説明

扁平はんだグリッド配列のための処理方法、装置及びコンピュータシステム

【課題】プリント回路基板表面実装部品のための扁平はんだグリッド配列を提供する。
【解決手段】スタンドオフ接触配列は、フリップフロップパッケージの実装基板とボードとの間に配置される(410)。このスタンドオフ接触配列は、実装基板上の扁平なはんだバンプをボード上の扁平なはんだペーストと結合する(430)ことによって、形成可能である。その後に、スタンドオフ接触配列は、実装基板上の扁平なはんだバンプに対してボード上の扁平なはんだペーストをリフローする(440)ことによって、形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示される実施形態は、半導体装置、パッケージ及びそれらを作る処理方法に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明は、プリント回路基板表面実装部品のための扁平はんだグリッド配列を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0003】
本開示の処理方法は、フリップフロップ実装基板にはんだペースト配列を形成する段階と、複数のはんだバンプをはんだグリッド配列(SGA)で形成するよう前記はんだペースト配列をリフローする段階と、前記フリップフロップ実装基板の前記SGAを、プリント配線ボード基板に配置されているボードはんだペースト配列にアセンブルする段階とを有する。
【発明の効果】
【0004】
本開示の処理方法により、プリント回路基板表面実装部品のための扁平はんだグリッド配列を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1a】実施例に従う半導体集積回路パッケージの横断立面図である。
【図1b】実施例に従って図1aで表されるパッケージの更なる処理後の半導体集積回路パッケージの横断立面図である。
【図1c】実施例に従って図1bで表されるパッケージの更なる処理後の半導体集積回路パッケージの横断立面図である。
【図1d】実施例に従って図1cで表されるパッケージの更なる処理後の半導体集積回路パッケージの横断立面図である。
【図1e】実施例に従って図1dで表されるパッケージの更なる処理後の半導体集積回路パッケージの横断立面図である。
【図1f】実施例に従って図1fで表されるパッケージの更なる処理後の半導体集積回路パッケージの横断立面図である。
【図2】実施例に従って図1dで表される横断立面図の詳細である。
【図3a】実施例に従って図1fで表される詳細な横断立面図である。
【図3b】実施例に従って図3aで表される処理後の図1fで表される詳細な横断立面図である。
【図4】実施例に従う方法フロー図400である。
【図5】実施例に従う電子システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本開示の実施形態を理解するために、種々の実施形態に係る具体的な記載が、添付の図面を参照して表される。これらの図面に表される実施形態は、必ずしも実寸ではなく、また、本開示の適用範囲を限定するよう解釈されるべきではない。一部の実施形態は、添付の図面を用いて付加的な特定及び詳細を有して記載及び図示をされている。
【0007】
扁平なはんだグリッド配列は、はんだペーストが扁平なはんだバンプにリフローすることを可能にすることによって、実装基板上で形成される。扁平はんだグリッド配列は、ボード上で扁平はんだペーストへ各扁平はんだバンプを接触させることによって、ボードへ実装される。次いで、扁平はんだペーストは、扁平はんだバンプと接合するようリフローされる。
【0008】
ここで、図面を参照する。図面中、同じ構造には、末尾が同じ参照符号が付与されている。種々の実施形態の構造を最もよく示すために、ここに含まれる図面は集積回路構造の図表示である。よって、例えば顕微鏡写真においては、製造された構造の実際の外観は異なって見えうるが、表される実施形態に係る請求される構造を尚も包含する。更に、図面は、表される実施形態を理解するのに必要な構造のみを示すものである。当該技術で知られる更なる構造は、図面の明りょうさを保つべく含まれていない。
【0009】
