説明

半導体装置

【課題】オン抵抗の低減とESD耐量などのサージ耐量の向上を図ることができる半導体装置を提供する。
【解決手段】p型半導体基板1の表面層にストライプ状のnウェル領域2を形成し、このnウェル領域2の表面層にストライプ状のpウェル領域3を形成し、このpウェル領域3の表面層にストライプ状のnソース領域4とストライプ状のpコンタクト領域5を形成し、このnソース領域4上とpコンタクト領域5上にストライプ状のソース電極11を形成し、nウェル領域2の表面層にpウェル領域3と離してストライプ状のnドレイン領域8を形成し、このnドレイン領域8に囲まれるように四角形のpアノード領域15を複数個形成し、nドレイン領域8上とpアノード領域15上にドレイン電極10を形成する。pウェル領域3(nソース領域4)と対向する四角形のpアノード領域15の辺とはドレイン電極10は接しないようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体スイッチングデバイスである横形MOSFETなどの半導体装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図8は、従来の横型MOSFETの要部断面図である。p型半導体基板51の表面層にnウェル領域52を形成し、このnウェル領域52の表面層にpウェル領域53を形成し、このpウェル領域53の表面層にnソース領域54とpコンタクト領域55を形成し、このnソース領域54上とpコンタクト領域55上にソース電極61を形成する。
また、nウェル領域52の表面層にpウェル領域53と離してnドレイン領域58を形成し、その上にドレイン電極60を形成する。nソース領域54とnドレイン領域58に挟まれたpウェル領域53上にはゲート酸化膜56を介してゲート電極57を形成する。また、pウェル領域53とnドレイン領域58の間のnウェル領域52上にはドレイン側ゲート電極56直下の電界を緩和する等の目的で、LOCOS酸化膜62が形成され、このLOCOS酸化膜62上にゲート電極を延在させる。p型半導体基板51の裏面は通常、ソース電極61と同電位に接続される裏面電極63を形成する。
【0003】
図8において、ソース電極61に対しドレイン電極60に正の電圧が印加された状態でゲート電極57にゲート閾値以下の電圧が印加されている場合には、pウェル領域53とnウェル領域52のpn接合が逆バイアスされた状態であるため電流は流れない。
一方、ゲート電極57にゲート閾値以上の電圧を印加するとゲート電極57直下のpウェル領域53の表面には反転層が形成され、nドレイン領域58、nウェル領域52、pウェル領域53の表面の反転層(チャネル)、nソース領域54の経路で電流が流れ、よく知られたMOSFETの動作を行うことができる。この様な横形MOSFETはパワーIC等に用いられるが、ESD(Electro Static Discharge)耐量などのサージ耐量が非常に小さく、特に車載用に用いられる素子には10kV〜15kV以上と非常に大きなESD耐量が求められ、現状の横型MOSFETは適用が困難であり、適用するためにはこれらの耐量を向上させる必要がある。
【0004】
ESD耐量などのサージ耐量を向上させるため、特許文献1に開示された図9の構造では、横形MOSFETにpアノード領域65を形成して、nソース領域54−pウェル領域53−nウェル領域52−pアノード領域65で寄生サイリスタを形成することにより、ESD電圧などの高いサージ電圧が印加された場合においてMOSFETのアバランシェ電流でこの寄生サイリスタをブレークオーバーさせることで低インピーダンス状態とし、さらに電流分布が均一になることによりESD耐量などのサージ耐量の向上を図っている。
また、特許文献2に開示された図10の構造では、高抵抗のn- 領域64を形成しこの抵抗層によりLOCOS酸化膜端での電界集中を緩和し静耐圧を確保する。そしてESD耐量などのサージ耐量の向上はpアノード領域の形成による寄生サイリスタをMOSFETのアバランシェ電流でブレークオーバーさせることで低インピーダンス状態にすることにより図っている。
【特許文献1】特開2001−320047号公報
【特許文献2】特開2002−94063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、図9の構造では、nドレイン領域58とnソース領域54間にpアノード領域65を形成し、かつ形成後の静耐圧を確保するためにも前記領域の間隔を広くする必要がある。これはMOSFETのドリフトが長くなることになりオン抵抗を増加させ、これに伴いオン損失も増加する。
一方、図10の構造では、nドレイン領域58とnソース領域54間に高抵抗n- 層64を形成することから、MOSFETのオン抵抗が大きくなり、これに伴いオン損失が増加する。
この発明の目的は、前記の課題を解決して、オン抵抗の低減とESD耐量などのサージ耐量の向上を図ることができる半導体装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の目的を達成するために、第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型半導体領域と、該第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ソース領域と、該第1導電型ソース領域上と前記第2導電型半導体領域上に形成されたソース電極と、前記第2導電型半導体領域から離して第1導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ドレイン領域と、該第1導電型ドレイン領域に囲まれ、前記第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型アノード領域と、前記第1導電型ドレイン領域上と前記第2導電型アノード領域上に形成されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース領域と前記第1導電型ドレイン領域に挟まれた前記第2導電型半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記第1導電型ドレイン領域の平面形状がストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域が前記第1導電型ドレイン領域の長手方向に複数個形成され、前記第1導電型ソース領域と対向する側の前記第2導電型アノード領域の一部が前記ドレイン電極と接触しない構成とする。
