説明

移動体端末装置及びリンクボタン表示方法

【課題】閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得すること。
【解決手段】操作入力画面を表示するタッチパネル部15と、ホームページ提供者により提供されるホームページを表示するディスプレイ部14と、ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、ディスプレイ部14の表示内容を特定の情報に切り替えるリンクボタンをタッチパネル部15に表示させる制御部31とを備える。制御部31は、ホームページを表示するためのソースデータに含まれるタグ情報を解析するタグ解析部37と、タグ解析部37の解析結果に基づいてリンクボタンをタッチパネル部15に表示する第2表示制御部35とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体端末装置及びリンクボタン表示方法に関し、特に、ユーザインターフェイスとしてタッチパネルを有する移動体端末装置及びこれを用いたリンクボタン表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ブラウザ機能を搭載し、通信ネットワーク上のホームページ(コンテンツ)を閲覧可能な移動体端末装置が普及している。このような移動体端末装置において、通信ネットワーク上のホームページの中からユーザにとって有用なデータのみを選択して表示可能とするものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この移動体端末装置によれば、画像等の容量の大きなデータを選択して表示することができるので、通信速度や描画速度が非力な移動体端末装置においても、ユーザにストレスを与えることなくホームページを閲覧することが可能となる。
【特許文献1】特開2006−163743号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述したようなブラウザ機能を有する移動体端末装置においては、更なる操作性の改善が要請されている。特に、このような移動体端末装置において、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得できるようにすることは、ユーザの利便性を確保する上で極めて重要な課題となっている。
【0004】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得することができる移動体端末装置及びリンクボタン表示方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の移動体端末装置は、操作入力画面を表示するタッチパネルと、ホームページ提供者により提供されるホームページを表示するディスプレイと、前記ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、前記ディスプレイの表示内容を前記特定の情報に切り替えるリンクボタンを前記タッチパネルに表示させる制御部とを具備することを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、ディスプレイの表示内容を特定の情報に切り替えるリンクボタンがタッチパネルに表示されることから、ホームページ上の項目を選択するための入力操作を必要とすることなくディスプレイの表示内容を切り替えられるので、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得することが可能となる。
【0007】
本発明の移動体端末装置において、前記制御部は、例えば、前記ホームページを表示するためのソースデータに含まれるタグ情報を解析する解析部と、前記解析部の解析結果に基づいて前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する表示制御部とを備える。この場合には、ホームページを表示するためのソースデータに含まれるタグ情報に応じてリンクボタンがタッチパネルに表示されるので、ホームページ提供者の意図に応じてリンクボタンをタッチパネルに表示することが可能となる。このようにホームページ提供者の意図に応じたリンクボタンの表示を可能とすることで、ホームページ提供者が希望する情報へのアクセス促進や広告収入の拡大が期待できる。
【0008】
例えば、本発明の移動体端末装置においては、前記解析部が前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述を含むタグ情報を検出すると、前記表示制御部は、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示することが考えられる。この場合には、ホームページを表示するためのソースデータに、リンクボタンをタッチパネルに表示する記述を含むタグ情報を指定するだけで、タッチパネルにリンクボタンを表示することが可能となる。
【0009】
特に、本発明の移動体端末装置において、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述は、少なくとも前記タッチパネルにおける前記リンクボタンの領域、前記リンクボタンの配色、前記リンクボタンに表示される文字の配色のいずれかを指定する記述を含むことが好ましい。この場合には、リンクボタンをタッチパネルに表示する記述により、リンクボタンの領域、リンクボタンの配色又はリンクボタンに表示される文字の配色を指定することができるので、ホームページ提供者による所望の態様のリンクボタンをタッチパネルに表示することが可能となる。
【0010】
また、本発明の移動体端末装置において、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述は、前記タッチパネルに前記リンクボタンを表示するタイミングを指定する記述を含むことが好ましい。この場合には、リンクボタンをタッチパネルに表示する記述により、タッチパネルにリンクボタンを表示するタイミングを指定することができるので、ホームページ提供者による所望のタイミングでリンクボタンをタッチパネルに表示することが可能となる。
【0011】
特に、本発明の移動体端末装置において、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述には、前記ディスプレイに表示されるホームページの領域に応じた表示タイミングが指定されることが好ましい。この場合には、ディスプレイに表示されるホームページの領域に応じた表示タイミングが指定されることから、ディスプレイに表示されるホームページの内容に応じたリンクボタンを表示することができるので、ホームページの表示に応じた情報を取得し易いリンクボタンを提供することが可能となる。