図1aは、実施例に従う半導体集積回路パッケージ100の横断立面図である。フリップフロップパッケージ110は、半導体集積回路112(以降、「チップ」)と、アンダーフィル材料114と、複数のはんだボール116と、実装基板118とを有する。チップ112は、複数のはんだボール116によって実装基板118へ電気的に接続されている。実施例で、実装基板118は、複数のボンドパッド120を有して構成されている。ボンドパッド120は、ボンドパッド120の金属より貴である金属のような表面仕上げ122を有してよい。例えば、ボンドパッド120は銅金属であり、表面仕上げ122は金である。また、例えば、ボンドパッド120は銅金属であり、表面仕上げ122は白金族金属である。また、例えば、ボンドパッド120は銅金属であり、表面仕上げ122はニッケル−パラジウム金合金である。処理の間、マスク124は、ボンドパッド120を露出するよう実装基板118上に堆積されている。はんだペースト126は、一例として、スクイーズ128を用いてボンドパッド120上に形成される。いずれにしても、はんだペースト126は、はんだペースト配列130を形成するようボンドパッド120上に置かれる。実施例で、はんだペースト126は、スズ(Sn)の無鉛金属パウダーから得られる。実施例で、はんだペースト126は、スズと銀の混合物である。実施例で、はんだペースト126は、(スズ96.5/銀3.0/銅0.5である)SAC305のようなスズ−銀−銅(Sn−Ag−Cu)の混合物である。実施例で、はんだペースト126は、(スズ3.8/銀0.7/銅である)SAC405のようなSn−Ag−Cu混合物である。実施例で、スズ−アンチモン(Sn−Sb)はんだペースト126が使用される。実施例で、はんだペースト126は、共晶パウダースズ鉛(Sn−Pb)である。
【0010】
実施例で、はんだペースト126は、約5μmから約45μmの範囲にある平均金属粒子直径を有する。
【0011】
図1bは、実施例に従って図1aで表されているパッケージ100の更なる処理後の半導体集積回路パッケージ101の横断立面図である。はんだペースト配列130は、X−Z面で表される場合に、マスク124に対して平らな側面を有して表されている。実施例で、はんだペースト配列130にある各要素の外形は、マスク124の厚さによって制御される。例えば、マスク124は、100μmから200μmの範囲にある高さを有してはんだペーストの形ではんだパンプを残す厚さを有する。実施例で、実装基板118上のはんだペースト配列130の2つのペーストの間の中心間ピッチは0.6mmであり、はんだペースト配列130の各ペーストの高さは約170から200μmの範囲にある。実施例で、実装基板118上のはんだペースト配列130の中の2つのペーストの間の中心間ピッチは0.5mmであり、はんだペースト配列130の各ペーストの高さは約50から100μmの範囲にある。
【0012】
実施例で、参照符号130で表される構造は、金属スタッドのような電気接続である。アスペクト比(Z次元割るX次元)は1より小さいが、構造130は接触スタッドと呼ばれてよい。この実施例で、参照符号122で表される構造は、スタッド120のためのぬれ層であってよい。例えば、ぬれ層122ははんだペーストの具現であってよく、スタッド130は銅スタッドである。以降、構造130は、別なふうに明示されない限り、はんだペースト配列130と称される。
【0013】
実施例で、はんだペースト配列130の個々のペーストは、場所に依存して変化する直径を有してよい。例えば、実装基板118の外周近くのボンドパッド120は、実装基板118の中心により近く且つ第2の直径162を有するボンドパッドよりも大きい第1の直径160を有してよい。ボンドバッドサイズ及び対応する扁平はんだバンプのこのような変化は、より強い熱ストレス及び物理的衝撃を受ける場合に、外周でのストレス抵抗性にとって有用である。
【0014】
図1cは、実施例に従って図1bで表されているパッケージ101の更なる処理後の半導体集積回路パッケージ102の横断立面図である。はんだペースト配列130を形成した後、マスク124(図1b)が取り除かれる。
【0015】
図1dは、実施例に従って図1cで表されているパッケージ102の更なる処理後の半導体集積回路パッケージ103の横断立面図である。はんだペースト配列130(図1c)は、扁平はんだバンプ配列131を形成するようリフローされている。
【0016】
