説明

メタボトロピックグルタミン酸受容体のインダノン増強剤

本発明はmGluR2受容体を含むメタボトロピックグルタミン酸受容体の増強剤であり、グルタミン酸機能低下に伴う神経精神障害及びメタボトロピックグルタミン酸受容体が関与する疾患の治療又は予防に有用な化合物に関する。本発明は更にこれらの化合物を含有する医薬組成物と、メタボトロピックグルタミン酸受容体が関与する前記疾患の予防又は治療におけるこれらの化合物及び組成物の使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
興奮性アミノ酸L−グルタミン酸(本明細書では単にグルタミン酸と言う場合もある)はその多くの受容体を介して哺乳動物中枢神経系(CNS)内の興奮性神経伝達の大半を媒介する。グルタミン酸を含む興奮性アミノ酸は生理的に非常に重要であり、長期増強(学習と記憶)、シナプス可塑性の発現、運動制御、呼吸、心臓血管調節、及び知覚等の各種生理的プロセスに関与している。
【0002】
グルタミン酸は少なくとも2種の異なる受容体を介して作用する。一方はリガンド開閉型イオンチャネルとして作用するイオノトロピックグルタミン酸(iGlu)受容体から構成される。iGlu受容体の活性化によりグルタミン酸はCNSで2本の結合するニューロンのシナプス内の迅速な神経伝達を調節すると考えられる。第2の一般的な受容体種はG蛋白質又は二次メッセンジャー共役型「メタボトロピック」グルタミン酸(mGluR)受容体である。どちらの型の受容体も興奮経路による正常なシナプス伝達を媒介するだけでなく、発生中及び全生存中のシナプス結合の変化に関与していると思われる。Schoepp,Bockaert,and Sladeczek,Trends in Pharmacol.Sci.,11,508(1990);McDonald and Johnson,Brain Research Reviews,15,41(1990)。
【0003】
本発明はmGlu受容体、特にmGluR2受容体の増強剤に関する。mGluR受容体はタイプIII G蛋白質共役型受容体(GPCR)スーパーファミリーに属する。このGPCRスーパーファミリーはカルシウム感知受容体、GABAB受容体及びフェロモン受容体を含み、エフェクターが受容体蛋白質のアミノ末端部分と結合することにより活性化されるという特徴をもつ。グルタミン酸が細胞内シグナル伝達経路を調節することは実証されているが、mGlu受容体はこれを媒介すると考えられる。Ozawa,Kamiya and Tsuzuski,Prog.Neurobio.,54,581(1998)。mGlu受容体はシナプス前後の両者に局在し、夫々グルタミン酸もしくは他の神経伝達物質の神経伝達物質放出を調節するか、又は神経伝達物質のシナプス後応答を変化させることができる。
【0004】
現在、8種の異なるmGlu受容体が明確に同定され、クローニングされ、その配列が報告されている。これらはそのアミノ酸配列相同、それらが所定シグナル伝達メカニズムを実施する能力、及びその公知薬理特性に基づいて更に細分される。Ozawa,Kamiya and Tsuzuski,Prog.Neurobio.,54,581(1998)。例えば、I型mGluR受容体はmGlu1RとmGlu5Rを含み、Gaq蛋白質を介してホスホリパーゼC(PLC)を活性化することにより、ホスホイノシチドの加水分解の増加と細胞内カルシウム動員をもたらすことが知られている。I型mGlu受容体を活性化することが報告されている化合物としてはDHPG、(R/S)−3,5−ジヒドロキシフェニルグリシンなど数種のものがある。Schoepp,Goldworthy,Johnson,Salhoff and Baker,J.Neurochem.,63,769(1994);Itoら,keurorep.,3,1013(1992)。II型mGlu受容体はmGluR2受容体とmGluR3受容体の2種の異なる受容体から構成される。いずれもGai蛋白質の活性化を介してアデニル酸シクラーゼに負に作用することが分かっている。これらの受容体は1S,2S,SR,6S−2アミノビシクロ[3.1.0]ヘキサン−2,6−ジカルボン酸等の選択的化合物により活性化することができる。Monnら,J.Med.Chem.,40,528(1997);Schoeppら,Neuropharmacol.,36,1(1997)。同様に、III型mGlu受容体はmGluR4,mGluR6,mGluR7及びmGluR8を含み、Gaiを介してアデニル酸シクラーゼに負に作用し、L−AP4(L−(+)−2−アミノ−4−ホスホノ酪酸)により強力に活性化される。Schoepp,Neurochem.Int.,24,439(1994)。
【0005】
グルタミン酸放出の変化又はシナプス後受容体活性化の変化によるグルタミン酸作動系等の興奮性アミノ酸受容体の調節と、各種神経精神障害の間に関係があることはますます明白になっている。例えばMonaghan,Bridges and Cotman,Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.,29,365−402(1989);Schoepp and Sacann,Neurobio.Aging,15,261−263(1994);Meldrum and Garthwaite,Tr.Pharmacol.Sci.,11,379−387(1990)。このようなグルタミン酸機能低下の医学的因果関係により、これらの神経プロセスの軽減が重要な治療目的になっている。
【0006】
(発明の要約)
本発明はmGluR2受容体を含むメタボトロピックグルタミン酸受容体の増強剤であり、グルタミン酸機能低下に伴う神経精神障害及びメタボトロピックグルタミン酸受容体が関与する疾患の治療又は予防に有用な化合物に関する。本発明は更にこれらの化合物を含有する医薬組成物と、メタボトロピックグルタミン酸受容体が関与する前記疾患の予防又は治療におけるこれらの化合物及び組成物の使用に関する。
【0007】
(発明の詳細な説明)
本発明は式I:
【0008】
【化2】

