多色画像形成装置
【課題】 回転式現像カートリッジ切換機構の低騒音化および正確な切換を可能とする。
【解決手段】 現像カートリッジ保持ロータリーを、DCモーターにより、DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いる。
【解決手段】 現像カートリッジ保持ロータリーを、DCモーターにより、DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の現像器を順次切り換えることで、一つの像担持体とそれに対応した潜像形成部とで多色画像を形成する電子写真方式の多色画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図9から図24に従来例を示す。図11は装置本体を左側面から見た断面図である。図中100は像担持体(OPC)であり、図の矢印方向に回転される。像担持体100の外周には、1次帯電部材101、クリーニング部材102が配され、その回転方向上流部(図中右下)に中間転写体ベルト(ITB)200が当接する。該ITB200の内側には1次転写ローラー201が設けられ、ITB200を介してOPC100に加圧されている。ITB200は従動ローラー202と駆動ローラー203により張架されて図の矢印方向に回転し、従動ローラー202はテンションローラーとしても機能し、駆動ローラー203は、2次転写対向ローラーとしても機能する。ここでITB200の右端部にはITB表面と反射率が異なった部分がシート等により設けられており、この部分を装置本体に設けられた光反射型センサー400によって検知することでITB200の1回転毎の位置が特定される。
【0003】
駆動ローラー203の外周にはICLローラー204がITB200に対して接離可能に配されている。ICLローラー204はITB200上の2次転写残トナーに1次転写時とは逆の電荷を付与する機能を有し、ここで逆電荷を付与されたトナーは1次転写部で、通常とは逆にITBからOPCに転移し、OPCのクリーニング部材102により、廃トナーとして回収される。
【0004】
図中205は廃トナー容器であり、クリーニング部材102で回収された廃トナーが、図示しない廃トナー送り機構により送られ、ここに蓄積される。
【0005】
ここで、像担持体100、1次帯電部材101、クリーニング部材102、ITB200、1次転写ローラー201、ITB従動ローラー202、ITB駆動ローラー203、ICLローラー204、廃トナー容器205は、一体のユニット(I/O−CRG)150として構成される。
【0006】
I/O−CRG150の装置本体との位置決め部として、OPC100の回転中心両端軸受部151とITB駆動ローラー203の回転中心両端軸受部152があり、各々がI/O−CRG150両側面から円筒状に突出しており、これがI/O−CRGの装置本体への着脱時のガイドのためにも使用される。
【0007】
I/O−CRG150と装置本体との駆動入力個所は、I/O−CRG150の右側面部に3箇所設けられている。第1はOPC100の回転中心軸であり、軸の端部にはカップリング部が形成されている。第2はITB駆動ローラー203の回転中心軸であり、これも軸の端部にカップリング部材が設けられている。第3はICLローラー204及び2次転写ローラー300の接離切換用駆動入力部である。ここに入力される駆動力は、図示しないギア列により、ITB駆動ローラー203の両端に設けられた接離切換カム220に伝達される。ICLローラー204及び2次転写ローラー300は、各々の両端の軸受302・303を介して該駆動ローラー203に対して加圧されており、前記接離切換カム220はこれらの軸受302・303に対向する位置関係に配されており、該カム220の凸部221がこれらの軸受に当接するとICLローラー204及び2次転写ローラー300はITB200から離間され、該カムの凹部222がくるとITB200に当接する。
【0008】
I/O−CRG150と装置本体の電気的な接続は、OPC100とITB駆動ローラー203がその左側面部から装置本体のアースに接続され、1次帯電部材101、1次転写ローラー201及びICLローラー204の3種類の高圧が装置本体の中央下部に備えられた高圧ユニット500と接点を介して接続される。装置本体には高圧ユニット500からバネ用鋼線で形成された接点が設けられ、I/O−CRG150が装置本体に装着されると該接点とI/O−CRG150側の接点が接触することで導通が確保される。
【0009】
装置本体の略中央部には、回転式現像器切換機構(ロータリー)600が設けられる。該ロータリー600は少なくとも左右の円形状の側板(ディスク左右)601・602とそれらを繋ぐ中央部の中心軸部材603からなり、その軸位置を回転中心として回転するロータリー本体610と、その左右に設けられ前記中心軸603の左右を保持する軸受部を有するロータリー保持側板(保持側板左右)604・605とこれら両側板を繋ぐ連結ステー606およびこれら両側版を貫通するように設けられ、装置本体に保持されるとともにロータリー600全体の揺動動作の中心となる揺動中心軸607から構成される。各色毎の現像CRGは前記左右ディスク601・602に位置決め保持された状態でロータリー本体610とともに回転され、現像位置に対応した位置に移動される。ここで前記連結ステー606と装置本体間に設けられた図示しないロータリー加圧離間機構により、ロータリー全体600は揺動中心軸607を中心に揺動され、現像位置の現像CRG700の現像ローラー701がOPC100に加圧当接される。
【0010】