【0012】
さらに、本発明の移動体端末装置において、前記制御部は、前記解析部の解析結果に基づいて、前記ディスプレイに表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報を取得するアクセス頻度情報取得部を備え、前記アクセス頻度情報に応じて前記リンクボタンがリンクされる特定の情報を決定することが好ましい。この場合には、解析部の解析結果に基づいてディスプレイに表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報が取得され、アクセス頻度情報に応じてリンクボタンがリンクされる特定の情報が決定されることから、当該ホームページのアクセス頻度情報に応じたリンクボタンが表示されるので、アクセス状況に対応するリンクボタンをタッチパネルに表示することが可能となる。
【0013】
例えば、本発明の移動体端末装置においては、前記解析部が前記ディスプレイに表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報を要求する記述を含むタグ情報を検出すると、前記アクセス頻度情報取得部は、前記アクセス頻度情報を取得することが考えられる。この場合には、ホームページを表示するためのソースデータに、ホームページにおけるアクセス頻度情報を要求する記述を含むタグ情報を指定するだけで、ホームページのアクセス頻度情報に応じたリンクボタンを表示することが可能となる。
【0014】
本発明のリンクボタン表示方法は、操作入力画面を表示するタッチパネルと、ホームページ提供者により提供されるホームページを表示するディスプレイとを備えた移動体端末装置におけるリンクボタン表示方法であって、前記ホームページを表示するためのソースデータに応じて前記ホームページを前記ディスプレイに表示し、前記ソースデータに含まれるタグ情報を解析し、前記解析部の解析結果に基づいて、前記ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、前記ディスプレイの表示内容を前記特定の情報に切り替えるリンクボタンを前記タッチパネルに表示することを特徴とする。
【0015】
この方法によれば、解析部の解析結果に基づいて、ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、ディスプレイの表示内容を特定の情報に切り替えるリンクボタンがタッチパネルに表示されることから、ホームページ上の項目を選択するための入力操作を必要とすることなくディスプレイの表示内容を切り替えられるので、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得することが可能となる。
【0016】
例えば、本発明のリンクボタン表示方法においては、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述を含むタグ情報を検出すると、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示することが考えられる。この場合には、ホームページを表示するためのソースデータに、リンクボタンをタッチパネルに表示する記述を含むタグ情報を指定するだけで、タッチパネルにリンクボタンを表示することが可能となる。
【発明の効果】
【0017】
本発明による動体端末装置及びリンクボタン表示方法によれば、ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、ディスプレイの表示内容を特定の情報に切り替えるリンクボタンがタッチパネルに表示されることから、ホームページ上の項目を選択するための入力操作を必要とすることなくディスプレイの表示内容を切り替えられるので、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、本発明を移動体端末装置に具現化する場合について説明するが、当該移動体端末装置におけるリンクボタン表示方法としても成立するものである。
【0019】
図1は、本発明の一実施の形態に係る移動体端末装置としての携帯電話装置(以下、単に「携帯電話」という)の斜視図である。なお、本実施の形態においては、移動体端末装置が携帯電話である場合について説明するが、これに限定されるものではない。後述するように、ユーザインターフェイスとしてタッチパネルを備えていれば、いかなる移動体端末装置にも適用することが可能である。
【0020】
図1に示すように、本実施の形態に係る携帯電話10は、ヒンジ部11を介して折り畳み可能に構成される上側本体12及び下側本体13を備えている。上側本体12及び下側本体13には、それぞれ携帯電話10を折り畳んだ際にその内側に配置される面にディスプレイ部14及びタッチパネル部15が配設されている。また、上側本体12におけるディスプレイ部14の下方側には、ユーザの画像を撮影する撮像装置16が組み込まれている。さらに、下側本体13におけるタッチパネル部15の下方側には、ユーザの指示入力を受け付ける3つの操作ボタン17が配設されている。
【0021】
なお、図1に示すように、本実施の形態に係る携帯電話10においては、下側本体13にのみタッチパネル部15を配設する場合について示しているが、携帯電話10の構成についてはこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、上側本体12にも、ディスプレイ部14の代わりにタッチパネル部を配設するようにしても良い。
【0022】
図2は、本実施の形態に係る携帯電話10が備えるタッチパネル部15の構造を説明するための模式図である。図2に示すように、タッチパネル部15は、検出パネル21と、液晶表示パネル22と、下側本体13に設けられた感圧センサ23とから構成されている。なお、図2においては、検出パネル21及び液晶表示パネル22を下側本体13から取り外した状態について示しているが、実際には、下側本体13の所定位置(図2に示す破線位置)に重ね合わせた状態で使用される。
【0023】
検出パネル21は、操作面への接触の検出信号として、また、操作面への接触の検出座標値を検出座標信号として平面座標値(X軸24、Y軸25)を出力するように構成されている。なお、検出パネル21の検出機構は、抵抗膜式、超音波式、光電式、静電容量式などの一般的なタッチパネルの既存技術によるものであるため、その詳細な説明は省略する。ここでは、検出パネル21は、下部に配置される液晶表示パネル22に重ねて配置されるため、透明(又は半透明)の材料で構成されている。
【0024】
液晶表示パネル22は、例えば、既存技術のバックライト付きのLCD装置(液晶ディスプレイ装置)で構成されている。タッチパネル部15のディスプレイ手段としては、他に、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイや、CRT(カソードレイチューブ)ディスプレイ等の既存技術を適用することも可能である。
