説明

光半導体装置用シリコーン樹脂組成物及び光半導体装置

【課題】硬化による半導体装置の反り量と温度サイクル後の接着性と耐クラック性に優れ、白色性、耐熱性、耐光性が良好な光半導体装置用シリコーン樹脂組成物の提供。
【解決手段】下記を含むシリコーン樹脂組成物(A)重量平均分子量が1000〜20000のオルガノポリシロキサン100質量部(CHaSi(ORb(OH)c(4-a-b-c)/2(B)白色顔料3〜200質量部(C)前記白色顔料以外の無機充填剤400〜1000質量部(D)縮合触媒0.01〜10質量部(E)イソシアヌル酸誘導体のエポキシ樹脂1.0〜10質量部(F)全シロキサン単位のうち0.5〜10モル%がシラノール基を有するオルガノポリシロキサン2〜50質量部(G)下記式(2)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン2〜50重量部。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光半導体装置用シリコーン樹脂組成物に関し、詳細にはシラノール基を有するオルガノポリシロキサンと、所定長さの直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサンを含むことで、成型性に優れ、硬化による半導体装置の反り、及び硬化物の光劣化による変色、特に黄変、の問題が顕著に低減されたシリコーン樹脂組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
LED(Light Emitting Diode)等の光半導体素子は、種々のインジケータや光源として利用されている。近年、光半導体装置の高出力化及び短波長化が進み、光半導体素子の周辺に使用する樹脂材料が、光劣化して黄変する等により、光出力低下等が起こるという問題がある。
【0003】
光半導体封止用樹脂組成物として、エポキシ樹脂、硬化剤及び硬化促進剤を構成成分とするBステージ状光半導体封止用エポキシ樹脂組成物が知られている(特許文献1)。エポキシ樹脂として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂又はビスフェノールF型エポキシ樹脂が主として用いられ、トリグリシジルイソシアネート等を使用し得るとされている。しかし、該組成物は上記黄変の問題が、特に高温または長時間の半導体素子の点灯によって生じる。
【0004】
耐熱性、耐光性に優れる発光素子用封止材エポキシ樹脂組成物として、イソシアヌル酸誘導体エポキシ樹脂を含むもの(特許文献2)が知られている。しかし、該組成物も耐光性の点で十分とはいえない。
【0005】
ところで、近年、MAP(Matrix Array Package)方式など成型
パッケージサイズが大型化しており、封止樹脂が硬化することによる反りが大きな問題となっている。反りが大きいと、パッケージの搬送工程や切断工程での不具合が生じるからである。上記各組成物は、この点においても満足の行くものではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平02−189958号公報
【特許文献2】特開2005−306952号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで本発明は、硬化による半導体装置の反り量と温度サイクル後の接着性と耐クラック性に優れ、白色性、耐熱性、耐光性が良好な硬化物を与える、光半導体装置用シリコーン樹脂組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、下記を含むシリコーン樹脂組成物
(A)下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が1000〜20000のオルガノポリシロキサン 100質量部

(CHaSi(ORb(OH)c(4-a-b-c)/2 (1)

(式中、Rは炭素数1〜4の一価炭化水素基であり、a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2を満たす数である)
(B)白色顔料 3〜200質量部
(C)前記白色顔料以外の無機充填剤 400〜1000質量部
(D)縮合触媒 0.01〜10質量部
(E)イソシアヌル酸誘導体のエポキシ樹脂 1.0〜10質量部
(F)RSiO単位、RSiO1.5単位を含み(ここで、Rは水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基又はアリル基を示す。)、上記RSiO単位の少なくとも一部は連続して繰り返してなり、その繰り返し数が5〜100個である構造を含み、上記RSiO単位およびRSiO1.5単位を包含する全シロキサン単位のうち0.5〜10モル%がシラノール基を有するオルガノポリシロキサン 2〜50質量部
(G)下記式(3)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン 2〜50質量部
【0009】
【化1】


