説明

二輪車両向けのナビゲーション装置

【課題】二輪車のタイプに係らず、走行中の運転手が前方の視界から目を離さずに視認可能な限られたスペース内に、表示パネルを簡易に取り外し可能に固定設置することが可能なナビゲーション装置を提供する。
【解決手段】少なくとも現在位置及び進行方向を検出する検出手段(12)と、ユーザに対して視覚を通じてナビゲーションを提供する表示手段(14)と、地図情報を記憶した記憶手段(16)と、ユーザにより設定された目的地と、現在地とを連絡する所定の経路を前記記憶手段から選定して、前記検出手段により検出した現在位置及び進行方向に基づいて、前記表示手段にナビゲーションを表示させる処理手段(18)とを有するナビゲーション装置(10)において、前記表示手段は、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネル(24)からなり、さらに、該薄型表示パネル24を取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段(30)を有する、ことを特徴とする二輪車向けナビゲーション装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、より詳細には、表示パネルが二輪車両に取り外し可能に固定設置可能な二輪車両向けのナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、現在地から目的地までの経路を設定し、表示パネル上にナビゲーションを表示することにより、ユーザを案内するナビゲーション装置が使用されている。
このナビゲーション装置は、携帯型と車両搭載型とに大別され、いずれも、ユーザに視覚を通じてナビゲーションを提供する表示パネルと、この表示パネルを支持する硬質の筐体とを備えたユニット形態であり、この筐体内には、少なくとも現在位置及び進行方向を検出する検出部と、地図情報を記憶した記憶部と、ユーザにより設定された目的地と、現在地とを連絡する所定の経路を記憶部から選定して、検出部により検出した現在位置及び進行方向に基づいて、表示パネルにナビゲーションを表示させる処理部とが収納されている。
車両搭載型の場合、画面上にナビゲーションを表示する表示パネルは、車両運転手の視認が容易なように、運転席の近くで車両に固定設置される必要がある。
四輪車の場合には、このようなナビゲーション装置は、別途取り外し可能に車内に設置されたり、あるいは内装パネルに当初から組み込まれていたりする。
【0003】
それに対して、二輪車の場合には、車内が存在しないため、防水あるいは盗難防止の観点から、ナビゲーション装置は、通常、運転のたびにハンドル部近傍に取り付けられ、運転終了後に取り外される。
しかしながら、二輪車は四輪車に比べて走行中の安定性に欠けるため、運転手は走行中、前方の視界から極力目を離さないことが好ましい。
この点において、表示パネルは、運転席に着座する運転手が前方の視界から目を離さずに視認可能な限られたスペース内に設けることが望まれる。
しかしながら、二輪車の場合、このような限られたスペースの候補である運転席とハンドルとの間には、通常燃料タンクが設置され、この燃料タンクは上面が段差あるいは曲面形状を有しているため、ユニット形態ゆえに、ナビゲーション装置の表示パネルを燃料タンクの上面に安定的に固定して設置することは困難である。
また、上述のように、二輪車の場合、ナビゲーション装置を常設することはできないことから、運転のたびに、ナビゲーション装置を簡易に取り外し可能とすることが望まれる。
さらにまた、燃料タンクの上面形状は、二輪車に応じて微妙に異なり、どのようなタイプの二輪車にも表示パネルを固定可能に設置するのは困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の技術的問題に鑑み、本発明の目的は、二輪車のタイプに係らず、走行中の運転手が前方の視界から目を離さずに視認可能な限られたスペース内に、表示パネルを簡易に取り外し可能に固定設置することが可能なナビゲーション装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するために、本発明のナビゲーション装置は、
少なくとも現在位置及び進行方向を検出する検出手段と、ユーザに対して視覚を通じてナビゲーション地図を提供する表示手段と、地図情報を記憶した記憶手段と、ユーザにより設定された目的地と、現在地とを連絡する所定の経路を前記記憶手段から選定して、前記検出手段により検出した現在位置及び進行方向に基づいて、前記表示手段にナビゲーション地図を表示させる処理手段とを有するナビゲーション装置において、
前記表示手段は、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネルからなり、
さらに、該薄型表示パネルを取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段を有する、構成としている。
【0006】
