説明

変位センサ及び形状測定システム

【課題】測定対象物の変位測定精度の低下を抑制可能な変位センサ及び形状測定システムを提供する。
【解決手段】制御回路21は、電圧信号S1の解析により最大受光量Dnを検出し、メモリ24に各サンプリングタイミングに対応付けて記憶し、たとえば現在のサンプリングタイミング以前の複数周期分の最大受光量の平均値Kを演算し、この平均値Kが目標レベルTh1と同じ受光ランクに属するかどうかに基づき受光面19aでの受光状態の安定・不安定を判断し、不安定と判断したときは、コントローラ12に測定信号S3を出力するとともに不安定を示すハイレベルの出力信号S4を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、変位センサ及び形状測定システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば下記特許文献1には、光源からの光を測定対象物に照射し、その反射光をイメージセンサで受光して、当該反射光のイメージセンサにおける受光位置に基づき光源及びイメージセンサから測定対象物までの距離を測定する光学式変位計が開示されている。このような光学式変位計では、常時一定の投光量で投光部を駆動すると、測定対象物表面の凹凸や色の相違などによってイメージセンサにおける受光量が変化し、イメージセンサにおける受光位置を精度良く検出できず距離測定に支障を来たすおそれがある。そこで、従来の光学式変位計の中には、そのイメージセンサでの受光量をフィードバックして一定の受光量になるよう投光部の投光量を制御するものがある。
【0003】
そして、このような光学式変位計は、光源からの光の照射方向に交差する方向に測定対象物を移動機構によって相対的に移動させることで、各移動位置に対応するイメージセンサでの受光位置に基づき測定対象物の表面形状を測定する形状測定にも利用される。
【特許文献1】特開2001−50711公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記形状測定に利用される場合、移動機構による光の照射スポットの移動過程において測定対象物表面の凹凸形状や色の変化などによってイメージセンサでの受光量が変動する。勿論、上記構成では、フィードバック制御によって比較的に緩やかな受光量変化であれば追従して是正される。しかしながら、受光量変化が比較的に大きく変動する場合には、上記フィードバック制御の追従遅れが生じたまま一定の速度で移動機構が駆動されてしまい、各照射スポットに対応するイメージセンサでの受光位置を正確に検出できず、その結果、形状測定の精度が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、測定対象物の変位測定精度の低下を抑制可能な変位センサ及び形状測定システムを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る変位センサは、測定対象物に光を照射する投光部と、前記測定対象物からの反射光を受光する受光面を有し、その反射光の前記受光面上での受光位置に基づく位置信号を出力する位置検出部と、前記位置検出部からの位置信号を順次取り込んで各位置信号に応じた測定信号を出力する測定動作を行う変位測定部と、前記変位測定部で出力された前記測定信号を外部に出力する出力部と、前記位置検出部の受光面での受光量を検出する受光量検出部、及び、前記受光量検出部で検出された受光量レベルと基準レベルまたは基準レベル範囲との比較結果に対応した調整量で前記投光部の投光量を増減させる投光量調整部を有し、前記変位測定部による測定動作時において、前記位置検出部の受光面での受光量をフィードバックして当該受光量を一定とするための前記投光部の投光量制御を行う投光量フィードバック制御部と、前記投光量フィードバック制御部における制御動作の変化に基づき、前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する受光状態判断部と、前記受光状態判断部で不安定であると判断されている間、外部への報知動作を行う報知部と、を備える。
なお、本発明の「位置検出部での受光量変化」には、受光面上において最大受光量を示す部分の当該最大受光量の変化、受光面全体が受ける総受光量の変化、受光面のうち一定レベル以上の受光量を示す範囲内での総受光量の変化が含まれる。
「位置検出部で受光される反射光」は、測定対象物での投光部からの光の正反射光であっても、拡散反射光であってもよい概念である。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の変位センサにおいて、前記報知部は、前記報知動作として、外部機器へ報知信号を出力する構成である。
【0008】