(R及びRは、互いに独立に、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、nは800〜1200の整数である)。
【発明の効果】
【0010】
上記本発明の組成物は、(F)所定長さの直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有するオルガノポリシロキサン、(G)所定長さの直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有し、末端にメトキシ基を有するオルガノポリシロキサンと分岐を有する(A)オルガノポリシロキサンの組合せによって、硬化時に装置に歪みを与えることがなく、温度サイクル後の接着性,耐クラック性に優れ、白色性、耐熱性、耐光性を備えた硬化物を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明のシリコーン樹脂組成物を用いた光半導体装置の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
(A)オルガノポリシロキサン
(A)オルガノポリシロキサンはシラノール基を備え、(D)縮合触媒の存在下で、架橋構造を形成する。上記平均組成式(1)において、Rは炭素数1〜4のアルキル基である。a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2、を満たす数である。
【0013】
CHの含有量を示すaが上記下限値未満のオルガノポリシロキサンを含む組成物は、その硬化物が硬過ぎて、クラック等を生じ得るので好ましくなく、上記上限値を超える樹脂は、固形化しない。好ましくは、0.9≦a≦1.2、より好ましくは0.9≦a≦1.1である。
【0014】
ORの含有量bが0.3を超えると、分子量が小さくなり、クラック防止性能が十分ではなくなる場合がある。好ましくは0.001≦b≦0.2であり、より好ましくは0.01≦b≦0.1である。なお、ORの基は、赤外吸収スペクトル(IR)、アルカリクラッキングによるアルコール定量法等で定量可能である。
【0015】
Si原子結合OH基の含有量cが上記上限値を超えたオルガノポリシロキサンは、加熱硬化時の縮合反応、及び/又は、(F)成分との縮合反応により、高硬度ではあるが、耐クラック性に乏しい硬化物を与える。cが上記下限値未満のオルガノポリシロキサンは、融点が高くなる傾向があり、作業性に問題が生じる場合がある。また、(F),(G)成分との結合生成が全くなくなると、硬化物内に固定化されない結果、硬化物の硬度が低く、耐溶剤性が悪い傾向がある。好ましくは0.01≦c≦0.3であり、より好ましくは0.05≦b≦0.2である。cを制御する条件としては、原料のアルコシキ基の完全縮合率を86〜96%にすることが好ましく、86%未満では、融点が低くなり、96%を超えると融点が高くなりすぎる傾向となる。
【0016】
以上のことから、好ましくは、0.911≦a+b+c≦1.8であり、より好ましくは1.0≦a+b+c≦1.5である。
【0017】
上記平均組成式(1)中、Rは同一又は異種の炭素数1〜4の一価炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル基、イソプロピル基、n−ブチル基等のアルキル基又は、ビニル基、アリル基等のアルケニル基が挙げられ、原料の入手が容易である点で、メチル基及びイソプロポキシ基が好ましい。
【0018】
(A)オルガノポリシロキサンはGPCにより測定したポリスチレン標準で換算した重量平均分子量が500〜20000、好ましくは1000〜10000、より好ましくは2000〜8000である。分子量が前記下限値未満のオルガノポリシロキサンでは、固形化し難く、分子量が上記上限値を超えるものでは、粘度が高くなり流動性が低下することがある。
【0019】
(A)成分は、一般にQ単位(SiO2)、T単位(CHSiO1.5)、及びD単位((CHSiO)の組み合わせで表現することができる。(A)成分をこの表記法で表した時、全シロキサン単位の総モル数に対し、T単位の含有モル数の比率が70モル%以上、望ましくは75モル%以上、特に80モル%以上であることが好ましい。該T単位が70モル%未満では、硬度、密着性、概観等の総合的なバランスが崩れる場合がある。なお、残部は、D,Q単位でよく、これらが30モル%以下であることが好ましい。融点に対しては、D,Q単位が多くなるほど融点が高くなる傾向がある。
【0020】
(A)成分は、下記一般式(3)で示されるオルガノシランの加水分解縮合物として得ることができる。
(CHnSiX4-n (3)
(式中、Xは塩素等のハロゲン原子又は炭素数1〜4のアルコキシ基で、nは1、2又は0である。)
この場合、Xとしては、固体状のオルガノポリシロキサンを得る点からは、ハロゲン原子、特に塩素原子であることが好ましい。
【0021】
上記式(4)で表されるシラン化合物としては、例えば、メチルトリクロロシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジクロロシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、テトラクロロシラン、テトラメトキシラン、テトラエトキシラン等があげられる。
【0022】
上記加水分解性基を有するシラン化合物の加水分解及び縮合は、通常の方法で行えばよいが、例えば酢酸、塩酸、硫酸等の酸触媒、又は水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド等のアルカリ触媒の存在下で行うことが好ましい。例えば加水分解性基としてクロル基を含有するシランを使用する場合は、水添加によって発生する塩酸を触媒として、目的とする適切な分子量の加水分解縮合物を得ることができる。
【0023】
加水分解及び縮合の際に添加される水の量は、上記加水分解性基を有するシラン化合物中の加水分解性基(例えばクロル基の場合)の合計量1モル当り、通常、0.9〜1.6モルであり、好ましくは1.0〜1.3モルである。この添加量が0.9〜1.6モルの範囲を満たすと、後述の組成物は作業性が優れ、その硬化物は強靭性が優れたものとなる。
【0024】
上記加水分解性基を有するシラン化合物は、通常、アルコール類、ケトン類、エステル類、セロソルブ類、芳香族化合物類等の有機溶剤中で加水分解して使用することが好ましい。具体的には、例えばメタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、イソブチルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール等のアルコール類、芳香族化合物としてトルエン、キシレンが好ましく、組成物の硬化性及び硬化物の強靭性が優れたものとなるので、イソプロピルアルコール、トルエン併用系がより好ましい。
【0025】
この場合、加水分解及び縮合の反応温度は、好ましくは10〜120℃、より好ましくは20〜100℃である。反応温度がかかる範囲を満たすと、ゲル化することなく、次の工程に使用可能な固体の加水分解縮合物が得られる。
【0026】
メチルトリクロロシランを用いる場合、トルエンに溶解したメチルトリクロロシランに、水及びイソプロピルアルコールを添加して部分加水分解(反応温度−5℃から100℃)し、その後残存するクロル基の全量が加水分解される量の水を添加して、反応させることにより、下記式(4)で示される融点76℃の固体シリコーンポリマーが得られる。
(CHaSi(OC37b(OH)c(4-a-b-c)/2 (4)
a、b、cは上述のとおりである。
【0027】
上記平均組成式(4)の例としては、原料にメチルトリクロロシランを使用した場合に得られる下記式(5)、(6)などが挙げられる。
(CH31.0Si(OC370.07(OH)0.131.4 (5)

