説明

信号中継回路、信号中継装置及び信号中継方法

【課題】回路の誤作動を防止することができる信号中継回路、信号中継装置及び信号中継方法を提供すること
【解決手段】本発明にかかる信号中継回路は、2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成する差動信号受信回路41と、差動信号受信回路41に入力される2つの入力信号の電圧差の有無を検出する電圧差検出回路42と、電圧差検出回路42により電圧差が検出されない場合には、所定の値を有する信号を出力し、電圧差検出回路42により電圧差が検出される場合には、差動信号受信回路41により生成された差動信号を出力する差動信号出力回路43と、を備えるものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は信号中継回路、信号中継装置及び信号中継方法に関し、特に差動信号を中継する信号中継回路、その信号中継回路を含む信号中継装置及びその信号中継回路を用いた信号中継方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末等の分野では、装置の小型化等を実現するために、なるべく必要な配線の数を減らしたいという要望がある。そこで、パラレルデータをシリアル化することで配線本数を減らすことが行われる。データをシリアル化した場合は、データを転送する速度を早くする必要があり、高速で通信が行える差動信号によるインターフェースが使用されている。差動信号とは、1対の相補的な信号で構成され、基準電位を中心として、一方がHighレベル、他方がLowレベルに設定される信号である。1つの信号を転送する場合に比べて、信号振幅を2倍にすることができ、高速デジタル通信の伝送信号として利用される。一方、高速な通信は消費電流が多くなる傾向にあり、特に携帯端末の分野では消費電力を抑えることが課題となっている。
【0003】
そこで、転送データ量が多いモードでは、差動信号伝送を行い、転送データ量が少ないモードでは、同じ伝送線に、消費電力が小さく1本の伝送線で通信を行うシングルエンド信号伝送でデータ伝送をする方法が考えられている。
【0004】
入力される信号にシングルエンド信号、差動信号の2種類の信号が入力される場合において、それぞれの伝送方式を切り替えて使用する場合の動作概要について、図9を用いて説明する。
【0005】
図9は、2つの外部端子に接続するCMOS信号を受けてシングルエンド信号を出力する期間T1と、2つの入力信号を受けて差動信号を生成する期間T3を示している。さらに、受信電圧レベル切り替え信号により、期間T2においてシングルエンド信号伝送から差動信号伝送に切り替えを行う。この時に、電圧レベルの設定値としてHighもしくはLowのどちらかが設定され、入力される2つの信号はともにLowが設定され、差動信号を受信するためのブランキング期間を設ける。ブランキング期間とは、入力される2つの信号の電圧差が無い状態を示す。期間T2とブランキング期間は同期間を示している。
【0006】
また、特許文献1には、微小振幅の差動信号を検知する信号検知回路について開示されている。具体的には、データ伝送路の異常により発生する無信号状態と差動信号伝送を行う際に発生する微小振幅を有する信号とを異なる状態にあることを判定することができる。この時、無信号状態と判定された場合には、異常検出処理を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−113196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
入力されるシングルエンド信号と差動信号の2種類の信号が、受信電圧レベル切り替え信号に応じてダイナミックに切り替わる場合、以下の問題が生じる。
【0009】
受信電圧レベル切り替え信号が差動モード(High)を示し、差動信号を受信するまでの期間であるブランキング期間においては、入力信号に電圧差が生じない。これは、電圧レベルの高いシングルエンド信号から、電圧レベルの低い差動信号に切り替える際には、電圧差による信号受信回路の故障を回避するため、ブランキング期間には、入力信号にLowレベルの信号を入力することになるからである。
【0010】
