説明

照明機能付携帯機器

【課題】 本発明は、照明の為の消費電力を少なくするようにした照明機能付携帯電話を提供することを目的とする。
【解決手段】 マイクロコンピュータ30が電子メールの実行中で、設定時間毎の割り込み処理で、文字・数字入力モードでないと判定したとき、トランジスタ20をオフし、発光ダイオード7c〜7fを消灯させる。従って、操作に必要なテンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pの照明が停止されるので、照明の為の消費電力を少なくすることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯機器に関し、特に、操作部及び表示部への照明機能が付いた携帯機器に関する。
【0002】
【従来の技術】図11、図12を参照して携帯電話の照明機能について説明する。図11は携帯電話の外形を示す斜視図、図12は図11中の携帯電話の正面側カバー1を外した携帯電話本体2の正面図である。
【0003】図11に示す正面側カバー1には、矢印キー3a、3b、確定キー3c、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pが配設され、図12に示す携帯電話本体2には、液晶パネル4、キー3a〜3n、3pの接点部6a〜6n、6p及び発光ダイオード7a〜7fがそれぞれ配設されている。
【0004】ここで、発光ダイオード7a、7bは、液晶パネル4及び矢印キー3a、3b、確定キー3cを照明する為のもので、発光ダイオード7c〜7fは、テンキー3d〜3n、3pを照明する為のものである。なお、操作部は、矢印キー3a、3b、確定キー3c及びテンキー3d〜3n、3pから構成され、照明部は、発光ダイオード7a〜7fから構成されている。
【0005】次に、発光ダイオード7a〜7fを点灯する為の電気回路構成を図13を参照して説明する。
【0006】発光ダイオード7a〜7fは、各々、電源とトランジスタ8との間に並列に接続され、トランジスタ8は、マイクロコンピュータ9によって制御されて、発光ダイオード7a〜7fの全てを点灯或いは消灯させる。また、マイクロコンピュータ9は、トランジスタ8の駆動処理を行う。
【0007】以下、マイクロコンピュータ9におけるトランジスタ8の駆動処理を、図14に示すフローチャートに従って説明する。
【0008】先ず、携帯電話の状態をマイクロコンピュータ9のメモリから読み込み(ステップ100)、「待受け中」であるか否かを判定(ステップ110)し、「待受け中」でないとき、NOと判定してステップ120に進む。ステップ120で、キー操作終了後10秒経過したか否かを判定し、キー操作終了後10秒経過していないとき、NOと判定してステップ130に進む。
【0009】ステップ130で、トランジスタ8をオンさせ、発光ダイオード7a〜7fを点灯させる。このことにより、キー3a〜3n、3p及び液晶パネル4への照明が開始する。
【0010】また、ステップ120で、キー操作終了後10秒経過しているとき、YESと判定してステップ140に進む。ステップ140で、トランジスタ8をオフさせ、発光ダイオード7a〜7fを消灯させる。このことにより、キー3a〜3n、3p及び液晶パネル4への照明が停止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えば、文字情報を液晶パネルによって表示する文字情報表示モード(例えば、電子メール、銀行口座の残高照会等のようなiモード)を有する携帯電話では、文字情報表示モードの操作を行うにあたり、キー3a〜3n、3pへの操作が頻繁に行われる。
【0012】このため、液晶パネル4及びキー3a〜3n、3pの双方への照明を、上述の如く、「待受け中」か否かとか、キー操作終了後10秒経過したか否かとかいった判定に基づいて行うと、液晶パネル4及びキー3a〜3n、3pの双方への照明が同時に開始、或いは停止するだけで、液晶パネル4及びキー3a〜3n、3pの双方への照明時間が長くなる。従って、液晶パネル4及びキー3a〜3n、3pの照明の為の消費電力が増え、携帯電話に内蔵された電池の稼働可能時間が短くなるという不具合が生じる。
【0013】そこで、本発明は、上記点に鑑み、照明の為の消費電力を少なくするようにした照明機能付携帯機器を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、操作部(20)と、表示部(30)と、操作部及び表示部を照明する照明部(56、57)とを備え、音楽を出力する音楽機能を有して、電池(58)により動作し、音楽機能の実行中で、音楽の出力に応じて歌詞を情報として表示するように表示部を制御する表示制御手段(330)と、音楽を出力しているとき表示部を照明する共に音楽の出力が終了したとき表示部の照明を停止するように照明部を制御する第1の照明制御手段(220、221、223、260)とを有することを特徴とする。
