説明

地点探索装置及びナビゲーション装置

【課題】地点が属する都道府県が誤入力された際にも地点を効率的に探索することができる「地点探索装置及びナビゲーション装置」を提供する。
【解決手段】都道府県毎に対応するカテゴリ情報を設け、各カテゴリ情報に、当該カテゴリ情報に対応する都道府県に隣接する都道府県と、当該カテゴリ情報に対応する都道府県内の地点のデータを登録する。ユーザから、都道府県の指定と、地点の名称の指定が入力されたならば、指定された都道府県に対応するカテゴリ情報に登録された地点のデータ中から、指定された地点名称の地点を探索しユーザに提示する。そして、ユーザから再探索を指示されたならば、指定された都道府県に対応するカテゴリ情報に登録された該カテゴリ情報に対応する都道府県に隣接する各都道府県に対応するカテゴリ情報に登録された全ての地点のデータ中から、指定された地点名称の地点を探索しユーザに提示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主として、予め複数の地点についての情報を登録したデータベースから、ユーザが所望する地点の情報を探索する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
予め複数の地点についての情報を登録したデータベースから、ユーザが所望する地点の情報を探索する技術としては、都道府県名称、市区郡名称毎、区町村字名称を、町村字が属する市区郡、市区郡が属する都道府県の帰属関係に従ってツリー状に階層化してデータベースに登録すると共に、ユーザから音声入力された住所を、都道府県、市区郡、区町村字の順に特定する技術が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
ここで、この技術では、ユーザから音声入力された住所の都道府県名称を特定したならば、当該特定した都道府県名称の下位階層に登録された市区郡名称のうちから、ユーザから音声入力された市区郡名称に最も近似する市区郡名称を探索し、ユーザから音声入力された住所の市区郡名称として特定する。また、同様に、ユーザから音声入力された住所の市区郡名称を特定したならば、当該特定した市区郡名称の下位階層に登録された区町村字名称のうちから、ユーザから音声入力された区町村字名称に最も近似する区町村字名称を探索し、ユーザから音声入力された住所の区町村字名称として特定する。
【特許文献1】特開2000-89782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1記載の技術のように、地点の情報を階層的に探索すると、上位階層の名称をユーザが誤入力すると、下位階層の名称を正しく入力しても、当該地点の情報を探索することができなくなってしまう。
たとえば、Aという施設名称を有するB県内にある施設を、ユーザがC県内にあると誤認しているために、施設名称Aの施設の情報を探索しようとして、ユーザがC県Aと入力してしまった場合には、Aという施設名称が正しく入力されているにもかかわらず、当該施設名称Aの施設の情報を探索することができなくなってしまう。
【0005】
一方で、このような場合に、全ての都道府県を対象として、施設名称Aの施設を探索すれば、当該施設名称Aの施設の情報を探索することができるが、このようにすると探索範囲が広くなるために、効率的に探索を行うことができず、探索処理に要する時間や負荷が大きくなってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、ユーザが地点を特定するための情報の一部を誤入力した場合であっても、当該地点の情報を、予め複数の地点についての情報を登録したデータベースから効率的に探索できるようにすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題達成のために、本発明は、複数の地点に各々対応して設けた、対応する地点の名称である地点名称を含む情報である地点情報のうちから、ユーザが指定した地点名称を有する地点の地点情報を探索する地点探索装置を、複数の前記地点情報を、複数のカテゴリであって各々他のカテゴリとの関連が定義された複数のカテゴリに分類して格納した地点情報データベースと、ユーザから、カテゴリの指定と地点名称の入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索する指定カテゴリ探索手段と、前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリとの関連が定義されている各カテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索する関連カテゴリ探索手段とを含めて構成したものである。
【0008】
このような地点探索装置によれば、探索の目的とする地点情報のカテゴリをうろ覚えであったり、目的とする地点情報のカテゴリを誤まって認識しているために、ユーザが、探索しようとする地点の地点情報の属するカテゴリを誤って指定してしまった場合に、関連カテゴリ探索手段によって、ユーザが指定したカテゴリに関連するカテゴリから、ユーザから入力された地点名称にマッチする地点情報を探索することができる。一方で、一般的に、このような場合にユーザが指定するカテゴリは、真のカテゴリに関連するカテゴリとなる蓋然性が高い。よって、本発明によれば、ユーザが、目的とする地点情報のカテゴリを誤入力した場合であっても、当該地点の地点情報を、地点情報データベース全体を探索の対象とすることなく、効率的に探索することができるようになる。
【0009】
