説明

住宅及び保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システム

このシステムは、複数の端末(1),(1’),...,(1)の配置に基づいている。これら端末は、2つのデータバス、即ち1つのライトバス及び1つのリードバスによって互いに相互接続されて、とりわけUTP型ケーブル(4)に基づくハイブリッド接続トポロジーを使用した差動伝送によるデジタルネットワークを形成する。各端末は、DLP型カード(7)によって構築されている。このカード(7)は、それに関連した一連のカードの管理用にプログラム可能な論理デバイスを含む。これらのカードは、ユーザが異なるシステムオプションを構成することを可能にするメインカード(8)と、ユーザインターフェースカード(9)である。また、オーディオ/ビデオ信号、インターネット、電話線又は自動ドアエントリ線の入力又は出力用に1以上の拡張カード(H〜H’)を、また外部負荷の起動、警報の起動及びセンサに由来する信号の受信用に遠隔制御及び警報カード(10)を組み込むことも可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、特に住宅、保護−介護環境、事務所等内の信号分配システムに取って代わるように設計されたデジタル通信システムに関係しており、その目的は、異なる音声、ビデオ、インターホン、インターネット、有線放送音楽及び警報トラフィックネットワークのインストールを回避することにあり、暖房及び空調システム制御サービス及び異なる電気設備の起動を含んでいる。
【0002】
この発明の目的は、上述したネットワークに取って代わり、それらを単一のネットワークにグループ化する多用途システムを提供することにある。このシステムは、単純で、信頼性があり、容易に適用可能であって、再使用可能であると共に、実施コストが最低で、非常にインストールが容易である。
【0003】
[発明の背景]
通信ネットワークの用途は、現在広く普及しており、それらを2つの主要なタイプ、即ち分岐ネットワークとリング状ネットワークとに分類することができる。
【0004】
しかしながら、リング状ネットワークがリンク障害時にも端末間のネットワークの機能性を保持するとしても、この種のトポロジーは通常、分岐型ネットワークよりも困難である。これは、このトポロジー自体が、ネットワークを形成する全ての端末間に閉鎖型リンクを必要とするためである。
【0005】
一方、住宅、保護−介護環境、事務所等で使用される現在の通信システムは、2以上のサービス、例えば音声トラフィック、有線放送音楽、データ伝送等を一体化するように設計されている。このため、それらの設計は通常、そのような目的用に仕立てられ、それらが高価で、新たなサービスを必要としたり、ネットワークを拡張する場合に、変形及び/又は更新しにくいことを意味する。
【0006】
[発明の説明]
この発明に係る家庭、事務所及び同様な環境用の通信システムは、前述した問題に対して十分満足のいく解決を与え、単一インストールを使用することによって、音声、有線放送音楽、警報システム及び温度センサの内部及び外部トラフィックを暖房及び空調システムの管理用に各端末に与える。このシステムは、その端末に関連した異なるデバイスの遠隔制御並びにビデオ信号の伝送を含み、通信がオプションで暗号化され、また情報に対する圧縮手順をオプションで使用することがある。
【0007】
特に、この発明に係るシステムは、複式端末配置に基づいている。即ち、複数の端末は相互接続されて、2つのデータバス、即ちライトバス及びリードバスを持つ1つのデジタルネットワークを、二重バス及びリング状トポロジーを合わせ持つハイブリッド接続トポロジーを使用した差動伝送システムによって形成する。
【0008】
従って、リングが開放されている第1の端末は、空フレームを発生する担当であり、これら空フレームは、それからライトバスによって転送され、その結果フレームは、それらがライトバスを通過するときに、第1の端末を含む複数の端末によって満たされる。また、フレームがライトバス全体を通過して、ネットワークの端部にある端末に到達するときに、この最後の端末は、閉鎖リング配置に自己構成され、その結果ライトバス出力は、リードバス入力に接続される。この点は、リードバスが開始し、そしてフレームが、これらフレームから要求された情報を読む端末を通過し、かくして異なる端末間の通信を可能とする点である。
【0009】
それ故、各端末は、ライトバスによって転送されるフレーム内の決定済フィールドを更新することができ、且つリードバスによって転送されるフレーム上の任意のフィールドを読み取ることができる。
