説明

携帯型情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラム

【課題】 ユーザが電子メールの閲覧、作成および送信を容易に行うことができるようにする。
【解決手段】 携帯電話機の上蓋10Aに設けられた第1表示部61に本文作成画面150を表示している場合、携帯電話機の本体10Bの、第1表示部61と同時にユーザが見ることができる位置に設けられた第2表示部62にメールボックス画面161を表示する。また、ユーザがソフトキー表示部153に表示されているソフトキーを指定することにより、アクティブ画面を切り替えたり、アクティブ画面に設定された画面をスクロールしたり、入力された文章を本文とするメールを送信したりする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯型情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、電子メールの本文に関する情報を表示する第1の表示部と同時にユーザが見ることができる位置に、電子メールの管理に関する情報を表示する第2の表示部を配置するようにし、ユーザが電子メールの閲覧、作成および送信を容易に行うことができるようにした携帯型情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、携帯電話機の高機能化が進んでいる。音声情報の他に、文字、静止画像、動画像、および音楽等の様々な情報が扱われるようになった。中でも電子メールが送受信できる電子メール機能は、頻繁に利用される機能の1つであり、多くの携帯電話機に搭載されている。
【0003】電子メール機能を搭載した携帯電話機において、ユーザは、ディスプレイに表示されている情報を利用して電子メールの作成や閲覧を行う。そのため、そのディスプレイが大きいほど表示された情報はユーザにとって見易くなり、ユーザは容易にそれらの作業を行うことができる。なお、ヒンジ部が設けられた折りたたみ式の携帯電話機は、通常、折りたたみ式でない携帯電話機に比べてディスプレイを大きくすることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、その折りたたみ式の携帯電話機においても、一般に、そのディスプレイはパーソナルコンピュータ等の環境に比べて小さい。そのため、例えば、電子メールの本文作成時にユーザがアドレス帳機能により個人情報を参照したときや、または電子メールの本文作成時に新たな電子メールが着信したとき等のように、携帯電話機が複数の情報をディスプレイに表示する必要がある場合、1つのディスプレイに同時に全ての情報が表示されると、その画面はユーザにとって見難くなってしまい、表示が切り替わるようにすると、元の画面に戻す等の余計な手間がかかり、ユーザが容易に作業を行うことができないという課題があった。
【0005】また、折りたたみ式携帯電話機等において、ディスプレイを2つ有するものもあるが、一方のディスプレイは、携帯電話機を折りたたんだ状態での使用が目的であり、携帯電話機を広げた状態において、ユーザが両方のディスプレイを同時に見ることができるものはなく、電子メール機能において、両方のディスプレイを用いて、電子メールに関する複数の情報を表示させることができるものはない。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、電子メールの本文に関する情報を表示する第1の表示部と同時にユーザが見ることができる位置に、電子メールの管理に関する情報を表示する第2の表示部を配置するようにし、ユーザが電子メールの閲覧、作成および送信を容易に行うことができるようにしたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置は、他の情報処理装置と通信を行う通信手段と、通信手段による通信において送受信される電子メールの本文に関する情報を表示する第1の表示手段と、ユーザが第1の表示手段と同時に見ることができる位置に配置され、通信手段による通信において送受信される電子メールの管理に関する情報を表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする。
【0008】前記第1の表示手段により表示される電子メールの本文に関する情報は、前記電子メールの本文閲覧画面情報、または、電子メールの本文作成画面情報であるようにすることができる。
【0009】前記第2の表示手段により表示される電子メールの管理に関する情報は、電子メールの着信履歴情報、電子メールの着信情報、または、通信の通信先のユーザに関する情報であるようにすることができる。
【0010】前記携帯型情報処理装置は、携帯電話機であるようにすることができる。
【0011】本発明の情報処理方法は、他の情報処理装置と通信を行う通信ステップと、通信ステップの処理による通信において送受信される電子メールの本文に関する情報の、第1の表示部に対する表示を制御する第1の表示制御ステップと、通信ステップの処理による通信において送受信される電子メールの管理に関する情報の、第2の表示部に対する表示を制御する第2の表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0012】本発明の記録媒体のプログラムは、他の情報処理装置と通信を行う通信ステップと、通信ステップの処理による通信において送受信される電子メールの本文に関する情報の、第1の表示部に対する表示を制御する第1の表示制御ステップと、通信ステップの処理による通信において送受信される電子メールの管理に関する情報の、第2の表示部に対する表示を制御する第2の表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0013】本発明のプログラムは、他の情報処理装置と通信を行う通信ステップと、通信ステップの処理による通信において送受信される電子メールの本文に関する情報の、第1の表示部に対する表示を制御する第1の表示制御ステップと、通信ステップの処理による通信において送受信される電子メールの管理に関する情報の、第2の表示部に対する表示を制御する第2の表示制御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0014】本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、他の情報処理装置と通信が行われ、通信において送受信される電子メールの本文に関する情報と同時にユーザが見ることができる位置に、通信において送受信される電子メールの管理に関する情報が表示される。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した携帯電話機10が利用される通信システムの構成例を示す図である。
