説明

メラノコルチン−4レセプター結合化合物およびその使用方法

式XVII:(XVII)のMC4−R結合化合物が提供され、ここでLは、連結基であり、P、P、P、P、Z、Z、Z、Z、Z、t、s、およびRは本明細書中に記載されるとおりである。MC4−R関連障害(例えば、体重減少に関連する障害)を処置するためにこの化合物を使用する方法もまた、提供される。本発明はまた、哺乳動物におけるMC4−R関連状態の処置のための薬学的組成物を特徴とする。この薬学的組成物は、薬学的に受容可能なキャリアおよび上記MC4−R結合化合物を含有する。



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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式XVII:
【化1】

の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩であって、ここで:
、P、P、およびPは、各々、置換もしくは非置換の炭素より選択され、ここでP〜Pのうちの1つは、必要に応じて、窒素原子で置換されるか、またはP〜Pを有する環は、P〜Pが一緒に1つの硫黄原子で置換されたチオフェン環であり;
は、CH、またはRで置換された炭素であり;
は、CH、またはRで置換された炭素であり;
、ZおよびZは、各々、独立に、CH、またはRで置換された炭素より選択され;
は、C1〜3アルコキシ、C1〜3ハロアルコキシ、シアノ、C1〜3シアノアルキル、ハロ、C1〜3アルキル、またはC1〜3ハロアルキルであり;
は、ハロ、C1〜3アルキル、C1〜3ハロアルキルであるか、またはRおよびRは、必要に応じてそれらの介在する原子と一緒になって、縮合した5〜6員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成し、該環は、酸素、窒素または硫黄より選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有し;
各Rは、独立に、ハロ、シアノ、トリアルキルシロキシ、C1〜6アルキル、C1〜6ハロアルキル、C1〜6アルコキシ、C1〜6ハロアルコキシ、C1〜6アルキニル、N(R10、(C1〜6アルキル)−N(R10、O(C1〜6アルキル)−N(R10、C1〜6アルキルスルホニル、C1〜6アルキルチオ、もしくはフェニルより選択されるか、または隣接する炭素上の2つのRは、一緒になって、縮合した5〜6員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成し、該環は、酸素、窒素または硫黄より選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有し;
各R10は、独立に、水素、C1〜4アルキルより選択されるか、または同一の窒素上の2つのR10は、それらの介在する窒素と一緒になって、5〜6員環を形成し、該環は、酸素、窒素または硫黄より選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し;
は、共有結合、置換もしくは非置換の1〜2個の炭素、または2つの炭素のうちの1つがそれらに結合した水素と一緒に必要に応じて酸素、N(R10)、もしくは硫黄で置換される2つの炭素のカルボニル鎖であり;
tは、CH、CHR、またはCRであり、そしてsは、CH、CHR、またはCRであるか、またはt−sは、一緒になって、CH=CH、CR=CH、CH=CR、またはCR=CRであり;
、R、R、およびRは、各々、独立に、C1〜4アルキル、C1〜4アルキルカルボニル、C1〜4アルキルカルボキサミドより選択されるか、またはR、R、R、およびRのうちの2つは、それらの介在する原子(単数または複数)と一緒になって、縮合した3〜7員の芳香族環もしくは非芳香族環または3〜7員のスピロ環式環を形成し、該環は、酸素、窒素または硫黄より選択される0〜2個の環ヘテロ原子を有し;
Rは、水素またはC1〜8アルキル、または0〜2個のR11で置換されたC1〜6アルキルカルボニルであるか、またはRおよびRは、それらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環またはピペリジノ環を形成するか、またはRおよびLは、それらの介在する原子と一緒になって、縮合した5員環を形成し、該5員環は、酸素、窒素または硫黄より選択される1〜2個の環ヘテロ原子を有し;
各R11は、独立に、C1〜3アルキル、シアノ、ハロ、ハロアルキル、N(R10、(C=O)N(R10、OC(=O)N(R10、OH、S(C1〜6アルキル)、SO(C1〜6アルキル)、SON(R10、C1〜6アルコキシ、C1〜6アルキルカルボニル、C1〜6アルキルカルボキシル、C1〜6アルコキシカルボニル、C5〜6アリール、C6〜10アリールアルキル、または1個もしくは2個のヘテロ原子を有する3〜6員のヘテロシクリルより選択される、化合物。
【請求項2】
、P、P、およびPが、各々、置換または非置換の炭素より選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素である;
(b)Z、ZおよびZは、各々、CHである;
(c)Zは、Rで置換された炭素である;
(d)Lは、共有結合である;
(e)tは、CHである;
(f)sは、CHである;ならびに
(g)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルである、
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素であり;
(b)Z、ZおよびZは、各々、CHであり;
(c)Zは、Rで置換された炭素であり;
(d)Lは、共有結合であり;
(e)tは、CHであり;
(f)sは、CHであり;そして
(g)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルである、請求項3に記載の化合物。
【請求項5】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素である;
(b)Rは、アルコキシである;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルである;ならびに
(d)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜4アルキルであって、各R11は、独立に、C1〜3アルキル、シアノ、ハロ、C1〜4アルキコキシまたは1個もしくは2個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロシクリルより選択される;
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項3に記載の化合物。
【請求項6】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素であり;
(b)Rは、アルコキシであり;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルであり;そして
(d)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜4アルキルであって、各R11は、独立に、C1〜3アルキル、シアノ、ハロ、C1〜4アルキコキシまたは1個もしくは2個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロシクリルより選択される、請求項4に記載の化合物。
【請求項7】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素であり、Zは、Rで置換された炭素であり、そしてRおよびRは、一緒になって縮合した5〜6員の芳香族環または非芳香族環を形成し、該環は、酸素、窒素または硫黄より選択される0〜2個のヘテロ原子を有する;
(b)ZおよびZは、各々、CHである;
(c)Zは、Rで置換された炭素である;
(d)Lは、共有結合である;
(e)tは、CHである;
(f)sは、CHである;ならびに
(g)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルである、
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項8】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素であり、Zは、Rで置換された炭素であり、そしてRおよびRは、一緒になって縮合した5〜6員の芳香族環または非芳香族環を形成し、該環は、酸素、窒素または硫黄より選択される0〜2個のヘテロ原子を有する;