【0010】
フレームが第1の端末(又はこれらフレームを生成することを担当した端末)の開放端に再び到達すると、そのフレームは失われる。
【0011】
従って、非常に堅牢な構成が達成される。何故ならば、いずれかの接続が故障している場合、別々に動作する2つのネットワークが自動的に確立されて動作を継続し、前記プロセスに関係している異なる端末間でのデータの伝送を可能にするからである。この結果、ライトバスからフレームを受信していない端末は、第1の端末として自己構成され、空フレームを生成するの対し、リードバスを通してフレームを受信していない端末は、そのライトバスの出力をリードバスの入力へ接続し、それ自身をトポロジー最後の端末として自己構成する。
【0012】
リード及びライトバスは、差動信号伝送を使用する一対のケーブルによって構成される。このタイプの信号伝送は、伝送に必要とされる電力を最小化すると共にノイズに対する免疫性を増加しながら、配線放射のレベルを低減する。
【0013】
各端末は、もう1つの端末(次の端末か前の端末のいずれか)に、4つの撚り合わせ対ケーブルを含んだUTPケーブルを通して接続される。このうち、一対はライトバス用に使用され、もう一対はリードバス用に使用され、残る2つの撚り合わせ対は自由にして、システムの可能性の拡張、例えばインターネットへのアクセス、前記端末のいずれかに対するビデオ入力/出力を可能とし、更にネットワーク接続をブリッジしてその構造を単純化し、そのコストを最小化する。UTPケーブルの他に、4線電話ケーブルが使用可能である。このシステムはまた、ライト及びリードバスの一時的多重化用に構成され、端末間を相互接続するために一つの撚り合わせ対のみが必要とされるようにする。この場合、端末間を接続するために、2線電話ケーブルも使用可能である。最後に、端末は、プラスチック又はガラス製の光ファイバを用いて、ワイヤレス又は電気的ネットワークを通して相互接続され、各場合に端末間で使用される相互接続手順の帯域幅に利用可能なサービスを調整することができる。
【0014】
前記ライト及びリードバスを通して伝送されるフレームは、次のように構成される。即ち、それらは、ヘッダと、制御フィールドと、音楽、音声、画像及びデータ用の異なる伝送チャネルとに分割されるが、これは使用されるケーブルの帯域幅に依存する。この場合、制御フィールドは、発信設備の情報と、対応する制御情報、例えば制御メッセージのタイプ、その受取人、及び既存の警報の状態によって構成される。
【0015】
それ故、端末が、その識別番号を、対応するフレーム内で検出するときに、その端末は、このフレームの制御フィールドがその端末専用のものであり、且つその端末が、その制御フィールドを、対応する情報で満たす担当であることを知っている。
【0016】
このシステムの実施は、上述したように、モジュール式アプローチに従う。その結果、機能の全ては、付加カードをベース端末へ接続することによって得られる。各ベース端末は、PLDカード(プログラム可能論理デバイス)によって構成される。このカードは、プログラム可能論理デバイスと、メインカードと、インターフェースカードとを含む。より多くの音楽及び/又はビデオチャネルが必要とされるときには、拡張カードが接続可能であり、同様にシステムがこれらの機能を必要とする時には、遠隔制御及び警報カードが接続可能である。
【0017】
PLDカードは、プログラム可能論理デバイスを含む。このデバイスは、一連の関連したコネクタを通して、全ての他のカードの動作を管理及び監督することを担当するもので、PC接続ポート又はメモリカードを通して、カードのプログラミングを可能にする。
【0018】
メインカードは、この発明に係るいずれのタイプのネットワークにも基礎的機能を与えて、有線放送音楽チャネルを保持する一方で異なるチャネルを聴取する能力を提供し、更に音声通信要求を遂行し、温度を読み取り、カレンダー及び時計機能を与える。これらの目的のために、このカードは基本的に、音楽チャネル及び音声チャネルのアナログ/デジタル及びデジタル/アナログ変換用の2つのA/D及びD/Aオーディオ変換器と、これらの信号を扱うことに必要なアナログ回路とを有する。加えて、このカードは、前述したモジュールの接続を可能にするアクセス回路及びコネクタを組み込んでいる。
【0019】
同様に、メインカードは、時間/カレンダ情報、並びに端末の室温を供給することに使用される2つの集積回路を有し、再充電システムを使用したバッテリを組み込んで、時間情報のロスを防止している。
【0020】