【0016】図1において、携帯電話機10は、ネットワーク30に接続された携帯電話基地局20と無線通信を行うことでネットワーク30に接続されている。携帯電話機40は、同様に他の基地局(図示せず)と無線通信を行うことによりネットワーク30と接続されている。また、サーバ50もネットワーク30と接続されている。
【0017】携帯電話機10は、電子メールの送受信を行う電子メール機能を有しており、携帯電話基地局20とアンテナ21を介して無線通信を行い、ネットワーク30を介して、同様に他の基地局と無線通信を行う携帯電話機40と、音声通信だけでなく、データ通信を行って電子メールの送受信を行う。また、携帯電話機10は、同様にして、サーバ50と電子メールの送受信を行う。
【0018】図2は、図1の携帯電話機10の外観の構成例を示す図である。
【0019】図2Aにおいて、携帯電話機10は、上蓋10Aおよび本体10Bにより構成されている。
【0020】上蓋10Aには、通信に関する情報を表示する第1表示部61が中央に設けられている。
【0021】第1表示部61は、LCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、WEBコンテンツ情報等の通信により取得した情報、接続状態や通話時間を示す情報、およびバッテリ残量や受信状態を示す情報等の様々な情報を表示する。例えば、第1表示部61は、ユーザが電子メールの本文を作成する本文作成画面や、ユーザが電子メールの本文を閲覧する本文閲覧画面等を表示する。
【0022】本体10Bには、通信に関する情報を表示する第2表示部62が上部に、各種の入力用ボタン群からなる操作部81が中央部に、それぞれ設けられている。
【0023】第2表示部62は、LCD等により構成され、第1表示部61と同様に、通信により取得したWEBコンテンツ情報等の情報、接続状態や通話時間を示す情報、およびバッテリ残量や受信状態を示す情報等の様々な情報を表示する。例えば、第2表示部62は、上蓋10A開放時において、電子メールの着信履歴であるメールボックス画面や予め登録している個人情報であるアドレス帳画面等を表示する。また、上蓋10B閉鎖時において、電波受信状態、時刻、並びに電子メールおよび音声通話着信の有無、等の上蓋10A開放時に第1表示部61に表示される情報を表示する。
【0024】操作部81は、ユーザによる、電子メールの本文やアドレスの入力、または携帯電話機10の各種の機能を制御するための入力等に用いられる。
【0025】また上蓋10Aおよび本体10Bは、第2表示部62の両側に設けられた、軸71を回転軸としたヒンジ部72Rおよび72Lで接続されており、これにより、上蓋10Aを、軸71を回転軸として、本体10B上に折りたたむ(上蓋10Aを閉じる)ことができる(図2B)。
【0026】図2Bは、携帯電話機10が折りたたまれた(上蓋10Aが閉じられた)状態を表している。このとき、ヒンジ部72Rおよび72Lの間は、本体10Bが露出しており、携帯電話機10が折りたたまれた(上蓋10Aが閉じられた)状態においても、ユーザはヒンジ部72Rおよび72Lの間に設けられた第2表示部62を閲覧できる。
【0027】また、図2(A)に示されるように、携帯電話機10は、上蓋10Aが開かれた状態の場合、ユーザは第1表示部61および第2表示部62に表示された内容を同時に見ることができる。
【0028】以上において、第1表示部61および第2表示部62の位置について説明したが、これに限らず、第1表示部61および第2表示部62は、それらに表示された内容を同時に見ることができる位置に配置することができるのであれば、どこに設けられてもよい。
【0029】図3は、携帯電話機10の内部の構成例を示すブロック図である。図2において説明した部分についての説明は省略する。
【0030】図3において、制御部100は、全体の動作を制御するCPU101、並びに外部の機器と接続される外部インターフェース102により構成されている。
【0031】CPU101は、内蔵するROM(Read Only Memory)(図示せず)に記憶されたプログラムや、メモリ121に記憶されているプログラムに従い、通信を制御したり、各種の機能を制御したりする。
【0032】外部インターフェース102には、必要に応じて、専用のケーブル等により、ドライブ130や他のコンピュータ等の外部機器が接続される。
【0033】アンテナ111は、通信に用いられ、電波の送受信を行う。アンテナ共用器112は、変調器113より供給される送信情報をアンテナ111に供給して送信し、アンテナ111で受信される受信情報を取得して、復調器114に供給する。変調器113は、制御部100より供給された送信情報を所定の変調方式で変調し、アンテナ共用器112に供給する。復調器114は、アンテナ共用器112より供給された受信情報を復調し、制御部100に供給する。
【0034】LED117は、制御部100に制御されて点灯または点滅することにより、音声通信の着信やメールの受信等の情報をユーザに知らせる。
【0035】バイブレータ118は、制御部100に制御され、音声通信の着信時やメールの受信時等に、携帯電話機10を振動させユーザに知らせる。
【0036】時計120は、経時動作を行い、時刻情報を制御部100に供給する。制御部100は、この時刻情報を、第1表示部61または第2表示部62に表示させたり、各種の機能を所定の時刻に動作させたりするのに使用する。
【0037】メモリ121は、CPU101が各種の処理を実行する上において必要なデータなどが適宜記憶される。また、外部インターフェース102を介して、ドライブ130等よりプログラムが供給される。
【0038】スピーカ122は、音声通話による相手の声、操作や情報等の案内、および各種警告等の音声や音楽を出力する。また、マイク123は、音声通話時等にユーザが音声を入力するのに用いられる。
【0039】ドライブ130は、フロッピディスクやハードディスクを含む磁気ディスク141、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む光ディスク142、MD(Mini-Disk)(商標)を含む光磁気ディスク143、若しくは半導体メモリ144記録媒体に記憶されているプログラムを読み出し、制御部100を介して、メモリ121などに供給する。例えば、ドライブ130からは、音楽やゲームなどのソフトウェアが供給される。
