説明

不明瞭なUE認証を用いる信号方式

無線通信ネットワーク中で特定の複数の利用者の機器(UEs )をアドレス指定するために用いられた仮の複数の認証(IDs )を引き出すことに関する技術が説明される。ネットワークの要素においては、あるUEに割り当てられた第1のIDおよび、例えば、塩の価値や、随意的には、当該UEに関する共有された秘密のデータのような付加的な情報は、当該UE向けの第2のIDを得るために変換される。当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータは、例えば、信号方式のメッセージが当該UEに送られる度に更新されてもよい。当該UEに宛てられた信号方式のメッセージは、当該第2のIDに基づいて発生させられ、そして共通のチャンネルを経由して送られる。当該UEにおいては、メッセージは当該共通のチャンネルを経由して受信される。当該第1のIDおよび、例えば、当該受信したメッセージから得られた塩の価値や、随意的には、当該UEに関する共有された秘密のデータのような付加的な情報は、当該第2のIDを得るために変換され、当該第2のIDは当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるかどうかを決定するために用いられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願の開示内容は通信全般に係り、より具体的には仮認証を用いる信号方式の送信についての技術に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信ネットワークは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージ、放送等のような様々な通信サービスを提供するために広く展開されている。無線通信ネットワークは、多くの利用者(ユーザー)の複数の機器(UEs )と通信できるように多数のノードBs (または基地局)を含んでいてもよい。当該複数のUEs には、様々な目的のために、これらの複数のUEs を独自に識別するために用いられた様々な識別子(識別名)または複数の認証(IDs )を割り当てられてもよい。ある事例では、当該複数のUE IDs は、いかなる暗号も用いずに平文で放送されてもよい。これは、盗聴者や攻撃者に対して、メッセージ用の通信チャンネルをモニタリングすること、およびどのメッセージが当該同じUEに時間外に宛てられるかを決定することによって、リンク機能への攻撃の準備を可能ならしめる場合がある。当該リンク機能への攻撃は、特定の複数のUEs へのメッセージにはリンクすることが可能であるかもしれないが、当該複数のUEs についての当該真の素性を決定することができないかもしれない。当該リンク機能への攻撃は、当該複数のUEs の当該位置を突き止めるために用いられる場合があり、また他のより厳しい機密保護(セキュリティ)への攻撃の当該基礎となる場合もある。例えば、当該攻撃者は、どのUE IDが特定のUEに割り当てられたのかということを、そのUEへのコールを開始すること、および複数のどのUE IDs が略同じ当該時刻に用いられるかを監視することにより、決定することができる場合がある。
【0003】
このため、当該分野においては、当該複数のUEs およびネットワークの要素(entity)に過度の計算の負荷を負わせることなく、リンク機能への攻撃を駆除するための技術が必要とされている。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0004】
本出願は、ともに本出願の譲受人に譲渡され、そして参照により本願明細書中に組み込まれた、2006年2月10日に出願された米国仮出願第60/771,974号、件名「OBSCURING TEMPORARY USER EQUIPMENT IDENTITIES」、および2006年3月27日に出願された米国仮出願第60/786,463号、件名「DOWNLINK DATA SCHEDULING WITH OPAQUE UE IDENTITIES IN E-UTRAN」についての優先権を主張するものである。
【0005】
ここでは、無線通信ネットワークにおいて特定の複数のUEs をアドレス指定するために用いられた仮の複数のIDs を引き出すための技術が説明される。当該仮の複数のIDs は、暗号化することなく当該平文で共通のチャンネルを経由して当該複数のUEs に送信された様々なタイプのメッセージについて用いられてもよい。当該技術は、例えばリンク機能への攻撃を未然に防ぐために、セキュリティを改良するために用いられてもよい。
【0006】
一態様においては、ネットワークの要素(例えば、ノードB)において、あるUEに割り当てられた第1のIDおよび、例えば、塩の価値(a salt value)および/または当該UEに関する共有された秘密のデータのような付加的な情報は、当該UEに関する第2のIDを得るために変換されてもよい。当該第1のIDは、任意のネットワークの要素によって当該UEに割り当てられるかもしれない長いUE IDであってもよい。当該塩の価値は、いかなる方法において選択されてもよい非静的な価値である。当該共有された秘密のデータは、当該UEおよび当該ネットワークの要素の両方によって知られるどんなデータであってもよい。当該共有された秘密のデータ、例えば、予約(subscription)をするときに当該利用者の家庭のネットワークを用いる準備(provisioning)は、分離された作業(a separate operation)において合意あるいは決定されてもよい。当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータはまた、例えば、信号方式のメッセージが当該UEに送信されるたびに、更新(アップデート)されてもよい。当該UEに宛てられた信号方式のメッセージは、当該第2のIDに基づいて発生させられてもよいし、また信号方式の情報、当該第2のID、当該塩の価値等を含んでいてもよい。当該信号方式のメッセージはまた、当該第1のIDの同期化の失敗(loss)が検出されるときはいつでも設定されてもよいフラッグを含んでもよい。当該信号方式のメッセージは、スケジューリングメッセージ、ページングメッセージ、あるいはその他のメッセージであってよく、また当該UEおよびその他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して送信されてもよい。もし、当該信号方式のメッセージがスケジューリングメッセージであるならば、その際は、データ送信は当該スケジューリングメッセージに含まれたスケジューリング情報に基づいて当該UEに送信されてもよい。
【0007】
他の態様においては、当該UEにおいて、メッセージは当該共通のチャンネルを経由して受信されてもよい。当該第1のIDおよび、例えば、当該受信されたメッセージから得た塩の価値および/または当該UEに関する共有された秘密のデータのような付加的な情報は、当該第2のIDを得るために変換されてもよく、この第2のIDは当該受信されたメッセージが当該UEについて指定されるかどうかを決定するために用いられてもよい。当該受信されたメッセージは、当該受信されたメッセージ中の当該フラッグ(もしも送信されたとすれば)に依存している前の第1のIDまたは最新の第1のIDに基づいて一致させられてもよい。もし、当該受信されたメッセージが当該UEについて指定されたスケジューリングメッセージであるならば、その際は、スケジューリング情報は当該受信されたメッセージから得られてもよく、また当該対応するデータ送信は当該スケジューリング情報に基づいて処理されてもよい。当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータは、例えば、当該UEについて指定された信号方式のメッセージが受信されるたびに、更新されてもよい。再同期化の仕組みは、当該UEおよび当該ネットワークの要素における当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータの同期化を確実にするために用いられてもよい。
【0008】
本願の開示内容に係る様々な態様および特徴について、以下にさらに詳細に説明する。
【詳細な説明】
【0009】
ここで述べられる当該技術は、複数の符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、垂直FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングル−キャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワーク等の、様々な無線通信ネットワークのために用いられてもよい。複数の“ネットワーク”および“システム”という当該用語は、しばしば交換可能に用いられる。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、発展型UTRA(E−UTRA)、cdma2000、等のような無線技術を構築してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および低チップレート(LCR)、IS−2000、IS−95およびIS−856スタンダードをカバーするcdma2000を含む。TDMAネットワークは、移動通信用グローバルシステム(GSM)のような無線技術を実施してもよい。OFDMAネットワークは、ロング・ターム・エボリューション(LTE)、IEEE802.20、Flash−OFDM(R)、等のような無線技術を構築してもよい。UTRA、E−UTRA、GSM、およびLTEは、“第3世代パートナーシップ・プロジェクト”(3GPP)と名づけられた団体からのドキュメントにおいて説明される。cdma2000は、“第3世代パートナーシップ・プロジェクト2”(3GPP2)と名づけられた団体からのドキュメントにおいて説明される。これらの様々な無線技術および標準規格は、当該技術分野において知られている。明確にするために、当該技術に係るある態様がLTEに関して以下説明され、そして以下の当該説明の大部分において3GPP技術が用いられる。
【0010】
図1は、発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN)およびコアネットワーク140を含む無線通信ネットワーク100を示す。当該E−UTRANは、多数のノードBs 110およびシステムコントローラー130を含む。ノードBは、一般的に当該複数のUEs と通信する固定局であり、また発展型のノードB(eNodeB)、基地局、アクセスポイント、等として照会されてもよい。各ノードBは、特定の地理上の領域に関する通信可能範囲を提供し、またそのカバレッジエリア内に配置された当該複数のUEs に関する通信を支援する。“セル”という当該用語は、当該用語が中で用いられる当該状況に依存しているノードBおよび/またはそのカバレッジエリアを指すことができる。システムコントローラー130は、複数のノードBs 110につながり、またこれらの複数のノードBs に関する連係および制御を提供してもよい。システムコントローラー130は、単一のネットワーク要素であってもよいし、または、例えば、アクセス・ゲートウェイ(AGW)や、無線ネットワークコントローラー(RNC)、等のネットワーク要素の集合であってもよい。システムコントローラー130はまた、特定のプロトコルおよびアプリケーションのためのメッセージを生じさせて終結させてもよい。コアネットワーク140は、パケットルーティング、ユーザー登録、モビリティ・マネージメント、等のような様々な機能を支援する様々なネットワーク要素を含んでもよい。
