携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法
【課題】 送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答すること。
【解決手段】 サーバ101で携帯電話機100宛てのファクシミリ画像を受け付けると、この携帯電話機100に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、当該ファクシミリ画像の全体を携帯電話機100の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを携帯電話機100で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを携帯電話機100からの要求に応じて送信し、携帯電話機100で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することでファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧する。
【解決手段】 サーバ101で携帯電話機100宛てのファクシミリ画像を受け付けると、この携帯電話機100に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、当該ファクシミリ画像の全体を携帯電話機100の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを携帯電話機100で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを携帯電話機100からの要求に応じて送信し、携帯電話機100で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することでファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファクシミリ又は電子メールで受信した電子画像を、表示領域が表示画面より大きな画像データであっても小さな表示画面で自由な方向から自在に見ることを可能とした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記の技術においては、画像変換部で携帯電話のWEBインタフェース上で表示可能な画像に変換した後、携帯電話で表示可能なサイズの複数のサブ画像に分割し、位置情報とともに画像蓄積部に蓄積する。そして、各サブ画像に対してリンク付けした携帯電話用のWEBページを表示処理部で生成し、このWEBページのURLを記述した電子メールを電子メール送信部から携帯電話に送信し、各WEBページのリンクを辿りながら複数のサブ画像を順次切り替えて表示しながら閲覧する。
【特許文献1】特開2002−99481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術においては、予め携帯電話で表示可能なサイズに分割された複数のサブ画像に対してリンク付けした携帯電話用のWEBページを辿りながら表示させるものであるため、画像の細かな表示制御ができず、視認性が悪いという問題がある。
【0005】
また、従来の技術においては、携帯電話で受信した電子画像を表示させるのみであり、受信した電子画像に対する返信は、URLが記述されていた電子メールで返信するか、他の通信手段を用いて応答するしかなく、受信した電子画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行うことができず、操作性が悪いという問題もある。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答することができる携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、携帯電話機宛てのファクシミリ画像を受け付けるとこの携帯電話機に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、当該ファクシミリ画像の全体を携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを携帯電話機からの要求に応じて送信し、携帯電話機で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することでファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧するようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法によれば、送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の第1の態様に係る携帯電話機は、画像を表示する表示手段と、本携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを受信する受信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記表示手段の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧を可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを取得する取得手段と、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行する制御手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、取得手段が取得したファクシミリ画像閲覧プログラムを制御手段が実行することにより、携帯電話機でファクシミリ画像の全体を表示手段の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧が可能となる。このため、携帯電話機宛てに送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を行うことが可能となる。
【0011】
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る携帯電話機において、前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されていない場合、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの取得指示を判断し、取得指示があった場合に前記取得手段に前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを取得させる構成を採る。
【0012】
この構成によれば、携帯電話機の利用者によるファクシミリ画像閲覧プログラムの取得指示を待って当該ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得される。このため、利用者の必要に応じてファクシミリ画像閲覧プログラムを取得することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてファクシミリ画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0013】
本発明の第3の態様は、第2の態様に係る携帯電話機において、前記制御手段は、前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムの有無を判断する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、アクセス可能なURLが選択された場合にファクシミリ画像閲覧プログラムの有無を判断する。このため、携帯電話機の利用者は、ファクシミリ画像が届いた旨を通知するメール上から簡単にファクシミリ画像閲覧プログラムの有無の判断を指示できることとなる。
【0015】
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されている場合に前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの実行指示を判断し、実行指示があった場合に当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、携帯電話機の利用者によるファクシミリ画像閲覧プログラムの実行指示を待って当該ファクシミリ画像閲覧プログラムが実行される。このため、利用者の必要に応じてファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてファクシミリ画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0017】
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像が複数枚存在する場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とする構成を採る。
【0018】
この構成によれば、複数枚のファクシミリ画像が枚存在する場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とする。このため、ファクシミリ画像に対応する画像データを利用者の指示に応じて取得する場合に比べて画像データの取得後の処理を高速化することができる。
【0019】
本発明の第6の態様は、第5の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の枚数が予め設定された所定枚数を上回る場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データを所定枚数以下の枚数に分割して取得する構成を採る。
【0020】
この構成によれば、ファクシミリ画像の枚数が予め設定された所定枚数を上回る場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データが所定枚数以下の枚数に分割して取得される。このため、携帯電話機のメモリに過大の負担をかけることなく、ファクシミリ画像に対応する画像データを取得することができる。
【0021】
本発明の第7の態様は、第5又は第6の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、取得した複数枚の前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して頁めくりを行う機能を有する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、ファクシミリ画像に対応する画像データに対して頁めくりを行うことができるので、携帯電話機でファクシミリ画像に対応する画像データを容易に選択することができる。
【0023】
本発明の第8の態様は、第1から第7のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行う機能を有する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、ファクシミリ画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行うことができるので、携帯電話機における画像データの視認性を向上することができる。
【0025】
本発明の第9の態様は、第1から第8のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を指示する機能を有する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を指示することができるので、携帯電話機から場所や時間を選ぶことなくファクシミリ画像の返信又は転送を行うことができる。
【0027】
本発明の第10の態様は、第9の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定する機能を有する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定することができるので、ファクシミリ画像に対してコメントを付与するなどの編集加工を行って返信又は転送処理を行うことができる。このため、携帯電話機でファクシミリ機能を有効に活用することができるという優れた効果を奏する。
【0029】
本発明の第11の態様は、第9又は第10の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加する機能を有する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加することができるので、限られた送信先だけでなく任意の送信先を設定して返信又は転送処理を行うことができる。
【0031】
本発明の第12の態様は、第9から第11のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定する機能を有する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定することができるので、ペーパー出力されないまま放置されるような事態を回避することができ、緊急時や受信を強調したい場合により確実に受信者にファクシミリ画像の内容を伝えることができる。
【0033】
本発明の第13の態様は、第9から第12いずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に当該ファクシミリ画像の画像形式を指定する機能を有する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に当該ファクシミリ画像の画像形式を指定することができるので、限られた画像形式だけでなく任意の画像形式を指定して返信又は転送処理を行うことができる。
【0035】
本発明の第14の態様に係るサーバ装置は、携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信する送信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換する画像変換手段と、前記画像変換手段により変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信する通信手段と、を具備する構成を採る。
【0036】
この構成によれば、携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨が携帯電話機に通知されるとともに、携帯電話機の要求に応じてファクシミリ画像閲覧プログラムが送信される。このため、携帯電話機でこのファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することで、携帯電話機でファクシミリ画像の全体を表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧が可能となる。このため、携帯電話機宛てに送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を行うことが可能となる。
【0037】
本発明の第15の態様は、第14の態様に係るサーバ装置において、前記通信手段は、前記携帯電話機から前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を受信し、前記画像変換手段は、前記ファクシミリ画像に前記文字情報を合成して当該ファクシミリ画像の送信元又は他の宛先に返信又は転送する構成を採る。
【0038】
この構成によれば、携帯電話機から受信したファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を、ファクシミリ画像に合成して当該ファクシミリ画像の送信元又は他の宛先に返信又は転送される。このため、ファクシミリ画像に対してコメントを付与するなどの編集加工を行って返信又は転送処理を行うことができ、携帯電話機でファクシミリ機能を有効に活用することができるという優れた効果を奏する。
【0039】
本発明の第16の態様に係るファクシミリ画像閲覧方法は、携帯電話機宛てのファクシミリ画像を受け付けると前記携帯電話機に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信し、前記携帯電話機で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することで前記ファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧するものである。
【0040】
本発明の第17の態様は、第16の態様に係るファクシミリ画像閲覧方法において、前記携帯電話機で前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定し、前記携帯電話機から当該文字情報を受け付け、前記携帯電話機から指定された前記ファクシミリ画像に当該文字情報を合成し、当該ファクシミリ画像を送信元又は他の宛先に返信又は転送するものである。
【0041】
本発明の第18の態様に係るファクシミリ画像閲覧方法は、携帯電話機に搭載されるプロセッサに、前記携帯電話機宛てに届いたファクシミリ画像の全体を当該携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データを閲覧させる手順と、前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定する手順と、前記文字情報が入力されたファクシミリ画像の返信又は転送を指示する手順と、を実行させるものである。
【0042】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯電話機が接続されるネットワークの構成を示す図である。
【0044】
図1に示すように、本実施の形態に係る携帯電話機100が接続されるネットワークは、携帯電話機100と、電子メールサーバ(以下、「メールサーバ」という)102、WEBサーバ103及び画像変換サーバ104から構成されるサーバ101と、家庭内に設置されたファクシミリ装置(以下、「FAX」という)105、106から構成される。FAX105又は106から送信されたファクシミリ画像(以下、「FAX画像」という)は、サーバ101において携帯電話機100で表示可能な画像形式に変換され、保管される。携帯電話機100は、サーバ101に保管された、FAX画像を閲覧、編集加工するためのFAX画像閲覧用プログラム(以下、「FAXビューワ」という)を必要に応じてダウンロードし、サーバ101に保管されたFAX画像の閲覧、編集加工を行う。以下、各構成の機能及び関係について説明する。
【0045】
