説明

情報管理サーバ及び移動体搭載用の情報通信装置

【課題】例えば通信型ナビゲーションシステム等の情報通信において、情報を夫々送受信する複数の移動体をより適切に意思疎通させることを可能する。
【解決手段】情報管理サーバ(200)は、複数の移動体を運転する複数の運転者間で意思疎通を行いつつ走行するグループ走行に用いられると共に、複数の移動体に夫々搭載される複数のプローブ情報提供装置(300)から夫々提供される複数の移動体における複数のプローブ情報(120)を管理可能な情報管理サーバであって、複数のプローブ情報を夫々受信する第1受信手段(202)と、受信されたプローブ情報に基づいて、複数の移動体のうち一の移動体が停止したと判定される場合、一の移動体が停止した停止地点を、複数の移動体が集合する集合地点として決定する集合地点決定手段(214)と、決定された集合地点に関する集合地点情報を複数の移動体に夫々送信する第1送信手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば通信型ナビゲーションシステム等の情報管理サーバ及び移動体搭載用の情報通信装置の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の情報通信システムとして、特許文献1等には、グループ走行中に通信により他車情報を取得し、逸脱車両が発生した場合、グループ車両が走行しながら道路上に合流予定地点を設定、及び前記合流地点までの推奨経路を提案する技術について開示されている。
【0003】
また、特許文献2等には、グループ内の車両が逸脱した場合に車車間で連絡をとり、リーダー車に対してメッセージを送り、逸脱車両が追いつくルートを設定する技術について開示されている。
【0004】
また、特許文献3等には、他車から通信を用いて位置データを入手し、自車及び他車を内包する最小円からその中心に最も近い施設を検索し、その施設を集合地として設定する技術について開示されている。
【0005】
また、特許文献4等には、通信型ナビゲーションシステムに関する技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−294068号公報
【特許文献2】特開2002−168640号公報
【特許文献3】特開2002−092788号公報
【特許文献4】特開2003−50135号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1等によれば、走行しながら道路上に合流地点を設定するため、例えば停車している最中の車両が存在する場合、当該車両の停車位置と走行中の車両との間で集合地点が設定される。このため、走行中の車両と停車している最中の車両が合流できない可能性があり、複数の車両において十分に意思疎通を図ることが困難になってしまうという技術的な問題点が生じる。
【0008】
また、上述した特許文献4等によれば、複数台の車両によるツーリングの際に、誤ったルートを走行した車両がいることに気づかない場合がある。また、一台の車両がトイレ休憩など施設に立ち寄りを行った場合、追い付けない可能性がある。また、複数台の車両によるツーリング時に車列から逸脱した車両を待つのに適した場所(車両数による停車スペースなど)を探すことが困難となってしまうという技術的な問題点が生じる。また、先頭の車両数台が集合していても、後続車が合流できない可能性があるという技術的な問題点が生じる。理由としては、次の3点が考えられる。即ち、1点目には、プロープ情報から、ナビ画面に表示される各車両の位置情報だけでは、誤ったルートを走行したり、トイレ休憩などを取って逸脱した車両を待たなければならない状況なのかを、ナビ画面に表示される位置情報のみで各自が判断しなければならないためである。2点目には、逸脱した車両があることに気付いても、複数台が停車出来るスペースがある集合地点を、走行しながら検索し経路追加を行わなければならないためである。3点目には、先頭の車両数台が集合していても、後続車に位置情報が送信されないためである。
【0009】
本発明は、例えば上述した問題点に鑑みなされたものであり、例えば通信型ナビゲーションシステム等の情報通信において、情報を夫々送受信する複数の移動体がより適切に意思疎通することを可能とさせる情報管理サーバ及び移動体搭載用の情報通信装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報管理サーバは、複数の移動体を運転する複数の運転者間で意思疎通を行いつつ走行するグループ走行に用いられると共に、前記複数の移動体に夫々搭載される複数のプローブ情報提供装置から夫々提供される前記複数の移動体における複数のプローブ情報を管理可能な情報管理サーバであって、前記複数のプローブ情報を夫々受信する第1受信手段と、前記受信されたプローブ情報に基づいて、前記複数の移動体のうち一の移動体が停止した停止地点を、前記複数の移動体が集合する集合地点として決定する集合地点決定手段と、前記決定された集合地点に関する集合地点情報を前記複数の移動体に夫々送信する第1送信手段とを備える。
【0011】
本発明に係る情報管理サーバは、典型的には、複数の移動体に夫々搭載される複数のプローブ情報提供装置から夫々提供される複数のプローブ情報を管理可能なサーバ装置として構成することができる。ここに、本発明に係るプローブ情報とは、複数の移動体における、走行状態、現在位置、目的地及び経由地に関する情報である。典型的には、走行状態とは、移動体の走行速度や移動体の運転者がアクセルを踏んでいるか等の移動体の動作状態を意味する。典型的には、車両を通じて取得される車両の動作に関する情報や、電柱等に取り付けられたカメラ装置が撮像した電柱周辺の撮像データ等の移動体の動作や、移動体の周辺状態に関する情報を含む趣旨である。第1受信手段によって、複数のプローブ情報提供装置から夫々提供される複数のプローブ情報を夫々受信される。ここに、本発明に係る「提供」とは、情報の提供を意味し、その態様は何ら限定されなく、典型的には、情報を、当該情報が重畳された電波等の通信網を介して送信することを意味してよい。
【0012】
次に、集合地点決定手段によって、プローブ情報に基づいて、一の移動体が停止した停止地点を、複数の移動体が集合する集合地点として決定される。ここに、本発明に係る「停止」とは、移動体が実質的に停止していることを意味する。この「停止」とは、典型的には、移動体の走行速度がゼロであることを意味することに加えて、移動体の走行速度が所定値を超えない移動体の走行状態を意味する。次に、第1送信手段によって、決定された集合地点に関する集合地点情報が複数の移動体に夫々送信される。
【0013】
これにより、例えばツーリングに参加している全車両等の複数の移動体が、例えば一時的に集合する集合地点を移動体の停止によって簡便に決定することが可能であり、複数の移動体を夫々移動させる利用者又は運転者における意思疎通をより適切に実現することが可能である。
【0014】
特に、複数の移動体のうち一の移動体が単に停止することによって、複数の移動体のうち他の移動体に対して、集合する意図及び集合地点を、情報管理サーバによって的確に伝達することが可能であり、複数の移動体の利用者における意思疎通をより適切に実現することが可能である。
【0015】
本発明の情報管理サーバの一の態様は、前記一の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が停止したと判定される場合、前記停止地点を、前記集合地点として決定する。
【0016】
この態様によれば、停止判定手段によって、複数の移動体のうち一の移動体が停止したか否かが受信されたプローブ情報に基づいて判定される。これにより、停止判定手段による判定に基づいて、例えば一時的に集合する集合地点を移動体の停止によって簡便に決定することが可能である。
【0017】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が同一地点に近接して停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が同一地点に近接して停止したと判定される場合、前記同一地点を前記集合地点として決定する。