これより、入力信号に電圧差が発生することを前提として動作する差動信号受信ブロックは、電圧差を検知できないことから、差動信号受信ブロックからはモジュールに依存した不定値が出力され、回路の誤作動につながるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様にかかる信号中継回路は、2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成する差動信号生成部と、前記差動信号生成部に入力される2つの入力信号の電圧差の有無を検出する電圧差検出部と、前記電圧差検出部により電圧差が検出されない場合には、所定の値を有する信号を出力し、前記電圧検出部により電圧差が検出される場合には、前記差動信号生成部により生成された差動信号を出力する信号出力部と、を備えるものである。
【0012】
また、本発明の第2の態様にかかる信号中継装置は、2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成する差動信号生成部と、前記差動信号生成部に入力される2つの入力信号の電圧差の有無を検出する電圧差検出部と、前記電圧差検出部により電圧差が検出されない場合には、所定の値を有する信号を出力し、前記電圧検出部により電圧差が検出される場合には、前記差動信号生成部により生成された差動信号を出力する信号出力部と、を備える信号中継回路と、少なくとも1つの信号に基づいてシングルエンド信号を生成するシングルエンド信号生成部と、前記信号中継回路により生成される差動信号と前記シングルエンド信号生成部により生成されるシングルエンド信号のどちらか一方に切り替えて信号を出力する信号切り替え部と、を備えるものである。
【0013】
また、本発明の第3の態様にかかる信号中継方法は、2つの入力信号を取得し、前記2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成し、前記2つの入力信号の電圧差の有無を検出し、前記電圧差が検出されない場合には、所定の値を有する信号を出力し、前記電圧差が検出される場合には、前記差動信号を出力することである
【0014】
電圧差の有無に基づいて出力信号を制御することにより、回路の誤作動により発生する信号を、周辺回路に伝搬しないようにすることを可能としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明により回路の誤作動を防止することができる信号中継回路、信号中継装置及び信号中継方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態1にかかる信号中継装置の構成図である。
【図2】実施の形態1にかかるシングルエンド信号と差動信号の振幅を示す図である。
【図3】実施の形態1にかかる差動信号出力部の構成図である。
【図4】実施の形態1にかかる差動信号受信回路の構成図である。
【図5】実施の形態1にかかる電圧差検出回路の構成図である。
【図6】実施の形態1にかかる信号中継装置にて入出力する信号の波形図である。
【図7】実施の形態2にかかる差動信号受信回路の構成図である。
【図8】実施の形態2にかかる電圧差検出回路の構成図である。
【図9】従来の信号中継装置にて入出力する信号の波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1を用いて、本発明の実施の形態1にかかる信号中継装置の構成例について説明する。
【0018】
信号中継装置は、シングルエンド信号出力部1と、受信信号切り替え部2と、切り替えスイッチ3と、差動信号出力部4とを備えている。シングルエンド信号出力部1は、2つの入力端子から入力されるData_PとData_Nとの少なくとも一方の信号を受信する。入力される信号は、0Vを基準に、特定の値以上の電圧値をHighレベル、特定の値以下の電圧値をLowレベルに定める。シングルエンド信号出力部1は、特定した2値信号を、他の装置に出力する。ここで、図2を用いてシングルエンド信号及び差動信号の振幅について説明する。シングルエンド信号は、0Vを基準に1.2Vの振幅値を有している。差動信号は、差動信号に用いられる1対の相補信号のうち一方の信号は、200mVの振幅値を有している。このように、シングルエンド信号の振幅値は、差動信号に用いられる信号よりも大きい振幅値を有する。
【0019】
