説明

糖尿病に対して使用されるN−アリールピラゾール化合物

式Iを有する化合物:(式中、A1、A2、L、V、W、R1、R2、R3、R4及びR5は、明細書において記載した通りである)、その組成物、並びに2型糖尿病及び2型糖尿病関連状態の治療又は予防のためのそれらの使用をここに提供する。
【化1】


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式IIを有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグ:
【化1】

(式中、
Lは、単結合、(C1〜C5)アルキレン、(C2〜C5)アルケニレン、-(CH2)n-O-(CH2)p-、-(CH2)n-N(R6)-(CH2)p-、-(CH2)n-CH(NR6R7)-(CH2)p-、-(CH2)n-CH(OR6)-(CH2)p-、-(CH2)n-S(O)kN(R7)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)N(R7)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)N(R7)C(R8)H-(CH2)p-、-(CH2)n-N(R7)C(O)N(R8)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(=NOR6)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)O-(CH2)p-、-(CH2)n-N(R7)S(O)kN(R8)-(CH2)p-、及び-(CH2)n-N(R7)CO2-(CH2)p-からなる群から選択される2価結合であり、下付き添字n及び下付き添字pはそれぞれ独立に、0、1、2又は3であり;
Vは、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロシクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、又はヘテロアリール(C1〜C4)アルキルであり;
Wは、単結合、(C1〜C5)アルキレン、(C2〜C5)アルケニレン、-O-、-S(O)k-、-C(O)-、-NR6-、又は-CH2NR6-であり;
R1は、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルケニル、ヘテロ(C2〜C6)アルキル、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロシクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、又はヘテロアリール(C1〜C4)アルキルであり;
R2は、水素、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、-CN、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C6)アルコキシ、又は(C2〜C6)アルケニルであり;場合によって、R2及びWは一緒になって、O、S及びNから選択されるヘテロ原子0、1、2又は3個を含有する5員又は6員縮合環を形成し;
R3及びR5はそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、-CN、(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルキルオキシ、及びハロ(C1〜C6)アルコキシから選択され;
R4は、(C1〜C8)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、シクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、又はヘテロアリール(C1〜C4)アルキルであり;
R6は、水素、(C1〜C8)アルキル、フルオロ(C1〜C4)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、-C(O)R'、-CO2R'、-C(O)NR'R''、-S(O)kR'、又は-S(O)kNR'R''であり;
R7及びR8はそれぞれ独立に、水素、(C1〜C8)アルキル、フルオロ(C1〜C4)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、及びアリール(C1〜C4)アルキルから選択され;
R'及びR''はそれぞれ独立に、水素、(C1〜C6)アルキル、シクロ(C3〜C8)アルキル、アリール、又はアリール(C1〜C4)アルキルであり;
下付き添字kはそれぞれ独立に、0、1又は2である)。
【請求項2】
Vが、O、S又はNから選択されるヘテロ原子0、1、2、3又は4個を含有する、置換又は非置換の5員又は6員環構造を含む、請求項1記載の化合物。
【請求項3】
Vが、アニリン、ピリジン、イミダゾール、ピリミジン、4-ベンジルピリジン、チアゾール、ベンゼン、トリアゾール、ピラゾール、及びテトラゾールからなる群から選択される、置換又は非置換のメンバーである、請求項2記載の化合物。
【請求項4】
Vが、(C1〜C8)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、ヒドロキシル、=O、-CN、-C(O)R'、-CO2R'、-C(O)NR'R''、-NR'R''、-S(O)kR'、又は-S(O)kNR'R''のうちの1つ以上で置換され、R'及びR''は、請求項1において定義した通りである、請求項3記載の化合物。
【請求項5】
R1が、チオフェニル、フリル、オキサゾリル、ピロリル、チアゾリル、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロブチル、シクロプロピル、メチル、エチル、イソプロピル、エテニル、プロペニル、ピロリジニル、チエニル、ピペリジニル、及びフェニルから選択される、置換又は非置換のメンバーである、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
R1が、(C1〜C8)アルキル、ハロ(C1〜C4)アルキル、ハロ、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、ヒドロキシル、=O、-CN、-C(O)R'、-CO2R'、-C(O)NR'R''、-NR'R''、-S(O)kR'、又は-S(O)kNR'R''のうちの1つ以上で置換され、R'及びR''は、請求項1において定義した通りである、請求項5記載の化合物。
【請求項7】
R3とR5が両方とも水素である、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
R4が、(C2〜C8)アルコキシ又は(C3〜C8)アルコキシアルキルである、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
R4が、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、イソプロピル、2-メチルプロピル、3-メチルブチル、トリフルオロメチル、メトキシル、メトキシメチル、メトキシエチル、エトキシル、エトキシメチル、シクロプロピルメチル、2-シクロプロピルエチル、3-シクロプロピルプロピル、4-クロロフェニル、4-フルオロフェニル、4-メトキシフェニル、ベンジル、2-フェニルエチル、3-フェニルプロピル、ピリジン-2-イル、ピリジン-3-イル、ピリジン-3-イル-メチル、又は2-ピリジン-3-イル-エチルである、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
Lが、-CH=CHCH2-、-C(O)NH-、-C(O)NHCH2-、又は-C(O)NHCH2CH2-である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
-W-R1が一緒になって、(C1〜C6)アルキル、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロシクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、又はヘテロアリールから選択される、請求項1記載の化合物。
【請求項12】
式III:
【化2】

