列車ルート検索装置、プラットホーム画像の提供方法及びコンピュータプログラム
【課題】乗換情報の検索結果を文字表示すると共に、その結果を乗換マップとして画像表示する。
【解決手段】列車ルート検索装置100が、時刻表データを記憶する手段124と、端末装置2から、出発駅から到着駅までのルート検索要求を受け付けると、時刻表データを参照し、列車ルート検索を実行するルート検索手段120と、抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を記憶する検索結果記憶手段130と、検索結果記憶手段を参照して、検索結果に含まれる一の列車について、到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、到着駅、特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、到着駅のプラットホームからの出口位置及びプラットホームに対する一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、端末装置2に対して出力する画像出力手段160と、を備える。
【解決手段】列車ルート検索装置100が、時刻表データを記憶する手段124と、端末装置2から、出発駅から到着駅までのルート検索要求を受け付けると、時刻表データを参照し、列車ルート検索を実行するルート検索手段120と、抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を記憶する検索結果記憶手段130と、検索結果記憶手段を参照して、検索結果に含まれる一の列車について、到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、到着駅、特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、到着駅のプラットホームからの出口位置及びプラットホームに対する一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、端末装置2に対して出力する画像出力手段160と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗換情報の検索結果の画像表示に対応した列車ルート検索装置、プラットホーム画像の提供方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機の発達に伴い種々の情報検索サービスが展開されている。交通機関の乗換情報の分野においても、列車ルートなどを検索してその結果を表示する情報提供サービスが行われており、検索結果として、例えば、到着駅までの所要時間や到着時刻、乗換駅などの情報を文字で表示している。
【0003】
これに関連する技術として、例えば、交通機関の乗り継ぎを含めて出発駅から到着駅までを最短の移動時間で結ぶ最適な経路を探索するようにした最適経路探索装置が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−182578号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の乗換情報の検索に関する技術では、乗換情報の検索結果に乗換先の路線に近い列車の先頭からの車両数を文字表示するだけであった。このような先頭からの車両数のみの情報では、乗客は先頭からの車両数を数えなければならず、現在乗車している列車の号車を確認しただけでは、自分の位置が正確にはわからない。
【0005】
また、相互乗入れの路線では、車両の帰属する鉄道会社等により画像表示される号車が逆になる可能性がある。さらに、車両編成数により各号車が停車する位置も異なる。
【0006】
加えて、進行方向に対して左右のどちらの扉が開くかも、列車に乗っている乗客には重大な関心事である。しかしながら、列車によって到着プラットホームが異なるので、同じ駅でも常に同じ側の扉が開くとは限らない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、列車ルート検索によって抽出された列車の到着駅または乗換駅において、その列車がプラットホームに停車したときの両者の位置関係を示す画像を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの側面に従う列車ルート検索装置は、列車の時刻表データを記憶する手段と、ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けると、前記時刻表データを参照し、前記検索要求に従って列車ルート検索を実行するルート検索手段と、前記ルート検索手段によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を記憶する検索結果記憶手段と、前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力する画像出力手段と、を備える列車ルート検索装置である。
【0009】
好適な実施形態にかかる列車ルート検索装置は、前記検索結果に、異なる路線への乗り換えを含む列車ルートが含まれるとき、画像出力手段は、前記列車ルートにおける乗換駅の直前に停車する乗換直前駅及び車両種別を特定し、前記乗換駅、前記特定された乗換直前駅及び車両種別に対応する、前記乗換駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する乗換前の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力するようにしてもよい。
【0010】
好適な実施形態では、複数の駅について、列車の進行方向ごと車両種別ごとに、各駅のプラットホームからの出口位置及びそれぞれのプラットホームに対する列車の停止位置を示す、複数のプラットホーム画像の画像データを記憶するプラットホーム画像記憶手段をさらに備え、前記画像出力手段は、前記ユーザ端末装置に対して出力するプラットホーム画像の画像データを、前記プラットホーム画像記憶手段から取得するようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、複数の駅について、列車の進行方向別に、各駅のプラットホームからの出口位置を示すベース画像の画像データを記憶するベース画像記憶手段をさらに備え、前記画像出力手段は、前記到着駅及び前記特定された到着直前駅に対応するベース画像、または、前記乗換駅及び前記特定された乗換直前駅に対応するベース画像の画像データを、前記ベース画像記憶手段から取得し、前記取得したベース画像に前記特定された車両種別に対応する車両画像を合成して前記プラットホーム画像を生成してもよい。
【0012】
好適な実施形態では、前記プラットホームからの出口位置は、改札口へ向かうため、または他の路線のプラットホームへ向かうための階段の位置であってもよい。
【0013】
好適な実施形態では、前記車両種別は、車両の編成数及びその車両が帰属する鉄道会社により定めてもよい。
【0014】
好適な実施形態では、前記プラットホーム画像では、プラットホームに停車する列車の各車両の号車番号が表示されるようにしても良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る列車ルート検索システムについて、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る列車ルート検索システムの全体的なシステム構成を示す。
【0017】
同図に示すように、本実施形態に係る列車ルート検索システム10は、複数の無線通信機能を有するユーザ端末装置2,2,・・・と、アクセスポイント4,4,・・・と、列車ルート検索装置100,200と、アクセスポイント4,4,・・・及び列車ルート検索装置100,200を接続するためのネットワーク6と、を有する。例えば、一つのユーザ端末装置2から検索要求入力がいずれかのアクセスポイント4に送信されると、その検索要求がネットワーク6を通じて列車ルート検索装置100,200へ伝送され、列車ルート検索装置100,200はその検索結果を、要求元のユーザ端末装置2へ返送するようになっている。
【0018】
各ユーザ端末装置2,2,・・・は、通信機能を有する端末装置であればよく、例えば、携帯電話機、携帯情報端末、あるいは汎用的なパーソナルコンピュータなどでもよい。各ユーザ端末装置2,2,・・・は、液晶パネルなどの表示装置、及びプッシュボタンあるいはポインティングデバイスなどの入力装置を有する。なお、図1の例では、いずれのユーザ端末装置2,2,・・・も無線通信を行っているが、有線通信を行うものであってもよい。
【0019】