図2は、実施例に従って図1dで表されている横断立面図の詳細200である。詳細200は、図1dの切断線200に沿って取られている。実装基板118は、2組のボンドパッド120及び対応する表面仕上げ122を有して詳細に表されている。扁平はんだバンプ配列131の中の2つのバンプも表されている。各扁平はんだバンプ131は、バンプ高さ232及びバンプ幅234を有する。各扁平はんだバンプ131のアスペクト比は、バンプ高さ232をバンプ幅234で割ったものとして与えられる。更に、ボンドパッド120の幅234が1として与えられる実施例では、ピッチ236は、幅234の1.5倍として与えられる。
【0017】
実施例で、アスペクト比は、ピッチがボンドパッド120の幅234の1.5倍である場合に、0.6mmピッチに基づく。結果として、各扁平はんだバンプ131は、170μm割る0.4mmのアスペクト比、すなわち、約0.425のアスペクト比を有する。実施例で、各扁平はんだバンプ131は、200μm割る0.4mmのアスペクト比、すなわち、約0.5のアスペクト比を有する。ボンドパッド120が300μmの直径を有し且つピッチが0.6mmである実施例では、200μmバンプスタンドオフを伴うアスペクト比は0.67である。
【0018】
実施例で、アスペクト比は、ピッチがボンドパッド120の幅234の1.5倍である場合に、0.5mmピッチに基づく。結果として、各扁平はんだバンプ131は、100μm割る333mmのアスペクト比、すなわち、約0.3のアスペクト比を有する。ボンドパッド120が200μmの直径を有し且つピッチが0.5mmである実施例では、100μmバンプスタンドオフを伴うアスペクト比は0.5である。
【0019】
他のピッチが、表される実施例に適用されてよい。実施例で、ピッチ236は、ボンドパッド120の幅234の1.33倍である。実施例で、ピッチ236は、ボンドパッド120の幅234の1.25倍である。実施例で、ピッチ236は、ボンドパッド120の幅234に等しい。実施例で、ピッチ236は、ボンドパッド120の幅234の1.67倍である。実施例で、ピッチ236は、ボンドパッド120の幅234の2倍である。
【0020】
図1eは、実施例に従って図1dで表されているパッケージ103の更なる処理後の半導体集積回路パッケージ104の横断立面図である。フリップフロップパッケージ110は、表されるように、Z軸に対して反転されている。フリップフロップパッケージ110は、実施例に従って、印刷配線ボード等のボード138と結合されるように表されている。方向矢印は、実装基板118及びボード138が接合されようとしていることを表す。ボード138は複数のボンドパッド140を有して構成される。実装基板118にあるボンドパッド120と同様に、ボード138にあるボンドパッド140は表面仕上げ142を有してよい。また、同様に、表面仕上げ142は、実施例に従ってボンドパッド140の金属より貴である金属又は合金であってよい。
【0021】
また、ボード138は、はんだペースト配列を有する。4つのボードはんだペースト配列144が表されている。処理方法実施例で、リフローされた扁平はんだバンプ配列131は、ボードはんだペースト配列144の対応するものと結合されている。処理方法実施例で、マイクロ電子デバイスパッケージ110のはんだグリッド配列131をアセンブルする処理は、扁平はんだバンプ131が、印刷配線ボード基板138に配置されているボードはんだペースト配列144と結合されているように示される。ボードはんだペースト配列144への複数のリフローされた扁平はんだバンプ131のアセンブリは、この表される実施例で達成されてよい。
【0022】
図1fは、実施例に従って図1eで表されているパッケージ104の更なる処理の後の半導体集積回路パッケージ105の横断立面図である。パッケージ105は、扁平はんだバンプ配列131とボードはんだペースト配列144との間の接触によりボード138と結合されている実装基板118を有する。
【0023】
図3aは、実施例に従って図1fで表されている横断立面図の詳細300である。詳細300は、図1fの切断線300に沿って取られている。実装基板118は、1つのボンドパッド120を有して詳細に表されている。更なる詳細は図3aに表される。これは、図2に示されている実施例でも考えられてよい。例えば、扁平はんだバンプ配列131のリフローの間、表面仕上げ122の一部は、パッケージ金属間層150及びパッケージ残留表面仕上げ123を形成するために費やされてよい。パッケージ金属間層150は、費やされる表面仕上げ122及びはんだペーストのはんだの一部から形成される。
