説明

画像形成装置

【課題】トナー等の現像材が正規品ではない場合には再利用されないようにして、正規品でない現像材が再利用されることによる画像劣化の発生を防止できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】表面に静電潜像が形成される像担持体101と、像担持体上の静電潜像を現像材で現像増として現像する現像装置5と、前記現像像の記録媒体あるいは中間転写体への転写後に、前記像担持体表面あるいは中間転写体に残留付着する現像材を除去するクリーニング手段4と、前記現像材が正規品か否かを判別する現像材判別手段15と、正規品であると判別された場合には、クリーニング手段4により除去された現像材が再利用回収装置5、303、318に回収され、正規品でないと判別された場合には回収されないように、装置の構成要素を制御する制御手段15を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、複写機やプリンタなどの電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、詳しくは、クリーニング装置で除去した像担持体や中間転写体上の残留現像材を再利用回収装置に回収して再使用できる画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、電子写真方式を用いた画像形成装置では、ドラム型感光体等からなる像担持体の表面に静電潜像を形成し、現像装置から像担持体の表面にトナーを供給して静電潜像をトナー像とし、このトナー像を記録媒体あるいは中間転写体に転写する構成となされている。
【0003】
このような画像形成装置として、転写後の像担持体表面の残留トナーをクリーニング手段により除去し、この除去したトナーをリサイクルトナーとして再利用回収装置である現像装置に回収し、2回、または3回以上使用したトナーは、現像装置に回収しないようにした技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平7−104631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の画像形成装置では、2回、または3回以上使用したトナーを現像装置に回収しないようにしているだけであり、トナーが正規品でなくても、第1回目の使用トナーは現像装置に回収されることになる。
【0005】
しかし、正規品ではないトナーには、トナーの特性上、リサイクル可能か否かを判断しにくいものがあり、そのような特性不明のトナーを現像装置に回収して再使用すると、プリント画像の劣化を招くおそれがあるという問題があった。
【0006】
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、トナー等の現像材が正規品ではない場合には再利用されないようにして、正規品でない現像材が再利用されることによる画像劣化の発生を防止できる画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)表面に静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体上の静電潜像を現像材で現像像として現像する現像装置と、前記現像像の記録媒体あるいは中間転写体への転写後に、前記像担持体表面あるいは中間転写体表面に残留付着する現像材を除去するクリーニング手段と、前記現像材が正規品か否かを判別する現像材判別手段と、前記現像材判別手段により正規品であると判別された場合には、前記クリーニング手段により除去された現像材が再利用回収装置に回収され、正規品でないと判別された場合には回収されないように、装置の構成要素を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(2)前記再利用回収装置が現像装置であり、前記制御手段は、前記現像装置の現像出力電圧を制御することにより、現像材が前記現像装置に回収されないように制御する前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記再利用回収装置が現像装置であり、前記制御手段は、前記現像装置を所定位置から退避させることにより、現像材が前記現像装置に回収されないように制御する前項1に記載の画像形成装置。
(4)前記現像材はカラー現像材である前項1に記載の画像形成装置。
(5)前記現像材がモノクロ現像材である場合には、前記制御手段は、モノクロ現像材が正規品でなくても、前記クリーニング手段により除去された現像材が再利用回収装置に回収されるように制御する前項1に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0008】
前項(1)に係る発明によれば、像担持体上に静電潜像が形成されると、現像装置から現像材が供給されて前記静電潜像が現像像となる。この現像像が記録媒体あるいは中間転写体に転写された後、像担持体表面あるいは中間転写体表面に残留付着する現像材がクリーニング手段により除去される。
【0009】
一方、現像材判別手段により、現像材が正規品か否かが判別され、正規品であると判別された場合には、前記クリーニング手段により除去された現像材が再利用回収装置に回収され、正規品でないと判別された場合には回収されないように、画像形成装置の構成要素が制御される。
