説明

筆跡表示システム

【課題】 筆跡を表示する対象物の高さによらず、指示具でその対象物に筆跡を表示することができる筆跡表示システムを提供する。
【解決手段】 本筆跡表示システムは、互いの位置関係が既知の4つ以上の光源a1,a2,a3,a4をもつ光源セットおよびペン先が物体6上にあることを伝達するための光源bを設置した筆跡表示ペン2と、光源を撮像するカメラ30と、撮像した画像から求めた筆跡表示ペン2の位置と角度および筆跡表示ペン2のペン先が物体6上にあるときの高さに基づいて筆跡表示ペン2の筆跡表示位置を演算する演算装置4と、演算した筆跡表示位置を筆跡表示ペン2の筆跡として物体6に表示する表示装置5とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筆跡表示システムに関する。
【背景技術】
【0002】
筆跡表示システムは、指示具(例えば、ペン型の筆跡表示ペン、以下「筆跡表示ペン」と記載する)の3次元位置や角度を計算で求め、その計算値に基づいて筆跡表示ペンのペン先の移動経路を筆跡として表示するシステムである。筆跡表示ペンの3次元位置や角度は、例えば特許文献1に記載の位置計測システムにより求めることができる。この技術は、互いの位置関係が判明している4個以上の光源と、各光源からの光を透過して球面収差により光リング像を形成する光学レンズ系と、光学レンズ系により形成された光リング像を検出する撮像素子と、撮像素子により検出された光リング像の検出情報および各光源の位置関係に基づいて各光源の位置を計測する演算装置とを備えて構成される。このような技術を用いて、上記のような光源を設置した筆跡表示ペンで、通常のペンと同じような感覚で筆跡を対象物上に表示することができる。
【特許文献1】特開2008−58204号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、筆跡を表示する対象物の高さによらず、指示具でその対象物に筆跡を表示することができる筆跡表示システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は、上記目的を達成するために、以下の筆跡表示システムおよび指示具を提供する。
(1)指示具の位置と角度を求めるための信号および指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための信号を送信する指示具と、前記指示具からの信号を受信する受信器と、前記受信した信号から求めた前記指示具の位置と角度および前記指示具の先端が前記対象物上にあるときの高さに基づいて前記指示具の筆跡表示位置を演算する演算装置と、前記演算した筆跡表示位置を前記指示具の筆跡として前記対象物に表示する表示装置とを備えた筆跡表示システム。
(2)前記指示具の位置と角度を求めるための信号が、前記指示具に設けられた互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットから発生される上記(1)記載の筆跡表示システム。
(3)前記指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための信号が、前記指示具に設けられた前記光源セットとは別の位置関係が既知の光源から発生される上記(1)または(2)記載の筆跡表示システム。
(4)前記指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための信号が、前記指示具に設けられた無線送信器から発生される上記(1)記載の筆跡表示システム。
(5)前記表示装置が、前記指示具の先端の延長線と交差する対象物上にカーソルを表示する上記(1)〜(4)のいずれかに記載の筆跡表示システム。
(6)互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットおよび指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための光源を設置した指示具と、前記光源を撮像するカメラと、前記撮像した画像から求めた前記指示具の位置と角度および前記指示具の先端が前記対象物上にあるときの高さに基づいて前記指示具の筆跡表示位置を演算する演算装置と、前記演算した筆跡表示位置を前記指示具の筆跡として前記対象物に表示する表示装置とを備えた筆跡表示システム。