請求項3の発明に係る変位センサは、測定対象物に光を照射する投光部と、前記測定対象物からの反射光を受光する受光面を有し、その反射光の前記受光面上での受光位置に基づく位置信号を出力する位置検出部と、前記位置検出部からの位置信号を順次取り込んで各位置信号に応じた測定信号を出力する測定動作を行う変位測定部と、前記位置検出部の受光面での受光量を検出する受光量検出部、及び、前記受光量検出部で検出された受光量レベルと基準レベルまたは基準レベル範囲との比較結果に対応した調整量で前記投光部の投光量を増減させる投光量調整部を有し、前記変位測定部による測定動作時において、前記位置検出部の受光面での受光量をフィードバックして当該受光量を一定とするための前記投光部の投光量制御を行う投光量フィードバック制御部と、前記投光量フィードバック制御部における制御動作の変化に基づき、前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する受光状態判断部と、前記変位測定部で順次出力された前記測定信号と、前記受光状態判断部での判断結果とを対応付けて記憶する記憶部と、を備える。
【0009】
請求項4の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の変位センサにおいて、前記受光状態判断部は、前記受光量検出部で検出された受光量レベルに基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である。
【0010】
請求項5の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の変位センサにおいて、前記受光状態判断部は、前記投光量調整部での前記調整量に基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である。
【0011】
請求項6の発明に係る形状測定システムは、変位センサとコントローラとを備える形状測定システムであって、前記変位センサには、測定対象物に光を照射する投光部と、前記測定対象物からの反射光を受光する受光面を有し、その反射光の前記受光面上での受光位置に基づく位置信号を出力する位置検出部と、前記位置検出部からの位置信号を順次取り込んで各位置信号に応じた測定信号を出力する測定動作を行う変位測定部と、前記変位測定部で出力された前記測定信号を前記コントローラに出力する出力部と、前記位置検出部の受光面での受光量を検出する受光量検出部、及び、前記受光量検出部で検出された受光量レベルと基準レベルまたは基準レベル範囲との比較結果に対応した調整量で前記投光部の投光量を増減させる投光量調整部を有し、前記変位測定部による測定動作時において、前記位置検出部の受光面での受光量をフィードバックして当該受光量を一定とするための前記投光部の投光量制御を行う投光量フィードバック制御部と、前記投光量フィードバック制御部における制御動作の変化に基づき、前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する受光状態判断部と、前記受光状態判断部で不安定であると判断されている間、前記コントローラへ報知信号を出力する報知部と、が備えられ、前記コントローラには、前記変位測定部から測定信号及び前記報知部から報知信号が入力される入力部と、前記報知信号が入力されていない間に、前記変位センサから入力された測定信号のみに基づき前記測定対象物の形状測定を行う形状測定部と、が備えられている。
なお、本発明における形状測定部には、例えば、(1)報知信号が入力されている間は、変位測定部からの測定信号の入力(取込)動作を停止(測定信号をバッファメモリに一時的に格納するがこれを形状測定用メモリに記憶しない、または、バッファメモリへの一時的な格納すら行わないように)し、報知信号が入力されていない信頼性の高い測定信号だけを取り込む構成や、(2)報知信号の入力の有無にかかわらず、変位測定部からの全測定信号を取り込みつつ、それら各測定信号と報知信号の有無情報とを対応付けてメモリに記憶する構成が含まれる。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6に記載の形状測定システムにおいて、前記受光状態判断部は、前記受光量検出部で検出された受光量レベルに基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である。
【0013】
請求項8の発明は、請求項6に記載の形状測定システムにおいて、前記受光状態判断部は、前記投光量調整部での前記調整量に基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である。
【発明の効果】
【0014】
<請求項1の発明>
本構成によれば、投光量制御動作によって位置検出部での受光量レベルが不安定になっているときには、それを外部に報知する報知動作が実行される。従って、現在出力されている測定信号が、受光量不安定状態で取得された信号であって変位測定に対して信頼性が低いものか、受光量安定状態で取得された信号であって変位測定に対して信頼性が高いものかについて、作業者や上記測定信号を受ける外部機器(例えば上記機器)に知らせることができる。
【0015】
<請求項2の発明>
例えば、測定信号を受ける外部機器(例えば上位機器)に、受光状態が不安定であることを示す報知信号を与えることで、外部機器側では、受けた各測定信号について、変位測定に使用できる程度の信頼性があるかどうかを認識することができる。
【0016】