【0007】
また、第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型半導体領域と、該第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ソース領域と、該第1導電型ソース領域上と前記第2導電型半導体領域上に形成されたソース電極と、前記第1導電型ソース領域から離れて前記第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型オフセット領域と、該第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第1導電型ドレイン領域と、該第1導電型ドレイン領域に囲まれ、前記第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第2導電型アノード領域と、前記第1導電型ドレイン領域上と前記第2導電型アノード領域上に形成されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース領域と前記第1導電型オフセット領域に挟まれた前記第2導電型半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記第1導電型ドレイン領域の平面形状がストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域が前記第1導電型ドレイン領域の長手方向に複数個形成され、前記第1導電型ソース領域と対向する側の前記第2導電型アノード領域の一部が前記ドレイン電極と接触しない構成とする。
【0008】
また、第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型半導体領域と、該第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ソース領域と、該第1導電型ソース領域上と前記第2導電型半導体領域上に形成されたソース電極と、前記第1導電型ソース領域から離れて前記第2導電型半導体領域と前記第1導電型半導体領域のそれぞれの表面層に形成された第1導電型オフセット領域と、該第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第1導電型ドレイン領域と、該第1導電型ドレイン領域に囲まれ、前記第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第2導電型アノード領域と、前記第1導電型ドレイン領域上と前記第2導電型アノード領域上に形成されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース領域と前記第1導電型オフセット領域に挟まれた前記第2導電型半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記第1導電型ドレイン領域の平面形状がストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域が前記第1導電型ドレイン領域の長手方向に複数個形成され、前記第1導電型ソース領域と対向する側の前記第2導電型アノード領域の一部が前記ドレイン電極と接触しない構成とする。
【0009】
また、前記第2導電型アノード領域の不純物ドーズ量が、1.0×1015cm-2以上で、5.0×1015cm-2以下であり、前記第2導電型アノード領域の拡散深さが、1.5μm以下であるとよい。
また、前記第2導電型アノード領域の拡散深さが、前記第1導電型ドレイン領域の拡散深さより深いとよい。
また、前記第1導電型ソース領域が前記第1導電型ドレイン領域に対向するストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域の平面形状が四角形である構成とするとよい。
また、前記第1導電型半導体領域が、第2導電型半導体基板の表面層に形成されるとよい。
【0010】
また、前記第1導電型半導体領域が、絶縁層を介して半導体基板上に形成されてもよい。
【発明の効果】
【0011】
この発明によると、寄生サイリスタのアノード領域を横型MOSFETのドレイン領域内に複数個形成し、ドレイン電極をソース領域に対向する側のアノード領域の一部と接触させないことで、ESD電圧などの高いサージ電圧が印加されたとき、寄生サイリスタを動作させることにより、横型MOSFETのESD耐量などのサージ耐量の向上を図ることができる。
また、アノード領域をドレイン領域内に複数個点在させることで、1個の大きなアノード領域を形成する場合と比べて、ドレイン領域の面積が確保されて、横型MOSFETの低オン抵抗化を維持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
