地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法
【課題】指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得可能な地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法を提供する。
【解決手段】携帯端末装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶し、期間の指定を受付け、複数の時刻位置情報を含む経路情報と、受付けられた期間を示す期間情報とを、地図生成装置へ送信する。地図生成装置は、受信した経路情報に含まれる複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【解決手段】携帯端末装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶し、期間の指定を受付け、複数の時刻位置情報を含む経路情報と、受付けられた期間を示す期間情報とを、地図生成装置へ送信する。地図生成装置は、受信した経路情報に含まれる複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法に関し、特に、地図を生成するための処理を行なう地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、GPS(Global Positioning System)機能を有する携帯電話等の携帯可能な携帯端末装置が普及しつつある。GPS機能は、人口衛星と通信することにより、ユーザが所持している携帯端末装置の位置情報(緯度、経度)を取得する機能である。
【0003】
特開2003−172625号公報(特許文献1)には、携帯電話機が取得した位置情報を利用して、当該位置情報により特定される位置の周辺の地図の印刷物を取得するために技術(以下、第1の先行技術ともいう)が開示されている。
【特許文献1】特開2003−172625号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1の先行技術では、携帯電話機が取得した位置情報により特定される位置の周辺の地図の印刷物を取得することができる。すなわち、現在の位置情報により特定される位置の周辺の地図が取得できる。
【0005】
ここで、たとえば、携帯端末装置を所持して旅をしたユーザが、旅の途中のある期間において、立ち寄った建築物や、旅中に移動した位置を地図で確認したいと思ったとする。第1の先行技術等の従来の技術では、取得した現在の位置情報により特定される位置の周辺の地図が取得できるのみであり、過去のある期間において、携帯端末装置を所持したユーザが移動することにより、当該携帯端末装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することはできない。すなわち、第1の先行技術等の従来の技術では、過去の指定された期間において、たとえば、携帯端末装置のような装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することはできないという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得可能な地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、携帯端末装置と、地図生成装置とを含む地図生成システムであって、携帯端末装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、時刻取得手段により時刻が取得される毎に、携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、期間の指定を受付ける受付手段と、記憶手段に記憶されている複数の時刻位置情報を含む経路情報と、受付手段により受付けられた期間を示す期間情報とを、地図生成装置へ送信する送信手段とを備え、地図生成装置は、送信手段により送信された経路情報および期間情報を受信する受信手段と、受信した経路情報に含まれる複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える。
【0008】
好ましくは、受付手段は、地図のデータを出力させるための出力媒体のサイズの指定を受付け、送信手段は、経路情報と、受付手段により受付けられた期間を示す期間情報と、受付手段により受付けられた出力媒体のサイズを示すサイズ情報とを、地図生成装置へ送信し、受信手段は、送信手段により送信された、経路情報、期間情報およびサイズ情報を受信し、生成手段は、受信したサイズ情報が示す出力媒体のサイズに基づいて、地図のデータを生成する。
【0009】
好ましくは、生成手段により生成される地図のデータは、該地図が示す少なくとも1つの携帯端末装置の位置に対応する建築物の画像を強調したデータである。
【0010】
好ましくは、地図生成装置は、さらに、地図のデータに基づく画像を記録媒体に形成する画像形成装置へ、生成した地図のデータを送信する地図データ送信手段を備える。
【0011】
好ましくは、地図生成装置は、さらに、生成した地図のデータを、携帯端末装置へ送信するデータ送信手段を備え、携帯端末装置は、さらに、地図生成装置から送信される地図のデータを受信するデータ受信手段と、受信した地図のデータに基づく画像を表示する表示手段とを備える。
【0012】
この発明の他の局面に従うと、地図を生成する地図生成装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、時刻取得手段により時刻が取得される毎に、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、期間の指定を受付ける受付手段と、記憶手段に記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付手段により受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える。
【0013】
この発明のさらに他の局面に従うと、制御部と、記憶部とを含む地図生成装置により実行される地図生成方法は、制御部が、時間経過に伴って、時刻を順次取得するステップと、時刻を順次取得するステップにより、時刻が取得される毎に、制御部が、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得するステップと、制御部が、時刻を順次取得するステップにより取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、時刻を順次取得するステップにより取得された時刻の数記憶部に記憶させるステップと、制御部が、期間の指定を受付けるステップと、記憶部に記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付けるステップにより受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを、制御部が生成するステップとを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る地図生成システムは、携帯端末装置と、地図生成装置とを含む。携帯端末装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶し、期間の指定を受付け、複数の時刻位置情報を含む経路情報と、受付けられた期間を示す期間情報とを、地図生成装置へ送信する。地図生成装置は、受信した経路情報に含まれる複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【0015】
したがって、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0016】
本発明に係る地図生成装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶し、期間の指定を受付け、記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【0017】
したがって、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0018】
本発明に係る地図生成方法は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶部に記憶させ、期間の指定を受付け、記憶部に記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【0019】
したがって、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
<第1の実施の形態>
(システムの構成)
図1は、本実施の形態における地図生成システム1000の構成を示す図である。図1を参照して、地図生成システム1000は、身体情報取得装置400と、端末装置500と、画像形成装置600と、サービスサーバ800とを含む。
【0022】
身体情報取得装置400は、ユーザの身体情報を取得するための装置である。身体情報は、たとえば、脈拍、体温等の情報である。身体情報取得装置400は、脈拍測定装置であるとする。身体情報取得装置400は、ユーザの体に取り付けられ、ユーザの1分間あたりの脈拍を測定する機能を有するとする。
【0023】
身体情報取得装置400は、無線技術を利用して、他の装置とデータ通信を行なう機能を有する。無線技術は、Bluetooth(登録商標)に基づく技術であるとする。なお、無線技術は、Bluetooth(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。なお、身体情報取得装置400は、脈拍測定装置に限定されることなく、ユーザの身体情報を取得し、取得した身体情報を、無線により、他の装置へ送信する機能を有する装置であれば、どのような装置であってもよい。身体情報取得装置400は、たとえば、体温計、万歩計(登録商標)等であってもよい。
【0024】
端末装置500は、携帯電話である。なお、端末装置500は、携帯電話に限定されることなく、通信機能を備え、携帯可能な装置であればどのような装置(たとえば、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer))でもよい。
【0025】
端末装置500は、電話網60と、無線によりデータ通信可能である。電話網60は、たとえば、携帯電話のための電話網である。
【0026】
画像形成装置600は、FAX、コピー、プリンタ、スキャナ等の機能を有するMFP(Multi Function Peripherals)である。なお、画像形成装置600は、MFPに限定されることなく、紙等の記録媒体に画像を形成する機能を有する装置であれば、どのような装置であってもよい。画像形成装置600は、たとえば、プリンタ、コピー装置等であってもよい。画像形成装置600は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置される。なお、画像形成装置600の設置される場所は、店舗に限定されることなく、たとえば、ユーザの自宅内、会社内等であってもよい。
【0027】
端末装置500は、無線により、身体情報取得装置400とデータ通信を行なう。端末装置500は、無線または有線により、画像形成装置600とデータ通信を行なう。端末装置500は、無線または有線により、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。ネットワーク70は、インターネットなどの広域なネットワークである。
【0028】
また、画像形成装置600は、無線または有線により、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。また、ネットワーク70は、無線または有線により、電話網60とデータ通信可能である。したがって、端末装置500は、電話網60を介して、ネットワーク70とデータ通信可能である。
【0029】
サービスサーバ800は、サービスを提供するサーバである。サービスは、たとえば、コンテンツの配信である。コンテンツは、映像、地図データ、音楽データ等である。サービスサーバ800は、PC(Personal Computer)である。なお、サービスサーバ800は、PCに限定されることなく、サービスを提供する装置であれば、どのような装置であってもよい。
【0030】
サービスサーバ800は、地図データを有する。地図データは、複数種類の縮尺の地図のデータを含む。サービスサーバ800は、ネットワーク70と、無線または有線でデータ通信を行なう機能を有する。
【0031】
(通信端末装置)
次に、端末装置500について詳細に説明する。
【0032】
図2は、端末装置500の外観を正面から示した図である。図2を参照して、端末装置500は、表示部530と、音声出力部570と、LED(Light Emitting Diode)576と、撮像部578とを備える。
【0033】
表示部530は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部530には、文字や画像等を表示する表示面が設けられる。表示部530は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部530は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
【0034】
表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)である。なお、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)に限定されることなく、他の解像度であってもよい。
【0035】
また、表示部530は、ユーザが、表示面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有する。表示部530は、ユーザが表示面にタッチした位置情報を、後述する制御部510へ送信する。制御部510は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。
【0036】
音声出力部570は、電話の音声を出力する機能を有する。音声出力部570には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部570は、後述する制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0037】
LED576は、端末装置500で行なわれる処理に応じて、光による報知を行なう。たとえば、LED576は、電話の着信があった場合、光を点滅させる。
【0038】
撮像部578は、撮像対象となる被写体を撮像する撮像処理を行なう機能を有する。撮像部578は、図示しない、撮像レンズ、受光部およびカラーフィルタ部とを含む。受光部は、入力された光を電気信号に変換する機能を有する。受光部は、複数の受光素子から構成される。受光素子は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を使用した素子である。
【0039】
カラーフィルタ部は、複数のカラーフィルタから構成される。カラーフィルタは、R、G、Bの各々に対応したフィルタである。複数のカラーフィルタは、複数の受光素子にそれぞれ対応して設けられる。
【0040】
撮像処理では以下の処理が行なわれる。まず、撮像部578が、撮像対象となる被写体に反射されて撮像レンズに入射した光、または、光源(たとえば、照明)からの光を、カラーフィルタ部を介して、受光部に入力させる。受光部は入力された光を電気信号に変換する。そして、撮像部578は、変換した電気信号をデジタルデータ(以下、撮像画像データともいう)に変換する。
【0041】
端末装置500は、さらに、入力部540を備える。
入力部540は、ボタン群541を含む。ボタン群541は、方向ボタン541A,541B,541C,541Dと、決定ボタン541Eとを含む。方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる短時間(たとえば、1秒未満)の押下操作(以下、短押操作ともいう)により、表示部530に画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上下左右に移動させるためのボタンである。
【0042】
具体的には、短押操作があった、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、たとえば、カーソルを、それぞれ、上,下,左,右に移動させるためのボタンである。また、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる長時間(たとえば、一秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、たとえば画面をそれぞれ、上,下,左,右に画面スクロールすることも可能である。
【0043】
決定ボタン541Eは、短押操作により、たとえば、方向ボタン541A,541B,541C,541Dの短押操作により選択された項目等を決定するためのボタンである。
【0044】
入力部540は、さらに、機能ボタン542A,542B,543A,543Bを含む。機能ボタン542A,542Bの各々は、短押操作により、たとえば、ユーザにより予め設定されたプログラム等を起動させるためのボタンである。
【0045】
機能ボタン543Aは、電話をかけるためのボタンである。たとえば、機能ボタン543Aは、後述する数字ボタン群546の短押操作により電話番号を入力した後に、短押操作されることで、入力した電話番号の端末装置に電話をかける処理が行なわれる。また、機能ボタン543Aは、端末装置500に電話がかかってきた場合、短押操作により通話開始を行なうためのボタンである。機能ボタン543Bは、端末装置500が通話中である場合、短押操作により通話を終了させるためのボタンである。また、機能ボタン543Bは、ユーザによる長時間(たとえば、1秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、端末装置500の電源のオンとオフとの切替えを行なうためのボタンである。
【0046】
入力部540は、さらに、数字ボタン群546を含む。数字ボタン群546は、12個の数字ボタンを含む。なお、数字ボタン群546に含まれる数字ボタンの数は、12個に限定されない。12個の数字ボタンの各々は、短押操作により、数字、文字または記号等を入力するためのボタンである。12個の数字ボタンの名称は、それぞれ、0ボタン,1ボタン,2ボタン,3ボタン,4ボタン,5ボタン,6ボタン,7ボタン,8ボタン,9ボタン,記号ボタン1、記号ボタン2という。
【0047】
入力部540は、入力部540に含まれる複数のボタンのうち、短押操作または長押操作されたボタンに対応するボタン信号を、後述する制御部510へ送信する。すなわち、入力部540は、ユーザが端末装置500を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザによる、入力部540の操作または表示部530に対するタッチ操作を、インターフェース操作Mともいう。
【0048】
端末装置500は、さらに、音声入力部574と、記録媒体挿入部550Aとを備える。音声入力部574は、通話のときに、音声を入力する機能を有する。音声入力部574には、音声を入力するマイクが含まれる。音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、端末装置500内の後述する制御部510へ送信する。記録媒体挿入部550Aは、端末装置500に後述する記録媒体を挿入する部分である。
【0049】
図3は、端末装置500の内部構成を示したブロック図である。なお、図3には、説明のために、記録媒体555も示している。記録媒体555には、後述するプログラム180が記録されている。すなわち、プログラム180は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555もプログラム製品として流通される。
【0050】
図3を参照して、端末装置500は、さらに、制御部510と、一時記憶部522と、記憶部520とを備える。
【0051】
記憶部520は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部520は、制御部510によってデータアクセスされる。記憶部520は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。記憶部520には、プログラム180、その他の各種データ等が記憶されている。
【0052】
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、端末装置500内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部510は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、制御部510は、CPUに限定されることなく、演算機能を有するその他の回路であってもよい。
【0053】
一時記憶部522は、制御部510によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部522は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。なお、一時記憶部522は、DRAMに限定されることなく、データを揮発的に記憶可能なその他の回路であってもよい。
【0054】
端末装置500は、さらに、VDP532と、VRAM(Video Random Access Memory)536とを備える。
【0055】
VRAM536は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、VDP532に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部530に表示させる指示である。
【0056】
VDP532は表示部530と接続されている。VDP532は、制御部510からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180からフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM536を利用して画像を生成する。そして、VDP532は、VRAM536に記憶された画像データを読出し、表示部530に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0057】
端末装置500は、さらに、入力部540と、記録媒体アクセス部550を備える。
制御部510は、入力部540に含まれる、前述した複数のボタンのうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を、入力部540から受信する。制御部510は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
【0058】
記録媒体アクセス部550は、記録媒体555が前述の記録媒体挿入部550Aから端末装置500に挿入(装着)されると、記録媒体555にデータアクセス可能となる。これにより、記録媒体アクセス部550は、プログラム180が記録された記録媒体555から、プログラム180を読出すことが可能となる。
【0059】
記録媒体555に記憶されているプログラム180は、制御部510のインストール処理により、記録媒体アクセス部550により読み出され、制御部510が、プログラム180を、記憶部520に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、インストール処理は、制御部510が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
【0060】
なお、記憶部520には、プログラム180がインストールされていなくてもよい。この場合、制御部510は、記録媒体アクセス部550を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180を読み出して、プログラム180に基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555には、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
【0061】
記録媒体555は、SD(Secure Digital(登録商標))メモリーカードである。なお、記録媒体555は、SDメモリーカード(登録商標)に限定されることなく、データを不揮発的に記録可能なその他の媒体であってもよい。
【0062】
端末装置500は、さらに、通信部560と、通信部562とを備える。
通信部560は、制御部510とデータの送受信を行なう。また、通信部560は、画像形成装置600と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。
【0063】
通信部560は、USB(登録商標)(Universal Serial Bus)2.0の規格に基づく、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有する。なお、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの規格は、USB2.0に限定されることなく他の規格であってもよい。
【0064】
なお、通信部560は、パラレル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有していてもよい。パラレル転送を行なう通信用インターフェースは、たとえば、セントロニクス準拠の規格に準拠したインターフェースである。また、通信部560は、IEEE1394またはSCSI規格に基づく通信用インターフェースの機能を有していてもよい。
【0065】
また、通信部560は、さらに、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、Bluetooth(登録商標)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線データ通信は、Bluetooth(登録商標)を使用した方式に限定されることなく、たとえば、赤外線等を使用した他の通信方式であってもよい。通信部560は、制御部510からの制御指示に応じて、身体情報取得装置400または画像形成装置600と無線でデータ通信を行なう。
【0066】
通信部562は、制御部510と、データの送受信を行なう。通信部562は、有線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。有線技術は、たとえば、イーサネット(登録商標)に基づく技術である。この場合、通信部562は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
なお、有線技術は、イーサネット(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の有線技術であってもよい。
【0067】
また、通信部562は、無線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。無線技術は、たとえば、IEEE802.11gに基づく技術である。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部562は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0068】
端末装置500は、さらに、アンテナ564と、通信部566とを備える。
アンテナ564は、通信部566と接続されている。通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号を送受信する機能を有する。通信部566は、制御部510により指示された周波数の無線通信信号を、アンテナ564を介して受信する。無線通信信号は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む信号である。
【0069】
通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、図示しない最寄の基地局と通信を行なう。最寄の基地局は、電話網60と通信を行なうことができる。したがって、通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、最寄の基地局を介して、電話網60と通信を行なう。通信部566は、無線通信信号を受信した場合、当該無線通信信号を復調し、復調した無線通信信号に基づくデータを、制御部510へ送信する。また、通信部566は、無線通信信号を送信する場合、制御部510からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信信号に変換する。そして、通信部566は、アンテナ564を利用して、変換した無線通信信号を、図示しない最寄の基地局を介して、電話網60へ送信する。
【0070】
通信部566は、最寄の基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、制御部510へ送信する。制御部510は、受信した基地局位置情報に基づいて、端末装置500の位置を大まかに把握することができる。
【0071】
また、通信部566は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS機能とは、人口衛星と通信して、端末装置500の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、制御部510へ送信する。
【0072】
端末装置500は、制御部510および通信部566の処理により、電話網60を介して、ネットワーク70からプログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部520に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180である。
【0073】
制御部510は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、ダウンロード処理は、制御部510が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
【0074】
端末装置500は、さらに、音声出力部572を備える。音声出力部572は、端末装置500の外部に設けられる。音声出力部572は、制御部510で行なわれる処理に対応した音声を出力する機能を有する。音声出力部572には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部572は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0075】
制御部510は、前述した音声出力部570,音声入力部574とデータ通信する。
制御部510が、音声データを音声出力部570へ送信すると、音声出力部570は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0076】
ユーザが音声入力部574に含まれるマイクに対して音声を発すると、音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、制御部510へ送信する。
【0077】
制御部510は、前述したLED576および撮像部578の各々とデータ通信する。LED576は、制御部510からの制御指示に基づいて、光を発する。
【0078】
撮像部578は、制御部510からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データを制御部510へ送信する。制御部510は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部522、記憶部520および記録媒体555のいずれかに記憶させる。
【0079】
端末装置500は、さらに、振動部579を備える。振動部579は、制御部510からの制御指示に基づいて、振動部579自身が振動することにより、端末装置500を振動させる機能を有する。振動部579は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、制御部510からの制御指示に基づいて、端末装置500を振動させる。
【0080】
(画像形成装置)
次に、画像形成装置600について詳細に説明する。
【0081】
図4は、画像形成装置600の内部構成を示したブロック図である。図4を参照して、画像形成装置600は、制御部610と、記憶部620とを備える。
【0082】
記憶部620は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部620は、制御部610によってデータアクセスされる。記憶部620は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部620は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部620には、プログラム180A、その他の各種データ等が記憶されている。
【0083】
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、画像形成装置600内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部610は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0084】
画像形成装置600は、さらに、入力部640を備える。
入力部640は、図示されない複数のボタンを含む。複数のボタンは、画像形成装置600の外部に設けられている。複数のボタンのうち、いずれかのボタンがユーザにより押下操作されると、入力部640は、押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部610へ送信する。制御部610は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。
【0085】
画像形成装置600は、さらに、通信部660と、通信部662とを備える。
通信部660は、制御部610とデータの送受信を行なう。また、通信部660は、端末装置500と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部660は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0086】
通信部662は、制御部610と、データの送受信を行なう。通信部662は、有線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。有線技術は、たとえば、イーサネット(登録商標)に基づく技術である。この場合、通信部662は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。なお、有線技術は、イーサネット(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の有線技術であってもよい。
【0087】
また、通信部662は、無線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。無線技術は、たとえば、IEEE802.11gに基づく技術である。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部662は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0088】
画像形成装置600は、さらに、印刷部690を備える。
印刷部690は、制御部610から送信される画像データに基づいて、当該画像データに基づく画像を、紙に印刷する。すなわち、印刷部690は、受信した画像データに基づく画像を、紙等の記録媒体に形成する。そして、画像が印刷された紙は、画像形成装置600の外部へ排出される。
【0089】
(サービスサーバ)
図5は、サービスサーバ800の内部構成を示したブロック図である。図5を参照して、サービスサーバ800は、表示部830と、制御部810と、一時記憶部822と、記憶部820とを備える。
【0090】
表示部830は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部830は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部830は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
【0091】
記憶部820は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部820は、制御部810によってデータアクセスされる。記憶部820は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部820は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部820には、プログラム180B、地図データ、コンテンツデータ、その他の各種データ等が記憶されている。地図データは、複数種類の縮尺の地図のデータを含む。複数種類の縮尺は、たとえば、300万分の1、200万分の1、100万分の1、80万分の1、60万分の1、40万分の1、20万分の1、10万分の1、5万分の1、3万分の1であるとする。
【0092】
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、サービスサーバ800内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部810は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0093】
一時記憶部822は、制御部810によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部822は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0094】
サービスサーバ800は、さらに、VDP832と、VRAM836とを備える。
VRAM836は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
【0095】
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、VDP832に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部830に表示させる指示である。
【0096】
VDP832は表示部830と接続されている。VDP832は、制御部810からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180Bからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM836を利用して画像を生成する。そして、VDP832は、VRAM836に記憶された画像データを読出し、表示部830に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0097】
サービスサーバ800は、さらに、入力部840を備える。
入力部840には、マウス842と、キーボード844とが接続されている。ユーザは、マウス842またはキーボード844を利用して、サービスサーバ800に指示を与える。マウス842またはキーボード844からの入力指示は、入力部840を介して制御部810へ送信される。制御部810は、入力部840からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。
【0098】
サービスサーバ800は、さらに、通信部860と、通信部862とを備える。
通信部860は、制御部810とデータの送受信を行なう。また、通信部860は、図示しない他の装置と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部860は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0099】
通信部862は、制御部810と、データの送受信を行なう。通信部862は、前述の通信部662と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部862は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。また、通信部862は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0100】
(時刻情報、位置情報、ユーザ情報の取得)
次に、端末装置500が、時刻情報、位置情報、ユーザ情報を取得するための処理(以下、情報取得処理ともいう)について説明する。ここで、時刻情報は、時刻を示す情報である。位置情報は、端末装置500の位置を示す前述したGPS位置情報である。ユーザ情報は、電話の履歴情報、電子メールの履歴情報、ユーザの身体情報等のようなユーザ固有の情報である。身体情報は、ユーザの1分間あたりの脈拍の情報であるとする。なお、身体情報は、上記情報に限定されることなく、他の情報(たとえば、体温の情報)であってもよい。また、ユーザ情報は、上記の情報に限定されることなく、他の情報であってもよい。
【0101】
ここで、前述したプログラム180は、情報取得プログラムを含む。また、端末装置500において、制御部510に情報取得プログラムを実行させるためのインターフェース操作Mがあったとする。
【0102】
制御部510は、情報取得プログラムの実行により、情報取得処理および経過時間測定処理を同時に開始する。経過時間測定処理は、他の処理(たとえば、情報取得処理)とは独立して行なわれる処理である。経過時間測定処理は、情報取得処理が開始されてからの経過時間を測定する。
【0103】
また、前述したプログラム180は、日時特定プログラムを含む。日時特定プログラムは、端末装置500が動作可能な状態において、制御部510が、常に、実行するプログラムである。日時特定プログラムの実行により、時間経過に伴って変化する、日時(日付および時刻)を特定するための処理(以下、日時特定処理ともいう)が行なわれる。日時特定処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。すなわち、日時特定処理は、端末装置500が動作可能な状態において、制御部510が、常に、行なっている処理である。なお、ユーザの体には、身体情報取得装置400が取り付けられているとする。また、端末装置500は、当該ユーザに所持された状態で、ユーザの移動に伴い、端末装置500も移動するとする。
【0104】
図6は、情報取得処理のフローチャートである。図6を参照して、情報取得処理では、まず、ステップS111の処理が行なわれる。
【0105】
ステップS111では、日付取得処理が行なわれる。日付取得処理では、制御部510が、日時特定処理により特定される、現時点の日付を取得する。ここで、取得された日付は、一例として、2007年8月25日であるとする。そして、ステップS112に進む。
【0106】
ステップS112では、時刻取得処理が行なわれる。時刻取得処理では、制御部510が、日時特定処理により特定される、現時点の時刻を取得する。ここで、取得された時刻は、一例として、13時00分であるとする。そして、ステップS113に進む。
【0107】
ステップS113では、身体情報取得処理が行なわれる。身体情報取得処理では、制御部510が、身体情報の要求指示を、身体情報取得装置400へ送信する。
【0108】
身体情報取得装置400は、身体情報の要求指示を受信すると、現時点における、身体情報を、端末装置500へ送信する。ここで、身体情報取得装置400が送信する身体情報は、ユーザの1分間あたりの脈拍回数を示す情報であるとする。そして、制御部510は、身体情報取得装置400から身体情報を受信する。ここで、受信した身体情報が示す脈拍回数は、一例として、“80”であるとする。そして、ステップS114に進む。
【0109】
ステップS114では、位置情報取得処理が行なわれる。位置情報取得処理では、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。取得されたGPS位置情報は、現時点の端末装置500の位置を示す。具体的には、取得されたGPS位置情報は、現時点の端末装置500の経度および緯度を示す。ここで、位置情報取得処理で取得したGPS位置情報により示される緯度および経度を、それぞれ、LTm(m:自然数)およびLGmで表すとする。なお、mの初期値は、1であるとする。緯度LT1は、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。経度LG1は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS115に進む。
【0110】
ステップS115では、取得情報記憶処理が行なわれる。ステップS115の処理が行なわれるのが初めてである場合、取得情報記憶処理では、制御部510が、ステップS111〜S114で取得した複数の情報を対応付けて、取得情報データテーブルとして、記憶部520に記憶させる。なお、ステップS115の処理が行なわれるのが初めてでない場合、取得情報記憶処理では、制御部510が、ステップS112〜S114で取得した複数の情報を対応付けて示す取得情報データを、記憶部520に記憶されている、取得情報データテーブルに追記する。そして、ステップS115の処理は終了する。
【0111】
ステップS115の処理が行なわれるのが初めてである場合、取得情報記憶処理により、記憶部520には、一例として、以下の取得情報データテーブルMD100が記憶されるとする。
【0112】
図7は、一例としての取得情報データテーブルMD100を示す図である。取得情報データテーブルMD100は、1つの取得情報データを含む。図7を参照して、取得情報データテーブルMD100において、「番号」とは、取得情報データを特定するための番号である。取得情報データテーブルMD100において、番号“1”の取得情報データは、時刻、位置情報(緯度、経度)、脈拍を示す。
【0113】
以下においては、取得情報データに示される、時刻と、位置情報(緯度、経度)とを示す情報を時刻位置情報という。また、以下においては、取得情報データに示される、身体情報としての脈拍と、時刻の情報とを含む情報をユーザ情報ともいう。また、以下においては、取得情報データに示される、脈拍等のユーザ情報と、位置情報(緯度、経度)とを示す情報を位置対応ユーザ情報ともいう。
【0114】
再び、図6を参照して、ステップS115の処理の後、ステップS116に進む。
ステップS116では、制御部510が、mの値を“1”インクリメントする。そして、ステップS121に進む。
【0115】
ステップS121では、制御部510が、端末特有処理があるか否かを判定する。ここで、端末特有処理は、端末装置500で行なわれる、電子メールの送信または受信の処理、電話の発信または着信の処理等の端末特有の処理である。ここで、端末特有処理が行なわれた旨を示す情報は、ユーザ固有の情報でもある。ステップS121において、YESならば、ステップS122に進む。一方、ステップS121において、NOならば、後述するステップS131に進む。ここでは、端末特有処理があったとして、ステップS122に進む。ここでは、端末特有処理は、一例として、電子メールの受信の処理であるとする。端末特有処理があった場合、制御部510は、端末特有処理が行なわれた旨を示すユーザ固有の情報を取得することになる。
【0116】
ステップS122では、ステップS112と同様に時刻取得処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により取得された時刻は、一例として、13時04分であるとする。この処理により取得される時刻は、端末特有処理が行なわれた時刻を示す。すなわち、この処理により取得される時刻は、ユーザ固有の情報でもある。そして、ステップS123に進む。
【0117】
ステップS123では、位置情報取得処理Aが行なわれる。位置情報取得処理Aでは、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。ここで、位置情報取得処理Aで取得したGPS位置情報により示される緯度および経度を、それぞれ、TLTk(k:自然数)およびTLGkで表すとする。なお、kの初期値は、1であるとする。緯度TLT1は、一例として、北緯34度39分58.77秒であるとする。経度TLG1は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS125に進む。
【0118】
ステップS125では、端末特有情報記憶処理が行なわれる。ステップS125の処理が行なわれるのが初めてである場合、端末特有情報記憶処理では、制御部510が、ステップS111、ステップS122,S123で取得した複数の情報と、端末特有処理の名称とを対応付けて、端末特有情報データテーブルとして、記憶部520に記憶させる。なお、ステップS125の処理が行なわれるのが初めてでない場合、端末特有情報記憶処理では、制御部510が、ステップS122,S123で取得した複数の情報と、端末特有処理の名称とを対応付けて示す端末特有情報データを、記憶部520に記憶されている、端末特有情報データテーブルに追記する。そして、ステップS125の処理は終了する。
【0119】
ステップS125の処理が行なわれるのが初めてである場合、端末特有情報記憶処理により、記憶部520には、一例として、以下の端末特有情報データテーブルMD200が記憶されるとする。
【0120】
図8は、一例としての端末特有情報データテーブルMD200を示す図である。端末特有情報データテーブルMD200は、1つの端末特有情報データを含む。図8を参照して、端末特有情報データテーブルMD200は、図7の取得情報データテーブルMD100と比較して、「脈拍」の項目の代わりに「端末特有処理名」が含まれる点が異なる。それ以外は、取得情報データテーブルMD100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0121】
端末特有情報データテーブルMD200において、「番号」とは、端末特有情報データを特定するための番号である。番号“1”の端末特有情報データは、時刻、位置情報(緯度、経度)、端末特有処理名を示す。端末特有処理名は、端末特有処理の名称である。端末特有処理が、電子メールの受信の処理である場合、端末特有処理名は、「電子メール受信」となる。
【0122】
この場合、番号“1”の端末特有情報データは、電子メールを受信した旨と、電子メールを受信した時刻(13時04分)および電子メールを受信したときの端末装置500の位置(緯度TLT1、経度TLG1)を示すデータとなる。すなわち、番号“1”の端末特有情報データは、電子メールを受信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。前述したように、緯度TLT1は、北緯34度39分58.77秒であるとする。経度TLG1は、東経135度31分47.11秒であるとする。
【0123】
以下においては、端末特有情報データに示される、時刻と、端末特有処理名とを含む情報をユーザ情報ともいう。なお、端末特有処理名が、電子メールに関連する名称(たとえば、「電子メール受信」)である場合、当該ユーザ情報を、電子メールの履歴情報ともいう。また、端末特有処理名が、電話の発信または着信に関連する名称である場合、当該ユーザ情報を、電話の履歴情報ともいう。
【0124】
再び、図6を参照して、ステップS125の処理の後、ステップS126に進む。
ステップS126では、制御部510が、kの値を“1”インクリメントする。そして、ステップS131に進む。
【0125】
ステップS131では、所定時間が経過したか否かが判定される。具体的には、制御部510が、経過時間測定処理により測定されている経過時間が所定時間になったか否かを判定する。ここで、所定時間は、一例として、5分であるとする。
【0126】
ステップS131において、YESならば、制御部510が、経過時間測定処理により測定されている経過時間を“0”にして、再度、ステップS112の処理が行なわれる。一方、ステップS131において、NOならば、ステップS132に進む。ここでは、経過時間測定処理により測定されている経過時間が所定時間になっていないとして、ステップS132に進む。
【0127】
ステップS132では、制御部510が、終了条件を満たすか否かを判定する。ここで、終了条件は、一例として、制御部510による情報取得プログラムの実行を終了させるためのインターフェース操作Mがあったという条件である。また、終了条件は、一例として、情報取得プログラムが実行されてから、所定終了時間経過したという条件である。所定終了時間は、たとえば、180分である。所定終了時間は、予め、情報取得プログラムにより設定された時間である。なお、所定終了時間は、ユーザが設定した時間であってもよい。ステップS132において、YESならば、この情報取得処理は終了する。一方、ステップS132において、NOならば、再度、ステップS121の処理が行なわれる。
【0128】
次に、経過時間測定処理により測定されている経過時間が所定時間(5分)になった場合の処理について説明する。この場合、ステップS131において、YESと判定され、制御部510が、経過時間測定処理により測定されている経過時間を“0”にして、ステップS112に進む。この場合、経過時間測定処理は、ステップS131でYESと判定されてからの経過時間を測定することになる。
【0129】
そして、ステップS132でYESと判定されるまでに、ステップS112〜S126の処理が繰り返されることにより、記憶部520に記憶される、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、以下の取得情報データテーブルMD100Aおよび端末特有情報データテーブルMD200Aとなる。
【0130】
図9は、一例としての取得情報データテーブルMD100Aを示す図である。図9を参照して、取得情報データテーブルMD100Aは、n(自然数)個の取得情報データを含む。取得情報データテーブルMD100Aに示される項目の説明は、図7の取得情報データテーブルMD100の説明で行なったので繰り返さない。
【0131】