(b)ZおよびZは、各々、CHであり;
(c)Zは、Rで置換された炭素であり;
(d)Lは、共有結合であり;
(e)tは、CHであり;
(f)sは、CHであり;そして
(g)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素である;
(b)RおよびRは、一緒になって、置換または非置換のベンゾ環、フラノ環、チエノ環、ジオキソロ環を形成する;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルである;ならびに
(d)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜4アルキルであって、各R11は、独立に、C1〜3アルキル、シアノ、ハロ、C1〜4アルキコキシ、または1個もしくは2個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロシクリルより選択される;
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素であり;
(b)RおよびRは、一緒になって、置換または非置換のベンゾ環、フラノ環、チエノ環、ジオキソロ環を形成し;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルであり;そして
(d)Rは、水素、または0〜2個のR11で置換されたC1〜4アルキルであって、各R11は、独立に、C1〜3アルキル、シアノ、ハロ、C1〜4アルキコキシ、または1個もしくは2個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロシクリルより選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項11】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素である;
(b)Z、ZおよびZは、各々、CHである;
(c)Zは、Rで置換された炭素である;
(d)Lは、共有結合である;
(e)tは、CHまたはCHRである;
(f)sは、CHR、またはCRである;ならびに
(g)Rは、水素または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルであり、
ここでRおよびRは、必要に応じて、それらの介在する原子(単数または複数)と一緒になって、縮合した3〜7員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成するか、またはRおよびRは、必要に応じてそれらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する;
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項12】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素であり;
(b)Z、ZおよびZは、各々、CHであり;
(c)Zは、Rで置換された炭素であり;
(d)Lは、共有結合であり;
(e)tは、CHまたはCHRであり;
(f)sは、CHR、またはCRであり;
(g)Rは、水素または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルであり、
ここでRおよびRは、必要に応じて、それらの介在する原子(単数または複数)と一緒になって、縮合した3〜7員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成するか、またはRおよびRは、必要に応じてそれらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素である;
(b)Rは、アルコキシである;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルである;ならびに
(d)sは、CHRであって、ここでRは、Rと一緒になって、縮合した5〜6員の非芳香族環を形成するか、またはRは、Rおよびそれらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する;
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項11に記載の化合物。
【請求項14】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素であり;
(b)Rは、アルコキシであり;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルであり;そして
(d)sは、CHRであって、ここでRは、Rと一緒になって、縮合した5〜6員の非芳香族環を形成するか、またはRは、Rおよびそれらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する、請求項12に記載の化合物。
【請求項15】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素であり、Zは、Rで置換された炭素であり、そしてRおよびRは、一緒になって縮合した5〜6員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成し、該環は、酸素、窒素もしくは硫黄より選択される0〜2個のヘテロ原子を有する;
(b)ZおよびZは、各々、CHである;
(c)Zは、Rで置換された炭素である;
(d)Lは、共有結合である;
(e)tは、CHまたはCHRである;
(f)sは、CHR、またはCRであり、ここでRおよびRは、必要に応じて、それらの介在する原子(単数または複数)と一緒になって、縮合した3〜7員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成する;ならびに
(g)Rは、水素または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルであるか、またはRおよびRは、それらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する;
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項2に記載の化合物。
【請求項16】
以下:
(a)Zは、Rで置換された炭素であり、Zは、Rで置換された炭素であり、そしてRおよびRは、一緒になって縮合した5〜6員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成し、該環は、酸素、窒素もしくは硫黄より選択される0〜2個のヘテロ原子を有し;
(b)ZおよびZは、各々、CHであり;
(c)Zは、Rで置換された炭素であり;
(d)Lは、共有結合であり;
(e)tは、CHまたはCHRであり;
(f)sは、CHR、またはCRであり、ここでRおよびRは、必要に応じて、それらの介在する原子(単数または複数)と一緒になって、縮合した3〜7員の芳香族環もしくは非芳香族環を形成し;そして
(g)Rは、水素または0〜2個のR11で置換されたC1〜8アルキルであるか、またはRおよびRは、それらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素である;
(b)RおよびRは、一緒になって、置換もしくは非置換のベンゾ環、フラノ環、チエノ環、ジオキソロ環を形成する;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルである;ならびに
(d)sは、CHRであって、ここでRは、Rと一緒になって、縮合した5〜6員の非芳香族環を形成するか、またはRは、Rおよびそれらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する;
からなる群より選択される1つ以上の特徴を有する、請求項15に記載の化合物。
【請求項18】
以下:
(a)P、P、およびPは、各々、非置換の炭素であり、Pは、非置換の炭素であるかまたはハロゲンもしくはアルコキシで置換された炭素であり;
(b)RおよびRは、一緒になって、置換もしくは非置換のベンゾ環、フラノ環、チエノ環、ジオキソロ環を形成し;
(c)Rは、ハロ、シアノまたはアルキニルであり;そして
(d)sは、CHRであって、ここでRは、Rと一緒になって、縮合した5〜6員の非芳香族環を形成するか、またはRは、Rおよびそれらの介在する原子と一緒になって、縮合したピロリジノ環もしくはピペリジノ環を形成する、請求項16に記載の化合物。
【請求項19】
以下:
【化2】