【0025】
感圧センサ23は、ユーザによる押圧操作を検出する。本実施の形態においては、4つの感圧センサ23によりタッチパネル部15を支持するように構成されている。そして、4つの感圧センサ23により検出される圧力を合計して、タッチパネル部15全体への圧力として算出する。なお、感圧センサ23は、ユーザが操作面を強く押圧する強押圧操作を、検出パネル21をなぞる弱押圧操作と区別して検出できるように構成されている。例えば、検出パネル21が検出を開始する圧力の閾値よりも大きい圧力の操作で感圧センサ23が強押圧操作を検出するように、感圧センサ23の閾値を所定の圧力に設定することで、強押圧操作と弱押圧操作とが区別される。
【0026】
図3は、本実施の形態に係る携帯電話10の機能ブロック図である。なお、図3に示す機能ブロックについては、本発明を説明するために簡略化したものであり、携帯電話10は、通常の携帯電話に必要な機能(例えば、音声通話に必要な機能、電子メール等の送受信に必要な機能、カメラの駆動に必要な機能)を備えるものとする。なお、図3において、図2と同様の構成については、同一の符号を付している。
【0027】
図3に示すように、携帯電話10は、装置全体の制御を行う制御部31と、感圧センサ23の出力信号からユーザの接触位置を検出する位置検出部32と、通信ネットワーク上のウェブサーバ41やログサーバ42との間で通信を行う通信部33とを含んで構成されている。制御部31は、第1表示制御部34、第2表示制御部35、ブラウザ部36、タグ解析部37及びアクセス頻度情報取得部38を備えている。なお、ウェブサーバ41は、携帯電話10からの要求に応じて各種のホームページ情報を配信する。ログサーバ42は、ウェブサーバ41が配信する全てのホームページに対するアクセスログを記録しており、携帯電話10からの要求に応じてアクセス頻度を示す情報(以下、「アクセス頻度情報」という)を送信する。
【0028】
第1表示制御部34は、ディスプレイ部14における表示を制御する。特に、ブラウザ部36が変換した表示データを用いてディスプレイ部14にホームページを表示する。第2表示制御部35は、タッチパネル部15が有する液晶表示パネル22における表示を制御する。特に、ブラウザ部36が変換した表示データを用いて液晶表示パネル22にダイレクトリンクボタンを表示する。ここで、ダイレクトリンクボタンとは、ディスプレイ部14に表示されるホームページ上の特定の情報に直接的にリンクされ、ディスプレイ部14の表示内容を当該特定の情報に切り替えるボタンのことである。
【0029】
ブラウザ部36は、ウェブサーバ41が提供するホームページを参照するための参照情報(例えば、URL)を用いてホームページにアクセスし、当該ホームページを表示するためのHTMLソースデータ(以下、「HTMLソース」という)を取得する。そして、取得したHTMLソースを表示データに変換する。また、タグ解析部37によるタグ情報の解析結果に応じて、ダイレクトリンクボタンを表示するための表示データをHTMLソースから取得する。
【0030】
タグ解析部37は、HTMLソースに含まれるタグ情報の内容を解析する。特に、HTMLソースに含まれる特定のタグ情報に、ダイレクトリンクボタンを表示するための記述(以下、「リンク表示記述」という)が含まれるか解析する。リンク表示記述を含むタグ情報が存在する場合には、その旨をブラウザ部36に通知する。また、タグ解析部37は、リンク表示記述のうち、当該ホームページにおけるアクセス頻度情報を要求するための記述(以下、適宜「アクセス頻度情報要求記述」という)が含まれるか解析する。アクセス頻度情報要求記述を含むタグ情報が存在する場合には、その旨をアクセス頻度情報取得部38に通知する。さらに、アクセス頻度情報取得部38から受け取ったアクセス頻度情報に基づいて、アクセス頻度情報要求記述を含むタグ情報の内容を一部変更する。
【0031】
アクセス頻度情報取得部38は、ログサーバ42にアクセスし、ディスプレイ部14に表示されたホームページにおけるアクセス頻度情報を要求する。そして、ログサーバ42から取得したアクセス頻度情報をタグ解析部37に受け渡す。アクセス頻度情報には、例えば、最もアクセス頻度が高い項目を特定する情報や、アクセス頻度が高い上位所定数の項目を特定する情報が含まれる。
【0032】
本実施の形態に係る携帯電話10においては、ユーザからホームページに対するアクセス要求を受け付けると、ブラウザ部36が通信部33を介してウェブサーバ41からHTMLソースを取得し、このHTMLソースを表示データに変換する。第1表示制御部34は、変換後の表示データを用いてディスプレイ部14にホームページを表示する。第2表示制御部35は、HTMLソースに、リンク表示記述を含むタグ情報が含まれている場合に液晶表示パネル22にダイレクトリンクボタンを表示する。
【0033】
以下、本実施の形態に係る携帯電話10のディスプレイ部14及びタッチパネル部15(液晶表示パネル22)における表示内容につき説明する。ここでは、ディスプレイ部14に表示されるホームページとして、図4に示すホームページが表示される場合について説明するものとする。図4に示すホームページにおいては、当該ホームページの提供者であるABC社のロゴを示す画像データ(以下、「ロゴ画像データ」という)51が上方領域の中央部に設けられている。ロゴ画像データ51は、当該ホームページとリンクされている。このロゴ画像データ51を選択することで、当該ホームページが最新の状態に更新される。
【0034】
ロゴ画像データ51の下方には、ウェブ上での情報検索を行うための情報検索欄52が設けられている。情報検索欄52は、検索対象情報を入力する情報入力欄52aと、検索処理の実行を指示する検索指示ボタン52bとを有している。情報入力欄52aに検索対象情報を入力した後、検索指示ボタン52bを選択することで、当該検索対象情報を含むウェブ上のホームページが検索され、リスト表示される。
【0035】
情報検索欄52の下方には、ニュースや天気などの情報を提供する情報欄53が設けられている。情報欄53には、各種の情報とリンクされた項目が設けられている。具体的には、ニュースに関する情報とリンクされたニュース項目53a、天気に関する情報とリンクされた天気項目53b、政治に関する情報とリンクされた政治項目53c、スポーツに関する情報とリンクされたスポーツ項目53d、並びに、経済に関する情報とリンクされた経済項目53eが設けられている。
【0036】
