説明

伝送装置

【課題】SONETやSDH等の規格に基づき、現用予備の二重化構成を取る端局中継装置において、回線を増設するための回線のインターフェースを備えた装置を増設する際のクロック同期に関する発明である。
【解決手段】
増設した装置内において、現用/予備用装置から供給されるそれぞれのクロックを比較する。 比較結果に基づきそれぞれのクロックを可変遅延させ、増設した装置においても現用と予備回線に対してクロック位相制御を行えるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシンクロナスオプティカルネットワーク(Synchronous Optical Network:SONET)やシンクロナスデジタルハイアラ−キ(Synchronous Digital Hierarchy:SDH)等の規格に基づき、現用予備の二重化構成を取る端局中継装置に適用に適用される。
【背景技術】
【0002】
現用予備の二重化構成を取る光端局中継装置(光端局/伝送装置)は、回線収容数を増加させるため、現用・予備用回線を収容した増設部をさらに設けることで、回線容量の増加を行っている。
【0003】
図1は光端局に現用・予備用回線を収容した増設部を設けた構成を示す。光端局1は本体部100と増設部90、91から構成され、本体部と増設部は別のシェルフに構成されている。
【0004】
本体部100は現用回線設定部30と予備用回線設定部30’とインターフェース部71、72、73、74、と現用タイミングクロック発生部96と予備用タイミングクロック発生部96’とから構成されている。
【0005】
インターフェース部71、73は現用回線4、4’に接続されている。
【0006】
インターフェース部72、74は予備現用回線6、6’に接続されている。
【0007】
インターフェース部71、72、73、74は現用回線設定部30と予備用回線設定部30’に接続されている。
【0008】
現用回線設定部30と予備用回線設定部30’はインターフェース部71、72、73、74内の受信装置10、11、12、13からの受信信号のオーバーヘッド情報を基に回線設定を行う。 さらに、現用回線設定部30と予備用回線設定部30’は回線設定に基づいた信号をインターフェース部71、72、73、74内の送信装置20、21、22、23に出力する。
【0009】
送信装置20、21は現用回線4、4’へ、送信装置22、23は予備回線6、6’にそれぞれ光信号を出力する。
【0010】
現用回線設定部30と予備用回線設定部30’は現用クロック部95と予備用クロック部95’を持っている。
【0011】
現用クロック部95は切替スイッチ61とPLL回路65を有している。
【0012】
PLL回路65は位相比較器62、ループフィルタ63と電圧制御型発信器64から構成される。
【0013】
切替スイッチ61は現用タイミングクロック発生部96と予備用タイミングクロック発生部96’からのクロックを選択して位相比較器62に出力する。
【0014】
位相比較器62は切替スイッチ61で選択されたクロックと電圧制御型発信器64からのクロックを比較し、比較結果をループフィルタ63に出力する。
【0015】
ループフィルタ63は位相比較器62からの入力を電圧値に変換し電圧制御型発信器64に出力する。
【0016】
電圧制御型発信器64はバスインターフェース部80と位相比較器62にクロックを供給する。
【0017】
バスインターフェース部80は回線設定に従ってインターフェース部71〜74と増設部90と90’に対して信号の送受信を行うと共に、増設部90、90’に対してクロックを供給する。
【0018】
予備用回線設定部30’は現用回線設定部30と同一の構成のため、同一構成は同一番号にダッシュを付して示し、その説明を省略する。
【0019】
増設部90は現用回線設定部31と予備用回線設定部31’とインターフェース部71’、72’、73’、74’、と増設部内現用タイミングクロック発生部97と増設部内現予備用タイミングクロック発生部97’とから構成されている。
【0020】
インターフェース部71’、73’は現用回線5、5’に接続されている。
【0021】
インターフェース部72’、74’は予備現用回線7、7’に接続されている。
【0022】
インターフェース部71’、72’、73’、74’は現用回線設定部31と予備用回線設定部31’に接続されている。
【0023】
現用回線設定部31と予備用回線設定部31’はインターフェース部71’、72’、73’、74’内の受信装置10’、11’、12’、13’からの受信信号をそれぞれバスインターフェース部82、82’によりバスインターフェース部80、80’に送信する。
【0024】
さらに、現用回線設定部31と予備用回線設定部31’はそれぞれバスインターフェース部80、80’からバスインターフェース部82、82’を介して送信されてきた信号を回線設定に基づいてインターフェース部71’、72’、73’、74’内の送信装置20’、21’、22’、23’に出力する。
【0025】
送信装置20’、21’は現用回線5,5’へ、送信装置22’、23’は予備回線7、7’にそれぞれ光信号を出力する。
【0026】
現用回線設定部31と予備用回線設定部31’は回線設定部内現用クロック部98と回線設定部内予備用クロック部98’を持っている。
【0027】
回線設定部内現用クロック部98は遅延線67、選択回路68とPLL回路66から構成される。
【0028】
バスインターフェース部82から受信したクロックは遅延線67と選択回路68にそれぞれ入力される。
【0029】
選択回路68は遅延線67の出力とバスインターフェース部82の出力を選択して増設部内現用タイミングクロック発生部97と増設部内現予備用タイミングクロック発生部97’へ出力する。
【0030】
遅延線67はシステム全体で発生する現用タイミングクロック発生部から増設部内の回路までの定常的位相差を基に遅延量を設定している。
【0031】
この遅延量は構成要素となる実装基板の搭載部品,パターン長及び光端局の本体部を収めたメインシェルフと増設部を収めたシェルフ間の接続による遅延に基づくものである。
【0032】
即ち、増設部側シェルフの遅延線67(Delay Line)は、このような装置構成とした場合に、本体部側のシェルフ内の現用タイミングクロック発生部96、予備用タイミングクロック発生部96’を起点に増設部側シェルフに至るクロック経路において、実装パターン長差や各搭載部品の個体バラツキ要因等が原因で発生する現用と予備用とのクロックの位相差(Skew)を吸収するためのものである。
【0033】
PLL回路66は現用回線設定部31にクロックを供給する回路で、バスインターフェース部82からのクロックに内部クロックを同期させるためのものである。
【0034】
増設部内現用タイミングクロック発生部97は切替部94を有しており、現用回線設定部31と予備用回線設定部31’内の回線設定部内現用クロック部98、回線設定部内予備用クロック部98’からのクロックを選択して、インターフェース部71’〜74’にクロックを供給する。
【0035】
増設部内予備用タイミングクロック発生部97’は切替部94を有しており、現用回線設定部31と予備用回線設定部31’内の回線設定部内現用クロック部98、回線設定部内予備用クロック部98’からのクロックを選択して、インターフェース部71’〜74’にクロックを供給する。
【0036】
また、複数のクロック間の位相同期を行う手段としては特開平05−2438号公報、特開平10−240375号公報が知られている。
【特許文献1】特開平05−2438号公報
【特許文献2】特開平10−240375号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0037】
