説明

ポータブルナビゲーション装置

複数ページメニューを表示する方法及びナビゲーション装置であり、速度、メニュー項目の使用、並びに第1の動作モード及び第2の動作モードのいずれかにおけるナビゲーション装置の使用を含む種々のパラメータに応じて、第1の動作モード又は第2の動作モードを起動する構成オプションと、第1の動作モード又は第2の動作モードのいずれが起動されるかを判定する手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、35U.S.C.セクション119の下で、それぞれが2006年3月8日に出願された英国特許出願第0604709.6号、0604708.8号、0604704.7号、及び、060476.2号の各々への優先権を請求するものであり、その各々の全体の内容をこれによって参照により本願に援用する。そして、本発明は、機能性を含むポータブルナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
全地球測位システムGPSに基づくナビゲーション装置は周知であり、車載ナビゲーション装置として広く採用されている。地図データベースを用いてプログラムされた演算装置にGPS受信機を組み込み、且つナビゲーション命令をディスプレイ上に生成できるTOMTOM GOデバイス等の装置を参照してもよい。多くの場合、これらの携帯一体型装置は、吸盤マウント又はドッキング機構を使用して車両のダッシュボードの上又は内部に取り付けられる。
【0003】
また、本譲受人であるTomTom International B.V.のNavigatorシリーズのソフトウェアを参照してもよい。このソフトウェアがGPS受信機を有するパーソナルデジタルアシスタントPDA(例えば、COMPAQ IPAQ)又は外部GPS受信機に接続されるPDA上で実行する場合、ユーザは、出発地及び目的地の住所をPDAに入力できる。その後ソフトウェアは、2つの端点間の最良ルートを算出し、そのルートをナビゲートする方法に関する指示を表示する。
【0004】
用語「ナビゲーション装置」は、ユーザが事前に定義された目的地に移動できるようにする装置を示す。この装置は、場所データを受信するGPS受信機等の内部システムを有してもよく、又は場所データを受信できる受信機に単に接続可能であってもよい。装置は、ルート自体を計算してもよく、あるいはルートを計算し且つナビゲーション情報を装置に提供するリモートサーバ又は装置自体及びリモートサーバの双方がルート計算処理において役割を果たす複合装置と通信してもよい。ポータブルGPSナビゲーション装置は、車両に恒久的に組み込まれるのではなく、車両に容易に取り付け又はドッキングされるか、あるいは車両内で使用される装置である。一般に、ポータブルGPSナビゲーション装置は完全に自立型である(しかし、必ずしも自立型でなくてもよい)。すなわち、内部GPSアンテナ、ナビゲーションソフトウェア及び地図を含むことにより、使用されるルートを計画及び表示できる。
【0005】
内蔵GPS受信機又は外部GPS受信機から取得される位置情報を使用することにより、ソフトウェアは、ナビゲーション装置又はPDA(通常は、車両のダッシュボード上に取り付けられる)の位置を定期的に判定し、車両の現在地を地図上に表示し且つ適切なナビゲーション指示(例えば、「100m先を左折する」)を画面上に表示(及び音声で表現)できる。
【0006】
従来、ナビゲーション装置の基本機能はマッピング及びルーティングに関するものであり、これは種々の通信、娯楽、情報検索サービス及び機能性により補足されてきた。
【0007】
例えば、ナビゲーション装置は、移動電話、スピーカ、無線ヘッドホン、オーディオ装置、記憶装置、ドッキングステーション、パーソナルコンピュータ、交通情報システム、外部アンテナ等の多くの外部装置に接続可能である。また、多くの追加の特徴をナビゲーション装置上に作成するために、アプリケーション及びデータファイルを装置自体にインストールすることも可能である。従って、内部で実現される特徴に加えて、ナビゲーション装置は、ナビゲーション装置のハードウェア及びソフトウェア構成要素にサポートされる限り、ほぼ無数の外部サービス及び機能性にアクセスできる。
【0008】
典型的なナビゲーション装置上で実現される特徴の数が増加し続けると共に、グラフィカルユーザインタフェース及びメニューレイアウトは益々複雑化した。ナビゲーション装置の全ての機能性及びサービスへのアクセスを可能にするために、ナビゲーション装置の典型的なユーザインタフェースが複数のメニューシート(ページ/タブ等)及び種々のサブメニューを使用することは一般的である。
【0009】
一方、ナビゲーション装置は、通常、1つの場所から別の場所へ運転又は歩行する場合に使用される。ユーザは、運転中にナビゲーション装置の機能にアクセスする必要のある場合があり、これは、相当な努力を要し且つ注意散漫の原因になる。
【0010】
あるユーザ、例えばナビゲーション装置の新規所有者は、主に基本的なナビゲーション機能性に興味があり、多数のサービス及び機能性がナビゲーション装置上にあるのは分かりにくいと思う場合がある。そのようなユーザは、基本的なサービス及び機能性に速やかにアクセスしたいと考え、ナビゲーション装置によりサポートされるその他のサービス及び機能性を後で試したいと思うだろう。
【0011】
従って、複雑な特徴及び多数の機能をサポートするナビゲーション装置に対する単純且つ効果的なユーザインタフェースを提供する必要がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、メニュー項目を少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトでナビゲーション装置上に表示する方法である。また、本発明は、メニュー項目を少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトで表示するように構成されるナビゲーション装置である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
添付の図面を参照して、本発明の実施形態を以下に詳細に説明する。
【0014】
本明細書において使用される用語は、特定の実施形態を説明するためだけのものであり、本発明を限定することを意図しない。本明細書において使用されるように、特に指示のない限り、単数形は複数形も含むことを意図する。用語「含む」は、本明細書において使用される場合、記載される特徴、数字、ステップ、動作、要素及び/又は構成要素の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、数字、ステップ、動作、要素、構成要素及び/又はそれらの集合の存在又は追加を除外しないことが更に理解されるだろう。
【0015】
図示される実施形態の説明において、明確にするために特定の用語が採用される。しかし、本特許明細書の開示は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図せず、特定の各要素は、同様の態様で動作する全ての技術的等価物を含むことが理解されるだろう。
【0016】
同一の図中記号が複数の図面を通じて同一又は対応する部分を示す図面を参照して、本発明の実施形態を以下に説明する。本明細書において、同一の図中符号は同一の要素を示す。本明細書において使用されるように、用語「及び/又は」は、列挙される1つ以上の関連する項目の任意の組合せ及び全ての組合せを含む。