図10は、一例としての端末特有情報データテーブルMD200Aを示す図である。図10を参照して、端末特有情報データテーブルMD200Aに示される項目の説明は、図8の端末特有情報データテーブルMD200の説明で行なったので繰り返さない。
【0132】
ここで、端末特有情報データテーブルMD200Aの項目「端末特有処理名」において、「電子メール送信」を示す番号“2”の端末特有情報データは、電子メールを送信した旨を示す情報と、電子メールを送信した時刻(13時12分)および電子メールを送信したときの端末装置500の位置(緯度TLT2、経度TLG2)を示すデータとなる。すなわち、番号“2”の端末特有情報データは、電子メールを送信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。
【0133】
また、端末特有情報データテーブルMD200Aの項目「端末特有処理名」において、「電話着信」を示す番号“3”の端末特有情報データは、電話を着信した旨を示す情報と、電話を着信した時刻(14時07分)および電話を着信したときの端末装置500の位置(緯度TLT3、経度TLG3)を示すデータとなる。すなわち、番号“3”の端末特有情報データは、電話を着信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。
【0134】
また、端末特有情報データテーブルMD200Aの項目「端末特有処理名」において、「電話発信」を示す番号“4”の端末特有情報データは、電話を発信した旨を示す情報と、電話を発信した時刻(14時51分)および電話を発信したときの端末装置500の位置(緯度TLT4、経度TLG4)を示すデータとなる。すなわち、番号“4”の端末特有情報データは、電話を発信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。
【0135】
(地図の生成)
次に、地図を生成するための処理(以下、地図生成処理ともいう)について説明する。ここで、サービスサーバ800の記憶部820は、前述した複数種類の縮尺の地図のデータに加えて、当該地図上の主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像(以下、建築物画像ともいう)と、当該建築物の位置(緯度(以下、建築物緯度ともいう)および経度(以下、建築物経度ともいう)とを対応づけて記憶している。すなわち、建築物画像は、ランドマークでもある。記憶部820は、複数種類の建築物画像を記憶しており、当該複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度が対応づけられているとする。
【0136】
以下においては、地図生成処理において、端末装置500で行なわれる処理、画像形成装置600で行なわれる処理およびサービスサーバ800で行なわれる処理を、それぞれ、地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sともいう。
【0137】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図9の取得情報データテーブルMD100Aと、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aとが記憶されているとする。
【0138】
ここで、前述したプログラム180は、地図プログラムを含む。端末装置500において、制御部510に地図プログラムを実行させるためのインターフェース操作Mがあったとする。制御部510は、地図プログラムの実行により、地図生成処理Mを行なう。
【0139】
ここで、画像形成装置600は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置されているとする。また、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0140】
また、地図プログラムが実行される時刻は、図9の取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す時刻16時00から、わずかな時間(たとえば、2分)経過した時刻(たとえば、16時02分)であるとする。すなわち、地図プログラムが実行される日時は、2007年8月25日16時02分であるとする。
【0141】
また、地図生成処理Mが開始される時点の端末装置500の位置は、取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す緯度LTn、経度LGnにより特定される位置であるとする。ここで、緯度LTnは、一例として、北緯34度41分42.22秒であるとする。経度LGn、一例として、東経135度30分22.11秒であるとする。端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にあるので、画像形成装置600の緯度および経度は、それぞれ、北緯34度41分42.22秒および東経135度30分22.11秒であるとする。
【0142】
図11は、地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのフローチャートである。図11を参照して、地図生成処理Mでは、まず、ステップS211の処理が行なわれる。
【0143】
ステップS211では、時間・出力媒体指定画像表示処理Mが行なわれる。時間・出力媒体指定画像表示処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、以下の時間・出力媒体指定画像MG100を生成し、生成した時間・出力媒体指定画像MG100を、表示部530に表示させる。時間・出力媒体指定画像MG100は、ユーザにより指定された時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図を、指定した出力対象となる媒体(以下、出力媒体ともいう)に出力させるため情報を指定(入力)するための画像である。そして、ステップS211の処理は終了する。
【0144】
図12は、一例としての時間・出力媒体指定画像MG100を示す図である。図12を参照して、時間・出力媒体指定画像MG100には、時間入力枠IW110と、出力媒体指定枠C122,C132と、出力媒体サイズ指定枠IW124,IW134,IW136とが配置される。
【0145】
時間入力枠IW110は、インターフェース操作Mにより、時間(数字)を入力するための枠である。なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、時間入力枠IW110には、時間(数字)が入力されていない。時間入力枠IW110には、説明のために、一例としての時間(数字)を示している。なお、時間入力枠IW110には、初期状態で、一例として、“60”が、予め入力されていてもよい。
【0146】
出力媒体指定枠C122,C132は、地図の出力対象となる媒体を指定するための枠である。出力媒体指定枠C122,C132の各々は、インターフェース操作Mにより、チェックマークの表示とチェックマークの非表示とを切替えることが可能である。出力媒体指定枠C122は、出力媒体指定枠C122にチェックマークが表示されている場合、地図の出力対象となる媒体を、紙に指定するための枠である。出力媒体指定枠C132は、出力媒体指定枠C132にチェックマークが表示されている場合、地図の出力対象となる媒体を、画面(端末装置500の表示部530の表示面)に指定するための枠である。すなわち、紙および端末装置500の表示部530の表示面は、地図を出力させるための媒体である。
【0147】
なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、出力媒体指定枠C122,C132には、チェックマークが表示されていない。出力媒体指定枠C122には、説明のために、チェックマークが表示されている。なお、出力媒体指定枠C122には、初期状態で、チェックマークが予め表示されていてもよい。
【0148】
出力媒体サイズ指定枠IW124は、インターフェース操作Mにより、紙のサイズを指定するための文字、数字等を入力するための枠である。なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、出力媒体サイズ指定枠IW124には、紙のサイズを示す文字、数字等が入力されていない。出力媒体サイズ指定枠IW124には、説明のために、サイズを示す「A4」という文字を示している。なお、出力媒体サイズ指定枠IW124には、初期状態で、一例として、「A4」というサイズが予め入力されていてもよい。
【0149】
出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136は、インターフェース操作Mにより、表示部530の表示面の解像度を指定するための数字を入力するための枠である。出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136に入力される数字の単位は、ドット(画素)である。なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136には、数字が入力されていない。出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136には、説明のために、一例としての数字を示している。なお、表示部530の表示面の解像度は、一例として、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136には、それぞれ、初期状態で、一例として、“480”、“800”が予め入力されていてもよい。
【0150】
なお、時間入力枠IW110、出力媒体サイズ指定枠IW124,IW134,IW136に予め数字、文字等が入力されている場合、入力されている当該数字、文字等は、インターフェース操作Mにより変更可能である。
【0151】
時間・出力媒体指定画像MG100には、さらに、ボタン画像MBG180が配置される。ボタン画像MBG180は、押下処理されることにより、時間入力枠IW110に入力された時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図を、指定した出力媒体に出力させるためのボタン画像である。
【0152】
再び、図11を参照して、ステップS211の処理の後、ステップS212に進む。
ステップS212では、制御部510が、地図取得操作Mがあるか否かを判定する。地図取得操作Mは、ボタン画像MBG180を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS212において、YESならば、ステップS213に進む。一方、ステップS212において、NOならば、再度、ステップS212の処理が行なわれる。ここでは、地図取得操作Mがあったとして、ステップS213に進む。地図取得操作Mがあったとき、時間入力枠IW110には、数字“60”が入力されていたとする。以下においては、時間入力枠IW110に入力された時間を、指定時間ともいう。
【0153】
また、地図取得操作Mがあったとき、チェックマークは、出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作Mがあったとき、出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0154】
ステップS213では、制御部510が、地図要求指示データMを、画像形成装置600へ送信する。地図要求指示データMは、地図データを要求するための指示のデータである。また、地図要求指示データMには、時間媒体データと、取得情報データテーブルと、端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0155】
ここで、地図要求指示データMに含まれる時間媒体データは、以下の時間媒体データMD300であるとする。また、地図要求指示データMに含まれる取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、地図要求指示データMに含まれる端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。そして、ステップS213の処理は終了する。
【0156】
図13は、一例としての時間媒体データMD300を示す図である。図13を参照して、「装置ID」とは、装置を識別するための情報である。ここで、端末装置500の装置IDは、“11MA”であるとする。端末装置500の装置ID“11MA”は、予め、記憶部520に記憶されているとする。「指定時間」は、時間入力枠IW110に入力されていた指定時間である。「出力媒体」とは、地図の出力対象となる媒体である。「出力媒体」が、「紙」である場合、地図の出力対象となる媒体は、紙となる。
【0157】
なお、地図取得操作Mがあったときに、図12の出力媒体指定枠C132にチェックマークが表示されていた場合、「出力媒体」の項目は、「画面」となる。この場合、「出力サイズ」の項目は、「480×800」となる。この場合、後述する処理により、地図を表示した、横480(ドット)×縦800(ドット)のサイズの画像が、表示部530の表示面に表示されることになる。この場合、地図の出力対象となる媒体は、表示部530の表示面となる。
【0158】
なお、地図取得操作Mがあったときに、図12の出力媒体指定枠C122,C132の両方にチェックマークが表示されていた場合、「出力媒体」の項目は、「紙、画面」となる。この場合、地図は、紙および画面の両方に出力されることになる。この場合、「出力サイズ」の項目は、「A4,480×800」となる。
【0159】
再び、図11を参照して、地図生成処理Pでは、まず、ステップS241の処理が行なわれる。
【0160】
ステップS241では、制御部610が、地図要求指示データMを受信したか否かを判定する。ステップS241において、YESならば、ステップS242に進む。一方、ステップS241において、NOならば、再度、ステップS241の処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データMを受信したとして、ステップS242に進む。
【0161】
ステップS242では、地図要求指示データTを、サービスサーバ800へ送信する。地図要求指示データTは、サービスサーバ800に地図データを要求するための指示のデータである。地図要求指示データTは、受信した地図要求指示データMに自装置(画像形成装置600)の位置情報を追加したデータである。具体的には、地図要求指示データTには、時間媒体位置データと、受信した地図要求指示データMに含まれる取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0162】
ここで、時間媒体位置データは、以下の時間媒体位置データTD400であるとする。
また、受信した地図要求指示データMに含まれる取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、受信した地図要求指示データMに含まれる端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。そして、ステップS242の処理は終了する。
【0163】
図14は、一例としての時間媒体位置データTD400を示す図である。図14を参照して、時間媒体位置データTD400は、図13の時間媒体データMD300と比較して、項目「位置P」が追加されている点が異なる。それ以外は、時間媒体データMD300と同様なので詳細な説明は繰り返さない。項目「位置P」のPLT,PLGは、それぞれ、画像形成装置600の緯度および経度を示す。緯度PLTは、一例として、北緯34度41分42.22秒であるとする。経度PLGは、一例として、東経135度30分22.11秒であるとする。
【0164】
再び、図11を参照して、地図生成処理Sでは、まず、ステップS271の処理が行なわれる。
【0165】
ステップS271では、制御部810が、地図要求指示データTを受信したか否かを判定する。ステップS271において、YESならば、ステップS272に進む。一方、ステップS271において、NOならば、再度、ステップS271の処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データTを受信したとして、ステップS272に進む。なお、地図要求指示データTを受信したということは、図要求指示データTに含まれる、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを受信したということでもある。
【0166】
ステップS272では、データ記憶処理Sが行なわれる。データ記憶処理Sでは、制御部810が、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、当該時間媒体位置データに示される装置IDに対応づけて、記憶部820に記憶させる。
【0167】
ここで、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図14の時間媒体位置データTD400、図9の取得情報データテーブルMD100Aおよび図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。この場合、記憶部820には、時間媒体位置データTD400に示される装置ID“11MA”に対応づけて、時間媒体位置データTD400、取得情報データテーブルMD100Aおよび端末特有情報データテーブルMD200Aが記憶される。そして、ステップS273に進む。
【0168】
ステップS273では、移動速度算出処理Sが行なわれる。移動速度算出処理Sでは、制御部810が、受信した取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。
【0169】
具体的には、取得情報データテーブルにおいて、番号m(自然数)の取得情報データが示す緯度LTmおよび経度LGmの位置と、番号(m+1)の取得情報データが示す緯度LT(m+1)および経度LG(m+1)の位置との距離(以下、2点間距離ともいう)を算出する。
【0170】
ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。以下においては、一例として、取得情報データテーブルMD100Aに基づいて、ユーザ移動速度を算出する方法を説明する。
【0171】
まず、取得情報データテーブルMD100Aにおいて、緯度LTmと緯度LT(m+1)との差(以下、緯度差ともいう)と、経度LGmと経度LG(m+1)との差(以下、経度差ともいう)を算出する。m=1の場合、緯度LT1と緯度LT2との緯度差と、経度LG1と経度LG2との経度差が算出される。ここで、緯度LT1は、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。緯度LT2は、一例として、北緯34度39分59.59秒であるとする。この場合、緯度差は、10.82秒となる。緯度1秒当たりの長さを、一例として、30.8メートルとすると、緯度差の示す距離(以下、緯度差距離ともいう)は、10.82×30.8=333.26メートルとなる。
【0172】
また、経度LG1は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。経度LG2は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。この場合、経度差は、0秒となる。経度1秒当たりの長さを、一例として、25メートルとすると、経度差の示す距離(以下、経度差距離ともいう)は、0×25=0メートルとなる。
【0173】
この場合、緯度LT1および経度LG1の位置と、緯度LT2および経度LG2の位置との距離は、緯度差距離が333.26メートル、経度差距離が、0メートルなので、2点間距離は、333.26メートル(0.33326キロメートル)となる。また、取得情報データテーブルMD100Aより、緯度LT1および経度LG1の位置から、緯度LT2および経度LG2の位置までの移動に要する時間は、5分(0.083時間)である。したがって、移動速度は、0.33326キロメートル÷0.083時間より、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)となる。
【0174】
上記計算を、m=2〜(n−1)の各々の場合について行なう。そして、算出された複数の移動速度のうち、最も値が大きい移動速度を、ユーザ移動速度とする。ここでは、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。なお、ユーザ移動速度の決定方法は、上記方法に限定されることはない。たとえば、算出された複数の移動速度のうち、最も値が大きい移動速度を除いた、上位3つの移動速度の平均を、ユーザ移動速度としてもよい。そして、ステップS280に進む。
【0175】
ステップS280では、地図生成処理SNが行なわれる。地図生成処理SNでは、詳細は後述するが、制御部810が、画像形成装置600の位置を地図の中心として、受信した時間媒体位置データが示す指定時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図の画像を生成する。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分となる。
【0176】
図15は、地図生成処理SNのフローチャートである。図15を参照して、地図生成処理SNでは、まず、ステップS281の処理が行なわれる。
【0177】
ステップS281では、制御部810が、指定時間移動可能距離を算出する。ここで、指定時間移動可能距離は、ステップS273の移動速度算出処理Sにより算出されたユーザ移動速度で移動するユーザが、指定時間で移動可能な距離である。ここで、指定時間は、時間媒体位置データが示す指定時間である。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分(1時間)となる。また、移動速度算出処理Sにより算出されたユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、算出される指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルとなる。そして、ステップS282に進む。
【0178】
ステップS282では、作成対象範囲地図画像が生成される。具体的には、制御部810は、受信した時間媒体位置データが示す位置Pの位置から、北、南、西および東方向にそれぞれ指定時間移動可能距離の位置までの範囲を、地図作成対象範囲として設定する。前述したように、位置Pは、画像形成装置600の位置である。
【0179】
そして、制御部810は、記憶部820に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲の作成対象範囲地図画像を生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部810は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像を生成する。
【0180】
ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、位置Pは、緯度PLT、経度PLGにより特定される位置である。また、指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルであるとする。この場合、生成される作成対象範囲地図画像は、以下の作成対象範囲地図画像SG200Aとなる。そして、ステップS282の処理は終了する。
【0181】
図16は、地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。図16(A)は、一例としての作成対象範囲地図画像SG200Aを示す図である。
【0182】
再び、図15を参照して、ステップS282の処理の後、ステップS283に進む。
ステップS283では、所要時間表示処理Sが行なわれる。所要時間表示処理Sでは、所要時間表示画像が生成される。なお、所要時間表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS283の処理は終了する。ここでは、所要時間表示処理Sにより、以下の所要時間表示画像SG200Bが生成されるとする。
【0183】
再び、図16を参照して、図16(B)は、一例としての所要時間表示画像SG200Bを示す図である。なお、所要時間表示処理Sにより、所要時間表示画像SG200Bを生成するための処理を、図16(B)を参照しながら説明する。
【0184】
所要時間表示処理Sにおいて、まず、制御部810は、生成された作成対象範囲地図画像に、位置Pを中心として、半径が、指定時間移動可能距離の円C1を描く。そして、制御部810は、ユーザが、位置Pから、円C1上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S1を、円C1上に記載する。なお、所要時間S1が記載される位置は、円C1上に限定されない。
【0185】
ここで、作成対象範囲地図画像は、図16(A)の作成対象範囲地図画像SG200Aであるとする。また、指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、所要時間S1は、60分となる。そのため、円C1上に所要時間60(分)が記載される。
【0186】
そして、円C1の内側に、位置Pを中心とする2つの円(円C2、円C3)を、円同士の間隔が等間隔になるように描く。なお、円C1の内側に、描く円の数は、2つに限定されることはなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0187】
そして、制御部810は、ユーザが、位置Pから、円C2上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S2を、円C2上に記載する。また、制御部810は、ユーザが、位置Pから、円C3上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S3を、円C3上に記載する。なお、所要時間S2が記載される位置は、円C2上に限定されない。また、所要時間S3が記載される位置は、円C3上に限定されない。
【0188】
ここで、位置Pから、円C2上の位置までの直線距離は、2.67キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)であるとする。この場合、所要時間S2は、40分となる。そのため、円C2上に所要時間40(分)が記載される。また、位置Pから、円C3上の位置までの直線距離は、1.33キロメートルであるとする。この場合、所要時間S3は、20分となる。そのため、円C3上に所要時間20(分)が記載される。以上の処理により所要時間表示画像SG200Bが生成される。
【0189】
再び、図15を参照して、ステップS283の処理の後、ステップS284に進む。
ステップS284では、移動経路表示処理Sが行なわれる。移動経路表示処理Sでは、移動経路表示画像が生成される。なお、移動経路表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS284の処理は終了する。ここでは、移動経路表示処理Sにより、以下の移動経路表示画像SG200Cが生成されるとする。
【0190】
図17は、地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。図17(A)は、一例としての移動経路表示画像SG200Cを示す図である。なお、移動経路表示処理Sにより、移動経路表示画像SG200Cを生成するための処理を、図17(A)を参照しながら説明する。
【0191】
移動経路表示処理Sにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、経路用取得情報データを特定する。ここで、経路用取得情報データは、当該経路用取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。ここでは、複数の経路用取得情報データが特定されたとする。
【0192】
そして、制御部810は、複数の経路用取得情報データがそれぞれ示す複数の位置情報(緯度、経度)によりそれぞれ特定される複数の位置を線で結んだ経路線を、経路線L1として、所要時間表示画像に描く。経路線L1は、端末装置500を所持したユーザが、画像形成装置600の位置Pまで移動した経路である。ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、所要時間表示画像は、図16(B)の所要時間表示画像SG200Bであるとする。以上の処理により移動経路表示画像SG200Cが生成される。
【0193】
再び、図15を参照して、ステップS284の処理の後、ステップS285に進む。
ステップS285では、滞在建築物表示処理Sが行なわれる。滞在建築物表示処理Sでは、滞在建築物表示画像が生成される。なお、滞在建築物表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS285の処理は終了する。ここでは、滞在建築物表示処理Sにより、以下の滞在建築物表示画像SG200Dが生成されるとする。
【0194】
再び、図17を参照して、図17(B)は、一例としての滞在建築物表示画像SG200Dを示す図である。なお、滞在建築物表示処理Sにより、滞在建築物表示画像SG200Dを生成するための処理を、図17(B)を参照しながら説明する。
【0195】
以下においては、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、対応する建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0196】
滞在建築物表示処理Sにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、滞在判定取得情報データがあるか否かを判定する。ここで、滞在判定取得情報データは、当該滞在判定取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。滞在判定取得情報データがないと判定された場合、この滞在建築物表示処理Sは終了する。
【0197】
滞在判定取得情報データがあると判定された場合、以下の建築物画像表示処理が行なわれる。ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。この場合、取得情報データテーブルMD100Aが複数の滞在判定取得情報データを含むとして、建築物画像表示処理が行なわれるとする。複数の滞在判定取得情報データは、一例として、取得情報データテーブルMD100Aに含まれる番号“1”〜“n”の取得情報データであるとする。
【0198】
建築物画像表示処理では、制御部810は、複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)と、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像にそれぞれ対応する複数の建築物近傍範囲とから、長時間滞在建築物近傍範囲を特定する。ここで、長時間滞在建築物近傍範囲は、複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により、当該長時間滞在建築物近傍範囲内に所定時間(たとえば、30分)以上滞在していると判定された建築物近傍範囲である。以下においては、特定された長時間滞在建築物近傍範囲に対応する建築物画像を、長時間滞在建築物画像ともいう。
【0199】
ここでは、2つの長時間滞在建築物近傍範囲が特定されたとする。2つの長時間滞在建築物近傍範囲は、それぞれ、図17(B)の建築物画像GM1,GM2に対応する範囲であるとする。この場合、建築物画像GM1,GM2は、長時間滞在建築物画像となる。
【0200】
次に、制御部810は、建築物近傍範囲内に滞在していた時間が長い程、当該建築物近傍範囲に対応する長時間滞在建築物画像としての建築物画像を、大きく(強調して)表示する。ここで、建築物近傍範囲内に滞在していた時間を、30分〜59分、60分〜89分、90分以上の3種類の時間に分類する。なお、分類される時間は、上記時間に限定されない。また、建築物近傍範囲内に滞在していた時間の分類される数は、3種類に限定されることなく、2種類または4種類以上であってもよい。
【0201】
ここで、長時間滞在建築物画像としての建築物画像GM1に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、一例として、70分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、50%拡大した建築物画像GM1を、生成された移動経路表示画像に表示させる。ここで、移動経路表示画像は、図17(A)の移動経路表示画像SG200Cであるとする。
【0202】
ここで、長時間滞在建築物画像としての建築物画像GM2に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、一例として、40分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、20%拡大した建築物画像GM2を、生成された移動経路表示画像に表示させる。
【0203】
なお、長時間滞在建築物画像に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、一例として、90分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、80%拡大した建築物画像を、生成された移動経路表示画像に表示させる。
【0204】
すなわち、長時間滞在建築物画像に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、滞在していた時間が長い程、対応する建築物画像は、より大きく強調して表示される。
【0205】
なお、建築物近傍範囲内に、所定時間(たとえば、30分)未満滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、拡大してない建築物画像を、生成された移動経路表示画像に表示させてもよい。以上の処理により滞在建築物表示画像SG200Dが生成される。
【0206】
再び、図15を参照して、ステップS285の処理の後、ステップS286に進む。
ステップS286では、ユーザ情報画像表示処理Sが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理Sでは、ユーザ情報画像表示画像が生成される。なお、ユーザ情報画像表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS286の処理は終了する。ここでは、ユーザ情報画像表示処理Sにより、以下のユーザ情報画像表示画像SG200Eが生成されるとする。
【0207】
図18は、地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。図18(A)は、一例としてのユーザ情報画像表示画像SG200Eを示す図である。なお、ユーザ情報画像表示処理Sにより、ユーザ情報画像表示画像SG200Eを生成するための処理を、図18(A)を参照しながら説明する。
【0208】
ユーザ情報画像表示処理Sにおいて、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」または「電子メール送信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す場合、生成した滞在建築物表示画像に電子メール画像を表示させる。電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための画像である。すなわち、電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0209】
ここで、端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。また、滞在建築物表示画像は、図17(B)の滞在建築物表示画像SG200Dであるとする。また、端末特有情報データテーブルMD200Aに含まれる番号“1”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」であり、かつ、番号“1”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT1、経度TLG1)が、地図作成対象範囲内の位置を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG200D内の位置(緯度TLT1、経度TLG1)に、電子メール画像UM1を表示させる。
【0210】
また、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話着信」または「電話発信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、地図作成対象範囲内の位置を示す場合、生成した滞在建築物表示画像に電話画像を表示させる。電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すための画像(たとえば、携帯電話の外観を示す画像)である。すなわち、電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0211】
ここで、端末特有情報データテーブルは、端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。また、滞在建築物表示画像は、図17(B)の滞在建築物表示画像SG200Dであるとする。また、端末特有情報データテーブルMD200Aに含まれる番号“4”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話発信」であり、かつ、番号“4”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT4、経度TLG4)が、地図作成対象範囲内の位置を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG200D内の位置(緯度TLT4、経度TLG4)に、電話画像UM3を表示させる。
【0212】
そして、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、身体画像表示対象取得情報データがある場合、生成した滞在建築物表示画像内に身体画像を表示させる。身体画像は、一例として、脈拍が、所定回数以上であることを示すための画像である。すなわち、身体画像は、脈拍が、所定回数以上であることを示すユーザ固有の情報に基づく画像である。ここで、身体画像表示対象取得情報データは、当該身体画像表示対象取得情報データが示す脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上であり、かつ、当該身体画像表示対象取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。
【0213】
なお、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザの身体情報である。また、ユーザの身体情報は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。したがって、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。
【0214】
ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、取得情報データテーブルMD100Aに含まれる番号“p”の取得情報データが示す脈拍回数が“122”であり、かつ、番号“p”の取得情報データが示す位置(緯度LTp、経度LGp)が、地図作成対象範囲内の位置を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG200D内の位置(緯度LTp、経度LGp)に、身体画像UM2を表示させる。この場合、番号“p”の取得情報データは、身体画像表示対象取得情報データである。以上の処理によりユーザ情報画像表示画像SG200Eが生成される。
【0215】
再び、図15を参照して、ステップS286の処理の後、ステップS287に進む。
ステップS287では、過去滞在建築物表示処理Sが行なわれる。過去滞在建築物表示処理Sでは、地図画像が生成される。なお、過去滞在建築物表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS287の処理は終了する。ここでは、過去滞在建築物表示処理Sにより、以下の地図画像SG200Fが生成されるとする。
【0216】
再び、図18を参照して、図18(B)は、一例としての地図画像SG200Fを示す図である。なお、過去滞在建築物表示処理Sにより、地図画像SG200Fを生成するための処理を、図18(B)を参照しながら説明する。
【0217】
ここで、装置ID“11MA”の端末装置500が、図11のステップS211〜S213の処理を複数回行なったとする。また、画像形成装置600が、図11のステップS241,S242の処理を複数回行なったとする。また、サービスサーバ800が、ステップS271,S272の処理を複数回行なったとする。これにより、記憶部820には、装置ID“11MA” に対応づけて、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルの各々が、複数記憶されているとする。
【0218】
過去滞在建築物表示処理Sでは、制御部810は、受信した最新の時間媒体位置データに示される装置IDに対応づけられて、記憶部820に記憶されている、受信した最新の取得情報データテーブルを除いた複数の取得情報データテーブルにおいて、過去滞在取得情報データテーブルがあるか否かを判定する。
【0219】
ここで、過去滞在取得情報データテーブルは、当該過去滞在取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データの2つ以上が滞在判定取得情報データである取得情報データテーブルである。滞在判定取得情報データは、前述したように、当該滞在判定取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。以下においては、過去滞在取得情報データテーブルに含まれる滞在判定取得情報データを、過去滞在判定取得情報データともいう。
【0220】
過去滞在取得情報データテーブルがないと判定された場合、過去滞在建築物表示処理Sは終了し、地図生成処理SNは終了し、図11の地図生成処理Sに戻り、後述するステップS291に進む。
【0221】
一方、過去滞在取得情報データテーブルがあると判定された場合、後述する過去滞在建築物画像表示処理が行なわれる。ここで、受信した最新の時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、装置IDは、“11MA”となる。
【0222】
この場合、制御部810は、時間媒体位置データTD400に示される装置ID“11MA”に対応づけられて、記憶部820に記憶されている、受信した最新の取得情報データテーブルを除いた複数の取得情報データテーブルのうち、過去滞在取得情報データテーブルがあるか否かを判定する。ここでは、複数の過去滞在判定取得情報データを含む過去滞在取得情報データテーブルがあるとして、過去滞在建築物画像表示処理が行なわれるとする。
【0223】
過去滞在建築物画像表示処理では、制御部810は、複数の過去滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)と、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像にそれぞれ対応する複数の建築物近傍範囲とから、長時間過去滞在建築物近傍範囲を特定する。ここで、長時間過去滞在建築物近傍範囲は、複数の過去滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により、当該長時間過去滞在建築物近傍範囲内に所定時間(たとえば、30分)以上滞在していると判定された建築物近傍範囲である。以下においては、特定された長時間過去滞在建築物近傍範囲に対応する建築物画像を、長時間過去滞在建築物画像ともいう。
【0224】
ここでは、1つの長時間過去滞在建築物近傍範囲が特定されたとする。1つの長時間過去滞在建築物近傍範囲は、図18(B)の建築物画像GM3に対応する範囲であるとする。この場合、建築物画像GM3は、長時間過去滞在建築物画像となる。
【0225】
次に、制御部810は、長時間過去建築物近傍範囲内に滞在していた時間が長い程、当該長時間過去建築物近傍範囲に対応する長時間過去滞在建築物画像としての建築物画像を、大きく(強調して)表示する。すなわち、ステップS285の滞在建築物表示処理Sと同様な処理が行なわれる。
【0226】
ここで、長時間過去建築物近傍範囲内に滞在していた時間を、30分〜59分、60分〜89分、90分以上の3種類の時間に分類する。なお、分類される時間は、上記時間に限定されない。また、長時間過去建築物近傍範囲内に滞在していた時間の分類される数は、3種類に限定されることなく、2種類または4種類以上であってもよい。
【0227】
ここで、長時間過去滞在建築物画像としての建築物画像GM3に対応する長時間過去滞在建築物近傍範囲内に、一例として、100分滞在していたことが、前述の複数の過去滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、長時間過去滞在建築物画像としての80%拡大した建築物画像GM3を、生成されたユーザ情報画像表示画像に表示させる。ここで、ユーザ情報画像表示画像は、図18(A)のユーザ情報画像表示画像SG200Eであるとする。以上の処理により地図画像SG200Fが生成される。以上により、サービスサーバ800は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。
【0228】
そして、この過去滞在建築物表示処理Sは終了し、地図生成処理SNは終了し、図11の地図生成処理Sに戻り、ステップS291に進む。
【0229】
過去滞在建築物表示処理Sにより、過去に長時間(たとえば、30分)以上滞在していた長時間過去滞在建築物近傍範囲内に対応する長時間過去滞在建築物画像を、表示することができる。すなわち、過去に長時間(たとえば、30分)以上滞在していた建築物を容易に認識することが可能となる。
【0230】
再び、図11を参照して、ステップS291では、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部810が、受信した時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS291において、YESならば、ステップS292に進む。一方、ステップS291において、NOならば、後述するステップS293に進む。ここでは、受信した時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとして、ステップS292に進む。
【0231】
ステップS292では、地図データ生成送信処理PSが行なわれる。地図データ生成送信処理PSでは、制御部810が、図15の地図生成処理SNにより生成した地図画像を、受信した時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データは、時間媒体位置データTD400であり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0232】
この場合、制御部810は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0233】
そして、制御部810は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS292の処理は終了する。
【0234】
地図生成処理Pでは、ステップS242の処理の後、ステップS243に進む。
ステップS243では、制御部610が、地図データPDを受信したか否かを判定する。ステップS243において、YESならば、ステップS244に進む。一方、ステップS243において、NOならば、再度、ステップS243の処理が行なわれる。ここでは、地図データPDを受信したとして、ステップS244に進む。
【0235】
ステップS244では、印刷処理Pが行なわれる。印刷処理Pでは、制御部610が、受信した地図データPDを、印刷部690へ送信する。そして、この印刷処理Pは終了する。
【0236】
印刷部690は、受信した地図データPDに基づく画像を、指定されたサイズの紙(A4の紙)に印刷する。すなわち、印刷部690は、受信した地図データPDに基づく画像を、紙等の記録媒体に形成する。そして、画像が印刷された紙は、画像形成装置600の外部へ排出される。
【0237】
ここで、地図データPDは、地図画像SG200FをA4の紙に印刷するためのデータであるとする。この場合、印刷処理Pにより、図18(B)の地図画像SG200Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。すなわち、紙は、地図データPDを出力させるための媒体である。
【0238】
地図生成処理Sでは、ステップS292の処理の後、ステップS293に進む。また、ステップS291において、NOならば、ステップS293に進む。
【0239】
ステップS293では、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部810が、受信した時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS293において、YESならば、ステップS294に進む。一方、ステップS293において、NOならば、後述するステップS298に進む。
【0240】
ここでは、受信した時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS294に進む。なお、ステップS292の処理の後、ステップS293において、YESと判定される場合は、時間媒体位置データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0241】
ステップS294では、地図データ生成送信処理MSが行なわれる。地図データ生成送信処理MSでは、制御部810が、図15の地図生成処理SNにより生成した地図画像を、受信した時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0242】
この場合、制御部810は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。
【0243】
そして、制御部810は、生成した地図データMDを、端末装置500へ送信する。そして、ステップS294の処理は終了し、再度、ステップS271の処理が行なわれる。
【0244】
地図生成処理Mでは、ステップS213の処理の後、ステップS214に進む。
ステップS214では、制御部510が、地図データMDを受信したか否かを判定する。ステップS214において、YESならば、ステップS215に進む。一方、ステップS214において、NOならば、後述するステップS218に進む。ここでは、地図データMDを受信したとして、ステップS215に進む。
【0245】
ステップS215では、地図表示処理Mが行なわれる。地図表示処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像を表示する。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。すなわち、表示部530の表示面は、地図データMDを出力させるための媒体である。そして、この地図生成処理Mは終了する。
【0246】
地図生成処理Sでは、ステップS293において、NOならば、ステップS298に進む。
【0247】
ステップS298では、エラーデータ送信処理Sが行なわれる。エラーデータ送信処理Sでは、制御部810が、エラーデータを、端末装置500へ送信する。エラーデータは、たとえば、出力媒体が指定されてない旨のメッセージを表示するためのデータである。そして、再度、ステップS271の処理が行なわれる。
【0248】
地図生成処理Mでは、ステップS214において、NOならば、ステップS218に進む。
【0249】
ステップS218では、制御部510が、エラーデータを受信したか否かを判定する。ステップS218において、YESならば、ステップS219に進む。一方、ステップS218において、NOならば、再度、ステップS214の処理が行なわれる。ここでは、エラーデータを受信したとして、ステップS219に進む。
【0250】
ステップS219では、エラー処理Mが行なわれる。エラー処理Mでは、制御部510が、エラーデータに基づいて、たとえば、出力媒体が指定されてない旨のメッセージを表示部530に表示させる。そして、この地図生成処理Mは終了する。
【0251】
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザの移動に伴い、ユーザに所持された端末装置500が移動する状態において、所定時間(たとえば、5分)毎に、端末装置500の位置および時刻の情報が取得され、端末装置500に記憶される。
【0252】
また、所定時間毎に、時刻が取得され、かつ、ユーザの体に取り付けられている身体情報取得装置400から、ユーザの身体情報(たとえば、1分間あたりの脈拍回数)が取得される。そして、当該身体情報、当該身体情報が取得された位置の情報が取得され、端末装置500に記憶される。これにより、端末装置500の記憶部520には、たとえば、図9の取得情報データテーブルMD100Aが記憶される。
【0253】
また、端末装置500は、電子メールの送信または受信の処理、電話の発信または着信の処理等の端末特有処理が行なわれた時刻および位置の情報も記憶する。これにより、端末装置500の記憶部520には、たとえば、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aが記憶される。
【0254】
そして、取得情報データテーブルMD100Aを使用して、ユーザに所持された端末装置500の移動速度(ユーザ移動速度)が算出される。また、端末装置500において、指定された時間で、算出されたユーザ移動速度により移動可能な指定時間移動可能距離が算出される。
【0255】
また、画像形成装置600の位置Pから、北、南、西および東方向にそれぞれ指定時間移動可能距離の位置までの範囲が、地図作成対象範囲として設定される。また、地図作成対象範囲の地図の画像が、図15の地図生成処理SNにより生成される。地図作成対象範囲の地図の画像は、指定された指定時間内で、ユーザがユーザ移動速度で移動可能なおおよその範囲の地図の画像である。