【0015】これにより、音楽の出力が終了したときには、表示部の照明は停止されるので、照明の為の消費電力を少なくすることができる。また、表示部により歌詞を表示しているとき、表示部は照明されるので、表示部による歌詞の表示における視認性を確保できる。
【0016】具体的には、請求項2に記載の発明のように、第1の照明制御手段は、照明部が操作部及び表示部の双方を一定期間連続して照明しているか否かを判定す期間判定手段(220)と、期間判定手段によって照明部が操作部及び表示部の双方を一定期間連続して照明していると判定されたとき、操作部の照明を停止するように照明部を制御する第2の照明制御手段(221)と、第2の照明制御手段による照明部への制御後、音楽の出力が終了したか否かを判定する音楽判定手段(223)と、音楽判定手段によって音楽の出力が終了したと判定されたとき、表示部の照明を停止するように照明部を制御する第3の照明制御手段(260)とを有することを特徴とする。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明では、タッチ操作を検出するタッチセンサー(40)と、音楽判定手段によって音楽の出力が終了していないと判定されたとき、タッチセンサーによる検出に応じて、タッチ操作されたか否かを判定する操作判定手段(224)と、操作判定手段によってタッチ操作されたと判定されたとき、操作部及び表示部の双方を照明するように照明部を制御する第4の照明制御手段(210)とを有することを特徴とする。このように、音楽の出力中において、タッチ操作されると、操作部及び表示部は照明されるので、良好な操作性を確保できる。ここで、請求項4に記載の発明のように、音楽機能は、カラオケ機能であるようにしてもよい。
【0018】因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1に本発明に係る携帯電話の第1実施形態を示す。図1は携帯電話の正面図である。図1において、携帯電話は、ケース10、キー操作部20、表示部30、及びタッチセンサー40から構成され、キー操作部20は、電源キー、テンキー等の複数の操作キーから構成されたもので、ケース10の正面ケース部11に配設されている。液晶パネル(表示部)30は、ケース10の正面ケース部11の開口部12の内側に配置されて、各種情報を表示する。タッチセンサー40は、一対のセンサー素子41、42を有しており、センサー素子41は、ケース10の左側面13bに配置され、センサー素子42は、ケース10の右側面13aに配置されている。タッチセンサー40は、センサー素子41、42の双方が使用者にタッチされることで、使用者によるタッチ操作を検出する。
【0020】次に、携帯電話の電気回路構成につき図2を参照して説明する。図2は携帯電話の概略構成を示すブロック図である。携帯電話は、図2に示すように、マイク50、レシーバ51、音声回路52、無線部53、アンテナ54、記憶部(メモリ)55、表示照明部56、操作照明部57、二次電池58、及びマイクロコンピュータ59を有する。マイク50は、使用者の音声を送話音声信号に変換して音声回路52に出力し、レシーバ51は、音声回路52からの受話音声信号に基づいて、通話相手からの受話音声を出力する。
【0021】音声回路52は、無線部53からの復調信号を受話音声信号に変換してレシーバ51から出力させる一方、マイク50からの送話音声信号を送信信号に変換し無線部53に出力する。無線部53は、基地局からアンテナ54を介して受信した受信信号を復調信号に変換して音声回路52に出力する一方、音声回路52からの送信信号を変調して変調信号をアンテナ54を介して基地局に送信する。記憶部55は、各種データ、コンピュータプログラムを保持する。
【0022】表示照明部56は、マイクロコンピュータ59により制御されて、液晶パネル30を照明し、操作照明部57は、マイクロコンピュータ59により制御されて、キー操作部20を照明する。二次電池58は、音声回路52、無線部53、記憶部(メモリ)55、表示照明部56、操作照明部57及びマイクロコンピュータ59等に電力を供給する。マイクロコンピュータ59は、電話の発着呼処理、インターネット機能、カラオケ機能処理、バックライト処理等を行う。
【0023】ここで、バックライト処理は、インターネット機能処理の実行中において、所定期間毎の割り込み処理として行われる。以下、マイクロコンピュータ59におけるバックライト処理につき説明する。マイクロコンピュータ59は、図3に示すフロチャートに従って、バックライト処理を行う。先ず、キー操作部20への操作が行われたか否かを判定し(ステップ200)、キー操作部20への操作が行われたとき、ステップ210に進んで、表示照明部56及び操作照明部57を駆動する。このため、表示照明部56は、液晶パネル30の照明を開始するとともに、操作照明部57は、キー操作部20の照明を開始する。