<請求項3の発明>
本構成によれば、変位測定部での測定動作によって順次出力される測定信号と、その測定動作時における受光状態判断部での判断結果とが時系列的に対応付けられた記憶部に記憶される。従って、この記憶部に記憶された記憶内容に基づき信頼性の高い測定信号のみに基づく、測定対象物の変位測定結果を得ることが可能となる。
【0017】
<請求項4,7の発明>
本構成によれば、投光量フィードバック制御部で検出された受光量レベルに基づき受光状態が安定か不安定かが判断される。例えば受光量レベルが制御目標値に対応して正常範囲内にあれば安定と判断され、その正常範囲外にあれば不安定と判断される。
【0018】
<請求項5,8の発明>
本構成によれば、投光量フィードバック制御部で検出された受光量レベルに対応した調整量(現在の投光量を目標投光量にするために必要な調整量)に基づき受光状態が安定か不安定かが判断される。例えば受光量レベルに対応する調整量が所定レベル以内であれば安定と判断され、その所定レベル超であれば不安定と判断される。
【0019】
<請求項6の発明>
本構成によれば、投光量制御動作によって位置検出部での受光量レベルが不安定になっているときには、報知信号がコントローラに与えられる。従って、現在出力されている測定信号が、受光量不安定状態で取得された信号であって変位測定に対して信頼性が低いものか、受光量安定状態で取得された信号であって変位測定に対して信頼性が高いものかについて、コントローラ側で認識することができ、受光状態が不安定のときの測定信号を除いた、信頼性の高い測定信号に基づき測定対象物の形状測定を行うことが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明の一実施形態を図1〜図4を参照しつつ説明する。
【0021】
1.形状測定システムの全体構成
図1は、本実施形態の形状測定システム10の全体概要図である。この形状測定システム10は、変位センサ11とコントローラ12とが信号ケーブルを介して接続されてなる形状測定装置13と、ワークW(本発明の「測定対象物」に相当)が載置された移動機構としてのXYステージ14とを備えて構成されている。
【0022】
(1)形状測定装置
変位センサ11は、投光素子としてのレーザダイオード(LD)15と、そのレーザダイオード15を駆動するためのLD駆動回路16と、レーザダイオード15から発せられたレーザ光L1をワークW表面上に照射させる投光レンズ17とを備えている。これらのレーザダイオード15、LD駆動回路16及び投光レンズ17が本発明の「投光部」に相当する。
【0023】
また、変位センサ11は、受光レンズ18と、その受光レンズ18を透過したレーザ光L2を受光する位置検出素子としてのCCDリニアセンサ19と、そのCCDリニアセンサ19を駆動するためのCCD駆動回路20とを備えている。これらの受光レンズ18、CCDリニアセンサ19及びCCD駆動回路20が本発明の「位置検出部」に相当する。
【0024】
レーザダイオード15から発せられたレーザ光L1は、投光レンズ17を透過してワークW上に照射される。そして、このワークW上での拡散反射光L2は、受光レンズ18を透過してCCDリニアセンサ19に入射する。このCCDリニアセンサ19において各画素に蓄積された電荷は、CCD駆動回路20によって読み出され、時系列の電圧信号に変換される。
【0025】
CCD駆動回路20が所定の転送用クロックをCCDリニアセンサ19に与えることにより、CCDリニアセンサ19は、各画素に蓄積された電荷を1画素ずつ順番に転送する。そして、CCD駆動回路20は、全画素の蓄積電荷に対応する時系列の電圧信号S1(本発明の「位置信号」に相当)を出力する。
【0026】
また、変位センサ11は、例えばFPGA(Fileld Programmable Gate Array)によって構築された制御回路21、第1出力回路22(本発明の「出力部」に相当)及び第2出力回路23(本発明の「報知部」に相当)を備えている。制御回路21は、後述する測定動作時において、LD駆動回路16に駆動信号S2を与えてレーザダイオード15に投光動作をさせる一方で、所定の設定サンプリング周期TでCCD駆動回路20を駆動させてCCDリニアセンサ19の各画素の蓄積電荷を転送させる受光動作を実行させて、CCD駆動回路20からの電圧信号S1をA/D変換して受ける。また、制御回路21は、例えば上記設定サンプリング周期Tごとに、CCD駆動回路20から受ける各電圧信号S1に基づく測定信号S3を、第1出力回路22を介して順次コントローラ12に与える。更に、これに同期して、上記各設定サンプリング周期Tごとにそのときの出力信号S4(後述)を、第2出力回路23を介して順次コントローラ12に与える。
【0027】
コントローラ12は、制御回路30、設定部31及びメモリ32を備えている。制御回路30は、後述するように、変位センサ11から順次出力される上記測定信号S3及び出力信号S4を図示しない入力部を介して受け、これらの信号S3,S4に基づき、XYステージ14を駆動制御しつつ、ワークWの形状測定動作を実行する。なお、設定部31は、例えば変位センサ11やコントローラ12の各動作条件などの各種設定を行うためのものである。
