経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法
【課題】屋内外の両方で現在位置情報を取得し、現在位置が屋内または屋外であるかについて適切に判断し、状況に応じた適切な音声案内や表示案内等の経路案内処理を行える経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、信号取得部にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、経路案内を行う。
【解決手段】本発明は、信号取得部にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、経路案内を行う。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、ルート案内を行うナビゲーションシステムにおいて、屋内と屋外の両方で現在位置取得を可能とし、屋内等の特定条件下でのナビゲーションを可能とする技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の赤外線通信システムでは、ＩｒＤＡ（Ｉｎｆｒａｒｅｄ Ｄａｔａ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）信号等の赤外線信号を用いて、屋内に設置された位置情報発信装置から位置情報を携帯情報端末に送信することで、屋内でも経路案内を提供する技術が開示されている。
【０００４】
また、特許文献２に記載のナビゲーションシステムでは、階層構造をもつ建物内部において、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の近距離無線通信を利用して、ノードとリンクからなるネットワークデータを利用した経路探索で得られた案内経路についての案内ポイントを作成し、建物の階をまたいだ経路案内を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開２０００−２９８０３４号公報
【特許文献２】特開２００６−２３０９４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１、２に記載の従来のナビゲーションシステムにおいては、携帯端末がＧＰＳ信号を受信して位置情報を取得することもできるため、屋内と屋外の両方において経路案内をすることが可能だが、音声案内を切り替える技術を備えていないため、屋内（または、屋外）の音声案内を環境の異なる屋外（または、屋内）に適用することで、不適切な案内となるという問題点を有していた。具体的には、一例として、屋外の道路においては、交差点の間隔等を考慮して案内ポイントの４０ｍ手前で「まもなく右方向です」等の音声案内を行うが、屋内であるビルの廊下において同じように４０ｍ手前で音声案内を行った場合、ビルの廊下では短い間隔で分岐が存在することが多いため、利用者にとって距離感を把握するのが難しく、誤って手前の分岐で曲がってしまうという問題点を有していた。
【０００７】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、現在位置が屋内または屋外であるかについて適切に判断し、状況に応じた適切な経路案内処理を行える経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
このような目的を達成するため、本発明の経路案内処理装置は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置であって、上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記位置情報信号は、信号種別を含み、上記判別手段は、上記信号種別に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記記憶部は、地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段、を更に備え、上記判別手段は、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上における、上記現在位置情報取得手段により取得された上記経路案内処理装置の上記現在位置情報に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記経路案内処理装置は、音声出力部を更に備え、上記記憶部は、上記経路案内処理手段による上記経路案内において上記音声出力部より出力される音声案内データを記憶する案内データ記憶手段、を更に備え、上記経路案内処理手段は、上記判別手段による上記判別結果に基づき、案内データ記憶手段に記憶された音声案内データを用いて上記経路案内を行うことを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記記憶部は、上記施設の内側および外側に対応する、上記経路案内を行う案内タイミングを規定するタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、を備え、上記経路案内処理手段は、上記判別手段による上記判別結果に基づき、タイミングデータ記憶手段に記憶された上記施設の内側または外側に対応する上記タイミングデータを参照し、上記経路案内を実行することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記記憶部は、上記施設の内側および外側に対応する、マップマッチングの補正誤差の閾値を記憶する補正誤差閾値記憶手段、を更に備え、上記制御部は、上記判別手段による上記判別結果に基づき、上記補正誤差閾値記憶手段に記憶された上記施設の上記内側または上記外側に対応する上記閾値に基づいて、上記マップマッチングするマップマッチング手段、を更に備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の経路案内処理システムは、ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムであって、上記端末装置の上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションサーバは、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記ナビゲーションサーバの制御部は、上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段と、上記位置情報信号受信手段により受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の経路案内処理方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置において実行される経路案内処理方法であって、上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の経路案内処理方法は、ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムにおいて実行される経路案内処理方法であって、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の経路案内処理方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内処理方法であって、上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の経路案内処理方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される経路案内処理方法であって、上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信ステップと、上記位置情報信号受信ステップにて受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【００２１】
また、本発明によれば、信号取得部にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、経路案内を行うことができる。これにより、本発明は、端末装置の現在位置が地下街等の施設内で屋内測位された場合、屋内に適した屋内用の案内処理を行うことできるという効果を奏する。すなわち、本発明は、施設外よりもネットワークが密で測位ポイントが固定されているため測位誤差が小さい施設内において、細かいタイミングでの経路案内処理を行うことできるという効果を奏する。また、本発明は、端末装置の現在位置が道路上等の施設外で屋外測位された場合、屋外に適した屋外用の案内処理、すなわち、交差点ごと等のある程度間隔をあけた経路案内処理を呼び出し、案内を行うことができるという効果を奏する。
【００２２】
また、本発明によれば、位置情報信号は、信号種別を含み、信号種別に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することができる。これにより、本発明は、ＧＰＳ信号やＩＭＥＳ信号等の位置情報信号に含まれる信号種別を判別することができるため、位置情報信号を受信するだけで利用者が屋内にいるのか屋外にいるのかを判断して、適当な経路案内を提供することができるという効果を奏する。
【００２３】
また、本発明によれば、信号取得部にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置の現在位置情報を取得し、記憶部に記憶された地図データに基づく地図上における、経路案内処理装置の現在位置情報に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することができる。これにより、本発明は、地図上における利用者の現在地から、利用者が屋内にいるのか屋外にいるのかを判断して、経路案内を提供することができるという効果を奏する。
【００２４】
また、本発明によれば、判別結果に基づき、記憶部に記憶された音声案内データを用いて経路案内を行うことができる。これにより、本発明は、経路案内を音声で行うことができるため、利用者が両手に荷物を持っている状態等の状況であっても、経路案内を受けることができるという効果を奏する。
【００２５】
また、本発明によれば、判別結果に基づき、記憶部に記憶された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、経路案内を実行することができる。これにより、本発明は、利用環境に従った所定のタイミングに基づいて経路案内を提供するため、利用者にとっては適切な位置や時間に経路案内を受けることができるという効果を奏する。
【００２６】
また、本発明によれば、判別結果に基づき、記憶部に記憶された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングすることができる。これにより、本発明は、利用環境に従ったマップマッチングを行うことで、経路案内処理装置の正確な現在位置を求めることができ、適切な経路案内を提供することができるという効果を奏する。例えば、本発明は、地下街等の複数の通路が複雑に交差しているような場所でも、閾値を小さくすることで、どの通路に利用者がいるかを求めることができ、適切な経路案内を提供することができるという効果を奏する。
【００２７】
なお、上記において、本発明の経路案内処理装置を一例に効果の説明をしたが、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】図１は、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、本実施形態におけるタイミングデータテーブルの一例を示した図である。
【図３】図３は、第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、本実施形態における音声ガイダンスによる経路案内の一例を示す図である。
【図５】図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図６】図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、第３の実施形態における経路案内処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図８】図８は、第３の実施形態における経路案内処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００２９】
以下に、本発明にかかる経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３０】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（経路案内処理システム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））第３の実施形態（経路案内処理装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３１】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（経路案内処理システム）について、図１〜図４を参照して以下に説明する。
【００３２】
［経路案内処理システムの構成］
まず、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３３】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態の経路案内処理システムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、振動出力部１１０と信号取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と音声出力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら経路案内処理システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００３４】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、経路探索条件と端末装置１００の現在位置とを受信し、受信した経路探索条件と現在位置情報とに基づき、記憶部２０６に記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成し、現在位置情報に基づき、探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、地図データ生成等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、タイミングデータテーブル２０６ｄ、補正誤差閾値テーブル２０６ｅ等）を格納する。
【００３５】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、地図データベース２０６ａは、地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ａに記憶される地図データは、本発明において、例えば、ＧＰＳ等で使用する全国および各地方の道路地図、および、建物等の施設を表示した詳細地図等の屋外地図データや、屋内の地図情報として高さ情報を持つ建築物（例えば、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、地下街、駅、学校、立体駐車場等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データである。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００３６】
また、経路探索情報ファイル２０６ｂは、制御部２０２が、端末装置１００から受信した経路探索条件（例えば、目的地、出発時刻、到着時刻等）を満たす少なくとも１つの経路を作成する際に用いる、道路網データと交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。ここで、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される道路網データは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路作成に用いる各種の道路等のマップの緯度経度情報や位置情報等である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される交通規制データは、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関の時刻表を表す数値情報等である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金や、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金等を表す数値情報等であり、制御部２０２が交通費を計算する際に用いてもよい。これら道路網データと交通規制データと時刻表データと利用料金データは、経路探索情報ファイル２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報をアップデートしてもよい。
【００３７】
また、案内データベース２０６ｃは、経路案内において端末装置１００の音声出力部１１８より出力される音声案内データを記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｃは、案内経路上の所定の地点における進行方向に対応付けられた「１００ｍ先右です」、「間もなく右です」等の音声案内データを記憶しており、この音声案内データは、後述のように端末装置１００の制御部１０２が経路案内を実行する際に用いられてもよい。さらに、案内データベース２０６ｃは、案内経路上の所定の地点における進行方向に対応付けられたターンバイターン（ＴＢＴ）等の表示案内データを記憶していてもよく、この表示案内データは、後述のように端末装置１００の制御部１０２が経路案内を実行する際に用いられてもよい。ここで、ＴＢＴとは、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションである。
【００３８】
また、タイミングデータテーブル２０６ｄは、施設の内側および外側に対応する、経路案内を行う案内タイミングを規定するタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段である。ここで、案内タイミングは、案内データベース２０６ｃに記憶された音声案内データや表示案内データを出力するタイミングを、案内経路上の所定の位置からの距離、移動速度に基づく時間等で表したものである。また、案内タイミングは、施設内のほうが施設外よりも細かく、早めに設定されていてもよい。
【００３９】
ここで、図２を参照して、タイミングデータテーブル２０６ｄの一例について説明する。図２は、本実施形態におけるタイミングデータテーブル２０６ｄの一例を示した図である。なお、図２に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００４０】
図２に示すように、案内経路上の所定の位置の手前で行われる経路案内のタイミング（すなわち、案内タイミング）は、施設の内側である屋内においては、所定の位置の手前１５０ｍ、５０ｍ、３０ｍの位置と設定されており、逆に、道の分岐等が屋内よりも少ない、施設の外側である屋外においては、所定の位置の手前３００ｍ、１００ｍ、５０ｍの位置と設定されている。
【００４１】
再び図１に戻り、補正誤差閾値テーブル２０６ｅは、施設の内側および外側に対応する、マップマッチングの補正誤差の閾値を記憶する補正誤差閾値記憶手段である。ここで、屋内の補正誤差の閾値は、屋内の建物の廊下等のほうが屋外の道路等よりも通常狭いため、小さい値に設定されていてもよい。
【００４２】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索データ受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、案内ポイント設定部２０２ｃ、および、データ送信部２０２ｄを備えて構成される。
【００４３】
このうち、経路探索データ受信部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、を受信する経路探索データ受信手段である。
【００４４】
また、経路探索部２０２ｂは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する経路探索手段である。
【００４５】
また、案内ポイント設定部２０２ｃは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する案内ポイント設定手段である。
【００４６】
また、データ送信部２０２ｄは、少なくとも経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、を端末装置１００へ送信するデータ送信手段である。ここで、データ送信部２０２ｄは、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、を端末装置１００へ送信してもよい。