[式中、
Aはフェニル又はピリジルであり;
Wは、
(1)テトラゾリル、
(2)COH、
(3)NHSO1−6アルキル、
(4)NHSO−フェニル(式中、フェニルは置換されていないか又はC1−6アルキルで置換されている)、
(5)CONHCO−C1−6アルキルから構成される群から選択され;
Xは、
(1)−O−、
(2)−S−、及び
(3)結合;
(4)−O−フェニル−、
(5)−S−フェニル−、及び
(6)−フェニル−から構成される群から選択され;
Yは、
(1)−O−、
(2)−NH(CO)−、及び
(3)結合から構成される群から選択され;
1a及びR1bは、
(1)水素、
(2)置換されていないか又は、
(a)ハロゲン、
(b)ヒドロキシル、及び
(c)フェニル(前記フェニルは置換されていないか又はハロゲン、シアノ、CF、ヒドロキシル、C1−6アルキル、及びOC1−6アルキルから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されている)から選択される置換基で置換されたC1−6アルキル、
(3)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはフェニルで置換されたC3−7シクロアルキル、並びに
(4)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、CF、C1−6アルキル、及びOC1−6アルキル(前記C1−6アルキル及びOC1−6アルキルは直鎖又は分岐鎖であり、場合により1〜5個のハロゲンで置換されている)から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたフェニルから構成される群から独立して選択され;
は、
(1)ハロゲン、
(2)ヒドロキシル、
(3)OC1−6アルキル、及び
(4)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはフェニルで置換されたC1−6アルキルから構成される群から選択され;
は、
(1)ハロゲン、及び
(2)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはフェニルで置換されたC1−6アルキルから構成される群から選択され;
は複数の置換基を含んでいてもよく、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)C1−6アルキル、及び
(4)−O−C1−6アルキルから構成される群から独立して選択されるか、
あるいはRは隣接炭素原子を介してフェニル環と結合してジヒドロフラニル環を形成してもよく;
mは0、1、2及び3から選択される整数であり;
nは0、1、2、3、4、5及び6から選択される整数である]の化合物並びにその医薬的に許容可能な塩及びその個々のジアステレオマーに関する。
【0009】
本発明の1態様はAがフェニルである化合物を含む。
【0010】
本発明の1態様はAがピリジルである化合物を含む。
【0011】
本発明の1態様はWがテトラゾリルである化合物を含む。
【0012】
本発明の1態様はWがCOHである化合物を含む。
【0013】
本発明の1態様はXが−O−である化合物を含む。
【0014】
本発明の1態様はYが−O−である化合物を含む。
【0015】
本発明の1態様はXが結合であり、Yが−O−である化合物を含む。
【0016】
本発明の1態様はXが結合である化合物を含む。
【0017】
本発明の1態様はXが−O−フェニル−である化合物を含む。
【0018】
本発明の1態様はXが−O−1,3−フェニル−である化合物を含む。
【0019】
本発明の1態様はXが−フェニル−である化合物を含む。
【0020】
本発明の1態様はXが−1,3−フェニル−である化合物を含む。
【0021】
本発明の1態様はR1aがC1−6アルキルである化合物を含む。
【0022】
本発明の1態様はR1aがC5−6シクロアルキルである化合物を含む。
【0023】
本発明の1態様はR1aがCHである化合物を含む。
【0024】
本発明の1態様はR1aがCHCHCHである化合物を含む。
【0025】
本発明の1態様はR1aがCHCHCHCHである化合物を含む。
【0026】
本発明の1態様はR1aがシクロペンチルである化合物を含む。
【0027】
本発明の1態様はR1aがCH−シクロペンチルである化合物を含む。
【0028】
本発明の1態様はR1aがフェニルである化合物を含む。
【0029】
本発明の1態様はR1bが水素である化合物を含む。
【0030】
本発明の1態様はR1bがC1−6アルキルである化合物を含む。
【0031】
本発明の1態様はR1bがCHである化合物を含む。
【0032】
本発明の1態様はR1bがCHCHCHCHである化合物を含む。
【0033】
本発明の1態様はR1aがC5−6シクロアルキルであり、R1bがC1−6アルキルである化合物を含む。
【0034】
本発明の1態様はR1aがC5−6シクロアルキルであり、R1bが水素である化合物を含む。
【0035】
本発明の1態様はR1aがシクロペンチルであり、R1bが水素である化合物を含む。
【0036】
本発明の1態様はR1aがシクロペンチルであり、R1bがCHである化合物を含む。
【0037】
本発明の1態様はR1aがCH−シクロペンチルであり、R1bがCHである化合物を含む。
【0038】
本発明の1態様はR1aがCH−シクロペンチルであり、R1bがCHCHCHCHである化合物を含む。
【0039】
本発明の1態様はRがクロロである化合物を含む。
【0040】
本発明の1態様はRがクロロである化合物を含む。
【0041】
本発明の1態様はRがクロロであり、Rがクロロである化合物を含む。
【0042】
本発明の1態様はRが水素又はブロモである化合物を含む。
【0043】
本発明の1態様はRが水素である化合物を含む。
【0044】
本発明の1態様はmが0である化合物を含む。
【0045】
本発明の1態様はmが1である化合物を含む。
【0046】
本発明の1態様はnが0である化合物を含む。
【0047】
本発明の1態様はnが1である化合物を含む。
【0048】
本発明の1態様はnが2である化合物を含む。
【0049】
本発明の1態様はnが3である化合物を含む。
【0050】
本発明の1態様はnが4である化合物を含む。
【0051】
本発明の特定態様は、
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−プロポキシ}−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−エトキシ}−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[5−(2H−テトラゾール−5−イル)−ペンチルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−プロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ブトキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルエチニル]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
2−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−N−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−アセトアミド;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−プロポキシ]−インダン−1−オン;
4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸;
6,7−ジクロロ−2−メチル−2−フェニル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−メタンスルホンアミド;
N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−インダン−1−オン;
3,5−ジブロモ−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−N−(メチルスルホニル)ベンズアミド;
N−アセチル−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ベンズアミド;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル]メトキシ}インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{4−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ブトキシ}インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{4−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ブトキシ}インダン−1−オン;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチン酸;
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−({3−[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−({3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン;
6−クロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−({3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン;
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[4’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン;
3−(4−{4−[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]ブトキシ}フェニル)プロパン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
4−(3−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−N−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−カルボキサミド;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メチルビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−1−オキソ−2−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
5−({2−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)−2−シクロペンチル−6,7−ジメチルインダン−1−オン;
4−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸;
4−(3−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−メチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−({[6,7−ジクロロ−2−(シクロペンチルメチル)−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]オキシ}メチル)ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−フルオロビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メトキシビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2,6−ジメトキシビフェニル−4−カルボン酸;
3−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−メトキシビフェニル−3−カルボン酸;
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボン酸;
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3,4−ジカルボン酸;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オンから構成される群から選択される化合物;及びその医薬的に許容可能な塩を含む。
【0052】
本発明の化合物はメタボトロピックグルタミン酸(mGluR)受容体機能の増強剤、特にmGluR2受容体の増強剤である。即ち、本発明の化合物はmGluR受容体のグルタミン酸認識部位と結合しないと思われるが、グルタミン酸又はグルタミン酸アゴニストの存在下で本発明の化合物はmGluR受容体応答を増加する。本発明の増強剤はグルタミン酸又はグルタミン酸アゴニストに対するmGluR受容体の応答を増加し、受容体の機能を強化することができるため、mGluR受容体に有効であると予想される。当然のことながら、本発明の化合物はmGluR2受容体のグルタミン酸及びグルタミン酸アゴニストの効果を増すと予想される。従って、本発明の増強剤は当業者にに自明の通り、本明細書に治療対象として記載するグルタミン酸機能低下に伴う各種神経精神障害と、このような増強剤により治療することができる他の障害の治療に有用であると予想される。
【0053】
本発明の化合物は1個以上の不斉中心を含むことができ、従ってラセミ化合物及びラセミ混合物、単一エナンチオマー、ジアステレオマー混合物及び個々のジアステレオマーとして存在することができる。分子上の各種置換基の種類に応じて2個以上の不斉中心が存在する場合もある。このような各不斉中心は独立して2種の光学異性体を生じ、混合物中及び純化合物又は部分精製化合物としての可能な全光学異性体及びジアステレオマーを本発明の範囲に含むものとする。本発明はこれらの化合物のこのような全異性形を含むものとする。式Iは好ましい立体配置を指定せずにこのような化合物の構造を示す。
【0054】
これらのジアステレオマーの個々の合成とそのクロマトグラフィー分離は本明細書に開示する方法を適宜変更することにより当分野で公知のように実施することができる。その絶対立体配置は必要に応じて公知絶対配置の不斉中心を含む試薬で誘導体化した結晶生成物又は結晶中間体のX線結晶解析により決定することができる。
【0055】
所望により、個々のエナンチオマーを単離するように化合物のラセミ混合物を分離してもよい。分離は化合物のラセミ混合物を純エナンチオマー化合物とカップリングしてジアステレオマー混合物を形成した後に分別結晶法やクロマトグラフィー等の標準方法により個々のジアステレオマーを分離する等の当分野で周知の方法により実施することができる。カップリング反応は多くの場合には純エナンチオマー酸又は塩基を使用する塩形成である。その後、付加キラル残基の開裂によりジアステレオマー誘導体を純エナンチオマーに変換することができる。キラル固定相を使用するクロマトグラフィー法により化合物のラセミ混合物を直接分離することもでき、このような方法は当分野で周知である。
【0056】
あるいは、当分野で周知の方法により公知配置の光学的に純粋な出発材料又は試薬を使用して立体選択的合成により化合物の任意エナンチオマーを得ることもできる。
【0057】
当業者に自明の通り、本明細書で使用するハロ又はハロゲンとはフルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味する。同様に、C1−6アルキル等におけるC1−6はその基が直鎖又は分岐鎖構造中に1、2、3、4、5又は6個の炭素をもつことを意味すると定義され、従って、C1−8アルキルとしては具体的にメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル及びヘキシルが挙げられる。独立して置換基で置換されたと記載する基は独立して複数のこのような置換基で置換されていてもよい。
【0058】
「医薬的に許容可能な塩」なる用語は無機又は有機塩基と無機又は有機酸を含む医薬的に許容可能な非毒性塩基又は酸から製造される塩を意味する。無機塩基から誘導される塩としてはアルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅、三価鉄、二価鉄、リチウム、マグネシウム、三価マンガン、二価マンガン、カリウム、ナトリウム、亜鉛等の塩が挙げられる。アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウム及びナトリウム塩が特に好ましい。固体形態の塩は2種以上の結晶構造で存在してもよいし、水和物形態でもよい。医薬的に許容可能な非毒性有機塩基から誘導される塩としては第一、第二、及び第三アミン、置換アミン(天然置換アミンを含む)、環状アミン、並びに塩基性イオン交換樹脂(例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リジン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、プリン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等)の塩が挙げられる。
【0059】
本発明の化合物が塩基性である場合には、無機酸や有機酸等の医薬的に許容可能な非毒性酸から塩を製造することができる。このような酸としては酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、樟脳スルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモ酸、パントテン酸、リン酸、琥珀酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等が挙げられる。クエン酸、臭化水素酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸、フマル酸、及び酒石酸が特に好ましい。当然のことながら、本明細書で式Iの化合物と言う場合にはその医薬的に許容可能な塩も含むものとする。
【0060】
本発明の具体例は実施例及び本明細書に開示する化合物の使用である。本発明に含まれる特定化合物としては下記実施例に開示する化合物から構成される群から選択される化合物とその医薬的に許容可能な塩及びその個々のジアステレオマーが挙げられる。
【0061】
本発明の化合物は有効量の前記化合物を投与することを含む、施療を必要とする哺乳動物等の患者におけるメタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強方法で有用である。本発明はメタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強剤としての本明細書に開示する化合物の使用に関する。霊長類、特にヒトに加え、他の各種哺乳動物も本発明の方法により治療することができる。
【0062】
本発明は更に本発明の化合物を医薬キャリヤー又は希釈剤と配合する段階を含む、ヒト及び動物におけるメタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強用医薬の製造方法に関する。
【0063】
本発明の方法で治療する対象は一般にメタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強が所望される雌雄哺乳動物、好ましくはヒトである。「治療有効量」なる用語は研究者、獣医、医師又は他の臨床技術者により求められる組織、系、動物又はヒトの生物学的又は医学的応答を誘発する該当化合物の量を意味する。当然のことながら、当業者は有効量の本発明の化合物で前記神経精神障害に現在冒されている患者を治療するか又は前記障害に冒されている患者を予防的に治療することにより前記障害を処置することができる。本明細書で使用する「治療」及び「治療する」なる用語は本明細書に記載する神経精神障害の進行を遅延、中断、阻止、抑制、又は停止させる等の全プロセスを意味するが、必ずしも全障害症状の完全な根絶や、特にこのような疾患又は障害の素因のある患者における上記状態の予防的治療を意味するものではない。
【0064】
本明細書で使用する「組成物」なる用語は特定量の特定成分を含有する製剤と、特定量の特定成分の併用により直接又は間接的に得られる任意製剤を意味する。医薬組成物に関してこの用語は活性成分とキャリヤーを構成する不活性成分を含有する製剤と、成分の任意2種以上の配合、錯化もしくは凝集、成分の1種以上の解離、又は成分の1種以上の他の型の反応もしくは相互作用により直接又は間接的に得られる任意製剤を含むものとする。従って、本発明の医薬組成物は本発明の化合物と医薬的に許容可能なキャリヤーを混合することにより製造される任意組成物を含む。「医薬的に許容可能」とはキャリヤー、希釈剤又は賦形剤が製剤の他の成分と適合可能でなければならず且つそのレシピエントに有害であってはならないことを意味する。
【0065】
化合物「の投与」及び「を投与する」なる用語は治療を必要とする個体に本発明の化合物又は本発明の化合物のプロドラッグを提供することを意味する。
【0066】
メタボトロピックグルタミン酸受容体活性、特にmGluR2活性の阻害剤としての本発明の化合物の有用性は当分野で公知の方法により実証することができる。阻害定数は以下のように求める。本発明の化合物を[35S]−GTPγSアッセイで試験した。[35S]−GTPγS結合の刺激は天然及び組換え受容体膜調製物でGαi共役型受容体をモニターするための一般的な機能アッセイである。hmGlu2 CHO−K1を安定的に発現する細胞に由来する膜(50μg)を96ウェルプレートでGTPγS35(0.05nM)、GDP(5μM)及び化合物の存在下に1時間インキュベートした。96ウェルセルハーベスター(Brandel Gaithersburg,MD)を使用してUnifilter GF/Bプレート(Packard,Bioscience,Meriden CT)で迅速濾過により反応を停止した。Topcountカウンター(Packard,Bioscience,Meriden CT,USA)を使用してフィルタープレートをカウントした。化合物が増強剤であると評価された場合には、グルタミン酸(1μM)の存在下で試験した。反復非線形フィットソフトウェアGraphPad(San Diego CA,USA)を使用してEC50とHill係数を与える4パラメーターロジスティック方程式でグルタミン酸活性化(アゴニスト)又は増強(増強剤)曲線をフィットさせた。
【0067】
特に、下記実施例の化合物は上記アッセイでmGluR2受容体増強活性が一般にEC50約10μM未満であった。本発明のうちで好ましい化合物は上記アッセイでmGluR2受容体増強活性がEC50約1μM未満であった。このような結果はこれらの化合物がmGluR2受容体活性の増強剤として使用するのに固有活性をもつことを意味する。
【0068】
mGluR2受容体を含むメタボトロピックグルタミン酸受容体は多様な生体機能に関係付けられている。従って、これらの受容体はヒト又は他の種で各種疾患プロセスに潜在的に関与していると思われる。
【0069】
本発明の化合物はグルタミン酸機能低下に伴う各種神経精神障害の治療、予防、改善、抑制又は危険低減に有用であり、このような障害としては心臓バイパス手術及び移植後の脳欠損、脳卒中、脳虚血、脊髄外傷、頭部外傷、周産期低酸素症、心停止、低血糖性神経損傷、痴呆症(エイズ誘発性痴呆症を含む)、アルツハイマー病、ハンチントン舞踏病、筋委縮性側索硬化症、眼損傷、網膜症、認知障害、特発性及び薬物誘発性パーキンソン病、筋痙攣及び振戦、癲癇、痙攣等の筋痙縮に伴う障害、片側痛(片頭痛を含む)、尿失禁、物質耐性、物質禁断症状(アヘン、ニコチン、タバコ製品、アルコール、ベンゾジアゼピン、コカイン、鎮痛剤、睡眠薬等の物質を含む)、精神病、統合失調症、不安症(全般性不安障害、パニック障害、及び強迫性障害を含む)、気分障害(鬱病、躁病、双極性障害を含む)、三叉神経痛、難聴、耳鳴、黄斑変性、嘔吐、脳水腫、疼痛(急性及び慢性疼痛状態、激痛、難治性疼痛、神経因性疼痛、及び外傷後疼痛を含む)、遅発性ジスキネジー、睡眠障害(ナルコレプシーを含む)、注意欠陥/多動性障害、並びに行為障害等の急性神経精神障害の1種以上が挙げられる。
【0070】
上記障害のうち、片頭痛、不安症、統合失調症、及び癲癇の治療が特に重要である。1好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む片頭痛の治療方法を提供する。別の好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む不安症の予防又は治療方法を提供する。特に好ましい不安障害は全般性不安障害、パニック障害、及び強迫性障害である。別の好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む統合失調症の治療方法を提供する。更に別の好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物を投与することを含む癲癇の治療方法を提供する。
【0071】
本発明により治療するグルタミン酸機能低下に伴う神経精神障害のうちでは、片頭痛、不安症、統合失調症、及び癲癇の治療が特に好ましい。特に好ましい不安障害は全般性不安障害、パニック障害、及び強迫性障害である。
【0072】
従って、1好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物又はその医薬組成物を投与することを含む片頭痛の治療方法を提供する。入手可能な診断ツール資料の1つであるドーランド医学辞典(第23版,1982,W.B.Saunders Company,Philidelphia,PA)において、片頭痛は神経過敏、悪心、嘔吐、便秘又は下痢を伴うことが多い通常は側頭部及び片側性の周期性頭痛の症候群として定義されている。本明細書で使用する「片頭痛」なる用語はこれらの側頭部及び片側性の周期性頭痛と、随伴する神経過敏、悪心、嘔吐、便秘又は下痢、羞明、及び他の随伴症状を含む。当業者に自明の通り、片頭痛を含む神経精神障害には別の命名法、疾病分類、及び分類系もあり、これらの系は医学の進歩と共に進化する。
【0073】
別の好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物又はその医薬組成物を投与することを含む不安症の治療方法を提供する。現在、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders第4版(DSM−IV)(1994,American Psychiatric Association,Washington,D.C.)は不安症と関連障害を含む診断ツールを記載している。これらには、広場恐怖症を伴うか又は伴わないパニック障害、広場恐怖症(パニック障害の既往歴なし)、特定恐怖、社会恐怖、強迫性障害、外傷後ストレス障害、全般性不安障害、一般身体疾患に起因する不安障害、物質誘発性不安障害及びその他の特定の不安障害が含まれる。本明細書で使用する「不安症」なる用語はDSM−IVに記載されているような不安障害と関連障害の治療を含む。当業者に自明の通り、神経精神障害、及び特定不安症には別の命名法、疾病分類、及び分類系もあり、これらの系は医学の進歩と共に進化する。従って、「不安症」なる用語は他の診断資料に記載されている同様の障害も含むものとする。
【0074】
別の好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物又はその医薬組成物を投与することを含む鬱病の治療方法を提供する。現在、Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders第4版(DSM−IV)(1994,American Psychiatric Association,Washington,D.C.)は鬱病と関連障害を含む診断ツールを記載している。鬱病性障害としては例えば単発性又は反復性大鬱病性障害及び気分変調性障害、抑鬱神経症、及び神経症性鬱病;拒食症、体重減少、不眠症及び早朝覚醒、並びに精神運動抑制を含む憂鬱性鬱病;食欲増進、過眠症、精神運動興奮又は焦燥、不安及び恐怖を含む非定型鬱病(又は反応性鬱病);季節性情動障害;あるいは双極性障害ないし躁鬱病、例えばI型双極性障害、II型双極性障害及び気分循環性障害が挙げられる。本明細書で使用する「鬱病」なる用語はDSM−IVに記載されているような鬱病性障害と関連障害の治療を含む。
【0075】
別の好適態様では、本発明は治療を必要とする患者に有効量の式Iの化合物又はその医薬組成物を投与することを含む癲癇の治療方法を提供する。現在、癲癇に関連する発作には数種のタイプ及びサブタイプがあり、特発性、症候性、及び潜因性を含む。これらの癲癇発作は局所(部分)と全身性の場合がある。また、単純発作と複雑発作がある。癲癇はEpilepsy:A comprehensive textbook.Jerome Engel,Jr.and Timothy A.Pedley編(Lippincott−Raven,Philadelphia,1997)等の文献に記載されている。現在、International Classification of Diseases,第9改訂版(ICD−9)は癲癇と関連障害を含む診断ツールを記載している。これらの障害としては全身性非痙攣性癲癇、全身性痙攣性癲癇、小発作癲癇重積状態、大発作癲癇重積状態、意識障害を伴う部分癲癇、意識障害を伴わない部分癲癇、点頭痙攣、持続性部分癲癇、他の形態の癲癇、不特定癲癇、NOSが挙げられる。本明細書で使用する「癲癇」なる用語はこれらの全タイプ及びサブタイプを含む。当業者に自明の通り、癲癇を含む神経精神障害には別の命名法、疾病分類、及び分類系もあり、これらの系は医学の進歩と共に進化する。
【0076】
本発明の化合物は更に本明細書に記載する疾患、障害及び症状の予防、治療、抑制、改善、又は危険低減方法で有用である。
【0077】
本発明の化合物は更にmGluRアゴニストを含む他の物質と併用して上記疾患、障害及び症状の予防、治療、抑制、改善、又は危険低減方法で有用である。
【0078】
「増強量」なる用語は有効量の本発明の化合物と併用投与した場合に本明細書に記載する神経精神障害の治療に有効なmGluRアゴニストの量、即ちアゴニストの用量を意味する。増強量は有効量の本発明の化合物の不在下でmGluRアゴニストを投与した場合に同一効果を生じるために必要な量よりも少ないと予想される。
【0079】
増強量は従来技術を使用し、類似状況下で得られた結果を観察することにより当業者としての主治診断医が容易に決定することができる。式Iの化合物と併用投与するmGluRアゴニストの用量である増強量を決定する際には多数の因子が主治診断医により考慮され、限定されないが、その効力と選択性を含めた投与する選択mGluRアゴニスト;併用投与する式Iの化合物;哺乳動物種;その寸法、年齢、及び一般健康状態;該当特定障害;障害の程度又は障害の重篤度;個々の患者の応答;投与方法;投与する製剤のバイオアベイラビリティー特徴;選択する用量レジメン;他の併用薬の使用;及び他の関連状況が挙げられる。
【0080】
有効量の式Iの化合物と併用投与するmGluRアゴニストの増強量は約0.1mg/kg体重/日(mg/kg/日)〜約100mg/kg/日であると予想され、有効量の式Iの化合物の不在下で投与した場合に同一効果を生じるために必要な量よりも少ないと予想される。mGluアゴニストの好ましい併用投与量は当業者が決定することができる。
【0081】
本発明の化合物は薬剤を併用したほうが薬剤単独よりも安全又は有効である場合には、式Iの化合物又は他の薬剤が有用であり得る疾病又は症状の治療、予防、抑制、改善、又は危険低減に他の1種以上の薬剤と併用することができる。このような他の薬剤はこのような用途に通常使用されている経路と量で式Iの化合物と同時又は順次投与することができる。式Iの化合物を他の1種以上の薬剤と同時に使用する場合には、このような他の薬剤と式Iの化合物を含有する単位剤形の医薬組成物が好ましい。他方、併用療法は式Iの化合物と1種以上の他の薬剤を別個のオーバーラップするスケジュールで投与する療法も含むことができる。1種以上の他の活性成分と併用する場合には、本発明の化合物と他の活性成分を各々単独使用する場合よりも低用量で使用できるとも考えられる。従って、本発明の医薬組成物は式Iの化合物に加えて1種以上の他の活性成分を含有するものを含む。
【0082】
上記併用は本発明の化合物と他の1種の活性化合物との併用のみならず、2種以上の他の活性化合物との併用も含む。
【0083】
同様に、本発明の化合物は本発明の化合物が有用である疾病又は症状の治療、予防、抑制、改善、又は危険低減に使用される他の薬剤と併用することもできる。このような他の薬剤はこのような用途に通常使用されている経路と量で本発明の化合物と同時又は順次投与することができる。本発明の化合物を他の1種以上の薬剤と同時に使用する場合には、本発明の化合物に加えてこのような他の薬剤を含有する医薬組成物が好ましい。従って、本発明の医薬組成物は本発明の化合物に加えて1種以上の他の活性成分を含有するものを含む。
【0084】
本発明の化合物と第2の活性成分の重量比は変動させることができ、各成分の有効用量により異なる。一般に、各々の有効用量を使用する。従って、例えば本発明の化合物を別の物質と併用する場合には、本発明の化合物と他方の物質の重量比は一般に約1000:1〜約1:1000、好ましくは約200:1〜約1:200である。本発明の化合物と他の活性成分の併用も一般に上記範囲に含まれるが、各場合に各活性成分の有効用量を使用すべきである。
【0085】
このような併用では、本発明の化合物と他の活性剤を別々に投与してもよいし、一緒に投与してもよい。更に、ある成分を他の成分の前に投与してもよいし、同時に投与してもよいし、後から投与してもよい。
【0086】
本発明の化合物は経口、非経口(例えば筋肉内、腹腔内、静脈内、ICV、槽内注射もしくは注入、皮下注射、又はインプラント)、吸入スプレー、鼻孔内、膣、直腸、舌下、又は局所投与経路により投与することができ、各投与経路に適した従来の医薬的に許容可能な非毒性キャリヤー、アジュバント及びビヒクルを含有する適切な用量単位製剤に単独又は複数を配合することができる。マウス、ラット、ウマ、ウシ、ヒツジ、イヌ、ネコ、サル等の温血動物の治療に加え、本発明の化合物はヒトで使用するのにも有効である。
【0087】
本発明の化合物の投与用医薬組成物は用量単位形態とすると簡便であり、製薬分野で周知の任意方法により製造することができる。いずれの方法も1種以上の補助成分を構成するキャリヤーと活性成分を配合する段階を含む。一般に、医薬組成物は活性成分を液体キャリヤー又は微粉状固体キャリヤー又は両者と均質混和した後に必要に応じて生成物を所望製剤に成形することにより製造される。医薬組成物には、疾患の過程又は病態に所望効果を与えるために十分な量の目的活性化合物が含有される。本明細書で使用する「組成物」なる用語は特定量の特定成分を含有する製剤と、特定量の特定成分の併用により直接又は間接的に得られる任意製剤を意味する。
【0088】
経口用組成物は医薬組成物の製造に当分野で公知の任意方法により製造することができ、このような組成物は医薬的にエレガントで口当たりのよい製剤にするために甘味剤、香味剤、着色剤及び防腐剤から構成される群から選択される1種以上の添加剤を添加することができる。タブレットはタブレットの製造に適した医薬的に許容可能な非毒性賦形剤と混合した活性成分を含有する。これらの賦形剤としては例えば不活性希釈剤(例えば炭酸カルシウム、炭酸ナトリウム、ラクトース、リン酸カルシウム又はリン酸ナトリウム);顆粒化剤及び崩壊剤(例えばコーンスターチ又はアルギン酸);結合剤(例えば澱粉、ゼラチン又はアラビアガム)及び滑沢剤(例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルク)が挙げられる。タブレットはコーティングしなくてもよいし、胃腸管での崩壊と吸収を遅らせて長時間持続作用を提供するために公知技術によりコーティングしてもよい。経口用組成物は更に活性成分を不活性固体希釈剤(例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリン)と混合したハードゼラチンカプセルの形態でもよいし、活性成分を水又は油性媒体(例えば落花生油、液体パラフィン、又はオリーブ油)と混合したソトフゼラチンカプセルの形態でもよい。
【0089】
水性懸濁液は水性懸濁液の製造に適した賦形剤と混合した活性材料を含有する。油性懸濁液は適切な油に活性成分を懸濁することにより製剤化することができる。水中油エマルションも利用できる。水を加えて水性懸濁液を調製するのに適した分散性散剤及び顆粒剤は分散剤又は湿潤剤、懸濁剤及び1種以上の防腐剤と混合した活性成分を提供する。
【0090】
本発明の医薬組成物は注射用滅菌水性又は油性懸濁液の形態でもよい。本発明の化合物は直腸投与用座剤形態で投与することもできる。局所用には、本発明の化合物を含有するクリーム、軟膏、ゼリー、溶液又は懸濁液等を使用することができる。本発明の化合物は吸入投与用に製剤化することもできる。本発明の化合物は当分野で公知の方法により経皮パッチにより投与することもできる。
【0091】
本発明の医薬組成物と方法は更に上記病態の治療に一般に適用される本明細書に記載するような他の治療活性化合物を添加することができる。
【0092】
メタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強を必要とする症状の治療、予防、抑制、改善、又は危険低減において、適切な用量レベルは一般に約0.01〜500mg/kg患者体重/日であり、1回又は複数回に分けて投与することができる。用量レベルは約0.1〜約250mg/kg/日が好ましく;約0.5〜約100mg/kg/日がより好ましい。適切な用量レベルは約0.01〜250mg/kg/日、約0.05〜100mg/kg/日、又は約0.1〜50mg/kg/日とすることができる。この範囲内で用量は0.05〜0.5、0.5〜5又は5〜50mg/kg/日とすることができる。経口投与には、治療する患者の症状に用量を合わせて活性成分1.0〜1000mg、特に1.0、5.0、10.0、15.0.20.0、25.0、50.0、75.0、100.0、150.0、200.0、250.0、300.0、400.0、500.0、600.0、750.0、800.0、900.0、及び1000.0mgを含有するタブレット形態で組成物を提供することが好ましい。化合物は1日1〜4回、又は1日1回もしくは2回のレジメンで投与することができる。
【0093】
本発明の化合物の適応症であるグルタミン酸機能低下に伴う神経精神障害を治療、予防、抑制、改善、又は危険低減する場合には、1日用量約0.1mg〜約100mg/kg動物体重の本発明の化合物を好ましくは1日1回又は1日2〜6回に分けるか又は持続放出形態で投与すると一般に満足な結果が得られる。大半の大型哺乳動物では、合計1日用量は約1.0mg〜約1000mgであり、約1mg〜約50mgが好ましい。体重70kgの成人の場合、合計1日用量は一般に約7mg〜約350mgである。最適治療応答が得られるようにこの投与レジメンを調節することができる。
【0094】
しかし、当然のことながら、任意特定患者の特定用量レベル及び投与頻度は使用する特定化合物の活性、この化合物の代謝安定性と作用時間、年齢、体重、一般健康状態、性別、食事、投与方法及び時間、排泄速度、薬剤併用、特定症状の重篤度、及び宿主の施療中の治療等の種々の因子によって異なる。
【0095】
本発明の化合物の数種の製造方法を下記スキーム及び実施例に例証する。出発材料は当分野で公知の手順又は本明細書に例証する手順により製造する。
【0096】
本発明の化合物は種々の方法で製造することができる。
【0097】
【化3】