【0010】
つまり、正規品でない現像材は再利用回収装置に回収しないようにして、再利用を回避する。これにより、正規品でない回収現像材を再利用した場合の画像劣化の発生を防止することができる。
【0011】
前項(2)に係る発明によれば、再利用回収装置が現像装置であり、現像装置の現像出力電圧の制御により、クリーニング手段により除去された現像材が前記現像装置に回収されないように簡単に制御することができる。
【0012】
前項(3)に係る発明によれば、再利用回収装置が現像装置であり、現像装置を所定位置から退避させることにより、クリーニング手段により除去された現像材が前記現像装置に回収されないように、確実に制御することができる。
【0013】
前項(4)に係る発明によれば、正規品でない現像材が再利用されたときの画像劣化を特に生じやすいカラー現像材に対して、極めて有効な対策となる。
【0014】
前項(5)に係る発明によれば、モノクロ現像材については正規品でなくても画像劣化は生じにくいため、正規品であると否とにかかわらず、クリーニング手段により除去された現像材が再利用回収装置に回収されるように制御して、現像材の有効利用を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置のプリント部30の基本的な構成を示す概略断面図である。
【0017】
画像形成装置のプリント部30は、像担持体1と、帯電ローラ2と、露光部3と、クリーニング装置4と、現像装置5と、中間転写体8と、転写装置の一例としてのバイアスローラ9と、制御部15等を備えている。
【0018】
前記像担持体1は、例えばドラム状の感光体からなり、図示しない回転駆動手段により、図1の時計方向(矢印a方向)へ回転駆動されるように構成されている。
【0019】
この像担持体1の周りには、前記帯電ローラ2、露光部3、現像装置5、クリーニング装置4がこの順で時計方向へ沿って配置されている。
【0020】
前記帯電ローラ2は、帯電装置としてマイナスの高電圧を印加することにより、像担持体1の表面を一様にマイナス極性に帯電させるものである。
【0021】
前記露光部3は、像担持体1の表面に原稿画像を結像させることにより、原稿画像に対応した静電潜像を形成させるものである。レーザ光などにより像担持体1に光書込みを行うことによって、原稿画像に対応した静電潜像を形成してもよい。
【0022】
前記現像装置5は、例えば乾式型のものであり、像担持体1と対向して設けられている。現像装置5には、トナーとキャリアを含有した2成分系現像剤が収容されている。これらの現像剤は、現像室内において撹拌ローラ(図示せず)によって撹拌され、摩擦帯電されるようになっている。
【0023】
現像装置5は、前記撹拌されたトナーを像担持体1の表面に供給するための現像ローラ6を有している。この現像ローラ6には、前記摩擦帯電された現像剤が供給担持され、現像剤による磁気ブラシが形成されるが、この磁気ブラシがDSコロ7のエアギャップを飛び越えて像担持体1の表面の静電潜像にジャンプするように、現像ローラ6には直流電圧と交流電圧が印加されている。
【0024】
また、現像装置5には、現像装置5に関する情報を記憶するメモリ12が設けられている。現像装置5が正規品であるか非正規品であるか、換言すればトナーが正規品であるか非正規品であるかについての情報も、現像装置5に関する情報として、予めメモリ12に記憶されている。
【0025】
ここで、正規品のトナーとは、メーカー純正のもの、対応機種が一致するもの、一定の品質を確保した適合条件を満たすもの、のうちの少なくとも一つの条件を満たすものをいう。
【0026】
前記中間転写体8は、図示しない押し上げレバーの変移により、像担持体1に対して接離変移される無端状のベルトからなり、フィードローラ11で旋回駆動されるものとなされている。そして、現像装置5とクリーニング装置4との間の転写部において、前記像担持体1のトナー像が、一次転写方式の場合は中間転写体8に保持された状態で搬送される記録媒体Sに転写され、二次転写方式の場合は中間転写体8に転写される。なお、二次転写方式の場合、中間転写体8に転写されたトナー像は、二次転写ローラ10により記録媒体Sに転写されるようになっている。
【0027】
前記バイアスローラ9は、転写部において中間転写体8を像担持体1の表面に押し付けており、このバイアスローラ9に、−1.5〜−2kV程度の電圧が印加されることにより、像担持体1の表面のトナー像が中間転写体8に保持された記録媒体S、あるいは中間転写体8に転写されるものとなされている。
【0028】
前記クリーニング装置4は、前記現像装置5とは反対側の部位で、像担持体1の表面と対向した位置に設けられている。このクリーニング装置4は、クリーニング部材の一例である帯電ブラシで構成され、転写後に像担持体1の表面に残留付着しているトナーを掻き取って除去するものである。
【0029】
なお、二次転写方式の場合、中間転写体8の残留トナーは、クリーニングブレード13により削り取られて廃トナーボトル14に回収されるようになっている。
【0030】
