説明

報知装置、表示装置、ナビゲーション装置、車両用音響装置

【課題】低コストで車両のヘッドライトの点灯し忘れを抑制できる車両用の報知装置、表示装置、ナビゲーション装置、車両用音響装置を提供する。
【解決手段】計時装置120によって現在時刻を算出し、CPU101において現在時刻が車両のヘッドライト点灯が必要な期間に属すると判断されると、LCD105やスピーカ106から車両の乗員に向けてライトの点灯を促す表示や音出力を実行する。LCD105やスピーカ106は、ナビゲーション装置や車両用音響装置の表示部や音声出力部としてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、報知装置、表示装置、ナビゲーション装置、車両用音響装置に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のヘッドライトの点灯に関しては、自動点灯に関する技術の提案がある。例えば下記特許文献1等には、ダッシュボードに設置された日射センサによって周囲の明るさを検知して、それが所定の閾値よりも低ければヘッドライトを自動で点灯させる技術が開示されている。この技術を用いればヘッドライトの点灯し忘れが防止できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−41336号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし特許文献1等の技術では、日射センサを含め専用の制御システムを構築する必要があるので、コストアップという問題がある。したがって低コストで点灯し忘れを防止するシステムが構築できれば有用である。その際必ずしも自動的な点灯システムに限定する必要はない。
【0005】
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記問題点に鑑み、低コストで車両のヘッドライトの点灯し忘れを抑制できる車両用の報知装置、表示装置、ナビゲーション装置、車両用音響装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0006】
上記課題を達成するために、本発明に係る表示装置は、現在時刻を算出する算出手段と、車両のライトの点灯に適した期間の開始時刻である午後の第1の時刻と、その期間の終了時刻である午前の第2の時刻とを記憶するメモリと、前記算出手段が算出した現在時刻が前記メモリに記憶された前記第1の時刻以降であり前記第2の時刻以前であるか否かを判定する判定手段と、車両のライトが点灯しているか否かの情報を取得する取得手段と、前記車両の車室内に備えられて、前記判定手段が現在時刻が前記第1の時刻以降であり前記第2の時刻以前であると判定し、かつ前記取得手段が車両のライトが点灯していないとの情報を取得している場合に、前記ライトの点灯が必要であることを報知する報知手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
これにより本発明に係る報知装置では、現在時刻が車両のライトの点灯に適した期間に含まれていると判定されると、ライトの点灯が必要であることを車室内で報知するので、簡易な構成によって車両のライトの点灯し忘れを抑制するシステムが構築できる。
【0008】
また前記報知手段は、表示を実行する表示部と、その表示部において、前記ライトの点灯が必要であることを示す表示を行う第1の制御手段と、を備えたとしてもよい。
【0009】
これにより、現在時刻が車両のライトの点灯に適した期間に含まれていると判定されると、ライトの点灯が必要であることを車室内で表示するので、簡易な構成によって車両のライトの点灯し忘れを抑制するシステムが構築できる。
【0010】
また前記報知手段は、音声を出力する音声出力部と、その音声出力部において、前記ライトの点灯が必要であるとの内容の音声出力を行う第2の制御手段と、を備えたとしてもよい。
【0011】
これにより、現在時刻が車両のライトの点灯に適した期間に含まれていると判定されると、ライトの点灯が必要であることを車室内で音声により報知するので、簡易な構成によって車両のライトの点灯し忘れを抑制するシステムが構築できる。
【0012】
また前記判定手段は、現在時刻が前記メモリに記憶された前記第1の時刻以降であり前記第2の時刻以前であるか否かの判定において用いられる前記第1の時刻と前記第2の時刻とを調節する調節手段を備えたとしてもよい。
【0013】
これによりライトの点灯に適した期間を調節するので、季節の変動などに応じて適切に、現在時刻がライトの点灯に適した期間に含まれているか否かを判定できる。
【0014】
また現在の日付を取得する日付取得手段を備え、前記メモリには、日付に応じた前記第1の時刻と前記第2の時刻とが記憶され、前記調節手段は、前記日付取得手段が取得した日付に応じた前記第1の時刻と前記第2の時刻と前記メモリから呼び出す呼出手段を備えたとしてもよい。