情報欄53の下方には、ゲームや占いなどの娯楽に関する情報を提供する娯楽欄54が設けられている。娯楽欄54には、情報欄53と同様に、各種の情報とリンクされた項目が設けられている。具体的には、ゲームに関する情報とリンクされたゲーム項目54a、占いに関する情報とリンクされた占い項目54b、テレビに関する情報とリンクされたテレビ項目54c、映画に関する情報とリンクされた映画項目54d、本に関する情報とリンクされた本項目54e、並びに、チケットに関する情報とリンクされたチケット項目54fが設けられている。
【0037】
娯楽欄54の下方には、ブログやチャットなどの仲間とのコミュニケーションに関する情報を提供する仲間欄55が設けられている。仲間欄55には、情報欄53と同様に、各種の情報とリンクされた項目が設けられている。具体的には、ブログに関する情報とリンクされたブログ項目55a、チャットに関する情報とリンクされたチャット項目55b、メールに関する情報とリンクされたメール項目55c、並びに、掲示板に関する情報とリンクされた掲示板項目55dが設けられている。
【0038】
このようなホームページにおいて、当該ホームページとリンクされたロゴ画像データ51や各種情報とリンクされた項目は、HTMLソースにおいて図5に示すようなタグ情報で記述されている。図5は、図4に示すホームページを表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。図5においては、図4に示すロゴ画像データ51、娯楽欄54のテレビ項目54c、並びに、情報欄53の天気項目53bを表示するためのタグ情報について示している。
【0039】
図5に示すように、図4に示すホームページにおいて、当該ホームページとリンクされたロゴ画像データ51を表示するためには、<A>タグが用いられ、その属性として「Href」が用いられる。そして、リンク先のURLである「http://www.abc.co.jp/」61が指定され、その後方にホームページ上での表示文字である「ABC」62が指定される。なお、「http://www.abc.co.jp/」61は、図4に示すホームページに対応付けられたURLであるものとする。
【0040】
また、テレビに関する情報とリンクされたテレビ項目54cを表示するためには、<A>タグが用いられ、その属性として「Href」が用いられる。そして、リンク先のURLである「http://www.abc.co.jp/テレビ.htm」63が指定され、その後方にホームページ上での表示文字である「テレビ」64が指定される。同様に、天気に関する情報とリンクされた天気項目53bを表示するためには、<A>タグが用いられ、その属性として「Href」が用いられる。そして、リンク先のURLである「http://www.abc.co.jp/天気.htm」65が指定され、その後方にホームページ上での表示文字である「天気」66が指定される。
【0041】
図5に示すタグ情報を含むHTMLソースに基づいて、図4に示すホームページを携帯電話10で表示すると、ディスプレイ部14及びタッチパネル部15における表示内容は、図6に示すようになる。図6は、本実施の形態に係る携帯電話10のディスプレイ部14及びタッチパネル部15における表示内容を説明するための図である。
【0042】
図6に示すように、ディスプレイ部14においては、図4に示すホームページが表示されている。なお、ここでは、図4に示すホームページの全体がディスプレイ部14に表示される場合について示しているが、これに限定されるものではない。図4に示すホームページの一部をディスプレイ部14に表示すると共に、適宜スクロールさせて当該ホームページの全体を閲覧できるようにしても良い。
【0043】
また、タッチパネル部15においては、ディスプレイ部14に表示されたホームページの入力領域又は選択領域を示すカーソルを移動するための矢印キー及び移動先の項目を選択するための選択キーを含む矢印・選択キー領域15aと、ホームページの入力領域において文字を入力するための文字入力キーを有する文字入力キー領域15bとが表示されている。ユーザは、矢印・選択キー領域15aの矢印キーで所望の項目にカーソルを移動し、当該項目を選択キーで選択することで所望の情報をディスプレイ部14に表示することができる。また、矢印キーでカーソルを所望の入力領域に移動し、文字入力キー領域15bの文字入力キーで文字入力を行うことができる。
【0044】
なお、タッチパネル部15の下方側に配置される操作ボタン17は、携帯電話10における操作内容に応じて入力可能な指示が変更される。例えば、図6に示すようなホームページの閲覧時においては、左方側に配置される操作ボタン17aに、入力対象となる文字種の変換機能が割り当てられ、中央に配置される操作ボタン17bに、入力された文字のクリア機能が割り当てられ、右方側に配置される操作ボタン17cに、ホームページのカーソルをホームポジション(初期位置)に対する移動機能が割り当てられる。なお、操作ボタン17に割り当てられる機能は、これらに限定されるものではない。
【0045】
本実施の形態に係る携帯電話10においては、このようなホームページ上の特定の情報に直接的にリンクされたダイレクトリンクボタン(以下、適宜「リンクボタン」という)をタッチパネル部15に表示させるものである。このようなリンクボタンを表示すると、ディスプレイ部14及びタッチパネル部15における表示内容は、図7に示すようになる。図7は、本実施の形態に係る携帯電話10のディスプレイ部14及びタッチパネル部15における表示内容を説明するための図である。なお、ディスプレイ部14には、図6と同様に図4に示すホームページが表示されている。
【0046】
図7に示すように、タッチパネル部15においては、リンクボタンを含むリンクボタン領域15cが表示されている。ここでは、図4に示すロゴ画像データ51、娯楽欄54のテレビ項目54c、並びに、情報欄53の天気項目53bに対応するリンクボタンが表示された場合について示している。すなわち、図4に示すホームページとリンクされたリンクボタン15d、テレビに関する情報とリンクされたリンクボタン15e、並びに、天気に関する情報とリンクされたリンクボタン15fが表示されている。ユーザは、タッチパネル部15上でこれらのリンクボタン15d〜15fを選択することで、ディスプレイ部14の表示内容を切り替えることができる。具体的には、リンクボタン15dを選択することでホームページを更新することができ、リンクボタン15eを選択することでテレビに関する情報を表示でき、リンクボタン15fを選択することで天気に関する情報を表示することができる。
【0047】
また、タッチパネル部15においては、上述した矢印・選択キー領域15aが表示され、文字入力キー領域15bが省略される。なお、ここでは、文字入力キー領域15bが省略される場合について示しているが、タッチパネル部15の表示内容については、これに限定されるものではなく適宜変更することが可能である。例えば、タッチパネル部15における他部分の表示内容を、リンクボタン領域15cの表示範囲の大きさに応じて変更するようにしても良い。この場合、タッチパネル部15の操作性を考慮した上で表示内容のサイズを決定することが好ましい。