前記制御部15はCPUを備え、プリント部30を始めとする画像形成装置の全体を統括制御する他に、前記現像装置5のメモリ12に書き込まれている情報をトナー種別検知部27(図2に示す)を介して読み出し、その現像装置5(トナー)が正規品か否かを判別する機能を備えている。そして、現像装置5(トナー)が正規品であると判別された場合には、前記クリーニング装置4により除去された残留トナーが再利用回収装置としての現像装置5に回収されるように制御し、正規品でないと判別された場合には、現像装置5に回収されないように制御する。ただし、モノクロ現像装置については正規品でなくても、クリーニング装置4により除去された残留トナーが現像装置5に回収されるように制御する。制御の具体的内容については後述する。
【0031】
図2は、画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0032】
図2において、この画像形成装置は、CPUを備えた制御部15と、CPUのバス20に接続されたROM21およびRAM22の他に、ネットワークインターフェース(ネットワークI/F)部23、操作パネル24、記憶部25、スキャナ部26、トナー種別検知部27と、およびプリント部30などを備えている。
【0033】
前記ROM21は、CPUの動作プログラムを格納するメモリであり、また、RAM22は、CPUが動作する際の作業領域を提供するメモリである。
【0034】
前記ネットワークI/F部23は、ネットワーク上のユーザ端末などとの間での通信やデータ授受を司るものである。
【0035】
前記操作パネル24は、各種設定を行うための操作部などの機能を有するものであり、図示しないキーボードや表示部を備えている。
【0036】
前記記憶部25は、各種アプリケーションやデータを記憶するものであり、この実施形態では、本装置に適合する現像装置5の機種情報が記憶された機種情報記憶部25aを有している。
【0037】
前記スキャナ部26は、原稿画像を読み取るものである。
【0038】
前記トナー種別検知部27は、現像装置5のメモリ12と接続されてメモリ12に書き込まれている情報を読み出すためのものである。
【0039】
前記プリント部30は、前述したような像担持体1、クリーニング装置4、現像装置5および中間転写体8などを備えており、画像データを記録媒体Sにプリントするものである。
【0040】
つぎに、図1及び図2に示した画像形成装置の動作を、図3および図4のターミングチャートを参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、像担持体1上のトナー像を、直接に記録媒体Sに転写する一次転写方式を例にとって説明する。
【0041】
プリント信号のONに伴って図示しないメインモータが回転駆動され、その後、図示しない給紙クラッチによって、記録媒体Sの給紙が開始される。
【0042】
前記像担持体1は、まず、マイナスの高圧電圧を印加する帯電ローラ2により構成された帯電装置によって、その表面が一様にマイナス極性、例えば−800Vに帯電される。ついで、像担持体1の表面に対して露光部3により原稿画像(図示せず)が結像投影されることにより、像担持体1の表面には、原稿画像に対応した静電潜像が形成される。
【0043】
静電潜像が形成された像担持体1はさらに時計方向へ回転するが、この像担持体1に対向配置された現像装置5の現像ローラ6には、摩擦帯電された現像剤が供給担持され、現像剤による磁気ブラシが形成される。
【0044】
この磁気ブラシが現像ローラ6に印加されている電圧によってDSコロ7のエアギャップを飛び越え、像担持体1の表面の静電潜像にジャンピング現像を行う。
【0045】
そして、トナーが静電的に潜像に移行することによって、該静電潜像が可視トナー像として現像される。このようにして、現像装置5により、像担持体1の表面の静電潜像がトナー像として現像される。
【0046】
ついで、像担持体1の可視トナー像を次のようにして中間転写体8上の記録媒体Sに転写する。すなわち、前記バイアスローラ9には転写バイアスが印加され、中間転写体8には、像担持体1上のトナー像の極性とは逆の極性の電荷が付与されるので、中間転写体8の走行に伴い、記録媒体S上に像担持体1の表面のトナー像が転写される。
【0047】
この実施形態では、表面が−800Vに帯電された像担持体1に対して、プラスのトナーで現像を行わせ、バイアスローラ9に−1.5〜−2kVの電圧を印加して、像担持体1表面のトナー像を中間転写体8上の記録媒体S上に転写している。
【0048】
なお、転写を行うにあたり記録媒体Sは、レジストローラ(図示せず)によってタイミング調整がなされた状態で、中間転写体8上に送られて静電吸着され、中間転写体8の走行に伴って転写部位を通過する。
【0049】
この記録媒体Sは、中間転写体8がかけ渡されたフィールドローラ11の位置で、中間転写体8から曲率分離される。
【0050】
一連の転写動作が終了すると、図示しない押し上げレバーが解除され、中間転写体8は像担持体1から離れる。
【0051】
トナー像が転写された記録媒体Sは、図示しない定着ローラ対によって熱定着され、図示しない排紙ローラ対によって機外に排出される。
【0052】
この実施形態では、現像装置5のメモリ12から現像装置5に関する情報を、トナー種別検知部27を介して前記制御部15が読み出し、読み出した情報に基づいて、現像装置5が正規品である否かを判別する。そして、判別結果に基づいて、像担持体1の残留付着トナーの除去及び回収について、以下のような制御が行われる。
(I)現像装置5が正規品であると判別された場合(図3)。
