温度依存性を有する内部電源発生装置
【課題】温度の変動によって一定、又は増減する特性を有する内部基準電圧を生成するバンドギャップ基準電圧生成装置を提供すること。
【解決手段】温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(―)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段とを備えることを特徴とする。
【解決手段】温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(―)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子の内部電源発生装置に関し、特に、温度依存性を有する半導体素子の内部電源発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリ素子の超高速、高密度、低電力化に伴い、DRAMでは、内部電源が用いられてきた。内部電源を生成するためには、基準電位を生成し、その生成された基準電位を用いてチャージポンプ(charge pumping)又はダウンコンバート(down converting)などを利用して生成する。
【0003】
チャージポンプを用いた代表的な内部電源には、昇圧電圧VPPとバックバイアス電圧VBBとがある。また、ダウンコンバートを用いた代表的な内部電源には、コア電圧VCOREがある。
【0004】
一般に、昇圧電圧VPPは、セルをアクセスするために、セルトランジスタのゲート(又はワードライン)にセルデータの損失が発生しないように、外部電源電圧VDDよりも高い電位を印加するために生成される。
【0005】
また、バックバイアス電圧VBBは、セルに格納されているデータの損失を防止するために、セルトランジスタのバルクに外部接地電圧VSSよりも低い電位を印加するために生成される。
【0006】
そして、コア電圧VCOREは、電力の損失を低減させ、安定したコアの動作を行うために、外部電源電圧VDDをダウンコンバートして外部電源電圧VDDよりも低く、且つ、動作領域内では外部電源電圧VDDの変動に対して一定の電位を維持するように増幅器(op-amp)などを利用して生成する。
【0007】
図1は、従来の内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【0008】
同図に示すように、従来の内部電源電圧が生成される過程は次の通りである。
【0009】
第1に、電圧生成部10は、バンドギャップ回路としてPVT(Process、Voltage、Temperature)の変化に対して一定の電位を有する出力電圧VBGを生成する。
【0010】
第2に、VREF生成部20は、電圧生成部の出力電圧VBGに応答して昇圧電圧VPPを生成するために必要な昇圧基準電圧VREFPと、バックバイアス電圧VBBを生成するために必要なバックバイアス基準電圧VREFB、コア電圧VCOREを生成するために必要なコア基準電圧VREFCを生成する。
【0011】
第3に、生成されたそれぞれの基準電圧に応答して昇圧電圧VPP及びバックバイアス電圧VBBは、電圧検出器、オシレ−タ、ポンプ制御機、及びポンプを経る内部電源電圧ポンピング過程を介して生成される。同様に、コア電圧VCOREは、コア電圧生成器(VCORE Generator)を用いて生成される。
【0012】
図2は、図1に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【0013】
同図に示すように、電圧生成部10は、工程に対して変化の小さいバーティカルバイポーラ接合トランジスタQ1、Q2(Vertical PNP Bipolar Junction Transistor)を利用する。バイポーラ接合トランジスタの温度特性を利用して、温度の増加にしたがって流れる電流の量が増加するPTAT(Proportional To Absolute Temperature)項(IPAT、M*IPTAT)と、温度の増加にしたがって流れる電流の量が減少するCTAT(Complementary proportional To Absolute Temperature)項(ICTAT、K*ICTAT)とを生成し、これらの組み合わせによりPVT(Process、Voltage、Temperature)の変化に対して一定の電位を有する出力電圧VBGを生成する。
【0014】
回路を分析してみると、AノードとBノードとが増幅器により仮想接続(virtually shorted)されたため、1:Nの比率を有する2つのバイポーラ接合トランジスタQ1、Q2のベース・エミッタ電流として表現される一般的なダイオード電流対電圧に関する式は、次の通りである。
【数1】
【数2】
【数3】
【0015】
ここで、IQ1、IQ2は、各バイポーラ接合トランジスタQ1、Q2に流れるベース・エミッタ電流である。したがって、AノードとBノードとの電位が同じ場合、R1抵抗を介して流れるIPTAT電流は、次の通りである。
【数4】
【0016】
そして、同じ状況でR2抵抗を介して流れるICTAT電流は、次の通りである。
【数5】
【0017】
同じ大きさのPMOSに同じ量の電流が流れるという仮定の下、P5電流はP1電流に比例する。
【数6】
【0018】
上記と同じ仮定の下、P4電流もP3電流に比例する。
【数7】
【0019】
したがって、P4電流及びP5電流はそれぞれK*ICTAT及びM*IPTATである。計算された出力電圧VBGは、次の通りである。
【数8】
【0020】
温度補償が生じるように、N、R1、R2、R3、K、M値を適切に調整すると、出力電圧VBGは、PVT変化に対して一定の電位レベルを有するようになる。一般的には、N、R1、R2、R3値は固定し、K、M値だけを調整してPTAT項及びCTAT項の電流量を調整する。
【0021】
図3は、従来の技術により生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【0022】
同図に示すように、昇圧電圧VPPと、バックバイアス電圧VBB、及びコア電圧VCOREが、温度の変動に対して一定の電位レベルを維持することが分かる。
【特許文献1】特願2005−181601
【特許文献2】特願2003−162892
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
しかしながら、従来の技術のように、内部電源電圧の電位が温度の変動に対して常に一定の値を有するようになると、トランジスタのしきい電圧Vthが、温度が低いほど大きくなるという特性のため、低い温度では、メモリセルのtWR(Write Recovery time)が長くなるという問題が生じる。同様に、高い温度では、漏れ電流(leakage current)が増加するため、リフレッシュ時間が短くなるという問題が生じる。
【0024】
本発明は、上記した従来の技術の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、温度の変動によって一定、又は増減する特性を有する内部基準電圧を生成するバンドギャップ基準電圧生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0025】
そこで、上記の目的を達成するための本発明による半導体素子は、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(―)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