【0015】
これによりライトの点灯に適した期間を日付に応じて調節するので、日付に応じて適切に、現在時刻がライトの点灯に適した期間に含まれているか否かを判定できる。
【0016】
また本発明の表示装置は、上記の報知装置と、車両の計器を表示する計器表示部と、その計器表示部において、車両の計器を表示するとともに、その計器表示部の一部の表示領域において、前記報知手段による前記ライトの点灯が必要であることの報知を表示する第3の制御手段と、を備えたとしてもよい。
【0017】
これにより車両の計器類を表示するインストルメントパネルの一部表示領域でライトの点灯が必要であることの報知を表示するので、インストルメントパネルの一部領域を兼用して、低コストで効果的にライトの点灯の必要性を報知できる。
【0018】
また本発明のナビゲーション装置は、上記の報知装置と、車両の現在位置を算出する位置算出部と、その位置算出部が算出した車両位置を地図上に示すナビ表示を行うナビ表示部と、そのナビ表示部においてナビ表示を実行するとともに、前記ナビ表示部における表示領域の少なくとも一部において、前記報知装置の報知手段による前記ライトの点灯が必要であるとの内容の表示を実行する第4の制御手段と、を備えたとしてもよい。
【0019】
これによりカーナビの一部表示領域でライトの点灯が必要であることの報知を表示するので、カーナビの一部領域を兼用して、低コストで効果的にライトの点灯の必要性を報知できる。
【0020】
また本発明のナビゲーション装置は、上記の報知装置と、車両の現在位置を算出する位置算出部と、その位置算出部が算出した車両位置を地図上に表示する位置表示部と、ナビゲーションの音声案内を出力するナビ音声出力部と、前記ナビ音声出力部によって、前記報知装置の報知手段による前記ライトの点灯が必要であるとの内容の音による報知を、ナビゲーションの音声案内を中断して実行実行する第5の制御手段と、を備えたとしてもよい。
【0021】
これによりカーナビの音声出力部を用いてライトの点灯が必要であることを報知するので、カーナビの音声出力を兼用して、低コストで効果的にライトの点灯の必要性を報知できる。
【0022】
また本発明の車両用音響装置は、上記の報知装置と、車室内に音響を出力する音響出力部と、前記音響出力部によって、前記報知装置の報知手段による前記ライトの点灯が必要であるとの内容の音による報知を、音響を中断して実行する第6の制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0023】
これによりカーステレオ等の車室内の音響出力部を用いてライトの点灯が必要であることを報知するので、カーステレオなどを兼用して、低コストで効果的にライトの点灯の必要性を報知できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施例1における報知装置の構成図。
【図2】報知処理手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の実施例2における報知装置の構成図。
【図4】本発明の実施例3における報知装置の構成図。
【図5】表示例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明の実施例1における報知装置の装置構成の概略図である。図1の報知装置1aは、車両のインストルメントパネル1(計器表示部)に本発明の報知機能を組み込んだ場合である。
【0026】
報知装置1aは、インストルメントパネル1において、CPU101、RAM102、ROM103、インターフェイス部104(I/F)、LCD105、スピーカ106、を備え、さらにI/F104を介して、計時装置120、ヘッドライトスイッチ121、車速センサ122、エンジン回転数センサ123を備える。
【0027】
CPU101は各種演算などの情報処理を行い、RAM102はCPU101の作業領域としての一時記憶部である。ROM103は各種情報を記憶する不揮発性の記憶部である。LCD105(液晶ディスプレイ)は車両のスピードメータやタコメータ、燃料残量計などの計器類を表示する。LCD105は、仮想のアナログの計器類の画像を表示するとすればよい。スピーカ106は後述のとおり報知音声、音響を出力する。
【0028】
計時装置120は、周知の構造を有するとする。すなわち水晶発振回路を内蔵したカウンタを備え、水晶発振回路は水晶振動子を有する。このような構造のもとで、水晶発振回路から得られる基準信号によって計時装置120は現在時刻を算出し続ける。なお計時装置120では現在時刻のみでなく日付も算出するとすればよい。
【0029】
ヘッドライトスイッチ121は、乗員によってオンされるとヘッドライトが点灯するスイッチである。車速センサ122は、周知のロータリエンコーダ等の回転検出部を含み、例えば車輪取り付け部付近に設置されて車輪の回転を検出してパルス信号としてCPU101(あるいは他のECU)に送る。CPU101では、その車輪の回転数を車両の速度に換算する。