【0040】携帯電話機10には、各種の機能を動作させることができる通常状態、上蓋10Aが閉鎖され、音声通話および電子メールの着信を待ち受けするだけの状態である待ち受け状態、および電源が切断された停止状態の3つの状態がある。
【0041】ユーザにより、停止状態において操作部81が操作されて電源が入れられるか、または、待ち受け状態において上蓋10Aが開かれるかした携帯電話機10は、通常状態に戻る。ユーザにより操作された携帯電話機10は、表示制御処理を実行する。
【0042】図4のフローチャートを参照して、携帯電話機10による表示制御処理について説明する。
【0043】最初にステップS1において、CPU101は、第1表示部61に通常初期画面を表示する。通常状態においてユーザにより各種機能の動作が指示されていない場合、第1表示部61には、通常初期画面が表示される。
【0044】ステップS2において、CPU101は、ユーザが操作部81を操作して、メール機能を動作させるメールモードを指定したか否かを判定し、指定したと判定した場合、ステップS3に進み、メールモード処理を実行する。メールモード処理の詳細は、図5のフローチャートを参照して後述する。メールモード処理を終了したCPU101は、ステップS1に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0045】また、ステップS2において、ユーザがメールモードを指定していないと判定すると、CPU101は、ステップS4に進み、ユーザがその他のモードを指定したか否かを判定し、指定したと判定すると、ステップS5に進み、その他のモードの処理を行う。その他のモードの処理を終了すると、CPU101は、ステップS1に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0046】ステップS4において、ユーザがその他のモードを指定していないと判定すると、CPU101は、ステップS6に進み、ユーザが操作部81を操作して、電源の切断を指示したか否かを判定する。電源の切断を指示したと判定した場合、CPU101は、ステップS7に進み、電源を切断し、停止状態に移行し、表示制御処理を終了する。
【0047】ステップS6において、ユーザが電源の切断を指示していないと判定した場合、CPU101は、ステップS8に進み、ユーザが上蓋10Aを閉じたか否かを判定する。上蓋10Aを閉じていないと判定した場合、CPU101は、ステップS2に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0048】ステップS8において、ユーザが上蓋10Aを閉じたと判定した場合、CPU101は、ステップS9に進み、第2表示部62に待ち受け画面を表示し、待ち受け状態に移行し、表示制御処理を終了する。
【0049】次に、図4のステップS3において実行されるメールモード処理の詳細について、図5のフローチャートを参照して説明する。
【0050】最初にステップS21において、CPU101は、第1表示部61にメールモード画面を表示する。ユーザは、このメールモード画面より、電子メールの作成、送信、受信、閲覧等を行うことができる。
【0051】ステップS22において、CPU101は、ユーザが本文作成を行うか否かを判定する。ユーザが操作部81を操作して、本文作成処理の実行を指示することにより、本文作成を行う場合、CPU101は、ステップS23に進み、本文作成処理を実行する。本文作成処理の詳細は、図6のフローチャートを参照して後述する。本文作成処理の実行が終了したCPU101は、ステップS21に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0052】ステップS22において、ユーザが本文作成を行わないと判定した場合、CPU101は、ステップS24に進み、ユーザが電子メールを閲覧するか否かを判定する。ユーザが操作部81を操作して、メール閲覧処理の実行を指示することにより、電子メールを閲覧すると判定した場合、CPU101は、ステップS25に進み、メール閲覧処理を実行する。メール閲覧処理の詳細は、図14のフローチャートを参照して説明する。メール閲覧処理の実行が終了したCPU101は、ステップS21に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0053】ステップS24において、ユーザがメールを閲覧しないと判定した場合、CPU101は、ステップS26に進み、ユーザが電子メールの送信やアドレスの入力等、その他の処理を行うか否かを判定する。ユーザが操作部81を操作して、その他の処理を行うと判定した場合、CPU101は、ステップS27に進み、その他の処理を行う。その他の処理が終了すると、CPU101は、ステップS21に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0054】また、ステップS27において、ユーザがその他の処理を行わないと判定した場合、CPU101は、ステップS28に進み、ユーザがメールモード処理を終了するか否かを判定する。メールモード処理を終了しないと判定した場合、CPU101は、ステップS21に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0055】ユーザが、操作部81を操作して、メールモード処理の終了を指示し、メールモード処理を終了すると判定した場合、CPU101は、ステップS28に進み、メールモード処理を終了し、図4のステップS1に進む。
【0056】次に、図5のステップS23において実行される本文作成処理の詳細について、図6および図7のフローチャートを参照して説明する。
【0057】最初に、ステップS41において、CPU101は、図8に示すように、第1表示部61に本文作成画面を表示し、第2表示部62にメールボックス画面を表示する。
【0058】図8は、第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびメールボックス画面の表示例を示す図である。
【0059】図8Aにおいて、携帯電話機10の上蓋10Aに設けられた第1表示部61に表示されている本文作成画面150は、基本的な情報を表示するピクト行151、モード名を表示したモード名表示部152、作成中の本文を表示する本文表示部153、本文表示部153において、ユーザの操作により文字が入力される入力場所を示すカーソル154、および、各画面や状況に応じて様々な機能を有し、ユーザが操作部81を操作して指定することにより、表示されている機能を実行するソフトキー155により構成される。