前記クリーニング装置4は、掻き取り除去したトナーを、帯電ブラシに交流電圧を印加することにより散らして吐き出し、この吐き出されたトナーは現像ローラ6のマイナス電位の出力により現像装置5へと移動し回収される。
【0053】
現像ローラ6の動作時間は、記録媒体Sの先端がタイミングセンサ(図示せず)を通過した時から制御部15のタイマによって設定された所定時間T1であり、現像ローラ6は、その時間T1の間は、現像電圧を出力しながら回転する。
【0054】
なお、バイアスローラ9は、図3に示すように、転写が終わった時刻t2で電圧の印加がオフとなる。これは、像担持体1の残留トナーが前記現像装置5で回収されるため、バイアスローラ9による回収の必要がないためである。
(II)現像装置5が正規品でないと判別された場合(図4)。
前記クリーニング装置4は、掻き取り除去したトナーを、帯電ブラシに交流電圧を印加することにより散らして吐き出すが、現像ローラ6の現像出力電圧を時刻t2でオフにすることにより、トナーの現像装置5への移動を阻止し、トナーが回収されないようにする。現像ローラ6の動作時間は、記録媒体Sの先端がタイミングセンサ(図示せず)を通過した時から時刻t2までの所定時間T2となる。
【0055】
このように、クリーニング装置4により除去されたトナーがリサイクル可能な正規のものでなければ、現像装置5に回収されないようにしたから、正規品でない回収トナーが再利用されることによる画像劣化の発生を防止することができる。
【0056】
なお、回収されなかったトナーは、バイアスローラ9への−1.5〜−2kVの電圧印加を継続することにより、中間転写体8上に付着させる。付着したトナーは中間転写体8の下流に設けられたクリーニングブレード13により掻き取られ、廃トナーボトル14に回収される。
【0057】
前記バイアスローラ9の動作時間は、記録媒体Sの先端がタイミングセンサを通過した時点から制御部15のタイマによって設定された所定時間T1であり、この時間T1だけバイアス出力しながら回転する。
【0058】
以上、像担持体1の残留トナーの現像装置5への回収処理、あるいは非回収処理について説明した。
【0059】
ところで、画像形成装置がカラー画像形成装置である場合、タンデム型の画像形成装置では、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色毎に、図1に示した像担持体1、帯電ローラ2、露光部3、クリーニング装置4、現像装置5等をそれぞれ備えた画像形成ユニットが設けられる。このため、前述したような、現像装置(トナー)の正規品判別、判別結果に応じた残留トナーの現像装置5への回収処理あるいは非回収処理は、各色に対応した画像形成ユニット毎に行えばよい。
【0060】
また、帯電ローラ2、露光部3、クリーニング装置4、現像装置5等は1個のみで、現像装置5としてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色に対応したものを用いる、いわゆる4サイクル式のカラー画像形成装置の場合には、1色のトナー像の中間転写体8への転写が終了する毎に、前述したような、現像装置の正規品判別、判別結果に応じた残留トナーの現像装置5への回収処理あるいは非回収処理を行えばよい。
【0061】
なお、ブラック(モノクロ)の現像装置5については、カラー現像装置5の場合に較べて、正規品でなくても画像劣化はさほど生じない。
【0062】
そこで、カラー現像装置5に対してのみ、正規品でない場合の残留トナーの非回収処理を実行し、モノクロ現像装置の場合には正規品であると否とにかかわらず、現像装置5への回収処理を実行するものとしても良い。
【0063】
つぎに、前記トナー回収・非回収処理を図5に示すフローチャートを参照して説明する。
【0064】
図5において、ステップS101で、現像装置5(トナー)がカラーかモノクロかを判断し、カラーでない場合つまりモノクロであれば(ステップS101でNO)、ステップS104に進み、現像ローラ6のマイナス電位の出力継続により、転写後に前記クリーニング装置4により除去されたトナーを吸引させ現像装置5に回収する。
【0065】
現像装置5がカラーの場合には(ステップS101でYES)、ステップS102で、制御部15は現像装置5が正規品であるか否かの判別処理を、メモリ12に記憶されている情報に基づいて判別する。この正規品判別処理については後述する。
【0066】
次いでステップS103で、正規品判別処理(ステップS102)の結果に基づいて現像装置5が正規品か否かを判別する。現像装置5が正規品であれば(ステップS103でYES)、ステップS104で、現像ローラ6のマイナス電位の出力継続により、転写後に前記クリーニング装置4により除去されたトナーを吸引させ現像装置5に回収する。
【0067】
現像装置5が正規品でなければ(ステップS103でNO)、ステップS105に進み、現像ローラ6のマイナス電位をオフすることにより、前記クリーニング装置4により除去されたトナーを、現像装置5に回収しないようにする。
【0068】
図6は、図5の正規品判別処理(ステップS102)を示すフローチャートである。
【0069】
まずステップS201で、現像装置5のメモリ12から、現像装置の種別情報を読み出したのち、ステップS203で、現像装置5の種別が機種情報記憶部25aに記憶されている機種情報と一致しているかどうかを判断する。一致していれば(ステップS203でYES)、ステップS204で、現像装置5従ってトナーは正規品であると判別する。現像装置5の種別が機種情報と一致していなければ(ステップS203でNO)、ステップS205で現像装置5従ってトナーは非正規品であると判別する。