【0011】
複数のUEs 120は、ネットワーク100中のいたるところに分散されてもよく、また各UEは固定式または移動式でもよい。UEはまた、移動局、端末、アクセス端末、加入者ユニット、局、等として照会されてもよい。UEは、セルラー電話、携帯情報端末(PDA)、無線装置、ハンドヘルド・デバイス、無線モデム、ラップトップ・コンピューター、等であってもよい。UEは、あらゆる任意の時点において、ダウンリンクおよび/またはアップリンク上の1つ以上のノードBs と通じてもよい。ダウンリンク(またはフォワードリンク)は複数のノードBs から複数のUEs への通信リンクを指し、またアップリンク(または反転リンク)は複数のUEs から複数のノードBs への通信リンクを指す。
【0012】
UEは、様々な目的のために、当該UEを識別するために用いられた様々な複数のIDを有してもよい。これらの複数のUE IDs は、異なる状況または範囲(例えば、セル、ページングエリア、等)および/または異なる寿命(例えば、仮のまたは常置の)を有してもよい。例えば、当該UEは、(i)広い範囲および/または長い寿命を有してもよい長いUE ID、および(ii)より狭い範囲および/またはより短い寿命を有してもよい1つ以上の短い複数のUE IDs 、を割り当てられてもよい。当該複数のUE IDs は、スケジューリングメッセージ、リソース割り当てメッセージ、ページングメッセージ、および/または他のメッセージを当該UEに宛てて送信することのように、様々な目的のために用いられてもよい。
【0013】
図2は、当該ダウンリンク上のスケジューリングメッセージおよびデータの伝送の例を示す。当該伝送スケジュールは、複数の伝送時間間隔(TTIs )に分割されてもよい。TTIは、例えば、2ミリ秒(ms)という所定の持続時間を有してもよく、またUEが予定および供給されてもよい時間の当該最小の単位であってもよい。
【0014】
図2中に示された当該例においては、ノードBは、各TTI中に1つのUEを供給する。当該ノードBは、制御チャンネル上でスケジューリングされた(scheduled)UEに関するスケジューリングメッセージを送信してもよく、またいくらかの所定の時間の総量の後にデータチャンネル上でこのUEにデータブロックを送信してもよい。スケジューリングメッセージはまた、スケジューリングブロック、スケジューリングワード、パケットフォーマット、等として照会されてもよい。データブロックはまた、パケット、フレーム、等として照会されてもよい。当該制御チャンネル上で送信された当該スケジューリングメッセージは、特定の複数のUEs に、これらの複数のUEs に割り当てられた複数のミディアム・アクセス・コントロールIDs (MAC IDs )に基づいてアドレス指定されてもよい。一般的に、異なるタイプの複数のUE IDs は、異なるアプリケーション(例えば、スケジューリングインフォーメーション、ページング、等)および/または異なるレイヤー(例えば、MACレイヤー、物理レイヤー、等)のために用いられてもよい。MAC IDは、一般に信号方式に関して用いられるUE IDの一種である。当該データチャンネル上でデータを受信したかもしれない各UEは、そのUEにスケジューリングメッセージが送信されたかどうかを決定するために、各TTI内で当該制御チャンネルを処理してもよい。各UEは、どのスケジューリングメッセージがそのUEについて指定されたものであるかどうかを決定するために、当該制御チャンネル上で受信された当該スケジューリングメッセージをそのMAC IDと比べる。任意のTTI中でスケジューリングされたUEは、当該UEに向けて送信された当該データブロックを回復(recover)させるためにデータチャンネルを処理してもよい。
【0015】
図2中に示された当該例においては、UE 1はTTIn中でスケジューリングされ、UE 3はTTIn+1中でスケジューリングされ、UE 2はTTIs n+2およびn+3中でスケジューリングされ、そしてUE 1はTTIn+4中でスケジューリングされる。UE 1は、TTIs nおよびn+4中でスケジューリングメッセージを受信し、そしてUE 1に向けて送信された当該データブロックを回復させるために、これらの複数のTTIs 中で当該データチャンネルを処理する。UEs 2および3は、それらがスケジューリングされた複数のTTIs 中の当該スケジューリングメッセージおよびデータブロックを回復させるために、制御およびデータチャンネルを同様に処理する。
【0016】
図2中に示された当該デザインにおいては、当該ノードBは当該制御チャンネルを用いて個々の複数のUEs をスケジューリングしてもよく、また当該データチャンネル上で当該スケジューリングされた複数のUEs に向けてデータを送信してもよい。全ての複数のUEs は制御チャンネルを受信してもよい。特定のUEについて指定された対応しているデータブロックをスケジューリングメッセージが指示する際には、そのUEは当該データチャンネルから当該データブロックを復調することを認識する。
【0017】
当該複数のMAC IDs は、それらが供している複数のノードBs またはいくつかの他のネットワーク要素によって当該複数のUEs に割り当てられてもよく、またスケジューリングメッセージや他の目的に関してこれらの複数のUEs を識別するために用いられてもよい。与えられたUEに関するMAC IDは、当該UEがアクティブ状態で残る限り有効であり、またそれが供しているノードBの当該カバレッジエリアの中あるいは十分近くに位置している。スケジューリングメッセージは頻繁に送信されてもよいので、当該制御チャンネルのオーバーヘッドを減少させるために当該複数のMAC IDs は可能な限り短くあるべきである。当該複数のMAC IDs は、16ビットの長さであってもよく、あるいは他の長さであってもよい。
【0018】
図3は、複数のMAC IDs の割り当てを受信し、そして当該複数のMAC IDs を使用するために、UEにより実行されたプロセス300を示す。当該UEは、例えば、当該UEがセルA中でアクティブになる際に、セルAからMAC ID aの割り当てを受信する(ブロック312)。当該UEがアクティブで、かつ、セルA中に残る間、当該UEはMAC ID aにアドレス指定されたスケジューリングメッセージに関する当該制御チャンネルを監視する(ブロック314)。もし、ブロック316中で決定されたとして、スケジューリングメッセージがMAC ID aに向けて送信されると、その際は当該UEは当該スケジューリングメッセージ中の情報に基づいて当該データチャンネルを処理する(ブロック318)。もし、ブロック320中で決定されたとして、当該UEが他のセルに引き渡されないと、その際は当該UEはMAC ID aにアドレス指定されたスケジューリングメッセージに関する当該制御チャンネルの監視を続ける(ブロック314)。
【0019】
セルAを残して新しいセルBに引き渡されると、当該UEはセルBからMAC ID bの割り当てを受信される(ブロック322)。当該UEはその際に、MAC ID aにアドレス指定されたスケジューリングメッセージに関する当該制御チャンネルを監視し、そして当該新しいセルBからデータを受信する(図3中には図示されないが)。当該UEは、セルBに引き渡されていると、MAC ID aを放棄(relinquish)してもよい(ブロック324)。あるいは、当該UEに関する維持されたスイッチングセットからセルAが除去されるまで、当該UEはMAC ID aを保持してもよく、それは当該引き渡しの後にいつでも起こり得る(同様にブロック324)。いずれにせよ、MAC ID aは当該UEからの割り当てを取り消されてもよく、またセルA中で他のUEに割り当てられてもよい。
【0020】
図3中に示された当該デザインにおいては、各セルは、そのセル内において他の複数のセルとの協調を伴うことなく、複数のMAC IDs を複数のUEs に割り当ててもよい。与えられたMAC IDは、異なる複数のUEs を参照するために異なる複数のセル内で用いられてもよい。UEに関するMAC IDは複数のセル(例えば、当該UEの引渡しに関する)間で交換されてもよく、またその際に当該UEの独自の認証に対する曖昧性除去(disambiguation)の尺度としてのセルIDと結合されてもよい。
【0021】
MAC IDは、“クッキー”としてのみ機能してもよく、またスケジューリングメッセージが当該UEに向けてアドレス指定されたことを認識することをUEに許可するためのマッチングについてのみ用いられてもよい。当該UEは、すべてのスケジューリングメッセージ中でそのMAC IDを明確に知らされる必要は無くてもよい。むしろ、当該UEは、“このメッセージは自分に関するものなのかあるいは他のUEに関するものなのか?”という当該質問に答えることをそれに許可するための十分な情報のみを必要とすればよい。
【0022】
当該複数のMAC IDs は、当該複数のUEs の常置の複数のIDs に簡単にリンクされない仮の複数のIDs として用いられてもよい。しかしながら、もし、盗み聞きする者や攻撃する者が当該ダウンリンクを監視でき、また当該同じUEをアドレス指定する複数の送信を決定できる場合には、プライバシーの脅威は潜在的に存在するかもしれない。例えば、当該攻撃する者は、当該制御チャンネルを監視して、そしてTTIs nおよびn+4中に送信された当該複数のメッセージがともにUE1行きであることを決定することができるが、UE1の当該真の認証を知らなくてもよい。このタイプの攻撃は接続性の攻撃と呼ばれて、他の関連した脆弱さを生じさせる可能性がある。例えば、当該攻撃者は、どのMAC IDが特定のUEに割り当てられたのかということを、そのUEに対するパケットデータサービスを単純に起動させて、そしてどの複数のMAC IDs がスケジューリングされたデータを殆どちょうどその時に有するかを観察することによって、決定しようと試みるかもしれない。
【0023】
当該スケジューリングメッセージは、接続性の攻撃と闘うために暗号化されてもよい。しかしながら、特にそのメッセージがそのUEについて指定されるものかどうかを決定するために各UEが各スケジューリングメッセージの暗号解読を要求されると、当該複数のスケジューリングメッセージの暗号化は、当該複数のUEs に対して過度の暗号解読の重荷を負わせる可能性がある。当該複数のUE IDs に、このいっぱいの暗号解読の重荷を負わせないことを確保することが望ましい。
