新規なキナーゼ阻害剤
Btkを阻害する、式(I)[式中、R1、R2、R3、R4、R5、X1及びAは、本明細書中に記載のとおりである]のピリジン及びピリミジン化合物。本明細書に開示される化合物は、Btkの活性を調節するのに、そして過剰なBtk活性に関連する疾患を処置するのに有用である。本化合物は更に、関節リウマチのような異常なB細胞増殖に関連する炎症性及び自己免疫性疾患を処置するのに有用である。また開示されるのは、式(I)の化合物及び少なくとも1種の担体、希釈剤又は賦形剤を含有する組成物である。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化40】
[式中、
X1は、CH又はNであり;
R1は、C(=O)NHR6、フェニル又はヘテロアリールであり、ここで該ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、2−C1−6アルキル−ピリダジン−3−オン−6−イル、2−ベンジル−ピリダジン−3−オン−6−イル、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリミジン−2−イル及び4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルよりなる群から選択され(ただし、X1が、CHであるとき、R1は、C(=O)NHR6であるか、又はR3は、CH2OHである);該フェニル及び該ヘテロアリールは、場合により、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ヘテロアルキル、C1−6ヘテロアルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6ヘテロアルキルスルホニル及びヘテロシクリル−C1−6アルコキシ(ここで、該ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル又はピペリジニルである)、CONRaRb、CO2Rg、SO2NRaRb、NRaRb、NHSO2R7又はNHCOR7よりなる群から選択される1〜3個の基で独立に置換されており(ここで、
R6は、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、C3−6シクロアルキル、ピリジニル−C1−3アルキル、フェニル又はフェニル−C1−3アルキルであり、ここで該フェニルは、場合により、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ヘテロアルコキシ、ハロゲン、CONRaRb又はCO2Rgで置換されており;
Ra及びRbは、(i)水素、C1−6アルキル、C1−6ヘテロアルキル、C1−3アルコキシ−C1−3アルキル、カルボキシ−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル若しくはヘテロシクリルから独立に選択されるか;(ii)一緒になって(CH2)mX2(CH2)2(ここで、mは、2又は3であり、そしてX2は、O、S(O)n又はNR8であり、そしてnは、0〜2であり、そしてR8は、水素、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−3アシルである)であるか;又は(iii)これらが結合している窒素と一緒になって、ピペリジニル若しくはピロリジニルであり、ここで該ピペリジニル若しくは該ピロリジニルは、場合により、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、C1−3ヒドロキシアルキルで置換されており;
Rgは、水素又はC1−6アルキルであり;
R7は、C1−6アルキル又はC1−6ヘテロアルキルである);
R2は、水素又はC1−6アルキルであり;
R3及びR4は、独立に水素、ハロゲン、アミノ、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6アルキル又はシクロプロピルであり;
R5は、下記(i)〜(vii):
(i)フェニル;
(ii)ピリジニル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、チオフェニル、1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ[2,4’]ビピリジン−5−イル及びC1−3アルキル−インドリル(場合により1個又は2個のC1−6アルキル又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択されるヘテロアリール;
(iii)アゼチジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、アゼパン−1−イル又は2,3−ジヒドロ−1H−イソインドリン−2−イル、又は6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン;
(iv)NRcRd(ここで、Rc及びRdは、一緒になって(CH2)oX2(CH2)p(ここで、o及びpは、独立に1又は2であり、そしてX2は、上記と同義である)であるか、あるいはRc及びRdは、独立に水素、C1−10アルキル又はC1−10ヒドロキシアルキルである);
(v)、(vi)、(vii):
【化41】
(式中、R9は、水素、ハロゲン又はC1−6アルキルである)で示される基
であり、ここで、該フェニル、ヘテロアリール、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、アゼパン−1−イル又は2,3−ジヒドロ−1H−イソインドリン−2−イル環は、場合により、(a)ハロゲン、(b)C1−6アルキル、(b)C2−6アルケニル、(c)C2−6アルキニル、(d)C1−6ハロアルキル、(e)C1−6ヘテロアルキル、(f)場合により、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル又はハロゲンから選択される1〜3個の基で置換されている、C3−7シクロアルキル、(g)C1−6アルコキシアルキル、(h)ヒドロキシ、(i)NReRf(ここで、Re及びRfは、(i)独立に水素、C1−6アルキルであるか、又は(ii)一緒になって(CH2)mX3(CH2)2(ここで、mは、2又は3であり、そしてX3は、CH2、O、S(O)n又はNR8であり、そしてnは、0〜2であり、そしてR8は、上記と同義である)である)、(j)C1−6アルコキシ、(k)トリアルキルシリル、(l)C1−6シアノアルキル、及び(m)SF5よりなる群から独立に選択される1〜3個の基で置換されており;