従来技術においては現用,予備用タイミングクロック発生部から増設部内現用,予備用タイミングクロック発生部までに発生する定常的位相差が判明している必要があった。
【0038】
即ち、その本体部及び増設部において、構成要素となる実装基板の搭載部品,パターン長により遅延線の遅延量を定めるためである。
【0039】
従って、システム設計変更を行う場合は実装基板の搭載部品とパターン長の相関を維持した状態で変更を行う必要があり柔軟に対応ができない、もしくは、変更範囲に制限が付いてしまう問題があった。
【0040】
更に,固定の遅延線による位相補正だと搭載部品毎の個体バラツキや伝搬遅延変動量による位相ずれは補正できなかった。
【0041】
本発明の目的は、回線容量の増大に伴い、回線を収容した増設部を光端局に増設した場合、本体に設けた現用および予備用タイミングクロック発生部からのクロックを増設部側に設けた増設部内現用、予備用タイミングクロック発生部により自動でクロック位相を制御する技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0042】
本発明は、上述した目的を達成するために以下の構成を採用する。
【0043】
即ち、本発明は、第1のクロックを発生する第1クロック源と、第2のクロックを発生する第2クロック源とを有する第1装置と、該第1クロックを第2クロックに引き込むための第1クロック引き込み手段と、第2クロックを第1クロックに引き込むための第2クロック引き込み手段と、第1クロック引き込み手段と第2クロック引き込み手段のクロック出力の位相を比較する位相比較手段と、位相比較手段の結果に基づき第1クロック引き込み手段と第2クロック引き込み手段の位相制御量を制御する位相制御手段を有する第2装置とを設ける伝送装置である。
【0044】
好ましくは、伝送装置において、第1クロック引き込み手段は可変遅延する第1可変遅延素子、第2クロック引き込み手段は可変遅延する第2可変遅延素子からなり、位相制御手段により位相遅延量が制御される。
【0045】
好ましくは、伝送装置において、第1クロック引き込み手段は第1のクロックをn逓倍に周波数を上げる第1PLL回路と、第1PLL回路の出力をカウントする第1カウンタと、第1カウンタの出力値をデコードして基のクロック周期に直す第1デコーダからなり、第2クロック引き込み手段は第2のクロックをn逓倍に周波数を上げる第2PLL回路と、第2PLL回路の出力をカウントする第2カウンタと、第2カウンタの出力値をデコードして基のクロック周期に直す第2デコーダからなり、該位相検出手段は該第1カウンタの値で作成したウインド信号と該第2カウンタ回路の出力を該第1PLL回路出力で打ち抜いた信号との比較結果、または、該第2カウンタの値で作成したウインド信号と該第1カウンタ回路の出力を該第2PLL回路出力で打ち抜いた信号との比較結果を出力し、位相制御手段は位相検出手段の比較結果に基づき第1カウンタまたは第2カウンタのカウント値を制御する。
【0046】
好ましくは、伝送装置において、第1クロック引き込み手段と第2クロック引き込み手段は、位相比較手段とは異なるユニットに構成され、位相比較手段の比較結果を第1クロック引き込み手段と第2クロック引き込み手段に転送して位相補正する。
【0047】
好ましくは、伝送装置において、伝送装置立ち上げ時は位相差幅に対応して第1クロックまたは第2クロックのどちらかの位相制御をし、伝送装置立が運用時はシステムに使用されていないスタンバイ側のクロック引き込み手段を制御する。
【発明の効果】
【0048】
本発明の実施例1によれば、位相比較対象の各クロックに対して、増設部側に設けた可変遅延素子の遅延量を動かすことで、スムーズな位相補正が可能となる。
【0049】
さらに、本発明の実施例1によれば、本体部とは異なるシェルフにある増設部に設けた可変遅延素子を可変遅延素子の後段に設けた位相比較器で位相比較を行いフィードバック制御するので、固定の遅延処理では抑制できない搭載部品の個体バラツキや環境条件による伝搬遅延変動量,可変遅延素子の処理通過時に起因する位相ずれを含めて線形的に位相監視できるため、高精度な位相補正が可能である。
【0050】
本発明の実施例2によれば、位相比較,及び補正処理の精度(Delay間隔)は逓倍数とそれに合せた分周比で決定するため、逓倍した分高精度の位相補正が可能となる。
また、位相検出結果がウインド幅を超えている場合は瞬時に同位相とさせる補正処理を行うことができる。
【0051】
本発明の実施例3によれば、装置内で位相補正の対象となる待機側のクロック伝送経路上の最終段にて位相比較し、位相比較情報を位相比較位置の前段に位置する位相補正機能にて位相制御をかけることができる。
【0052】
さらに、増設部内の制御装置で集中監視制御することで,本体部上に搭載されているPLL回路や増設部内に設けてあるPLL回路の制御電圧を制御することで、増設部に設けた位相補正手段と組み合わせ複合的な位相調整制御が可能となる。
【0053】
また、増設部内に設けた制御装置はシステムの立上げ時に増設部内に設けたクロック引き込み手段を制御し、システム運用時は増設部内に設けたPLL回路の制御電圧を制御することで、システムの立上げ時に柔軟なクロックの制御を行う事ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0054】
本発明を適用する伝送装置の構成を以下に説明する。
【0055】
本発明はSONET/SDH用の光端局中継装置(光端局または伝送装置とも称す)に関するものである。
【0056】
SONET/SDH光伝送レベル(例えばOC−N:OC−192/OC−48/OC−12等)上のネットワークアプリケーションとしては回線冗長をサポートする光端局が知られている。
【0057】
ネットワークアプリケーション構成としては以下の物が知られている。
(1) ポイントツーポイント構成:
これらは、光端局間をポイントツーポイントで接続し、非切戻し回線保護方式(1+1 Line protection)により、現用予備回線をオートマティックプロテクションスイッチにより回線を現用予備切り替えする。
(2)Linear ADM構成:
リンク上の中間(中継)局に位置し、装置内でAdd/Drop機能による経路設定を行い、前記同様の回線の冗長を図る。
(3)UPSR(Uni−directional Path Switched Ring)構成:
2ファイバーリング構成でEast側のパスWest側のパスに同一信号を送信し、受信側パススイッチにて品質の良い方の回線を選択(パスレベルでの冗長機能)する。
(4)2ファイバー・バイダイレクショナル・ライン・スイッチリング(Bi−directional Line Switched Ring:BLSR)構成:
2ファイバーリング構成で障害が発生した場合に、自動予備回線切替装置(Automatic Protection Switch:APS)がオーバヘッドバイトを用いてLine単位でループバック制御を行い、予備回線へ信号を移替ることで回線の救済を図る。
(5)4F−BLSR構成:
4ファイバリング構成で非切戻し回線保護方式(1+1 Line protection)での回線救済、現用/予備回線両方断時のAPS−OHbyteを用いた回線単位のループバック動作での回線救済を行う。
【0058】
上記のネットワークアプリケーションを実現するために、光端局の回路は冗長構成で構成されている。
【0059】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
【0060】
図2は光端局(伝送装置)の構成を示す図である。
【0061】
光端局1は光端局2及び3と上下回線からなる現用回線4、4’と、上下回線からなる予備回線6,6’と、信号をアド/ドロップするため回線8、8’に接続されている。