ロータリー本体610の公転動作と同様に、ロータリー本体610からの現像CRGの着脱は、ロータリー全体600の揺動位置においてOPC100から離間した状態で行われる。装置本体に設けられた現像CRG着脱ガイド部710は、ロータリー全体600がOPC100から離間した揺動位置にあり、かつ、ロータリー本体610の公転停止位置が現像動作時の位置とは異なった現像CRG着脱用の公転停止位置にある場合にのみ、ロータリー本体610から現像CRGが着脱可能になるように設けられている。
【0011】
前記ロータリー保持側板左604には現像位置にある現像CRG700に現像バイアスを印加するためにバネ用鋼線でなる現像バイアス接点が設けられ、前記揺動動作に伴って装置本体に設けられた現像バイアス接点と接触し、本体の高圧ユニット500との電気的な接続が行われる。
【0012】
前記ロータリー保持側板右605には現像位置において現像CRG700内の現像ローラー601に駆動力を伝達する現像駆動機構が設けられ、装置本体に設けられた現像駆動モーターから前記揺動中心軸607上に設けられた現像駆動中継ギアを介して駆動力が伝達される。
【0013】
前記ディスク右602の外周部にはギアが形成されており、装置本体に設けられたロータリー公転モーター609により、前記揺動中心軸607上に具備された公転駆動中継ギア608を介して連結され、前期ロータリー保持側板左604に具備された光学式センサーにより前記ディスク左601に形成されたセンサーフラグを検知し、それを基準としてロータリー本体610が公転動作される。
【0014】
前記ロータリー公転モーター609と前記公転駆動中継ギア608の間のギア611に一体にギア状のロック部614が形成されており、ロータリー公転ロックソレノイド612のフラッパ613はロック部614に契合してロータリー本体610の公転動作をロックしており、該ソレノイド612に通電して吸引状態にすると該フラッパ613は該ロック部614から離間され、ロータリー本体610の公転動作が可能となる。
【0015】
ロータリー600の上部には、光学ユニット800が配置される。該ユニット800のポリゴンミラー801と折り返しミラー802の間にはレーザーシャッタ803が回動中心804を保持されるように設けられており、通常状態ではシャッタ803はその自重によりレーザーを遮蔽する位置にあり、後述するCRGドア900に設けられた突起部901に押下されると該シャッタ803は回動され、レーザーは遮蔽されることなくOPC100へ照射可能とされる。
【0016】
装置最下部には給紙カセット1000が設けられており、ピックアップローラー1001により、ピックアップされた用紙は搬送ローラー部1002にガイド搬送され停止される。ロータリー本体610は公転モーター609により公転され、最初に現像を行う現像CRGが対応する現像位置に公転移動され、ロータリー600全体が揺動され、該現像CRGがOPC100に当接位置決めされる。その現像CRGの現像ローラーはOPC100に当接する以前に駆動を開始しており、当接後には現像バイアスが印加される。ついで画像データに基づいて光学ユニット800により、潜像が1次帯電部材101により帯電されたOPC100上に形成される。この潜像は現像像化されITB200上に1次転写される。1次転写終了後にロータリー600はOPC100から離間され、次の現像CRGが対応した現像位置に公転移動される。このようにして各色毎のトナー画像がITB200上に重ねられて多色画像が形成されると、その画像に合わせて用紙は搬送を再開され、2次転写ローラー300も通常の離間位置から当接位置に切換られ、該2次転写ローラー300とITB200の当接部(2次転写部)において、用紙上に多色画像が2次転写される。ここで2次転写残のトナーは当接位置に切換られたICLローラー204によりクリーニングのための電荷を付与されて1次転写部を経てOPC100のクリーニング部102で回収される。
【0017】
2次転写後の用紙はロータリー600の下方を搬送されて装置後部にある定着ユニット1100において定着され、排紙部1200から装置より排出され、積載部1300に積載される。
【0018】
装置天面にはCRGカバー900が設けられており、回動中心902を中心に開閉が可能に構成される。該ドア900のヒンジ部903に対応する位置にドアオープン検知用スイッチ904が設けられ、該ドア900が開状態に移行すると前記ヒンジ903が該スイッチ904から離間することにより、装置の24V系の電源が遮断される。これにより、ロータリー公転ロックソレノイド612へも電流が供給されないため、該ソレノイド612は釈放状態になり、ロータリー本体610の公転がロックされる。該CRGカバー900が閉じられると該ヒンジ903が前記スイッチ904に当接し、該スイッチ904はオンされ、装置の24V系電源がオンされる。
【0019】
CRGカバー900を開状態にすることで光学ユニット800の前端部から装置前部の間の装置天面が開放される。ここで、光学ユニット800はOPC100との間から現像CRG701が取出し可能な隙間をもつように配置されており、現像CRG701はI/O−CRG150を装置本体から取出すことなく着脱が可能となっている。
【0020】