【0098】
テトラゾールを含む適切に置換されたインダノンはスキーム1に概説するようにアルキル化後にニトリル誘導体をテトラゾールに変換することにより製造することができる。アルキル化については、適切な脱離基をもつリンカー(LG=ハロゲン化物、トリフラート、トシラート、メシラート等)(式中、RはRから選択される)とインダノン(文献記載の当分野で周知の技術を使用して製造、Woltersdorfら,J.Med.Chem.,1977,20,1400とその引用文献参照)を反応させる。この反応は適切な溶媒(アセトン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等)中で塩基(炭酸カリウム、水酸化ナトリウム等)の存在下に実施する。反応は一般に周囲温度から45℃までで4〜24時間実施する。溶媒抽出、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留等の標準技術を使用して反応生成物を単離精製することができる。テトラゾール形成については、R=CNの場合には、適切な溶媒(ベンゼン、トルエン、メシチレン等)中でジブチル錫オキサイド等の触媒の存在下に適切な温度、通常は110℃で8〜16時間ニトリル含有化合物をトリメチルシリルアジドと反応させる。溶媒抽出、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留等の標準技術を使用して反応生成物を単離精製することができる。
【0099】
【化4】

【0100】
スキーム2に示すように、アルキル化した化合物(R=エステルの場合)をカルボン酸、アミド、スルホンアミド及びイミドに変換することもできる。即ち、スキーム2では先ず水/ジオキサン又は水/テトラヒドロフラン等の溶媒中で適切な塩基(水酸化リチウム、水酸化ナトリウム等)の存在下にエステル誘導体を加水分解し、対応するカルボン酸を得る。反応は一般に周囲温度で1〜16時間実施する。カルボン酸を先ず適切な溶媒(例えばジクロロメタン)中で塩化オキサリル(又は塩化チオニル等の他の試薬)と反応させて酸塩化物に変換することにより更に反応させることができる。この酸塩化物をその後、適切な溶媒(例えばテトラヒドロフラン)中で塩基(例えば水素化ナトリウム又はリチウムジイソプロピルアミド)の存在下に各種窒素化合物(例えばアミドやスルホンアミド)と更に反応させると、所望化合物が得られる。反応は一般に−78〜0℃の温度で4〜12時間実施する。溶媒抽出、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留等の標準技術を使用して反応生成物を単離精製することができる。
【0101】
【化5】

【0102】
アミド結合を含む化合物はスキーム3に概説するように製造することができる。例証するように、カルボン酸を含むインダノン(文献記載の当分野で周知の技術を使用して製造、Woltersdorfら,J.Med.Chem.,1977,20,1400とその引用文献参照)を酸塩化物に変換する。この反応は適切な溶媒(例えばジクロロメタン)中で塩化オキサリル(又は塩化チオニル等の他の試薬)と反応させることにより実施する。この酸塩化物をその後、適切な溶媒(例えばテトラヒドロフラン)中で塩基(例えば水素化ナトリウム又はリチウムジイソプロピルアミド)の存在下に適切なアニリン(式中、RはRから選択される)と更に反応させると、所望化合物が得られる。溶媒抽出、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留等の標準技術を使用して反応生成物を単離精製することができる。
【0103】
【化6】

【0104】
全炭素結合を含むインダノンはスキーム4に概説するように製造することができ、当分野で周知の技術を使用してインダノンを先ず対応するトリフラートに変換した後にアセチレン又はボロン酸とパラジウム触媒カップリングする(式中、RはRから選択される)。これらの反応は一般に適切な溶媒(例えばジメチルホルムアミド又はジオキサン)中で塩基の存在下に実施する。溶媒抽出、クロマトグラフィー、結晶化、蒸留等の標準技術を使用して反応生成物を単離精製することができる。パラジウム触媒カップリングの生成物を次にスキーム1に概説するようにテトラゾールに変換する。当分野で周知の技術に従って水素ガスと炭素担持パラジウム等の触媒を使用してアセチレン誘導体を更に還元することができる。
【0105】
【化7】

【0106】
炭素又は酸素結合したアリールリンカーを含む各種インダノンはスキーム5に概説するように製造することができる。当分野で周知の技術に従って芳香族置換又は遷移金属触媒交差カップリングを使用してスキーム5のステップA及びGに概説するように前駆体を製造することができる。典型的塩基を使用して対応する臭化ベンジルによりインダノンをアルキル化する(ステップB/C)か、又はアゾジカルボン酸ジtert−ブチル等の試薬を使用して光延型反応に付す(ステップE)。その後、いずれも上記に概説したエステル加水分解(ステップD)又はテトラゾール形成(ステップF)により所望インダノン化合物を得ることができる。
【0107】
【化8】