【００４７】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、経路案内を行う等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等である。また、端末装置１００は、振動により利用者の注意を喚起するバイブレーション機能等を有する振動出力部１１０を備えている。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置を反映させたナビゲーション案内を行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する信号取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データや表示案内データ等に基づいて描画した表示画面等を表示する表示部１１４（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）と、選択コマンド等の入力を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）とを備えている。また、端末装置１００は、音声案内データ等の音声を出力する音声出力部１１８（例えば、スピーカ等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、振動出力部１１０、信号取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００４８】
ここで、信号取得部１１２は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置は、緯度、経度、高度（高さ情報）に関する位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置は、建物内の各フロアの各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。本実施形態において、制御部１０２は、信号取得部１１２にて取得した位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を抽出する。また、信号取得部１１２は、Ｓｋｙｈｏｏｋ（商品名）やＰｌａｃｅＥｎｇｉｎｅ（商品名）等の無線ＬＡＮ信号を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。
【００４９】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００とナビゲーションサーバ２００等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００５０】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索データ送信部１０２ｂ、データ受信部１０２ｃ、判別部１０２ｄ、マップマッチング部１０２ｅ、案内ポイント判定部１０２ｆ、経路案内地点判定部１０２ｇ、経路案内処理部１０２ｈ、および、目的地判定部１０２ｉを備えて構成される。
【００５１】
このうち、現在位置情報取得部１０２ａは、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、位置情報信号は、ＧＰＳやＩＭＥＳ等の信号種別を含んでいてもよい。
【００５２】
また、経路探索データ送信部１０２ｂは、入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報と、をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索データ送信手段である。
【００５３】
また、データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｄにより送信される、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、をナビゲーションサーバ２００から受信するデータ受信手段である。ここで、データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、ナビゲーションサーバ２００の案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、ナビゲーションサーバ２００のタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、ナビゲーションサーバ２００の補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、をナビゲーションサーバ２００から受信してもよい。
【００５４】
また、判別部１０２ｄは、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段である。ここで、判別部１０２ｄは、位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、判別部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路データに基づく案内経路上において、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【００５５】
また、マップマッチング部１０２ｅは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングするマップマッチング手段である。ここで、マップマッチング部１０２ｅは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングしてもよい。
【００５６】
また、案内ポイント判定部１０２ｆは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置が、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、案内ポイント判定部１０２ｆは、端末装置１００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００５７】
また、経路案内地点判定部１０２ｇは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置と、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、経路案内地点判定部１０２ｇは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００５８】
また、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段である。ここで、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された音声案内データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された表示案内データ、または、案内経路データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、振動出力部１１０を作動させることにより経路案内を行ってもよい。また、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、データ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、経路案内を実行してもよい。
【００５９】
また、目的地判定部１０２ｉは、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【００６０】
以上で、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例の説明を終える。
【００６１】
［経路案内処理システムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例について、以下に図３〜図４を参照して詳細に説明する。ここで、図３は、第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００６２】
図３に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも目的地とを含む経路探索条件を取得する（ステップＳＡ−１）。ここで、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。
【００６３】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−２）。
【００６４】
そして、端末装置１００の経路探索データ送信部１０２ｂは、入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報と、をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−３）。
【００６５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索データ受信部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、を受信する（ステップＳＡ−４）。
【００６６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する（ステップＳＡ−５）。
【００６７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する（ステップＳＡ−６）。ここで、案内ポイントは、利用者によって設定された目的地や経由地等、屋外における交差点やランドマークとなる施設等、屋内における廊下の所定の位置（例えば、エスカレータや階段やエレベータ等の接続位置等）であってもよい。
【００６８】
そして、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−７）。
【００６９】
そして、端末装置１００ののデータ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｄにより送信される、少なくともナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、ナビゲーションサーバ２００の案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、ナビゲーションサーバ２００のタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、ナビゲーションサーバ２００の補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、をナビゲーションサーバ２００から受信する（ステップＳＡ−８）。
【００７０】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、再び、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−９）。
【００７１】
そして、端末装置１００の判別部１０２ｄは、ステップＳＡ−９にて信号取得部１１２にて受信した位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する（ステップＳＡ−１０）。ここで、判別部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路データに基づく案内経路上において、端末装置１００が、施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、施設とは、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、地下街、駅、学校等の屋内施設であってもよく、テーマパーク、遊園地、動物園等の屋外施設であってもよい。
【００７２】
そして、端末装置１００のマップマッチング部１０２ｅは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングする（ステップＳＡ−１１）。
【００７３】
そして、端末装置１００の案内ポイント判定部１０２ｆは、ステップＳＡ−１１にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１２）。ここで、端末装置１００の案内ポイント判定部１０２ｆは、端末装置１００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００７４】
そして、端末装置１００の経路案内地点判定部１０２ｇは、ステップＳＡ−１２にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、端末装置１００のデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１２：Ｎｏ）、ステップＳＡ−１１にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置と、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１３）。ここで、経路案内地点判定部１０２ｇは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。ここで、経路案内地点判定部１０２ｇは、無線ＬＡＮ信号等に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得した場合、信号データの位置情報の粗密さを判断して、動的に当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置と、タイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致しているかを判断してもよい。
【００７５】
そして、端末装置１００の経路案内地点判定部１０２ｇは、ステップＳＡ−１３にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致しないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−９へ移行させる。
【００７６】
そして、端末装置１００の経路案内処理部１０２ｈは、ステップＳＡ−１３にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置と、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｙｅｓ）、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、データ受信部１０２ｃにより受信された音声案内データを音声出力部１１８を介して出力することにより、音声ガイダンスによる聴覚的な経路案内を行い、処理をステップＳＡ−９へ移行させる（ステップＳＡ−１４）。ここで、端末装置１００の経路案内処理部１０２ｈは、当該経路案内地点において、データ受信部１０２ｃにより受信された表示案内データに基づいて描画したＴＢＴ、または、経路案内データに基づいて描画した案内経路の表示画面を表示部１１４を介して出力することにより、視覚的な経路案内を行ってもよく、振動出力部１１０を作動させることにより端末装置１００を振動させることで注意を喚起し、触覚的な経路案内を行ってもよい。
【００７７】
ここで、図４を参照して、本実施形態における音声ガイダンスによる経路案内の一例について説明する。図４は、本実施形態における音声ガイダンスによる経路案内の一例を示す図である。なお、図４に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００７８】
図４に示すように、端末装置１００は、図２に示すタイミングデータに基づいて、利用者に音声ガイダンスによる経路案内を行っている。すなわち、端末装置１００の経路案内処理部１０２ｈは、屋外では、案内ポイントの手前３００ｍ、１００ｍ、５０ｍで音声ガイダンスを行い、屋内では、案内ポイントの手前１５０ｍ、５０ｍ、３０ｍで音声ガイダンスを行っている。
【００７９】
再び図３に戻り、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１２にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＡ−８にてデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、ステップＳＡ−１にて入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１５）。ここで、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１２にて当該現在位置が当該最寄の案内ポイントと一致すると判定された直後に、端末装置１００の現在位置が施設内である場合、予報案内をしてもよい。これは、屋内においては、次に信号取得部１１２にて位置情報信号を取得できるポイントが遠い場合があるためである。
【００８０】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１５にてデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致しないと判定した場合（ステップＳＡ−１５：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−２へ移行させる。
【００８１】
一方、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１５にてデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１５：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００８２】
以上で、第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例の説明を終える。
【００８３】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００８４】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の音声出力部１１８や表示部１１４等で出力させるタイミングを調整し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の音声出力部１１８や表示部１１４等を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【００８５】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図５を参照して以下に説明する。
【００８６】
図５に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、振動出力部１１０と信号取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と音声出力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００８７】
図５において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、当該端末装置１００の制御部１０２に経路案内を行わせる等の機能を有する。
【００８８】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、タイミングデータテーブル２０６ｄ、補正誤差閾値テーブル２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における振動出力部１１０、信号取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００８９】
また、図５において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索部２０２ｂ、案内ポイント設定部２０２ｃ、経路探索条件受信部２０２ｅ、位置情報信号受信部２０２ｆ、現在位置情報取得部２０２ｇ、判別部２０２ｈ、マップマッチング部２０２ｉ、案内ポイント判定部２０２ｊ、経路案内地点判定部２０２ｋ、経路案内処理制御部２０２ｍ、および、目的地判定部２０２ｎを備えて構成される。
【００９０】
このうち、経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ｅにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する経路探索手段である。
【００９１】
また、案内ポイント設定部２０２ｃは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する案内ポイント設定手段である。
【００９２】
また、経路探索条件受信部２０２ｅは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。
【００９３】
また、位置情報信号受信部２０２ｆは、端末装置１００から、端末装置１００の信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段である。
【００９４】
また、現在位置情報取得部２０２ｇは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。
【００９５】
また、判別部２０２ｈは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段である。ここで、判別部２０２ｈは、位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、判別部２０２ｈは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上において、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【００９６】