I/O−CRG150も前記開口部から装置上方から独立で着脱が可能に構成される。ここで装置本体には本体フレームを構成する左右側板180・181の内側にI/O−CRG150の着脱ガイドおよび位置決め部が形成されたCRGガイド160・161が設けられる。図中162はOPC軸受部151の着脱ガイド部、163はITB駆動ローラー軸受部152の着脱ガイド部、164はOPC軸受部151の位置決め部、165はITB駆動ローラー軸受部152の位置決め部であり、各位置決め部164・165は現像CRGの加圧力方向166、2次転写ローラーの加圧力方向167の加圧で突当たる面に突当て部ができるような形状となっている。また、前記加圧力方向166・167と反しない方向から各軸受部151・152を加圧して前記位置決め部164・165に位置決めするためのロックバネ168・169が設けられる。前記二つのガイド部162・163により、I/O−CRG150はロータリー600と干渉することないように着脱時の姿勢を規制され、前記位置決め部164・165にガイドされる。
【0021】
CRGカバー900の開閉に連動する駆動連結解除機構が設けられている。該機構は前記CRGカバー900を開くのに連動して装置本体とI/O−CRG150間の駆動連結を解除し、該カバー900の閉じるのに連動して装置本体とI/O−CRG150間の駆動連結を可能にする。該カバー900のヒンジ部903にはラック部材950が回動可能に連結されており、中継ギア951を介して接離ラック952にその動作は伝達される。該接離ラック952にはI/O−CRG150との各駆動連結部にカム部953が設けられており、該カム部953に対応して接離カム954が設けられる。該接離カム954は装置本体側の駆動入力軸956に該軸956に対してそのスラスト方向に一体で動作するように設けられ、前記ラック950のカム部953の凹凸に応じて該軸956をそのスラスト方向に移動させる。該駆動入力軸956には該接離カム954以外に該軸956と一体で回転する駆動入力ギア955とカップリング部材958およびカップリングバネ957が設けられ、前記カム部953の凸部に該接離カム954がある状態では前記カップリング部材958は被駆動体のカップリング部材959と離間され、前記カム部953の凹部にある状態では前記カップリング部材958は被駆動体のカップリング部材959と連結される。
【0022】
また、前記CRGカバー900を開けて、I/O−CRG150を装置本体から取出すと、前記搬送ローラー部1002と2次転写部および定着前の用紙搬送部へのアクセスが可能であり、これらの位置で滞留したジャム紙の除去が行える。
【0023】
ここで図9・図10・図13を用いてロータリー600公転切換動作を説明する。ロータリー600の左ディスク602には、各現像カートリッジの搭載位置に対応してフラグ602Y・602M・602C・602Bが設けられており、ロータリー600の回転動作により、装置本体に設けられて光学式透過型センサー602Sにより検知される。RTモーター609が回転すると前記フラグが前記センサー602Sを通過する。その際のフラグ先端と後端間の長さをカウンタにより計測することで、各フラグの長さを判別し、それにより現像カートリッジの切換を行う。各フラグの後端は90°毎に設置されており、フラグ後端からXステップ後にモーターを停止することで、現像カートリッジは像担持体に対向する位置に移動される。ここで、RTモーター609はステッピングモーターであり、その相を保持するためのロック電流が印加され、その停止位置が保持される。ついで、ブレーキソレノイドがONされて、該ソレノイドにより、ロータリーがロックされるのに替わって、RTモーターの励磁はOFFされる。この後、現像工程にはいり、終了後には前記ブレーキソレノイドはOFFされ、RTモーターにとり現像カートリッジの切換回転が行われる。
【特許文献1】特開2002−244531号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
従来例においては、ロータリーの切換動作はステッピングモーターによって行われていたため、動作時の騒音が大きな問題としてあった。画像形成装置が小型・低価格になるにともなって、ユーザーの近傍での使用頻度も多くなり、ロータリー等の現像器切換方式の多色画像形成装置においては、切換時の低騒音化が課題となっていた。
【0025】
また、本装置は現像方式として接触現像方式を採用しており、現像カートリッジの現像ローラーは像担持体に接触して現像を行うため、現像時にロータリー全体が現像部で生じる力により、回転されてしまわないように大きなパワーでステッピングモーターをロックする必要があるが、ロック時に印加される電流によるモーターの発熱が問題となっていた。この対策として、例で記載しているように、モーターによるロックからソレノイド+ギアによるロックに切り替える方式があるが、モーターによるロックからソレノイドによるロックに切り替わる際に、ロータリーがわずかながら回転してしまい、そのショックが画像に影響する問題もあった。これはソレノイドのフラッパがギアの歯間にかかってロックする機構のため、ギアピッチに応じた位置にしか保持できないため、モーターのロックによる保持位置とに差が生じるためである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記課題を解決するために、各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、該DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いる。これにより、ステッピングモーターと同様に位置制御によるロータリーの回転切換制御が可能で、騒音の発生の少ないロータリー回転が可能となる。また、電磁クラッチによるロックのため、モーターのサーボロックによる停止保持位置との差が非常に少ないため、ロックの切り替え時の画像への影響もない。
【0027】