列車ルート検索装置100,200は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する列車ルート検索装置100,200内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0020】
図2は、第1の実施形態の列車ルート検索装置100の機能構成を示す。
【0021】
同図に示すように、本実施形態の列車ルート検索装置100は、列車ルート検索部120と、列車ルート記憶部130と、マッチングデータベース登録部110と、マッチングデータベース140と、乗換マップ記憶部150と、乗換マップ出力部160と、を有している。この列車ルート検索装置100には、キーボード等の入力装置170と、液晶表示装置等の表示装置180が接続されている。
【0022】
列車ルート検索部(本発明のルート検索手段に相当)120は、列車のルート検索を実行する検索エンジン122と、各種路線の列車の時刻表データを記憶する手段である時刻表データベース124と、を備えている。例えば、出発駅及び到着駅などの指定を含む検索要求を受け付けると、乗換検索エンジン121がその検索要求の内容に応じて時刻表データベース124を参照し、検索要求に従って列車ルート検索を実行する。列車ルート検索部120は、その検索結果を列車ルート記憶部130に格納する。
【0023】
列車ルート記憶部130は、列車ルート検索部120によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別等の列車ルートデータを記憶する検索結果記憶手段である。
【0024】
図3は、列車ルート記憶部130のデータ構造の一例を示す。
【0025】
同図に示すように、列車ルート記憶部130は、検索ID131と、路線名132と、車両タイプ133と、車両の編成134と、停車駅リスト135とをデータ項目として有する。検索ID131は、列車ルート検索部120が行った各検索結果の識別情報である検索により抽出された一つのルートに対して、ユニークな検索IDが割り当てられる。従って、乗り換えを要するルートが抽出された場合、つまり複数の路線を利用する場合は、列車ルート記憶部130に記憶されている複数のデータレコードが検索ID131によって紐付けされる。路線名132は、鉄道の路線の名称と急行、快速、普通などの運行種別との組み合わせである。車両タイプ133は、各列車が帰属する鉄道会社を示す。車両の編成134は、各列車を構成する車両数を示す。停車駅リスト135は、列車ルート検索部120による検索の結果抽出された列車が停車する駅のリストである。
【0026】
図3に示す検索結果のデータを路線図で示したものが図4である。すなわち、同図に示すように、出発駅Sが駅コードで01201(A線)であって、到着駅Dが駅コードで01305(B線)である。A線の普通列車(6両編成)の場合は、駅コード01201の出発駅Sから駅コード01206の乗換駅Cまで順次各駅に停車するので、停車駅リスト135では、これらのすべての駅が停車順に並んでいる(図3)。乗換駅CであるA線の駅コード01206は、B線の駅コード01303でもある。B線の普通列車(10両編成)は、駅コード01303の乗換駅Cから駅コード01305の到着駅Dまで順次各駅に停車するので、停車駅リスト135では、これらのすべての駅が停車順に並んでいる(図3)。
【0027】
なお、図3には示していないが、駅コード01201の出発駅Sから駅コード01206の乗換駅CまでA線の快速列車を利用した場合には、停車駅リストには01201○△駅、及び1206○○駅(乗換駅C)のみ含まれる。
【0028】
また、上記の例において、各駅に付された駅コードの上3桁は路線を示しており、A線は012、B線は013で表されている。
【0029】
マッチングデータベース登録部110は、入力装置170からの入力により、マッチングデータをマッチングデータベース140に登録する。
【0030】
マッチングデータベース140は、列車ルート検索で抽出された特定の列車に対する乗換マップを抽出するためのマッチングデータを記憶する。
【0031】
図5は、マッチングデータベース140のデータ構造の一例を示す。同図に示すように、マッチングデータベース140は、駅コード141と、路線名142と、手前駅コード143と、車両タイプ144と、車両編成145と、開閉ドア146と、ファイル名147とをデータ項目として有する。
【0032】
ファイル名147は、乗換マップ記憶部150に格納されている乗換マップの画像ファイルのファイル名である。
【0033】
マッチングデータベース140は、駅コード141、路線名142、手前駅コード143、車両タイプ144、車両編成145及び開閉ドア146と、ファイル名147で定まる画像ファイルとを対応付ける。つまり、駅コード141により、画像ファイルが対象とする駅が定まる。路線名142により、列車の路線及び快速、普通などの運行種別が定まる。手前駅コード143とは、対象とする列車が、対象とする駅の直前に停車する駅のコードである。つまり、手前駅コード143によって、その対象とする列車がどちら方向へ進行している列車(例えば、上り列車または下り列車)であるかを特定できる。車両タイプ144は、乗換マップにおける列車画像(図6参照)の帰属する鉄道会社を示す。車両編成145は、乗換マップにおける列車画像(図6参照)の車両数を示す。開閉ドア146は、乗換マップにおける駅での到着番線を特定する。後述するように、乗換マップ出力部160がマッチングデータベース140を参照して乗換マップのファイル名を特定し、乗換マップ記憶部150からそのファイルを取得する。
【0034】
乗換マップ記憶部150は、複数駅の乗換マップの画像データを記憶する。各乗換マップは、各駅の列車の進行方向ごと車両種別(車両タイプ及び車両編成)ごとになっている。図6に、乗換マップ150Aの一例を示す。乗換マップ150Aは、プラットホーム151と、プラットホームからの出口位置152と、プラットホーム151に対して停車した列車画像153を含む。つまり、乗換マップ150Aは、プラットホームからの出口位置152及びそれぞれのプラットホーム151に対する列車153の停止位置を示すプラットホーム画像である。出口位置152は、例えば、改札口へ向かう階段または通路の位置、他の路線のプラットホームへ向かうための階段または通路の位置である。列車画像153には、列車の各車両の号車番号が表示されている。
【0035】
乗換マップ出力部160は、乗換マップ(プラットホーム画像)の画像データを、乗換マップ記憶部150から取得して、ユーザ端末装置2,2,・・・に対して出力する画像出力手段である。すなわち、乗換マップ出力部160は、列車ルート記憶部130を参照して、その検索結果に含まれる一の列車について、到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、到着駅、特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、到着駅の乗換マップを乗換マップ記憶部150から抽出し、ユーザ端末装置2,2,・・・に出力する。
【0036】
例えば、乗換マップ出力部160は、いずれかのユーザ端末装置2aからの乗換マップの表示要求を受け付ける。その乗換マップの表示要求には、少なくとも「検索ID」と「駅コード」とが含まれている。乗換マップ出力部160は、その表示要求に含まれる「検索ID」に基づいて、列車ルート記憶部130に記憶されている乗換ルートデータの対象レコードを特定する。そして、乗換マップ出力部160は、上記の対象レコードから路線名132、車両タイプ133及び車両編成134を特定する。さらに、乗換マップ出力部160は、上記の対象レコードの停車駅リスト135から、表示要求に含まれる「駅コード」に示す駅の直前に停車する駅の駅コード(手前駅コード)を特定する。
【0037】
乗換マップ出力部160は、表示要求に含まれる「駅コード」と、上記のようにして特定された「路線名」、「手前駅コード」、「車両タイプ」及び「車両編成」に基づいて、マッチングデータベース140から、ファイル名147を取得する。
【0038】
例えば、上記の乗換マップ出力部160の処理を、図3の例で具体的に説明すると、以下のようになる。すなわち、ユーザ端末装置2aからの乗換マップの表示要求で「検索ID=001」「駅コード=01206」と指定された場合、乗換マップ出力部160は、路線名を「A線普通」、車両タイプを「A社」、車両編成を「6両」、手前駅コードを「01205」と特定する。そして、乗換マップ出力部160は、マッチングデータベース140から「駅コード=01206」、「路線名=A線普通」、「手前駅コード=01205」「車両タイプ=A線普通」「車両編成=6両」及びに対応するファイル名「06_Up_Local.gif」を取得する。
【0039】
乗換マップ出力部160は、上記のようにして特定されたファイル名の画像データを乗換マップ記憶部150から取得して、乗換マップの表示要求を行ったユーザ端末装置2aに対して、その画像データを出力する。