【0024】
一つの観点においては、短いUE IDは、当該UEに割り当てられた長いUE IDに基づいてUEに関して導かれてもよく、また当該UEに向けてメッセージをアドレス指定するために用いられてもよい。一般的に、当該長いUE IDは、どのようなネットワーク要素によって当該UEに割り当てられたどのようなIDであってもよく、またどのような寿命を有してもよい。例えば、当該長いUE IDは、(i)セル・ラジオ・ネットワーク・仮認証(C−RNTI)、MAC ID、等のようなノードBによって割り当てられたID、(ii)仮モバイル署名者認証(TMSI)、パケットTMSI(P−TMSI)、等のような、知られている当該E−UTRANを除く当該コアネットワークによって割り当てられたID、あるいは(iii)幾つかの他のIDまたは複数のIDs の組み合わせ、であってもよい。当該長いUE IDは、安全なプロトコルを用いて当該UEに割り当てられてもよく、また暗号化されて無線によって送り出されてもよい。当該短いUE IDは、例えば、スケジューリングのような、特定の適用に関する当該UEの独自の認証に用いられてもよく、また適当な長さであってもよい。異なる複数の当該短いUE IDs は、当該同じ長いUE IDに基づいて決定論的な方法において発生させられてもよく、また当該UEにアドレス指定された異なる複数のメッセージについて用いられてもよい。当該複数の短いUE IDs は、メッセージマッチングに関する当該複数のMAC IDs の代わりに用いられてもよい。
【0025】
一般的に、短いUE IDは、当該短いUE IDから当該長いUE IDを決定することを困難にさせる不可逆性の関数のような何らかの変換関数に基づいて、長いUE IDから発生させられてもよい。例えば、当該変換関数は、メッセージ(例えば、当該長いUE ID)を要約版(例えば、当該短いUE ID)に論理的に対応付ける暗号の/安全なハッシュ関数であってよく、また(i)当該メッセージとその要約版との間の当該関数は不可逆性であるように、そして(ii)当該同じ要約版に2つのメッセージを論理的に対応付けている当該見込みはとても小さくなるように、暗号の複数のプロパティを有してもよい。当該ハッシュ関数の当該出力は、要約版、シグネイチャー、ハッシュ価値、等と呼ばれてもよい。
【0026】
短いUE IDは、さらに塩の価値σに基づいて発生させられてもよく、これはどのような方法において選択されてもよい非静的な価値である。異なる複数の塩の価値は、異なる信号方式の複数のメッセージに関する異なる複数のUE IDs を発生させるために、単一の長いUE IDと共に用いられてもよい。これは、相関性の攻撃との闘いおよびセキュリティの改善において有効であるかもしれない。
【0027】
一つのデザインにおいては、暗号の/安全なハッシュ関数は当該変換関数として用いられても構わない。当該ハッシュ関数は、当該塩の価値σによってパラメーターで表示され、そしてHσ として表示される。当該ハッシュ関数は、長いUE ID Rx および当該塩の価値σを受信し、そしてHσ(Rx) として表示される短いUE IDを提供する。当該ハッシュ関数は、当該次に述べる複数のプロパティを有するべきである:
・当該塩の価値σおよび当該短いUE ID Hσ(Rx) を知ること、それは当該長
いUE ID Rx を決定することが計算上実行不可能であるべきであり、
・当該長いUE ID Rx および当該塩の価値σが知られた際に、当該短いUE
ID Hσ(Rx) を計算することは計算上容易であるべきであり、そして
・当該複数の長いUE IDs から得られるある範囲におけるRx の複数の値については、当該値Hσ(Rx) は、それぞれのσの値については、当該複数の短いUE IDs について用いられた範囲内にあるべきである。
【0028】
当該ハッシュ関数Hσ は、当該技術分野において知られた任意のパラメーターで表示された暗号のハッシュ関数に基づいて定義されてもよい。パラメーターで表示された暗号のハッシュ関数の一つの良く知られた例は、UNIX(登録商標)関数‘crypt()’である。SHA−1(安全なハッシュアルゴリズム)、SHA−2(これはSHA−224、SHA−256、SHA−384およびSHA−512を含む)、MD−4(メッセージ要約)、MD−5、あるいは当該技術分野において知られた他の安全なハッシュアルゴリズムのような暗号のハッシュ関数は、パラメーターで表示された形式において用いられてもよい。当該塩の価値σは、当該ハッシュ関数の当該セキュリティを妥協することなく明らかにされてもよいパラメーターである。当該短いUE ID Hσ(Rx) および当該塩の価値σは、当該長いUE ID Rx を用いて割り当てられた当該UEに向けて宛てられたメッセージの中で送信されてもよい。当該塩の価値σ、およびこのように当該短いUE IDは、異なる複数のメッセージについて変化してもよい。
【0029】
図4は、複数のスケジューリングメッセージおよびデータをUEに向けて送信するためのネットワーク要素(例えば、ノードBまたはシステムコントローラー)によって実行された処理400を示す。長いUE IDは、例えば、安全な信号方式によって、当該UEに割り当てられる(ブロック412)。一般的に、当該長いUE IDは、いつでも任意のネットワーク要素によって割り当てられてもよく、また任意の寿命を有してよい。例えば、各TTIのような、各スケジューリング間隔においては、当該UEがデータ伝送に関してスケジューリングされるかどうかの決定がなされる(ブロック414)。もし、当該UEがスケジューリングされると、その際は当該長いUE IDおよび塩の価値σに基づいて短いUE IDが発生させられる(ブロック416)。当該UEに向けてアドレス指定されたスケジューリングメッセージは、スケジューリング情報、当該短いUE ID、および当該塩の価値に基づいて発生させられる(ブロック418)。当該スケジューリングメッセージは、共通のチャンネルを経由して当該UEに向けて送信される(ブロック420)。データは、当該スケジューリングメッセージ中の当該スケジューリング情報に従って当該UEに向けて送信される(ブロック422)。その後、当該処理は当該次のスケジューリング間隔に関するブロック414に戻る。
【0030】
図5は、スケジューリングメッセージおよびデータの受信に関するUEによって実行された処理500を示す。長いUE IDの割り当ては、例えば、安全な信号方式によって受信される(ブロック512)。例えば、各TTIのように、各スケジューリング間隔においては、スケジューリングメッセージは共通のチャンネルから受信され、そして短いUE IDおよび塩の価値σは当該受信されたメッセージから得られる(ブロック514)。短いUE IDはまた、当該受信されたメッセージから得られた当該長いUE IDおよび塩の価値σに基づいて発生させられる(ブロック516)。当該局所的に発生させられた短いUE IDは、当該スケジューリングメッセージが当該UEについて指定されたかどうかを決定するために当該受信された短いUE IDと比較される(ブロック518)。もし、2つの短いUE IDs が一致するならば、ブロック520において決定されたと同様に、その際は当該スケジューリングメッセージが当該UEについて指定されたものであり、そして対応するデータブロックが受信され、かつ、当該受信されたメッセージ中の当該スケジューリング情報に基づいて処理される(ブロック522)。ブロック522の後、そしてまたもし当該2つの短いUE IDs がブロック520において一致しないならば、当該処理は当該次のスケジューリング間隔に関するブロック514に戻る。
【0031】
当該塩の価値σは各スケジューリングメッセージと交換されてもよい。この場合には、攻撃者は当該複数のスケジューリングメッセージを監視することによって与えられたUEに関する情報を統合することができないかもしれない。
【0032】
もし、可能な数の複数の長いUE IDs が十分に小さければ、その際は、攻撃者は次の通り消耗攻撃(an exhaustion attack)を開始することを企てるかもしれない。攻撃者は、全ての可能な複数の長いUE IDs のリストを発生させるかもしれず、これは{R1 ,R2 ,... ,RK }として表示されてよく、ここでKは当該リスト中の当該複数の長いUE IDs の数である。塩の価値σを伴うスケジューリングメッセージおよび短いUE IDzを確かめることによって、当該攻撃者は、R1 からRK について、当該形式Hσ(Rk) についての全ての可能な複数の値を発生させるかもしれず、またHσ(Rk) =zとなるためのRk についての当該複数の値に気づくかもしれない。これは、当該データを受信している当該UEについての当該長いUE IDに関する多数の候補を生じさせるかもしれない。しかしながら、時間を超過して、実際に使用されている当該複数の長いUE IDs は、候補リストの中に何度も何度も現れてもよい。これは、見たところでは用いられている複数の長いUE IDs のリストを構築することを当該攻撃者に可能にするかもしれない。一度“本物の”長いUE IDが決定されると、当該攻撃者は、複数のスケジューリングメッセージを監視するために当該UEとして当該同じアルゴリズムを用いるかもしれず(例えば、図5中に示されるように)、また当該UEについて指定された情報を蓄積するかもしれない。
【0033】
十分に大きなサイズの複数の長いUE IDs は、消耗攻撃を計算上実行不可能にする可能性がある。複数のLビットの複数の長いUE IDs については、消耗攻撃は各塩の価値σについて当該ハッシュ関数の2L の計算を実行する可能性がある。当該長いUE IDのサイズは、当該望まれたセキュリティの程度、当該複数の長いUE IDs の当該予期された寿命、等に基づいて選択されればよい。もし、長いUE IDの当該寿命が十分に短いならば、その際は、当該消耗攻撃は成功するには遅過ぎるかもしれない。当該攻撃者が、かなりの数のスケジューリングメッセージを処理して、そして与えられた長いUE IDがセル中で用いられていると決定した時には既に、その長いUE IDを伴う当該UEは当該E−UTRANによって新しい長いUE IDを既に割り当てられているかもしれない。当該E−UTRANは、このように、安全な信号方式による当該複数のUEs に対する複数の新しい長いUE IDs の頻繁な割り当てを通して、いかなるセキュリティの弱点についても補償することができる。
【0034】
他の観点においては、短いUE IDは、当該UEに割り当てられた長いUE ID、当該UEおよび当該E−UTRANに知られた共有された秘密のデータそしてことによると塩の価値σ、に基づいてUEについて引き出されてもよい。当該共有された秘密のデータは、例えば、呼び出しの開始の際、引渡しの間中、等の当該UEと当該E−UTRANとの間で安全に交換されてもよい。当該共有された秘密のデータは、たった1回送信されればよいので、どのような長さ(例えば、非常に長い)であってもよい。一度確立されてしまえば、例えば、当該UEが接続された状態のままである限りにおいては、または何らかの他の存続期間においては、当該共有された秘密のデータは当該UEにおいて不変のままでよい。あるいは、当該共有された秘密のデータは、以下に述べるように、ハッシュ関数によって更新(update)されてもよい。