を有する、請求項1記載の化合物
(式中、L、W、R1、R2、R3、R4、及びR5は、請求項1において定義した通りであり、
Ra及びRbはそれぞれ独立に、水素、(C1〜C5)アルキル、シクロ(C3〜C5)アルキル、ハロ(C1〜C5)アルキル、アリール、ヘテロアリール、及びアリール(C1〜C4)アルキルから選択され;
下付き添字qは独立に、0、1、2、又は3であり;
構造
【化3】

は、環Aが、O、S及びNから選択されるヘテロ原子0、1、2又は3個を含有する5員又は6員環であり、環Bが、O、S及びNから選択されるヘテロ原子0、1、2、3又は4個を含有する5員、6員、7員又は8員環である縮合環構造である)。
【請求項13】
Lが、-CH=CHCH2-、-C(O)NH-、-C(O)NHCH2-、又は-C(O)NHCH2CH2-である、請求項12記載の化合物。
【請求項14】
R2がメチル、トリフルオロメチル、クロロ、又はフルオロであり、R3が水素であり、R5が水素である、請求項12記載の化合物。
【請求項15】
式IV又はV:
【化4】

を有する、請求項1記載の化合物
(式中、V、W、R1、R2及びR4は、請求項1において定義した通りである)。
【請求項16】
R2が、メチル、トリフルオロメチル、クロロ、又はフルオロである、請求項1又は15記載の化合物。
【請求項17】
R4が、(C4〜C6)アルキル、ヘテロ(C4〜C6)アルキル、又はシクロ(C4〜C6)アルキルである、請求項1又は請求項15記載の化合物。
【請求項18】
Wが単結合である、請求項1又は請求項15記載の化合物。
【請求項19】
R1が、フリル、チオフェニル、イソキサゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピロリル、チエニル、ピペリジニル、シクロブチル、及びシクロペンチルから選択される、請求項18記載の化合物。
【請求項20】
式VI:
【化5】

を有する、請求項1記載の化合物
(式中、V、L、R2、及びR4は、請求項1において定義した通りである)。
【請求項21】
R4が、ブチル又はシクロプロピルメチルである、請求項1又は15記載の化合物。
【請求項22】
医薬として許容し得る担体又は賦形剤と、請求項1から21のいずれか一項記載の化合物とを含む医薬組成物。
【請求項23】
2型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖、糖尿病性神経障害、肥満、代謝性症候群、炎症、喘息、乾癬、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、癌、及び神経性障害からなる群から選択される疾患若しくは状態、又はその症状を治療する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の式Iを有する化合物、又はその医薬として許容し得る塩、溶媒和物、若しくはプロドラッグを投与することを含む、前記方法:
【化6】