(CH31.1Si(OC370.06(OH)0.121.3 (6)
【0028】
(B)白色顔料
(B)白色顔料は、光半導体装置のリフレクター(反射板)等の用途向けに、硬化物を白色にするために配合するものである。白色顔料(白色着色剤)としては、二酸化チタン、アルミナ、酸化ジルコン、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化マグネシウム等を単独で又は二酸化チタンと併用して使用することもできる。これらのうち、二酸化チタン、酸化マグネシュウム、アルミナが好ましく、二酸化チタンがより好ましい。二酸化チタンの結晶形はルチル型、アナタース型、ブルカイト型のどれでも構わないが、ルチル型が好ましく使用される。
【0029】
白色顔料は、平均粒径が0.05〜10.0μmであることが好ましく、より好ましくは0.1〜10.0μmである。また、(A)、(F)、(G)の樹脂成分もしくは(C)無機充填剤との混合性、分散性を高めるため白色顔料を、AlやSiなどの水酸化物等で予め表面処理してもよい。なお、平均粒径は、レーザー光回折法による粒度分布測定における質量平均値D50(又はメジアン径)として求めることができる。
【0030】
白色顔料の配合量は、(A)成分100質量部に対し、3〜200質量部、好ましくは5〜150質量部、特に10〜120質量部が好ましい。前記下限値未満では十分な白色度が得られない場合があり、硬化物の反射率が初期値で70%以上、180℃で、24hr加熱する劣化テスト後の反射率が70%以上の物性が得られ難くなる。また、200質量部を超えると機械的強度向上の目的で添加する(C)無機充填剤の割合が少なくなる問題が発生する。なお、この白色顔料の量は、シリコーン樹脂組成物全体に対し1〜50質量%であることが好ましく、より好ましくは5〜30質量%、最も好ましくは10〜30質量%の範囲である。
【0031】
(C)無機充填剤
(C)無機充填剤は、上記白色顔料以外の充填剤である。該充填剤としては、通常、エポキシ樹脂組成物に配合されるものを使用することができる。例えば、溶融シリカ、溶融球状シリカ、結晶性シリカ等のシリカ類、窒化珪素、窒化アルミニウム、ボロンナイトライド、三酸化アンチモン等が挙げられる。これら無機充填剤の平均粒径や形状は特に限定されないが、平均粒径は通常5〜40μmである。なお、平均粒径は、上述のように、レーザー光回折法による粒度分布測定における質量平均値D50(又はメジアン径)として求めることができる。
【0032】
特に、溶融シリカ、溶融球状シリカが好ましく、成形性、流動性からみて、好ましくは平均粒径が4〜40μm、より好ましくは7〜35μmである。また、樹脂組成物の高流動化を得るためには、3μm以下の微細領域、4〜8μmの中粒径領域、10〜40μmの粗領域のものを組み合わせて使用することも望ましい。特に狭部を有するプレモールドパッケージを成形する場合やアンダーフィル材として使用する場合は狭部の厚みに対し平均粒径が1/2である無機質充填剤を使用することが好ましい。
【0033】
上記無機充填剤は、樹脂と無機充填剤との結合強度を強くするため、シランカップリング剤、チタネートカップリング剤などのカップリング剤で予め表面処理したものを配合してもよい。
【0034】
このようなカップリング剤としては、例えば、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等のエポキシ官能性アルコキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノ官能性アルコキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト官能性アルコキシシランなどを用いることが好ましい。なお、表面処理に用いるカップリング剤の配合量及び表面処理方法については特に制限されるものではない。
【0035】
無機充填剤の配合量は、(A)成分100質量部に対し、400〜1000質量部、特に600〜950質量部が好ましい。上記下限値未満では、目的の線膨張係数を得られないことができないおそれがあり、1000質量部を超えると、増粘によるモールドの未充填不良や柔軟性が失われることで、素子内の剥離等の不良が発生する場合がある。なお、この無機充填剤と白色顔料の合計量は、シリコーン樹脂組成物全体の70〜93質量%、特に75〜91質量%の範囲で含有することが好ましい。
【0036】
(D)縮合触媒
(D)縮合触媒は、上記(A)成分を硬化させる縮合触媒であり、(A)成分の貯蔵安定性、目的とする硬度などを考慮して選択される。縮合触媒としては、トリメチルベンジルアンモニウムヒドロキサイド、テトラメチルアンモニウムヒドロキサイド、n−ヘキシルアミン、トリブチルアミン、ジアザビシクロウンデセン(DBU)、ジシアンジアミド等の塩基性化合物類;テトライソプロピルチタネート、テトラブチルチタネート、チタンアセチルアセトナート、アルミニウムトリイソブトキシド、アルミニウムトリイソプロポキシド、ジルコニウムテトラ(アセチルアセトナート)、ジルコニウムテトラブチレート、コバルトオクチレート、コバルトアセチルアセトナート、鉄アセチルアセトナート、スズアセチルアセトナート、ジブチルスズオクチレート、ジブチルスズラウレート、オクチル酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p−tert−ブチル安息香酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、アルミニウムトリイソプロポキシド等の含金属化合物類、アルミニウムトリスアセチルアセトネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテート・モノアセチルアセトネート、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン等の有機チタンキレート化合物、等が挙げられる。この中で特に、オクチル酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p−tert−ブチル安息香酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、アルミニウムトリイソプロポキシドが好ましい。中でも安息香酸亜鉛、有機チタンキレート化合物が好ましく使用される。
【0037】
硬化触媒の配合量は、(A)100質量部に対し、0.01〜10質量部、好ましくは0.1〜6質量部である。該範囲内では、硬化性が良好であり、組成物の貯蔵安定性もよい。
【0038】
(E)エポキシ樹脂
(E)エポキシ樹脂は金属基板に対する接着助剤であり、耐熱性,耐光性を考慮し、選択される。このエポキシ樹脂の例として、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂又は4,4’−ビフェノール型エポキシ樹脂のようなビフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールAノボラック型エポキシ樹脂、ナフタレンジオール型エポキシ樹脂、トリスフェニロールメタン型エポキシ樹脂、イソシアヌル酸誘導体のエポキシ樹脂、テトラキスフェニロールエタン型エポキシ樹脂、及びフェノールジシクロペンタジエンノボラック型エポキシ樹脂の芳香環を水素化したエポキシ樹脂等が挙げられる。この中で特にイソシアヌル酸誘導体のエポキシ樹脂が耐熱性,耐光性という点で最も好ましく使用される。(E)成分の配合量は(A)成分100質量部に対し、好ましくは0.5〜10質量部、より好ましくは1.0〜5質量部である。
【0039】
(F)オルガノポリシロキサン
(F)RSiO単位、RSiO1.5単位を含み(ここで、Rは水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基又はアリル基を示す。)、上記RSiO単位の少なくとも一部は連続して繰り返してなり、その繰り返し数が5〜100個である構造を含み、上記RSiO単位およびRSiO1.5単位を包含する全シロキサン単位のうち0.5〜10モル%がシラノール基を有するオルガノポリシロキサンである。
なお、上記のRSiO単位が連続して繰り返してなり、その繰り返し数が5〜100個である構造とは、下記式(7)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有することを意味する。
【0040】
【化2】