携帯電話機100は、通常の無線通信機能に加え、電子メール送受信機能及びWEBブラウザ機能を備える。電子メール送受信機能を用いてメールサーバ102から後述するFAX通知メールを受信し、WEBブラウザ機能を用いてWEBサーバ103からFAXビューワの受信及びFAX画像の閲覧、編集加工を行う。
【0046】
FAX105は、公衆回線網(以下、「PSTN」という)を介して画像変換サーバ104に対してFAX画像を送信する。一方、画像変換サーバ104から受信したFAX画像を記録紙に出力する。FAX106は、FAX105と同様の機能に加え、FAX画像を電子メールに添付して送信するとともに、画像変換サーバ104から受信した電子メール及びこれに添付されたFAX画像を表示部で表示する機能を有する。
【0047】
画像変換サーバ104は、ファクシミリサーバ機能(以下、「FAXサーバ機能」という)及びインターネットファクシミリ機能(以下、「インターネットFAX機能」という)を備える。FAXサーバ機能によってPSTNを介したFAX画像を送受信することが可能となり、また、受信したFAX画像をパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)で取扱い可能なデータ形式に変換すること及び当該変換データを保存することが可能となる。また、インターネットFAX機能によってFAX画像を電子メールで取り扱い可能なデータ形式に変換すること及び当該変換データを添付した電子メールを送受信することが可能となる。
【0048】
FAX105からFAX画像を受信した場合には、画像変換サーバ104は、そのFAX画像をTIFF(Tagged Image File Format)化し、このTIFF化した画像データを携帯電話機100の表示用にGIF(Graphics Interchange Format)化する。GIF化した画像データをWEBサーバ103に渡すとともに、携帯電話機100のアクセス用のURL(以下、「アクセスURL」という)を生成する。FAX106からFAX画像が添付された電子メール(以下、「添付メール」という)を受信した場合には、添付されたFAX画像を取り出し、当該FAX画像のTIFF化及びGIF化を行い、WEBサーバ103に渡す。
【0049】
WEBサーバ103は、携帯電話機100にダウンロードされるFAXビューワを予め保管し、携帯電話機100の要求に応じてこのFAXビューワを送信する。また、WEBサーバ103は、画像変換サーバ104から渡される、GIF化されたFAX画像を保管する。
【0050】
メールサーバ102は、画像変換サーバ104に送信されたFAX画像の送信先に設定された携帯電話機100の電子メールアドレスを抽出し、FAX画像が届いていることを通知するFAX通知メールを携帯電話機100に送信する。FAX通知メールを受信することで、携帯電話機100の利用者は、自分宛てのFAX画像が届いていることを認識する。
【0051】
FAX106から添付メールを受信した場合には、この添付メールで指定された送信先の電子メールアドレスにFAX通知メールを送信する。一方、FAX105からFAX画像を受信した場合には、予め利用者により登録された携帯電話機100の電子メールアドレスにFAX通知メールを送信する。携帯電話機100の電子メールアドレスは、例えば、送信元のFAX105の電話番号に対応して登録される。
【0052】
なお、ここでは、単一のサーバ101がメールサーバ102、WEBサーバ103及び画像変換サーバ104としての機能を有する場合に説明しているが、これに限定されず、メールサーバ102、WEBサーバ103及び画像変換サーバ104を別々の構成とし、これらを接続した構成としてもよい。
【0053】
以下、本実施の形態に係る携帯電話機100でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について図2に示すフロー図を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る携帯電話機100でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図である。ここでは、図1に示すように、自宅にいる子供からFAX105(106)で会社にいる父の携帯電話機100にFAX画像を送信する例を用いて説明する。なお、FAX画像には1枚目に動物が描かれており、2枚目に積み木が描かれているものとする。
【0054】
自宅のFAX105(106)から携帯電話機100に対してFAX画像を送信すると、画像変換サーバ104によりFAX画像がGIF化された画像データに変換され、WEBサーバ103に格納される。図1においては、GIF化された画像データが格納されたイメージを示している。一方、メールサーバ102により携帯電話機100の電子メールアドレスが抽出され、この電子メールアドレス宛てにFAX通知メールが送信される。
【0055】
待機状態において、携帯電話機100は、FAX通知メールを受信するかを監視している(ST201)。FAX通知メールを受信すると、携帯電話機100の表示部では、図3R>3に示すように、受信メール一覧にFAX通知メールが追加される。同図に示すように、FAX通知メールは、タイトルとして「FAXが届きました」と設定されているため、一見してFAX通知メールであることが認識できるようになっている。この受信メールを選択すると、携帯電話機100の表示部にFAX通知メールが表示される。
【0056】
FAX通知メールの内容は、図4に示すように、送信元、受信したFAX画像(以下、「受信FAX」という)の枚数及びアクセスURLが記述されている。ここでは、送信元に、添付メールの送信元に設定された人物の名称(ここでは、「なおちゃん」)が記述された状態について示している。
【0057】
FAX通知メールを表示した後、携帯電話機100は、アクセスURLがクリックされたかを判断する(ST202)。アクセスURLがクリックされたならば、FAXビューワが既にダウンロードされているか判断する(ST203)。このようにアクセスURLがクリックされた場合にFAXビューワの有無が判断されるので、携帯電話機100の利用者は、FAX通知メール上から簡単にFAXビューワの有無の判断を指示できることとなる。
【0058】
FAXビューワがダウンロードされていない場合には、ダウンロード選択画面を表示する(ST204)。ダウンロード選択画面には、図5に示すように、ダウンロードする場合に選択される「OK」ボタンと、ダウンロードしない場合に選択される「キャンセル」ボタンが表示されている。
【0059】
次に、ダウンロード選択画面からFAXビューワのダウンロードが指示されるか判断する(ST205)。「OK」ボタンが選択され、FAXビューワのダウンロードが指示されたならば、携帯電話機100は、WEBサーバ103よりFAXビューワをダウンロードする(ST206)。一方、「キャンセル」ボタンが選択され、FAXビューワのダウンロードが指示されない場合には、図6に示すように、HTMLにて受信したFAX画像を表示する旨を表示し、HTMLにてFAX画像を表示する(ST207)。なお、HTMLにてFAX画像を表示する処理については従来から実施されている処理であるため、その説明を省略する。
【0060】
このように、携帯電話機100の利用者によるFAXビューワのダウンロード指示を待って当該FAXビューワが取得される。このため、利用者の必要に応じてFAXビューワを取得することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてFAX画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0061】
FAXビューワのダウンロードを完了したならば、FAXビューワ起動選択画面を表示する(ST208)。FAXビューワ起動選択画面は、図7に示すように、FAXビューワを起動する場合に選択される「OK」ボタンと、起動しない場合に選択される「キャンセル」ボタンが表示されている。
【0062】
FAXビューワ起動選択画面を表示した後、FAXビューワの起動が指示されるか判断する(ST209)。「OK」ボタンが選択され、FAXビューワの起動が指示されたならば、処理をST210に移行する。一方、「キャンセル」ボタンが選択され、FAXビューワの起動が指示されないならば、処理をST207に移行し、HTMLにてFAX画像を表示する。
【0063】
このように、携帯電話機100の利用者によるFAXビューワの起動指示を待って当該FAXビューワが起動される。このため、利用者の必要に応じてFAXビューワを起動することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてFAX画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0064】
なお、ST203の判断において、既にFAXビューワがダウンロードされている場合には、携帯電話機100は、処理をST208に移行し、FAXビューワ起動選択画面を表示し、起動指示の有無を判断する。
【0065】
ST210において、携帯電話機100は、受信FAXの枚数が予め設定しておいたFAX画像の枚数(以下、「所定枚数」という)より多いか判断する。ここでは、所定枚数として5枚が設定されているものとする。受信FAXは2枚であるため、所定枚数より少ない。受信FAXが所定枚数より少ない場合には、携帯電話機100は、WEBサーバ103より当該受信FAXをGIF化した画像データの一覧を読み込み、表示する(ST211)。
【0066】
図8は、携帯電話機100の表示部に受信FAXの画像データの一覧が表示された状態について示している。図8に示すように、受信FAXの画像データの一覧においては、受信FAXの枚数に応じた画像データが表示される。ここでは、受信FAXが2枚であるため、2枚の画像データが重なった状態で表示される。
【0067】
なお、受信FAXが所定枚数より多い場合には、受信FAXの画像データを複数のファイルに分割し、分割後の画像データを格納したファイルの一覧を表示し(ST212)、いずれかのファイルが選択されるか判断する(ST213)。特定のファイルが選択された場合には、当該ファイルに格納された画像データの一覧を読み込み、表示する(ST211)。
【0068】
ここで、受信FAXの画像データを複数のファイルに分割する場合について説明する。例えば、図9のFAX通知メールに示すように、15枚のFAX画像を受信した場合について説明する。なお、ここでも所定枚数として5枚が設定されているものとする。この場合、ST209でFAXビューワを起動すると、ST210にて受信FAXが所定枚数よりも多いと判断し、ST210で図10に示すように、受信FAXの画像データを複数のファイルに分割し、分割した後の画像データを格納したファイルの一覧を表示する。ここでは、所定枚数が5枚に設定されているため、画像データが5枚毎に格納されたファイルが複数表示されている。
【0069】
このファイルの一覧からST213において、ファイル1が選択されたとすると、ST211において、図11に示すように、ファイル1に格納されたFAX画像の画像データの一覧が読み込まれ、表示される。このようにFAX画像の枚数が所定枚数を上回る場合、当該FAX画像に対応する画像データが所定枚数以下の枚数に分割して取得される。このため、携帯電話機100のメモリに過大の負担をかけることなく、FAX画像に対応する画像データを取得することができる。
【0070】
なお、図10に示す画面から一度に受信するFAX画像の枚数(所定枚数)を変更することができる。図10に示す画面に設けられている「所定枚数の変更」ボタンを選択すると、図12に示す画面が表示され、利用者は、所定枚数を変更することができる。なお、変更できる枚数は、携帯電話機100の内蔵するメモリの容量に依存することとなる。
【0071】
ST211で2枚のFAX画像の画像データを表示した場合について説明を続ける。2枚の画像データを表示した後、携帯電話機100は、図13に示すように、いずれかの画像データの選択が指示されるか判断する(ST1301)。なお、初期状態においては、当該受信FAXの1枚目の画像データが表示されている。画像データの選択が指示されたならば、表示された画像データを変更し(ST1302)、画像データの決定を判断する(ST1303)。画像データの決定が指示されたならば、その選択された画像データを表示する(ST1304)。
【0072】
このように受信FAXが複数枚の場合、受信FAXの枚数に応じた画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とする。このため、FAX画像に対応する画像データを利用者の指示に応じて取得する場合に比べて画像データの取得後の処理を高速化することができる。
【0073】
この画像データの選択は、FAXビューワにおいて頁めくり機能として実行される。ここでは、受信FAXが2枚であるため、図14に示すように、1回頁めくり機能を実行すると動物を示す画像データ(Gif1)から積み木を示す画像データ(Gif2)に変更され、2回頁めくり機能を実行すると、積み木を示す画像データから動物を示す画像データに戻る。このようにFAX画像に対応する画像データに対して頁めくりを行うことができるので、携帯電話機100で画像データを容易に選択することができる。
【0074】
ここで、動物を示す画像データに決定されたとすると(ST1303)、図15に示すように、動物を示す画像データが表示される(ST1304)。同図に示すように、本実施の形態に係るFAXビューワにおいては、選択された画像データの全体が表示される。
【0075】
このように、ダウンロードFAXビューワを実行することにより、携帯電話機100でFAX画像の全体を表示部の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データ(GIF化された画像データ)の閲覧が可能となる。このため、携帯電話機100宛てに送信されたFAX画像の細かな表示制御を行うことが可能となる。
【0076】
選択された画像データが表示された画面には、図15に示すように、「メニュー」ボタンと、「戻る」ボタンが表示されている。「メニュー」は、FAXビューワにおける各種の機能を実行する場合に選択されるものである。「戻る」は、FAXビューワにおいて、処理を1つ前に戻す場合に選択されるものである。
【0077】
「メニュー」が選択されると(ST1305)、図16に示すように、メニュー一覧が画面上に表示される(ST1306)。メニュー一覧には、「拡大」、「縮小」、「回転(右90度)」「回転(左90度)」、「画面保存」、「簡易返信・転送」、「返信」及び「転送」が登録されている。
【0078】
本実施の形態に係る携帯電話機100においては、受信FAXの画像データ上にコメントを記述して返信等の処理を行うものであるが、かかる返信処理においては、「簡易返信(簡易返信・転送)」及び「詳細返信(返信)」の2つが用意されている。「簡易返信」は、画像データ上に記述するコメントの大まかな位置のみを決めて返信するものである。これに対して、「詳細返信」は、画像データ上に記述するコメントの詳細な位置を決めて返信するものである。
【0079】
メニュー一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。具体的には、まず「拡大」又は「縮小」が選択されるか判断する(ST1307)。「拡大」又は「縮小」が選択されたならば、携帯電話機100は、拡大又は縮小画像を表示した後(ST1308)、処理をST1305に戻し再びメニューが選択されるか判断する。図17は、拡大画像が表示された状態を示している。拡大(縮小)画像は、携帯電話機100の操作ボタンでスクロール可能となっている。このようにFAX画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行うことができるので、携帯電話機100における画像データの視認性を向上することができる。
【0080】
「拡大」又は「縮小」が選択されていない場合、「回転」が選択されるか判断する(ST1309)。「回転」が選択されたならば、携帯電話機100は、回転後の画像を表示した後(ST1310)、処理をST1305に戻し再びメニューが選択されるか判断する。
【0081】
「回転」が選択されていない場合、「画面保存」が選択されるか判断する(ST1311)。「画面保存」は、現在表示している画像データ上に記述するコメントの別メニューによる作成等のため、一旦FAXビューワを終了する場合に選択されるものである。このため「画面保存」が選択されたならば、携帯電話機100は、FAXビューワを終了し(ST1312)、待機状態へと移行する。
【0082】
「画面保存」が選択されていない場合、「簡易返信・転送」が選択されるか判断する(ST1313)。ここでは、「簡易返信・転送」が選択されたものとする。「簡易返信・転送」が選択されたならば、携帯電話機100は、入力指示画面を表示する(ST1314)。図18は、入力指示画面が表示された状態について示している。図18に示すように、入力指示画面には、「文字位置指定」ボタン、「文字入力」ボタン及び「OK」ボタンが設けられている。
【0083】
なお、「簡易返信・転送」が選択されていないならば、「返信」又は「転送」が選択されるか判断する(ST1315)。「返信」又は「転送」が選択された場合、上述の「詳細返信(転送)」に移行することとなる。この場合、携帯電話機100は、メニューの内容を切り替えて(ST1316)、図33に示すST3307に移行する。なお、この「詳細返信(転送)」による処理については後述する。
【0084】
ST1314で入力指示画面を表示すると、図19に示すように、携帯電話機100は、「文字位置指定」が選択されるか判断する(ST1901)。「文字位置指定」が選択されたならば、位置指定用ボックスを表示する(ST1902)。「OK」ボタンを選択することで、位置指定ボックスの位置が決定されるか判断する(ST1903)。図20は、位置指定ボックスを表示した状態について示している。図20に示す状態から位置指定ボックスを指定した後「OK」が選択されることで、図21に示すように、位置指定ボックスによる文字入力位置が決定される。
【0085】
「文字位置指定」が選択されていない場合、あるいは、選択された後で決定された場合、携帯電話機100は、「文字入力」が選択されるか判断する(ST1904)。「文字入力」が選択されたならば、図22に示す文字入力編集画面を表示する(ST1905)。図22に示すように、文字入力編集画面には、文字入力領域、この文字入力領域に書き込む文字サイズを指定するプルダウンメニュー及び「OK」ボタンが設けられている。ここでは、「よく書けたね。ありがとう。パパ」と文字サイズを「中」と指定して記述された場合について示している。なお、文字入力編集画面においては、利用者による直接入力のほか、定型文呼び出しや、受信メールからのカット&ペースト等による入力も可能である。
【0086】