【0024】次に、液晶パネル30及びキー操作部20の照明を開始してから一定期間経過したか否かを判定し(ステップ220)、液晶パネル30及びキー操作部20の照明を開始してから一定期間経過したとき、ステップ230に進んで、液晶パネル30による表示が変化しているか否かを判定する。ここで、記憶部55において、液晶パネル30の表示変化のフラグ(以下、表示変化フラグという)がセットしているとき、液晶パネル30による表示が変化していると判定し、ステップ240で、操作照明部57によるキー操作部20の照明を停止する。
【0025】次に、液晶パネル30による表示の変化が終了したか否かを判定し(ステップ250)、記憶部55の表示変化フラグがリセットしているとき、液晶パネル30による表示の変化が終了したと判定し、ステップ260で、一定期間後、表示照明部56による液晶パネル30の照明を停止する。
【0026】次に、タッチセンサ40がタッチ操作されたか否かを判定し(ステップ270)、タッチ操作されたとき、ステップ210に進む。この結果、上述と同様に、表示照明部56及び操作照明部57を駆動する。このため、表示照明部56は、液晶パネル30の照明を開始するとともに、操作照明部57は、キー操作部20の照明を開始する。
【0027】次に、ステップ270で、タッチセンサ40がタッチ操作されていないとき、ステップ280に進んで、キー操作部20が操作されたか否かを判定する。ここで、キー操作部20が操作されたとき、ステップ210に進む。このため、上述と同様に、表示照明部56によって、液晶パネル30の照明を開始するとともに、操作照明部57によって、キー操作部20の照明を開始する。なお、ステップ280で、キー操作部20が操作されないとき、ステップ270に進む。
【0028】以下、インターネット機能処理として、「ニュースの閲覧」を取り上げ、「ニュースの閲覧」の為の情報受信処理(ダウンロード)からニュースのメニュー表示処理迄における液晶パネル30及びキー操作部20の照明について図4を参照して説明する。
【0029】先ず、電源オンの状態で、キー操作部20への所定操作が行われると、サーバ側(基地局)からニュースデータの情報受信を開始する。情報受信中において、液晶パネル30は、図4(a)に示す画面と、図4(b)に示す画面とを、交互に、表示する。即ち、キャラクタ30aが変化し、記憶部55の表示変化フラグは、セットする。ここで、液晶パネル30は照明されるとともに、キー操作部20は照明される。なお、液晶パネル30によって図4(a)、(b)に示す画面とを表示させる処理は、インターネット機能処理として、記憶部(メモリ)55に保持されている。
【0030】次に、一定期間が経過し、情報受信が継続しているときには、図4(c)、(d)に示すように、キャラクタ30aが変化している状態となっていると、液晶パネル30は照明されるものの、キー操作部20の照明は停止する。
【0031】次に、情報受信が終了すると、液晶パネル30は、図4(e)に示すように、ニュースのメニューを表示する。ここで、液晶パネル30によるキャラクタ30aの変化が終了し、表示変化フラグは、リセットしているので、キー操作部20の照明の停止に加えて、液晶パネル30の照明は一定期間後停止される。その後、使用者によってタッチセンサー40がタッチ操作されると、図4(f)に示すように、液晶パネル30は、照明されるとともに、キー操作部20は照明される。
【0032】以上により、「ニュースの閲覧」の為の情報受信時において、キー操作部20への操作が必要がない。このため、情報受信の開始から一定期間迄は、液晶パネル30及びキー操作部20は、照明されものの、一定期間以降では、キャラクタ30aの変化が終了するまで、液晶パネル30の照明は維持される一方で、キー操作部20の照明は停止される。このように、キー操作部20の照明が停止されるので、照明の為の消費電力を少なくすることができる。
【0033】ここで、情報受信が、長期間に亘って行われたときには、照明の為の消費電力の低減を効果的に行うことができる。特に、液晶パネル30としてカラー液晶パネルが採用されたときには、過大な電力を消費するため、消費電力の低減にあたり、上述の如く、キャラクタ30aの変化に応じてキー操作部20の照明を停止することは、好適である。また、キャラクタ30aの変化の終了後一定期間経過すれば、キー操作部20の照明の停止に加えて、液晶パネル30の照明は停止されるため、照明の為の消費電力を、より、一層、少なくすることができる。