【0062】
光端局1は本体部100と増設部90、91から構成され、本体部と増設部は別のシェルフに構成されている。
【0063】
本体部100は現用回線設定部30、予備用回線設定部30’、インターフェース部71、72、73、74、75、76、現用タイミングクロック発生部96と予備用タイミングクロック発生部96’から構成されている。
【0064】
予備用回線設定部30’は現用回線設定部30と同様の構成を有するため、現用回線設定部30の説明を行うことで予備用回線設定部30’の説明を省略する。
【0065】
予備用タイミングクロック発生部96’は現用タイミングクロック発生部96と同様の構成を有するため、現用タイミングクロック発生部96の説明を行うことで説明を省略する。
【0066】
光端局1と光端局2または3との接続はインターフェース部71、72、73、74を介して行われる。
【0067】
インターフェース部71、73は現用回線4、4’に接続されている。
【0068】
インターフェース部72、74は予備用回線6、6’に接続されている。
【0069】
インターフェース部75、76は光端局内でアド/ドロップする信号のため回線8、8’に接続されている。
【0070】
各インターフェース部は対向する端局またはシステムからの光信号を受信する受信装置10、11、12、13、14、15を備えている。
【0071】
インターフェース部10、12で受信された光信号は電気信号に変換されて、現用回線設定部30内の回線切替装置51と予備用回線設定部30’内の回線切替装置とに入力される。
【0072】
インターフェース部11、13で受信された光信号は電気信号に変換されて、現用回線設定部30内の回線切替装置52と予備用回線設定部30’内の回線切替装置とに入力される。
【0073】
インターフェース部14、15は電気信号または光信号を受信する構成であってもよい。
【0074】
インターフェース部14、15で受信された光信号または電気信号は、現用回線設定部30内の回線切替装置53と予備用回線設定部30’内の回線切替装置とに入力される。
【0075】
回線切替装置51、52、53は回線の状態によりどちらか一方の回線の信号を選択し、選択した回線の信号を回線設定用スイッチ60と60’(図示せず)に入力する。
【0076】
回線設定用スイッチ60は、あらかじめ定められた設定に基づき、回線分岐装置41、42、43および増設部90,91内の回線分岐装置に回線を設定し、信号を送る。
【0077】
回線分岐装置41は現用回線側のインターフェース部71内の送信装置20と予備用回線側のインターフェース部72内の送信装置22にそれぞれ信号を転送する。
【0078】
回線分岐装置42は現用回線側のインターフェース部73内の送信装置21と予備用回線側のインターフェース部74内の送信装置23にそれぞれ信号を転送する。
【0079】
回線分岐装置43は現用回線側のインターフェース部75内の送信装置24と予備用回線側のインターフェース部76内の送信装置25にそれぞれ信号を転送する。
【0080】
送信装置20は、光端局3に対して現用回線を介して、回線分岐装置41からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0081】
送信装置22は、光端局3に対して予備用回線を介して、回線分岐装置41からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0082】
送信装置21は、光端局2に対して現用回線を介して、回線分岐装置42からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0083】
送信装置23は、光端局2に対して予備用回線を介して、回線分岐装置42からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0084】
送信装置24は、現用回線を介して、回線分岐装置43からの信号を送信する。
【0085】
送信装置25は、予備用回線を介して、回線分岐装置43からの信号を送信する。
【0086】
上記に述べた構成を基に各種ネットワークアプリケーションで、現用・予備回線切り替えを行うことが出来る。
【0087】
大規模な回線容量を扱うためには先に述べた本体部100の構成に追加の回線を収容した増設部90、91を設ける。
【0088】
増設部90、91に設けられたバスインターフェース部82、83と、現用回線設定部30設にけられたバスインターフェース部80、81は光信号または電気信号で信号を転送しあう。
【0089】
バスインターフェース部80、81は回線設定用スイッチ60それぞれ接続される。
【0090】
回線設定用スイッチ60はあらかじめ定められた設定に従い、増設部90,91の回線分岐部41、42、43またはバスインターフェース部80、81に回線を設定する。
【0091】
現用タイミングクロック発生部96と予備用タイミングクロック発生部96’は現用回線設定部30と予備用回線設定部30’とインターフェース部71、72、73、74にシステムクロックを供給するクロック源である。
【0092】
現用回線設定部30内の現用クロック部95は現用タイミングクロック発生部96からの基準クロックに現用回線設定部30内のクロックを同期させるための回路である。
【0093】
これら、上記に述べた構成により、回線設定用スイッチ60が増設部90及び91に設けられた現用/予備用回線からの信号を光端局2、3へ回線設定する事が出来る。
【0094】
同様に、回線設定用スイッチ60は光端局2、3からの信号を増設部90及び91に設けられた現用/予備用回線へ回線設定する事が出来る。
【0095】
さらに、回線設定用スイッチ60は増設部90、91の回線設定も行う事が出来る。
【0096】
光端局内の装置は現用タイミングクロック発生部96と予備用タイミングクロック発生部96’からのクロックに同期してシステムを動作させることが出来る。
【0097】
図3は増設部90、91の構成を示す図である。
【0098】
増設部90、91は光端局2’及び3’と上下回線からなる現用回線5、5’と、上下回線からなる予備用回線7,7’と信号をアド/ドロップするため回線9、9’に接続されている。 光本発明の実施例において、端局2’及び3’は光端局2及び3であってもよいし、全く異なる端局であっても良い。
【0099】
増設部90、91は本体部100とは別のシェルフに構成されている。
【0100】
増設部90、91は増設部内回線設定用装置31、31’とインターフェース部71’、72’、73’、74’、75’、76’と増設部内現用タイミングクロック発生部97と増設部内予備用タイミングクロック発生部97’とから構成されている。
【0101】
増設部内回線設定用装置31’は増設部内回線設定用装置31と同様の構成を有するため、増設部内回線設定用装置31の説明を行うことで、増設部内回線設定用装置31’の説明を省略する。
【0102】
増設部内予備用タイミングクロック発生部97’は増設部内現用タイミングクロック発生部97と同様の構成を有するため、増設部内現用タイミングクロック発生部97の説明を行うことで増設部内予備用タイミングクロック発生部97’の説明を省略する。
【0103】
増設部90、91と光端局2’または3’はインターフェース部71’、72’、73’、74’を介して通信が行われる。
【0104】
インターフェース部71’、73’は現用回線5、5’にそれぞれ接続されている。
【0105】
インターフェース部72’、74’は予備用回線7、7’にそれぞれ接続されている。
【0106】
インターフェース部75’、76’は光端局内でアド/ドロップする信号のため回線9、9’にそれぞれ接続されている。