【0017】
図1は、本発明の実施形態のナビゲーション装置を含むナビゲーション装置により使用可能な全地球測位システム(GPS)の一例を示す図である。このようなシステムは周知であり、種々の目的に使用される。一般に、GPSは、連続的な位置、速度、時間及びいくつかの例においては方向情報を無数のユーザに対して判定できる衛星無線ナビゲーションシステムである。
【0018】
以前はNAVSTARとして周知であったGPSは、極めて正確な軌道で地球と共に動作する複数の衛星を使用する。これらの正確な軌道に基づいて、GPS衛星は、それらの場所を任意の数の受信装置に中継できる。
【0019】
GPSデータを受信する能力を特別に備える装置がGPS衛星信号に対する無線周波数の走査を開始する場合、GPSシステムは実現される。GPS衛星から無線信号を受信すると、装置は、複数の異なる従来の方法のうちの1つを用いて、その衛星の正確な場所を判定する。殆どの例において、装置は、少なくとも3つの異なる衛星信号を取得するまで信号の走査を継続する(尚、位置は、通常は2つの信号のみでは判定されないが、他の三角測量技術を使用して2つの信号から判定することもできる)。幾何学的三角測量を実現する場合、受信機は、3つの既知の位置を利用して、衛星に対する自身の2次元位置を判定する。これは、周知の方法で行われる。更に、第4の衛星信号を取得することにより、受信装置は、同一の幾何学計算によって周知の方法でその3次元位置を計算できる。位置及び速度データは、無数のユーザにより連続的にリアルタイムで更新可能である。
【0020】
図1に示すように、GPSシステム全体を図中符号100で示す。複数の衛星120は、地球124の周囲の軌道上にある。各衛星120の軌道は、他の衛星120の軌道と必ずしも同期せず、実際には非同期であることが多い。本発明のナビゲーション装置の実施形態において使用可能なGPS受信機140は、種々の衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を受信するように示される。
【0021】
各衛星120から連続的に送信されるスペクトル拡散信号160は、極めて正確な原子時計を用いて達成される非常に正確な周波数標準を利用する。各衛星120は、そのデータ信号送信160の一部として、その特定の衛星120を示すデータストリームを送信する。一般に、GPS受信機140が、GPS受信機140に対する少なくとも3つの衛星120からスペクトル拡散GPS衛星信号160を取得し、三角測量によりその2次元位置を計算することが当業者には理解される。追加の信号を取得すると、全部で4つの衛星120から信号160を取得する結果となり、これによってGPS受信機140は、その3次元位置を周知の方法で計算できる。
【0022】
図2は、本発明の実施形態のナビゲーション装置200の電子構成要素の一例をブロック構成要素の形式で示すブロック図である。尚、ナビゲーション装置200のブロック図は、ナビゲーション装置の全ての構成要素を含むものではなく、構成要素の多くの例を表すにすぎない。
【0023】
ナビゲーション装置200は、筐体(不図示)内に位置付けられる。筐体は、入力装置220及び表示画面240に接続されるプロセッサ210を含む。入力装置220は、キーボード装置、音声入力装置及び/又は情報を入力するために利用される他の任意の周知の入力装置を含むことができ、表示画面240は、例えばLCDディスプレイ等の任意の種類の表示画面を含むことができる。本発明の少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示画面240は、タッチパッド又はタッチスクリーン入力を含む一体型入力表示装置に一体化され、その場合、ユーザは、複数の表示選択肢のうちの1つを選択するか又は複数の仮想ボタンのうちの1つを操作するために、表示画面240の一部分に接触するだけでよい。
【0024】
更に、他の種類の出力装置250は可聴出力装置を含むことができるが、これに限定されない。出力装置250がナビゲーション装置200のユーザに対して可聴情報を生成できるため、同様に、入力装置240は入力音声コマンドを受信するマイク及びソフトウェアを更に含むことができると理解される。
【0025】
ナビゲーション装置200において、プロセッサ210は、接続225を介して入力装置240に動作可能に接続され且つ入力装置240から入力情報を受信するように設定される。また、プロセッサ210は、情報を出力するために、表示画面240及び出力装置250のうちの少なくとも一方に出力接続245を介して動作可能に接続される。更に、プロセッサ210は、接続235を介してメモリ230に動作可能に接続され、接続275を介して入出力(I/O)ポート270との間で情報を送受信するように更に構成される。この場合、I/Oポート270は、ナビゲーション装置200の外部のI/O装置280に接続可能である。外部I/O装置270は、例えばイヤホン等の外部聴音装置を含んでもよいが、これに限定されない。更に、I/O装置280への接続は、例えばハンズフリー動作及び/又は音声起動動作のため、イヤホン又はヘッドフォンへの接続のため、並びに/あるいは例えば移動電話への接続のためのカーステレオユニット等の他の任意の外部装置への有線接続又は無線接続となる。この場合、移動電話接続は、ナビゲーション装置200とインターネット又は例えば他の任意のネットワークとの間のデータ接続を確立するため及び/又はインターネット又は例えば他の任意のネットワークを介するサーバへの接続を確立するために使用されてもよい。
【0026】
少なくとも1つの実施形態において、ナビゲーション装置200は、デジタル接続(例えば、周知のBluetooth技術を介するデジタル接続)を確立する移動装置400(移動電話、PDA及び/又は移動電話技術を用いる任意の装置等)を介して、サーバ302との「モバイル」ネットワーク接続を確立してもよい。従って、そのネットワークサービスプロバイダを介して、移動装置400は、サーバ302とのネットワーク接続を(例えば、インターネットを介して)確立できる。そのため、「モバイル」ネットワーク接続は、情報に対する「リアルタイム」又は少なくとも非常に「最新」のゲートウェイを提供するために、ナビゲーション装置200(単体で及び/又は車載走行時に移動可能であり且つ多くの場合移動している)とサーバ302との間に確立される。
【0027】
例えばインターネット410を使用して、移動装置400(サービスプロバイダを介する)とサーバ302等の別の装置との間にネットワーク接続を確立することは、周知の方法で行われる。これは、例えばTCP/IP階層プロトコルの使用を含む。移動装置400は、CDMA、GSM、WAN等の任意の数の通信規格を利用できる。
【0028】
そのため、例えば移動電話又はナビゲーション装置200内の移動電話技術を介するデータ接続を介して達成されるインターネット接続が利用されてもよい。この接続の場合、サーバ302とナビゲーション装置200との間のインターネット接続が確立される。これは、例えば、移動電話又は他の移動装置及びGPRS(汎用パケット無線サービス)接続(GPRS接続は、通信会社により提供される移動装置用高速データ接続であり、すなわちインターネットへの接続方法である)を介して行われる。
【0029】