【0256】
図15の地図生成処理SNにより生成される地図の画像(たとえば、図18(B)の地図画像SG200F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図生成処理SNにより生成される地図の画像(たとえば、地図画像SG200F)は、端末装置500の表示部530の表示面に表示される。
【0257】
生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0258】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pまでの経路(経路線L1)が表示される。これにより、位置Pまでの経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0259】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0260】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0261】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザの身体情報としての、脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM2)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、122)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0262】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、過去に所定時間以上滞在していた建築物の画像(建築物画像)が、当該建築物に滞在していた時間が長い程、大きく(強調して)表示される。これにより、過去に滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0263】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0264】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0265】
また、本実施の形態では、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0266】
また、本実施の形態では、図12の時間・出力媒体指定画像MG100の時間入力枠IW110に入力する数字を、たとえば、1440(1日の分数)とすることで、1日に、ユーザ移動速度により移動可能なおおよその範囲の地図を取得することもできる。
【0267】
<第1の実施の形態の変形例>
(地図の生成の他の例)
なお、図11の地図生成処理において、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブル等は、画像形成装置600を介さず、直接、サービスサーバ800へ送信されてもよい。
【0268】
次に、地図生成処理において、端末装置500が、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブル等を、画像形成装置600を介さず、直接、サービスサーバ800へ送信する処理(以下、地図生成処理Nともいう)について説明する。以下においては、地図生成処理Nにおいて、端末装置500で行なわれる処理、画像形成装置600で行なわれる処理およびサービスサーバ800で行なわれる処理を、それぞれ、地図生成処理MN、地図生成処理PN、地図生成処理SNNともいう。
【0269】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図9の取得情報データテーブルMD100Aと、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aとが記憶されているとする。なお、第1の実施の形態と同様、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にあるとする。
【0270】
また、画像形成装置600の位置を示す緯度および経度は、それぞれ、PLTおよびでPLGあるとする。
【0271】
また、端末装置500は、地図生成処理MNが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600の位置P(PLT,PLG)と、画像形成装置600に割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスとを取得し、記憶部520に記憶させるとする。ここで、画像形成装置600のIPアドレスは、一例として、“111.222.333.PPP”であるとする。
【0272】
図19は、地図生成処理MN、地図生成処理PNおよび地図生成処理SNNのフローチャートを示す図である。地図生成処理MN、地図生成処理PNおよび地図生成処理SNNの各々において、図11の地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理と異なる処理を主に説明する。
【0273】
図19を参照して、地図生成処理MNでは、第1の実施の形態と同様、ステップS211,S212の処理が行なわれた後、ステップS213Nが行なわれる。
【0274】
ステップS213Nでは、制御部510が、地図要求指示データMNを、サービスサーバ800へ送信する。地図要求指示データMNは、地図データを要求するための指示のデータである。また、地図要求指示データMNには、時間媒体位置データと、取得情報データテーブルと、端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0275】
ここで、時間媒体位置データは、以下の時間媒体位置データMD300Nであるとする。また、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。そして、ステップS213Nの処理は終了する。
【0276】
図20は、一例としての時間媒体位置データMD300Nを示す図である。図20を参照して、時間媒体位置データMD300Nは、図14の時間媒体位置データTD400と比較して、さらに、項目「画像形成装置IPアドレス」が追加されている点が異なる。それ以外は、時間媒体位置データTD400と同様なので詳細な説明は繰り返さない。「画像形成装置IPアドレス」は、記憶部520に記憶されている、画像形成装置600のIPアドレスである。
【0277】
再び、図19を参照して、地図生成処理SNNでは、まず、ステップS271Nの処理が行なわれる。
【0278】
ステップS271Nでは、制御部810が、地図要求指示データMNを受信したか否かを判定する。ステップS271Nにおいて、YESならば、ステップS272Nに進む。一方、ステップS271Nにおいて、NOならば、再度、ステップS271Nの処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データMNを受信したとして、ステップS272Nに進む。なお、地図要求指示データMNを受信したということは、地図要求指示データMNに含まれる、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを受信したということでもある。
【0279】
ステップS272Nでは、データ記憶処理SNが行なわれる。データ記憶処理SNでは、制御部810が、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、当該時間媒体位置データに示される装置IDに対応づけて、記憶部820に記憶させる。
【0280】
ここで、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図20の時間媒体位置データMD300N、図9の取得情報データテーブルMD100Aおよび図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。この場合、記憶部820には、時間媒体位置データMD300Nに示される装置ID“11MA”に対応づけて、時間媒体位置データMD300N、取得情報データテーブルMD100Aおよび端末特有情報データテーブルMD200Aが記憶される。そして、ステップS273に進む。
【0281】
ステップS273では、第1の実施の形態で説明したのと同様に、移動速度算出処理Sが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0282】
ステップS280では、第1の実施の形態で説明したのと同様に、図15の地図生成処理SNが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0283】
ステップS291では、第1の実施の形態で説明したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0284】
ステップS292では、第1の実施の形態で説明したのと同様に、地図データ生成送信処理PSが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。なお、地図データPDは、受信した時間媒体位置データMD300Nに示される画像形成装置IPアドレスにより特定される画像形成装置600へ送信される。
【0285】
なお、地図生成処理PのステップS243、S244、地図生成処理Sで行なわれるステップS293、ステップS294,S298、地図生成処理Mで行なわれるステップS214、S215、S218、S218は、第1の実施の形態で説明したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0286】
以上説明したように、本実施の形態では、端末装置500が、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、画像形成装置600を介さず、直接、サービスサーバ800へ送信しても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0287】
すなわち、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0288】
<第2の実施の形態>
本実施の形態における地図生成システムは、第1の実施の形態における地図生成システム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。身体情報取得装置400と、端末装置500と、画像形成装置600およびサービスサーバ800の各々の構成は、第1の実施の形態において説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0289】
(地図の生成)
次に、指定した期間における端末装置の位置を含む地図を生成するための処理(以下、地図生成処理Aともいう)について説明する。以下においては、地図生成処理Aにおいて、端末装置500で行なわれる処理、画像形成装置600で行なわれる処理およびサービスサーバ800で行なわれる処理を、それぞれ、地図生成処理MA、地図生成処理PA、地図生成処理SAともいう。
【0290】
ここで、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0291】
また、サービスサーバ800の記憶部820には、第1の実施の形態と同様に、複数種類の縮尺の地図のデータと、複数種類の建築物画像とが記憶されている。また、第1の実施の形態と同様に、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度とが対応づけられている。
【0292】
また、端末装置500は、地図生成処理MAが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600に割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、記憶部520に記憶させるとする。ここで、画像形成装置600のIPアドレスは、一例として、“111.222.333.PPP”であるとする。
【0293】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図6の情報取得処理が複数回行なわれることにより、複数の取得情報データテーブルと、複数の端末特有情報データテーブルとが記憶されるとする。ここで、図6の情報取得処理は、一例として、9回行なわれたとする。この場合、記憶部520には、9個の取得情報データテーブルと、9個の端末特有情報データテーブルとが記憶されているとする。9個の取得情報データテーブルのうちの1つは、以下の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、9個の端末特有情報データテーブルのうちの1つは、以下の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。
【0294】
図21は、一例としての取得情報データテーブルMD100Bを示す図である。図21を参照して、取得情報データテーブルMD100Bは、図9の取得情報データテーブルMD100Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。取得情報データテーブルMD100Bは、n(自然数)個の取得情報データを含む。
【0295】
図22は、一例としての端末特有情報データテーブルMD200Bを示す図である。図22を参照して、端末特有情報データテーブルMD200Bは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0296】
図23は、地図生成処理MA、地図生成処理PAおよび地図生成処理SAのフローチャートである。地図生成処理MA、地図生成処理PAおよび地図生成処理SAの各々において、図11の地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理と異なる処理を主に説明する。
【0297】
図23を参照して、地図生成処理MAでは、まず、ステップS210Aが行なわれる。
ステップS210Aでは、日付・期間指定処理MAが行なわれる。日付・期間指定処理MAでは、制御部510が、VDP532を利用して、記憶部520に記憶されている複数の取得情報データテーブルに基づいて、日付指定画像を生成し、生成した日付指定画像を、表示部530に表示させる。ここで、記憶部520には、9個の取得情報データテーブルが記憶されているとする。この場合、生成され、表示部530に表示される日付指定画像は、以下の日付指定画像MG300であるとする。
【0298】
図24は、一例としての日付指定画像MG300を示す図である。図24を参照して、日付指定画像MG300には、日付指定用画像MG310が配置される。日付指定用画像MG310は、記憶部520に記憶されている9個の取得情報データテーブルの各々が示す日付が表示される。日付指定用画像MG310において、「番号」とは、日付を指定するための番号である。
【0299】
表示部530に日付指定画像MG300が表示された状態で、制御部510が、日付指定操作Mがあったと判定すると、以下の期間指定画像表示処理が行なわれる。ここで、日付指定操作Mは、日付指定用画像MG310に示される日付を指定するための番号を入力するためのインターフェース操作Mである。ここでは、日付指定画像MG300が表示された状態で、番号“2”を入力するための日付指定操作Mがあったとする。この場合、期間指定画像表示処理が行なわれる。
【0300】
期間指定画像表示処理では、制御部510が、VDP532を利用して、日付指定操作Mにより入力された番号に対応づけられた日付を示す取得情報データテーブルに基づいて、期間指定画像を生成し、生成した期間指定画像を、表示部530に表示させる。ここで、日付指定操作Mにより入力された番号は、“2”であるとする。この場合、日付指定操作Mにより、2007年8月22日の日付が指定されたことになる。この場合、2007年8月22日の日付を示す図21の取得情報データテーブルMD100Bに基づいて、以下の期間指定画像MG400が生成され、表示部530に表示されるとする。
【0301】
図25は、一例としての期間指定画像MG400を示す図である。図25を参照して、期間指定画像MG400には、期間指定用画像MG410が配置される。期間指定用画像MG410は、取得情報データテーブルMD100Bに含まれるn(自然数)個の取得情報データの各々が示す時刻が表示される。
【0302】
表示部530に期間指定画像MG400が表示された状態で、制御部510が、期間指定操作Mがあったと判定すると、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAは終了する。ここで、期間指定操作Mは、期間指定用画像MG410に表示される2つの時刻を指定するためのインターフェース操作Mである。すなわち、期間指定操作Mは、指定された2つの時刻により特定される期間を指定するための操作である。ここでは、一例として、番号“1”の時刻12時00分と、番号“r”の時刻17時00分とを指定するための期間指定操作Mがあったとして、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAは終了する。この場合、期間指定操作Mにより、12時00分〜17時00分までの期間が指定されたことになる。
【0303】
再び、図23を参照して、ステップS210Aの処理の後、ステップS211Aに進む。
【0304】
ステップS211Aでは、出力媒体指定処理MAが行なわれる。出力媒体指定処理MAでは、制御部510が、VDP532を利用して、出力媒体指定画像を生成し、生成した出力媒体指定画像を、表示部530に表示させる。前述の日付指定操作Mにより、2007年8月22日の日付が指定され、かつ、期間指定操作Mにより、12時00分〜17時00分までの期間が指定された場合、生成される出力媒体指定画像は、以下の出力媒体指定画像MG100Aとなる。出力媒体指定画像MG100Aは、表示部530に表示される。そして、ステップS211Aの処理は終了する。
【0305】
図26は、一例としての出力媒体指定画像MG100Aを示す図である。図26を参照して、出力媒体指定画像MG100Aは、図12の時間・出力媒体指定画像MG100と比較して、時間入力枠IW110がない点と、ボタン画像MBG180の代わりにボタン画像MBG180Aが配置される点とが異なる。それ以外は時間・出力媒体指定画像MG100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0306】
出力媒体指定画像MG100Aにおいて、指定日付とは、日付・期間指定処理MAにおいて、日付指定操作Mにより指定された日付(2007年8月22日)である。指定期間とは、日付・期間指定処理MAにおいて、期間指定操作Mにより指定された期間(12時00分〜17時00分)である。
【0307】
ボタン画像MBG180Aは、押下処理されることにより、出力媒体指定画像MG100Aに示される指定日付の指定期間内に、移動した範囲の地図を、指定した出力媒体に出力させるためのボタン画像である。
【0308】
再び、図23を参照して、ステップS211Aの処理の後、ステップS212Aに進む。
【0309】
ステップS212Aでは、制御部510が、地図取得操作MAがあるか否かを判定する。地図取得操作MAは、図26のボタン画像MBG180Aを押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS212Aにおいて、YESならば、ステップS212Bに進む。一方、ステップS212Aにおいて、NOならば、再度、ステップS212Aの処理が行なわれる。ここでは、地図取得操作MAがあったとして、ステップS212Bに進む。地図取得操作MAがあったとき、チェックマークは、図26の出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作MAがあったとき、図26の出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0310】
ステップS212Bでは、位置情報取得処理MAが行なわれる。位置情報取得処理MAでは、図6のステップS114の位置情報取得処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、現時点の端末装置500の位置を示すGPS位置情報が取得される。取得されたGPS位置情報は、一例として、緯度LTs、経度LGsであるとする。緯度LTsは、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。経度LGsは、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS213Aに進む。
【0311】
ステップS213Aでは、制御部510が、地図要求指示データMAを、サービスサーバ800へ送信する。地図要求指示データMAは、地図データを要求するための指示のデータである。また、地図要求指示データMAには、指定情報データと、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付を示す取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0312】
ここで、指定情報データは、以下の指定情報データMD300Aであるとする。また、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付は、2007年8月22日であるとする。この場合、地図要求指示データMAに含まれる取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図21の取得情報データテーブルMD100Bおよび図22の端末特有情報データテーブルMD200Bとなる。そして、ステップS213Aの処理は終了する。
【0313】
図27は、一例としての指定情報データMD300Aを示す図である。図27を参照して、指定情報データMD300Aに示される「装置ID」、「出力媒体」および「出力サイズ」の項目は、図13の時間媒体データMD300に示される「装置ID」、「出力媒体」および「出力サイズ」の項目と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0314】
「指定日付」は、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて、日付指定操作Mにより指定された日付である。「指定期間」は、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて、期間指定操作Mにより指定された期間である。「現在位置」は、ステップS212Bの位置情報取得処理MAにより取得された位置(緯度LTs、経度LGs)である。すなわち、「現在位置」は、現時点の端末装置500の位置である。「画像形成装置IPアドレス」は、記憶部520に記憶されている、画像形成装置600のIPアドレスである。
【0315】
再び、図23を参照して、地図生成処理SAでは、まず、ステップS271Aの処理が行なわれる。
【0316】
ステップS271Aでは、制御部810が、地図要求指示データMAを受信したか否かを判定する。ステップS271Aにおいて、YESならば、ステップS272Aに進む。一方、ステップS271Aにおいて、NOならば、再度、ステップS271Aの処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データMAを受信したとして、ステップS272Aに進む。なお、地図要求指示データMAを受信したということは、地図要求指示データMAに含まれる、指定情報データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを受信したということでもある。
【0317】
ステップS272Aでは、データ記憶処理SAが行なわれる。データ記憶処理SAでは、制御部810が、受信した指定情報データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、当該指定情報データに示される装置IDに対応づけて、記憶部820に記憶させる。
【0318】
ここで、受信した指定情報データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図27の指定情報データMD300A、図21の取得情報データテーブルMD100Bおよび図22の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。この場合、記憶部820には、指定情報データMD300Aに示される装置ID“11MA”に対応づけて、指定情報データMD300A、取得情報データテーブルMD100Bおよび端末特有情報データテーブルMD200Bが記憶される。そして、ステップS273Aに進む。
【0319】
ステップS273Aでは、移動速度算出処理SAが行なわれる。移動速度算出処理SAでは、制御部810が、受信した取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。なお、ユーザ移動速度の算出方法は、図11のステップS273で説明した方法と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により算出されたユーザ移動速度は、一例として、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。そして、ステップS280Aに進む。
【0320】
ステップS280Aでは、地図生成処理SNAが行なわれる。地図生成処理SNAでは、詳細は後述するが、制御部810が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内に、移動した範囲の地図を生成する。ここで、受信した指定情報データは、指定情報データMD300Aであるとする。
【0321】
図28は、地図生成処理SNAのフローチャートである。図28を参照して、地図生成処理SNAでは、まず、ステップS282Aの処理が行なわれる。
【0322】
ステップS282Aでは、作成対象範囲地図画像Aが生成される。具体的には、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、地図作成用取得情報データAを特定する。ここで、地図作成用取得情報データAは、当該地図作成用取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。
【0323】
ここで、受信した取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、指定情報データMD300Aが示す指定日付は、2007年8月22日であり、指定情報データMD300Aが示す指定期間は、12時00分〜17時00分である。この場合、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“1”〜“r”の取得情報データが、地図作成用取得情報データAに特定される。
【0324】
そして、制御部810は、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む正方形の範囲を、地図作成対象範囲Aとして設定する。なお、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む図形は、正方形に限定されることなく、長方形や、その他の図形であってもよい。
【0325】
そして、制御部810は、記憶部820に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲Aの作成対象範囲地図画像Aを生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部810は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲A内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像Aを生成する。そして、制御部810は、地図作成対象範囲Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。すなわち、制御部810は、生成した作成対象範囲地図画像Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。以上により、生成された作成対象範囲地図画像Aは、以下の作成対象範囲地図画像SG500Aであるとする。
【0326】
図29は、地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。図29(A)は、一例としての作成対象範囲地図画像SG500Aを示す図である。
【0327】
再び、図28を参照して、ステップS282Aの処理の後、ステップS283Aに進む。
【0328】
ステップS283Aでは、所要時間表示処理SAが行なわれる。所要時間表示処理SAでは、所要時間表示画像Aが生成される。なお、所要時間表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS283Aの処理は終了する。ここでは、所要時間表示処理SAにより、以下の所要時間表示画像SG500Bが生成されるとする。
【0329】
再び、図29を参照して、図29(B)は、一例としての所要時間表示画像SG500Bを示す図である。なお、所要時間表示処理SAにより、所要時間表示画像SG500Bを生成するための処理を、図29(B)を参照しながら説明する。
【0330】
所要時間表示処理SAにおいて、まず、制御部810は、生成された作成対象範囲地図画像Aに、中心位置CPを中心として、半径が、距離SRの円C1を描く。距離SRは、中心位置CPから、地図作成対象範囲A内で、北、南、西および東方向のうち、最も短い距離とする。なお、距離SRは、上記距離に限定されない。
【0331】
そして、制御部810は、ユーザが、中心位置CPから、円C1上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S1を、円C1上に記載する。なお、所要時間S1が記載される位置は、円C1上に限定されない。
【0332】
ここで、作成対象範囲地図画像Aは、図29(A)の作成対象範囲地図画像SG500Aであるとする。また、距離SRは、一例として、4.0キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、所要時間S1は、60分となる。そのため、円C1上に所要時間60(分)が記載される。
【0333】
そして、円C1の内側に、中心位置CPを中心とする2つの円(円C2、円C3)を、円同士の間隔が等間隔になるように描く。なお、円C1の内側に、描く円の数は、2つに限定されることはなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0334】
そして、制御部810は、ユーザが、中心位置CPから、円C2上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S2を、円C2上に記載する。また、制御部810は、ユーザが、中心位置CPから、円C3上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S3を、円C3上に記載する。なお、所要時間S2が記載される位置は、円C2上に限定されない。また、所要時間S3が記載される位置は、円C3上に限定されない。
【0335】
ここで、中心位置CPから、円C2上の位置までの直線距離は、2.67キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)であるとする。この場合、所要時間S2は、40分となる。そのため、円C2上に所要時間40(分)が記載される。また、中心位置CPから、円C3上の位置までの直線距離は、1.33キロメートルであるとする。この場合、所要時間S3は、20分となる。そのため、円C3上に所要時間20(分)が記載される。以上の処理により所要時間表示画像SG500Bが生成される。
【0336】
再び、図28を参照して、ステップS283Aの処理の後、ステップS284Aに進む。
【0337】
ステップS284Aでは、移動経路表示処理SAが行なわれる。移動経路表示処理SAでは、移動経路表示画像Aが生成される。なお、移動経路表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS284Aの処理は終了する。ここでは、移動経路表示処理SAにより、以下の移動経路表示画像SG500Cが生成されるとする。
【0338】
図30は、地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。図30(A)は、一例としての移動経路表示画像SG500Cを示す図である。なお、移動経路表示処理SAにより、移動経路表示画像SG500Cを生成するための処理を、図30(A)を参照しながら説明する。
【0339】
移動経路表示処理SAにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、経路用取得情報データAを特定する。ここで、経路用取得情報データAは、当該経路用取得情報データAが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す取得情報データであり、かつ、当該経路用取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。ここでは、複数の経路用取得情報データAが特定されたとする。
【0340】
そして、制御部810は、複数の経路用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置情報(緯度、経度)によりそれぞれ特定される複数の位置を線で結んだ経路線を、経路線L11として、所要時間表示画像Aに描く。経路線L11は、受信した指定情報データに示される指定日付の指定期間において、端末装置500を所持したユーザが、移動した経路である。ここで、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、経路線L11は、2007年8月22日の12時00分〜17時00分において、端末装置500を所持したユーザが、移動した経路となる。
【0341】
また、取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、所要時間表示画像Aは、図29(B)の所要時間表示画像SG500Bであるとする。以上の処理により移動経路表示画像SG500Cが生成される。
【0342】
再び、図28を参照して、ステップS284Aの処理の後、ステップS285Aに進む。
【0343】
ステップS285Aでは、滞在建築物表示処理SAが行なわれる。滞在建築物表示処理SAでは、滞在建築物表示画像Aが生成される。なお、滞在建築物表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS285Aの処理は終了する。ここでは、滞在建築物表示処理SAにより、以下の滞在建築物表示画像SG500Dが生成されるとする。
【0344】
再び、図30を参照して、図30(B)は、一例としての滞在建築物表示画像SG500Dを示す図である。なお、滞在建築物表示処理SAにより、滞在建築物表示画像SG500Dを生成するための処理を、図30(B)を参照しながら説明する。
【0345】
第1の実施の形態と同様、以下においては、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、当該建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0346】
滞在建築物表示処理SAにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、滞在判定取得情報データAがあるか否かを判定する。ここで、滞在判定取得情報データAは、当該滞在判定取得情報データAが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す取得情報データであり、かつ、当該滞在判定取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。滞在判定取得情報データAがないと判定された場合、この滞在建築物表示処理SAは終了する。
【0347】
滞在判定取得情報データAがあると判定された場合、以下の建築物画像表示処理Aが行なわれる。ここで、受信した取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。ここで、指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、取得情報データテーブルMD100Bが複数の滞在判定取得情報データAを含むとして、建築物画像表示処理Aが行なわれるとする。この場合、複数の滞在判定取得情報データAは、一例として、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“1”〜“r”の取得情報データであるとする。
【0348】
建築物画像表示処理Aでは、制御部810は、複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)と、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像にそれぞれ対応する複数の建築物近傍範囲とから、長時間滞在建築物近傍範囲Aを特定する。ここで、長時間滞在建築物近傍範囲Aは、複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により、当該長時間滞在建築物近傍範囲A内に所定時間(たとえば、30分)以上滞在していると判定された建築物近傍範囲である。以下においては、特定された長時間滞在建築物近傍範囲Aに対応する建築物画像を、長時間滞在建築物画像Aともいう。
【0349】
ここでは、3つの長時間滞在建築物近傍範囲Aが特定されたとする。3つの長時間滞在建築物近傍範囲Aは、それぞれ、図30(B)の建築物画像GM11,GM12,GM13に対応する範囲であるとする。この場合、建築物画像GM11,GM12,GM13は、長時間滞在建築物画像Aとなる。
【0350】
次に、制御部810は、建築物近傍範囲内に滞在していた時間が長い程、当該建築物近傍範囲に対応する長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像を、大きく(強調して)表示する。ここで、建築物近傍範囲内に滞在していた時間を、30分〜59分、60分〜89分、90分以上の3種類の時間に分類する。なお、分類される時間は、上記時間に限定されない。また、建築物近傍範囲内に滞在していた時間の分類される数は、3種類に限定されることなく、2種類または4種類以上であってもよい。
【0351】
ここで、長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像GM11に対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、一例として、70分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、50%拡大した建築物画像GM11を、生成された移動経路表示画像Aに表示させる。ここで、移動経路表示画像Aは、図30(A)の移動経路表示画像SG500Cであるとする。
【0352】
ここで、長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像GM12に対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、一例として、40分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、20%拡大した建築物画像GM12を、生成された移動経路表示画像Aに表示させる。
【0353】
ここで、長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像GM13に対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、一例として、100分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、80%拡大した建築物画像GM13を、生成された移動経路表示画像Aに表示させる。
【0354】
すなわち、長時間滞在建築物画像Aに対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、滞在していた時間が長い程、対応する建築物画像は、より大きく強調して表示される。
【0355】
なお、建築物近傍範囲内に、所定時間(たとえば、30分)未満滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、拡大してない建築物画像を、生成された移動経路表示画像Aに表示させてもよい。以上の処理により図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dが生成される。
【0356】
再び、図28を参照して、ステップS285Aの処理の後、ステップS286Aに進む。
【0357】
ステップS286Aでは、ユーザ情報画像表示処理SAが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理SAでは、ユーザ情報画像表示画像Aが生成される。なお、ユーザ情報画像表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS286Aの処理は終了する。ここでは、ユーザ情報画像表示処理SAにより、以下のユーザ情報画像表示画像SG500Eが生成されるとする。
【0358】
図31は、地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。図31(A)は、一例としてのユーザ情報画像表示画像SG500Eを示す図である。なお、ユーザ情報画像表示処理SAにより、ユーザ情報画像表示画像SG500Eを生成するための処理を、図31(A)を参照しながら説明する。
【0359】
ユーザ情報画像表示処理SAにおいて、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」または「電子メール送信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、当該端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す場合、生成した滞在建築物表示画像Aに電子メール画像を表示させる。電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための画像である。すなわち、電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0360】
ここで、端末特有情報データテーブルは、図22の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、滞在建築物表示画像Aは、図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dであるとする。
【0361】
また、端末特有情報データテーブルMD200Bに含まれる番号“1”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」であり、かつ、番号“1”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT1、経度TLG1)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、番号“1”の端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データMD300Aが示す指定日付(2007年8月22日)の指定期間(12時00分〜17時00分)内を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG500D内の位置(緯度TLT1、経度TLG1)に、電子メール画像UM11を表示させる。
【0362】
また、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話着信」または「電話発信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、当該端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す場合、生成した滞在建築物表示画像Aに電話画像を表示させる。電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すための画像(たとえば、携帯電話の外観を示す画像)である。すなわち、電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0363】
ここで、端末特有情報データテーブルは、端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、滞在建築物表示画像Aは、図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dであるとする。
【0364】
また、端末特有情報データテーブルMD200Bに含まれる番号“4”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話発信」であり、かつ、番号“4”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT4、経度TLG4)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、番号“4”の端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データMD300Aが示す指定日付(2007年8月22日)の指定期間(12時00分〜17時00分)内を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG500D内の位置(緯度TLT4、経度TLG4)に、電話画像UM13を表示させる。
【0365】
そして、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、身体画像表示対象取得情報データAがある場合、生成した滞在建築物表示画像A内に身体画像を表示させる。身体画像は、一例として、脈拍が、所定回数以上であることを示すための画像である。すなわち、身体画像は、脈拍が、所定回数以上であることを示すユーザ固有の情報に基づく画像である。ここで、身体画像表示対象取得情報データAは、当該身体画像表示対象取得情報データAが示す脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上であり、かつ、当該身体画像表示対象取得情報データAが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す取得情報データであり、かつ、当該身体画像表示対象取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。
【0366】
なお、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザの身体情報である。また、ユーザの身体情報は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。したがって、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。
【0367】
ここで、取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“p”の取得情報データが示す脈拍回数が“122”であり、かつ、番号“p”の取得情報データが示す位置(緯度LTp、経度LGp)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、番号“p”の取得情報データが示す時刻(14時10分)が、受信した指定情報データMD300Aが示す指定日付(2007年8月22日)の指定期間(12時00分〜17時00分)内の時刻を示すとする。
【0368】
この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG500D内の位置(緯度LTp、経度LGp)に、身体画像UM12を表示させる。この場合、番号“p”の取得情報データは、身体画像表示対象取得情報データAである。以上の処理によりユーザ情報画像表示画像SG500Eが生成される。
【0369】
再び、図28を参照して、ステップS286Aの処理の後、ステップS288Aに進む。
【0370】
ステップS288Aでは、現在位置表示処理SAが行なわれる。現在位置表示処理SAでは、制御部810が、受信した指定情報データが示す現在位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す場合、生成されたユーザ情報画像表示画像A内の、当該指定情報データが示す現在位置(緯度、経度)に、現在位置画像MPを表示させた地図画像Aを生成する。現在位置画像MPは、現時点(正確には、ステップS212Bの位置情報取得処理MAの処理が行なわれた時点)の端末装置500の位置を示す画像である。
【0371】
ここで、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、指定情報データMD300Aが示す現在位置(緯度LTs、経度LGs)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示すとする。また、ユーザ情報画像表示画像Aは、図31(A)のユーザ情報画像表示画像SG500Eであるとする。この場合、生成される地図画像Aは、以下の地図画像SG500Fとなる。以上により、サービスサーバ800は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。
【0372】
そして、ステップS288Aの処理は終了し、地図生成処理SNAは終了し、図23の地図生成処理SAに戻り、後述するステップS291Aに進む。
【0373】
再び、図31を参照して、図31(B)は、一例としての地図画像SG500Fを示す図である。
【0374】
再び、図28を参照して、ステップS291Aでは、図11のステップS291と同様に、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部810が、受信した指定情報データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS291Aにおいて、YESならば、ステップS292Aに進む。一方、ステップS291Aにおいて、NOならば、後述するステップS293Aに進む。ここでは、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとして、ステップS292Aに進む。
【0375】
ステップS292Aでは、地図データ生成送信処理PSAが行なわれる。地図データ生成送信処理PSAでは、制御部810が、図28の地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aを、受信した指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aは、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0376】
この場合、制御部810は、生成した地図画像A(地図画像SG500F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像A(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0377】
そして、制御部810は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS292Aの処理は終了する。
【0378】
地図生成処理Pでは、まず、ステップS243の処理が行なわれる。
ステップS243、S244は、第1の実施の形態で説明した処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図31(B)の地図画像SG500Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。
【0379】
地図生成処理SAでは、ステップS292Aの処理の後、ステップS293Aに進む。また、ステップS291Aにおいて、NOならば、ステップS293Aに進む。
【0380】
ステップS293Aでは、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部810が、受信した指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS293Aにおいて、YESならば、ステップS294Aに進む。一方、ステップS293Aにおいて、NOならば、後述するステップS298に進む。
【0381】
ここでは、受信した指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS294Aに進む。なお、ステップS292Aの処理の後、ステップS293Aにおいて、YESと判定される場合は、指定情報データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0382】
ステップS294Aでは、地図データ生成送信処理MSAが行なわれる。地図データ生成送信処理MSAでは、制御部810が、図28の地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aを、受信した指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aは、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、受信した指定情報データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0383】
この場合、制御部810は、生成した地図画像A(地図画像SG500F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像A(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。
【0384】