ここで、このような地点探索装置において、前記カテゴリは地域の別を表すカテゴリとしてよく、この場合には、前記カテゴリに分類される地点情報を、当該地点情報が分類されるカテゴリが表す地域内に位置する地点の地点情報とし、各カテゴリについて当該カテゴリとの関連が定義される他のカテゴリを、当該カテゴリが表す地域に隣接する地域を表すカテゴリとするようにしてもよい。また、この場合に、前記カテゴリを都道府県の別を表すカテゴリとし、前記カテゴリに分類される地点情報を、当該地点情報が分類されるカテゴリが表す都道府県内に位置する地点の地点情報とし、各カテゴリについて当該カテゴリとの関連が定義される他のカテゴリを、当該カテゴリが表す都道府県に隣接する都道府県を表すカテゴリとするようにしてもよい。
【0010】
このようにすることにより、地点情報を探索しようとする地点の存在する地域や都道府県を、当該地点が位置する地域や都道府県に隣接する地域や都道府県と誤認しているユーザが、当該誤認に基づいて、当該地点の位置する地域や都道府県を指定したような場合にも、ユーザの地域や都道府県の指定に応じて、効率的に、ユーザが探索の目的とする地点情報を探索することができるようになる。
【0011】
さて、以上の各地点探索装置は、前記指定カテゴリ探索手段において、探索した地点情報をユーザに対して提示すると共に、ユーザから関連カテゴリの探索の指示を受け付け、前記関連カテゴリ探索手段において、前記指定カテゴリ探索手段が、ユーザから関連カテゴリの探索の指示を受け付けた場合に、前記探索を行って探索した地点情報をユーザに対して提示するように構成してもよい。または、以上の各地点探索装置は、前記関連カテゴリ探索手段において、前記指定カテゴリ探索手段が探索した地点情報に含まれる地点名称と前記入力手段が入力を受け付けた地点名称とがマッチする度合いが所定のレベルよりも小さい場合に、前記探索を行って、探索した地点情報と、前記指定カテゴリ探索手段が探索した地点情報とを、ユーザに対して提示するように構成してもよい。
【0012】
これらのようにすることにより、ユーザが指定したカテゴリにユーザが目的とする地点情報が含まれていなかった場合にのみ、当該カテゴリに関連するカテゴリの探索を行うようにすることができ、地点情報探索の効率が向上する。
ここで、以上の地点探索装置において、前記カテゴリを階層化して設けると共に、地点探索装置に、上位カテゴリ探索手段を設けるようにしてもよい。そして、この場合には、前記関連カテゴリ探索手段において、探索した地点情報をユーザに対して提示すると共に、ユーザから上位カテゴリの探索の要否の指示を受け付け、前記上位カテゴリ探索手段において、前記関連カテゴリ探索手段が上位カテゴリの探索の指示を受け付けた場合に、前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリの上位のカテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索するようする。または、この場合には、前記上位カテゴリ探索手段において、前記関連カテゴリ探索手段が探索した地点情報に含まれる地点名称と前記入力手段が入力を受け付けた地点名称とがマッチする度合いが所定のレベルよりも小さい場合に、前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリの上位のカテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索するようにしてもよい。
【0013】
なお、以上の各探索装置において、前記入力手段は、音声入力によって前記カテゴリの指定と地点名称の入力を受け付けるものであってよい。
ここで、以上のような地点探索装置は、たとえば、ナビゲーション装置などに適用することができる。すなわち、ナビゲーション装置に適用する場合には、たとえば、以上のような地点探索装置と、前記地点探索装置が提示した地点情報の承認をユーザから受け付ける承認受付手段と、前記承認受付手段が承認を受け付けた地点情報を、ユーザが指定した地点の情報として、当該ユーザが指定した地点を案内する案内手段とによりナビゲーション装置を構成するようにすればよい。
【0014】
ここで、前記課題達成のために、本発明は、さらに、複数の地点が登録された地点データベースを備えた装置において、前記地点データベースから地点を探索する地点探索方法として、ユーザから指定された地域内に存在する、ユーザから入力された名称に整合する名称を有する地点を探索するステップと、探索したユーザから指定された地域内に存在する地点が、ユーザが所望する地点でないことがユーザから示された場合、または、探索した地点の名称とユーザから入力された名称との整合度が低い場合に、ユーザから指定された地域に隣接する地域内に存在する、ユーザから入力された名称に整合する名称を有する地点を探索するステップとを有する地点探索方法をも提供する。
【0015】
このような地点探索方法によれば、探索の目的とする地点が位置する地域をうろ覚えであったり、目的とする地点が位置する地域を誤まって認識しているために、ユーザが指定した地域が誤っていた場合に、ユーザが指定した地域に隣接する地域に存在する地点のうちから、ユーザから入力された地点名称にマッチする地点を探索することができる。一方で、一般的に、このような場合にユーザが誤って指定する地域は、目的とする地点が位置する地域に隣接する地域となる蓋然性が高い。よって、本発明によれば、ユーザが、目的とする地点の位置する地域を誤入力した場合であっても、当該地点を、地点データベース全体を探索の対象とすることなく、効率的に探索することができるようになる。
【0016】
なお、以上の地点探索装置や地点探索方法は、地点情報や地点以外の任意の複数のカテゴリに分類された項目情報や項目の探索に、同様に適用することができる。