【0028】
以上の構成により、変位センサ11では、CCDリニアセンサ19の受光面19a上における拡散反射光L2の受光位置P(本発明の「受光面での受光位置」に相当)が、形状測定装置13(投光レンズ17)からワークWの照射スポットQまでの距離によって移動する。そして、制御回路21は、CCDリニアセンサ19の受光面19a上における拡散反射光L2の受光位置Pを、電圧信号S1を解析して検出することによりワークWの高さ変位を測定することできる。
【0029】
より具体的には、制御回路21は、設定サンプリング周期Tごとに、CCD駆動回路20からの電圧信号S1を受けて、CCDリニアセンサ19の受光面19a上の全画素から最大受光量の画素を検出(受光量のピーク位置を検出)し、このピーク画素の位置に対応した測定信号S3を、第1出力回路22を介してコントローラ12へ出力する。このとき、制御回路21は本発明の「変位測定部」として機能する。そして、コントローラ12は、変位センサ11から順次送られて来る測定信号S3に応じた測定データをメモリ32の測定データ記憶領域に時系列で順次格納していく。このとき、制御回路30は、本発明の「形状測定部」として機能する。
【0030】
(2)XYステージ
XYステージ14は、ワークWが載置され水平面上においてXYの直交2方向に移動可能とされている。このXYステージ14は、制御回路30からの制御信号S5を受けて、この制御信号S5に応じた方向及び速度で載置台を移動させる。
【0031】
そして、形状測定システム10は、投光動作をし、XYステージ14を例えばX方向(図1で白抜き矢印方向)に移動させつつ、上記設定サンプリング周期T毎に受光動作を実行することで、ワークWのX方向における断面形状(高さ変位)を測定することができる。
【0032】
なお、本実施形態では、例えば照射スポットQをワークW表面で走査する過程で、何回の距離測定(測定動作)を行ってワークWの形状測定を行うかを設定するためのその測定回数や各距離測定の測定ピッチ間隔を設定部31で設定できるようになっている。そして、制御回路30は、設定された上記測定回数や測定ピッチ間隔に連動して、これらに適した設定サンプリング周期Tや、XYステージ14の移動速度を条件設定するようになっている。
【0033】
具体的には、例えば所望の測定回数及びワークWの長さが設定された場合、現在設定されているXYステージ14の移動速度から、所望の測定回数でワークWの全長ついて距離測定を行えるよう設定サンプリング周期Tを自動で変更する。或いは、現在の設定サンプリング周期Tから、所望の測定回数でワークWの全長ついて距離測定を行えるようXYステージ14の移動速度を自動で変更する。
【0034】
また、後述する投光量制御時において何周期分の最大受光量データの平均値に基づき実行するかについても設定部31で設定できるようになっている。この場合、制御回路30は、設定された周期回数に応じて設定サンプリング周期Tを変更(例えば周期回数が多い場合は、サンプリング周期を短くするなど)や、XYステージ14の移動速度を変更(例えば周期回数が多い場合は、移動速度を遅くするなど)する。
【0035】
2.測定動作
さて、CCDリニアセンサ19の受光面19a上における拡散反射光L2の受光位置P、より具体的には、CCDリニアセンサ19の受光面19a上の全画素から最大受光量の画素を高い精度で検出するには、拡散反射光L2の受光面19aでの受光量レベルを適切な一定の目標レベルTh1に保つ必要がある。その理由としては、次のことが挙げられる。受光面19aでの受光量レベルが低いと最大受光量の画素と他の画素との受光量差が小さくなり、その分だけ最大受光量の画素を特定しづらくなる。これを解決する1つの方法として、レーザダイオード15からのレーザ光L1の投光量を一律に高くし、受光面19aでの受光量レベル自体をより高くする方法があるが、CCDリニアセンサ19の飽和レベルによる制限があり、これ以上に受光量レベルを高くするわけにはいかない。
【0036】
そこで、制御回路21は、測定動作時において各設定サンプリング周期T毎に、受光面19aでの受光量レベルを上記目標レベルTh1に保つようにフィードバック制御(いわゆるAPC(Automatic Power Control)制御)を実行する。具体的には、制御回路21は、CCD駆動回路20からの電圧信号S1に基づき最大受光量の画素の受光量を監視し、この受光量(本実施形態では一設定サンプリングタイミング時以前の4周期分の最大受光量平均値)と上記目標レベルTh1との差を相殺する増減方向にレーザダイオード15の投光量を制御すべく駆動信号S2をLD駆動回路16に与える。このとき、制御回路21は、本発明の「投光量フィードバック制御部」として機能する。
【0037】