ユーザインターフェースカードは、メニューのシステムによって、デバイスの異なるオプションを構成することに使用できる。ユーザは、このメニューをブラウズして、異なる音楽又は画像チャネルを構成し、情報を送信又は受信することができる。センサ及び警報、遠隔制御、カレンダ又は温度条件を管理している間に、呼がなされる。従って、このカードは、ディスプレイ及びキーボードに加えて、ユーザに異なる条件を知らせる一連の圧電ブザーを有する。
【0021】
このカードはオプションで、前記ネットワークを通して制御データを伝送するための無線周波数及び/又は赤外送信器/受信器と、直接端末を通して音声通信を確立するに必要なデバイスとを有することができる。この機能はまた、通常の電話端末とユーザのカードとの接続によって果たされる。
【0022】
同様に、このモジュールは、有線放送音楽チャネルの数を増加するために、種々のA/D及びD/A変換器、例えばメインカード及びその対応するオーディオ適合段の変換器の拡張に使用される1以上のカードによって補完され得る。加えて、一連の変換器が、それらの対応するオーディオ適合段と共に、前記拡張カード内又は独立したカード内に確立され得る。これは、異なるビデオチャネルや電話線の入力及び出力、並びにインターネット又はインターホンとの接続を可能にするためである。
【0023】
前記構造は、遠隔制御及び警報カードによって補完可能である。このカードは、異なる警報センサ(例えば、火災、侵入者又は洪水センサ)の接続に責任がある。この場合、前記カードに接続されたセンサから到来する信号は、このカードに関連したリレーを介して一連のデバイスの遠隔制御又は起動を可能にする。
【0024】
ネットワークを通して伝送される通信は、プログラム可能論理デバイスのプログラムに依存して、オプションで暗号化及び圧縮可能である。
【0025】
かくして、複数のモジュールが相互接続されて複数の機能に結びつくモジュール系通信システムは、低減されたコストで達成され、しかも前述した拡張カードを使用して容易に拡張可能である。
【0026】
一組の図面が明細書の一体的部分として付加されている。これは、発明の好ましい実施形態に従って、明細書に追加情報を与えるためであり、また発明の特徴の一層良好な理解に備えるためである。この図面の組は、それが図示される場所では、図解的且つ非制限的な性格を持つ。
【0027】
[発明の好ましい実施形態]
図によると、この発明によって提案された通信システムに、多数の異なるモジュール(1),(1’),...,(1)が関係していることが判る。これらのモジュールは、2つのバス、即ちリードバス及びライトバスによって相互接続されている。これらのバスは、差動伝送システムによって相互に通信させられて、ノイズに対する大きな免疫性を可能にし、かくして伝送に必要とされる電力を低減しながら、電磁放射のレベルを低減する。
【0028】
リードバス(2)及びライトバス(3)は双方共に、4つのシールドしてない撚り合わせ対ケーブルを含んだ単一のUTPデータ伝送ケーブル(4)に一体化され、この書類で後に説明されるように、前記リードバス(2)及びライトバス(3)をそれぞれ確立して、モジュール間の異なる接続構成を可能にする一対のケーブルを必要とするだけである。
【0029】
いずれの場合でも、ネットワークの第1の端末(1)は、開放リング配置に構成され、それは空フレームを発生する担当である。これら空フレームは、それから図1に見られるように、ライトバス(3)によって転送される。これらフレームのフィールドは、後に説明されるヘッダ及び制御フィールド以外は空であり、その結果これらフレームは、それらがライトバス(3)を通過するときに、複数の端末又はモジュール(1),(1’),(1)によって満たされ、そしてフレームがライトバスを通過し且つ各端末によって満たされると、リングが閉鎖状態にあるネットワーク端部(1)に到達する。この端部(1)は、ライトバス(3)の出力がリードバス(2)の入力に接続されるように構成されている。この点の後に、フレームは、これらフレームから要求された情報を読む異なった端末を通過して、端末間の通信を可能とする。従って、各端末は、ライトバスを通過するフレームの決定済フィールドを更新することができる。一度フレームがトポロジーの開放端、即ちこのフレームを生成する責任のある第1の端末(1)に到達すると、そのフレームは失われる。
【0030】
この構成は上述したように非常に堅牢であって、ある接続が故障している場合、独立して継続して動作する2つのネットワークは分離される。この場合、リードバス(2)を通してフレームを受信していない端末は、ライトバス(3)の出力を、その端末のリードバス(2)の入力へ接続して、それ自身を閉鎖リングトポロジーの最終端末として自己構成する。
【0031】