また、本発明による半導体素子は、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段と、前記内部基準電圧に応答して半導体素子の内部で用いられる少なくとも1つ以上の内部電源電圧を生成する内部電源電圧生成手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明の半導体素子は、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の周期制御信号を生成する制御電圧生成手段と、前記周期制御信号に応答してオシレーティングすることにより、セルフリフレッシュ信号を生成するセルフリフレッシュ信号生成手段とを備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に説明する。
【0029】
図4は、本発明の実施形態に係る内部基準電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【0030】
同図に示すように、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧VBGと、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧VPTAT、及び温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧VCTATを生成する電圧生成部100、並びに第1の電圧VBGないし第3の電圧VCTATのうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBを生成する内部基準電圧生成部200を備える。
【0031】
ここで、内部基準電圧生成部200は、内部基準電圧の種類VREFP、VREFC、VREFBによる少なくとも1つ以上の基準電圧生成部220、240、260を備え、それぞれの基準電圧生成部220、240、260は同じ回路構成を有するが、オプションによって異なる温度特性VCTAT、VPTAT、VBG、及び異なる電位レベルを有する内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBを生成する。
【0032】
すなわち、生成される内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBは温度変化に関係なく、電位レベルが一定する特性、又は温度の増加に対応する正(+)特性又は温度の増加に対応する負(−)特性のうち、いずれか1つの特性を選択して有する。
【0033】
ここで、正(+)特性は、温度の変動に比例するという意味であり、温度の増加に対応して正(+)特性を有するとは、温度の増加に対応して電位レベルが増加するという意味である。
【0034】
同様に、負(−)特性は、温度の変動に反比例するという意味であり、温度の増加に対応して負(−)特性を有するとは、温度の増加に対応して電位レベルが減少するという意味である。
【0035】
図5は、図4に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【0036】
同図に示すように、電圧生成部100は、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第1の電流IPTATと負(−)特性を有する第2の電流ICTATとを生成する電流生成部110と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(K*IPTAT:M*ICTAT)で合せた第3の電流ISUM_3に比例して、温度の変動と関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧VBGを生成する第1の電圧生成部120と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(B*IPTAT:A*ICTAT)で合せた第4の電流ISUM_4に比例して、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧VPTATを生成する第2の電圧生成部140と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(D*IPTAT:C*ICTAT)で合せた第5の電流ISUM_5に比例して、温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧VCTATを生成する第3の電圧生成部130とを備える。
【0037】
ここで、電流生成部110は、第2のバイポーラトランジスタQ2の第2のエミッタ電流IE2に比例する第2のベース・エミッタ電圧VBE2を第4の抵抗R14に供給して第1の電流IPTATを生成し、第2のエミッタ電流IE2は、第1のバイポーラトランジスタQ1の第1のエミッタ電流IE1に一定倍の大きさ(N倍)を有する第1の電流生成部112と、当該第1の電流生成部112にカスケードCASCADE接続し、第1のエミッタ電流IE1に比例する第1のベース・エミッタ電圧VBE1を第5の抵抗R5に供給して第2の電流ICTATを生成する第2の電流生成部114とを備える。
【0038】
また、第1の電圧生成部120は、第1の電流IPTATのM倍の大きさを有する電流M*IPTATと、第2の電流ICTATのK倍の大きさを有する電流K*ICTATとを合せた第3の電流ISUM_3を第6の抵抗R6に供給して第1の電圧VBGを生成する。
【0039】
そして、第2の電圧生成部140は、第1の電流IPTATのD倍の大きさを有する電流D*IPTATと、第2の電流ICTATのC倍の大きさを有する電流C*ICTATとを合せた第5の電流ISUM_5を第8の抵抗R8に供給して第2の電圧VPTATを生成する。
【0040】
また、第3の電圧生成部130は、第1の電流IPTATのB倍の大きさを有する電流B*IPTATと、第2の電流ICTATのA倍の大きさを有する電流A*ICTATとを合せた第4の電流ISUM_4を第7の抵抗R7に供給して第3の電圧VCTATを生成する。
【0041】
すなわち、第2の電圧生成部140と第3の電圧生成部130とは、温度の変動によって電位レベルが一定の値を出力する第1の電圧生成部120と同じ回路構成を有するが、各PMOSトランジスタ(P4<->P6<->P8、P5<->P7<->P9)の駆動力に差をつけることにより、温度に応じて電位が変動する第2の電圧と第3の電圧とを生成する。
詳しい回路分析は、従来の技術において説明したので、ここでは省略する。
【0042】
図6は、図4に示されたVREFC生成部の実現例を示した回路図である。
【0043】
同図に示すように、内部基準電圧生成部200の構成要素のうち、VREFC生成部240は、オプションに応答して第1の電圧VBGないし第3の電圧VCTATのうち、いずれか1つの電圧を選択して入力ノードIN_NODEに伝達するオプション処理部242、及び入力ノードIN_NODEにかかった電圧と同じ温度特性を有する内部基準電圧VREFCを生成して出力する内部基準電圧出力部244を備える。
【0044】
ここで、内部基準電圧出力部244は、入力ノードIN_NODEにかかった電圧と分配電圧DIVI_VOLを受信して比較する比較部2442と、当該比較部2442の出力信号に応答して内部基準電圧VREFCを駆動する駆動部2444と、内部基準電圧と接地電圧との間に直列に接続した可変抵抗CH_R及び固定抵抗Rを備え、可変抵抗CH_Rと固定抵抗Rとの接続ノードから分配電圧DIVI_VOLを生成する分配部2446とを備える。
【0045】
また、分配部2446は、可変抵抗CH_Rの抵抗値を調整することによって、内部基準電圧の種類VREFP、VREFC、VREFBを決定する。
【0046】