実施するための最良の形態を、以下の実施例に基づいて説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は、この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、同図(a)は要部平面図、同図(b)は同図(a)のA−A線で切断した要部断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線で切断した要部断面図である。この半導体装置は横型MOSFETであり、また、以下の実施例では第1導電型をn型、第2導電型をp型としているがこれを逆にしても構わない。
p型半導体基板1の表面層にストライプ状のnウェル領域2を形成し、このnウェル領域2の表面層にストライプ状のpウェル領域3を形成し、このpウェル領域3の表面層にストライプ状のnソース領域4とストライプ状のpコンタクト領域5を形成し、このnソース領域4上とpコンタクト領域5上にストライプ状のソース電極11を形成する。
また、nウェル領域2の表面層にpウェル領域3と離してストライプ状のnドレイン領域8を形成し、このnドレイン領域8に囲まれるように四角形のpアノード領域15を複数個形成し、nドレイン領域8上とpアノード領域15上にドレイン電極10を形成する。pウェル領域3(nソース領域4)と対向する四角形のpアノード領域15の辺とはドレイン電極10は接しないようにする。つまり、ドレイン電極10はnドレイン領域8とpアノード領域15にストライプの長手方向に交互に接続するように形成する。nソース領域4とnドレイン領域8に挟まれたpウェル領域3上にはゲート酸化膜6を介してゲート電極7を形成する。
【0014】
また、pウェル領域3とnドレイン領域8の間のnウェル領域2上にはドレイン側ゲート電極直下の電界を緩和する等の目的で、LOCOS酸化膜12が形成され、このLOCOS酸化膜12上にゲート電極を延在させる。前記のドレイン電極10はnドレイン領域8とpアノード領域15に長手方向に交互に接続する様に形成する。また、p型半導体基板1の裏面はソース電極11と同電位に接続される裏面電極13を形成する。また、pアノード領域15の形状は四角形に限らず、円形や多角形でも構わない。その場合もpウェル領域3(nソース領域4)と対向する側のpアノード領域15の一部をドレイン電極と接触させないようにするとよい。
また、前記アノード領域15を形成する不純物ドーズ量を1.0×1015cm-2〜5.0×1015cm-2、拡散深さをnドレイン領域8より深く1.5μm以下にて形成することで、横形MOSFETの耐圧を確保しつつサージ電圧印加時には横形MOSFETのアバランシェ電流で確実に寄生サイリスタをブレークオーバーさせ低インピーダンス状態となり横形MOSFETのESD耐量やサージ耐量を向上させることができる。
【0015】
しかし、pアノード領域15が不純物ドーズ量1.0×1015cm-2以下にて形成された場合にはブレークオーバーの際に正孔の注入が少なく十分なインピーダンスの低減ができず、寄生サイリスタのオン電圧が増大して、横形MOSFETの耐圧を越えてしまい、横型MOSFETの破壊を防止できない。一方、5.0×1015cm-2を越えるとリーク電流程度の小さな電流(1mA程度以下)においてもブレークオーバーして、横型MOSFETの耐圧を確保できない。
また、拡散深さをnドレイン領域8以下に形成した場合ブレークオーバーの際の正孔の注入が少なく、十分なインピーダンスの低減ができず横形MOSFETを破壊する。一方、1.5μmを越えるとpアノード領域15直下のnウェル領域2の幅が、例えば、4μm程度と狭くなり、横型MOSFETの耐圧を確保できない。
【0016】
つぎに、この横型MOSFETの動作を説明する。この横形MOSFETに定格耐圧以上のESD電圧やサージ電圧が印加されるとnウェル領域2とpウェル領域3が逆バイアス状態になりアバランシェ降伏によって発生した正孔はソース電極11に、電子はドレイン領域8を経てドレイン電極10に流れる。ドレイン電極10はnドレイン領域とpアノード領域15と交互に接続する様に形成されているため、pアノード領域15を回り込むように電子が流れる。
図2は、図1の横型MOSFETの電子流を示した図である。pアノード領域15横のnドレイン領域8の電位が低下しドレイン領域とアノード領域の電位差がビルトイン電圧以上になったときpアノード領域15より正孔の注入が起こることで寄生サイリスタが動作する。寄生サイリスタが動作することによりソース・ドレイン間のインピーダンスが低くなり、さらに電流分布が均一になることでESD耐量などのサージ耐量は向上する。
【0017】
また、本発明品の通常動作におけるオン状態では、ゲート電極7に閾値以上の電圧を印加するとゲート電極7直下のpウェル領域3表面には反転層が形成され、nドレイン領域8、nウェル領域2、pウェル領域3の表面の反転層(チャネル)、nソース領域4の経路で電流が流れる。このとき本発明品では、nドレイン領域8およびnソース領域4間に図9のようなpアノード領域65や図10のような高抵抗n- 拡散層64が存在しないため、オン抵抗を低減することができる。
図3は、ESD電圧などのサージ電圧を印加した時のV−I曲線図である。図1の本発明品は、図8の従来品と比べて、サージ電圧印加時に寄生サイリスタが動作するために、ドレイン−ソース電圧Vdsを小さくできる。また、本発明品は、寄生サイリスタの保持電流を図9や図10の従来品より大きくすることで、ESD電圧やサージ電圧の印加が無くなった時点で、従来品より早く正常動作に戻すことができる。図1の本発明品の保持電流は、ドレイン電極10と、pアノード領域15のnソース領域4と対向する側の辺付近との接触しない箇所の面積を変えることで制御できる。
