説明

脂肪酸アミド加水分解酵素のオキサゾリルピペリジン・モジュレーター

FAAHインヒビターとして有用であるある種のオキサゾリルピペリジン化合物が記述される。そのような化合物は、製薬学的組成物、ならびに脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)活性によって媒介される疾病状態、障害および症状を処置する方法において使用されてもよい。かくして、本化合物は、例えば、不安、疼痛。炎症、睡眠障害、摂食障害または運動障害(例えば、多発性硬化症)を処置するために投与されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2006年5月26日提出の米国暫定出願第60/808,723号に対する優先権を請求する。
【技術分野】
【0002】
本発明は、ある種のオキサゾリルピペリジン化合物、それらを含有する製薬学的組成物、および脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)活性によって媒介される疾病状態、障害および症状の処置のためのそれらの使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
医学的恩恵は数百年もの間大麻植物に頼ってきた。大麻の主要な生物活性成分はΔ−テトラヒドロ−カンナビノール(THC)である。THCの発見は、最終的に、その薬理学的作用に応答する2種の内因性カンナビノイド受容体、すなわちCBおよびCBの同定をもたらした(非特許文献1)。これらの発見は、THCの作用部位を確立したのみならず、またこれらの受容体の内因性アンタゴニスト、または「エンドカンナビノイド」への探求を奮起させた。同定された最初のエンドカンナビノイドは脂肪酸アミドアナンダミド(AEA)であった。AEAそれ自体は外因性カンナビノイドの多くの薬理学的効果を惹起する(非特許文献2)。
【0004】
AEAの異化は、主に、AEAをアラキドン酸に加水分解する内在性膜結合蛋白質脂肪酸アミド加水分解酵素(FAAH)に帰せられる。FAAHは、Cravattと共同研究者によって1996年に特性決定された(非特許文献3)。続いて、FAAHが、その他の主要エンドカンナビノイド、2−アラキドノイルグリセロール(2−AG)(非特許文献4);睡眠誘導物質、オレアミド(OEA)(非特許文献5);食欲抑制作用物、N−オレオイルエタノールアミン(非特許文献6);および抗炎症作用物、パルミトイルエタノールアミン(PEA)(非特許文献7)を含む、多数の重要な脂質信号伝達性脂肪酸アミドの異化にさらに関与していることが決定された。
【0005】
FAAHの低分子インヒビターは、これらの内在性信号伝達性脂質の濃度を高め、それによって、それらに関連する有利な薬理学的効果を生じるに違いない。前臨床モデルにおいて種々のFAAHインヒビターの効果のいくつかの報告が存在している。
【0006】
特に、FAAHの2種のカルバメートに基づくインヒビターは、動物モデルにおいて鎮痛特性を有すると報告された。ラットでは、下記の構造を有するBMS−1(参照、特許文献1)が、神経病性疼痛のChung脊髄神経結紮モデルおよび急性の熱侵害受容のHargraves試験において鎮痛効果を有すると報告された。URB−597は、ラットにおいて不安のゼロ・プラス・迷路モデルにおける効能、ならびにラットの熱プレートおよびホルマリン試験における鎮痛効能を有すると報告された(非特許文献8)。スルホニルフルオリドAM374が、また、慢性再発性実験的自己免疫性脳脊髄炎(CREAE)マウス、多発性硬化症の動物モデルにおいて痙攣性を有意に低下させることが示された(非特許文献9)。
【0007】
【化1】

【0008】
さらに、オキサゾロピリジンケトンOL−135はFAAHの強力なインヒビターであると報告され、そしてラットにおける熱プレートおよび熱侵害受容の尾部脱出(emersion)試験の両方において鎮痛活性を有すると報告された(特許文献2)。
【0009】
【化2】