【0060】この場合、ピクト行151には、電波の受信状態を示す情報、およびバッテリ残量を示す情報が表示されている。また、モード名表示部152には「メール本文作成」と表示されており、本文表示部153には「2時45分のメールありがとう。」と表示されている。そして、ソフトキー155は、ユーザが操作部81を操作することにより操作する画面であるアクティブ画面を第1表示部61または第2表示部62に切り替えるアクティブ画面切替ボタン155a、および、入力した本文を決定し、本文作成を終了する決定ボタン155bにより構成されている。
【0061】図8Aにおいて、現在、アクティブ画面が第1表示部61に設定されており、アクティブ画面切替ボタン155aには「サブ」が表示されている。この状態からユーザが操作部81を操作して、アクティブ画面切替ボタン155aを指定すると、CPU101は、第1表示部61に現在設定されているアクティブ画面を第2表示部62に切り替える。アクティブ画面が第2表示部62に設定されると、アクティブ画面切替ボタン155aには「メイン」が表示される。同様に、この状態からユーザが操作部81を操作して、アクティブ画面切替ボタン155aを指定すると、CPU101は、アクティブ画面を第1表示部61に切り替える。
【0062】また、ユーザが操作部81を操作して、決定ボタン155aを操作すると、CPU101は、本文表示部153に表示されている文を本文として決定する。
【0063】図8Bにおいて、携帯電話機10の本体10Bに設けられた第2表示部62には、メールボックス画面161が表示されている。このメールボックス画面161は、現在時刻を示す時刻情報、未送信メールの数を示す未送信メール情報、未読メールの数を示す未読メール情報、および、受信したメールの履歴である受信履歴情報等により構成される。
【0064】図8Bに示す例において、現在時刻は「03:35」であり、未送信メール数は「1」件であり、未読メール数は「2」件である。また、「36」番目に受信した、「28日」の「02:45」に着信し、送信者が「A田」であるメールの受信履歴情報が表示されている。
【0065】以上のように構成することにより、ユーザは、第2表示部62に表示されたメールボックス画面161を参照し、例えば、いつ、誰から、電子メールを受信したか確認しながら、本文を作成することができる。
【0066】図6に戻り、ステップS41の処理を終了したCPU101は、ステップS42に進み、現在、第1表示部61がアクティブに設定されているか否かを判定する。ユーザは、上述したように、アクティブ画面切替ボタン155aを指定することにより、アクティブ画面を第1表示部61または第2表示部62に切り替える。現在、第1表示部61がアクティブに設定されていると判定すると、CPU101は、ステップS43に進み、ユーザによる本文入力作業に合わせて、第1表示部61の本文表示部153に入力内容を表示する。
【0067】また、ステップS44において、CPU101は、ユーザの操作に合わせて第1表示部61に表示されている画面をスクロールさせる。さらに、ステップS45において、CPU101は、電子メールを受信したか否かを判定し、受信したと判定すると、ステップS46に進み、第2表示部62に受信情報であるメール着信画面を表示する。
【0068】図9は、第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびメール着信画面の表示例を示す図である。
【0069】図8に示す状態においてユーザが本文を作成しているとき、携帯電話機10が電子メールを着信すると、第1表示部61および第2表示部62に表示される画面は図9に示す画面になる。
【0070】図9Aにおいて、第1表示部61には本文作成画面150が表示されており、その本文作成画面150のピクト行151に、メールの受信(着信)を示す着信マーク172が表示されている。これにより、ユーザは電子メールを受信したことを、本文作成中においても、把握することができる。また、その着信マーク172以外の情報は、図8Aと同じである(ただし、ユーザに入力された電子メールの本文は除く)。
【0071】図9Bにおいて、本体10Bに設けられた第2表示部62にはメール着信画面171が表示されている。メール着信画面171は現在時刻を示す時刻情報、未送信メールの数を示す未送信メール情報、未読メールの数を示す未読メール情報、および、今回受信したメールの履歴である受信履歴情報等により構成される。
【0072】図9Bに示す例において、現在時刻は「03:50」であり、未送信メール数は「1」件であり、未読メール数は「3」件である。また、今回受信したメールは、「37」番目の電子メールであり、「28日」の「03:42」に着信し、送信者が「C川」であることを示している。ユーザは、メールを受信した時、本文作成中であり、受信したメールをまだ読んでいないので、未読メール数が、図8(B)に示した「2」件から「3」件に増加している。
【0073】以上のように、本文作成中に電子メールが受信されても、その情報はユーザが本文の作成に使用している第1表示部61ではなく第2表示部62に表示されるため、ユーザは、本文作成作業に専念することができ、また、電子メールの着信を把握することもできる。なお、電子メールの着信を強調したい場合、電子メール受信中に第2表示部62に受信を表すアニメーション等を表示するようにしてもよい。
【0074】また、上蓋10Aが閉じられた携帯電話機10が待ち受け状態であるときに、電子メールを受信すると、第2表示部62には、図10に示すような待ち受け画面が表示される。
【0075】図10は、第2表示部62に表示される待ち受け画面の表示例を示す図である。
【0076】図10において、本体10Bのヒンジ部72Rおよび72Lの間に設けられた第2表示部62は、上蓋10Aが閉じられた状態においても露出しており、待ち受け画面181を表示している。
【0077】第2表示部62に表示された待ち受け画面181は、電波受信状態を示す情報、現在時刻を示す情報、バッテリ残量を示す情報の他に、今回着信された電子メールの履歴情報等により構成されている。
【0078】図10に示す例において、待ち受け画面181には、電子メールを着信したことを示す「M」が表示されている。そして、その電子メールは「28日」の「03:42」に着信し、送信者が「C川」であることが表示されている。
【0079】以上のように、携帯電話機10の上蓋10Aが閉じられ、待ち受け状態であっても、ユーザは、第2表示部62に表示される待ち受け画面181により、電子メールを着信したことを把握することができる。