携帯電話機100は、文字入力編集画面を表示した後、「OK」ボタンを選択することで入力文字が決定されるかを判断する(ST1906)。ここで、「OK」ボタンが選択されたならば、文字挿入イメージを表示する(ST1907)。図23は、入力された文字を挿入した場合の画像データのイメージを表示している。この場合、同図に示すように、動物の画像データに「よく書けたね。ありがとう。パパ」が記述された画像データが表示される。
【0087】
文字挿入イメージを表示した後、携帯電話機100は、「OK」ボタンが選択されるかを判断する(ST1908)。「OK」ボタンが選択されたならば、図24に示す返信先確認画面を表示する(ST1909)。返信先確認画面には、宛先が表示される領域(以下、「宛先表示領域」という)及び返信枚数が表示される領域、並びに「機能」ボタン、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。
【0088】
返信先確認画面を表示すると、図25に示すように、携帯電話機100は、「機能」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか、「キャンセル」ボタンが選択されるか判断する(ST2501、ST2515、ST2516))。ここでは、「機能」ボタンが選択されたものとする。「機能」ボタンが選択されたならば、図26に示すように、機能一覧を表示する(ST2502)。図26に示すように、機能一覧には、「宛先変更」、「宛先追加」、「FAXNo.指定」、「メールアドレス指定」、「アドレス帳呼び出し」、「カット&ペースト」、「FAXペーパー出力指定」及び「送信画像形式選択」が設けられている。
【0089】
機能一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。実際の処理においては、それぞれの機能につき処理が行われることとなるが、ここでは、特に「宛先追加」、「FAXペーパー出力指定」及びこの2つ以外の機能(「その他機能」)に分けて説明する。すなわち、携帯電話機100は、「宛先追加」が選択されるか、「FAXペーパー出力」が選択されるか、「その他機能」が選択されるかを判断する(ST2503〜ST2505)。
【0090】
「宛先追加」が選択された場合には、携帯電話機100は、図27に示す宛先追加画面を表示する(ST2506)。図27に示すように、宛先追加画面には、宛先表示領域が追加されている。利用者は、ここに新たな宛先を指定することができる。このようにFAX画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加することができるので、限られた送信先だけでなく任意の送信先を設定して返信又は転送処理を行うことができる。
【0091】
また、宛先追加画面には、送信画像形式を選択するためのプルダウンメニューが設けられている。利用者は、ここで画像形式を選択することで、新たな宛先を指定する際にその送信画像形式を選択することができる。このようにFAX画像の返信又は転送処理を行う際に当該FAX画像の画像形式を選択することができるので、限られた画像形式だけでなく任意の画像形式を選択して返信又は転送処理を行うことができる。
【0092】
宛先追加画面を表示した後、携帯電話機100は、「キャンセル」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか判断する(ST2507、ST2508)。「キャンセル」ボタンが選択された場合には追加した宛先を消去した状態で、一方、「OK」ボタンが選択された場合には追加した宛先を指定した状態で処理をST2501に戻す。図28R>8は、宛先を追加した状態で新たな指示を待機している状態について示している。
【0093】
「FAXペーパー出力指定」が選択された場合には、携帯電話機100は、図29に示すペーパー出力指定画面を表示する(ST2509)。図29に示すように、ペーパー出力指定画面には、ペーパー出力指定をするためのプルダウンメニューが設けられている。ペーパー出力指定とは、送信先の端末において、ディスプレイで表示させるのではなく、強制的に紙に出力することを指定するものである。例えば、緊急時や受信を強調したい場合に選択される。利用者は、この画面からペーパー出力指定をすることができる。
【0094】
このようにFAX画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定することができるので、ペーパー出力されないまま放置されるような事態を回避することができ、緊急時や受信を強調したい場合により確実に受信者にファクシミリ画像の内容を伝えることができる。
【0095】
ペーパー出力指定画面を表示した後、携帯電話機100は、「キャンセル」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか判断する(ST2510、ST2511)。「キャンセル」ボタンが選択された場合にはペーパー出力指定の有無を消去した状態で、一方、「OK」ボタンが選択された場合にはペーパー出力指定の有無を指定した状態で処理をST2501に戻す。図30は、ペーパー出力指定がされた状態で新たな指示を待機している状態について示している。
【0096】
「その他機能」が選択された場合には、携帯電話機100は、その他機能に対応した画面を表示し(ST2512)、「キャンセル」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか判断する(ST2513、ST2514)。「キャンセル」ボタンが選択された場合にはその他機能の実行を維持した状態で、一方、「OK」ボタンが選択された場合にはその他機能の実行を解除した状態で処理をST2501に戻す。
【0097】
ST2501に処理を戻すと、携帯電話機100は、再び「機能」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか、「キャンセル」ボタンが選択されるか判断する(ST2501、ST2515、ST2516)。ここで、「OK」ボタンが選択された場合には、コメントを記述した画像データに対応するFAX画像の送信を指示し(ST2517)、「キャンセル」ボタンが選択された場合には、処理をST1301に戻す。図31は、FAX画像の送信指示が完了した状態について示している。
【0098】
図32は、携帯電話機100からFAX106にコメントが書き込まれたFAX画像が返信されるまでの状態の遷移を説明するための図である。
【0099】
携帯電話機100でFAX画像の簡易返信等が指示されると、携帯電話機100からWEBサーバ103に対してその簡易返信等の処理に必要な情報が送信される。なお、簡易返信等の処理に必要な情報には、簡易返信等の対象となるFAX画像を特定する情報、携帯電話機100で入力された文字情報、その文字の位置情報及び簡易返信等の宛先などの情報が含まれる。これらの情報を受信した結果、WEBサーバ103では、同図に示すように、FAX画像の所定位置にコメントを記述した画像データを表示するために必要な情報が格納されることとなる。
【0100】
画像変換サーバ104は、これらの情報と簡易返信等の対象となるFAX画像がGIF化した画像データを取得し、入力された文字情報とこの画像データとを合成する。そして、合成した画像データをTIFF化した後、FAX106に対して送信する。FAX106への送信の際、当該画像データをFAX通信する場合には、画像変換サーバ104がPSTNを介して送信する。一方、当該画像データを電子メールに添付して送信する場合には、メールサーバ102がインターネット等のネットワークを介して送信する。これにより、FAX106では、送信したFAX画像に携帯電話機100の利用者(父)からのコメントが記述されたFAX画像が返信されることとなる。
【0101】
このように本実施の形態に係る携帯電話機100によれば、FAX画像の返信又は転送処理を指示することができるので、携帯電話機100から場所や時間を選ぶことなくFAX画像の返信又は転送を行うことができる。
【0102】
特に、本実施の形態に係る携帯電話機100によれば、FAX画像に対して入力される文字情報を指定することができるので、FAX画像に対してコメントを付与するなどの編集加工を行って返信又は転送処理を行うことができる。このため、携帯電話機100でファクシミリ機能を有効に活用することができるという優れた効果を奏する。
【0103】
なお、メールサーバ102を介して転送することで、画像変換サーバ104が合成した画像データを他の端末等で利用することも可能である。例えば、携帯電話機100の利用者が会社等で用いるPC3201に割り当てられた電子メールアドレスに転送することで、当該PCで合成された画像データを閲覧することも可能である。
【0104】
また、サーバ101をプリンタサーバとして利用している場合には、サーバ100が管理するプリンタ3202に合成された画像データを出力させることも可能である。さらに、他の携帯電話機3203に当該合成された画像データにアクセスできるアクセスURLを記述したFAX通知メールを送信し、携帯電話機3203でアクセスURLを用いて合成された画像データを閲覧することも可能である。この携帯電話機3203がフラッシュメモリ等の記憶媒体に記録する機能を備える場合には、当該記憶媒体に合成された画像データを保存することも可能となる。
【0105】
次に、本実施の形態に係る携帯電話機100において、上述の「詳細返信(転送)」を行う場合の処理について説明する。図33は、本実施の形態に係る携帯電話機100において「詳細返信(転送)」を行う場合の処理について説明するためのフロー図である。
【0106】
なお、「詳細返信」等を行う場合には、図13に示すST1311で画面保存した後に移行する場合と、ST1316でメニューを切り替えて移行する場合とがある。なお、前者は、コメント(返信用文章)がまだ登録されていない場合に選択されるものであり、後者は、返信用文章が既に登録されている場合に選択されるものである。ここでは、前者について中心に説明し、後者について補足的に説明する。
【0107】
ここでは、「詳細返信」が必要な例として、顧客より注文書が届いた場合について説明する。図34は、この注文書が届いたことを示すFAX通知メールを表示した状態について示している。FAXビューワを起動してこの注文書の画像データを表示した後(ST1304)、メニューから「画面保存」が選択されると(ST1311)、携帯電話機100は、FAXビューワを一旦終了させ、待機状態に移行する。図35は、注文書の画像データから「画面保存」を選択している状態について表示している。なお、ここでは、「回転(左90度)」が選択された後、「画面保存」されたものとする。
【0108】
待機状態に移行した後、携帯電話機100は、利用者からの返信用文章の登録を受け付ける。本実施の形態に係る携帯電話機100においては、返信用文章の登録を受け付ける際、携帯電話機100が備えるフリーメモ機能を活用する。返信用文章の登録を受け付ける際、待機状態からフリーメモ機能が起動される(ST3301)。
【0109】
フリーメモ機能を起動すると、利用者により返信用文章が作成されるので、これを受け付け、登録する(ST3302)。ここで、利用者は、図36に示すように、返信用文章として「納期は6月30日になります。ご不明な点がございましたら、ご連絡下さい。よろしくお願いいたします。」と登録したものとする。この返信用文章は、図37に示すように、以前に作成された文章とともに携帯電話機100のメモリに登録されることとなる。
【0110】
返信用文章を登録すると、利用者により再びFAXビューワが起動される(ST3303)。FAXビューワを起動した後、メニューから「返信(転送)」が選択されると、図3838に示すように、以前に「画面保存」により保存された受信FAXの画像データの一覧画面(以下、「受信FAX一覧画面」という)が表示される(ST3304)。同図に示すように、受信FAX一覧画面においては、受信日と枚数が表示される。受信FAX一覧画面において、各受信FAXの題名や送信者を表示することは実施の形態として好ましい。
【0111】
受信FAX一覧画面を表示した後、携帯電話機100は、返信対象となる画像データが選択されるか判断する(ST3305)。返信対象となる画像データが選択されたならば、その画像データを表示する(ST3306)。図39は、返信対象として選択された注文書の画像データを表示した状態について示している。なお、画像データは、最終的に保存した状態で表示される。ここでは、「画面保存」の際に「回転(左90度)」が選択されていたため、同図に示すように画像データの方向が変更した状態で表示される。
【0112】
画像データを表示すると、携帯電話機100は、メニューが選択されるか判断する(ST3307)。メニューが選択されたならば、メニュー一覧を表示する(ST3308)。図40は、メニュー一覧が表示された状態について示している。同図に示すように、メニュー一覧には、「宛先変更」、「宛先追加」、「FAXNo.指定」「アドレス指定」、「文字入力」、「カット&ペースト」及び「送信画像形式選択」が登録されている。なお、返信用文章が既に登録されている場合において、図13に示すST1316でメニューを切り替えた場合には、ST3307でメニューが選択されるか判断されることとなる。
【0113】
メニュー一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。実際の処理においては、それぞれの機能につき処理が行われることとなるが、ここでは、特に送信元に返信用文章を記述して返信する場合について説明する。この場合、携帯電話機100は、メニュー一覧を表示した後、「文字入力」が選択されるか判断する(ST3309)。
【0114】
「文字入力」が選択されたならば、文字入力メニュー一覧を表示する(ST3310)。図41は、文字入力メニュー一覧が表示された状態について示している。同図に示すように、文字入力メニュー一覧には、「新規作成」、「文章呼出」、「入力エリア指定」及び「カット&ペースト」が登録されている。
【0115】
文字入力メニュー一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。実際の処理においては、それぞれの機能につき処理が行われることとなるが、ここでは、特に「入力エリア指定」が選択された後、「文章呼出」が選択された場合について説明する。この場合、携帯電話機100は、文字入力メニュー一覧を表示した後、「入力エリア指定」が選択されるか判断する(ST3311)。
【0116】
「入力エリア指定」が選択されたならば、入力エリアの指定を受け付ける(ST3312)。図42は、入力エリアの始点が指定される状態について示しており、図43は、入力エリアの終点が指定される状態について示している。指定された始点と終点とを対角線上に結ぶ長方形部分が入力エリアとして指定される。
【0117】
入力エリアの指定を受け付けた後、携帯電話機100は、図44に示すように、「文章呼出」が選択されるか判断する(ST4401)。図45は、「文章呼出」が選択される直前の状態について示している。このとき、「入力エリア指定」で指定された入力エリアは表示されたままの状態となっている。
【0118】
「文章呼出」が選択されたならば、フリーメモ機能に登録されている文章一覧を表示する(ST4402)。図46は、文章一覧が表示された状態について示している。文章一覧を表示したならば、携帯電話機100は、文章が選択されるかを判断する(ST4403)。ここでは、先に登録した「納期は6月30日〜」が選択されるものとする。文章が選択されたならば、携帯電話機100は、選択された文章の擬似表示(プレビュー)を行う(ST4404)。
【0119】
図47は、選択された文章のプレビューが表示された状態について示している。なお、本実施の形態においては、FAX画像上への返信用文章の合成はサーバ101で行う。このため、プレビューにおいては、実際に選択された文章ではなく、任意の文字(例えば「あ」)で選択された文章を表現したものが表示されることとなる。
【0120】
プレビューを表示した後、携帯電話機100は、「戻る」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるかを判断する(ST4405、ST4406)。「戻る」ボタンが選択されたならば、処理をST4402に戻し、再び文章選択から繰り返す。一方、「OK」ボタンが選択されたならば、FAX画像の送信を指示して(ST4407)、処理を終了する。FAX画像の送信が指示されると、上述の「簡易返信」の場合と同様に、サーバ101に「詳細返信」等の処理に必要な情報が送信され、サーバ101で詳細返信等の対象となるFAX画像に返信用文章が合成され、送信元のFAX106等に返信される。これにより、携帯電話機100の利用者からの返信用文章が記述されたFAX画像が顧客に返信されることとなる。
【0121】
以上のように本実施の形態に係る携帯電話機100では、FAX105等から送信されたFAX画像上に返信用文章を書き込んで返信するが、この際、携帯電話機100とサーバ101との間で返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理を行う。以下、返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理について説明する。
【0122】
図48は、本実施の形態に係る携帯電話機100とサーバ101との間で返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理を説明するためのフロー図である。ここでは、FAX画像として上述の説明において用いた注文書を用い、返信用文章として「納期は6月30日になります。ご不明な点がございましたら、ご連絡下さい。よろしくお願いいたします。」を用いて説明する。
【0123】
返信用文章として、この「納期は6月30日になります。・・・」が入力されると、まず、携帯電話機100は、この入力文章の文字数(T)をカウントする(ST4801)。ここで、入力文章の文字数(T)は、49文字である。
【0124】
次に、携帯電話機100は、指定された文字出力範囲の座標を取得する(ST4802)。具体的には、まず、受信したFAX画像のオリジナル原稿サイズ(S1)をサーバ101から取得する。かかるオリジナル原稿サイズ(S1)の取得は、サーバ101からFAX画像に対応する画像データを取得する際にオリジナル原稿サイズ(S1)を示すフラグを取得することで実現される。そして、範囲指定された時点における原稿の倍率(拡大又は縮小)を考慮し、オリジナル原稿サイズ(S1)に換算した場合の文字出力範囲の座標及び面積を取得する。ここでは、オリジナル原稿サイズ(S1)は、A4であるものとする。
【0125】
図49は、A4サイズ原稿の注文書における文字出力範囲を説明するための図である。ST4802の処理においては、文字出力範囲の座標として(X1、X2、Y1、Y2)が取得され、文字出力範囲の面積として「A」が取得される。
【0126】