【0024】
図3aは、また、扁平はんだバンプ131と直に接するボードはんだペースト144を示す。結合されたボードはんだペースト144及び扁平はんだバンプ131は、パッケージバンプ高さ346及びパッケージバンプ幅348を示す。パッケージバンプ幅348は、特有の幅348又はボンドパッド120及び140の直径として定義される。各パッケージバンプのアスペクト比は、パッケージバンプ高さ346割るパッケージバンプ幅348として与えられる。
【0025】
図3bは、実施例に従って図3aに表されている構造の更なる処理後の図1fに表されている横断立面図の詳細301である。ボードはんだペースト144(図3a)はボードバンプ145にリフローされている。また、リフローにより、残留表面仕上げ143及びボード金属間層152を形成するよう、図1eに表されている表面仕上げ142の少なくとも部分的な消耗が起こっている。
【0026】
実施例で、ボードバンプ145は、扁平はんだバンプ131とは相異なる化学組成を有する。ボードはんだペースト144のリフローの結果として、有用なぬれ接触が、有効な物質移動がなくとも、ボードバンプ145と扁平はんだバンプ131との間で行われる。
【0027】
実施例で、扁平はんだバンプ131は、ボードバンプ145のリフローされた物質の侵入によって希釈されている。ボードはんだペースト144のリフローの結果として、ボードはんだペースト144の成分は、はんだ相熱力学に基づいて、扁平はんだバンプ131に溶ける。結果として、扁平はんだバンプ131のはんだ親和力は、はんだペースト130のはんだ親和力とは有意に相違する。同様に、ボードバンプ145のはんだ親和力は、ボードはんだペースト144のはんだ親和力とは有意に相違する。そして更に、扁平はんだバンプ131及びボードパンプ145のはんだ親和力は同じである。
【0028】
実施例で、扁平はんだバンプ131は、ボードバンプ145のリフローされた物質によって部分的にのみ浸潤されている。ボードはんだペースト144のリフローの結果として、ボードはんだペースト144の成分は、はんだ相熱力学に基づいて、扁平はんだバンプ131に溶ける。なお、その溶解の程度は、残留表面仕上げ123に近い扁平はんだバンプ131がボードバンプ145の物質によって有意に影響を受けることがないように、制限されている。同様に、扁平はんだバンプ131へのボードバンプ145の物質の溶解の程度は、ボードバンプ145が残留表面仕上げ143に近いボードはんだペースト144と同様の親和力を有するように、制限されている。実施例で、遷移区間354は、扁平はんだバンプ131とボードバンプ145との間に破線として表されている。遷移区間の範囲は、扁平はんだバンプ131及びボードパンプ145の局所的希釈を表す。扁平はんだバンプ131及びボードパンプ145は、特定のリフロー条件並びに扁平はんだバンプ131及びボードパンプ145のはんだ親和力に基づいて変化しうる。
【0029】
パッケージ対ボンドパッド幅スタンドオフ比は、バンプ131及び145の累積高さ346をボンドパッド幅348で割ったものとして定義される。以降、この比をスタンドオフ比と称することとする。
【0030】
実施例で、ピッチがボンドパッド120の幅の1.5倍である0.6mmピッチ実施に基づいて、スタンドオフ比は約0.425である。0.425のスタンドオフ比実施で、累積高さは170μmである。実施例で、ピッチがボンドパッド120の幅の1.5倍である0.6mmピッチ実施に基づいて、スタンドオフ比は約0.5である。0.400のスタンドオフ比実施で、累積高さは200μmである。実施例で、ピッチがボンドパッド120の幅の1.5倍である0.6mmピッチ実施に基づいて、スタンドオフ比は約0.3である。
【0031】
実施例で、ピッチがボンドパッド120の幅の1.5倍である0.5mmピッチ実施に基づいて、スタンドオフ比は約0.3である。0.3のスタンドオフ比実施で、累積高さは100μmである。
【0032】