【0107】
各インターフェース部は対向する端局またはシステムからの光信号を受信する受信装置10’、11’、12’、13’、14’、15’を備えている。
【0108】
インターフェース部10’、12’で受信された光信号は電気信号に変換されて、増設部内回線設定用装置31内の回線切替装置51’と増設部内回線設定用装置31’内の回線切替装置とに入力される。
【0109】
受信装置11’、13’で受信された光信号は電気信号に変換されて、増設部内回線設定用装置31内の回線切替装置52’と増設部内回線設定用装置31’内の回線切替装置とに入力される。
【0110】
受信装置14’、15’で受信された光信号または電気信号は増設部内回線設定用装置31内の回線切替装置53’と増設部内回線設定用装置31’内の回線切替装置とに入力される。
【0111】
受信装置14’、15’は電気信号を受信する構成であってもよい。
【0112】
回線切替装置51’、52’、53’は回線の状態によりどちらか一方の回線の信号を選択し、選択した回線の信号をバスインターフェース部82または83に出力する。
【0113】
バスインターフェース部82または83はバスインターフェース部80または81と信号を送受信する。
【0114】
この際に行われる送受信は伝送する信号のみではなく、本体部100内にて設定される基準クロックの分配も同時に行われる。バスインターフェース部82または83ではバスインターフェース部80または81から受信した基準クロック受信する。
【0115】
バスインターフェース部82または83からの基準クロックを基に、増設部内回線設定用装置31の回線設定部内現用クロック部98で発生するクロックの同期制御を行う。
【0116】
バスインターフェース部間の通信は光信号で行われるのが望ましいが、電気信号によって実現することも可能である。
【0117】
バスインターフェース部80または81は図2の回線設定用スイッチ60に信号を送る。
【0118】
回線設定用スイッチ60は、予め定められた設定に従い、回線分岐装置41、42、43と、増設部90,91内の回線分岐装置41’、42’、43’に回線を設定し、信号を送る。
【0119】
回線分岐装置41’は現用回線側のインターフェース部71’内の送信装置20’と予備用回線側のインターフェース部72’内の送信装置22’にそれぞれ信号を転送する。
【0120】
回線分岐装置42’は現用回線側のインターフェース部73’内の送信装置21’と予備用回線側のインターフェース部74’内の送信装置23’にそれぞれ信号を転送する。
【0121】
回線分岐装置43’は現用回線側のインターフェース部75’内の送信装置24’と予備用回線側のインターフェース部76’内の送信装置25’にそれぞれ信号を転送する。
【0122】
送信装置20’は、光端局3’に対して現用回線5を介して、回線分岐装置41’からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0123】
送信装置22’は、光端局3’に対して予備用回線7を介して、回線分岐装置41’からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0124】
送信装置21’は、光端局2’に対して現用回線5’を介して、回線分岐装置42’からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0125】
送信装置23’は、光端局2’に対して予備用回線7’を介して、回線分岐装置42’からの信号を光信号に変換して送信を行う。
【0126】
送信装置24’は、現用回線9を介して、回線分岐装置43’からの信号を送信する。
【0127】
送信装置25’は、予備用回線9’を介して、回線分岐装置43’からの信号を送信する。
【0128】
上記に述べた構成により、増設部90、91において、各種ネットワークアプリケーションで、現用・予備回線切り替えを行うことが出来る。
【0129】
本体部100のインターフェース部71乃至76と、現用および予備用回線設定部30、30’と、現用および予備用タイミングクロック発生部96、96’はそれぞれ異なる回路基板に構成され、シェルフ内のバックボード配線で接続されている。
【0130】
増設部90、91のインターフェース部71’乃至76’と、増設部内用回線設定部31、31’と、増設部内現用および予備用タイミングクロック発生部97、97’はそれぞれ異なる回路基板に構成され、シェルフ内のバックボード配線で接続されている。
【0131】
上記に述べた図2、図3の構成に以下の第1乃至第3の実施例の構成を用いることができる。
【0132】
図4は第1の実施例の具体的な構成を示す図である。
【0133】
図4は現用回線設定部30と予備用回線設定部30’と増設部内回線設定部31、31’の関係を示している。
【0134】
図2および図3と同一部材は同一番号を付与し、その説明を省略する。
【0135】
さらに、増設部内回線設定部31’、増設部内予備用タイミングクロック発生部97’は増設部内回線設定部31、増設部内予備用タイミングクロック発生部97と同一の構成であり、同一機能部には同一番号にダッシュを付し、その説明を省略する。
【0136】
さらに、増設部91は増設部90と同一の構成であり、増設部90の説明は増設部91の説明を持って省略する。
【0137】
現用タイミングクロック発生部96と予備用タイミングクロック発生部96’からのクロックは現用回線設定部30の切替スイッチ61に入力される。
【0138】
切替スイッチ61は回線に状況により現用タイミングクロック発生部96からの基準クロックか、予備用タイミングクロック発生部96’からの基準クロックを選択して出力する。
【0139】
切替スイッチ61からの基準クロックはPLL回路65内の位相比較器62に入力される。
【0140】
位相比較器62は電圧制御型発信器64からのクロックと基準クロックを比較した結果をループフィルタ63に出力する。
【0141】
ループフィルタ63は位相差パルスを電圧値に変換して電圧制御型発信器64に出力する。
【0142】
電圧制御型発信器64は位相比較器62とバスインターフェース部80に出力する。 バスインターフェース部80は図2の回線設定用スイッチに伝送するための信号を入出力すると共に、電圧制御型発信器64からの基準クロックをバスインターフェース部82に出力する。
【0143】
増設部90内に設けた増設部内回線設定部31のバスインターフェース部82は受信した基準クロックを回線設定部内現用クロック部98に送る。
【0144】
回線設定部内現用クロック部98はPLL回路66で基準クロックに位相を同期させると供に、基準クロックを増設部内現用タイミングクロック発生部97に出力する。
【0145】
増設部内現用タイミングクロック発生部97は可変遅延素子84、85と、位相制御回路86と、位相比較器87、クロック選択回路88から構成される。
【0146】
可変遅延素子84はステップディレー等から構成され、回線設定部内現用クロック部98から基準クロックを受信し、位相制御回路86により遅延量が制御されることで、基準クロックの位相を制御する。
【0147】
可変遅延素子85はステップディレー等から構成され、回線設定部内予備用クロック部98’から基準クロックを受信し、位相制御回路86により遅延量が制御されることで、基準クロックの位相を制御する。
【0148】
可変遅延素子84と85は現用または予備の基準クロックの位相を制御するためのクロック引き込み手段である。
【0149】
位相比較器87は可変遅延素子84、85からのクロックを入力し、クロック間の位相差を検出した結果を位相制御回路86に通知する。
【0150】
位相制御回路86は位相比較器87からの位相比較結果を基に、可変遅延素子84と可変遅延素子85をそれぞれ制御する。
