説明

化合物

一般式(I)
【化1】


式中、
およびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換の‐CO‐(C1〜10アルキル)、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換の‐CO‐(C3〜10シクロアルキル)、任意置換のC2〜10アルケニル、任意置換の‐CO‐(C2〜10アルケニル)、任意置換のアリール、および任意置換の‐CO‐アリールから選ばれるか、RとRとは一緒になって、任意置換の飽和または不飽和C1〜10アルキリデン基または任意置換の飽和または不飽和C3〜10シクロアルキリデン基を表すか、あるいはRとRとは、RとRとが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7または8の環炭素原子、および1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた任意選択の環ヘテロ原子を含む任意置換の飽和または不飽和有機環を表し、
は、RおよびRのどちらかと同じであっても異なっていてもよく、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換のC2〜10アルケニル、および任意置換のアリールから選ばれ、
、RおよびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、OH、任意置換のC1〜10アルコキシ、ハロ、任意置換のアリールオキシ、n=0、1または2である任意置換の(C1〜10アルキル)‐S(O)‐、n=0、1または2である任意置換のアリール‐S(O)‐から選ばれるか、あるいはRは水素であり、RとRとは一緒になって任意置換の飽和または不飽和有機鎖を表し、該有機鎖は、1、2、3、4、5、6または7の鎖炭素原子、および該鎖が少なくとも3原子の長さの場合に1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた任意選択の鎖ヘテロ原子を含むが、
ただし、R=R=水素なら、Rの任意置換のC1〜10アルキルまたは任意置換のC2〜10アルケニルにはすべて、Rが結合しているカルボニル基(またはその互変異性形)から数えてαおよびβの位置の1つ以上に分岐点がなければならない、
の化合物あるいは生理的に許容される該化合物の塩、錯体またはプロドラッグがそれら自体として、ならびに過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの処置または予防における使用について、開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式I

式中、RおよびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換の‐CO‐(C1〜10アルキル)、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換の‐CO‐(C3〜10シクロアルキル)、任意置換のC2〜10アルケニル、任意置換の‐CO‐(C2〜10アルケニル)、任意置換のアリール、および任意置換の‐CO‐アリールから選ばれるか、RとRとは、一緒になって任意置換の飽和または不飽和C1〜10アルキリデン基または任意置換の飽和または不飽和C3〜10シクロアルキリデン基を表すか、あるいはRとRとは、RとRとが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7または8の環炭素原子、および任意選択として1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた環ヘテロ原子を含む任意置換の飽和または不飽和有機環を表し、
は、RおよびRのどちらかと同じであっても異なっていてもよく、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換のC2〜10アルケニル、および任意置換のアリールから選ばれ、
、RおよびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、OH、任意置換のC1〜10アルコキシ、ハロ、任意置換のアリールオキシ、n=0、1または2である任意置換の(C1〜10アルキル)‐S(O)‐、n=0、1または2である任意置換のアリール‐S(O)‐から選ばれるか、あるいはRとRとは、一緒になって任意置換の飽和または不飽和有機鎖を表し、前記鎖は1、2、3、4、5、6または7の鎖炭素原子、および前記鎖が少なくとも3原子の長さである場合に、任意選択として1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた鎖ヘテロ原子を含むが、