すなわち、内部基準電圧生成部200は、異なる温度特性を有する第1の電圧VBG、第2の電圧VPTAT、第3の電圧VCTATのうち、いずれか1つの温度特性を生成する内部電源電圧に適用させる。例えば、第2の電圧VPTATが適用されたコア電圧VCOREの場合、温度の増加に対応して電位レベルが増加するコア電圧VCOREとなる。
【0047】
以上で説明したように、本発明の実施形態を適用すれば、温度の変動に対応して電位レベルが一定した電圧と、温度の増加に対応して電位レベルが増加する電圧、及び温度の増加に対応して電位レベルが減少する電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択して内部基準電圧として生成することにより、半導体素子のマージンを大きくすることができる。例えば、低い温度で本発明の技術を適用して昇圧電圧VPPの絶対値を増加させ、バックバイアス電圧VBBの絶対値を減少させると、tWR failに対するマージンを確保して素子の不良率を低減することができる。同様に、高い温度では、バックバイアス電圧VBBの絶対値を大きくしてリフレッシュタイムを延長することができ、不要な電流の消費を低減させることができる。
【0048】
図7は、図4に示された本発明の実施形態によって生成された内部基準電圧を用いて内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【0049】
同図に示すように、図4に示された本発明の実施形態と同じ構成を有する電圧生成部100Aと内部基準電圧生成部200Aとを備え、内部基準電圧生成部200Aから生成された内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBを用いて内部電源電圧VPP、VCORE、VBBを生成する内部電源電圧生成部300を更に備える。
【0050】
ここで、内部電源電圧生成部300は、内部電源電圧VPP、VCORE、VBBの種類に従い、少なくとも1つ以上の電源電圧生成部(VPP生成部、VCORE生成部、VBB生成部)を備え、それぞれの電源電圧生成部は、出力される内部電源電圧の種類VPP、VCORE、VBBによって異なる回路構成を有する。
【0051】
本発明の実施形態に追加された内部電源電圧生成部300は、昇圧電圧VPPを生成する昇圧電圧VPP生成部320と、コア電圧VCOREを生成するコア電圧VCORE生成部340、及びバックバイアス電圧VBBを生成するバックバイアス電圧VBB生成部360を備える。
【0052】
前記昇圧電圧VPP生成手段で前記昇圧電圧VPPを生成するときには、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第1の基準電圧を生成して、当該第1の基準電圧を用いる。
【0053】
また、前記コア電圧VCORE生成手段で前記コア電圧VCOREを生成するときには、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第2の基準電圧を生成して、当該第2の基準電圧を用いる。
【0054】
さらに、前記バックバイアス電圧VBB生成手段で前記バックバイアス電圧VBBを生成するときには、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第3の基準電圧を生成して、当該第3の基準電圧を用いる。
【0055】
本発明の実施形態では、昇圧電圧VPPを生成する昇圧基準電圧VREFPと、コア電圧VCOREを生成するコア基準電圧VREFCと、バックバイアス電圧VBBを生成するバックバイアス基準電圧VREFBとを生成することを説明した。しかし、本発明の技術は、半導体の内部で用いられる全ての内部電圧を生成する内部基準電圧を生成するのに用いることができる。
【0056】
同様に、本発明の技術は、温度補償を必要とする全ての基準電位を用いる回路に適用が可能である。例えば、温度に応じてセルフリフレッシュ周期を変化させる装置にも利用が可能である。
【0057】
図8は、本発明の実施形態によって生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【0058】
同図に示すように、、内部電源電圧VPP、VCORE、VBBの電位レベルが前述の通り、温度の変動に対して一定に維持されながら変動したり、温度の増加に対して正(+)に変動したり、温度の増加に対して負(−)に変動するなどして出力されていることが分かる。
【0059】
前述した本発明は、温度に対して所望の特性を有するように、内部電源電圧の電位レベルを選択できるものであって、特に、半導体素子の特性に応じて内部電源電圧が温度依存性を有するようにして、半導体素子の温度特性に対するマージンを確保することができる。
【0060】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
(修正の為の追加)
【0061】
図5に示すように、電圧生成部100は、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第1の電流IPTATと負(−)特性を有する第2の電流ICTATとを生成する電流生成部110と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(M*IPTAT:K*ICTAT)で合せた第3の電流ISUM_3に比例して、温度の変動と関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧VBGを生成する第1の電圧生成部120と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(D*IPTAT:C*ICTAT)で合せた第5の電流ISUM_5に比例して、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧VPTATを生成する第2の電圧生成部140と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(B*IPTAT:A*ICTAT)で合せた第4の電流ISUM_4に比例して、温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧VCTATを生成する第3の電圧生成部130とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】従来の内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【図2】図1に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【図2A】図2の修正の為の追加
【図3】従来の技術により生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【図4】本発明の実施形態によって内部基準電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【図5】図4に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【図5A】図5の修正の為の追加
【図6】図4に示されたVREFC生成部の実現例を示した回路図である。
【図6A】図6の修正の為の追加
【図7】図4に示された本発明の実施形態によって生成された内部基準電圧を用いて内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【図8】本発明の実施形態によって生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【符号の説明】
【0063】
100 :電圧生成部
200 :内部基準電圧生成部
300 :内部電圧生成部
320 :昇圧電圧VPP生成部
340 :コア電圧VCORE生成部