Aは、−NHC(=O)−、C(=O)NH−、NHC(=O)NH、CH2C(=O)、CH2SO2であるか、あるいはR5が、(v)又は(vi)であるならば、Aは、存在しない]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項2】
X1が、Nである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1が、フェニル、ピリジン−2−イル又はピリミジン−4−イルであり、R2が、C1−3アルキルであり;Aが、NHC(=O)であり、そしてR3が、水素又はC1−3アルキル;あるいはヒドロキシメチルである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
R1が、C(=O)NHR6であり、R6が、C1−6アルキルであり、R3が、水素、C1−3アルキル又はC1−6ヘテロアルキルであり;そしてAが、NHC(=O)である、請求項2記載の化合物。
【請求項5】
X1が、CHである、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1が、ピリジン−2−イル又はピリミジン−4−イルであり;R2が、C1-3アルキルであり;R3が、ヒドロキシメチルであり;そしてAが、NHC(=O)である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
R1が、C(=O)NHR6であり、R6が、C1−6アルキルであり、R3が、水素、C1−3アルキル又はC1−6へテロアルキルであり;そしてAが、NHC(=O)である、請求項5記載の化合物。
【請求項8】
R5が、(v)又は(vi)である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Aが、CH2C(=O)であり、そしてR5が、(i)、(ii)、(iii)又は(iv)である、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
処置を必要とする患者における関節リウマチを処置するための方法であって、投与を必要とする患者に治療有効量の請求項1記載の式(I)の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項11】
少なくとも一種の薬学的に許容しうる担体、賦形剤又は希釈剤と混合されている請求項1記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項12】
炎症性及び/又は自己免疫性症状を処置するための医薬の製造のための、請求項1記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項13】
本明細書に前述の発明。
【請求項1】
式(I):
【化40】
[式中、
X1は、CH又はNであり;
R1は、C(=O)NHR6、フェニル又はヘテロアリールであり、ここで該ヘテロアリールは、ピリジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、2−C1−6アルキル−ピリダジン−3−オン−6−イル、2−ベンジル−ピリダジン−3−オン−6−イル、1,4,5,6−テトラヒドロ−ピリミジン−2−イル及び4,5−ジヒドロ−1H−イミダゾール−2−イルよりなる群から選択され(ただし、X1が、CHであるとき、R1は、C(=O)NHR6であるか、又はR3は、CH2OHである);該フェニル及び該ヘテロアリールは、場合により、ハロゲン、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ヘテロアルキル、C1−6ヘテロアルコキシ、C1−6アルキルスルファニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6ヘテロアルキルスルホニル及びヘテロシクリル−C1−6アルコキシ(ここで、該ヘテロシクリルは、アゼチジニル、ピロリジニル又はピペリジニルである)、CONRaRb、CO2Rg、SO2NRaRb、NRaRb、NHSO2R7又はNHCOR7よりなる群から選択される1〜3個の基で独立に置換されており(ここで、
R6は、水素、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル、C1−6ヘテロアルキル、C3−6シクロアルキル、ピリジニル−C1−3アルキル、フェニル又はフェニル−C1−3アルキルであり、ここで該フェニルは、場合により、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、C1−6ヘテロアルコキシ、ハロゲン、CONRaRb又はCO2Rgで置換されており;
Ra及びRbは、(i)水素、C1−6アルキル、C1−6ヘテロアルキル、C1−3アルコキシ−C1−3アルキル、カルボキシ−C1−3アルキル、C3−6シクロアルキル若しくはヘテロシクリルから独立に選択されるか;(ii)一緒になって(CH2)mX2(CH2)2(ここで、mは、2又は3であり、そしてX2は、O、S(O)n又はNR8であり、そしてnは、0〜2であり、そしてR8は、水素、C1−6アルキル、C1−6ヒドロキシアルキル又はC1−3アシルである)であるか;又は(iii)これらが結合している窒素と一緒になって、ピペリジニル若しくはピロリジニルであり、ここで該ピペリジニル若しくは該ピロリジニルは、場合により、ヒドロキシ、C1−3アルコキシ、C1−3ヒドロキシアルキルで置換されており;
Rgは、水素又はC1−6アルキルであり;
R7は、C1−6アルキル又はC1−6ヘテロアルキルである);