次に、携帯電話機100は、FAX画像に対応する画像データにグリッドフレームをかぶせ、文字出力範囲の面積(A)のカラム数(C)をカウントする(ST4803)。図5050は、FAX画像にグリッドフレームをかぶせ、文字出力範囲のカラム数(C)をカウントする場合のイメージを説明するための図である。ここで、文字出力範囲(A)のカラム数(C)は、450カラムであったものとする。
【0127】
本実施の形態においては、グリッドフレームや後述するフォントサイズテーブルについて、一般的なサイズのみ携帯電話機100に予め格納しておき、特殊なサイズはサーバ101から必要に応じてダウンロードする。これにより特殊なサイズについて携帯電話機100に予め格納するのを回避できるので、携帯電話機100のメモリの使用効率を向上することができる。例えば、本実施の形態においては、図51に示す一般的なグリッドフレームやフォントサイズテーブルのみを格納しておき、その他のサイズはサーバ101からダウンロードすることが考えられる。
【0128】
文字出力範囲のカラム数(C)をカウントしたならば、携帯電話機100は、最適なフォントサイズを決定するとともに、改行文字数を算出する。
【0129】
最適なフォントサイズを決定する際、まず、文字出力範囲のカラム数(C)を文字数(T)で割り、1文字当たりに割り当てることができるカラム数(C1)を求める。ここでは、450カラム(C)を49文字(T)で割ることで1文字当たりに割り当てることができるカラム数(C1)として9.18カラムを算出する。これをフォントサイズテーブルと照合し、9.18カラム(C1)よりも小さいフォントサイズのうち、最も大きいフォントサイズを選択する。ここでは、1文字当たりに割り当てることができるカラム数(C1)が9.18カラムであるため、図51(b)のフォントサイズから1文字当たり9カラム必要とする14ポイントのフォントサイズが選択される。なお、14ポイントのフォントサイズでは、1文字当たり縦に3カラム、横に3カラムが用いられる。
【0130】
一方、改行文字数を算出する際、1行当たりに配置できる文字数を算出する。具体的には、上述の文字出力範囲のX座標方向のカラム数(L)をST4802で取得した座標(X1、X2)から求める。ここでは、X座標方向の長さ(L)が75カラムであったものとする。上述のように14ポイントのフォントサイズでは横に3カラム(CL)を必要とする。このX座標方向のカラム数(L)を一文字当たりに必要とするカラム数で割ることで1行当たりに配置できる文字数が算出される。ここでは、75カラム(L)を3カラム(CL)で割ることで25文字が算出される。すなわち、改行文字数として25文字が算出されたこととなる。
【0131】
携帯電話機100でFAX画像の送信を指示すると、WEBサーバ103に送信される情報には、これらのフォントサイズや改行文字数などの情報が含まれる。これらの情報を受け取ると、画像変換サーバ104では指示された返信用文章について、確定したフォントサイズ、改行文字数によりテキストで作成し、さらに透明GIF化する(ST4804)。
【0132】
そして、透明GIF化した画像データと、保存しておいたオリジナルFAX画像と、を合成する(ST4805)。図52は、透明GIF化した画像データと、保存しておいたオリジナルFAX画像を合成する際のイメージを示す図である。同図に示すように、携帯電話機100から受け取った座標情報に従って透明GIF化した画像データを合成する。
【0133】
このように合成された画像データを返信用FAX画像として、携帯電話機100から受け取った宛先にFAX送信する(ST4806)。図53は、返信用FAX画像としてFAX送信される、合成された画像データを示している。なお、FAX送信された後、このように合成された画像データは、再度の利用を考慮してWEBサーバ103に保存される。
【0134】
なお、本実施の形態に係る携帯電話機100では、FAX105等から送信されたFAX画像上にコメントを書き込んで返信等する場合について説明している。しかし、これに限定されず、他のPC等より送信された他の画像データ(例えば、PDF(Portable Document Format)形式やJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データ)やドキュメントデータにも適用することが可能である。すなわち、携帯電話機100でFAX画像以外の画像データやドキュメントデータにコメントを書き込んで返信、転送することができる。
【0135】
また、本発明は、当業者に明らかなように、上記実施の形態に記載した技術に従ってプログラムされた一般的な市販のデジタルコンピュータおよびマイクロプロセッサを使って実施することができる。また、当業者に明らかなように、本発明は、上記実施の形態に記載した技術に基づいて当業者により作成されるコンピュータプログラムを包含する。
【0136】
また、本発明を実施するコンピュータをプログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であるコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれる。この記憶媒体は、フロッピー(R)ディスク、光ディスク、CDROM及び磁気ディスク等のディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気光カード、メモリカードまたはDVD等であるが、特にこれらに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明に係る携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法は、送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答することができる点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の一実施の形態に係る携帯電話機が接続されるネットワークの構成を示す図
【図2】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図3】上記実施の形態に係る携帯電話機で受信メール一覧にFAX通知メールが追加された状態について示す図
【図4】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX通知メールが表示された状態について示す図
【図5】上記実施の形態に係る携帯電話機でダウンロード選択画面が表示された状態について示す図
【図6】上記実施の形態に係る携帯電話機でHTMLにてFAX画像を受信する旨が表示された状態について示す図
【図7】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAXビューワ起動選択画面が表示された状態について示す図
【図8】上記実施の形態に係る携帯電話機で受信FAXの画像データの一覧が表示された状態について示す図
【図9】上記実施の形態に係る携帯電話機で大量のFAX画像を受信した場合におけるFAX通知メールが表示された状態について示す図
【図10】上記実施の形態に係る携帯電話機で複数のファイルに分割した後のFAX画像の一覧が表示された状態について示す図
【図11】上記実施の形態に係る携帯電話機でファイルに格納されたFAX画像の一覧が表示された状態について示す図
【図12】上記実施の形態に係る携帯電話機で一度に受信するFAX画像の枚数(所定枚数)を変更する画面が表示された状態について示す図
【図13】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図14】上記実施の形態に係る携帯電話機で実行される頁めくり機能を説明するための図
【図15】上記実施の形態に係る携帯電話機で選択された画像データが表示された状態について示す図
【図16】上記実施の形態に係る携帯電話機でメニュー一覧が表示された状態について示す図
【図17】上記実施の形態に係る携帯電話機で拡大画像が表示された状態について示す図
【図18】上記実施の形態に係る入力指示画面が表示された状態について示す図
【図19】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図20】上記実施の形態に係る携帯電話機で位置指定ボックスが表示された状態について示す図
【図21】上記実施の形態に係る携帯電話機で文字入力位置が決定された状態について示す図
【図22】上記実施の形態に係る携帯電話機で文字入力編集画面が表示された状態について示す図
【図23】上記実施の形態に係る携帯電話機で入力された文字を挿入した場合の画像データのイメージが表示された状態について示す図
【図24】上記実施の形態に係る携帯電話機で返信先確認画面が表示された状態について示す図
【図25】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図26】上記実施の形態に係る携帯電話機で機能一覧が表示された状態について示す図
【図27】上記実施の形態に係る携帯電話機で宛先追加画面が表示された状態について示す図
【図28】上記実施の形態に係る携帯電話機で宛先を追加して新たな指示を待機している状態について示す図
【図29】上記実施の形態に係る携帯電話機でペーパー出力指定画面が表示された状態について示す図
【図30】上記実施の形態に係る携帯電話機でペーパー出力指定がされて新たな指示を待機している状態について示す図
【図31】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像の送信が完了した状態について示す図
【図32】上記実施の形態に係る携帯電話機からFAXにコメントが書き込まれたFAX画像が返信されるまでの状態の遷移を説明するための図
【図33】上記実施の形態に係る携帯電話機において詳細返信(転送)を行う場合の処理について説明するためのフロー図
【図34】上記実施の形態に係る携帯電話機で注文書が届いたことを示すFAX通知メールが表示された状態について示す図
【図35】上記実施の形態に係る携帯電話機で注文書の画像データから画面保存を選択している状態について示す図
【図36】上記実施の形態に係る携帯電話機で作成された返信用文章が表示された状態について示す図
【図37】上記実施の形態に係る携帯電話機で登録された文章の一覧が表示された状態について示す図
【図38】上記実施の形態に係る携帯電話機で保存された受信FAX一覧が表示された状態について示す図
【図39】上記実施の形態に係る携帯電話機で返信対象となる注文書の画像データが表示された状態について示す図
【図40】上記実施の形態に係る携帯電話機でメニュー一覧が表示された状態について示す図
【図41】上記実施の形態に係る携帯電話機で文字入力メニュー一覧が表示された状態について示す図
【図42】上記実施の形態に係る携帯電話機で入力エリアの始点が指定された状態が表示された状態について示す図
【図43】上記実施の形態に係る携帯電話機で入力エリアの終点が指定される状態が表示された状態について示す図
【図44】上記実施の形態に係る携帯電話機において詳細返信(転送)を行う場合の処理について説明するためのフロー図
【図45】上記実施の形態に係る携帯電話機で文章呼出が選択される直前の状態について示す図
【図46】上記実施の形態に係る携帯電話機で文章一覧が表示された状態について示す図
【図47】上記実施の形態に係る携帯電話機で選択された文章のプレビューが表示された状態について示す図
【図48】上記実施の形態に係る携帯電話機とサーバとの間で返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理を説明するためのフロー図
【図49】上記実施の形態に係る携帯電話機において、A4サイズ原稿の注文書における文字出力範囲を説明するための図
【図50】上記実施の形態に係る携帯電話機において、FAX画像にグリッドフレームをかぶせ、文字出力範囲のカラム数(C)をカウントする場合のイメージを説明するための図
【図51】上記実施の形態に係る携帯電話機において格納された一般的なグリッドフレームやフォントサイズテーブルの一例を示す図
【図52】上記実施の形態に係るサーバにおいて、透明GIF化した画像データと、保存しておいたオリジナルFAX画像を合成する際のイメージを示す図
【図53】上記実施の形態に係るサーバから返信用FAX画像としてFAX送信される、合成された画像データを示す図
【符号の説明】
【0139】
100 携帯電話機
101 サーバ
102 メールサーバ
103 WEBサーバ
104 画像変換サーバ
105,106 ファクシミリ装置(FAX)
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファクシミリ又は電子メールで受信した電子画像を、表示領域が表示画面より大きな画像データであっても小さな表示画面で自由な方向から自在に見ることを可能とした技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
上記の技術においては、画像変換部で携帯電話のWEBインタフェース上で表示可能な画像に変換した後、携帯電話で表示可能なサイズの複数のサブ画像に分割し、位置情報とともに画像蓄積部に蓄積する。そして、各サブ画像に対してリンク付けした携帯電話用のWEBページを表示処理部で生成し、このWEBページのURLを記述した電子メールを電子メール送信部から携帯電話に送信し、各WEBページのリンクを辿りながら複数のサブ画像を順次切り替えて表示しながら閲覧する。
【特許文献1】特開2002−99481号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術においては、予め携帯電話で表示可能なサイズに分割された複数のサブ画像に対してリンク付けした携帯電話用のWEBページを辿りながら表示させるものであるため、画像の細かな表示制御ができず、視認性が悪いという問題がある。
【0005】
また、従来の技術においては、携帯電話で受信した電子画像を表示させるのみであり、受信した電子画像に対する返信は、URLが記述されていた電子メールで返信するか、他の通信手段を用いて応答するしかなく、受信した電子画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行うことができず、操作性が悪いという問題もある。
【0006】
本発明は、かかる問題点に鑑みて為されたものであり、送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答することができる携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、携帯電話機宛てのファクシミリ画像を受け付けるとこの携帯電話機に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、当該ファクシミリ画像の全体を携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを携帯電話機からの要求に応じて送信し、携帯電話機で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することでファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧するようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法によれば、送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の第1の態様に係る携帯電話機は、画像を表示する表示手段と、本携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを受信する受信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記表示手段の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧を可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを取得する取得手段と、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行する制御手段と、を具備する構成を採る。
【0010】
この構成によれば、取得手段が取得したファクシミリ画像閲覧プログラムを制御手段が実行することにより、携帯電話機でファクシミリ画像の全体を表示手段の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧が可能となる。このため、携帯電話機宛てに送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を行うことが可能となる。
【0011】
本発明の第2の態様は、第1の態様に係る携帯電話機において、前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されていない場合、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの取得指示を判断し、取得指示があった場合に前記取得手段に前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを取得させる構成を採る。
【0012】
この構成によれば、携帯電話機の利用者によるファクシミリ画像閲覧プログラムの取得指示を待って当該ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得される。このため、利用者の必要に応じてファクシミリ画像閲覧プログラムを取得することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてファクシミリ画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0013】
本発明の第3の態様は、第2の態様に係る携帯電話機において、前記制御手段は、前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムの有無を判断する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、アクセス可能なURLが選択された場合にファクシミリ画像閲覧プログラムの有無を判断する。このため、携帯電話機の利用者は、ファクシミリ画像が届いた旨を通知するメール上から簡単にファクシミリ画像閲覧プログラムの有無の判断を指示できることとなる。
【0015】
本発明の第4の態様は、第1から第3のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されている場合に前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの実行指示を判断し、実行指示があった場合に当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行する構成を採る。