【0010】
ある種の外因性カンナビノイドの効果に関する研究結果は、FAAHインヒビターが種々の症状、疾病、障害または症候を処置するために有用である可能性を明らかにした。これらは、疼痛、嘔気/嘔吐、食欲不振、痙攣、運動障害、癲癇および緑内障を含む。今日まで、カンナビノイドについての承認された治療学的使用は、がん患者における化学療法由来の嘔気と嘔吐の軽減、およびるいそう(wasting)症候群の結果として食欲不振を経験するHIV/AIDs患者における食欲亢進を含む。2種の生産物が、これらの適用のために若干の国において市販されている、すなわちドロナビノール(dronabinol)(Marinol(R))およびナビロン(nabilone)。
【0011】
承認された適用とは別に、カンナビノイドの使用についてずっと多くの注目を受けた治療分野は鎮痛、すなわち疼痛の処置である。5つの無作為に管理された小試験は、THCが偽薬より優れていて、用量に関連する鎮痛を起こすことを示した(非特許文献10)。Atlantic Pharmaceuticalsは、合成カンナビノイド、CT−3、テトラヒドロカンナビノールのカルボン酸代謝物の1,1−ジメチルヘプチル誘導体を、経口活性のある鎮痛剤および抗炎症剤として開発していると報告している。CT−3による慢性神経病性疼痛におけるパイロット第II相試験が、2002年5月ドイツにおいて開始されたと報告された。
【0012】
多発性硬化症を有する多数の人が、双方とも疾病関連の疼痛と痙攣性について大麻からの恩恵を主張していて、これは小管理試験の支持を伴う(非特許文献11)。同様に、対麻痺(paraplegia)のような脊髄傷害の種々の被害者は、彼らの疼痛のある痙攣がマリファナの吸煙後に緩和されることを報告した。カンナビノイドが多発性硬化症のCREAEモデルにおいて痙攣性と振顫を制御するように考えられることを示す報告は、これらの効果がCBおよびCB受容体によって媒介されることを例証した(非特許文献12)。第3相臨床試験は、多発性硬化症および脊髄傷害患者においてテトラヒドロカ
ンナビノール/カンナビジオール(THC/CBD)の狭い割合の混合物を用いて開始された。
【0013】
カンナビノイドの他の可能性のある商業使用を探求するために行われた小規模の管理試験の報告が作成された。ボランティアにおける試行が、経口、注射および吸引によるカンナビノイドが眼内圧(IOP)において用量に関係する低下を起こし、その結果緑内障症候を軽減することを確認したと報告された。眼科医は、他の薬物が眼内圧を十分に制御できなかった緑内障の患者のために大麻を処方している(非特許文献10)。
【0014】
低分子のインヒビターを用いるFAAHの阻害は、直接作用するCBアゴニストによる処置に較べて有利であるかもしれない。外因性CBアゴニストの投与は、低下された侵害受容、カタレプシー、低温症、および増大された摂食行動を含む、種々の応答を起こすかもしれない。特に、これらの4つは、「カンナビノイド四徴(tetrad)」と呼ばれる。FAAH−/−マウスによる実験は、侵害受容の試験において低下した応答を示すが、カタレプシー、低温症または増大した摂食行動を示さなかった(非特許文献13)。絶食はラットの前脳辺縁においてAEAレベルを増大させるが、他の脳領域では増大させないので、AEA合成の刺激が、標的とされるCNS経路に対して解剖学的に領域が定められるかもしれない証拠を提供した(非特許文献14)。AEAの増大が全身的よりも脳内に局在化されるという知見は、低分子によるFAAH阻害が、これらの信号伝達分子の合成および遊離が一定の病理生理学的症状において起きている組織領域でのAEAおよび他の脂肪酸アミドの作用を亢進することを示唆する(非特許文献2)。
【0015】
AEAおよび他のエンドカンナビノイドに及ぼすFAAHインヒビターの効果に加えて、他の脂質メディエーターのFAAH異化のインヒビターは、他の治療学的徴候の処置において使用されるかもしれない。例えば、PEAは、炎症(非特許文献15)、免疫抑制、鎮痛および神経保護(非特許文献16)の動物モデルにおいて生物学的効果を例証した。オレアミド、FAAHのその他の基質は、睡眠を誘導する(非特許文献17;非特許文献18)。また、FAAHの阻害は、認識(非特許文献19)および抑鬱(非特許文献20)に係わっていた。
【0016】
かくして、低分子FAAHインヒビターが、種々の病因の疼痛、不安、多発性硬化症および他の運動障害、嘔気/嘔吐、摂食障害、癲癇、緑内障、炎症、免疫抑制、神経保護、抑鬱、認識増進、および睡眠障害の処置において有用であり、そして外因性カンナビノイドによる処置よりも少ない副作用をもつ可能性があるかもしれない。
【0017】
種々の低分子FAAHモジュレーターが、例えば、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9および特許文献10において報告された。また。ある種のFAAHモジュレーターが、特許文献11および特許文献12において記述されている。しかしながら、適当な製薬学的特性を有する強力なFAAHモジュレーターについての要望がまだ残されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】WO 02/087569
【特許文献2】WO 04/033652
【特許文献3】WO 04/033652
【特許文献4】米国特許第6,462,054号
【特許文献5】米国特許第6,096,784号
【特許文献6】WO 99/26584
【特許文献7】WO 97/49667
【特許文献8】WO 96/09817
【特許文献9】米国特許出願第11/321,710号(2005年12月29日)
【特許文献10】米国特許出願第11/251,317号(2005年10月14日)
【特許文献11】米国暫定出願第60/696,166号(2005年6月30日提出)
【特許文献12】米国暫定出願第60/738,248号(2005年11月18日提出)
【非特許文献】
【0019】
【非特許文献1】Goya,Exp.Opin.Ther.Patents 2000,10,1529
【非特許文献2】Piomelli,Nat.Rev.Neurosci.2003,4(11),873
【非特許文献3】Cravatt,Nature 1996,384,83
【非特許文献4】Science 1992,258,1946−1949
【非特許文献5】Science 1995,268,1506
【非特許文献6】Rodriguez de Fonesca,Nature 2001,414,209)
【非特許文献7】Lambert,Curr.Med.Chem.2002,9(6),663
【非特許文献8】Kathuria,Nat.Med.2003,9(1),76
【非特許文献9】Baker,FASEB J.2001,15(2),300
【非特許文献10】Robson,Br.J.Psychiatry 2001,178,107−115
【非特許文献11】Svendsen,Br.Med.J. 2004,329,253
【非特許文献12】Baker,Nature 2000,404,84−87
【非特許文献13】Cravatt,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2001,98(16),9371
【非特許文献14】Kirkham,Br.J.Pharmacol.2002,136,550
【非特許文献15】Holt,et al.Br.J.Pharmacol.2005,146,467−476
【非特許文献16】Ueda,J.Biol.Chem.2001,276(38),35552
【非特許文献17】Boger,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2000,97(10),5044
【非特許文献18】Mendelson,Neuropsychopharmacology 2001,25,S36
【非特許文献19】Varvel,et al.J.Pharmacol.Exp.Ther.2006,317(1),251−257
【非特許文献20】Gobbi,et al.Proc.Natl.Acad.Sci.USA 2005,102(51),18620−18625
【発明の概要】
【0020】
ある種のオキサゾリルピペリジン誘導体は、FAAHモジュレーティング活性を有することが、ここに見出だされた。かくして、本発明は、引用によって本明細書に組み入れられる付随される独立および非独立の請求項によって、それぞれ定義される一般的かつ好適な実施態様に対向される。
【0021】
1つの一般的態様では、本発明は、式(I):
【0022】
【化3】