360 :バックバイアス電圧VBB生成部
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体素子の内部電源発生装置に関し、特に、温度依存性を有する半導体素子の内部電源発生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体メモリ素子の超高速、高密度、低電力化に伴い、DRAMでは、内部電源が用いられてきた。内部電源を生成するためには、基準電位を生成し、その生成された基準電位を用いてチャージポンプ(charge pumping)又はダウンコンバート(down converting)などを利用して生成する。
【0003】
チャージポンプを用いた代表的な内部電源には、昇圧電圧VPPとバックバイアス電圧VBBとがある。また、ダウンコンバートを用いた代表的な内部電源には、コア電圧VCOREがある。
【0004】
一般に、昇圧電圧VPPは、セルをアクセスするために、セルトランジスタのゲート(又はワードライン)にセルデータの損失が発生しないように、外部電源電圧VDDよりも高い電位を印加するために生成される。
【0005】
また、バックバイアス電圧VBBは、セルに格納されているデータの損失を防止するために、セルトランジスタのバルクに外部接地電圧VSSよりも低い電位を印加するために生成される。
【0006】
そして、コア電圧VCOREは、電力の損失を低減させ、安定したコアの動作を行うために、外部電源電圧VDDをダウンコンバートして外部電源電圧VDDよりも低く、且つ、動作領域内では外部電源電圧VDDの変動に対して一定の電位を維持するように増幅器(op-amp)などを利用して生成する。
【0007】
図1は、従来の内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【0008】
同図に示すように、従来の内部電源電圧が生成される過程は次の通りである。
【0009】
第1に、電圧生成部10は、バンドギャップ回路としてPVT(Process、Voltage、Temperature)の変化に対して一定の電位を有する出力電圧VBGを生成する。
【0010】
第2に、VREF生成部20は、電圧生成部の出力電圧VBGに応答して昇圧電圧VPPを生成するために必要な昇圧基準電圧VREFPと、バックバイアス電圧VBBを生成するために必要なバックバイアス基準電圧VREFB、コア電圧VCOREを生成するために必要なコア基準電圧VREFCを生成する。
【0011】
第3に、生成されたそれぞれの基準電圧に応答して昇圧電圧VPP及びバックバイアス電圧VBBは、電圧検出器、オシレ−タ、ポンプ制御機、及びポンプを経る内部電源電圧ポンピング過程を介して生成される。同様に、コア電圧VCOREは、コア電圧生成器(VCORE Generator)を用いて生成される。
【0012】
図2は、図1に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【0013】
同図に示すように、電圧生成部10は、工程に対して変化の小さいバーティカルバイポーラ接合トランジスタQ1、Q2(Vertical PNP Bipolar Junction Transistor)を利用する。バイポーラ接合トランジスタの温度特性を利用して、温度の増加にしたがって流れる電流の量が増加するPTAT(Proportional To Absolute Temperature)項(IPAT、M*IPTAT)と、温度の増加にしたがって流れる電流の量が減少するCTAT(Complementary proportional To Absolute Temperature)項(ICTAT、K*ICTAT)とを生成し、これらの組み合わせによりPVT(Process、Voltage、Temperature)の変化に対して一定の電位を有する出力電圧VBGを生成する。
【0014】
回路を分析してみると、AノードとBノードとが増幅器により仮想接続(virtually shorted)されたため、1:Nの比率を有する2つのバイポーラ接合トランジスタQ1、Q2のベース・エミッタ電流として表現される一般的なダイオード電流対電圧に関する式は、次の通りである。
【数1】
【数2】
【数3】
【0015】
ここで、IQ1、IQ2は、各バイポーラ接合トランジスタQ1、Q2に流れるベース・エミッタ電流である。したがって、AノードとBノードとの電位が同じ場合、R1抵抗を介して流れるIPTAT電流は、次の通りである。
【数4】
【0016】
そして、同じ状況でR2抵抗を介して流れるICTAT電流は、次の通りである。
【数5】
【0017】
同じ大きさのPMOSに同じ量の電流が流れるという仮定の下、P5電流はP1電流に比例する。
【数6】
【0018】
上記と同じ仮定の下、P4電流もP3電流に比例する。
【数7】
【0019】
したがって、P4電流及びP5電流はそれぞれK*ICTAT及びM*IPTATである。計算された出力電圧VBGは、次の通りである。
【数8】
【0020】
温度補償が生じるように、N、R1、R2、R3、K、M値を適切に調整すると、出力電圧VBGは、PVT変化に対して一定の電位レベルを有するようになる。一般的には、N、R1、R2、R3値は固定し、K、M値だけを調整してPTAT項及びCTAT項の電流量を調整する。
【0021】
図3は、従来の技術により生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【0022】
同図に示すように、昇圧電圧VPPと、バックバイアス電圧VBB、及びコア電圧VCOREが、温度の変動に対して一定の電位レベルを維持することが分かる。
【特許文献1】特願2005−181601
【特許文献2】特願2003−162892
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
しかしながら、従来の技術のように、内部電源電圧の電位が温度の変動に対して常に一定の値を有するようになると、トランジスタのしきい電圧Vthが、温度が低いほど大きくなるという特性のため、低い温度では、メモリセルのtWR(Write Recovery time)が長くなるという問題が生じる。同様に、高い温度では、漏れ電流(leakage current)が増加するため、リフレッシュ時間が短くなるという問題が生じる。
【0024】
本発明は、上記した従来の技術の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、温度の変動によって一定、又は増減する特性を有する内部基準電圧を生成するバンドギャップ基準電圧生成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0025】
そこで、上記の目的を達成するための本発明による半導体素子は、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(―)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段とを備えることを特徴とする。
【0026】
また、本発明による半導体素子は、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段と、前記内部基準電圧に応答して半導体素子の内部で用いられる少なくとも1つ以上の内部電源電圧を生成する内部電源電圧生成手段とを備えることを特徴とする。
【0027】
さらに、本発明の半導体素子は、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の周期制御信号を生成する制御電圧生成手段と、前記周期制御信号に応答してオシレーティングすることにより、セルフリフレッシュ信号を生成するセルフリフレッシュ信号生成手段とを備えることを特徴とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施形態をさらに詳細に説明する。