【0018】
ここに、本発明に係る「同一地点に近接」とは、同一地点との距離が所定範囲にあることを意味し、典型的には、同一地点までの距離が徒歩で数分で歩いていける程度であることを意味する。
【0019】
この態様によれば、複数の移動体のうち2台以上の移動体が同一地点に近接して停止したと判定される場合、この同一地点を集合地点として決定し、複数の移動体の利用者が集合する意図及び集合地点が情報管理サーバによって通知される。これにより、複数の移動体の利用者における意思疎通を、多数決に類似した手法で、より適切に実現することが可能である。
【0020】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が停止したと判定される場合、前記2台以上の移動体が停止した2個以上の停止地点のうち前記目的地との距離がより小さい方の停止地点を前記集合地点として決定する。
【0021】
この態様によれば、複数の移動体が、目的地へ向かう方向とは逆方向に走行することを殆ど又は完全に無くすことが可能であるので、複数の移動体の走行時間の無駄をより効果的に無くすことが可能であり、複数の移動体の全ての移動体が、より迅速に目的地へ到達することが可能である。
【0022】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が停止したと判定される場合、前記2台以上の移動体が停止した2個以上の停止地点のうち駐車スペースのより広い方の停止地点を前記集合地点として決定する。
【0023】
この態様によれば、複数の移動体の利用者が、より簡便且つ快適に集合することができる。
【0024】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が停止したと判定される場合、前記2台以上の移動体が停止した2個以上の停止地点のうち初期設定された初期設定経路上又は前記初期設定経路との距離がより小さい方の停止地点を前記集合地点として決定する。
【0025】
この態様によれば、複数の移動体が、初期設定経路から逸脱して集合することを殆ど又は完全に無くすことが可能であるので、複数の移動体の走行時間の無駄をより効果的に無くすことが可能であり、複数の移動体の全ての移動体が、より迅速に目的地へ到達することが可能である。
【0026】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記受信されたプローブ情報が示す走行速度が所定速度より低い時間が所定値を超える場合、前記一の移動体が停止したと判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が停止したと判定される場合、前記停止地点を、前記集合地点として決定する。
【0027】
この態様によれば、走行速度がゼロである時間又は走行速度が所定速度より低い時間と、所定値との比較によって、移動体の停止を高精度に判定することができる。ここに、本発明に係る所定値とは、例えば数十分等の複数の移動体の利用者における停止意思の度合いに応じて予め決定されてよい。
【0028】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記プローブ情報は、前記移動体のスロットル開度に関する情報を含み、前記停止判定手段は、前記受信されたプローブ情報が示す前記移動体のスロットル開度が所定値を超える場合、前記移動体が停止したと判定する。
【0029】
この態様によれば、移動体のスロットル開度と、所定値との比較によって、移動体の停止を高精度に判定することができる。ここに、本発明に係る所定値とは、例えば数十分等の複数の移動体の運転者における停止意思の度合いに応じて予め決定されてよい。特に、アクセルを離す行為は、移動体の運転者の停止する意思表示である可能性が高いので、移動体の停止をより高精度に判定することができる。
【0030】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記一の移動体が車道を除く路面で停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に加えて地図データベースに基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が前記車道を除く路面で停止したと判定される場合、前記一の移動体が停止した停止地点を前記集合地点として決定する。
【0031】
ここに、本発明に係る「地図データベース」とは、道路情報、信号機情報、施設情報、地形情報等を含む地図情報のデータベースを意味し、情報管理サーバの記憶手段に更新可能に格納されていてよい。
【0032】
この態様によれば、一の移動体が車道を除く路面で停止したか否かによって、移動体の停止を、より高精度に判定することができる。特に、車道を除く路面で停止することは、移動体の運転者の停止する意思表示である可能性が高いので、移動体の停止をより高精度に判定することができる。
【0033】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記一の移動体が渋滞車線を除く車線で停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に加えて交通情報データベースに基づいて判定する停止判定手段を更に備え、前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が前記渋滞車線を除く車線で停止したと判定される場合、前記一の移動体が停止した停止地点を前記集合地点として決定する。
【0034】
ここに、本発明に係る「交通情報データベース」とは、時々刻々と変化する渋滞情報を含む交通情報のデータベースを意味し、情報管理サーバの記憶手段に更新可能に格納されていてよい。
【0035】
この態様によれば、一の移動体が渋滞車線を除く車線で停止したか否かによって、移動体の停止を、より高精度に判定することができる。特に、渋滞車線を除く車線で停止することは、移動体の運転者の停止する意思表示である可能性が高いので、移動体の停止をより高精度に判定することができる。
【0036】
本発明の情報管理サーバの他の態様は、前記停止判定手段は、前記一の移動体が交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に加えて地図データベースに基づいて判定し、前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が前記交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したと判定される場合、前記一の移動体が停止した停止地点を前記集合地点として決定する。
【0037】
この態様によれば、一の移動体が交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したか否かによって、移動体の停止を、より高精度に判定することができる。特に、交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止することは、移動体の運転者の停止する意思表示である可能性が高いので、移動体の停止をより高精度に判定することができる。ここに、本発明に係る所定範囲とは、交通信号機の赤信号に応じて移動体が停止する移動体の停止位置の範囲を意味する。典型的には、この所定範囲は、単一の移動体の長さ、移動体の平均的な停車台数、交通渋滞の度合いに応じて、定量的及び定性的に定義することが可能である。
【0038】
停止判定手段について、典型的には、移動体に搭載されたカメラに撮像された情報によって、交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したか否かが判定されてよい。これにより、リアルタイムで交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したか否かを判定することができる。
【0039】