以上の構成を有する本発明のナビゲーション装置によれば、ユーザに対して視覚を通じてナビゲーションを提供する表示手段が、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネルからなることから、二輪車のタイプに係らず、たとえば、燃料タンクの上面に固定設置すれば、運転手が走行中に前方を注視している状態でも、その視界内に表示パネルを視認することが可能である。また、薄型表示パネルを取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段を有することから、運転のたびに、薄型表示パネルを簡便に取り外すことが可能である。
さらに、前記薄型表示パネルは、有機EL材料からなるのが好ましい。
また、前記二輪車は、運転席とハンドルとの間に配置された燃料タンクを備えたオートバイであり、前記薄型表示パネルは、画面を上向きにした状態で、前記燃料タンクの上面に固定配置されるのがよい。
さらにまた、前記固定手段は、前記薄型表示パネルの裏面に設けたカーボンナノチューブ製固定面であるのがよい。
加えて、前記記憶手段に記憶された地図情報に基づいて表示された地図上において、目的地および現在地と目的地とを連絡する所定の経路に関する情報をユーザに提供するインターフェイス手段をさらに有し、このインターフェイス手段は、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネルからなり、さらに、該薄型表示パネルを取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段を有するのでもよい。
さらに、前記インターフェイス手段は、表面弾性波方式のタッチパネル層を有し、
防止シールを通じて互いに水密に係合する、下面にカーボンナノチューブ層が取り付けられた柔軟な筐体と防水被覆層との間には、有機EL表示層がその上下を接着層により挟まれ、上方の接着層と防水被覆層との間に、該タッチパネル層が設けられるのがよい。

さらにまた、前記薄型表示パネルは、有機EL材料からなるのがよい。
加えて、前記二輪車は、運転席とハンドルとの間に配置された燃料タンクを備えたオートバイであり、前記薄型表示パネルは、画面を上向きにした状態で、前記燃料タンクの上面に固定配置されるのがよい。
さらに、前記固定手段は、前記薄型表示パネルの裏面に設けたカーボンナノチューブ製固定面であるのがよい。

【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明に係るナビゲーション装置の第1実施形態を図面を参照しながら、以下に詳細に説明する。
図1は、本発明に係るナビゲーション装置の構成を示す図である。図2は、本発明に係るナビゲーション装置の表示パネルの斜視図である。図3は、本発明にナビゲーション装置の表示パネルをオートバイの燃料タンクに装着した状態を示す図である。
【0008】
図1に示すように、本発明に係るナビゲーション装置は、少なくとも現在位置及び進行方向を検出する検出手段12と、ユーザに対して視覚を通じてナビゲーションを提供する表示手段14と、地図情報を記憶した記憶手段16と、ユーザにより設定された目的地と、現在地とを連絡する所定の経路を記憶手段16から選定して、検出手段12により検出した現在位置及び進行方向に基づいて、表示手段14にナビゲーションを表示させる処理手段18とから概略構成されている。
処理手段18は、制御ユニット18を構成し、たとえばCPUなどより構成され、各部を制御し、ナビゲーションシステムとしての機能を実行させる。制御ユニット18に内蔵される記憶部19は、ROMあるいはRAM、あるいはその両方から構成され、たとえばナビゲーションシステムのシステムプログラムが予めROMに記憶され、もしくは記憶部19に予め記憶されたアプリケーションプログラムがRAMにロードされるようにしている。
【0009】
記憶手段16は、メモリユニット16を構成し、たとえば地図情報を記憶している。
検出手段12は、GPS受信部12を構成し、GPS衛星20からの電波信号を受信し、その信号から現在位置を特定する位置情報を演算し、それをデータバスを介して制御ユニット18へ送るようにしている。制御ユニット18は、GPS受信部12からの位置情報に基づいて、現在位置に対応する画像情報(例えば、地図情報)を、メモリユニット16から読み出し、画像生成部22へ送るようにしている。画像生成部22は、制御ユニット18の制御により、メモリユニット16から送られる画像データを表示パネル24に送るようにしている。
マーク生成部26は、制御ユニット18の制御により、現在位置に対応する位置にマークを表示する信号を発生し、この信号を画像データと合成して、表示パネル24に送るようにしている。
【0010】
以上のように、本発明に係るナビゲーション装置10は、その構成自体は、既知のタイプと同様であり、以下に説明するように、表示手段14である表示パネル24に特徴を有する。