(7)指示具の先端が対象物上にあることを検出する検出素子と、互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットと、前記検出素子からの信号に基づいて指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための光源とを備えた、上記(6)記載の筆跡表示システムに用いられる指示具。
(8)前記4つ以上の光源のうち、少なくとも3つ以上の光源が同一平面上にあり、少なくとも1つ以上の光源がその平面上から離隔した地点にある上記(7)記載の指示具。
(9)他の指示具との識別用の光源を備える上記(7)または(8)記載の指示具。
【発明の効果】
【0005】
請求項1に係る筆跡表示システムによれば、筆跡を表示する対象物の高さによらず、指示具でその対象物に筆跡を表示することができる。
請求項2に係る筆跡表示システムによれば、本構成を有しないものに比べ、指示具の位置検出を高精度で行うことができる。
請求項3に係る筆跡表示システムによれば、本構成を有しないものに比べ、指示具の先端が対象物上にあることを簡易に伝達することができる。
請求項4に係る筆跡表示システムによれば、本構成を有しないものに比べ、指示具の先端が対象物上にあることを簡易に伝達することができる。
請求項5に係る筆跡表示システムによれば、筆跡として書かれる位置を準備段階でカーソル表示することができる。
請求項6に係る筆跡表示システムによれば、筆跡を表示する対象物の高さによらず、指示具でその対象物に筆跡を表示することができる。
請求項7に係る指示具によれば、筆跡を表示する対象物の高さによらず、その対象物に筆跡を表示することができる。
請求項8に係る指示具によれば、複数の光源の配置の自由度を確保することができる。
請求項9に係る指示具によれば、筆跡表示システム内で複数の指示具を同時に使用可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明の実施例を説明するが、その前に本発明を用いないシステムにおいて生ずる現象について説明する。
【0007】
図1は、指示具として例えば筆跡表示ペンを用いてテーブル上に手書きをする場合の一例を示す図である。図において、テーブル1、受信器3および表示装置5の位置関係がわかっているものとして、テーブル1上を筆跡表示ペン2で手書きをすると、その筆跡が概略次のようにしてテーブル1上に表示される。まず、筆跡表示ペン2の動きに応じてその位置と角度を求めるための信号が順次受信器3により受信される。演算装置4は、受信器3で受信した信号から求めた筆跡表示ペンの位置と角度に基づいて筆跡表示ペンの筆跡表示位置を演算する。プロジェクタ等の表示装置5は、演算装置4で演算した筆跡表示位置を筆跡表示ペン2の筆跡としてテーブル1上に表示する。この場合は問題なくテーブル1上に筆跡表示ペン2の筆跡を表示することができるが、次のような場合は問題がある。
【0008】
図2は、筆跡表示ペンを用いてテーブルに置かれた物体上に手書きをする場合の一例を示す図である。本例のシステム構成は図1のものと同様である。この場合、テーブル1より高い位置にある物体6上を筆跡表示ペン2で手書きをすると、物体6上でなく物体6を透過して筆跡表示ペン2が指し示す方向とテーブル面上の交点に筆跡が表示されてしまう。これは、演算装置4において計算でペン先がテーブル1上のどの位置に来るのか求めているため、本例のように筆跡表示ペン2とテーブル1間に物体6がある場合でも、物体6を突き抜けてテーブル1上に筆跡が表示されることになるからである。筆跡表示システムとしては、このような現象を排除する必要がある。
【0009】
図3は、本発明に係る筆跡表示システムの一実施例を示す図である。本実施例は、ペンの位置と角度を求めるための信号およびペン先が対象物上にあることを伝達するための信号を送信する筆跡表示ペン2と、筆跡表示ペン2からの信号を受信する受信器3(カメラ30)と、受信した信号から求めた筆跡表示ペン2の位置と角度および筆跡表示ペン2のペン先が対象物上にあるときの高さに基づいて筆跡表示ペン2の筆跡表示位置を演算する演算装置4と、演算した筆跡表示位置を筆跡表示ペン2の筆跡として対象物に表示するプロジェクタ等の表示装置5とを備える。すなわち、段差のある対象物に手書きを行う際に、ペン先が対象物上にあるときの位置を計測し、その位置を用いて、表示装置5で表示される筆跡表示位置を補正して、段差のある対象物に対しても円滑に手書きを行うことができるように構成される。目印表示手段として、ペン先の延長線と交差する対象物上に表示装置5によりカーソルを表示させることもできる。