【0016】
この構成によれば、携帯電話機の利用者によるファクシミリ画像閲覧プログラムの実行指示を待って当該ファクシミリ画像閲覧プログラムが実行される。このため、利用者の必要に応じてファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてファクシミリ画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0017】
本発明の第5の態様は、第1から第4のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像が複数枚存在する場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とする構成を採る。
【0018】
この構成によれば、複数枚のファクシミリ画像が枚存在する場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とする。このため、ファクシミリ画像に対応する画像データを利用者の指示に応じて取得する場合に比べて画像データの取得後の処理を高速化することができる。
【0019】
本発明の第6の態様は、第5の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の枚数が予め設定された所定枚数を上回る場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データを所定枚数以下の枚数に分割して取得する構成を採る。
【0020】
この構成によれば、ファクシミリ画像の枚数が予め設定された所定枚数を上回る場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データが所定枚数以下の枚数に分割して取得される。このため、携帯電話機のメモリに過大の負担をかけることなく、ファクシミリ画像に対応する画像データを取得することができる。
【0021】
本発明の第7の態様は、第5又は第6の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、取得した複数枚の前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して頁めくりを行う機能を有する構成を採る。
【0022】
この構成によれば、ファクシミリ画像に対応する画像データに対して頁めくりを行うことができるので、携帯電話機でファクシミリ画像に対応する画像データを容易に選択することができる。
【0023】
本発明の第8の態様は、第1から第7のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行う機能を有する構成を採る。
【0024】
この構成によれば、ファクシミリ画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行うことができるので、携帯電話機における画像データの視認性を向上することができる。
【0025】
本発明の第9の態様は、第1から第8のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を指示する機能を有する構成を採る。
【0026】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を指示することができるので、携帯電話機から場所や時間を選ぶことなくファクシミリ画像の返信又は転送を行うことができる。
【0027】
本発明の第10の態様は、第9の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定する機能を有する構成を採る。
【0028】
この構成によれば、ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定することができるので、ファクシミリ画像に対してコメントを付与するなどの編集加工を行って返信又は転送処理を行うことができる。このため、携帯電話機でファクシミリ機能を有効に活用することができるという優れた効果を奏する。
【0029】
本発明の第11の態様は、第9又は第10の態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加する機能を有する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加することができるので、限られた送信先だけでなく任意の送信先を設定して返信又は転送処理を行うことができる。
【0031】
本発明の第12の態様は、第9から第11のいずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定する機能を有する構成を採る。
【0032】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定することができるので、ペーパー出力されないまま放置されるような事態を回避することができ、緊急時や受信を強調したい場合により確実に受信者にファクシミリ画像の内容を伝えることができる。
【0033】
本発明の第13の態様は、第9から第12いずれかの態様に係る携帯電話機において、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に当該ファクシミリ画像の画像形式を指定する機能を有する構成を採る。
【0034】
この構成によれば、ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に当該ファクシミリ画像の画像形式を指定することができるので、限られた画像形式だけでなく任意の画像形式を指定して返信又は転送処理を行うことができる。
【0035】
本発明の第14の態様に係るサーバ装置は、携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信する送信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換する画像変換手段と、前記画像変換手段により変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信する通信手段と、を具備する構成を採る。
【0036】
この構成によれば、携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨が携帯電話機に通知されるとともに、携帯電話機の要求に応じてファクシミリ画像閲覧プログラムが送信される。このため、携帯電話機でこのファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することで、携帯電話機でファクシミリ画像の全体を表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧が可能となる。このため、携帯電話機宛てに送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を行うことが可能となる。
【0037】
本発明の第15の態様は、第14の態様に係るサーバ装置において、前記通信手段は、前記携帯電話機から前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を受信し、前記画像変換手段は、前記ファクシミリ画像に前記文字情報を合成して当該ファクシミリ画像の送信元又は他の宛先に返信又は転送する構成を採る。
【0038】
この構成によれば、携帯電話機から受信したファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を、ファクシミリ画像に合成して当該ファクシミリ画像の送信元又は他の宛先に返信又は転送される。このため、ファクシミリ画像に対してコメントを付与するなどの編集加工を行って返信又は転送処理を行うことができ、携帯電話機でファクシミリ機能を有効に活用することができるという優れた効果を奏する。
【0039】
本発明の第16の態様に係るファクシミリ画像閲覧方法は、携帯電話機宛てのファクシミリ画像を受け付けると前記携帯電話機に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信し、前記携帯電話機で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することで前記ファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧するものである。
【0040】
本発明の第17の態様は、第16の態様に係るファクシミリ画像閲覧方法において、前記携帯電話機で前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定し、前記携帯電話機から当該文字情報を受け付け、前記携帯電話機から指定された前記ファクシミリ画像に当該文字情報を合成し、当該ファクシミリ画像を送信元又は他の宛先に返信又は転送するものである。
【0041】
本発明の第18の態様に係るファクシミリ画像閲覧方法は、携帯電話機に搭載されるプロセッサに、前記携帯電話機宛てに届いたファクシミリ画像の全体を当該携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データを閲覧させる手順と、前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定する手順と、前記文字情報が入力されたファクシミリ画像の返信又は転送を指示する手順と、を実行させるものである。
【0042】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯電話機が接続されるネットワークの構成を示す図である。
【0044】
図1に示すように、本実施の形態に係る携帯電話機100が接続されるネットワークは、携帯電話機100と、電子メールサーバ(以下、「メールサーバ」という)102、WEBサーバ103及び画像変換サーバ104から構成されるサーバ101と、家庭内に設置されたファクシミリ装置(以下、「FAX」という)105、106から構成される。FAX105又は106から送信されたファクシミリ画像(以下、「FAX画像」という)は、サーバ101において携帯電話機100で表示可能な画像形式に変換され、保管される。携帯電話機100は、サーバ101に保管された、FAX画像を閲覧、編集加工するためのFAX画像閲覧用プログラム(以下、「FAXビューワ」という)を必要に応じてダウンロードし、サーバ101に保管されたFAX画像の閲覧、編集加工を行う。以下、各構成の機能及び関係について説明する。
【0045】
携帯電話機100は、通常の無線通信機能に加え、電子メール送受信機能及びWEBブラウザ機能を備える。電子メール送受信機能を用いてメールサーバ102から後述するFAX通知メールを受信し、WEBブラウザ機能を用いてWEBサーバ103からFAXビューワの受信及びFAX画像の閲覧、編集加工を行う。
【0046】
FAX105は、公衆回線網(以下、「PSTN」という)を介して画像変換サーバ104に対してFAX画像を送信する。一方、画像変換サーバ104から受信したFAX画像を記録紙に出力する。FAX106は、FAX105と同様の機能に加え、FAX画像を電子メールに添付して送信するとともに、画像変換サーバ104から受信した電子メール及びこれに添付されたFAX画像を表示部で表示する機能を有する。
【0047】
画像変換サーバ104は、ファクシミリサーバ機能(以下、「FAXサーバ機能」という)及びインターネットファクシミリ機能(以下、「インターネットFAX機能」という)を備える。FAXサーバ機能によってPSTNを介したFAX画像を送受信することが可能となり、また、受信したFAX画像をパーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)で取扱い可能なデータ形式に変換すること及び当該変換データを保存することが可能となる。また、インターネットFAX機能によってFAX画像を電子メールで取り扱い可能なデータ形式に変換すること及び当該変換データを添付した電子メールを送受信することが可能となる。
【0048】
FAX105からFAX画像を受信した場合には、画像変換サーバ104は、そのFAX画像をTIFF(Tagged Image File Format)化し、このTIFF化した画像データを携帯電話機100の表示用にGIF(Graphics Interchange Format)化する。GIF化した画像データをWEBサーバ103に渡すとともに、携帯電話機100のアクセス用のURL(以下、「アクセスURL」という)を生成する。FAX106からFAX画像が添付された電子メール(以下、「添付メール」という)を受信した場合には、添付されたFAX画像を取り出し、当該FAX画像のTIFF化及びGIF化を行い、WEBサーバ103に渡す。
【0049】
WEBサーバ103は、携帯電話機100にダウンロードされるFAXビューワを予め保管し、携帯電話機100の要求に応じてこのFAXビューワを送信する。また、WEBサーバ103は、画像変換サーバ104から渡される、GIF化されたFAX画像を保管する。
【0050】
メールサーバ102は、画像変換サーバ104に送信されたFAX画像の送信先に設定された携帯電話機100の電子メールアドレスを抽出し、FAX画像が届いていることを通知するFAX通知メールを携帯電話機100に送信する。FAX通知メールを受信することで、携帯電話機100の利用者は、自分宛てのFAX画像が届いていることを認識する。
【0051】
FAX106から添付メールを受信した場合には、この添付メールで指定された送信先の電子メールアドレスにFAX通知メールを送信する。一方、FAX105からFAX画像を受信した場合には、予め利用者により登録された携帯電話機100の電子メールアドレスにFAX通知メールを送信する。携帯電話機100の電子メールアドレスは、例えば、送信元のFAX105の電話番号に対応して登録される。
【0052】
なお、ここでは、単一のサーバ101がメールサーバ102、WEBサーバ103及び画像変換サーバ104としての機能を有する場合に説明しているが、これに限定されず、メールサーバ102、WEBサーバ103及び画像変換サーバ104を別々の構成とし、これらを接続した構成としてもよい。
【0053】
以下、本実施の形態に係る携帯電話機100でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について図2に示すフロー図を用いて説明する。図2は、本実施の形態に係る携帯電話機100でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図である。ここでは、図1に示すように、自宅にいる子供からFAX105(106)で会社にいる父の携帯電話機100にFAX画像を送信する例を用いて説明する。なお、FAX画像には1枚目に動物が描かれており、2枚目に積み木が描かれているものとする。
【0054】
自宅のFAX105(106)から携帯電話機100に対してFAX画像を送信すると、画像変換サーバ104によりFAX画像がGIF化された画像データに変換され、WEBサーバ103に格納される。図1においては、GIF化された画像データが格納されたイメージを示している。一方、メールサーバ102により携帯電話機100の電子メールアドレスが抽出され、この電子メールアドレス宛てにFAX通知メールが送信される。
【0055】
待機状態において、携帯電話機100は、FAX通知メールを受信するかを監視している(ST201)。FAX通知メールを受信すると、携帯電話機100の表示部では、図3R>3に示すように、受信メール一覧にFAX通知メールが追加される。同図に示すように、FAX通知メールは、タイトルとして「FAXが届きました」と設定されているため、一見してFAX通知メールであることが認識できるようになっている。この受信メールを選択すると、携帯電話機100の表示部にFAX通知メールが表示される。
【0056】
FAX通知メールの内容は、図4に示すように、送信元、受信したFAX画像(以下、「受信FAX」という)の枚数及びアクセスURLが記述されている。ここでは、送信元に、添付メールの送信元に設定された人物の名称(ここでは、「なおちゃん」)が記述された状態について示している。
【0057】
FAX通知メールを表示した後、携帯電話機100は、アクセスURLがクリックされたかを判断する(ST202)。アクセスURLがクリックされたならば、FAXビューワが既にダウンロードされているか判断する(ST203)。このようにアクセスURLがクリックされた場合にFAXビューワの有無が判断されるので、携帯電話機100の利用者は、FAX通知メール上から簡単にFAXビューワの有無の判断を指示できることとなる。
【0058】
FAXビューワがダウンロードされていない場合には、ダウンロード選択画面を表示する(ST204)。ダウンロード選択画面には、図5に示すように、ダウンロードする場合に選択される「OK」ボタンと、ダウンロードしない場合に選択される「キャンセル」ボタンが表示されている。
【0059】
次に、ダウンロード選択画面からFAXビューワのダウンロードが指示されるか判断する(ST205)。「OK」ボタンが選択され、FAXビューワのダウンロードが指示されたならば、携帯電話機100は、WEBサーバ103よりFAXビューワをダウンロードする(ST206)。一方、「キャンセル」ボタンが選択され、FAXビューワのダウンロードが指示されない場合には、図6に示すように、HTMLにて受信したFAX画像を表示する旨を表示し、HTMLにてFAX画像を表示する(ST207)。なお、HTMLにてFAX画像を表示する処理については従来から実施されている処理であるため、その説明を省略する。
【0060】
このように、携帯電話機100の利用者によるFAXビューワのダウンロード指示を待って当該FAXビューワが取得される。このため、利用者の必要に応じてFAXビューワを取得することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてFAX画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0061】
FAXビューワのダウンロードを完了したならば、FAXビューワ起動選択画面を表示する(ST208)。FAXビューワ起動選択画面は、図7に示すように、FAXビューワを起動する場合に選択される「OK」ボタンと、起動しない場合に選択される「キャンセル」ボタンが表示されている。
【0062】
FAXビューワ起動選択画面を表示した後、FAXビューワの起動が指示されるか判断する(ST209)。「OK」ボタンが選択され、FAXビューワの起動が指示されたならば、処理をST210に移行する。一方、「キャンセル」ボタンが選択され、FAXビューワの起動が指示されないならば、処理をST207に移行し、HTMLにてFAX画像を表示する。