しかしながら、ワークWのなかには例えば表面光沢や色が一様でないものもや被測定面の高低が極端に変化するものがあり、このようなワークWの形状測定を行う場合、XYステージ14を移動させて照射スポットQを移動させる走査過程で、受光面19aでの受光量レベルが極端に変化することがある。これについて、図2を参照しつつ具体的に説明する。同図は、ワークWのX方向長を基準として、各設定サンプリング周期T毎における、ワークW上の照射スポットQのX方向の移動位置、及び、最大受光量Dnの推移を示したタイミングチャートである。なお、同図中のワークW表面の白抜き部分は表面が白色部分を示し、斜線部分は表面が黒色部分を示す。同図に示すように、表面が黒色部分と白色部分を有するワークWの場合には、その黒色部分と白色部分との境(ワークW上で照射スポットQが位置Aから位置Bに移動する間、位置Cから位置Dに移動する間)で受光面19aでの受光量レベルが大きく変化する。
【0038】
このとき、XYステージ14が所定速度以上の速度V1で移動していると、制御回路21は、上述のフィードバック制御が追いつかず受光面19aでの受光量レベルが目標レベルTh1に達しない低いレベルでの電圧信号S1に基づき受光面19aでの受光位置Pを検出することになり、その検出精度(感度)が低下し、信頼性の低い測定信号S3を出力することになる。
【0039】
従って、従来のように、変位センサ11から測定信号S3をコントローラ12に単に送るだけの構成では、コントローラ12側で各測定信号S3が信頼性が高いものか信頼性が低いものかを判別することができないため、受けた全測定信号S3に基づいて精度の低い形状測定が行われてしまうおそれがある。
【0040】
そこで、本実施形態では、次述するように、制御回路21は、上記各設定サンプリング周期Tごとの各測定動作において、そのときにCCD駆動回路20から取り込んだ各電圧信号S1に基づき、上記測定信号S3と、受光状態の安定・不安定を示す出力信号S4とを、同期したタイミングでコントローラ12に出力する構成としている。
【0041】
(1)変位センサ側の動作
例えばコントローラ12の設定部31で所定の操作が行われると、制御回路21は、図3のフローチャートに示す制御を実行する。制御回路21は、まずS1でサンプリングカウンタN(上記測定回数)を「1」に初期化する、次に、制御回路21は、S2で投光動作を開始し、S3でメモリ32に記憶された制御信号S5をXYステージ14に与えて駆動させつつ、S4で上記設定サンプリング周期T毎のサンプリングタイミングを待つ。そして、制御回路21は、そのサンプリングタイミングが到来したときに(S4で「Y」)、受光動作を実行させてCCD駆動回路20からの電圧信号S1を取り込む(S5)。
【0042】
そして、制御回路21は、S6で、この電圧信号S1の解析により最大受光量の画素の受光量(以下、「最大受光量Dn」という)を検出し、例えばメモリ24に各サンプリングタイミングに対応付けて記憶し、たとえば現在のサンプリングタイミング以前の複数周期分(本実施形態では4周期分)の最大受光量(Dn−3,Dn−2,Dn−1,Dn)の平均値Kを演算する。次に、制御回路21は、この平均値Kを予め定められた互いにレベルの異なる複数の基準レベルと比較することで、当該平均値Kがこれら複数の基準レベルに仕切られた複数の受光ランクのうちのどれに属するかを判定する。このとき、制御回路21は、本発明の「受光量検出部」として機能する。
【0043】
そして、制御回路21は、S7で平均値Kの属する受光ランクが、目標レベルTh1の属する受光ランクと一致するかどうかを判断する。両受光ランクが一致する場合には(S7で「Y」)、制御回路21は、S8で現在のサンプリングタイミングで取り込んだ電圧信号S1の解析により受光面19aでの受光位置Pを検出し、この受光位置Pに対応する測定信号S3を出力する。このように平均値Kと目標レベルTh1とが同一受光ランクに属する場合は、受光面19aでの最大受光量Dn(平均値K)と目標レベルTh1との差が所定範囲内であり、測定精度に実質的に影響を与えない程度に最大受光量Dnが安定していることを意味する。従って、この場合には、制御回路21は、上記フィードバック制御による投光量調整動作を実行せずい、ローレベルの出力信号S4を第1出力回路22を介してコントローラ12に出力する。その後、制御回路21は、S9でサンプリングカウンタNに1を加えて次のサンプリングタイミングを待つ待機状態となる。
【0044】
一方、両受光ランクが一致しない場合には(S7で「N」)、制御回路21は、S10で現在のサンプリングタイミングで取り込んだ電圧信号S1の解析により受光面19aでの受光位置Pを検出し、この受光位置Pに対応する測定信号S3を出力する。ここで、このように平均値Kと目標レベルTh1とが互いに異なる受光ランクにそれぞれ属する場合は、受光面19aでの最大受光量Dn(平均値K)と目標レベルTh1との差が大きく測定精度に実質的に影響を与える程度に最大受光量Dnが不安定になっていることを意味する。従って、制御回路21は、平均値Kに属する受光ランク(本発明の「受光量検出部で検出された受光量レベル」に相当)に応じた調整量(平均値Kと目標レベルTh1との差に応じた調整量にほぼ等しい)分だけレーザダイオード15の投光量を変更させるための駆動信号S2をLD駆動回路16に与えてフィードバック制御による投光量調整動作を実行する(S11)。このとき、制御回路21は、本発明の「投光量調整部」として機能する。
ところが、この投光量調整動作の実行中は最大受光量Dnが安定せず、この間のサンプリングタイミングに対応して出力される各測定信号S3は、実際のワークW表面の変位(高さ)に対応する正確な受光位置Pを検出できない信頼性の低い電圧信号S1に基づくものである可能性がある。