図2に示すように、表示手段14は、有機EL製であり、フィルム基材のものが特に好ましく、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネル24からなる。表示パネル24は、ほぼ円形であり、その円周部に等角度間隔を隔てて、4つの突起張り出し部28が設けられている。この突起張り出し部28により、表示パネル24をより安定して固定することが可能となる。なお、表示パネル24は、安定して固定することが可能である限り、矩形でもよい。
さらに、薄型表示パネル24を取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段として、突起張り出し部28を含め表示パネル24の裏面30には、カーボンナノチューブ製の固定面が設けられており、この固定面は、別途固着手段を準備する必要なしに、金属製表面、樹脂製表面等に固着することが可能である。これにより、薄型表示パネル24の裏面30を二輪車両の外形になじむように密着して固定した場合に、表面(おもてめん)、すなわち運転手が見える上面に、表示画面が配置されるようにしている。
【0011】
表示パネル24の断面構造としては、有機薄膜トランジスタを採用することにより、有機薄膜トランジスタをプラスチックフィルム上に形成し、その上に有機ELの発光素子を積層させて、さらにその上にプラスチックフィルムを積層させることが可能であり、これにより、薄膜トランジスタの絶縁膜として、硬質な無機絶縁材料を撤廃し、有機絶縁材料のみを採用することで、表示パネル24の機械的な柔軟性を確保することで、薄く、軽く、曲げられる表示パネル24を実現することが可能である。たとえばプラスチック基板材料として、PES(ポリエーテルスルホン)、一方有機トランジスタ材料として、ペンタセン(C2214)が考えられる。

【0012】
以上の構成を有する本発明に係るナビゲーション装置10について、二輪車のうちオートバイに利用する場合を例として、その作用を以下に説明する。
まず、ライダーRは、ナビゲーション装置10をオートバイMに搭載する。このとき、表示パネル24をオートバイMの燃料タンクFの湾曲した上面に装着する。その際、表示パネル24は、燃料タンクFの湾曲した上面Uになじむほどに湾曲可能であり、かつ柔軟な材質の有機EL製であることから、図3に示すように、ライダーRが片手で表示パネル24を燃料タンクFの上面Uに密着するように装着することが可能である。このとき、表示パネル24の裏面30には、カーボンナノチューブ製の固定面が設けられており、この固定面を湾曲した燃料タンクFの上面に容易に固着することが可能である。なお、ナビゲーション装置10において、表示パネル24以外の部分は、ワンユニット化しており、表示パネル24とは異なり、固定保持される必要性はないので、たとえば、ライダーR自身が身につけたり、あるいはオートバイMのハンドル部に引っかけたりすることにより、保持することが可能である。
【0013】
次いで、ライダーRは、表示パネル24を用いて、現在地および目的地を入力し、これにより運転中に表示パネル24上にナビゲーション地図を得ることができる。
より詳細には、GPS受信部12が、GPS衛星20からの電波信号を受信すると、GPS受信部12は、その信号から現在位置を演算し、演算した現在位置を表す位置情報が制御ユニット18へ送られる。制御ユニット18は、GPSユニットから送られた位置情報に基づいて、それに対応する画像情報(地図情報)をメモリユニット16から読み出し、それを画像生成部22及びマーク生成部26に送り、表示パネル24上でライダーRにナビゲーション地図を提供する。
このとき、表示パネル24は運転席とハンドルとの間にある燃料タンクFの上面Uに設けられているので、ライダーRは、前方の視界の範囲内で表示パネル24を視認することが可能であり、この点において、安全な運転を損なうことなく、ナビゲーション装置10を利用することが可能である。また、表示面が大きく取れるので、視認性を向上することも可能である。
次いで、ライダーRは、目的地に到着したら、ナビゲーション装置10をオートバイから取り外す。表示パネル24を燃料タンクFの上面Uから脱着する際、表示パネル24の端をめくるように湾曲させることにより、燃料タンクFから容易に取り外すことが可能である。

【0014】
以下に本発明の第2実施形態を詳細に説明する。本実施形態において、第1実施形態と同様な要素には、同様な参照番号を付することにより、その説明は省略し、以下には本実施形態の特徴点について説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係るナビゲーション装置10の構成を示す図である。図5は、本発明の第2実施形態に係るナビゲーション装置10のインタフェース手段の平面図である。図6は、図5の線VI−VIに沿った断面図である。
本実施形態の特徴は、インタフェース手段をさらに有する点にある。このインターフェイス手段は、記憶手段に記憶された地図情報に基づいて、表示パネル24上に表示された地図上において、目的地および現在地と目的地とを連絡する所定の経路に関する情報をユーザに確認せしめるものである。
【0015】