そして、制御部810は、生成した地図データMDを、端末装置500へ送信する。そして、ステップS294Aの処理は終了し、再度、ステップS271Aの処理が行なわれる。
【0385】
地図生成処理Mでは、ステップS213Aの処理の後、ステップS214に進む。
ステップS214、S215では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像が表示される。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。そして、この地図生成処理MAは終了する。
【0386】
地図生成処理SAでは、ステップS293Aにおいて、NOならば、ステップS298に進む。
【0387】
ステップS298では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0388】
地図生成処理MAでは、ステップS214において、NOならば、ステップS218に進む。
【0389】
ステップS218、S219では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0390】
以上説明したように、本実施の形態では、指定された、指定日付の指定期間内においてユーザに所持された端末装置500が移動した複数の位置(緯度、経度)を全て含む範囲(たとえば、正方形の範囲)が、地図作成対象範囲Aとして設定される。
【0391】
そして、指定された、指定日付の指定期間内においてユーザに所持された端末装置500が移動した地図作成対象範囲Aの地図の地図画像A(たとえば、図31(B)の地図画像SG500F)が生成される。
【0392】
地図画像A(たとえば、地図画像SG500F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図画像A(たとえば、地図画像SG500F)は、端末装置500の表示部530に表示される。
【0393】
そして、地図作成対象範囲Aの中心の位置が、中心位置CPとして設定される。生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、中心位置CPから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0394】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動した経路を示す経路線L11が表示される。なお、経路線L11は、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動することにより、当該端末装置500が移動した位置から構成される経路でもある。したがって、指定された、指定日付の指定期間内において、移動した経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0395】
すなわち、本実施の形態によれば、指定された期間において、携帯端末装置としての端末装置500が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0396】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0397】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0398】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザの身体情報としての脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM12)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、脈拍回数“122”)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0399】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0400】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0401】
また、本実施の形態では、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0402】
<第3の実施の形態>
前述の実施の形態では、端末装置500と、サービスサーバ800とが協働して動作することによって、地図を生成していた。本実施の形態では、サービスサーバ800を使用することなく、地図を生成するための処理について説明する。なお、端末装置500の構成は、第1の実施の形態において説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0403】
(地図の生成)
本実施の形態においては、端末装置500が、地図を生成するための処理(以下、地図生成処理MSともいう)について説明する。すなわち、端末装置500は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。以下においては、画像形成装置600で行なわれる地図を生成するための処理を、地図生成処理MSPともいう。
【0404】
ここで、端末装置500の記憶部520には、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、複数種類の縮尺の地図のデータと、複数種類の建築物画像とが記憶されている。また、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度とが対応づけられているとする。
【0405】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図6の情報取得処理が行なわれることにより、図9の取得情報データテーブルMD100Aと、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aとが記憶されているとする。
【0406】
ここで、端末装置500において、制御部510に地図プログラムを実行させるためのインターフェース操作Mがあったとする。制御部510は、地図プログラムの実行により、地図生成処理MSを行なう。
【0407】
ここで、画像形成装置600は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置されているとする。また、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0408】
また、画像形成装置600の位置を示す緯度および経度は、それぞれ、PLTおよびでPLGあるとする。
【0409】
また、端末装置500は、地図生成処理MSが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600の位置P(PLT,PLG)を取得し、記憶部520に記憶させるとする。
【0410】
また、地図プログラムが実行される時刻は、図9の取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す時刻16時00から、わずかな時間(たとえば、2分)経過した時刻(たとえば、16時02分)であるとする。すなわち、地図プログラムが実行される日時は、2007年8月25日16時02分であるとする。
【0411】
また、地図生成処理MSが開始される時点の端末装置500の位置は、取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す緯度LTn、経度LGnにより特定される位置であるとする。ここで、緯度LTnは、一例として、北緯34度41分42.22秒であるとする。経度LGn、一例として、東経135度30分22.11秒であるとする。端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にあるので、画像形成装置600の緯度および経度は、それぞれ、北緯34度41分42.22秒および東経135度30分22.11秒であるとする。
【0412】
図32は、地図生成処理MSおよび地図生成処理MSPのフローチャートである。地図生成処理MSおよび地図生成処理MSPの各々において、図11の地図生成処理Mおよび地図生成処理Pのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理と異なる処理を主に説明する。
【0413】
図32を参照して、地図生成処理MSでは、第1の実施の形態と同様、ステップS211の処理が行なわれる。この処理により、表示部530には、図12の時間・出力媒体指定画像MG100が表示されるとする。
【0414】
そして、地図取得操作Mがあったとする。この場合、ステップS212において、YESと判定され、ステップS213Dに進む。なお、地図取得操作Mがあったとき、時間入力枠IW110には、数字“60”が入力されていたとする。また、地図取得操作Mがあったとき、チェックマークは、出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作Mがあったとき、出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0415】
ステップS213Dでは、データ記憶処理Mが行なわれる。データ記憶処理Mでは、制御部510が、自装置(端末装置500)の装置ID(“11MA”)と、地図取得操作Mがあったときに入力されていた情報(指定時間、出力媒体、出力媒体のサイズ等)と、記憶部520に記憶されている、画像形成装置600の位置P(PLT,PLG)の情報とを対応づけた時間媒体位置データを、記憶部520に記憶させる。この処理により、記憶部520に記憶される時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。そして、ステップS213Eに進む。
【0416】
ステップS213Eでは、移動速度算出処理Mが行なわれる。移動速度算出処理Mでは、制御部510が、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。なお、ユーザ移動速度の算出方法は、図11のステップS273で説明した方法と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により算出されたユーザ移動速度は、一例として、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。そして、ステップS213Fに進む。
【0417】
ステップS213Fでは、地図生成処理MSNが行なわれる。地図生成処理MSNでは、制御部510が、図15の地図生成処理SNと同様に、画像形成装置600の位置を地図の中心として、記憶部520に記憶された時間媒体位置データが示す指定時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図の画像を生成する。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分となる。
【0418】
図33は、地図生成処理MSNのフローチャートである。図33を参照して、地図生成処理MSNでは、まず、ステップS281Mの処理が行なわれる。
【0419】
ステップS281Mでは、制御部510が、指定時間移動可能距離を算出する。ここで、指定時間移動可能距離は、ステップS213Eの移動速度算出処理Mにより算出されたユーザ移動速度で移動するユーザが、指定時間で移動可能な距離である。ここで、指定時間は、時間媒体位置データが示す指定時間である。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分(1時間)となる。また、移動速度算出処理Mにより算出されたユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、算出される指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルとなる。そして、ステップS282Mに進む。
【0420】
ステップS282Mでは、図15のステップS282の処理と同様に、作成対象範囲地図画像が生成される。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶された時間媒体位置データが示す位置Pの位置から、北、南、西および東方向にそれぞれ指定時間移動可能距離の位置までの範囲を、地図作成対象範囲として設定する。
【0421】
そして、制御部510は、記憶部520に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲の作成対象範囲地図画像を生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部510は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像を生成する。ここで、生成された作成対象範囲地図画像は、図16(A)の作成対象範囲地図画像SG200Aであるとする。そして、ステップS283Mに進む。
【0422】
ステップS283Mでは、所要時間表示処理Mが行なわれる。所要時間表示処理Mの説明は、図15のステップS283の所要時間表示処理Sの説明において、制御部810を、制御部510に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図16(B)の所要時間表示画像SG200Bが生成される。そして、ステップS284Mに進む。
【0423】
ステップS284Mでは、移動経路表示処理Mが行なわれる。移動経路表示処理Mの説明は、図15のステップS284の移動経路表示処理Sの説明において、制御部810、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図17(A)の移動経路表示画像SG200Cが生成される。そして、ステップS285Mに進む。
【0424】
ここで、第1の実施の形態と同様、以下においては、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、当該建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0425】
ステップS285Mでは、滞在建築物表示処理Mが行なわれる。滞在建築物表示処理Mの説明は、図15のステップS285の滞在建築物表示処理Sの説明において、制御部810、記憶部820、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図17(B)の滞在建築物表示画像SG200Dが生成される。そして、ステップS286Mに進む。
【0426】
ステップS286Mでは、ユーザ情報画像表示処理Mが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理Mの説明は、図15のステップS286のユーザ情報画像表示処理Sの説明において、制御部810、受信した端末特有情報データテーブル、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520に記憶されている端末特有情報データテーブル、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図18(A)のユーザ情報画像表示画像SG200Eが生成される。そして、ステップS287Mに進む。
【0427】
ここで、装置ID“11MA”の端末装置500が、図6の情報取得処理を複数回行なったとする。また、装置ID“11MA”の端末装置500が、図32のステップS211〜S213Dの処理を複数回行なったとする。これにより、記憶部520には、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルの各々が、複数記憶されているとする。
【0428】
ステップS287Mでは、過去滞在建築物表示処理Mが行なわれる。過去滞在建築物表示処理Mの説明は、図15のステップS287の過去滞在建築物表示処理Sの説明において、制御部810、受信した最新の時間媒体位置データ、記憶部820、受信した最新の取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データ、記憶部520、記憶部520に記憶されている最新の取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0429】
過去滞在建築物表示処理Mにおいて、過去滞在取得情報データテーブルがあると判定された場合、過去滞在建築物表示処理Mにより、図18(B)の地図画像SG200Fが生成される。そして、この過去滞在建築物表示処理Mは終了し、地図生成処理MSNは終了し、図32の地図生成処理MSに戻り、ステップS213Gに進む。
【0430】
なお、過去滞在建築物表示処理Mにおいて、過去滞在取得情報データテーブルがないと判定された場合、過去滞在建築物表示処理Mは終了し、地図生成処理MSNは終了し、図32の地図生成処理MSに戻り、ステップS213Gに進む。
【0431】
再び、図32を参照して、ステップS213Gでは、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS213Gにおいて、YESならば、ステップS213Hに進む。一方、ステップS213Gにおいて、NOならば、後述するステップS213Jに進む。ここでは、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとして、ステップS213Hに進む。
【0432】
ステップS213Hでは、地図データ生成送信処理PMが行なわれる。地図データ生成送信処理PMでは、制御部510が、図33の地図生成処理MSNにより生成した地図画像を、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データは、時間媒体位置データTD400であり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0433】
この場合、制御部510は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0434】
そして、制御部510は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS213Hの処理は終了する。
【0435】
地図生成処理MSPでは、第1の実施の形態で説明したのと同様に、ステップS243、S244の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、たとえば、図18(B)の地図画像SG200Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。
【0436】
地図生成処理MSでは、ステップS213Hの処理の後、ステップS213Jに進む。また、ステップS213Gにおいて、NOならば、ステップS213Jに進む。
【0437】
ステップS213Jでは、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS213Jにおいて、YESならば、ステップS213Kに進む。一方、ステップS213Jにおいて、NOならば、後述するステップS219に進む。
【0438】
ここでは、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS215に進む。なお、ステップS213Hの処理の後、ステップS213Jにおいて、YESと判定される場合は、時間媒体位置データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0439】
ステップS213Kでは、地図データ生成処理Mが行なわれる。地図データ生成処理Mでは、制御部510が、図33の地図生成処理MSNにより生成した地図画像を、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0440】
この場合、制御部810は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。そして、ステップS215に進む。
【0441】
ステップS215では、第1の実施の形態で説明したのと同様に地図表示処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像が表示される。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。そして、この地図生成処理MSは終了する。
【0442】
ステップS219では、第1の実施の形態で説明したのと同様にエラー処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。そして、この地図生成処理MSは終了する。
【0443】
以上説明したように、本実施の形態では、サービスサーバ800を使用しなくても、第1の実施の形態と同様に、地図画像が生成され、当該地図画像の印刷または当該地図画像の表示が行なわれる。
【0444】
すなわち、図33の地図生成処理MSNにより生成される地図の画像(たとえば、図18(B)の地図画像SG200F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図生成処理MSNにより生成される地図の画像(たとえば、地図画像SG200F)は、端末装置500の表示部530の表示面に表示される。したがって、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0445】
生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0446】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pまでの経路(経路線L1)が表示される。これにより、位置Pまでの経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0447】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0448】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0449】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザの身体情報としての脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM2)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、122)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0450】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、過去に所定時間以上滞在していた建築物の画像(建築物画像)が、当該建築物に滞在していた時間が長い程、大きく(強調して)表示される。これにより、過去に滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0451】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0452】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0453】
また、本実施の形態では、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0454】
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、サービスサーバ800を使用することなく、地図を生成するための処理の他の例について説明する。なお、端末装置500の構成は、第1の実施の形態において説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0455】
(地図の生成)
本実施の形態においては、端末装置500が、地図を生成するための処理(以下、地図生成処理MSAともいう)について説明する。すなわち、端末装置500は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。以下においては、画像形成装置600で行なわれる地図を生成するための処理を、地図生成処理MSPAともいう。
【0456】
ここで、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0457】
ここで、端末装置500の記憶部520には、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、複数種類の縮尺の地図のデータと、複数種類の建築物画像とが記憶されている。また、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度とが対応づけられているとする。
【0458】
また、端末装置500は、地図生成処理MAが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600に割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、記憶部520に記憶させるとする。ここで、画像形成装置600のIPアドレスは、一例として、“111.222.333.PPP”であるとする。
【0459】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図6の情報取得処理が複数回行なわれることにより、複数の取得情報データテーブルと、複数の端末特有情報データテーブルとが記憶されるとする。ここで、図6の情報取得処理は、一例として、9回行なわれたとする。この場合、記憶部520には、9個の取得情報データテーブルと、9個の端末特有情報データテーブルとが記憶されているとする。9個の取得情報データテーブルのうちの1つは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、9個の端末特有情報データテーブルのうちの1つは、図22の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。
【0460】
図34は、地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAのフローチャートである。地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAの各々において、図11の地図生成処理Mおよび地図生成処理Pのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。また、地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAの各々において、図23の地図生成処理MAおよび地図生成処理PAのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第2の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理および図23の処理と異なる処理を主に説明する。
【0461】
図34を参照して、地図生成処理MSAでは、第2の実施の形態と同様、ステップS210Aの処理が行なわれる。この処理により、表示部530には、図24の日付指定画像MG300が表示されるとする。そして、日付指定画像MG300が表示された状態で、番号“2”を入力するための日付指定操作Mがあったとする。この場合、期間指定画像表示処理が行なわれる。
【0462】
期間指定画像表示処理では、第2の実施の形態と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530に、図25の期間指定画像MG400が表示されるとする。ここでは、一例として、番号“1”の時刻12時00分と、番号“r”の時刻17時00分とを指定するための期間指定操作Mがあったとして、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAは終了する。
【0463】
ステップS211Aでは、第2の実施の形態と同様に、出力媒体指定処理MAが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530に、図26の出力媒体指定画像MG100Aが表示されるとする。
【0464】
ステップS212Aでは、第2の実施の形態と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ここでは、地図取得操作MAがあったとして、ステップS212Bに進む。地図取得操作MAがあったとき、チェックマークは、図26の出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作MAがあったとき、図26の出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0465】
ステップS212Bでは、第2の実施の形態と同様に、位置情報取得処理MAが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、現時点の端末装置500の位置を示すGPS位置情報が取得される。取得されたGPS位置情報は、一例として、緯度LTs、経度LGsであるとする。緯度LTsは、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。経度LGsは、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS213DAに進む。
【0466】
ステップS213DAでは、データ記憶処理MAが行なわれる。データ記憶処理MAでは、制御部510が、指定情報データと、図34のステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付を示す取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルとを含む地図生成必要データMAを、記憶部520に記憶させる。
【0467】
ここで、指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、図34のステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付は、2007年8月22日であるとする。この場合、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図21の取得情報データテーブルMD100Bおよび図22の端末特有情報データテーブルMD200Bとなる。そして、ステップS213EAに進む。
【0468】
ステップS213EAでは、移動速度算出処理MAが行なわれる。移動速度算出処理MAでは、制御部510が、記憶部520に記憶されている最新の取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。なお、ユーザ移動速度の算出方法は、図11のステップS273で説明した方法と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により算出されたユーザ移動速度は、一例として、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。そして、ステップS213FAに進む。
【0469】
ステップS213FAでは、地図生成処理MSNAが行なわれる。地図生成処理MSNAでは、制御部510が、図28の地図生成処理SNAと同様に、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す指定日付の指定期間内に、移動した範囲の地図を生成する。ここで、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データは、指定情報データMD300Aであるとする。
【0470】
図35は、地図生成処理MSNAのフローチャートである。図35を参照して、地図生成処理MSNAでは、まず、ステップS282MAの処理が行なわれる。
【0471】
ステップS282MAでは、作成対象範囲地図画像Aが生成される。具体的には、制御部510は、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、地図作成用取得情報データAを特定する。ここで、地図作成用取得情報データAは、当該地図作成用取得情報データAが示す時刻が、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。
【0472】
ここで、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、指定情報データMD300Aが示す指定日付は、2007年8月22日であり、指定情報データMD300Aが示す指定期間は、12時00分〜17時00分である。この場合、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“1”〜“r”の取得情報データが、地図作成用取得情報データAに特定される。
【0473】
そして、制御部510は、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む正方形の範囲を、地図作成対象範囲Aとして設定する。なお、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む図形は、正方形に限定されることなく、長方形や、その他の図形であってもよい。
【0474】
そして、制御部510は、記憶部520に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲Aの作成対象範囲地図画像Aを生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部510は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲A内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像Aを生成する。そして、制御部510は、地図作成対象範囲Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。すなわち、制御部510は、生成した作成対象範囲地図画像Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。以上により、生成された作成対象範囲地図画像Aは、図29(A)の作成対象範囲地図画像SG500Aであるとする。そして、ステップS283MAに進む。
【0475】
ステップS283MAでは、所要時間表示処理MAが行なわれる。所要時間表示処理MAの説明は、図28のステップS283Aの所要時間表示処理SAの説明において、制御部810を、制御部510に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図29(B)の所要時間表示画像SG500Bが生成される。そして、ステップS284MAに進む。
【0476】
ステップS284MAでは、移動経路表示処理MAが行なわれる。移動経路表示処理MAの説明は、図28のステップS284Aの移動経路表示処理SAの説明において、制御部810、受信した取得情報データテーブル、受信した指定情報データを、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブル、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図30(A)の移動経路表示画像SG500Cが生成される。そして、ステップS285MAに進む。
【0477】
ここで、第1の実施の形態と同様、以下においては、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、当該建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0478】
ステップS285MAでは、滞在建築物表示処理MAが行なわれる。滞在建築物表示処理MAの説明は、図28のステップS285Aの滞在建築物表示処理SAの説明において、制御部810、受信した取得情報データテーブル、受信した指定情報データ、滞在建築物表示処理SA、記憶部820を、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブル、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データ、滞在建築物表示処理MA、記憶部520に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dが生成される。そして、ステップS286MAに進む。
【0479】
ステップS286MAでは、ユーザ情報画像表示処理MAが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理MAの説明は、図28のステップS286Aのユーザ情報画像表示処理SAの説明において、制御部810、受信した端末特有情報データテーブル、受信した指定情報データ、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる端末特有情報データテーブル、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データ、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図31(A)のユーザ情報画像表示画像SG500Eが生成される。そして、ステップS288MAに進む。
【0480】
ステップS288MAでは、現在位置表示処理MAが行なわれる。現在位置表示処理MAの説明は、図28のステップS288Aの現在位置表示処理SAの説明において、制御部810、受信した指定情報データを、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、地図画像Aとしての図31(B)の地図画像SG500Fが生成される。そして、ステップS288MAの処理は終了し、地図生成処理MSNAは終了し、図34の地図生成処理MSAに戻り、ステップS213GAに進む。
【0481】
再び、図34を参照して、ステップS213GAでは、図23のステップS291Aと同様に、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS213GAにおいて、YESならば、ステップS213HAに進む。一方、ステップS213GAにおいて、NOならば、後述するステップS213JAに進む。ここでは、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとして、ステップS213HAに進む。
【0482】
ステップS213HAでは、地図データ生成送信処理PMAが行なわれる。地図データ生成送信処理PMAでは、制御部510が、図35の地図生成処理MSNAにより生成した地図画像Aを、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNAにより生成した地図画像は、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、指定情報データは、指定情報データMD300Aであり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0483】
この場合、制御部510は、生成した地図画像(地図画像SG500F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0484】
そして、制御部510は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS213HAの処理は終了する。
【0485】
地図生成処理MSPAでは、第1の実施の形態で説明したのと同様に、ステップS243、S244の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、たとえば、図31(B)の地図画像SG500Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。
【0486】
地図生成処理MSAでは、ステップS213HAの処理の後、ステップS213JAに進む。また、ステップS213GAにおいて、NOならば、ステップS213JAに進む。
【0487】
ステップS213JAでは、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS213JAにおいて、YESならば、ステップS213KAに進む。一方、ステップS213JAにおいて、NOならば、後述するステップS219に進む。
【0488】
ここでは、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS213KAに進む。なお、ステップS213HAの処理の後、ステップS213JAにおいて、YESと判定される場合は、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0489】
ステップS213KAでは、地図データ生成処理MAが行なわれる。地図データ生成処理MAでは、制御部510が、図35の地図生成処理MSNAにより生成した地図画像Aを、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNAにより生成した地図画像Aは、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0490】
この場合、制御部510は、生成した地図画像A(地図画像SG500F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像A(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。そして、ステップS215に進む。
【0491】
ステップS215では、第1の実施の形態で説明したのと同様に地図表示処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像が表示される。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。そして、この地図生成処理MSAは終了する。
【0492】
ステップS219では、第1の実施の形態で説明したのと同様にエラー処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。そして、この地図生成処理MSAは終了する。
【0493】
以上説明したように、本実施の形態では、サービスサーバ800を使用しなくても、第2の実施の形態と同様に、地図画像が生成され、当該地図画像の印刷または当該地図画像の表示が行なわれる。
【0494】
すなわち、図35の地図生成処理MSNAにより生成される地図画像A(たとえば、図31(B)の地図画像SG500F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図生成処理MSNAにより生成される地図画像A(たとえば、地図画像SG500F)は、端末装置500の表示部530の表示面に表示される。したがって、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0495】
生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、中心位置CPから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0496】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動した経路を示す経路線L11が表示される。なお、経路線L11は、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動することにより、当該端末装置500が移動した位置から構成される経路でもある。したがって、指定された、指定日付の指定期間内において、移動した経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0497】
すなわち、本実施の形態によれば、指定された期間において、携帯端末装置および地図生成装置としての端末装置500が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0498】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0499】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0500】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザの身体情報としての脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM12)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、脈拍回数“122”)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0501】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0502】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0503】
また、本実施の形態では、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0504】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0505】
【図1】本実施の形態における地図生成システムの構成を示す図である。
【図2】端末装置の外観を正面から示した図である。
【図3】端末装置の内部構成を示したブロック図である。
【図4】画像形成装置の内部構成を示したブロック図である。
【図5】サービスサーバの内部構成を示したブロック図である。
【図6】情報取得処理のフローチャートである。
【図7】一例としての取得情報データテーブルを示す図である。
【図8】一例としての端末特有情報データテーブルを示す図である。
【図9】一例としての取得情報データテーブルを示す図である。
【図10】一例としての端末特有情報データテーブルを示す図である。
【図11】地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのフローチャートである。
【図12】一例としての時間・出力媒体指定画像を示す図である。
【図13】一例としての時間媒体データを示す図である。
【図14】一例としての時間媒体位置データを示す図である。
【図15】地図生成処理SNのフローチャートである。
【図16】地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。
【図17】地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。
【図18】地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。
【図19】地図生成処理MN、地図生成処理PNおよび地図生成処理SNNのフローチャートを示す図である。
【図20】一例としての時間媒体位置データを示す図である。
【図21】一例としての取得情報データテーブルを示す図である。
【図22】一例としての端末特有情報データテーブルを示す図である。
【図23】地図生成処理MA、地図生成処理PAおよび地図生成処理SAのフローチャートである。
【図24】一例としての日付指定画像を示す図である。
【図25】一例としての期間指定画像を示す図である。
【図26】一例としての出力媒体指定画像を示す図である。
【図27】一例としての指定情報データを示す図である。
【図28】地図生成処理SNAのフローチャートである。
【図29】地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。
【図30】地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。
【図31】地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。
【図32】地図生成処理MSおよび地図生成処理MSPのフローチャートである。
【図33】地図生成処理MSNのフローチャートである。
【図34】地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAのフローチャートである。
【図35】地図生成処理MSNAのフローチャートである。
【符号の説明】
【0506】
70 ネットワーク、180,180A,180B プログラム、400 身体情報取得装置、500 端末装置、510,610,810 制御部、520,620,820 記憶部、530 表示部、540 入力部、555 記録媒体、600 画像形成装置、690 印刷部、800 サービスサーバ、1000 地図生成システム。
【技術分野】
【0001】
本発明は、地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法に関し、特に、地図を生成するための処理を行なう地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、GPS(Global Positioning System)機能を有する携帯電話等の携帯可能な携帯端末装置が普及しつつある。GPS機能は、人口衛星と通信することにより、ユーザが所持している携帯端末装置の位置情報(緯度、経度)を取得する機能である。
【0003】
特開2003−172625号公報(特許文献1)には、携帯電話機が取得した位置情報を利用して、当該位置情報により特定される位置の周辺の地図の印刷物を取得するために技術(以下、第1の先行技術ともいう)が開示されている。
【特許文献1】特開2003−172625号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
第1の先行技術では、携帯電話機が取得した位置情報により特定される位置の周辺の地図の印刷物を取得することができる。すなわち、現在の位置情報により特定される位置の周辺の地図が取得できる。
【0005】
ここで、たとえば、携帯端末装置を所持して旅をしたユーザが、旅の途中のある期間において、立ち寄った建築物や、旅中に移動した位置を地図で確認したいと思ったとする。第1の先行技術等の従来の技術では、取得した現在の位置情報により特定される位置の周辺の地図が取得できるのみであり、過去のある期間において、携帯端末装置を所持したユーザが移動することにより、当該携帯端末装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することはできない。すなわち、第1の先行技術等の従来の技術では、過去の指定された期間において、たとえば、携帯端末装置のような装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することはできないという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得可能な地図生成システム、地図生成装置および地図生成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、携帯端末装置と、地図生成装置とを含む地図生成システムであって、携帯端末装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、時刻取得手段により時刻が取得される毎に、携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、期間の指定を受付ける受付手段と、記憶手段に記憶されている複数の時刻位置情報を含む経路情報と、受付手段により受付けられた期間を示す期間情報とを、地図生成装置へ送信する送信手段とを備え、地図生成装置は、送信手段により送信された経路情報および期間情報を受信する受信手段と、受信した経路情報に含まれる複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える。
【0008】
好ましくは、受付手段は、地図のデータを出力させるための出力媒体のサイズの指定を受付け、送信手段は、経路情報と、受付手段により受付けられた期間を示す期間情報と、受付手段により受付けられた出力媒体のサイズを示すサイズ情報とを、地図生成装置へ送信し、受信手段は、送信手段により送信された、経路情報、期間情報およびサイズ情報を受信し、生成手段は、受信したサイズ情報が示す出力媒体のサイズに基づいて、地図のデータを生成する。
【0009】
好ましくは、生成手段により生成される地図のデータは、該地図が示す少なくとも1つの携帯端末装置の位置に対応する建築物の画像を強調したデータである。
【0010】
好ましくは、地図生成装置は、さらに、地図のデータに基づく画像を記録媒体に形成する画像形成装置へ、生成した地図のデータを送信する地図データ送信手段を備える。
【0011】
好ましくは、地図生成装置は、さらに、生成した地図のデータを、携帯端末装置へ送信するデータ送信手段を備え、携帯端末装置は、さらに、地図生成装置から送信される地図のデータを受信するデータ受信手段と、受信した地図のデータに基づく画像を表示する表示手段とを備える。
【0012】
この発明の他の局面に従うと、地図を生成する地図生成装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、時刻取得手段により時刻が取得される毎に、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、期間の指定を受付ける受付手段と、記憶手段に記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付手段により受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える。
【0013】