更に、ナビゲーション装置200は、移動装置400とのデータ接続を完成し、例えば既存のBluetooth技術を介して周知の方法でインターネット410及びサーバ302とのデータ接続を最終的に完成する。この場合、例えばデータプロトコルは、GSM規格に対するデータプロトコル規格であるGPRS等の任意の数の規格を利用できる。
【0030】
ナビゲーション装置200は、ナビゲーション装置200自体の内部にそれ自体の移動電話技術を含んでもよい(例えばアンテナを含み、その場合、ナビゲーション装置200の内部アンテナが更に代わりに使用可能である)。ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、上述のような内部構成要素を含むことができ、且つ/又は例えば必要な移動電話技術及び/又はアンテナを備える挿入可能なカードを含むことができる。そのため、ナビゲーション装置200内の移動電話技術は、任意の移動装置400の方法と同様の方法で、例えばインターネット410を介して、ナビゲーション装置200とサーバ302との間にネットワーク接続を同様に確立できる。
【0031】
GPRS電話設定の場合、多様な移動電話の機種、製造業者等と共に正しく動作するために、Bluetooth対応の装置が使用されてもよく、機種/製造業者専用設定は、例えばナビゲーション装置200に格納されてもよい。この情報のために格納されたデータは、上述の実施形態及び以下に示す実施形態のいずれかにおいて説明する方法で更新される。
【0032】
図2は、接続255を介するプロセッサ210とアンテナ/受信機250との間の動作可能な接続を更に示す。この場合、アンテナ/受信機250は、例えばGPSアンテナ/受信機であってもよい。図中符号250で示されるアンテナ及び受信機は、図示のために概略的に組み合わされるが、アンテナ及び受信機は、別個に位置付けられる構成要素であってもよく、アンテナは、例えばGPSパッチアンテナ又はヘリカルアンテナであってもよいことが理解されるだろう。
【0033】
更に、図2に示す電子構成要素が従来の方法で電源(不図示)により電力を供給されることが当業者には理解されるだろう。当業者により理解されるように、図2に示す構成要素の異なる構成が本発明の範囲内で考えられる。例えば、一実施形態において、図2に示す構成要素は、有線接続及び/又は無線接続等を介して互いに通信状態にあってもよい。従って、本発明のナビゲーション装置200の範囲は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200を含む。
【0034】
更に、図2のポータブル又はハンドヘルドナビゲーション装置200は、例えば自動車又は船舶等の電動車両に周知の方法で接続されるか又は「ドッキング」される。その場合、そのようなナビゲーション装置200は、ポータブル又はハンドヘルドナビゲーションとして使用するために、ドッキング場所から取り外し可能である。
【0035】
本発明の図2で上述したように、本発明の実施形態のナビゲーション装置200は、プロセッサ210、入力装置220及び表示画面240を含む。少なくとも1つの実施形態において、入力装置220及び表示画面240は、例えばタッチパネルスクリーンを介して情報の入力(直接入力、メニュー選択等による)及び情報の表示の双方を可能にする一体型入力表示装置に一体化される。そのようなスクリーンは、当業者には周知であるように、例えば接触入力LCDスクリーンであってもよい。
【0036】
図3a、図3b及び図3cは、本発明に係るナビゲーション装置200のメインメニューの画面例である。種々のメニュー項目301は、ナビゲーション装置200の種々の機能又は更なるサブメニューにアクセスするテキストラベル及び/又はアイコンを使用して提示される。
【0037】
「次へ」ボタン302を押下することにより、ナビゲーション装置200のメインメニューの複数のページ(図3a、図3b及び図3cにそれぞれ示す)の間を進むことができる。「次へ」ボタン302は、「次へ」又は「進む」等のラベルが付されてもよく、又は図3a、図3b及び図3cの矢印等の適切なアイコンに置き換えられてもよい。また、メニュー内を逆の順番で移動するために、追加の「戻る」ボタンを設けることも可能である(不図示)。「設定終了」ボタン303は、メインメニューを終了するために選択される。「設定終了」ボタン303は、「取消し」、「終了」又は「完了」等のラベルが付されてもよく、テキスト又はアイコン、あるいはそれらの組合せで示されてもよい。終了機能は、使用されずにある一定の時間が経過した後に自動的に起動されてもよく、その場合「設定終了」ボタン303は省略されてもよい。
【0038】
ナビゲーション装置のいくつかの特徴は、半透明色又はグレースケール色等の異なる色を使用するか、あるいは図3bに示す無効機能304等の別の種類のアイコン/テキストを使用して示されてもよい。無効機能304は、ナビゲーション装置200が利用できるがなんらかの理由でオフにされている特徴を示してもよい。無効機能304は、マルチメディアファイル、登録データ、運転者ファイル、暗号化鍵及び保存ファイル等を含んでもよいナビゲーション装置上に存在するファイルに依存してもよい。無効機能304は、機能中のメニュー項目301になるために、サービスへの有効な加入又は外部装置への接続を更に必要としてもよい。
【0039】
図4aは、本発明に係るナビゲーション装置200の環境設定メニュー(Preference menu)を示す。図3a、図3b及び図3cにおける前述の例に従って、メニュー項目301、「次へ」ボタン302、「設定終了」ボタン303が示されている。他の実現例において、ボタン301〜303のうちのいくつかは省略されてもよく、メニューは異なる構成にされてもよい。例えば、環境設定メニューは、独立メニュー又はサブメニューのいずれかであってもよい。図4aは、実際には、複数のページから成る環境設定メニューの第1のページの画面例である。他の実現例において、環境設定メニューは、セットアップメニュー又は構成メニュー等と呼ばれてもよい。
【0040】
図4b〜図4gは、メニュー項目301、「次へ」ボタン302、「設定終了」ボタン303及び無効機能304を含む環境設定メニューの更なるページを示す。ナビゲーション装置200の特徴例が、複数のメニュー又はメニューページにわたる多数のアイコン及びショートカットを必要とすることは明らかである。ナビゲーション装置200において実現される多数の機能及びサービスが存在する場合であっても、運転中に相対的に安全な動作を保証するため、限られた数の項目のみが1つのメニューページ上に示される。
【0041】
本発明に係る異なるメニューレイアウトに切替えるため、切替えボタン305が環境設定メニューの最終ページに設けられる。本実施形態において、ナビゲーション装置200のグラフィカルユーザインタフェースは、以下の2つのモードの一方で動作可能である。
・詳細モード(ADVAMCED mode): これは図3a〜図3c及び図4a〜図4gに提示するように、全てのボタン、特徴及び概念にアクセスする詳細モードである。あるいは、この詳細モードはフルモードと称されてもよい。
・通常モード(NORMAL mode):これは図5a、図5b、図6a、図6b、及び図6cに示すように、実際は多くの特徴をユーザに対して非表示にした大幅に簡易化されたモードである通常モードである。これは、「簡易モード」又は「非詳細モード」と称される場合もある。
【0042】