【0080】図6に戻り、ステップS46の処理を終了したCPU101は、図7のステップS52に進む。また、図6のステップS45において、電子メールを受信していないと判定した場合、CPU101は,図7のステップS52に進む。
【0081】一方、図6のステップS42において、ユーザにより第2表示部62がアクティブ画面に設定されており、第1表示部61がアクティブになっていないと判定すると、CPU101は、ステップS47に進み、第2表示部62にアドレス帳を表示するか否かを判定する。ユーザから指示を受けており、アドレス帳を表示すると判定すると、CPU101は、ステップS48に進み、第2表示部62に表示されている画面をアドレス帳画面に切り替える。
【0082】図11は、第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびアドレス帳画面の表示例を示す図である。
【0083】図11Aにおいて、第1表示部61に表示されている本文作成画面150のソフトキー表示部155は、アクティブ画面切替ボタン155a、ユーザが操作部81を操作することにより指定すると、本文表示部153に入力された文を本文とする電子メールを、第2表示部62に表示されているアドレスに送信する送信ボタン155c、および、ユーザが操作部81を操作することにより指定すると、第2表示部62に表示されている内容を、アドレス帳またはメールボックスに切り替える表示内容切り替えボタン155dにより構成されている。
【0084】アクティブ画面切替ボタン155aには「メイン」が表示されており、送信ボタン155cには「送信」が表示されており、表示内容切替ボタン155dには「Mボックス」が表示されている。
【0085】なお、アクティブ画面が第2表示部62に設定されているため、図11Aの第1表示部61に表示されている本文作成画面150の本文表示部153において、入力位置を示すカーソル154は表示されない。
【0086】図11Bにおいて、第2表示部62には、予めユーザが設定し保存してある通信相手の個人情報であるアドレス帳画面191が表示されている。アドレス帳画面191には、名前、電話番号、電子メールアドレス等が表示されている。
【0087】この場合、名前は「A田YU子」であり、電話番号は「090−XXXX−XXXX」であり、メールアドレスは「ayu@xxx.xxx.xx.jp」である。
【0088】また、アドレス帳画面191における個人情報の表示は、図11Bに示した例に限らず、例えば、図12のように表示してもよい。
【0089】図12は、第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびアドレス帳画面の他の表示例を示す図である。図12Aは、図11Aと同様であるので、その説明は省略する。
【0090】図12Bにおいて、第2表示部62に表示されたアドレス帳画面192は、図11Bで示したアドレス帳画面191を構成する電子メールアドレスの代わりに、誕生日を表示させている。この場合、「A田YU子」の誕生日は「19XX.XX.2」である。
【0091】以上のように構成することにより、ユーザは、アドレス帳を参照しながら、本文を作成することができる。
【0092】また、図11Bに示す第2表示部62に表示されたアドレス帳画面191、または図12Bに示す第2表示部62に表示されたアドレス帳画面192において、個人情報は1人分しか表示されていない。ユーザは操作部81を操作して第2表示部62に表示されているアドレス帳画面191をスクロールさせることにより、表示される個人情報を切り替えることができる。これにより、第2表示部62は、アドレス帳機能により登録されている全ての個人情報を表示することができる。
【0093】図6に戻り、ステップS49において、CPU101は、ユーザの操作に合わせて、アドレス帳画面191または192をスクロールさせる。ステップS49の処理を終了したCPU101は、図7のステップS52に進む。
【0094】また、図6のステップS47において、ユーザの指示により、アドレス帳を表示しないと判定すると、CPU101は、ステップS50に進み、第2表示部62に表示されている画面を図8Bに示されるようなメールボックス画面161に切り替える。そして、ステップS51において、第2表示部62に表示されているメールボックス画面161をスクロールさせる。
【0095】図8Bに示す第2表示部62に表示されたメールボックス画面161において、受信履歴情報は1件分しか表示されていない。ユーザは操作部81を操作して第2表示部62に表示されているメールボックス画面161をスクロールさせることにより、表示される受信履歴情報を切り替えることができる。
【0096】図13は、図8の状態においてユーザが操作部81を操作することにより、アクティブ画面を第2表示部62に切り替え、第2表示部62に表示されているメールボックス画面161をスクロールさせた場合に第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびメールボックス画面の表示例を示す図である。
【0097】図13Aにおいて、第1表示部61に表示されている本文作成画面150のソフトキー表示部155は、アクティブ画面切替ボタン155a、および表示内容切り替えボタン155dにより構成されている。
【0098】アクティブ画面切替ボタン155aには「メイン」が表示されており、表示内容切替ボタン155dには「アドレス」が表示されている。
【0099】なお、アクティブ画面が第2表示部62に設定されているため、図13Aの第1表示部61に表示されている本文作成画面150の本文表示部153において、入力位置を示すカーソル154は表示されない。
【0100】図13Bにおいて、携帯電話機10の本体10Bに設けられた第2表示部62には、メールボックス画面201が表示されている。このメールボックス画面201は、図8に示されるメールボックス画面161をスクロールさせたものであり、メールボックス画面161と同様に、時刻情報、未送信メール情報、未読メール情報、および受信履歴情報等により構成される。
【0101】この場合、現在時刻は「03:37」であり、未送信メール数は「1」件であり、未読メール数は「2」件である。また、「35」番目に受信した、「28日」の「01:10」に着信し、送信者が「B山」である電子メールの受信履歴情報が表示されており、さらに、この電子メールが未読メールであることを表す文字「未」が表示されている。
【0102】例えば、ユーザが操作部81を操作して、図8Bに示されるメールボックス画面161をスクロールさせ、図13Bに示されるメールボックス画面201を表示させることにより、第2表示部62に表示される情報は、「36」番目に受信した電子メールの受信履歴情報から「35」番目に受信した電子メールの受信履歴情報に切り替えられる。