【0070】
ところで、以上説明した実施形態では、現像装置5(トナー)が正規品ではないと判別された場合のトナーの非回収処理を、現像ローラ6の現像出力電圧をオフにすることにより行ったが、トナーの非回収処理はこれに限定されることはなく、他の構成であっても良い。
【0071】
例えば、クリーニング装置4により除去したトナーを現像装置5に戻さないようにために、現像装置5を図1の右方向へ退避させる構成であってもよい。
【0072】
図7は、この発明の他の実施形態を示すものであり、トナーリサイクル装置およびこのトナーリサイクル装置を含む画像形成装置(例えば、複写機、プリンタ、ファクシミリ)の作像部を示す。
【0073】
作像部およびこの作像部に含まれる現像装置とクリーニング装置の構成と動作を簡単に説明する。まず、作像部は、外周部に周知の感光層を有する円筒状の像担持体101を備えている。画像形成時、像担持体101は矢印151方向に回転し、像担持体101のそれぞれの部位が帯電領域161・露光額域162・現像帯域163(図面中の163aおよび163b)・転写領域164・分離領域165・クリーニング領域166・除電領域167を通過していく。
【0074】
まず、帯電領域161で、像担持体101は帯電装置102により所定の電位に帯電される。帯電した像担持体101は、続く露光領域162で、図示しない露光装置で発射された光(lm)に露光され、ほぼ帯電時の電位を有する高電位部と露光により電位の減衰した低電位部とからなる静電潜像が形成される。静電潜像を保持した像担持体101は、続く現像領域163で、現像装置103により、高電位部または低電位部に現像装置103から現像剤が供給され、再現すべき画像に対応したトナー像が形成される。このトナー像は像担持体101の移動とともに転写領域164に搬送され、転写装置104により、図示しないシート供給部から供給されたシート(一般には紙)に転写される。トナー像を保持したシートは、分離領域165で分離装置105により像担持体101から分離された後、図示しない定着装置でトナー像が定着されて、図示しない排出トレイに排出される。像担持体101上でトナー像を形成していたトナーはそのすべてがシートに転写されず、転写領域164を通過した像担持体101上には依然として一部のトナーが残留している。
【0075】
この残留トナーは、像担持体101がクリーニング領域166を通過する際にクリーニング装置106により除去される。その後、像担持体101は除電領域167に移動し、そこで除電装置107により残留電荷が除去され、次回の作像に備える。
【0076】
現像装置103は、複数の部材を組み合わせて構成されたハウジング121を有する。ハウジング121には、トナーとキャリアからなる二成分現像剤を収容する現像剤混合撹拌路129が形成されている。現像剤混合撹拌路129には、トナーとキャリアを均一に混合するとともにこれらを摩擦接触させることにより所定の極性に帯電するために、バケットローラ120が矢印152方向に回転可能に配置されている。バケットローラ120としては周知の種々のものが利用可能であるが、本実施形態では、中央部から両端側に向けてそれぞれ現像剤を搬送する型式のものが使用されている。
【0077】
現像剤混合撹拌路129を境として像担持体101とは反対側に、現像剤混合撹拌路129と実質的に平行に現像剤搬送路130が形成され、この現像剤搬送路130に現像剤搬送スクリュー131が配置されている。この現像剤搬送スクリュー131は、バケットローラ120と違って、両端側から中央部に向けて現像剤を搬送するために、中央部を境に一端側の螺旋スクリュー部と他端側の螺旋スクリュー部は逆向きに形成されている。また、現像剤混合撹拌路129と現像剤搬送路130とを分離している壁123は、バケットローラ120および現像剤搬送スクリュー130の両端側付近と中央部に対向する部分に連絡通路(図示せず)が形成されている。したがって、本実施形態の現像装置では、現像剤は、現像剤混合撹拌路129でバケットローラ120が矢印152方向に回転することにより中央部から両端側に搬送され、次に、このバケットローラ120に掬い上げられて現像剤搬送路130の両端側に供給され、続いて、現像剤搬送スクリュー131が矢印153方向に回転することにより現像剤搬送路130をその両端側から中央部に向けて搬送され、最後に現像剤搬送路130から現像剤混合撹拌路129の中央部に返送される。
【0078】
バケットローラ120の上方には、このバケットローラ120により掬い上げられた現像剤の一部を吸引保持する供給ローラ125が配置されている。この供給ローラ125は矢印154方向に回転可能に支持されている。また、供給ローラ125の外周面には、ハウジング121に設けた規制部材124が所定の微小隙間(現像剤規制ギャップ)157を置いて対向している。したがって、供給ローラ125に供給された現像剤は規制部材124で量規制され、この規制部材124の位置を通過した供給ローラ125の外周面には一定量の現像剤が保持されている。
【0079】