ここで、R及びRは、互いに独立に、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、好ましくはメチル基及びフェニル基である。mは5〜100、好ましくは8〜50、より好ましくは10〜30の整数である。mが前記下限値未満では、硬化物の可撓性(耐クラック性)に乏しく、装置の反りを起こし得る。一方、前記上限値を超えては、粘度が上昇し、組成物製造時に溶融しない傾向がある。
【0041】
(F)成分の分子中においては、R2SiO単位はポリマー分子を直鎖状に延伸するように働き、RSiO1.5単位はポリマー分子を分岐させ或いは三次元網状化させる。
(F)成分は、D単位(RSiO)、M単位(RSiO0.5)、T単位(RSiO1.5)であり、それらのモル比はそれぞれ、90〜24:75〜0:50〜1、特に70〜28:70〜20:10〜2(但し、合計で100)であることが硬化物特性から好ましい。ここでRは上記した基である。(F)成分にはQ単位(SiO)を含んでいてよい。
【0042】
(F)成分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算重量平均分子量は3,000〜1,000,000であることが好ましく、より好ましくは10,000〜100,000である。この範囲にあると、該ポリマーは固体もしくは半固体状であり作業性、硬化性などから好適である。
【0043】
(F)成分は、上記各単位の原料となる化合物を、生成ポリマー中で所要のモル比となるように組み合わせ、例えば酸の存在下で加水分解して縮合を行うことによって合成することができる。
【0044】
ここで、RSiO1.5単位の原料としては、MeSiCl3、EtSiCl3、PhSiCl3、プロピルトリクロロシラン、シクロヘキシルトリクロロシラン等のクロロシラン類、これらそれぞれのクロロシラン類に対応するメトキシシラン類などのアルコキシシラン類などを例示できる。
【0045】
上記式(7)のR2SiO単位の原料としては、
【0046】
【化3】