【0040】
なお、後述するように、ユーザ端末装置2,2,・・・からの乗換マップの表示要求に含まれる「駅コード」は、列車ルート検索結果に含まれる乗換駅、または到着駅である。
【0041】
ここで、例えば、列車ルート検索の結果に、各駅での開閉ドア(左右いずれの扉が開くか)が含まれるときは、乗換マップ出力部160がマッチングデータベース140を検索する際に、それらの情報を用いてもよい。
【0042】
図7は、いずれかのユーザ端末装置2aの表示部2bに表示される表示画面の遷移を示す。図8は、第1の実施形態の列車ルート検索装置100を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示す。図7及び図8を参照して、第1の実施形態の列車ルート検索装置100の動作の概要を説明する。
【0043】
図7(A)は、列車ルート検索の初期画面である。この初期画面では、ユーザから、出発駅、到着駅及び時刻等の、列車ルート検索の検索条件の入力を受け付ける。そして、ユーザが「探索(検索)」を選択すると、ユーザ端末装置2aは、入力された検索条件に従う列車ルート検索要求の入力を受け付ける(S1)。
【0044】
列車ルート検索装置100がアクセスポイント4、及びネットワーク6を介してユーザ端末装置2aから乗換検索要求を受け付ける(S2)。列車ルート検索部120の検索エンジン122は、受け付けた検索要求に従って、時刻表データベース124を参照して列車ルート検索を実行する(S3)。さらに、列車ルート検索部120は、列車ルート検索によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を列車ルート記憶部130に記憶する(S4)。
【0045】
これと共に列車ルート検索装置100は、ユーザ端末装置2aにルート検索の結果を通知する。ここで通知される検索結果には、少なくとも、検索ID、路線名、出発駅、到着駅及び乗換駅の駅コードが含まれる。
【0046】
ユーザ端末装置2aでは、図7(B)に示すような検索結果画面が表示される(S5)。この検索結果画面では、検索結果がテキストで表示される。例えば、「乗換・終電案内」として、探索経路、探索日、所要時間、乗換回数及び料金等の情報が表示される。また例えば、「経路探索結果」として、探索経路、使用路線、普通や快速等の列車タイプ、出発時刻、到着時刻、所要時間、料金及び、開閉扉及び乗換MAP表示25などが文字で表示される。乗換MAP表示25は、到着駅または乗換駅と対応付けて表示される。
【0047】
ユーザが乗換マップを画像表示させたい場合には、上記「経路探索結果」の乗換MAP表示25を選択する。この操作が乗換マップの表示要求入力となり、ユーザ端末装置2aは、選択された乗換MAP表示25に対応付けられている到着駅または乗換駅の駅コード、及び検索IDを列車ルート検索装置100へ通知する(S6)。
【0048】
列車ルート検索装置100が乗換マップの表示要求を受け付けると(S7)、乗換マップ出力部160は、上述した処理により、乗車ルート記憶部130から到着駅の直前に停車する到着直前駅を示す手前駅コード、車両タイプ及び車両編成を特定する(S8)。
【0049】
さらに、乗換マップ出力部160は、到着駅、特定された到着直前駅及び車両種別に対応する乗換マップの画像データを、乗換マップ記憶部150から取得する(S9)。
【0050】
列車ルート検索装置100は、乗換マップの画像データをユーザ端末装置2aへ送信する(S10)。ユーザ端末装置2aの表示画面2bには、図6に示すような乗換マップが表示される(S11)。
【0051】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ユーザの要求に従って列車ルート検索が行われ、その検索結果がユーザ端末装置に出力される。このときに、ユーザが、乗換マップの表示要求をすると、その検索結果に含まれている列車を利用したときの、到着駅または乗換駅における乗換マップがユーザ端末装置に表示される。
【0052】
このように、列車ルート検索で抽出された特定の列車を利用したときの乗換マップが表示されるので、ユーザに対して、常に列車の種別などにマッチした乗換マップを提供することができる。
【0053】
次に、本発明の第2の実施形態に係る列車ルート検索装置について説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と相違する点を中心に説明を行い、第1の実施形態と同一の構成要素ないし機能については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0054】
図9は、第2の実施形態に係る列車ルート検索装置200の機能構成を示す。
【0055】
同図に示すように、列車ルート検索装置200は、列車ルート検索部120、列車ルート記憶部130、マッチングデータベース登録部110、マッチングデータベース240、ベースマップ記憶部250、乗換マップ出力部260、車両画像データ記憶部270、マップ合成用テーブル280、入力装置170及び表示装置180を備えている。
【0056】
マッチングデータベース240は、列車ルート検索で抽出された列車が停車する駅のプラットホームのベースマップを抽出するためのマッチングデータを記憶する。
【0057】
図10は、マッチングデータベース240のデータ構造の一例を示す。同図に示すように、マッチングデータベース240は、駅コード241と、路線名242と、手前駅コード243と、開閉ドア246と、ベースマップファイル名247とをデータ項目として有する。ベースマップファイル名247は、ベースマップ記憶部250に記憶されているベースマップの画像ファイルのファイル名を示す。つまり、マッチングデータベース240は、駅コード241、路線名242、手前駅コード243、及び開閉ドア246とベースマップファイル名247で定まるベースマップの画像ファイルとを対応付ける。
【0058】
ベースマップ記憶部250は、ベースマップ(ベース画像)251の画像データを記憶するベース画像記憶手段である。ベースマップ251は、それぞれの駅について、列車の進行方向別に、各駅のプラットホームからの出口位置を示す。ベースマップ251の一例を図12Aに示す。
【0059】
マップ合成テーブル280のデータ構造を図11に示す。
【0060】
マップ合成テーブル280は、同図に示すように、路線名281と、車両タイプ282と、車両編成283と、先頭距離285と、先頭車両286と、車両画像ファイル名287とを、データ項目として有する。先頭距離285は、車両画像271(図12B参照)の先頭距離(プラットホームの先頭から先頭車両までの距離)を示す。先頭車両286は、車両画像271(図12B参照)の先頭車両の号車番号を示す。マップ合成テーブル280は、路線名281、車両タイプ282、車両編成283、先頭距離285及び先頭車両286と、車両画像ファイル名287が示す車両画像271(図12B参照)の画像ファイルと対応付ける。
【0061】
車両画像データ記憶部270は、路線別、車両タイプ別、車両編成別に複数の車両画像271の画像データを記憶する手段である。車両画像271は、さらに、プラットホームの先頭からの距離及び先頭車両の号車番号ごとになっていてもよい。車両画像271の一例を図12Bに示す。
【0062】
乗換マップ出力部260は、まず、いずれかのユーザ端末装置2aからの乗換マップの表示要求を受け付けると、第1の実施形態と同様に、その表示要求に含まれる「検索ID」に基づいて、列車ルート記憶部130に記憶されている乗換ルートデータの対象レコードを特定する。そして、乗換マップ出力部260は、上記の対象レコードから路線名132、車両タイプ133及び車両編成134を特定する。乗換マップ出力部260は、さらに、上記の対象レコードの停車駅リスト135から、乗換マップ表示要求に含まれる「駅コード」に示す駅の直前に停車する駅の駅コード(手前駅コード)を特定する。
【0063】
その後、乗換マップ出力部260は、マッチングデータベース240を参照して、乗換マップ表示要求に含まれる「駅コード」、上記処理で特定された「路線名」、「手前駅コード」と対応するベースマップファイル名247を特定する。
【0064】
また、乗換マップ出力部260は、合成用テーブル280を参照し、上記処理で特定された「路線名」、「車両タイプ」及び「車両編成」と対応する車両画像ファイル名287を特定する。
【0065】
乗換マップ出力部260は、乗換マップ合成部262を有する。乗換マップ合成部262は、上記のようにして特定されたベースマップファイル名のベースマップ251(図12A参照)をベースマップ記憶部250から取得する。乗換マップ合成部262は、上記のようにして特定された車両画像ファイル名の車両画像271(図12B参照)を、車両画像データ記憶部270から取得する。そして、乗換マップ出力部260は、両者を合成した合成乗換マップ261を生成する。合成乗換マップ261の一例を図12Cに示す。