この発明のさらに他の局面に従うと、制御部と、記憶部とを含む地図生成装置により実行される地図生成方法は、制御部が、時間経過に伴って、時刻を順次取得するステップと、時刻を順次取得するステップにより、時刻が取得される毎に、制御部が、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得するステップと、制御部が、時刻を順次取得するステップにより取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、時刻を順次取得するステップにより取得された時刻の数記憶部に記憶させるステップと、制御部が、期間の指定を受付けるステップと、記憶部に記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付けるステップにより受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを、制御部が生成するステップとを備える。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る地図生成システムは、携帯端末装置と、地図生成装置とを含む。携帯端末装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶し、期間の指定を受付け、複数の時刻位置情報を含む経路情報と、受付けられた期間を示す期間情報とを、地図生成装置へ送信する。地図生成装置は、受信した経路情報に含まれる複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【0015】
したがって、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0016】
本発明に係る地図生成装置は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶し、期間の指定を受付け、記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【0017】
したがって、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0018】
本発明に係る地図生成方法は、時間経過に伴って、時刻を順次取得し、時刻が取得される毎に、地図生成装置の位置を示す位置情報を取得し、取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、取得された時刻の数記憶部に記憶させ、期間の指定を受付け、記憶部に記憶されている複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する。
【0019】
したがって、指定された期間において、装置が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0021】
<第1の実施の形態>
(システムの構成)
図1は、本実施の形態における地図生成システム1000の構成を示す図である。図1を参照して、地図生成システム1000は、身体情報取得装置400と、端末装置500と、画像形成装置600と、サービスサーバ800とを含む。
【0022】
身体情報取得装置400は、ユーザの身体情報を取得するための装置である。身体情報は、たとえば、脈拍、体温等の情報である。身体情報取得装置400は、脈拍測定装置であるとする。身体情報取得装置400は、ユーザの体に取り付けられ、ユーザの1分間あたりの脈拍を測定する機能を有するとする。
【0023】
身体情報取得装置400は、無線技術を利用して、他の装置とデータ通信を行なう機能を有する。無線技術は、Bluetooth(登録商標)に基づく技術であるとする。なお、無線技術は、Bluetooth(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。なお、身体情報取得装置400は、脈拍測定装置に限定されることなく、ユーザの身体情報を取得し、取得した身体情報を、無線により、他の装置へ送信する機能を有する装置であれば、どのような装置であってもよい。身体情報取得装置400は、たとえば、体温計、万歩計(登録商標)等であってもよい。
【0024】
端末装置500は、携帯電話である。なお、端末装置500は、携帯電話に限定されることなく、通信機能を備え、携帯可能な装置であればどのような装置(たとえば、PDA(Personal Digital Assistance)、PC(Personal Computer))でもよい。
【0025】
端末装置500は、電話網60と、無線によりデータ通信可能である。電話網60は、たとえば、携帯電話のための電話網である。
【0026】
画像形成装置600は、FAX、コピー、プリンタ、スキャナ等の機能を有するMFP(Multi Function Peripherals)である。なお、画像形成装置600は、MFPに限定されることなく、紙等の記録媒体に画像を形成する機能を有する装置であれば、どのような装置であってもよい。画像形成装置600は、たとえば、プリンタ、コピー装置等であってもよい。画像形成装置600は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置される。なお、画像形成装置600の設置される場所は、店舗に限定されることなく、たとえば、ユーザの自宅内、会社内等であってもよい。
【0027】
端末装置500は、無線により、身体情報取得装置400とデータ通信を行なう。端末装置500は、無線または有線により、画像形成装置600とデータ通信を行なう。端末装置500は、無線または有線により、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。ネットワーク70は、インターネットなどの広域なネットワークである。
【0028】
また、画像形成装置600は、無線または有線により、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。また、ネットワーク70は、無線または有線により、電話網60とデータ通信可能である。したがって、端末装置500は、電話網60を介して、ネットワーク70とデータ通信可能である。
【0029】
サービスサーバ800は、サービスを提供するサーバである。サービスは、たとえば、コンテンツの配信である。コンテンツは、映像、地図データ、音楽データ等である。サービスサーバ800は、PC(Personal Computer)である。なお、サービスサーバ800は、PCに限定されることなく、サービスを提供する装置であれば、どのような装置であってもよい。
【0030】
サービスサーバ800は、地図データを有する。地図データは、複数種類の縮尺の地図のデータを含む。サービスサーバ800は、ネットワーク70と、無線または有線でデータ通信を行なう機能を有する。
【0031】
(通信端末装置)
次に、端末装置500について詳細に説明する。
【0032】
図2は、端末装置500の外観を正面から示した図である。図2を参照して、端末装置500は、表示部530と、音声出力部570と、LED(Light Emitting Diode)576と、撮像部578とを備える。
【0033】
表示部530は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部530には、文字や画像等を表示する表示面が設けられる。表示部530は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部530は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
【0034】
表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)である。なお、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)に限定されることなく、他の解像度であってもよい。
【0035】
また、表示部530は、ユーザが、表示面に直接触れることで、情報入力可能なタッチパネル機能を有する。表示部530は、ユーザが表示面にタッチした位置情報を、後述する制御部510へ送信する。制御部510は、受信した位置情報に基づいて、所定の処理を行なう。
【0036】
音声出力部570は、電話の音声を出力する機能を有する。音声出力部570には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部570は、後述する制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0037】
LED576は、端末装置500で行なわれる処理に応じて、光による報知を行なう。たとえば、LED576は、電話の着信があった場合、光を点滅させる。
【0038】
撮像部578は、撮像対象となる被写体を撮像する撮像処理を行なう機能を有する。撮像部578は、図示しない、撮像レンズ、受光部およびカラーフィルタ部とを含む。受光部は、入力された光を電気信号に変換する機能を有する。受光部は、複数の受光素子から構成される。受光素子は、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサまたはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等を使用した素子である。
【0039】
カラーフィルタ部は、複数のカラーフィルタから構成される。カラーフィルタは、R、G、Bの各々に対応したフィルタである。複数のカラーフィルタは、複数の受光素子にそれぞれ対応して設けられる。
【0040】
撮像処理では以下の処理が行なわれる。まず、撮像部578が、撮像対象となる被写体に反射されて撮像レンズに入射した光、または、光源(たとえば、照明)からの光を、カラーフィルタ部を介して、受光部に入力させる。受光部は入力された光を電気信号に変換する。そして、撮像部578は、変換した電気信号をデジタルデータ(以下、撮像画像データともいう)に変換する。
【0041】
端末装置500は、さらに、入力部540を備える。
入力部540は、ボタン群541を含む。ボタン群541は、方向ボタン541A,541B,541C,541Dと、決定ボタン541Eとを含む。方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる短時間(たとえば、1秒未満)の押下操作(以下、短押操作ともいう)により、表示部530に画像が表示されている場合、画像内の移動させる対象となる物(たとえば、カーソル等)を上下左右に移動させるためのボタンである。
【0042】
具体的には、短押操作があった、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、たとえば、カーソルを、それぞれ、上,下,左,右に移動させるためのボタンである。また、方向ボタン541A,541B,541C,541Dは、ユーザによる長時間(たとえば、一秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、たとえば画面をそれぞれ、上,下,左,右に画面スクロールすることも可能である。
【0043】
決定ボタン541Eは、短押操作により、たとえば、方向ボタン541A,541B,541C,541Dの短押操作により選択された項目等を決定するためのボタンである。
【0044】
入力部540は、さらに、機能ボタン542A,542B,543A,543Bを含む。機能ボタン542A,542Bの各々は、短押操作により、たとえば、ユーザにより予め設定されたプログラム等を起動させるためのボタンである。
【0045】
機能ボタン543Aは、電話をかけるためのボタンである。たとえば、機能ボタン543Aは、後述する数字ボタン群546の短押操作により電話番号を入力した後に、短押操作されることで、入力した電話番号の端末装置に電話をかける処理が行なわれる。また、機能ボタン543Aは、端末装置500に電話がかかってきた場合、短押操作により通話開始を行なうためのボタンである。機能ボタン543Bは、端末装置500が通話中である場合、短押操作により通話を終了させるためのボタンである。また、機能ボタン543Bは、ユーザによる長時間(たとえば、1秒以上)の押下操作(以下、長押操作ともいう)により、端末装置500の電源のオンとオフとの切替えを行なうためのボタンである。
【0046】
入力部540は、さらに、数字ボタン群546を含む。数字ボタン群546は、12個の数字ボタンを含む。なお、数字ボタン群546に含まれる数字ボタンの数は、12個に限定されない。12個の数字ボタンの各々は、短押操作により、数字、文字または記号等を入力するためのボタンである。12個の数字ボタンの名称は、それぞれ、0ボタン,1ボタン,2ボタン,3ボタン,4ボタン,5ボタン,6ボタン,7ボタン,8ボタン,9ボタン,記号ボタン1、記号ボタン2という。
【0047】
入力部540は、入力部540に含まれる複数のボタンのうち、短押操作または長押操作されたボタンに対応するボタン信号を、後述する制御部510へ送信する。すなわち、入力部540は、ユーザが端末装置500を操作するためのインターフェースである。以下においては、ユーザによる、入力部540の操作または表示部530に対するタッチ操作を、インターフェース操作Mともいう。
【0048】
端末装置500は、さらに、音声入力部574と、記録媒体挿入部550Aとを備える。音声入力部574は、通話のときに、音声を入力する機能を有する。音声入力部574には、音声を入力するマイクが含まれる。音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、端末装置500内の後述する制御部510へ送信する。記録媒体挿入部550Aは、端末装置500に後述する記録媒体を挿入する部分である。
【0049】
図3は、端末装置500の内部構成を示したブロック図である。なお、図3には、説明のために、記録媒体555も示している。記録媒体555には、後述するプログラム180が記録されている。すなわち、プログラム180は、媒体等に記録されてプログラム製品として流通される。また、記録媒体555もプログラム製品として流通される。
【0050】
図3を参照して、端末装置500は、さらに、制御部510と、一時記憶部522と、記憶部520とを備える。
【0051】
記憶部520は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部520は、制御部510によってデータアクセスされる。記憶部520は、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)である。記憶部520には、プログラム180、その他の各種データ等が記憶されている。
【0052】
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、端末装置500内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部510は、CPU(Central Processing Unit)である。なお、制御部510は、CPUに限定されることなく、演算機能を有するその他の回路であってもよい。
【0053】
一時記憶部522は、制御部510によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部522は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。なお、一時記憶部522は、DRAMに限定されることなく、データを揮発的に記憶可能なその他の回路であってもよい。
【0054】
端末装置500は、さらに、VDP532と、VRAM(Video Random Access Memory)536とを備える。
【0055】
VRAM536は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
制御部510は、記憶部520に記憶されたプログラム180に従って、VDP532に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部530に表示させる指示である。
【0056】
VDP532は表示部530と接続されている。VDP532は、制御部510からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180からフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM536を利用して画像を生成する。そして、VDP532は、VRAM536に記憶された画像データを読出し、表示部530に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0057】
端末装置500は、さらに、入力部540と、記録媒体アクセス部550を備える。
制御部510は、入力部540に含まれる、前述した複数のボタンのうち、短押操作または長押操作があったボタンに対応するボタン信号を、入力部540から受信する。制御部510は、受信したボタン信号に応じた処理を行なう。
【0058】
記録媒体アクセス部550は、記録媒体555が前述の記録媒体挿入部550Aから端末装置500に挿入(装着)されると、記録媒体555にデータアクセス可能となる。これにより、記録媒体アクセス部550は、プログラム180が記録された記録媒体555から、プログラム180を読出すことが可能となる。
【0059】
記録媒体555に記憶されているプログラム180は、制御部510のインストール処理により、記録媒体アクセス部550により読み出され、制御部510が、プログラム180を、記憶部520に記憶させる。このインストール処理用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、インストール処理は、制御部510が、インストール処理用プログラムに基づいて行なう。
【0060】
なお、記憶部520には、プログラム180がインストールされていなくてもよい。この場合、制御部510は、記録媒体アクセス部550を介して、記録媒体555に記憶されたプログラム180を読み出して、プログラム180に基づいた所定の処理を行なう。記録媒体555には、さらに、コンテンツデータ等も記録されている。コンテンツデータは、たとえば、音楽データ、動画像データ等である。
【0061】
記録媒体555は、SD(Secure Digital(登録商標))メモリーカードである。なお、記録媒体555は、SDメモリーカード(登録商標)に限定されることなく、データを不揮発的に記録可能なその他の媒体であってもよい。
【0062】
端末装置500は、さらに、通信部560と、通信部562とを備える。
通信部560は、制御部510とデータの送受信を行なう。また、通信部560は、画像形成装置600と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。
【0063】
通信部560は、USB(登録商標)(Universal Serial Bus)2.0の規格に基づく、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有する。なお、シリアル転送を行なう通信用インターフェースの規格は、USB2.0に限定されることなく他の規格であってもよい。
【0064】
なお、通信部560は、パラレル転送を行なう通信用インターフェースの機能を有していてもよい。パラレル転送を行なう通信用インターフェースは、たとえば、セントロニクス準拠の規格に準拠したインターフェースである。また、通信部560は、IEEE1394またはSCSI規格に基づく通信用インターフェースの機能を有していてもよい。
【0065】
また、通信部560は、さらに、無線データ通信機能を有する。無線データ通信機能は、Bluetooth(登録商標)を使用して、無線でデータ通信を行なう機能を有する。なお、無線データ通信は、Bluetooth(登録商標)を使用した方式に限定されることなく、たとえば、赤外線等を使用した他の通信方式であってもよい。通信部560は、制御部510からの制御指示に応じて、身体情報取得装置400または画像形成装置600と無線でデータ通信を行なう。
【0066】
通信部562は、制御部510と、データの送受信を行なう。通信部562は、有線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。有線技術は、たとえば、イーサネット(登録商標)に基づく技術である。この場合、通信部562は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
なお、有線技術は、イーサネット(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の有線技術であってもよい。
【0067】
また、通信部562は、無線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。無線技術は、たとえば、IEEE802.11gに基づく技術である。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部562は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0068】
端末装置500は、さらに、アンテナ564と、通信部566とを備える。
アンテナ564は、通信部566と接続されている。通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号を送受信する機能を有する。通信部566は、制御部510により指示された周波数の無線通信信号を、アンテナ564を介して受信する。無線通信信号は、音声データ、文字データおよび画像データ等を含む信号である。
【0069】
通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、図示しない最寄の基地局と通信を行なう。最寄の基地局は、電話網60と通信を行なうことができる。したがって、通信部566は、アンテナ564を利用して、無線通信信号により、最寄の基地局を介して、電話網60と通信を行なう。通信部566は、無線通信信号を受信した場合、当該無線通信信号を復調し、復調した無線通信信号に基づくデータを、制御部510へ送信する。また、通信部566は、無線通信信号を送信する場合、制御部510からデータ(たとえば、音声データ)を受信し、当該データを、所定のプロトコルに基づいて、無線通信信号に変換する。そして、通信部566は、アンテナ564を利用して、変換した無線通信信号を、図示しない最寄の基地局を介して、電話網60へ送信する。
【0070】
通信部566は、最寄の基地局と通信を行なうことで、基地局の位置を示す情報(以下、基地局位置情報ともいう)も取得可能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、取得した基地局位置情報を、制御部510へ送信する。制御部510は、受信した基地局位置情報に基づいて、端末装置500の位置を大まかに把握することができる。
【0071】
また、通信部566は、GPS(Global Positioning System)機能を有する。GPS機能とは、人口衛星と通信して、端末装置500の位置(緯度、経度、高度等に基づく位置)の情報(以下、GPS位置情報ともいう)を取得する機能である。通信部566は、制御部510からの制御指示に応じて、GPS位置情報を取得し、制御部510へ送信する。
【0072】
端末装置500は、制御部510および通信部566の処理により、電話網60を介して、ネットワーク70からプログラムのダウンロード処理を行ない、記憶部520に格納することもできる。この場合、当該ダウンロードしたプログラムは、プログラム180である。
【0073】
制御部510は、ネットワーク70からダウンロードしたプログラム(プログラム180)に従って、所定の処理を行なう。このダウンロード用プログラムは、予め、記憶部520に格納されており、ダウンロード処理は、制御部510が、ダウンロード用プログラムに基づいて行なう。
【0074】
端末装置500は、さらに、音声出力部572を備える。音声出力部572は、端末装置500の外部に設けられる。音声出力部572は、制御部510で行なわれる処理に対応した音声を出力する機能を有する。音声出力部572には、音声を出力するスピーカが含まれる。音声出力部572は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0075】
制御部510は、前述した音声出力部570,音声入力部574とデータ通信する。
制御部510が、音声データを音声出力部570へ送信すると、音声出力部570は、制御部510から受信した音声データに基づく音声をスピーカから出力する。
【0076】
ユーザが音声入力部574に含まれるマイクに対して音声を発すると、音声入力部574は、マイクにより取得した音声を音声データに変換して、音声データを、制御部510へ送信する。
【0077】
制御部510は、前述したLED576および撮像部578の各々とデータ通信する。LED576は、制御部510からの制御指示に基づいて、光を発する。
【0078】
撮像部578は、制御部510からの制御指示に基づいて、前述の撮像処理を行ない、撮像画像データを制御部510へ送信する。制御部510は、撮像画像データを受信すると、撮像画像データを、一時記憶部522、記憶部520および記録媒体555のいずれかに記憶させる。
【0079】
端末装置500は、さらに、振動部579を備える。振動部579は、制御部510からの制御指示に基づいて、振動部579自身が振動することにより、端末装置500を振動させる機能を有する。振動部579は、たとえば、電話の着信、電子メールの受信時に、制御部510からの制御指示に基づいて、端末装置500を振動させる。
【0080】
(画像形成装置)
次に、画像形成装置600について詳細に説明する。
【0081】
図4は、画像形成装置600の内部構成を示したブロック図である。図4を参照して、画像形成装置600は、制御部610と、記憶部620とを備える。
【0082】
記憶部620は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部620は、制御部610によってデータアクセスされる。記憶部620は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部620は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部620には、プログラム180A、その他の各種データ等が記憶されている。
【0083】
制御部610は、記憶部620に記憶されたプログラム180Aに従って、画像形成装置600内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部610は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0084】
画像形成装置600は、さらに、入力部640を備える。
入力部640は、図示されない複数のボタンを含む。複数のボタンは、画像形成装置600の外部に設けられている。複数のボタンのうち、いずれかのボタンがユーザにより押下操作されると、入力部640は、押下操作されたボタンに対応するボタン信号を、制御部610へ送信する。制御部610は、受信したボタン信号に基づいて、所定の処理を行なう。
【0085】
画像形成装置600は、さらに、通信部660と、通信部662とを備える。
通信部660は、制御部610とデータの送受信を行なう。また、通信部660は、端末装置500と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部660は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0086】
通信部662は、制御部610と、データの送受信を行なう。通信部662は、有線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。有線技術は、たとえば、イーサネット(登録商標)に基づく技術である。この場合、通信部662は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。なお、有線技術は、イーサネット(登録商標)に基づく技術に限定されることなく、その他の有線技術であってもよい。
【0087】
また、通信部662は、無線技術を利用して、ネットワーク70とデータ通信を行なう機能を有する。無線技術は、たとえば、IEEE802.11gに基づく技術である。なお、無線技術は、IEEE802.11gに基づく技術に限定されることなく、その他の無線技術であってもよい。したがって、通信部662は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0088】
画像形成装置600は、さらに、印刷部690を備える。
印刷部690は、制御部610から送信される画像データに基づいて、当該画像データに基づく画像を、紙に印刷する。すなわち、印刷部690は、受信した画像データに基づく画像を、紙等の記録媒体に形成する。そして、画像が印刷された紙は、画像形成装置600の外部へ排出される。
【0089】
(サービスサーバ)
図5は、サービスサーバ800の内部構成を示したブロック図である。図5を参照して、サービスサーバ800は、表示部830と、制御部810と、一時記憶部822と、記憶部820とを備える。
【0090】
表示部830は、文字や画像等を表示する機能を有する。表示部830は、LCDパネル(Liquid Crystal Display Panel)を使用した装置である。なお、表示部830は、上記以外の表示方式のパネルを使用した装置であってもよい。
【0091】
記憶部820は、データを不揮発的に記憶する機能を有する。記憶部820は、制御部810によってデータアクセスされる。記憶部820は、大容量のデータを記憶可能なハードディスクである。なお、記憶部820は、ハードディスクに限定されることなく、電源を供給されなくてもデータを不揮発的に保持可能な媒体(たとえば、フラッシュメモリ)であればよい。記憶部820には、プログラム180B、地図データ、コンテンツデータ、その他の各種データ等が記憶されている。地図データは、複数種類の縮尺の地図のデータを含む。複数種類の縮尺は、たとえば、300万分の1、200万分の1、100万分の1、80万分の1、60万分の1、40万分の1、20万分の1、10万分の1、5万分の1、3万分の1であるとする。
【0092】
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、サービスサーバ800内の各部に対する各種処理や、演算処理等を行なう機能を有する。制御部810は、前述の制御部510と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0093】
一時記憶部822は、制御部810によってデータアクセスされ、一時的にデータを記憶するワークメモリとして使用される。一時記憶部822は、前述の一時記憶部522と同様なものであるので詳細な説明は繰り返さない。
【0094】
サービスサーバ800は、さらに、VDP832と、VRAM836とを備える。
VRAM836は、画像データを一時的に記憶する機能を有する。
【0095】
制御部810は、記憶部820に記憶されたプログラム180Bに従って、VDP832に対し、描画指示を出す。描画指示とは、画像を生成し、当該画像を表示部830に表示させる指示である。
【0096】
VDP832は表示部830と接続されている。VDP832は、制御部810からの描画指示に応じて、記憶部520内の後述するプログラム180Bからフォントデータ、図形データ等を読出し、VRAM836を利用して画像を生成する。そして、VDP832は、VRAM836に記憶された画像データを読出し、表示部830に、当該画像データに基づく画像を表示させる。
【0097】
サービスサーバ800は、さらに、入力部840を備える。
入力部840には、マウス842と、キーボード844とが接続されている。ユーザは、マウス842またはキーボード844を利用して、サービスサーバ800に指示を与える。マウス842またはキーボード844からの入力指示は、入力部840を介して制御部810へ送信される。制御部810は、入力部840からの入力指示に基づいて所定の処理を行なう。
【0098】
サービスサーバ800は、さらに、通信部860と、通信部862とを備える。
通信部860は、制御部810とデータの送受信を行なう。また、通信部860は、図示しない他の装置と有線または無線で、データの送受信を行なう機能を有する。なお、通信部860は、前述の通信部560と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。
【0099】
通信部862は、制御部810と、データの送受信を行なう。通信部862は、前述の通信部662と同様な構成および機能を有するので詳細な説明は繰り返さない。したがって、通信部862は、無線により、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。また、通信部862は、たとえば、LANケーブルを介して、ネットワーク70とデータ通信を行なうことができる。
【0100】
(時刻情報、位置情報、ユーザ情報の取得)
次に、端末装置500が、時刻情報、位置情報、ユーザ情報を取得するための処理(以下、情報取得処理ともいう)について説明する。ここで、時刻情報は、時刻を示す情報である。位置情報は、端末装置500の位置を示す前述したGPS位置情報である。ユーザ情報は、電話の履歴情報、電子メールの履歴情報、ユーザの身体情報等のようなユーザ固有の情報である。身体情報は、ユーザの1分間あたりの脈拍の情報であるとする。なお、身体情報は、上記情報に限定されることなく、他の情報(たとえば、体温の情報)であってもよい。また、ユーザ情報は、上記の情報に限定されることなく、他の情報であってもよい。
【0101】
ここで、前述したプログラム180は、情報取得プログラムを含む。また、端末装置500において、制御部510に情報取得プログラムを実行させるためのインターフェース操作Mがあったとする。
【0102】
制御部510は、情報取得プログラムの実行により、情報取得処理および経過時間測定処理を同時に開始する。経過時間測定処理は、他の処理(たとえば、情報取得処理)とは独立して行なわれる処理である。経過時間測定処理は、情報取得処理が開始されてからの経過時間を測定する。
【0103】
また、前述したプログラム180は、日時特定プログラムを含む。日時特定プログラムは、端末装置500が動作可能な状態において、制御部510が、常に、実行するプログラムである。日時特定プログラムの実行により、時間経過に伴って変化する、日時(日付および時刻)を特定するための処理(以下、日時特定処理ともいう)が行なわれる。日時特定処理は、他の処理とは独立して行なわれる処理である。すなわち、日時特定処理は、端末装置500が動作可能な状態において、制御部510が、常に、行なっている処理である。なお、ユーザの体には、身体情報取得装置400が取り付けられているとする。また、端末装置500は、当該ユーザに所持された状態で、ユーザの移動に伴い、端末装置500も移動するとする。
【0104】
図6は、情報取得処理のフローチャートである。図6を参照して、情報取得処理では、まず、ステップS111の処理が行なわれる。
【0105】
ステップS111では、日付取得処理が行なわれる。日付取得処理では、制御部510が、日時特定処理により特定される、現時点の日付を取得する。ここで、取得された日付は、一例として、2007年8月25日であるとする。そして、ステップS112に進む。
【0106】
ステップS112では、時刻取得処理が行なわれる。時刻取得処理では、制御部510が、日時特定処理により特定される、現時点の時刻を取得する。ここで、取得された時刻は、一例として、13時00分であるとする。そして、ステップS113に進む。
【0107】
ステップS113では、身体情報取得処理が行なわれる。身体情報取得処理では、制御部510が、身体情報の要求指示を、身体情報取得装置400へ送信する。
【0108】
身体情報取得装置400は、身体情報の要求指示を受信すると、現時点における、身体情報を、端末装置500へ送信する。ここで、身体情報取得装置400が送信する身体情報は、ユーザの1分間あたりの脈拍回数を示す情報であるとする。そして、制御部510は、身体情報取得装置400から身体情報を受信する。ここで、受信した身体情報が示す脈拍回数は、一例として、“80”であるとする。そして、ステップS114に進む。
【0109】
ステップS114では、位置情報取得処理が行なわれる。位置情報取得処理では、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。取得されたGPS位置情報は、現時点の端末装置500の位置を示す。具体的には、取得されたGPS位置情報は、現時点の端末装置500の経度および緯度を示す。ここで、位置情報取得処理で取得したGPS位置情報により示される緯度および経度を、それぞれ、LTm(m:自然数)およびLGmで表すとする。なお、mの初期値は、1であるとする。緯度LT1は、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。経度LG1は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS115に進む。
【0110】
ステップS115では、取得情報記憶処理が行なわれる。ステップS115の処理が行なわれるのが初めてである場合、取得情報記憶処理では、制御部510が、ステップS111〜S114で取得した複数の情報を対応付けて、取得情報データテーブルとして、記憶部520に記憶させる。なお、ステップS115の処理が行なわれるのが初めてでない場合、取得情報記憶処理では、制御部510が、ステップS112〜S114で取得した複数の情報を対応付けて示す取得情報データを、記憶部520に記憶されている、取得情報データテーブルに追記する。そして、ステップS115の処理は終了する。
【0111】
ステップS115の処理が行なわれるのが初めてである場合、取得情報記憶処理により、記憶部520には、一例として、以下の取得情報データテーブルMD100が記憶されるとする。
【0112】
図7は、一例としての取得情報データテーブルMD100を示す図である。取得情報データテーブルMD100は、1つの取得情報データを含む。図7を参照して、取得情報データテーブルMD100において、「番号」とは、取得情報データを特定するための番号である。取得情報データテーブルMD100において、番号“1”の取得情報データは、時刻、位置情報(緯度、経度)、脈拍を示す。
【0113】
以下においては、取得情報データに示される、時刻と、位置情報(緯度、経度)とを示す情報を時刻位置情報という。また、以下においては、取得情報データに示される、身体情報としての脈拍と、時刻の情報とを含む情報をユーザ情報ともいう。また、以下においては、取得情報データに示される、脈拍等のユーザ情報と、位置情報(緯度、経度)とを示す情報を位置対応ユーザ情報ともいう。
【0114】
再び、図6を参照して、ステップS115の処理の後、ステップS116に進む。
ステップS116では、制御部510が、mの値を“1”インクリメントする。そして、ステップS121に進む。
【0115】
ステップS121では、制御部510が、端末特有処理があるか否かを判定する。ここで、端末特有処理は、端末装置500で行なわれる、電子メールの送信または受信の処理、電話の発信または着信の処理等の端末特有の処理である。ここで、端末特有処理が行なわれた旨を示す情報は、ユーザ固有の情報でもある。ステップS121において、YESならば、ステップS122に進む。一方、ステップS121において、NOならば、後述するステップS131に進む。ここでは、端末特有処理があったとして、ステップS122に進む。ここでは、端末特有処理は、一例として、電子メールの受信の処理であるとする。端末特有処理があった場合、制御部510は、端末特有処理が行なわれた旨を示すユーザ固有の情報を取得することになる。
【0116】
ステップS122では、ステップS112と同様に時刻取得処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により取得された時刻は、一例として、13時04分であるとする。この処理により取得される時刻は、端末特有処理が行なわれた時刻を示す。すなわち、この処理により取得される時刻は、ユーザ固有の情報でもある。そして、ステップS123に進む。
【0117】
ステップS123では、位置情報取得処理Aが行なわれる。位置情報取得処理Aでは、制御部510が、通信部566から、前述したGPS位置情報を取得する。ここで、位置情報取得処理Aで取得したGPS位置情報により示される緯度および経度を、それぞれ、TLTk(k:自然数)およびTLGkで表すとする。なお、kの初期値は、1であるとする。緯度TLT1は、一例として、北緯34度39分58.77秒であるとする。経度TLG1は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS125に進む。
【0118】
ステップS125では、端末特有情報記憶処理が行なわれる。ステップS125の処理が行なわれるのが初めてである場合、端末特有情報記憶処理では、制御部510が、ステップS111、ステップS122,S123で取得した複数の情報と、端末特有処理の名称とを対応付けて、端末特有情報データテーブルとして、記憶部520に記憶させる。なお、ステップS125の処理が行なわれるのが初めてでない場合、端末特有情報記憶処理では、制御部510が、ステップS122,S123で取得した複数の情報と、端末特有処理の名称とを対応付けて示す端末特有情報データを、記憶部520に記憶されている、端末特有情報データテーブルに追記する。そして、ステップS125の処理は終了する。
【0119】
ステップS125の処理が行なわれるのが初めてである場合、端末特有情報記憶処理により、記憶部520には、一例として、以下の端末特有情報データテーブルMD200が記憶されるとする。
【0120】
図8は、一例としての端末特有情報データテーブルMD200を示す図である。端末特有情報データテーブルMD200は、1つの端末特有情報データを含む。図8を参照して、端末特有情報データテーブルMD200は、図7の取得情報データテーブルMD100と比較して、「脈拍」の項目の代わりに「端末特有処理名」が含まれる点が異なる。それ以外は、取得情報データテーブルMD100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0121】
端末特有情報データテーブルMD200において、「番号」とは、端末特有情報データを特定するための番号である。番号“1”の端末特有情報データは、時刻、位置情報(緯度、経度)、端末特有処理名を示す。端末特有処理名は、端末特有処理の名称である。端末特有処理が、電子メールの受信の処理である場合、端末特有処理名は、「電子メール受信」となる。
【0122】
この場合、番号“1”の端末特有情報データは、電子メールを受信した旨と、電子メールを受信した時刻(13時04分)および電子メールを受信したときの端末装置500の位置(緯度TLT1、経度TLG1)を示すデータとなる。すなわち、番号“1”の端末特有情報データは、電子メールを受信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。前述したように、緯度TLT1は、北緯34度39分58.77秒であるとする。経度TLG1は、東経135度31分47.11秒であるとする。
【0123】
以下においては、端末特有情報データに示される、時刻と、端末特有処理名とを含む情報をユーザ情報ともいう。なお、端末特有処理名が、電子メールに関連する名称(たとえば、「電子メール受信」)である場合、当該ユーザ情報を、電子メールの履歴情報ともいう。また、端末特有処理名が、電話の発信または着信に関連する名称である場合、当該ユーザ情報を、電話の履歴情報ともいう。
【0124】
再び、図6を参照して、ステップS125の処理の後、ステップS126に進む。
ステップS126では、制御部510が、kの値を“1”インクリメントする。そして、ステップS131に進む。
【0125】
ステップS131では、所定時間が経過したか否かが判定される。具体的には、制御部510が、経過時間測定処理により測定されている経過時間が所定時間になったか否かを判定する。ここで、所定時間は、一例として、5分であるとする。
【0126】
ステップS131において、YESならば、制御部510が、経過時間測定処理により測定されている経過時間を“0”にして、再度、ステップS112の処理が行なわれる。一方、ステップS131において、NOならば、ステップS132に進む。ここでは、経過時間測定処理により測定されている経過時間が所定時間になっていないとして、ステップS132に進む。
【0127】
ステップS132では、制御部510が、終了条件を満たすか否かを判定する。ここで、終了条件は、一例として、制御部510による情報取得プログラムの実行を終了させるためのインターフェース操作Mがあったという条件である。また、終了条件は、一例として、情報取得プログラムが実行されてから、所定終了時間経過したという条件である。所定終了時間は、たとえば、180分である。所定終了時間は、予め、情報取得プログラムにより設定された時間である。なお、所定終了時間は、ユーザが設定した時間であってもよい。ステップS132において、YESならば、この情報取得処理は終了する。一方、ステップS132において、NOならば、再度、ステップS121の処理が行なわれる。
【0128】
次に、経過時間測定処理により測定されている経過時間が所定時間(5分)になった場合の処理について説明する。この場合、ステップS131において、YESと判定され、制御部510が、経過時間測定処理により測定されている経過時間を“0”にして、ステップS112に進む。この場合、経過時間測定処理は、ステップS131でYESと判定されてからの経過時間を測定することになる。
【0129】
そして、ステップS132でYESと判定されるまでに、ステップS112〜S126の処理が繰り返されることにより、記憶部520に記憶される、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、以下の取得情報データテーブルMD100Aおよび端末特有情報データテーブルMD200Aとなる。
【0130】
図9は、一例としての取得情報データテーブルMD100Aを示す図である。図9を参照して、取得情報データテーブルMD100Aは、n(自然数)個の取得情報データを含む。取得情報データテーブルMD100Aに示される項目の説明は、図7の取得情報データテーブルMD100の説明で行なったので繰り返さない。
【0131】
図10は、一例としての端末特有情報データテーブルMD200Aを示す図である。図10を参照して、端末特有情報データテーブルMD200Aに示される項目の説明は、図8の端末特有情報データテーブルMD200の説明で行なったので繰り返さない。
【0132】
ここで、端末特有情報データテーブルMD200Aの項目「端末特有処理名」において、「電子メール送信」を示す番号“2”の端末特有情報データは、電子メールを送信した旨を示す情報と、電子メールを送信した時刻(13時12分)および電子メールを送信したときの端末装置500の位置(緯度TLT2、経度TLG2)を示すデータとなる。すなわち、番号“2”の端末特有情報データは、電子メールを送信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。
【0133】
また、端末特有情報データテーブルMD200Aの項目「端末特有処理名」において、「電話着信」を示す番号“3”の端末特有情報データは、電話を着信した旨を示す情報と、電話を着信した時刻(14時07分)および電話を着信したときの端末装置500の位置(緯度TLT3、経度TLG3)を示すデータとなる。すなわち、番号“3”の端末特有情報データは、電話を着信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。
【0134】
また、端末特有情報データテーブルMD200Aの項目「端末特有処理名」において、「電話発信」を示す番号“4”の端末特有情報データは、電話を発信した旨を示す情報と、電話を発信した時刻(14時51分)および電話を発信したときの端末装置500の位置(緯度TLT4、経度TLG4)を示すデータとなる。すなわち、番号“4”の端末特有情報データは、電話を発信した旨を示すユーザ固有の情報を取得したときの端末装置500の位置(緯度、経度)を示すデータとなる。
【0135】
(地図の生成)
次に、地図を生成するための処理(以下、地図生成処理ともいう)について説明する。ここで、サービスサーバ800の記憶部820は、前述した複数種類の縮尺の地図のデータに加えて、当該地図上の主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像(以下、建築物画像ともいう)と、当該建築物の位置(緯度(以下、建築物緯度ともいう)および経度(以下、建築物経度ともいう)とを対応づけて記憶している。すなわち、建築物画像は、ランドマークでもある。記憶部820は、複数種類の建築物画像を記憶しており、当該複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度が対応づけられているとする。
【0136】
以下においては、地図生成処理において、端末装置500で行なわれる処理、画像形成装置600で行なわれる処理およびサービスサーバ800で行なわれる処理を、それぞれ、地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sともいう。
【0137】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図9の取得情報データテーブルMD100Aと、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aとが記憶されているとする。
【0138】
ここで、前述したプログラム180は、地図プログラムを含む。端末装置500において、制御部510に地図プログラムを実行させるためのインターフェース操作Mがあったとする。制御部510は、地図プログラムの実行により、地図生成処理Mを行なう。
【0139】
ここで、画像形成装置600は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置されているとする。また、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0140】
また、地図プログラムが実行される時刻は、図9の取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す時刻16時00から、わずかな時間(たとえば、2分)経過した時刻(たとえば、16時02分)であるとする。すなわち、地図プログラムが実行される日時は、2007年8月25日16時02分であるとする。
【0141】
また、地図生成処理Mが開始される時点の端末装置500の位置は、取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す緯度LTn、経度LGnにより特定される位置であるとする。ここで、緯度LTnは、一例として、北緯34度41分42.22秒であるとする。経度LGn、一例として、東経135度30分22.11秒であるとする。端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にあるので、画像形成装置600の緯度および経度は、それぞれ、北緯34度41分42.22秒および東経135度30分22.11秒であるとする。
【0142】
図11は、地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのフローチャートである。図11を参照して、地図生成処理Mでは、まず、ステップS211の処理が行なわれる。
【0143】
ステップS211では、時間・出力媒体指定画像表示処理Mが行なわれる。時間・出力媒体指定画像表示処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、以下の時間・出力媒体指定画像MG100を生成し、生成した時間・出力媒体指定画像MG100を、表示部530に表示させる。時間・出力媒体指定画像MG100は、ユーザにより指定された時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図を、指定した出力対象となる媒体(以下、出力媒体ともいう)に出力させるため情報を指定(入力)するための画像である。そして、ステップS211の処理は終了する。
【0144】
図12は、一例としての時間・出力媒体指定画像MG100を示す図である。図12を参照して、時間・出力媒体指定画像MG100には、時間入力枠IW110と、出力媒体指定枠C122,C132と、出力媒体サイズ指定枠IW124,IW134,IW136とが配置される。
【0145】
時間入力枠IW110は、インターフェース操作Mにより、時間(数字)を入力するための枠である。なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、時間入力枠IW110には、時間(数字)が入力されていない。時間入力枠IW110には、説明のために、一例としての時間(数字)を示している。なお、時間入力枠IW110には、初期状態で、一例として、“60”が、予め入力されていてもよい。
【0146】
出力媒体指定枠C122,C132は、地図の出力対象となる媒体を指定するための枠である。出力媒体指定枠C122,C132の各々は、インターフェース操作Mにより、チェックマークの表示とチェックマークの非表示とを切替えることが可能である。出力媒体指定枠C122は、出力媒体指定枠C122にチェックマークが表示されている場合、地図の出力対象となる媒体を、紙に指定するための枠である。出力媒体指定枠C132は、出力媒体指定枠C132にチェックマークが表示されている場合、地図の出力対象となる媒体を、画面(端末装置500の表示部530の表示面)に指定するための枠である。すなわち、紙および端末装置500の表示部530の表示面は、地図を出力させるための媒体である。
【0147】
なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、出力媒体指定枠C122,C132には、チェックマークが表示されていない。出力媒体指定枠C122には、説明のために、チェックマークが表示されている。なお、出力媒体指定枠C122には、初期状態で、チェックマークが予め表示されていてもよい。
【0148】
出力媒体サイズ指定枠IW124は、インターフェース操作Mにより、紙のサイズを指定するための文字、数字等を入力するための枠である。なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、出力媒体サイズ指定枠IW124には、紙のサイズを示す文字、数字等が入力されていない。出力媒体サイズ指定枠IW124には、説明のために、サイズを示す「A4」という文字を示している。なお、出力媒体サイズ指定枠IW124には、初期状態で、一例として、「A4」というサイズが予め入力されていてもよい。
【0149】