【0034】また、特開平11−154900号公報に示すように、液晶パネル及びキー操作部の一方の照明を禁止するように予め設定できるものがあるものの、例えば、キー操作部の照明を予め禁止すると、夜間等の周囲が暗いときには、操作性が悪くなる。これに対して、本第1実施形態では、上述の如く、キー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明が停止された後、タッチセンサー40へのタッチ操作、若しくは、キー操作部20への操作が成されると、キー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明が開始するので、携帯電話における良好な操作性を確保できる。
【0035】なお、本発明の実施にあたり、情報受信の実行中において、液晶パネル30による表示の変化(キャラクタ30aの変化)に応じて、キー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明の制御を行うことに限らず、情報受信後において、サーバ側からの受信情報に応じて液晶パネル30による表示(例えば、文字、絵)を変化させ、この表示の変化に応じて、キー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明の制御を行うようにしてもよい。
【0036】また、本発明の実施にあたり、携帯電話では、インターネット機能処理に関わりなく、予め、表示を変化させる処理を有しており、この表示変化に応じてキー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明の制御を行うようにしてもよい。
【0037】なお、本発明の実施にあたり、ダウンロード(情報受信)中において、液晶パネル30(表示部)を照明するとともにキー操作部20の照明を停止ようにしてもよい。
【0038】さらに、上記第1実施形態では、液晶パネル30(表示部)の表示変化としては、キャラクタ30aの変化(すなわち、動画)を適用した例について説明したが、これに限らず、文字表示の変化を採用してもよい。
【0039】(第2実施形態)上記第1実施形態では、インターネット機能処理の実行中におけるバックライト処理につき説明したが、これに限らず、以下のように、カラオケ機能の実行中において、バックライト処理を実施してもよい。以下、第2実施形態のバックライト処理に先立って、カラオケ機能の処理につき説明する。但し、記憶部55には、カラオケ動作を示すフラグ(以下、カラオケフラグKAという)が採用されている。また、記憶部55には、カラオケ音楽データが保持され、カラオケ音楽データは、音楽データと歌詞データから構成されている。なお、カラオケ音楽データは、インターネット機能処理によって、配信されたものである。
【0040】本第2実施形態では、マイクロコンピュータ59は、図5に示すフローチャートに従って、カラオケ機能の処理を行う。先ず、待ち受け中において、キー操作部20への所定操作に応じて、カラオケ音楽としての曲が選択されて、カラオケ機能が開始させる。
【0041】次に、ステップ300で、カラオケフラグKAをセットし(KA=1)、記憶部55からカラオケ音楽データを読み込み(ステップ310)、カラオケ音楽データの音楽データに基づいて音声回路52を駆動する。このため、音声回路52は、レシーバ51からカラオケ音楽を出力する。これに伴い、カラオケ音楽データの歌詞データに基づいて液晶パネル30を駆動する(ステップ330)。これにより、液晶パネル30は、カラオケ音楽の出力に応じて、歌詞を表示する。
【0042】次に、カラオケ音楽としての曲が終了したか否かを判定し(ステップ340)、カラオケ音楽としての曲が終了していないとき、ステップ310に進む。また、ステップ340で、カラオケ音楽としての曲が終了したとき、ステップ350に進み、カラオケフラグKAをリセットする(KA=0)。
【0043】以下に、カラオケ機能の実行中におけるバックライト処理につき図6を参照して説明する。本第2実施形態のバックライト処理としては、図3に示すフローチャートに代えて、図6に示すフローチャートが採用されている。図6に示すステップ210、220、260は、図3に示すステップ210、220、260と同一である。ここで、バックライト処理は、カラオケ機能の実行中において、所定期間毎の割り込み処理として行われる。マイクロコンピュータ59は、図6に示すフローチャートに従って、バックライト処理を行う。
【0044】先ず、ステップ210で、表示照明部56によって、液晶パネル30の照明を開始させるとともに、操作照明部57によって、キー操作部20の照明を開始させる。そして、液晶パネル30及びキー操作部20の照明を開始してから一定期間経過したか否かを判定し(ステップ220)、液晶パネル30及びキー操作部20の照明を開始してから一定期間経過したとき、ステップ221に進んで、操作照明部57の駆動を停止する。このため、操作照明部57によるキー操作部20の照明は停止される。例えば、液晶パネル30で歌詞データが表示されてから一定期間後、操作照明部57の駆動を停止する。