【0063】
このように、携帯電話機100の利用者によるFAXビューワの起動指示を待って当該FAXビューワが起動される。このため、利用者の必要に応じてFAXビューワを起動することができ、必要のない場合には他の閲覧方式、例えば、HTMLを用いてFAX画像を閲覧する等の処理を選択することができる。
【0064】
なお、ST203の判断において、既にFAXビューワがダウンロードされている場合には、携帯電話機100は、処理をST208に移行し、FAXビューワ起動選択画面を表示し、起動指示の有無を判断する。
【0065】
ST210において、携帯電話機100は、受信FAXの枚数が予め設定しておいたFAX画像の枚数(以下、「所定枚数」という)より多いか判断する。ここでは、所定枚数として5枚が設定されているものとする。受信FAXは2枚であるため、所定枚数より少ない。受信FAXが所定枚数より少ない場合には、携帯電話機100は、WEBサーバ103より当該受信FAXをGIF化した画像データの一覧を読み込み、表示する(ST211)。
【0066】
図8は、携帯電話機100の表示部に受信FAXの画像データの一覧が表示された状態について示している。図8に示すように、受信FAXの画像データの一覧においては、受信FAXの枚数に応じた画像データが表示される。ここでは、受信FAXが2枚であるため、2枚の画像データが重なった状態で表示される。
【0067】
なお、受信FAXが所定枚数より多い場合には、受信FAXの画像データを複数のファイルに分割し、分割後の画像データを格納したファイルの一覧を表示し(ST212)、いずれかのファイルが選択されるか判断する(ST213)。特定のファイルが選択された場合には、当該ファイルに格納された画像データの一覧を読み込み、表示する(ST211)。
【0068】
ここで、受信FAXの画像データを複数のファイルに分割する場合について説明する。例えば、図9のFAX通知メールに示すように、15枚のFAX画像を受信した場合について説明する。なお、ここでも所定枚数として5枚が設定されているものとする。この場合、ST209でFAXビューワを起動すると、ST210にて受信FAXが所定枚数よりも多いと判断し、ST210で図10に示すように、受信FAXの画像データを複数のファイルに分割し、分割した後の画像データを格納したファイルの一覧を表示する。ここでは、所定枚数が5枚に設定されているため、画像データが5枚毎に格納されたファイルが複数表示されている。
【0069】
このファイルの一覧からST213において、ファイル1が選択されたとすると、ST211において、図11に示すように、ファイル1に格納されたFAX画像の画像データの一覧が読み込まれ、表示される。このようにFAX画像の枚数が所定枚数を上回る場合、当該FAX画像に対応する画像データが所定枚数以下の枚数に分割して取得される。このため、携帯電話機100のメモリに過大の負担をかけることなく、FAX画像に対応する画像データを取得することができる。
【0070】
なお、図10に示す画面から一度に受信するFAX画像の枚数(所定枚数)を変更することができる。図10に示す画面に設けられている「所定枚数の変更」ボタンを選択すると、図12に示す画面が表示され、利用者は、所定枚数を変更することができる。なお、変更できる枚数は、携帯電話機100の内蔵するメモリの容量に依存することとなる。
【0071】
ST211で2枚のFAX画像の画像データを表示した場合について説明を続ける。2枚の画像データを表示した後、携帯電話機100は、図13に示すように、いずれかの画像データの選択が指示されるか判断する(ST1301)。なお、初期状態においては、当該受信FAXの1枚目の画像データが表示されている。画像データの選択が指示されたならば、表示された画像データを変更し(ST1302)、画像データの決定を判断する(ST1303)。画像データの決定が指示されたならば、その選択された画像データを表示する(ST1304)。
【0072】
このように受信FAXが複数枚の場合、受信FAXの枚数に応じた画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とする。このため、FAX画像に対応する画像データを利用者の指示に応じて取得する場合に比べて画像データの取得後の処理を高速化することができる。
【0073】
この画像データの選択は、FAXビューワにおいて頁めくり機能として実行される。ここでは、受信FAXが2枚であるため、図14に示すように、1回頁めくり機能を実行すると動物を示す画像データ(Gif1)から積み木を示す画像データ(Gif2)に変更され、2回頁めくり機能を実行すると、積み木を示す画像データから動物を示す画像データに戻る。このようにFAX画像に対応する画像データに対して頁めくりを行うことができるので、携帯電話機100で画像データを容易に選択することができる。
【0074】
ここで、動物を示す画像データに決定されたとすると(ST1303)、図15に示すように、動物を示す画像データが表示される(ST1304)。同図に示すように、本実施の形態に係るFAXビューワにおいては、選択された画像データの全体が表示される。
【0075】
このように、ダウンロードFAXビューワを実行することにより、携帯電話機100でFAX画像の全体を表示部の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データ(GIF化された画像データ)の閲覧が可能となる。このため、携帯電話機100宛てに送信されたFAX画像の細かな表示制御を行うことが可能となる。
【0076】
選択された画像データが表示された画面には、図15に示すように、「メニュー」ボタンと、「戻る」ボタンが表示されている。「メニュー」は、FAXビューワにおける各種の機能を実行する場合に選択されるものである。「戻る」は、FAXビューワにおいて、処理を1つ前に戻す場合に選択されるものである。
【0077】
「メニュー」が選択されると(ST1305)、図16に示すように、メニュー一覧が画面上に表示される(ST1306)。メニュー一覧には、「拡大」、「縮小」、「回転(右90度)」「回転(左90度)」、「画面保存」、「簡易返信・転送」、「返信」及び「転送」が登録されている。
【0078】
本実施の形態に係る携帯電話機100においては、受信FAXの画像データ上にコメントを記述して返信等の処理を行うものであるが、かかる返信処理においては、「簡易返信(簡易返信・転送)」及び「詳細返信(返信)」の2つが用意されている。「簡易返信」は、画像データ上に記述するコメントの大まかな位置のみを決めて返信するものである。これに対して、「詳細返信」は、画像データ上に記述するコメントの詳細な位置を決めて返信するものである。
【0079】
メニュー一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。具体的には、まず「拡大」又は「縮小」が選択されるか判断する(ST1307)。「拡大」又は「縮小」が選択されたならば、携帯電話機100は、拡大又は縮小画像を表示した後(ST1308)、処理をST1305に戻し再びメニューが選択されるか判断する。図17は、拡大画像が表示された状態を示している。拡大(縮小)画像は、携帯電話機100の操作ボタンでスクロール可能となっている。このようにFAX画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行うことができるので、携帯電話機100における画像データの視認性を向上することができる。
【0080】
「拡大」又は「縮小」が選択されていない場合、「回転」が選択されるか判断する(ST1309)。「回転」が選択されたならば、携帯電話機100は、回転後の画像を表示した後(ST1310)、処理をST1305に戻し再びメニューが選択されるか判断する。
【0081】
「回転」が選択されていない場合、「画面保存」が選択されるか判断する(ST1311)。「画面保存」は、現在表示している画像データ上に記述するコメントの別メニューによる作成等のため、一旦FAXビューワを終了する場合に選択されるものである。このため「画面保存」が選択されたならば、携帯電話機100は、FAXビューワを終了し(ST1312)、待機状態へと移行する。
【0082】
「画面保存」が選択されていない場合、「簡易返信・転送」が選択されるか判断する(ST1313)。ここでは、「簡易返信・転送」が選択されたものとする。「簡易返信・転送」が選択されたならば、携帯電話機100は、入力指示画面を表示する(ST1314)。図18は、入力指示画面が表示された状態について示している。図18に示すように、入力指示画面には、「文字位置指定」ボタン、「文字入力」ボタン及び「OK」ボタンが設けられている。
【0083】
なお、「簡易返信・転送」が選択されていないならば、「返信」又は「転送」が選択されるか判断する(ST1315)。「返信」又は「転送」が選択された場合、上述の「詳細返信(転送)」に移行することとなる。この場合、携帯電話機100は、メニューの内容を切り替えて(ST1316)、図33に示すST3307に移行する。なお、この「詳細返信(転送)」による処理については後述する。
【0084】
ST1314で入力指示画面を表示すると、図19に示すように、携帯電話機100は、「文字位置指定」が選択されるか判断する(ST1901)。「文字位置指定」が選択されたならば、位置指定用ボックスを表示する(ST1902)。「OK」ボタンを選択することで、位置指定ボックスの位置が決定されるか判断する(ST1903)。図20は、位置指定ボックスを表示した状態について示している。図20に示す状態から位置指定ボックスを指定した後「OK」が選択されることで、図21に示すように、位置指定ボックスによる文字入力位置が決定される。
【0085】
「文字位置指定」が選択されていない場合、あるいは、選択された後で決定された場合、携帯電話機100は、「文字入力」が選択されるか判断する(ST1904)。「文字入力」が選択されたならば、図22に示す文字入力編集画面を表示する(ST1905)。図22に示すように、文字入力編集画面には、文字入力領域、この文字入力領域に書き込む文字サイズを指定するプルダウンメニュー及び「OK」ボタンが設けられている。ここでは、「よく書けたね。ありがとう。パパ」と文字サイズを「中」と指定して記述された場合について示している。なお、文字入力編集画面においては、利用者による直接入力のほか、定型文呼び出しや、受信メールからのカット&ペースト等による入力も可能である。
【0086】
携帯電話機100は、文字入力編集画面を表示した後、「OK」ボタンを選択することで入力文字が決定されるかを判断する(ST1906)。ここで、「OK」ボタンが選択されたならば、文字挿入イメージを表示する(ST1907)。図23は、入力された文字を挿入した場合の画像データのイメージを表示している。この場合、同図に示すように、動物の画像データに「よく書けたね。ありがとう。パパ」が記述された画像データが表示される。
【0087】
文字挿入イメージを表示した後、携帯電話機100は、「OK」ボタンが選択されるかを判断する(ST1908)。「OK」ボタンが選択されたならば、図24に示す返信先確認画面を表示する(ST1909)。返信先確認画面には、宛先が表示される領域(以下、「宛先表示領域」という)及び返信枚数が表示される領域、並びに「機能」ボタン、「OK」ボタン及び「キャンセル」ボタンが設けられている。
【0088】
返信先確認画面を表示すると、図25に示すように、携帯電話機100は、「機能」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか、「キャンセル」ボタンが選択されるか判断する(ST2501、ST2515、ST2516))。ここでは、「機能」ボタンが選択されたものとする。「機能」ボタンが選択されたならば、図26に示すように、機能一覧を表示する(ST2502)。図26に示すように、機能一覧には、「宛先変更」、「宛先追加」、「FAXNo.指定」、「メールアドレス指定」、「アドレス帳呼び出し」、「カット&ペースト」、「FAXペーパー出力指定」及び「送信画像形式選択」が設けられている。
【0089】
機能一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。実際の処理においては、それぞれの機能につき処理が行われることとなるが、ここでは、特に「宛先追加」、「FAXペーパー出力指定」及びこの2つ以外の機能(「その他機能」)に分けて説明する。すなわち、携帯電話機100は、「宛先追加」が選択されるか、「FAXペーパー出力」が選択されるか、「その他機能」が選択されるかを判断する(ST2503〜ST2505)。
【0090】
「宛先追加」が選択された場合には、携帯電話機100は、図27に示す宛先追加画面を表示する(ST2506)。図27に示すように、宛先追加画面には、宛先表示領域が追加されている。利用者は、ここに新たな宛先を指定することができる。このようにFAX画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加することができるので、限られた送信先だけでなく任意の送信先を設定して返信又は転送処理を行うことができる。
【0091】
また、宛先追加画面には、送信画像形式を選択するためのプルダウンメニューが設けられている。利用者は、ここで画像形式を選択することで、新たな宛先を指定する際にその送信画像形式を選択することができる。このようにFAX画像の返信又は転送処理を行う際に当該FAX画像の画像形式を選択することができるので、限られた画像形式だけでなく任意の画像形式を選択して返信又は転送処理を行うことができる。
【0092】
宛先追加画面を表示した後、携帯電話機100は、「キャンセル」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか判断する(ST2507、ST2508)。「キャンセル」ボタンが選択された場合には追加した宛先を消去した状態で、一方、「OK」ボタンが選択された場合には追加した宛先を指定した状態で処理をST2501に戻す。図28R>8は、宛先を追加した状態で新たな指示を待機している状態について示している。
【0093】
「FAXペーパー出力指定」が選択された場合には、携帯電話機100は、図29に示すペーパー出力指定画面を表示する(ST2509)。図29に示すように、ペーパー出力指定画面には、ペーパー出力指定をするためのプルダウンメニューが設けられている。ペーパー出力指定とは、送信先の端末において、ディスプレイで表示させるのではなく、強制的に紙に出力することを指定するものである。例えば、緊急時や受信を強調したい場合に選択される。利用者は、この画面からペーパー出力指定をすることができる。
【0094】
このようにFAX画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定することができるので、ペーパー出力されないまま放置されるような事態を回避することができ、緊急時や受信を強調したい場合により確実に受信者にファクシミリ画像の内容を伝えることができる。
【0095】
ペーパー出力指定画面を表示した後、携帯電話機100は、「キャンセル」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか判断する(ST2510、ST2511)。「キャンセル」ボタンが選択された場合にはペーパー出力指定の有無を消去した状態で、一方、「OK」ボタンが選択された場合にはペーパー出力指定の有無を指定した状態で処理をST2501に戻す。図30は、ペーパー出力指定がされた状態で新たな指示を待機している状態について示している。
【0096】
「その他機能」が選択された場合には、携帯電話機100は、その他機能に対応した画面を表示し(ST2512)、「キャンセル」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか判断する(ST2513、ST2514)。「キャンセル」ボタンが選択された場合にはその他機能の実行を維持した状態で、一方、「OK」ボタンが選択された場合にはその他機能の実行を解除した状態で処理をST2501に戻す。
【0097】
ST2501に処理を戻すと、携帯電話機100は、再び「機能」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるか、「キャンセル」ボタンが選択されるか判断する(ST2501、ST2515、ST2516)。ここで、「OK」ボタンが選択された場合には、コメントを記述した画像データに対応するFAX画像の送信を指示し(ST2517)、「キャンセル」ボタンが選択された場合には、処理をST1301に戻す。図31は、FAX画像の送信指示が完了した状態について示している。
【0098】
図32は、携帯電話機100からFAX106にコメントが書き込まれたFAX画像が返信されるまでの状態の遷移を説明するための図である。
【0099】
携帯電話機100でFAX画像の簡易返信等が指示されると、携帯電話機100からWEBサーバ103に対してその簡易返信等の処理に必要な情報が送信される。なお、簡易返信等の処理に必要な情報には、簡易返信等の対象となるFAX画像を特定する情報、携帯電話機100で入力された文字情報、その文字の位置情報及び簡易返信等の宛先などの情報が含まれる。これらの情報を受信した結果、WEBサーバ103では、同図に示すように、FAX画像の所定位置にコメントを記述した画像データを表示するために必要な情報が格納されることとなる。
【0100】
画像変換サーバ104は、これらの情報と簡易返信等の対象となるFAX画像がGIF化した画像データを取得し、入力された文字情報とこの画像データとを合成する。そして、合成した画像データをTIFF化した後、FAX106に対して送信する。FAX106への送信の際、当該画像データをFAX通信する場合には、画像変換サーバ104がPSTNを介して送信する。一方、当該画像データを電子メールに添付して送信する場合には、メールサーバ102がインターネット等のネットワークを介して送信する。これにより、FAX106では、送信したFAX画像に携帯電話機100の利用者(父)からのコメントが記述されたFAX画像が返信されることとなる。
【0101】
このように本実施の形態に係る携帯電話機100によれば、FAX画像の返信又は転送処理を指示することができるので、携帯電話機100から場所や時間を選ぶことなくFAX画像の返信又は転送を行うことができる。
【0102】
特に、本実施の形態に係る携帯電話機100によれば、FAX画像に対して入力される文字情報を指定することができるので、FAX画像に対してコメントを付与するなどの編集加工を行って返信又は転送処理を行うことができる。このため、携帯電話機100でファクシミリ機能を有効に活用することができるという優れた効果を奏する。
【0103】