受信信号切り替え部2は、シングルエンド信号伝送と差動信号伝送とを切り替えて信号を受信する。例えば、転送データ量、つまりData_PとData_Nの量が少ない場合には消費電力が小さいシングルエンド信号伝送に切り替える制御を行ってもよい。転送データ量が多い場合には、高速伝送が可能な差動信号伝送に切り替える制御を行ってもよい。受信信号切り替え部2は、信号受信方法を決定した場合に、スイッチ3の切り替えを行う。受信信号切り替え部2は、差動信号伝送により信号を受信する場合スイッチ3を閉じることにより、Data_P及びData_Nを差動信号出力部4に出力する。
【0020】
差動信号出力部4は、取得した2つの信号に基づいて特定した2値信号を出力する。差動信号出力部4の構成例について後に詳述する。
【0021】
次に、図3を用いて実施の形態1にかかる差動信号出力部4を構成する回路構成例について説明する。差動信号出力部4は、差動信号受信回路41と、電圧差検出回路42と、差動信号出力回路43とを備えている。差動信号受信回路41の構成について、図4を用いて詳細に説明する。
【0022】
差動信号受信回路41は、トランジスタ411及び412と、定電流源413と、バッファ414及び415と、比較器416とを備えている。トランジスタ411には、Data_Pにより、高い電圧と低い電圧が交互に設定される。高い電圧及び低い電圧は、特定の閾値を基準に判断される。閾値よりも高い電圧を、高い電圧とし、閾値よりも低い電圧を、低い電圧とする。トランジスタ412にも同様にData_Nにより、高い電圧と低い電圧が交互に設定される。ここで、トランジスタ411に入力されるData_Pに高い電圧が設定されている場合は、トランジスタ412に入力されるData_Nに低い電圧が設定され、トランジスタ411に入力されるData_Pに低い電圧が設定されている場合は、トランジスタ412に入力されるData_Nに高い電圧が設定される。Data_Pに高い電圧が設定されている場合には、定電流源413から流れる電流は、トランジスタ411と、バッファ414と、比較器416の内部抵抗とを経由し、バッファ415に流れる。これにより、バッファ414側の入力端子の電位がバッファ415側の入力端子よりも高くなるため、比較器416は高い電圧を示すHighレベルの値を設定した信号を出力する。Data_Nに高い電圧が設定されている場合には、定電流源413から流れる電流は、トランジスタ412と、バッファ415と、比較器416の内部抵抗とを経由し、バッファ414に流れる。これにより、バッファ415側の入力端子の電位がバッファ414側の入力端子よりも高くなるため、比較器416は低い電圧を示すLowレベルの値を設定した信号を出力する。トランジスタへの入力信号に設定される電圧が切り替わることにより、比較器416は、高い電圧を示すHighレベルの値と低い電圧を示すLowレベルの値とを設定した信号を交互に差動信号出力回路43に対して出力し、差動動作が発生する。
【0023】
ここで、シングルエンド信号伝送から差動信号伝送に切り替わった直後は、Data_P及びData_Nともに低い電圧値を示すLowレベルの値が設定される。これより、異なる電圧値が設定された信号を受信することを前提として動作している差動信号受信回路41は、同一レベルの電圧値が設定された信号を受信することにより、モジュールに依存した不定値を出力する。不定値とは、HighレベルもしくはLowレベルの電圧値に設定された信号が不定期に切り替わり出力されることを示している。
【0024】
電圧差検出回路42は、差動信号受信回路41に入力された2つの信号の電圧差を検出し、差動信号出力回路43に出力する。電圧差検出回路42は、トランジスタ411及び412に入力された後の信号の電圧差を検出するよう接続される。ここで、電圧差検出回路42の構成について図5を用いて詳細に説明する。
【0025】
電圧差検出回路42は、否定演算を行うNOT回路421及び422と、排他的論理和演算を行うEX−OR(Exclusive OR)回路423とを備えている。ここで、信号の流れについて具体的に説明を行う。NOT回路421及び422にそれぞれLowレベルの値が設定された信号が入力された場合、EX−OR演算回路423には、それぞれHighレベルの値が設定された信号が入力される。NOT回路421及び422からHighレベルの値が設定された信号を取得したEX−OR演算回路423は、Lowレベルの値が設定された信号を出力する。NOT回路421及び422にHighレベルの値が設定された信号が入力された場合、EX−OR演算回路423はそれぞれLowレベルの値が設定された信号を取得し、Lowレベルの値を設定した信号を出力する。また、NOT回路421、422のどちらか一方にHighレベルの値が設定された信号が入力され、他方にLowレベルの値が設定された信号が入力された場合、EX−OR演算回路423は、Highレベルの値を設定した信号を出力する。