【0045】次に、カラオケフラグKAの状態に応じて、カラオケ音楽としての曲が終了したか否かを判定し(ステップ223)、カラオケフラグKAがセットしているとき、カラオケ音楽としての曲が終了していないと判定して、ステップ224に進む。
【0046】次に、タッチセンサ40がタッチ操作されたか否かを判定し(ステップ224)、タッチ操作されたとき、ステップ210に進んで、上述と同様に、表示照明部56によって液晶パネル30の照明を開始させるとともに、操作照明部57によって、キー操作部20の照明を開始させる。
【0047】次に、ステップ224で、タッチセンサ40がタッチ操作されていないとき、ステップ225に進んで、キー操作部20が操作されたか否かを判定する。ここで、キー操作部20が操作されたとき、ステップ210に進む。また、ステップ225で、キー操作部20が操作されないとき、ステップ223に進む。
【0048】以上により、カラオケ機能の実行中において、カラオケ機能の開始から一定期間迄は、液晶パネル30及びキー操作部20は、照明されものの、一定期間以降で、カラオケ音楽の曲が終了するまで、液晶パネル30の照明は維持される一方、キー操作部20の照明は停止される。これにより、液晶パネル30によって歌詞を表示している状態では、液晶パネル30は照明されるので、歌詞の表示の視認性を確保しつつ、照明の為の消費電力を少なくすることができる。
【0049】また、キー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明が停止された後、本第1実施形態と同様に、タッチセンサー40へのタッチ操作、若しくは、キー操作部20への操作が成されると、キー操作部20及び液晶パネル30の双方の照明が開始される。
【0050】なお、本発明の実施にあたり、カラオケ機能として使用者の歌声を検出し、この検出した歌声をカラオケ音楽に重ねてレシーバ51(或いはイヤホン)から出力するようにしてもよい。
【0051】さらに、上記第2実施形態では、カラオケ音楽を出力している間、液晶パネル30を照明するようにした例につき説明したが、これに限らず、液晶パネル30が歌詞を表示している間、液晶パネル30を照明するようにしてもよい。
【0052】(第3実施形態)以下、本発明を図に示す第3実施形態について説明する。本第3実施形態における照明機能付携帯電話としては、図11に示すキー3a〜3n、3p、液晶パネル4及び発光ダイオード7c〜7fが採用されている。但し、本第3実施形態では、発光ダイオード7a〜7fを点灯する為の電気回路構成として、図13に示す構成とは異なる電気回路構成が採用されている。なお、照明機能付携帯電話は、内蔵された電池によって動作する。
【0053】以下、本実施形態における発光ダイオード7a〜7fを点灯する為の電気回路構成を図7を参照して説明する。
【0054】図7に示すトランジスタ10と電源との間に発光ダイオード7a、7bが並列に接続され、トランジスタ10は、後述するマイクロコンピュータ30によって制御されて、発光ダイオード7a、7bの双方を点灯或いは消灯させる。
【0055】トランジスタ20と電源との間には、発光ダイオード7c〜7fが並列に接続され、トランジスタ20は、マイクロコンピュータ30によって制御されて、発光ダイオード7c〜7fの全てを点灯或いは消灯させる。
【0056】マイクロコンピュータ30は、メインルーチンで、通話の為の送受信処理、文字情報表示モード(コンテンツ参照機能)の処理を行うとともに、設定時間(<<10sec)毎の割り込み処理で、図8に示すフローチャートに従ってトランジスタ10、20の駆動処理(照明機能の為の)を行う。但し、図8中のステップ100〜120は、図14中のステップ100〜120と同一である。
【0057】次に、マイクロコンピュータ30におけるトランジスタ10、20の駆動処理を図2に示すフローチャートに従って説明する。
【0058】先ず、ステップ100〜120の処理を行った後、「文字・数字入力モード」であるか否かを判定する(ステップ150)。
【0059】ここで、マイクロコンピュータ30のメモリにおいて、「文字・数字入力モード」のフラグ(以下、文字入力フラグという)がセットしているとき、YESと判定し、ステップ160で、トランジスタ10をオンさせる。
【0060】このことにより、発光ダイオード7a、7bが点灯し、矢印キー3a、3b及び確定キー3cが照明される。
【0061】ついで、トランジスタ20をオンさせる(ステップ161)。このことにより、発光ダイオード7c〜7fが点灯し、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pが照明される。