また、マップマッチング部２０２ｉは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングするマップマッチング手段である。ここで、マップマッチング部２０２ｉは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、経路探索部２０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングしてもよい。
【００９７】
また、案内ポイント判定部２０２ｊは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、案内ポイント判定部２０２ｊは、端末装置１００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００９８】
また、経路案内地点判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置と、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、経路案内地点判定部２０２ｋは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００９９】
また、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、端末装置１００に経路案内を行わせる経路案内処理制御手段である。ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された音声案内データを用いて端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。また、ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された表示案内データ、または、経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを用いて端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。また、ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、端末装置１００の振動出力部１１０を作動させることにより端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。また、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。
【０１００】
また、目的地判定部２０２ｎは、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【０１０１】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１０２】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。
【０１０３】
図６に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。
【０１０４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ｅは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−２）。
【０１０５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−３）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、所定時間毎に、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。
【０１０６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置情報信号受信部２０２ｆは、端末装置１００から、端末装置１００の信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信する（ステップＳＢ−４）。
【０１０７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｇは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＢ−５）。
【０１０８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ｅにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する（ステップＳＢ−６）。
【０１０９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する（ステップＳＢ−７）。
【０１１０】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−８）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、所定時間毎に、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置情報信号受信部２０２ｆは、再び、端末装置１００から、端末装置１００の信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信する（ステップＳＢ−９）。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｇは、ステップＳＢ−９にて位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＢ−１０）。
【０１１３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の判別部２０２ｈは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する（ステップＳＢ−１１）。ここで、ナビゲーションサーバ２００の判別部２０２ｈは、ステップＳＢ−１０にて現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上、または、地図データベース２０６ａに記憶された地図データに基づく地図上において、端末装置１００が、施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【０１１４】
そして、ナビゲーションサーバ２００のマップマッチング部２０２ｉは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、ステップＳＢ−１０にて現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、経路探索部２０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングする（ステップＳＢ−１２）。
【０１１５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント判定部２０２ｊは、ステップＳＢ−１２にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１３）。
【０１１６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内地点判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１３にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｎｏ）、ステップＳＢ−１２にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置と、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１４）。ここで、ナビゲーションサーバ２００の経路案内地点判定部２０２ｋは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【０１１７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内地点判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１４にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致しないと判定した場合（ステップＳＢ−１４：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−９へ移行させる。
【０１１８】
一方、ナビゲーションサーバ２００の経路案内処理制御部２０２ｍは、ステップＳＢ−１４にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１４：Ｙｅｓ）、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された音声案内データを端末装置１００に送信し（ステップＳＢ−１５）、当該音声案内データを端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させ、処理をステップＳＢ−９へ移行させる（ステップＳＢ−１６）。ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された表示案内データに基づいて描画したＴＢＴ、または、経路探索部２０２ｂにより生成された経路案内データに基づいて描画した案内経路の表示画面を端末装置１００に送信し、端末装置１００の表示部１１４に表示してもよい。また、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、端末装置１００の振動出力部１１０を作動させることにより端末装置１００を振動させてもよい。
【０１１９】
また、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｎは、ステップＳＢ−１３にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｙｅｓ）、ステップＳＢ−７にて案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１７）。
【０１２０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｎは、ステップＳＢ−７にて案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致しないと判定した場合（ステップＳＢ−１７：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−４へ移行させる。
【０１２１】
一方、目的地判定部２０２ｎは、ステップＳＢ−７にて案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致すると判定した場合（ステップＳＢ−１７：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１２２】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１２３】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（経路案内処理装置４００（スタンドアローン型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図８は、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１２４】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能を経路案内処理装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、第１の地図上の所定範囲内に、遷移可能な第２の地図の地図データ、を有する施設が存在するか否かを判定し、第１の地図上の所定範囲内に施設が存在すると判定された場合、第１の地図上の施設部分に、第２の地図の最適表示縮尺情報と、第２の地図の地図データ取得先情報と、を埋め込んだ埋め込み地図データを生成し、生成された埋め込み地図データを表示した地図表示画面を表示部に表示させ、第２の地図への遷移コマンドを受け付けた場合、埋め込み地図データに埋め込まれた最適表示縮尺情報と地図データ取得先情報とを読出し、読出された最適表示縮尺情報に基づいて、読出された地図データ取得先情報に基づく、第２の地図の地図データを、表示した地図表示画面を表示部に表示させている。このように、第３の実施形態は、経路案内処理装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１２５】
［経路案内処理装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態における経路案内処理装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。
【０１２６】
図７に示すように、本発明の第３の実施形態の経路案内処理装置４００は、振動出力部４１０と信号取得部４１２と表示部４１４と入力部４１６と音声出力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これら経路案内処理装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２７】
図７において、入出力制御インターフェース部４０８、振動出力部４１０、信号取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、および、音声出力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（地図データベース４０６ａ、経路探索情報ファイル４０６ｂ、案内データベース４０６ｃ、タイミングデータテーブル４０６ｄ、補正誤差閾値テーブル４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなく経路案内処理装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２８】
また、制御部４０２の各部（現在位置情報取得部４０２ａ〜目的地判定部４０２ｉ等）については、本実施形態の経路案内処理装置４００がスタンドアローン型であり、通信制御インターフェース部を備えないため、制御部４０２が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１２９】
また、図７において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、経路探索部４０２ｂ、案内ポイント設定部４０２ｃ、判別部４０２ｄ、マップマッチング部４０２ｅ、案内ポイント判定部４０２ｆ、経路案内地点判定部４０２ｇ、経路案内処理部４０２ｈ、および、目的地判定部４０２ｉを備えて構成される。
【０１３０】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。
【０１３１】
また、経路探索部４０２ｂは、入力部４１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する経路探索手段である。
【０１３２】
また、案内ポイント設定部４０２ｃは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する案内ポイント設定手段である。ここで、案内ポイントは、利用者によって設定された目的地や経由地等、屋外における交差点やランドマークとなる施設等、屋内における廊下の所定の位置（例えば、エスカレータや階段やエレベータ等の接続位置等）であってもよい。
【０１３３】
また、判別部４０２ｄは、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段である。ここで、判別部４０２ｄは、位置情報信号の信号種別に基づき、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、判別部４０２ｄは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された経路案内処理装置４００の現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路上において、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【０１３４】
また、マップマッチング部４０２ｅは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、補正誤差閾値テーブル４０６ｅに記憶された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングするマップマッチング手段である。ここで、マップマッチング部４０２ｅは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル４０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置を、経路探索部４０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングしてもよい。
【０１３５】
また、案内ポイント判定部４０２ｆは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、案内ポイント判定部４０２ｆは、経路案内処理装置４００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【０１３６】
また、経路案内地点判定部４０２ｇは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置と、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、経路案内地点判定部４０２ｇは、経路案内処理装置４００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【０１３７】
また、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段である。ここで、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、案内データベース４０６ｃに記憶された音声案内データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、案内データベース４０６ｃに記憶された表示案内データ、または、経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、振動出力部４１０を作動させることにより経路案内を行ってもよい。また、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、タイミングデータテーブル４０６ｄに記憶された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、タイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、経路案内を実行してもよい。
【０１３８】
また、目的地判定部４０２ｉは、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【０１３９】
以上で、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１４０】
［経路案内処理装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態における経路案内処理装置４００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。
【０１４１】
図８に示すように、まず、制御部４０２は、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも目的地とを含む経路探索条件を取得する（ステップＳＣ−１）。ここで、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。
【０１４２】
そして、現在位置情報取得部４０２ａは、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−２）。
【０１４３】
そして、経路探索部４０２ｂは、制御部４０２により取得された少なくとも目的地を含む経路探索条件と、ステップＳＣ−２にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する（ステップＳＣ−３）。
【０１４４】
そして、案内ポイント設定部４０２ｃは、ステップＳＣ−２にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データから算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する（ステップＳＣ−４）。
【０１４５】
そして、現在位置情報取得部４０２ａは、再び、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−５）。
【０１４６】
そして、判別部４０２ｄは、ステップＳＣ−５にて信号取得部４１２にて受信した位置情報信号の信号種別に基づき、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する（ステップＳＣ−６）。ここで、判別部４０２ｄは、ステップＳＣ−５にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された経路案内処理装置４００の現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路上、または、地図データベース４０６ａに記憶された地図データに基づく地図上において、経路案内処理装置４００が、施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【０１４７】