【0035】
変換関数は、当該長いUE ID、当該共有された秘密のデータ、および当該塩の価値σを受信し、そして短いUE IDを発生させてもよい。当該共有された秘密のデータは、当該変換関数への他の入力として作用してもよい。当該塩の価値σおよび当該短いUE IDはメッセージ中に送信されてもよいが、当該共有された秘密のデータは当該メッセージ中には送信されない。当該短いUE IDを発生させるための当該共有された秘密のデータの当該使用は、当該複数の長いUE IDs についての消耗攻撃を妨害することができる。
【0036】
さらに他の観点においては、UEに関する長いUE IDは、例えば、短いUE IDが発生させられる際にはいつでも、更新されてよい。一般的に、当該長いUE IDは、例えば、現在の長いUE ID、当該共有された秘密のデータ、当該塩の価値σ、等の任意の情報に基づいて更新されてよい。当該長いUE IDは、変換関数Fに基づいて更新されてよく、これはハッシュ関数または他の何らかの関数であってよい。
【0037】
図6は、複数のスケジューリングメッセージおよびデータの受信、ならびに長いUE IDの更新に関するUEによって実行された処理600を示す。長いUE IDの割り当てが受信される(ブロック612)。各スケジューリング間隔においては、スケジューリングメッセージは共通のチャンネルから受信され、また短いUE IDおよび塩の価値は当該受信されたメッセージから得られる(ブロック614)。短いUE IDはまた、当該現在の長いUE ID、当該受信されたメッセージから得られた当該塩の価値σ、および当該UEに関する共有された秘密のデータに基づいて発生させられる(ブロック616)。当該局所的に発生させられた短いUE IDは、当該スケジューリングメッセージが当該UEについて指定されたかどうかを決定するために、当該受信された短いUE IDと比較される(ブロック618)。ブロック620において決定されたように、もし、当該2つの短いUE IDs が一致するならば、その際は、当該受信されたメッセージ中のスケジューリング情報に基づいて対応しているデータブロックが受信されて、そして処理される(ブロック622)。当該長いUE IDはまた、当該現在の長いUE ID、当該共有された秘密のデータ、当該塩の価値σ、および/または他の情報に基づいて更新されてよい(ブロック624)。ブロック624の後、そしてまたブロック620において、もし、当該2つの短いUE IDが一致しないならば、当該処理は当該次のスケジューリング間隔に関するブロック614に戻る。
【0038】
当該E−UTRANは、スケジューリングメッセージが当該UEに送信された際にはいつでも、当該UEに関する当該長いUE IDを自主的に更新してよい。同様に、当該UEは、当該UEについて指定されたスケジューリングメッセージが当該E−UTRANから受信された際にはいつでも、その長いUE IDを自主的に更新してよい。もし、当該長いUE IDが当該E−UTRANおよびUEによって別々に更新されたならば、その際は、当該E−UTRANおよびUEは、ある複数の失敗の場合において当該長いUE IDについて異なる値を有してもよい。例えば、もし、当該E−UTRANの認識無しにスケジューリングメッセージが放送中に失われるならば、その際は、当該E−UTRANが予期するであろうものとして当該UEはその長いUE IDを更新しなくてもよい。他の例として、もし、当該UEがスケジューリングメッセージを、そのメッセージの承認(ACK)が伝送中に失われる場合を除いて正確に受信するならば、その際は、当該E−UTRANが情報を知らされなくてもよい場合を除いて当該UEはその長いUE IDを更新してもよい。両方の場合において、当該E−UTRANによって維持された当該長いUE IDは、当該UEによって維持された当該長いUE IDと一致しなくてもよい。この非同期化は、当該E−UTRANが当該長いUE IDを用いる当該UEと連絡することができない状態に終わってよい。再同期化の仕組みは、以下に述べるように、複数の失敗の場合においてでさえ当該E−UTRANおよびUEが当該同じ長いUE IDを有することを確実にするために用いられてもよい。
【0039】
さらに他の観点においては、UEに関する長いUE IDおよび共有された秘密のデータは、例えば、短いUE IDが発生させられた際にはいつでも更新されてよい。当該長いUE IDは変換関数Fに基づいて更新されてよく、また当該共有された秘密のデータは変換関数Gに基づいて更新されてよく、各々はハッシュ関数または何らかの他の関数であってよい。あるいは、当該長いUE IDおよび共有された秘密のデータは共通の変換関数に基づいて共同で更新されてよい。いかなる場合においても、例えば、他の状態では当該共有された秘密のデータの当該寿命となるであろう範囲内を除いて、長い期間にわたって実行可能であるべき消耗攻撃にとって当該共有された秘密のデータが十分に短い複数の場合においては、断続的に変化している当該共有された秘密のデータは付加的な保護の手段を提供してよい。
【0040】
図7は、送信された複数のスケジューリングメッセージおよびデータの受信、ならびに長いUE IDおよび共有された秘密のデータの更新に関する、UEによって実行された処理700を示す。処理700は、712から722までの複数のブロックを含み、それは図6中において、それぞれ612から622までの複数のブロックに対応する。もし、ブロック720において決定されたように、当該局所的に発生させられた短いUE IDが、受信されたメッセージから得られた当該受信された短いUE IDと一致するならば、その際は、当該長いUE IDおよび共有された秘密のデータは、当該現在の長いUE ID、当該現在の共有された秘密のデータ、当該受信されたメッセージから得られた塩の価値σ、および/または他の情報に基づいて更新されてよい(ブロック724)。同期化の仕組みは、当該UEと当該E−UTRANとの間における当該長いUE IDと共有された秘密のデータとの同期化を確実にするために用いられてもよい。
【0041】
もし、当該長いUE IDおよび/または共有された秘密のデータが各スケジューリングメッセージの後に更新されるならば、その際は、当該E−UTRANは、(i)当該UEが当該スケジューリングメッセージを受信し、そしてその後に当該更新を実行したかどうかを決定することについての信頼できる方法、または(ii)当該更新が当該UEによって実行されなかった複数の状態に関する信頼できる低オーバーヘッド(low-overhead)の回復の仕組み、を有するべきである。(i)かまたは(ii)かどちらでも、当該スケジューリングメッセージに関する当該UEによって送信されたACK、および/または当該スケジューリングメッセージに関係付けられたデータブロックに関する当該UEによって送信されたACK、に基づいて達成されればよい。各ACKは、特定の目的のための信号方式によって送信されてもよく、または、例えば、チャンネル・クオリティー・インジケーター(CQI)メッセージのように、アップリンクメッセージの中に埋め込まれてもよい。もし、当該E−UTRANがデータブロックについてのACKを受信するならば、その際は、当該E−UTRANは、当該UEが当該スケジューリングメッセージを受信し、そしてその長いUE IDを更新したものと判断してよい。一般的に、当該UEは、ACKまたは何らかの他の情報を明白にまたは暗に、そして当該UEが当該スケジューリングメッセージを受信したことを当該E−UTRANに示すための任意の方法で伝達してよい。
【0042】
もし、当該UEに向けて送信されたスケジューリングメッセージに関するACKを当該E−UTRANが受信しないならば、その際は、2つの可能性がある:
・当該UEは当該スケジューリングメッセージを受信せず、そしてその後その長
いUE IDおよび/または共有された秘密のデータを更新しなかった、または
・当該UEは当該スケジューリングメッセージを受信し、その長いUE IDおよ
び/または共有された秘密のデータを更新し、そしてACKを送信したが、 それは失われた。
【0043】
どちらの場合においても、当該E−UTRANは、当該UEがその長いUE IDおよび/または共有された秘密のデータを更新したかどうかということを知らなくてもよい。当該E−UTRANは、たとえ当該UEに向けて送信された当該スケジューリングメッセージに関する当該UEからのACKを受信しなくても、同期化の失敗を検出してよい。
【0044】
一つのデザインにおいては、同期化の失敗が検出された際にはいつでも、当該E−UTRANは、新しい長いUE IDおよび/または新しい共有された秘密のデータを当該UEに割り当ててよい。当該E−UTRANは、安全な信号方式によって、そしてTMSIまたはP−TMSIのような安定したIDによって当該UEにアドレス指定された、当該新しい長いUE IDおよび/または新しい共有された秘密のデータを送信してよい。
【0045】
他のデザインにおいては、再同期化の仕組みは、当該UEがその長いUE IDおよび/または共有された秘密のデータを更新したかどうかを当該E−UTRANが知らない際にはいつでも、同期化を回復させるために用いられてよい。もし、同期化の失敗が検出されるならば、その際は、当該E−UTRANは、当該UEにアドレス指定される当該前の長いUE IDおよび/または共有された秘密のデータを用いてもよい。当該E−UTRANは、当該前の長いUE IDおよび共有された秘密のデータが当該メッセージについて用いられているということを示すために‘1’に対する“前のID”というフラッグセットとともにスケジューリングメッセージを送信してもよい。当該UEが当該スケジューリングメッセージを当該フラッグセットとともに受信する際には、当該UEは、その前のおよび現在の両方の長いUE IDs および共有された秘密のデータを用いてマッチングを実行してもよい。もし一致したならば、その際は、当該UEは、当該一致を作り出した当該長いUE IDおよび共有された秘密のデータに基づいて、その長いUE IDおよび共有された秘密のデータを更新してよい。
【0046】