通信の基本的機能用に用いられる各UTP接続ケーブル(4)で利用可能な4つの中の2つのケーブル対だけが使用される。この結果、他のケーブル対は自由であって、システムの能力の拡張に使用することができる。例えば、インターネットへの接続や、付加ビデオチャネルである。あるいは、図2の例に示されているように、壁接続ボックス(6)内に確立されたコネクタ(5)と共に使用することができる。この場合、UTPケーブル(4)の接続用のモジュール(1),(1’),...,(1)で使用されているもとの同一のコネクタを使用する。これにより、接続ボックスから設備への縦パイプには単一のケーブル(4’)が必要とされるようになる。このケーブル(4’)は、2つの対を使用して、モジュール(1)との通信を確立し、また他の2つの対を使用して、次のモジュール(1’)と通信する。
【0032】
前記リードバス(2)及びライトバス(3)を通して伝送されるフレームは、次のように構成される。即ち、それらは、ヘッダと、制御フィールドと、音楽、音声、画像及びデータ用の異なる伝送チャネルとに分割されるが、これは使用されるケーブル及びシステムの帯域幅に依存する。この場合、制御フィールドは、発信設備の情報と、対応する制御情報によって構成される。
【0033】
それ故、端末(1),(1’),...,(1)が、その識別番号を、対応するフレーム内で検出するときに、その端末は、このフレームの制御フィールドがその端末専用のものであり、且つその端末が、その制御フィールドを、対応する情報で満たす担当であることを知っている。
【0034】
端末又はモジュール(1),(1’),...,(1)に話を戻すと、これらは、図3に示すように、PLDカード(7)と、メインカード(8)と、ユーザインターフェースカード(9)とによって構成され、付加的に遠隔制御及び警報カード(10)と、1以上の拡張カード(11)とを組み入れている。
【0035】
PLDカード(7)は、プログラム可能論理デバイスを含む。このデバイスは、全ての他のカードの動作を管理及び監督することに責任がある。前記カードは、ポート(12)を含んでいる。このポートは、PCとスロットとを用いてカードをプログラムすることに使用される。このスロットは、メモリを用いてカードをプログラムするためのものである。加えて、前記カードは、とりわけ、発振器と、このシステムを初期化するための押し釦と、前記カード及び他の外部カードに給電するためのレギュレータシステムと、他の要素間で他のカードとの接続を可能にする1組のコネクタ(13)とを備える。
【0036】
メインカード(8)は、音楽チャネル及び音声チャネルのアナログ/デジタル及びデジタル/アナログ変換に責任のある2つのA/D及びD/Aオーディオ変換器(14)及び(15)を組み込んでいる。同様に、このカードは、オーディオ信号が変換器の入力(14),(15)に到達する前に、そのオーディオ信号を扱うことに必要なアナログ回路と、オーディオ信号をその出力で扱うアナログ回路とを有する。音楽チャネルの場合、オーディオ出力回路は、二重出力と、増幅器のライン入力に給電するためのライン出力と、同じ端末に含まれるスピーカに直接給電することに使用される増幅信号とを有する。同様に、音声チャネルもまた、二重出力を持つ。この内の1つは電話受話器用であり、もう1つはハンズフリーシステム用である。
【0037】
加えて、メインカード(8)は、モジュールに、及びモジュールに関連した対応するドライバ(16)に接続するためのUTPケーブル(4)用のコネクタ(5)を有する。
【0038】
カード(8)は、時間情報のロスを防止する再充電システムを持つNiCdバッテリの存在により、それぞれ時間/カレンダ情報並びに温度読取値を提供する2つの集積回路(17)及び(18)を有する。
【0039】
このカードは、潜在的な電磁干渉の影響を回避するように設計され、ケーブル入力及び出力をフィルタ処理するフェライトと、大きなアース板とを組み込み、かくして部品間の距離を減少して、放射及び干渉の存在を回避しながら、テストポイントを組み込んで、プログラム可能論理デバイス(7)との全通信ラインをモニタする。
【0040】
ユーザインターフェースカード(9)は、ディスプレイ(19)及びキーボード(20)並びにユーザが異なるシステムオプションを構成したり異なる条件の通知を受けることを可能にする一連の圧電ブザー(21)を有する。このシステムは、一連のメニューを有する。ユーザは、このメニューをブラウズして、送信又は受信される異なる音楽及び/又はビデオチャネルを構成し、発呼、呼待機、呼聴取、呼転送をなし、またインターホン機能、外部への呼を遂行し、更にインターネットへ接続すること等ができる。