【0047】
【化4】

【0048】
【化5】

(ここで、m=5〜100の整数(平均値)、n=0〜100の整数(平均値)、かつm+nが5〜100(平均値))
等を例示することができる。
【0049】
また、M単位、T単位等の原料としては、Me2PhSiCl、Me2ViSiCl、MePhSiCl2、MeViSiCl2、Ph2MeSiCl、Ph2ViSiCl、PhViSiCl2等のクロロシラン類、これらのクロロシランのそれぞれに対応するメトキシシラン類等のアルコキシシラン類などを例示することができる。ここで、Meはメチル基、Etはエチル基、Phはフェニル基、Viはビニル基を示す。
【0050】
これらの原料となる化合物を、所定のモル比で組合せて、例えば以下の反応で得ることが出来る。フェニルメチルジクロロシラン100質量部、フェニルトリクロロシラン2100質量部、Si数21個の両末端クロルジメチルシリコーンオイル2400質量部、トルエン3000質量部を投入混合し、水11000質量部中に混合シランを滴下し30〜50℃で1時間共加水分解する。その後、50℃で1時間熟成後、水を入れて洗浄し、その後共沸脱水、濾過、減圧ストリップをする。
【0051】
なお、上記共加水分解及び縮合により製造する際に、シラノール基を有するシロキサン単位が含まれ得る。(F)成分のオルガノポリシロキサンは、かかるシラノール基含有シロキサン単位を、通常、全シロキサン単位に対して0.5〜10モル%、好ましくは1〜5モル%程度含有することが好ましい。上記シラノール基含有シロキサン単位としては、例えば、R(HO)SiO単位、R(HO)2SiO0.5単位、R2(HO)SiO0.5単位が挙げられる(Rは水酸基ではない)。(F)成分のオルガノポリシロキサンはシラノール基を含有するので、(A)成分の硬化性ポリオルガノシロキサンと反応する。
【0052】
(F)成分の前記一般式で表されるオルガノポリシロキサンは、下記平均組成式で表される。
【0053】
【化6】