もしくは同様に、該ロータリーを、DCモーターにより、DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該DCモーターと該ロータリー間の駆動系は、その一部にウォームギアを用いて構成すれば、ソレノイド・電磁クラッチ等のロック手段は不要となる。DCモーターはパルスモーターと比較して高速回転で使用されるため、減速比が大きくなるウォームギアでの使用が可能であり、騒音の発生も少ない。
【発明の効果】
【0028】
各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、該DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いることで、低騒音およびより正確なロータリーの切換が可能となる。また、ロータリー停止位置保持動作時の画質への悪影響を無くすとともに、停止位置のばらつきを少なくすることも可能となる。
また、該DCモーターと該ロータリー間の駆動系の一部にウォームギアを用いることにより、ロータリーの停止位置保持機構が不要となり、機構の簡素化による信頼性の向上・コストダウンの効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
(第1の実施例)
図1から図4・図7・図8に説明図を示す。ロータリーの駆動部を除いて装置本体は従来例と同様に構成される。ここで、ロータリーの駆動源としてDCモーター1が用いられる。該モーター1の後部には基板3Aが設けられ、そこには光学式反射型センサー3Bが搭載されている。該モーター1の回転軸4の後端にはエンコーダディスク2が設けられ、該ディスク2には等間隔でマーク2Aが形成されており、反射率のことなる2A部と2B部を前記センサー3で検知することでパルスエンコーダーが構成される。このエンコーダによる位相信号に基づいてDCモーター1はサーボ制御される。該モーター1の回転軸4の前端にはギア5が設けられ、ロータリーの左右ディスク601・602を駆動する。ここで、ロータリーの揺動中心軸607両端には該軸607と一体で回転するギア608A・608Bが設けられ、ギア608Aはディスク601と、ギア608Bはディスク602と噛合わされている。
【0030】
ギア608Bには電磁クラッチ6のギア7が噛合わされている。電磁クラッチ6は装置本体の側板9に設けられた回転しない軸8にその本体を嵌合されており、電磁石10がOFFの状態では前記ギア7は前記軸8を中心に回転可能であり、該電磁石10がONされるとクラッチ6本体に固定されたプレート11が前記ギア7に固定されたプレート12と吸着されることにより、該ギア7は回転しないようにロックされる。
【0031】
ロータリーの切換動作について説明する。DCモーター1を回転させると、ロータリーのディスク602に設けられたフラグ602Y・M・C・Bがセンサー602Sにより検知される。従来例と同様にフラグ長によりロータリーの回転位置の認識とフラグ後端からの距離で現像停止位置が決まる。ここでステッピングモーターの場合には駆動制御パルスに基づいて制御されたが、DCモーターの場合はパルスエンコーダの信号に基づいて制御される。現像位置にロータリーを停止させるとともに、DCモーターはサーボロックがかけられ、その位置を保持するように制御され、ついで電磁クラッチ6がONされ、電磁クラッチ6によるブレーキが行われるのと交代でDCモーターのサーボロックはOFFされる。現像工程の終了とともに電磁クラッチ6はOFFされ。DCモーター6によりロータリーの回転が行われる。
【0032】
(第2の実施例)
図5および図6は第2の実施例の説明図である。DCモーター1のギアとしてウォームギア13が,欧けられ、ギア14Aおよびギア14Bを介してロータリーが駆動される。ウォームギアにより、駆動系が構成されることにより、ロータリー側からの回転動作でモーターのギア13を回転させることはできないため、ロータリーをロックするための手段を別途設けなくともロータリーの停止位置は保持される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の実施例の説明図
【図2】第1の実施例の説明図
【図3】第1の実施例の説明図
【図4】第1の実施例の説明図
【図5】第2の実施例の説明図
【図6】第2の実施例の説明図
【図7】第1の実施例の説明図
【図8】第1の実施例の説明図
【図9】従来例の説明図
【図10】従来例の説明図
【図11】従来例の説明図
【図12】従来例の説明図
【図13】従来例の説明図
【図14】従来例の説明図
【図15】従来例の説明図
【図16】従来例の説明図
【図17】従来例の説明図
【図18】従来例の説明図
【図19】従来例の説明図
【図20】従来例の説明図
【図21】従来例の説明図
【図22】従来例の説明図
【図23】従来例の説明図
【図24】従来例の説明図
【符号の説明】
【0034】
1 DCモーター
6 電磁クラッチ
100 像担持体
200 中間転写体ベルト
600 ロータリー
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の現像器を順次切り換えることで、一つの像担持体とそれに対応した潜像形成部とで多色画像を形成する電子写真方式の多色画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図9から図24に従来例を示す。図11は装置本体を左側面から見た断面図である。図中100は像担持体(OPC)であり、図の矢印方向に回転される。像担持体100の外周には、1次帯電部材101、クリーニング部材102が配され、その回転方向上流部(図中右下)に中間転写体ベルト(ITB)200が当接する。該ITB200の内側には1次転写ローラー201が設けられ、ITB200を介してOPC100に加圧されている。ITB200は従動ローラー202と駆動ローラー203により張架されて図の矢印方向に回転し、従動ローラー202はテンションローラーとしても機能し、駆動ローラー203は、2次転写対向ローラーとしても機能する。ここでITB200の右端部にはITB表面と反射率が異なった部分がシート等により設けられており、この部分を装置本体に設けられた光反射型センサー400によって検知することでITB200の1回転毎の位置が特定される。