【0018】
図4は、図1の本発明品と図9、図10の従来品の正常動作時のドレイン電圧とドレイン電流の関係を示す図である。本発明品の方がnソース領域4とnドレイン領域8の間に図9のようにpアノード領域65や図10の高抵抗n- 層64が介在していないため、オン抵抗を小さくすることができる。
【実施例2】
【0019】
図5は、この発明の第2実施例の半導体装置の構成図であり、同図(a)は要部断面図、同図(b)は同図(a)のA−A線で切断した要部断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線で切断した要部断面図である。
実施例1と異なるのは、p型半導体基板1とnウェル領域2との間に絶縁層16を形成している点である。この場合も実施例1と同様にオン抵抗の増大を伴うことなく、ESD耐量などのサージ耐量の向上を図ることができる。
【実施例3】
【0020】
図6は、この発明の第3実施例の半導体装置の構成図であり、同図(a)は要部断面図、同図(b)は同図(a)のA−A線で切断した要部断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線で切断した要部断面図である。
実施例1と異なるのは、p型半導体基板1の表面層にnウェル領域2を形成し、このnウェル領域2上に電極17を形成している点である。
さらにnウェル領域2の表面層にpウェル領域3を形成し、pウェル領域3の表面層にnソース領域4とpコンタクト領域5を形成し、このnソース領域4とpコンタクト領域5上にソース電極11を形成する。
また、pウェル領域3の表面層にはnソース領域4とは離れてnオフセット領域9を形成し、このnオフセット領域9の表面層にnドレイン領域8を形成し、このnドレイン領域8に囲まれるようにpアノード層15を形成し、nドレイン領域8とpアノード領域15上にはnドレイン領域8とpアノード領域15に長手方向で交互に接続するようにドレイン電極10を形成する。このドレイン電極10はnウェル電極17と同電位になるように接続する。さらにnオフセット領域9とnソース領域4とに挟まれたpウェル領域3表面層にはゲート酸化膜6を介してゲート電極7を形成する。
【0021】
また、pウェル領域3とnドレイン領域8の間のnウェル領域2上にはドレイン側ゲート電極直下の電界を緩和する等の目的で、LOCOS酸化膜12が形成され、このLOCOS酸化膜12上にゲート電極を延在させる。また、p型半導体基板1の裏面にはソース電極12と同電位に接続される裏面電極13を形成する。この様に形成された横形MOSFETにおいても実施例1と同様に、オン抵抗の増大を伴うことなく、ESD耐量などのサージ耐量の向上を図ることができる。
【実施例4】
【0022】
図7は、この発明の第4実施例の半導体装置の構成図であり、同図(a)は要部断面図、同図(b)は同図(a)のA−A線で切断した要部断面図、同図(c)は同図(a)のB−B線で切断した要部断面図である。
実施例3と異なるのは、ドレイン電極10直下の一部にpウェル領域3が無く、E部でnオフセット領域9とnウェル領域2が接触している点である。このように、E部でnオフセット領域9とnウェル領域2を接触させることで、ドレイン電極10の電位がnウェル領域2に伝達され、ドレイン電極10直下のnウェル領域2の電位を安定化させることができるため、図6の横形MOSFETよりもESD耐量などのサージ耐量の向上をさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】この発明の第1実施例の半導体装置の構成図であり、(a)は要部平面図、(b)は(a)のA−A線で切断した要部断面図、(c)は(a)のB−B線で切断した要部断面図
【図2】図1の横型MOSFETの電子流を示した図
【図3】ESD電圧などのサージ電圧を印加した時のV−I曲線図
【図4】図1の本発明品と図9、図10の従来品の正常動作時のドレイン電圧とドレイン電流の関係を示す図
【図5】この発明の第2実施例の半導体装置の構成図であり、(a)は要部断面図、(b)は(a)のA−A線で切断した要部断面図、(c)は(a)のB−B線で切断した要部断面図
【図6】この発明の第3実施例の半導体装置の構成図であり、(a)は要部断面図、(b)は(a)のA−A線で切断した要部断面図、(c)は(a)のB−B線で切断した要部断面図B−B線で切断した要部断面図
【図7】この発明の第4実施例の半導体装置の構成図であり、(a)は要部断面図、(b)は(a)のA−A線で切断した要部断面図、(c)は(a)のB−B線で切断した要部断面図
【図8】従来の横型MOSFETの要部断面図
【図9】従来の別の横型MOSFETの要部断面図
【図10】従来の別の横型MOSFETの要部断面図
【符号の説明】
【0024】
1 p型半導体基板
2 nウェル領域
3 pウェル領域
4 nソース領域
5 pコンタクト領域
6 ゲート酸化膜
7 ゲート電極
8 nドレイン領域
9 nオフセット領域
10 ドレイン電極
11 ソース電極
12 LOCOS酸化膜
13 裏面電極
15 pアノード領域
16 絶縁層
17 nウェル電極