【0045】
そこで、制御回路21は、このように最大受光量Dnが不安定になっている間は、第1出力回路22を介してハイレベルの出力信号S4(本発明の「報知信号」に相当)をコントローラ12に出力する(S10)。なお、本実施形態では、最大受光量Dnが安定か不安定かの判断は、S7での判定結果を用いるようにしている。即ち、平均値Kと目標レベルTh1との受光ランクが一致すれば安定と判断し、不一致であれば不安定と判断する。このとき、制御回路21は、本発明の「受光状態判断部」として機能する。その後、制御回路21は、S9でサンプリングカウンタNに1を加えて次のサンプリングタイミングを待つ待機状態となる。
【0046】
(2)コントローラ側の動作
コントローラ12は、各サンプリングタイミングに対応したタイミングで、変位センサ11から測定信号S3及び出力信号S4を順次受ける。ここで、コントローラ12は、変位センサ11から受ける出力信号S4のハイ・ローレベルに基づき、現タイミングで受けた測定信号S3が信頼性の高いものか信頼性の低いものか認識することができる。そこで、制御回路30は、各タイミングにおいて、安定状態を示すローレベルの出力信号S4とともに受けた測定信号S3については、これを測定データとしてメモリ32の測定データ記憶領域に時系列で順次格納していく。
【0047】
一方、不安定状態を示すハイレベルの出力信号S4とともに受けた測定信号S3については、メモリ32の測定データ記憶領域への格納をせずに破棄する。それとともに、制御回路30は、次にローレベルの出力信号S4を受けるまで、XYステージ14の移動速度を、上記投光量フィードバック制御の追従遅れによる影響が実質的にない程度の遅い速度V2(<V1)に変更して、再びローレベルの出力信号S4を受けるようになったときに当初の速度V1に戻すように速度制御を行う。
【0048】
3.本実施形態の作用効果
図4は、ワークWのX方向長を基準として、各設定サンプリング周期T毎における、ワークW上の照射スポットQのX方向の移動位置、及び、XYステージ14の移動速度を示したタイミングチャートである。なお、同図中のワークW表面の白抜き部分は表面が白色部分を示し、斜線部分は表面が黒色部分を示す。
【0049】
上記測定動作が実行されると、図4に示すようにXYステージ14は第1速度V1で移動する。照射スポットQがワークWの白色部分に位置している間は、制御回路21によって平均値Kと目標レベルTh1とが同一受光ランクに属すると判定される(S7で「Y」)。すなわち、受光面19aでの受光量変化はほとんどなくほぼ目標レベルTh1に保たれており、フィードバック制御は実行されず照射スポットQの各移動位置において受光位置Pの安定的な検出を行うことができ、設定サンプリング周期T毎に測定信号S3とローレベルの出力信号S4とがコントローラ12に送られ、各測定信号S3に対応する測定データがメモリ32に時系列で順次格納していく。
【0050】
その後、照射スポットQがワークW上の移動位置Aに差し掛かったときに、受光面19aでの受光量が低下し始め、制御回路21によって平均値Kと目標レベルTh1とが異なる受光ランクに属すると判定される(S7で「N」)と、投光量のフィードバック制御が実行されるとともに、設定サンプリング周期T毎に測定信号S3とハイレベルの出力信号S4とがコントローラ12に送られる。そして、コントローラ12の制御回路30は、ハイレベルの出力信号S4を受けている間、受けた各測定信号S3を破棄しつつ、XYステージ14の移動速度を第1速度V1よりも遅い第2速度V2に切り替える。
【0051】
従って、コントローラ12では、受光面19aでの受光量が安定しているときのサンプリングタイミングで取得した、信頼性の高い測定信号S3に対応する測定データだけをメモリ32に格納できる。そして、この信頼性の高い測定データ群のみによってワークWの表面形状を測定したり、例えばコントローラ12に設けられた表示部にワークWの表面形状を表示させたりすることができる。しかも、照射スポットQは、受光面19aでの受光量が大きく変化し得る移動位置A,B間、移動位置C,D間では、受光面19aでの受光量が小さい部分を移動している間に比べて移動速度が遅いため、上記のような処理をしても測定ピッチにそれほど影響を与えずに済む。
【0052】
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、変位センサ11からの測定信号S3及び出力信号S4を、外部機器として形状測定専用のコントローラ12に送信する構成としたが、これに限らず、例えば、外部機器として所定の形状測定プログラムが導入された汎用のパーソナルコンピュータ(PC)に送信する構成であってもよい。また、変位センサ11と外部機器との通信は、通信線搬送通信や電力線搬送通信(PLC(Power Line Communications))などの有線方式であっても、無線方式であってもよい。
【0053】