上記課題を解決するために、本発明に係る移動体搭載用の情報通信装置は、複数の移動体を運転する複数の運転者間で意思疎通を行いつつ走行するグループ走行に用いられると共に、前記移動体に搭載され、前記移動体におけるプローブ情報を送受信可能な移動体搭載用の情報通信装置であって、前記複数の移動体における複数のプローブ情報を受信する第1受信手段と、前記受信されたプローブ情報に基づいて、前記複数の移動体のうち一の移動体が停止した停止地点を、前記複数の移動体が集合する集合地点として決定する集合地点決定手段と、前記決定された集合地点に関する集合地点情報を前記複数の移動体に送信する第1送信手段と、前記プローブ情報を送信する第2送信手段と、前記送信された集合地点情報を受信する第2受信手段と、前記受信された集合地点情報に基づいて、前記移動体の経路案内を行う経路案内手段とを備える。
【0040】
本発明に係る移動体搭載用の情報通信装置によれば、第1受信手段と、集合地点決定手段と、第1送信手段と、第2送信手段と、第2受信手段と、経路案内手段とを備える。第1受信手段、集合地点決定手段、及び第1送信手段は上述したように動作する。第2送信手段は、プローブ情報を送信する。第2受信手段は、送信された集合地点情報を受信する。経路案内手段は、受信された集合地点情報に基づいて、移動体の経路案内を行う。ここに、本発明に係る「経路案内」とは、移動体の運転者に目的地又は集合地点まで誘導させる誘導情報を知覚させる各種の動作を意味する。
【0041】
これにより、例えばツーリングに参加している全車両等の複数の移動体が、例えば一時的に集合する集合地点を移動体の停止によって簡便に決定することが可能であり、複数の移動体を夫々移動させる利用者又は運転者における意思疎通をより適切に実現することが可能である。
【0042】
特に、複数の移動体のうち一の移動体が単に停止することによって、複数の移動体のうち他の移動体に対して、集合する意図及び集合地点を、情報管理サーバによって的確に伝達することが可能であり、複数の移動体の利用者における意思疎通をより適切に実現することが可能である。
【0043】
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施形態から明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本実施形態に係る情報通信システム1の基本構成を概念的に示したブロック図である。
【図2】本実施形態に係るプローブ情報120を提供するプローブ情報提供装置の機能的な基本構成を概念的に示したブロック図である。
【図3】本実施形態に係るナビゲーション装置の機能的な基本構成を概念的に示したブロック図である。
【図4】本実施形態に係る情報管理サーバの機能的な基本構成を概念的に示したブロック図である。
【図5】本実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバ、情報端末及びプローブ情報提供装置の動作の流れを示したタイミングチャートである。
【図6】本実施形態に係るツーリング情報、プローブ情報及び集合地点情報が夫々含む情報を夫々示した表(図6(a)、図6(b)及び図6(c))である。
【図7】本実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバと、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両とにおける、ツーリング開始時の情報の流れを概念的に示した概念図である。
【図8】本実施形態に係る集合地点の決定を行うための条件群と、これら条件群の真偽とを示した表である。
【図9】本実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバと、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両とにおける、集合地点情報の流れを概念的に示した概念図である。
【図10】本実施形態に係る情報通信システムを構成する、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両のツーリング最中の位置を図式的に示した平面図(図10(a))及び5台の車両の集合地点を図式的に示した平面図(図10(b))である。
【図11】本実施形態に係る情報通信システムを構成する、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両のツーリング最中の位置を図式的に示した平面図(図11(a))、及び、比較例に係る5台の車両の集合地点を図式的に示した平面図(図11(b))である。
【図12】第2実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバ、情報端末及びプローブ情報提供装置の動作の流れを示したタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0045】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について説明する。尚、以下の説明は、本発明を、通信型ナビゲーションシステムに適用した例を示す。
【0046】
(第1実施形態)
(情報通信システムの概略構成)
先ず、図1を参照して、本実施形態に係る情報通信システムの基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施形態に係る情報通信システム1の基本構成を概念的に示したブロック図である。
【0047】
図1に示されるように、本実施形態に係る情報通信システム1は、通信網100と、情報管理サーバ200と、プローブ情報提供装置300及びナビゲーション装置400を備える車両30とを備えて構成されている。情報管理サーバ200と、プローブ情報提供装置300及びナビゲーション装置400を備える車両30とは、例えばインターネット等の通信網100を介して、ツーリング情報110、プローブ情報120及び集合地点情報130を送受信可能であるように構成されている。尚、これらのツーリング情報110、プローブ情報120及び集合地点情報130の詳細については後述される。
【0048】
情報管理サーバ200は、サーバ装置であり、各プローブ情報提供装置300の位置を管理する。加えて、情報管理サーバ200は、例えばプローブ情報提供装置300へプローブ情報120の送信要求後、プローブ情報120を受信したり、プローブ情報提供装置300及びナビゲーション装置400を備える車両30に向けて、ツーリング情報110及び集合地点情報130を送信したりする。尚、情報管理サーバ200の詳細については、後述する。
【0049】
プローブ情報提供装置300は、車両30に備えられると共に、ナビゲーション装置400を搭載した装置であり、例えば、情報管理サーバ200からのプローブ情報の送信要求に応じて、情報管理サーバ200へプローブ情報120を送信する。尚、プローブ情報提供装置300の詳細については、後述する。
【0050】
尚、本実施例におけるプローブ情報提供装置300は、実体的には、後述するナビゲーション装置400の構成要素により実現する。
【0051】
(プローブ情報提供装置)
次に、図2を参照して、本実施形態に係るプローブ情報提供装置の機能的な基本構成について説明する。ここに、図2は、本実施形態に係るプローブ情報120を提供するプローブ情報提供装置の機能的な基本構成を概念的に示したブロック図である。
【0052】
図2に示されるように、プローブ情報提供装置300は、車両30等の移動体に搭載される。プローブ情報提供装置300は、図示のように、制御部301と、送受信部302と、GPS受信装置303と、ワイパー動作制御装置304と、自立測位装置305と、ナビゲーション装置400と、を備える。制御部301は、具体的には、CPU等であり、プローブ情報提供装置300全体を統括制御する。そして制御部301は、現在地情報提供部306と、プローブ情報提供部307と、を備える。即ち、制御部301が所定のプログラムを実行することにより、現在地情報提供部306と、プローブ情報提供部307とを実現する。