【0010】
図3の実施例では、筆跡表示ペン2の位置と角度を求めるための信号は、筆跡表示ペン2に設けられた互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットから発生される。また、筆跡表示ペン2のペン先が対象物上にあることを伝達するための信号は、筆跡表示ペン2に設けられた光源セットとは別の位置関係が既知の光源から発生される。この場合、受信器3としては、筆跡表示ペン2に設けられた光源を撮像するための例えばCCDやCMOSセンサ等の2次元撮像素子を搭載したデジタルカメラ等のカメラ30を用いることができる。以下、筆跡表示ペン2の構成例および筆跡表示ペン2の位置と角度の算出方法等について説明する。
【0011】
図4は、本実施例で使用可能な筆跡表示ペンの一構成例を示す図である。本例の指示具としての筆跡表示ペン2は、ペン先(指示具の先端)が対象物上にあることを検出する検出素子41と、互いの位置関係が既知の4つの光源a1,a2,a3,a4をもつ光源セットaと、検出素子41からの信号に基づいてペン先が対象物上にあることを伝達するための位置関係が既知の光源bと、光源の発光を制御する発光制御装置42(配線は図示省略)とを有する。ペン先が対象物上にあるときとは、例えばペン先が対象物に触れたとき、あるいはペン先を対象物に押してペン先に圧力がかかったときを含む。検出素子41は、例えばペン先を対象物に当てて筆跡表示ペン2で筆記しようとするときオン状態となるオンオフスイッチで構成することができる。
【0012】
筆跡表示ペン2において、光源セット(各光源)の位置関係は既知であり、またペン先の位置関係も既知なので、光源セットの位置と角度(向き)が分かれば、ペン先の位置と角度が特定される。また、光源bの位置関係も既知なので、光源bの発光または消光を検出することで、ペン先が対象物上にあるかどうかを知ることができる。これらの光源としては、例えば発光ダイオード(LED)を用いることができるが、これに限定されない。また、筆跡表示ペン2の位置と角度は、それに設置された光源セットの位置と角度を算出することで得られる。以下、その算出方法の一例を説明する。
【0013】
図5は、3つの光源を有する光源セットの3次元位置の演算方法の一例を示す図である。本例では、4つの光源を例えば正方形の角に配置し、そのうちの3つの光源の組み合わせを2つ考える。そして、各々の3点を用いて、以下の計算から2つの解を導出する。その2つの解の内一つは光源位置が全く同じ値を示すので、それを正解とする。これにより、光源セットの位置と角度を決定することができる。
【0014】
まず、図5において、光源a1,a2,a3の画像面51上の画像位置c1,c2,c3とカメラの光学中心52との関係から、カメラ座標系における光源位置の方向ベクトルdi(i=1,2,3)を算出する。diは規格化した単位ベクトルとする。
光源a1,a2,a3の空間の位置ベクトルをp1,p2,p3とすると、これらはdiの延長線上に存在するので、その係数をt1,t2,t3として、
p1=t1・d1
p2=t2・d2 式1
p3=t3・d3
で表すことができる。
【0015】
三角形の形状は最初からわかっており、その長さを各々
p1p2=L1
p2p3=L2 式2
p3p1=L3
とすると次式が得られる。式中「^」は累乗を表す。
(t1x1-t2x2)^2+(t1y1-t2y2)^2+(t1z1-t2z2)^2=L1^2
(t2x2-t3x3)^2+(t2y2-t3y3)^2+(t2z2-t3z3)^2=L2^2 式3
(t3x3-t1x1)^2+(t3y3-t1y1)^2+(t3z3-t1z1)^2=L3^2
【0016】
整理すると
t1^2-2t1t2(x1x2+y1y2+z1z2)+t2^2-L1^2=0
t2^2-2t2t3(x2x3+y2y3+z2z3)+t3^2-L2^2=0 式4
t3^2-2t3t1(x3x1+y3y1+z3z1)+t1^2-L3^2=0
が得られ、次式となる。式中「sqrt」は平方根を表す。
t1=A1・t2±sqrt((A1^2-1)・t2^2+L1^2)
t2=A2・t3±sqrt((A2^2-1)・t3^2+L2^2) 式5
t3=A3・t1±sqrt((A3^2-1)・t1^2+L3^2)
ここで、A1,A2,A3は次式のとおりである。
A1=x1x2+y1y2+z1z2
A2=x2x3+y2y3+z2z3 式6
A3=x3x1+y3y1+z3z1
【0017】