そして、マップマッチング部４０２ｅは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル４０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、ステップＳＣ−５にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置を、経路探索部４０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングする（ステップＳＣ−７）。
【０１４８】
そして、案内ポイント判定部４０２ｆは、ステップＳＣ−７にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−８）。ここで、案内ポイント判定部４０２ｆは、施設内では測位誤差が小さいため、施設外よりも一致判定の判断を早めにしてもよい。
【０１４９】
そして、経路案内地点判定部４０２ｇは、ステップＳＣ−８にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致しないと判定された場合（ステップＳＣ−８：Ｎｏ）、ステップＳＣ−７にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置と、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−９）。ここで、経路案内地点判定部４０２ｇは、無線ＬＡＮ信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得した場合、信号データの位置情報の粗密さを判断して、動的に当該現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置と、タイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致しているかを判断してもよい。
【０１５０】
そして、経路案内地点判定部４０２ｇは、ステップＳＣ−９にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致しないと判定した場合（ステップＳＣ−９：Ｎｏ）、処理をステップＳＣ−５へ移行させる。
【０１５１】
一方、経路案内処理部４０２ｈは、ステップＳＣ−９にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致すると判定された場合（ステップＳＣ−９：Ｙｅｓ）、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、案内データベース４０６ｃに記憶された音声案内データを音声出力部４１８を介して出力することにより、音声ガイダンスによる聴覚的な経路案内を行い、処理をステップＳＣ−５へ移行させる（ステップＳＣ−１０）。ここで、経路案内処理部４０２ｈは、当該経路案内地点において、案内データベース４０６ｃに記憶された表示案内データに基づいて描画したＴＢＴ、または、経路探索部４０２ｂにより生成された経路案内データに基づいて描画した案内経路の表示画面を表示部４１４を介して出力することにより、視覚的な経路案内を行ってもよく、振動出力部４１０を作動させることにより経路案内処理装置４００を振動させることで注意を喚起し、触覚的な経路案内を行ってもよい。
【０１５２】
また、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−８にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致すると判定された場合（ステップＳＣ−８：Ｙｅｓ）、ステップＳＣ−４にて案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、ステップＳＣ−１にて入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−１１）。ここで、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−８にて当該現在位置が当該最寄の案内ポイントと一致すると判定された直後に、経路案内処理装置４００の現在位置が施設内である場合、次に信号取得部４１２にて位置情報信号を取得できるポイントが遠い場合があるため、予報案内をする。
【０１５３】
そして、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−１０にて案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致しないと判定した場合（ステップＳＣ−１１：Ｎｏ）、処理をステップＳＣ−２へ移行させる。
【０１５４】
一方、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−１０にて案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致すると判定した場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１５５】
以上で、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１５６】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、上述した実施の形態では案内データとして音声データを出力する場合を一例として説明したが、表示データを表示部に出力してもよい。
【０１５７】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１５８】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１５９】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１６０】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部２０６および記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１６１】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１６２】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１６３】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１６４】
記憶部２０６および記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース２０６ａ、４０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、４０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、４０６ｃ、タイミングデータテーブル２０６ｄ、４０６ｄ、補正誤差閾値テーブル２０６ｅ、４０６ｅ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１６５】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１６６】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１６７】
以上詳述したように、本発明によれば、現在位置が屋内または屋外であるかについて適切に判断し、状況に応じた適切な音声案内や表示案内等の経路案内処理を行える経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１６８】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索データ送信部
１０２ｃ データ受信部
１０２ｄ 判別部
１０２ｅ マップマッチング部
１０２ｆ 案内ポイント判定部
１０２ｇ 経路案内地点判定部
１０２ｈ 経路案内処理部
１０２ｉ 目的地判定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１０ 振動出力部
１１２ 信号取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索データ受信部
２０２ｂ 経路探索部
２０２ｃ 案内ポイント設定部
２０２ｄ データ送信部
２０２ｅ 経路探索条件受信部
２０２ｆ 位置情報信号受信部
２０２ｇ 現在位置情報取得部
２０２ｈ 判別部
２０２ｉ マップマッチング部
２０２ｊ 案内ポイント判定部
２０２ｋ 経路案内地点判定部
２０２ｍ 経路案内処理制御部
２０２ｎ 目的地判定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 経路探索情報ファイル
２０６ｃ 案内データベース
２０６ｄ タイミングデータテーブル
２０６ｅ 補正誤差閾値テーブル
３００ ネットワーク
４００ 経路案内処理装置（スタンドアローン型）
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 経路探索部
４０２ｃ 案内ポイント設定部
４０２ｄ 判別部
４０２ｅ マップマッチング部
４０２ｆ 案内ポイント判定部
４０２ｇ 経路案内地点判定部
４０２ｈ 経路案内処理部
４０２ｉ 目的地判定部
４０６ 記憶部
４０６ａ 地図データベース
４０６ｂ 経路探索情報ファイル
４０６ｃ 案内データベース
４０６ｄ タイミングデータテーブル
４０６ｅ 補正誤差閾値テーブル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１０ 振動出力部
４１２ 信号取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
【技術分野】
【０００１】
本発明は、経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来から、ルート案内を行うナビゲーションシステムにおいて、屋内と屋外の両方で現在位置取得を可能とし、屋内等の特定条件下でのナビゲーションを可能とする技術が開示されている。
【０００３】
例えば、特許文献１に記載の赤外線通信システムでは、ＩｒＤＡ（Ｉｎｆｒａｒｅｄ Ｄａｔａ Ａｓｓｏｃｉａｔｉｏｎ）信号等の赤外線信号を用いて、屋内に設置された位置情報発信装置から位置情報を携帯情報端末に送信することで、屋内でも経路案内を提供する技術が開示されている。
【０００４】
また、特許文献２に記載のナビゲーションシステムでは、階層構造をもつ建物内部において、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の近距離無線通信を利用して、ノードとリンクからなるネットワークデータを利用した経路探索で得られた案内経路についての案内ポイントを作成し、建物の階をまたいだ経路案内を提供する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
【特許文献１】特開２０００−２９８０３４号公報
【特許文献２】特開２００６−２３０９４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１、２に記載の従来のナビゲーションシステムにおいては、携帯端末がＧＰＳ信号を受信して位置情報を取得することもできるため、屋内と屋外の両方において経路案内をすることが可能だが、音声案内を切り替える技術を備えていないため、屋内（または、屋外）の音声案内を環境の異なる屋外（または、屋内）に適用することで、不適切な案内となるという問題点を有していた。具体的には、一例として、屋外の道路においては、交差点の間隔等を考慮して案内ポイントの４０ｍ手前で「まもなく右方向です」等の音声案内を行うが、屋内であるビルの廊下において同じように４０ｍ手前で音声案内を行った場合、ビルの廊下では短い間隔で分岐が存在することが多いため、利用者にとって距離感を把握するのが難しく、誤って手前の分岐で曲がってしまうという問題点を有していた。
【０００７】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、現在位置が屋内または屋外であるかについて適切に判断し、状況に応じた適切な経路案内処理を行える経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
このような目的を達成するため、本発明の経路案内処理装置は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置であって、上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【０００９】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記位置情報信号は、信号種別を含み、上記判別手段は、上記信号種別に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする。
【００１０】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記記憶部は、地図データを記憶する地図データ記憶手段、を備え、上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段、を更に備え、上記判別手段は、上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上における、上記現在位置情報取得手段により取得された上記経路案内処理装置の上記現在位置情報に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする。
【００１１】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記経路案内処理装置は、音声出力部を更に備え、上記記憶部は、上記経路案内処理手段による上記経路案内において上記音声出力部より出力される音声案内データを記憶する案内データ記憶手段、を更に備え、上記経路案内処理手段は、上記判別手段による上記判別結果に基づき、案内データ記憶手段に記憶された音声案内データを用いて上記経路案内を行うことを特徴とする。
【００１２】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記記憶部は、上記施設の内側および外側に対応する、上記経路案内を行う案内タイミングを規定するタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、を備え、上記経路案内処理手段は、上記判別手段による上記判別結果に基づき、タイミングデータ記憶手段に記憶された上記施設の内側または外側に対応する上記タイミングデータを参照し、上記経路案内を実行することを特徴とする。
【００１３】
また、本発明の経路案内処理装置は、上記記載の経路案内処理装置において、上記記憶部は、上記施設の内側および外側に対応する、マップマッチングの補正誤差の閾値を記憶する補正誤差閾値記憶手段、を更に備え、上記制御部は、上記判別手段による上記判別結果に基づき、上記補正誤差閾値記憶手段に記憶された上記施設の上記内側または上記外側に対応する上記閾値に基づいて、上記マップマッチングするマップマッチング手段、を更に備えたことを特徴とする。
【００１４】
また、本発明の経路案内処理システムは、ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムであって、上記端末装置の上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１５】
また、本発明の端末装置は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、上記制御部は、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１６】
また、本発明のナビゲーションサーバは、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、上記ナビゲーションサーバの制御部は、上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段と、上記位置情報信号受信手段により受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、上記判別手段による判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【００１７】
また、本発明の経路案内処理方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置において実行される経路案内処理方法であって、上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１８】
また、本発明の経路案内処理方法は、ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムにおいて実行される経路案内処理方法であって、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記端末装置の上記制御部において実行される、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【００１９】
また、本発明の経路案内処理方法は、ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内処理方法であって、上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、を含むことを特徴とする。
【００２０】
また、本発明の経路案内処理方法は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される経路案内処理方法であって、上記制御部において実行される、上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信ステップと、上記位置情報信号受信ステップにて受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御ステップと、を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【００２１】
また、本発明によれば、信号取得部にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、経路案内を行うことができる。これにより、本発明は、端末装置の現在位置が地下街等の施設内で屋内測位された場合、屋内に適した屋内用の案内処理を行うことできるという効果を奏する。すなわち、本発明は、施設外よりもネットワークが密で測位ポイントが固定されているため測位誤差が小さい施設内において、細かいタイミングでの経路案内処理を行うことできるという効果を奏する。また、本発明は、端末装置の現在位置が道路上等の施設外で屋外測位された場合、屋外に適した屋外用の案内処理、すなわち、交差点ごと等のある程度間隔をあけた経路案内処理を呼び出し、案内を行うことができるという効果を奏する。
【００２２】
また、本発明によれば、位置情報信号は、信号種別を含み、信号種別に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することができる。これにより、本発明は、ＧＰＳ信号やＩＭＥＳ信号等の位置情報信号に含まれる信号種別を判別することができるため、位置情報信号を受信するだけで利用者が屋内にいるのか屋外にいるのかを判断して、適当な経路案内を提供することができるという効果を奏する。
【００２３】
また、本発明によれば、信号取得部にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置の現在位置情報を取得し、記憶部に記憶された地図データに基づく地図上における、経路案内処理装置の現在位置情報に基づき、経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することができる。これにより、本発明は、地図上における利用者の現在地から、利用者が屋内にいるのか屋外にいるのかを判断して、経路案内を提供することができるという効果を奏する。
【００２４】
また、本発明によれば、判別結果に基づき、記憶部に記憶された音声案内データを用いて経路案内を行うことができる。これにより、本発明は、経路案内を音声で行うことができるため、利用者が両手に荷物を持っている状態等の状況であっても、経路案内を受けることができるという効果を奏する。
【００２５】
また、本発明によれば、判別結果に基づき、記憶部に記憶された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、経路案内を実行することができる。これにより、本発明は、利用環境に従った所定のタイミングに基づいて経路案内を提供するため、利用者にとっては適切な位置や時間に経路案内を受けることができるという効果を奏する。
【００２６】
また、本発明によれば、判別結果に基づき、記憶部に記憶された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングすることができる。これにより、本発明は、利用環境に従ったマップマッチングを行うことで、経路案内処理装置の正確な現在位置を求めることができ、適切な経路案内を提供することができるという効果を奏する。例えば、本発明は、地下街等の複数の通路が複雑に交差しているような場所でも、閾値を小さくすることで、どの通路に利用者がいるかを求めることができ、適切な経路案内を提供することができるという効果を奏する。