【0053】
送受信部302は、各種情報の送受信を行い、具体的には、プローブ情報120を情報管理サーバ200へ送信したりする。
【0054】
GPS受信装置303は、複数のGPS衛星から、測位用データを含む下り回線データを搬送する電波を受信する。測位用データは、緯度及び経度情報等から車両の絶対的な位置を検出するために用いられる。
【0055】
ワイパー動作制御装置304は、図示しないワイパーの駆動・停止を制御するものであり、運転者によって操作される。
【0056】
自立測位装置305は、加速度センサ、角速度センサ及び距離センサを備える。加速度センサは、例えば圧電素子からなり、車両の加速度を検出し、加速度データを出力する。角速度センサは、例えば振動ジャイロからなり、車両の方向変換時における車両の角速度を検出し、角速度データ及び相対方位データを出力する。距離センサは、車両の車輪の回転に伴って発生されているパルス信号からなる車速パルスを計測する。
【0057】
アクセル検知装置309は、車両30の運転者が、車両30の図示しないアクセルを離したか否か、即ち、踏み込まなかったか否かを検知する。
【0058】
現在地情報提供部306は、GPS受信装置303からプローブ情報提供装置300が位置している緯度経度情報を取得し、当該緯度経度情報を情報管理サーバ200へ送信する。尚、現在地情報提供部306は、情報管理サーバ200へ上記の緯度経度情報を送信しても良い。
【0059】
プローブ情報提供部307は、アクセル検知装置309から車両30の運転者がアクセルを離したか否かに関するアクセルの動作状況を取得したり、ワイパー動作制御装置304からワイパーの動作状況を取得したり、自立測位装置305から速度情報を取得したりすることにより、上記のアクセルの動作状況やワイパーの動作状況や速度情報をプローブ情報120として情報管理サーバ200へ送信する。
【0060】
このように、プローブ情報提供装置300は、例えば情報管理サーバ200からの現在地情報の送信要求に応じて、現在地情報提供部306が現在地情報を情報管理サーバ200へ送信することにより、情報管理サーバ200へプローブ情報提供装置300の位置を通知することができる。また、プローブ情報提供装置は、情報管理サーバ200からのプローブ情報120の送信要求に応じて、プローブ情報提供部307がプローブ情報を送信することにより、情報管理サーバ200へプローブ情報120を提供することができる。
【0061】
(ナビゲーション装置)
次に、図3を参照して、本実施形態に係るナビゲーション装置の機能的な基本構成について説明する。ここに、図3は、本実施形態に係るナビゲーション装置の機能的な基本構成を概念的に示したブロック図である。
【0062】
図3に示されるように、ナビゲーション装置400は、システムコントローラ20、ディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、表示ユニット40、音声出力ユニット50、入力装置60、カメラ65、及び通信装置38を備える。
【0063】
システムコントローラ20は、インタフェース21、CPU22、ROM23及びRAM24を含んでおり、ナビゲーション装置400全体の制御を行い、車両の運転者に目的地又は集合地点まで誘導させる誘導情報を知覚させる経路案内を実現可能な各種の制御を行う。
【0064】
インタフェース21は、後述する自立測位装置やGPS受信機等とのインタフェース動作を行う。そして、これらから、車速パルス、加速度データ、相対方位データ、角速度データ、GPS測位データ、絶対方位データ等をシステムコントローラ20に入力する。CPU22は、システムコントローラ20全体を制御する。ROM23は、システムコントローラ20を制御する制御プログラム等が格納された図示しない不揮発性メモリ等を有する。RAM24は、入力装置60を介して使用者により予め設定された経路データ等の各種データを読み出し可能に格納したり、CPU22に対してワーキングエリアを提供したりする。
【0065】
システムコントローラ20、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブなどのディスクドライブ31、データ記憶ユニット36、表示ユニット40、音声出力ユニット50及び入力装置60は、バスライン30を介して相互に接続されている。
【0066】
ディスクドライブ31は、システムコントローラ20の制御の下、CD又はDVDといったディスク33から、音楽データ、映像データなどのコンテンツデータを読み出し、出力する。なお、ディスクドライブ31は、CD−ROMドライブ又はDVD−ROMドライブのうち、いずれか一方としてもよいし、CD及びDVDコンパチブルのドライブとしてもよい。
【0067】
データ記憶ユニット36は、例えば、HDDなどにより構成され、地図情報や施設データなどのナビゲーション処理に用いられる各種データを記憶する。
【0068】
通信装置38は、例えば、FMチューナやビーコンレシーバ、携帯電話や専用の通信カードなどにより構成され、通信用インタフェース37を介して、VICS(Vehicle Information Communication System)センタから配信される渋滞や交通情報などの道路交通情報、その他の情報を、電波39を介して受信する。
【0069】
表示ユニット40は、システムコントローラ20の制御の下、各種表示データをディスプレイなどの表示装置に表示する。具体的には、システムコントローラ20は、データ記憶ユニット36から地図情報を読み出す。表示ユニット40は、システムコントローラ20によってデータ記憶ユニット36から読み出された地図情報を、ディスプレイなどの表示画面上に表示する。表示ユニット40は、バスライン30を介してCPU22から送られる制御データに基づいて表示ユニット40全体の制御を行うグラフィックコントローラ41と、VRAM(Video RAM)等のメモリからなり即時表示可能な画像情報を一時的に記憶するバッファメモリ42と、グラフィックコントローラ41から出力される画像データに基づいて、液晶、CRT(Cathode Ray Tube)等のディスプレイ44を表示制御する表示制御部43と、ディスプレイ44とを備える。ディスプレイ44は、例えば対角5〜10インチ程度の液晶表示装置等からなり、車内のフロントパネル付近に装着される。
【0070】
カメラ65は車両の前方に向けて設けられ、例えば信号機等の車両前方の画像を撮影する。撮影する画像は静止画であっても動画であってもよい。カメラ65の撮影画像は種々の目的に利用することができるが、本実施例では、信号機の画像を撮影し、ディスプレイ44に表示するために使用される。尚、カメラ65は電気的に制御可能な固定装置により固定されており、外部からの信号によってその方向を変更できるものとする。
【0071】
音声出力ユニット50は、システムコントローラ20の制御の下、ディスクドライブ31又はRAM24等からバスライン30を介して送られる音声デジタルデータのD/A変換を行うD/Aコンバータ51と、D/Aコンバータ51から出力される音声アナログ信号を増幅する増幅器(AMP)52と、増幅された音声アナログ信号を音声に変換して車内に出力するスピーカ53とを備えて構成されている。
【0072】
入力装置60は、各種コマンドやデータを入力するための、キー、スイッチ、ボタン、リモコン、音声入力装置等から構成されている。入力装置60は、車内に搭載された当該車載用電子システムの本体のフロントパネルやディスプレイ44の周囲に配置される。また、ディスプレイ44がタッチパネル方式である場合には、ディスプレイ44の表示画面上に設けられたタッチパネルも入力装置60として機能する。
【0073】
(情報管理サーバ)
次に、図4を参照して、本実施形態に係る情報管理サーバの機能的な基本構成について説明する。ここに、図4は、本実施形態に係る情報管理サーバの機能的な基本構成を概念的に示したブロック図である。
【0074】