【0041】
ユーザインターフェースカード(9)は、前記ネットワークを通して制御データを伝送するための無線周波数(22)及び/又は赤外(23)送信器/受信器、並びに直接端末を通して音声通信を確立するに必要なデバイスを有することができる。この機能は、通常の電話端末をユーザのカードに接続することによってもなされる。
【0042】
前記構成は、オプションで遠隔制御及び警報カード(10)を有することができる。このカードは、種々の警報センサ、例えば火災、侵入者又は洪水センサとの接続用の一連のポート(24)と、遠隔制御警報を起動するためのポート(25)と、外部負荷を起動するためのポート(26)とを持つ。直流絶縁を提供する光カプラは、リレーを介して電気負荷を起動することに使用される。これは、プログラム可能論理デバイスを被害から守るためである。
【0043】
この遠隔制御及び警報カード(10)は、各センサについて入力段を組み込んでいる。このため、テストポイントを持つプログラム可能論理デバイスと共用される全信号をチェック可能な異なるタイプの市販のセンサがシステムに適用され得る。
【0044】
オプションで、モジュール又は端末(1),(1’),...,(1)は、一連のA/D、D/A変換器(27)を持つ1以上の拡張カード(11)を有することができる。これら拡張カードは、有線放送音楽チャネルの数を拡張することに必要な対応するオーディオ適合段を持つメインカード(8)で使用されるものと同様である。同様に、一連の変換器(28),(29),(30),(31)が前記拡張カード(11)内に、又は他の独立した拡張カード(11’)内に確立され得る。それらの対応するオーディオ適合段は、異なるビデオチャネル、電話線の入力及び出力、インターネット又はインターホン線への接続を可能にする。
【0045】
従って、オーディオ、ビデオ等の信号は、前記信号を他のネットワーク端末から選択することが可能な端末(1),(1’),...,(1)を通して供給され得る。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】この発明に係るUTPケーブルを使用した端末間の相互接続用の住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システムの接続構造の模式的表現を示す。
【図2】前図に示されたシステムの可能な構成の第2実施例の模式的表現を示す。
【図3】モジュール又は端末に関係するか関係可能な異なる要素の模式的表現を示す。
【符号の説明】
【0047】
1 1’ 1’’ 1’’’ 1 端末またはモジュール
2 リードバス
3 ライトバス
4 4’ ケーブル
5 コネクタ
6 壁接続ボックス
7 PLDカード
8 メインカード
9 ユーザインターフェースカード
10 警報カード
11 拡張カード
12 ポート
13 コネクタ
14 15 27 28 29 30 31 変換器
16 ドライバ
17 18 集積回路
19 ディスプレイ
20 キーボード
21 圧電ブザー
22 無線周波数
23 赤外
24 接続用の一連のポート
25 遠隔制御警報を起動するためのポート
26 外部負荷を起動するためのポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
音声、ビデオ、警報制御、インターホン及びインターネットトラフィック並びに暖房及び空調システム制御サービス及び異なる電気設備の起動のような異なる通信サービスを単一ネットワーク内に一体化することが予定され、ネットワークを生成する1組の相互接続されたモジュール又は端末によって構造化された、住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システムであって、端末(1),(1’),...,(1)は、データ伝送ケーブル、例えばリードバス(2)及びライトバス(3)を含む差動伝送用のUTPケーブル(4)を通して相互接続され、各モジュールは、少なくとも1つのPLDカード(7)を有し、このカードはそれに関連した一連のカードの管理用にプログラム可能な論理デバイスを含み、それらカードを、2つのA/D、D/Aオーディオ変換器(14)、(15)並びに端末又はモジュールを前述した物理的手段(UTP、電話ケーブル、光ファイバ、ワイヤレス、電気的ネットワーク)と相互接続するための対応する回路及びコネクタ(5)を含んだメインカード(8)と、ディスプレイ(19)及びキーボード(20)並びにユーザが異なるシステムオプションを構成することを可能にする一連の圧電ブザー(21)を含むユーザインターフェースカード(9)とに具体化し、各状況及び条件に関する情報を受信し、オーディオ、ビデオ、インターネット、電話線又はインターホン線信号、並びに遠隔制御及び外部負荷、警報の起動用及びセンサから到来する信号を集めることに使用される遠隔制御及び警報カード(10)の入力又は出力用の、前記PLDカード(7)に関連され得る1又は種々の拡張カード(11〜11’)をオプションで付加的に含むことを特徴とするデジタル通信システム。