【0103】このように、ユーザがメールボックス画面をスクロールさせることにより、第2表示部62は、全ての電子メールの受信履歴情報を表示することができる。
【0104】図6に戻り、ステップS51の処理を終了したCPU101は、ステップS42に戻り、それ以降の処理を行う。
【0105】図7のステップS52に進んだCPU101は、ユーザが操作部81を操作することにより、電子メールの送信を指示するか否かを判定する。送信を指示する判定すると、CPU101は、ステップS53に進み、ユーザの指示により、第2表示部62にアドレス帳画面が表示されており、そのアドレス帳画面に基づいて送信するか否かを判定する。アドレス帳画面に基づいて送信すると判定した場合、CPU101は、ステップS54に進み、ユーザの操作により、アドレス帳より選択された電子メールアドレスに電子メールを送信する。
【0106】図11Aにおいて、ユーザが操作部81を操作してソフトキー155の送信ボタン155cを指定すると、CPU101は、本文表示部153に表示されている文章を本文とする電子メールを、図11Bに示される第2表示部62のアドレス帳画面191に表示されている通信相手の個人情報として登録されている電子メールアドレスに送信してよいか否かの確認表示を、第1表示部61または第2表示部62に表示する。
【0107】第1表示部61または第2表示部62に表示された確認表示に対して、ユーザが操作部81を操作して、電子メールの送信を確認すると、CPU101は、上述した電子メールを送信する。また、ユーザが電子メールの送信の中止を指示すると、CPU101は、上述した電子メールの送信を中止する。
【0108】図11に示す状態において電子メールが送信される場合、第1表示部61の本文表示部153に表示されている文章「2時45分のメールありがとう。来週の2日は、誕生日ですね。」を本文とする電子メールが、第2表示部62のアドレス帳画面191に表示されている電子メールアドレス「ayu@xxx.xxx.xx.jp」に送信される。
【0109】なお、図12Bにおいて、第2表示部62に表示されているアドレス帳画面192には、アドレス情報が表示されていないが、携帯電話機10のアドレス帳機能において登録された通信相手の個人情報に電子メールアドレスが登録されている場合、図11に示される状態の場合と同様に、図12Bに示される第2表示部62のアドレス帳画面192に表示されている通信相手の個人情報として登録されている電子メールアドレスに送信される。
【0110】以上のように構成することにより、ユーザは、操作部81を操作して、第1表示部61に表示されている本文作成画面150において本文を作成し、第2表示部62に表示されているアドレス帳191または192をスクロールさせ、ユーザの希望する通信相手を選択して表示させ、送信ボタン155cを指定することにより、作成した本文を選択した通信相手に電子メールとして送信することができる。
【0111】送信が終了すると、CPU101は、本文作成処理を終了し、図5のステップS21に進む。
【0112】また、ステップS53において、第2表示部62に表示されているアドレス帳に基づいて送信しないと判定した場合、CPU101は、ステップS55に進む。
【0113】ユーザが操作部81を操作して、図8Aの決定ボタン155bを指定すると、第1表示部61に入力画面(図示せず)が表示され、本文作成画面150で作成した文章を本文とする電子メールの送信先電子メールアドレス、タイトル等の情報を入力することができ、その情報に基づいて、電子メールを送信することができる。
【0114】ステップS55において、CPU101は、ユーザにより入力された電子メールアドレスに、作成された電子メールを送信する。送信が終了すると、CPU101は、本文作成処理を終了し、図5のステップS21に進む。
【0115】また、図7のステップS52において、ユーザが電子メールの送信を指示しないと判定した場合、CPU101は、ステップS56に進み、ユーザの指示により、本文作成処理を終了するか否かを判定する。
【0116】ユーザが本文作成処理の終了を指示しておらず、本文作成処理を終了しないと判定した場合、CPU101は、ステップS42に戻り、それ以降の処理を繰り返す。また、ユーザが指示し、本文作成処理を終了すると判定した場合、CPU101は、本文作成処理を終了し、図5のステップS21に進む。
【0117】以上により、ユーザは、アドレス帳やメールボックスを参照しながら本文を作成することができ、さらに、簡単な操作で、アドレス帳から電子メールアドレスを選択し、作成した電子メールを送信することができる。
【0118】次に、図5のステップS25において実行されるメール閲覧処理の詳細について、図14のフローチャートを参照して説明する。
【0119】最初に、ステップS71において、CPU101は、図15に示すように、第1表示部61に本文閲覧画面を表示し、第2表示部62にメールボックス画面を表示する。
【0120】図15は、第1表示部61および第2表示部62に表示される本文閲覧画面およびメールボックス画面の表示例を示す図である。
【0121】図15Aにおいて、携帯電話機10の上蓋10Aに設けられた第1表示部61に表示されている本文閲覧画面210は、図8Aに示される本文作成画面150と基本的に同様であり、ピクト行151、モード名表示部152、本文表示部153、およびソフトキー表示部155により構成される。
【0122】この場合、ピクト行151には、電波の受信状態を示す情報、およびバッテリ残量を示す情報が表示されている。また、モード名表示部152には「メール閲覧」と表示されており、本文表示部153には「1時23分のメールありがとう。」と表示されている。そして、ソフトキー表示部155は、アクティブ画面切替ボタン155aにより構成されており、アクティブ画面切替ボタン155aには「サブ」が表示されている。
【0123】なお、図15Bに示す第2表示部62に表示されているメールボックス画面161は、図8Bと同様であるので、その説明は省略する。
【0124】ステップS71の処理を終了したCPU101は、ステップS72に進み、ユーザの指定により、アクティブ画面が第1表示部61に設定されているか否かを判定する。設定されていると判定すると、CPU101は、ステップS73に進み、ユーザの操作に合わせて、第1表示部61に表示されている本文閲覧画面をスクロールさせる。これにより、ユーザは、第1表示部61に1度に表示しきれない長文の電子メールでも、全て閲覧することができる。ステップS73の処理を終了したCPU101は、ステップS75に進む。