ただし、R=R=水素なら、Rの任意置換のC1〜10アルキルまたは任意置換のC2〜10アルケニルにはすべて、Rが結合しているカルボニル基(またはその互変異性形)から数えてαおよびβの位置の1つ以上に分岐点がなければならない、
で表され、
薬物として用いるための、薬物として用いられるときの、薬物として提示され包装されるときの、食品または飲料(例えば機能性食品または機能性飲料)中で用いるための、食品または飲料(例えば機能性食品または機能性飲料)中で用いられるときの、補助食品または補助飲料として用いるための、補助食品または補助飲料として用いられるときの、補助食品または補助飲料として提示され包装されるときの、あるいはヒトまたはヒト以外の動物の処置におけるその他の任意の使用のための組成物としての、
化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグ。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、前記薬物、食品、飲料、補助食品、補助飲料またはその他の組成物が、過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの処置または予防において用いられているかまたは用いられることになる化合物。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の化合物であって、前記薬物、食品、飲料、補助食品、補助飲料またはその他の組成物は、喘息、咳、痒み、食物不耐性、乾せん症、クループ、過敏性腸症候群、耳鳴り、メニエール病、ストレス誘発性潰瘍またはアセチルサリチル酸誘発性潰瘍、原発性月経困難症、早期分娩、早期陣痛、下痢、胃腸けいれん、憩室疾患、無弛緩症、ヒルシュスプルング病、胃食道逆流病、筋緊張性ジストロフィー、胆石症、便秘、術後胃不全麻痺症候群、麻痺性腸閉塞、術後腸閉塞、糖尿病性胃不全麻痺、腸管不全麻痺、腸偽閉塞、末梢動脈疾患、レイノー症候群および冠状動脈けいれん、扁桃炎、末梢動脈疾患、高血圧、低血圧、血管不全麻痺およびその他の血管障害、膀胱障害、吐き気、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、炎症、炎症性腸疾患、回腸炎、すい炎、胆のう炎、非アレルギー性鼻炎、食道炎、変形性関節症、リウマチ性関節炎、ハンチントン病、脳虚血、急性炎症性疼痛、神経障害性痛み、内臓痛、歯痛および頭痛の1つ以上の処置または予防において、あるいは以下、すなわち正常な腸機能の維持のために、腸のための鎮静剤として、正常な呼吸を維持するために、乗物酔いおよびめまいを和げるために、のどの痛みおよび咳を鎮めるために、吐き気および嘔吐を和げるために、正常な消化を維持する助けとして、胃のむかつきを和げるために、手足を暖めるために、正常な月経を助けるために、正常な血圧を維持するために、便通を正常にするために、健康な免疫系を維持するために、風邪および流感からの回復を助けるために、うっ血を除去手段として、頭痛を鎮めるために、筋肉痛を軽減するために、緩やかな疼痛および痛みを和げるために、歯痛を和らげるために、口内炎を和らげるために、健康な関節を維持するために、堆積脂肪の抑制を助けるために、および体重削減の助けとして、の1つ以上において用いられているかまたは用いられることになる化合物。
【請求項4】
請求項1から3の任意の1項に記載の化合物であって、2‐[4‐[3‐オキソ‐5‐フェニル‐2‐(3,4,5‐トリメトキシベンゾイル)‐ペンチル]‐フェノキシ]‐安息香酸およびそのベンジルエステルを除く化合物。
【請求項5】
請求項1から3および4の任意の1項に記載の化合物であって、互いに独立に、
は、水素および任意置換のC1〜10アルキルから選ばれ、
は、水素および任意置換のC1〜10アルキルから選ばれ、
は、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換のC3〜10シクロアルキルおよび任意置換のアリールから選ばれ、
は、ヒドロキシルまたは任意置換のC1〜4アルコキシであり、
は、ヒドロキシルまたは任意置換のC1〜4アルコキシであり、
は、水素である
化合物。
【請求項6】
請求項1、2、3、4および5の任意の1項に記載の化合物であって、互いに独立に、
は、水素、非置換C1〜6アルキルおよびフェニル置換C1〜6アルキルから選ばれ、
は、水素、非置換C1〜6アルキルおよびフェニル置換C1〜6アルキルから選ばれ、