【0062】また、ステップ150で、マイクロコンピュータ30のメモリにおいて、文字入力フラグがリセットしているとき、NOと判定し、ステップ170で、トランジスタ10をオンさせる。
【0063】このことにより、発光ダイオード7a、7bが点灯し、矢印キー3a、3b及び確定キー3cが照明される。
【0064】ついで、トランジスタ20をオフさせる(ステップ171)。このことにより、発光ダイオード7c〜7fが消灯し、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pの照明が停止される。
【0065】以下、文字情報表示モードの一例として電子メールを取り上げ、この電子メールの送信操作時における液晶パネル4及びキー3a〜3n、3pの照明について図9、図10を参照して説明する。図9、図10は、電子メールの送信操作時における液晶パネル4の表示を示す。
【0066】先ず、電源のオン状態で、確定キー3cを押すと、図9に示すように、液晶パネル4に文字情報表示モードの「Menuの画面」が表示される。
【0067】ここで、マイクロコンピュータ30のメモリにおいて、文字入力フラグがリセットされており、液晶パネル4、矢印キー3a、3b及び確定キー3cが照明されるものの、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pの照明が停止されている。
【0068】次に、矢印キー3aを押して液晶パネル4に「メール作成」を反転表示させた後、確定キー3cを押すと、文字情報表示モードの「Menu」のうち「メール作成」(電子メールの送信モード)が選択される。
【0069】次に、確定キー3cを押した後、矢印キー3aを押して液晶パネル4の画面をスクロールさせて液晶パネル4に「宛先編集位置の選択の画面」を表示させる。
【0070】次に、確定キー3cを押すと、液晶パネル4には「宛先編集の画面」が表示されるとともに「文字・数字入力モード」が実行される。ここで、マイクロコンピュータ30のメモリにおいて、文字入力フラグがセットされ、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pが照明される。
【0071】次に、「宛先編集」として、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pを押して「宛先」を入力した後、確定キー3cを押すと、マイクロコンピュータ30のメモリにおいて、文字入力フラグがリセットされ、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3nの照明が停止される。
【0072】次に、確定キー3cを押した後、矢印キー3aを押して液晶パネル4の画面をスクロールさせて液晶パネル4に「本文の編集位置の選択の画面」を表示させる。
【0073】次に、確定キー3cを押すと、図10に示すように、液晶パネル4には「本文編集の画面」が表示されるとともに「文字・数字入力モード」が実行され、マイクロコンピュータ30のメモリにおいて、文字入力フラグがセットされ、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pが照明される。
【0074】次に、「本文編集」として、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3n、3pを押して「本文」を入力した後、確定キー3cを押すと、液晶パネル4には「本文確定の画面」が表示される。
【0075】ここで、マイクロコンピュータ30のメモリにおいては、文字入力フラグがリセットされ、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3nの照明が停止される。
【0076】次に、確定キー3cを押した後、矢印キー3aを押して液晶パネル4の画面をスクロールさせて液晶パネル4に「送信画面」を表示させる。さらに、確定キー3cを押すと電子メールが送信される。
【0077】以上により、電子メールの送信操作時において、「文字・数字入力モード」が実行されていないとき、テンキー(文字・数字入力キー)3d〜3nの照明が停止されるので、照明の為の消費電力を少なくすることができる。
【0078】なお、本発明の実施にあたり、照明機能付携帯電話に限らず、例えば、PHS若しくは、モバイル機器といった携帯用コンピュータに適用してもよい。
【0079】なお、本発明の実施にあたり、液晶パネルとしてはカラー液晶パネルを採用してもよい。また、バックライトを必要とする表示パネルであるならば、液晶パネル以外の表示パネルを採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の携帯電話の正面図である。