図4に示されるように、情報管理サーバ200は、実体的には、サーバ装置である。情報管理サーバ200は、図示のように、制御部201と、送受信部202と、記憶部203と、を備える。記憶部203は、車両DB220と、地図DB221と、交通情報DB222とを備える。制御部201は、具体的には、CPU等であり、情報管理サーバ200全体を統括制御する。そして制御部201は、プローブ情報取得部211と、停止判定部213及び集合地点決定部214を有するプローブ情報解析部212とを備える。即ち、制御部201が所定のプログラムを実行することにより、プローブ情報取得部211と、プローブ情報解析部212と、停止判定部213と、集合地点決定部214とを実現する。
【0075】
送受信部202は、ツーリング情報110、プローブ情報120及び集合地点情報130等の各種情報の送受信を行う。ここに、本実施形態に係るツーリング情報110とは、複数台の車両30がツーリング旅行する際に必要な情報を意味する。
【0076】
また、本実施形態に係るプローブ情報120とは、各車両30に搭載されたプローブ情報提供装置300の現在位置を一義的に特定可能な位置情報、各車両30の走行速度に関する速度情報、各車両30の停止時間に関する情報、及び各車両30の停止場所に関する情報、各車両30の目的地、及び、各車両30の経由地等の各車両の走行状態、停止状態及び各車両の周辺状態に関する各種の情報を意味する。典型的には、車両を通じて取得される車両の動作に関する情報や、電柱等に取り付けられたカメラ装置が撮像した電柱周辺の撮像データ等の移動体の動作や、移動体の周辺状態や、例えばワイパー等の移動体の付属装置の動作状況に関する情報を含む趣旨である。
【0077】
また、本実施形態に係る集合地点情報130とは、複数台の車両30がツーリング旅行の最中に一時的に集合する必要のある集合地点に関する情報を意味する。
【0078】
記憶部203は、車両DB220、地図DB221及び交通情報DB222を保持する。具体的には、ハードディスク等である。ここで、車両DB220は、車両30の識別情報と、当該車両30が搭載したプローブ情報提供装置300の現在位置との対応関係が定義されており、車両30の識別情報と、当該車両30が搭載したプローブ情報提供装置300の現在位置とを管理可能なデータベースである。尚、この車両30の識別情報の一例としては、車両30が搭載しているカーナビゲーション装置400の製造識別番号を挙げることができる。
【0079】
プローブ情報解析部211は、プローブ情報取得部207が取得したプローブ情報120を解析し、プローブ情報120の解析結果を出力する。特に、プローブ情報解析部211の停止判定部213は、後述される手法によって、車両30の停止を判定する。プローブ情報解析部211の集合地点決定部214は、後述されるように車両30の停止に基づいて、全ての車両が一時的に集合する必要のある集合地点を決定する。
【0080】
(情報通信システムの動作原理)
次に、図5乃至図9を参照して、本実施形態に係る情報通信システムの動作原理について説明する。ここに、図5は、本実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバ、情報端末及びプローブ情報提供装置の動作の流れを示したタイミングチャートである。図6は、本実施形態に係るツーリング情報、プローブ情報及び集合地点情報が夫々含む情報を夫々示した表(図6(a)、図6(b)及び図6(c))である。図7は、本実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバと、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両とにおける、ツーリング開始時の情報の流れを概念的に示した概念図である。
【0081】
最初に、図5中の情報端末10の制御処理に示されるように、本実施形態に係る情報通信システムを利用する利用者によってツーリング情報110が設定される(ステップS101)。
【0082】
ここに、本実施形態に係るツーリング情報110とは、複数台の車両30がツーリング旅行する際に、複数台の車両30と情報管理サーバとの間で送受信される各種の情報を意味する。典型的には、ツーリング情報110とは、図6(a)に示されるように、複数台の車両30がツーリング旅行する際の、同一の目的地、経路地、車両30の参加台数、及び、今回のツーリング旅行に参加し、情報管理サーバ200の通信対象となる車両30を一義的に識別可能な車両30の識別情報A0、B0、C0、D0及びE0を意味する。
【0083】
尚、この情報端末10は、典型的には、PC(Personal Computer)や携帯電話や、PDA(Personal Digital Assistant)等の情報機器でよい。この情報端末10は、本実施形態に係る情報通信システムにおけるツーリング情報を設定する趣旨において、如何なる態様を採用してもよい。典型的には、この情報端末10は、例えばインターネット等の通信網を介して、情報管理サーバ200へ情報を入力する入力手段でよい。或いは、ツーリング情報110は、プローブ情報120に付加されて、プローブ情報提供装置によって情報管理サーバ200へ送信されてよい。
【0084】
次に、利用者によって、設定されたツーリング情報110が情報管理サーバ200に向けて送信される(ステップS102)。
【0085】
(情報管理サーバの制御処理)
図5中の情報管理サーバ200の制御処理に示されるように、情報管理サーバ200によって、情報端末10から送信されたツーリング情報110が受信され、取得される(ステップS201)。
【0086】
次に、情報管理サーバ200によって、ツーリング情報110に含まれる、情報管理サーバ200の通信対象となる車両30を一義的に識別可能な車両30の識別情報が、車両データベース220に登録される(ステップS202)。
【0087】
次に、情報管理サーバ200によって、この登録された車両30の識別番号によって一義的に識別可能な車両30と、当該情報管理サーバ200とが通信可能であることが確認される(ステップS203)。
【0088】
次に、情報管理サーバ200によって、この登録された車両30の識別番号によって一義的に識別可能な車両30に向けて、取得されたツーリング情報110が送信される(ステップS204)。
【0089】
(車両の制御処理)
図5中の各車両30の制御処理に示されるように、各車両30に搭載されたプローブ情報提供装置300によって、ツーリング情報110が受信される(ステップS301)。
【0090】
次に、プローブ情報提供装置300のナビゲーション装置400によって、受信されたツーリング情報110に含まれる経路地を経由して目的地に到着するように、各車両30の経路案内が行われる(ステップS302)。
【0091】
次に、各車両30のプローブ情報提供装置300によって、プローブ情報120が送信される(ステップS303)。このプローブ情報120は、典型的には、図6(b)に示されるように、(i)車両の識別番号、(ii)当該車両で設定された目的地及び経由地、(iii)当該車両の走行速度、(iv)当該車両の運転者がアクセルを踏み込んだオン状態であるか若しくは踏み込まないオフ状態であるか、(v)当該車両が信号機の手前に停止しているか否か、(vi)当該車両の運転者が渋滞情報を受信しているか否か、(vii)当該車両に搭載されたカメラが撮像した画像若しくは映像に関する情報を含むことが好ましい。
【0092】
(情報管理サーバの制御処理:続き)
再び、図5中の情報管理サーバ200の制御処理に示されるように、情報管理サーバ200によって、プローブ情報120が受信される(ステップS205)。
【0093】
具体的には、図7に示されるように、本実施形態に係る情報通信システムにおけるツーリング開始時に、情報管理サーバ200は、プローブ情報提供装置300及びナビゲーション装置400を夫々搭載した5台の車両「A」、車両「B」、車両「C」、車両「D」及び車両「E」に向けて、ツーリング情報110を送受信部202を介して夫々送信する。と同時に又は相前後して、情報管理サーバ200は、5台の車両「A」、車両「B」、車両「C」、車両「D」及び車両「E」からのプローブ情報120を、送受信部202を介して夫々受信する。
【0094】