は、非置換C1〜6アルキル、(C3〜6シクロアルキル)置換C1〜6アルキル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換フェニル、モノフェニル置換フェニルまたはポリフェニル置換フェニル、(C1〜6アルキル)置換フェニル、(C1〜6アルコキシ)置換フェニル、モノハロ置換フェニルまたはポリハロ置換基が同じであっても異なっていてもよいポリハロ置換フェニル、ヒドロキシル置換フェニル、(C1〜6アルコキシ)(ヒドロキシル)二置換フェニル、(C1〜6アルコキシ)カルボニル置換フェニルおよび非置換ナフチルから選ばれ、
は、非置換メトキシであり、
は、ヒドロキシルであり、
は、水素である
化合物。
【請求項7】
請求項1、2、3、4、5および6の任意の1項に記載の化合物であって、明細書中に定義されている化合物1から32および69から89から選ばれた化合物。
【請求項8】
例えば喘息、咳、痒み、食物不耐性、乾せん症、クループ、過敏性腸症候群、耳鳴り、メニエール病、ストレス誘発性潰瘍またはアセチルサリチル酸誘発性潰瘍、原発性月経困難症、早期分娩、早期陣痛、下痢、胃腸けいれん、憩室疾患、無弛緩症、ヒルシュスプルング病、胃食道逆流病、筋緊張性ジストロフィー、胆石症、便秘、術後胃不全麻痺症候群、麻痺性腸閉塞、術後腸閉塞、糖尿病性胃不全麻痺、腸管不全麻痺、腸偽閉塞、末梢動脈疾患、レイノー症候群および冠状動脈けいれん、扁桃炎、末梢動脈疾患、高血圧、低血圧、血管不全麻痺およびその他の血管障害、膀胱障害、吐き気、アレルギー性鼻炎、アレルギー性皮膚炎、炎症、炎症性腸疾患、回腸炎、すい炎、胆のう炎、非アレルギー性鼻炎、食道炎、変形性関節症、リウマチ性関節炎、ハンチントン病、脳虚血、急性炎症性疼痛、神経障害性疼痛、内臓痛、歯痛および頭痛の1つ以上などであるがそれらに限定されない、過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの処置または予防において、あるいは前記処置または予防のための薬物の調製において、あるいは以下、すなわち正常な腸機能の維持のために、腸のための鎮静剤として、正常な呼吸を維持するために、乗物酔いおよびめまいを和げるために、のどの痛みおよび咳を鎮めるために、吐き気および嘔吐を和らげるために、正常な消化を維持する助けとして、胃のむかつきを和げるために、手足を暖めるために、正常な月経を助けるために、正常な血圧を維持するために、便通を正常化するために、健康な免疫系を維持するために、風邪および流感からの回復を助けるために、うっ血除去剤として、頭痛を鎮めるために、筋肉痛を軽減するために、緩やかな疼痛および痛みを和げるために、歯痛を軽減するために、口内炎を軽減するために、健康な関節を維持するために、脂肪堆積の抑制を助けるために、および体重削減への助けとして、の1つ以上において、請求項1、2、3、4、5、6および7の任意の1項に定義されている式Iの化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグを用いること。
【請求項9】
処置または予防を必要とするヒトまたはヒト以外の患者における過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みを処置するかまたは予防するための方法であって、請求項1、2、3、4、5、6および7の任意の1項に定義されている式Iの化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグの有効量を前記患者に投与することを含む方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの症状をチェックする前記患者の事前検査、および/または前記患者の過敏症、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの存在の診断をさらに含む方法。
【請求項11】
請求項9または請求項10に記載の方法であって、治療としてではなく実行されるときの方法。
【請求項12】
請求項1、2、3、4、5、6および7の任意の1項に定義されている式Iの化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグ、ならびに生理的に許容される前記化合物、前記塩、前記錯体または前記プロドラッグのキャリアを含む組成物。
【請求項13】
請求項12に記載の組成物であって、ヒトまたはヒト以外の患者における過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの処置または予防における使用に適し、前記使用を意図され、式Iの前記化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグは、前記患者に適切な用量で投与されるとき前記目的に有効である量存在する組成物。
【請求項14】