【0066】
なお、列車ルート検索の結果に、各駅での開閉ドア(左右いずれの扉が開くか)、プラットホームの先頭から先頭車両までの距離(先頭距離)、先頭車両の号車番号が含まれるときは、乗換マップ出力部260がマッチングデータベース240、合成用テーブル280を検索する際に、それらの情報を用いてもよい。
【0067】
次に、図13を参照して、第2の実施形態の列車ルート検索装置200の動作の概要を説明する。図13は、第2の実施形態の列車ルート検索装置200を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示す。このフローチャートにおいて、ステップS1〜S8及びステップS10〜S11は、第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と異なる処理であるステップS21〜S22のみ説明する。
【0068】
ステップS8によって手前駅コード、車両タイプ及び車両編成が特定されると、乗換マップ出力部260が、上述した処理を行って、ベースマップ記憶部250からベースマップファイル、車両画像データ記憶部270から車両画像ファイルを取得する(S21)。そして、乗換マップ出力部260が、ベースマップと車両画像とを合成して、合成乗換マップを生成する(S22)。
【0069】
検索サーバ200は、ステップS10において、生成した合成乗換マップをユーザ端末装置2aへ送信する。
【0070】
なお、本実施形態の車両画像230は、ベースマップ220上に合成するので、透明レイヤ上に車両画像を作成したようなテンプレートであることが好ましい。また、車両画像ファイルとして、例えば、XML(Extensible Markup Language)等のベクターグラフィックを作成可能な言語で記述した簡単な作図プログラムを組み込んでもよい。
【0071】
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、列車ルート検索で抽出された特定の列車を利用したときの乗換マップが表示されるので、ユーザに対して、常に列車の種別などにマッチした乗換マップを提供することができる。第2の実施形態では、これに加えて、ベースマップと車両画像との画像合成を行って合成乗換マップを形成するので、データの更新が容易になるなど、汎用性を高めることができるという効果がある。
【0072】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係る列車ルート検索装置を含む全体的な検索システム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の列車ルート検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】列車ルート記憶部に記憶する列車ルートデータの詳細を示す説明図である。
【図4】路線図から停車駅を抽出する停車駅リストを示す説明図である。
【図5】マッチングデータベースに登録するマッチングデータの詳細を示す説明図である。
【図6】乗換マップの一例を示す。
【図7】携帯電話機の入力内容及び表示内容を示す説明図である。
【図8】第1の実施形態の列車ルート検索装置を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の列車ルート検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態のマッチングデータベースに登録するマッチングデータの詳細を示す説明図である。
【図11】マップ合成用テーブルに展開する合成データの詳細を示す説明図である。
【図12】ベースマップ、車両画像及び合成乗換マップの一例を示す。
【図13】第2の実施形態の列車ルート検索装置を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
2…ユーザ端末装置
100、200…列車ルート検索装置
120…列車ルート検索部
124…時刻表データベース
130…列車ルート記憶部
141…マッチングデータベースデータベース
150…乗換マップ記憶部
160…乗換マップ出力部
250…ベースマップ記憶部
262…乗換マップ合成部
270…車両画像データ記憶部
280…マップ合成用テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗換情報の検索結果の画像表示に対応した列車ルート検索装置、プラットホーム画像の提供方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話機の発達に伴い種々の情報検索サービスが展開されている。交通機関の乗換情報の分野においても、列車ルートなどを検索してその結果を表示する情報提供サービスが行われており、検索結果として、例えば、到着駅までの所要時間や到着時刻、乗換駅などの情報を文字で表示している。
【0003】
これに関連する技術として、例えば、交通機関の乗り継ぎを含めて出発駅から到着駅までを最短の移動時間で結ぶ最適な経路を探索するようにした最適経路探索装置が提案されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−182578号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来の乗換情報の検索に関する技術では、乗換情報の検索結果に乗換先の路線に近い列車の先頭からの車両数を文字表示するだけであった。このような先頭からの車両数のみの情報では、乗客は先頭からの車両数を数えなければならず、現在乗車している列車の号車を確認しただけでは、自分の位置が正確にはわからない。
【0005】
また、相互乗入れの路線では、車両の帰属する鉄道会社等により画像表示される号車が逆になる可能性がある。さらに、車両編成数により各号車が停車する位置も異なる。
【0006】
加えて、進行方向に対して左右のどちらの扉が開くかも、列車に乗っている乗客には重大な関心事である。しかしながら、列車によって到着プラットホームが異なるので、同じ駅でも常に同じ側の扉が開くとは限らない。
【0007】
そこで、本発明の目的は、列車ルート検索によって抽出された列車の到着駅または乗換駅において、その列車がプラットホームに停車したときの両者の位置関係を示す画像を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一つの側面に従う列車ルート検索装置は、列車の時刻表データを記憶する手段と、ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けると、前記時刻表データを参照し、前記検索要求に従って列車ルート検索を実行するルート検索手段と、前記ルート検索手段によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を記憶する検索結果記憶手段と、前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力する画像出力手段と、を備える列車ルート検索装置である。
【0009】
好適な実施形態にかかる列車ルート検索装置は、前記検索結果に、異なる路線への乗り換えを含む列車ルートが含まれるとき、画像出力手段は、前記列車ルートにおける乗換駅の直前に停車する乗換直前駅及び車両種別を特定し、前記乗換駅、前記特定された乗換直前駅及び車両種別に対応する、前記乗換駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する乗換前の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力するようにしてもよい。
【0010】
好適な実施形態では、複数の駅について、列車の進行方向ごと車両種別ごとに、各駅のプラットホームからの出口位置及びそれぞれのプラットホームに対する列車の停止位置を示す、複数のプラットホーム画像の画像データを記憶するプラットホーム画像記憶手段をさらに備え、前記画像出力手段は、前記ユーザ端末装置に対して出力するプラットホーム画像の画像データを、前記プラットホーム画像記憶手段から取得するようにしてもよい。
【0011】
好適な実施形態では、複数の駅について、列車の進行方向別に、各駅のプラットホームからの出口位置を示すベース画像の画像データを記憶するベース画像記憶手段をさらに備え、前記画像出力手段は、前記到着駅及び前記特定された到着直前駅に対応するベース画像、または、前記乗換駅及び前記特定された乗換直前駅に対応するベース画像の画像データを、前記ベース画像記憶手段から取得し、前記取得したベース画像に前記特定された車両種別に対応する車両画像を合成して前記プラットホーム画像を生成してもよい。