実数解を持つために、式5の平方根の中が正になる。
t1≦ sqrt(L3^2/(1-A3^2))
t2≦ sqrt(L1^2/(1-A1^2)) 式7
t3≦ sqrt(L2^2/(1-A2^2))
【0018】
この条件を満たす実数t1、t2、t3を順次、式5に代入し、式5が成立するすべてのt1,t2,t3を算出する。次に上記の式1からp1,p2,p3を、即ち、光源の3次元位置を算出する。光源が3つの場合には二つの解ができるが、本例の場合は光源が4つあるので、他の3つの光源、例えばa1,a3,a4について上記と同様の計算を行い別の2つの解を導出する。その2つの解の内一つは光源位置が全く同じ値を示すので、それを正解とする。このように、光源が4点以上ある場合には、答えを一つに同定することができるので、4つの光源a1,a2,a3,a4を有する光源セットの位置と角度を決定することができる。
【0019】
図6は、本実施例で使用可能な筆跡表示ペンの他の構成例を示す図である。上記説明は4つ以上の光源が同一平面上にある場合であるが、4つ以上の光源のうち、少なくとも3つ以上の光源が同一平面上にあり、少なくとも1つ以上の光源がその平面上から離隔した地点にある場合も同様に演算することができる。本例の筆跡表示ペン2は、3つの光源a1,a2,a3が同一平面上にあり、1つの光源a4’がその平面上から離隔した地点にある。光源a4’は、例えば光源セットaの平面上から突出する突出部60の先端に設けられる。この突出部60の位置と高さは既知で、例えば3つの光源a1,a2,a3の重心に置くことができるが、これに限定されない。この場合も、同一平面上の3つの光源a1,a2,a3を用いて、前述と同様の計算を行い2つの解を導出する。そして、この2つの解の光源a1,a2,a3の位置から光源a4’のそれぞれの位置を計算する。この計算値とカメラで撮影した光源a4’の画像面上の位置の実際値とを比較し、この計算値と実際値とが対応する解を正解とする。このような方法を用いても、光源セットの位置と角度を決定することができる。光源セットの位置と角度の算出方法は上記方法に限定されるものではなく、例えば前述の特許文献1に記載の方法あるいはそれ以外の方法を用いてもよい。
【0020】
演算装置4は、以上のようにして光源セット(筆跡表示ペン)の位置と角度を求めるとともに、筆跡表示ペン2のペン先が対象物上にあるときの高さを求める。ペン先と光源セットとの位置関係は既知なので、光源bの発光または消光を検出したときのペン先の高さを光源セットの位置と角度から求めることができる。演算装置4における筆跡表示ペン2の筆跡表示位置は次のようにして演算される。まず、光源セット(筆跡表示ペン)の位置と角度を求めることにより、筆跡表示ペンのペン先の向く方向とテーブル1の交点を算出し、これを別途求めたペン先の高さ(物体6の上面)における位置に補正する。この補正で得られた筆跡表示位置を、プロジェクタ等の表示装置5により、物体6上に筆跡表示ペン2の筆跡として表示する。
【0021】
図7は、本実施例で使用可能な筆跡表示ペンのさらに他の構成例を示す図である。本例の筆跡表示ペンは、他の筆跡表示ペンと識別するための識別(ID)用光源cを備えるものである。すなわち、特定のID用光源cを有する筆跡表示ペンの動きに応じて当該筆跡表示ペンのペン先に表示装置5により筆跡を表示する。複数の筆跡表示ペンに対して異なる位置にID用光源cを取り付けることにより、筆跡表示システム内で複数の筆跡表示ペンを同時に使用可能となる。
【0022】
このように本発明では、ペンの位置と角度を測定するための信号を計測器(受信器、演算装置)に送信する位置と角度の送信手段(筆跡表示ペン)、ペンの位置と角度と対象物の位置からペン先の延長線と対象物との交点を求める延長線の計算手段(演算装置)、ペン先の延長線上にカーソルを表示する目印表示手段、ペン先に設けてペン先が物体上にあることを認識するスイッチ(検出素子)、ペン先が物体上にあることを測定するための信号を計測器に送信する送信手段(筆跡表示ペン)、ペン先が対象物上にあるときの高さに応じて筆跡を表示すべき位置を求める筆跡の計算手段(演算装置)、対象物上にペン先の移動経路を筆跡として表示する筆跡の表示手段(表示装置)、ペンの位置と角度に係る信号を計測器に送信し、またペン先が押されたことを計測器に送信するLED発光手段(筆跡表示ペン)等を備えることができる。
【0023】
