキシブル配線基板の概略平面図である。図4は、図3に示すフレキシブル配線基板の要部を示す拡大側面図である。
【0019】
図1に示すように、薄型の液晶表示装置である液晶テレビジョン1は、例えば、フロントケース21と、リアケース22とにより分割可能な扁平状の箱型のケース2を構成している。フロントケース21に設けられた開口23には、ケース2の内部に収納された表示手段である液晶モジュール3の表示画面31が臨んでいる。また、ケース2内には、周知のように、図示しない制御手段やチューナーなどの各種付属品などが収納され、これらにより液晶テレビジョン1が構成されている。
【0020】
液晶モジュール3は、図2に示すように、2枚のガラス基板で、液晶(不図示)を挟んで構成され、例えば、その周囲をフレーム24に支持されている。フレーム24には、例えば、図示しない制御手段から送られてくる表示画面に表示する信号、例えば、映像信号に対して、デジタル処理などの処理を行う信号処理部が搭載されたプリント回路基板4が装着されている。
【0021】
液晶モジュール3と、プリント回路基板4とは、図3に示すように、可撓性を有するフレキシブル配線基板5によって接続されている。このフレキシブル配線基板5は、図3および図4に示すように、可撓性を有するフイルム基材51と、このフイルム基材51に形成された配線パタン52(詳細は不図示)に接続される半導体素子53と、フイルム基材52の両端部にそれぞれ対向するように配設され、配線パタン52を介して半導体素子53に接続される基板側の接続部54および液晶側の接続部55などから構成されている。半導体素子53は、例えば、液晶モジュール3のデータラインに駆動信号を出力するドライバICなどからなり、この半導体素子53は、図4に示すように、その突起電極53aが、例えば、ボンディング処理により、配線パタン52のインナーリード52aに接続されている。なお、図中6は、バックライト用の光源である。また、56は、配線パタン52を保護する配線保護膜である。
【0022】
かかる構成により、液晶テレビジョン1を図示しない支持脚を用いて、載置台に載せることにより、液晶テレビジョン1を、例えば、自立型として使用することができる。従って、この状態で、使用者は、液晶モジュール3の表示面31に表示される画像を観ることができる。
【0023】
而して、本発明に従い、フレキシブル配線基板5のフイルム基材51には、図3に示すように、基板側の接続部54と液晶側の接続部55とを結ぶ仮想線Y(図中一点鎖線で示す)に対して直交する幅方向Xの左右で、かつ、半導体素子54に対向する部分51xを避けた位置に内側に切り込んだ切り欠き部7を形成する。この切り欠き部7の先端部分71を、円弧状に形成する。このような、切り欠き部7は、この種フレキシブル配線基板5の製造工程において、キャリアテープからフレキシブル配線基板5を打ち抜く際に、同時に形成すればよい。
【0024】
以上の構成による本実施形態では、フレキシブル配線基板5のフイルム基材51には、基板側の接続部54と液晶側の接続部55とを結ぶ仮想線Yに対して直交する幅方向Xの左右で、かつ、半導体素子53に対向する部分51xを避けた位置に切り欠き部7が形成されている。従って、この種液晶テレビジョン1の使用時おける装置内部の温度変化伴って生じる膨張収縮や、外部からの衝撃などに基因して、仮に、フレキシブル配線基板5に捩れなどのストレスが加わっても、このストレスは、切り欠き部7で吸収され、半導体素子53の配線パタン52への接続箇所(ボンディング部)には、直接掛からない。この結果、フレキシブル配線基板5の半導体素子53の接続箇所が剥がれるなどといった不具合は発生せず、フレキシブル配線基板5の性能に悪影響を及ぼすことがない。また、波及効果として、フレキシブル配線基板5と、液晶モジュール3およびプリント回路基板4との接続部である圧着部57、58などへのストレスが低減し、長期間に亘って安定して使用することができ、この種液晶テレビジョン1の長寿命化を図ることができる。
【0025】
また、図示例では、切り欠き部7の先端部分71を、円弧状に形成しているので、該先端部分71に応力が集中することがない。この結果、フイルム基材51を損傷することがないので、都合がよい。更に、組み立て時などに、切り欠き部7の先端部分71から亀裂などが発生し難くなるなどといった効果を奏する。
【0026】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図5および図6を参照しながら説明する。図5は、本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置の一例である液晶テレビジョンの要部を示す概略側面図である。図6は、図5に示すフレキシブル配線基板の概略平面図である。なお、図5および図6において、上述した図1乃至図4と同じ符号を付した部分は、略同一のものを示すため、ここでは詳細な説明は省略する。以下、上述した実施形態との相違点を中心に説明する。
【0027】
本実施形態では、図4に示すように、液晶モジュール3と、デジタル処理などの処理を行う信号処理部が搭載されたプリント回路基板4との間に、中継機能を奏する中継用のプリント回路基板8が介在されている。そして、液晶モジュール3と、中継用のプリント回路基板8とは、上述した実施形態と同様、図5に示すようなフレキシブル配線基板5によって接続されている。また、同様に、プリント回路基板8と、プリント回路基板4とは、フレキシブル配線基板9によって接続されている。プリント回路基板8は、例えば、フレキシブル配線基板5に実装されたドライバICなどからなる半導体素子53と、信号処理部が搭載されたプリント回路基板4との信号のやり取りを中継する処理を行うものである。
【0028】
フレキシブル配線基板5のフイルム基材51には、図6に示すように、基板側の接続部54と液晶側の接続部55とを結ぶ仮想線Y(図中一点鎖線で示す)に対して直交する幅方向Xの左右で、かつ、半導体素子54に対向する部分51xを避けた半導体素子53と、基板側の接続部54および液晶側の接続部55との間の両側、即ち、図示例では4箇所に、それぞれ内側に切り込んだ切り欠き部7を形成する。この切り欠き部7の先端部分71を、上述した実施形態と同様、円弧状に形成する。また、このような、切り欠き部7は、この種フレキシブル配線基板5の製造工程において、キャリアテープからフレキシブル配線基板5を打ち抜く際に、同時に形成すればよい。