すなわち、たとえば、複数の項目に各々対応して設けた、当該項目の名称である項目名称を含む情報である項目情報を、複数のカテゴリであって各々他のカテゴリとの関連が定義された複数のカテゴリに分類して格納した項目情報データベースから、ユーザが指定した項目名称を有する項目の項目情報を探索する探索方法に適用する場合には、当該探索方法を、ユーザから、カテゴリの指定と項目名称の入力を受け付けるステップと、指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから、入力を受け付けた項目名称にマッチする項目名称を有する項目情報を探索するステップと、指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから探索した項目情報が、ユーザが指定した項目名称を有する項目の項目情報でないことがユーザから示された場合、または、指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから探索した項目情報が、ユーザが指定した項目名称を有する項目の項目情報でないことが推定される場合に、指定を受け付けたカテゴリとの関連が定義されている各カテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから、入力を受け付けた項目名称にマッチする項目名称を有する項目情報を探索するステップとから構成すればよい。
【発明の効果】
【0017】
以上のように、本発明によれば、ユーザが地点を特定するための情報の一部を誤入力した場合であっても、当該地点の情報を、予め複数の地点についての情報を登録したデータベースから効率的に探索することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を、自動車に搭載される車載システムへの適用を例にとり説明する。
図1に、本実施形態に係る車載システムの構成を示す。
図示するように、車載システムは、マイクロフォン1、表示装置2、入力装置3、音声認識エンジン4、ユーザインタフェース制御部5、検索エンジン6、地点データベース7、ナビゲーション装置8、地図データを格納した地図データベース9とを備えている。
そして、このような構成において、ユーザインタフェース制御部5は、表示装置2や入力装置3を介したユーザとの間の入出力を制御する。また、ナビゲーション装置8は、GPS受信機や車速センサなどの各種センサを備え、地図データベース9に格納された地図データに基づいて現在位置を算出したり、ユーザから設定された目的地までの経路を探索する処理を行うと共に、算出した現在位置や探索した経路を地図上に表示した案内画像を、ユーザインタフェース制御部5を介して表示装置2に表示する処理などを行う。
【0019】
ここで、このような車載システムのユーザは、ナビゲーション装置8に対して、入力装置3を用いた入力の他に、発声による音声入力も行うことができる。すなわち、音声認識エンジン4は、マイクロフォン1から入力する音声の音響的な特徴量を抽出し、予め登録された語彙のうちから選定した、抽出した特徴量にマッチする語彙をユーザによって入力された文字列として認識し、認識した文字列を出力する。そして、ナビゲーション装置8は音声認識エンジン4が出力する文字列を、ユーザから入力された文字列や入力コマンドとして受け付けて処理する。
【0020】
次に、地点データベース7には、階層化された複数の階層を構成するように、または、一つの階層のみを構成するように設けた複数のカテゴリの各々毎に対応して設けられたカテゴリ情報が登録されている。そして、最下位階層のカテゴリを除く上位第i階層の各カテゴリのカテゴリ情報は、対応するカテゴリの名称を表す第i階層カテゴリ名称と、対応するカテゴリに関連する同階層の他のカテゴリである関連カテゴリの名称を表す関連第i階層カテゴリ名称と、対応するカテゴリに属する一つ下位の階層の各カテゴリのカテゴリ情報より構成される。そして、最下位階層である第n階層の各カテゴリのカテゴリ情報は、対応するカテゴリの名称を表す第n階層カテゴリ名称と、対応するカテゴリに関連する他のカテゴリである関連カテゴリの名称を表す関連第n階層カテゴリ名称と、対応するカテゴリに属する各地点の情報を表す地点データより構成される。
【0021】
ここで、図2aは、カテゴリの階層数を1として、都道府県の別を表すカテゴリの階層のみを設けた場合の地点データベース7の構成例を表している。
図示するように、この図2aに示した例では、地点データベース7には、都道府県の各々に対応して設けたカテゴリ情が登録され、各都道府県に対応するカテゴリ情報には、第1階層カテゴリ名称として対応する都道府県の名称が登録され、関連第1階層カテゴリ名称として対応する都道府県と隣接する都道府県の名称が登録される。また、各都道府県に対応するカテゴリ情報には、地点データとして、対応する都道府県内の複数の地点の各々に対応して設けた地点レコードが登録されている。そして、各地点レコードには対応する地点の名称である地点名称や、対応する地点のホテル、テーマパーク、駅といった種別を表す地点種別と、対応する地点の位置を表す地点位置情報などが登録される。
【0022】
次に、図2bは、カテゴリの階層数を2として、都道府県の別を表すカテゴリの階層である第1階層と、市区町村の別を表すカテゴリの階層である第2階層とを設けた場合の地点データベース7の構成例を表している。