【００２７】
なお、上記において、本発明の経路案内処理装置を一例に効果の説明をしたが、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法においても同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【００２８】
【図１】図１は、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例を示すブロック図である。
【図２】図２は、本実施形態におけるタイミングデータテーブルの一例を示した図である。
【図３】図３は、第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【図４】図４は、本実施形態における音声ガイダンスによる経路案内の一例を示す図である。
【図５】図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの構成の一例を示すブロック図である。
【図６】図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバの処理の一例を示すフローチャートである。
【図７】図７は、第３の実施形態における経路案内処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図８】図８は、第３の実施形態における経路案内処理装置の処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００２９】
以下に、本発明にかかる経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法並びにプログラムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【００３０】
以下、本発明の構成および処理について、第１の実施形態（経路案内処理システム）、第２の実施形態（ナビゲーションサーバ（サーバ主導型））第３の実施形態（経路案内処理装置（スタンドアローン型））の順にて詳細に説明する。
【００３１】
［第１の実施形態］
最初に、本発明の第１の実施形態（経路案内処理システム）について、図１〜図４を参照して以下に説明する。
【００３２】
［経路案内処理システムの構成］
まず、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例について、図１を参照して以下に説明する。ここで、図１は、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。
【００３３】
図１に示すように、本発明の第１の実施形態の経路案内処理システムは、概略的に、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えたナビゲーションサーバ２００、および、振動出力部１１０と信号取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と音声出力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００、を通信可能に接続して構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これら経路案内処理システムの各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００３４】
［ナビゲーションサーバ２００の構成］
ここで、図１において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、経路探索条件と端末装置１００の現在位置とを受信し、受信した経路探索条件と現在位置情報とに基づき、記憶部２０６に記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成し、現在位置情報に基づき、探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定する等の機能を有する。ナビゲーションサーバ２００は、通信制御インターフェース部２０４を介してネットワーク３００を経由し、端末装置１００と相互に通信可能に接続されており、制御部２０２と記憶部２０６とを備えて構成される。制御部２０２は、各種処理を行う制御手段であり、地図データ生成等を行う。通信制御インターフェース部２０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、ナビゲーションサーバ２００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部２０４は、端末装置１００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。記憶部２０６は、固定ディスク装置等のストレージ手段であり、各種のデータベースやテーブル（地図データベース２０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、タイミングデータテーブル２０６ｄ、補正誤差閾値テーブル２０６ｅ等）を格納する。
【００３５】
これら記憶部２０６の各構成要素のうち、地図データベース２０６ａは、地図データを記憶する地図データ記憶手段である。ここで、地図データベース２０６ａに記憶される地図データは、本発明において、例えば、ＧＰＳ等で使用する全国および各地方の道路地図、および、建物等の施設を表示した詳細地図等の屋外地図データや、屋内の地図情報として高さ情報を持つ建築物（例えば、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、地下街、駅、学校、立体駐車場等）に関するフロア案内地図等の屋内地図データである。これら屋外地図データや屋内地図データは、地図データベース２０６ａに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして地図データベース２０６ａに記憶された屋外地図データおよび屋内地図データをアップデートしてもよい。
【００３６】
また、経路探索情報ファイル２０６ｂは、制御部２０２が、端末装置１００から受信した経路探索条件（例えば、目的地、出発時刻、到着時刻等）を満たす少なくとも１つの経路を作成する際に用いる、道路網データと交通規制データと交通機関の時刻表データと利用料金データとを含む経路探索情報を記憶する経路探索情報記憶手段である。ここで、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される道路網データは、自動車、オートバイ、自転車、徒歩等で移動する場合の経路作成に用いる各種の道路等のマップの緯度経度情報や位置情報等である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される交通規制データは、道路の損壊や道路工事等による車両通行止、交通の安全を確保するために設置されるコミュニティ・ゾーン等による一般車の進入禁止、私有地への接続路であることによる一般車の進入禁止等の情報である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される時刻表データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関の時刻表を表す数値情報等である。また、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶される利用料金データは、例えば、電車、飛行機、バス、市電、ロープウェイ、モノレール、ケーブルカー、船等の各交通機関を利用した場合に生じる利用料金や、自動車、オートバイ等で移動する場合に消費する燃料料金等を表す数値情報等であり、制御部２０２が交通費を計算する際に用いてもよい。これら道路網データと交通規制データと時刻表データと利用料金データは、経路探索情報ファイル２０６ｂに予め記憶されており、ナビゲーションサーバ２００の制御部２０２は、定期的にネットワーク３００を介して最新のデータをダウンロードして経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報をアップデートしてもよい。
【００３７】
また、案内データベース２０６ｃは、経路案内において端末装置１００の音声出力部１１８より出力される音声案内データを記憶する案内データ記憶手段である。ここで、案内データベース２０６ｃは、案内経路上の所定の地点における進行方向に対応付けられた「１００ｍ先右です」、「間もなく右です」等の音声案内データを記憶しており、この音声案内データは、後述のように端末装置１００の制御部１０２が経路案内を実行する際に用いられてもよい。さらに、案内データベース２０６ｃは、案内経路上の所定の地点における進行方向に対応付けられたターンバイターン（ＴＢＴ）等の表示案内データを記憶していてもよく、この表示案内データは、後述のように端末装置１００の制御部１０２が経路案内を実行する際に用いられてもよい。ここで、ＴＢＴとは、右左折等の誘導を画面に表示する矢印ナビゲーションである。
【００３８】
また、タイミングデータテーブル２０６ｄは、施設の内側および外側に対応する、経路案内を行う案内タイミングを規定するタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段である。ここで、案内タイミングは、案内データベース２０６ｃに記憶された音声案内データや表示案内データを出力するタイミングを、案内経路上の所定の位置からの距離、移動速度に基づく時間等で表したものである。また、案内タイミングは、施設内のほうが施設外よりも細かく、早めに設定されていてもよい。
【００３９】
ここで、図２を参照して、タイミングデータテーブル２０６ｄの一例について説明する。図２は、本実施形態におけるタイミングデータテーブル２０６ｄの一例を示した図である。なお、図２に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００４０】
図２に示すように、案内経路上の所定の位置の手前で行われる経路案内のタイミング（すなわち、案内タイミング）は、施設の内側である屋内においては、所定の位置の手前１５０ｍ、５０ｍ、３０ｍの位置と設定されており、逆に、道の分岐等が屋内よりも少ない、施設の外側である屋外においては、所定の位置の手前３００ｍ、１００ｍ、５０ｍの位置と設定されている。
【００４１】
再び図１に戻り、補正誤差閾値テーブル２０６ｅは、施設の内側および外側に対応する、マップマッチングの補正誤差の閾値を記憶する補正誤差閾値記憶手段である。ここで、屋内の補正誤差の閾値は、屋内の建物の廊下等のほうが屋外の道路等よりも通常狭いため、小さい値に設定されていてもよい。
【００４２】
また、制御部２０２は、ＯＳ（Ｏｐｅｒａｔｉｎｇ Ｓｙｓｔｅｍ）等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索データ受信部２０２ａ、経路探索部２０２ｂ、案内ポイント設定部２０２ｃ、および、データ送信部２０２ｄを備えて構成される。
【００４３】
このうち、経路探索データ受信部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、を受信する経路探索データ受信手段である。
【００４４】
また、経路探索部２０２ｂは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する経路探索手段である。
【００４５】
また、案内ポイント設定部２０２ｃは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する案内ポイント設定手段である。
【００４６】
また、データ送信部２０２ｄは、少なくとも経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、を端末装置１００へ送信するデータ送信手段である。ここで、データ送信部２０２ｄは、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、を端末装置１００へ送信してもよい。
【００４７】
［端末装置１００の構成］
また、図１において、端末装置１００は、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、経路案内を行う等の機能を有する。端末装置１００は、例えば、一般に市販されるデスクトップ型またはノート型のパーソナルコンピュータ等の情報処理装置や、携帯電話やＰＨＳやＰＤＡ等の携帯端末装置等である。また、端末装置１００は、振動により利用者の注意を喚起するバイブレーション機能等を有する振動出力部１１０を備えている。また、端末装置１００は、リアルタイムに現在位置を反映させたナビゲーション案内を行えるよう、ＧＰＳ機能やＩＭＥＳ機能等を有する信号取得部１１２を備えている。また、端末装置１００は、ナビゲーションサーバ２００から受信した地図データや表示案内データ等に基づいて描画した表示画面等を表示する表示部１１４（例えば、液晶や有機ＥＬ等から構成されるディスプレイやモニタ等）と、選択コマンド等の入力を行う入力部１１６（例えば、キー入力部、タッチパネル、キーボード、マイク等）とを備えている。また、端末装置１００は、音声案内データ等の音声を出力する音声出力部１１８（例えば、スピーカ等）を備えている。また、入出力制御インターフェース部１０８は、振動出力部１１０、信号取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、音声出力部１１８等の制御を行う。
【００４８】
ここで、信号取得部１１２は、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する位置取得手段であってもよい。ここで、位置発信装置は、緯度、経度、高度（高さ情報）に関する位置情報信号（ＧＰＳ信号）を発信するＧＰＳ装置であってもよく、また、ＧＰＳ信号と類似した特徴を持つ位置情報信号を用いて屋内測位を可能とするＩＭＥＳ（Ｉｎｄｏｏｒ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓｙｓｔｅｍ）技術を実現するＩＭＥＳ装置であってもよい。なお、ＩＭＥＳ技術は測位衛星システムである準天頂衛星の枠組みから発案されたシステムである。また、位置発信装置は、屋外で受信したＧＰＳ信号を屋内で発信するＧＰＳリピータであってもよい。また、位置発信装置は、建物内の各フロアの各所に任意に設置される小型発信装置であってもよい。なお、この小型発信装置には、設置場所に応じた自己位置情報（位置ＩＤ等）が割り振られている。そして、端末装置１００が通信可能範囲に入ると、端末装置１００は、小型発信装置から送信される自己位置情報を位置情報信号として受信する。この際の通信方式は、例えば、ＲＦＩＤ（Ｒａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｉｄｅｎｔｉｆｉｃａｔｉｏｎ）タグシステムやＢｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標）等の各種近距離無線方式や、赤外線通信方式等であってもよい。本実施形態において、制御部１０２は、信号取得部１１２にて取得した位置情報信号から、緯度、経度、および、高さ情報を含む位置情報を抽出する。また、信号取得部１１２は、Ｓｋｙｈｏｏｋ（商品名）やＰｌａｃｅＥｎｇｉｎｅ（商品名）等の無線ＬＡＮ信号を受信して、アクセスポイントの識別情報を取得してもよい。
【００４９】
また、通信制御インターフェース部１０４は、通信回線や電話回線等に接続されるアンテナやルータ等の通信装置（図示せず）に接続されるインターフェースであり、端末装置１００とネットワーク３００との間における通信制御を行う機能を有する。すなわち、通信制御インターフェース部１０４は、ナビゲーションサーバ２００等と通信回線を介してデータを通信する機能を有している。また、ネットワーク３００は、端末装置１００とナビゲーションサーバ２００等の外部機器とを相互に接続する機能を有し、例えば、インターネット、電話回線網（携帯端末回線網、一般電話回線網を含む。）、イントラネット、電力線通信（ＰＬＣ）等であってもよい。
【００５０】
また、制御部１０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部１０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部１０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部１０２ａ、経路探索データ送信部１０２ｂ、データ受信部１０２ｃ、判別部１０２ｄ、マップマッチング部１０２ｅ、案内ポイント判定部１０２ｆ、経路案内地点判定部１０２ｇ、経路案内処理部１０２ｈ、および、目的地判定部１０２ｉを備えて構成される。
【００５１】
このうち、現在位置情報取得部１０２ａは、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。ここで、位置情報信号は、ＧＰＳやＩＭＥＳ等の信号種別を含んでいてもよい。
【００５２】
また、経路探索データ送信部１０２ｂは、入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報と、をナビゲーションサーバ２００へ送信する経路探索データ送信手段である。
【００５３】
また、データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｄにより送信される、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、をナビゲーションサーバ２００から受信するデータ受信手段である。ここで、データ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、ナビゲーションサーバ２００の案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、ナビゲーションサーバ２００のタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、ナビゲーションサーバ２００の補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、をナビゲーションサーバ２００から受信してもよい。
【００５４】
また、判別部１０２ｄは、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段である。ここで、判別部１０２ｄは、位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、判別部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路データに基づく案内経路上において、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【００５５】
また、マップマッチング部１０２ｅは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングするマップマッチング手段である。ここで、マップマッチング部１０２ｅは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングしてもよい。
【００５６】
また、案内ポイント判定部１０２ｆは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置が、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、案内ポイント判定部１０２ｆは、端末装置１００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００５７】
また、経路案内地点判定部１０２ｇは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置と、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、経路案内地点判定部１０２ｇは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００５８】
また、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段である。ここで、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された音声案内データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された表示案内データ、または、案内経路データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、振動出力部１１０を作動させることにより経路案内を行ってもよい。また、経路案内処理部１０２ｈは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、データ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、経路案内を実行してもよい。
【００５９】
また、目的地判定部１０２ｉは、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【００６０】
以上で、第１の実施形態における経路案内処理システムの構成の一例の説明を終える。
【００６１】
［経路案内処理システムの処理］
次に、このように構成された第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例について、以下に図３〜図４を参照して詳細に説明する。ここで、図３は、第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例を示すフローチャートである。