【0054】
式(2)において、R、R、R、mは上述のとおりである。Rの一部が水酸基であり、かつ一部は炭素数1〜6のアルコキシ基であっても良い。また、pは0.01〜0.2、好ましくは0.02〜0.15、qは0.6〜0.95、好ましくは0.7〜0.90、rは0〜0.3、好ましくは0〜0.2、sは0〜0.2、好ましくは0〜0.1の数であり、但しその合計が1である。
【0055】
(F)成分の配合量は(A)成分100質量部に対し、好ましくは2〜50質量部、より好ましくは3〜30質量部である。添加量が少ないと連続成形性の向上効果が少なく、また低反り性を達成することが出来ない。添加量が多いと、組成物の粘度が上昇し成形に支障をきたすことがある。
【0056】
(G)直鎖状ジオルガノポリシロキサン
(G)成分は下記式(2)で表され、末端にメトキシ基を有し、直鎖状ジオルガノポリシロキサン残基を有することを特徴とする。(G)成分の配合量は(A)成分100質量部に対し、好ましくは2〜50質量部、より好ましくは3〜40質量部である。
添加量が少ないと接着性の向上効果が少なく、高信頼性を達成することが出来ない。添加量が多いと、組成物の粘度が上昇し成形に支障をきたすことがある。
【0057】
【化7】