次に、情報管理サーバ200のプローブ情報解析部212に有される停止状態判定部213によって、例えば2台等の複数の車両が同じ場所に近接して、一定時間だけ停止したか否かが判定される(ステップS206)。ここに、本実施形態に係る「停止」とは、車両が実質的に停止していることを意味する。この「停止」とは、典型的には、車両の速度がゼロであること、車両が所定値を超えない速度で所定範囲の地面を走行していることを意味する。
【0095】
このステップS206の判定の結果、例えば2台等の複数の車両が同じ場所に、一定時間だけ停止したと判定される場合(ステップS206:Yes)、情報管理サーバ200の集合地点決定部214によって、これら2台の車両が停止している停止地点が、全ての車両が一時的に集合する必要のある集合地点として決定される(ステップS207)。
【0096】
情報管理サーバ200によって、この集合地点の位置情報、及び、当該集合地点の属性情報を含む集合地点情報が、全ての車両に向けて送信される(ステップS208)。
【0097】
ここに、本実施形態に係る集合地点情報130とは、全ての車両が一時的に集合する必要のある集合地点に関する各種の情報を意味する。この集合地点情報130は、典型的には、図6(c)に示されるように、(i)集合地点の識別番号、(ii)集合地点の位置情報、(iii)集合地点を示す属性情報に関する情報を含むことが好ましい。
【0098】
(集合地点の決定)
ここで、図8を参照して、本実施形態に係る集合地点の決定手法について説明する。ここに、図8は、本実施形態に係る集合地点の決定を行うための条件群と、これら条件群の真偽とを示した表である。
【0099】
具体的には、情報管理サーバ200の集合地点決定部214は、プローブ情報120を、図8に示される項目毎に解析し、集合地点を決定してよい。即ち、図8に示されるように、(i)停止した車両は2台以上であるか否か、(ii)車両の運転者がアクセルを踏み込んだオン状態であるか若しくは踏み込まないオフ状態であるか、(iii)車両が停止している路面が、通常車線上であるか否か、(iv)車両が停止している地点は信号機の手前か否か、(v)車両が停止している地点は渋滞車線上であるか否か、(vi)車両は渋滞情報を受信しているか否かなどの各項目の内容を総合的に考慮して、集合地点が決定されてよい。
【0100】
典型的には、5台の車両のうち2台が同じ地点(即ち、同一地点)に近接して停止しており、他の3台が走行している場合、2台が近接して停止している地点を集合地点として決定してよい。或いは、5台の車両のうち過半数である3台が同じ第1地点に近接して停止しており、他の2台が同じ第2地点に近接して停止している場合、過半数である3台が近接して停止している第1地点を集合地点として決定してよい。
【0101】
より典型的には、車両の運転者がアクセルを離した時点、即ち、アクセルオフの時点から一定時間が経過し、且つ、当該車両の走行位置が、駐車場や路肩などの通常車線を除く路面である場合、「集合地点として適格である」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定してよい。
【0102】
車両が停止した時点から一定時間が経過し、且つ、当該車両の走行位置が、駐車場や路肩などの通常車線を除く路面である場合、「集合地点として適格である」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定してよい。
【0103】
車両が停止した時点から一定時間が経過し、当該車両が渋滞情報を通信装置38によって受信し、且つ、当該車両の走行位置が渋滞対象車線上にある場合、「集合地点として適格でない」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定しなくてよい。
【0104】
車両が渋滞情報を通信装置38によって受信し、当該車両が、通常車線上且つ渋滞無し車線上の信号機の手前で停止した場合、信号機による停止のため「集合地点として適格でない」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定しなくてよい。特に、GPSによる現在位置の測定精度が、路肩と走行車線とを区別できる程度、高精度である場合、信号機の手前でも、路肩の停止であると判断した場合は「集合地点として適格である」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定してよい。
【0105】
車両が渋滞情報を通信装置38によって受信し、通常車線上且つ渋滞無し車線上において、当該車両の搭載したカメラ65によって、信号機が撮像され、信号機の手前で停止したと判断される場合、信号機による停止のため「集合地点として適格でない」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定しなくてよい。特に、GPSによる現在位置の測定精度が、路肩と走行車線とを区別できる程度、高精度である場合、信号機の手前でも、路肩の停止であると判断した場合は「集合地点として適格である」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定してよい。
【0106】
車両が、長時間停止した場合、プローブ情報120の解析によって、当該車両の異常が認められる場合、例えば、車両の現在位置が移動していないにも関わらず、当該車両の走行速度が大きい場合など、「集合地点として適格でない」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定しなくてよい。特に、この場合、当該異常が認めら得た車両の停止地点を、ツーリングに参加した車両を補助する趣旨で「集合地点として適格である」と判断し、当該車両の停止地点を、集合地点として決定してよい。
【0107】
(車両の制御処理:続き)
再び、上述した図5に加えて、図9及び図10を参照して、各車両30の制御処理の続きの処理について説明する。ここに、図9は、本実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバと、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両とにおける、集合地点情報の流れを概念的に示した概念図である。図10は、本実施形態に係る情報通信システムを構成する、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両のツーリング最中の位置を図式的に示した平面図(図10(a))及び5台の車両の集合地点を図式的に示した平面図(図10(b))である。尚、図10(a)及び図10(b)中の矢印は目的地に向かう方向を示す。
【0108】
図5中の各車両30の制御処理に示されるように、各車両30のプローブ情報提供装置300によって、集合地点情報が受信される(ステップS304)。
【0109】
次に、各車両30のプローブ情報提供装置300のナビゲーション装置400によって、によって、集合地点情報が示す集合地点の属性情報が表示される(ステップS305)。
【0110】
次に、各車両30のプローブ情報提供装置300のナビゲーション装置400によって、集合地点情報に含まれる集合地点が各車両30の経由地となるように、各車両30の経由地が再設定されると共に、ナビゲーション装置400によって、新しく経由地として設定された集合地点を通過するように経路案内が行われる(ステップS306)。
【0111】
詳細には、図9に示されるように、本実施形態に係る情報通信システムにおけるツーリング最中に、情報管理サーバ200は、プローブ情報提供装置300及びナビゲーション装置400を夫々搭載した5台の車両「A」、車両「B」、車両「C」、車両「D」及び車両「E」からのプローブ情報120を、送受信部202を介して夫々受信し、この受信したプローブ情報120の内容を解析して、各車両の走行状態及び停止状態を判定する。この走行状態及び停止状態判定の結果、例えば目的地により近い車両「A」及び車両「B」が同じ地点に近接して停止していると判定し、車両「C」及び車両「D」が目的地に到着するための経路上の通常車線を走行していると判定し、車両「E」が目的地に到着するための経路外の駐車場で停止していると判定する場合、情報管理サーバ200は、車両「A」及び車両「B」が共に停止している地点を集合地点として決定する。と同時に又は相前後して、情報管理サーバ200は、5台の車両「A」、車両「B」、車両「C」、車両「D」及び車両「E」に向けて、この集合地点に関する集合地点情報130を、送受信部202を介して送信する。