通常モードにおいて、メニューオプションの数は15から10に減少され、それによってメニューが3ページから2ページに減少される。他の実施形態において、異なるメニュー構成及び異なる数のメニュー項目が実現可能である。ナビゲーション装置200の新規所有者又は平均的なユーザであっても、全ての高度な特徴に興味を持たない場合がある。従って、そのような大幅に簡易化されたメニューシステムにより、ユーザの全般的な体験及び使いやすさが向上され、それによって路上での安全性も向上する。
【0043】
ユーザは、切替えボタン305を使用して簡易メニューレイアウトに切替えてもよい。この場合、ユーザは、はるかに少ない機能、サービス及び構成オプションにアクセスできる。詳細モードに関連付けられる特徴がより大きなページ番号に配置され且つ通常モードに関連付けられる特徴が優先される(最初に示される)限り、機能、サービス及び構成オプションの数が2つのモードにおいて同一であることも可能である。別の実施形態において、高度なオプションはメニューページの後方に移動され、それによって基本的な機能、サービス及び構成オプションを小さいページ番号、例えばページ1及びページ2等に提示し、高度な特徴をより後ろのページに提示する。
【0044】
少ないページに適合するようにメニューシートを組み合わせる場合、メニュー内のメニュー項目の場所は、通常レイアウト及び詳細レイアウトにおいて同様である。そのため、ユーザは、例えば「Add Favourite(お気に入りに追加)」オプションが、使用されるモードに関係なくメニューの左下隅にあると予想できる。
【0045】
従って、第1のメニューページにおけるメニュー項目のレイアウトは、通常モード及び詳細モードの双方において同一であってもよい。図5aと同一のメニュー項目301を含む図3a及び図6aと同一のメニュー項目301を含む図4aにこれを示す。そのような「位置固定」メニュー項目301はナビゲーション装置200の最も基本的な機能と考えられるため、ユーザは、使用されるメニューモードに関係なくこれらのメニュー項目301を同一の場所に見つけられる。
【0046】
通常モードにおいて、可能な場合は常により少ないボタン、より少ないオプション及びより少ないサブメニューを示すことにより、ある特定の特徴の挙動も同様に簡易化される。それによって、ナビゲーション装置200の種々の機能の使用を新規ユーザにとってより分かりやすくし且つ意図しない構成変更のリスクを低減する。
【0047】
環境設定(切替えボタン305)は、高度な特徴をオン又はオフにするために使用される。図4g及び図6cに示すように、このアイコンは環境設定メニューの最後に配置される。
【0048】
ナビゲーション装置200は、ある特定の条件が満たされる場合に、通常モード、すなわち非詳細モードに切替えることを推奨するように構成される。最初にナビゲーション装置200の電源が投入され(あるいは、リセット又はソフトウェアのアップグレードの後)、起動手順が完了し且つその後5回目のオン/オフ時に依然として詳細メニューのスイッチが入れられる場合、ユーザは高度な特徴をオフにするように推奨される。メニューが多くの高度な特徴及び使用頻度の低いオプションを含むことをユーザに忠告するヒント又はダイアログが表示されてもよい。ナビゲーション装置200は、メニューレイアウトを即座に変更するために選択画面を提供してもよく、又はユーザがメニューレイアウトを手動で変更できる方法を示してもよい。

【0049】
別の実施形態において、いくつかのメニュー項目301が頻繁に使用されないか又は全く使用されていないこと(及びそのようなメニュー項目301の種類)をナビゲーション装置200が判定した場合、メニューレイアウトは自動的に変更される。別の画面ヒントは、現在は非表示又は無効にされている全ての特徴及びオプションをオンにする方法をユーザに忠告してもよい。
【0050】
ナビゲーション装置200のユーザが非詳細モードに手動で切替える場合、ユーザインタフェースに実施される変更の種類及びフルモードに戻る方法をユーザに確実に理解させるため、追加の警告が与えられる。通常モードと詳細モードとの切替えは、ナビゲーション装置200の環境設定メニュー又はセットアップメニュー内のオプションであるのが好ましい。一実施形態において、このオプションは環境設定メニューの最終ページに配置される。
【0051】
メニューの変更に加えて、更なる効果が非詳細モードに切替える場合にあってもよい。設定の大部分は、多くのアイコンを除去する(すなわち、無効及び非表示にする)ことによりメニューに影響を与える。
【0052】
非詳細モードへの変更のその他の効果は、以下のものを含んでもよい。
・いくつかのボタン、オプション及びサブメニューは、非詳細モードにおいて除去されてもよい。例えば、「削除」ボタンは、音声セレクタ及び地図セレクタ等の種々の機能から除去されてもよい。
・ルート/位置ボタンは、全ての着目地点情報(POI)一覧から除去されてもよく、それにより、任意のPOI結果一覧が現在のルートに対する距離でソートされる。いくつかのより高度なタスクを非詳細モードにおいても可能にするため、明示的な「POI along route(ルート沿いのPOI)」オプションがこの特徴に加えて利用可能であってもよい。
・更に、非詳細モードにおいて、ある特定のヘルプアイコンが非表示にされてもよい。
・1つの地図しかない場合、SWITCH MAP(地図を切替える)を淡色表示することも可能である。
・ナビゲーション装置200は、現在の言語の音声及びプラグインされた音声(並びに、現在の音声が別の言語の場合は現在の音声)以外の全ての音声を非表示にしてもよい。
【0053】
[メインメニュー]
非詳細モードにおいて、メインメニューオプションの1つのページ全体が除去されることにより、ナビゲーション装置200の機能及びオプションにアクセスするために必要な全メニュー空間を減少することが好ましい。従って、メニューページの総数は、少なくとも1ページ分減少される。一実現例において、詳細モードにおける3つのページと比較して、非詳細(すなわち、通常)モードは2つのメニューページを使用する。
【0054】
非詳細モードにおいて無効にされる更なるオプションは以下のものを含んでもよい。
・ビュールート(VIEW ROUTE):これはルート命令、ルート画像、ルート実演等にアクセスするものである。オプションで、この特徴は、メインメニューではなくルート概要又は他の場所から利用可能であってもよい。
・TOMTOM天気(TOMTOM WEATHER):これは完全に除去される(無効にされる)か又は異なる場所、例えば「PLUS services(PLUSサービス)」のサブメニューに移動されてもよい。
・旅程計画(ITINERARY PLANNING):これは非詳細モードから除去されてもよい。
・ルート削除(CLEAR ROUTE):ユーザが新規ルートを計画することによって現在のルートをいつでも上書きできるため、除去されてもよい。これは、メニューページを節約するための犠牲としては小さい。
・ガイドツアー(GUIDED TOUR):これは、非詳細モードから完全に除去されてもよい。あるいは、これは、現在のモードで利用可能な機能性に関する情報を提示してもよい。
【0055】
以下のメニューオプションは、通常モード及び詳細モードの双方において維持されるのが好ましい:
・詳細計画(ADVANCED PLANNING):AからBへのルート(現在の場所からBへのルートではなく)を計画するモードである。また、このオプションにより、通常モードでは利用できない種々の環境設定に従うルートの計画が可能になる。これらの環境設定は、最速ルート、最短ルート、渋滞の少ないルート、コスト効率が最良のルート又は燃料効率が最良のルートのうちの1つを計画することを含んでもよい。