供給ローラ125と像担持体101との間に、供給ローラ125に保持されている現像剤を受け取って第1の現像領域163aで像担持体101に接触させる第1の現像ローラ126が設けてある。第1の現像ローラ126の下には、第1の現像ローラ126から現像剤を受け取り、再度この現像剤を第2の現像領域163bで像担持体101に接触させる第2の現像ローラ127が設けてある。これらの現像ローラ126、127は、それぞれ所定の微小隙間(現像ギャップ)158、159を介して像担持体101と非接触に保たれ、矢印155、156方向に回転可能としてある。したがって、供給ローラ125に保持されている現像剤は、まず第1の現像ローラ126に供給され、第1の現像領域163aで像担持体101の静電潜像と接触してこの静電潜像を現像する。次に、現像剤は第2の現像ローラ127に供給され、第2の現像領域163bで再び静電潜像と接触してこの静電潜像をさらに現像する。そのため、静電潜像は、現像ローラに保持されている現像剤と一回だけ接触する型式の画像形成装置に比べて、高濃度で現像される。
【0080】
第2の現像領域163bを通過した現像剤は、第2の現像ローラ127とバケットローラ120との間に配置されたスクレーパ122により第2の現像ローラ127から掻き取られ、現像剤混合撹拌路129で混合撹拌されている現像剤に混合される。
【0081】
このように、本画像形成装置では、現像剤に含まれるトナーが静電潜像の現像により消費される。したがって、出来上がった画像の濃度を一定に保つためには、トナーとキャリアの混合比(トナー濃度)を測定し、測定されたトナー濃度が所定のトナー濃度以下の値になったとき、現像剤にトナーを補給しなければならない。そのために、現像剤搬送路130の中央底部にはトナー濃度測定装置128が設けてある。また、現像剤搬送路130の上方には、新しいトナーを収容したナー補給部160が配置されている。そして、トナー濃度測定装置128により測定されたトナー濃度が予め決められた基準濃度以下の場合、現像剤搬送路130の所定部位(好ましくは、現像剤搬送路130の両端側)に、トナー補給部160からトナーが落下補給される。補給されたトナーは、現像剤搬送路130と現像剤混合各販路129を既存の現像剤とともに搬送され、その搬送過程でキャリアと接触して摩擦帯電される。
【0082】
次に、図7に示したトナーリサイクル装置について説明する。トナーリサイクル装置は、クリーニング装置106で回収されたトナーを現像装置103に返送するために、クリーニング装置106の一端外側から現像装置103の対応する一端外側に向けて伸びるトナー返送管112を有する。トナー返送管112は、本実施形態では両端を閉じた円筒状の管が使用されており、クリーニング装置106の側部に位置する一端側の上部に上部開口部(トナー取り込み口)114が形成され、現像装置103の側部に位置する他端側の下部に下部開口部(現像剤落下口)形成されている。トナー返送管112の中には、上部開口部114から入ったトナーを反対の下部開口部に向けて搬送するために、返送スクリュー113が配置されている。また、返送スクリュー113は、廃トナーリサイクルモータ170に駆動連結されている。
【0083】
トナー返送管112の一端側上部開口にトナーを送り込むために、クリーニング装置106は、回収されたトナーを像担持体101の軸と平行な方向に搬送する搬送路111と、この搬送路111に接続されるとともにクリーニング装置106の側壁から水平方向に突出したトナー排出管110を有し、このトナー排出管110の先端に形成したトナー排出口(図示せず)が、上部開口部114に一致させてある。
【0084】
他方、トナー返送管112の他端側下部開口部から落下するトナーを現像装置103に送り込むために、現像剤搬送路130を形成しているハウジング121の側壁に開口部が形成され、この開口部から、トナー返送管112を通じて送られるトナーが現像剤搬送路130に供給されるようにしてある。
【0085】
現像剤搬送路130には、前述した搬送スクリュー131が伸びており、その搬送スクリューの回転により搬送されて、現像剤搬送路130を搬送されている現像剤に混合されるものとなされている。
【0086】
このように構成されたトナーリサイクル装置によれば、クリーニング装置106で回収されたトナーは、このクリーニング装置106内の搬送路111からトナー排出管110を介して、トナー返送管112の一端に上部開口部を通じて落下供給される。トナー返送管112に落下供給されたトナーは、廃トナーリサイクルモータ170によって駆動される返送スクリュー113の回転により反対側の端部に向けて搬送され、下部開口部から現像剤搬送路130に落下供給され、この現像剤搬送路130を搬送されている現像剤に混合された後、現像剤混合撹拌路でバケットローラ120により混合撹拌され、これらの場所での混合作用によりキャリアと接触して摩擦帯電する。その後、現像剤は、再び、供給ローラ125、第1及び第2の現像ローラ126、127を通じて、第1の現像領域163aと第2の現像領域163bで像担持体101に接触して現像に利用される。
【0087】
図8は、図7の現像剤リサイクル装置を備えた画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。このブロック図は、前記廃トナーリサイクルモータ170が付加されている点を除いて、図2に示したブロック図と同じであるので、詳細な説明は割愛する。
【0088】
図9は、図7の現像剤リサイクル装置を備えた画像形成装置のトナー回収・非回収処理を示すフローチャートである。
【0089】