図示するように、この図2bに示した例では、地点データベース7には、都道府県の各々に対応して設けた第1階層のカテゴリのカテゴリ情報が登録され、各都道府県に対応するカテゴリ情報には、第1階層カテゴリ名称として対応する都道府県の名称が登録され、関連第1階層カテゴリ名称として対応する都道府県と隣接する都道府県の名称が登録されている。また、第1階層の各都道府県に対応するカテゴリ情報には、対応する都道府県内の各市区町村の各々に対応して設けられた第2階層のカテゴリのカテゴリ情報が登録される。そして、第2階層の各市区町村に対応するカテゴリ情報には、第2階層カテゴリ名称として対応する市区町村の名称が登録され、関連第2階層カテゴリ名称として対応する市区町村と隣接する市区町村の名称が登録される。また、第2階層の各市区町村に対応するカテゴリ情報には、地点データとして、対応する市区町村内の複数の地点の各々に対応して設けた地点レコードが登録されている。そして、各地点レコードには対応する地点の名称である地点名称や、対応する地点のホテル、テーマパーク、駅といった種別を表す地点種別と、対応する地点の位置を表す地点位置情報などが登録されている。
【0023】
さて、図1に戻り、ナビゲーション装置8は、ユーザから、入力装置3の操作または音声入力によって、音声入力地点設定処理の実行を要求されると、図3に示す音声入力地点設定処理を行う。なお、音声入力地点設定処理は、目的地などの特定用途に用いる地点である特定用途地点として、ユーザが音声入力によって選定した地点を設定する処理である。
【0024】
さて、図3に示すように、この音声入力地点設定処理では、まず、ユーザが音声入力のための発話中押し下げる、入力装置3に設けた発話スイッチの状態に基づいてユーザの発話が完了するのを監視する(ステップ302)。ここで、ユーザは、所望の地点を特定用途地点として設定するために、発話スイッチを押し下げ、各階層のカテゴリの名称を発話することにより当該所望の地点が属するカテゴリを指定し、当該所望の地点の名称を発話することにより、当該所望の地点を指定する。
【0025】
そして、発話が完了したならば、ユーザの発話に対して音声認識エンジン4が認識した文字列を取得する(ステップ304)。
そして、認識文字列に含まれる各階層のカテゴリ名称より、ユーザが指定した各階層のカテゴリを選定する(ステップ306、308、310、328)。
そして、対象階層(第j番目の階層)を最も下位の階層とすると共に、以降の処理でパラメータとして用いるスコアmaxscを0に設定し(ステップ312)、検索エンジン6に、認識文字列に基づいて選定した対象階層のカテゴリのカテゴリ情報の地点データを探索範囲として、認識文字列に含まれる地点の名称を探索キーとして指定した、地点レコードの探索を行わせる(ステップ314)。検索エンジン6は、探索を指示されると、指定された探索範囲内に登録されている全ての地点データを対象として、指定された探索キーに最もマッチする地点名称が登録された地点レコードを探索し、探索した地点レコードと、当該地点レコードの地点名称の探索キーへの一致の度合いを表すマッチング度を応答する。なお、検索エンジン6は、指定された探索範囲内に、指定された探索キーに所定のしきい値以上のマッチング度でマッチする地点名称が登録された地点レコードが存在しない場合には、探索失敗と、マッチング度0を応答する。
【0026】
このように地点レコードを探索したならば、検索エンジン6より応答されたマッチング度が、現在のスコアmaxscより小さいかどうかを調べ(ステップ316)、小さければ、該当地点無しを設定し(ステップ330)、ステップ320に進む。ただし、ステップ316の一回目の判定時には、ステップ312でスコアmaxscが0に設定されたままであるので、検索エンジン6より応答されたマッチング度は、必ず現在のスコアmaxsc以上となる。
【0027】
一方ステップ316で、検索エンジン6より応答されたマッチング度が、現在のスコアmaxsc以上であると判定された場合には、スコアmaxscを、検索エンジン6より応答されたマッチング度に更新し(ステップ318)、ステップ320に進む。
そして、ステップ320では、検索エンジン6より応答された地点レコードの地点名称などを、探索結果として表示装置2に表示する。ただし、検索エンジン6より探索失敗を応答されている場合や、ステップ330で該当地点無しが設定されている場合には、音声入力された地点に該当する地点が存在しないことを表すメッセージを、検索エンジン6より応答された地点レコードの地点名称などに代えて表示する。
【0028】
そして、ユーザの地点設定操作(ステップ322)、ユーザのキャンセル操作(ステップ324)、ユーザの再探索指示操作(ステップ326)のいずれかの発生を待ち、地点設定操作が発生した場合には(ステップ322)、探索結果として地点名称を表示した地点レコードの情報を、特定用途地点の情報として設定する(ステップ332)。すなわち、たとえば、特定用途地点が目的地であれば、探索結果として地点名称を表示した地点レコードの地点位置情報を目的地の位置を示す情報として設定する。そして、音声入力地点設定処理を終了する。なお、この地点設定操作は、ステップ320で、音声入力された地点に該当する地点が存在しないことを表すメッセージを表示した場合には受け付けない。
【0029】
一方、キャンセル操作が発生した場合には(ステップ324)、そのまま、音声入力地点設定処理を終了する。
そして、再探索指示操作(ステップ326)が発生した場合には、選定した対象階層のカテゴリのカテゴリ情報に登録されている関連第j階層カテゴリ名称によって示される各関連カテゴリのカテゴリ情報を探索範囲として、認識文字列に含まれる地点の名称を探索キーとして指定した、地点レコードの探索を行わせる(ステップ334)。なお、第j階層は現在の対象階層を示す。
【0030】
検索エンジン6は、探索を指示されると、指定された探索範囲内(ここでは、各関連カテゴリのカテゴリ情報の全て)に登録されている全ての地点データを対象として、指定された探索キーにマッチする地点名称が登録された地点レコードを探索し、探索した地点レコードと、当該地点レコードの地点名称の探索キーへの一致の度合いを表すマッチング度を応答する。