【0030】
エンジン回転数センサ123は、例えばエンジンから連結されたクランクの回転角度を計測するクランク角センサであり、その検出値からエンジンの回転数が算出される。
【0031】
以上の構成のもとで、実施例1ではヘッドライト点灯報知処理を実行する。その処理手順は図2に示されている。この処理手順は、報知プログラム110として、ROM103に予め記憶されている。CPU101は報知プログラム110を自動的に呼び出して実行するとすればよい。
【0032】
図2の処理ではまず手順S10で、CPU101はヘッドライトスイッチ状態を取得する。ヘッドライトスイッチ121のオンかオフかの情報は、例えば車内通信を介してボディECUから取得すればよい。次にS20でCPU101は、現在時刻を算出(あるいは取得)する。これは上述のとおり計時装置120で算出した現在時刻を車内通信を介して取得すればよい。
【0033】
次にS30でCPU101は、点灯期間を設定する。ここで点灯期間とは、一日のうちでヘッドライトを点灯することが望ましい期間を指す。すなわち午後の日没前後の時刻(第1の時刻)から午前の日の出前後の時刻(第2の時刻)までの期間を指す。インストルメントパネル1では、上記第1の時刻と第2の時刻とを日付に応じて予め設定しておいて例えばROM103に記憶しておけばよい。そしてS30では、現在の日付に対応する第1の時刻と第2の時刻とを呼び出せばよい。
【0034】
次にS40でCPU101は、ヘッドライトスイッチがオンであるか否かを判断する。ヘッドライトスイッチが現時点でオンである場合(S40:YES)は、図2の処理を終了する。ヘッドライトスイッチがオフである場合(S40:NO)は、S50に進む。
【0035】
次にS50でCPU101は、現在時刻が点灯期間内にあるか否かを判断する。現在時刻が点灯期間内にある場合(S50:YES)はS60に進み、現在時刻が点灯期間内にない場合(S50:NO)は図2の処理を終了する。
【0036】
S60に進んだ場合は、現在時刻は点灯期間内だがヘッドライトはオンされていない場合である。したがってS60に進んだらCPU101は、ヘッドライトを点灯すべきであることを乗員(運転者)に報知する報知処理を実行する。
【0037】
具体的に報知処理は、LCD105における計器類の表示された領域の一部において、ヘッドライトの点灯を促す表示(文字表示やアイコンの表示など)を実行する。具体的な表示例が図5に示されている。スピードメータ、タコメータ等と同一の表示領域内の一部領域を、ヘッドライトの点灯を促す表示領域400としている。
【0038】
S60の報知処理では音声、音響出力により実行してもよい。すなわちスピーカ106から、ヘッドライトの点灯を促す音声や、ブザー、サイレンなどの音響、あるいは点灯を促す音声を上記音響を伴なって出力する。もちろん上記表示と音声、音響出力とを同時に実行してもよい。
【0039】
次に実施例2を説明する。実施例2においては、本発明の報知機能を車両に搭載された車両用ナビゲーション装置(ナビ装置)に組み込む。実施例2における装置構成は図3に示されている。
【0040】
図3に示された報知装置1bは、ナビ装置2において、CPU201、RAM202、ROM203、LCD204、スピーカ205、操作スイッチ206、I/F207を備え、さらにI/F207を介して、計時装置120、ヘッドライトスイッチ121、GPS受信部212、ジャイロセンサ213、車速センサ214、地図情報データベース(DB)215を備える。
【0041】
CPU201、RAM202、ROM203、LCD204、スピーカ205、、I/F207、I/F207、計時装置120、ヘッドライトスイッチ121は、それぞれ報知装置1aにおける同一名称の各部と同一の機能を有する。操作スイッチ206はユーザがナビに関する各種操作を行う場合に使用する。
【0042】
GPS受信部212は、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号を受信する。ジャイロセンサ213は、車両のヨー方向の角速度を検出する機能を有するセンサである。ジャイロセンサ213が検出した角速度を積分することにより車両の方向変化が算出される。
【0043】
車速センサ214は、車速センサ122と同様、車両の速度を検出するセンサである。地図情報DB215は、カーナビゲーションで利用される様々な地図情報のデータベースである。
【0044】
ナビ装置2は、上記GPS受信部212、ジャイロセンサ213、車速センサ214、地図情報DB215を用いて、主にGPS航法、自律航法、マップマッチング法によりカーナビゲーション(以下ではナビと略記)の処理を実行する。
【0045】