【0026】
差動信号出力回路43は、差動信号受信回路41及び電圧差検出回路42からHighレベルもしくはLowレベルの値が設定された信号を取得する。ここで、シングルエンド信号伝送から差動信号伝送に切り替わった直後の状態について説明を行う。
【0027】
シングルエンド信号伝送から差動信号伝送に切り替わった直後は、Data_PとData_NとはともにLowレベルの値が設定された信号が差動信号受信回路41及び電圧差検出回路42に入力される。これより、差動信号受信回路41は、不定値を出力する。電圧差検出回路42は、電圧差が無いことを示すLowレベルの値を設定した信号を差動信号出力回路43に出力する。差動信号出力回路43は、論理積演算を行うAND回路により構成されており、Lowレベルが設定された信号を取得した場合、他方の信号の値にかかわらず、Lowレベルの値を設定した信号を出力する。
【0028】
これより、差動信号受信回路41から出力される信号に不定値が設定された場合においても、差動信号出力回路43からは、Lowレベルの値に設定された信号が出力されることになる。
【0029】
次に、Data_PとData_Nのどちらか一方にHighレベルの値が設定され、他方にLowレベルの値が設定された信号が差動信号受信回路41及び電圧差検出回路42に入力される場合について説明する。Data_PにHighレベルの値が設定され、Data_NにLowレベルの値が設定された場合、差動信号受信回路41は、Highレベルの値を設定した信号を差動信号出力回路43へ出力する。また、Highレベル及びLowレベルの値が設定された2つの信号を取得した電圧差検出回路42は、電圧差を有することを示すHighレベルの値を設定した信号を出力する。ともにHighレベルの値が設定された信号を取得した差動信号出力回路43も、Highレベルの値を設定した信号を出力する。
【0030】
Data_PにLowレベルの値が設定され、Data_NにHighレベルの値が設定された場合、差動信号受信回路41は、差動信号出力回路43へLowレベルの値を設定した信号を出力する。電圧差検出回路42は、電圧差を有することを示すHighレベルの値を設定した信号を出力する。ここで、差動信号出力回路43は、HighレベルとLowレベルの値が設定された信号をそれぞれ取得するため、Lowレベルの値を設定した信号を出力する。
【0031】
これより、差動信号受信回路41が電圧差を有する2つの入力信号を取得した場合、差動信号出力回路43は、差動信号受信回路41から出力される信号に設定される値を出力信号に設定することができる。
【0032】
次に、図6を用いて本発明の実施の形態1にかかる信号中継回路の波形図について説明する。期間T1は、シングルエンド信号受信期間を示しており、期間T2は、ブランク期間を示しており、期間T3は、差動信号受信期間を示している。
【0033】
受信電圧レベル切り替え信号は、期間T1の間はシングルエンド信号伝送を選択しているため、Lowレベルの値を設定している。受信電圧レベル切り替え信号は、期間T2及びT3の間は差動信号伝送に切り替えるため、Highレベルの値を設定している。
【0034】
電圧差検出回路出力信号は、期間T1の間はシングルエンド信号伝送であり、差動信号の電圧差は検出されないため、Lowレベルの値を設定している。期間T2においても、ブランキング期間であり、2つの入力信号にLowレベルの値が設定されているため、電圧差は検出されない。これより、電圧差検出回路出力信号は、Lowレベルの値が設定される。期間T3においては、2つの入力信号の一方にHighレベルの値が設定され、他方にLowレベルの値が設定されることから、電圧差が検出されるため、Highレベルの値が設定される。
【0035】
差動信号出力回路出力信号は、期間T1の間はシングルエンド信号伝送であるため、設定されない。期間T2のブランキング期間は、入力信号に電圧差が生じないため、所定の値であるLowレベルの値が設定される。期間T3の間は、差動信号受信回路41の出力する値が設定される。
【0036】