【0108】
ビフェニルリンカーを含む各種インダノンはスキーム6に概説するように製造することができる。当分野で周知の技術を使用してステップCに示すように上記のようにアルキル化により遷移金属触媒交差カップリングの前駆体を製造することができる。その後、当分野で周知の技術に従って芳香族置換又は遷移金属触媒交差カップリングを使用し、当分野で周知の技術を使用してステップAに示すように上記のように交差カップリングに付す。当分野で周知の技術を使用して上記のように最終エステル加水分解(ステップD)すると所望生成物が得られる。場合により、最終生成物を例えば置換基の操作により更に修飾することができる。これらの操作としては限定されないが、当業者に一般に知られている還元、酸化、アルキル化、アシル化、及び加水分解反応が挙げられる。場合により、反応を助長するため又は望ましくない反応生成物を避けるために上記反応スキームの実施順序を変えてもよい。以下、本発明を更に十分に理解できるように実施例を記載する。これらの実施例は例証に過ぎず、本発明を限定するものではない。
【実施例1】
【0109】
【化9】

【0110】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−プロポキシ}−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(1.00g,3.3mmol)と4−(3−ブロモ−プロポキシ)−ベンゾニトリル(1.20g,5.0mmol)のアセトン(50mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.91g,6.6mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−[3−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−プロポキシ]−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−[3−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−プロポキシ]−ベンゾニトリル(0.250g,0.55mmol)、トリメチルシリルアジド(0.130g,0.15mL,1.1mmol)及びジブチル錫オキサイド(20mg,0.083mmol)をトルエン(15mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−プロポキシ}−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ7.98(d,2H),7.34(s,1H),7.18(d,2H),4.42(t,2H),4.27(t,2H),2.96(d,1H),2.72(d,1H),2.32−2.39(m,2H),2.05(quint,1H),1.74−1.72(m,1H),1.52−1.15(m,6H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):502(M+H)
【実施例2】
【0111】
【化10】

【0112】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−エトキシ}−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(0.75g,2.5mmol)と4−(2−ブロモ−エトキシ)−ベンゾニトリル(0.68g,3.0mmol)のアセトン(40mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.69g,5.0mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−[2−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−エトキシ]−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−[2−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−エトキシ]−ベンゾニトリル(0.150g,0.34mmol)、トリメチルシリルアジド(0.078g,0.09mL,0.68mmol)及びジブチル錫オキサイド(13mg,0.051mmol)をトルエン(10mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−エトキシ}−インダン−1−オン34mg(21%)が白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ7.98(d,2H),7.42(s,1H),7.21(d,2H),4.62−4.61(m,2H),4.51−4.51(m,2H),3.01(d,1H),2.77(d,1H),2.07(quint,1H),1.74−1.72(m,1H),1.52−1.15(m,6H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):487(M+H)
【実施例3】
【0113】
【化11】

【0114】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(1.00g,3.3mmol)と4−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.98g,5.0mmol)のアセトン(50mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.91g,6.6mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(0.60g,1.45mmol)、トリメチルシリルアジド(0.33g,0.39mL,2.9mmol)及びジブチル錫オキサイド(34mg,0.22mmol)をトルエン(20mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.10(d,2H),7.70(d,2H),7.44(s,1H),5.42(s,2H),3.08(d,1H),2.75(d,1H),2.07(quint,1H),1.74−1.72(m,1H),1.52−1.15(m,6H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):457(M+H)
【実施例4】
【0115】
【化12】

【0116】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[5−(2H−テトラゾール−5−イル)−ペンチルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(0.50g,1.65mmol)と6−ブロモ−ヘキサンニトリル(0.58g,0.44mL,3.3mmol)のアセトン(50mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.46g,3.3mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、6−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−ヘキサンニトリルが白色固体として得られた。6−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−ヘキサンニトリル(0.60g,1.52mmol)、トリメチルシリルアジド(0.35g,0.40mL,3.04mmol)及びジブチル錫オキサイド(57mg,0.23mmol)をトルエン(20mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[5−(2H−テトラゾール−5−イル)−ペンチルオキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ7.29(s,1H),4.20(t,2H),3.01(d,1H),2.92(t,2H),2.75(d,1H),2.07(quint,1H),1.84−1.76(m,5H),1.52−1.15(m,8H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):437(M+H)
【実施例5】
【0117】
【化13】

【0118】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−インダン−1−オン(0.57g,2.0mmol)と4−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.47g,2.4mmol)のアセトン(25mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.55g,4.0mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(0.250g,0.62mmol)、トリメチルシリルアジド(0.14g,0.17mL,1.25mmol)及びジブチル錫オキサイド(23mg,0.093mmol)をトルエン(15mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.10(d,2H),7.70(d,2H),7.45(s,1H),5.44(s,2H),3.21−3.17(m,1H),2.82−2.76(m,2H),2.20−2.18(m,1H),1.88−1.86(m,1H),1.52−1.15(m,6H),1.07−1.05(m,1H).MS(ESI):443(M+H)
【実施例6】
【0119】
【化14】

【0120】
6,7−ジクロロ−2−プロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2−プロピル−インダン−1−オン(0.52g,2.0mmol)と4−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.47g,2.4mmol)のアセトン(25mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.55g,4.0mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−1−オキソ−2−プロピル−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−(6,7−ジクロロ−1−オキソ−2−プロピル−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(0.150g,0.4mmol)、トリメチルシリルアジド(0.09g,0.11mL,0.8mmol)及びジブチル錫オキサイド(15mg,0.06mmol)をトルエン(8mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−プロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.04(d,2H),7.69(d,2H),7.43(s,1H),5.40(s,2H),3.35−3.25(m,1H),2.77−2.70(m,2H),1.79−1.73(m,1H),1.41−1.35(m,3H),0.91(t,3H).MS(ESI):417(M+H)
【実施例7】
【0121】
【化15】

【0122】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ブトキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(0.20g,0.67mmol)と5−ブロモ−ペンタンニトリル(0.217g,0.16mL,1.34mmol)のアセトン(10mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.185g,1.34mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、5−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−ペンタンニトリルが白色固体として得られた。5−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−ペンタンニトリル(0.043g,0.11mmol)、トリメチルシリルアジド(0.026g,0.03mL,0.22mmol)及びジブチル錫オキサイド(4mg,0.017mmol)をトルエン(5mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ブトキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ7.30(s,1H),4.36(t,2H),3.05(d,1H),2.95(t,2H),2.76(d,1H),2.05(quint,1H),1.84−1.76(m,5H),1.52−1.15(m,6H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):423(M+H)
【実施例8】
【0123】
【化16】

【0124】
6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2−イソプロピル−インダン−1−オン(0.259g,1.0mmol)と4−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.294g,1.5mmol)のアセトン(10mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.276g,2.0mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル310mg(83%)が白色固体として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(0.300g,0.8mmol)、トリメチルシリルアジド(0.19g,0.21mL,1.6mmol)及びジブチル錫オキサイド(30mg,0.12mmol)をトルエン(15mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.07(d,2H),7.60(d,2H),7.47(s,1H),5.41(s,2H),3.10(dd,1H),2.78(dd,1H),2.75−2.72(m,1H),2.23−2.21(m,1H),0.98(d,3H),0.73(d,3H).MS(ESI):417(M+H)
【実施例9】
【0125】
【化17】

【0126】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルエチニル]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(0.30g,1mmol)とN−フェニルトリフルアミド(0.429g,1.2mmol)の塩化メチレン/DMF 9/1(5mL)溶液に0℃で撹拌下に炭酸セシウム(0.40g,1.5mmol)を加えた。反応混合物を2時間撹拌した後、溶媒を減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、重炭酸ナトリウム水溶液でリンスし、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると、トリフルオロ−メタンスルホン酸6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルエステル429mg(quant)が黄色油状物として得られた。トリフルオロ−メタンスルホン酸6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルエステル(430mg,1mmol)、4−エチニル−ベンゾニトリル(178mg,1.4mmol)、二塩化ビス−トリフェニルホスフィノパラジウム(28mg,0.04mmol)及びヨウ化銅(I)(4mg,0.02mmol)をトリエチルアミン(10mL)中で混合し、65℃まで4時間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:5−50%酢酸エチル/ヘキサン)に直接アプライすると、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルエチニル)−ベンゾニトリルが黄色油状物として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルエチニル)−ベンゾニトリル(60mg,0.15mmol)、トリメチルシリルアジド(0.034g,0.04mL,0.3mmol)及びジブチル錫オキサイド(6mg,0.023mmol)をトルエン(5mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルエチニル]−インダン−1−オンが薄黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.13(d,2H),7.88(s,1H),7.74(d,2H),3.08(d,1H),2.80(d,1H),2.08(quint,1H),1.84−1.76(m,1H),1.52−1.15(m,6H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):451(M+H)
【実施例10】
【0127】
【化18】

【0128】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルエチニル]−インダン−1−オン(43mg,0.095mmol)と10%炭素担持パラジウム(4mg)を室温で水素雰囲気下にメタノール(10mL)中で10時間混合した。次にパラジウムを濾別し、溶媒を減圧除去すると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−インダン−1−オン43mg(quant)が白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ7.91(d,2H),7.56(s,1H),7.72(d,2H),3.17−3.12(m,2H),3.01(d,1H),2.96−2.90(m,2H),2.75(d,1H),2.07(quint,1H),1.84−1.76(m,1H),1.52−1.15(m,6H),1.12(s,3H),0.86−0.81(m,1H).MS(ESI):455(M+H)
【実施例11】
【0129】
【化19】

【0130】
6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチル−インダン−1−オン(0.50g,2.05mmol)と4−ブロモメチル−ベンゾニトリル(0.60g,3.1mmol)のアセトン(25mL)溶液に45℃で撹拌下に炭酸カリウム(0.57g,4.1mmol)を加えた。反応混合物を16時間撹拌した後、アセトンを減圧除去した。次に残渣をジクロロメタン(200mL)及び水(200mL)と混合した。有機層を分離し、MgSOで乾燥した後、減圧濃縮すると残渣が得られ、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離液:1−30%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(0.300g,0.83mmol)、トリメチルシリルアジド(0.19g,0.21mL,1.6mmol)及びジブチル錫オキサイド(30mg,0.12mmol)をトルエン(10mL)に溶かし、16時間加熱還流した。反応混合物を次に室温まで冷却し、シリカゲルカラム(溶離液:20%酢酸エチル/ヘキサン→10%MeOH/ジクロロメタン)に直接アプライすると、6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.10(d,2H),7.72(d,2H),7.46(s,1H),5.46(s,2H),2.96(s,1H),1.14(s,6H).MS(ESI):403(M+H)
【実施例12】
【0131】
【化20】

【0132】
2−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−N−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−アセトアミド
5−(4−ニトロ−フェニル)−1H−テトラゾール(5.3g,27.7mmol)、無水エタノール(50ml)、酢酸エチル(50ml)及び10%炭素担持パラジウム(500mg)をParrで30psi水素雰囲気下に16時間置いた。反応混合物をセライトパッドで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を減圧濃縮すると、4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニルアミンが薄いオレンジ色固体として得られた(4.5g,100%)。(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−酢酸(308mg,0.86mmol)とジクロロメタンの混合物に室温で撹拌下に塩化オキサリル(0.4ml,4.6mmol)を加えた。ジメチルホルムアミド(0.05ml)を滴下し、反応を触媒した。出発材料がtlcにより観察されなくなるまで反応混合物を撹拌した後、減圧濃縮すると、酸塩化物が黄色油状物として得られた。酸塩化物をジクロロメタン(8.0ml)と4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニルアミン(138mg,0.86mmol)中で窒素下に0℃で撹拌した。ピリジン(0.15ml,1.86mmol)を混合物に加え、室温まで一晩昇温させた。反応混合物を減圧濃縮し、得られた油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−20%メタノール/クロロホルム→1:3:96酢酸:メタノール:クロロホルム)により精製すると、2−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−N−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−アセトアミドがオレンジ色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ10.56(s,1H),8.01−7.99(d,2H),7.82−7.80(d,2H),7.28(s,1H),5.09(s,2H),3.00−2.97(d,1H),2.77−2.73(d,1H),2.07−2.06(m,1H),1.50−1.51(m,1H),1.46−1.44(m,4H),1.33−1.32(m,1H),1.21−1.20(m,1H),1.13(s,3H),0.86(m,1H).(ESI):500(M+H)
【実施例13】
【0133】
【化21】

【0134】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(250mg,0.80mmol)、α−ブロモ−p−トルニトリル(235mg,1.2mmol)、アセトン(11.0ml)及び炭酸カリウム(230mg,1.7mmol)を窒素下に40〜45℃で一晩撹拌した。反応混合物を水洗(2x30ml)し、ジクロロメタン(2x25ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧濃縮すると、粗固体が得られた。固体をフラッシュクロマトグラフィー(10−60%酢酸エチル/ヘキサン)に付すと、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(250mg,0.58mmol)、トルエン(8.3ml)、アジドトリメチルシラン(0.15ml,1.16mmol)及びジブチル錫オキサイド(21mg,0.09mmol)の混合物を窒素雰囲気下に110℃まで一晩加熱した。反応混合物を冷却し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(30−100酢酸エチル/ヘキサン→5−20メタノール/酢酸エチル)により直接精製すると、目的化合物が黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.11−8.09(d,2H),7.71−7.68(d,2H),7.47(s,2H),5.44(s,2H),3.15(d,1H),2.89(d,1H),1.69−1.36(m,9H),1.12(s,3H),1.10(m,1H),0.93(m,2H).(ESI):471M
【実施例14】
【0135】
【化22】

【0136】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(250mg,0.83mmol)、アセトン(12ml)、炭酸カリウム(229mg,1.66mol)及びα−ブロモ−m−トルニトリル(245mg,1.25mmol)の混合物を窒素雰囲気下に40〜45℃まで一晩加熱した。反応混合物を水洗(60ml)し、ジクロロメタン(60ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧濃縮すると、3−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色フォームとして得られた。3−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(253mg,0.62mmol)、無水トルエン(8.7ml)、アジドトリメチルシラン(0.16ml,1.24mmol)及びジブチル錫オキサイド(23mg,0.09mmol)の混合物を窒素雰囲気下に110℃まで一晩加熱した。冷却した反応混合物をフラッシュクロマトグラフィー(30−100酢酸エチル/ヘキサン→5−20メタノール/酢酸エチル)に付すと、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.33(s,1H),8.17(s,1H),8.03−8.01(m,1H),7.69(m,2H),7.46(s,1H),5.45(d,2H),3.03−3.00(d,1H),2.80−2.77(d,1H),1.99(m,1H),1.77(m,1H),1.56−1.45(m,4H),1.34(m,1H),1.18(m,1H),1.14(s,3H),0.86(m,1H).(ESI):457M
【実施例15】
【0137】
【化23】