図9において、ステップS301で、現像装置103(トナー)がカラーかモノクロかを判断し、カラーでない場合つまりモノクロであれば(ステップS301でNO)、ステップS304に進む。現像装置103がカラーの場合には(ステップS301でYES)、ステップS302で、制御部15は現像装置103が正規品であるか否かの判別処理を、メモリ12に記憶されている情報に基づいて判別する。この正規品判別処理は図6に示した処理と同じである。
【0090】
次いでステップS303で、正規品判別処理(ステップS302)の結果に基づいて現像装置103が正規品か否かを判別する。現像装置103が正規品であれば(ステップS303でYES)、ステップS304に進んで廃トナーリサイクルモータ170を駆動し、ステップS305で、クリーニング装置106により除去されたトナーを返送スクリュー113の回転によりトナー返送管112の反対側の端部に向けて搬送して現像装置103に回収する。
【0091】
現像装置103が正規品でなければ(ステップS303でNO)、ステップS306に進み、廃トナーリサイクルモータ170をオフのままとしてクリーニング装置106により除去されたトナーを、現像装置103に回収しないようにする。
【0092】
図10はこの発明のさらに他の実施形態を示すもので、デジタルカラー複写機(以下、単に「複写機」という)の概略構成図を示す。この複写機は転写ベルトに沿って配置された複数の画像形成ユニットにより形成されるトナー画像を多重転写することによりカラー画像を形成するいわゆるタンデム型の複写機である。
【0093】
この複写機は、原稿画像を読み取るイメージリーダー部200とイメージリーダー部200で読み取った画像を記録シート上に再現するプリンタ部300とに大きく分けることができる。イメージリーダー部200は、プラテンガラス221上の原稿を走査してR、G、Bの電気信号として読み取るスキャナ222、これにより得られた電気信号に対し階調データヘの変換などの処理を行う読取信号処理部228よりなる。スキャナ222は、原稿読み取りに際してモータ227により駆動されて矢印Aの方向へ移動し、プラテンガラス221上の原稿を露光ランプ223により照射しながら走査する。当該照射光の原稿面からの反射光はロッドレンズアレー224で集光され、密着型のCCDカラーイメージセンサ225により光電変換されて、R、G、Bの3色の電気信号となる。読取信号処理部228は、この電気信号をイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の8ビット階調データに変換する。
【0094】
プリンタ部300は、プリンタ制御部301、レーザー光学系330、作像系340、
搬送系350で構成される。読取信号処理部328から出力される信号に基づきプリンタ制御部301で各色の階調データごとにレーザーダイオード駆動信号を生成し、それぞれの駆動信号によりレーザー光学系330の対応するプリンタヘッド303C〜303Kのレーザーダイオードを発光させる。これにより発生するレーザービームが回転駆動される感光体ドラム301C〜301Kを露光走査する。
【0095】
感光体ドラム301C〜301Kは帯電チャージャー302C〜302Kにより一様に帯電されており、上記した露光走査により静電潜像が形成され、現像装置304C〜304Kがそれぞれシアン、マゼンダ、イエロー、ブラックの各色トナーにより各感光体ドラム301C〜301Kの静電潜像を現像する。一方、用紙カセット313もしくは314から給紙された記録シートが、駆動ローラ311、従動ローラ312により張架されて定速で走行駆動される転写ベルト310により搬送され、上記各感光体ドラム301C〜301Kに形成された各色のトナー像が、転写ブラシ305C〜305Kからの転写電界を受けて、上記記録シート上に重ね合わせるようにして順次転写されていく。トナー像が転写された記録シートは転写ベルト310から分離され、定着器315により定着され、その後、記緑シートは排紙トレイ316へと排出される。
【0096】
各感光体ドラム301C〜301Kには、帯電チャージャー302C〜302Kの回転方向上流側にクリーニング装置306C〜306Kが配置されている。さらに、図11に感光ドラム301Cを代表して示すように、クリーニング装置306C〜306Kに近接して、正規品のカラートナーあるいは正規品及び非正規品のモノクロトナーを回収して再利用するための廃トナーボトル318がそれぞれ配置されるとともに、現像装置304C〜304Kには、トナー補給ボトル317からトナー補給モータ319を介してトナーが補給されるものとなされている。
【0097】
また、トナー補給ボトル317にはメモリ320が設けられ、このメモリ320には、トナー補給ボトル317に充填されているトナーが正規品であるか非正規品であるかについての情報等が書き込まれている。そして、制御部15は、メモリ320に書き込まれている情報をトナー種別検知部27(図1に示す)を介して読み出し、トナー補給ボトル317に充填されているトナーが正規品であるか非正規品であるかを判別するようになっている。
【0098】
図12は、このような判別処理を示すフローチャートである。
【0099】