【0048】
このようなリンクボタン15d〜15fは、図4に示すホームページを表示するためのHTMLソースの記述を利用して表示される。具体的には、図4に示すホームページを表示するためのHTMLソースに、リンクボタン15d〜15fの表示を指示するためのリンク表示記述を含めることで、タッチパネル部15にリンクボタン15d〜15fを表示させる。図8は、図7に示すリンクボタン15d〜15fを表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。
【0049】
図8に示すように、タッチパネル部15にリンクボタン15d〜15fを表示するためには、図4に示すロゴ画像データ51、娯楽欄54のテレビ項目54c、並びに、情報欄53の天気項目53bを表示するためのタグ情報に、リンクボタン15d〜15fを表示するためのリンク表示記述71〜73が追加される。具体的には、それぞれのタグ情報のうち、リンク先のURL(61、63、65)と、ホームページ上の表示文字(62、64、66)との間にリンクボタン15d〜15fを表示するためのリンク表示記述71〜73が追加されている。
【0050】
リンクボタン15dを表示するためのリンク表示記述71は、タッチパネル部15におけるリンクボタン15dの表示エリアを指定する記述71aと、その表示エリアに表示される画像データを指定する記述71bと、リンクボタン15dを表示するタイミングを指定する記述71cとを含んでいる。なお、リンクボタン15dを表示するタイミングを指定する記述71cは、ディスプレイ部14に表示されるホームページをスクロールする場合に採用される記述内容である。すなわち、ディスプレイ部14に表示されているホームページの部分に応じたリンクボタンを表示しようとするものである。
【0051】
表示エリアを指定する記述71aは、図7に示すリンクボタン領域15cの左上方側端部を座標(0,0)とし、右下方側端部を座標(240,360)とする情報で指定されている。図8に示すように、座標(0,0)−座標(240,120)と指定することで、図7に示す位置にリンクボタン15dが表示される。また、表示タイミングを指定する記述71cは、ディスプレイ部14における表示領域を上方側から4つに分割し、最上方側の領域をライン1(L1)とし、最下方側の領域をライン4(L4)とする情報で指定されている。図8に示すように、表示領域を(L0,L4)と指定することで、図4に示すホームページがディスプレイ部14に表示されている間、常にリンクボタン15dが表示されることとなる。
【0052】
リンクボタン15eを表示するためのリンク表示記述72は、タッチパネル部15におけるリンクボタン15eの表示エリアを指定する記述72aと、リンクボタン15eの色を指定する記述72bと、リンクボタン15eに表示される文字のフォント色を指定する記述72cと、リンクボタン15eを表示するタイミングを指定する記述72dとを含んでいる。なお、表示エリアを指定する記述72a及び表示タイミングを指定する記述72dにおける指定方法は、リンクボタン15dを表示するための記述71と同様である。
【0053】
図8に示すように、表示エリアを指定する記述72aに座標(0,120)−座標(240,240)と指定することで、図7に示す位置にリンクボタン15eが表示される。また、表示タイミングを指定する記述72dに表示領域を(L2,L4)と指定することで、図4に示すホームページのうち、上方側から2番目から下方側の領域が表示されている間、リンクボタン15eが表示されることとなる。さらに、リンクボタン15eの色を指定する記述72bにyellowと指定すると共に、フォント色を指定する記述72cにwhiteと指定することで、白い文字が表示された黄色のリンクボタン15eが表示される。なお、リンクボタン15eに表示される文字は、ホームページ上の表示文字64から取得される。
【0054】
リンクボタン15fを表示するためのリンク表示記述73は、タッチパネル部15におけるリンクボタン15fの表示エリアを指定する記述73aと、リンクボタン15fの色を指定する記述73bと、リンクボタン15fに表示される文字のフォント色を指定する記述73cと、リンクボタン15fを表示するタイミングを指定する記述73dとを含んでいる。なお、表示エリアを指定する記述73a及び表示タイミングを指定する記述73dにおける指定方法は、リンクボタン15dを表示するための記述71と同様である。
【0055】
図8に示すように、表示エリアを指定する記述73aに座標(0,240)−座標(240,360)と指定することで、図7に示す位置にリンクボタン15fが表示される。また、表示タイミングを指定する記述73dに表示領域を(L2,L4)と指定することで、図4に示すホームページのうち、上方側から2番目から下方側の領域が表示されている間、リンクボタン15fが表示されることとなる。さらに、リンクボタン15eの色を指定する記述72bにgreenと指定すると共に、フォント色を指定する記述72cにwhiteと指定することで、白い文字が表示された緑色のリンクボタン15fが表示される。なお、リンクボタン15fに表示される文字は、リンクボタン15eと同様に、ホームページ上の表示文字66から取得される。
【0056】
本実施の形態に係る携帯電話10においては、タグ解析部37でHTMLソースに含まれるタグ情報を解析し、このようなリンク表示記述を含むタグ情報を検出する。リンク表示記述を含むタグ情報を検出すると、その旨をブラウザ部36に通知する。この通知を受けると、ブラウザ部36は、HTMLソースからリンクボタン15d〜15fを表示するための表示データを取得し、第2表示制御部35に渡す。第2表示制御部35は、この表示データに基づいてタッチパネル部15(液晶表示パネル22)にリンクボタン15d〜15fを表示する。
【0057】
このようにタッチパネル部15に表示されるこれらのリンクボタン15d〜15fを選択することで、ユーザは、矢印・選択キー領域15aの矢印キーや選択キーに対する入力操作を必要とすることなく、ディスプレイ部14の表示内容を切り替えることができる。具体的には、リンクボタン15dを選択することでホームページを更新し、リンクボタン15eを選択することでテレビに関する情報を表示し、リンクボタン15fを選択することで天気に関する情報を表示することが可能となる。
【0058】
特に、本実施の形態に係る携帯電話10においては、リンク表示記述に、例えば、タッチパネル部15におけるリンクボタンの領域、リンクボタンの配色、リンクボタンに表示される文字の配色を指定する記述を含めている。これにより、リンク表示記述により、リンクボタンの領域、リンクボタンの配色又はリンクボタンに表示される文字の配色を指定することができるので、ホームページ提供者による所望の態様のリンクボタンをタッチパネルに表示することが可能となる。