【図2】上記第1実施形態での携帯電話の電気回路構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図4】上記第1実施形態の作動を説明する為の図である。
【図5】本発明に係る第2実施形態のマイクロコンピュータのカラオケ機能を示すフローチャートである。
【図6】上記第2実施形態のマイクロコンピュータのバックライト処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施形態の照明機能を示す電気回路図である。
【図8】図7に示すマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【図9】上記第3実施形態での電子メールの操作時の照明機能の作動の一部を説明する為の図である。
【図10】上記電子メールの操作時の照明機能の作動の残りを説明する為の図である。
【図11】携帯電話の外形を示す斜視図である。
【図12】図11に示す発光ダイオードの配置を示す模式図である。
【図13】図11に示す照明機能を示す電気回路図である。
【図14】図13に示すマイクロコンピュータの作動を示すフローチャートである。
【符号の説明】
3a、3b…矢印キー、3d…確定キー、3d〜3n、3p…テンキー、4…液晶パネル、7a〜7f…発光ダイオード、30…マイクロコンピュータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のキーを有する操作部(20)と、前記操作部への操作に応じて情報を表示する表示部(30)と、前記操作部及び前記表示部を照明する照明部(56、57)とを備え、音楽を出力する音楽機能を有して、電池(58)により動作する照明機能付携帯機器であって、前記音楽機能の実行中で、前記音楽の出力に応じて歌詞を前記情報として表示するように前記表示部を制御する表示制御手段(330)と、前記音楽を出力しているとき前記表示部を照明する共に前記音楽の出力が終了したとき前記表示部の照明を停止するように前記照明部を制御する第1の照明制御手段(220、221、223、260)とを有することを特徴とする照明機能付携帯機器。
【請求項2】 前記第1の照明制御手段は、前記照明部が前記操作部及び前記表示部の双方を一定期間連続して照明しているか否かを判定す期間判定手段(220)と、前記期間判定手段によって前記照明部が前記操作部及び前記表示部の双方を一定期間連続して照明していると判定されたとき、前記操作部の照明を停止するように前記照明部を制御する第2の照明制御手段(221)と前記第2の照明制御手段による前記照明部への制御後、前記音楽の出力が終了したか否かを判定する音楽判定手段(223)と、前記音楽判定手段によって前記音楽の出力が終了したと判定されたとき、前記表示部の照明を停止するように前記照明部を制御する第3の照明制御手段(260)と、を有することを特徴とする請求項1に記載の照明機能付携帯機器。
【請求項3】 タッチ操作を検出するタッチセンサー(40)と、前記音楽判定手段によって前記音楽の出力が終了していないと判定されたとき、前記タッチセンサーによる検出に応じて、前記タッチ操作されたか否かを判定する操作判定手段(224)と、前記操作判定手段によってタッチ操作されたと判定されたとき、前記操作部及び前記表示部の双方を照明するように前記照明部を制御する第4の照明制御手段(210)とを有することを特徴とする請求項2に記載の照明機能付携帯機器。
【請求項4】 前記音楽機能は、カラオケ機能であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の照明機能付携帯機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図12】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図14】
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【図13】
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【公開番号】特開2003−204391(P2003−204391A)
【公開日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−318067(P2002−318067)
【分割の表示】特願2000−106997(P2000−106997)の分割
【出願日】平成12年4月7日(2000.4.7)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】