【0012】
好適な実施形態では、前記プラットホームからの出口位置は、改札口へ向かうため、または他の路線のプラットホームへ向かうための階段の位置であってもよい。
【0013】
好適な実施形態では、前記車両種別は、車両の編成数及びその車両が帰属する鉄道会社により定めてもよい。
【0014】
好適な実施形態では、前記プラットホーム画像では、プラットホームに停車する列車の各車両の号車番号が表示されるようにしても良い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態に係る列車ルート検索システムについて、図面を参照して説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る列車ルート検索システムの全体的なシステム構成を示す。
【0017】
同図に示すように、本実施形態に係る列車ルート検索システム10は、複数の無線通信機能を有するユーザ端末装置2,2,・・・と、アクセスポイント4,4,・・・と、列車ルート検索装置100,200と、アクセスポイント4,4,・・・及び列車ルート検索装置100,200を接続するためのネットワーク6と、を有する。例えば、一つのユーザ端末装置2から検索要求入力がいずれかのアクセスポイント4に送信されると、その検索要求がネットワーク6を通じて列車ルート検索装置100,200へ伝送され、列車ルート検索装置100,200はその検索結果を、要求元のユーザ端末装置2へ返送するようになっている。
【0018】
各ユーザ端末装置2,2,・・・は、通信機能を有する端末装置であればよく、例えば、携帯電話機、携帯情報端末、あるいは汎用的なパーソナルコンピュータなどでもよい。各ユーザ端末装置2,2,・・・は、液晶パネルなどの表示装置、及びプッシュボタンあるいはポインティングデバイスなどの入力装置を有する。なお、図1の例では、いずれのユーザ端末装置2,2,・・・も無線通信を行っているが、有線通信を行うものであってもよい。
【0019】
列車ルート検索装置100,200は、例えば汎用的なコンピュータシステムにより構成され、以下に説明する列車ルート検索装置100,200内の個々の構成要素または機能は、例えば、コンピュータプログラムを実行することにより実現される。
【0020】
図2は、第1の実施形態の列車ルート検索装置100の機能構成を示す。
【0021】
同図に示すように、本実施形態の列車ルート検索装置100は、列車ルート検索部120と、列車ルート記憶部130と、マッチングデータベース登録部110と、マッチングデータベース140と、乗換マップ記憶部150と、乗換マップ出力部160と、を有している。この列車ルート検索装置100には、キーボード等の入力装置170と、液晶表示装置等の表示装置180が接続されている。
【0022】
列車ルート検索部(本発明のルート検索手段に相当)120は、列車のルート検索を実行する検索エンジン122と、各種路線の列車の時刻表データを記憶する手段である時刻表データベース124と、を備えている。例えば、出発駅及び到着駅などの指定を含む検索要求を受け付けると、乗換検索エンジン121がその検索要求の内容に応じて時刻表データベース124を参照し、検索要求に従って列車ルート検索を実行する。列車ルート検索部120は、その検索結果を列車ルート記憶部130に格納する。
【0023】
列車ルート記憶部130は、列車ルート検索部120によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別等の列車ルートデータを記憶する検索結果記憶手段である。
【0024】
図3は、列車ルート記憶部130のデータ構造の一例を示す。
【0025】
同図に示すように、列車ルート記憶部130は、検索ID131と、路線名132と、車両タイプ133と、車両の編成134と、停車駅リスト135とをデータ項目として有する。検索ID131は、列車ルート検索部120が行った各検索結果の識別情報である検索により抽出された一つのルートに対して、ユニークな検索IDが割り当てられる。従って、乗り換えを要するルートが抽出された場合、つまり複数の路線を利用する場合は、列車ルート記憶部130に記憶されている複数のデータレコードが検索ID131によって紐付けされる。路線名132は、鉄道の路線の名称と急行、快速、普通などの運行種別との組み合わせである。車両タイプ133は、各列車が帰属する鉄道会社を示す。車両の編成134は、各列車を構成する車両数を示す。停車駅リスト135は、列車ルート検索部120による検索の結果抽出された列車が停車する駅のリストである。
【0026】
図3に示す検索結果のデータを路線図で示したものが図4である。すなわち、同図に示すように、出発駅Sが駅コードで01201(A線)であって、到着駅Dが駅コードで01305(B線)である。A線の普通列車(6両編成)の場合は、駅コード01201の出発駅Sから駅コード01206の乗換駅Cまで順次各駅に停車するので、停車駅リスト135では、これらのすべての駅が停車順に並んでいる(図3)。乗換駅CであるA線の駅コード01206は、B線の駅コード01303でもある。B線の普通列車(10両編成)は、駅コード01303の乗換駅Cから駅コード01305の到着駅Dまで順次各駅に停車するので、停車駅リスト135では、これらのすべての駅が停車順に並んでいる(図3)。
【0027】
なお、図3には示していないが、駅コード01201の出発駅Sから駅コード01206の乗換駅CまでA線の快速列車を利用した場合には、停車駅リストには01201○△駅、及び1206○○駅(乗換駅C)のみ含まれる。
【0028】
また、上記の例において、各駅に付された駅コードの上3桁は路線を示しており、A線は012、B線は013で表されている。
【0029】
マッチングデータベース登録部110は、入力装置170からの入力により、マッチングデータをマッチングデータベース140に登録する。
【0030】
マッチングデータベース140は、列車ルート検索で抽出された特定の列車に対する乗換マップを抽出するためのマッチングデータを記憶する。
【0031】
図5は、マッチングデータベース140のデータ構造の一例を示す。同図に示すように、マッチングデータベース140は、駅コード141と、路線名142と、手前駅コード143と、車両タイプ144と、車両編成145と、開閉ドア146と、ファイル名147とをデータ項目として有する。
【0032】
ファイル名147は、乗換マップ記憶部150に格納されている乗換マップの画像ファイルのファイル名である。
【0033】
マッチングデータベース140は、駅コード141、路線名142、手前駅コード143、車両タイプ144、車両編成145及び開閉ドア146と、ファイル名147で定まる画像ファイルとを対応付ける。つまり、駅コード141により、画像ファイルが対象とする駅が定まる。路線名142により、列車の路線及び快速、普通などの運行種別が定まる。手前駅コード143とは、対象とする列車が、対象とする駅の直前に停車する駅のコードである。つまり、手前駅コード143によって、その対象とする列車がどちら方向へ進行している列車(例えば、上り列車または下り列車)であるかを特定できる。車両タイプ144は、乗換マップにおける列車画像(図6参照)の帰属する鉄道会社を示す。車両編成145は、乗換マップにおける列車画像(図6参照)の車両数を示す。開閉ドア146は、乗換マップにおける駅での到着番線を特定する。後述するように、乗換マップ出力部160がマッチングデータベース140を参照して乗換マップのファイル名を特定し、乗換マップ記憶部150からそのファイルを取得する。
【0034】
乗換マップ記憶部150は、複数駅の乗換マップの画像データを記憶する。各乗換マップは、各駅の列車の進行方向ごと車両種別(車両タイプ及び車両編成)ごとになっている。図6に、乗換マップ150Aの一例を示す。乗換マップ150Aは、プラットホーム151と、プラットホームからの出口位置152と、プラットホーム151に対して停車した列車画像153を含む。つまり、乗換マップ150Aは、プラットホームからの出口位置152及びそれぞれのプラットホーム151に対する列車153の停止位置を示すプラットホーム画像である。出口位置152は、例えば、改札口へ向かう階段または通路の位置、他の路線のプラットホームへ向かうための階段または通路の位置である。列車画像153には、列車の各車両の号車番号が表示されている。
【0035】
乗換マップ出力部160は、乗換マップ(プラットホーム画像)の画像データを、乗換マップ記憶部150から取得して、ユーザ端末装置2,2,・・・に対して出力する画像出力手段である。すなわち、乗換マップ出力部160は、列車ルート記憶部130を参照して、その検索結果に含まれる一の列車について、到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、到着駅、特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、到着駅の乗換マップを乗換マップ記憶部150から抽出し、ユーザ端末装置2,2,・・・に出力する。