請求項12または請求項13に記載の組成物であって、医薬品組成物(薬物)である組成物。
【請求項15】
請求項12または請求項13に記載の組成物であって、機能性食品および機能性飲料を含むがそれらに限定されない、食品、補助食品、飲料、補助飲料またはその他の非医薬品組成物である組成物。
【請求項16】
請求項12から15の任意の1項に記載の組成物であって、一般式Iの前記化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグは、1つ以上の一般式Iの別の化合物あるいは生理的に許容される前記別の化合物の塩、錯体またはプロドラッグとともに、あるいは過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みまたはそのような薬剤の副作用に対して活性を有する1つ以上の別の薬剤とともに存在する組成物。
【請求項17】
請求項12から16の任意の1項に定義されている組成物を製造する方法であって、式1の前記化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグならびに生理的に許容される前記化合物、前記塩、前記錯体または前記プロドラッグのキャリアを混合することを含む方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、前記組成物を、ヒトまたはヒト以外の患者における過敏症、平滑筋障害、けいれん性疾患、アレルギー性疾患、炎症性疾患および/または痛みの処置または予防において用いるための指示とともに包装することをさらに含み、前記指示は、前記意図される使用に関する用量情報、適切な投与経路および投与プロトコルならびに安全情報に関する情報を含む方法。
【請求項19】
一般式Ia

式中、
およびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換の‐CO‐(C1〜10アルキル)、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換の‐CO‐(C3〜10シクロアルキル)、任意置換のC2〜10アルケニル、任意置換の‐CO‐(C2〜10アルケニル)、任意置換のアリールおよび任意置換の−CO−アリールから選ばれるか、RとRとは、一緒になって任意置換の飽和または不飽和C1〜10アルキリデン基または任意置換の飽和または不飽和C3〜10シクロアルキリデン群を表すか、あるいは、RとRとは、RとRとが結合している炭素原子と一緒になって、3、4、5、6、7または8の環式炭素原子、および任意選択として1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた環式ヘテロ原子を含む任意置換の飽和または不飽和有機環を表し、
は、RおよびRのどちらかと同じであっても異なっていてもよく、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換のC2〜10アルケニル、および任意置換のアリールから選ばれ、
、RおよびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、OH、任意置換のC1〜10アルコキシ、ハロ、任意置換のアリールオキシ、n=0、1または2である任意置換の(C1〜10アルキル)‐S‐(O)‐、n=0、1または2である任意置換のアリール‐S(O)‐から選ばれるか、あるいは、RとRとは一緒になって、任意置換の飽和または不飽和有機鎖を表し、前記鎖は、1、2、3、4、5、6または7の鎖炭素原子、および前記鎖が少なくとも3原子の長さである場合に、任意選択として1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた鎖ヘテロ原子を含むが、
ただし、R=R=水素なら、
(i)Rの任意置換のC1〜10アルキルまたは任意置換のC2〜10アルケニルにはすべて、Rが結合しているカルボニル基(またはその互変異性形)から数えてαおよびβの位置の1つ以上に分岐点がなければならず、
(ii)さらにRが非置換フェニルであり、Rが水素なら、(a)R=水素のときRは4‐ビニルまたは2‐クロロから選ばれた基であり得ず、(b)Rが4‐ヒドロキシのときRは3‐メトキシまたは3‐エトキシであり得ず、(c)RとRとの両方が水素ではあり得ず、
(iii)さらにRが4‐メトキシであり、Rが水素なら、(a)Rが3‐メトキシのときRは2‐ヒドロキシ‐3,6‐ジメトキシフェニルであり得ず、(b)Rが水素のときRは2‐ヒドロキシフェニルでも4‐ヒドロキシフェニルでもあり得ず、
さらに、R=R=R=水素であり、Rがメチル、Rが4‐メトキシなら、Rは‐CO‐CH=CH(C)OMe、式中‐(C)OMeは4‐メトキシフェニル基を表す、であり得ない、