・地図閲覧(BROWSE MAP):ナビゲーション装置200の核となる特徴であると考えられるものである。
・付加サービス(PLUS SERVICES):気象、スピードカメラ、交通情報、メッセージング等の種々のサービスにアクセスするためのものである。
・お気に入り追加(ADD FAVOURITE):頻繁に訪問する目的地をお気に入りとして保存することにより、ユーザがそのような目的地をより容易に入力できるようにするものである。
・マルチメディアプレーヤ(MULTIMEDIA PLAYER):オーディオファイル、画像ファイル及びビデオファイルの容易な再生を可能にするものである。
【0056】
なお、他の実施形態において、異なるメニューオプション又は追加のメニューオプションが通常動作モード及び詳細動作モードのメニューレイアウトにおいて共通であってもよい。
【0057】
また、ナビゲーション装置200がハンズフリー通話機能をサポートする場合、そのオプションは、通常モード及び詳細モードの双方において利用可能であってもよい。あるいは、移動電話がナビゲーション装置200に接続される場合にのみ、通常モードはハンズフリー関連オプションを表示してもよい。
【0058】
そして、ハンズフリー通話をサポートしないが、Bluetooth無線接続性をサポートするナビゲーション装置200において、PHONE(電話)メニューの代わりにCONNECT TO YOUR PHONE(ユーザの電話に接続)オプションを表示することができる。また、ADD FAVOURITEとCONNECT TO YOUR PHONEとを入替えることもできる。
【0059】
ハンズフリー通話及びBluetooth無線接続性の双方をサポートしないナビゲーション装置200では、外部装置からのデータの送出及び/又は受信を必要とする機能は無効にされる(無効項目304)か又は非表示にされてもよい。そのような機能としては、特にTRAFFIC(交通)、PHONE(電話)及びPLUS SERVICESを含んでもよい。

[環境設定メニュー]
非詳細モードにおいて、多くの環境設定オプションが更に除去されてもよい。メニュー内の場所が詳細レイアウトと同様であるように維持するよう注意することが重要である。そのため、例えばユーザは、音声セレクタがメニューの左下隅にあることを予想する。従って、このオプションの配置は、図4d及び図6bにそれぞれ示すように、詳細モード及び通常モードの双方において同一である。
【0060】
本実施形態において、第1の環境設定ページは変更されておらず、図4a及び図6aに示すように、夜景オプション、2Dビューオプション、安全ビューオプション、可視POIオプション、音声オン/オフオプションを表示する。従って、ナビゲーション装置200のユーザは常に、これらの頻繁に使用される機能を同一の場所に見つけることができる。他の6つの環境設定ページ(図4b〜図4g)は、殆どのメニュー項目301がそれらの場所を維持するように、2つの環境設定ページ(図6b及び図6c)に減少される。
【0061】
以下のメニュー項目は、通常モードから変更されるか又は除去される。
・地図の管理(MANAGE MAPS):これらは、SWITCH MAPに置き換え可能である(DELETE MAP(地図を削除)オプションも除去される)。
・POIの管理(MANEGE POI):これら全ての自作POI特徴にアクセスするものであり、単なるPOI警告(POI WARNER)オプションに置き換えられる。
【0062】
更に、例えば昼夜の輝度、画面回転、地図の色及び表示される領域を変更するためのADVANCED FEATURESは除去される。
【0063】
尚、「Plan A-to-B(AからBへのルートを計画)」は、計画の種類(最短、自転車等)を提供する。
【0064】
SET UNITS(単位を設定)オプション及びLEFT-/RIGHTHANDED(左利き/右利き)オプションは、起動ウィザードで要求されるため除去されてもよい。
【0065】
本発明の一実施形態における簡易環境設定メニューにおいて維持されてもよいメニュー項目の簡単な説明を以下に示す。
【0066】
ユーザが、簡易モードにおいても自分のサービスアカウントをセットアップ及び編集できることは重要である。サービスアカウントは、ユーザが加入したサービス及び内容、並びに関連する接続環境設定を規定する。
【0067】
別のメニューオプションは、音量及びオーディオの環境設定を設定するためのものであり、ナビゲーション画面から同様にアクセス可能であってもよい。しかし、これは非常に重要なセットアップオプションであると考えられる。
【0068】
お気に入りを維持することは、通常モード及び詳細モードの双方において可能である。お気に入りはナビゲーション装置のユーザが最も頻繁に訪れる場所であるため、お気に入りの作成、編集、削除及び名前の変更は重要である。また、ユーザは、自宅の場所を設定又は変更できる。これは、別個のメニュー項目として実現されてもよい。
【0069】
ユーザは、環境設定メニューにおいて、音声ナビゲーション命令用の好ましい音声を選択できる。音声の選択及び言語の選択は非常に重要なオプションであるため、これらは詳細モード及び簡易モードにおいて同様に利用可能である。
【0070】
簡易モードにおいて、ユーザは、例えば法定制限速度及びルート上のPOIを運転者に注意するために必要とされるPOI警告の機能性を依然として使用してもよい。自作POIを作成するオプションは除去されてもよいが、少なくともダウンロードされたスピードカメラ警告を有効又は無効にする機能は、簡易モードにおいて利用可能であるのが好ましい。
【0071】
ナビゲーション装置のユーザは、他のオプションを変更してもよい。これらは、例えば日時、地図の選択、オンラインサービスへのログイン及び最も重要である通常モードと詳細モードとの切替えであってもよい。
【0072】
異なる実施形態において、更に多くの特徴がナビゲーション装置の簡易モードにおいて可能である。特徴は、以下のものを含んでもよい。
・左利き/右利き動作の選択:右利きの人が左利きの人とナビゲーション装置を共有し且つ左利き動作と右利き動作とを頻繁に切替える必要のある場合である。
・輝度設定
・地図の色の変更:異なる個人的な好み(又は、色盲)とナビゲーション装置を共有する場合に必要とされることがある。
・Bluetoothのオン/オフ切替え:例えば飛行機で必要な場合がある。
・ソフトウェア及びインストールされた地図に関する情報の表示。
【0073】
[簡易メニュー]
最初に電源が投入された時、ナビゲーション装置200は、デフォルトで簡易メニュー構造を表示する。このモードにおいて、全ての高度なオプションは、図5a、図5b、図6a、図6b、図6cにそれぞれ示すように、メインメニュー及び環境設定メニューの双方においてユーザに対して非表示にされる。
【0074】
ユーザが「Show ALL menu options(全てのメニューオプションを表示)」切替えボタン305(図6c)を選択した場合、メニューは簡易モードからフルモードに切替えられる。ナビゲーション装置はナビゲーション画面に戻り、「より多くのオプション及び特徴が現在利用可能です」と示すフラッシュメッセージを(例えば、画面の右上隅に)表示してもよい。
【0075】