【0036】
例えば、乗換マップ出力部160は、いずれかのユーザ端末装置2aからの乗換マップの表示要求を受け付ける。その乗換マップの表示要求には、少なくとも「検索ID」と「駅コード」とが含まれている。乗換マップ出力部160は、その表示要求に含まれる「検索ID」に基づいて、列車ルート記憶部130に記憶されている乗換ルートデータの対象レコードを特定する。そして、乗換マップ出力部160は、上記の対象レコードから路線名132、車両タイプ133及び車両編成134を特定する。さらに、乗換マップ出力部160は、上記の対象レコードの停車駅リスト135から、表示要求に含まれる「駅コード」に示す駅の直前に停車する駅の駅コード(手前駅コード)を特定する。
【0037】
乗換マップ出力部160は、表示要求に含まれる「駅コード」と、上記のようにして特定された「路線名」、「手前駅コード」、「車両タイプ」及び「車両編成」に基づいて、マッチングデータベース140から、ファイル名147を取得する。
【0038】
例えば、上記の乗換マップ出力部160の処理を、図3の例で具体的に説明すると、以下のようになる。すなわち、ユーザ端末装置2aからの乗換マップの表示要求で「検索ID=001」「駅コード=01206」と指定された場合、乗換マップ出力部160は、路線名を「A線普通」、車両タイプを「A社」、車両編成を「6両」、手前駅コードを「01205」と特定する。そして、乗換マップ出力部160は、マッチングデータベース140から「駅コード=01206」、「路線名=A線普通」、「手前駅コード=01205」「車両タイプ=A線普通」「車両編成=6両」及びに対応するファイル名「06_Up_Local.gif」を取得する。
【0039】
乗換マップ出力部160は、上記のようにして特定されたファイル名の画像データを乗換マップ記憶部150から取得して、乗換マップの表示要求を行ったユーザ端末装置2aに対して、その画像データを出力する。
【0040】
なお、後述するように、ユーザ端末装置2,2,・・・からの乗換マップの表示要求に含まれる「駅コード」は、列車ルート検索結果に含まれる乗換駅、または到着駅である。
【0041】
ここで、例えば、列車ルート検索の結果に、各駅での開閉ドア(左右いずれの扉が開くか)が含まれるときは、乗換マップ出力部160がマッチングデータベース140を検索する際に、それらの情報を用いてもよい。
【0042】
図7は、いずれかのユーザ端末装置2aの表示部2bに表示される表示画面の遷移を示す。図8は、第1の実施形態の列車ルート検索装置100を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示す。図7及び図8を参照して、第1の実施形態の列車ルート検索装置100の動作の概要を説明する。
【0043】
図7(A)は、列車ルート検索の初期画面である。この初期画面では、ユーザから、出発駅、到着駅及び時刻等の、列車ルート検索の検索条件の入力を受け付ける。そして、ユーザが「探索(検索)」を選択すると、ユーザ端末装置2aは、入力された検索条件に従う列車ルート検索要求の入力を受け付ける(S1)。
【0044】
列車ルート検索装置100がアクセスポイント4、及びネットワーク6を介してユーザ端末装置2aから乗換検索要求を受け付ける(S2)。列車ルート検索部120の検索エンジン122は、受け付けた検索要求に従って、時刻表データベース124を参照して列車ルート検索を実行する(S3)。さらに、列車ルート検索部120は、列車ルート検索によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を列車ルート記憶部130に記憶する(S4)。
【0045】
これと共に列車ルート検索装置100は、ユーザ端末装置2aにルート検索の結果を通知する。ここで通知される検索結果には、少なくとも、検索ID、路線名、出発駅、到着駅及び乗換駅の駅コードが含まれる。
【0046】
ユーザ端末装置2aでは、図7(B)に示すような検索結果画面が表示される(S5)。この検索結果画面では、検索結果がテキストで表示される。例えば、「乗換・終電案内」として、探索経路、探索日、所要時間、乗換回数及び料金等の情報が表示される。また例えば、「経路探索結果」として、探索経路、使用路線、普通や快速等の列車タイプ、出発時刻、到着時刻、所要時間、料金及び、開閉扉及び乗換MAP表示25などが文字で表示される。乗換MAP表示25は、到着駅または乗換駅と対応付けて表示される。
【0047】
ユーザが乗換マップを画像表示させたい場合には、上記「経路探索結果」の乗換MAP表示25を選択する。この操作が乗換マップの表示要求入力となり、ユーザ端末装置2aは、選択された乗換MAP表示25に対応付けられている到着駅または乗換駅の駅コード、及び検索IDを列車ルート検索装置100へ通知する(S6)。
【0048】
列車ルート検索装置100が乗換マップの表示要求を受け付けると(S7)、乗換マップ出力部160は、上述した処理により、乗車ルート記憶部130から到着駅の直前に停車する到着直前駅を示す手前駅コード、車両タイプ及び車両編成を特定する(S8)。
【0049】
さらに、乗換マップ出力部160は、到着駅、特定された到着直前駅及び車両種別に対応する乗換マップの画像データを、乗換マップ記憶部150から取得する(S9)。
【0050】
列車ルート検索装置100は、乗換マップの画像データをユーザ端末装置2aへ送信する(S10)。ユーザ端末装置2aの表示画面2bには、図6に示すような乗換マップが表示される(S11)。
【0051】
以上説明したように、第1の実施形態によれば、ユーザの要求に従って列車ルート検索が行われ、その検索結果がユーザ端末装置に出力される。このときに、ユーザが、乗換マップの表示要求をすると、その検索結果に含まれている列車を利用したときの、到着駅または乗換駅における乗換マップがユーザ端末装置に表示される。
【0052】
このように、列車ルート検索で抽出された特定の列車を利用したときの乗換マップが表示されるので、ユーザに対して、常に列車の種別などにマッチした乗換マップを提供することができる。
【0053】
次に、本発明の第2の実施形態に係る列車ルート検索装置について説明する。なお、本実施形態では、第1の実施形態と相違する点を中心に説明を行い、第1の実施形態と同一の構成要素ないし機能については、同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0054】
図9は、第2の実施形態に係る列車ルート検索装置200の機能構成を示す。
【0055】
同図に示すように、列車ルート検索装置200は、列車ルート検索部120、列車ルート記憶部130、マッチングデータベース登録部110、マッチングデータベース240、ベースマップ記憶部250、乗換マップ出力部260、車両画像データ記憶部270、マップ合成用テーブル280、入力装置170及び表示装置180を備えている。
【0056】
マッチングデータベース240は、列車ルート検索で抽出された列車が停車する駅のプラットホームのベースマップを抽出するためのマッチングデータを記憶する。
【0057】
図10は、マッチングデータベース240のデータ構造の一例を示す。同図に示すように、マッチングデータベース240は、駅コード241と、路線名242と、手前駅コード243と、開閉ドア246と、ベースマップファイル名247とをデータ項目として有する。ベースマップファイル名247は、ベースマップ記憶部250に記憶されているベースマップの画像ファイルのファイル名を示す。つまり、マッチングデータベース240は、駅コード241、路線名242、手前駅コード243、及び開閉ドア246とベースマップファイル名247で定まるベースマップの画像ファイルとを対応付ける。
【0058】
ベースマップ記憶部250は、ベースマップ(ベース画像)251の画像データを記憶するベース画像記憶手段である。ベースマップ251は、それぞれの駅について、列車の進行方向別に、各駅のプラットホームからの出口位置を示す。ベースマップ251の一例を図12Aに示す。
【0059】
マップ合成テーブル280のデータ構造を図11に示す。
【0060】
マップ合成テーブル280は、同図に示すように、路線名281と、車両タイプ282と、車両編成283と、先頭距離285と、先頭車両286と、車両画像ファイル名287とを、データ項目として有する。先頭距離285は、車両画像271(図12B参照)の先頭距離(プラットホームの先頭から先頭車両までの距離)を示す。先頭車両286は、車両画像271(図12B参照)の先頭車両の号車番号を示す。マップ合成テーブル280は、路線名281、車両タイプ282、車両編成283、先頭距離285及び先頭車両286と、車両画像ファイル名287が示す車両画像271(図12B参照)の画像ファイルと対応付ける。