で表されるが、
2‐[4‐[3‐オキソ‐5‐フェニル‐2‐(3,4,5‐トリメトキシベンゾイル)‐ペンチル]‐フェノキシ]‐安息香酸ベンジルエステル、
2‐[4‐[3‐オキソ‐5‐フェニル‐2‐(3,4,5‐トリメトキシベンゾイル)‐ペンチル]‐フェノキシ]‐安息香酸、
1‐(2‐ヒドロキシ‐3‐メトキシフェニル)‐5‐フェニルペンタン‐1,3‐ジオン、
1‐(2‐ヒドロキシフェニル)‐5‐フェニルペンタン‐1,3‐ジオン、
3‐アセチル‐4‐(4‐ニトロ‐ベンゾイル)‐7‐フェニル‐ヘプタン‐2,5‐ジオン、
1,9‐ジフェニル‐4‐(3‐フェニルプロピル)‐3,5‐ノナンジオン、
1,5‐ジフェニル‐2‐ベンジル‐1,3‐ペンタンジオン、
7‐メチル‐4‐(1‐メチル‐3‐フェニルプロピル)‐1,9‐ジフェニル‐3,5‐ノナンジオン、および
1,7,9‐トリフェニル‐4‐(1,3‐ジフェニルプロピル)‐3,5‐ノナンジオン
を含まない化合物あるいは生理的に許容される前記化合物の塩、錯体またはプロドラッグ。
【請求項20】
請求項19に記載の化合物であって、互いに独立に、
は、水素および任意置換のC1〜10アルキルから選ばれ、
は、水素および任意置換のC1〜10アルキルから選ばれ、
は、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換のC3〜10シクロアルキルおよび任意置換のアリールから選ばれ、
は、ヒドロキシルまたは任意置換のC1〜4アルコキシであり、
は、ヒドロキシルまたは任意置換のC1〜4アルコキシであり、
は、水素である
化合物。
【請求項21】
請求項19または請求項20に記載の化合物であって、互いに独立に、
は、水素、非置換C1〜6アルキルおよびフェニル置換C1〜6アルキルから選ばれ、
は、水素、非置換C1〜6アルキルおよびフェニル置換C1〜6アルキルから選ばれ、
は、非置換C1〜6アルキル、(C3〜6シクロアルキル)置換C1〜6アルキル、非置換C3〜6シクロアルキル、非置換フェニル、モノフェニル置換フェニルまたはポリフェニル置換フェニル、(C1〜6アルキル)置換フェニル、(C1〜6アルコキシ)置換フェニル、モノハロ置換フェニルまたはポリハロ置換基が同じであっても異なっていてもよいポリハロ置換フェニル、ヒドロキシル置換フェニル、(C1〜6アルコキシ)(ヒドロキシル)二置換フェニル、(C1〜6アルコキシ)カルボニル置換フェニル、および非置換ナフチルから選ばれ、
は、非置換メトキシであり、
は、ヒドロキシルであり、
は水素である
化合物。
【請求項22】
請求項19から21の任意の1項に記載の化合物であって、明細書中に定義されている化合物1から32および70から88から選ばれた化合物。
【請求項23】
先行する請求項の任意の1項に定義されている一般式Iの化合物あるいは前記化合物の塩、錯体または生理的に許容されるプロドラッグを調製するための方法であって、一般式IIIの化合物と一般式IVの化合物

式中、RからRは、一般式Iに関する前記先行する請求項に定義されていると同じである、
とを、任意選択として式IVの中の2つのカルボニル基(または他の互変異性形)の間の炭素を不活性化して末端メチル炭素原子を有利にするキレート剤の存在下、縮合させ、その結果得られた二重結合の還元後に一般式Iの化合物を得ることを含む方法。
【請求項24】
請求項1から23の任意の1項に記載の一般式Iの化合物あるいは前記化合物の塩、錯体または生理的に許容されるプロドラッグを調製する方法であって、一般式II

式中、RからRは、一般式Iについて前記先行する請求項に定義していると同じである、
の化合物あるいは前記一般式IIの化合物の塩または錯体中の*印を付けた脂肪族炭素‐炭素二重結合を選択的に還元して一般式Iの化合物を得ることを含む方法。
【請求項25】
請求項23または請求項24に記載の方法であって、一般式Iの前記化合物は、明細書中に定義されている化合物1から32および69から89あるいはそれらの化合物の塩または錯体から選ばれる方法。
【請求項26】
一般式IIa

式中、
およびRは、互いに独立に、水素、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換の‐CO‐(C1〜10アルキル)、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換の‐CO‐(C3〜10シクロアルキル)、任意置換のC2〜10アルケニル、任意置換の‐CO‐(C2〜10アルケニル)、任意置換のアリールおよび任意置換の‐CO‐アリールから選ばれるか、あるいは、RとRとが一緒になって任意置換の飽和または不飽和C1〜10アルキリデン基、あるいは、3、4、5、6、7または8の環炭素原子、および任意選択として1、2または3の、O、NおよびSから選ばれた環ヘテロ原子を含む任意置換の飽和または不飽和有機環を表し、