【0151】
クロック選択回路88は可変遅延素子84と可変遅延素子85からのクロックを切り替え増設部90内の各装置(インターフェース部71’−74’等)にそれぞれ出力する。
【0152】
図5は増設部内現用タイミングクロック発生部97の具体的な制御動作を説明する図である。図4と同一構成は同一番号を付している。
【0153】
現用/予備設定回路77は現在使用している基準クロックのステータス情報を位相検出回路と位相制御回路に通知するための回路である。
【0154】
基準クロックのステータス情報とは光端局内のシステム運用情報に基づき、運用状態ではない側(待機側またはスタンバイ側)の基準クロックの可変遅延素子を可変制御するための情報である。
【0155】
動作/非動作設定回路78は位相検出回路と位相制御回路の動作と非動作を設定させるための回路である。
【0156】
通常は位相検出回路と位相制御回路を運用状態に設定しておくが、装置内の各回路が位相調整制御を必要としない動作の場合は位相検出回路と位相制御回路を非運用状態に設定しておく。
【0157】
図6は位相検出回路の具体的な構成を示す図である。
【0158】
また、図7は位相検出回路の各部の信号の状態を示す図である。
【0159】
位相検出回路87は1/2分周回路101a,101bと、固定遅延回路102a,102bと、排他的論理和回路103と、積分回路104と、バイアス電圧比較器105a,105bから構成される。
【0160】
1/2分周回路101aはバスインターフェース部82からの基準クロックを回線設定部内現用クロック部98を介して受信する。
【0161】
図6の(1)の位置には図7の(1)の信号が入力している。
【0162】
さらに、1/2分周回路101aは受信した基準クロック(図7の(1))を1/2分周する。
図6の(2)の位置では図7の(2)のクロックが出力されている。
【0163】
1/2分周回路101bはバスインターフェース部82’からの基準クロックを回線設定部内現用クロック部98’を介して受信する。 図6の(3)の位置では図7の(3)に示すクロックが受信されている。
【0164】
さらに、1/2分周回路101bは受信した基準クロック(図7の(3))を1/2分周する。
【0165】
図6の(4)の位置では図7の(4)のクロックが出力されている。
【0166】
図7の(2)のクロック信号は固定遅延回路102aに入力される。
【0167】
現用/予備設定回路77に現用側のクロックが使用中を示す情報が入っている場合は固定遅延回路102aで固定遅延を掛けること無く排他的論理和回路103に出力する。
【0168】
一方、図7の(4)に示すクロック信号は固定遅延回路102bに入力される。
【0169】
現用/予備設定回路77に現用側のクロックが使用中を示す情報が入っている場合は、固定遅延回路102bで図7の(4)に示すクロック信号をπ分の位相を加え後に排他的論理和回路103に出力する。
【0170】
従って、固定遅延回路102bの出力位置(図6の(5))では図7の(5)のクロックの状態となっている。
【0171】
排他的論理和回路103は固定遅延回路102a、102bの出力(図7の(2)と(5))を入力している。
【0172】
排他的論理和回路103は図7の(2)と(5)のクロック信号の排他的論理和を取る。
【0173】
排他的論理和回路103の出力位置(図6の(6))は図7の(6)−0なし(6)−2に示される。
【0174】
図7の(6)−0は同期がとれている時の位相状態を示す。
【0175】
図7の(6)−1は予備側のクロックが遅れている場合の位相状態を示す。
【0176】
図7の(6)−1は予備側のクロックが進んでいる場合の位相状態を示す。
【0177】
排他的論理和回路103の出力である図7の(6)−0なし(6)−2は積分回路(ループフィルタ)104に入力される。
【0178】
積分回路104では図7の(6)−0なし(6)−2の信号をそれぞれの電圧値に変換する。
【0179】
積分回路104の出力位置(7)の電圧値を図7の(7)−0乃至(7)−2に示す。
【0180】
図7の(7)−0は同期している状態で、図7の(6)−0の信号が積分回路104に入力した場合の電圧出力である。
【0181】
図7の(7)−1は位相ずれが発生している状態で、図7の(6)−1の信号が積分回路104に入力した場合の電圧出力である。
【0182】
図7の(7)−2は位相ずれが発生している状態で、図7の(6)−2の信号が積分回路104に入力した場合の電圧出力である。
【0183】
積分回路104の出力(図7の(7)−0乃至(7)−2)はバイアス電圧比較器105aと105bに入力される。
【0184】
バイアス電圧比較器105aはオフセット電圧として図7の(7)に示したPC−H検知の電圧がオフセット電圧として設定されている。
【0185】
バイアス電圧比較器105bはオフセット電圧として図7の(7)に示したPC−L検知の電圧がオフセット電圧として設定されている。
【0186】
バイアス電圧比較器105a、105bはオフセット電圧を入力電圧と比較し、その大小関係を出力する。
【0187】
本実施例では、バイアス電圧比較器105aは入力電圧がオフセット電圧より大きい場合はハイを出力する。
【0188】
バイアス電圧比較器105bは入力電圧がオフセット電圧より小さい場合はハイを出力する。
【0189】
図8は位相制御回路の具体的構成を示す図である。
【0190】
位相制御回路86は位相差補正判定回路106と、保護回路107と、アップダウンカウンタ108と、デコード回路109と、出力バッファー回路110a、110bから構成されている。
【0191】
位相差補正判定回路106は現用側のクロック(図7の(1)のクロック)を基準に取り、予備側のクロック(図7の(3)のクロック)が遅い場合は、図6のバイアス電圧比較器105aからハイの出力を得ると供に、バイアス電圧比較器105bからローの出力を得る。
【0192】
従って、図7の(3)のクロックの位相を進ませる制御フラグ(”H”cont)を立てる。
【0193】
位相差補正判定回路106は現用側のクロック(図7の(1)のクロック)を基準に取り、予備側のクロック(図7の(3)のクロック)が早い場合は、図6のバイアス電圧比較器105bからハイの出力を得ると供に、バイアス電圧比較器105aからローの出力を得る。
【0194】
従って、図7の(3)のクロックの位相を遅らせる制御フラグ(”L”cont)を立てる。
【0195】
位相差補正判定回路106は現用側のクロック(図7の(1)のクロック)を基準に取り、予備側のクロック(図7の(3)のクロック)の位相が一致している場合は、図6のバイアス電圧比較器105aからローの出力を得ると供に、バイアス電圧比較器105bからローの出力を得る。 従って、図7の(3)のクロックの位相を変えない制御フラグ(”LOCK”cont)を立てる。
【0196】
保護回路107は位相差補正判定回路106からのフラグにより、可変遅延回路84,85の制御がばたつかないように、一定の時間内に判定された結果に変動がない状態を監視して、その条件が満たされた時にアップダウンカウンタ108へ出力する。
【0197】
アップダウンカウンタ108は保護回路107からの制御フラグに基づき前回の制御方向に対して制御の増加、減衰、中止をデコード回路109に出力する。
【0198】
デコード回路109はアップダウンカウンタ108の出力値を可変遅延素子84、85のアドレスに変換するようデコードする。
【0199】
出力バッファー回路110a、110bはデコード回路109の出力を現用/予備設定回路77のフラグにより制御する。
【0200】