より詳細には、図4に示すように、インタフェース手段は、図1に示す第1実施形態のナビゲーション装置10の構成において、入力部32を構成し、目的地および現在地と目的地とを連絡する所定の経路に関する情報を、後に説明するように、タッチパネル形式で入力し、表示パネル24上に入力した情報を視覚により確認できるようにしている。
図5に示すように、インタフェース手段には、外周部に略等角度間隔を隔てて、取り外し可能なメモリチップ34が4個設けられており、各メモリチップ34は、タッチパネル形式で設定した目的地及び現在地から目的地までの経路に関する情報を記憶する。これにより、たとえばオートバイ4台でツーリングをする際、そのうちの1台に設置したインタフェース手段で設定したこのような情報を他の3台のライダーRが共有できるようにしている。より詳細には、他の3台のライダーRがそれぞれ、かかる情報を記憶したメモリチップ34をインタフェース手段から取り外して、それぞれのオートバイに搭載した同様なカーナビゲーション装置10にセットすることにより、それぞれの表示パネル24上に同じナビゲーションを得ることができるようにすることが可能である。この場合、ツーリングするオートバイのタイプが異なり、それに伴い燃料タンクFの上面Uの湾曲形状あるいは段差形状が異なる場合でも、本表示パネル24によれば、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能かつ柔軟な材質であることから、それぞれの燃料タンクFの上面Uに固定可能に設置することが可能である。
【0016】
図5に示すように、このインタフェース手段は、表示パネル24と同様に、有機EL製であり、フィルム基材のものが特に好ましく、薄く軽量であり、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネル24からなる。さらに、薄型表示パネル24を取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段として、表示パネル24と同様に、表示パネル24の裏面30には、カーボンナノチューブ製の固定面が設けられており、この固定面は、別途固着手段を準備する必要なしに、金属製表面、樹脂製表面等に固着することが可能である。
インタフェース手段の設置場所について、ナビゲーションを表示する表示パネル24に比べて、運転中のライダーRの視界の範囲内にある必要がないことから、その自由度は高いが、燃料タンクの上面は比較的スペースに余裕があることから、たとえば燃料タンクの上面において、表示パネル24と運転席との間で表示パネル24に対して運転手に近い側に並べて設置してもよい。
このインターフェイス手段は、タッチパネル式であり、ライダーRが表示パネル24上に表された地図を上から指でなぞることにより、目的地および現在地と目的地とを連絡する所定の経路に関する情報を設定することができるようにしている。より詳細には、図6に示すように、下面にカーボンナノチューブ層102が取り付けられた柔軟な筐体104と防水被覆層106とが防止シール108を通じて係合し、柔軟な筐体104と防水被覆層108との間が防水されている。柔軟な筐体104と防水被覆層108との間には、有機EL表示層110がその上下を接着層112,114により挟まれ、上方の接着層112と防水被覆層106との間に、タッチパネル層116が設けられている。タッチパネル層116は、たとえば、従来既知の圧電素子をタッチパネル層116の表面に取り付けるタイプ(表面弾性波方式)でよく、タッチパネル層116に振動が与えられた状態で、ユーザがタッチパネル層116に触れることにより、振動がそこで逆方向に戻り、圧電素子に到達して電圧を発生することを利用して、振動を与えてから反射した振動が戻るまでの時間の計測を通じて、操作した場所を検出することが可能である。このタイプは、有機EL表示層の上に重ねられるタッチパネル層116の透明度が抵抗膜方式に比べて高く、タッチパネル層116を介して有機EL表示層110を見るユーザにとって、視認性に優れる点で好ましい。
【0017】
なお、変形例として、第1実施形態におけるナビゲーション表示用の表示ディスプレイをインターフェイス手段の表示ディスプレイとして兼用させてもよい。特に、二輪車において、運転席とハンドルとの間の燃料タンクの上面に十分なスペースが確保できない場合、或いはスクータ等のように運転席とハンドルとの間に燃料タンクが存在しない場合に、余分なスペースを占有することなく、運転手の前方視界に収まる範囲内に、表示ディスプレイを配置することが可能となる。
【0018】
以上、本発明の実施形態を詳細に説明したが、本発明の範囲から逸脱しない範囲内において、当業者なら種々の修正あるいは変更が可能である。たとえば、第1実施形態においては、表示パネル24の設置位置を燃料タンクの上面としたがそれに限定されることなく、たとえば、運転中は確認しないことを前提に、燃料タンクの湾曲した側面等でもよい。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置の表示パネルの斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るナビゲーション装置の表示パネルをオートバイの燃料タンクに装着した状態を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るナビゲーション装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2実施形態に係るナビゲーション装置のインタフェース手段の平面図である。