【0138】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−プロポキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(200mg,0.67mmol)、4−ブロモ−ブチロニトリル(0.1ml,1.0mmol)、アセトン(9.6ml)及び炭酸カリウム(190mg,1.37mmol)の混合物を40〜45℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮した。得られた残渣を水洗(2x15ml)し、ジクロロメタン(2x20ml)で抽出した。有機抽出相を乾燥し(NaSO)、濾過し、濾液を濃縮した。得られた油状物をフラッシュクロマトグラフィー(5−50%酢酸エチル/ヘキサン)に付すと、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−ブチロニトリルが白色フォームとして得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−ブチロニトリル(168mg,0.46mmol)、トルエン(6.5ml)、アジドトリメチルシラン(0.12ml,0.92mmol)及びジブチル錫オキサイド(17mg,0.07mmol)の混合物を110℃まで窒素雰囲気下に一晩加熱した。冷却した反応混合物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(20−100%酢酸エチル/ヘキサン)により直接精製すると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−プロポキシ]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ4.30(m,2H),3.09(m,2H),3.01(d,1H),2.77(d,1H),2.26(m,2H),2.10(m,1H),1.90(m,1H),1.45−1.40(m,4H),1.35(m,1H),1.25(m,1H),1.13(s,3H),0.90(m,1H).(ESI)409M
【実施例16】
【0139】
【化24】

【0140】
4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(150mg,0.5mmol)、4−(ブロモメチル)−安息香酸メチル(230mg,1.0mmol)、アセトン(7.2ml)及び炭酸カリウム(100mg,0.72mmol)の混合物を窒素雰囲気下に一晩40〜45℃に加熱した。反応混合物を減圧濃縮し、水洗(20ml)し、ジクロロメタン(40ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濾液を濃縮した。得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(10−60%酢酸エチル/ヘキサン)に付すと、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸メチルエステルが白色フォームとして得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸メチルエステル(147mg,0.32mmol)、テトラヒドロフラン(1.6ml)及び1.0N水酸化リチウム水溶液(1.0ml)の混合物を出発材料がtlcにより観察されなくなるまで45℃で激しく撹拌した。反応混合物を冷却し、1.0M HCl水溶液を加えることによりpH6に調整した。混合物を水洗し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濾液を濃縮すると、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸が白色微粉末として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.00(d,2H),7.67(d,2H),7.46(s,1H),5.44(s,2H),3.02(d,1H),2.78(d,1H),2.07(m,1H),1.70(m.1H),1.49−1.42(m,4H),1.33(m,1H),1.21(m,1H),1.14(s,3H),0.84(m,1H).(ESI)433M
【実施例17】
【0141】
【化25】

【0142】
6,7−ジクロロ−2−メチル−2−フェニル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−2−フェニル−インダン−1−オン(500mg,1.62mmol)、アセトン(26ml)、炭酸カリウム(450mg,3.25mmol)及びα−ブロモ−p−トルニトリル(480mg,2.45mmol)の混合物を40〜45℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮した。得られた粗固体をフラッシュクロマトグラフィー(10−90%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−2−メチル−1−オキソ−2−フェニル−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルが白色固体として得られた。−(6,7−ジクロロ−2−メチル−1−オキソ−2−フェニル−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(291mg,0.69mmol)、無水トルエン(9.8ml)、アジドトリメチルシラン(0.18ml,1.38mmol)及びジブチル錫オキサイド(26mg,0.1mmol)の混合物を窒素雰囲気下に110℃で一晩撹拌した。反応混合物を冷却し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(2−100%酢酸エチル/ヘキサン→5−20 メタノール/酢酸エチル)により精製すると、6,7−ジクロロ−2−メチル−2−フェニル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHZ),δ8.10(d,2H),7.67(d,2H),7.55(s,1H),7.34−7.22(m,5H),5.46(s,2H),3.51(d,2H),3.29(d,2H),1.58(s,3H).(ESI)465M
【実施例18】
【0143】
【化26】

【0144】
2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン
2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−インダン−1−オン(500mg,1.46mmol)、アセトン(20ml)、炭酸カリウム(410mg,2.9mmol)及びα−ブロモ−p−トルニトリル(420mg,2.14mmol)の混合物を出発材料がtlcにより観察されなくなるまで40〜45℃に加熱した。反応混合物を冷却し、減圧濃縮した。得られた固体を水洗(2x20ml)し、ジクロロメタン(2x25ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた透明油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(10−60%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリルがロウ状固体として得られた。4−(2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾニトリル(562mg,1.23mmol)、無水トルエン(17.6ml)、アジドトリメチルシラン(0.33m1,2.46mmol)及びジブチル錫オキサイド(46mg,0.18mmol)の混合物を窒素雰囲気下に110℃まで一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、フラッシュクロマトグラフィー(2−100%酢酸エチル/ヘキサン→5−20 メタノール/酢酸エチル)により精製すると、2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オンが黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz),δ8.11(d,2H),7.71(d,2H),7.47(s,1H),5.49(s,2H),2.92(dd,2H),2.15(m,1H),1.70(m,1H),1.65−1.40(m,6H),1.30(m,1H),1.16(m,3H),1.05(m,1H),0.80(m,2H),),0.79−0.76(t,3H).(ESI):499M
【実施例19】
【0145】
【化27】

【0146】
N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−メタンスルホンアミド
新たに蒸留した塩化オキサリル(0.05ml,0.57mmol)を窒素雰囲気下に室温で4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸(51mg,0.12mmol)とジクロロメタン(3.0ml)の混合物に加えた。ジメチルホルムアミド(0.01ml)を加えて反応を触媒した。出発材料がtlcにより検出されなくなるまで混合物を室温で撹拌した。次に反応混合物を減圧濃縮し、得られた酸塩化物を無水テトラヒドロフラン(2.5ml)に溶かした。別の丸底フラスコでメタンスルホンアミド(30mg,0.31mmol)と無水テトラヒドロフラン(1.5ml)の混合物を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、水素化ナトリウム(8.4mg,0.35mmol)を加えた。次に酸塩化物溶液を冷却反応混合物に加え、室温まで昇温させた。反応を完了させるためには更に24時間過剰量の水素化ナトリウム(4〜6当量)が必要であった。反応混合物をブライン(25ml)で洗浄し、酢酸エチル(60ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧濃縮した。得られた粗固体をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(30−100%酢酸エチル/ヘキサン→5%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−メタンスルホンアミドが薄黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d)δ8.02(d,2H),7.48(d,2H),7.43(s,1H),5.39(s,2H),3.02(d,1H),2.91(s,3H),2.79(d,1H),2.08(m,1H),2.75(m,1H),2.60−1.44(m,4H),1.33(m,1H),1.21(m,1H),1.14(s,3H),0.85(m,1H).(ESI):510M
【実施例20】
【0147】
【化28】

【0148】
N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド
新たに蒸留した塩化オキサリル(0.05ml,0.57mmol)を窒素雰囲気下に室温で4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸(79mg,0.18mmol)とジクロロメタン(4.6ml)の混合物に加えた。ジメチルホルムアミド(0.01ml)を加えて反応を触媒した。出発材料がtlcにより検出されなくなるまで混合物を撹拌した。反応混合物を減圧濃縮し、得られた酸塩化物を無水テトラヒドロフラン(2.0ml)に溶かした。別の丸底フラスコでp−トルエンスルホンアミド(80mg,0.47mmol)と無水テトラヒドロフラン(2.0ml)の混合物を窒素雰囲気下で0℃に冷却し、水素化ナトリウム(17mg,0.54mmol)を加えた。次に酸塩化物溶液を冷却反応混合物に加え、酸塩化物がtlcにより観察されなくなるまで室温まで昇温させた。反応混合物をブライン(25ml)で洗浄し、酢酸エチル(60ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、減圧濃縮した。得られた粗固体をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(30−100%酢酸エチル/ヘキサン→5%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミドが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ7.93(d,2H),7.72(d,2H),7.43(d,2H),7.39(s,1H),7.19(d,2H),5.41(s,2H),3.01(d,1H),2.77(d,1H),2.32(s,3H),2.09(m 1H),1.75(m,1H),1.54−1.41(m,4H),1.32(m,1H),1.22(m,1H),1.12(s,3H),0.84(m,1H).(ESI):586M
【実施例21】
【0149】
【化29】

【0150】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(250mg,0.83mmol)、無水アセトニトリル(7.6ml)及び無水ジメチルホルムアミド(0.75ml)の混合物を窒素雰囲気下に0℃で撹拌した。混合物にN−フェニル−ビス(トリフルオロメタン)スルホンアミド(326mg,0.91mmol)を加えた後、炭酸セシウム(296mg,0.91mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、出発材料がtlcにより観察されなくなるまで撹拌した。反応混合物をブライン(30ml)で洗浄し、酢酸エチル(60ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。得られた黄色油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−50%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、トリフルオロ−メタンスルホン酸6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルエステルが透明油状物として得られた。トリフルオロ−メタンスルホン酸6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルエステル(317mg,0.73mmol)、エチレングリコールジメチルエーテル(1.5ml)、パラジウムテトラキストリフェニルホスフィン(25mg,0.02mmol)及び水(1.0ml)の混合物に室温で撹拌下に炭酸ナトリウム(124mg,1.17mmol)を加えた。次にエチレングリコールジメチルエーテル(1.0ml)中の4−シアノフェニルボロン酸(128mg,0.88mmol)を反応混合物に加えた。混合物を85℃に一晩加熱した。反応混合物を冷却し、ブライン(15ml)で洗浄し、酢酸エチル(50ml)で抽出した。有機抽出相を合わせて乾燥し(NaSO)、濾過し、濃縮した。得られた油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イル)−ベンゾニトリルが透明油状物として得られた。4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イル)−ベンゾニトリル(42mg,0.11mmol)、無水トルエン(1.6ml)、アジドトリメチルシラン(0.03ml,0.22mmol)及びジブチル錫オキサイド(5.0mg,0.02mmol)の混合物を窒素雰囲気下に110℃で撹拌した。反応を完了するためには更に2時間アジドトリメチルシラン4当量が必要であった。反応混合物を室温まで冷却し、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(30−100%酢酸エチル/ヘキサン→5−25%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−インダン−1−オンが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d),δ8.17(d,2H),7.71(d,2H),7.66(s,1H),3.12(d,1H),2.87(d,1H),2.13(m,1H),1.79(m,1H),1.57−1.46(m,4H),1.41(m,1H),1.24(m,1H),1.18(s,3H),0.90(m,1H)。
【実施例22】
【0151】
【化30】

【0152】
3,5−ジブロモ−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−N−(メチルスルホニル)ベンズアミド
窒素雰囲気下に室温でジクロロメタン(9.6ml)中の3,5−ジブロモ−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}安息香酸(230mg,0.4mmol)の混合物に塩化オキサリル(0.1ml,1.2mmol)を加えた。ジメチルホルムアミド(0.02ml)を加え、出発材料がtlcにより観察されなくなるまで混合物を撹拌した。反応混合物を減圧濃縮すると黄色フォームが得られ、これをテトラヒドロフラン(4.0ml)に溶かした。テトラヒドロフラン(2.0ml)中のメタンスルホンアミド(91mg,0.9mmol)、水素化ナトリウム(60mg,1.5mmol)の混合物を0℃に冷却し、酸塩化物を加えた。反応混合物を室温まで昇温させ、一晩撹拌した。混合物を水でクエンチし、ブラインで洗浄し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると、白色固体が得られた。粗材料をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(100%酢酸エチル→0−20%メタノール/酢酸エチル)に付すと、所望生成物が白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ8.17(s,2H),7.61(s,1H),5.48(s,2H),3.12−2.81(m,2H),2.86(s,3H),2.13−2.06(m,1H),1.70−1.77(m,1H),1.56−1.44(m,4H),1.36−1.34(m,1H),1.25−1.19(m,1H),1.16(s,3H),0.95−0.87(m,1H)。
【実施例23】
【0153】
【化31】

【0154】
N−アセチル−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ベンズアミド
p−トルアミド(1.0g,7.4mmol)、過酸化ベンゾイル(110mg,0.45mmol)、N−ブロモスクシンイミド(1.7g,9.6mmol)を窒素雰囲気下に四塩化炭素(38ml)中、85℃で一晩撹拌した。混合物をUVランプ下に置き、反応を完了させた。混合物を0℃まで冷却後、反応混合物らセライトで濾過した。濾液を水洗し、ジクロロメタンで抽出し、有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗材料をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−85%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、4−(ブロモメチル)ベンズアミド(198mg)が得られた。6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(107mg,0.4mmol)、4−(ブロモメチル)ベンズアミド(99mg,0.46mmol)、炭酸カリウム(72mg,0.5mmol)及びアセトン(6.0ml)の混合物を45℃で一晩撹拌した。反応混合物を減圧濃縮すると粗固体が得られ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(30−100%酢酸エチル/ヘキサン→0−10%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ベンズアミド(98mg)が得られた。4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ベンズアミド(50mg,0.11mmol)とテトラヒドロフラン(1.1ml)の混合物に0℃で水素化ナトリウム(20mg,0.5mmol)を加えた。ジメチルホルムアミド(1.5ml)を加えて固形分を溶け易くした。2時間後に出発材料はtlcにより観察されなくなった。混合物を冷却し、水でクエンチし、ブラインで洗浄し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(15−100%酢酸エチル/ヘキサン→5%メタノール/酢酸エチル)により精製すると、所望生成物がベージュ色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ11.05(s,1H),7.97(d,2H),7.63(d,2H),7.43(s,1H),5.44(s,2H),3.02−2.98(d,1H),2.78−2.75(d,1H),2.35(s,3H),2.09−2.06(m,1H),1.76−1.74(m,1H),1.53−1.41(m,4H),1.33−1.89(m,3H),1.14(s,3H),0.87(m,1H).MS(ESI)497,496(M+Na),474(M)。
【実施例24】
【0155】
【化32】