【0003】
駆動ローラー203の外周にはICLローラー204がITB200に対して接離可能に配されている。ICLローラー204はITB200上の2次転写残トナーに1次転写時とは逆の電荷を付与する機能を有し、ここで逆電荷を付与されたトナーは1次転写部で、通常とは逆にITBからOPCに転移し、OPCのクリーニング部材102により、廃トナーとして回収される。
【0004】
図中205は廃トナー容器であり、クリーニング部材102で回収された廃トナーが、図示しない廃トナー送り機構により送られ、ここに蓄積される。
【0005】
ここで、像担持体100、1次帯電部材101、クリーニング部材102、ITB200、1次転写ローラー201、ITB従動ローラー202、ITB駆動ローラー203、ICLローラー204、廃トナー容器205は、一体のユニット(I/O−CRG)150として構成される。
【0006】
I/O−CRG150の装置本体との位置決め部として、OPC100の回転中心両端軸受部151とITB駆動ローラー203の回転中心両端軸受部152があり、各々がI/O−CRG150両側面から円筒状に突出しており、これがI/O−CRGの装置本体への着脱時のガイドのためにも使用される。
【0007】
I/O−CRG150と装置本体との駆動入力個所は、I/O−CRG150の右側面部に3箇所設けられている。第1はOPC100の回転中心軸であり、軸の端部にはカップリング部が形成されている。第2はITB駆動ローラー203の回転中心軸であり、これも軸の端部にカップリング部材が設けられている。第3はICLローラー204及び2次転写ローラー300の接離切換用駆動入力部である。ここに入力される駆動力は、図示しないギア列により、ITB駆動ローラー203の両端に設けられた接離切換カム220に伝達される。ICLローラー204及び2次転写ローラー300は、各々の両端の軸受302・303を介して該駆動ローラー203に対して加圧されており、前記接離切換カム220はこれらの軸受302・303に対向する位置関係に配されており、該カム220の凸部221がこれらの軸受に当接するとICLローラー204及び2次転写ローラー300はITB200から離間され、該カムの凹部222がくるとITB200に当接する。
【0008】
I/O−CRG150と装置本体の電気的な接続は、OPC100とITB駆動ローラー203がその左側面部から装置本体のアースに接続され、1次帯電部材101、1次転写ローラー201及びICLローラー204の3種類の高圧が装置本体の中央下部に備えられた高圧ユニット500と接点を介して接続される。装置本体には高圧ユニット500からバネ用鋼線で形成された接点が設けられ、I/O−CRG150が装置本体に装着されると該接点とI/O−CRG150側の接点が接触することで導通が確保される。
【0009】
装置本体の略中央部には、回転式現像器切換機構(ロータリー)600が設けられる。該ロータリー600は少なくとも左右の円形状の側板(ディスク左右)601・602とそれらを繋ぐ中央部の中心軸部材603からなり、その軸位置を回転中心として回転するロータリー本体610と、その左右に設けられ前記中心軸603の左右を保持する軸受部を有するロータリー保持側板(保持側板左右)604・605とこれら両側板を繋ぐ連結ステー606およびこれら両側版を貫通するように設けられ、装置本体に保持されるとともにロータリー600全体の揺動動作の中心となる揺動中心軸607から構成される。各色毎の現像CRGは前記左右ディスク601・602に位置決め保持された状態でロータリー本体610とともに回転され、現像位置に対応した位置に移動される。ここで前記連結ステー606と装置本体間に設けられた図示しないロータリー加圧離間機構により、ロータリー全体600は揺動中心軸607を中心に揺動され、現像位置の現像CRG700の現像ローラー701がOPC100に加圧当接される。
【0010】
ロータリー本体610の公転動作と同様に、ロータリー本体610からの現像CRGの着脱は、ロータリー全体600の揺動位置においてOPC100から離間した状態で行われる。装置本体に設けられた現像CRG着脱ガイド部710は、ロータリー全体600がOPC100から離間した揺動位置にあり、かつ、ロータリー本体610の公転停止位置が現像動作時の位置とは異なった現像CRG着脱用の公転停止位置にある場合にのみ、ロータリー本体610から現像CRGが着脱可能になるように設けられている。
【0011】
前記ロータリー保持側板左604には現像位置にある現像CRG700に現像バイアスを印加するためにバネ用鋼線でなる現像バイアス接点が設けられ、前記揺動動作に伴って装置本体に設けられた現像バイアス接点と接触し、本体の高圧ユニット500との電気的な接続が行われる。
【0012】
前記ロータリー保持側板右605には現像位置において現像CRG700内の現像ローラー601に駆動力を伝達する現像駆動機構が設けられ、装置本体に設けられた現像駆動モーターから前記揺動中心軸607上に設けられた現像駆動中継ギアを介して駆動力が伝達される。
【0013】