(2)上記実施形態では、報知動作として、外部機器としてのコントローラ12にハイレベルの出力信号S4を出力する構成としたが、これに限らず、例えば変位センサ11に表示灯を設けて所定の点灯パターンで点灯動作させる構成や、変位センサ11に文字、記号等を表示可能な表示部を設けて所定の表示パターンを表示させる構成であってもよい。また、変位センサ11に発音部を設けて所定の発音パターンで発音動作をさせる構成であってもよい。また、これらの表示・発音等の構成をコントローラ12側に設けて、変位センサ11から出力信号S4を受けているときに動作させる構成であってもよい。
【0054】
(3)上記実施形態では、電圧信号S1に基づき受光面19a上における拡散反射光L2の受光位置Pを検出する方法として、最大受光量の画素を検出する方法を採用したが、これに限らず、例えば、受光面19a上の全画素の受光量の重心を位置情報として測定する、いわゆるPSD方式を採用してもよい。但し、上記実施形態の検出方法であれば、PSD方式に比べてワークWからの二次的反射光による影響を抑制できるというメリットがある。
【0055】
(4)上記実施形態では、制御回路21から順次出力される測定信号S3をコントローラ12に出力する構成としたが、これに限らず、変位センサ11にメモリを設けて、各設定サンプリング周期Tごとに、測定信号S3に応じた測定データと、そのときの受光状態の安定・不安定の判断結果データとを対応つけつつ時系列で上記メモリに順次格納していく構成であってもよい。そして、例えば一連の測定動作が終了した後に、メモリに格納された測定データと判断結果データとの時系列データ群を、データ通信や記録媒体を介して外部機器に与えてこの外部機器にてワークWの形状測定を行う構成であってもよい。
【0056】
(5)上記実施形態では、最大受光量Dnが安定か不安定かは、最大受光量Dn(平均値K)の属する受光ランク(判定レベル)に基づき判断する構成としたが、これに限らず、その受光ランクに対応付けられた調整量に基づき判断する構成であってもよい。つまり、その調整量が所定値以下である場合に安定と判断し、所定値を超える場合に不安定と判断する。或いは、投光量フィードバック制御部の制御動作の結果として投光部に与えられる投光制御信号レベル(上記実施形態ではLD駆動回路16からレーザダイオード15に流される投光電流)の変化量(例えば単位時間当たり変化量)を検出する検出部を設けて、ここで検出された変化量に基づき最大受光量Dnが安定か不安定かを判断する構成であってもよい。
【0057】
(6)上記実施形態では、コントローラ12は、不安定状態を示すハイレベルの出力信号S4を受けたときには、XYステージ14を減速移動させる構成としたが、これに限らず、例えば、上記ハイレベルの出力信号S4を受けたときにXYステージ14を停止させ、ローレベルの出力信号S4を受けるようになったときにXYステージ14の移動を再開させる構成であってもよい。
【0058】
(7)上記実施形態では、変位センサ11は、ワークWから拡散反射光を受光する、いわゆる拡散反射型のものであったが、これに限らず、例えばワークWが正反射表面を有するものであるときは、レーザダイオード15からのレーザ光L1をワークWに対して斜め上方から照射し、その正反射光を受光する、いわゆる正反射型のものであってもよい。
【0059】
(8)上記実施形態では、「測定範囲」は、ワークWのX方向の全長に亘る範囲であったが、これに限らず、ワークW表面の一部の範囲であっても勿論よい。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施形態に係る形状測定システムの全体概要図
【図2】各設定サンプリング周期毎の照射スポットの移動位置や最大受光量等の推移を示したタイミングチャート(その1)
【図3】変位センサの制御内容を示すフローチャート
【図4】各設定サンプリング周期毎の照射スポットの移動位置や最大受光量等の推移を示したタイミングチャート(その2)
【符号の説明】
【0061】
10…形状測定システム
11…変位センサ
12…コントローラ
15…レーザダイオード(投光部)
16…LD駆動回路(投光部)
17…投光レンズ(投光部)
18…受光レンズ(位置検出部)
19…CCDリニアセンサ(位置検出部)
19a…受光面
20…CCD駆動回路(位置検出部)
21…制御回路(変位測定部、投光量フィードバック制御部、受光状態判断部、受光量検出部、投光量調整部)
22…第1出力回路(出力部)
23…第2出力回路(報知部)
30…制御部(形状測定部)
S1…電圧信号(位置信号)
S3…測定信号
S4…ハイレベルの出力信号(報知信号)
W…ワーク(測定対象物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
測定対象物に光を照射する投光部と、
前記測定対象物からの反射光を受光する受光面を有し、その反射光の前記受光面上での受光位置に基づく位置信号を出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの位置信号を順次取り込んで各位置信号に応じた測定信号を出力する測定動作を行う変位測定部と、
前記変位測定部で出力された前記測定信号を外部に出力する出力部と、