【0061】
車両画像データ記憶部270は、路線別、車両タイプ別、車両編成別に複数の車両画像271の画像データを記憶する手段である。車両画像271は、さらに、プラットホームの先頭からの距離及び先頭車両の号車番号ごとになっていてもよい。車両画像271の一例を図12Bに示す。
【0062】
乗換マップ出力部260は、まず、いずれかのユーザ端末装置2aからの乗換マップの表示要求を受け付けると、第1の実施形態と同様に、その表示要求に含まれる「検索ID」に基づいて、列車ルート記憶部130に記憶されている乗換ルートデータの対象レコードを特定する。そして、乗換マップ出力部260は、上記の対象レコードから路線名132、車両タイプ133及び車両編成134を特定する。乗換マップ出力部260は、さらに、上記の対象レコードの停車駅リスト135から、乗換マップ表示要求に含まれる「駅コード」に示す駅の直前に停車する駅の駅コード(手前駅コード)を特定する。
【0063】
その後、乗換マップ出力部260は、マッチングデータベース240を参照して、乗換マップ表示要求に含まれる「駅コード」、上記処理で特定された「路線名」、「手前駅コード」と対応するベースマップファイル名247を特定する。
【0064】
また、乗換マップ出力部260は、合成用テーブル280を参照し、上記処理で特定された「路線名」、「車両タイプ」及び「車両編成」と対応する車両画像ファイル名287を特定する。
【0065】
乗換マップ出力部260は、乗換マップ合成部262を有する。乗換マップ合成部262は、上記のようにして特定されたベースマップファイル名のベースマップ251(図12A参照)をベースマップ記憶部250から取得する。乗換マップ合成部262は、上記のようにして特定された車両画像ファイル名の車両画像271(図12B参照)を、車両画像データ記憶部270から取得する。そして、乗換マップ出力部260は、両者を合成した合成乗換マップ261を生成する。合成乗換マップ261の一例を図12Cに示す。
【0066】
なお、列車ルート検索の結果に、各駅での開閉ドア(左右いずれの扉が開くか)、プラットホームの先頭から先頭車両までの距離(先頭距離)、先頭車両の号車番号が含まれるときは、乗換マップ出力部260がマッチングデータベース240、合成用テーブル280を検索する際に、それらの情報を用いてもよい。
【0067】
次に、図13を参照して、第2の実施形態の列車ルート検索装置200の動作の概要を説明する。図13は、第2の実施形態の列車ルート検索装置200を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示す。このフローチャートにおいて、ステップS1〜S8及びステップS10〜S11は、第1の実施形態と同じである。第1の実施形態と異なる処理であるステップS21〜S22のみ説明する。
【0068】
ステップS8によって手前駅コード、車両タイプ及び車両編成が特定されると、乗換マップ出力部260が、上述した処理を行って、ベースマップ記憶部250からベースマップファイル、車両画像データ記憶部270から車両画像ファイルを取得する(S21)。そして、乗換マップ出力部260が、ベースマップと車両画像とを合成して、合成乗換マップを生成する(S22)。
【0069】
検索サーバ200は、ステップS10において、生成した合成乗換マップをユーザ端末装置2aへ送信する。
【0070】
なお、本実施形態の車両画像230は、ベースマップ220上に合成するので、透明レイヤ上に車両画像を作成したようなテンプレートであることが好ましい。また、車両画像ファイルとして、例えば、XML(Extensible Markup Language)等のベクターグラフィックを作成可能な言語で記述した簡単な作図プログラムを組み込んでもよい。
【0071】
第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、列車ルート検索で抽出された特定の列車を利用したときの乗換マップが表示されるので、ユーザに対して、常に列車の種別などにマッチした乗換マップを提供することができる。第2の実施形態では、これに加えて、ベースマップと車両画像との画像合成を行って合成乗換マップを形成するので、データの更新が容易になるなど、汎用性を高めることができるという効果がある。
【0072】
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】本発明に係る列車ルート検索装置を含む全体的な検索システム構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態の列車ルート検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】列車ルート記憶部に記憶する列車ルートデータの詳細を示す説明図である。
【図4】路線図から停車駅を抽出する停車駅リストを示す説明図である。
【図5】マッチングデータベースに登録するマッチングデータの詳細を示す説明図である。
【図6】乗換マップの一例を示す。
【図7】携帯電話機の入力内容及び表示内容を示す説明図である。
【図8】第1の実施形態の列車ルート検索装置を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態の列車ルート検索装置の機能構成を示すブロック図である。
【図10】第2の実施形態のマッチングデータベースに登録するマッチングデータの詳細を示す説明図である。
【図11】マップ合成用テーブルに展開する合成データの詳細を示す説明図である。
【図12】ベースマップ、車両画像及び合成乗換マップの一例を示す。
【図13】第2の実施形態の列車ルート検索装置を用いたプラットホーム画像の提供方法の一連の動作フローを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
2…ユーザ端末装置
100、200…列車ルート検索装置
120…列車ルート検索部
124…時刻表データベース
130…列車ルート記憶部
141…マッチングデータベースデータベース
150…乗換マップ記憶部
160…乗換マップ出力部
250…ベースマップ記憶部
262…乗換マップ合成部
270…車両画像データ記憶部
280…マップ合成用テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
列車の時刻表データを記憶する手段と、
ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けると、前記時刻表データを参照し、前記検索要求に従って列車ルート検索を実行するルート検索手段と、
前記ルート検索手段によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を記憶する検索結果記憶手段と、
前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力する画像出力手段と、を備える列車ルート検索装置。
【請求項2】
前記検索結果に、異なる路線への乗り換えを含む列車ルートが含まれるとき、
画像出力手段は、前記列車ルートにおける乗換駅の直前に停車する乗換直前駅及び車両種別を特定し、前記乗換駅、前記特定された乗換直前駅及び車両種別に対応する、前記乗換駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する乗換前の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力することを特徴とする請求項1記載の列車ルート検索装置。
【請求項3】
複数の駅について、列車の進行方向ごと車両種別ごとに、各駅のプラットホームからの出口位置及びそれぞれのプラットホームに対する列車の停止位置を示す、複数のプラットホーム画像の画像データを記憶するプラットホーム画像記憶手段をさらに備え、
前記画像出力手段は、前記ユーザ端末装置に対して出力するプラットホーム画像の画像データを、前記プラットホーム画像記憶手段から取得することを特徴とする請求項1または2に記載の列車ルート検索装置。
【請求項4】
複数の駅について、列車の進行方向別に、各駅のプラットホームからの出口位置を示すベース画像の画像データを記憶するベース画像記憶手段をさらに備え、
前記画像出力手段は、前記到着駅及び前記特定された到着直前駅に対応するベース画像、または、前記乗換駅及び前記特定された乗換直前駅に対応するベース画像の画像データを、前記ベース画像記憶手段から取得し、前記取得したベース画像に前記特定された車両種別に対応する車両画像を合成して前記プラットホーム画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の列車ルート検索装置。