【0031】
次に、このように地点レコードを探索したならば、検索エンジン6より応答されたマッチング度が、現在のスコアmaxscより小さいかどうかを調べ(ステップ336)、小さければ、該当地点無しを設定し(ステップ352)、ステップ340に進む。一方、ステップ336で、検索エンジン6より応答されたマッチング度が、現在のスコアmaxsc以上であると判定された場合には、スコアmaxscを、検索エンジン6より応答されたマッチング度に更新し(ステップ338)、ステップ340に進む。
【0032】
そして、ステップ340では、検索エンジン6より応答された地点レコードの地点名称などを、探索結果として表示装置2に表示する(ステップ340)。ただし、検索エンジン6より探索失敗を応答されている場合や、ステップ352で該当地点無しが設定されている場合には、音声入力された地点に該当する地点が存在しないことを表すメッセージを、検索エンジン6より応答された地点レコードの地点名称などに代えて表示する。
【0033】
そして、ユーザの地点設定操作(ステップ342)、ユーザのキャンセル操作(ステップ344)、ユーザの再探索指示操作(ステップ348)のいずれかの発生を待つ。ただし、再探索指示操作(ステップ348)は、現在の対象階層が最も上位の階層でない場合にのみ(ステップ346)受け付ける。また、地点設定操作は、ステップ340で、音声入力された地点に該当する地点が存在しないことを表すメッセージを表示した場合には受け付けない。
【0034】
そして、地点設定操作が発生した場合には(ステップ342)、探索結果として地点名称を表示した地点レコードの情報を、特定用途地点の情報として設定し(ステップ354)、音声入力地点設定処理を終了する。一方、キャンセル操作が発生した場合には(ステップ344)、そのまま、音声入力地点設定処理を終了する。
【0035】
そして、再探索指示操作(ステップ348)が発生した場合には、対象階層を現在の対象階層の一つ上の階層として、ステップ314以降の処理を行う。
以上、音声入力地点設定処理について説明した。
以下、このような音声入力地点設定処理の処理例を示す。
まず、地点データベース7が、図2aに示すように都道府県の別を表す1階層のカテゴリで構成されている場合において、「東京ディズニーランド」との名称を持つ地点を特定用途地点に設定するために、「千葉県」にある「東京ディズニーランド」が「東京都」に位置すると誤認しているユーザが、「東京都 東京ディズニーランド」と発話した場合の処理例を示す。
【0036】
この場合、音声入力地点設定処理では、この発話が完了し(ステップ302)、「東京都 東京ディズニーランド」との認識文字列を取得したならば(ステップ304)、ユーザが指定した第1階層のカテゴリとして、認識文字列の先頭部分「東京都」と一致する第1カテゴリ名称が登録されている東京都のカテゴリが選定される(ステップ308)。そして、認識文字列中のカテゴリ名称を表す部分を除く部分である「東京ディズニーランド」が地点の名称であるとして認識され、選定した東京都のカテゴリのカテゴリ情報の地点データを探索範囲とし、「東京ディズニーランド」を探索キーとする地点レコードの探索が行われる(ステップ314)。
【0037】
ここで、この探索では、「東京ディズニーランド」は東京都に位置しないので、東京都のカテゴリのカテゴリ情報の地点データから、「東京ディズニーランド」の地点名称を持つ地点レコードは発見されず、代わりに、東京都に位置する「東京ディズニーランド」に最も近似する地点名称の地点の地点レコードが探索されることになる。
【0038】
ここでは、一例として、この探索によって、「東京ディズニーランド」とのマッチング度が60の「東京デェィズアイランド」の地点名称を持つ地点の地点レコードが探索されたものとする。
この場合、この「東京デェィズアイランド」のマッチング度が60がスコアmaxscに設定される(ステップ318)と共に、この探索された「東京デェィズアイランド」の地点の地点レコードに登録されている地点名称が、たとえば、図4aに示すような探索結果表示画面によって表示装置2に表示される(ステップ320)。なお、図4aに示す探索結果表示画面では、探索された点の地点レコードに登録されている地点名称401に加え、探索された点の地点レコードが属するカテゴリのカテゴリ名称402と、探索された点の地点レコードに登録されている地点種別403とを表示するようにしている。また、この探索結果画面に地点設定ボタン411と、再探索ボタン412と、キャンセルボタン413とを設け、これらのボタンの操作に応じて、ユーザの地点設定操作(ステップ322、342)やキャンセル操作(ステップ324、344)や再探索指示操作(ステップ326、348)を受け付けるようにしている。
【0039】
さて、この探索結果画面を見たユーザは、所望の地点である「東京ディズニーランド」と異なる地点である「東京デェィズアイランド」が探索結果として表示されているので、再探索を行わせるため、図4aに示すように再探索ボタン412を用いて再探索指示操作を行う。ただし、ユーザは、キャンセルボタン413を用いてキャンセル操作を行って、再度発話を行うようにすることもできる。
【0040】
さて、再探索指示操作が発生すると(ステップ326)、選定した東京都のカテゴリのカテゴリ情報に関連第1階層カテゴリ名称として名称が登録されている千葉県、埼玉県、神奈川県、山梨県の各カテゴリのカテゴリ情報の地点データを探索範囲とし、「東京ディズニーランド」を探索キーとする地点レコードの探索が行われる(ステップ334)。
【0041】