【0156】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル]メトキシ}インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(170mg,0.6mmol)、5−ブロモ−2−(ブロモメチル)ピリジン(174mg,0.7mmol)、炭酸カリウム(125mg,0.9mmol)及びアセトン(9.5ml)の混合物を40℃まで一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧濃縮した。得られた固体をブラインで洗浄し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮すると、粗材料が得られ、シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−40%酢酸エチル/ヘキサン)により精製した。こうして5−[(5−ブロモピリジン−2−イル)メトキシ]−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチルインダン−1−オン(260mg)が得られた。5−[(5−ブロモピリジン−2−イル)メトキシ]−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチルインダン−1−オン(101mg,0.22mmol)、ジメチルホルムアミド(1.2ml)、シアン化亜鉛(II)(18mg,0.15mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(9.2mg,0.01mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−フェロセン(10.0mg,0.02mmol)の混合物をSmith Creator電磁波装置で150℃まで15分間加熱した。反応混合物をブラインで洗浄し、酢酸エチルで抽出し、有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過した。濾液を集めて減圧濃縮すると、6−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(52mg)が得られた。6−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ニコチノニトリル(76mg,0.2mmol)、トルエン(2.6ml)、アジドトリメチルシラン(0.05ml,0.36mmol)及びジブチル錫オキサイド(8.0mg,0.03mmol)の混合物を110℃まで一晩加熱した。シリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(50−100%酢酸エチル/ヘキサン→0−25%メタノール/酢酸エチル)に付すと、所望生成物が黄褐色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,300MHz)δ9.16(m,1H),8.35(dd,1H),7.63(d,1H),7.46(s,1H),5.44(s,2H),2.80(d,1H),2.79(d,1H),2.06−2.05(m,1H),1.76−1.74(m,1H),1.55−1.42(m,4H),1.33−1.32(m,1H),1.21−1.19(m,1H),1.12(s,3H),0.88−0.86(m,1H).MS(ESI)460(M+2H),458(M)。
【実施例25】
【0157】
【化33】

【0158】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{4−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ブトキシ}インダン−1−オン
4−(4−ブロモブトキシ)ベンゾニトリルを使用して実施例1に概説したと同様の手順に従った。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ7.95(d,2H),7.31(s,1H),7.12(d,2H),4.31(t,2H),4.16(t,2H),2.75(d,1H),2.51(d,1H),2.08−2.05(m,1H),2.00−1.95(m,4H),1.77−1.44(m,1H),1.54−1.17(m,6H),1.14(s,3H),0.87−0.82(m,1H).(ESI):515M
【実施例26】
【0159】
【化34】

【0160】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{4−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ブトキシ}インダン−1−オン
3(4−ブロモブトキシ)ベンゾニトリルを使用して実施例1に概説したと同様の手順に従った。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ7.63−7.59(m,2H),7.49(t,1H),7.33(s,1H),7.12−7.10(m,1H),4.31(t,2H),4.17(t,2H),2.75(d,1H),2.50(d,1H),2.09−2.05(m,1H),2.00−1.96(m,4H),1.77−1.44(m,1H),1.54−1.17(m,6H),1.14(s,3H),0.87−0.84(m,1H).(ESI):515M
【実施例27】
【0161】
【化35】

【0162】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
一般手順A:鈴木カップリング
トルエン/MeOH(10:1,40mL)中の3−ブロモ安息香酸エチル(3g,13.1mmol)、[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−ボロン酸(3g,19.6mmol)、PdCl(PPh(0.46g,0.66mmol)、及び炭酸カリウム(3.6g,26.2mmol)の混合物を80℃で18時間撹拌した。得られた黒色混合物を室温まで冷却し、セライトで濾過し、EtOAc/ブライン混合物に注入した。2層を分離し、水相をEtOAc(3x)で抽出した。有機相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾涸した。EtOAc/ヘキサン混合物を溶離液として残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、3’−(ヒドロキシメチル)ビフェニル−3−カルボン酸エチル3gがオレンジ色油状物として得られた。
【0163】
一般手順B:臭化ベンジル形成
CHCl(50mL)中の3’−(ヒドロキシメチル)ビフェニル−3−カルボン酸エチル(3g,11.7mmol)とトリフェニルホスフィン(4.6g,17.5mmol)の混合物を4℃まで冷却した。次にCHCl(20mL)に溶かした四臭化炭素(5.8g,17.5mmol)を滴下し、得られたオレンジ色混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を除去し、EtOAc/ヘキサン混合物を溶離液として残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、3’−(ブロモメチル)ビフェニル−3−カルボン酸エチル3gが透明油状物として得られた。
【0164】
一般手順C:アルキル化
アセトン(5mL)中の3’−(ブロモメチル)ビフェニル−3−カルボン酸エチル(300mg,0.94mmol)、2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オン(183mg,0.75mmol)、及び炭酸カリウム(194mg,1.41mmol)の混合物を50℃で18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却し、炭酸カリウムを濾別した。濾液を蒸発乾涸し、EtOAc/ヘキサン混合物を溶離液として残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸エチル300mgが透明油状物として得られた。
【0165】
一般手順D:エステル加水分解
LiOH水溶液(HO中1M,2mL)を3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸エチル(300mg,0.62mmol)のTHF(10mL)溶液に滴下した。得られた混合物を50℃まで48時間加熱した。冷却した反応混合物にHCl水溶液(1M,10mL)を注入し、水相をEtOAc(3x)で抽出した。有機相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾涸すると、3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸245mgが白色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.88(bs,1H),7.99(s,1H),7.72(m,2H),7.59(s,1H),7.45(d,1H),7.39(t,1H),7.30(m,2H),6.84(s,1H),5.07(s,2H),2.83(m,1H),2.40(m,2H),2.29(s,3H),1.95(m,1H),1.90(s,3H),1.59(m,1H),1.36−1.21(m,5H),1.12(m,1H),0.79(m,1H).MS(ESI)455(M+1)。
【実施例28】
【0166】
【化36】

【0167】
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチン酸
一般手順Aに記載したように5−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ニコチン酸エチルを合成した。
【0168】
一般手順E:光延カップリング
THF(10mL)中の5−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]ニコチン酸エチル(400mg,1.56mmol)、2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オン(568mg,2.33mmol)、(E)−ジアゼン−1,2−ジカルボン酸ジ−tert−ブチル(713mg,3.12mmol)、及びトリフェニルホスフィン(812mg,3.12mmol)の混合物を室温で18時間撹拌した。溶媒を除去し、EtOAc/ヘキサン混合物を溶離液として残渣をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにより精製すると、5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチン酸エチルが黄色油状物として得られた。一般手順Dに記載したように5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ9.14(s,1H),9.08(s,1H),8.50(s,1H),7.92(s,1H),7.80(s,1H),7.59(d,2H),7.08(s,1H),5.31(s,2H),3.10(m,1H),2.64(m,2H),2.53(s,3H),2.19(m,1H),2.13(s,3H),1.84(m,1H),1.58−1.38(m,5H),1.36(m,1H),1.02(m,1H).MS(ESI)456(M+1)。
【実施例29】
【0169】
【化37】

【0170】
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−({3−[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン
一般手順A及びEに記載したように5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチノニトリルを合成した。
【0171】
一般手順F:テトラゾール形成
トルエン(10mL)中の5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチノニトリル(200mg,0.46mmol)、アジド(トリメチル)シラン(2mL)、及び触媒量のジブチル(オキソ)スタナンの混合物を24時間還流した。溶媒をを除去し、残渣を分取HPLCにより精製すると、2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−({3−[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン78mgが黄色固体として得られた。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ9.22(s,1H),9.12(s,1H),8.68(s,1H),7.97(s,1H),7.83(m,1H),7.63(m,2H),7.09(s,1H),5.32(s,2H),3.11(m,1H),2.67(m,2H),2.53(s,3H),2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.82(m,1H),1.58−1.32(m,6H),1.05(m,1H).MS(ESI)480(M+1)。
【実施例30】
【0172】
【化38】

【0173】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−({3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン
一般手順G:O結合ビフェニル形成
DMF中の4−フルオロベンゾニトリル(8g,66mmol)、3−ヒドロキシメチルフェノール(12.3g,99mmol)、及びKCO(18g,132mmol)の混合物を110℃まで14時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、1M NaOH(4x)、ブラインで洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。得られた褐色粗油状物をそれ以上精製せずに使用した。6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順B、C、及びFに従って標記化合物の合成を完了した。MS(ESI)549.14(M)。
【実施例31】
【0174】
【化39】

【0175】
6−クロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−({3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンとPd/Cの混合物をHバルーン下にMeOH中で撹拌した。24時間後に反応混合物をセライトパッドで濾過し、濃縮した。粗残渣を逆相分取HPLCクロマトグラフィーにより精製すると、6−クロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンか無色固体として得られた。4−フルオロベンゾニトリルと6−クロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順G,B,C,及びFに従って標記化合物の合成を完了した。MS(ESI)515.14(M)。
【実施例32】
【0176】
【化40】

【0177】
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン
3−ブロモベンゾニトリルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びFに記載したように2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オンを合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ8.36(s,1H),8.05(d,1H),7.92(d,1H),7.88(s,1H),7.7.1−7.76(m,2H),7.55−7.60(m,2H),7.09(s,1H),5.28(s,2H),3.0−3.2(m,1H),2.64−2.70(m,2H),2.53(s,3H),2.18−2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.82−1.84(m,1H),1.45−1.58(m,5H),1.31−1.36(m,1H),1.01−1.03(m,1H).MS(ESI)479.96(M+1)。
【実施例33】
【0178】
【化41】

【0179】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.00(bs,1H),8.05(d,2H),7.86(s,1H),7.82(d,2H),7.73(d,1H),7.56(m,2H),7.08(s,1H),5.30(s,2H),3.10(m,1H),2.67(m,2H),2.53(s,3H),2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.85(m,1H),1.60−1.46(m,5H),1.35(m,1H),1.04(m,1H).MS(ESI)455(M+1)。
【実施例34】
【0180】
【化42】

【0181】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ8.18(s,1H),7.85(d,1H),7.79(s,1H),7.65(d,1H),7.57(d,1H),7.51(t,1H),7.46(m,2H),7.36(t,1H),5.43(s,2H),3.01(d,1H),2.99(d,1H),2.06(m,1H),1.72(m,1H),1.58−1.40(m,4H),1.32(m,1H),1.18(m,1H),1.12(s,3H),0.85(m,1H).MS(ESI)509(M+1)。
【実施例35】
【0182】
【化43】

【0183】
3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ブロモ安息香酸エチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2,6,7−トリメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.0(br s,1H),8.05(d,2H),7.89(br s,1H),7.83(d,2H),7.73(dt,1H),7.54−7.58(m,2H),7.08(s,1H),5.30(s,2H),2.92(d,1H),2.65(d,1H),2.51(s,3H),2.14(s,3H),2.05−2.09(m,1H),1.74−1.76(m,1H),1.38−1.54(m,4H),1.29−1.35(m,1H),1.18−1.28(m,1H),1.11(s,3H),0.80−0.85(m,1H).MS(ESI)470.15(M+1)。
【実施例36】
【0184】
【化44】

【0185】
3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
3−ヨード安息香酸エチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2,6,7−トリメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.0(br s,1H),8.23(t,1H),7.94−7.98(m,2H),7.84(s,1H),7.70(dt,1H),7.63(t,1H),7.53−7.56(m,2H),7.08(s,1H),5.31(s,2H),2.90(d,1H),2.65(d,1H),2.54(s,3H),2.09(s,3H),2.05−2.09(m,1H),1.73−1.76(m,1H),1.38−1.54(m,4H),1.29−1.35(m,1H),1.18−1.28(m,1H),1.09(s,3H),0.82−0.84(m,1H).MS(ESI)470.12(M+1)。
【実施例37】
【0186】
【化45】

【0187】
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[4’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン
4−ブロモベンゾニトリルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びFに記載したように2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[4’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オンを合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ8.16(d,2H),7.95(d,2H),7.89(s,1H),7.76(dt,1H),7.52−7.59(m,2H),7.09(s,1H),5.36(s,2H),3.07−3.17(m,1H),2.64−2.71(m,2H),2.51(s,3H),2.17−2.21(m,1H),2.15(s,3H),1.84−1.85(m,1H),1.46−1.60(m,5H),1.34−1.40(m,1H),1.03−1.05(m,1H).MS(ESI)480.15(M+1)。
【実施例38】
【0188】
【化46】

【0189】
3−(4−{4−[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]ブトキシ}フェニル)プロパン酸
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オン(100mg,0.33mmol)、3−[4−(4−ブロモブトキシ)フェニル]プロパン酸メチル(105mg,0.33mmol)、炭酸カリウム(136mg,0.99mmol)及びアセトン(3.3ml)の混合物を一晩45℃に加熱した。反応混合物を冷却し、1.0N HCl水溶液でpH1まで酸性化した後に酢酸エチルで抽出した。有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。得られた粗油状物をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−20%酢酸エチル/ヘキサン)により精製すると、3−(4−{4−[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]ブトキシ}フェニル)プロパン酸メチル(118mg)が得られた。3−(4−{4−[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]ブトキシ}フェニル)プロパン酸メチル(105mg,0.2mmol)、テトラヒドロフラン(4.0ml)及び2.0N水酸化ナトリウム水溶液(4.0ml)の混合物をtlcにより出発材料が観察されなくなるまで室温で撹拌した。反応混合物を1.0N HCl水溶液でpH1まで酸性化し、酢酸エチルで抽出した。有機抽出相を合わせて硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗材料をシリカゲルフラッシュクロマトグラフィー(0−100%酢酸エチル/ヘキサン)に付すと、所望生成物が白色固体として得られた。H NMR(CDCl,300MHz)δ7.13(d,2H),6.85(m,3H),4.20(t,2H),4.08(t,2H),3.00−2.97(d,1H),2.92(t,1H),2.71−2.65(m,2H),2.12(m,1H),2.12−2.03(m,4H),1.86−1.83(m,1H),1.61−1.50(m,5H),1.24−1.22(m,1H),1.23(s,3H),0.90(m,1H).MS(ESI)541(M+Na)。
【実施例39】
【0190】
【化47】