【図6】図5の線VI−VIに沿った断面図である。
【符号の説明】
【0020】
ライダー R
オートバイ M
燃料タンク F
上面 U
10 ナビゲーション装置
12 GPS受信部
14 表示手段
16 メモリユニット
18 制御ユニット
19 記憶部
20 GPS衛星
22 画像生成部
24 表示パネル
26 マーク生成部
28 突出張り出し部
30 裏面
32 入力部
34 メモリチップ
102 カーボンナノチューブ層
104 柔軟な筐体
108 防水被覆層
110 有機EL層
112,114 接着層
116 タッチパネル層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも現在位置及び進行方向を検出する検出手段と、ユーザに対して視覚を通じてナビゲーション地図を提供する表示手段と、地図情報を記憶した記憶手段と、ユーザにより設定された目的地と、現在地とを連絡する所定の経路を前記記憶手段から選定して、前記検出手段により検出した現在位置及び進行方向に基づいて、前記表示手段にナビゲーション地図を表示させる処理手段とを有するナビゲーション装置において、
前記表示手段は、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネルからなり、
さらに、該薄型表示パネルを取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段を有する、
ことを特徴とする二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項2】
前記薄型表示パネルは、有機EL材料からなる、請求項1に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項3】
前記二輪車は、運転席とハンドルとの間に配置された燃料タンクを備えたオートバイであり、前記薄型表示パネルは、画面を上向きにした状態で、前記燃料タンクの上面に固定配置される、請求項1に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項4】
前記固定手段は、前記薄型表示パネルの裏面に設けたカーボンナノチューブ製固定面である、請求項1に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項5】
さらに、前記記憶手段に記憶された地図情報に基づいて表示された地図上において、目的地および現在地と目的地とを連絡する所定の経路に関する情報をユーザに提供するインターフェイス手段を有し、このインターフェイス手段は、二輪車両の外形になじむほどに湾曲可能、かつ柔軟な材質により形成された薄型表示パネルからなり、さらに、該薄型表示パネルを取り外し可能に二輪車両に固定するための固定手段を有する、請求項1に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項6】
前記薄型表示パネルは、有機EL材料からなる、請求項5に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項7】
前記インターフェイス手段は、表面弾性波方式のタッチパネル層を有し、
防止シールを通じて互いに水密に係合する、下面にカーボンナノチューブ層が取り付けられた柔軟な筐体と防水被覆層との間には、有機EL表示層がその上下を接着層により挟まれ、上方の接着層と防水被覆層との間に、該タッチパネル層が設けられる、請求項6に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項8】
前記二輪車は、運転席とハンドルとの間に配置された燃料タンクを備えたオートバイであり、前記薄型表示パネルは、画面を上向きにした状態で、前記燃料タンクの上面に固定配置される、請求項5に記載の二輪車向けナビゲーション装置。
【請求項9】
前記固定手段は、前記薄型表示パネルの裏面に設けたカーボンナノチューブ製固定面である、請求項5に記載の二輪車向けナビゲーション装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−192442(P2009−192442A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−35396(P2008−35396)
【出願日】平成20年2月16日(2008.2.16)
【出願人】(501300104)学校法人 多摩美術大学 (25)
【出願人】(501440684)ソフトバンクモバイル株式会社 (654)
【Fターム(参考)】