【請求項5】
前記プラットホームからの出口位置は、改札口へ向かうため、または他の路線のプラットホームへ向かうための階段の位置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の列車ルート検索装置。
【請求項6】
前記車両種別は、車両の編成数及びその車両が帰属する鉄道会社により定まることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の列車ルート検索装置。
【請求項7】
前記プラットホーム画像では、プラットホームに停車する列車の各車両の号車番号が表示されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の列車ルート検索装置。
【請求項8】
コンピュータが、
ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けるステップと、
前記受け付けた検索要求に従って、列車の時刻表データを記憶した記憶手段を参照して列車ルート検索を実行するステップと、
前記ルート検索によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を検索結果記憶手段に記憶するステップ、
前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定するステップと、
前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力するステップと、を行うプラットホーム画像の提供方法。
【請求項9】
プラットホーム画像を提供するためのコンピュータプログラムであって、
ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けるステップと、
前記受け付けた検索要求に従って、列車の時刻表データを記憶した記憶手段を参照して列車ルート検索を実行するステップと、
前記ルート検索によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を検索結果記憶手段に記憶するステップ、
前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定するステップと、
前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力するステップと、を、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【請求項1】
列車の時刻表データを記憶する手段と、
ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けると、前記時刻表データを参照し、前記検索要求に従って列車ルート検索を実行するルート検索手段と、
前記ルート検索手段によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を記憶する検索結果記憶手段と、
前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定し、前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力する画像出力手段と、を備える列車ルート検索装置。
【請求項2】
前記検索結果に、異なる路線への乗り換えを含む列車ルートが含まれるとき、
画像出力手段は、前記列車ルートにおける乗換駅の直前に停車する乗換直前駅及び車両種別を特定し、前記乗換駅、前記特定された乗換直前駅及び車両種別に対応する、前記乗換駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する乗換前の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力することを特徴とする請求項1記載の列車ルート検索装置。
【請求項3】
複数の駅について、列車の進行方向ごと車両種別ごとに、各駅のプラットホームからの出口位置及びそれぞれのプラットホームに対する列車の停止位置を示す、複数のプラットホーム画像の画像データを記憶するプラットホーム画像記憶手段をさらに備え、
前記画像出力手段は、前記ユーザ端末装置に対して出力するプラットホーム画像の画像データを、前記プラットホーム画像記憶手段から取得することを特徴とする請求項1または2に記載の列車ルート検索装置。
【請求項4】
複数の駅について、列車の進行方向別に、各駅のプラットホームからの出口位置を示すベース画像の画像データを記憶するベース画像記憶手段をさらに備え、
前記画像出力手段は、前記到着駅及び前記特定された到着直前駅に対応するベース画像、または、前記乗換駅及び前記特定された乗換直前駅に対応するベース画像の画像データを、前記ベース画像記憶手段から取得し、前記取得したベース画像に前記特定された車両種別に対応する車両画像を合成して前記プラットホーム画像を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の列車ルート検索装置。
【請求項5】
前記プラットホームからの出口位置は、改札口へ向かうため、または他の路線のプラットホームへ向かうための階段の位置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の列車ルート検索装置。
【請求項6】
前記車両種別は、車両の編成数及びその車両が帰属する鉄道会社により定まることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の列車ルート検索装置。
【請求項7】
前記プラットホーム画像では、プラットホームに停車する列車の各車両の号車番号が表示されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の列車ルート検索装置。
【請求項8】
コンピュータが、
ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けるステップと、
前記受け付けた検索要求に従って、列車の時刻表データを記憶した記憶手段を参照して列車ルート検索を実行するステップと、
前記ルート検索によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を検索結果記憶手段に記憶するステップ、
前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定するステップと、
前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力するステップと、を行うプラットホーム画像の提供方法。
【請求項9】
プラットホーム画像を提供するためのコンピュータプログラムであって、
ユーザ端末装置から、出発駅から到着駅までの列車ルート検索要求を受け付けるステップと、
前記受け付けた検索要求に従って、列車の時刻表データを記憶した記憶手段を参照して列車ルート検索を実行するステップと、
前記ルート検索によって抽出された一以上の列車の停車駅及び車両種別を検索結果記憶手段に記憶するステップ、
前記検索結果記憶手段を参照して、前記検索結果に含まれる一の列車について、前記到着駅の直前に停車する到着直前駅及び車両種別を特定するステップと、
前記到着駅、前記特定された到着直前駅及び車両種別に対応する、前記到着駅のプラットホームからの出口位置及び前記プラットホームに対する前記一の列車の停止位置を示すプラットホーム画像の画像データを、前記ユーザ端末装置に対して出力するステップと、を、コンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−105478(P2010−105478A)
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−277997(P2008−277997)
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【特許番号】特許第4357586号(P4357586)
【特許公報発行日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年5月13日(2010.5.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月29日(2008.10.29)
【特許番号】特許第4357586号(P4357586)
【特許公報発行日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(000155469)株式会社野村総合研究所 (1,067)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]