前記位置検出部の受光面での受光量を検出する受光量検出部、及び、前記受光量検出部で検出された受光量レベルと基準レベルまたは基準レベル範囲との比較結果に対応した調整量で前記投光部の投光量を増減させる投光量調整部を有し、前記変位測定部による測定動作時において、前記位置検出部の受光面での受光量をフィードバックして当該受光量を一定とするための前記投光部の投光量制御を行う投光量フィードバック制御部と、
前記投光量フィードバック制御部における制御動作の変化に基づき、前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する受光状態判断部と、
前記受光状態判断部で不安定であると判断されている間、外部への報知動作を行う報知部と、を備える変位センサ。
【請求項2】
前記報知部は、前記報知動作として、外部機器へ報知信号を出力する構成である請求項1に記載の変位センサ。
【請求項3】
測定対象物に光を照射する投光部と、
前記測定対象物からの反射光を受光する受光面を有し、その反射光の前記受光面上での受光位置に基づく位置信号を出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの位置信号を順次取り込んで各位置信号に応じた測定信号を出力する測定動作を行う変位測定部と、
前記位置検出部の受光面での受光量を検出する受光量検出部、及び、前記受光量検出部で検出された受光量レベルと基準レベルまたは基準レベル範囲との比較結果に対応した調整量で前記投光部の投光量を増減させる投光量調整部を有し、前記変位測定部による測定動作時において、前記位置検出部の受光面での受光量をフィードバックして当該受光量を一定とするための前記投光部の投光量制御を行う投光量フィードバック制御部と、
前記投光量フィードバック制御部における制御動作の変化に基づき、前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する受光状態判断部と、
前記変位測定部で順次出力された前記測定信号と、前記受光状態判断部での判断結果とを対応付けて記憶する記憶部と、を備える変位センサ。
【請求項4】
前記受光状態判断部は、前記受光量検出部で検出された受光量レベルに基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の変位センサ。
【請求項5】
前記受光状態判断部は、前記投光量調整部での前記調整量に基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である請求項1〜請求項3のいずれかに記載の変位センサ。
【請求項6】
変位センサとコントローラとを備える形状測定システムであって、
前記変位センサには、
測定対象物に光を照射する投光部と、
前記測定対象物からの反射光を受光する受光面を有し、その反射光の前記受光面上での受光位置に基づく位置信号を出力する位置検出部と、
前記位置検出部からの位置信号を順次取り込んで各位置信号に応じた測定信号を出力する測定動作を行う変位測定部と、
前記変位測定部で出力された前記測定信号を前記コントローラに出力する出力部と、
前記位置検出部の受光面での受光量を検出する受光量検出部、及び、前記受光量検出部で検出された受光量レベルと基準レベルまたは基準レベル範囲との比較結果に対応した調整量で前記投光部の投光量を増減させる投光量調整部を有し、前記変位測定部による測定動作時において、前記位置検出部の受光面での受光量をフィードバックして当該受光量を一定とするための前記投光部の投光量制御を行う投光量フィードバック制御部と、
前記投光量フィードバック制御部における制御動作の変化に基づき、前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する受光状態判断部と、
前記受光状態判断部で不安定であると判断されている間、前記コントローラへ報知信号を出力する報知部と、が備えられ、
前記コントローラには、
前記変位測定部から測定信号及び前記報知部から報知信号が入力される入力部と、
前記報知信号が入力されていない間に、前記変位センサから入力された測定信号のみに基づき前記測定対象物の形状測定を行う形状測定部と、が備えられている形状測定システム。
【請求項7】
前記受光状態判断部は、前記受光量検出部で検出された受光量レベルに基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である請求項6に記載の形状測定システム。
【請求項8】
前記受光状態判断部は、前記投光量調整部での前記調整量に基づき前記位置検出部での受光状態が安定か不安定かを判断する構成である請求項6に記載の形状測定システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2007−271519(P2007−271519A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−99345(P2006−99345)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000106221)サンクス株式会社 (578)
【Fターム(参考)】