前記ディスク右602の外周部にはギアが形成されており、装置本体に設けられたロータリー公転モーター609により、前記揺動中心軸607上に具備された公転駆動中継ギア608を介して連結され、前期ロータリー保持側板左604に具備された光学式センサーにより前記ディスク左601に形成されたセンサーフラグを検知し、それを基準としてロータリー本体610が公転動作される。
【0014】
前記ロータリー公転モーター609と前記公転駆動中継ギア608の間のギア611に一体にギア状のロック部614が形成されており、ロータリー公転ロックソレノイド612のフラッパ613はロック部614に契合してロータリー本体610の公転動作をロックしており、該ソレノイド612に通電して吸引状態にすると該フラッパ613は該ロック部614から離間され、ロータリー本体610の公転動作が可能となる。
【0015】
ロータリー600の上部には、光学ユニット800が配置される。該ユニット800のポリゴンミラー801と折り返しミラー802の間にはレーザーシャッタ803が回動中心804を保持されるように設けられており、通常状態ではシャッタ803はその自重によりレーザーを遮蔽する位置にあり、後述するCRGドア900に設けられた突起部901に押下されると該シャッタ803は回動され、レーザーは遮蔽されることなくOPC100へ照射可能とされる。
【0016】
装置最下部には給紙カセット1000が設けられており、ピックアップローラー1001により、ピックアップされた用紙は搬送ローラー部1002にガイド搬送され停止される。ロータリー本体610は公転モーター609により公転され、最初に現像を行う現像CRGが対応する現像位置に公転移動され、ロータリー600全体が揺動され、該現像CRGがOPC100に当接位置決めされる。その現像CRGの現像ローラーはOPC100に当接する以前に駆動を開始しており、当接後には現像バイアスが印加される。ついで画像データに基づいて光学ユニット800により、潜像が1次帯電部材101により帯電されたOPC100上に形成される。この潜像は現像像化されITB200上に1次転写される。1次転写終了後にロータリー600はOPC100から離間され、次の現像CRGが対応した現像位置に公転移動される。このようにして各色毎のトナー画像がITB200上に重ねられて多色画像が形成されると、その画像に合わせて用紙は搬送を再開され、2次転写ローラー300も通常の離間位置から当接位置に切換られ、該2次転写ローラー300とITB200の当接部(2次転写部)において、用紙上に多色画像が2次転写される。ここで2次転写残のトナーは当接位置に切換られたICLローラー204によりクリーニングのための電荷を付与されて1次転写部を経てOPC100のクリーニング部102で回収される。
【0017】
2次転写後の用紙はロータリー600の下方を搬送されて装置後部にある定着ユニット1100において定着され、排紙部1200から装置より排出され、積載部1300に積載される。
【0018】
装置天面にはCRGカバー900が設けられており、回動中心902を中心に開閉が可能に構成される。該ドア900のヒンジ部903に対応する位置にドアオープン検知用スイッチ904が設けられ、該ドア900が開状態に移行すると前記ヒンジ903が該スイッチ904から離間することにより、装置の24V系の電源が遮断される。これにより、ロータリー公転ロックソレノイド612へも電流が供給されないため、該ソレノイド612は釈放状態になり、ロータリー本体610の公転がロックされる。該CRGカバー900が閉じられると該ヒンジ903が前記スイッチ904に当接し、該スイッチ904はオンされ、装置の24V系電源がオンされる。
【0019】
CRGカバー900を開状態にすることで光学ユニット800の前端部から装置前部の間の装置天面が開放される。ここで、光学ユニット800はOPC100との間から現像CRG701が取出し可能な隙間をもつように配置されており、現像CRG701はI/O−CRG150を装置本体から取出すことなく着脱が可能となっている。
【0020】
I/O−CRG150も前記開口部から装置上方から独立で着脱が可能に構成される。ここで装置本体には本体フレームを構成する左右側板180・181の内側にI/O−CRG150の着脱ガイドおよび位置決め部が形成されたCRGガイド160・161が設けられる。図中162はOPC軸受部151の着脱ガイド部、163はITB駆動ローラー軸受部152の着脱ガイド部、164はOPC軸受部151の位置決め部、165はITB駆動ローラー軸受部152の位置決め部であり、各位置決め部164・165は現像CRGの加圧力方向166、2次転写ローラーの加圧力方向167の加圧で突当たる面に突当て部ができるような形状となっている。また、前記加圧力方向166・167と反しない方向から各軸受部151・152を加圧して前記位置決め部164・165に位置決めするためのロックバネ168・169が設けられる。前記二つのガイド部162・163により、I/O−CRG150はロータリー600と干渉することないように着脱時の姿勢を規制され、前記位置決め部164・165にガイドされる。
【0021】