【0112】
(情報管理サーバの制御処理:続き)
再び、図5中の情報管理サーバ20の制御処理に示されるように、上述したステップS206の判定の結果、情報管理サーバ200の停止状態判定部213によって、例えば2台等の複数の車両が同じ場所に、一定時間だけ停止したと判定されない場合(ステップS206:No)、情報管理サーバ200によって、全ての車両が目的地に到着したか否かが判定される(ステップS209)。ここで、全ての車両が目的地に到着したと判定されない場合(ステップS209:No)、再び、情報管理サーバ20によって、プローブ情報が受信される(ステップS205)。他方、上述のステップS209の判定の結果、全ての車両が目的地に到着したと判定される場合(ステップS209:Yes)、一連の制御処理は終了する。
【0113】
詳細には、図10(a)に示されるように、本実施形態に係る情報通信システムにおけるツーリング最中に、情報管理サーバ200が、例えば目的地により近い車両「A」及び車両「B」が同じ地点に近接して停止していると判定し、車両「C」及び車両「D」が目的地に到着するための経路上の通常車線を走行していると判定し、車両「E」が目的地に到着するための経路から逸脱した駐車場で停止していると判定する場合、情報管理サーバ200は、車両「A」及び車両「B」が共に停止している地点を集合地点「P1」として決定し、この集合地点「P1」に関する集合地点情報130を、5台の車両「A」、車両「B」、車両「C」、車両「D」及び車両「E」に向けて送信する。これにより、車両「A」及び車両「B」を除く、3台の車両「C」、車両「D」及び車両「E」におけるナビゲーション装置400は、この集合地点「P1」を経由地として経由するように各車両の運転者に対して経路案内を行った結果、図10(b)に示されるように、全ての車両が集合地点「P1」に一時的に集合することが可能である。
【0114】
以上のように、本実施形態によれば、情報管理サーバ200は、ツーリングに参加している複数の車両のうち一の車両が停止した地点を、ツーリングに参加している全車両の集合地点として決定し、この集合地点に関する集合地点情報を全ての車両に送信する。これにより、ツーリングに参加している全ての車両が一時的に集合する地点を車両の停止によって簡便に設定することが可能である。
【0115】
更に、これにより、ツーリングに参加している一の車両が単に停止することによって、ツーリングに参加している他の車両に対して、集合する意図及び集合地点を、情報管理サーバ200によって的確に伝達することが可能であり、ツーリングに参加している全車両の意思疎通をより適切に実現することが可能である。
【0116】
特に、例えば目的地により近い位置で、一の車両が停止している場合、この一の車両が停止した位置を、集合地点とすることにより、ツーリングに参加している車両が、目的地への方向とは逆方向に走行することを殆ど又は完全に無くすことが可能であるので、ツーリングに参加している全車両の走行時間の無駄をより効果的に無くすことが可能であり、ツーリングに参加している全車両が、より迅速に目的地へ到達することが可能である。
【0117】
特に、例えば初期設定経路上の位置で、一の車両が停止している場合、この一の車両が停止した位置を、集合地点とすることにより、複数の移動体が、初期設定経路から逸脱して集合することを殆ど又は完全に無くすことが可能であるので、複数の移動体の走行時間の無駄をより効果的に無くすことが可能であり、複数の移動体の全ての移動体が、より迅速に目的地へ到達することが可能である。
【0118】
特に、例えば複数の車両のうち少なくとも2台が同じ場所若しくは近接した場所に停止している場合、これら2台の車両が停止した位置を集合地点とし、集合する意図及び集合地点を情報管理サーバ200によって伝達することにより、ツーリングに参加している全車両の意思疎通を、多数決に類似した手法で、実現することが可能である。
【0119】
特に、例えば複数の車両のうち、過半数の車両が同じ場所若しくは近接した場所に停止している場合、これら過半数の車両が停止した位置を集合地点とし、集合する意図及び集合地点を情報管理サーバ200によって伝達することにより、ツーリングに参加している全車両の意思疎通を、多数決の手法で、実現することが可能である。
【0120】
(本実施形態に係る作用と効果との検討)
次に、図11を参照して、本実施形態に係る作用と効果について検討する。ここに、図11は、本実施形態に係る情報通信システムを構成する、プローブ情報提供装置及びナビゲーション装置を搭載した5台の車両のツーリング最中の位置を図式的に示した平面図(図11(a))、及び、比較例に係る5台の車両の集合地点を図式的に示した平面図(図11(b))である。尚、図11(a)及び図11(b)中の矢印は目的地に向かう方向を示す。
【0121】
図11(b)の比較例に示されるように、仮に、5台の車両の集合地点を、5台の車両からの距離が概ね等しくなる地点Pxとした場合、車両「A」及び車両「b」は、もく低地へ向かう方向とは逆方向に走行し、集合地点Pxに一時的に集合しなければならなく、走行時間の無駄が生じてしまうという技術的な問題点が生じる。
【0122】
これに対して、本実施形態によれば、図11(a)に示されているように、目的地により近い地点P1に共に近接して停止している車両「A」及び車両「B」の停止位置が、集合地点として決定される。これにより、ツーリングに参加している車両が、目的地への方向とは逆方向に走行することを殆ど又は完全に無くすことが可能であるので、ツーリングに参加している全車両の走行時間の無駄をより効果的に無くすことが可能であり、ツーリングに参加している全車両が、より迅速に目的地へ到達することが可能である。
【0123】
(第2実施形態)
(動作原理)
次に、図12を参照して、第2実施形態に係る情報通信システムの動作原理について説明する。ここに、図12は、第2実施形態に係る情報通信システムを構成する情報管理サーバ、情報端末及びプローブ情報提供装置の動作の流れを示したタイミングチャートである。
【0124】
図12に示されるように、上述したステップS101、S102、S201乃至S205、S301乃至S303を経て、情報管理サーバ200のプローブ情報解析部212に有される停止状態判定部213によって、例えば2台等の複数の車両が異なる2つの場所で、一定時間だけ停止したか否かが判定される(ステップS401)。このステップS401の判定の結果、例えば2台等の複数の車両が異なる2つの場所に、一定時間だけ停止したと判定される場合(ステップS401:Yes)、情報管理サーバ200の集合地点決定部214によって、これら2台の車両が夫々停止している異なる2つの地点のうち、より広い駐車スペースを有する地点を、全ての車両が一時的に集合する必要のある集合地点として決定される(ステップS402)。以下、上述したステップS208以降の処理が行われる。
【0125】
これにより、複数の移動体の運転者が、より簡便且つ快適に集合することができる。
【0126】
上述の実施形態では、プローブ情報提供装置300から定期的にプローブ情報を情報管理サーバ200へ送信する場合について述べたが、本発明は、これに限られず、情報管理サーバ200がプローブ情報提供装置300に対してプローブ情報を要求する場合にしても良い。
【0127】
上述の実施形態では、プローブ情報提供装置300が車両等の移動体に搭載される場合について述べたが、本発明は、これに限られず、例えば車両等の移動体の停止を判定できる場合において、電柱や信号機等の固定された建造物に適用しても良い。
【0128】