GPS航法では、GPS受信部212によってGPS衛星からのGPS信号を受信することによって、地球上での車両の位置(緯度、経度)を算出する。
【0046】
自律航法では、上記構成の場合、ジャイロセンサ213等によって車両の方向を求め、車速センサ214で検出した車速を積分して走行距離を求めることによって車両の位置を算出する。ジャイロセンサ213によって計測された角速度を補正した後にこれを用いて車両方向を算出するとすればよい。CPU201では、上記GPS航法と自律航法とを組み合わせたハイブリッド航法によって車両位置を算出する。
【0047】
ハイブリッド航法では例えば、最初の位置決定を含めた、時々の数値補正のときにGPS航法を用い、それ以外のときは自律航法によって車両の進行方向及び走行距離を時々刻々算出し、それを積算していくことにより、逐次車両位置を算出していく。ハイブリッド航法を使用することによって、GPS航法ではトンネル内や建築物の陰でGPS衛星からの電波が受信しにくい状況では車両位置の算出が困難である問題点と、自律航法では走行距離を積算していくうちに誤差が累積していき車両位置の精度が低減する問題点とを互いに補うことができるので、高精度に車両位置が算出できる。
【0048】
そして、ハイブリッド航法によって得られた車両位置をマップマッチング法によって修正すればよい。マップマッチング法では、ハイブリッド航法によって得られた車両位置が地図情報DB215が有する地図と照らし合わせて不適切な位置であるとみなされた場合には、地図情報DB215が有する地図に整合させて、より適切な車両位置に修正する。
【0049】
報知装置1bは、こうしたナビ装置2において、実施例1で示した図2の報知機能を実行する。具体的にはヘッドライトの点灯を促す表示を、ナビ装置2のLCD204の表示領域の一部領域400で実行する。表示例は図5と同様となる(もちろん表示内容は図5と異なり、ナビに関する表示内容となる)。
【0050】
またヘッドライトの点灯を促す音声、音響出力は、ナビ装置2のスピーカ205を共用して行う。その際、ナビ装置2におけるナビ音声出力を中断して、ライトの点灯を促す報知音声を優先して出力すればよい。もちろん上記表示と報知音声音響とを同時に実行してもよい。こうした処理により点灯し忘れを確実に防止できる。
【0051】
次に実施例3を説明する。実施例3においては、本発明の報知機能を映像音響装置(オーディオ/ビジュアル装置、A/V装置)に組み込む。実施例3における装置構成は図4に示されている。
【0052】
図4に示された報知装置1cは、A/V装置3において、CPU301、RAM302、ROM303、LCD304、スピーカ305、操作スイッチ306、I/F307、チューナ308、CD/DVDプレイヤ309を備え、さらにI/F307を介して、計時装置120、ヘッドライトスイッチ121を備える。
【0053】
CPU301、RAM302、ROM303、LCD304、スピーカ305、操作スイッチ306、I/F307、計時装置120、ヘッドライトスイッチ121はそれぞれ報知装置1a、1bにおける同一名称の各部と同様の機能を有する。なおLCD304は、操作パネルとしてもよい。操作スイッチ306は、ユーザがオーディオ、ビデオの各種操作を実行するときに用いる。
【0054】
チューナ308は、ラジオ、テレビ放送の受信のためのチューナであり、ユーザの調節により選択された放送局の番組をLCD304、スピーカ305から出力する。CD/DVDプレイヤー309は、CD(Compact Disc)、あるいはDVD(Digital Versatile Disc)を再生してLCD304から映像を、スピーカ305から音声、音響を出力する。
【0055】
報知装置1cは、こうしたA/V装置3において、実施例1で示した図2の報知機能を実行する。具体的にはヘッドライトの点灯を促す表示を、A/V装置3のLCD304の表示領域の一部領域400で実行する。その表示例は図5と同様となる(もちろん表示内容は図5と異なり、A/Vや操作パネルに関する表示内容となる)。
【0056】
またヘッドライトの点灯を促す音声出力やブザーやサイレンなどの音響出力を、A/V装置3のスピーカ305により行う。その際、A/V装置3における音楽などの音声、音響出力を中断して、ライトの点灯を促す報知音声を優先して出力すればよい。もちろん上記表示と音声音響出力とを同時に実行してもよい。こうした処理により点灯し忘れを確実に防止できる。なお図4ではA/V装置としたが、カーステレオ等のように音響出力部のみの構成でもよい。
【0057】
上記実施例1から3ではともに、ライトの点灯を促す報知が開始されてもライトが点灯されないときは、報知開始からの経過時間が長くなるほど報知の表示領域400の面積を広くしたり、報知の音声、音響を大音量にしたりするように制御してもよい。あるいは同経過時間が長くなるほど、表示をより高速で点滅させてもよいし、表示の色をより濃くしてもよい。
【0058】