及びRは、互いに独立に、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、nは800〜1200の整数である。nは800〜1200、好ましくは850〜1150、より好ましくは900〜1000の整数である。nが前記下限値未満では、硬化物の可撓性(耐クラック性)に乏しく、温度サイクル特性に対し、十分な効果がでない。一方、前記上限値を超えては、機械強度が低下する傾向にある。
【0058】
その他の添加剤
本発明のシリコーン樹脂組成物には、更に必要に応じて各種の添加剤を配合することができる。例えば、樹脂の性質を改善する目的でγ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等のメルカプト官能性アルコキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン等などのカップリング材、ウィスカー、シリコーンパウダー、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー、有機合成ゴムなどの添加材、脂肪酸エステル・グリセリン酸エステル・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カルシウム等の内部離型剤、フェノール系、リン系、もしくは硫黄系酸化防止剤等を本発明の効果を損なわない範囲で添加配合することができる。脂肪酸エステル・グリセリン酸エステル・ステアリン酸亜鉛・ステアリン酸カルシウム等の内部離型剤を添加するのが好ましい。但し、本発明の組成物は、酸化防止剤を含有せずとも、従来の熱硬化性シリコーン樹脂組成物に比べて、光による変色性が少ない。
【0059】
本発明組成物の製造方法としては、シリコーン樹脂、白色顔料、無機充填材、硬化触媒、その他の添加物を所定の組成比で配合し、これをミキサー等によって十分均一に混合した後、熱ロール、ニーダー、エクストルーダー等による溶融混合処理を行い、次いで冷却固化させ、適当な大きさに粉砕してエポキシ樹脂組成物の成形材料とすることができる。
【0060】
得られたシリコーン樹脂組成物は、光半導体装置、特にはLED用ケース、フォトカプラー用の封止材として特に有用である。図1に光半導体装置の一例であるLEDリフレクターの断面図を示す。図1においてLED等の光半導体素子1が、リードフレーム2にダイボンドされ、更にボンディングワイヤ3により別のリードフレーム(図示せず)にワイヤボンドされている。また、受光用の半導体素子(図示せず)がリードフレーム(図示せず)上にダイボンドされ、更にボンディングワイヤ(図示せず)により別のリードフレーム(図示せず)にワイヤーボンディングされている。これらの半導体素子の間は透明封止樹脂4により充填されている。図1に示す例において、本発明のシリコーン樹脂組成物の硬化物は、白色リフレクター5に使用される。また、6はレンズである。
【0061】
得られるリフレクターの波長450nmでの光反射率は、初期値で70%以上、特に80%以上、とりわけ85%以上であり、180℃で24時間劣化テスト後の反射率も70%以上、特に80%以上、とりわけ85%以上を達成できる。反射率が、70%未満であると、例えば、LED用半導体素子リフレクターとしての耐用時間が短くなる。
【0062】
該リフレクターの最も一般的な成形方法としては、トランスファー成形法や圧縮成形法が挙げられる。トランスファー成形法では、トランスファー成形機を用い、成形圧力5〜20N/mm2、120〜190℃で30〜500秒、特に150〜185℃で30〜180秒で行うことが好ましい。また、圧縮成形法では、コンプレッション成形機を用い、成形温度は120〜190℃で30〜600秒、特に130〜160℃で120〜300秒で行うことが好ましい。更に、いずれの成形法においても、後硬化を150〜185℃で2〜20時間行ってよい。
【0063】
このようにして得られた本発明のエポキシ樹脂組成物は成形性、耐熱性や耐光性、特に耐紫外線性に優れていることから白色や青色、更には紫外LED用プレモールドパッケージ用に好適なばかりでなく、ソーラセル用のパッケージ材料としても最適なものである。
【0064】
更に、リード部やパッド部が形成されたマトリックスアレー型の金属基板や有機基板上で、LED素子搭載部分のみを空けた状態で本材料を用い一括封止するプレモールドパッケージも本発明の範疇に入る。また、通常の半導体用封止材や車載用各種モジュールなどの封止にも使用することができる。
【実施例】
【0065】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明をより詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0066】
実施例、比較例で使用した原料を以下に示す。
[合成例1](A)熱硬化性オルガノポリシロキサンの合成
メチルトリクロロシラン100g、トルエン200gを1Lのフラスコに入れ、氷冷下で水8g、イソプロピルアルコール60gの混合液を液中滴下した。内温は−5〜0℃で5〜20hrかけて滴下し、その後加熱して還流温度で20分間撹拌した。それから室温まで冷却し、水12質量部を30℃以下、30分間で滴下し、20分間撹拌した。更に水25質量部を滴下後、40〜45℃で60分間撹拌した。その後水200gをいれて有機層を分離した。この有機層を中性になるまで洗浄し、その後共沸脱水、濾過、減圧ストリップをすることにより、下記式(8)で示される無色透明の固体(融点76℃)36.0質量部の熱硬化性オルガノポリシロキサン(A)を得た。
(CH31.0Si(OC370.07(OH)0.101.4 (8)
【0067】
(B)白色顔料
白色顔料:二酸化チタン(ルチル型)、平均粒径0.29ミクロン、R−45M(堺化学工業(株)製)
【0068】
(C)無機充填剤
溶融球状シリカ:平均粒径 45ミクロン、MSR−4500TN((株)龍森製)
球状シリカ:平均粒径 0.5ミクロン、SO25R((株)アドマッテクス製)
【0069】
(D)硬化触媒
安息香酸亜鉛(和光純薬工業(株)製)
【0070】
(E)イソシアヌル酸エポキシ化合物
TEPIC(日産化学工業(株)製)
【0071】
[合成例2](F)オルガノポリシロキサンの合成
フェニルメチルジクロロシラン5.4g(0.03モル)、フェニルトリクロロシラン114g(0.539モル)、Cl(Me)SiO(MeSiO)Si(Me)Cl (n=平均18個)で示されるSi数20個の両末端クロルジメチルシリコーンオイル100g(0.066モル)、トルエン3000質量部を混合し、水11000質量部中に混合した上記シランを滴下し30〜50℃で1時間共加水分解する。その後、50℃で1時間熟成後、水を入れて洗浄し、その後共沸脱水、濾過、減圧ストリップをすることにより、150℃での溶融粘度5Pa.s、下記式(9)で示される無色透明のオルガノポリシロキサン(F)を得た。シラノール基の含有量は3モル%である。
【0072】
【化8】