実施例で、スタンドオフ比は、はんだバンプによらずに達成される。実施例で、構造の高さ346は、ボンドパッド120及び140の夫々に直に接している導電スタッドにより達成される。実施例で、高さ346は、はんだフィルムによって電気的に接続されている導電スタッドによって達成される。図3bで、構造131及び145は、境界354が存在しないようにインテグラル・スタッド構造を表す。更に、構造150及び152は、導電スタッド131及び145を夫々のボンドパッド120及び140へ接合するはんだフィルムに相当する。実施例で、導電スタッド131及び145は銅であり、パッド120及び140は銅であり、はんだフィルム150及び152ははんだペーストから得られる。実施例で、図3bは、高さ346及び幅348に関して縮尺通りに表されており、アスペクト比は、表されるような幅348で高さ346を割ったものの合理的な比較によって確認され得る。更に、このアスペクト比は、プラスマイナス10パーセントだけ変化しうる。
【0033】
スタンドオフ比がはんだペースト又はスタッドのいずれにより達成されようと、かかる処理方法によって達成される電気的構造はスタンドオフ接触と称されてよい。
【0034】
図4は、実施例に従う処理フロー図400である。
【0035】
410で、処理は、マイクロ電子デバイス実装基板上にはんだペーストを形成する段階を有する。限定されない例は図1a乃至1cに表される。
【0036】
420で、処理は、扁平はんだバンプを形成するようはんだペースト配列をリフローする段階を有する。限定されない例は図1dに表される。
【0037】
430で、処理は、印刷配線ボード上ではんだペースト配列へ扁平はんだバンプ配列を結合する段階を有する。限定されない例は図1e及び1fに表される。実施例で、処理は430で開始し終わる。実施例で、処理は、410で開始し、430で終わる。
【0038】
440で、処理は、扁平なスタンドオフ接触を有して低スタンドオフ比パッケージを形成するよう、扁平はんだバンプ配列に対してボードはんだペースト配列をリフローする段階を有する。限定されない例は図3bに表される。実施例で、扁平なスタンドオフ接触は、スタッドを用いて形成される。
【0039】
図5は、実施例に従う電子システム500の概略図である。表される電子システム500は、本開示で挙げられているようなスタンドオフ比を示す装置を具現することができる。実施例で、電子システム500は、電子システム500の種々の構成要素を電気的に結合するシステムバス520を有するコンピュータシステムである。システムバス520は、様々な実施例に従って、単一バス又はバスの何らの組合せである。電子システム500は、電力を集積回路510へ供給する電圧源530を有する。幾つかの実施例で、電圧源530は、システムバス520を介して集積回路510へ電流を供給する。
【0040】
集積回路510は、システムバス520へ電気的に結合されており、実施例に従って、如何なる回路又は回路の組合せも有する。実施例で、集積回路510は、如何なるタイプのものであってもよいプロセッサ512を有する。ここで使用されるように、プロセッサ512は、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、グラフィックプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、又は他のプロセッサのような如何なるタイプの回路をも意味しうるが、これらに限定されない。集積回路510に含まれ得る他のタイプの回路は、例えば、携帯電話、ポケットベル、携帯型コンピュータ、送受信兼用ラジオ、及び同様の電子システム等の無線装置で使用される通信回路514のようなカスタム回路又はASICである。実施例で、集積回路510は、SRAM等のオンダイのメモリ516を有する。実施例で、集積回路510は、eDRAM等のオンダイのメモリ516を有する。
【0041】
実施例で、電子システム500は、また、外部メモリ540を有する。外部メモリ540は、例えば、RAMの形をとるメインメモリ542、1若しくはそれ以上のハードドライブ544、及び/又は、ディスケット、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、フラッシュメモリキー、及び当該技術で知られる他の取り外し可能な媒体等の取り外し可能な媒体546を扱う1若しくはそれ以上のドライブのような、特定の用途に適した1又はそれ以上のメモリ素子を有してよい。