上記図1、3、4では、計時装置120をインストルメントパネル1、ナビ装置2、A/V装置3と別体としたが、計時装置120をインストルメントパネル1、ナビ装置2、A/V装置3に内蔵させる形態としてもよい。またナビ装置とA/V装置とが兼用された装置形態でもよい。また上記ではLCDにおける表示としたが、発光ダイオード(LED)や電球の発光による報知としてもよい。
【符号の説明】
【0059】
1a、1b、1c 報知装置
1 インストルメントパネル
2 ナビ装置
3 A/V装置
120 計時装置
121 ヘッドライトスイッチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在時刻を算出する算出手段と、
車両のライトの点灯に適した期間の開始時刻である午後の第1の時刻と、その期間の終了時刻である午前の第2の時刻とを記憶するメモリと、
前記算出手段が算出した現在時刻が前記メモリに記憶された前記第1の時刻以降であり前記第2の時刻以前であるか否かを判定する判定手段と、
車両のライトが点灯しているか否かの情報を取得する取得手段と、
前記車両の車室内に備えられて、前記判定手段が現在時刻が前記第1の時刻以降であり前記第2の時刻以前であると判定し、かつ前記取得手段が前記車両のライトが点灯していないとの情報を取得している場合に、前記ライトの点灯が必要であることを報知する報知手段と、
を備えたことを特徴とする報知装置。
【請求項2】
前記報知手段は、
表示を実行する表示部と、
その表示部において、前記ライトの点灯が必要であることを示す表示を行う第1の制御手段と、
を備えた請求項1に記載の報知装置。
【請求項3】
前記報知手段は、
音声を出力する音声出力部と、
その音声出力部において、前記ライトの点灯が必要であるとの内容の音声出力を行う第2の制御手段と、
を備えた請求項1又は2に記載の報知装置。
【請求項4】
前記判定手段は、現在時刻が前記メモリに記憶された前記第1の時刻以降であり前記第2の時刻以前であるか否かの判定において用いられる前記第1の時刻と前記第2の時刻とを調節する調節手段を備えた請求項1乃至3のいずれか1項に記載の報知装置。
【請求項5】
現在の日付を取得する日付取得手段を備え、
前記メモリには、日付に応じた前記第1の時刻と前記第2の時刻とが記憶され、
前記調節手段は、前記日付取得手段が取得した日付に応じた前記第1の時刻と前記第2の時刻とを前記メモリから呼び出す呼出手段を備えた請求項1乃至4のいずれか1項に記載の報知装置。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載された報知装置と、
前記車両の計器を表示する計器表示部と、
その計器表示部において前記車両の計器を表示するとともに、その計器表示部の一部の表示領域において前記報知手段による前記ライトの点灯が必要であることの報知を表示する第3の制御手段と、
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項7】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載された報知装置と、
前記車両の現在位置を算出する位置算出部と、
その位置算出部が算出した前記車両位置を地図上に示すナビ表示を行うナビ表示部と、
そのナビ表示部においてナビ表示を実行するとともに、そのナビ表示部における表示領域の少なくとも一部において、前記報知装置の報知手段による前記ライトの点灯が必要であるとの内容の表示を実行する第4の制御手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載された報知装置と、
前記車両の現在位置を算出する位置算出部と、
その位置算出部が算出した前記車両位置を地図上に表示する位置表示部と、
ナビゲーションの音声案内を出力するナビ音声出力部と、
前記ナビ音声出力部によって、前記報知装置の報知手段による前記ライトの点灯が必要であるとの内容の音による報知を、ナビゲーションの音声案内を中断して実行する第5の制御手段と、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項9】
請求項1乃至5のいずれか1項に記載された報知装置と、
車室内に音響を出力する音響出力部と、
前記音響出力部によって、前記報知装置の報知手段による前記ライトの点灯が必要であるとの内容の音による報知を、音響を中断して実行する第6の制御手段と、
を備えたことを特徴とする車両用音響装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−183951(P2011−183951A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−51951(P2010−51951)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】