ここで、この探索では、「東京ディズニーランド」が位置する千葉県のカテゴリのカテゴリ情報の地点データが探索範囲に含まれるので、「東京ディズニーランド」とのマッチング度が100の「東京ディズニーランド」の地点名称を持つ地点レコードが探索される。
ここで、このマッチング度100は、スコアmaxscとして設定されている「東京デェィズアイランド」のマッチング度が60以上であるので(ステップ336)、今度は、図4bに示すように、この探索された「東京ディズニーランド」の地点の地点名称401やカテゴリ名称402や地点種別402が表された探索結果表示画面が表示される(ステップ340)。
【0042】
そして、この探索結果画面を見たユーザは、所望の地点である「東京ディズニーランド」が探索結果として表示されているので、この地点を特定用途地点に設定するために、地点設定ボタン411を用いて地点設定操作を行うと(ステップ342)、地点「東京ディズニーランド」の地点レコードの情報が、特定用途地点の情報、たとえば、目的地の情報として設定される(ステップ354)。
【0043】
次に、地点データベース7が、図2bに示すように都道府県の別を表すカテゴリと市区町村を表すカテゴリとの2階層のカテゴリで構成されている場合に、Aとの名称を持つ地点を特定用途地点に設定するために、「東京都千代田区」にある「A」が「東京都品川区」に位置すると誤認しているユーザが、「東京都 品川区 A」と発話した場合の処理例を示す。
【0044】
この場合には、ユーザの発話を認識した認識文字列「東京都 品川区 A」先頭部分「東京都」より第1階層のカテゴリとして東京都のカテゴリが選定され、次に、残る文字列「品川区 A」の先頭部分「品川区」より第2階層のカテゴリとして品川区のカテゴリが選定される(ステップ308)。また、残る文字列の「A」がユーザが入力した地点名称として認識される。
【0045】
そして、最下層(ここでは第2階層)を対象階層として、選定された対象階層のカテゴリである品川区のカテゴリのカテゴリ情報の地点データを探索範囲として、ユーザが入力した地点名称「A」を探索キーとする探索が行われ(ステップ314)、探索結果が表示される(ステップ320)。ここで、「A」は品川区に位置しないので「A」は発見されず、探索結果の表示より「A」が探索されなかったことを認識したユーザは、再探索指示操作を行う(ステップ326)。
【0046】
すると、品川区のカテゴリのカテゴリ情報に関連第2階層カテゴリ名称として名称が登録されている目黒区、渋谷区、港区、大田区の各カテゴリのカテゴリ情報の地点データの全てを探索範囲とする「A」を探索キーとする探索が行われ(ステップ334)、探索結果が表示される(ステップ340)。ここで、「A」は目黒区、渋谷区、港区、大田区のいずれにも位置しないので、この探索で「A」は発見されず、探索結果の表示より「A」が探索されなかったことを認識したユーザは、再び、再探索指示操作を行う(ステップ348)。
【0047】
すると、対象階層が第2階層から第1階層に変更された(ステップ350)上で、ステップ308からの処理が行われ、選定された対象階層(ここでは第1階層)のカテゴリである東京都のカテゴリのカテゴリ情報の地点データ、すなわち、東京都内の全ての市町村区のカテゴリのカテゴリ情報の地点データを探索範囲として、「A」を探索キーとする地点名称として用いた探索が行われ(ステップ314)、探索結果が表示される(ステップ320)。ここで、「A」は東京都内に位置するので、探索結果として「A」が表示される。
【0048】
そこで、ユーザが、この地点を特定用途地点に設定するために地点設定操作を行うと(ステップ322)、地点「A」の地点レコードの情報が、特定用途地点の情報として設定される(ステップ332)。
以上、本発明の実施形態について説明した。
以上のように、本実施形態によれば、ユーザから入力されたカテゴリに、ユーザから入力された地点名称に対応する地点が存在しない場合に、さらに、当該カテゴリに関連するカテゴリから、入力された地点名称に対応する地点の地点情報を探索することができる。また、さらに、ユーザから入力されたカテゴリに関連するカテゴリにも、ユーザから入力された地点名称に対応する地点が存在しない場合には、ユーザから入力されたカテゴリを下位階層のカテゴリとして含むカテゴリ全体から、入力された地点名称に対応する地点の地点情報を探索することができる。
【0049】
よって、ユーザが地点が属するカテゴリを誤って入力した場合でも、当該地点を効率的に探索することができるようになる。
ところで、以上の実施形態における音声入力地点設定処理は、ステップ320を、ステップ314で探索された地点レコードのマッチング度が、予め定めた所定のレベル以上大きい場合にのみ探索結果を表示し、予め定めた所定のレベル以上大きくない場合には、探索された地点レコードを探索地点レコードリストに登録した上で、ステップ334に進む処理とし、ステップ340を、ステップ334で探索された地点レコードと、探索地点レコードリストに登録されている地点レコードとの地点名称の一覧を探索結果として表示する処理とするようにしてもよい。また、この場合には、探索結果の表示上で、一覧に含まれる地点名称の選択を受け付け、地点設定操作が発生した場合には(ステップ342)、ステップ354において、地点名称が選択された地点の地点レコードの情報を特定用途地点の情報として設定するようにする。
【0050】