図6、図7の構成は現用側のクロックを使用しているので、出力バッファー回路110aは可変遅延素子84を制御しないようにロックを掛け、出力バッファー回路110bは可変遅延素子84を制御するようにロックを外して動作する。
【0201】
予備用クロックが基準となり動作している場合は、現用/予備設定回路77のフラグにより、上記とは反対に、出力バッファー回路110aはロックを外し、出力バッファー回路110bはロックをかける。
【0202】
図9は第2の実施例を示す図である。
【0203】
図9は位相監視対象となる各現用/予備側のクロック信号を逓倍したクロック信号にし、逓倍したクロック信号をカウントし、逓倍したクロック信号を分周動作するタイミングを位相比較結果を基にフィードバック制御する構成としている。
【0204】
このループ制御によって、所望の位相関係になった場合にロックする動作とさせることで、自動的な位相補正処理を可能としている。
【0205】
図9において図4と同一構成は同一番号を付し、その説明は省略する。 具体的には、増設部内現用タイミングクロック発生部97、増設部内予備用タイミングクロック発生部97’の構成が図4とは異なっている。
【0206】
増設部内現用タイミングクロック発生部97はPLL回路120a、120bと位相調整部121a、121bと位相検出回路122と位相制御回路123から構成される。
【0207】
増設部内予備用タイミングクロック発生部97’は増設部内現用タイミングクロック発生部97と同じ構成のため、同一部材は同一番号にダッシュを付し、その説明を省略する。
【0208】
PLL回路120aと位相調整部121aの組み合わせ及びPLL回路120bと位相調整部121bの組み合はそれぞれクロック引き込み手段を構成している。
【0209】
増設部内現用タイミングクロック発生部97のPLL回路120a、120bは増設部内回線設定部31、31’から本体部100より送られてきた現用側の基準クロックと予備用側の基準クロックをそれぞれ逓倍する。
【0210】
位相調整部121a、121bはPLL回路120a、120bで逓倍されたクロック信号をカウントし、位相検出回路122に出力する。
【0211】
位相検出回路122は位相調整部121a、121bから出力されたカウンタ値の値を基に位相比較お行い、位相比較結果を位相制御回路123に出力する。
【0212】
位相制御回路123は位相検出回路122の位相比較結果を基に、位相調整部121a、121bで逓倍されたクロック信号を分周し、基のクロックに戻す際のタイミングを調整する。
【0213】
位相調整部121a、121bは位相制御回路123によりタイミングを調整されたクロック信号をクロック選択回路88に出力する。
【0214】
クロック選択回路88は選択されたクロックを増設部90または91内のインターフェース部71’−76’にそれぞれ供給する。
【0215】
図10は位相調整部と位相検出回路の構成を示す図である。
【0216】
位相調整部121a、121bはカウンタ回路125a、125bとデコーダ回路124a、124bから構成されている。
【0217】
位相検出回路122はタイミング制御用パルス生成回路128a、128bと微分回路129a、129bと制御方向切替回路130と位相補正判定回路131で構成されている。
【0218】
カウンタ回路125a、125bはPLL回路120a、120bで16逓倍されたクロック信号をカウントして0からfまでの16進の値をタイミング制御用パルス生成回路128a、128bと位相検出回路122内のタイミング制御用パルス生成回路128a、128bとデコーダ回路138a、138bにそれぞれ出力する。
【0219】
デコーダ回路138a、138bはカウンタ回路125a、125bの値から対向するPLL回路120a、120bで打ち抜くための信号を作成し位相検出回路122内の微分回路129a、129bに出力する。
【0220】
PLL回路120a、120bで打ち抜くための信号はカウンタ値のロ−ドタイミングのビットとその手前のビットの2ビットで構成されている。
【0221】
位相検出回路122内のタイミング制御用パルス生成回路128a、128bはカウント値からインクリメント/デクリメントを決定するためのウインド信号と、タイミング制御するための−1、±0、+1からなるタイミング制御用ロードパルスをそれぞれ発生する。
【0222】
各ウインド信号は4ビットの許容幅(Margin area)を有し、インクリメント用ウインドとデクリメントウインド間は3ビットの許容幅を有している。
【0223】
インクリメント検出エリアはカウンタ値の1と0の間の位置にエッジを設定している。
【0224】
デクリメント検出エリアはカウンタ値のdとeの間の位置にエッジを設定している。
【0225】
これらのウインド信号は制御方向切替回路130に入力され、タイミング制御用ロードパルスは位相制御回路123の制御信号切替回路126に入力される。
【0226】
位相検出回路122内の微分回路129aはデコーダ回路138aからの信号をPLL回路120bで逓倍された信号で打ち抜き、微分回路129bはデコーダ回路138bからの信号をPLL回路120aで逓倍された信号で打ち抜く。
【0227】
微分回路129a、129bの出力信号は制御方向切替回路130にそれぞれ入力される。
【0228】
制御方向切替回路130は、現用/予備設定回路77の現用/予備の設定に従い、微分回路129aとタイミング制御用パルス生成回路128bの出力の組み合わせか、微分回路129bとタイミング制御用パルス生成回路128aの組み合わせかを位相補正判定回路131に出力する。
【0229】
位相補正判定回路131は3入力のアンド回路3つで構成されている。
【0230】
インクリメント制御のステータスを出力するアンド回路はデクリメント用ウインドの入力端子にインバータを有し、微分回路出力が”1”、インクリメント用ウインドが”1”のデクリメント用ウインドが”0”の時にその出力を1にする。
【0231】
デクリメント制御のステータスを出力するアンド回路はインクリメント用ウインドの入力端子にインバータを有し、微分回路出力が”1”、インクリメント用ウインドが”0”のデクリメント用ウインドが”1”の時にその出力を”1”にする。
【0232】
ロード用のアンド回路は通常のアンド回路で、すべての出力が”1”の時にその出力を”1”にする。
【0233】
図11は位相調整部と位相制御回路の構成を示す図である。
【0234】
位相制御回路123は制御信号切替回路126と保持回路127で構成されている。
【0235】
保持回路127は位相補正判定回路131のインクリメント制御ステータスを出力するアンド回路とデクリメント制御ステータスを出力するアンド回路からの信号を入力し、PLL回路120a,120bに入力される基準クロックの1周期分の間ラッチ処理を行い、その出力を制御信号切替回路126に入力する。
【0236】
制御信号切替回路126は現用/予備設定回路77の設定値に従い、現用側のタイミング制御用パルス生成回路128aからのタイミング制御用ロードパルスか予備用側のタイミング制御用パルス生成回路128bからのタイミング制御用ロードパルスかを選択する。
【0237】
さらに、保持回路127で保持されたインクリメントまたはデクリメントの情報によりタイミング制御用パルス生成回路128a、128bの”−1”、”±0”、”+1”のいずれかの信号を選択する。
【0238】
インクリメント出力が”1”でデクリメント出力が”0”の場合、タイミング制御用ロードパルスは”+1”を選択する。
【0239】
インクリメント出力が”0”でデクリメント出力が”1”の場合、タイミング制御用ロードパルスは”−1”を選択する。
【0240】
インクリメント出力が”0”でデクリメント出力が”0”の場合、タイミング制御用ロードパルスは”0”を選択する。
【0241】