【0191】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ブロモ安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ7.95(d,2H),7.81(s,1H),7.68(d,1H),7.58(d,2H),7.52(t,1H),7.49(d,2H),5.42(s,2H),3.00(d,1H),2.77(d,1H),2.07(m,1H),1.75(m,1H),1.55−1.42(m,4H),1.33(m,1H),1.19(m,1H),1.14(s,3H),0.85(m,1H).MS(ESI)509(M+1)。
【実施例40】
【0192】
【化48】

【0193】
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸
5−ブロモピリジン−2−カルボン酸エチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,E,及びDに記載したように5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ9.04(s,1H),8.28(d,1H),8.14(d,1H),7.93(s,1H),7.80(m,1H),7.59(d,2H),7.08(s,1H),5.30(s,2H),3.08(m,1H),2.66(m,2H),2.52(s,3H),2.20(m,1H),2.13(s,3H),1.83(m,1H),1.59−1.31(m,6H),1.02(m,1H)。
【実施例41】
【0194】
【化49】

【0195】
4−(3−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸
4−フルオロ安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2,6,7−トリメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順G,B,C,及びDに従って4−(3−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸を合成した。MS(ESI)526.85(M+1)。
【実施例42】
【0196】
【化50】

【0197】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−N−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−カルボキサミド
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸(200mg,0.44mmol)のジクロロメタン(10ml)溶液に室温で撹拌下に塩化オキサリル(0.19m1,2.2mmol)と次いでジメチルホルムアミド数滴(0.05ml)を加えた。室温で4時間撹拌後に反応混合物を減圧濃縮すると、酸塩化物が黄色固体として得られた。酸塩化物をテトラヒドロフラン(10ml)に溶かし、0℃に冷却した水素化ナトリウム(176mg,4.4mmol)、メタンスルホンアミド(418mg,4.4mmol)及びテトラヒドロフラン(5.0ml)の溶液に撹拌下に一度に加えた。反応混合物を室温まで一晩昇温させた後、1M HClでクエンチし、酢酸エチルで希釈した。層分離し、有機相をブライン(2x30ml)で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濃縮した。粗残渣を逆相分取HPLCクロマトグラフィーにより精製すると標記化合物が無色固体として得られた。H NMR(CDCl,500MHz)δ9.08(s,1H),8.13(s,1H),7.86(t,1H),7.75(s,1H),7.55−7.64(m,2H),7.51−7.54(m,2H),6.94(s,1H),5.15(s,2H),3.46(s,3H),3.22−3.32(m,3H),2.67(s,3H),2.29(s,3H),1.95−2.05(m,2H),1.65−1.82(m,5H),1.48−1.52(m,2H)。
【実施例43】
【0198】
【化51】

【0199】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ−2−メチル安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(CDCl,500MHz)δ8.02(d,1H),7.45(m,3H),7.37(s,1H),7.33(t,1H),7.28(d,1H),6.79(s,1H),5.19(s,2H),3.08(m,1H),2.71(m,2H),2.62(s,3H),2.50(s,3H),2.33(m,1H),2.20(s,3H),1.91(m,1H),1.65−1.59(m,5H),1.40(m,1H),1.06(m,1H).MS(ESI)469(M+1)。
【実施例44】
【0200】
【化52】

【0201】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸
4−ブロモ−2−メチル安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(CDCl,500MHz)δ8.17(d,1H),7.70(s,1H),7.61(d,1H),7.51(m,4H),6.80(s,1H),5.21(s,2H),3.09(m,1H),2.76−2.69(m,5H),2.63(s,3H),2.32(m,1H),2.22(s,3H),1.93(m,1H),1.65−1.51(m,5H),1.40(m,1H),1.06(m,1H).MS(ESI)469(M+1)。
【実施例45】
【0202】
【化53】

【0203】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸
4−ブロモ−3−メチル安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(CDCl,500MHz)δ8.04(s,1H),7.99(d,1H),7.49(m,2H),7.41(s,1H),7.35(d,1H),7.32(d,1H),6.79(s,1H),5.20(s,2H),3.06(m,1H),2.71(m,2H),2.62(s,3H),2.33(m,4H),2.20(s,3H),1.91(m,1H),1.64−1.51(m,5H),1.39(m,1H),1.06(m,1H).MS(ESI)469(M+1)。
【実施例46】
【0204】
【化54】

【0205】
4−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
5−ブロモ−2−クロロ安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように4−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(CDCl,500MHz)δ8.25(s,1H),7.70(d,1H),7.66(s,1H),7.56(m,2H),7.50(m,2H),6.79(s,1H),5.20(s,2H),3.07(m,1H),2.72(m,2H),2.62(s,3H),2.33(m,1H),2.22(s,3H),1.92(m,1H),1.64−1.51(m,5H),1.39(m,1H),1.06(m,1H).MS(ESI)489(M)。
【実施例47】
【0206】
【化55】

【0207】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メチルビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ−4−メチル安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メチルビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(CDCl,500MHz)δ8.00(m,2H),7.48(m,2H),7.39(m,2H),7.32(d,1H),6.79(s,1H),5.19(s,2H),3.05(m,1H),2.71(m,2H),2.62(s,3H),2.33(s,3H),2.20(s,3H),1.92(m,1H),1.65−1.51(m,6H),1.39(m,1H),1.06(m,1H).MS(ESI)469(M+1)。
【実施例48】
【0208】
【化56】

【0209】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ8.05(d,2H),7.88(s,1H),7.82(d,2H),7.76(d,1H),7.56(m,2H),7.47(s,1H),5.76(s,2H),3.20(m,1H),2.77(m,2H),2.20(m,1H),1.85(m,1H),1.61−1.47(m,5H),1.35(m,1H),1.10(m,1H).MS(ESI)495(M)。
【実施例49】
【0210】
【化57】

【0211】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2−イソプロピルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.07(bs,1H),8.12(d,2H),7.97(s,1H),7.91(d,2H),7.84(m,1H),7.65(m,2H),7.58(s,1H),5.52(s,2H),3.19(m,1H),2.93(d,1H),2.82(m,1H),2.31(m,1H),1.06(d,3H),0.81(d,3H).MS(ESI)469(M)。
【実施例50】
【0212】
【化58】

【0213】
3’−{[(6,7−ジクロロ−1−オキソ−2−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2−プロピルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−1−オキソ−2−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.99(bs,1H),8.05(d,2H),7.88(s,1H),7.82(d,2H),7.75(m,1H),7.58(m,2H),7.48(s,1H),5.45(s,2H),3.26(m,2H),2.72(m,2H),1.75(m,1H),1.38(m,2H),0.89(t,3H).MS(ESI)469(M)。
【実施例51】
【0214】
【化59】

【0215】
5−({2−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)−2−シクロペンチル−6,7−ジメチルインダン−1−オン
対応する酸のボラン還元により4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェノールを製造した。その後、4−クロロ−3−(ヒドロキシメチル)フェノールと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順G,B,C,及びFに従って標記化合物の合成を完了した。MS(ESI)528.99(M)。
【実施例52】
【0216】
【化60】

【0217】
4−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸
4−フルオロ安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順G,B,C,及びDに従って4−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−フェノキシ)安息香酸を合成した。MS(ESI)471.03(M+1)。
【実施例53】
【0218】
【化61】

【0219】
4−(3−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシメチル}フェノキシ)安息香酸
4−フルオロ安息香酸メチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順G,B,C,及びDに従って4−(3−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)−安息香酸を合成した。MS(ESI)485.05(M+1)。
【実施例54】
【0220】
【化62】

【0221】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2,2−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.99(bs,1H),8.O5(d,2H),7.89(s,1H),7.83(d,2H),7.76(d,1H),7.58(m,2H),7.49(s,1H),5.45(s,2H),2.97(s,2H),1.14(s,6H)。
【実施例55】
【0222】
【化63】

【0223】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−メチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−2−フェニルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2−メチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.99(bs,1H),8.06(d,2H),7.90(s,1H),7.83(d,2H),7.76(m,1H),7.58(m,3H),7.30(m,2H),7.26(m,3H),5.47(s,2H),3.52(d,1H),3.32(d,1H),1.57(s,3H).MS(ESI)517(M+1)。
【実施例56】
【0224】
【化64】

【0225】
3’−{[(2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.03(bs,1H),8.10(d,2H),7.93(s,1H),7.86(d,2H),7.80(m,1H),7.62(m,2H),7.53(s,1H),5.48(s,2H),3.36(s,2H),2.95(m,2H),2.16(m,1H),1.77(m,1H),1.66−1.35(m,6H),1.22(m,3H),0.90(m,2H),0.82(t,3H).MS(ESI)551(M)。
【実施例57】
【0226】
【化65】

【0227】
3’−({[6,7−ジクロロ−2−(シクロペンチルメチル)−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]オキシ}メチル)ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと6,7−ジクロロ−2−(シクロペンチルメチル)−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−({[6,7−ジクロロ−2−(シクロペンチルメチル)−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]オキシ}メチル)ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.77(bs,1H),7.83(d,2H),7.68(s,1H),7.62(d,2H),7.55(d,1H),7.37(m,2H),7.28(s,1H),5.24(s,2H),2.92(d,1H),2.66(d,1H),1.49−1.12(m,9H),0.91(s,3H),0.83(m,1H),0.74(m,1H)。
【実施例58】
【0228】
【化66】

【0229】
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
4−ヨード安息香酸エチルと7−クロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C及びDに記載したように3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.99(bs,1H),8.04(d,2H),7.86(s,1H),7.82(d,2H),7.74(m,1H),7.56(m,2H),7.25(s,1H),5.35(s,2H),3.14(m,1H),2.73(m,2H),2.26(s,3H),2.19(m,1H),1.84(m,1H),1.60−1.46(m,5H),1.34(m,1H),1.05(m,1H)。
【実施例59】
【0230】
【化67】

【0231】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−フルオロビフェニル−3−カルボン酸
2−[3−(ブロモメチル)フェニル]−5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナンとシクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順Cに従って2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンを合成した。2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと3−ブロモ−4−フルオロ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順Aに従って3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−フルオロビフェニル−3−カルボン酸メチルを合成した。3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−フルオロビフェニル−3−カルボン酸メチルから一般手順Dに従って3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−フルオロビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.15(bs,1H),8.06(d,1H),7.99(m,1H),7.70(s,1H),7.55(m,3H),7.45(t,1H),7.06(s,1H),5.29(s,2H),3.10(m,1H),2.65(m,2H),2.51(s,3H),2.18(m,1H),2.12(s,3H),1.82(m,1H),1.58−1.44(m,5H),1.32(m,1H),1.02(m,1H).MS(ESI)473(M+1)。
【実施例60】
【0232】
【化68】

【0233】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−フルオロビフェニル−4−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと4−ブロモ−3−フルオロ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−フルオロビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.32(bs,1H),7.87(d,1H),7.80(d,1H),7.74(s,1H),7.70(t,1H),7.59(m,3H),7.08(s,1H),3.09(m,1H),2.65(m,2H),2.53(s,3H),2.19(m,1H),2.14(s,3H),1.84(m,1H),1.60−1.46(m,5H),1.35(m,1H),1.04(m,1H).MS(ESI)473(M+1)。
【実施例61】
【0234】
【化69】

【0235】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メトキシビフェニル−3−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと3−ブロモ−4−メトキシ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メトキシビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.73(bs,1H),7.96(d,1H),7.86(d,1H),7.62(s,1H),7.48(m,3H),7.24(d,1H),7.08(s,1H),5.28(s,2H),3.85(s,3H),3.10(m,1H),2.67(m,2H),2.53(s,3H),2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.85(m,1H),1.61−1.35(m,6H),1.04(m,1H).MS(ESI)485(M+1)。
【実施例62】
【0236】
【化70】

【0237】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2,6−ジメトキシビフェニル−4−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと4−ブロモ−3,5−ジメトキシ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2,6−ジメトキシビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.03(bs,1H),7.35(m,2H),7.27(s,1H),7.22(s,2H),7.14(m,1H),6.98(s,1H),5.15(s,2H),3.64(s,6H),2.99(m,1H),2.57(m,2H),2.44(s,3H),2.11(m,1H),2.04(s,3H),1.75(m,1H),1.51−1.27(m,6H),0.96(m,1H).MS(ESI)515(M+1)。
【実施例63】
【0238】
【化71】

【0239】
3−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと4−ブロモ−2−クロロ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.40(bs,1H),7.92(d,1H),7.88(s,1H),7.86(s,1H),7.75(m,2H),7.56(m,2H),7.08(s,1H),5.30(s,2H),3.09(m,1H),2.66(m,2H),2.53(s,3H),2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.84(m,1H),1.60−1.34(m,6H),1.05(m,1H).MS(ESI)489(M)。
【実施例64】
【0240】
【化72】

【0241】
4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
5−ブロモ−2−クロロ安息香酸メチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.53(bs,1H),8.07(d,1H),7.87(s,1H),7.86(d,1H),7.73(m,1H),7.66(d,1H),7.55(m,2H),7.48(s,1H),5.44(s,2H),3.21(m,1H),2.80(m,2H),2.19(m,1H),1.84(m,1H),1.61−1.46(m,5H),1.36(m,1H),1.08(m,1H).MS(ESI)529(M)。
【実施例65】
【0242】
【化73】

【0243】
4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
5−ブロモ−2−クロロ安息香酸メチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(MeOD,500MHz)δ8.11(s,1H),7.82(s,1H),7.77(d,1H),7.66(m,1H),7.59(d,1H),7.54(m,2H),7.30(s,1H),5.40(s,2H),3.08(d,1H),2.79(d,1H),2.18(m,1H),1.83(m,1H),1.64−1.41(m,5H),1.28(m,1H),1.22(s,3H),0.91(m,1H).MS(ESI)543(M)。
【実施例66】
【0244】
【化74】