【００６２】
図３に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、利用者により入力部１１６を介して入力された少なくとも目的地とを含む経路探索条件を取得する（ステップＳＡ−１）。ここで、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。
【００６３】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−２）。
【００６４】
そして、端末装置１００の経路探索データ送信部１０２ｂは、入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報と、をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＡ−３）。
【００６５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索データ受信部２０２ａは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、を受信する（ステップＳＡ−４）。
【００６６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、端末装置１００の制御部１０２により取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する（ステップＳＡ−５）。
【００６７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃは、経路探索データ受信部２０２ａにより受信された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する（ステップＳＡ−６）。ここで、案内ポイントは、利用者によって設定された目的地や経由地等、屋外における交差点やランドマークとなる施設等、屋内における廊下の所定の位置（例えば、エスカレータや階段やエレベータ等の接続位置等）であってもよい。
【００６８】
そして、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｄは、経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、を端末装置１００へ送信する（ステップＳＡ−７）。
【００６９】
そして、端末装置１００ののデータ受信部１０２ｃは、ナビゲーションサーバ２００のデータ送信部２０２ｄにより送信される、少なくともナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データと、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより生成された案内ポイントデータと、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された案内ポイントに対応する、ナビゲーションサーバ２００の案内データベース２０６ｃに記憶された案内データと、ナビゲーションサーバ２００のタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータと、ナビゲーションサーバ２００の補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された閾値と、をナビゲーションサーバ２００から受信する（ステップＳＡ−８）。
【００７０】
そして、端末装置１００の現在位置情報取得部１０２ａは、再び、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＡ−９）。
【００７１】
そして、端末装置１００の判別部１０２ｄは、ステップＳＡ−９にて信号取得部１１２にて受信した位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する（ステップＳＡ−１０）。ここで、判別部１０２ｄは、現在位置情報取得部１０２ａにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路データに基づく案内経路上において、端末装置１００が、施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、施設とは、オフィスビル、ホテル、デパート、駅、博物館、美術館、地下街、駅、学校等の屋内施設であってもよく、テーマパーク、遊園地、動物園等の屋外施設であってもよい。
【００７２】
そして、端末装置１００のマップマッチング部１０２ｅは、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、ステップＳＡ−９にて現在位置情報取得部１０２ａにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、データ受信部１０２ｃにより受信された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングする（ステップＳＡ−１１）。
【００７３】
そして、端末装置１００の案内ポイント判定部１０２ｆは、ステップＳＡ−１１にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１２）。ここで、端末装置１００の案内ポイント判定部１０２ｆは、端末装置１００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００７４】
そして、端末装置１００の経路案内地点判定部１０２ｇは、ステップＳＡ−１２にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、端末装置１００のデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致しないと判定された場合（ステップＳＡ−１２：Ｎｏ）、ステップＳＡ−１１にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置と、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１３）。ここで、経路案内地点判定部１０２ｇは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。ここで、経路案内地点判定部１０２ｇは、無線ＬＡＮ信号等に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得した場合、信号データの位置情報の粗密さを判断して、動的に当該現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置と、タイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致しているかを判断してもよい。
【００７５】
そして、端末装置１００の経路案内地点判定部１０２ｇは、ステップＳＡ−１３にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致しないと判定した場合（ステップＳＡ−１３：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−９へ移行させる。
【００７６】
そして、端末装置１００の経路案内処理部１０２ｈは、ステップＳＡ−１３にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置と、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１３：Ｙｅｓ）、判別部１０２ｄによる判別結果に基づくデータ受信部１０２ｃにより受信されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、データ受信部１０２ｃにより受信された音声案内データを音声出力部１１８を介して出力することにより、音声ガイダンスによる聴覚的な経路案内を行い、処理をステップＳＡ−９へ移行させる（ステップＳＡ−１４）。ここで、端末装置１００の経路案内処理部１０２ｈは、当該経路案内地点において、データ受信部１０２ｃにより受信された表示案内データに基づいて描画したＴＢＴ、または、経路案内データに基づいて描画した案内経路の表示画面を表示部１１４を介して出力することにより、視覚的な経路案内を行ってもよく、振動出力部１１０を作動させることにより端末装置１００を振動させることで注意を喚起し、触覚的な経路案内を行ってもよい。
【００７７】
ここで、図４を参照して、本実施形態における音声ガイダンスによる経路案内の一例について説明する。図４は、本実施形態における音声ガイダンスによる経路案内の一例を示す図である。なお、図４に示す一例は、本実施形態に限らず、図５および図７等の他の実施形態においても同様に適用できる。
【００７８】
図４に示すように、端末装置１００は、図２に示すタイミングデータに基づいて、利用者に音声ガイダンスによる経路案内を行っている。すなわち、端末装置１００の経路案内処理部１０２ｈは、屋外では、案内ポイントの手前３００ｍ、１００ｍ、５０ｍで音声ガイダンスを行い、屋内では、案内ポイントの手前１５０ｍ、５０ｍ、３０ｍで音声ガイダンスを行っている。
【００７９】
再び図３に戻り、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１２にてマップマッチング部１０２ｅによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、データ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントと一致すると判定された場合（ステップＳＡ−１２：Ｙｅｓ）、ステップＳＡ−８にてデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、ステップＳＡ−１にて入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する（ステップＳＡ−１５）。ここで、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１２にて当該現在位置が当該最寄の案内ポイントと一致すると判定された直後に、端末装置１００の現在位置が施設内である場合、予報案内をしてもよい。これは、屋内においては、次に信号取得部１１２にて位置情報信号を取得できるポイントが遠い場合があるためである。
【００８０】
そして、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１５にてデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致しないと判定した場合（ステップＳＡ−１５：Ｎｏ）、処理をステップＳＡ−２へ移行させる。
【００８１】
一方、端末装置１００の目的地判定部１０２ｉは、ステップＳＡ−１５にてデータ受信部１０２ｃにより受信された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致すると判定した場合（ステップＳＡ−１５：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【００８２】
以上で、第１の実施形態における経路案内処理システムの処理の一例の説明を終える。
【００８３】
［第２の実施形態］
続いて、本発明の第２の実施形態（ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型））について、図５および図６を参照して以下に説明する。ここで、図５は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図６は、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例を示すフローチャートである。
【００８４】
なお、第２の実施形態においては、ナビゲーションサーバ２００にて端末装置１００の音声出力部１１８や表示部１１４等で出力させるタイミングを調整し、これらのデータを端末装置１００へ送信することにより、当該端末装置１００の音声出力部１１８や表示部１１４等を機能させている。このように、第２の実施形態は、ナビゲーションサーバ２００にてサーバ主導で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【００８５】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成］
まず、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の構成の一例について、図５を参照して以下に説明する。
【００８６】
図５に示すように、本発明の第２の実施形態のナビゲーションサーバ２００は、振動出力部１１０と信号取得部１１２と表示部１１４と入力部１１６と音声出力部１１８と制御部１０２とを少なくとも備えた端末装置１００に通信可能に接続され、制御部２０２と記憶部２０６とを少なくとも備えて構成される。通信には、一例として、ネットワーク３００を介した有線・無線通信等の遠隔通信等を含む。また、これらナビゲーションサーバ２００および端末装置１００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【００８７】
図５において、ナビゲーションサーバ２００は、端末装置１００から、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信し、受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別し、判別結果に基づき、当該端末装置１００の制御部１０２に経路案内を行わせる等の機能を有する。
【００８８】
なお、ナビゲーションサーバ２００における通信制御インターフェース部２０４および記憶部２０６（地図データベース２０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、タイミングデータテーブル２０６ｄ、補正誤差閾値テーブル２０６ｅ等）の機能、また、端末装置１００における振動出力部１１０、信号取得部１１２、表示部１１４、入力部１１６、および、音声出力部１１８の機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【００８９】
また、図５において、制御部２０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部２０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部２０２は、機能概念的に、経路探索部２０２ｂ、案内ポイント設定部２０２ｃ、経路探索条件受信部２０２ｅ、位置情報信号受信部２０２ｆ、現在位置情報取得部２０２ｇ、判別部２０２ｈ、マップマッチング部２０２ｉ、案内ポイント判定部２０２ｊ、経路案内地点判定部２０２ｋ、経路案内処理制御部２０２ｍ、および、目的地判定部２０２ｎを備えて構成される。
【００９０】
このうち、経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ｅにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する経路探索手段である。
【００９１】
また、案内ポイント設定部２０２ｃは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する案内ポイント設定手段である。
【００９２】
また、経路探索条件受信部２０２ｅは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件を受信する経路探索条件受信手段である。
【００９３】
また、位置情報信号受信部２０２ｆは、端末装置１００から、端末装置１００の信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段である。
【００９４】
また、現在位置情報取得部２０２ｇは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。
【００９５】
また、判別部２０２ｈは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段である。ここで、判別部２０２ｈは、位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、判別部２０２ｈは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上において、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【００９６】
また、マップマッチング部２０２ｉは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングするマップマッチング手段である。ここで、マップマッチング部２０２ｉは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、経路探索部２０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングしてもよい。
【００９７】
また、案内ポイント判定部２０２ｊは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、案内ポイント判定部２０２ｊは、端末装置１００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００９８】
また、経路案内地点判定部２０２ｋは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置と、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、経路案内地点判定部２０２ｋは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【００９９】
また、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、端末装置１００に経路案内を行わせる経路案内処理制御手段である。ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された音声案内データを用いて端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。また、ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された表示案内データ、または、経路探索部２０２ｂにより生成された案内経路データを用いて端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。また、ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、端末装置１００の振動出力部１１０を作動させることにより端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。また、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、タイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、端末装置１００に経路案内を行わせてもよい。
【０１００】
また、目的地判定部２０２ｎは、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【０１０１】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の構成の一例の説明を終える。
【０１０２】
［ナビゲーションサーバ２００（サーバ主導型）の処理］
次に、このように構成された第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例について、以下に図６を参照して詳細に説明する。
【０１０３】
図６に示すように、まず、端末装置１００の制御部１０２は、入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−１）。
【０１０４】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索条件受信部２０２ｅは、端末装置１００から、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件を受信する（ステップＳＢ−２）。
【０１０５】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−３）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、所定時間毎に、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。
【０１０６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置情報信号受信部２０２ｆは、端末装置１００から、端末装置１００の信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信する（ステップＳＢ−４）。
【０１０７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｇは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＢ−５）。