すなわち、たとえば、上述の例のように、地点データベース7が、図2aに示すように構成されている場合において、ユーザが、「東京都 東京ディズニーランド」と発話した場合において、東京都のカテゴリのカテゴリ情報の地点データから「東京デェィズアイランド」が、所定のレベル未満のマッチング度で探索された場合には、探索結果の表示は行わずに、東京都のカテゴリの各関連カテゴリのカテゴリ情報の全ての地点データを探索範囲とする探索を行って「東京ディズニーランド」を探索し、図4cに示すように、探索結果表示画面に、先に探索した「東京デェィズアイランド」と今回探索した「東京ディズニーランド」の2地点についての、地点名称401とカテゴリ名称402と地点種別403の組の一覧を表示する。また、この一覧上で地点名称の選択を受け付けるためのチェックボックス404を各地点名称の表示に対応づけて設け、地点設定ボタン411によって地点設定操作を受け付けた時点において、チェックボックス404がチェックされている地点名称の地点レコードの情報を、特定用途地点の情報として設定するようにする。
【0051】
このようにすることにより、ユーザが、より少ない操作で、所望の地点情報を探索できるようにすることができる。
また、以上の音声入力地点設定処理は、ステップ340を、ステップ334で探索された地点レコードのマッチング度が、予め定めた所定のレベル以上大きい場合にのみ探索結果を表示し、予め定めた所定のレベル以上大きくない場合には、探索された地点レコードを探索地点レコードリストに登録した上で、ステップ350に進む処理とし、ステップ320を、ステップ314で探索された地点レコードと、探索地点レコードリストに登録されている地点レコードとの地点名称の一覧を探索結果として表示する処理とするようにしてもよい。また、この場合には、探索結果の表示上で、一覧に含まれる地点名称の選択を受け付け、地点設定操作が発生した場合には(ステップ322)、ステップ332において、地点名称が選択された地点の地点レコードの情報を特定用途地点の情報として設定するようにする。
【0052】
このようにしても、ユーザが、より少ない操作で、所望の地点情報を探索できるようにすることができる。
また、以上の実施形態では、地点のカテゴリとして、都道府県や市区町村といった行政界を用いたが、地点のカテゴリとしては、任意のカテゴリを用いるようにしてもよい。すなわち、たとえば、第1階層カテゴリを「遊ぶ」、「食べる」といった地点のユーザから見た用途の別を表すカテゴリとし、第2階層カテゴリを「レストラン」や「ホテル」といった地点の種別を表すカテゴリとし、第1階層カテゴリの関連第1階層カテゴリを、当該第1階層カテゴリが表す用途にも用いることができる地点の種別が分類される用途を表すカテゴリとし、第2階層カテゴリの関連第2階層カテゴリを当該カテゴリが属する第1階層のカテゴリが表す用途に、当該第2階層カテゴリが表す種別の地点に近い機能をもって代用可能な地点の種別のカテゴリとするなどしてよい。
【0053】
また、以上の実施形態は、地点に代えて、他の項目を、ユーザの入力に応じて探索する場合にも同様に適用することができる。
すなわち、たとえば、地点に代えて楽曲を探索する対象とする場合には、カテゴリを音楽のジャンルとすることにより、ユーザから探索する楽曲の属する音楽のジャンルと、探索する楽曲のタイトルとの入力を受け付け、入力されたジャンルに分類された楽曲中に入力されたタイトルの楽曲が存在しない場合に、入力されたジャンルに音楽的に近い他のジャンルに分類された楽曲中から、入力されたタイトルの楽曲を探索して提示することなどができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態に係る車載システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る地点データベースの構成を示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る音声入力地点設定処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係る車載システムの表示画面例を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1…マイクロフォン、2…表示装置、3…入力装置、4…音声認識エンジン、5…ユーザインタフェース制御部、6…検索エンジン、7…地点データベース、8…ナビゲーション装置、9…地図データベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の地点に各々対応して設けた、対応する地点の名称である地点名称を含む情報である地点情報のうちから、ユーザが指定した地点名称を有する地点の地点情報を探索する地点探索装置であって、
複数の前記地点情報を、複数のカテゴリであって、各々他のカテゴリとの関連が定義された複数のカテゴリに分類して格納した地点情報データベースと、
ユーザから、カテゴリの指定と地点名称の入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索する指定カテゴリ探索手段と、
前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリとの関連が定義されている各カテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索する関連カテゴリ探索手段とを有することを特徴とする地点探索装置。
【請求項2】
請求項1記載の地点探索装置であって、
前記カテゴリは地域の別を表すカテゴリであって、前記カテゴリに分類される地点情報は、当該地点情報が分類されるカテゴリが表す地域内に位置する地点の地点情報であり、各カテゴリについて当該カテゴリとの関連が定義される他のカテゴリは、当該カテゴリが表す地域に隣接する地域を表すカテゴリであることを特徴とする地点探索装置。
【請求項3】
請求項2記載の地点探索装置であって、