【0125】また、ステップS72において、アクティブ画面が第2表示部62に設定されており、第1表示部61がアクティブになっていないと判定すると、CPU101は、ステップS74に進み、ユーザの操作に合わせて、第2表示部62に表示されているメールボックス画面161をスクロールさせる。
【0126】図16は、図15の状態においてユーザが操作部81を操作することにより、アクティブ画面を第2表示部62に切り替え、第2表示部62に表示されているメールボックス画面161をスクロールさせた場合に第1表示部61および第2表示部62に表示される本文閲覧画面およびメールボックス画面の表示例を示す図である。
【0127】図16Aにおいて、第1表示部61に表示されている本文閲覧画面210のソフトキー表示部155は、アクティブ画面切替ボタン155aにより構成されており、そのアクティブ画面切替ボタン155aには「メイン」が表示されている。
【0128】なお、図16Bに示す第2表示部62に表示されているメールボックス画面201は、図13Bと同様であるので、その説明は省略する。
【0129】ユーザは、図6に示される本文作成処理においてメールボックス画面をスクロールさせたのと同様に、例えば、図15Bに示されるメールボックス画面161をスクロールさせて、図16Bに示されるメールボックス画面201を表示させることができる。
【0130】このように、ユーザがメールボックス画面をスクロールさせることにより、第2表示部62は、全ての電子メールの受信履歴情報を表示することができる。
【0131】ステップS74の処理を終了するとCPU101は、ステップS75に進む。ステップS75において、CPU101は、電子メールを受信したか否かを判定し、受信したと判定すると、CPU101は、ステップS76に進み、第2表示部62に電子メールの受信情報であるメール着信画面を表示する。
【0132】図17は、第1表示部61および第2表示部62に表示される本文閲覧画面およびメール着信画面の表示例を示す図である。
【0133】図15に示す状態においてユーザが本文を閲覧しているとき、携帯電話機10が電子メールを受信すると、第1表示部61および第2表示部62に表示される画面は図17に示す画面になる。
【0134】図17Aにおいて、第1表示部61には本文閲覧画面210が表示されており、その本文閲覧画面210のピクト行151に、メールの受信を示す着信マーク172が表示されている。これにより、ユーザは電子メールを受信したことを、本文閲覧中においても、把握することができる。また、その着信マーク172以外の情報は、図15Aの状態と同様である。
【0135】図17Bにおいて、本体10Bに設けられた第2表示部62に表示されたメール着信画面171は図9Bと同様であるのでその説明は省略する。
【0136】以上のように、本文閲覧中に電子メールが受信されても、その情報はユーザが本文の閲覧に使用している第1表示部61ではなく第2表示部62に表示されるため、ユーザは、本文閲覧作業に専念することができ、また、電子メールの着信を把握することもできる。なお、電子メールの着信を強調したい場合、電子メール受信中に第2表示部62に受信を表すアニメーション等を表示するようにしてもよい。
【0137】ステップS76の処理を終了したCPU101は、ステップS77に進む。また、ステップS75において、メールを受信していないと判定した場合、CPU101は、ステップS77に進む。
【0138】ステップS77において、CPU101は、ユーザが操作部81を操作することによる指示に基づいて、メール閲覧処理を終了するか否かを判定する。メール閲覧処理を終了しないと判定した場合、CPU101は、ステップS72に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0139】また、メール閲覧処理を終了すると判定した場合、CPU101は、メール閲覧処理を終了し、図5のステップS21に進む。
【0140】以上のように、ユーザは、メールボックスを参照しながら本文を閲覧することができ、さらに、メール閲覧中に新たな電子メール受信した場合においても、ユーザは、本文閲覧作業に専念することができ、また、電子メールの着信を把握することもできる。
【0141】また、本発明が適用される情報処理装置は、いわゆる携帯電話機以外に、通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)およびゲーム端末機などとすることができる。
【0142】一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0143】この記録媒体は、図3に示すように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク141(フロッピディスクを含む)、光ディスク142(CD-ROM,DVDを含む)、光磁気ディスク143(MDを含む)、もしくは半導体メモリ144などよりなるパッケージメディアにより構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているCPU101に内蔵されているROMなどで構成される。
【0144】なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0145】また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0146】
【発明の効果】以上のように、本発明の携帯型情報処理装置および情報処理方法、記録媒体、並びにプログラムによれば、電子メールの本文に関する情報を表示する第1の表示部と同時にユーザが見ることができる位置に、電子メールの管理に関する情報を表示する第2の表示部を配置するようにしたので、ユーザが電子メールの閲覧、作成および送信を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した携帯電話機10が利用される通信システムの構成例を示す図である。
【図2】図1の携帯電話機10の外観の構成例を示す図である。
【図3】携帯電話機10の内部の構成例を示すブロック図である。
【図4】携帯電話機10による表示制御処理について説明するフローチャートである。
【図5】図4のステップS3において実行されるメールモード処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図6】図5のステップS23において実行される本文作成処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図7】図5のステップS23において実行される本文作成処理の詳細について説明する図6に続くフローチャートである。