【0059】
また、本実施の形態に係る携帯電話10においては、リンク表示記述に、タッチパネル部15にリンクボタンを表示するタイミングを指定する記述を含めている。これにより、リンク表示記述により、タッチパネル部15にリンクボタンを表示するタイミングを指定することができるので、ホームページ提供者による所望のタイミングでリンクボタンをタッチパネル部15に表示することが可能となる。特に、本実施の形態に係る携帯電話10においては、ディスプレイ部14に表示されるホームページの領域に応じた表示タイミングが指定されている。これにより、ディスプレイ部14に表示されるホームページの内容に応じたリンクボタンを表示することができるので、ホームページの表示に応じた情報を取得し易いリンクボタンを提供することが可能となる。
【0060】
なお、タッチパネル部15に表示されるリンクボタンの内容については、適宜変更が可能である。例えば、ホームページ提供者が、ホームページ内の項目のうち、特にアクセスして欲しい項目を指定することが可能である。また、ホームページ内の項目のうち、アクセス頻度が高い項目をリンクボタンに設定することは、当該ホームページで注目を集めている情報をユーザに提供することが可能となるため、有用と考えられる。このため、本実施の形態に係る携帯電話10においては、ホームページにおけるアクセス頻度が高い項目に対応するリンクボタンに表示できるように構成されている。
【0061】
図9は、図4に示すホームページの項目のうち、アクセス頻度が高い項目に対応するリンクボタン(以下、「アクセス頻度対応リンクボタン」という)を表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。なお、図9において、図8と同様のタグ情報については、同一の符号を付し、その説明を省略する。図9に示すように、図4に示すホームページの項目のうち、アクセス頻度対応リンクボタンを表示するためには、HTMLソースに、同図に示すホームページの任意の項目に対応するリンクボタンに表示するためのタグ情報81が記述される。このタグ情報81には、リンク先のURLである「http://www.abc.co.jp/?.htm」67が指定され、その後方に、アクセス頻度対応リンクボタンを表示するためのリンク表示記述74が指定される。
【0062】
アクセス頻度対応リンクボタンを表示するためのリンク表示記述74は、タッチパネル部15におけるアクセス頻度対応リンクボタンの表示エリアを指定する記述74aと、アクセス頻度対応リンクボタンの色を指定する記述74bと、アクセス頻度対応リンクボタンに表示される文字のフォント色を指定する記述74cと、アクセス頻度対応リンクボタンを表示するタイミングを指定する記述74dと、ホームページにおけるアクセス頻度情報を要求するためのアクセス頻度情報要求記述74eとを含んでいる。図9においては、アクセス頻度情報要求記述74eとして、「access rank=?」が指定されている。なお、表示エリアを指定する記述74a及び表示タイミングを指定する記述74dにおける指定方法は、リンクボタン15dを表示するための記述71と同様である。
【0063】
本実施の形態に係る携帯電話10において、タグ解析部37は、このアクセス頻度情報要求記述74eを含むタグ情報81を検出すると、その旨をアクセス頻度情報取得部38に通知する。この通知を受けると、アクセス頻度情報取得部38は、ログサーバ42から当該ホームページにおけるアクセス頻度情報を取得し、タグ解析部37に渡す。アクセス頻度情報を受け取ると、タグ解析部37は、アクセス頻度情報要求記述74eを含むタグ情報81の内容を一部変更する。なお、ここでは、アクセス頻度情報として最もアクセス頻度が高い項目を特定する情報が含まれるものとし、当該項目が図4に示す仲間欄55のブログ項目55aであるものとする。
【0064】
この場合、図9に示すHTMLソースに含まれるタグ情報81の内容は、図10に示す内容に変更される。すなわち、リンク先のURLである「http://www.abc.co.jp/?.htm」67が、「http://www.abc.co.jp/ブログ.htm」67に変更され、アクセス頻度情報要求記述74eが、図4に示すホームページ上での表示文字である「ブログ」68に置換される。
【0065】
このように変換されたタグ情報81を含むHTMLソースをブラウザ部36が取得すると、ディスプレイ部14及びタッチパネル部15における表示内容は、図11に示すようになる。図11は、本実施の形態に係る携帯電話10のディスプレイ部14及びタッチパネル部15における表示内容を説明するための図である。なお、ディスプレイ部14には、図6と同様に図4に示すホームページが表示されている。
【0066】
図11に示すように、タッチパネル部15においては、リンクボタンを含むリンクボタン領域15cが表示されている。ここでは、図7と同様に、図4に示すロゴ画像データ51、並びに、娯楽欄54のテレビ項目54cに対応するリンクボタンが表示されている。また、これらのリンクボタンの下方に、アクセス頻度対応リンクボタンとして、仲間欄55のブログ項目55aに対応するリンクボタンが表示されている。すなわち、図4に示すホームページとリンクされたリンクボタン15d、テレビに関する情報とリンクされたリンクボタン15e、並びに、ブログに関する情報とリンクされたリンクボタン15gが表示されている。
【0067】
このように本実施の形態に係る携帯電話10においては、タグ解析部37の解析結果に基づいてディスプレイ部14に表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報が取得され、アクセス頻度情報に応じてリンクボタンがリンクされる特定の情報が決定されることから、当該ホームページのアクセス状況に対応するリンクボタンをタッチパネル部15に表示することが可能となる。従って、ユーザは、タッチパネル部15に表示されるアクセス頻度対応リンクボタンとしてのリンクボタン15gを選択することで、ディスプレイ部14に表示されるホームページ上で最もアクセス頻度の高い情報を表示することが可能となる。
【0068】
特に、本実施の形態に係る携帯電話10においては、タグ解析部37がディスプレイ部14に表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報要求記述を含むタグ情報を検出すると、アクセス頻度情報取得部38がアクセス頻度情報を取得する。これにより、ホームページを表示するためのソースデータに、ホームページにおけるアクセス頻度情報要求記述を含むタグ情報を指定するだけで、ホームページのアクセス頻度対応リンクボタンをタッチパネル部15に表示することが可能となる。