【0073】
(G) 直鎖状ジオルガノポリシロキサン
【化9】

【0074】
添加剤
(H)シランカップリング剤:KBM803(信越化学工業(株)製)
(I)ワックス:ステアリン酸カルシウム(和光純薬(株)製)
【0075】
[実施例1〜4、比較例1〜4]
表1に示す配合で、(A)オルガノポリシロキサン、(B)白色顔料、(C)無機充填剤、(D)硬化触媒、(E)エポキシ樹脂、(F)オルガノポリシロキサン、および(G)直鎖状ジオルガノポリシロキサンを配合し、ロール混合にて製造し、冷却、粉砕して白色シリコーン樹脂組成物を得た。
【0076】
これらの組成物につき、以下の諸特性を測定した。結果を表1に示す。
【0077】
スパイラルフロー値
EMMI規格に準じた金型を使用して、175℃、6.9N/mm、成形時間120秒の条件で測定した。
【0078】
接着試験
20×20mmのAgメッキを施した基板上に、上記樹脂組成物を175℃,6.9N/mm2、成形時間120秒の条件でトランスファー成形により、型枠を使用して上面の直径2mm、下面の直径5mm、高さ3mmの円錐台形状の樹脂硬化物を成形し、接着試験用テストピースを作製した。これを180℃、4時間でポストキュアし、接着力を剪断接着法により測定した。
【0079】
耐クラック性
35×35mmのMAP方式パッケージ(Cuフレーム)を、175℃、6.9N/mm2、成形時間120秒の条件で32x32x1.2mmの樹脂で封止し、得られた硬化物を-40℃と150℃の温度条件を100サイクル繰り返し、外観を目視にて観察し、クラックの有無を確認した(n = 8)。
【0080】
線膨張係数
175℃,成形圧力6.9N/mm2、成形時間120秒の条件で5×5×15mmの硬化物を成形し、180℃で4時間ポストキュアを行った。その後、理学製TMA8140Cで昇温スピード5℃/minの条件で線膨張係数を測定した。
【0081】
光反射率
175℃,成形圧力6.9N/mm2、成形時間120秒の条件で直径50mm×厚さ3mmの円盤(硬化物)を成形し、成形直後、180℃で24時間放置後、UV照射(365nmピーク波長の高圧水銀灯60mW/cm)24時間後の波長350〜400nmにおける光反射率をエス・デイ・ジー(株)製X−rite8200を使用して測定した。
【0082】
【表1】

【0083】
表1に示すように、(E)成分が含まれていない比較例1では、接着力が低く、(G)成分が少な過ぎる比較例2、含まれていない比較例3では温度サイクル後のクラックが観察された。一方(G)成分のみの比較例4は、流動性が悪いため、成形性が悪かった。
これに対して、本願実施例では、接着性、耐クラック性が良好で、反射率の低下もなかった。
【産業上の利用可能性】
【0084】
本発明の樹脂組成物は、光半導体素子、特にリフレクター、用に好適である。
【符号の説明】
【0085】
1 半導体素子
2 リードフレーム
3 ボンディングワイヤ
4 透明封止樹脂
5 白色リフレクター(シリコーン樹脂組成物の硬化物)
6 レンズ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記を含むシリコーン樹脂組成物
(A)下記平均組成式(1)で表され、重量平均分子量(ポリスチレン換算)が1000〜20000のオルガノポリシロキサン 100質量部

(CHaSi(ORb(OH)c(4-a-b-c)/2 (1)

(式中、Rは炭素数1〜4の一価炭化水素基であり、a、b、cは、0.8≦a≦1.5、0≦b≦0.3、0.001≦c≦0.5、及び0.801≦a+b+c<2を満たす数である)
(B)白色顔料 3〜200質量部
(C)前記白色顔料以外の無機充填剤 400〜1000質量部
(D)縮合触媒 0.01〜10質量部
(E)イソシアヌル酸誘導体のエポキシ樹脂 1.0〜10質量部
(F)RSiO単位、RSiO1.5単位を含み(ここで、Rは水酸基、メチル基、エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ビニル基又はアリル基を示す。)、上記RSiO単位の少なくとも一部は連続して繰り返してなり、その繰り返し数が5〜100個である構造を含み、上記RSiO単位およびRSiO1.5単位を包含する全シロキサン単位のうち0.5〜10モル%がシラノール基を有するオルガノポリシロキサン 2〜50質量部
(G)下記式(3)で表される直鎖状ジオルガノポリシロキサン 2〜50質量部
【化1】

(R及びRは、互いに独立に、炭素数1〜3のアルキル基、シクロヘキシル基、ビニル基、フェニル基及びアリル基から選ばれる基であり、nは800〜1200の整数である)。

【請求項2】
(B)白色顔料が、平均粒径0.1〜10.0μmの、二酸化チタン、酸化マグネシウム及びアルミナからなる群より選ばれる少なくとも1種であり、シリコーン樹脂組成物の
質量に対し1〜50質量%で含有され、及び
(B)白色顔料と(C)無機充填剤の、シリコーン樹脂組成物質量に対する合計質量%が70〜93質量%である、
ことを特徴とする請求項1記載のシリコーン樹脂組成物。
【請求項3】
請求項1からなる熱硬化性シリコーン樹脂組成物で成形したプレモールドパッケージ。

【図1】
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【公開番号】特開2010−254825(P2010−254825A)
【公開日】平成22年11月11日(2010.11.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−107101(P2009−107101)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(000002060)信越化学工業株式会社 (3,361)
【Fターム(参考)】