なお、メールサーバ102を介して転送することで、画像変換サーバ104が合成した画像データを他の端末等で利用することも可能である。例えば、携帯電話機100の利用者が会社等で用いるPC3201に割り当てられた電子メールアドレスに転送することで、当該PCで合成された画像データを閲覧することも可能である。
【0104】
また、サーバ101をプリンタサーバとして利用している場合には、サーバ100が管理するプリンタ3202に合成された画像データを出力させることも可能である。さらに、他の携帯電話機3203に当該合成された画像データにアクセスできるアクセスURLを記述したFAX通知メールを送信し、携帯電話機3203でアクセスURLを用いて合成された画像データを閲覧することも可能である。この携帯電話機3203がフラッシュメモリ等の記憶媒体に記録する機能を備える場合には、当該記憶媒体に合成された画像データを保存することも可能となる。
【0105】
次に、本実施の形態に係る携帯電話機100において、上述の「詳細返信(転送)」を行う場合の処理について説明する。図33は、本実施の形態に係る携帯電話機100において「詳細返信(転送)」を行う場合の処理について説明するためのフロー図である。
【0106】
なお、「詳細返信」等を行う場合には、図13に示すST1311で画面保存した後に移行する場合と、ST1316でメニューを切り替えて移行する場合とがある。なお、前者は、コメント(返信用文章)がまだ登録されていない場合に選択されるものであり、後者は、返信用文章が既に登録されている場合に選択されるものである。ここでは、前者について中心に説明し、後者について補足的に説明する。
【0107】
ここでは、「詳細返信」が必要な例として、顧客より注文書が届いた場合について説明する。図34は、この注文書が届いたことを示すFAX通知メールを表示した状態について示している。FAXビューワを起動してこの注文書の画像データを表示した後(ST1304)、メニューから「画面保存」が選択されると(ST1311)、携帯電話機100は、FAXビューワを一旦終了させ、待機状態に移行する。図35は、注文書の画像データから「画面保存」を選択している状態について表示している。なお、ここでは、「回転(左90度)」が選択された後、「画面保存」されたものとする。
【0108】
待機状態に移行した後、携帯電話機100は、利用者からの返信用文章の登録を受け付ける。本実施の形態に係る携帯電話機100においては、返信用文章の登録を受け付ける際、携帯電話機100が備えるフリーメモ機能を活用する。返信用文章の登録を受け付ける際、待機状態からフリーメモ機能が起動される(ST3301)。
【0109】
フリーメモ機能を起動すると、利用者により返信用文章が作成されるので、これを受け付け、登録する(ST3302)。ここで、利用者は、図36に示すように、返信用文章として「納期は6月30日になります。ご不明な点がございましたら、ご連絡下さい。よろしくお願いいたします。」と登録したものとする。この返信用文章は、図37に示すように、以前に作成された文章とともに携帯電話機100のメモリに登録されることとなる。
【0110】
返信用文章を登録すると、利用者により再びFAXビューワが起動される(ST3303)。FAXビューワを起動した後、メニューから「返信(転送)」が選択されると、図3838に示すように、以前に「画面保存」により保存された受信FAXの画像データの一覧画面(以下、「受信FAX一覧画面」という)が表示される(ST3304)。同図に示すように、受信FAX一覧画面においては、受信日と枚数が表示される。受信FAX一覧画面において、各受信FAXの題名や送信者を表示することは実施の形態として好ましい。
【0111】
受信FAX一覧画面を表示した後、携帯電話機100は、返信対象となる画像データが選択されるか判断する(ST3305)。返信対象となる画像データが選択されたならば、その画像データを表示する(ST3306)。図39は、返信対象として選択された注文書の画像データを表示した状態について示している。なお、画像データは、最終的に保存した状態で表示される。ここでは、「画面保存」の際に「回転(左90度)」が選択されていたため、同図に示すように画像データの方向が変更した状態で表示される。
【0112】
画像データを表示すると、携帯電話機100は、メニューが選択されるか判断する(ST3307)。メニューが選択されたならば、メニュー一覧を表示する(ST3308)。図40は、メニュー一覧が表示された状態について示している。同図に示すように、メニュー一覧には、「宛先変更」、「宛先追加」、「FAXNo.指定」「アドレス指定」、「文字入力」、「カット&ペースト」及び「送信画像形式選択」が登録されている。なお、返信用文章が既に登録されている場合において、図13に示すST1316でメニューを切り替えた場合には、ST3307でメニューが選択されるか判断されることとなる。
【0113】
メニュー一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。実際の処理においては、それぞれの機能につき処理が行われることとなるが、ここでは、特に送信元に返信用文章を記述して返信する場合について説明する。この場合、携帯電話機100は、メニュー一覧を表示した後、「文字入力」が選択されるか判断する(ST3309)。
【0114】
「文字入力」が選択されたならば、文字入力メニュー一覧を表示する(ST3310)。図41は、文字入力メニュー一覧が表示された状態について示している。同図に示すように、文字入力メニュー一覧には、「新規作成」、「文章呼出」、「入力エリア指定」及び「カット&ペースト」が登録されている。
【0115】
文字入力メニュー一覧を表示した後、携帯電話機100は、いずれの機能が選択されるか判断する。実際の処理においては、それぞれの機能につき処理が行われることとなるが、ここでは、特に「入力エリア指定」が選択された後、「文章呼出」が選択された場合について説明する。この場合、携帯電話機100は、文字入力メニュー一覧を表示した後、「入力エリア指定」が選択されるか判断する(ST3311)。
【0116】
「入力エリア指定」が選択されたならば、入力エリアの指定を受け付ける(ST3312)。図42は、入力エリアの始点が指定される状態について示しており、図43は、入力エリアの終点が指定される状態について示している。指定された始点と終点とを対角線上に結ぶ長方形部分が入力エリアとして指定される。
【0117】
入力エリアの指定を受け付けた後、携帯電話機100は、図44に示すように、「文章呼出」が選択されるか判断する(ST4401)。図45は、「文章呼出」が選択される直前の状態について示している。このとき、「入力エリア指定」で指定された入力エリアは表示されたままの状態となっている。
【0118】
「文章呼出」が選択されたならば、フリーメモ機能に登録されている文章一覧を表示する(ST4402)。図46は、文章一覧が表示された状態について示している。文章一覧を表示したならば、携帯電話機100は、文章が選択されるかを判断する(ST4403)。ここでは、先に登録した「納期は6月30日〜」が選択されるものとする。文章が選択されたならば、携帯電話機100は、選択された文章の擬似表示(プレビュー)を行う(ST4404)。
【0119】
図47は、選択された文章のプレビューが表示された状態について示している。なお、本実施の形態においては、FAX画像上への返信用文章の合成はサーバ101で行う。このため、プレビューにおいては、実際に選択された文章ではなく、任意の文字(例えば「あ」)で選択された文章を表現したものが表示されることとなる。
【0120】
プレビューを表示した後、携帯電話機100は、「戻る」ボタンが選択されるか、「OK」ボタンが選択されるかを判断する(ST4405、ST4406)。「戻る」ボタンが選択されたならば、処理をST4402に戻し、再び文章選択から繰り返す。一方、「OK」ボタンが選択されたならば、FAX画像の送信を指示して(ST4407)、処理を終了する。FAX画像の送信が指示されると、上述の「簡易返信」の場合と同様に、サーバ101に「詳細返信」等の処理に必要な情報が送信され、サーバ101で詳細返信等の対象となるFAX画像に返信用文章が合成され、送信元のFAX106等に返信される。これにより、携帯電話機100の利用者からの返信用文章が記述されたFAX画像が顧客に返信されることとなる。
【0121】
以上のように本実施の形態に係る携帯電話機100では、FAX105等から送信されたFAX画像上に返信用文章を書き込んで返信するが、この際、携帯電話機100とサーバ101との間で返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理を行う。以下、返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理について説明する。
【0122】
図48は、本実施の形態に係る携帯電話機100とサーバ101との間で返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理を説明するためのフロー図である。ここでは、FAX画像として上述の説明において用いた注文書を用い、返信用文章として「納期は6月30日になります。ご不明な点がございましたら、ご連絡下さい。よろしくお願いいたします。」を用いて説明する。
【0123】
返信用文章として、この「納期は6月30日になります。・・・」が入力されると、まず、携帯電話機100は、この入力文章の文字数(T)をカウントする(ST4801)。ここで、入力文章の文字数(T)は、49文字である。
【0124】
次に、携帯電話機100は、指定された文字出力範囲の座標を取得する(ST4802)。具体的には、まず、受信したFAX画像のオリジナル原稿サイズ(S1)をサーバ101から取得する。かかるオリジナル原稿サイズ(S1)の取得は、サーバ101からFAX画像に対応する画像データを取得する際にオリジナル原稿サイズ(S1)を示すフラグを取得することで実現される。そして、範囲指定された時点における原稿の倍率(拡大又は縮小)を考慮し、オリジナル原稿サイズ(S1)に換算した場合の文字出力範囲の座標及び面積を取得する。ここでは、オリジナル原稿サイズ(S1)は、A4であるものとする。
【0125】
図49は、A4サイズ原稿の注文書における文字出力範囲を説明するための図である。ST4802の処理においては、文字出力範囲の座標として(X1、X2、Y1、Y2)が取得され、文字出力範囲の面積として「A」が取得される。
【0126】
次に、携帯電話機100は、FAX画像に対応する画像データにグリッドフレームをかぶせ、文字出力範囲の面積(A)のカラム数(C)をカウントする(ST4803)。図5050は、FAX画像にグリッドフレームをかぶせ、文字出力範囲のカラム数(C)をカウントする場合のイメージを説明するための図である。ここで、文字出力範囲(A)のカラム数(C)は、450カラムであったものとする。
【0127】
本実施の形態においては、グリッドフレームや後述するフォントサイズテーブルについて、一般的なサイズのみ携帯電話機100に予め格納しておき、特殊なサイズはサーバ101から必要に応じてダウンロードする。これにより特殊なサイズについて携帯電話機100に予め格納するのを回避できるので、携帯電話機100のメモリの使用効率を向上することができる。例えば、本実施の形態においては、図51に示す一般的なグリッドフレームやフォントサイズテーブルのみを格納しておき、その他のサイズはサーバ101からダウンロードすることが考えられる。
【0128】
文字出力範囲のカラム数(C)をカウントしたならば、携帯電話機100は、最適なフォントサイズを決定するとともに、改行文字数を算出する。
【0129】
最適なフォントサイズを決定する際、まず、文字出力範囲のカラム数(C)を文字数(T)で割り、1文字当たりに割り当てることができるカラム数(C1)を求める。ここでは、450カラム(C)を49文字(T)で割ることで1文字当たりに割り当てることができるカラム数(C1)として9.18カラムを算出する。これをフォントサイズテーブルと照合し、9.18カラム(C1)よりも小さいフォントサイズのうち、最も大きいフォントサイズを選択する。ここでは、1文字当たりに割り当てることができるカラム数(C1)が9.18カラムであるため、図51(b)のフォントサイズから1文字当たり9カラム必要とする14ポイントのフォントサイズが選択される。なお、14ポイントのフォントサイズでは、1文字当たり縦に3カラム、横に3カラムが用いられる。
【0130】
一方、改行文字数を算出する際、1行当たりに配置できる文字数を算出する。具体的には、上述の文字出力範囲のX座標方向のカラム数(L)をST4802で取得した座標(X1、X2)から求める。ここでは、X座標方向の長さ(L)が75カラムであったものとする。上述のように14ポイントのフォントサイズでは横に3カラム(CL)を必要とする。このX座標方向のカラム数(L)を一文字当たりに必要とするカラム数で割ることで1行当たりに配置できる文字数が算出される。ここでは、75カラム(L)を3カラム(CL)で割ることで25文字が算出される。すなわち、改行文字数として25文字が算出されたこととなる。
【0131】
携帯電話機100でFAX画像の送信を指示すると、WEBサーバ103に送信される情報には、これらのフォントサイズや改行文字数などの情報が含まれる。これらの情報を受け取ると、画像変換サーバ104では指示された返信用文章について、確定したフォントサイズ、改行文字数によりテキストで作成し、さらに透明GIF化する(ST4804)。
【0132】
そして、透明GIF化した画像データと、保存しておいたオリジナルFAX画像と、を合成する(ST4805)。図52は、透明GIF化した画像データと、保存しておいたオリジナルFAX画像を合成する際のイメージを示す図である。同図に示すように、携帯電話機100から受け取った座標情報に従って透明GIF化した画像データを合成する。
【0133】
このように合成された画像データを返信用FAX画像として、携帯電話機100から受け取った宛先にFAX送信する(ST4806)。図53は、返信用FAX画像としてFAX送信される、合成された画像データを示している。なお、FAX送信された後、このように合成された画像データは、再度の利用を考慮してWEBサーバ103に保存される。
【0134】
なお、本実施の形態に係る携帯電話機100では、FAX105等から送信されたFAX画像上にコメントを書き込んで返信等する場合について説明している。しかし、これに限定されず、他のPC等より送信された他の画像データ(例えば、PDF(Portable Document Format)形式やJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式の画像データ)やドキュメントデータにも適用することが可能である。すなわち、携帯電話機100でFAX画像以外の画像データやドキュメントデータにコメントを書き込んで返信、転送することができる。
【0135】
また、本発明は、当業者に明らかなように、上記実施の形態に記載した技術に従ってプログラムされた一般的な市販のデジタルコンピュータおよびマイクロプロセッサを使って実施することができる。また、当業者に明らかなように、本発明は、上記実施の形態に記載した技術に基づいて当業者により作成されるコンピュータプログラムを包含する。
【0136】
また、本発明を実施するコンピュータをプログラムするために使用できる命令を含む記憶媒体であるコンピュータプログラム製品が本発明の範囲に含まれる。この記憶媒体は、フロッピー(R)ディスク、光ディスク、CDROM及び磁気ディスク等のディスク、ROM、RAM、EPROM、EEPROM、磁気光カード、メモリカードまたはDVD等であるが、特にこれらに限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明に係る携帯電話機、サーバ装置及びファクシミリ画像閲覧方法は、送信されたファクシミリ画像の細かな表示制御を可能とするとともに、このファクシミリ画像に直接コメントを付与するなどの編集加工を行って応答することができる点で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0138】
【図1】本発明の一実施の形態に係る携帯電話機が接続されるネットワークの構成を示す図
【図2】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図3】上記実施の形態に係る携帯電話機で受信メール一覧にFAX通知メールが追加された状態について示す図
【図4】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX通知メールが表示された状態について示す図
【図5】上記実施の形態に係る携帯電話機でダウンロード選択画面が表示された状態について示す図
【図6】上記実施の形態に係る携帯電話機でHTMLにてFAX画像を受信する旨が表示された状態について示す図
【図7】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAXビューワ起動選択画面が表示された状態について示す図
【図8】上記実施の形態に係る携帯電話機で受信FAXの画像データの一覧が表示された状態について示す図
【図9】上記実施の形態に係る携帯電話機で大量のFAX画像を受信した場合におけるFAX通知メールが表示された状態について示す図
【図10】上記実施の形態に係る携帯電話機で複数のファイルに分割した後のFAX画像の一覧が表示された状態について示す図
【図11】上記実施の形態に係る携帯電話機でファイルに格納されたFAX画像の一覧が表示された状態について示す図
【図12】上記実施の形態に係る携帯電話機で一度に受信するFAX画像の枚数(所定枚数)を変更する画面が表示された状態について示す図
【図13】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図14】上記実施の形態に係る携帯電話機で実行される頁めくり機能を説明するための図
【図15】上記実施の形態に係る携帯電話機で選択された画像データが表示された状態について示す図
【図16】上記実施の形態に係る携帯電話機でメニュー一覧が表示された状態について示す図
【図17】上記実施の形態に係る携帯電話機で拡大画像が表示された状態について示す図
【図18】上記実施の形態に係る入力指示画面が表示された状態について示す図
【図19】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図20】上記実施の形態に係る携帯電話機で位置指定ボックスが表示された状態について示す図
【図21】上記実施の形態に係る携帯電話機で文字入力位置が決定された状態について示す図
【図22】上記実施の形態に係る携帯電話機で文字入力編集画面が表示された状態について示す図
【図23】上記実施の形態に係る携帯電話機で入力された文字を挿入した場合の画像データのイメージが表示された状態について示す図
【図24】上記実施の形態に係る携帯電話機で返信先確認画面が表示された状態について示す図