【0069】
ここで、本実施の形態に係る携帯電話10において、タッチパネル部15にリンクボタンを表示する際の動作について説明する。図12は、本実施の形態に係る携帯電話10において、タッチパネル部15にリンクボタンを表示する際の動作について説明するためのフロー図である。
【0070】
図12に示すように、タッチパネル部15を介して所望のホームページへのアクセスを受け付けると(ステップ(以下、「ST」という)101)、ブラウザ部36がウェブサーバ41に対して当該ホームページを表示するためのHTMLソースを要求する(ST102)。ウェブサーバ41からHTMLソースを取得したならば(ST103)、ブラウザ部36は、当該HTMLデータを表示データに変換し、第1表示制御部34に渡す。表示データを受け取ると、第1表示制御部34は、ディスプレイ部14にホームページを表示する(ST104)。
【0071】
ディスプレイ部14にホームページを表示すると同時に、タグ解析部37は、ブラウザ部36が取得したHTMLソースに含まれるタグ情報の内容を解析する(ST105)。この解析の結果、リンク表示記述を含むタグ情報が存在しない場合には(ST106:No)、タッチパネル部15にリンクボタンが表示されることはない。この場合、第2表示制御部35は、タッチパネル部15に図6に示す内容を表示して処理を終了する。
【0072】
一方、リンク表示記述を含むタグ情報が存在する場合には(ST106:Yes)、当該リンク表示記述にアクセス頻度情報要求記述が含まれるかを判定する(ST107)。ここで、リンク表示記述にアクセス頻度情報要求記述が含まれない場合、リンク表示記述を含むタグ情報が存在する旨をブラウザ部36に通知する。この通知を受けると、ブラウザ部36は、HTMLデータからリンクボタンを表示するための表示データを取得し、第2表示制御部35に渡す。第2表示制御部35は、この表示データに基づいてタッチパネル部15(液晶表示パネル22)にリンクボタンを表示する(ST111)。
【0073】
このように、タグ解析部37がリンク表示記述を含むタグ情報を検出すると、第2表示制御部35は、リンクボタンをタッチパネル部15に表示する。このため、ホームページ提供者は、ホームページを表示するためのソースデータに、リンク表示記述を含むタグ情報を指定するだけで、タッチパネル部15にリンクボタンを表示させることが可能となる。
【0074】
アクセス頻度情報要求記述が含まれる場合、タグ解析部37は、その旨をアクセス頻度情報取得部38に通知する。この通知を受けると、アクセス頻度情報取得部38は、ログサーバ42に対してアクセス頻度情報を要求する(ST108)。そして、ログサーバ42からのアクセス頻度情報を待機し、アクセス頻度情報を受信したならば(ST109:Yes)、そのアクセス頻度情報をタグ解析部37に渡す。
【0075】
アクセス頻度情報を受け取ると、タグ解析部37は、アクセス頻度情報要求記述を含むタグ情報の内容を一部変更する(ST110)。そして、変更後のタグ情報をブラウザ部36に渡す。ブラウザ部36は、タグ解析部37から受け取ったタグ情報と、HTMLデータとからリンクボタンを表示するための表示データを取得し、第2表示制御部35に渡す。第2表示制御部35は、この表示データに基づいてタッチパネル部15(液晶表示パネル22)にリンクボタンを表示する(ST111)。
【0076】
このように本実施の形態に係る携帯電話10においては、ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、ディスプレイ部14の表示内容を当該特定の情報に切り替えるリンクボタンがタッチパネル部15に表示されることから、ホームページ上の項目を選択するための入力操作を必要とすることなくディスプレイ部14の表示内容を切り替えられるので、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得することが可能となる。
【0077】
特に、本実施の形態に係る携帯電話10においては、ホームページを表示するためのHTMLソースに含まれるタグ情報に応じてリンクボタンがタッチパネル部15に表示されるので、ホームページ提供者の意図に応じてリンクボタンをタッチパネル部15に表示することが可能となる。このようにホームページ提供者の意図に応じたリンクボタンの表示を可能とすることで、ホームページ提供者が希望する情報へのアクセス促進や広告収入の拡大が期待できる。
【0078】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内において種々変更して実施することが可能である。また、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
【0079】
例えば、上記実施の形態においては、リンク先のURL(例えば、「http://www.abc.co.jp/」61)と、ホームページ上での表示文字(例えば、「ABC」62との間にリンク表示記述を含め、タッチパネル部15にリンクボタンを表示させる場合について説明しているが、リンク表示記述を記述する態様については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。ディスプレイ部14にホームページを表示させるためのHTMLソースにおいて、タッチパネル部15にリンクボタンを表示させることができれば、その記述内容についてはいかなる態様を採用しても良い。
【0080】
また、上記実施の形態においては、リンク表示記述に、タッチパネル部15におけるリンクボタンの領域、リンクボタンの配色、リンクボタンに表示される文字の配色等を指定する場合について説明しているが、リンク表示記述の内容については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。リンクボタンの点滅や拡大/縮小等、ホームページ提供者の様々な意図を反映したリンクボタンの表示態様に応じたリンク表示記述の内容とすることが可能である。
【0081】
さらに、上記実施の形態においては、ホームページを表示するためのページ記述言語としてHTMLを例にした場合について説明しているが、ホームページを表示するためのページ記述言語については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、移動体端末装置向けのホームページを表示するためのページ記述言語にも適用可能である。この場合には、移動体端末装置向けのホームページを表示するためのページ記述言語で記述されたホームページを表示する場合においても、上記実施の形態と同様に、閲覧対象となるホームページにおいて、ユーザが目的とする情報を迅速に取得することができるという効果を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本発明の一実施の形態に係る移動体端末装置としての携帯電話の斜視図である。