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型半導体領域と、該第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ソース領域と、該第1導電型ソース領域上と前記第2導電型半導体領域上に形成されたソース電極と、前記第2導電型半導体領域から離して第1導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ドレイン領域と、該第1導電型ドレイン領域に囲まれ、前記第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型アノード領域と、前記第1導電型ドレイン領域上と前記第2導電型アノード領域上に形成されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース領域と前記第1導電型ドレイン領域に挟まれた前記第2導電型半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記第1導電型ドレイン領域の平面形状がストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域が前記第1導電型ドレイン領域の長手方向に複数個形成され、前記第1導電型ソース領域と対向する側の前記第2導電型アノード領域の一部が前記ドレイン電極と接触しないことを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型半導体領域と、該第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ソース領域と、該第1導電型ソース領域上と前記第2導電型半導体領域上に形成されたソース電極と、前記第1導電型ソース領域から離れて前記第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型オフセット領域と、該第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第1導電型ドレイン領域と、該第1導電型ドレイン領域に囲まれ、前記第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第2導電型アノード領域と、前記第1導電型ドレイン領域上と前記第2導電型アノード領域上に形成されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース領域と前記第1導電型オフセット領域に挟まれた前記第2導電型半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記第1導電型ドレイン領域の平面形状がストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域が前記第1導電型ドレイン領域の長手方向に複数個形成され、前記第1導電型ソース領域と対向する側の前記第2導電型アノード領域の一部が前記ドレイン電極と接触しないことを特徴とする半導体装置。
【請求項3】
第1導電型半導体領域の表面層に形成された第2導電型半導体領域と、該第2導電型半導体領域の表面層に形成された第1導電型ソース領域と、該第1導電型ソース領域上と前記第2導電型半導体領域上に形成されたソース電極と、前記第1導電型ソース領域から離れて前記第2導電型半導体領域と前記第1導電型半導体領域のそれぞれの表面層に形成された第1導電型オフセット領域と、該第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第1導電型ドレイン領域と、該第1導電型ドレイン領域に囲まれ、前記第1導電型オフセット領域の表面層に形成された第2導電型アノード領域と、前記第1導電型ドレイン領域上と前記第2導電型アノード領域上に形成されたドレイン電極と、前記第1導電型ソース領域と前記第1導電型オフセット領域に挟まれた前記第2導電型半導体領域上にゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを有し、前記第1導電型ドレイン領域の平面形状がストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域が前記第1導電型ドレイン領域の長手方向に複数個形成され、前記第1導電型ソース領域と対向する側の前記第2導電型アノード領域の一部が前記ドレイン電極と接触しないことを特徴とする半導体装置。
【請求項4】
前記第2導電型アノード領域の不純物ドーズ量が、1.0×1015cm-2以上で、5.0×1015cm-2以下であり、前記第2導電型アノード領域の拡散深さが、1.5μm以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第2導電型アノード領域の拡散深さが、前記第1導電型ドレイン領域の拡散深さより深いことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第1導電型ソース領域が前記第1導電型ドレイン領域に対向するストライプ状をしており、前記第2導電型アノード領域の平面形状が四角形であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1導電型半導体領域が、第2導電型半導体基板の表面層に形成されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項8】
前記第1導電型半導体領域が、絶縁層を介して半導体基板上に形成されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の半導体装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−54247(P2006−54247A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−233353(P2004−233353)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【出願人】(503361248)富士電機デバイステクノロジー株式会社 (1,023)
【Fターム(参考)】