一実施形態において、ユーザが環境設定メニューの第3のページ(図6c)を5回目に開き、且つ「Show ALL menu options」切替えボタン305を依然として選択していない場合、ナビゲーション装置200の全ての特徴及び機能にアクセスする詳細メニューレイアウトが存在することを説明するヒントが表示されてもよい。ユーザが環境設定メニューの第3のページ(図6c)を25回目及び更に75回目に開いた場合に、同一のヒントが再度表示されてもよい(しかし、ユーザが「Show ALL menu options」切替えボタン305を一度も選択していない場合にのみ表示されるのが好ましい。
【0076】
[フルメニュー]
ユーザがフルメニュー(詳細モード(ADVANCED mode))を有効にすると、図3a〜図3c及び図4a〜図4gに示すように、より多くのメニューオプションがメインメニュー及び環境設定メニューの双方において利用可能になる。
【0077】
ユーザが切替えボタン305「Show fewer menu options(より少ないメニューオプションを表示)」(図4g)を選択する場合、メニューは「詳細モード」から「通常モード」に切替えられる。ナビゲーション装置はナビゲーション画面に戻り、「多くのオプション及び特徴が現在非表示です」と示すフラッシュメッセージを(例えば、画面の右上隅に)表示してもよい。
【0078】
尚、切替えボタン305のラベル及び場所は、上記の例とは異なってもよい。当業者は、添付の請求の範囲の範囲内で上記の実施形態にいくつかの変更を実施できる。
【0079】
例えば、複数の人が同一のナビゲーション装置200を使用することが可能であり、そのような人は、自分の好みのメニューレイアウトを個別に設定してもよい。ナビゲーション装置200がこれらの個別のユーザの好みを格納し且つナビゲーション装置の起動時又は動作中にそのような好みを検索することは可能である。ナビゲーション装置のユーザは、自分の好みのメニューレイアウトを検索するために、自分の名前を選択し且つ個別のピンコードを入力してもよい。また、ナビゲーション装置の所有者のみがナビゲーション装置の全ての特徴及びサービスを含む詳細モードにアクセスでき、他のユーザは大幅に減少された機能性を有する基本的な非詳細モードにのみアクセスしてもよいとういことも可能である。詳細モードはピンコードの入力を必要としてもよい一方、基本モードは常にアクセス可能であってもよい。
【0080】
[安全ロック(Safety lock)]
図7aは、本発明の別の実施形態を実現するナビゲーション装置の画面例である。本例において、非詳細モードは、特別な安全ロック特徴、例えば車両が移動中のナビゲーション装置の簡易ユーザインタフェース設計として実現される。安全ロックビューは、実際の運転中に必要とされる6つの最も有用なオプション(メニュー項目301)を可能な限り安全な方法で提供する単一ページを示すことを意図する。
【0081】
メインメニューは最大6つのメニュー項目301を含むのが好ましく、本例において、これらは「Navigate To(ナビゲートします)」、「Alternative route(別のルート)」、「Nightview(夜景)」、「Mobile Phone(移動電話)」、「Sound on/off(音オン/オフ)」及び「Jukebox(ジュークボックス)」である。
【0082】
安全ロックが有効にされる場合、ナビゲーション装置200は通知(状態指示306)を表示してもよい。「次へ」ボタン302を追加のメニュー項目301に置き換えることも可能である。
【0083】
図7bは、上記の実施形態の更に別の画面例を示す。簡易モードがオンの場合、ステータスバー及びタイトルバーの双方が画面の底部及び上部(「設定終了」ボタン303及び状態指示306を含む)から除去されてもよく、その結果得られる1ページの(安全)メニューは4つ(又は6つ)のメニュー項目301を含む。4つのメニュー項目(301、304)を含む例を図7bに示すが、任意の異なる数の基本機能が使用可能である。
【0084】
安全特徴として実際に見られる「地図表示をオフにする」というラベルが付されたメニュー項目301(図4a及び図6a)は、「安全ロック」アイコン(不図示)に置き換えられてもよい。「安全ロック」アイコンは、セットアップメニュー又は環境設定メニュー内の別個のアイコンであってもよい。「安全ロック」アイコンを選択する場合、ユーザは安全ロックを有効/無効にできる。ユーザは、安全ロックが起動される下限速度を指定してもよく、あるいは安全ロック、すなわち非詳細モードが恒久的に有効又は無効にされるかを指定してもよい。
【0085】
別の実施形態において、複数の条件が満たされる場合、例えば装置がドッキングされ、GPS位置(すなわち、有効なGPS信号)が存在し且つ現在の測定GPS速度が8km/h(これは、工場出荷時の事前設定値であってもよい)を超える場合、安全ロックは起動される。
【0086】
図8は、本発明の実施形態を示すフローチャートである。ステップ801において、ナビゲーション装置200のユーザは、通常モードと詳細モードとを選択でき、種々のレイアウトオプションを構成してもよい。このステップは、ナビゲーション装置200が初めて使用される時の初期セットアップの一部であってもよく、工場出荷時の事前設定であってもよく、あるいはナビゲーション装置の構成メニュー、セットアップメニュー又は環境設定メニューにおけるオプションであってもよい。これは、レイアウトモード間の単純な切替えであってもよく、あるいは任意のサポートされるメニューモード又はレイアウトに対する更なる条件の設定を可能にしてもよい。
【0087】
ナビゲーション装置200は、通常、ボックス802により表されるナビゲーションビューにおいて動作される。ナビゲーション装置200上の適切なボタン(例えば、タッチスクリーン上の専用領域)を押下することにより、ユーザは、ステップ803において、ナビゲーション装置200の種々の特徴及びサービスを表示するためのメニュー画面を選択できる。上述のように、レイアウトオプションはユーザにより変更又は構成される(801)。これは、通常、多くのサポートされる特徴及びサービスの中のオプションとして、メニュー画面を介して行われる。
【0088】
ユーザがステップ803においてメニュー画面を選択すると、ステップ804において、プロセッサ210はレイアウト切替えオプションが起動されるかを判定する。ユーザが簡易モードを選択していないとプロセッサが判定する場合、第1のレイアウトが使用され(ステップ805)、メニュー項目は第1のレイアウトに従って提示される。
【0089】
切替えオプションが起動されたとプロセッサがステップ804において判定する場合、ステップ806へ進み、簡易メニュー構造及び減少された機能性を含んでもよい第2のメニューレイアウトを表示する。そのような簡易モードは、構成オプション(ステップ801)において手動で選択されてもよく、工場出荷時の事前設定であってもよく、又は特定の速度、GPS信号の利用可能性及び車両ドッキングユニットへのナビゲーション装置の接続のうちの少なくとも1つ等である他のパラメータを含んでもよい。これらのオプションは、ステップ801において構成されてもよい。
【0090】
第1のメニューレイアウト又は第2のメニューレイアウトのいずれかを使用して(805、806)、ユーザは、メインメニュー、サブメニューのうちの1つ、又は別個のメニューから構成オプション(801)にアクセスできる。レイアウトオプションを設定、変更又は構成することにより、ユーザは、第1のレイアウトと第2のレイアウトとを直接切替えてもよい(805、806)。ステップ807において、ナビゲーション装置はナビゲーション画面に戻り、それによってステップ802に戻る。