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う情報管理サーバ及び移動体搭載用の情報通信装置もまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【産業上の利用可能性】
【0129】
本発明は、例えば通信型ナビゲーションシステム等の情報管理サーバ及び移動体搭載用の情報通信装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0130】
1 情報提供システム
30 車両
110 ツーリング情報
120 プローブ情報
130 集合地点情報
200 情報管理サーバ
201 制御部
202 送受信部
203 記憶部
211 プローブ情報取得部
212 プローブ情報解析部
213 停止判定部
214 集合地点情報決定部
300 プローブ情報提供装置
400 ナビゲーション装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の移動体を運転する複数の運転者間で意思疎通を行いつつ走行するグループ走行に用いられると共に、前記複数の移動体に夫々搭載される複数のプローブ情報提供装置から夫々提供される前記複数の移動体における複数のプローブ情報を管理可能な情報管理サーバであって、
前記複数のプローブ情報を夫々受信する第1受信手段と、
前記受信されたプローブ情報に基づいて、前記複数の移動体のうち一の移動体が停止した停止地点を、前記複数の移動体が集合する集合地点として決定する集合地点決定手段と、
前記決定された集合地点に関する集合地点情報を前記複数の移動体に夫々送信する第1送信手段と
を備えることを特徴とする情報管理サーバ。
【請求項2】
前記一の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が停止したと判定される場合、前記停止地点を、前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1に記載の情報管理サーバ。
【請求項3】
前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が同一地点に近接して停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が同一地点に近接して停止したと判定される場合、前記同一地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報管理サーバ。
【請求項4】
前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が停止したと判定される場合、前記2台以上の移動体が停止した2個以上の停止地点のうち前記目的地との距離がより小さい方の停止地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項5】
前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が停止したと判定される場合、前記2台以上の移動体が停止した2個以上の停止地点のうち駐車スペースのより広い方の停止地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から4のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項6】
前記複数の移動体のうち2台以上の移動体が停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記2台以上の移動体が停止したと判定される場合、前記2台以上の移動体が停止した2個以上の停止地点のうち初期設定された初期設定経路上又は前記初期設定経路との距離がより小さい方の停止地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から5のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項7】
前記受信されたプローブ情報が示す走行速度が所定速度より低い時間が所定値を超える場合、前記一の移動体が停止したと判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が停止したと判定される場合、前記停止地点を、前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項8】
前記プローブ情報は、前記移動体のスロットル開度に関する情報を含み、
前記停止判定手段は、前記受信されたプローブ情報が示す前記移動体のスロットル開度が所定値を超える場合、前記移動体が停止したと判定することを特徴とする請求項1から7のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項9】
前記一の移動体が車道を除く路面で停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に加えて地図データベースに基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が前記車道を除く路面で停止したと判定される場合、前記一の移動体が停止した停止地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から8のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項10】
前記一の移動体が渋滞車線を除く車線で停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に加えて交通情報データベースに基づいて判定する停止判定手段を更に備え、
前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が前記渋滞車線を除く車線で停止したと判定される場合、前記一の移動体が停止した停止地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から9のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項11】
前記停止判定手段は、前記一の移動体が交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したか否かを前記受信されたプローブ情報に加えて地図データベースに基づいて判定し、
前記集合地点決定手段は、前記一の移動体が前記交通信号機の立地地点から所定範囲外で停止したと判定される場合、前記一の移動体が停止した停止地点を前記集合地点として決定することを特徴とする請求項1から10のうちいずれか一項に記載の情報管理サーバ。
【請求項12】
複数の移動体を運転する複数の運転者間で意思疎通を行いつつ走行するグループ走行に用いられると共に、前記移動体に搭載され、前記移動体におけるプローブ情報を送受信可能な移動体搭載用の情報通信装置であって、
前記複数の移動体における複数のプローブ情報を受信する第1受信手段と、
前記受信されたプローブ情報に基づいて、前記複数の移動体のうち一の移動体が停止した停止地点を、前記複数の移動体が集合する集合地点として決定する集合地点決定手段と、
前記決定された集合地点に関する集合地点情報を前記複数の移動体に送信する第1送信手段と、
前記プローブ情報を送信する第2送信手段と、
前記送信された集合地点情報を受信する第2受信手段と、
前記受信された集合地点情報に基づいて、前記移動体の経路案内を行う経路案内手段と
を備えることを特徴とする移動体搭載用の情報通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−271223(P2010−271223A)
【公開日】平成22年12月2日(2010.12.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−124038(P2009−124038)
【出願日】平成21年5月22日(2009.5.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】