R2は、水素又はC1−6アルキルであり;
R3及びR4は、独立に水素、ハロゲン、アミノ、C1−6ヒドロキシアルキル、C1−6アルキル又はシクロプロピルであり;
R5は、下記(i)〜(vii):
(i)フェニル;
(ii)ピリジニル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、チオフェニル、1’,2’,3’,4’,5’,6’−ヘキサヒドロ[2,4’]ビピリジン−5−イル及びC1−3アルキル−インドリル(場合により1個又は2個のC1−6アルキル又はハロゲンで置換されている)よりなる群から選択されるヘテロアリール;
(iii)アゼチジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、アゼパン−1−イル又は2,3−ジヒドロ−1H−イソインドリン−2−イル、又は6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン;
(iv)NRcRd(ここで、Rc及びRdは、一緒になって(CH2)oX2(CH2)p(ここで、o及びpは、独立に1又は2であり、そしてX2は、上記と同義である)であるか、あるいはRc及びRdは、独立に水素、C1−10アルキル又はC1−10ヒドロキシアルキルである);
(v)、(vi)、(vii):
【化41】
(式中、R9は、水素、ハロゲン又はC1−6アルキルである)で示される基
であり、ここで、該フェニル、ヘテロアリール、アゼチジン−1−イル、ピロリジン−2−イル、ピペリジン−1−イル、アゼパン−1−イル又は2,3−ジヒドロ−1H−イソインドリン−2−イル環は、場合により、(a)ハロゲン、(b)C1−6アルキル、(b)C2−6アルケニル、(c)C2−6アルキニル、(d)C1−6ハロアルキル、(e)C1−6ヘテロアルキル、(f)場合により、C1−6アルキル、C1−6ハロアルキル又はハロゲンから選択される1〜3個の基で置換されている、C3−7シクロアルキル、(g)C1−6アルコキシアルキル、(h)ヒドロキシ、(i)NReRf(ここで、Re及びRfは、(i)独立に水素、C1−6アルキルであるか、又は(ii)一緒になって(CH2)mX3(CH2)2(ここで、mは、2又は3であり、そしてX3は、CH2、O、S(O)n又はNR8であり、そしてnは、0〜2であり、そしてR8は、上記と同義である)である)、(j)C1−6アルコキシ、(k)トリアルキルシリル、(l)C1−6シアノアルキル、及び(m)SF5よりなる群から独立に選択される1〜3個の基で置換されており;
Aは、−NHC(=O)−、C(=O)NH−、NHC(=O)NH、CH2C(=O)、CH2SO2であるか、あるいはR5が、(v)又は(vi)であるならば、Aは、存在しない]で示される化合物、又は薬学的に許容しうるその塩。
【請求項2】
X1が、Nである、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
R1が、フェニル、ピリジン−2−イル又はピリミジン−4−イルであり、R2が、C1−3アルキルであり;Aが、NHC(=O)であり、そしてR3が、水素又はC1−3アルキル;あるいはヒドロキシメチルである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
R1が、C(=O)NHR6であり、R6が、C1−6アルキルであり、R3が、水素、C1−3アルキル又はC1−6ヘテロアルキルであり;そしてAが、NHC(=O)である、請求項2記載の化合物。
【請求項5】
X1が、CHである、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1が、ピリジン−2−イル又はピリミジン−4−イルであり;R2が、C1-3アルキルであり;R3が、ヒドロキシメチルであり;そしてAが、NHC(=O)である、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
R1が、C(=O)NHR6であり、R6が、C1−6アルキルであり、R3が、水素、C1−3アルキル又はC1−6へテロアルキルであり;そしてAが、NHC(=O)である、請求項5記載の化合物。
【請求項8】
R5が、(v)又は(vi)である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Aが、CH2C(=O)であり、そしてR5が、(i)、(ii)、(iii)又は(iv)である、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
処置を必要とする患者における関節リウマチを処置するための方法であって、投与を必要とする患者に治療有効量の請求項1記載の式(I)の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項11】
少なくとも一種の薬学的に許容しうる担体、賦形剤又は希釈剤と混合されている請求項1記載の化合物を含む、医薬組成物。
【請求項12】
炎症性及び/又は自己免疫性症状を処置するための医薬の製造のための、請求項1記載の式(I)の化合物の使用。
【請求項13】
本明細書に前述の発明。
【公表番号】特表2011−500752(P2011−500752A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−530397(P2010−530397)
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【国際出願番号】PCT/EP2008/063758
【国際公開番号】WO2009/053269
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月14日(2008.10.14)
【国際出願番号】PCT/EP2008/063758
【国際公開番号】WO2009/053269
【国際公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】
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