は、RおよびRのどちらかと同じであっても異なっていてもよく、任意置換のC1〜10アルキル、任意置換のC3〜10シクロアルキル、任意置換のC2〜10アルケニル、および任意置換のアリールから選ばれるが、
ただし、R=R=水素なら、(a)Rの任意置換のC1〜10アルキルまたは任意置換のC2〜10アルケニルにはすべて、Rが結合しているカルボニル基(またはその互変異性形)から数えてαおよびβの位置の1つ以上に分岐点がなければならず、(b)Rは、非置換フェニルであり得ない、
の化合物あるいは前記化合物の塩、錯体または被保護形。
【請求項27】
請求項26に記載の化合物であって、明細書中に定義されている化合物33から67および90から104から選ばれた化合物あるいは前記化合物の塩、錯体または被保護形。
【請求項28】
とRとの一方または両方がアルキル基であり、RとRとの他方はアルキル基でなければ水素原子である請求項1、7、26または27に定義されている一般式IまたはIIの化合物あるいは前記化合物の塩または錯体を調製するための方法であって、RとRの両方が水素原子である一般式IまたはIIの対応する化合物または前記化合物の塩を、適当な溶媒の存在下、塩基および保護基を用いて前記化合物のすべてのフェノール基を最初に保護し、次に、処理済みの化合物を塩基の存在下でアルキル化剤と反応させて前記アルキル化化合物を得ることによって、アルキル化することを含む方法。
【請求項29】
請求項28に記載の方法であって、RとRとの一方はアルキル基であり、RとRとの他方は水素原子である方法。
【請求項30】
請求項28または請求項29に記載の方法であって、前記フェノール基を保護するために適当な溶媒の存在下で水素化ナトリウムおよびトリメチルシリル塩化物を用いる方法。
【請求項31】
請求項28、29または30に記載の方法であって、前記アルキル化剤としてヨウ化アルキルが炭酸カリウムの存在下で用いられる方法
【請求項32】
=R=Hであるか、あるいはRとRとの一方はアルキル基またはアルケニル基(Alkによって示される)であり、RとRとの他方は水素原子である請求項1、7、26または27に定義されている一般式IまたはIIの化合物あるいは前記化合物の塩または錯体を調製するための方法であって、(1)まず式HO.OCR、式中、Rは一般式IおよびIIの化合物について定義していると同じ、を有するカルボン酸のイミダゾール誘導体を調製し、次に前記イミダゾール誘導体を適当な溶媒中、塩基の存在下で式V

を有するケトンと反応させて前記所望の化合物を得ることを含む方法。
【請求項33】
ヒト組織または他の組織における以下の生物活性、すなわちTRPV1受容体の調節、平滑筋緊張の調節、組織再構築の阻害、および抗炎症活性のうちの少なくとも1つ、より好ましくは少なくとも2つ、さらに好ましくは少なくとも3つ、最も好ましくはすべてをインビトロまたはインビボで得るための方法であって、前記組織をインビトロまたはインビボで請求項1または請求項7に定義されている一般式Iの化合物あるいは前記化合物の生理的に許容される塩、錯体またはプロドラッグの有効量と接触させることを含む方法。
【請求項34】
請求項1に定義されている一般式Iの化合物の生理的に許容されない塩または錯体。
【請求項35】
請求項19から22の任意の1項に定義されている一般式Iaの化合物の被保護形。
【請求項36】
請求項19から22の任意の1項に定義されている一般式Iaの化合物または前記化合物の被保護形の生理的に許容されない塩または錯体。
【請求項37】
一般式Iの化合物あるいは前記化合物の生理的に許容される塩、錯体またはプロドラッグの調製における中間体として、請求項34、35または36に定義されている塩、錯体または被保護形を用いること。

【図1】
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【公表番号】特表2009−544577(P2009−544577A)
【公表日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−517431(P2009−517431)
【出願日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際出願番号】PCT/GB2007/002527
【国際公開番号】WO2008/003978
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(500471984)フィトファーム・パブリック・リミテッド・カンパニー (6)
【Fターム(参考)】