以上の実施例において、演算装置4としてはパーソナルコンピュータ(PC)等のコンピュータを用いることができる。また、ペン先が対象物上にあることを伝達するための光源bに代えて、筆跡表示ペン2に無線マウスと同様の信号送信を行う無線送信器を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】筆跡表示ペンを用いてテーブル上に手書きをする場合の一例を示す図である。
【図2】筆跡表示ペンを用いてテーブルに置かれた物体上に手書きをする場合の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る筆跡表示システムの一実施例を示す図である。
【図4】本実施例で使用可能な筆跡表示ペンの一構成例を示す図である。
【図5】3つの光源を有する光源セットの3次元位置の演算方法の一例を示す図である。
【図6】本実施例で使用可能な筆跡表示ペンの他の構成例を示す図である。
【図7】本実施例で使用可能な筆跡表示ペンのさらに他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0025】
1 テーブル
2 筆跡表示ペン
3 受信器
4 演算装置
5 表示装置
6 物体
30 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
指示具の位置と角度を求めるための信号および指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための信号を送信する指示具と、前記指示具からの信号を受信する受信器と、前記受信した信号から求めた前記指示具の位置と角度および前記指示具の先端が前記対象物上にあるときの高さに基づいて前記指示具の筆跡表示位置を演算する演算装置と、前記演算した筆跡表示位置を前記指示具の筆跡として前記対象物に表示する表示装置とを備えた筆跡表示システム。
【請求項2】
前記指示具の位置と角度を求めるための信号が、前記指示具に設けられた互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットから発生される請求項1記載の筆跡表示システム。
【請求項3】
前記指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための信号が、前記指示具に設けられた前記光源セットとは別の位置関係が既知の光源から発生される請求項1または2記載の筆跡表示システム。
【請求項4】
前記指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための信号が、前記指示具に設けられた無線送信器から発生される請求項1記載の筆跡表示システム。
【請求項5】
前記表示装置が、前記指示具の先端の延長線と交差する対象物上にカーソルを表示する請求項1〜4のいずれかに記載の筆跡表示システム。
【請求項6】
互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットおよび指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための光源を設置した指示具と、前記光源を撮像するカメラと、前記撮像した画像から求めた前記指示具の位置と角度および前記指示具の先端が前記対象物上にあるときの高さに基づいて前記指示具の筆跡表示位置を演算する演算装置と、前記演算した筆跡表示位置を前記指示具の筆跡として前記対象物に表示する表示装置とを備えた筆跡表示システム。
【請求項7】
指示具の先端が対象物上にあることを検出する検出素子と、互いの位置関係が既知の4つ以上の光源をもつ光源セットと、前記検出素子からの信号に基づいて指示具の先端が対象物上にあることを伝達するための光源とを備えた、請求項6記載の筆跡表示システムに用いられる指示具。
【請求項8】
前記4つ以上の光源のうち、少なくとも3つ以上の光源が同一平面上にあり、少なくとも1つ以上の光源がその平面上から離隔した地点にある請求項7記載の指示具。
【請求項9】
他の指示具との識別用の光源を備える請求項7または8記載の指示具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2010−79458(P2010−79458A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−245005(P2008−245005)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】