【０１０８】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路探索部２０２ｂは、経路探索条件受信部２０２ｅにより受信された、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル２０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する（ステップＳＢ−６）。
【０１０９】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント設定部２０２ｃは、現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する（ステップＳＢ−７）。
【０１１０】
そして、端末装置１００の制御部１０２は、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信する（ステップＳＢ−８）。ここで、端末装置１００の制御部１０２は、所定時間毎に、信号取得部１１２にて受信した位置情報信号をナビゲーションサーバ２００へ送信してもよい。
【０１１１】
そして、ナビゲーションサーバ２００の位置情報信号受信部２０２ｆは、再び、端末装置１００から、端末装置１００の信号取得部１１２にて受信した位置情報信号を受信する（ステップＳＢ−９）。
【０１１２】
そして、ナビゲーションサーバ２００の現在位置情報取得部２０２ｇは、ステップＳＢ−９にて位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号に基づき、端末装置１００の現在位置情報を取得する（ステップＳＢ−１０）。
【０１１３】
そして、ナビゲーションサーバ２００の判別部２０２ｈは、位置情報信号受信部２０２ｆにより受信された位置情報信号の信号種別に基づき、端末装置１００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する（ステップＳＢ−１１）。ここで、ナビゲーションサーバ２００の判別部２０２ｈは、ステップＳＢ−１０にて現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された端末装置１００の現在位置情報に基づき、経路探索部２０２ｂにより探索された案内経路上、または、地図データベース２０６ａに記憶された地図データに基づく地図上において、端末装置１００が、施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【０１１４】
そして、ナビゲーションサーバ２００のマップマッチング部２０２ｉは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル２０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、ステップＳＢ−１０にて現在位置情報取得部２０２ｇにより取得された現在位置情報に基づく端末装置１００の現在位置を、経路探索部２０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングする（ステップＳＢ−１２）。
【０１１５】
そして、ナビゲーションサーバ２００の案内ポイント判定部２０２ｊは、ステップＳＢ−１２にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１３）。
【０１１６】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内地点判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１３にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致しないと判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｎｏ）、ステップＳＢ−１２にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置と、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１４）。ここで、ナビゲーションサーバ２００の経路案内地点判定部２０２ｋは、端末装置１００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【０１１７】
そして、ナビゲーションサーバ２００の経路案内地点判定部２０２ｋは、ステップＳＢ−１４にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致しないと判定した場合（ステップＳＢ−１４：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−９へ移行させる。
【０１１８】
一方、ナビゲーションサーバ２００の経路案内処理制御部２０２ｍは、ステップＳＢ−１４にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、判別部２０２ｈによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル２０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１４：Ｙｅｓ）、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された音声案内データを端末装置１００に送信し（ステップＳＢ−１５）、当該音声案内データを端末装置１００の音声出力部１１８を介して出力させ、処理をステップＳＢ−９へ移行させる（ステップＳＢ−１６）。ここで、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、案内データベース２０６ｃに記憶された表示案内データに基づいて描画したＴＢＴ、または、経路探索部２０２ｂにより生成された経路案内データに基づいて描画した案内経路の表示画面を端末装置１００に送信し、端末装置１００の表示部１１４に表示してもよい。また、経路案内処理制御部２０２ｍは、判別部２０２ｈによる判別結果に基づき、端末装置１００の振動出力部１１０を作動させることにより端末装置１００を振動させてもよい。
【０１１９】
また、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｎは、ステップＳＢ−１３にてマップマッチング部２０２ｉによりマップマッチングされた端末装置１００の現在位置が、案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致すると判定された場合（ステップＳＢ−１３：Ｙｅｓ）、ステップＳＢ−７にて案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する（ステップＳＢ−１７）。
【０１２０】
そして、ナビゲーションサーバ２００の目的地判定部２０２ｎは、ステップＳＢ−７にて案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、端末装置１００の入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致しないと判定した場合（ステップＳＢ−１７：Ｎｏ）、処理をステップＳＢ−４へ移行させる。
【０１２１】
一方、目的地判定部２０２ｎは、ステップＳＢ−７にて案内ポイント設定部２０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部１１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致すると判定した場合（ステップＳＢ−１７：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１２２】
以上で、第２の実施形態におけるナビゲーションサーバ２００の処理の一例の説明を終える。
【０１２３】
［第３の実施形態］
続いて、本発明の第３の実施形態（経路案内処理装置４００（スタンドアローン型））について、図７および図８を参照して以下に説明する。ここで、図７は、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の構成の一例を示すブロック図であり、該構成のうち本発明に関係する部分のみを概念的に示している。また、図８は、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の処理の一例を示すフローチャートである。
【０１２４】
なお、第３の実施形態においては、全ての機能を経路案内処理装置４００に集約し、ナビゲーションサーバ２００に接続することなく、第１の地図上の所定範囲内に、遷移可能な第２の地図の地図データ、を有する施設が存在するか否かを判定し、第１の地図上の所定範囲内に施設が存在すると判定された場合、第１の地図上の施設部分に、第２の地図の最適表示縮尺情報と、第２の地図の地図データ取得先情報と、を埋め込んだ埋め込み地図データを生成し、生成された埋め込み地図データを表示した地図表示画面を表示部に表示させ、第２の地図への遷移コマンドを受け付けた場合、埋め込み地図データに埋め込まれた最適表示縮尺情報と地図データ取得先情報とを読出し、読出された最適表示縮尺情報に基づいて、読出された地図データ取得先情報に基づく、第２の地図の地図データを、表示した地図表示画面を表示部に表示させている。このように、第３の実施形態は、経路案内処理装置４００がスタンドアローン型に構成され単独で処理を行う点がその他の実施形態と異なる。
【０１２５】
［経路案内処理装置４００（スタンドアローン型）の構成］
まず、第３の実施形態における経路案内処理装置４００（スタンドアローン型）の構成の一例について、図７を参照して以下に説明する。
【０１２６】
図７に示すように、本発明の第３の実施形態の経路案内処理装置４００は、振動出力部４１０と信号取得部４１２と表示部４１４と入力部４１６と音声出力部４１８と制御部４０２と記憶部４０６とを少なくとも備えて構成される。これら経路案内処理装置４００の各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【０１２７】
図７において、入出力制御インターフェース部４０８、振動出力部４１０、信号取得部４１２、表示部４１４、入力部４１６、および、音声出力部４１８の各機能は、第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。また、記憶部４０６の各部（地図データベース４０６ａ、経路探索情報ファイル４０６ｂ、案内データベース４０６ｃ、タイミングデータテーブル４０６ｄ、補正誤差閾値テーブル４０６ｅ等）についても、ナビゲーションサーバ２００ではなく経路案内処理装置４００に備えられている点を除き、各機能が第１の実施形態と同様であるため説明を省略する。
【０１２８】
また、制御部４０２の各部（現在位置情報取得部４０２ａ〜目的地判定部４０２ｉ等）については、本実施形態の経路案内処理装置４００がスタンドアローン型であり、通信制御インターフェース部を備えないため、制御部４０２が各送受信部を備えていない点を除き、各機能は第１の実施形態と基本的に同様である。
【０１２９】
また、図７において、制御部４０２は、ＯＳ等の制御プログラムや、各種の処理手順等を規定したプログラム、および、所要データを格納するための内部メモリを有する。そして、制御部４０２は、これらのプログラム等により、種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部４０２は、機能概念的に、現在位置情報取得部４０２ａ、経路探索部４０２ｂ、案内ポイント設定部４０２ｃ、判別部４０２ｄ、マップマッチング部４０２ｅ、案内ポイント判定部４０２ｆ、経路案内地点判定部４０２ｇ、経路案内処理部４０２ｈ、および、目的地判定部４０２ｉを備えて構成される。
【０１３０】
このうち、現在位置情報取得部４０２ａは、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段である。
【０１３１】
また、経路探索部４０２ｂは、入力部４１６を介して入力される少なくとも目的地を含む経路探索条件と、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する経路探索手段である。
【０１３２】
また、案内ポイント設定部４０２ｃは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路から算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する案内ポイント設定手段である。ここで、案内ポイントは、利用者によって設定された目的地や経由地等、屋外における交差点やランドマークとなる施設等、屋内における廊下の所定の位置（例えば、エスカレータや階段やエレベータ等の接続位置等）であってもよい。
【０１３３】
また、判別部４０２ｄは、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段である。ここで、判別部４０２ｄは、位置情報信号の信号種別に基づき、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。また、判別部４０２ｄは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された経路案内処理装置４００の現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路上において、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【０１３４】
また、マップマッチング部４０２ｅは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、補正誤差閾値テーブル４０６ｅに記憶された施設の内側または外側に対応する閾値に基づいて、マップマッチングするマップマッチング手段である。ここで、マップマッチング部４０２ｅは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル４０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置を、経路探索部４０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングしてもよい。
【０１３５】
また、案内ポイント判定部４０２ｆは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、案内ポイント判定部４０２ｆは、経路案内処理装置４００の現在位置が最寄の案内ポイントから所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【０１３６】
また、経路案内地点判定部４０２ｇは、現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置と、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する案内ポイント判定手段である。ここで、経路案内地点判定部４０２ｇは、経路案内処理装置４００の現在位置が経路案内地点から所定の位置にある場合、一致したと判定してもよい。
【０１３７】
また、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段である。ここで、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、案内データベース４０６ｃに記憶された音声案内データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、案内データベース４０６ｃに記憶された表示案内データ、または、経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データを用いて経路案内を行ってもよい。また、ここで、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、振動出力部４１０を作動させることにより経路案内を行ってもよい。また、経路案内処理部４０２ｈは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づき、タイミングデータテーブル４０６ｄに記憶された施設の内側または外側に対応するタイミングデータを参照し、タイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、経路案内を実行してもよい。
【０１３８】
また、目的地判定部４０２ｉは、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する目的地判定手段である。
【０１３９】
以上で、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の構成の一例の説明を終える。
【０１４０】
［経路案内処理装置４００（スタンドアローン型）の処理］
次に、このように構成された第３の実施形態における経路案内処理装置４００の処理の一例について、以下に図８を参照して詳細に説明する。
【０１４１】
図８に示すように、まず、制御部４０２は、利用者により入力部４１６を介して入力された少なくとも目的地とを含む経路探索条件を取得する（ステップＳＣ−１）。ここで、経路探索条件は、更に、経由地を含んでいてもよい。
【０１４２】
そして、現在位置情報取得部４０２ａは、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−２）。
【０１４３】
そして、経路探索部４０２ｂは、制御部４０２により取得された少なくとも目的地を含む経路探索条件と、ステップＳＣ−２にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報と、に基づき、経路探索情報ファイル４０６ｂに記憶された経路探索情報を用いて、現在位置から当該目的地へ到る案内経路を探索し、案内経路データとして生成する（ステップＳＣ−３）。
【０１４４】
そして、案内ポイント設定部４０２ｃは、ステップＳＣ−２にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより生成された案内経路データから算出された最寄の案内ポイントを設定し、案内ポイントデータを生成する（ステップＳＣ−４）。
【０１４５】
そして、現在位置情報取得部４０２ａは、再び、信号取得部４１２にて受信した位置情報信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得する（ステップＳＣ−５）。
【０１４６】
そして、判別部４０２ｄは、ステップＳＣ−５にて信号取得部４１２にて受信した位置情報信号の信号種別に基づき、経路案内処理装置４００が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する（ステップＳＣ−６）。ここで、判別部４０２ｄは、ステップＳＣ−５にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された経路案内処理装置４００の現在位置情報に基づき、経路探索部４０２ｂにより探索された案内経路上、または、地図データベース４０６ａに記憶された地図データに基づく地図上において、経路案内処理装置４００が、施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別してもよい。
【０１４７】
そして、マップマッチング部４０２ｅは、判別部４０２ｄによる判別結果に基づく補正誤差閾値テーブル４０６ｅに記憶されたマップマッチングの補正誤差の閾値に基づいて、ステップＳＣ−５にて現在位置情報取得部４０２ａにより取得された現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置を、経路探索部４０２ｂにて探索された案内経路上に、当該補正誤差の範囲内でマップマッチングする（ステップＳＣ−７）。
【０１４８】
そして、案内ポイント判定部４０２ｆは、ステップＳＣ−７にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−８）。ここで、案内ポイント判定部４０２ｆは、施設内では測位誤差が小さいため、施設外よりも一致判定の判断を早めにしてもよい。
【０１４９】
そして、経路案内地点判定部４０２ｇは、ステップＳＣ−８にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致しないと判定された場合（ステップＳＣ−８：Ｎｏ）、ステップＳＣ−７にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置と、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−９）。ここで、経路案内地点判定部４０２ｇは、無線ＬＡＮ信号に基づき、経路案内処理装置４００の現在位置情報を取得した場合、信号データの位置情報の粗密さを判断して、動的に当該現在位置情報に基づく経路案内処理装置４００の現在位置と、タイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と、が一致しているかを判断してもよい。
【０１５０】
そして、経路案内地点判定部４０２ｇは、ステップＳＣ−９にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致しないと判定した場合（ステップＳＣ−９：Ｎｏ）、処理をステップＳＣ−５へ移行させる。
【０１５１】