図8は、前のIDフラッグに基づく、複数のスケジューリングメッセージをおよびデータの受信、ならびに長いUE IDおよび共有された秘密のデータの更新に関するUEによって実行された処理800を示す。各スケジューリング間隔においては、スケジューリングメッセージは共通のチャンネルから受信され、そして当該受信されたメッセージ中の前のIDフラッグが検査される(ブロック812)。ブロック814において決定されたように、もし当該フラッグが設定されると、その際は、当該受信されたメッセージが当該UEに関するものかどうかが、当該UEに関する当該前の長いUE IDおよび当該前の共有された秘密のデータに基づいて決定される(ブロック820)。ブロック820は、図6中のブロック616および618を含んでもよい。ブロック822において決定されたように、もし一致が起きて、そして当該受信されたメッセージが当該UEに関するものであるならば、その際は、当該前の長いUE IDおよび/または当該前の共有された秘密のデータに基づいて当該長いUE IDおよび/または共有された秘密のデータは更新されてもよい(ブロック824)。さもなければ、もしブロック822において一致が起こらず、そしてまた、もし当該前のIDフラッグがブロック814においてセットされないと、その際は、当該受信されたメッセージが当該UEに関するものであるかどうかが、当該現在の長いUE IDおよび当該現在の共有された秘密のデータに基づいて決定される(ブロック830)。もし、一致が起き、そして当該受信されたメッセージが当該UEに関するものであるならば、ブロック832において決定されたように、その際は、当該長いUE IDおよび/または共有された秘密のデータは、当該現在の長いUE IDおよび/または当該現在の共有された秘密のデータに基づいて更新されてよい(ブロック834)。ブロック824および834の後、対応しているデータブロックは、当該受信されたメッセージ中のスケジューリング情報に基づいて受信されて処理された(ブロック826)。ブロック826の後、そしてまたブロック832において一致がないならば、当該次のスケジューリング間隔に関するブロック812に戻る。
【0047】
図9Aは、スケジューリングメッセージが当該UEに届かない場合に関する当該再同期化の仕組みの動作を示す。当該E−UTRANおよびUEは、それぞれ当該UEに関するR0 についての前の長いUE ID(PID)およびR1 についての現在の長いUE ID(CID)から始める。当該E−UTRANは、スケジューリングメッセージをR1 についての当該現在の長いUE IDとともに当該UEに送信し、そしてPID’=R1 およびCID’=R2 としての当該長いUE IDを更新する。スケジューリングメッセージは伝送中に失われる。当該UEは、その長いUE IDを更新すべきであり、そしてPID=R0 およびCID=R1 を使い続けるべきであること、を知らない。当該E−UTRANは、当該UEからのACKを受信せず、またR1 についての当該前の長いUE IDを用いて、そして当該前のIDフラッグを設定して、当該UEに関する当該次のスケジューリングメッセージを送信する。
【0048】
当該フラッグが設定されたので、当該UEは当該スケジューリングメッセージを受信し、そして一致しないR0 についての当該前の長いUE IDとともに当該受信したメッセージを検査する。当該UEは、その際、一致するR1 についての当該現在の長いUE IDとともに当該受信したメッセージを検査する。当該UEは、その際、R1 についてのその現在の長いUE IDが当該E−UTRANにおけるR1 についての当該前の長いUE IDに等しいことを認識する。当該UEは、その際、当該失ったスケジューリングメッセージに関する当該E−UTRANによる当該更新に一致させるために、その長いUE IDをPID=R1 およびCID=R2 として1回更新する。当該UEは、当該現在のスケジューリングメッセージに関する当該E−UTRANによる当該更新に一致させるために、その長いUE IDをPID=R2 およびCID=R3 としてさらに更新する。当該UEは、当該スケジューリングメッセージに関するACKを送信する。当該E−UTRANは当該ACKを受信し、そして当該長いUE IDをPID'=R2 およびCID'=R3 として更新する。当該E−UTRANは、当該UEがその長いUE IDを当該受信したACKに基づいて適当に更新したこと、およびR3 についての当該現在の長いUE IDを用いて、そしてはっきりとした当該前のIDフラッグとともに、当該UEに関する当該次のスケジューリングメッセージを送信したこと、を認識する。当該UEおよびE−UTRANは現在、R3 についての当該現在の長いUE IDに同期される。
【0049】
図9Bは、当該UEからのACKが当該E−UTRANへの途上で失われた場合に関する当該再同期化の仕組みの動作を示す。当該E−UTRANおよびUEは、それぞれ当該UEに関するR0 についての前の長いUE IDおよびR1 についての現在の長いUE IDから始める。当該E−UTRANは、スケジューリングメッセージをR1 についての当該現在の長いUE IDとともに当該UEに送信し、そしてPID’=R1 およびCID’=R2 としての当該長いUE IDを更新する。当該UEは、当該スケジューリングメッセージを受信し、ACKを送信し、そしてその長いUE IDをPID=R1 およびCID=R2 として更新する。当該ACKは失われ、そして当該E−UTRANは当該UEが当該スケジューリングメッセージを受信し、また当該長いUE IDを更新したかどうかを知らない。当該E−UTRANは、R1 についての当該前の長いUE IDを用いて、そして当該前のIDフラッグを設定して、当該UEに関する当該次のスケジューリングメッセージを送信する。
【0050】
当該フラッグが設定されたので、当該UEは当該スケジューリングメッセージを受信し、そして一致するR1 についての当該前の長いUE IDとともに当該受信したメッセージを検査する。当該UEは、その際、R1 についてのその前の長いUE IDが当該E−UTRANにおけるR1 についての当該前の長いUE IDに等しいことを認識する。当該UEは、その際、当該現在のスケジューリングメッセージのための当該E−UTRANによる当該更新に一致させるために、その長いUE IDをPID=R2 およびCID=R3 として1回更新する。当該UEは、当該スケジューリングメッセージに関するACKを送信する。当該E−UTRANは当該ACKを受信し、そして当該長いUE IDをPID=R2 およびCID=R3 として更新する。当該E−UTRANは、当該UEがその長いUE IDを当該受信したACKに基づいて適正に更新したことを認識し、そして明確にされた当該前のIDフラッグとともにR3 についての当該現在の長いUE IDを用いて、当該UEに関する当該次のスケジューリングメッセージを送信する。当該UEおよびE−UTRANは、現在、R3 についての当該現在の長いUE IDに同期される。
【0051】
他のデザインにおいては、当該E−UTRANは、当該長いUE IDおよび/または当該UEに送信された各スケジューリングメッセージに関する共有された秘密のデータを更新する。当該UEは、一つまたはそれ以上の長いUE IDs に基づいて受信したメッセージを一致させることを試みる。例えば、当該UEは、当該現在の長いUE ID、それから当該前の長いUE ID、それから当該将来の長いUE ID、等に基づいて当該受信したメッセージを一致させることを試みてもよい。一致を検出することに関して、当該UEは、当該E−UTRANにおける当該現在の長いUE IDを知り、そしてその長いUE IDを当該E−UTRANの長いUE IDに同期させる。
【0052】
当該塩の価値σは、衝突を避けるために選択されてもよい。衝突は、2つのUEs xおよびyに割り当てられた2つの長いUE IDs Rx およびRy が当該同じ短いUE ID、すなわちHσ(Rx )=Hσ(Ry )にハッシュ(hash)される際に起こるかもしれない。もし、スケジューリングメッセージがこの短いUE IDとともにUExに向けて送信されるならば、その際は、UEs xおよびyは各々、当該スケジューリングメッセージをそのUEに向けて宛てられているものとして検出してもよく、また当該対応するデータブロックが当該UEについて指定されることを仮定してもよい。これは、UExにとって何の問題ももたらさず、UExは当該指定されたデータブロックを受信する。しかしながら、UEyは見せかけのデータブロックを受信するかもしれず、これがもし暗号化されたならば、ランダムな解読されたデータを生産するかもしれない。いかなる場合においても、当該見せかけのデータブロックは、UEy向けのデータストリーム中において不適当であるかもしれず、また当該結果として生じている効果は、当該データストリームを受信している当該アプリケーションの特別な挙動に基づいてもよい。
【0053】
一般的に、複数の長いUE IDs の衝突の結果生じる衝撃は、当該複数の長いUE IDs や、当該アプリケーションの挙動、等とともに送信されている信号方式の当該タイプに依存されてもよい。ある状態においては、例えば、当該UEに関するスケジューリングされた当該データは、当該指定された受取人によって理解され得る際にのみ、複数の衝突は受諾可能であってもよい。それにもかかわらず、当該E−UTRANは、起こり得る反対の複数の効果を避けるために複数の衝突を防止することを試みてもよい。複数の衝突は、様々な方式において避けられてもよい。
【0054】
複数の衝突を避けることに関する一つのデザインにおいては、ノードB(あるいは幾つかの他のネットワーク要素)は、複数の衝突を有しないことが知られた複数の塩の価値を選択する。当該ノードBは、複数のUEs に割り当てられた、または割り当て可能な全ての複数の長いUE IDs の組を、その填補範囲内において維持してもよい。各々の可能な塩の価値σに関して、当該ノードBは、複数の長いUE IDs の当該組およびその塩の価値に基づいて複数の短いUE IDs の組を発生させてもよい。当該ノードBは、複数の複製に関する複数の短いUE IDs の当該組をスキャンしてもよく、またもし、複数の複製が検出されるならば、この塩の価値を拒絶してもよい。一般的に、特定の複数の長いUE IDs に関する衝突を引き起こす当該塩の価値はさらに、他の複数の長いUE IDs について用いられてもよい。しかしながら、実施を簡単にするために、当該ノードBは、複数の長いUE IDs の当該全体の組に関して複数の複製なしに終わる複数の塩の価値のリストを維持してもよい。このリストの中の当該複数の塩の価値は使用のために選択されてもよい。複数の衝突はまた、他の方法において避けられてもよい。
【0055】
一般的に、短いUE IDは、情報の任意の断片または複数の断片に基づいて発生させられてもよい。例えば、当該短いUE IDは、当該長いUE IDのみ、当該長いUE IDおよび当該塩の価値、当該長いUE IDおよび当該共有された秘密のデータ、当該共有された秘密のデータのみ、当該共有された秘密のデータおよび当該塩の価値、あるいは当該長いUE ID、当該塩の価値、および当該共有された秘密のデータの組み合わせ、に基づいて発生させられてもよい。
【0056】
一般的に、任意の情報は当該E−UTRANおよびUEによって更新されてよい。例えば、当該塩の価値のみ、当該長いUE IDのみ、当該共有された秘密のデータのみ、当該塩の価値および当該長いUE ID、当該塩の価値および当該共有された秘密のデータ、当該長いUE IDおよび当該共有された秘密のデータ、あるいは当該塩の価値、当該長いUE ID、および当該共有された秘密のデータの組み合わせ、は更新されてもよい。当該更新は、各々のスケジューリングメッセージの後、各々の所定の存続期間の時間間隔の後、等に実行されてもよい。