【0029】
以上の構成による本実施形態よれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏する他、フイルム基材51の幅方向Xの左右で、かつ、半導体素子53と、基板側の接続部54および液晶側の接続部55との間の両側に切り欠き部71が形成されているので、これら切り欠き部71により、フレキシブル配線基板5に加わるストレスを、より効果的に吸収することができ、都合がよい。
【0030】
なお、上述した各実施形態は、本発明の好適な実施例であるが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。
【0031】
例えば、上述した第2実施形態において、フレキシブル配線基板9に各種処理を行う半導体素子を実装する場合には、このフレキシブル配線基板9も、フレキシブル配線基板5と同様、切り欠き部7を形成すればよいのは、勿論である。
【0032】
また、上述した各実施形態は、液晶表示装置として液晶テレビジョンについて詳述したが、液晶ディスプレ装置など他の液晶表示装置に本発明を適用してもよいのは、勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施形態に係る液晶表示装置の一例である液晶テレビジョンの概略構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す液晶テレビジョンの要部を示す概略側面図である。
【図3】図2に示すフレキシブル配線基板の概略平面図である。
【図4】図3に示すフレキシブル配線基板の要部を示す拡大側面図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る液晶表示装置の一例である液晶テレビジョンの要部を示す概略側面図である。
【図6】図5に示すフレキシブル配線基板の概略平面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 液晶表示装置(液晶テレビジョン)
3 液晶モジュール
31 表示画面
4 プリント回路基板
5 フレキシブル配線基板
51 フイルム基材
51x 半導体素子に対向する部分
52 配線パタン
53 半導体素子
54 接続部(基板側)
55 接続部(液晶側)
7 切り欠き部
71 先端部分
8 プリント回路基板
9 フレキシブル配線基板
X 幅方向
Y 仮想線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面を有する液晶モジュールと、前記表示画面に表示する信号を処理するプリント回路基板と、前記液晶モジュールと前記プリント回路基板とを接続するフレキシブル配線基板とを備え、前記フレキシブル配線基板は、可撓性を有するフイルム基材と、このフイルム基材に形成された配線パタンに接続される半導体素子と、前記フイルム基材の両端部にそれぞれ対向するように配設され、前記配線パタンを介して前記半導体素子に接続される基板側の接続部および液晶側の接続部とを備えた液晶表示装置において、
前記フイルム基材に、前記基板側の接続部と前記液晶側の接続部とを結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、前記半導体素子に対向する部分を避けた前記半導体素子と、前記基板側の接続部および前記液晶側の接続部との間の両側に、それぞれ切り欠き部を形成し、この切り欠き部の先端部分を、円弧状に形成したことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項2】
表示画面を有する液晶モジュールと、前記表示画面に表示する信号を処理するプリント回路基板と、前記液晶モジュールと前記プリント回路基板とを接続するフレキシブル配線基板とを備え、前記フレキシブル配線基板は、可撓性を有するフイルム基材と、このフイルム基材に形成された配線パタンに接続される半導体素子と、前記フイルム基材の両端部にそれぞれ対向するように配設され、前記配線パタンを介して前記半導体素子に接続される基板側の接続部および液晶側の接続部とを備えた液晶表示装置において、
前記フイルム基材に、前記基板側の接続部と前記液晶側の接続部とを結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、前記半導体素子に対向する部分を避けた位置に切り欠き部を形成したことを特徴とする液晶表示装置。
【請求項3】
前記切り欠き部は、前記幅方向の左右で、かつ、前記半導体素子と、前記基板側の接続部および前記液晶側の接続部との間の両側にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
【請求項4】
前記切り欠き部の先端部分を、円弧状に形成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の液晶表示装置。
【請求項5】
可撓性を有するフイルム基材と、このフイルム基材に形成された配線パタンに接続される半導体素子と、前記フイルム基材の両端部にそれぞれ対向するように配設され、前記配線パタンを介して前記半導体素子に接続される一対の接続部を備えたフレキシブル配線基板において、
前記フイルム基材に、前記両接続部を結ぶ仮想線に対して直交する幅方向の左右で、かつ、前記半導体素子に対向する部分を避けた位置に切り欠き部を形成したことを特徴とするフレキシブル配線基板。
【請求項6】
前記切り欠き部は、前記幅方向の左右で、かつ、前記半導体素子と、前記両接続部との間の両側にそれぞれ形成したことを特徴とする請求項5に記載のフレキシブル配線基板。
【請求項7】
前記切り欠き部の先端部分は、円弧状に形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のフレキシブル配線基板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−135465(P2008−135465A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−318920(P2006−318920)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】