出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136は、インターフェース操作Mにより、表示部530の表示面の解像度を指定するための数字を入力するための枠である。出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136に入力される数字の単位は、ドット(画素)である。なお、ステップS211の処理により、表示部530に時間・出力媒体指定画像MG100が表示された直後には、出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136には、数字が入力されていない。出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136には、説明のために、一例としての数字を示している。なお、表示部530の表示面の解像度は、一例として、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、出力媒体サイズ指定枠IW134,IW136には、それぞれ、初期状態で、一例として、“480”、“800”が予め入力されていてもよい。
【0150】
なお、時間入力枠IW110、出力媒体サイズ指定枠IW124,IW134,IW136に予め数字、文字等が入力されている場合、入力されている当該数字、文字等は、インターフェース操作Mにより変更可能である。
【0151】
時間・出力媒体指定画像MG100には、さらに、ボタン画像MBG180が配置される。ボタン画像MBG180は、押下処理されることにより、時間入力枠IW110に入力された時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図を、指定した出力媒体に出力させるためのボタン画像である。
【0152】
再び、図11を参照して、ステップS211の処理の後、ステップS212に進む。
ステップS212では、制御部510が、地図取得操作Mがあるか否かを判定する。地図取得操作Mは、ボタン画像MBG180を押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS212において、YESならば、ステップS213に進む。一方、ステップS212において、NOならば、再度、ステップS212の処理が行なわれる。ここでは、地図取得操作Mがあったとして、ステップS213に進む。地図取得操作Mがあったとき、時間入力枠IW110には、数字“60”が入力されていたとする。以下においては、時間入力枠IW110に入力された時間を、指定時間ともいう。
【0153】
また、地図取得操作Mがあったとき、チェックマークは、出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作Mがあったとき、出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0154】
ステップS213では、制御部510が、地図要求指示データMを、画像形成装置600へ送信する。地図要求指示データMは、地図データを要求するための指示のデータである。また、地図要求指示データMには、時間媒体データと、取得情報データテーブルと、端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0155】
ここで、地図要求指示データMに含まれる時間媒体データは、以下の時間媒体データMD300であるとする。また、地図要求指示データMに含まれる取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、地図要求指示データMに含まれる端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。そして、ステップS213の処理は終了する。
【0156】
図13は、一例としての時間媒体データMD300を示す図である。図13を参照して、「装置ID」とは、装置を識別するための情報である。ここで、端末装置500の装置IDは、“11MA”であるとする。端末装置500の装置ID“11MA”は、予め、記憶部520に記憶されているとする。「指定時間」は、時間入力枠IW110に入力されていた指定時間である。「出力媒体」とは、地図の出力対象となる媒体である。「出力媒体」が、「紙」である場合、地図の出力対象となる媒体は、紙となる。
【0157】
なお、地図取得操作Mがあったときに、図12の出力媒体指定枠C132にチェックマークが表示されていた場合、「出力媒体」の項目は、「画面」となる。この場合、「出力サイズ」の項目は、「480×800」となる。この場合、後述する処理により、地図を表示した、横480(ドット)×縦800(ドット)のサイズの画像が、表示部530の表示面に表示されることになる。この場合、地図の出力対象となる媒体は、表示部530の表示面となる。
【0158】
なお、地図取得操作Mがあったときに、図12の出力媒体指定枠C122,C132の両方にチェックマークが表示されていた場合、「出力媒体」の項目は、「紙、画面」となる。この場合、地図は、紙および画面の両方に出力されることになる。この場合、「出力サイズ」の項目は、「A4,480×800」となる。
【0159】
再び、図11を参照して、地図生成処理Pでは、まず、ステップS241の処理が行なわれる。
【0160】
ステップS241では、制御部610が、地図要求指示データMを受信したか否かを判定する。ステップS241において、YESならば、ステップS242に進む。一方、ステップS241において、NOならば、再度、ステップS241の処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データMを受信したとして、ステップS242に進む。
【0161】
ステップS242では、地図要求指示データTを、サービスサーバ800へ送信する。地図要求指示データTは、サービスサーバ800に地図データを要求するための指示のデータである。地図要求指示データTは、受信した地図要求指示データMに自装置(画像形成装置600)の位置情報を追加したデータである。具体的には、地図要求指示データTには、時間媒体位置データと、受信した地図要求指示データMに含まれる取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0162】
ここで、時間媒体位置データは、以下の時間媒体位置データTD400であるとする。
また、受信した地図要求指示データMに含まれる取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、受信した地図要求指示データMに含まれる端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。そして、ステップS242の処理は終了する。
【0163】
図14は、一例としての時間媒体位置データTD400を示す図である。図14を参照して、時間媒体位置データTD400は、図13の時間媒体データMD300と比較して、項目「位置P」が追加されている点が異なる。それ以外は、時間媒体データMD300と同様なので詳細な説明は繰り返さない。項目「位置P」のPLT,PLGは、それぞれ、画像形成装置600の緯度および経度を示す。緯度PLTは、一例として、北緯34度41分42.22秒であるとする。経度PLGは、一例として、東経135度30分22.11秒であるとする。
【0164】
再び、図11を参照して、地図生成処理Sでは、まず、ステップS271の処理が行なわれる。
【0165】
ステップS271では、制御部810が、地図要求指示データTを受信したか否かを判定する。ステップS271において、YESならば、ステップS272に進む。一方、ステップS271において、NOならば、再度、ステップS271の処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データTを受信したとして、ステップS272に進む。なお、地図要求指示データTを受信したということは、図要求指示データTに含まれる、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを受信したということでもある。
【0166】
ステップS272では、データ記憶処理Sが行なわれる。データ記憶処理Sでは、制御部810が、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、当該時間媒体位置データに示される装置IDに対応づけて、記憶部820に記憶させる。
【0167】
ここで、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図14の時間媒体位置データTD400、図9の取得情報データテーブルMD100Aおよび図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。この場合、記憶部820には、時間媒体位置データTD400に示される装置ID“11MA”に対応づけて、時間媒体位置データTD400、取得情報データテーブルMD100Aおよび端末特有情報データテーブルMD200Aが記憶される。そして、ステップS273に進む。
【0168】
ステップS273では、移動速度算出処理Sが行なわれる。移動速度算出処理Sでは、制御部810が、受信した取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。
【0169】
具体的には、取得情報データテーブルにおいて、番号m(自然数)の取得情報データが示す緯度LTmおよび経度LGmの位置と、番号(m+1)の取得情報データが示す緯度LT(m+1)および経度LG(m+1)の位置との距離(以下、2点間距離ともいう)を算出する。
【0170】
ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。以下においては、一例として、取得情報データテーブルMD100Aに基づいて、ユーザ移動速度を算出する方法を説明する。
【0171】
まず、取得情報データテーブルMD100Aにおいて、緯度LTmと緯度LT(m+1)との差(以下、緯度差ともいう)と、経度LGmと経度LG(m+1)との差(以下、経度差ともいう)を算出する。m=1の場合、緯度LT1と緯度LT2との緯度差と、経度LG1と経度LG2との経度差が算出される。ここで、緯度LT1は、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。緯度LT2は、一例として、北緯34度39分59.59秒であるとする。この場合、緯度差は、10.82秒となる。緯度1秒当たりの長さを、一例として、30.8メートルとすると、緯度差の示す距離(以下、緯度差距離ともいう)は、10.82×30.8=333.26メートルとなる。
【0172】
また、経度LG1は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。経度LG2は、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。この場合、経度差は、0秒となる。経度1秒当たりの長さを、一例として、25メートルとすると、経度差の示す距離(以下、経度差距離ともいう)は、0×25=0メートルとなる。
【0173】
この場合、緯度LT1および経度LG1の位置と、緯度LT2および経度LG2の位置との距離は、緯度差距離が333.26メートル、経度差距離が、0メートルなので、2点間距離は、333.26メートル(0.33326キロメートル)となる。また、取得情報データテーブルMD100Aより、緯度LT1および経度LG1の位置から、緯度LT2および経度LG2の位置までの移動に要する時間は、5分(0.083時間)である。したがって、移動速度は、0.33326キロメートル÷0.083時間より、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)となる。
【0174】
上記計算を、m=2〜(n−1)の各々の場合について行なう。そして、算出された複数の移動速度のうち、最も値が大きい移動速度を、ユーザ移動速度とする。ここでは、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。なお、ユーザ移動速度の決定方法は、上記方法に限定されることはない。たとえば、算出された複数の移動速度のうち、最も値が大きい移動速度を除いた、上位3つの移動速度の平均を、ユーザ移動速度としてもよい。そして、ステップS280に進む。
【0175】
ステップS280では、地図生成処理SNが行なわれる。地図生成処理SNでは、詳細は後述するが、制御部810が、画像形成装置600の位置を地図の中心として、受信した時間媒体位置データが示す指定時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図の画像を生成する。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分となる。
【0176】
図15は、地図生成処理SNのフローチャートである。図15を参照して、地図生成処理SNでは、まず、ステップS281の処理が行なわれる。
【0177】
ステップS281では、制御部810が、指定時間移動可能距離を算出する。ここで、指定時間移動可能距離は、ステップS273の移動速度算出処理Sにより算出されたユーザ移動速度で移動するユーザが、指定時間で移動可能な距離である。ここで、指定時間は、時間媒体位置データが示す指定時間である。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分(1時間)となる。また、移動速度算出処理Sにより算出されたユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、算出される指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルとなる。そして、ステップS282に進む。
【0178】
ステップS282では、作成対象範囲地図画像が生成される。具体的には、制御部810は、受信した時間媒体位置データが示す位置Pの位置から、北、南、西および東方向にそれぞれ指定時間移動可能距離の位置までの範囲を、地図作成対象範囲として設定する。前述したように、位置Pは、画像形成装置600の位置である。
【0179】
そして、制御部810は、記憶部820に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲の作成対象範囲地図画像を生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部810は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像を生成する。
【0180】
ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、位置Pは、緯度PLT、経度PLGにより特定される位置である。また、指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルであるとする。この場合、生成される作成対象範囲地図画像は、以下の作成対象範囲地図画像SG200Aとなる。そして、ステップS282の処理は終了する。
【0181】
図16は、地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。図16(A)は、一例としての作成対象範囲地図画像SG200Aを示す図である。
【0182】
再び、図15を参照して、ステップS282の処理の後、ステップS283に進む。
ステップS283では、所要時間表示処理Sが行なわれる。所要時間表示処理Sでは、所要時間表示画像が生成される。なお、所要時間表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS283の処理は終了する。ここでは、所要時間表示処理Sにより、以下の所要時間表示画像SG200Bが生成されるとする。
【0183】
再び、図16を参照して、図16(B)は、一例としての所要時間表示画像SG200Bを示す図である。なお、所要時間表示処理Sにより、所要時間表示画像SG200Bを生成するための処理を、図16(B)を参照しながら説明する。
【0184】
所要時間表示処理Sにおいて、まず、制御部810は、生成された作成対象範囲地図画像に、位置Pを中心として、半径が、指定時間移動可能距離の円C1を描く。そして、制御部810は、ユーザが、位置Pから、円C1上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S1を、円C1上に記載する。なお、所要時間S1が記載される位置は、円C1上に限定されない。
【0185】
ここで、作成対象範囲地図画像は、図16(A)の作成対象範囲地図画像SG200Aであるとする。また、指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、所要時間S1は、60分となる。そのため、円C1上に所要時間60(分)が記載される。
【0186】
そして、円C1の内側に、位置Pを中心とする2つの円(円C2、円C3)を、円同士の間隔が等間隔になるように描く。なお、円C1の内側に、描く円の数は、2つに限定されることはなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0187】
そして、制御部810は、ユーザが、位置Pから、円C2上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S2を、円C2上に記載する。また、制御部810は、ユーザが、位置Pから、円C3上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S3を、円C3上に記載する。なお、所要時間S2が記載される位置は、円C2上に限定されない。また、所要時間S3が記載される位置は、円C3上に限定されない。
【0188】
ここで、位置Pから、円C2上の位置までの直線距離は、2.67キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)であるとする。この場合、所要時間S2は、40分となる。そのため、円C2上に所要時間40(分)が記載される。また、位置Pから、円C3上の位置までの直線距離は、1.33キロメートルであるとする。この場合、所要時間S3は、20分となる。そのため、円C3上に所要時間20(分)が記載される。以上の処理により所要時間表示画像SG200Bが生成される。
【0189】
再び、図15を参照して、ステップS283の処理の後、ステップS284に進む。
ステップS284では、移動経路表示処理Sが行なわれる。移動経路表示処理Sでは、移動経路表示画像が生成される。なお、移動経路表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS284の処理は終了する。ここでは、移動経路表示処理Sにより、以下の移動経路表示画像SG200Cが生成されるとする。
【0190】
図17は、地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。図17(A)は、一例としての移動経路表示画像SG200Cを示す図である。なお、移動経路表示処理Sにより、移動経路表示画像SG200Cを生成するための処理を、図17(A)を参照しながら説明する。
【0191】
移動経路表示処理Sにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、経路用取得情報データを特定する。ここで、経路用取得情報データは、当該経路用取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。ここでは、複数の経路用取得情報データが特定されたとする。
【0192】
そして、制御部810は、複数の経路用取得情報データがそれぞれ示す複数の位置情報(緯度、経度)によりそれぞれ特定される複数の位置を線で結んだ経路線を、経路線L1として、所要時間表示画像に描く。経路線L1は、端末装置500を所持したユーザが、画像形成装置600の位置Pまで移動した経路である。ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、所要時間表示画像は、図16(B)の所要時間表示画像SG200Bであるとする。以上の処理により移動経路表示画像SG200Cが生成される。
【0193】
再び、図15を参照して、ステップS284の処理の後、ステップS285に進む。
ステップS285では、滞在建築物表示処理Sが行なわれる。滞在建築物表示処理Sでは、滞在建築物表示画像が生成される。なお、滞在建築物表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS285の処理は終了する。ここでは、滞在建築物表示処理Sにより、以下の滞在建築物表示画像SG200Dが生成されるとする。
【0194】
再び、図17を参照して、図17(B)は、一例としての滞在建築物表示画像SG200Dを示す図である。なお、滞在建築物表示処理Sにより、滞在建築物表示画像SG200Dを生成するための処理を、図17(B)を参照しながら説明する。
【0195】
以下においては、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、対応する建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0196】
滞在建築物表示処理Sにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、滞在判定取得情報データがあるか否かを判定する。ここで、滞在判定取得情報データは、当該滞在判定取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。滞在判定取得情報データがないと判定された場合、この滞在建築物表示処理Sは終了する。
【0197】
滞在判定取得情報データがあると判定された場合、以下の建築物画像表示処理が行なわれる。ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。この場合、取得情報データテーブルMD100Aが複数の滞在判定取得情報データを含むとして、建築物画像表示処理が行なわれるとする。複数の滞在判定取得情報データは、一例として、取得情報データテーブルMD100Aに含まれる番号“1”〜“n”の取得情報データであるとする。
【0198】
建築物画像表示処理では、制御部810は、複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)と、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像にそれぞれ対応する複数の建築物近傍範囲とから、長時間滞在建築物近傍範囲を特定する。ここで、長時間滞在建築物近傍範囲は、複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により、当該長時間滞在建築物近傍範囲内に所定時間(たとえば、30分)以上滞在していると判定された建築物近傍範囲である。以下においては、特定された長時間滞在建築物近傍範囲に対応する建築物画像を、長時間滞在建築物画像ともいう。
【0199】
ここでは、2つの長時間滞在建築物近傍範囲が特定されたとする。2つの長時間滞在建築物近傍範囲は、それぞれ、図17(B)の建築物画像GM1,GM2に対応する範囲であるとする。この場合、建築物画像GM1,GM2は、長時間滞在建築物画像となる。
【0200】
次に、制御部810は、建築物近傍範囲内に滞在していた時間が長い程、当該建築物近傍範囲に対応する長時間滞在建築物画像としての建築物画像を、大きく(強調して)表示する。ここで、建築物近傍範囲内に滞在していた時間を、30分〜59分、60分〜89分、90分以上の3種類の時間に分類する。なお、分類される時間は、上記時間に限定されない。また、建築物近傍範囲内に滞在していた時間の分類される数は、3種類に限定されることなく、2種類または4種類以上であってもよい。
【0201】
ここで、長時間滞在建築物画像としての建築物画像GM1に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、一例として、70分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、50%拡大した建築物画像GM1を、生成された移動経路表示画像に表示させる。ここで、移動経路表示画像は、図17(A)の移動経路表示画像SG200Cであるとする。
【0202】
ここで、長時間滞在建築物画像としての建築物画像GM2に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、一例として、40分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、20%拡大した建築物画像GM2を、生成された移動経路表示画像に表示させる。
【0203】
なお、長時間滞在建築物画像に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、一例として、90分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、80%拡大した建築物画像を、生成された移動経路表示画像に表示させる。
【0204】
すなわち、長時間滞在建築物画像に対応する長時間滞在建築物近傍範囲内に、滞在していた時間が長い程、対応する建築物画像は、より大きく強調して表示される。
【0205】
なお、建築物近傍範囲内に、所定時間(たとえば、30分)未満滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、拡大してない建築物画像を、生成された移動経路表示画像に表示させてもよい。以上の処理により滞在建築物表示画像SG200Dが生成される。
【0206】
再び、図15を参照して、ステップS285の処理の後、ステップS286に進む。
ステップS286では、ユーザ情報画像表示処理Sが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理Sでは、ユーザ情報画像表示画像が生成される。なお、ユーザ情報画像表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS286の処理は終了する。ここでは、ユーザ情報画像表示処理Sにより、以下のユーザ情報画像表示画像SG200Eが生成されるとする。
【0207】
図18は、地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。図18(A)は、一例としてのユーザ情報画像表示画像SG200Eを示す図である。なお、ユーザ情報画像表示処理Sにより、ユーザ情報画像表示画像SG200Eを生成するための処理を、図18(A)を参照しながら説明する。
【0208】
ユーザ情報画像表示処理Sにおいて、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」または「電子メール送信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す場合、生成した滞在建築物表示画像に電子メール画像を表示させる。電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための画像である。すなわち、電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0209】
ここで、端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。また、滞在建築物表示画像は、図17(B)の滞在建築物表示画像SG200Dであるとする。また、端末特有情報データテーブルMD200Aに含まれる番号“1”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」であり、かつ、番号“1”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT1、経度TLG1)が、地図作成対象範囲内の位置を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG200D内の位置(緯度TLT1、経度TLG1)に、電子メール画像UM1を表示させる。
【0210】
また、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話着信」または「電話発信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、地図作成対象範囲内の位置を示す場合、生成した滞在建築物表示画像に電話画像を表示させる。電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すための画像(たとえば、携帯電話の外観を示す画像)である。すなわち、電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0211】
ここで、端末特有情報データテーブルは、端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。また、滞在建築物表示画像は、図17(B)の滞在建築物表示画像SG200Dであるとする。また、端末特有情報データテーブルMD200Aに含まれる番号“4”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話発信」であり、かつ、番号“4”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT4、経度TLG4)が、地図作成対象範囲内の位置を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG200D内の位置(緯度TLT4、経度TLG4)に、電話画像UM3を表示させる。
【0212】
そして、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、身体画像表示対象取得情報データがある場合、生成した滞在建築物表示画像内に身体画像を表示させる。身体画像は、一例として、脈拍が、所定回数以上であることを示すための画像である。すなわち、身体画像は、脈拍が、所定回数以上であることを示すユーザ固有の情報に基づく画像である。ここで、身体画像表示対象取得情報データは、当該身体画像表示対象取得情報データが示す脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上であり、かつ、当該身体画像表示対象取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。
【0213】
なお、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザの身体情報である。また、ユーザの身体情報は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。したがって、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。
【0214】
ここで、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、取得情報データテーブルMD100Aに含まれる番号“p”の取得情報データが示す脈拍回数が“122”であり、かつ、番号“p”の取得情報データが示す位置(緯度LTp、経度LGp)が、地図作成対象範囲内の位置を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG200D内の位置(緯度LTp、経度LGp)に、身体画像UM2を表示させる。この場合、番号“p”の取得情報データは、身体画像表示対象取得情報データである。以上の処理によりユーザ情報画像表示画像SG200Eが生成される。
【0215】
再び、図15を参照して、ステップS286の処理の後、ステップS287に進む。
ステップS287では、過去滞在建築物表示処理Sが行なわれる。過去滞在建築物表示処理Sでは、地図画像が生成される。なお、過去滞在建築物表示処理Sの詳細な説明は後述する。そして、ステップS287の処理は終了する。ここでは、過去滞在建築物表示処理Sにより、以下の地図画像SG200Fが生成されるとする。
【0216】
再び、図18を参照して、図18(B)は、一例としての地図画像SG200Fを示す図である。なお、過去滞在建築物表示処理Sにより、地図画像SG200Fを生成するための処理を、図18(B)を参照しながら説明する。
【0217】
ここで、装置ID“11MA”の端末装置500が、図11のステップS211〜S213の処理を複数回行なったとする。また、画像形成装置600が、図11のステップS241,S242の処理を複数回行なったとする。また、サービスサーバ800が、ステップS271,S272の処理を複数回行なったとする。これにより、記憶部820には、装置ID“11MA” に対応づけて、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルの各々が、複数記憶されているとする。
【0218】
過去滞在建築物表示処理Sでは、制御部810は、受信した最新の時間媒体位置データに示される装置IDに対応づけられて、記憶部820に記憶されている、受信した最新の取得情報データテーブルを除いた複数の取得情報データテーブルにおいて、過去滞在取得情報データテーブルがあるか否かを判定する。
【0219】
ここで、過去滞在取得情報データテーブルは、当該過去滞在取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データの2つ以上が滞在判定取得情報データである取得情報データテーブルである。滞在判定取得情報データは、前述したように、当該滞在判定取得情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲内の位置を示す取得情報データである。以下においては、過去滞在取得情報データテーブルに含まれる滞在判定取得情報データを、過去滞在判定取得情報データともいう。
【0220】
過去滞在取得情報データテーブルがないと判定された場合、過去滞在建築物表示処理Sは終了し、地図生成処理SNは終了し、図11の地図生成処理Sに戻り、後述するステップS291に進む。
【0221】
一方、過去滞在取得情報データテーブルがあると判定された場合、後述する過去滞在建築物画像表示処理が行なわれる。ここで、受信した最新の時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、装置IDは、“11MA”となる。
【0222】
この場合、制御部810は、時間媒体位置データTD400に示される装置ID“11MA”に対応づけられて、記憶部820に記憶されている、受信した最新の取得情報データテーブルを除いた複数の取得情報データテーブルのうち、過去滞在取得情報データテーブルがあるか否かを判定する。ここでは、複数の過去滞在判定取得情報データを含む過去滞在取得情報データテーブルがあるとして、過去滞在建築物画像表示処理が行なわれるとする。
【0223】
過去滞在建築物画像表示処理では、制御部810は、複数の過去滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)と、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像にそれぞれ対応する複数の建築物近傍範囲とから、長時間過去滞在建築物近傍範囲を特定する。ここで、長時間過去滞在建築物近傍範囲は、複数の過去滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により、当該長時間過去滞在建築物近傍範囲内に所定時間(たとえば、30分)以上滞在していると判定された建築物近傍範囲である。以下においては、特定された長時間過去滞在建築物近傍範囲に対応する建築物画像を、長時間過去滞在建築物画像ともいう。
【0224】
ここでは、1つの長時間過去滞在建築物近傍範囲が特定されたとする。1つの長時間過去滞在建築物近傍範囲は、図18(B)の建築物画像GM3に対応する範囲であるとする。この場合、建築物画像GM3は、長時間過去滞在建築物画像となる。
【0225】
次に、制御部810は、長時間過去建築物近傍範囲内に滞在していた時間が長い程、当該長時間過去建築物近傍範囲に対応する長時間過去滞在建築物画像としての建築物画像を、大きく(強調して)表示する。すなわち、ステップS285の滞在建築物表示処理Sと同様な処理が行なわれる。
【0226】
ここで、長時間過去建築物近傍範囲内に滞在していた時間を、30分〜59分、60分〜89分、90分以上の3種類の時間に分類する。なお、分類される時間は、上記時間に限定されない。また、長時間過去建築物近傍範囲内に滞在していた時間の分類される数は、3種類に限定されることなく、2種類または4種類以上であってもよい。
【0227】
ここで、長時間過去滞在建築物画像としての建築物画像GM3に対応する長時間過去滞在建築物近傍範囲内に、一例として、100分滞在していたことが、前述の複数の過去滞在判定取得情報データがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、長時間過去滞在建築物画像としての80%拡大した建築物画像GM3を、生成されたユーザ情報画像表示画像に表示させる。ここで、ユーザ情報画像表示画像は、図18(A)のユーザ情報画像表示画像SG200Eであるとする。以上の処理により地図画像SG200Fが生成される。以上により、サービスサーバ800は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。
【0228】
そして、この過去滞在建築物表示処理Sは終了し、地図生成処理SNは終了し、図11の地図生成処理Sに戻り、ステップS291に進む。
【0229】
過去滞在建築物表示処理Sにより、過去に長時間(たとえば、30分)以上滞在していた長時間過去滞在建築物近傍範囲内に対応する長時間過去滞在建築物画像を、表示することができる。すなわち、過去に長時間(たとえば、30分)以上滞在していた建築物を容易に認識することが可能となる。
【0230】
再び、図11を参照して、ステップS291では、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部810が、受信した時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS291において、YESならば、ステップS292に進む。一方、ステップS291において、NOならば、後述するステップS293に進む。ここでは、受信した時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとして、ステップS292に進む。
【0231】
ステップS292では、地図データ生成送信処理PSが行なわれる。地図データ生成送信処理PSでは、制御部810が、図15の地図生成処理SNにより生成した地図画像を、受信した時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データは、時間媒体位置データTD400であり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0232】
この場合、制御部810は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0233】
そして、制御部810は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS292の処理は終了する。
【0234】
地図生成処理Pでは、ステップS242の処理の後、ステップS243に進む。
ステップS243では、制御部610が、地図データPDを受信したか否かを判定する。ステップS243において、YESならば、ステップS244に進む。一方、ステップS243において、NOならば、再度、ステップS243の処理が行なわれる。ここでは、地図データPDを受信したとして、ステップS244に進む。
【0235】
ステップS244では、印刷処理Pが行なわれる。印刷処理Pでは、制御部610が、受信した地図データPDを、印刷部690へ送信する。そして、この印刷処理Pは終了する。
【0236】
印刷部690は、受信した地図データPDに基づく画像を、指定されたサイズの紙(A4の紙)に印刷する。すなわち、印刷部690は、受信した地図データPDに基づく画像を、紙等の記録媒体に形成する。そして、画像が印刷された紙は、画像形成装置600の外部へ排出される。
【0237】
ここで、地図データPDは、地図画像SG200FをA4の紙に印刷するためのデータであるとする。この場合、印刷処理Pにより、図18(B)の地図画像SG200Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。すなわち、紙は、地図データPDを出力させるための媒体である。
【0238】
地図生成処理Sでは、ステップS292の処理の後、ステップS293に進む。また、ステップS291において、NOならば、ステップS293に進む。
【0239】
ステップS293では、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部810が、受信した時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS293において、YESならば、ステップS294に進む。一方、ステップS293において、NOならば、後述するステップS298に進む。
【0240】
ここでは、受信した時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS294に進む。なお、ステップS292の処理の後、ステップS293において、YESと判定される場合は、時間媒体位置データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0241】
ステップS294では、地図データ生成送信処理MSが行なわれる。地図データ生成送信処理MSでは、制御部810が、図15の地図生成処理SNにより生成した地図画像を、受信した時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0242】
この場合、制御部810は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。
【0243】
そして、制御部810は、生成した地図データMDを、端末装置500へ送信する。そして、ステップS294の処理は終了し、再度、ステップS271の処理が行なわれる。
【0244】
地図生成処理Mでは、ステップS213の処理の後、ステップS214に進む。
ステップS214では、制御部510が、地図データMDを受信したか否かを判定する。ステップS214において、YESならば、ステップS215に進む。一方、ステップS214において、NOならば、後述するステップS218に進む。ここでは、地図データMDを受信したとして、ステップS215に進む。
【0245】
ステップS215では、地図表示処理Mが行なわれる。地図表示処理Mでは、制御部510が、VDP532を利用して、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像を表示する。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。すなわち、表示部530の表示面は、地図データMDを出力させるための媒体である。そして、この地図生成処理Mは終了する。
【0246】
地図生成処理Sでは、ステップS293において、NOならば、ステップS298に進む。
【0247】
ステップS298では、エラーデータ送信処理Sが行なわれる。エラーデータ送信処理Sでは、制御部810が、エラーデータを、端末装置500へ送信する。エラーデータは、たとえば、出力媒体が指定されてない旨のメッセージを表示するためのデータである。そして、再度、ステップS271の処理が行なわれる。
【0248】
地図生成処理Mでは、ステップS214において、NOならば、ステップS218に進む。
【0249】
ステップS218では、制御部510が、エラーデータを受信したか否かを判定する。ステップS218において、YESならば、ステップS219に進む。一方、ステップS218において、NOならば、再度、ステップS214の処理が行なわれる。ここでは、エラーデータを受信したとして、ステップS219に進む。
【0250】
ステップS219では、エラー処理Mが行なわれる。エラー処理Mでは、制御部510が、エラーデータに基づいて、たとえば、出力媒体が指定されてない旨のメッセージを表示部530に表示させる。そして、この地図生成処理Mは終了する。
【0251】
以上説明したように、本実施の形態では、ユーザの移動に伴い、ユーザに所持された端末装置500が移動する状態において、所定時間(たとえば、5分)毎に、端末装置500の位置および時刻の情報が取得され、端末装置500に記憶される。
【0252】
また、所定時間毎に、時刻が取得され、かつ、ユーザの体に取り付けられている身体情報取得装置400から、ユーザの身体情報(たとえば、1分間あたりの脈拍回数)が取得される。そして、当該身体情報、当該身体情報が取得された位置の情報が取得され、端末装置500に記憶される。これにより、端末装置500の記憶部520には、たとえば、図9の取得情報データテーブルMD100Aが記憶される。
【0253】
また、端末装置500は、電子メールの送信または受信の処理、電話の発信または着信の処理等の端末特有処理が行なわれた時刻および位置の情報も記憶する。これにより、端末装置500の記憶部520には、たとえば、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aが記憶される。
【0254】
そして、取得情報データテーブルMD100Aを使用して、ユーザに所持された端末装置500の移動速度(ユーザ移動速度)が算出される。また、端末装置500において、指定された時間で、算出されたユーザ移動速度により移動可能な指定時間移動可能距離が算出される。
【0255】
また、画像形成装置600の位置Pから、北、南、西および東方向にそれぞれ指定時間移動可能距離の位置までの範囲が、地図作成対象範囲として設定される。また、地図作成対象範囲の地図の画像が、図15の地図生成処理SNにより生成される。地図作成対象範囲の地図の画像は、指定された指定時間内で、ユーザがユーザ移動速度で移動可能なおおよその範囲の地図の画像である。
【0256】
図15の地図生成処理SNにより生成される地図の画像(たとえば、図18(B)の地図画像SG200F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図生成処理SNにより生成される地図の画像(たとえば、地図画像SG200F)は、端末装置500の表示部530の表示面に表示される。
【0257】
生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0258】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pまでの経路(経路線L1)が表示される。これにより、位置Pまでの経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0259】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0260】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0261】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザの身体情報としての、脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM2)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、122)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0262】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、過去に所定時間以上滞在していた建築物の画像(建築物画像)が、当該建築物に滞在していた時間が長い程、大きく(強調して)表示される。これにより、過去に滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0263】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0264】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0265】
また、本実施の形態では、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0266】
また、本実施の形態では、図12の時間・出力媒体指定画像MG100の時間入力枠IW110に入力する数字を、たとえば、1440(1日の分数)とすることで、1日に、ユーザ移動速度により移動可能なおおよその範囲の地図を取得することもできる。
【0267】
<第1の実施の形態の変形例>
(地図の生成の他の例)
なお、図11の地図生成処理において、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブル等は、画像形成装置600を介さず、直接、サービスサーバ800へ送信されてもよい。
【0268】
次に、地図生成処理において、端末装置500が、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブル等を、画像形成装置600を介さず、直接、サービスサーバ800へ送信する処理(以下、地図生成処理Nともいう)について説明する。以下においては、地図生成処理Nにおいて、端末装置500で行なわれる処理、画像形成装置600で行なわれる処理およびサービスサーバ800で行なわれる処理を、それぞれ、地図生成処理MN、地図生成処理PN、地図生成処理SNNともいう。
【0269】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図9の取得情報データテーブルMD100Aと、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aとが記憶されているとする。なお、第1の実施の形態と同様、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にあるとする。
【0270】
また、画像形成装置600の位置を示す緯度および経度は、それぞれ、PLTおよびでPLGあるとする。
【0271】
また、端末装置500は、地図生成処理MNが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600の位置P(PLT,PLG)と、画像形成装置600に割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスとを取得し、記憶部520に記憶させるとする。ここで、画像形成装置600のIPアドレスは、一例として、“111.222.333.PPP”であるとする。
【0272】
図19は、地図生成処理MN、地図生成処理PNおよび地図生成処理SNNのフローチャートを示す図である。地図生成処理MN、地図生成処理PNおよび地図生成処理SNNの各々において、図11の地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理と異なる処理を主に説明する。
【0273】
図19を参照して、地図生成処理MNでは、第1の実施の形態と同様、ステップS211,S212の処理が行なわれた後、ステップS213Nが行なわれる。
【0274】
ステップS213Nでは、制御部510が、地図要求指示データMNを、サービスサーバ800へ送信する。地図要求指示データMNは、地図データを要求するための指示のデータである。また、地図要求指示データMNには、時間媒体位置データと、取得情報データテーブルと、端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0275】
ここで、時間媒体位置データは、以下の時間媒体位置データMD300Nであるとする。また、取得情報データテーブルは、図9の取得情報データテーブルMD100Aであるとする。また、端末特有情報データテーブルは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。そして、ステップS213Nの処理は終了する。
【0276】
図20は、一例としての時間媒体位置データMD300Nを示す図である。図20を参照して、時間媒体位置データMD300Nは、図14の時間媒体位置データTD400と比較して、さらに、項目「画像形成装置IPアドレス」が追加されている点が異なる。それ以外は、時間媒体位置データTD400と同様なので詳細な説明は繰り返さない。「画像形成装置IPアドレス」は、記憶部520に記憶されている、画像形成装置600のIPアドレスである。
【0277】
再び、図19を参照して、地図生成処理SNNでは、まず、ステップS271Nの処理が行なわれる。
【0278】
ステップS271Nでは、制御部810が、地図要求指示データMNを受信したか否かを判定する。ステップS271Nにおいて、YESならば、ステップS272Nに進む。一方、ステップS271Nにおいて、NOならば、再度、ステップS271Nの処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データMNを受信したとして、ステップS272Nに進む。なお、地図要求指示データMNを受信したということは、地図要求指示データMNに含まれる、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを受信したということでもある。
【0279】
ステップS272Nでは、データ記憶処理SNが行なわれる。データ記憶処理SNでは、制御部810が、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、当該時間媒体位置データに示される装置IDに対応づけて、記憶部820に記憶させる。
【0280】
ここで、受信した時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図20の時間媒体位置データMD300N、図9の取得情報データテーブルMD100Aおよび図10の端末特有情報データテーブルMD200Aであるとする。この場合、記憶部820には、時間媒体位置データMD300Nに示される装置ID“11MA”に対応づけて、時間媒体位置データMD300N、取得情報データテーブルMD100Aおよび端末特有情報データテーブルMD200Aが記憶される。そして、ステップS273に進む。
【0281】
ステップS273では、第1の実施の形態で説明したのと同様に、移動速度算出処理Sが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0282】