【0029】
図4は、本発明の実施形態に係る内部基準電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【0030】
同図に示すように、温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧VBGと、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧VPTAT、及び温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧VCTATを生成する電圧生成部100、並びに第1の電圧VBGないし第3の電圧VCTATのうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBを生成する内部基準電圧生成部200を備える。
【0031】
ここで、内部基準電圧生成部200は、内部基準電圧の種類VREFP、VREFC、VREFBによる少なくとも1つ以上の基準電圧生成部220、240、260を備え、それぞれの基準電圧生成部220、240、260は同じ回路構成を有するが、オプションによって異なる温度特性VCTAT、VPTAT、VBG、及び異なる電位レベルを有する内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBを生成する。
【0032】
すなわち、生成される内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBは温度変化に関係なく、電位レベルが一定する特性、又は温度の増加に対応する正(+)特性又は温度の増加に対応する負(−)特性のうち、いずれか1つの特性を選択して有する。
【0033】
ここで、正(+)特性は、温度の変動に比例するという意味であり、温度の増加に対応して正(+)特性を有するとは、温度の増加に対応して電位レベルが増加するという意味である。
【0034】
同様に、負(−)特性は、温度の変動に反比例するという意味であり、温度の増加に対応して負(−)特性を有するとは、温度の増加に対応して電位レベルが減少するという意味である。
【0035】
図5は、図4に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【0036】
同図に示すように、電圧生成部100は、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第1の電流IPTATと負(−)特性を有する第2の電流ICTATとを生成する電流生成部110と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(K*IPTAT:M*ICTAT)で合せた第3の電流ISUM_3に比例して、温度の変動と関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧VBGを生成する第1の電圧生成部120と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(B*IPTAT:A*ICTAT)で合せた第4の電流ISUM_4に比例して、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧VPTATを生成する第2の電圧生成部140と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(D*IPTAT:C*ICTAT)で合せた第5の電流ISUM_5に比例して、温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧VCTATを生成する第3の電圧生成部130とを備える。
【0037】
ここで、電流生成部110は、第2のバイポーラトランジスタQ2の第2のエミッタ電流IE2に比例する第2のベース・エミッタ電圧VBE2を第4の抵抗R14に供給して第1の電流IPTATを生成し、第2のエミッタ電流IE2は、第1のバイポーラトランジスタQ1の第1のエミッタ電流IE1に一定倍の大きさ(N倍)を有する第1の電流生成部112と、当該第1の電流生成部112にカスケードCASCADE接続し、第1のエミッタ電流IE1に比例する第1のベース・エミッタ電圧VBE1を第5の抵抗R5に供給して第2の電流ICTATを生成する第2の電流生成部114とを備える。
【0038】
また、第1の電圧生成部120は、第1の電流IPTATのM倍の大きさを有する電流M*IPTATと、第2の電流ICTATのK倍の大きさを有する電流K*ICTATとを合せた第3の電流ISUM_3を第6の抵抗R6に供給して第1の電圧VBGを生成する。
【0039】
そして、第2の電圧生成部140は、第1の電流IPTATのD倍の大きさを有する電流D*IPTATと、第2の電流ICTATのC倍の大きさを有する電流C*ICTATとを合せた第5の電流ISUM_5を第8の抵抗R8に供給して第2の電圧VPTATを生成する。
【0040】
また、第3の電圧生成部130は、第1の電流IPTATのB倍の大きさを有する電流B*IPTATと、第2の電流ICTATのA倍の大きさを有する電流A*ICTATとを合せた第4の電流ISUM_4を第7の抵抗R7に供給して第3の電圧VCTATを生成する。
【0041】
すなわち、第2の電圧生成部140と第3の電圧生成部130とは、温度の変動によって電位レベルが一定の値を出力する第1の電圧生成部120と同じ回路構成を有するが、各PMOSトランジスタ(P4<->P6<->P8、P5<->P7<->P9)の駆動力に差をつけることにより、温度に応じて電位が変動する第2の電圧と第3の電圧とを生成する。
詳しい回路分析は、従来の技術において説明したので、ここでは省略する。
【0042】
図6は、図4に示されたVREFC生成部の実現例を示した回路図である。
【0043】
同図に示すように、内部基準電圧生成部200の構成要素のうち、VREFC生成部240は、オプションに応答して第1の電圧VBGないし第3の電圧VCTATのうち、いずれか1つの電圧を選択して入力ノードIN_NODEに伝達するオプション処理部242、及び入力ノードIN_NODEにかかった電圧と同じ温度特性を有する内部基準電圧VREFCを生成して出力する内部基準電圧出力部244を備える。
【0044】
ここで、内部基準電圧出力部244は、入力ノードIN_NODEにかかった電圧と分配電圧DIVI_VOLを受信して比較する比較部2442と、当該比較部2442の出力信号に応答して内部基準電圧VREFCを駆動する駆動部2444と、内部基準電圧と接地電圧との間に直列に接続した可変抵抗CH_R及び固定抵抗Rを備え、可変抵抗CH_Rと固定抵抗Rとの接続ノードから分配電圧DIVI_VOLを生成する分配部2446とを備える。
【0045】
また、分配部2446は、可変抵抗CH_Rの抵抗値を調整することによって、内部基準電圧の種類VREFP、VREFC、VREFBを決定する。
【0046】
すなわち、内部基準電圧生成部200は、異なる温度特性を有する第1の電圧VBG、第2の電圧VPTAT、第3の電圧VCTATのうち、いずれか1つの温度特性を生成する内部電源電圧に適用させる。例えば、第2の電圧VPTATが適用されたコア電圧VCOREの場合、温度の増加に対応して電位レベルが増加するコア電圧VCOREとなる。
【0047】