(式中、
A1及びA2は独立に、N及びC(H)から選択され;
Lは、単結合、(C1〜C5)アルキレン、(C2〜C5)アルケニレン、-(CH2)n-O-(CH2)p-、-(CH2)n-N(R6)-(CH2)p-、-(CH2)n-CH(NR6R7)-(CH2)p-、-(CH2)n-CH(OR6)-(CH2)p-、-(CH2)n-S(O)kN(R7)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)N(R7)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)N(R7)C(R8)H-(CH2)p-、-(CH2)n-N(R7)C(O)N(R8)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(=NOR6)-(CH2)p-、-(CH2)n-C(O)O-(CH2)p-、-(CH2)n-N(R7)S(O)kN(R8)-(CH2)p-、及び-(CH2)n-N(R7)CO2-(CH2)p-からなる群から選択される2価結合であり、下付き添字n及び下付き添字pはそれぞれ独立に、0、1、2又は3であり;
Vは、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロシクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、又はヘテロアリール(C1〜C4)アルキルであり;
Wは、単結合、(C1〜C5)アルキレン、(C2〜C5)アルケニレン、-O-、-S(O)k-、-C(O)-、-NR6-、又は-CH2NR6-であり;
R1は、(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルケニル、ヘテロ(C2〜C6)アルキル、シクロ(C3〜C7)アルキル、ヘテロシクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、又はヘテロアリール(C1〜C4)アルキルであり;
R2は、水素、ヒドロキシル、ハロゲン、(C1〜C6)アルキル、-CN、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルコキシ、ハロ(C1〜C6)アルコキシ、又は(C2〜C6)アルケニルであり;
R3及びR5はそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシ、ハロゲン、-CN、(C1〜C6)アルキル、ハロ(C1〜C6)アルキル、(C1〜C6)アルキルオキシ、及びハロ(C1〜C6)アルコキシから選択され;
R4は、(C1〜C8)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、シクロ(C3〜C7)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、又はヘテロアリール(C1〜C4)アルキルであり;
R6は、水素、(C1〜C8)アルキル、フルオロ(C1〜C4)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、アリール(C1〜C4)アルキル、-C(O)R'、-CO2R'、-C(O)NR'R''、-S(O)kR'、又は-S(O)kNR'R''であり;
R7及びR8はそれぞれ独立に、水素、(C1〜C8)アルキル、フルオロ(C1〜C4)アルキル、ヘテロ(C2〜C8)アルキル、アリール、ヘテロアリール、及びアリール(C1〜C4)アルキルから選択され;
R'及びR''はそれぞれ独立に、水素、(C1〜C6)アルキル、シクロ(C3〜C8)アルキル、アリール、又はアリール(C1〜C4)アルキルであり;
下付き添字kはそれぞれ独立に、0、1又は2である)。
【請求項24】
前記疾患又は状態が、2型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖、及び糖尿病性神経障害からなる群から選択される、請求項23記載の方法。
【請求項25】
2型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖、糖尿病性神経障害、肥満、代謝性症候群、炎症、喘息、乾癬、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、癌、及び神経性障害からなる群から選択される疾患若しくは状態、又はその症状を治療する方法であって、それを必要とする対象に、治療有効量の請求項2記載の化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項26】
医薬品として使用するための、請求項1から21のいずれか一項記載の化合物。
【請求項27】
2型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖、糖尿病性神経障害、肥満、代謝性症候群、炎症、喘息、乾癬、関節炎、関節リウマチ、炎症性腸疾患、癌、及び神経性障害からなる群から選択される疾患又は状態を治療する医薬品を製造するための、請求項1から21のいずれか一項記載の化合物の使用。
【請求項28】
対象における血漿中インスリン濃度を調節する方法であって、該対象に、血漿中インスリン濃度を調節する量の式Iの化合物を投与することを含む、前記方法。
【請求項29】
前記対象がヒトである、請求項23又は24記載の方法。
【請求項30】
前記化合物が、経口的、非経口的、又は局所的に投与される、請求項23又は24記載の方法。
【請求項31】
前記化合物が、第2の治療薬と併用して投与される、請求項23記載の方法。
【請求項32】
前記第2の治療薬が、2型糖尿病、糖尿病性ケトアシドーシス、高血糖、糖尿病性神経障害、又はそれらの症状を治療するのに有用である、請求項31記載の方法。
【請求項33】
前記第2の治療薬が、スルホニル尿素、メトホルミン、アカルボース、ナテグリニド、ピオグリタゾン、又はロシグリタゾンである、請求項31記載の方法。
【請求項34】
膵臓ベータ細胞からのインスリンの分泌を調節する方法であって、該ベータ細胞を、該膵臓ベータ細胞の分泌を調節するのに有効な条件下で、ある量の請求項1から21のいずれか一項記載の化合物と接触させることを含む前記方法。
【請求項35】
対象における血漿中インスリン濃度を調節する治療的使用のための、請求項1から21のいずれか一項記載の化合物。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2010−505957(P2010−505957A)
【公表日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−532398(P2009−532398)
【出願日】平成19年10月9日(2007.10.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/021678
【国際公開番号】WO2008/045484
【国際公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【出願人】(506147331)アムゲン インコーポレイティッド (27)
【Fターム(参考)】