一方、経路案内処理部４０２ｈは、ステップＳＣ−９にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点と一致すると判定された場合（ステップＳＣ−９：Ｙｅｓ）、判別部４０２ｄによる判別結果に基づくタイミングデータテーブル４０６ｄに記憶されたタイミングデータにより特定された案内経路上の経路案内地点において、案内データベース４０６ｃに記憶された音声案内データを音声出力部４１８を介して出力することにより、音声ガイダンスによる聴覚的な経路案内を行い、処理をステップＳＣ−５へ移行させる（ステップＳＣ−１０）。ここで、経路案内処理部４０２ｈは、当該経路案内地点において、案内データベース４０６ｃに記憶された表示案内データに基づいて描画したＴＢＴ、または、経路探索部４０２ｂにより生成された経路案内データに基づいて描画した案内経路の表示画面を表示部４１４を介して出力することにより、視覚的な経路案内を行ってもよく、振動出力部４１０を作動させることにより経路案内処理装置４００を振動させることで注意を喚起し、触覚的な経路案内を行ってもよい。
【０１５２】
また、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−８にてマップマッチング部４０２ｅによりマップマッチングされた経路案内処理装置４００の現在位置が、案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントと一致すると判定された場合（ステップＳＣ−８：Ｙｅｓ）、ステップＳＣ−４にて案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、ステップＳＣ−１にて入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致するか否かを判定する（ステップＳＣ−１１）。ここで、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−８にて当該現在位置が当該最寄の案内ポイントと一致すると判定された直後に、経路案内処理装置４００の現在位置が施設内である場合、次に信号取得部４１２にて位置情報信号を取得できるポイントが遠い場合があるため、予報案内をする。
【０１５３】
そして、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−１０にて案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致しないと判定した場合（ステップＳＣ−１１：Ｎｏ）、処理をステップＳＣ−２へ移行させる。
【０１５４】
一方、目的地判定部４０２ｉは、ステップＳＣ−１０にて案内ポイント設定部４０２ｃにより設定された最寄の案内ポイントが、入力部４１６を介して入力される経路探索条件に含まれる目的地と一致すると判定した場合（ステップＳＣ−１１：Ｙｅｓ）、処理を終了する。
【０１５５】
以上で、第３の実施形態における経路案内処理装置４００の処理の一例の説明を終える。
【０１５６】
［他の実施の形態］
さて、これまで本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施の形態以外にも、上記特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、上述した実施の形態では案内データとして音声データを出力する場合を一例として説明したが、表示データを表示部に出力してもよい。
【０１５７】
また、実施の形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【０１５８】
このほか、上記文献中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【０１５９】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【０１６０】
例えば、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００の各装置が備える処理機能、特に制御部１０２、制御部２０２、および、制御部４０２にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、ＣＰＵ（Ｃｅｎｔｒａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｉｎｇ Ｕｎｉｔ）および当該ＣＰＵにて解釈実行されるプログラムにて実現することができ、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現することも可能である。尚、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００に機械的に読み取られる。すなわち、ＲＯＭまたはＨＤ等の記憶部２０６および記憶部４０６等は、ＯＳとして協働してＣＰＵに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、ＲＡＭにロードされることによって実行され、ＣＰＵと協働して制御部を構成する。
【０１６１】
また、このコンピュータプログラムは、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００に対して任意のネットワーク３００を介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【０１６２】
また、本発明に係るプログラムを、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ＲＯＭ、ＥＰＲＯＭ、ＥＥＰＲＯＭ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＭＯ、ＤＶＤ、Ｂｌｕ−ｒａｙ Ｄｉｓｃ等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、ＬＡＮ、ＷＡＮ、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。
【０１６３】
また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、ＯＳに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【０１６４】
記憶部２０６および記憶部４０６に格納される各種のデータベース等（地図データベース２０６ａ、４０６ａ、経路探索情報ファイル２０６ｂ、４０６ｂ、案内データベース２０６ｃ、４０６ｃ、タイミングデータテーブル２０６ｄ、４０６ｄ、補正誤差閾値テーブル２０６ｅ、４０６ｅ等）は、ＲＡＭ、ＲＯＭ等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラムやテーブルやデータベースやウェブページ用ファイル等を格納する。
【０１６５】
また、端末装置１００、ナビゲーションサーバ２００、および、経路案内処理装置４００は、既知のパーソナルコンピュータ、ワークステーション等の情報処理装置を接続し、該情報処理装置に本発明の方法を実現させるソフトウェア（プログラム、データ等を含む）を実装することにより実現してもよい。
【０１６６】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて、または、機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【０１６７】
以上詳述したように、本発明によれば、現在位置が屋内または屋外であるかについて適切に判断し、状況に応じた適切な音声案内や表示案内等の経路案内処理を行える経路案内処理装置、経路案内処理システム、端末装置、ナビゲーションサーバ、および、経路案内処理方法を提供することができるので、ナビゲーションを支援する情報機器や情報処理分野などの様々な分野において極めて有用である。
【符号の説明】
【０１６８】
１００ 端末装置
１０２ 制御部
１０２ａ 現在位置情報取得部
１０２ｂ 経路探索データ送信部
１０２ｃ データ受信部
１０２ｄ 判別部
１０２ｅ マップマッチング部
１０２ｆ 案内ポイント判定部
１０２ｇ 経路案内地点判定部
１０２ｈ 経路案内処理部
１０２ｉ 目的地判定部
１０４ 通信制御インターフェース部
１０８ 入出力制御インターフェース部
１１０ 振動出力部
１１２ 信号取得部
１１４ 表示部
１１６ 入力部
１１８ 音声出力部
２００ ナビゲーションサーバ
２０２ 制御部
２０２ａ 経路探索データ受信部
２０２ｂ 経路探索部
２０２ｃ 案内ポイント設定部
２０２ｄ データ送信部
２０２ｅ 経路探索条件受信部
２０２ｆ 位置情報信号受信部
２０２ｇ 現在位置情報取得部
２０２ｈ 判別部
２０２ｉ マップマッチング部
２０２ｊ 案内ポイント判定部
２０２ｋ 経路案内地点判定部
２０２ｍ 経路案内処理制御部
２０２ｎ 目的地判定部
２０４ 通信制御インターフェース部
２０６ 記憶部
２０６ａ 地図データベース
２０６ｂ 経路探索情報ファイル
２０６ｃ 案内データベース
２０６ｄ タイミングデータテーブル
２０６ｅ 補正誤差閾値テーブル
３００ ネットワーク
４００ 経路案内処理装置（スタンドアローン型）
４０２ 制御部
４０２ａ 現在位置情報取得部
４０２ｂ 経路探索部
４０２ｃ 案内ポイント設定部
４０２ｄ 判別部
４０２ｅ マップマッチング部
４０２ｆ 案内ポイント判定部
４０２ｇ 経路案内地点判定部
４０２ｈ 経路案内処理部
４０２ｉ 目的地判定部
４０６ 記憶部
４０６ａ 地図データベース
４０６ｂ 経路探索情報ファイル
４０６ｃ 案内データベース
４０６ｄ タイミングデータテーブル
４０６ｅ 補正誤差閾値テーブル
４０８ 入出力制御インターフェース部
４１０ 振動出力部
４１２ 信号取得部
４１４ 表示部
４１６ 入力部
４１８ 音声出力部
【特許請求の範囲】
【請求項１】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置であって、
上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項２】
請求項１に記載の経路案内処理装置において、
上記位置情報信号は、信号種別を含み、
上記判別手段は、
上記信号種別に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載の経路案内処理装置において、
上記記憶部は、
地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段、
を更に備え、
上記判別手段は、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上における、上記現在位置情報取得手段により取得された上記経路案内処理装置の上記現在位置情報に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか一つに記載の経路案内処理装置において、
上記経路案内処理装置は、音声出力部を更に備え、
上記記憶部は、
上記経路案内処理手段による上記経路案内において上記音声出力部より出力される音声案内データを記憶する案内データ記憶手段、
を更に備え、
上記経路案内処理手段は、
上記判別手段による上記判別結果に基づき、案内データ記憶手段に記憶された音声案内データを用いて上記経路案内を行うことを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか一つに記載の経路案内処理装置において、
上記記憶部は、
上記施設の内側および外側に対応する、上記経路案内を行う案内タイミングを規定するタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
を備え、
上記経路案内処理手段は、
上記判別手段による上記判別結果に基づき、タイミングデータ記憶手段に記憶された上記施設の内側または外側に対応する上記タイミングデータを参照し、上記経路案内を実行することを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか一つに記載の経路案内処理装置において、
上記記憶部は、
上記施設の内側および外側に対応する、マップマッチングの補正誤差の閾値を記憶する補正誤差閾値記憶手段、
を更に備え、
上記制御部は、
上記判別手段による上記判別結果に基づき、上記補正誤差閾値記憶手段に記憶された上記施設の上記内側または上記外側に対応する上記閾値に基づいて、上記マップマッチングするマップマッチング手段、
を更に備えたことを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項７】
ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムであって、
上記端末装置の上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする、経路案内処理システム。
【請求項８】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項９】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記ナビゲーションサーバの制御部は、
上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段と、
上記位置情報信号受信手段により受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置において実行される経路案内処理方法であって、
上記制御部において実行される、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１１】
ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムにおいて実行される経路案内処理方法であって、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１２】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内処理方法であって、
上記制御部において実行される、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１３】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される経路案内処理方法であって、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信ステップと、
上記位置情報信号受信ステップにて受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップにおける判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置であって、
上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項２】
請求項１に記載の経路案内処理装置において、
上記位置情報信号は、信号種別を含み、
上記判別手段は、
上記信号種別に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項３】
請求項１または２に記載の経路案内処理装置において、
上記記憶部は、
地図データを記憶する地図データ記憶手段、
を備え、
上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置の現在位置情報を取得する現在位置情報取得手段、
を更に備え、
上記判別手段は、
上記地図データ記憶手段に記憶された上記地図データに基づく地図上における、上記現在位置情報取得手段により取得された上記経路案内処理装置の上記現在位置情報に基づき、上記経路案内処理装置が上記施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別することを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項４】
請求項１から３のいずれか一つに記載の経路案内処理装置において、
上記経路案内処理装置は、音声出力部を更に備え、
上記記憶部は、
上記経路案内処理手段による上記経路案内において上記音声出力部より出力される音声案内データを記憶する案内データ記憶手段、
を更に備え、
上記経路案内処理手段は、
上記判別手段による上記判別結果に基づき、案内データ記憶手段に記憶された音声案内データを用いて上記経路案内を行うことを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項５】
請求項１から４のいずれか一つに記載の経路案内処理装置において、
上記記憶部は、
上記施設の内側および外側に対応する、上記経路案内を行う案内タイミングを規定するタイミングデータを記憶するタイミングデータ記憶手段、
を備え、
上記経路案内処理手段は、
上記判別手段による上記判別結果に基づき、タイミングデータ記憶手段に記憶された上記施設の内側または外側に対応する上記タイミングデータを参照し、上記経路案内を実行することを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項６】
請求項１から５のいずれか一つに記載の経路案内処理装置において、
上記記憶部は、
上記施設の内側および外側に対応する、マップマッチングの補正誤差の閾値を記憶する補正誤差閾値記憶手段、
を更に備え、
上記制御部は、
上記判別手段による上記判別結果に基づき、上記補正誤差閾値記憶手段に記憶された上記施設の上記内側または上記外側に対応する上記閾値に基づいて、上記マップマッチングするマップマッチング手段、
を更に備えたことを特徴とする、経路案内処理装置。
【請求項７】
ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムであって、
上記端末装置の上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする、経路案内処理システム。
【請求項８】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置であって、
上記制御部は、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理手段と、
を備えたことを特徴とする、端末装置。
【請求項９】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバであって、
上記ナビゲーションサーバの制御部は、
上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信手段と、
上記位置情報信号受信手段により受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別手段と、
上記判別手段による判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御手段と、
を備えたことを特徴とする、ナビゲーションサーバ。
【請求項１０】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、記憶部と、を少なくとも備えた経路案内処理装置において実行される経路案内処理方法であって、
上記制御部において実行される、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記経路案内処理装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１１】
ナビゲーションサーバ、および、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置、を通信可能に接続した経路案内処理システムにおいて実行される経路案内処理方法であって、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記端末装置の上記制御部において実行される、上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１２】
ナビゲーションサーバに通信可能に接続された、位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置において実行される経路案内処理方法であって、
上記制御部において実行される、
上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップにおける判別結果に基づき、経路案内を行う経路案内処理ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【請求項１３】
位置発信装置から発信される位置情報信号を受信する信号取得部と、制御部と、を少なくとも備えた端末装置に通信可能に接続された、制御部と記憶部とを少なくとも備えたナビゲーションサーバにおいて実行される経路案内処理方法であって、
上記制御部において実行される、
上記端末装置から、上記信号取得部にて受信した上記位置情報信号を受信する位置情報信号受信ステップと、
上記位置情報信号受信ステップにて受信された上記位置情報信号に基づき、上記端末装置が施設の内側、もしくは、外側にあるかを判別する判別ステップと、
上記判別ステップにおける判別結果に基づき、当該端末装置に経路案内を行わせる経路案内処理制御ステップと、
を含むことを特徴とする、経路案内処理方法。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【公開番号】特開２０１１−２２９１（Ｐ２０１１−２２９１Ａ）
【公開日】平成２３年１月６日（２０１１．１．６）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１４４２１７（Ｐ２００９−１４４２１７）
【出願日】平成２１年６月１７日（２００９．６．１７）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２３年１月６日（２０１１．１．６）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年６月１７日（２００９．６．１７）
【出願人】（５００１６８８１１）株式会社ナビタイムジャパン (410)
【Ｆターム（参考）】
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