CRGカバー900の開閉に連動する駆動連結解除機構が設けられている。該機構は前記CRGカバー900を開くのに連動して装置本体とI/O−CRG150間の駆動連結を解除し、該カバー900の閉じるのに連動して装置本体とI/O−CRG150間の駆動連結を可能にする。該カバー900のヒンジ部903にはラック部材950が回動可能に連結されており、中継ギア951を介して接離ラック952にその動作は伝達される。該接離ラック952にはI/O−CRG150との各駆動連結部にカム部953が設けられており、該カム部953に対応して接離カム954が設けられる。該接離カム954は装置本体側の駆動入力軸956に該軸956に対してそのスラスト方向に一体で動作するように設けられ、前記ラック950のカム部953の凹凸に応じて該軸956をそのスラスト方向に移動させる。該駆動入力軸956には該接離カム954以外に該軸956と一体で回転する駆動入力ギア955とカップリング部材958およびカップリングバネ957が設けられ、前記カム部953の凸部に該接離カム954がある状態では前記カップリング部材958は被駆動体のカップリング部材959と離間され、前記カム部953の凹部にある状態では前記カップリング部材958は被駆動体のカップリング部材959と連結される。
【0022】
また、前記CRGカバー900を開けて、I/O−CRG150を装置本体から取出すと、前記搬送ローラー部1002と2次転写部および定着前の用紙搬送部へのアクセスが可能であり、これらの位置で滞留したジャム紙の除去が行える。
【0023】
ここで図9・図10・図13を用いてロータリー600公転切換動作を説明する。ロータリー600の左ディスク602には、各現像カートリッジの搭載位置に対応してフラグ602Y・602M・602C・602Bが設けられており、ロータリー600の回転動作により、装置本体に設けられて光学式透過型センサー602Sにより検知される。RTモーター609が回転すると前記フラグが前記センサー602Sを通過する。その際のフラグ先端と後端間の長さをカウンタにより計測することで、各フラグの長さを判別し、それにより現像カートリッジの切換を行う。各フラグの後端は90°毎に設置されており、フラグ後端からXステップ後にモーターを停止することで、現像カートリッジは像担持体に対向する位置に移動される。ここで、RTモーター609はステッピングモーターであり、その相を保持するためのロック電流が印加され、その停止位置が保持される。ついで、ブレーキソレノイドがONされて、該ソレノイドにより、ロータリーがロックされるのに替わって、RTモーターの励磁はOFFされる。この後、現像工程にはいり、終了後には前記ブレーキソレノイドはOFFされ、RTモーターにとり現像カートリッジの切換回転が行われる。
【特許文献1】特開2002−244531号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
従来例においては、ロータリーの切換動作はステッピングモーターによって行われていたため、動作時の騒音が大きな問題としてあった。画像形成装置が小型・低価格になるにともなって、ユーザーの近傍での使用頻度も多くなり、ロータリー等の現像器切換方式の多色画像形成装置においては、切換時の低騒音化が課題となっていた。
【0025】
また、本装置は現像方式として接触現像方式を採用しており、現像カートリッジの現像ローラーは像担持体に接触して現像を行うため、現像時にロータリー全体が現像部で生じる力により、回転されてしまわないように大きなパワーでステッピングモーターをロックする必要があるが、ロック時に印加される電流によるモーターの発熱が問題となっていた。この対策として、例で記載しているように、モーターによるロックからソレノイド+ギアによるロックに切り替える方式があるが、モーターによるロックからソレノイドによるロックに切り替わる際に、ロータリーがわずかながら回転してしまい、そのショックが画像に影響する問題もあった。これはソレノイドのフラッパがギアの歯間にかかってロックする機構のため、ギアピッチに応じた位置にしか保持できないため、モーターのロックによる保持位置とに差が生じるためである。
【課題を解決するための手段】
【0026】
上記課題を解決するために、各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、該DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いる。これにより、ステッピングモーターと同様に位置制御によるロータリーの回転切換制御が可能で、騒音の発生の少ないロータリー回転が可能となる。また、電磁クラッチによるロックのため、モーターのサーボロックによる停止保持位置との差が非常に少ないため、ロックの切り替え時の画像への影響もない。
【0027】
もしくは同様に、該ロータリーを、DCモーターにより、DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該DCモーターと該ロータリー間の駆動系は、その一部にウォームギアを用いて構成すれば、ソレノイド・電磁クラッチ等のロック手段は不要となる。DCモーターはパルスモーターと比較して高速回転で使用されるため、減速比が大きくなるウォームギアでの使用が可能であり、騒音の発生も少ない。
【発明の効果】
【0028】
各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、該DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いることで、低騒音およびより正確なロータリーの切換が可能となる。また、ロータリー停止位置保持動作時の画質への悪影響を無くすとともに、停止位置のばらつきを少なくすることも可能となる。
また、該DCモーターと該ロータリー間の駆動系の一部にウォームギアを用いることにより、ロータリーの停止位置保持機構が不要となり、機構の簡素化による信頼性の向上・コストダウンの効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
(第1の実施例)