ステップS280では、第1の実施の形態で説明したのと同様に、図15の地図生成処理SNが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0283】
ステップS291では、第1の実施の形態で説明したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0284】
ステップS292では、第1の実施の形態で説明したのと同様に、地図データ生成送信処理PSが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。なお、地図データPDは、受信した時間媒体位置データMD300Nに示される画像形成装置IPアドレスにより特定される画像形成装置600へ送信される。
【0285】
なお、地図生成処理PのステップS243、S244、地図生成処理Sで行なわれるステップS293、ステップS294,S298、地図生成処理Mで行なわれるステップS214、S215、S218、S218は、第1の実施の形態で説明したのと同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0286】
以上説明したように、本実施の形態では、端末装置500が、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、画像形成装置600を介さず、直接、サービスサーバ800へ送信しても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0287】
すなわち、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0288】
<第2の実施の形態>
本実施の形態における地図生成システムは、第1の実施の形態における地図生成システム1000と同様なので詳細な説明は繰り返さない。身体情報取得装置400と、端末装置500と、画像形成装置600およびサービスサーバ800の各々の構成は、第1の実施の形態において説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0289】
(地図の生成)
次に、指定した期間における端末装置の位置を含む地図を生成するための処理(以下、地図生成処理Aともいう)について説明する。以下においては、地図生成処理Aにおいて、端末装置500で行なわれる処理、画像形成装置600で行なわれる処理およびサービスサーバ800で行なわれる処理を、それぞれ、地図生成処理MA、地図生成処理PA、地図生成処理SAともいう。
【0290】
ここで、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0291】
また、サービスサーバ800の記憶部820には、第1の実施の形態と同様に、複数種類の縮尺の地図のデータと、複数種類の建築物画像とが記憶されている。また、第1の実施の形態と同様に、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度とが対応づけられている。
【0292】
また、端末装置500は、地図生成処理MAが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600に割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、記憶部520に記憶させるとする。ここで、画像形成装置600のIPアドレスは、一例として、“111.222.333.PPP”であるとする。
【0293】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図6の情報取得処理が複数回行なわれることにより、複数の取得情報データテーブルと、複数の端末特有情報データテーブルとが記憶されるとする。ここで、図6の情報取得処理は、一例として、9回行なわれたとする。この場合、記憶部520には、9個の取得情報データテーブルと、9個の端末特有情報データテーブルとが記憶されているとする。9個の取得情報データテーブルのうちの1つは、以下の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、9個の端末特有情報データテーブルのうちの1つは、以下の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。
【0294】
図21は、一例としての取得情報データテーブルMD100Bを示す図である。図21を参照して、取得情報データテーブルMD100Bは、図9の取得情報データテーブルMD100Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。取得情報データテーブルMD100Bは、n(自然数)個の取得情報データを含む。
【0295】
図22は、一例としての端末特有情報データテーブルMD200Bを示す図である。図22を参照して、端末特有情報データテーブルMD200Bは、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aと同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0296】
図23は、地図生成処理MA、地図生成処理PAおよび地図生成処理SAのフローチャートである。地図生成処理MA、地図生成処理PAおよび地図生成処理SAの各々において、図11の地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理と異なる処理を主に説明する。
【0297】
図23を参照して、地図生成処理MAでは、まず、ステップS210Aが行なわれる。
ステップS210Aでは、日付・期間指定処理MAが行なわれる。日付・期間指定処理MAでは、制御部510が、VDP532を利用して、記憶部520に記憶されている複数の取得情報データテーブルに基づいて、日付指定画像を生成し、生成した日付指定画像を、表示部530に表示させる。ここで、記憶部520には、9個の取得情報データテーブルが記憶されているとする。この場合、生成され、表示部530に表示される日付指定画像は、以下の日付指定画像MG300であるとする。
【0298】
図24は、一例としての日付指定画像MG300を示す図である。図24を参照して、日付指定画像MG300には、日付指定用画像MG310が配置される。日付指定用画像MG310は、記憶部520に記憶されている9個の取得情報データテーブルの各々が示す日付が表示される。日付指定用画像MG310において、「番号」とは、日付を指定するための番号である。
【0299】
表示部530に日付指定画像MG300が表示された状態で、制御部510が、日付指定操作Mがあったと判定すると、以下の期間指定画像表示処理が行なわれる。ここで、日付指定操作Mは、日付指定用画像MG310に示される日付を指定するための番号を入力するためのインターフェース操作Mである。ここでは、日付指定画像MG300が表示された状態で、番号“2”を入力するための日付指定操作Mがあったとする。この場合、期間指定画像表示処理が行なわれる。
【0300】
期間指定画像表示処理では、制御部510が、VDP532を利用して、日付指定操作Mにより入力された番号に対応づけられた日付を示す取得情報データテーブルに基づいて、期間指定画像を生成し、生成した期間指定画像を、表示部530に表示させる。ここで、日付指定操作Mにより入力された番号は、“2”であるとする。この場合、日付指定操作Mにより、2007年8月22日の日付が指定されたことになる。この場合、2007年8月22日の日付を示す図21の取得情報データテーブルMD100Bに基づいて、以下の期間指定画像MG400が生成され、表示部530に表示されるとする。
【0301】
図25は、一例としての期間指定画像MG400を示す図である。図25を参照して、期間指定画像MG400には、期間指定用画像MG410が配置される。期間指定用画像MG410は、取得情報データテーブルMD100Bに含まれるn(自然数)個の取得情報データの各々が示す時刻が表示される。
【0302】
表示部530に期間指定画像MG400が表示された状態で、制御部510が、期間指定操作Mがあったと判定すると、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAは終了する。ここで、期間指定操作Mは、期間指定用画像MG410に表示される2つの時刻を指定するためのインターフェース操作Mである。すなわち、期間指定操作Mは、指定された2つの時刻により特定される期間を指定するための操作である。ここでは、一例として、番号“1”の時刻12時00分と、番号“r”の時刻17時00分とを指定するための期間指定操作Mがあったとして、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAは終了する。この場合、期間指定操作Mにより、12時00分〜17時00分までの期間が指定されたことになる。
【0303】
再び、図23を参照して、ステップS210Aの処理の後、ステップS211Aに進む。
【0304】
ステップS211Aでは、出力媒体指定処理MAが行なわれる。出力媒体指定処理MAでは、制御部510が、VDP532を利用して、出力媒体指定画像を生成し、生成した出力媒体指定画像を、表示部530に表示させる。前述の日付指定操作Mにより、2007年8月22日の日付が指定され、かつ、期間指定操作Mにより、12時00分〜17時00分までの期間が指定された場合、生成される出力媒体指定画像は、以下の出力媒体指定画像MG100Aとなる。出力媒体指定画像MG100Aは、表示部530に表示される。そして、ステップS211Aの処理は終了する。
【0305】
図26は、一例としての出力媒体指定画像MG100Aを示す図である。図26を参照して、出力媒体指定画像MG100Aは、図12の時間・出力媒体指定画像MG100と比較して、時間入力枠IW110がない点と、ボタン画像MBG180の代わりにボタン画像MBG180Aが配置される点とが異なる。それ以外は時間・出力媒体指定画像MG100と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0306】
出力媒体指定画像MG100Aにおいて、指定日付とは、日付・期間指定処理MAにおいて、日付指定操作Mにより指定された日付(2007年8月22日)である。指定期間とは、日付・期間指定処理MAにおいて、期間指定操作Mにより指定された期間(12時00分〜17時00分)である。
【0307】
ボタン画像MBG180Aは、押下処理されることにより、出力媒体指定画像MG100Aに示される指定日付の指定期間内に、移動した範囲の地図を、指定した出力媒体に出力させるためのボタン画像である。
【0308】
再び、図23を参照して、ステップS211Aの処理の後、ステップS212Aに進む。
【0309】
ステップS212Aでは、制御部510が、地図取得操作MAがあるか否かを判定する。地図取得操作MAは、図26のボタン画像MBG180Aを押下処理するためのインターフェース操作Mである。ステップS212Aにおいて、YESならば、ステップS212Bに進む。一方、ステップS212Aにおいて、NOならば、再度、ステップS212Aの処理が行なわれる。ここでは、地図取得操作MAがあったとして、ステップS212Bに進む。地図取得操作MAがあったとき、チェックマークは、図26の出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作MAがあったとき、図26の出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0310】
ステップS212Bでは、位置情報取得処理MAが行なわれる。位置情報取得処理MAでは、図6のステップS114の位置情報取得処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、現時点の端末装置500の位置を示すGPS位置情報が取得される。取得されたGPS位置情報は、一例として、緯度LTs、経度LGsであるとする。緯度LTsは、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。経度LGsは、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS213Aに進む。
【0311】
ステップS213Aでは、制御部510が、地図要求指示データMAを、サービスサーバ800へ送信する。地図要求指示データMAは、地図データを要求するための指示のデータである。また、地図要求指示データMAには、指定情報データと、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付を示す取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルとが含まれる。
【0312】
ここで、指定情報データは、以下の指定情報データMD300Aであるとする。また、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付は、2007年8月22日であるとする。この場合、地図要求指示データMAに含まれる取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図21の取得情報データテーブルMD100Bおよび図22の端末特有情報データテーブルMD200Bとなる。そして、ステップS213Aの処理は終了する。
【0313】
図27は、一例としての指定情報データMD300Aを示す図である。図27を参照して、指定情報データMD300Aに示される「装置ID」、「出力媒体」および「出力サイズ」の項目は、図13の時間媒体データMD300に示される「装置ID」、「出力媒体」および「出力サイズ」の項目と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0314】
「指定日付」は、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて、日付指定操作Mにより指定された日付である。「指定期間」は、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて、期間指定操作Mにより指定された期間である。「現在位置」は、ステップS212Bの位置情報取得処理MAにより取得された位置(緯度LTs、経度LGs)である。すなわち、「現在位置」は、現時点の端末装置500の位置である。「画像形成装置IPアドレス」は、記憶部520に記憶されている、画像形成装置600のIPアドレスである。
【0315】
再び、図23を参照して、地図生成処理SAでは、まず、ステップS271Aの処理が行なわれる。
【0316】
ステップS271Aでは、制御部810が、地図要求指示データMAを受信したか否かを判定する。ステップS271Aにおいて、YESならば、ステップS272Aに進む。一方、ステップS271Aにおいて、NOならば、再度、ステップS271Aの処理が行なわれる。ここでは、地図要求指示データMAを受信したとして、ステップS272Aに進む。なお、地図要求指示データMAを受信したということは、地図要求指示データMAに含まれる、指定情報データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを受信したということでもある。
【0317】
ステップS272Aでは、データ記憶処理SAが行なわれる。データ記憶処理SAでは、制御部810が、受信した指定情報データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルを、当該指定情報データに示される装置IDに対応づけて、記憶部820に記憶させる。
【0318】
ここで、受信した指定情報データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図27の指定情報データMD300A、図21の取得情報データテーブルMD100Bおよび図22の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。この場合、記憶部820には、指定情報データMD300Aに示される装置ID“11MA”に対応づけて、指定情報データMD300A、取得情報データテーブルMD100Bおよび端末特有情報データテーブルMD200Bが記憶される。そして、ステップS273Aに進む。
【0319】
ステップS273Aでは、移動速度算出処理SAが行なわれる。移動速度算出処理SAでは、制御部810が、受信した取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。なお、ユーザ移動速度の算出方法は、図11のステップS273で説明した方法と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により算出されたユーザ移動速度は、一例として、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。そして、ステップS280Aに進む。
【0320】
ステップS280Aでは、地図生成処理SNAが行なわれる。地図生成処理SNAでは、詳細は後述するが、制御部810が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内に、移動した範囲の地図を生成する。ここで、受信した指定情報データは、指定情報データMD300Aであるとする。
【0321】
図28は、地図生成処理SNAのフローチャートである。図28を参照して、地図生成処理SNAでは、まず、ステップS282Aの処理が行なわれる。
【0322】
ステップS282Aでは、作成対象範囲地図画像Aが生成される。具体的には、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、地図作成用取得情報データAを特定する。ここで、地図作成用取得情報データAは、当該地図作成用取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。
【0323】
ここで、受信した取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、指定情報データMD300Aが示す指定日付は、2007年8月22日であり、指定情報データMD300Aが示す指定期間は、12時00分〜17時00分である。この場合、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“1”〜“r”の取得情報データが、地図作成用取得情報データAに特定される。
【0324】
そして、制御部810は、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む正方形の範囲を、地図作成対象範囲Aとして設定する。なお、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む図形は、正方形に限定されることなく、長方形や、その他の図形であってもよい。
【0325】
そして、制御部810は、記憶部820に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲Aの作成対象範囲地図画像Aを生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部810は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲A内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像Aを生成する。そして、制御部810は、地図作成対象範囲Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。すなわち、制御部810は、生成した作成対象範囲地図画像Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。以上により、生成された作成対象範囲地図画像Aは、以下の作成対象範囲地図画像SG500Aであるとする。
【0326】
図29は、地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。図29(A)は、一例としての作成対象範囲地図画像SG500Aを示す図である。
【0327】
再び、図28を参照して、ステップS282Aの処理の後、ステップS283Aに進む。
【0328】
ステップS283Aでは、所要時間表示処理SAが行なわれる。所要時間表示処理SAでは、所要時間表示画像Aが生成される。なお、所要時間表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS283Aの処理は終了する。ここでは、所要時間表示処理SAにより、以下の所要時間表示画像SG500Bが生成されるとする。
【0329】
再び、図29を参照して、図29(B)は、一例としての所要時間表示画像SG500Bを示す図である。なお、所要時間表示処理SAにより、所要時間表示画像SG500Bを生成するための処理を、図29(B)を参照しながら説明する。
【0330】
所要時間表示処理SAにおいて、まず、制御部810は、生成された作成対象範囲地図画像Aに、中心位置CPを中心として、半径が、距離SRの円C1を描く。距離SRは、中心位置CPから、地図作成対象範囲A内で、北、南、西および東方向のうち、最も短い距離とする。なお、距離SRは、上記距離に限定されない。
【0331】
そして、制御部810は、ユーザが、中心位置CPから、円C1上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S1を、円C1上に記載する。なお、所要時間S1が記載される位置は、円C1上に限定されない。
【0332】
ここで、作成対象範囲地図画像Aは、図29(A)の作成対象範囲地図画像SG500Aであるとする。また、距離SRは、一例として、4.0キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、所要時間S1は、60分となる。そのため、円C1上に所要時間60(分)が記載される。
【0333】
そして、円C1の内側に、中心位置CPを中心とする2つの円(円C2、円C3)を、円同士の間隔が等間隔になるように描く。なお、円C1の内側に、描く円の数は、2つに限定されることはなく、1つまたは3つ以上であってもよい。
【0334】
そして、制御部810は、ユーザが、中心位置CPから、円C2上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S2を、円C2上に記載する。また、制御部810は、ユーザが、中心位置CPから、円C3上の位置まで、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間S3を、円C3上に記載する。なお、所要時間S2が記載される位置は、円C2上に限定されない。また、所要時間S3が記載される位置は、円C3上に限定されない。
【0335】
ここで、中心位置CPから、円C2上の位置までの直線距離は、2.67キロメートルであるとする。また、ユーザ移動速度は、4.0(km/時)であるとする。この場合、所要時間S2は、40分となる。そのため、円C2上に所要時間40(分)が記載される。また、中心位置CPから、円C3上の位置までの直線距離は、1.33キロメートルであるとする。この場合、所要時間S3は、20分となる。そのため、円C3上に所要時間20(分)が記載される。以上の処理により所要時間表示画像SG500Bが生成される。
【0336】
再び、図28を参照して、ステップS283Aの処理の後、ステップS284Aに進む。
【0337】
ステップS284Aでは、移動経路表示処理SAが行なわれる。移動経路表示処理SAでは、移動経路表示画像Aが生成される。なお、移動経路表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS284Aの処理は終了する。ここでは、移動経路表示処理SAにより、以下の移動経路表示画像SG500Cが生成されるとする。
【0338】
図30は、地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。図30(A)は、一例としての移動経路表示画像SG500Cを示す図である。なお、移動経路表示処理SAにより、移動経路表示画像SG500Cを生成するための処理を、図30(A)を参照しながら説明する。
【0339】
移動経路表示処理SAにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、経路用取得情報データAを特定する。ここで、経路用取得情報データAは、当該経路用取得情報データAが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す取得情報データであり、かつ、当該経路用取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。ここでは、複数の経路用取得情報データAが特定されたとする。
【0340】
そして、制御部810は、複数の経路用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置情報(緯度、経度)によりそれぞれ特定される複数の位置を線で結んだ経路線を、経路線L11として、所要時間表示画像Aに描く。経路線L11は、受信した指定情報データに示される指定日付の指定期間において、端末装置500を所持したユーザが、移動した経路である。ここで、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、経路線L11は、2007年8月22日の12時00分〜17時00分において、端末装置500を所持したユーザが、移動した経路となる。
【0341】
また、取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、所要時間表示画像Aは、図29(B)の所要時間表示画像SG500Bであるとする。以上の処理により移動経路表示画像SG500Cが生成される。
【0342】
再び、図28を参照して、ステップS284Aの処理の後、ステップS285Aに進む。
【0343】
ステップS285Aでは、滞在建築物表示処理SAが行なわれる。滞在建築物表示処理SAでは、滞在建築物表示画像Aが生成される。なお、滞在建築物表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS285Aの処理は終了する。ここでは、滞在建築物表示処理SAにより、以下の滞在建築物表示画像SG500Dが生成されるとする。
【0344】
再び、図30を参照して、図30(B)は、一例としての滞在建築物表示画像SG500Dを示す図である。なお、滞在建築物表示処理SAにより、滞在建築物表示画像SG500Dを生成するための処理を、図30(B)を参照しながら説明する。
【0345】
第1の実施の形態と同様、以下においては、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、当該建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0346】
滞在建築物表示処理SAにおいて、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、滞在判定取得情報データAがあるか否かを判定する。ここで、滞在判定取得情報データAは、当該滞在判定取得情報データAが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す取得情報データであり、かつ、当該滞在判定取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。滞在判定取得情報データAがないと判定された場合、この滞在建築物表示処理SAは終了する。
【0347】
滞在判定取得情報データAがあると判定された場合、以下の建築物画像表示処理Aが行なわれる。ここで、受信した取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。ここで、指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、取得情報データテーブルMD100Bが複数の滞在判定取得情報データAを含むとして、建築物画像表示処理Aが行なわれるとする。この場合、複数の滞在判定取得情報データAは、一例として、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“1”〜“r”の取得情報データであるとする。
【0348】
建築物画像表示処理Aでは、制御部810は、複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)と、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像にそれぞれ対応する複数の建築物近傍範囲とから、長時間滞在建築物近傍範囲Aを特定する。ここで、長時間滞在建築物近傍範囲Aは、複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により、当該長時間滞在建築物近傍範囲A内に所定時間(たとえば、30分)以上滞在していると判定された建築物近傍範囲である。以下においては、特定された長時間滞在建築物近傍範囲Aに対応する建築物画像を、長時間滞在建築物画像Aともいう。
【0349】
ここでは、3つの長時間滞在建築物近傍範囲Aが特定されたとする。3つの長時間滞在建築物近傍範囲Aは、それぞれ、図30(B)の建築物画像GM11,GM12,GM13に対応する範囲であるとする。この場合、建築物画像GM11,GM12,GM13は、長時間滞在建築物画像Aとなる。
【0350】
次に、制御部810は、建築物近傍範囲内に滞在していた時間が長い程、当該建築物近傍範囲に対応する長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像を、大きく(強調して)表示する。ここで、建築物近傍範囲内に滞在していた時間を、30分〜59分、60分〜89分、90分以上の3種類の時間に分類する。なお、分類される時間は、上記時間に限定されない。また、建築物近傍範囲内に滞在していた時間の分類される数は、3種類に限定されることなく、2種類または4種類以上であってもよい。
【0351】
ここで、長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像GM11に対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、一例として、70分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、50%拡大した建築物画像GM11を、生成された移動経路表示画像Aに表示させる。ここで、移動経路表示画像Aは、図30(A)の移動経路表示画像SG500Cであるとする。
【0352】
ここで、長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像GM12に対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、一例として、40分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、20%拡大した建築物画像GM12を、生成された移動経路表示画像Aに表示させる。
【0353】
ここで、長時間滞在建築物画像Aとしての建築物画像GM13に対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、一例として、100分滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、一例として、80%拡大した建築物画像GM13を、生成された移動経路表示画像Aに表示させる。
【0354】
すなわち、長時間滞在建築物画像Aに対応する長時間滞在建築物近傍範囲A内に、滞在していた時間が長い程、対応する建築物画像は、より大きく強調して表示される。
【0355】
なお、建築物近傍範囲内に、所定時間(たとえば、30分)未満滞在していたことが、前述の複数の滞在判定取得情報データAがそれぞれ示す複数の時刻および位置(緯度、経度)により示されるとする。この場合、制御部810は、拡大してない建築物画像を、生成された移動経路表示画像Aに表示させてもよい。以上の処理により図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dが生成される。
【0356】
再び、図28を参照して、ステップS285Aの処理の後、ステップS286Aに進む。
【0357】
ステップS286Aでは、ユーザ情報画像表示処理SAが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理SAでは、ユーザ情報画像表示画像Aが生成される。なお、ユーザ情報画像表示処理SAの詳細な説明は後述する。そして、ステップS286Aの処理は終了する。ここでは、ユーザ情報画像表示処理SAにより、以下のユーザ情報画像表示画像SG500Eが生成されるとする。
【0358】
図31は、地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。図31(A)は、一例としてのユーザ情報画像表示画像SG500Eを示す図である。なお、ユーザ情報画像表示処理SAにより、ユーザ情報画像表示画像SG500Eを生成するための処理を、図31(A)を参照しながら説明する。
【0359】
ユーザ情報画像表示処理SAにおいて、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」または「電子メール送信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、当該端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す場合、生成した滞在建築物表示画像Aに電子メール画像を表示させる。電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための画像である。すなわち、電子メール画像は、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0360】
ここで、端末特有情報データテーブルは、図22の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、滞在建築物表示画像Aは、図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dであるとする。
【0361】
また、端末特有情報データテーブルMD200Bに含まれる番号“1”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電子メール受信」であり、かつ、番号“1”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT1、経度TLG1)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、番号“1”の端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データMD300Aが示す指定日付(2007年8月22日)の指定期間(12時00分〜17時00分)内を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG500D内の位置(緯度TLT1、経度TLG1)に、電子メール画像UM11を表示させる。
【0362】
また、制御部810は、受信した端末特有情報データテーブルに含まれる端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話着信」または「電話発信」であり、かつ、当該端末特有情報データが示す位置(緯度、経度)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、当該端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す場合、生成した滞在建築物表示画像Aに電話画像を表示させる。電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すための画像(たとえば、携帯電話の外観を示す画像)である。すなわち、電話画像は、電話を着信した旨または電話を発信した旨を示すユーザ固有の情報に基づく画像である。
【0363】
ここで、端末特有情報データテーブルは、端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、滞在建築物表示画像Aは、図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dであるとする。
【0364】
また、端末特有情報データテーブルMD200Bに含まれる番号“4”の端末特有情報データが示す「端末特有処理名」が「電話発信」であり、かつ、番号“4”の端末特有情報データが示す位置(緯度TLT4、経度TLG4)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、番号“4”の端末特有情報データが示す時刻が、受信した指定情報データMD300Aが示す指定日付(2007年8月22日)の指定期間(12時00分〜17時00分)内を示すとする。この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG500D内の位置(緯度TLT4、経度TLG4)に、電話画像UM13を表示させる。
【0365】
そして、制御部810は、受信した取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データにおいて、身体画像表示対象取得情報データAがある場合、生成した滞在建築物表示画像A内に身体画像を表示させる。身体画像は、一例として、脈拍が、所定回数以上であることを示すための画像である。すなわち、身体画像は、脈拍が、所定回数以上であることを示すユーザ固有の情報に基づく画像である。ここで、身体画像表示対象取得情報データAは、当該身体画像表示対象取得情報データAが示す脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上であり、かつ、当該身体画像表示対象取得情報データAが示す位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す取得情報データであり、かつ、当該身体画像表示対象取得情報データAが示す時刻が、受信した指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。
【0366】
なお、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザの身体情報である。また、ユーザの身体情報は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。したがって、所定回数以上を示す脈拍回数は、ユーザ固有の情報(ユーザ情報)である。
【0367】
ここで、取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“p”の取得情報データが示す脈拍回数が“122”であり、かつ、番号“p”の取得情報データが示す位置(緯度LTp、経度LGp)が、地図作成対象範囲A内の位置を示し、かつ、番号“p”の取得情報データが示す時刻(14時10分)が、受信した指定情報データMD300Aが示す指定日付(2007年8月22日)の指定期間(12時00分〜17時00分)内の時刻を示すとする。
【0368】
この場合、制御部810は、滞在建築物表示画像SG500D内の位置(緯度LTp、経度LGp)に、身体画像UM12を表示させる。この場合、番号“p”の取得情報データは、身体画像表示対象取得情報データAである。以上の処理によりユーザ情報画像表示画像SG500Eが生成される。
【0369】
再び、図28を参照して、ステップS286Aの処理の後、ステップS288Aに進む。
【0370】
ステップS288Aでは、現在位置表示処理SAが行なわれる。現在位置表示処理SAでは、制御部810が、受信した指定情報データが示す現在位置(緯度、経度)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示す場合、生成されたユーザ情報画像表示画像A内の、当該指定情報データが示す現在位置(緯度、経度)に、現在位置画像MPを表示させた地図画像Aを生成する。現在位置画像MPは、現時点(正確には、ステップS212Bの位置情報取得処理MAの処理が行なわれた時点)の端末装置500の位置を示す画像である。
【0371】
ここで、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、指定情報データMD300Aが示す現在位置(緯度LTs、経度LGs)が、前述した地図作成対象範囲A内の位置を示すとする。また、ユーザ情報画像表示画像Aは、図31(A)のユーザ情報画像表示画像SG500Eであるとする。この場合、生成される地図画像Aは、以下の地図画像SG500Fとなる。以上により、サービスサーバ800は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。
【0372】
そして、ステップS288Aの処理は終了し、地図生成処理SNAは終了し、図23の地図生成処理SAに戻り、後述するステップS291Aに進む。
【0373】
再び、図31を参照して、図31(B)は、一例としての地図画像SG500Fを示す図である。
【0374】
再び、図28を参照して、ステップS291Aでは、図11のステップS291と同様に、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部810が、受信した指定情報データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS291Aにおいて、YESならば、ステップS292Aに進む。一方、ステップS291Aにおいて、NOならば、後述するステップS293Aに進む。ここでは、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとして、ステップS292Aに進む。
【0375】
ステップS292Aでは、地図データ生成送信処理PSAが行なわれる。地図データ生成送信処理PSAでは、制御部810が、図28の地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aを、受信した指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aは、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、受信した指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0376】
この場合、制御部810は、生成した地図画像A(地図画像SG500F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像A(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0377】
そして、制御部810は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS292Aの処理は終了する。
【0378】
地図生成処理Pでは、まず、ステップS243の処理が行なわれる。
ステップS243、S244は、第1の実施の形態で説明した処理と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図31(B)の地図画像SG500Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。
【0379】
地図生成処理SAでは、ステップS292Aの処理の後、ステップS293Aに進む。また、ステップS291Aにおいて、NOならば、ステップS293Aに進む。
【0380】
ステップS293Aでは、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部810が、受信した指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS293Aにおいて、YESならば、ステップS294Aに進む。一方、ステップS293Aにおいて、NOならば、後述するステップS298に進む。
【0381】
ここでは、受信した指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS294Aに進む。なお、ステップS292Aの処理の後、ステップS293Aにおいて、YESと判定される場合は、指定情報データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0382】
ステップS294Aでは、地図データ生成送信処理MSAが行なわれる。地図データ生成送信処理MSAでは、制御部810が、図28の地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aを、受信した指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理SNAにより生成した地図画像Aは、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、受信した指定情報データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0383】
この場合、制御部810は、生成した地図画像A(地図画像SG500F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像A(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。
【0384】
そして、制御部810は、生成した地図データMDを、端末装置500へ送信する。そして、ステップS294Aの処理は終了し、再度、ステップS271Aの処理が行なわれる。
【0385】
地図生成処理Mでは、ステップS213Aの処理の後、ステップS214に進む。
ステップS214、S215では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像が表示される。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。そして、この地図生成処理MAは終了する。
【0386】
地図生成処理SAでは、ステップS293Aにおいて、NOならば、ステップS298に進む。
【0387】
ステップS298では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0388】
地図生成処理MAでは、ステップS214において、NOならば、ステップS218に進む。
【0389】
ステップS218、S219では、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。
【0390】
以上説明したように、本実施の形態では、指定された、指定日付の指定期間内においてユーザに所持された端末装置500が移動した複数の位置(緯度、経度)を全て含む範囲(たとえば、正方形の範囲)が、地図作成対象範囲Aとして設定される。
【0391】
そして、指定された、指定日付の指定期間内においてユーザに所持された端末装置500が移動した地図作成対象範囲Aの地図の地図画像A(たとえば、図31(B)の地図画像SG500F)が生成される。
【0392】
地図画像A(たとえば、地図画像SG500F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図画像A(たとえば、地図画像SG500F)は、端末装置500の表示部530に表示される。
【0393】
そして、地図作成対象範囲Aの中心の位置が、中心位置CPとして設定される。生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、中心位置CPから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0394】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動した経路を示す経路線L11が表示される。なお、経路線L11は、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動することにより、当該端末装置500が移動した位置から構成される経路でもある。したがって、指定された、指定日付の指定期間内において、移動した経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0395】
すなわち、本実施の形態によれば、指定された期間において、携帯端末装置としての端末装置500が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0396】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0397】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0398】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザの身体情報としての脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM12)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、脈拍回数“122”)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0399】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0400】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0401】
また、本実施の形態では、記憶部820に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0402】
<第3の実施の形態>
前述の実施の形態では、端末装置500と、サービスサーバ800とが協働して動作することによって、地図を生成していた。本実施の形態では、サービスサーバ800を使用することなく、地図を生成するための処理について説明する。なお、端末装置500の構成は、第1の実施の形態において説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0403】
(地図の生成)
本実施の形態においては、端末装置500が、地図を生成するための処理(以下、地図生成処理MSともいう)について説明する。すなわち、端末装置500は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。以下においては、画像形成装置600で行なわれる地図を生成するための処理を、地図生成処理MSPともいう。
【0404】
ここで、端末装置500の記憶部520には、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、複数種類の縮尺の地図のデータと、複数種類の建築物画像とが記憶されている。また、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度とが対応づけられているとする。
【0405】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図6の情報取得処理が行なわれることにより、図9の取得情報データテーブルMD100Aと、図10の端末特有情報データテーブルMD200Aとが記憶されているとする。
【0406】
ここで、端末装置500において、制御部510に地図プログラムを実行させるためのインターフェース操作Mがあったとする。制御部510は、地図プログラムの実行により、地図生成処理MSを行なう。
【0407】
ここで、画像形成装置600は、コンビニエンスストア等の店舗内に設置されているとする。また、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0408】
また、画像形成装置600の位置を示す緯度および経度は、それぞれ、PLTおよびでPLGあるとする。
【0409】
また、端末装置500は、地図生成処理MSが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600の位置P(PLT,PLG)を取得し、記憶部520に記憶させるとする。
【0410】
また、地図プログラムが実行される時刻は、図9の取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す時刻16時00から、わずかな時間(たとえば、2分)経過した時刻(たとえば、16時02分)であるとする。すなわち、地図プログラムが実行される日時は、2007年8月25日16時02分であるとする。
【0411】
また、地図生成処理MSが開始される時点の端末装置500の位置は、取得情報データテーブルMD100Aに示される、番号“n”の取得情報データが示す緯度LTn、経度LGnにより特定される位置であるとする。ここで、緯度LTnは、一例として、北緯34度41分42.22秒であるとする。経度LGn、一例として、東経135度30分22.11秒であるとする。端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にあるので、画像形成装置600の緯度および経度は、それぞれ、北緯34度41分42.22秒および東経135度30分22.11秒であるとする。
【0412】
図32は、地図生成処理MSおよび地図生成処理MSPのフローチャートである。地図生成処理MSおよび地図生成処理MSPの各々において、図11の地図生成処理Mおよび地図生成処理Pのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理と異なる処理を主に説明する。
【0413】
図32を参照して、地図生成処理MSでは、第1の実施の形態と同様、ステップS211の処理が行なわれる。この処理により、表示部530には、図12の時間・出力媒体指定画像MG100が表示されるとする。
【0414】
そして、地図取得操作Mがあったとする。この場合、ステップS212において、YESと判定され、ステップS213Dに進む。なお、地図取得操作Mがあったとき、時間入力枠IW110には、数字“60”が入力されていたとする。また、地図取得操作Mがあったとき、チェックマークは、出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作Mがあったとき、出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0415】