前記カテゴリは都道府県の別を表すカテゴリであって、前記カテゴリに分類される地点情報は、当該地点情報が分類されるカテゴリが表す都道府県内に位置する地点の地点情報であり、各カテゴリについて当該カテゴリとの関連が定義される他のカテゴリは、当該カテゴリが表す都道府県に隣接する都道府県を表すカテゴリであることを特徴とする地点探索装置。
【請求項4】
請求項1、2または3記載の地点探索装置であって、
前記指定カテゴリ探索手段は、探索した地点情報をユーザに対して提示すると共に、ユーザから関連カテゴリの探索の指示を受け付け、
前記関連カテゴリ探索手段は、前記指定カテゴリ探索手段が、ユーザから関連カテゴリの探索の指示を受け付けた場合に、前記探索を行って探索した地点情報をユーザに対して提示することを特徴とする地点探索装置。
【請求項5】
請求項1、2または3記載の地点探索装置であって、
前記関連カテゴリ探索手段は、前記指定カテゴリ探索手段が探索した地点情報に含まれる地点名称と前記入力手段が入力を受け付けた地点名称とがマッチする度合いが所定のレベルよりも小さい場合に、前記探索を行って、探索した地点情報と、前記指定カテゴリ探索手段が探索した地点情報とを、ユーザに対して提示することを特徴とする地点探索装置。
【請求項6】
請求項4または5記載の地点探索装置であって、
前記カテゴリは階層化されており、
前記関連カテゴリ探索手段は、探索した地点情報をユーザに対して提示すると共に、ユーザから上位カテゴリの探索の要否の指示を受け付け、
当該地点探索装置は、
前記関連カテゴリ探索手段が上位カテゴリの探索の指示を受け付けた場合に、前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリの上位のカテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索する上位カテゴリ探索手段を有することを特徴とする地点探索装置。
【請求項7】
請求項4または5記載の地点探索装置であって、
前記カテゴリは階層化されており、
当該地点探索装置は、
前記関連カテゴリ探索手段が探索した地点情報に含まれる地点名称と前記入力手段が入力を受け付けた地点名称とがマッチする度合いが所定のレベルよりも小さい場合に、前記入力手段が指定を受け付けたカテゴリの上位のカテゴリに分類されて前記地点情報データベースに登録されている地点情報のうちから、前記入力手段が入力を受け付けた地点名称にマッチする地点名称を有する地点情報を探索する上位カテゴリ探索手段を有することを特徴とする地点探索装置。
【請求項8】
請求項1、2、3、4、5、6または7記載の地点探索装置であって、
前記入力手段は、音声入力によって前記カテゴリの指定と地点名称の入力を受け付けることを特徴とする地点探索装置。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の地点探索装置と、
前記地点探索装置が探索した地点情報の承認をユーザから受け付ける承認受付手段と、
前記承認受付手段が承認を受け付けた地点情報を、ユーザが指定した地点の情報として、当該ユーザが指定した地点を案内する案内手段とを有することを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項10】
複数の項目に各々対応して設けた、対応する項目の名称である項目名称を含む情報である項目情報を、複数のカテゴリであって、各々他のカテゴリとの関連が定義された複数のカテゴリに分類して格納した項目情報データベースから、ユーザが指定した項目名称を有する項目の項目情報を探索する探索方法であって、
ユーザから、カテゴリの指定と項目名称の入力を受け付けるステップと、
指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから、入力を受け付けた項目名称に整合する項目名称を有する項目情報を探索するステップと、
指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから探索した項目情報が、ユーザが指定した項目名称を有する項目の項目情報でないことがユーザから示された場合、または、指定を受け付けたカテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから探索した項目情報が有する項目名称とユーザが入力した項目名称との整合度が低い場合に、指定を受け付けたカテゴリとの関連が定義されている各カテゴリに分類されて前記項目情報データベースに登録されている項目情報のうちから、入力を受け付けた項目名称にマッチする項目名称を有する項目情報を探索するステップとを有することを特徴とする探索方法。
【請求項11】
複数の地点が登録された地点データベースを備えた装置において、前記地点データベースから地点を探索する地点探索方法であって、
ユーザから指定された地域内に存在する、ユーザから入力された名称に整合する名称を有する地点を探索するステップと、
探索したユーザから指定された地域内に存在する地点が、ユーザが所望する地点でないことがユーザから示された場合、または、探索した地点の名称とユーザから入力された名称との整合度が低い場合に、ユーザから指定された地域に隣接する地域内に存在する、ユーザから入力された名称に整合する名称を有する地点を探索するステップとを有することを特徴とする地点探索方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2008−65202(P2008−65202A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245039(P2006−245039)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】