さらに、制御信号切替回路126は位相補正判定回路131のロード用のアンド回路からのステータスが”1”の場合強制的にロードする信号をカウンタ回路125a、125bに出力する。
【0242】
これにより、位相検出結果がウインド幅を超えている場合は瞬時に同位相とさせる補正処理を行うことができる。
【0243】
制御信号切替回路126で設定されたタイミング制御用ロードパルスはカウンタ回路125aまたは125bのカウンタに値を初期値の”0”にリセットする。
【0244】
デコーダ回路124a,124bはカウンタ回路125a、125bのカウント値をデコードして16逓倍されたクロック信号を基のクロック周期になるようデコードすることで、分周を行っている。
【0245】
図12は位相調整部、位相検出回路及び位相制御回路の各部の信号を示す図である。
【0246】
図12は図10と図11の構成において、現用側の基準クロックを動作(ACT)とした場合の各部の信号状態を示している。
【0247】
図12の(1)は図10、図11のPLL回路120aに入力する基準クロック示す。
【0248】
図12の(2)は図10、図11のPLL回路120aで16逓倍されたクロック信号を示す。
【0249】
図12の(3)は図10のカウンタ回路125aでPLL回路120aからのクロック信号をカウントした結果を示す。
【0250】
図12の(4)は図10のタイミング制御用パルス生成回路128aでカウンタ回路125aのカウント結果にも基づき作成したタイミング制御用パルスである。
【0251】
図12の(5)は図10のデコーダ回路138aの出力を示す。
【0252】
図12の(6)は図10の微分回路129aの出力を示す。
【0253】
図12の(7)は図10のタイミング制御用パルス生成回路128bのデクリメント検出用ウインド信号を示す。
【0254】
図12の(8)は図10のタイミング制御用パルス生成回路128bのインクリメント検出用ウインド信号を示す。
【0255】
図12の(9)は図10のカウンタ回路125bでPLL回路120bからのクロック信号をカウントした結果を示す。
【0256】
図12の(10)は図10のタイミング制御用パルス生成回路128bでカウンタ回路125bのカウント結果にも基づき作成したタイミング制御用パルスを示す。
【0257】
図12の(11)は図11の保持回路内の保持タイミングを示す。
【0258】
図12の(12)は図11の制御信号切替回路126の出力を示す。
【0259】
図12の(13)は現用側の基準クロックに予備用側基準クロックが引き込まれる状態を示す。
【0260】
図12の(14)はデコーダ回路124bの出力を示す。
【0261】
図12の(1)と(9)を比較すると基準クロックを16逓倍したクロック信号が1ビットの範囲内でずれている。
【0262】
従って、図12の(6)の信号は図12の(8)のインクリメント検出エリア(Inc−det area)にかかる。
【0263】
一方、図12の(6)の信号は図12の(7)のデクリメント検出エリア(Dec−det area)にかからない。
【0264】
図10の制御方向切替回路130は、現用/予備設定回路77から現用側の基準クロックを動作(ACT)とするフラグを得ているため、タイミング制御用パルス生成回路128bの出力と微分回路129aの出力を選択して位相補正判定回路131に出力する。
【0265】
制御信号切替回路126は、保持回路127で基準クロック1周期分遅らせられた位相補正判定回路131のインクリメント制御信号とデクリメント制御のフラグを入力することで、基準クロックの1周期分遅れた位置でタイミング制御用パルス生成回路128bのタイミング制御用ロードパルスの”+1”を選択してカウンタ回路125bに出力する。
【0266】
この状態は図12の(11)と(12)から読み取ることが出来る。
【0267】
図10と11のカウンタ回路125bは図12の(12)のロードパルスにより、カウンタ値をリセットして更新することで、カウンタ値を図12の(13)にすることができる。
【0268】
デコーダ回路124bは図12の(13)のカウンタ値を基にパルスをデコードすることで、図12の(14)に示すような基準クロックと同じ周期で、現用側基準クロックに同期した予備用基準クロックを作成することが出来る。
【0269】
第2の実施例の本構成では逓倍、分周が行われるが、逓倍および分周値は一例であり、その値は任意の値を取ることが出来る。
【0270】
図13は第3の実施例を示す図である。
【0271】
図13は、増設部内回線設定部31、31’および増設部内現用タイミングクロック発生部97、増設部内予備用タイミングクロック発生部97’の構成が主に図4とは異なる点である。
【0272】
図中、同一構成の部材は同一番号にダッシュを付し、その説明を省略する。
【0273】
バスインターフェース部82から受信した基準クロックはPLL回路66に入力され内部クロックを基準クロックに同期させる。
【0274】
PLL回路66からの出力信号は可変遅延素子132と選択回路134に入力される。
【0275】
可変遅延素子132は基準クロックに対して所定の遅延を与えて選択回路134に入力する。
【0276】
選択回路134はシステムの要求に応じて入力の一方を選択して増設部内現用タイミングクロック発生部97に出力する。
【0277】
増設部内現用タイミングクロック発生部97の位相検出回路135は選択回路134と134’の出力を入力し位相比較結果をレジスタ137に出力する。
【0278】
レジスタ137は位相比較結果を格納する。
【0279】
制御装置139はレジスタ137の値を読み取りその結果に基づき制御回路133を制御する。
【0280】
制御回路133は制御装置139の命令により可変遅延素子132の遅延量を制御する。
【0281】
PLL回路66は制御装置139の命令により制御電圧を変えることで出力パルスの位相を制御する。
【0282】
さらに、制御装置139はシステムの要求に応じて、バスインターフェース部82、80を介して制御信号を本体部100側に出力し、本体部100内のPLL回路65の電圧制御発振器のバイアス電圧を制御することが出来る。
【0283】
可変遅延素子132とPLL回路65内の電圧制御発振器のバイアス電圧はシステムの要求により単独または組み合わせにより制御することが出来る。
【0284】
このように増設部内の制御装置139から基準クロックの制御可能な素子または回路に制御線を用意しておけば各部で現用基準クロックと予備用基準クロックの位相調整が可能になる。
【0285】
図2、図3の説明でも述べたが、本体部100の現用および予備用回線設定部30、30’と、現用および予備用タイミングクロック発生部96、96’はそれぞれ異なる回路基板に構成され、シェルフ内のバックボード配線で接続されている。
【0286】
増設部90、91の増設部内用回線設定部31、31’と、増設部内現用および予備用タイミングクロック発生部97、97’はそれぞれ異なる回路基板に構成され、シェルフ内のバックボード配線で接続されている。
【0287】
加えて、御装置139も独立した回路基板(ユニット)に構成され、増設部90、91のシェルフ内のバックボードに接続されている。
【0288】
図14は第3の実施例の制御装置139の制御フローの一例を示す図である。
【0289】
本図の制御動作はシステムの立ち上げ時の初期設定時の制御と運用状態の制御を説明するためのフローチャートである。
【0290】
フローチャートの各ブロックの説明を以下に示す。
(1)レジスタ137、137’の値を取り込む。
(2)第1の位相差規格とレジスタ137、137’の値を検証する。
【0291】