【化3】

【化4】

【化5】

【化6】

【化7】

【化8】

からなる群より選択される、化合物。
【請求項20】
請求項1に記載の化合物および薬学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物。
【請求項21】
MC4−R関連障害の処置を必要とする患者におけるMC4−R関連障害を処置する方法であって、該方法は、該患者に、請求項1に記載の式(XVII)の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項22】
MC4−R関連障害の処置を必要とする患者におけるMC4−R関連障害を処置する方法であって、該方法は、該患者に、請求項1に記載の式(XVII)の化合物を含む薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項23】
体重減少障害の処置を必要とすると同定された被験体における体重減少障害を処置する方法であって、該方法は、請求項1に記載の式(XVII)の化合物を投与する工程を包含する、方法。
【請求項24】
前記体重減少障害が、悪液質、加齢関連不随意の体重減少、筋肉減少症(sarcopenia)、異化るいそうまたは食欲不振である、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記悪液質が、癌悪液質、心臓悪液質、慢性病悪液質、またはAIDS悪液質である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
MC4−R活性の阻害を必要とする患者におけるMC4−R活性を阻害する方法であって、該方法は、該患者に、請求項1に記載の式(XVII)の化合物を含む薬学的組成物を投与する工程を包含する、方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2006−527776(P2006−527776A)
【公表日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−521070(P2006−521070)
【出願日】平成16年6月15日(2004.6.15)
【国際出願番号】PCT/US2004/019124
【国際公開番号】WO2005/121100
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(504373750)ジーン ロジック インコーポレイテッド (3)
【Fターム(参考)】