【図2】上記実施の形態に係る携帯電話が備えるタッチパネル部の構造を説明するための模式図である。
【図3】上記実施の形態に係る携帯電話の機能ブロック図である。
【図4】上記実施の形態に係る携帯電話のディスプレイ部に表示されるホームページの一例を示す図である。
【図5】図4に示すホームページを表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。
【図6】上記実施の形態に係る携帯電話のディスプレイ部及びタッチパネル部における表示内容を説明するための図である。
【図7】上記実施の形態に係る携帯電話のディスプレイ部及びタッチパネル部における表示内容を説明するための図である。
【図8】図7に示すリンクボタンを表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。
【図9】図4に示すホームページの項目のうち、アクセス頻度対応リンクボタンを表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。
【図10】図4に示すホームページの項目のうち、アクセス頻度対応リンクボタンを表示するためのHTMLソースの一部を説明するための図である。
【図11】上記実施の形態に係る携帯電話のディスプレイ部及びタッチパネル部における表示内容を説明するための図である。
【図12】上記実施の形態に係る携帯電話において、タッチパネル部にリンクボタンを表示する際の動作について説明するためのフロー図である。
【符号の説明】
【0083】
10 移動体端末装置(携帯電話)
11 ヒンジ部
12 上側本体
13 下側本体
14 ディスプレイ部
15 タッチパネル部
15a 矢印・選択キー領域
15b 文字入力キー領域
15c リンクボタン領域
15d〜15f リンクボタン
16 撮像装置
17 操作ボタン
21 検出パネル
22 液晶表示パネル
23 感圧センサ
31 制御部
32 位置検出部
33 通信部
34 第1表示制御部
35 第2表示制御部
36 ブラウザ部
37 タグ解析部
38 アクセス頻度情報取得部
41 ウェブサーバ
42 ログサーバ
71〜74 リンク表示記述
74e アクセス頻度情報要求記述

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作入力画面を表示するタッチパネルと、ホームページ提供者により提供されるホームページを表示するディスプレイと、前記ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、前記ディスプレイの表示内容を前記特定の情報に切り替えるリンクボタンを前記タッチパネルに表示させる制御部とを具備することを特徴とする移動体端末装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記ホームページを表示するためのソースデータに含まれるタグ情報を解析する解析部と、前記解析部の解析結果に基づいて前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する表示制御部とを備えることを特徴とする請求項1記載の移動体端末装置。
【請求項3】
前記解析部が前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述を含むタグ情報を検出すると、前記表示制御部は、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示することを特徴とする請求項2記載の移動体端末装置。
【請求項4】
前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述は、少なくとも前記タッチパネルにおける前記リンクボタンの領域、前記リンクボタンの配色、前記リンクボタンに表示される文字の配色のいずれかを指定する記述を含むことを特徴とする請求項3記載の移動体端末装置。
【請求項5】
前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述は、前記タッチパネルに前記リンクボタンを表示するタイミングを指定する記述を含むことを特徴とする請求項3記載の移動体端末装置。
【請求項6】
前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述には、前記ディスプレイに表示されるホームページの領域に応じた表示タイミングが指定されることを特徴とする請求項5記載の移動体端末装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記解析部の解析結果に基づいて、前記ディスプレイに表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報を取得するアクセス頻度情報取得部を備え、前記アクセス頻度情報に応じて前記リンクボタンがリンクされる特定の情報を決定することを特徴とする請求項3記載の移動体端末装置。
【請求項8】
前記解析部が前記ディスプレイに表示されるホームページにおけるアクセス頻度情報を要求する記述を含むタグ情報を検出すると、前記アクセス頻度情報取得部は、前記アクセス頻度情報を取得することを特徴とする請求項7記載の移動体端末装置。
【請求項9】
操作入力画面を表示するタッチパネルと、ホームページ提供者により提供されるホームページを表示するディスプレイとを備えた移動体端末装置におけるリンクボタン表示方法であって、
前記ホームページを表示するためのソースデータに応じて前記ホームページを前記ディスプレイに表示し、前記ソースデータに含まれるタグ情報を解析し、前記解析部の解析結果に基づいて、前記ホームページに含まれる特定の情報にリンクされ、前記ディスプレイの表示内容を前記特定の情報に切り替えるリンクボタンを前記タッチパネルに表示することを特徴とするリンクボタン表示方法。
【請求項10】
前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示する記述を含むタグ情報を検出すると、前記リンクボタンを前記タッチパネルに表示することを特徴とする請求項9記載のリンクボタン表示方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate


【公開番号】特開2009−99058(P2009−99058A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271731(P2007−271731)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】