【0042】
実施例で、電子システム500は、また、表示装置550及び音声出力560を有する。実施例で、電子システム500は、キーボード、マウス、トラックボール、ゲームコントローラ、マイクロフォン、音声認識装置、又は電子システム500に情報を入力する何らかの他の装置のような、コントローラ570を有する。
【0043】
ここで示されるように、集積回路510は、電子部品パッケージと、電子システムと、コンピュータシステムと、集積回路を製造する1又はそれ以上の方法と、様々な実施例及びそれらの当該技術で認められる等価なものとしてここで挙げられている集積回路及び薄型スタンドオフ配列集積回路ダイパッケージを含む電子アセンブリを製造する1又はそれ以上の方法とを含む多種多様な実施形態で実施され得る。要素、材料、形状、寸法、及び動作の手順は全て、特定のパッケージング要求に適応させるよう変更され得る。
【0044】
上記の発明の詳細な記載では、種々の特徴は、本開示を簡素化する目的で単一の実施形態にまとめられている。開示される方法は、本発明の請求される実施形態が各請求項で明示されているよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映すると解されるべきではない。むしろ、特許請求の範囲にあるように、本発明の対象は、単一の開示される実施形態の全ての特徴にあるわけではない。このように、特許請求の範囲は発明の詳細な記載の一部を構成する。各請求項は、別個の好ましい実施形態として独立している。
【0045】
当業者には容易に理解されるように、本発明の性質を説明するために記載されている部分及び方法段階の詳細、材料、及び配置に対する他の種々の変更は、特許請求の範囲に現れる本発明の技術的範囲から逸脱することなく行われてよい。
【符号の説明】
【0046】
100〜105 半導体集積回路パッケージ
110 フリップフロップパッケージ
112 集積回路
114 アンダーフィル
116 はんだボール
118 実装基板
120,140 ポンドパッド
122,142 表面仕上げ
123,143 残留表面仕上げ
124 マスク
126 はんだペースト
128 スクイーズ
130,144 はんだペースト配列
131 扁平はんだバンプ
138 ボード
145 ボードバンプ
150,152 金属間層
354 遷移区間
500 電子システム
510 集積回路
512 プロセッサ
514 通信回路
516 オンダイメモリ
520 システムバス
530 電圧源
540 外部メモリ
542 メインメモリ
544 ハードドライブ
546 取り外し可能な媒体
550 表示装置
560 音声出力
570 入力装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロ電子デバイス実装基板とボードとの間に接触スタッドを作る段階を有し、
前記接触スタッドは、100μmから200μmの範囲にある高さを有し、
前記実装基板及び前記ボードは、接触スタッド高さ/ボンドパッド幅である0.3から0.5のスタンドオフ比を示す、処理方法。
【請求項2】
前記接触スタッドは銅であり、
前記接触スタッドを作る前記段階は、
はんだペーストから得られるはんだフィルム間に前記接触スタッドを配置する段階と、
約10μmから約100μmの範囲にある平均金属粒子サイズを達成する条件下で前記はんだフィルムをリフローする段階と
を有する、請求項1記載の処理方法。
【請求項3】
前記接触スタッドの上及び下に配置されるはんだフィルムをリフローする段階を更に有し、
前記接触スタッドは、第1の直径の接触スタッドの中心領域と、第2の直径の接触スタッドの周辺領域とを有する接触スタッド配列の部分であり、
前記第2の直径は前記第1の直径より大きい、請求項1記載の処理方法。
【請求項4】
実装基板に配置されるフリップフロップパッケージと、
ボードと
を有し、
前記実装基板は、複数のボンドパッドに配置されているスタンドオフ接触配列を有し、
前記スタンドオフ接触配列は前記ボードへ結合され、
前記ボード及び前記実装基板は、100μmから200μmの高さ範囲と、スタンドオフ接触高さ/ボンドパッド幅である0.3から0.5のスタンドオフ比とを有して前記スタンドオフ接触配列によって相隔てられる、装置。
【請求項5】