【請求項2】
PLDカード(7)は、PC及びスロットを用いたプログラミング用ポート(12)を組み込んで、そのカードがメモリを用いてプログラムされ得るようにすると共に、このカード及びそれに関連した異なるカードに一連のコネクタ(13)を通して給電するレギュレータシステムを組み込んだものである、請求項1に記載の住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システム。
【請求項3】
メインカード(8)は、オーディオ信号が2つのオーディオ変換器(14)、(15)の入力に達する前に、そのオーディオ信号を扱うためのアナログ回路と、二重出力音楽チャネルと、増幅器のライン入力に給電するためのライン出力と、スピーカに給電するための増幅出力とを用いて、出力信号を扱い、音声チャネルと音楽チャネルとを確立するアナログ回路とを組み込み、音声チャネルは、電話受話器用の出力と、ハンズフリーシステム用の出力とを持ち、カード(8)は、時間情報のロスを防止する再充電システムを使用して、それぞれ時間/カレンダ情報並びに温度レベル情報を提供する2つの集積回路(17)及び(18)を組み込み、且つ端末と上述した異なる物理的手段(UTP、電話ケーブル、光ファイバ、ワイヤレス、電気的ネットワーク)との相互接続を可能にする前記カード回路及びコネクタを有する、先の請求項のいずれかに記載の住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システム。
【請求項4】
インターフェースカード(9)は、端末ネットワーク(1),(1’),...,(1)を通して制御データを伝送するための無線周波数(22)及び/又は赤外(23)送信器/受信器を有することができる一方で、電話デバイス、例えば端末を通して直接音声通信を確立するための媒体又はデバイスからの制御タスクを可能にする、先の請求項のいずれかに記載の住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システム。
【請求項5】
拡張カード(11〜11’)は、メインカード(8)で使用されるものと同様の一連のA/D、D/A変換器(27)並びにそれらの対応するオーディオ適合段を含み、有線放送音楽チャネル及び/又は一連の変換器(28),(29),(30),(31)並びにそれらの対応するオーディオ適合段の数を拡張することに使用され、異なるビデオ、電話線、インターネット接続又はインターホン線チャネルの入力及び出力を可能にする、先の請求項のいずれかに記載の住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システム。
【請求項6】
遠隔制御及び警報カード(10)は、種々の警報センサ、例えば火災、侵入者又は洪水センサとの接続用の一連のポート(24)と、前記警報を起動することに使用されるポート(25)と、外部負荷を起動するための遠隔制御ポート(26)とを組み込み、前記外部負荷の起動は、リレーを介在した光カプラによってなされる、先の請求項のいずれかに記載の住宅、保護−介護環境、事務所等用デジタル通信システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2009−530882(P2009−530882A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558833(P2008−558833)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【国際出願番号】PCT/ES2007/000104
【国際公開番号】WO2007/104810
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(508277210)ウニベルシダ デ サラゴサ (1)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSIDAD DE ZARAGOZA
【住所又は居所原語表記】Baltasar Gracian 1, Entlo.,E−50005 Zaragoza (ES)
【Fターム(参考)】