現用基準クロックと予備用基準クロックが所定の規格内の位相差の幅の場合(5)に進み、現用基準クロックが予備用基準クロックに対して位相差の幅が規格幅より大きく位相が進んでいる場合は(3)に進み、現用基準クロックが予備用基準クロックに対して位相差の幅が規格幅より大きく位相が遅れている場合は(4)に進む。
(3)制御回路133を動作させ可変遅延素子132を制御する。
(4)制御回路133’を動作させ可変遅延素子132’を制御する。
(5)現用基準クロックにて運用開始する。
(6)第2の位相差規格とレジスタ137、137’の値を検証する。規格外の場合は(7)に進み、規格内の場合は(8)に進む。
(7)規格外の場合は現在基準クロックとして使用していないスタンバイ側のクロックを制御するように、増設部内回線設定部31、31’内のPLL回路66、66’および、または、現用クロック部95,予備用クロック部95’内のPLLを制御する。
(8)規格内の場合制御終了
上記の動作により、システムの立ち上げ時の動作とスタンバイの関係がない状態の場合に柔軟なクロック間の位相同期を行うことが出来る。
【0292】
上述した第1乃至第3の実施形態は、必要に応じて適宜組み合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0293】
【図1】光端局と光端局に現用・予備用回線を収容した増設部を設けた構成を示す図
【図2】光端局の構成を示す図
【図3】増設部90、91の構成を示す図
【図4】第1の実施例の具体的な構成を示す図
【図5】増設部内現用タイミングクロック発生部の制御動作を説明する図
【図6】位相検出回路の構成を示す図
【図7】位相検出回路各部の信号の状態を示す図
【図8】位相制御回路の具体的構成を示す図
【図9】第2の実施例を示す図
【図10】位相調整部と位相検出の構成を示す図
【図11】位相調整部と位相制御部の構成を示す図
【図12】位相調整部、位相検出回路及び位相制御回路の各部の信号を示す図
【図13】第3の実施例を示す図
【図14】第3の実施例の制御を示す図
【符号の説明】
【0294】
1、2、2’、3、3’ 光端局
4、4’5、5’ 現用回線
6、6’、7、7’ 予備用回線
8、8’、9、9’ 回線
10、10’、11、11’、12、12’、13、13’、14、14’、15、15’ 受信装置
20、20’、21、21’、22、22’、23、23’、24、24’、25、25’ 送信装置
30 現用回線設定部
30’ 予備用回線設定部
31、31’ 増設部内回線設定部
41、42、43 回線分岐装置
51、52、53 回線切替装置
60 回線設定用スイッチ
61、61’ 切替スイッチ
62、62’ 位相比較器
63、63’ ループフィルター
64、64’ 電圧制御型発信器
65、65’、66、66’ PLL回路
67、67’ 遅延素子
68、68’ 選択回路
71、71’、72、72’、73、73’、74、74’、75、75’、76、76’ インターフェース部
77 現用/予備設定回路
78 動作/非動作設定回路
80、80’、81,82、82’、83、 バスインターフェース部
84、84’、85、85’ 可変遅延素子
86、86’ 位相制御回路
87、87’ 位相比較器
88、88’ クロック選択回路
90、91 増設部
94 切替部
95 現用クロック部
95’ 予備用クロック部
96 現用タイミングクロック発生部
96’ 予備用タイミングクロック発生部
97 増設部内現用タイミングクロック発生部
97’ 増設部内予備用タイミングクロック発生部
98 回線設定部内現用クロック部
98’ 回線設定部内予備用クロック部
100 本体部
101a,101b 1/2分周回路
102a,102b 固定遅延回路
103 排他的論理和回路
104 積分回路
105a,105b バイアス電圧比較器
106 位相補正判定回路
107 保護回路
108 アップダウンカウンタ
109 デコード回路
110a、110b 出力バッファー回路
120a、120b PLL回路
121a、121b 位相調整部
122 位相検出回路
123 位相制御回路
124a、124b デコーダ回路
125a、125b カウンタ回路
126 制御信号切替回路
127 保持回路
128a、128b タイミング制御用パルス生成回路
129a、129b 微分回路
130 制御方向切替回路
131 位相補正判定回路
132、132’ 可変遅延素子
133、133’ 制御回路
134、134’ 選択回路
135、135’ 位相比較回路
136、136’ 選択回路
137、137’ レジスタ
138、138’ デコーダ回路
139 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のクロックを発生する第1クロック源と、第2のクロックを発生する第2クロック源とを有する第1装置と、
該第1クロックを該第2クロックに引き込むための第1クロック引き込み手段と、該第2クロックを該第1クロックに引き込むための第2クロック引き込み手段と、該第1クロック引き込み手段と該第2クロック引き込み手段のクロック出力の位相を比較する位相比較手段と、該位相比較手段の結果に基づき該第1クロック引き込み手段と該第2クロック引き込み手段の位相制御量を制御する位相制御手段を有する第2装置とを設けることを特徴とする伝送装置。
【請求項2】
該第1クロック引き込み手段は可変遅延する第1可変遅延素子で、該第2クロック引き込み手段は可変遅延する第2可変遅延素子で、該位相制御手段により位相遅延量が制御されることを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
【請求項3】
該第1クロック引き込み手段は該第1のクロックをn逓倍に周波数を上げる第1PLL回路と、該第1PLL回路の出力をカウントする第1カウンタと、該第1カウンタの出力値をデコードして基のクロック周期に直す第1デコーダからなり、
該第2クロック引き込み手段は該第2のクロックをn逓倍に周波数を上げる第2PLL回路と、該第2PLL回路の出力をカウントする第2カウンタと、該第2カウンタの出力値をデコードして基のクロック周期に直す第2デコーダからなり、
該位相検出手段は該第1カウンタの値で作成したウインド信号と該第2カウンタ回路の出力を該第1PLL回路出力で打ち抜いた信号との比較結果、または、該第2カウンタの値で作成したウインド信号と該第1カウンタ回路の出力を該第2PLL回路出力で打ち抜いた信号との比較結果を出力し、
該位相制御手段は該位相検出手段の比較結果に基づき該第1カウンタまたは該第2カウンタのカウント値を制御することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
【請求項4】
該第1クロック引き込み手段と該第2クロック引き込み手段は、該位相比較手段とは異なるユニットに構成され、該位相比較手段の比較結果を該第1クロック引き込み手段と該第2クロック引き込み手段に転送して位相補正することを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
【請求項5】
該伝送装置立ち上げ時は位相差幅に対応して該第1クロックまたは該第2クロックのどちらかの位相を制御し、
該伝送装置が運用時はシステムに使用されていないスタンバイ側のクロック引き込み手段を制御することを特長とする請求項1記載の伝送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−104143(P2007−104143A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−289129(P2005−289129)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】