図1から図4・図7・図8に説明図を示す。ロータリーの駆動部を除いて装置本体は従来例と同様に構成される。ここで、ロータリーの駆動源としてDCモーター1が用いられる。該モーター1の後部には基板3Aが設けられ、そこには光学式反射型センサー3Bが搭載されている。該モーター1の回転軸4の後端にはエンコーダディスク2が設けられ、該ディスク2には等間隔でマーク2Aが形成されており、反射率のことなる2A部と2B部を前記センサー3で検知することでパルスエンコーダーが構成される。このエンコーダによる位相信号に基づいてDCモーター1はサーボ制御される。該モーター1の回転軸4の前端にはギア5が設けられ、ロータリーの左右ディスク601・602を駆動する。ここで、ロータリーの揺動中心軸607両端には該軸607と一体で回転するギア608A・608Bが設けられ、ギア608Aはディスク601と、ギア608Bはディスク602と噛合わされている。
【0030】
ギア608Bには電磁クラッチ6のギア7が噛合わされている。電磁クラッチ6は装置本体の側板9に設けられた回転しない軸8にその本体を嵌合されており、電磁石10がOFFの状態では前記ギア7は前記軸8を中心に回転可能であり、該電磁石10がONされるとクラッチ6本体に固定されたプレート11が前記ギア7に固定されたプレート12と吸着されることにより、該ギア7は回転しないようにロックされる。
【0031】
ロータリーの切換動作について説明する。DCモーター1を回転させると、ロータリーのディスク602に設けられたフラグ602Y・M・C・Bがセンサー602Sにより検知される。従来例と同様にフラグ長によりロータリーの回転位置の認識とフラグ後端からの距離で現像停止位置が決まる。ここでステッピングモーターの場合には駆動制御パルスに基づいて制御されたが、DCモーターの場合はパルスエンコーダの信号に基づいて制御される。現像位置にロータリーを停止させるとともに、DCモーターはサーボロックがかけられ、その位置を保持するように制御され、ついで電磁クラッチ6がONされ、電磁クラッチ6によるブレーキが行われるのと交代でDCモーターのサーボロックはOFFされる。現像工程の終了とともに電磁クラッチ6はOFFされ。DCモーター6によりロータリーの回転が行われる。
【0032】
(第2の実施例)
図5および図6は第2の実施例の説明図である。DCモーター1のギアとしてウォームギア13が,欧けられ、ギア14Aおよびギア14Bを介してロータリーが駆動される。ウォームギアにより、駆動系が構成されることにより、ロータリー側からの回転動作でモーターのギア13を回転させることはできないため、ロータリーをロックするための手段を別途設けなくともロータリーの停止位置は保持される。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】第1の実施例の説明図
【図2】第1の実施例の説明図
【図3】第1の実施例の説明図
【図4】第1の実施例の説明図
【図5】第2の実施例の説明図
【図6】第2の実施例の説明図
【図7】第1の実施例の説明図
【図8】第1の実施例の説明図
【図9】従来例の説明図
【図10】従来例の説明図
【図11】従来例の説明図
【図12】従来例の説明図
【図13】従来例の説明図
【図14】従来例の説明図
【図15】従来例の説明図
【図16】従来例の説明図
【図17】従来例の説明図
【図18】従来例の説明図
【図19】従来例の説明図
【図20】従来例の説明図
【図21】従来例の説明図
【図22】従来例の説明図
【図23】従来例の説明図
【図24】従来例の説明図
【符号の説明】
【0034】
1 DCモーター
6 電磁クラッチ
100 像担持体
200 中間転写体ベルト
600 ロータリー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、該DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いることを特徴とする多色画像形成装置。
【請求項2】
各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該DCモーターと該ロータリー間の駆動系は、その一部にウォームギアを用いて構成されることを特徴とする多色画像形成装置。
【請求項1】
各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、該DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該ロータリーの回転停止位置保持のために電磁クラッチを用いることを特徴とする多色画像形成装置。
【請求項2】
各色毎の現像カートリッジを保持し、多色画像形成の各現像工程に対応した現像カートリッジを像担持体に対向した現像位置に回転切換および位置決めを行う回転式現像カートリッジ切換手段(ロータリー)を有する構成において、該ロータリーを、DCモーターにより、DCモーター軸に設けられたパルスエンコーダーの信号を用いて、サーボ制御により回転駆動し、かつ、該DCモーターと該ロータリー間の駆動系は、その一部にウォームギアを用いて構成されることを特徴とする多色画像形成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公開番号】特開2006−126337(P2006−126337A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−312278(P2004−312278)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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