ステップS213Dでは、データ記憶処理Mが行なわれる。データ記憶処理Mでは、制御部510が、自装置(端末装置500)の装置ID(“11MA”)と、地図取得操作Mがあったときに入力されていた情報(指定時間、出力媒体、出力媒体のサイズ等)と、記憶部520に記憶されている、画像形成装置600の位置P(PLT,PLG)の情報とを対応づけた時間媒体位置データを、記憶部520に記憶させる。この処理により、記憶部520に記憶される時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。そして、ステップS213Eに進む。
【0416】
ステップS213Eでは、移動速度算出処理Mが行なわれる。移動速度算出処理Mでは、制御部510が、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。なお、ユーザ移動速度の算出方法は、図11のステップS273で説明した方法と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により算出されたユーザ移動速度は、一例として、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。そして、ステップS213Fに進む。
【0417】
ステップS213Fでは、地図生成処理MSNが行なわれる。地図生成処理MSNでは、制御部510が、図15の地図生成処理SNと同様に、画像形成装置600の位置を地図の中心として、記憶部520に記憶された時間媒体位置データが示す指定時間内で、ユーザが移動可能なおおよその範囲の地図の画像を生成する。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分となる。
【0418】
図33は、地図生成処理MSNのフローチャートである。図33を参照して、地図生成処理MSNでは、まず、ステップS281Mの処理が行なわれる。
【0419】
ステップS281Mでは、制御部510が、指定時間移動可能距離を算出する。ここで、指定時間移動可能距離は、ステップS213Eの移動速度算出処理Mにより算出されたユーザ移動速度で移動するユーザが、指定時間で移動可能な距離である。ここで、指定時間は、時間媒体位置データが示す指定時間である。ここで、時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとする。この場合、指定時間は、60分(1時間)となる。また、移動速度算出処理Mにより算出されたユーザ移動速度は、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。この場合、算出される指定時間移動可能距離は、4.0キロメートルとなる。そして、ステップS282Mに進む。
【0420】
ステップS282Mでは、図15のステップS282の処理と同様に、作成対象範囲地図画像が生成される。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶された時間媒体位置データが示す位置Pの位置から、北、南、西および東方向にそれぞれ指定時間移動可能距離の位置までの範囲を、地図作成対象範囲として設定する。
【0421】
そして、制御部510は、記憶部520に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲の作成対象範囲地図画像を生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部510は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像を生成する。ここで、生成された作成対象範囲地図画像は、図16(A)の作成対象範囲地図画像SG200Aであるとする。そして、ステップS283Mに進む。
【0422】
ステップS283Mでは、所要時間表示処理Mが行なわれる。所要時間表示処理Mの説明は、図15のステップS283の所要時間表示処理Sの説明において、制御部810を、制御部510に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図16(B)の所要時間表示画像SG200Bが生成される。そして、ステップS284Mに進む。
【0423】
ステップS284Mでは、移動経路表示処理Mが行なわれる。移動経路表示処理Mの説明は、図15のステップS284の移動経路表示処理Sの説明において、制御部810、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図17(A)の移動経路表示画像SG200Cが生成される。そして、ステップS285Mに進む。
【0424】
ここで、第1の実施の形態と同様、以下においては、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、当該建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0425】
ステップS285Mでは、滞在建築物表示処理Mが行なわれる。滞在建築物表示処理Mの説明は、図15のステップS285の滞在建築物表示処理Sの説明において、制御部810、記憶部820、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図17(B)の滞在建築物表示画像SG200Dが生成される。そして、ステップS286Mに進む。
【0426】
ステップS286Mでは、ユーザ情報画像表示処理Mが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理Mの説明は、図15のステップS286のユーザ情報画像表示処理Sの説明において、制御部810、受信した端末特有情報データテーブル、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520に記憶されている端末特有情報データテーブル、記憶部520に記憶されている取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図18(A)のユーザ情報画像表示画像SG200Eが生成される。そして、ステップS287Mに進む。
【0427】
ここで、装置ID“11MA”の端末装置500が、図6の情報取得処理を複数回行なったとする。また、装置ID“11MA”の端末装置500が、図32のステップS211〜S213Dの処理を複数回行なったとする。これにより、記憶部520には、時間媒体位置データ、取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルの各々が、複数記憶されているとする。
【0428】
ステップS287Mでは、過去滞在建築物表示処理Mが行なわれる。過去滞在建築物表示処理Mの説明は、図15のステップS287の過去滞在建築物表示処理Sの説明において、制御部810、受信した最新の時間媒体位置データ、記憶部820、受信した最新の取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データ、記憶部520、記憶部520に記憶されている最新の取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0429】
過去滞在建築物表示処理Mにおいて、過去滞在取得情報データテーブルがあると判定された場合、過去滞在建築物表示処理Mにより、図18(B)の地図画像SG200Fが生成される。そして、この過去滞在建築物表示処理Mは終了し、地図生成処理MSNは終了し、図32の地図生成処理MSに戻り、ステップS213Gに進む。
【0430】
なお、過去滞在建築物表示処理Mにおいて、過去滞在取得情報データテーブルがないと判定された場合、過去滞在建築物表示処理Mは終了し、地図生成処理MSNは終了し、図32の地図生成処理MSに戻り、ステップS213Gに進む。
【0431】
再び、図32を参照して、ステップS213Gでは、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS213Gにおいて、YESならば、ステップS213Hに進む。一方、ステップS213Gにおいて、NOならば、後述するステップS213Jに進む。ここでは、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データは、図14の時間媒体位置データTD400であるとして、ステップS213Hに進む。
【0432】
ステップS213Hでは、地図データ生成送信処理PMが行なわれる。地図データ生成送信処理PMでは、制御部510が、図33の地図生成処理MSNにより生成した地図画像を、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データは、時間媒体位置データTD400であり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0433】
この場合、制御部510は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0434】
そして、制御部510は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS213Hの処理は終了する。
【0435】
地図生成処理MSPでは、第1の実施の形態で説明したのと同様に、ステップS243、S244の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、たとえば、図18(B)の地図画像SG200Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。
【0436】
地図生成処理MSでは、ステップS213Hの処理の後、ステップS213Jに進む。また、ステップS213Gにおいて、NOならば、ステップS213Jに進む。
【0437】
ステップS213Jでは、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS213Jにおいて、YESならば、ステップS213Kに進む。一方、ステップS213Jにおいて、NOならば、後述するステップS219に進む。
【0438】
ここでは、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS215に進む。なお、ステップS213Hの処理の後、ステップS213Jにおいて、YESと判定される場合は、時間媒体位置データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0439】
ステップS213Kでは、地図データ生成処理Mが行なわれる。地図データ生成処理Mでは、制御部510が、図33の地図生成処理MSNにより生成した地図画像を、記憶部520に記憶されている最新の時間媒体位置データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNにより生成した地図画像は、図18(B)の地図画像SG200Fであるとする。また、時間媒体位置データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0440】
この場合、制御部810は、生成した地図画像(地図画像SG200F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像(地図画像SG200F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。そして、ステップS215に進む。
【0441】
ステップS215では、第1の実施の形態で説明したのと同様に地図表示処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像が表示される。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG200Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。そして、この地図生成処理MSは終了する。
【0442】
ステップS219では、第1の実施の形態で説明したのと同様にエラー処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。そして、この地図生成処理MSは終了する。
【0443】
以上説明したように、本実施の形態では、サービスサーバ800を使用しなくても、第1の実施の形態と同様に、地図画像が生成され、当該地図画像の印刷または当該地図画像の表示が行なわれる。
【0444】
すなわち、図33の地図生成処理MSNにより生成される地図の画像(たとえば、図18(B)の地図画像SG200F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図生成処理MSNにより生成される地図の画像(たとえば、地図画像SG200F)は、端末装置500の表示部530の表示面に表示される。したがって、本実施の形態では、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0445】
生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0446】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、画像形成装置600の位置Pまでの経路(経路線L1)が表示される。これにより、位置Pまでの経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0447】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0448】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0449】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、ユーザの身体情報としての脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM2)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、122)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0450】
また、生成された地図の画像(地図画像SG200F)には、過去に所定時間以上滞在していた建築物の画像(建築物画像)が、当該建築物に滞在していた時間が長い程、大きく(強調して)表示される。これにより、過去に滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0451】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0452】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0453】
また、本実施の形態では、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0454】
<第4の実施の形態>
本実施の形態では、サービスサーバ800を使用することなく、地図を生成するための処理の他の例について説明する。なお、端末装置500の構成は、第1の実施の形態において説明した構成と同様なので詳細な説明は繰り返さない。
【0455】
(地図の生成)
本実施の形態においては、端末装置500が、地図を生成するための処理(以下、地図生成処理MSAともいう)について説明する。すなわち、端末装置500は、地図を生成するための地図生成装置として動作する。以下においては、画像形成装置600で行なわれる地図を生成するための処理を、地図生成処理MSPAともいう。
【0456】
ここで、端末装置500を所持したユーザは、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にいるとする。すなわち、端末装置500は、画像形成装置600の近傍(たとえば、画像形成装置600の位置から0.5メートル以内の範囲)にある。
【0457】
ここで、端末装置500の記憶部520には、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、複数種類の縮尺の地図のデータと、複数種類の建築物画像とが記憶されている。また、第1の実施の形態で説明したサービスサーバ800と同様に、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々には、建築物緯度および建築物経度とが対応づけられているとする。
【0458】
また、端末装置500は、地図生成処理MAが行なわれる前に、画像形成装置600とデータ通信することにより、画像形成装置600に割り当てられているIP(Internet Protocol)アドレスを取得し、記憶部520に記憶させるとする。ここで、画像形成装置600のIPアドレスは、一例として、“111.222.333.PPP”であるとする。
【0459】
ここで、端末装置500の記憶部520には、図6の情報取得処理が複数回行なわれることにより、複数の取得情報データテーブルと、複数の端末特有情報データテーブルとが記憶されるとする。ここで、図6の情報取得処理は、一例として、9回行なわれたとする。この場合、記憶部520には、9個の取得情報データテーブルと、9個の端末特有情報データテーブルとが記憶されているとする。9個の取得情報データテーブルのうちの1つは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、9個の端末特有情報データテーブルのうちの1つは、図22の端末特有情報データテーブルMD200Bであるとする。
【0460】
図34は、地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAのフローチャートである。地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAの各々において、図11の地図生成処理Mおよび地図生成処理Pのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第1の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。また、地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAの各々において、図23の地図生成処理MAおよび地図生成処理PAのステップ番号と同じステップ番号の処理は、第2の実施の形態で説明した処理と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。以下においては、図11の処理および図23の処理と異なる処理を主に説明する。
【0461】
図34を参照して、地図生成処理MSAでは、第2の実施の形態と同様、ステップS210Aの処理が行なわれる。この処理により、表示部530には、図24の日付指定画像MG300が表示されるとする。そして、日付指定画像MG300が表示された状態で、番号“2”を入力するための日付指定操作Mがあったとする。この場合、期間指定画像表示処理が行なわれる。
【0462】
期間指定画像表示処理では、第2の実施の形態と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530に、図25の期間指定画像MG400が表示されるとする。ここでは、一例として、番号“1”の時刻12時00分と、番号“r”の時刻17時00分とを指定するための期間指定操作Mがあったとして、ステップS210Aの日付・期間指定処理MAは終了する。
【0463】
ステップS211Aでは、第2の実施の形態と同様に、出力媒体指定処理MAが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530に、図26の出力媒体指定画像MG100Aが表示されるとする。
【0464】
ステップS212Aでは、第2の実施の形態と同様な処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。ここでは、地図取得操作MAがあったとして、ステップS212Bに進む。地図取得操作MAがあったとき、チェックマークは、図26の出力媒体指定枠C122にのみ表示されていたとする。また、地図取得操作MAがあったとき、図26の出力媒体サイズ指定枠IW124には、「A4」というサイズが入力されていたとする。
【0465】
ステップS212Bでは、第2の実施の形態と同様に、位置情報取得処理MAが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、現時点の端末装置500の位置を示すGPS位置情報が取得される。取得されたGPS位置情報は、一例として、緯度LTs、経度LGsであるとする。緯度LTsは、一例として、北緯34度39分48.77秒であるとする。経度LGsは、一例として、東経135度31分47.11秒であるとする。そして、ステップS213DAに進む。
【0466】
ステップS213DAでは、データ記憶処理MAが行なわれる。データ記憶処理MAでは、制御部510が、指定情報データと、図34のステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付を示す取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルとを含む地図生成必要データMAを、記憶部520に記憶させる。
【0467】
ここで、指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。また、図34のステップS210Aの日付・期間指定処理MAにおいて指定された日付は、2007年8月22日であるとする。この場合、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルおよび端末特有情報データテーブルは、それぞれ、図21の取得情報データテーブルMD100Bおよび図22の端末特有情報データテーブルMD200Bとなる。そして、ステップS213EAに進む。
【0468】
ステップS213EAでは、移動速度算出処理MAが行なわれる。移動速度算出処理MAでは、制御部510が、記憶部520に記憶されている最新の取得情報データテーブルから、ユーザに所持された端末装置500の移動速度を算出する。すなわち、当該ユーザの移動速度(以下、ユーザ移動速度ともいう)を算出する。なお、ユーザ移動速度の算出方法は、図11のステップS273で説明した方法と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により算出されたユーザ移動速度は、一例として、4.0(km/時)(時速4.0キロメートル)であるとする。そして、ステップS213FAに進む。
【0469】
ステップS213FAでは、地図生成処理MSNAが行なわれる。地図生成処理MSNAでは、制御部510が、図28の地図生成処理SNAと同様に、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す指定日付の指定期間内に、移動した範囲の地図を生成する。ここで、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データは、指定情報データMD300Aであるとする。
【0470】
図35は、地図生成処理MSNAのフローチャートである。図35を参照して、地図生成処理MSNAでは、まず、ステップS282MAの処理が行なわれる。
【0471】
ステップS282MAでは、作成対象範囲地図画像Aが生成される。具体的には、制御部510は、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルに含まれる複数の取得情報データから、地図作成用取得情報データAを特定する。ここで、地図作成用取得情報データAは、当該地図作成用取得情報データAが示す時刻が、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す指定日付の指定期間内を示す取得情報データである。
【0472】
ここで、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルは、図21の取得情報データテーブルMD100Bであるとする。また、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとする。この場合、指定情報データMD300Aが示す指定日付は、2007年8月22日であり、指定情報データMD300Aが示す指定期間は、12時00分〜17時00分である。この場合、取得情報データテーブルMD100Bに含まれる番号“1”〜“r”の取得情報データが、地図作成用取得情報データAに特定される。
【0473】
そして、制御部510は、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む正方形の範囲を、地図作成対象範囲Aとして設定する。なお、特定した複数の地図作成用取得情報データAがそれぞれ示す複数の位置(緯度、経度)を全て含む図形は、正方形に限定されることなく、長方形や、その他の図形であってもよい。
【0474】
そして、制御部510は、記憶部520に記憶されている複数種類の縮尺の地図のデータの中から、地図作成対象範囲Aの作成対象範囲地図画像Aを生成するのに最も適した地図のデータを選択する。そして、制御部510は、選択した地図のデータに基づく画像のうち、地図作成対象範囲A内の画像を切り出し、当該切り出した画像を、必要ならば拡大または縮小して、作成対象範囲地図画像Aを生成する。そして、制御部510は、地図作成対象範囲Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。すなわち、制御部510は、生成した作成対象範囲地図画像Aの中心の位置を、中心位置CPとして設定する。以上により、生成された作成対象範囲地図画像Aは、図29(A)の作成対象範囲地図画像SG500Aであるとする。そして、ステップS283MAに進む。
【0475】
ステップS283MAでは、所要時間表示処理MAが行なわれる。所要時間表示処理MAの説明は、図28のステップS283Aの所要時間表示処理SAの説明において、制御部810を、制御部510に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図29(B)の所要時間表示画像SG500Bが生成される。そして、ステップS284MAに進む。
【0476】
ステップS284MAでは、移動経路表示処理MAが行なわれる。移動経路表示処理MAの説明は、図28のステップS284Aの移動経路表示処理SAの説明において、制御部810、受信した取得情報データテーブル、受信した指定情報データを、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブル、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図30(A)の移動経路表示画像SG500Cが生成される。そして、ステップS285MAに進む。
【0477】
ここで、第1の実施の形態と同様、以下においては、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像の各々に対応づけられている建築物緯度および建築物経度により特定される位置の近傍の範囲を、建築物近傍範囲ともいう。すなわち、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像には、それぞれ、複数の建築物近傍範囲が対応する。建築物近傍範囲は、当該建築物緯度および建築物経度により特定される位置から、たとえば、半径50メートル以内の範囲であるとする。建築物画像は、前述したように、主な建築物(たとえば、駅、百貨店、病院、コンビニエンスストア)の画像である。
【0478】
ステップS285MAでは、滞在建築物表示処理MAが行なわれる。滞在建築物表示処理MAの説明は、図28のステップS285Aの滞在建築物表示処理SAの説明において、制御部810、受信した取得情報データテーブル、受信した指定情報データ、滞在建築物表示処理SA、記憶部820を、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブル、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データ、滞在建築物表示処理MA、記憶部520に置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図30(B)の滞在建築物表示画像SG500Dが生成される。そして、ステップS286MAに進む。
【0479】
ステップS286MAでは、ユーザ情報画像表示処理MAが行なわれる。ユーザ情報画像表示処理MAの説明は、図28のステップS286Aのユーザ情報画像表示処理SAの説明において、制御部810、受信した端末特有情報データテーブル、受信した指定情報データ、受信した取得情報データテーブルを、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる端末特有情報データテーブル、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データ、地図生成必要データMAに含まれる取得情報データテーブルに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、図31(A)のユーザ情報画像表示画像SG500Eが生成される。そして、ステップS288MAに進む。
【0480】
ステップS288MAでは、現在位置表示処理MAが行なわれる。現在位置表示処理MAの説明は、図28のステップS288Aの現在位置表示処理SAの説明において、制御部810、受信した指定情報データを、それぞれ、制御部510、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データに置き換えた説明と同様なので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、地図画像Aとしての図31(B)の地図画像SG500Fが生成される。そして、ステップS288MAの処理は終了し、地図生成処理MSNAは終了し、図34の地図生成処理MSAに戻り、ステップS213GAに進む。
【0481】
再び、図34を参照して、ステップS213GAでは、図23のステップS291Aと同様に、出力媒体が紙であるか否かが判定される。具体的には、制御部510が、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が「紙」であるか否かを判定する。ステップS213GAにおいて、YESならば、ステップS213HAに進む。一方、ステップS213GAにおいて、NOならば、後述するステップS213JAに進む。ここでは、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データは、図27の指定情報データMD300Aであるとして、ステップS213HAに進む。
【0482】
ステップS213HAでは、地図データ生成送信処理PMAが行なわれる。地図データ生成送信処理PMAでは、制御部510が、図35の地図生成処理MSNAにより生成した地図画像Aを、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNAにより生成した地図画像は、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、指定情報データは、指定情報データMD300Aであり、出力サイズが「A4」であるとする。
【0483】
この場合、制御部510は、生成した地図画像(地図画像SG500F)のサイズを、画像形成装置600がA4の紙に印刷するの適したサイズに変更(拡大または縮小)した地図データPDを生成する。A4の紙に印刷するの適したサイズとは、たとえば、生成した地図画像(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、A4の紙の短い方の長さ以下になるサイズである。この場合、生成される地図データPDは、画像形成装置600の印刷形式に基づいたデータとする。また、この場合、生成される地図データPDは、A4の紙に印刷する旨の指示も含まれる。
【0484】
そして、制御部510は、生成した地図データPDを、画像形成装置600へ送信する。そして、ステップS213HAの処理は終了する。
【0485】
地図生成処理MSPAでは、第1の実施の形態で説明したのと同様に、ステップS243、S244の処理が行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、たとえば、図31(B)の地図画像SG500Fが印刷されたA4の紙を得ることができる。
【0486】
地図生成処理MSAでは、ステップS213HAの処理の後、ステップS213JAに進む。また、ステップS213GAにおいて、NOならば、ステップS213JAに進む。
【0487】
ステップS213JAでは、出力媒体が画面であるか否かが判定される。ここで、画面とは、端末装置500の表示部530の表示面であるとする。具体的には、制御部510が、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるか否かを判定する。ステップS213JAにおいて、YESならば、ステップS213KAに進む。一方、ステップS213JAにおいて、NOならば、後述するステップS219に進む。
【0488】
ここでは、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が「画面」であるとして、ステップS213KAに進む。なお、ステップS213HAの処理の後、ステップS213JAにおいて、YESと判定される場合は、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す「出力媒体」が、「紙」および「画面」である場合である。
【0489】
ステップS213KAでは、地図データ生成処理MAが行なわれる。地図データ生成処理MAでは、制御部510が、図35の地図生成処理MSNAにより生成した地図画像Aを、記憶部520に記憶されている地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す出力サイズに基づいて、データ化する。ここで、地図生成処理MSNAにより生成した地図画像Aは、図31(B)の地図画像SG500Fであるとする。また、地図生成必要データMAに含まれる指定情報データが示す出力サイズは、「480×800」であるとする。
【0490】
この場合、制御部510は、生成した地図画像A(地図画像SG500F)のサイズを、表示部530の表示面の解像度に適したサイズとした地図データMDを生成する。表示部530の表示面の解像度に適したサイズとは、生成した地図画像A(地図画像SG500F)の長い方(たとえば、横)のサイズが、表示部530の表示面の解像度の短い方(たとえば、横)のサイズ以下になるサイズである。ここで、表示部530の表示面の解像度は、横480(ドット)×縦800(ドット)であるとする。この場合、生成される地図データMDは、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像のデータとなる。そして、ステップS215に進む。
【0491】
ステップS215では、第1の実施の形態で説明したのと同様に地図表示処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。この処理により、表示部530の表示面に、地図データMDに基づく画像が表示される。ここで、地図データMDに基づく画像は、一例として、横480(ドット)×縦480(ドット)のサイズの地図画像SG500Fを表示した横480(ドット)×縦800(ドット)の画像であるとする。そして、この地図生成処理MSAは終了する。
【0492】
ステップS219では、第1の実施の形態で説明したのと同様にエラー処理Mが行なわれるので詳細な説明は繰り返さない。そして、この地図生成処理MSAは終了する。
【0493】
以上説明したように、本実施の形態では、サービスサーバ800を使用しなくても、第2の実施の形態と同様に、地図画像が生成され、当該地図画像の印刷または当該地図画像の表示が行なわれる。
【0494】
すなわち、図35の地図生成処理MSNAにより生成される地図画像A(たとえば、図31(B)の地図画像SG500F)は、画像形成装置600により、紙に印刷される。また、地図生成処理MSNAにより生成される地図画像A(たとえば、地図画像SG500F)は、端末装置500の表示部530の表示面に表示される。したがって、本実施の形態では、第2の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0495】
生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、中心位置CPから、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間が表示される。これにより、ユーザは自分の移動速度で移動する場合における、地図内のある位置までのおよその所要時間を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0496】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動した経路を示す経路線L11が表示される。なお、経路線L11は、指定された、指定日付の指定期間内において、端末装置500を所持したユーザが移動することにより、当該端末装置500が移動した位置から構成される経路でもある。したがって、指定された、指定日付の指定期間内において、移動した経路を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0497】
すなわち、本実施の形態によれば、指定された期間において、携帯端末装置および地図生成装置としての端末装置500が移動した位置を確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0498】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザが建築物に滞在していた時間が長い程、当該建築物の画像(建築物画像)が大きく(強調して)表示される。これにより、滞在時間が長かった建築物を容易に把握することができるという効果を奏する。
【0499】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザ情報としての電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示すための電子メール画像が表示される。これにより、電子メールを受信した旨または電子メールを送信した旨を示す情報といった、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0500】
また、生成された地図画像A(地図画像SG500F)には、ユーザの身体情報としての脈拍回数が所定回数(たとえば、120)以上になったことを示すための身体画像(身体画像UM12)が表示される。これにより、地図上において、身体の変化がおこなった位置を容易に把握することができるという効果を奏する。すなわち、1分間の脈拍回数が120以上を示す情報(たとえば、脈拍回数“122”)という、ユーザ固有の情報を取得した位置を、地図上において、容易に確認できる。すなわち、本実施の形態によれば、ユーザ固有の情報を取得した位置を容易に確認可能な地図を取得することができるという効果を奏する。
【0501】
なお、本実施の形態では、取得する身体情報は、脈拍回数であった。しかしながら、取得する身体情報は、脈拍回数に限定されることなく、体温計からの体温の情報、万歩計(登録商標)からの振動回数の情報等であってもよい。たとえば、万歩計(登録商標)からの振動回数を取得すれば、地図内のある位置での消費エネルギー等を、ユーザの歩幅等の情報から算出することができる。
【0502】
また、本実施の形態では、地図の中心から、ある位置までユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を表示していた。しかしながら、これに限定されることなく、地図内に表示された任意の2つの円間の最短距離を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。また、地図内の任意の2点間を、ユーザ移動速度で直線的に移動した場合の所要時間を、地図内に表示してもよい。
【0503】
また、本実施の形態では、記憶部520に記憶されている複数種類の建築物画像のうち、地図内に表示されている建築物画像に対応する建築物の滞在時間に応じて、建築物画像の大きさを変化させていた。しかしながら、滞在時間が長い位置(以下、長時間滞在位置ともいう)に対応する建築物画像がない場合、地図上の長時間滞在位置に、滞在時間が長い程、マーク(たとえば、丸)等を大きく(強調して)表示してもよい。
【0504】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0505】
【図1】本実施の形態における地図生成システムの構成を示す図である。
【図2】端末装置の外観を正面から示した図である。
【図3】端末装置の内部構成を示したブロック図である。
【図4】画像形成装置の内部構成を示したブロック図である。
【図5】サービスサーバの内部構成を示したブロック図である。
【図6】情報取得処理のフローチャートである。
【図7】一例としての取得情報データテーブルを示す図である。
【図8】一例としての端末特有情報データテーブルを示す図である。
【図9】一例としての取得情報データテーブルを示す図である。
【図10】一例としての端末特有情報データテーブルを示す図である。
【図11】地図生成処理M、地図生成処理Pおよび地図生成処理Sのフローチャートである。
【図12】一例としての時間・出力媒体指定画像を示す図である。
【図13】一例としての時間媒体データを示す図である。
【図14】一例としての時間媒体位置データを示す図である。
【図15】地図生成処理SNのフローチャートである。
【図16】地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。
【図17】地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。
【図18】地図生成処理SNにより生成される画像を示す図である。
【図19】地図生成処理MN、地図生成処理PNおよび地図生成処理SNNのフローチャートを示す図である。
【図20】一例としての時間媒体位置データを示す図である。
【図21】一例としての取得情報データテーブルを示す図である。
【図22】一例としての端末特有情報データテーブルを示す図である。
【図23】地図生成処理MA、地図生成処理PAおよび地図生成処理SAのフローチャートである。
【図24】一例としての日付指定画像を示す図である。
【図25】一例としての期間指定画像を示す図である。
【図26】一例としての出力媒体指定画像を示す図である。
【図27】一例としての指定情報データを示す図である。
【図28】地図生成処理SNAのフローチャートである。
【図29】地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。
【図30】地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。
【図31】地図生成処理SNAにより生成される画像を示す図である。
【図32】地図生成処理MSおよび地図生成処理MSPのフローチャートである。
【図33】地図生成処理MSNのフローチャートである。
【図34】地図生成処理MSAおよび地図生成処理MSPAのフローチャートである。
【図35】地図生成処理MSNAのフローチャートである。
【符号の説明】
【0506】
70 ネットワーク、180,180A,180B プログラム、400 身体情報取得装置、500 端末装置、510,610,810 制御部、520,620,820 記憶部、530 表示部、540 入力部、555 記録媒体、600 画像形成装置、690 印刷部、800 サービスサーバ、1000 地図生成システム。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末装置と、地図生成装置とを含む地図生成システムであって、
前記携帯端末装置は、
時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、
前記時刻取得手段により時刻が取得される毎に、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、前記時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、
期間の指定を受付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の前記時刻位置情報を含む経路情報と、前記受付手段により受付けられた期間を示す期間情報とを、前記地図生成装置へ送信する送信手段とを備え、
前記地図生成装置は、
前記送信手段により送信された前記経路情報および前記期間情報を受信する受信手段と、
受信した前記経路情報に含まれる前記複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、前記期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す前記携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える、地図生成システム。
【請求項2】
前記受付手段は、前記地図のデータを出力させるための出力媒体のサイズの指定を受付け、
前記送信手段は、前記経路情報と、前記受付手段により受付けられた期間を示す期間情報と、前記受付手段により受付けられた出力媒体のサイズを示すサイズ情報とを、前記地図生成装置へ送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により送信された、前記経路情報、前記期間情報および前記サイズ情報を受信し、
前記生成手段は、受信した前記サイズ情報が示す出力媒体のサイズに基づいて、前記地図のデータを生成する、請求項1に記載の地図生成システム。
【請求項3】
前記生成手段により生成される前記地図のデータは、該地図が示す少なくとも1つの前記携帯端末装置の位置に対応する建築物の画像を強調したデータである、請求項1または2に記載の地図生成システム。
【請求項4】
前記地図生成装置は、さらに、
地図のデータに基づく画像を記録媒体に形成する画像形成装置へ、生成した前記地図のデータを送信する地図データ送信手段を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の地図生成システム。
【請求項5】
前記地図生成装置は、さらに、
生成した前記地図のデータを、前記携帯端末装置へ送信するデータ送信手段を備え、
前記携帯端末装置は、さらに、
前記地図生成装置から送信される前記地図のデータを受信するデータ受信手段と、
受信した前記地図のデータに基づく画像を表示する表示手段とを備える、請求項1〜4のいずれかに記載の地図生成システム。
【請求項6】
地図を生成する地図生成装置であって、
時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、
前記時刻取得手段により時刻が取得される毎に、前記地図生成装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、前記時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、
期間の指定を受付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の前記時刻位置情報のうち、示す時刻が、前記受付手段により受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す前記地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える、地図生成装置。
【請求項7】
制御部と、記憶部とを含む地図生成装置により実行される地図生成方法であって、
前記制御部が、時間経過に伴って、時刻を順次取得するステップと、
前記時刻を順次取得するステップにより、時刻が取得される毎に、前記制御部が、前記地図生成装置の位置を示す位置情報を取得するステップと、
前記制御部が、前記時刻を順次取得するステップにより取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、前記時刻を順次取得するステップにより取得された時刻の数前記記憶部に記憶させるステップと、
前記制御部が、期間の指定を受付けるステップと、
前記記憶部に記憶されている複数の前記時刻位置情報のうち、示す時刻が、前記受付けるステップにより受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す前記地図生成装置の位置を示す地図のデータを、前記制御部が生成するステップとを備える、地図生成方法。
【請求項1】
携帯端末装置と、地図生成装置とを含む地図生成システムであって、
前記携帯端末装置は、
時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、
前記時刻取得手段により時刻が取得される毎に、前記携帯端末装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、前記時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、
期間の指定を受付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の前記時刻位置情報を含む経路情報と、前記受付手段により受付けられた期間を示す期間情報とを、前記地図生成装置へ送信する送信手段とを備え、
前記地図生成装置は、
前記送信手段により送信された前記経路情報および前記期間情報を受信する受信手段と、
受信した前記経路情報に含まれる前記複数の時刻位置情報のうち、示す時刻が、前記期間情報が示す期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す前記携帯端末装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える、地図生成システム。
【請求項2】
前記受付手段は、前記地図のデータを出力させるための出力媒体のサイズの指定を受付け、
前記送信手段は、前記経路情報と、前記受付手段により受付けられた期間を示す期間情報と、前記受付手段により受付けられた出力媒体のサイズを示すサイズ情報とを、前記地図生成装置へ送信し、
前記受信手段は、前記送信手段により送信された、前記経路情報、前記期間情報および前記サイズ情報を受信し、
前記生成手段は、受信した前記サイズ情報が示す出力媒体のサイズに基づいて、前記地図のデータを生成する、請求項1に記載の地図生成システム。
【請求項3】
前記生成手段により生成される前記地図のデータは、該地図が示す少なくとも1つの前記携帯端末装置の位置に対応する建築物の画像を強調したデータである、請求項1または2に記載の地図生成システム。
【請求項4】
前記地図生成装置は、さらに、
地図のデータに基づく画像を記録媒体に形成する画像形成装置へ、生成した前記地図のデータを送信する地図データ送信手段を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の地図生成システム。
【請求項5】
前記地図生成装置は、さらに、
生成した前記地図のデータを、前記携帯端末装置へ送信するデータ送信手段を備え、
前記携帯端末装置は、さらに、
前記地図生成装置から送信される前記地図のデータを受信するデータ受信手段と、
受信した前記地図のデータに基づく画像を表示する表示手段とを備える、請求項1〜4のいずれかに記載の地図生成システム。
【請求項6】
地図を生成する地図生成装置であって、
時間経過に伴って、時刻を順次取得する時刻取得手段と、
前記時刻取得手段により時刻が取得される毎に、前記地図生成装置の位置を示す位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記時刻取得手段により取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、前記時刻取得手段により取得された時刻の数記憶する記憶手段と、
期間の指定を受付ける受付手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の前記時刻位置情報のうち、示す時刻が、前記受付手段により受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す前記地図生成装置の位置を示す地図のデータを生成する生成手段とを備える、地図生成装置。
【請求項7】
制御部と、記憶部とを含む地図生成装置により実行される地図生成方法であって、
前記制御部が、時間経過に伴って、時刻を順次取得するステップと、
前記時刻を順次取得するステップにより、時刻が取得される毎に、前記制御部が、前記地図生成装置の位置を示す位置情報を取得するステップと、
前記制御部が、前記時刻を順次取得するステップにより取得された時刻と、該時刻の取得に伴って取得された位置情報とを示す時刻位置情報を、前記時刻を順次取得するステップにより取得された時刻の数前記記憶部に記憶させるステップと、
前記制御部が、期間の指定を受付けるステップと、
前記記憶部に記憶されている複数の前記時刻位置情報のうち、示す時刻が、前記受付けるステップにより受付けられた期間内を示す1以上の時刻位置情報の各々が示す位置情報が示す前記地図生成装置の位置を示す地図のデータを、前記制御部が生成するステップとを備える、地図生成方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公開番号】特開2009−48093(P2009−48093A)
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−216180(P2007−216180)
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年3月5日(2009.3.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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