前記スタンドオフ接触配列ははんだグリッド配列である、請求項4記載の装置。
【請求項6】
前記スタンドオフ接触配列ははんだグリッド配列であり、
前記はんだグリッド配列は、前記実装基板と接する第1はんだバンプと、前記ボードと接する第2はんだバンプとを有する、請求項4記載の装置。
【請求項7】
前記スタンドオフ接触配列は、前記実装基板上の夫々のボンドパッドへ及び前記ボード上の夫々のボンドパッドへ結合される銅スタッド配列である、請求項4記載の装置。
【請求項8】
前記スタンドオフ接触配列は、第1の直径のスタンドオフ接触の中央領域と、第2の直径のスタンドオフ接触の周辺領域とを有し、
前記第2の直径は前記第1の直径より大きい、請求項4記載の装置。
【請求項9】
前記スタンドオフ接触配列ははんだグリッド配列であり、
前記はんだグリッド配列は、前記実装基板と接する第1はんだバンプと、前記ボードと接する第2はんだバンプとを有し、
前記スタンドオフ接触配列は、第1の直径のスタンドオフ接触の中央領域と、第2の直径のスタンドオフ接触の周辺領域とを有し、
前記第2の直径は前記第1の直径より大きい、請求項4記載の装置。
【請求項10】
前記スタンドオフ接触配列は、前記実装基板上の夫々のボンドパッドへ及び前記ボード上の夫々のボンドパッドへ結合される銅スタッド配列であり、
前記スタンドオフ接触配列は、第1の直径のスタンドオフ接触の中央領域と、第2の直径のスタンドオフ接触の周辺領域とを有し、
前記第2の直径は前記第1の直径より大きい、請求項4記載の装置。
【請求項11】
前記はんだグリッド配列は、実装基板ボンドパッド配列に配置され、
前記実装基板ボンドパッド配列は、第1金属及び表面仕上げ第2金属を有し、
当該装置は、前記表面仕上げ第2金属と前記スタンドオフ接触配列との間に配置されている金属間層を更に有する、請求項5記載の装置。
【請求項12】
前記はんだグリッド配列は、実装基板ボンドパッド配列に配置され、
前記実装基板ボンドパッド配列は、第1金属及び表面仕上げ第2金属を有し、
当該装置は、
前記表面仕上げ第2金属と前記スタンドオフ接触配列との間に配置されている金属間層と、
第1金属及びボード表面仕上げ第2金属を有するボードボンドパッド配列に配置されるリフローされたボードはんだグリッド配列と、
前記ボードはんだグリッド配列と前記ボード表面仕上げ第2金属との間に配置されている金属間層と
を有する、請求項5記載の装置。
【請求項13】
複数の実装基板ボンドパッドを有する実装基板に配置されているフリップフロップパッケージに配置されるマイクロ電子ダイと、
ボードと、
前記マイクロ電子ダイへ結合される外部メモリと
を有し、
前記実装基板は、前記複数の実装基板ボンドパッドに配置されているスタンドオフ接触配列を有し、
前記スタンドオフ接触配列は、対応する複数のボードボンドパッドで前記ボードへ結合され、
前記ボード及び前記実装基板は、100μmから200μmの高さ範囲と、スタンドオフ接触高さ/ボンドパッド幅である0.3から0.5のスタンドオフ比とを有して前記スタンドオフ接触配列によって相隔てられる、コンピュータシステム。
【請求項14】
前記スタンドオフ接触配列は、リフローされた実装基板はんだグリッド配列と、リフローされたボードはんだグリッド配列とを有する、請求項13記載のコンピュータシステム。
【請求項15】
前記スタンドオフ接触配列は接触スタッド配列を有する、請求項13記載のコンピュータシステム。

【図1a】
image rotate

【図1b】
image rotate

【図1c】
image rotate

【図1d】
image rotate

【図1e】
image rotate

【図1f】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−151487(P2012−151487A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−60023(P2012−60023)
【出願日】平成24年3月16日(2012.3.16)
【分割の表示】特願2009−140269(P2009−140269)の分割
【原出願日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【出願人】(593096712)インテル コーポレイション (931)
【Fターム(参考)】