以上で説明したように、本発明の実施形態を適用すれば、温度の変動に対応して電位レベルが一定した電圧と、温度の増加に対応して電位レベルが増加する電圧、及び温度の増加に対応して電位レベルが減少する電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択して内部基準電圧として生成することにより、半導体素子のマージンを大きくすることができる。例えば、低い温度で本発明の技術を適用して昇圧電圧VPPの絶対値を増加させ、バックバイアス電圧VBBの絶対値を減少させると、tWR failに対するマージンを確保して素子の不良率を低減することができる。同様に、高い温度では、バックバイアス電圧VBBの絶対値を大きくしてリフレッシュタイムを延長することができ、不要な電流の消費を低減させることができる。
【0048】
図7は、図4に示された本発明の実施形態によって生成された内部基準電圧を用いて内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【0049】
同図に示すように、図4に示された本発明の実施形態と同じ構成を有する電圧生成部100Aと内部基準電圧生成部200Aとを備え、内部基準電圧生成部200Aから生成された内部基準電圧VREFP、VREFC、VREFBを用いて内部電源電圧VPP、VCORE、VBBを生成する内部電源電圧生成部300を更に備える。
【0050】
ここで、内部電源電圧生成部300は、内部電源電圧VPP、VCORE、VBBの種類に従い、少なくとも1つ以上の電源電圧生成部(VPP生成部、VCORE生成部、VBB生成部)を備え、それぞれの電源電圧生成部は、出力される内部電源電圧の種類VPP、VCORE、VBBによって異なる回路構成を有する。
【0051】
本発明の実施形態に追加された内部電源電圧生成部300は、昇圧電圧VPPを生成する昇圧電圧VPP生成部320と、コア電圧VCOREを生成するコア電圧VCORE生成部340、及びバックバイアス電圧VBBを生成するバックバイアス電圧VBB生成部360を備える。
【0052】
前記昇圧電圧VPP生成手段で前記昇圧電圧VPPを生成するときには、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第1の基準電圧を生成して、当該第1の基準電圧を用いる。
【0053】
また、前記コア電圧VCORE生成手段で前記コア電圧VCOREを生成するときには、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第2の基準電圧を生成して、当該第2の基準電圧を用いる。
【0054】
さらに、前記バックバイアス電圧VBB生成手段で前記バックバイアス電圧VBBを生成するときには、前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第3の基準電圧を生成して、当該第3の基準電圧を用いる。
【0055】
本発明の実施形態では、昇圧電圧VPPを生成する昇圧基準電圧VREFPと、コア電圧VCOREを生成するコア基準電圧VREFCと、バックバイアス電圧VBBを生成するバックバイアス基準電圧VREFBとを生成することを説明した。しかし、本発明の技術は、半導体の内部で用いられる全ての内部電圧を生成する内部基準電圧を生成するのに用いることができる。
【0056】
同様に、本発明の技術は、温度補償を必要とする全ての基準電位を用いる回路に適用が可能である。例えば、温度に応じてセルフリフレッシュ周期を変化させる装置にも利用が可能である。
【0057】
図8は、本発明の実施形態によって生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【0058】
同図に示すように、、内部電源電圧VPP、VCORE、VBBの電位レベルが前述の通り、温度の変動に対して一定に維持されながら変動したり、温度の増加に対して正(+)に変動したり、温度の増加に対して負(−)に変動するなどして出力されていることが分かる。
【0059】
前述した本発明は、温度に対して所望の特性を有するように、内部電源電圧の電位レベルを選択できるものであって、特に、半導体素子の特性に応じて内部電源電圧が温度依存性を有するようにして、半導体素子の温度特性に対するマージンを確保することができる。
【0060】
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明に係る技術的思想から逸脱しない範囲内で様々な変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に属する。
(修正の為の追加)
【0061】
図5に示すように、電圧生成部100は、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第1の電流IPTATと負(−)特性を有する第2の電流ICTATとを生成する電流生成部110と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(M*IPTAT:K*ICTAT)で合せた第3の電流ISUM_3に比例して、温度の変動と関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧VBGを生成する第1の電圧生成部120と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(D*IPTAT:C*ICTAT)で合せた第5の電流ISUM_5に比例して、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧VPTATを生成する第2の電圧生成部140と、第1の電流IPTATと第2の電流ICTATとを一定割合(B*IPTAT:A*ICTAT)で合せた第4の電流ISUM_4に比例して、温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧VCTATを生成する第3の電圧生成部130とを備える。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】従来の内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【図2】図1に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【図2A】図2の修正の為の追加
【図3】従来の技術により生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【図4】本発明の実施形態によって内部基準電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【図5】図4に示された電圧生成部の実現例を示した回路図である。
【図5A】図5の修正の為の追加
【図6】図4に示されたVREFC生成部の実現例を示した回路図である。
【図6A】図6の修正の為の追加
【図7】図4に示された本発明の実施形態によって生成された内部基準電圧を用いて内部電源電圧が生成される過程を示したブロック図である。
【図8】本発明の実施形態によって生成された内部電源電圧の温度による電位を示したグラフである。
【符号の説明】
【0063】
100 :電圧生成部
200 :内部基準電圧生成部
300 :内部電圧生成部
320 :昇圧電圧VPP生成部
340 :コア電圧VCORE生成部
360 :バックバイアス電圧VBB生成部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(―)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段と
を備えることを特徴とするバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項2】
前記電圧生成手段が、
温度の増加に対応して、正(+)の特性を有する第1の電流と負(−)の特性を有する第2の電流とを生成する電流生成手段と、