【0091】
図9は、ドッキングステーション903に装着されたナビゲーション装置901の3次元図である。ナビゲーション装置901は、(本例においては)ナビゲーション関連情報を示すタッチスクリーン902を有する。これは、通常は運転中のデフォルトビューである。ハードボタン又はソフトウェアボタンのいずれかであってもよいメニューボタン(本例においては不図示であり、実際にはタッチスクリーン902中央の非表示ボタンである)をユーザが選択する場合、タッチスクリーン902は、本発明の種々の実施形態に係るメニュー(図3a〜図7bに示す)を表示する。
【0092】
ある特定の好適な実施形態を参照して、本発明を説明した。しかし、変形及び変更が添付の請求の範囲の範囲内で可能であることが理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】全地球測位システムの一例を示す図である。
【図2】本発明の実施形態のナビゲーション装置の電子構成要素の一例を示すブロック図である。
【図3a】本発明を実現するナビゲーション装置のメインメニューの第1のページの画面例を示す図である。
【図3b】本発明を実現するナビゲーション装置のメインメニューの第2のページの画面例を示す図である。
【図3c】本発明を実現するナビゲーション装置のメインメニューの第3のページの画面例を示す図である。
【図4a】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第1のページの画面例を示す図である。
【図4b】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第2のページの画面例を示す図である。
【図4c】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第3のページの画面例を示す図である。
【図4d】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第4のページの画面例を示す図である。
【図4e】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第5のページの画面例を示す図である。
【図4f】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第6のページの画面例を示す図である。
【図4g】本発明を実現するナビゲーション装置の環境設定メニューの第7のページの画面例を示す図である。
【図5a】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易メインメニューの第1のページの画面例を示す図である。
【図5b】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易メインメニューの第2のページの画面例を示す図である。
【図6a】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易環境設定メニューの第1のページの画面例を示す図である。
【図6b】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易環境設定メニューの第2のページの画面例を示す図である。
【図6c】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易環境設定メニューの第3のページの画面例を示す図である。
【図7a】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易メニュー(単一ページから成る)の画面例を示す図である。
【図7b】本発明を実現するナビゲーション装置の簡易メニュー(単一ページから成る)の別の画面例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態を示すフローチャートである。
【図9】ドッキングステーションに装着されたナビゲーション装置を示す3次元図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ナビゲーション装置上にメニュー項目を表示する方法であって、
地図表示及び前記ナビゲーション装置を包囲する領域に関連する情報要素を示すナビゲーション画面を提示するステップ(802)と、
事前に規定された領域においてタッチスクリーンに接触することにより、複数のページを含むメニューにアクセスするステップ(803)と、
メニュー項目の構成を少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトで格納するステップ(801)と、
前記装置が前記第1のレイアウトと前記第2のレイアウトとを切替えられるようにするメニューオプションを前記少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトの少なくとも一方で表示するステップ(305)と、
前記メニューオプションがアクティブ状態にあるかを判定するステップ(804)と、
前記メニューオプションが非アクティブ状態にある場合は前記第1のレイアウトを使用して前記メニューを表示し(805)、前記メニューオプションがアクティブ状態にある場合は前記第2のレイアウトを使用して前記メニューを表示する(806)ステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
前記第2のレイアウトは、前記第1のレイアウトより少ないメニュー項目を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記メニューオプションにより、前記第1のレイアウト及び前記第2のレイアウトの少なくとも一方における前記ナビゲーション装置の使用を監視することを可能にすることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
使用を監視するステップは、前記ナビゲーション装置が最初に使用されてからの経過時間、前記ナビゲーション装置が最後に使用されてからの経過時間、前記ナビゲーション装置が使用された総回数、前記ナビゲーション装置のオン/オフサイクルの総数、少なくともメニュー項目が最後に使用されてからの経過時間、少なくとも1つのメニュー項目が使用された総回数及び前記ナビゲーション装置の現在の速度のうち少なくとも1つを算出するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