以上説明したように、本発明の実施の形態1にかかる信号中継回路を用いることにより、シングルエンド信号方式から差動信号方式に移行後に、入力信号における電圧差の有無を検出し、規定以上の電圧差が得られない場合には固定値を出力することによって、差動信号受信回路が出力する不定値を周辺回路に伝搬しないようにすることができる。これにより、周辺回路の誤作動を防ぐことができる。
【0037】
(その他の実施の形態)
図7は本発明の実施の形態2にかかる差動信号出力部4の回路構成例について示している。図7の回路構成例において、電圧差検出回路50は、差動信号受信回路41に入力される前の入力信号Data_PとData_Nとから電圧差の検出を行うよう、差動信号受信回路41の前段に接続されている。その他の構成については、図4と同様である。
【0038】
続いて、図8を用いて電圧差検出回路50の回路構成例について説明する。電圧差検出回路50は、図7の差動信号受信回路41と同様に、トランジスタ501及び502と、定電流源503と、バッファ504及び505と、EX−OR演算回路506とを備えている。
【0039】
電圧差検出回路50内に備えられたトランジスタ501、502からバッファ504及び505に信号を入力する。EX−OR演算回路506は、図5と同様に、Data_P及びData_Nに電圧差がある場合には、Highレベルの値を設定した信号を差動信号出力回路43へ出力し、Data_P及びData_Nに電圧差が無い場合には、Lowレベルの値を設定した信号を差動信号出力回路43へ出力する。
【0040】
この構成により、電圧差検出回路50において、差動信号受信回路41から独立した回路により差動信号の電圧差を検出することが可能となる。
【0041】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 シングルエンド信号出力部
2 受信信号切り替え部
3 差動信号出力部
4 差動信号出力部
41 差動信号受信回路
42、50 電圧差検出回路
43 差動信号出力回路
411、412、501、502 トランジスタ
413、503 定電流源
414、415 バッファ
416 比較器
421、422、504、505 NOT回路
423、506 EX−OR演算回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成する差動信号生成部と、
前記差動信号生成部に入力される2つの入力信号の電圧差の有無を検出する電圧差検出部と、
前記電圧差検出部により電圧差が検出されない場合には、所定の値を有する信号を出力し、前記電圧検出部により電圧差が検出される場合には、前記差動信号生成部により生成された差動信号を出力する信号出力部と、を備える信号中継回路。
【請求項2】
前記信号出力部は、2つの入力信号の電圧差が検出されない場合に前記差動信号生成部より取得する不特定の値を有する差動信号を所定の値を有する信号に変換して出力することを特徴とする請求項2記載の信号中継回路。
【請求項3】
シングルエンド信号方式と差動信号方式のどちらか一方に切り替えて前記2つの入力信号を受信する受信信号切り替え部をさらに有し、
前記差動信号生成部は、前記受信信号切り替え部により差動信号方式に切り替えられた場合に、前記2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の信号中継回路。
【請求項4】
請求項1乃至3までのいずれか1項に記載の信号中継回路と、
少なくとも1つの信号に基づいてシングルエンド信号を生成するシングルエンド信号生成部と、
前記信号中継回路により生成される差動信号と前記シングルエンド信号生成部により生成されるシングルエンド信号のどちらか一方に切り替えて信号を出力する信号切り替え部と、を備える信号中継装置。
【請求項5】
2つの入力信号を取得し、
前記2つの入力信号の電圧差に基づいて差動信号を生成し、
前記2つの入力信号の電圧差の有無を検出し、
前記電圧差が検出されない場合には、所定の値を有する信号を出力し、前記電圧差が検出される場合には、前記差動信号を出力する信号中継方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−15328(P2011−15328A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159620(P2009−159620)
【出願日】平成21年7月6日(2009.7.6)
【出願人】(302062931)ルネサスエレクトロニクス株式会社 (8,021)
【Fターム(参考)】