【0057】
明確にするために、複数のスケジューリングメッセージのための複数の短いUE IDs の当該使用は先に述べられた。当該複数の短いUE IDs はまた、複数のページングメッセージ、複数の供給源割り当てメッセージ、等のような他の信号方式の複数のメッセージに関して用いられてもよい。例えば、短いUE IDは、特定のUEに宛てられたページングメッセージについて発生させられてもよい。当該短いUE IDは、ページングメッセージが当該UEへのページングチャンネル上で送信されたことを当該UEに知らせるためのページング表示チャンネル上で送信されてもよい。当該短いUE IDはまた、当該UEに向けて当該メッセージをアドレス指定するためのページングメッセージとともに送信されてもよい。
【0058】
図10は、当該複数のUEs に向けて信号方式メッセージおよびデータを送信するための無線通信ネットワーク中のネットワーク要素によって実行される処理1000を示す。当該ネットワーク要素は、送信されている当該信号方式メッセージに依存しているノードBや、システムコントローラー、等であってよく、
UEに割り当てられた第1のID、ならびに、例えば、当該UEに関する塩の価値および/または共有された秘密のデータのような付加的な情報は、当該UE向けの第2のIDを得るために、変換されてもよい(ブロック1012)。当該第1のIDは、任意のネットワーク要素によって当該UEに割り当てられてもよい長いUE IDであってもよい。当該第1のIDは、当該UEに向けて複数の信号方式メッセージを送信する当該同じネットワーク要素、または他のネットワーク要素によって当該UEに割り当てられてもよい。当該第1のIDは、単一のセル内または多数のセルのいたるところに適用可能であってもよい。当該第1のID、当該塩の価値、および/または当該共有された秘密のデータは、不可逆性の機能、ハッシュ機能、あるいは当該第2のIDを得るための幾つかの他の機能に基づいて変換されてもよい。当該塩の価値は、当該第1のIDが変換されるたびごとに変化されてもよく、そして複数のUEs に割り当てられた複数の第1のIDs の間での衝突を避けるために選択されてもよい。他のタイプの付加的な情報(例えば、フレームナンバーのような時間情報)はまた、当該第2のIDを発生させるために当該第1のIDとともに用いられてもよい。当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータは、例えば、当該UEに向けてスケジューリングメッセージが送信される際はいつでも更新されてよい(ブロック1014)。前の第1のIDは、もし当該第1のIDの同期化の失敗が検出されるならば用いられてもよく、また現在の第1のIDは、もし同期化の失敗が検出されないならば用いられてもよい。
【0059】
当該UEに宛てられた信号方式のメッセージは、当該第2のIDに基づいて発生させられてもよい(ブロック1016)。当該信号方式のメッセージは、スケジューリングメッセージ、ページングメッセージ、あるいは幾つかの他のメッセージであってもよく、また信号方式の情報、当該第2のID、当該塩の価値、等を含んでもよい。当該信号方式のメッセージはまた、もし当該第1のIDの同期化の失敗が検出されるならば設定されてもよいフラッグを含んでもよい。当該信号方式のメッセージは、当該UEおよび他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して送信されてもよい(ブロック1018)。もし、当該信号方式のメッセージがスケジューリングメッセージであるならば、その際は、当該スケジューリングメッセージ中のスケジューリング情報に基づいてデータ伝送が送信されてもよい。
【0060】
図11は、当該複数のUEs に向けた複数の当該信号方式のメッセージおよびデータの送信に関する装置1100を示す。装置1100は、UEに割り当てられた第1のID、ならびに、例えば、当該UEに関する塩の価値および/または共有された秘密のデータのような付加的な情報を、当該UEに関する第2のIDを得るために変換するための手段(モジュール1112)、例えば、当該UEに向けてスケジューリングメッセージが送信される際はいつでも、当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータを更新するための手段(モジュール1114)、当該第2のIDに基づいて当該UEに宛てられた信号方式メッセージを発生させるための手段(モジュール1116)、当該UEおよび他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して当該信号方式メッセージを送信するための手段(モジュール1118)、および当該信号方式メッセージ中のスケジューリング情報に基づいてデータ伝送を送信するための手段(モジュール1120)、を含む。複数のモジュール1112から1120は、複数のプロセッサー、複数の電子デバイス、複数のハードウェアデバイス、複数の電子部品、複数の論理回路、複数のメモリー等、あるいはそれらの任意の組み合わせにより構成されてもよい。
【0061】
図12は、無線通信ネットワークから信号方式のメッセージおよびデータの受信に関するUEによって実行される処理1200を示す。メッセージは、複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して受信されてもよい(ブロック1212)。UEに割り当てられた第1のID、ならびに、例えば、当該UEに関する当該受信したメッセージから得られた塩の価値および/または共有された秘密のデータのような付加的な情報は、当該UEに関する第2のIDを得るために変換されてもよい(ブロック1214)。当該第1のIDは、当該受信したメッセージを送信する当該同じネットワーク要素によって当該UEに割り当てられてもよい。あるいは、当該第1のIDは、一つのネットワーク要素によって当該UEに割り当てられてもよく、また当該受信したメッセージは他のネットワーク要素によって送信されてもよい。
【0062】
当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるかどうかが、当該第2のIDに基づいて決定されてもよい(ブロック1216)。前の第1のIDおよび/または現在の第1のIDは、当該受信したメッセージ中のフラッグに基づいて変換されてもよい。例えば、当該前の第1のIDは前の第2のIDを得るために変換されてもよく、これは当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるかどうかを決定するために用いられてもよい。もし、当該受信したメッセージが当該前の第2のIDと一致しなければ、その際は、当該現在の第1のIDが現在の第2のIDを得るために変換されてもよく、これは当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるかどうかを決定するために用いられてもよい。マッチングはまた、当該現在の第1のID、そしてそれから当該前の第1のIDに対して試みられてもよい。メッセージマッチングにとって、第3のIDは、当該受信したメッセージから得られても、また当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるかどうかを決定するために当該第2のIDと比較されてもよい。当該メッセージマッチングはまた、他の方法において実行されてもよい。当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータは、例えば、もし、当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるならば、更新されてもよい(ブロック1218)。
【0063】
もし、当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるスケジューリングメッセージならば、その際は、スケジューリング情報は当該受信したメッセージから得られてもよい(ブロック1220)。データ伝送は、当該スケジューリング情報に基づいて処理されてもよい(ブロック1222)。
【0064】
図13は、複数の当該信号方式のメッセージおよびデータの受信に関する装置1300を示す。装置1300は、複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由してメッセージを受信するための手段(モジュール1312)、UEに割り当てられた第1のID、ならびに、例えば、当該UEに関する当該受信したメッセージから得られた塩の価値および/または共有された秘密のデータのような付加的な情報を、当該UEに関する第2のIDを得るために変換するための手段(モジュール1314)、当該第2のIDに基づいて当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるかどうかを決定するための手段(モジュール1316)、例えば、もし、当該受信したメッセージが当該UEについて指定されるならば、当該第1のIDおよび/または当該共有された秘密のデータを更新するための手段(モジュール1318)、もし、スケジューリングメッセージが当該UEについて指定されるならば、当該受信したメッセージからスケジューリング情報を得るための手段(モジュール1320)、および当該スケジューリング情報に基づいてデータ伝送を処理するための手段(モジュール1322)、を含む。複数のモジュール1312から1322は、複数のプロセッサー、複数の電子デバイス、複数のハードウェアデバイス、複数の電子部品、複数の論理回路、複数のメモリー等、あるいはそれらの任意の組み合わせにより構成されてもよい。
【0065】
図14は、図1中のUE120、ノードB110、およびシステムコントローラー130のデザインについてのブロックダイアグラムを示す。当該アップリンク上では、UE120によって送信されるデータおよび信号方式はエンコーダー1422によって処理され(例えば、フォーマットされる、符号化される、そしてインターリーブされる)、そして複数の出力チップを発生させるために変調器(MOD)1424によってさらに処理される(例えば、変調される、チャネリングされる、そしてスクランブルされる)。トランスミッター(TMTR)1432は、その際、当該複数の出力チップに条件付けし(例えば、アナログに変換する、フィルタリングする、増幅する、そして周波数をアップコンバーターで変換する)、そしてアンテナ1434を経由して伝送されるアップリンク信号を発生させる。当該ダウンリンク上では、アンテナ1434は、ノードB110によって伝送されたダウンリンク信号を受信する。受信機(RCVR)1436は、アンテナ1434からの当該受信信号に条件付けし(例えば、フィルタリングする、増幅する、周波数をダウンコンバーターで変換する、そしてデジタル化する)、そして複数のサンプルを提供する。復調器(DEMOD)1426は、当該複数のサンプルを処理し(例えば、スクランブルを解除する、チャネリングする、そして復調する)、そして複数の符号評価を提供する。デコーダー1428は、当該複数の符号評価をさらに処理し(例えば、インターリーブを解除してそして復号する)、そして復号されたデータを提供する。エンコーダー1422、変調器1424、復調器1426、およびデコーダー1428は、モデムプロセッサー1420によって実施されてもよい。これらの複数のユニットは、当該無線通信ネットワークによって実施される無線技術(例えば、LTE、W−CDMA、等)に従って処理を実行する。