更に、前記計数されたナビゲーション装置のパラメータのうちの少なくとも1つが閾値に到達する場合、前記少なくとも第1のレイアウトと第2のレイアウトとを変更するためのダイアログを前記ユーザに表示し且つ/又はそれらを変更するように前記ユーザに忠告するステップを含むことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記メニューオプションにより、前記第1のレイアウトと前記第2のレイアウトとの手動選択が可能になることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記第2のレイアウトは、前記第1のレイアウトの少なくとも1つのメニュー項目を除去及び/又は無効化及び/又は置換及び/又は移動することにより、前記第1のレイアウトのサブセットとして形成されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記第2のレイアウトは、1ページ当たりの前記メニュー項目の数を増加することにより形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のレイアウトは、簡易化されたメニュー項目及び/又は簡易化された機能性を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記アクティブ状態は速度の関数である請求項1乃至9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトは、工場出荷時の事前設定として定義されることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトは、前記ナビゲーション装置の前記ユーザにより定義されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも第1のレイアウトは詳細モード又はフルモードと呼ばれ、前記第2のレイアウトは通常モード、最小化モード又は安全モードと呼ばれることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
ナビゲーション装置であって、
地図と前記ナビゲーション装置を包囲する領域に関連する情報要素を含むナビゲーション画面を提示するディスプレイと、
事前に規定された領域においてタッチスクリーンに接触することにより、複数のページを含むメニューにアクセスする手段と、
メニュー項目の構成を少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトで格納する手段と、
前記装置が前記第1のレイアウトと前記第2のレイアウトとを切替えられるようにするメニューオプションを前記少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトの少なくとも一方で表示する手段と、
前記メニューオプションがアクティブ状態にあるかを判定する手段と、
前記メニューオプションが非アクティブ状態にある場合は前記第1のレイアウトを使用して前記メニューを表示し、前記メニューオプションがアクティブ状態にある場合は前記第2のレイアウトを使用して前記メニューを表示する手段と
を備えることを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項15】
前記第2のレイアウトは、前記第1のレイアウトより少ない数のメニュー項目を含むことを特徴とする請求項14に記載のナビゲーション装置。
【請求項16】
前記メニューオプションにより、前記第1のレイアウト及び前記第2のレイアウトの少なくとも一方における前記ナビゲーション装置の使用を監視することが可能になることを特徴とする請求項14又は15に記載のナビゲーション装置。
【請求項17】
前記使用を監視は、前記ナビゲーション装置が最初に使用されてからの経過時間、前記ナビゲーション装置が最後に使用されてからの経過時間、前記ナビゲーション装置が使用された総回数、前記ナビゲーション装置のオン/オフサイクルの総数、少なくともメニュー項目が最後に使用されてからの経過時間、少なくとも1つのメニュー項目が使用された総回数及び前記ナビゲーション装置の現在の速度のうち少なくとも1つを算出することを含むことを特徴とする請求項15又は16記載のナビゲーション装置。
【請求項18】
前記計数されたナビゲーション装置のパラメータのうちの少なくとも1つが閾値に到達する場合、前記少なくとも第1のレイアウトと第2のレイアウトとを変更するためのダイアログを前記ユーザに表示し、且つ/又はそれらを変更するように前記ユーザに忠告する手段を更に具備することを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項19】
前記メニューオプションにより、前記第1のレイアウトと前記第2のレイアウトとの手動選択が可能になることを特徴とする請求項14に記載のナビゲーション装置。
【請求項20】
前記第2のレイアウトは、前記第1のレイアウトの少なくとも1つのメニュー項目を除去及び/又は無効化及び/又は置換及び/又は移動することにより、前記第1のレイアウトのサブセットとして形成される請求項14から19のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項21】
前記第2のレイアウトは、1ページ当たりの前記メニュー項目の数を増加することにより形成されることを特徴とする請求項14乃至20のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項22】
前記第2のレイアウトは、簡易化されたメニュー項目及び/又は簡易化された機能性を含むことを特徴とする請求項14乃至21のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項23】
前記アクティブ状態は速度の関数であることを特徴とする請求項14乃至22のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項24】
前記少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトは、工場出荷時の事前設定として定義されることを特徴とする請求項14乃至23のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項25】
前記少なくとも第1のレイアウト及び第2のレイアウトは、前記ナビゲーション装置の前記ユーザにより定義されることを特徴とする請求項14乃至24のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。
【請求項26】
前記少なくとも第1のレイアウトは詳細モード又はフルモードと呼ばれ、前記第2のレイアウトは通常モード、最小化モード又は安全モードと呼ばれることを特徴とする請求項14乃至25のいずれか1項に記載のナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図4d】
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【図4e】
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【図4f】
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【図4g】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2009−536723(P2009−536723A)
【公表日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−557688(P2008−557688)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002188
【国際公開番号】WO2007/101725
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(307043223)トムトム インターナショナル ベスローテン フエンノートシャップ (144)
【Fターム(参考)】