【図8】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびメールボックス画面の表示例を示す図である。
【図9】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびメール着信画面の表示例を示す図である。
【図10】第2表示部62に表示される待ち受け画面の表示例を示す図である。
【図11】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびアドレス帳画面の表示例を示す図である。
【図12】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびアドレス帳画面の他の表示例を示す図である。
【図13】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文作成画面およびメールボックス画面の他の表示例を示す図である。
【図14】図5のステップS25において実行されるメール閲覧処理の詳細について説明するフローチャートである。
【図15】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文閲覧画面およびメールボックス画面の表示例を示す図である。
【図16】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文閲覧画面およびメールボックス画面の他の表示例を示す図である。
【図17】第1表示部61および第2表示部62に表示される本文閲覧画面およびメール着信画面の表示例を示す図である。
【符号の説明】
10 携帯電話機, 10A 上蓋, 10B 本体, 61 第1表示部,62 第2表示部, 81 操作部, 100 制御部, 101 CPU,111 アンテナ, 121 メモリ, 150 本文作成画面, 161 メールボックス画面, 171 メール着信画面, 181 待ち受け画面, 191,192 アドレス帳画面, 201 メールボックス画面, 210 本文閲覧画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】 他の情報処理装置と通信を行う通信手段と、前記通信手段による前記通信において送受信される電子メールの本文に関する情報を表示する第1の表示手段と、ユーザが前記第1の表示手段と同時に見ることができる位置に配置され、前記通信手段による前記通信において送受信される前記電子メールの管理に関する情報を表示する第2の表示手段とを備えることを特徴とする携帯型情報処理装置。
【請求項2】 前記第1の表示手段により表示される前記電子メールの本文に関する情報は、前記電子メールの本文閲覧画面情報、または、前記電子メールの本文作成画面情報である。ことを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報処理装置。
【請求項3】 前記第2の表示手段により表示される前記電子メールの管理に関する情報は、前記電子メールの着信履歴情報、前記電子メールの着信情報、または、前記通信の通信先のユーザに関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報処理装置。
【請求項4】 前記携帯型情報処理装置は、携帯電話機であることを特徴とする請求項1に記載の携帯型情報処理装置。
【請求項5】 第1の表示部と、ユーザが前記第1の表示部と同時に見ることができる位置に配置された第2の表示部とを有する携帯型情報処理装置の情報処理方法において、他の情報処理装置と通信を行う通信ステップと、前記通信ステップの処理による前記通信において送受信される電子メールの本文に関する情報の、前記第1の表示部に対する表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記通信ステップの処理による前記通信において送受信される前記電子メールの管理に関する情報の、前記第2の表示部に対する表示を制御する第2の表示制御ステップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
【請求項6】 第1の表示部と、ユーザが前記第1の表示部と同時に見ることができる位置に配置された第2の表示部とを有する携帯型情報処理装置を制御するコンピュータのプログラムであって、他の情報処理装置と通信を行う通信ステップと、前記通信ステップの処理による前記通信において送受信される電子メールの本文に関する情報の、前記第1の表示部に対する表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記通信ステップの処理による前記通信において送受信される前記電子メールの管理に関する情報の、前記第2の表示部に対する表示を制御する第2の表示制御ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
【請求項7】 第1の表示部と、ユーザが前記第1の表示部と同時に見ることができる位置に配置された第2の表示部とを有する携帯型情報処理装置を制御するコンピュータに他の情報処理装置と通信を行う通信ステップと、前記通信ステップの処理による前記通信において送受信される電子メールの本文に関する情報の、前記第1の表示部に対する表示を制御する第1の表示制御ステップと、前記通信ステップの処理による前記通信において送受信される前記電子メールの管理に関する情報の、前記第2の表示部に対する表示を制御する第2の表示制御ステップとを実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図7】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図10】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2003−87366(P2003−87366A)
【公開日】平成15年3月20日(2003.3.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−270866(P2001−270866)
【出願日】平成13年9月6日(2001.9.6)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】