まずステップS401で、トナー補給ボトル317のメモリ320から、トナーの種別情報を読み出したのち、ステップS403で、トナーの種別が機種情報記憶部25a(図1に示す)に記憶されている機種情報と一致しているかどうかを判断する。一致していれば(ステップS403でYES)、ステップS404でトナーは正規品であると判別する。トナーの種別が機種情報と一致していなければ(ステップS403でNO)、ステップS405でトナーは非正規品であると判別する。
【0100】
そして、トナーが正規品であると判別された場合には、クリーニング装置306C〜306Kによって除去された各感光体ドラム301C〜301Kの残留カラートナーは、再利用用の廃トナーボトル318に回収される。正規品であるカラートナーが回収された廃トナーボトル318は、トナー補給ボトル317として装着され、再利用に供される。なお、モノクロトナーについては正規品か非正規品かを問わず、廃トナーボトル318に回収されて再利用される。
【0101】
一方、非正規品であると判別されたカラートナーについては、再利用用の廃トナーボトル318に回収することなく、転写ベルト310に落下させ、廃トナー回収部370(図10)に回収される。
【0102】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることはない。例えば、感光ドラム(像担持体)の残留トナーを回収するものとして説明したが、転写ベルトに転写された残留トナーを回収するものとしても良い。また、現像材はトナーに限定されることはなく、トナー以外のインクや液体現像材の回収に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置のプリント部の構成を示す概略断面図である。
【図2】同じく画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図3】現像装置が正規品である場合の動作説明用タイミングチャートである。
【図4】現像装置が正規品でない場合の動作説明用タイミングチャートである。
【図5】クリーニング装置により除去したトナーの回収処理を示すフローチャートである。
【図6】正規品判別処理を示すフローチャートである。
【図7】この発明の他の実施形態に係る画像形成装置の作像部の概略断面図である。
【図8】図7の画像形成装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図9】図7の画像形成装置において実行される、クリーニング装置により除去したトナーの回収処理を示すフローチャートである。
【図10】この発明のさらに他の実施形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図11】図10の画像形成装置の1つの感光体ドラムの周辺部分の拡大図である。
【図12】図10の画像形成装置において実行される正規品判別処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0104】
1 像担持体
4、106、306C〜306K クリーニング装置
5、103、304C〜304K 現像装置
8 中間転写体
12、320 メモリ
15 制御部(現像装置判別手段)
101 像担持体
301C〜301K 感光体ドラム
317 トナー補給ボトル
318 廃トナーボトル
S 記録媒体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体上の静電潜像を現像材で現像像として現像する現像装置と、
前記現像像の記録媒体あるいは中間転写体への転写後に、前記像担持体表面あるいは中間転写体表面に残留付着する現像材を除去するクリーニング手段と、
前記現像材が正規品か否かを判別する現像材判別手段と、
前記現像材判別手段により正規品であると判別された場合には、前記クリーニング手段により除去された現像材が再利用回収装置に回収され、正規品でないと判別された場合には回収されないように、装置の構成要素を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記再利用回収装置が現像装置であり、前記制御手段は、前記現像装置の現像出力電圧を制御することにより、現像材が前記現像装置に回収されないように制御する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記再利用回収装置が現像装置であり、前記制御手段は、前記現像装置を所定位置から退避させることにより、現像材が前記現像装置に回収されないように制御する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記現像材はカラー現像材である請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記現像材がモノクロ現像材である場合には、前記制御手段は、モノクロ現像材が正規品でなくても、前記クリーニング手段により除去された現像材が再利用回収装置に回収されるように制御する請求項1に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−133256(P2007−133256A)
【公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−327927(P2005−327927)
【出願日】平成17年11月11日(2005.11.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】