【0245】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルと2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6,7−ジメチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.44(bs,1H),8.08(s,1H),7.88(s,1H),7.85(d,1H),7.75(m,1H),7.68(d,1H),7.57(d,2H),7.09(s,1H),5.32(s,2H),3.10(m,1H),2.66(m,2H),2.54(s,3H),2.21(m,1H),2.14(s,3H),1.85(m,1H),1.60−1.33(m,6H),1.04(m,1H).MS(ESI)473(M+1)。
【実施例67】
【0246】
【化75】

【0247】
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.44(bs,1H),8.10(s,1H),7.93(s,1H),7.86(d,1H),7.79(m,1H),7.69(d,1H),7.58(d,2H),7.48(s,1H),5.45(s,2H),3.02(d,1H),2.79(d,1H),2.06(m,1H),1.75(m,1H),1.55−1.42(m,4H),1.33(m,1H),1.20(m,1H),1.15(s,3H),0.86(m,1H).MS(ESI)527(M)。
【実施例68】
【0248】
【化76】

【0249】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと5−ブロモ−2−ヒドロキシ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ8.07(s,1H),7.85(d,1H),7.74(s,1H),7.61(d,1H),7.50(t,1H),7.45(d,1H),7.07(m,2H),5.29(s,2H),3.09(m,1H),2.65(m,2H),2.53(s,3H),2.19(m,1H),2.14(s,3H),1.84(m,1H),1.60−1.44(m,6H),1.04(m,1H).MS(ESI)471(M+1)。
【実施例69】
【0250】
【化77】

【0251】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−メトキシビフェニル−3−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと5−ブロモ−2−メトキシ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−メトキシビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.75(bs,1H),7.94(s,1H),7.83(d,1H),7.76(s,1H),7.63(d,1H),7.50(t,1H),7.46(d,1H),7.25(d,1H),7.07(s,1H),5.29(s,2H),3.89(s,3H),3.09(m,1H),2.65(m,2H),2.53(s,3H),2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.83(m,1H),1.60−1.34(m,6H),1.04(m,1H)。
【実施例70】
【0252】
【化78】

【0253】
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボン酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ12.75(bs,1H),7.86(s,1H),7.77(s,1H),7.73(s,1H),7.60(d,1H),7.49(t,1H),7.44(d,1H),7.07(s,1H),5.76(s,2H),4.67(t,2H),3.28(t,2H),3.07(m,1H),2.66(m,2H),2.53(s,3H),2.20(m,1H),2.14(s,3H),1.84(m,1H),1.59−1.34(m,6H),1.04(s,1H).MS(ESI)497(M+1)。
【実施例71】
【0254】
【化79】

【0255】
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ安息香酸エチルと7−クロロ2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ8.23(s,1H),7.95(m,2H),7.85(s,1H),7.71(d,1H),7.67(t,1H),7.55(m,2H),7.27(s,1H),5.37(s,2H),3.16(m,1H),2.75(m,2H),2.27(s,3H),2.19(m,1H),1.85(m,1H),1.60−1.34(m,6H),1.06(m,1H).MS(ESI)475(M)。
【実施例72】
【0256】
【化80】

【0257】
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸
3−ブロモ−5−フルオロ安息香酸メチルと7−クロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.51(bs,1H),8.18(s,1H),7.99(s.1H),7.95(d,1H),7.85(m,1H),7.77(d,1H),7.66(m,2H),7.36(s,1H),5.45(s,2H),3.25(m,1H),2.83(m,2H),2.35(s,3H),2.28(m,1H),1.93(m,1H),1.70−1.42(m,6H),1.15(m,1H).MS(ESI)493(M)。
【実施例73】
【0258】
【化81】

【0259】
4−クロロ−3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸
5−ブロモ−2−クロロ安息香酸メチルと7−クロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−6−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びDに記載したように4−クロロ−3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.39(bs,1H),7.96(s,1H),7.76(s,1H),7.74(s,1H),7.60(m,1H),7.54(d,1H),7.44(m,2H),7.14(s,1H),5.23(s,2H),3.04(m,1H),2.63(m,2H),2.14(s,3H),2.06(m,1H),1.73(m,1H),1.49−1.21(m,6H),0.94(m,1H).MS(ESI)509(M)。
【実施例74】
【0260】
【化82】

【0261】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−フルオロビフェニル−3−カルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと5−ブロモ−2−フルオロ安息香酸メチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−フルオロビフェニル−3−カルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ13.45(bs,1H),8.19(m,1H),8.02(m,1H),7.87(s,1H),7.73(d,1H),7.59(m,2H),7.50(t,1H),7.14(s,1H),3.15(m,1H),2.73(m,2H),2.59(s,3H),2.26(m,1H),2.20(s,3H),1.89(m,1H),1.66−1.51(m,5H),1.41(m,1H),1.10(m,1H).MS(ESI)473(M+1)。
【実施例75】
【0262】
【化83】

【0263】
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3,4−ジカルボン酸
2−シクロペンチル−5−{[3−(5,5−ジメチル−1,3,2−ジオキサボリナン−2−イル)ベンジル]オキシ}−6,7−ジメチルインダン−1−オンと4−ブロモフタル酸ジメチルを出発材料として使用して一般手順A及びDに記載したように3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3,4−ジカルボン酸を合成した。H NMR(DMSO−d,500MHz)δ7.72(s,1H),7.69(d,1H),7.66(s,1H),7.61(d,1H),7.54(m,1H),7.34(m,2H),6.87(s,1H),5.10(s,2H),2.88(m,1H),2.45(m,2H),2.31(s,3H),1.98(m,1H),1.92(s,3H),1.61(m,1H),1.38−1.23(m,5H),1.14(m,1H),0.82(m,1H).MS(ESI)499(M+1)。
【実施例76】
【0264】
【化84】

【0265】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン
3−ブロモベンゾニトリルと6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−ヒドロキシ−2−メチルインダン−1−オンを出発材料として使用して一般手順A,B,C,及びFに記載したように6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オンを合成した。MS(ESI)534.83(M+1)。
【0266】
以上、所定の特定態様について本発明を記載及び例証したが、当業者に自明の通り、本発明の精神と範囲から逸脱せずに手順及びプロトコールの各種応用、変更、変形、置き換え、削除又は付加を行うことができる。例えば、上記本発明の化合物で任意適応症を治療する哺乳動物の応答の変動の結果として、上記に記載した特定用量以外の有効用量を適用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I:
【化1】

[式中、
Aはフェニル又はピリジルであり;
Wは、
(1)テトラゾリル、
(2)COH、
(3)NHSO1−6アルキル、
(4)NHSO−フェニル(式中、フェニルは置換されていないか又はC1−6アルキルで置換されている)、及び
(5)CONHCO−C1−6アルキルから構成される群から選択され;
Xは、
(1)−O−、
(2)−S−、及び
(3)結合;
(4)−O−フェニル−、
(5)−S−フェニル−、及び
(6)−フェニル−から構成される群から選択され;
Yは、
(1)−O−、
(2)−NH(CO)−、及び
(3)結合から構成される群から選択され;
1a及びR1bは、
(1)水素、
(2)置換されていないか又は、
(a)ハロゲン、
(b)ヒドロキシル、及び
(c)フェニル(前記フェニルは置換されていないか又はハロゲン、シアノ、CF、ヒドロキシル、C1−6アルキル、及びOC1−6アルキルから独立して選択される1〜5個の置換基で置換されている)から選択される置換基で置換されたC1−6アルキル、
(3)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはフェニルで置換されたC3−7シクロアルキル、並びに
(4)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、CF、C1−6アルキル、及びOC1−6アルキル(前記C1−6アルキル及びOC1−6アルキルは直鎖又は分岐鎖であり、場合により1〜5個のハロゲンで置換されている)から独立して選択される1〜5個の置換基で置換されたフェニルから構成される群から独立して選択され;
は、
(1)ハロゲン、
(2)ヒドロキシル、
(3)OC1−6アルキル、及び
(4)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはフェニルで置換されたC1−6アルキルから構成される群から選択され;
は、
(1)ハロゲン、及び
(2)置換されていないか又はハロゲン、ヒドロキシルもしくはフェニルで置換されたC1−6アルキルから構成される群から選択され;
は複数の置換基を含んでいてもよく、
(1)水素、
(2)ハロゲン、
(3)C1−6アルキル、及び
(4)−O−C1−6アルキルから構成される群から独立して選択されるか、
あるいはRは隣接炭素原子を介してフェニル環と結合してジヒドロフラニル環を形成してもよく;
mは0、1、2及び3から選択される整数であり;
nは0、1、2、3、4、5及び6から選択される整数である]の化合物並びにその医薬的に許容可能な塩及びその個々のジアステレオマー。
【請求項2】
Aがフェニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
Aがピリジルである請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
WがCOHである請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
Xが結合であり、Yが−O−である請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
Xが−O−フェニル−である請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Xが−フェニル−である請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
1aがC1−6アルキルである請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
1aがC5−6シクロアルキルである請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
1aがフェニルである請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
1bが水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
1bがC1−6アルキルである請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
がクロロであり、Rがクロロである請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
が水素又はブロモである請求項1に記載の化合物。
【請求項15】
mが0である請求項1に記載の化合物。
【請求項16】
nが1である請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
nが2である請求項1に記載の化合物。
【請求項18】
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−プロポキシ}−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェノキシ]−エトキシ}−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[5−(2H−テトラゾール−5−イル)−ペンチルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−プロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ブトキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニルエチニル]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{2−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−エチル}−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
2−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシ)−N−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−アセトアミド;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチルメチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[3−(1H−テトラゾール−5−イル)−プロポキシ]−インダン−1−オン;
4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−安息香酸;
6,7−ジクロロ−2−メチル−2−フェニル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−ベンジルオキシ]−インダン−1−オン;
N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−メタンスルホンアミド;
N−[4−(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−インダン−5−イルオキシメチル)−ベンゾイル]−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−[4−(1H−テトラゾール−5−イル)−フェニル]−インダン−1−オン;
3,5−ジブロモ−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−N−(メチルスルホニル)ベンズアミド;
N−アセチル−4−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ベンズアミド;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−2−イル]メトキシ}インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{4−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ブトキシ}インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{4−[3−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ブトキシ}インダン−1−オン;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ニコチン酸;
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−({3−[5−(1H−テトラゾール−5−イル)ピリジン−3−イル]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−({3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン;
6−クロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−({3−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)インダン−1−オン;
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−5−{[4’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オン;
3−(4−{4−[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]ブトキシ}フェニル)プロパン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)ピリジン−2−カルボン酸;
4−(3−{[(2−シクロペンチル−2,6,7−トリメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−N−(メチルスルホニル)ビフェニル−3−カルボキサミド;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−3−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−メチルビフェニル−4−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メチルビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−イソプロピル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−1−オキソ−2−プロピル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
5−({2−クロロ−5−[4−(2H−テトラゾール−5−イル)フェノキシ]ベンジル}オキシ)−2−シクロペンチル−6,7−ジメチルインダン−1−オン;
4−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸;
4−(3−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェノキシ)安息香酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2,2−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−メチル−1−オキソ−2−フェニル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−ブチル−6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−({[6,7−ジクロロ−2−(シクロペンチルメチル)−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル]オキシ}メチル)ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2−フルオロビフェニル−4−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−6−メトキシビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−2,6−ジメトキシビフェニル−4−カルボン酸;
3−クロロ−3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−4−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−ヒドロキシビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−メトキシビフェニル−3−カルボン酸;
5−(3−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−2,3−ジヒドロ−1−ベンゾフラン−7−カルボン酸;
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−5−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
4−クロロ−3’−{[(7−クロロ−2−シクロペンチル−6−メチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}−4−フルオロビフェニル−3−カルボン酸;
3’−{[(2−シクロペンチル−6,7−ジメチル−1−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−5−イル)オキシ]メチル}ビフェニル−3,4−ジカルボン酸;
6,7−ジクロロ−2−シクロペンチル−2−メチル−5−{[3’−(2H−テトラゾール−5−イル)ビフェニル−3−イル]メトキシ}インダン−1−オンから構成される群から選択される化合物;及びその医薬的に許容可能な塩。
【請求項19】
不活性キャリヤーと請求項1に記載の化合物を含有する医薬組成物。
【請求項20】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与することを含む哺乳動物におけるメタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強方法。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物を医薬キャリヤー又は希釈剤と配合する段階を含む、哺乳動物におけるメタボトロピックグルタミン酸受容体活性の増強用医薬の製造方法。
【請求項22】
施療を要する哺乳動物患者におけるグルタミン酸機能低下に伴う神経精神障害の治療、抑制、改善又は危険低減方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を前記患者に投与することを含む前記方法。
【請求項23】
施療を要する哺乳動物患者における不安症の治療、抑制、改善又は危険低減方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を前記患者に投与することを含む前記方法。
【請求項24】
施療を要する哺乳動物患者における鬱病の治療、抑制、改善又は危険低減方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を前記患者に投与することを含む前記方法。
【請求項25】
施療を要する哺乳動物患者における片頭痛の治療、抑制、改善又は危険低減方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を前記患者に投与することを含む前記方法。
【請求項26】
施療を要する哺乳動物患者における統合失調症の治療、抑制、改善又は危険低減方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を前記患者に投与することを含む前記方法。
【請求項27】
施療を要する哺乳動物患者における癲癇の治療、抑制、改善又は危険低減方法であって、治療有効量の請求項1に記載の化合物を前記患者に投与することを含む前記方法。

【公表番号】特表2008−508306(P2008−508306A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523825(P2007−523825)
【出願日】平成17年7月26日(2005.7.26)
【国際出願番号】PCT/US2005/026867
【国際公開番号】WO2006/015158
【国際公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【出願人】(390023526)メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド (924)
【氏名又は名称原語表記】MERCK & COMPANY INCOPORATED
【Fターム(参考)】