前記第1の電流と前記第2の電流とを一定割合で合せた第3の電流に比例して、温度の変動と関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧を生成する第1の電圧生成手段と、
前記第1の電流と前記第2の電流とを一定割合で合せた第4の電流に比例して、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧を生成する第2の電圧生成手段と、
前記第1の電流と前記第2の電流とを一定割合で合せた第5の電流に比例して、温度の増加に対応して負(−)の特性を有する第3の電圧を生成する第3の電圧生成手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項3】
前記電流生成手段が、
第2のバイポーラトランジスタの第2のエミッタ電流に比例する第2のベース・エミッタ電圧を第4の抵抗に供給して前記第1の電流を生成し、前記第2のエミッタ電流が、第1のバイポーラトランジスタの第1のエミッタ電流に対して一定倍の大きさを有する第1の電流生成手段と、
該第1の電流生成手段にカスケード接続され、前記第1のエミッタ電流に比例する第1のベース・エミッタ電圧を第5の抵抗に供給して前記第2の電流を生成する第2の電流生成手段と
を備えることを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項4】
前記第1の電圧生成手段が、
前記第1の電流のM倍の大きさを有する電流と、前記第2の電流のK倍の大きさを有する電流とを合せた第3の電流を第6の抵抗に供給して前記第1の電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項5】
前記第2の電圧生成手段が、
前記第1の電流のD倍の大きさを有する電流と、前記第2の電流のC倍の大きさを有する電流とを合せた第5の電流を第8の抵抗に供給して前記第2の電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項6】
前記第3の電圧生成手段が、
前記第1の電流のB倍の大きさを有する電流と、前記第2の電流にA倍の大きさを有する電流とを合せた第4の電流を第7の抵抗に供給して前記第3の電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項7】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記内部基準電圧の種類に応じる少なくとも1つ以上の基準電圧生成手段を備え、それぞれの基準電圧生成手段は同じ回路構成を有するが、オプションによって異なる温度特性及び異なる電位レベルを有する前記内部基準電圧を生成することを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項8】
前記内部基準電圧生成手段が、
オプションに応答して前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択して入力ノードに伝達するオプション処理手段と、
前記入力ノードにかかった電圧と同じ温度特性を有する前記内部基準電圧を生成して出力する内部基準電圧出力手段と
を備えることを特徴とする請求項7に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項9】
前記内部基準電圧出力手段が、
前記入力ノードにかかった電圧と分配電圧とを受信して比較する比較手段と、
該比較手段の出力信号に応答して前記内部基準電圧を駆動する駆動手段と、
前記基準電圧と接地電圧との間に直列に接続した可変抵抗及び固定抵抗を備え、前記可変抵抗と前記固定抵抗との接続ノードから前記分配電圧を生成する分配手段と
を備えることを特徴とする請求項8に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項10】
前記分配手段が、
前記可変抵抗の抵抗値を調整することによって、前記内部基準電圧の種類を決定することを特徴とする請求項9に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項11】
温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段と、
前記内部基準電圧に応答して半導体素子の内部で用いられる少なくとも1つ以上の内部電源電圧を生成する内部電源電圧生成手段と
を備えることを特徴とする半導体素子。
【請求項12】
前記内部電源電圧生成手段が、
前記内部電源電圧の種類に応じる少なくとも1つ以上の電源電圧生成手段を備え、
それぞれの電源電圧生成手段が、出力される前記内部電源電圧に応じて異なる回路構成を有することを特徴とする請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記内部電源電圧生成手段が、
昇圧電圧VPPを生成する昇圧電圧VPP生成手段と、
コア電圧VCOREを生成するコア電圧VCORE生成手段と、
バックバイアス電圧VBBを生成するバックバイアス電圧VBB生成手段と
を備えることを特徴とする請求項12に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第1の基準電圧を生成し、
当該第1の基準電圧が、前記昇圧電圧VPP生成手段で前記昇圧電圧VPPを生成するときに用いられることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第2の基準電圧を生成し、
当該第2の基準電圧が、前記コア電圧VCORE生成手段で前記コア電圧VCOREを生成するときに用いられることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項16】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第3の基準電圧を生成し、
当該第3の基準電圧が、前記バックバイアス電圧VBB生成手段から前記バックバイアス電圧VBBを生成するときに用いられることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項17】
温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の周期制御信号を生成する制御電圧生成手段と、
前記周期制御信号に応答してオシレートすることにより、セルフリフレッシュ信号を生成するセルフリフレッシュ信号生成手段と
を備えることを特徴とする半導体素子。
【請求項1】
温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(―)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段と
を備えることを特徴とするバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項2】
前記電圧生成手段が、
温度の増加に対応して、正(+)の特性を有する第1の電流と負(−)の特性を有する第2の電流とを生成する電流生成手段と、
前記第1の電流と前記第2の電流とを一定割合で合せた第3の電流に比例して、温度の変動と関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧を生成する第1の電圧生成手段と、
前記第1の電流と前記第2の電流とを一定割合で合せた第4の電流に比例して、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧を生成する第2の電圧生成手段と、