【0066】
コントローラー/プロセッサー1440は、UE120における当該動作を監督する。コントローラー/プロセッサー1440は、図5中の処理500、図6中の処理600、図7中の処理700、図8中の処理800、図12中の処理1200、および/またはここで述べられた当該複数の技術に関する他の複数の処理を実行してもよい。メモリー1442は、UE120に関する複数のプログラムコードおよびデータを格納し、そしてまたUE120に関する複数の長短のUE IDs を格納する。
【0067】
図14はまた、ノードBおよびシステムコントローラー130についてのデザインを示す。ノードB110は、当該複数のUEs との通信に関する様々な機能を実行するコントローラー/プロセッサー1450、ノードB110に関する複数のプログラムコードおよびデータを格納するメモリー1452、および当該複数のUEs との無線通信を支援するトランシーバー1454、を含む。コントローラー/プロセッサー1450は、図10中の処理1000および/またはここで述べられた当該複数の技術に関する他の複数の処理を実行してもよい。メモリー1452は、ノードB110によって供給された当該複数のUEs に関する複数の長短のUE IDs 、すなわち複数のNB UE IDs を格納してもよい。システムコントローラー130は、当該複数のUEs に関する通信を支援するための様々な機能を実行するコントローラー/プロセッサー1460、システムコントローラー130に関する複数のプログラムコードおよびデータを格納するメモリー1462、を含む。コントローラー/プロセッサー1460は、図10中の処理100および/またはここで述べられた当該複数の技術に関する他の複数の処理を実行してもよい。メモリー1462は、システムコントローラーによって供給された当該複数のUEs に関する複数の長短のUE IDs 、すなわち複数のSC UE IDs を格納してもよい。
【0068】
ここで述べられた当該複数の技術は、様々な手段によって実施されてもよい。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、あるいはそれらの組み合わせにおいて実施されてもよい。ハードウェアの実施に関しては、与えられた要素(例えば、UE、ノードB、システムコントローラー、等)における当該複数の技術を実行するために用いられる当該複数の処理ユニットは、一つまたはそれ以上の特定用途向け集積回路(ASICs )、デジタルシグナルプロセッサー(DSPs )、デジタルシグナルプロセッシングデバイス(DSPDs )、プログラム可能論理デバイス(PLDs )、書き換え可能ゲートアレイ(FPGAs )、プロセッサー、コントローラー、マイクロ−コントローラー、マイクロプロセッサー、電子デバイス、ここで述べられた当該複数の機能を実行するためにデザインされた他の電子ユニット、一つのコンピューター、あるいはそれらの組み合わせによって実施されてもよい。
【0069】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの実施に関しては、当該複数の技術は、ここで述べられた当該複数の機能を実行する複数のモジュール(例えば、複数のプロシージャー、複数の機能、等)とともに実施されてもよい。当該複数のファームウェアおよび/またはソフトウェアのコードは、メモリー(例えば、図14中のメモリー1442、1452、または1462)内に格納され、そしてプロセッサー(例えば、プロセッサー1440、1450、または1460)によって処理されてもよい。当該メモリーは、当該プロセッサーまたは当該プロセッサーの外部の中で実施されてもよい。
【0070】
当該開示された内容についての当該以上の説明は、当該分野における通常の知識を有する者であれば誰でも、当該開示内容を創作または利用することを可能ならしめるために提供される。これらの当該開示内容に対する様々な変更は、当業者にとっては自明であるとともに、本願明細書中で定義された包括的な(generic)原理は、当該開示内容の趣旨または範囲から逸脱することなく、他のバリエーションに適用されて構わない。したがって、当該開示内容は、ここで述べられた当該複数の例に限定されることを意図するものではなく、ここで開示された原理および新規な特徴と調和する最も広い範囲と調和されるべきものである。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】無線通信ネットワークを示す。
【図2】スケジューリングメッセージおよびデータの伝送を示す。
【図3】複数のMAC IDs の受信および利用に関するプロセスを示す。
【図4】UEへのスケジューリングメッセージおよびデータの送信に関するプロセスを示す。
【図5】UEにおけるスケジューリングメッセージおよびデータの受信に関するプロセスを示す。
【図6】スケジューリングメッセージおよびデータの受信、ならびに長いUE IDの更新に関するプロセスを示す。
【図7】スケジューリングメッセージおよびデータの受信、ならびに長いUE IDおよび共有された秘密のデータの更新に関するプロセスを示す。
【図8】スケジューリングメッセージおよびデータの受信、ならびに前のIDフラッグに基づく長いUE IDおよび共有された秘密のデータの更新に関するプロセスを示す。
【図9】再同期化の仕組みの動作を示す。
【図10】UEへの信号方式のメッセージおよびデータの送信に関するプロセスを示す。
【図11】UEへの信号方式のメッセージおよびデータの送信に関する装置を示す。
【図12】UEにおける信号方式のメッセージおよびデータの受信に関するプロセスを示す。
【図13】UEにおける信号方式のメッセージおよびデータの受信に関する装置を示す。
【図14】UE、ノードB、およびシステムコントローラーのブロックダイアグラムを示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の機器(UE)に割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換するため、前記第2のIDに基づいて前記UEに宛てられた信号方式のメッセージを発生させるため、そして前記UEおよび他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して前記信号方式のメッセージを送信するために構成されたプロセッサーと、
前記プロセッサーに結合されたメモリーと、
を具備する装置。
【請求項2】
前記第2のIDは、前記信号方式のメッセージについて前記UEを唯一つにアドレス指定するために用いられる請求項1の装置。
【請求項3】
前記プロセッサーは、前記第1のIDを前記UEに割り当てるために構成される請求項1の装置。
【請求項4】
前記プロセッサーは、第2のネットワーク要素によって前記UEに割り当てられた前記第1のIDに関する情報を第1のネットワーク要素において受信するために構成される請求項1の装置。
【請求項5】
前記第1のIDは、無線通信ネットワーク中の多数のセルのいたる所に適用可能である請求項1の装置。
【請求項6】
前記付加的な情報は塩の価値を備え、そして前記プロセッサーは前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記塩の価値をハッシュ(hash)するために構成される請求項1の装置。
【請求項7】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記プロセッサーは前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータを変換するために構成される請求項1の装置。
【請求項8】
前記付加的な情報は塩の価値および前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記プロセッサーは前記第2のIDを得るために前記第1のID、前記UEに関する前記共有された秘密のデータ、および前記塩の価値を変換するために構成される請求項1の装置。
【請求項9】
前記プロセッサーは、前記第1のID、または前記共有された秘密のデータ、または前記第1のIDおよび前記共有された秘密のデータの両方を更新するために構成される請求項7の装置。
【請求項10】
前記プロセッサーは、前記UEに向けて各信号方式のメッセージが送信された後に、前記第1のID、前記共有された秘密のデータ、または前記第1のIDおよび前記共有された秘密のデータの両方を更新するために構成される請求項7の装置。
【請求項11】
前記プロセッサーは、もし前記第1のIDの同期化の失敗が検出されるならば、前の第1のIDおよび前記付加的な情報を変換し、そしてもし同期化の失敗が検出されないならば、現在の第1のIDおよび前記付加的な情報を変換するために構成される請求項9の装置。
【請求項12】
前記プロセッサーは、もし前記第1のIDの同期化の失敗が検出されるならば、前記信号方式のメッセージ中にフラッグを設定するために構成される請求項9の装置。
【請求項13】
前記プロセッサーは、信号方式の情報、前記第2のID、および前記塩の価値を含ませるために前記信号方式のメッセージを発生させるために構成される請求項6の装置。
【請求項14】
前記信号方式のメッセージは、スケジューリングメッセージまたはページングメッセージである請求項1の装置。
【請求項15】
利用者の機器(UE)に割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換することと、
前記第2のIDに基づいて前記UEに宛てられた信号方式のメッセージを発生させることと、
前記UEおよび他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して前記信号方式のメッセージを送信することと、
を具備する方法。
【請求項16】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1のIDの前記変換は前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータを変換することを備える請求項15の方法。