【図25】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像を閲覧、返信等する場合の処理について説明するためのフロー図
【図26】上記実施の形態に係る携帯電話機で機能一覧が表示された状態について示す図
【図27】上記実施の形態に係る携帯電話機で宛先追加画面が表示された状態について示す図
【図28】上記実施の形態に係る携帯電話機で宛先を追加して新たな指示を待機している状態について示す図
【図29】上記実施の形態に係る携帯電話機でペーパー出力指定画面が表示された状態について示す図
【図30】上記実施の形態に係る携帯電話機でペーパー出力指定がされて新たな指示を待機している状態について示す図
【図31】上記実施の形態に係る携帯電話機でFAX画像の送信が完了した状態について示す図
【図32】上記実施の形態に係る携帯電話機からFAXにコメントが書き込まれたFAX画像が返信されるまでの状態の遷移を説明するための図
【図33】上記実施の形態に係る携帯電話機において詳細返信(転送)を行う場合の処理について説明するためのフロー図
【図34】上記実施の形態に係る携帯電話機で注文書が届いたことを示すFAX通知メールが表示された状態について示す図
【図35】上記実施の形態に係る携帯電話機で注文書の画像データから画面保存を選択している状態について示す図
【図36】上記実施の形態に係る携帯電話機で作成された返信用文章が表示された状態について示す図
【図37】上記実施の形態に係る携帯電話機で登録された文章の一覧が表示された状態について示す図
【図38】上記実施の形態に係る携帯電話機で保存された受信FAX一覧が表示された状態について示す図
【図39】上記実施の形態に係る携帯電話機で返信対象となる注文書の画像データが表示された状態について示す図
【図40】上記実施の形態に係る携帯電話機でメニュー一覧が表示された状態について示す図
【図41】上記実施の形態に係る携帯電話機で文字入力メニュー一覧が表示された状態について示す図
【図42】上記実施の形態に係る携帯電話機で入力エリアの始点が指定された状態が表示された状態について示す図
【図43】上記実施の形態に係る携帯電話機で入力エリアの終点が指定される状態が表示された状態について示す図
【図44】上記実施の形態に係る携帯電話機において詳細返信(転送)を行う場合の処理について説明するためのフロー図
【図45】上記実施の形態に係る携帯電話機で文章呼出が選択される直前の状態について示す図
【図46】上記実施の形態に係る携帯電話機で文章一覧が表示された状態について示す図
【図47】上記実施の形態に係る携帯電話機で選択された文章のプレビューが表示された状態について示す図
【図48】上記実施の形態に係る携帯電話機とサーバとの間で返信用文章における最適なフォントサイズや改行位置等を自動的に選択する処理を説明するためのフロー図
【図49】上記実施の形態に係る携帯電話機において、A4サイズ原稿の注文書における文字出力範囲を説明するための図
【図50】上記実施の形態に係る携帯電話機において、FAX画像にグリッドフレームをかぶせ、文字出力範囲のカラム数(C)をカウントする場合のイメージを説明するための図
【図51】上記実施の形態に係る携帯電話機において格納された一般的なグリッドフレームやフォントサイズテーブルの一例を示す図
【図52】上記実施の形態に係るサーバにおいて、透明GIF化した画像データと、保存しておいたオリジナルFAX画像を合成する際のイメージを示す図
【図53】上記実施の形態に係るサーバから返信用FAX画像としてFAX送信される、合成された画像データを示す図
【符号の説明】
【0139】
100 携帯電話機
101 サーバ
102 メールサーバ
103 WEBサーバ
104 画像変換サーバ
105,106 ファクシミリ装置(FAX)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示する表示手段と、本携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを受信する受信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記表示手段の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧を可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを取得する取得手段と、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行する制御手段と、を具備することを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されていない場合、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの取得指示を判断し、取得指示があった場合に前記取得手段に前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを取得させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムの有無を判断することを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されている場合に前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの実行指示を判断し、実行指示があった場合に当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像が複数枚存在する場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項6】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の枚数が予め設定された所定枚数を上回る場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データを所定枚数以下の枚数に分割して取得することを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
【請求項7】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、取得した複数枚の前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して頁めくりを行う機能を有することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の携帯電話機。
【請求項8】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行う機能を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項9】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を指示する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項10】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に対して書き込まれる文字情報を指定する機能を有することを特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
【請求項11】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加する機能を有することを特徴とする請求項9又は請求項10記載の携帯電話機。
【請求項12】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定する機能を有することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項13】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に当該ファクシミリ画像の画像形式を指定する機能を有することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項14】
携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信する送信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換する画像変換手段と、前記画像変換手段により変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信する通信手段と、を具備することを特徴とするサーバ装置。
【請求項15】
前記通信手段は、前記携帯電話機から前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を受信し、前記画像変換手段は、前記ファクシミリ画像に前記文字情報を合成して当該ファクシミリ画像の送信元又は他の宛先に返信又は転送することを特徴とする請求項14記載のサーバ装置。
【請求項16】
携帯電話機宛てのファクシミリ画像を受け付けると前記携帯電話機に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信し、前記携帯電話機で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することで前記ファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧することを特徴とするファクシミリ画像閲覧方法。
【請求項17】
前記携帯電話機で前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定し、前記携帯電話機から当該文字情報を受け付け、前記携帯電話機から指定された前記ファクシミリ画像に当該文字情報を合成し、当該ファクシミリ画像を送信元又は他の宛先に返信又は転送することを特徴とする請求項16記載のファクシミリ画像閲覧方法。
【請求項18】
携帯電話機に搭載されるプロセッサに、前記携帯電話機宛てに届いたファクシミリ画像の全体を当該携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データを閲覧させる手順と、前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定する手順と、前記文字情報が入力されたファクシミリ画像の返信又は転送を指示する手順と、を実行させることを特徴とするファクシミリ画像閲覧プログラム。
【請求項1】
画像を表示する表示手段と、本携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを受信する受信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記表示手段の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データの閲覧を可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを取得する取得手段と、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行する制御手段と、を具備することを特徴とする携帯電話機。
【請求項2】
前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されていない場合、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの取得指示を判断し、取得指示があった場合に前記取得手段に前記ファクシミリ画像閲覧プログラムを取得させることを特徴とする請求項1記載の携帯電話機。
【請求項3】
前記制御手段は、前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムの有無を判断することを特徴とする請求項2記載の携帯電話機。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ファクシミリ画像閲覧プログラムが取得されている場合に前記電子メールに記述された前記ファクシミリ画像に対応する画像データにアクセス可能なURLが選択されると、当該ファクシミリ画像閲覧プログラムの実行指示を判断し、実行指示があった場合に当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項5】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像が複数枚存在する場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データの全てを取得した後、各画像データについて閲覧可能とすることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項6】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の枚数が予め設定された所定枚数を上回る場合、当該ファクシミリ画像に対応する画像データを所定枚数以下の枚数に分割して取得することを特徴とする請求項5記載の携帯電話機。
【請求項7】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、取得した複数枚の前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して頁めくりを行う機能を有することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の携帯電話機。
【請求項8】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に対応する画像データに対して拡大又は縮小表示を行う機能を有することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項9】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を指示する機能を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項10】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像に対して書き込まれる文字情報を指定する機能を有することを特徴とする請求項9記載の携帯電話機。
【請求項11】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に宛先を追加する機能を有することを特徴とする請求項9又は請求項10記載の携帯電話機。
【請求項12】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に返信先又は転送先におけるペーパー出力を指定する機能を有することを特徴とする請求項9から請求項11のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項13】
前記ファクシミリ画像閲覧プログラムは、前記ファクシミリ画像の返信又は転送処理を行う際に当該ファクシミリ画像の画像形式を指定する機能を有することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれかに記載の携帯電話機。
【請求項14】
携帯電話機宛てのファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信する送信手段と、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換する画像変換手段と、前記画像変換手段により変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信する通信手段と、を具備することを特徴とするサーバ装置。
【請求項15】
前記通信手段は、前記携帯電話機から前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を受信し、前記画像変換手段は、前記ファクシミリ画像に前記文字情報を合成して当該ファクシミリ画像の送信元又は他の宛先に返信又は転送することを特徴とする請求項14記載のサーバ装置。
【請求項16】
携帯電話機宛てのファクシミリ画像を受け付けると前記携帯電話機に対してファクシミリ画像が届いた旨を通知する電子メールを送信し、前記ファクシミリ画像の全体を前記携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換し、変換された画像データを前記携帯電話機で閲覧可能とするファクシミリ画像閲覧プログラムを前記携帯電話機からの要求に応じて送信し、前記携帯電話機で当該ファクシミリ画像閲覧プログラムを実行することで前記ファクシミリ画像に対応する画像データを閲覧することを特徴とするファクシミリ画像閲覧方法。
【請求項17】
前記携帯電話機で前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定し、前記携帯電話機から当該文字情報を受け付け、前記携帯電話機から指定された前記ファクシミリ画像に当該文字情報を合成し、当該ファクシミリ画像を送信元又は他の宛先に返信又は転送することを特徴とする請求項16記載のファクシミリ画像閲覧方法。
【請求項18】
携帯電話機に搭載されるプロセッサに、前記携帯電話機宛てに届いたファクシミリ画像の全体を当該携帯電話機の表示領域で表示可能な画像形式に変換した画像データを閲覧させる手順と、前記ファクシミリ画像に書き込まれる文字情報を指定する手順と、前記文字情報が入力されたファクシミリ画像の返信又は転送を指示する手順と、を実行させることを特徴とするファクシミリ画像閲覧プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【公開番号】特開2005−94262(P2005−94262A)
【公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−323665(P2003−323665)
【出願日】平成15年9月16日(2003.9.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成17年4月7日(2005.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年9月16日(2003.9.16)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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