前記第1の電流と前記第2の電流とを一定割合で合せた第5の電流に比例して、温度の増加に対応して負(−)の特性を有する第3の電圧を生成する第3の電圧生成手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項3】
前記電流生成手段が、
第2のバイポーラトランジスタの第2のエミッタ電流に比例する第2のベース・エミッタ電圧を第4の抵抗に供給して前記第1の電流を生成し、前記第2のエミッタ電流が、第1のバイポーラトランジスタの第1のエミッタ電流に対して一定倍の大きさを有する第1の電流生成手段と、
該第1の電流生成手段にカスケード接続され、前記第1のエミッタ電流に比例する第1のベース・エミッタ電圧を第5の抵抗に供給して前記第2の電流を生成する第2の電流生成手段と
を備えることを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項4】
前記第1の電圧生成手段が、
前記第1の電流のM倍の大きさを有する電流と、前記第2の電流のK倍の大きさを有する電流とを合せた第3の電流を第6の抵抗に供給して前記第1の電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項5】
前記第2の電圧生成手段が、
前記第1の電流のD倍の大きさを有する電流と、前記第2の電流のC倍の大きさを有する電流とを合せた第5の電流を第8の抵抗に供給して前記第2の電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項6】
前記第3の電圧生成手段が、
前記第1の電流のB倍の大きさを有する電流と、前記第2の電流にA倍の大きさを有する電流とを合せた第4の電流を第7の抵抗に供給して前記第3の電圧を生成することを特徴とする請求項2に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項7】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記内部基準電圧の種類に応じる少なくとも1つ以上の基準電圧生成手段を備え、それぞれの基準電圧生成手段は同じ回路構成を有するが、オプションによって異なる温度特性及び異なる電位レベルを有する前記内部基準電圧を生成することを特徴とする請求項1に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項8】
前記内部基準電圧生成手段が、
オプションに応答して前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択して入力ノードに伝達するオプション処理手段と、
前記入力ノードにかかった電圧と同じ温度特性を有する前記内部基準電圧を生成して出力する内部基準電圧出力手段と
を備えることを特徴とする請求項7に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項9】
前記内部基準電圧出力手段が、
前記入力ノードにかかった電圧と分配電圧とを受信して比較する比較手段と、
該比較手段の出力信号に応答して前記内部基準電圧を駆動する駆動手段と、
前記基準電圧と接地電圧との間に直列に接続した可変抵抗及び固定抵抗を備え、前記可変抵抗と前記固定抵抗との接続ノードから前記分配電圧を生成する分配手段と
を備えることを特徴とする請求項8に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項10】
前記分配手段が、
前記可変抵抗の抵抗値を調整することによって、前記内部基準電圧の種類を決定することを特徴とする請求項9に記載のバンドギャップ基準電圧発生装置。
【請求項11】
温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)の特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)の特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の内部基準電圧を生成する内部基準電圧生成手段と、
前記内部基準電圧に応答して半導体素子の内部で用いられる少なくとも1つ以上の内部電源電圧を生成する内部電源電圧生成手段と
を備えることを特徴とする半導体素子。
【請求項12】
前記内部電源電圧生成手段が、
前記内部電源電圧の種類に応じる少なくとも1つ以上の電源電圧生成手段を備え、
それぞれの電源電圧生成手段が、出力される前記内部電源電圧に応じて異なる回路構成を有することを特徴とする請求項11に記載の半導体素子。
【請求項13】
前記内部電源電圧生成手段が、
昇圧電圧VPPを生成する昇圧電圧VPP生成手段と、
コア電圧VCOREを生成するコア電圧VCORE生成手段と、
バックバイアス電圧VBBを生成するバックバイアス電圧VBB生成手段と
を備えることを特徴とする請求項12に記載の半導体素子。
【請求項14】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第1の基準電圧を生成し、
当該第1の基準電圧が、前記昇圧電圧VPP生成手段で前記昇圧電圧VPPを生成するときに用いられることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項15】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第2の基準電圧を生成し、
当該第2の基準電圧が、前記コア電圧VCORE生成手段で前記コア電圧VCOREを生成するときに用いられることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項16】
前記内部基準電圧生成手段が、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する第3の基準電圧を生成し、
当該第3の基準電圧が、前記バックバイアス電圧VBB生成手段から前記バックバイアス電圧VBBを生成するときに用いられることを特徴とする請求項13に記載の半導体素子。
【請求項17】
温度の変化に関係なく、一定の電位レベルを有する第1の電圧、温度の増加に対応して正(+)特性を有する第2の電圧、及び温度の増加に対応して負(−)特性を有する第3の電圧を生成する電圧生成手段と、
前記第1の電圧ないし第3の電圧のうち、いずれか1つの電圧を選択し、該選択された電圧の温度特性を有する少なくとも1つ以上の周期制御信号を生成する制御電圧生成手段と、
前記周期制御信号に応答してオシレートすることにより、セルフリフレッシュ信号を生成するセルフリフレッシュ信号生成手段と
を備えることを特徴とする半導体素子。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2A】
【図5A】
【図6A】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図2A】
【図5A】
【図6A】
【公開番号】特開2007−323799(P2007−323799A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−45738(P2007−45738)
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月26日(2007.2.26)
【出願人】(591024111)株式会社ハイニックスセミコンダクター (1,189)
【氏名又は名称原語表記】HYNIX SEMICONDUCTOR INC.
【住所又は居所原語表記】San 136−1,Ami−Ri,Bubal−Eup,Ichon−Shi,Kyoungki−Do,Korea
【Fターム(参考)】
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