【請求項17】
前記付加的な情報は塩の価値および前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1のIDの前記変換は前記第2のIDを得るために前記第1のID、前記UEに関する前記共有された秘密のデータ、および前記塩の価値を変換することを備える請求項15の方法。
【請求項18】
前記第1のID、または前記共有された秘密のデータ、または前記第1のIDおよび前記共有された秘密のデータの両方を更新すること、をさらに備える請求項16の方法。
【請求項19】
利用者の機器(UE)に割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換するための手段と、
前記第2のIDに基づいて前記UEに宛てられた信号方式のメッセージを発生させるための手段と、
前記UEおよび他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して前記信号方式のメッセージを送信するための手段と、
を具備する装置。
【請求項20】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1のIDを変換するための前記手段は前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータを変換するための手段を備える請求項19の装置。
【請求項21】
利用者の機器(UE)に割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換するための第1の命令セットと、
前記第2のIDに基づいて前記UEに宛てられた信号方式のメッセージを発生させるための第2の命令セットと、
前記UEおよび他の複数のUEs によって共有された共通のチャンネルを経由して前記信号方式のメッセージを送信するための第3の命令セットと、
を具備する、その上に格納された複数の命令を含んでいるコンピューターに読み取り可能な媒体。
【請求項22】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1の命令セットは前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータを変換するためのものである請求項21のコンピューターに読み取り可能な媒体。
【請求項23】
複数の利用者の機器(UEs )によって共有された共通のチャンネルを経由してメッセージを受信するため、UEに割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換するため、そして前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記第2のIDに基づいて決定するために構成されたプロセッサーと、
前記プロセッサーに結合されたメモリーと、
を具備する装置。
【請求項24】
前記プロセッサーは、第1のネットワーク要素から前記第1のIDの割り当てを受信するため、そして第2のネットワーク要素から前記メッセージを受信するために構成される請求項23の装置。
【請求項25】
前記プロセッサーは、前記第1のIDの割り当ておよび前記メッセージを単一のネットワーク要素から受信するために構成される請求項23の装置。
【請求項26】
前記付加的な情報は塩の価値を備え、そして前記プロセッサーは前記受信したメッセージから前記塩の価値を得るため、そして前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記塩の価値をハッシュ(hash)するために構成される請求項23の装置。
【請求項27】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記プロセッサーは前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータを変換するために構成される請求項23の装置。
【請求項28】
前記付加的な情報は塩の価値および前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記プロセッサーは前記受信したメッセージから前記塩の価値を得るため、そして前記第2のIDを得るために前記第1のID、前記UEに関する前記共有された秘密のデータ、および前記塩の価値を変換するために構成される請求項23の装置。
【請求項29】
前記プロセッサーは、前記第1のID、または前記共有された秘密のデータ、または前記第1のIDおよび前記共有された秘密のデータの両方を更新するために構成される請求項27の装置。
【請求項30】
前記プロセッサーは、前記UEについて指定されたメッセージの各受信の後に、前記第1のID、前記共有された秘密のデータ、または前記第1のIDおよび前記共有された秘密のデータの両方を更新するために構成される請求項27の装置。
【請求項31】
前記プロセッサーは、前記受信したメッセージ中のフラッグに基づいて、前の第1のIDまたは現在の第1のIDを変換するために構成される請求項29の装置。
【請求項32】
前記プロセッサーは、前の第2のIDを得るために前の第1のIDおよび前記付加的な情報を変換するため、そして前記受信したメッセージが前記UEを指定されるのかどうかを前記前の第2のIDに基づいて決定するため、そしてもし前記受信したメッセージが前記前の第2のIDに一致しないならば、現在の第2のIDを得るために現在の第1のIDおよび前記付加的な情報を変換するため、そして前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記現在の第2のIDに基づいて決定するために構成される請求項29の装置。
【請求項33】
前記プロセッサーは、現在の第2のIDを得るために現在の第1のIDおよび前記付加的な情報を変換するため、そして前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記現在の第2のIDに基づいて決定するため、そしてもし前記受信したメッセージが前記現在の第2のIDに一致しないならば、前の第2のIDを得るために前の第1のIDおよび前記付加的な情報を変換するため、そして前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記前の第2のIDに基づいて決定するために構成される請求項29の装置。
【請求項34】
前記プロセッサーは、前記受信したメッセージから第3のIDを得るため、そして前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを決定するために前記第2のIDと前記第3のIDとを比較するために構成される請求項23の装置。
【請求項35】
前記プロセッサーは、前記受信したメッセージが前記UEについて指定されることを決定するため、前記受信したメッセージからスケジューリング情報を得るため、そして前記スケジューリング情報に基づいてデータ伝送を処理するために構成される請求項23の装置。
【請求項36】
複数の利用者の機器(UEs )によって共有された共通のチャンネルを経由してメッセージを受信することと、
UEに割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換することと、
前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記第2のIDに基づいて決定することと、
を具備する方法。
【請求項37】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1のIDの変換は前記第2のIDを得るための前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータの変換を備える請求項36の方法。
【請求項38】
前記付加的な情報は塩の価値および前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1のIDの変換は前記第2のIDを得るための前記第1のID、前記UEに関する前記共有された秘密のデータ、および前記受信したメッセージからの前記塩の価値の変換を備える請求項36の方法。
【請求項39】
前記第1のID、または前記共有された秘密のデータ、または前記第1のIDおよび前記共有された秘密のデータの両方を更新すること、をさらに備える請求項37の方法。
【請求項40】
複数の利用者の機器(UEs )によって共有された共通のチャンネルを経由してメッセージを受信するための手段と、
UEに割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換するための手段と、
前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記第2のIDに基づいて決定するための手段と、
を具備する装置。
【請求項41】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第1のIDを変換するための手段は前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータの変換するための手段を備える請求項40の装置。
【請求項42】
複数の利用者の機器(UEs )によって共有された共通のチャンネルを経由してメッセージを受信するための第1の命令セットと、
UEに割り当てられた第1の認証(ID)および付加的な情報を前記UEに関する第2のIDを得るために変換するための第2の命令セットと、
前記受信したメッセージが前記UEについて指定されるのかどうかを前記第2のIDに基づいて決定するための第3の命令セットと、
を具備する、その上に格納された複数の命令を含んでいるコンピューターに読み取り可能な媒体。
【請求項43】
前記付加的な情報は前記UEに関する共有された秘密のデータを備え、そして前記第2の命令セットは前記第2のIDを得るために前記第1のIDおよび前記UEに関する前記共有された秘密のデータを変換するためのものである請求項42のコンピューターに読み取り可能な媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公表番号】特表2009−526334(P2009−526334A)
【公表日】平成21年7月16日(2009.7.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−554529(P2008−554529)
【出願日】平成19年2月9日(2007.2.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/061946
【国際公開番号】WO2007/095473
【国際公開日】平成19年8月23日(2007.8.23)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】