【0023】
[式中:
Zは、−C(O)(CH−、−SO−または−CH(R)−であり;
ここで、nは、0,1,または2であり;そして
は、HまたはC1−4アルキルであり;そして
は:
(a)置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル基;
ここで、各R部分は:独立して、C1−7アルキル、−C3−7シクロアルキル、−C2−7アルケニル、−OH、−OC1−7アルキル、−OC3−7シクロアルキル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェニル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェノキシ、ハロ、−CF、−OCF、−SC1−4アルキル、−SO1−4アルキル、−SOC1−4アルキル、−CN、−NO、−CO1−4アルキル、−COH、−COC1−4アルキル、−SONR,−NRSO,−C(O)NR,−NRC(O)Rおよび−N(R)Rからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成し;
ここで、Rは、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれ;そして
ここで、RおよびRは、各々独立して、−Hまたは−C1−7アルキルである;
(b)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている5または6員の単環式ヘテロアリール基;
(c)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル基;
ここで、各R部分は、独立して、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する;あるいは
(d)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている9または10員の縮合二環式ヘテロアリール基;
である]
の化合物、ならびに式(I)の化合物の製薬学的に許容できる塩、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグおよび式(I)の製薬学的に活性のある代謝物から選ばれる化学的実体を特色とする。
【0024】
ある好適な実施態様では、式(I)の化合物は、下記の詳細な記述において記述されるか、または例示されるそれらの種から選ばれる化合物である。
【0025】
さらなる一般的態様では、本発明は、(a)式(I)の化合物、式(I)の化合物の製薬学的に許容できる塩、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグおよび式(I)の製薬学的に活性のある代謝物から選ばれる少なくとも1種の化学的実体;および
(b)製薬学的に許容できる賦形剤を、各々含んでなる製薬学的組成物に関する。
【0026】
その他の一般的態様では、本発明は、FAAH活性によって媒介される疾病、障害または医学症状を罹患しているか、またはそれを有すると診断される被験者を処置する方法であって、式(I)の化合物、式(I)の化合物の製薬学的に許容できる塩、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグおよび式(I)の製薬学的に活性のある代謝物から選ばれる少なくとも1種の化学的実体の有効量を、そのような処置を必要とする被験者に投与することを含む方法に対向される。
【0027】
本発明の方法のある好適な実施態様では、疾病、障害または医学症状は、不安、うつ病、疼痛、睡眠障害、摂食障害、炎症、多発性硬化症および他の運動障害、HIVるいそう症候群、閉鎖性頭部外傷、卒中、学習および記憶障害、アルツハイマー病、癲癇、ツレット症候群、ニーマン・ピック病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、視神経炎、自己免疫性葡萄膜炎、薬物撤回の症候、嘔気、嘔吐、性的不能、外傷後ストレス障害、脳血管痙攣、緑内障、刺激性腸症候群、炎症性腸疾患、免疫抑制、胃食道逆流疾患、麻痺性腸閉塞症、分泌性下痢、胃潰瘍、リウマチ様関節炎、望まれない妊娠、高血圧、がん、肝炎、アレルギー性気道疾患、自己免疫性糖尿病、頑固な掻痒症および神経炎症:から選ばれる。
【0028】
本発明のさらなる実施態様、特徴および有利性は、次に示す詳細な記述から、そして本発明の実施をとおして明らかになるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は、次の用語集および最後の実施例を含む次に示す記述を参照して、より完全に評価することができる。簡潔さのために、本明細書に引用される特許を含む公表物の開示は、引用によって本明細書に組み入れられている。
【0030】
本明細書で使用されるように、用語「含む(including)」、「含有する(containing)」および「含んでなる、含む(comprising)」は、それらの開かれた限定されない意味において本明細書で使用される。
【0031】
用語「アルキル」は、鎖中に1〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基を指す。アルキル基の例は、メチル(Me、これはまた、構造的には、記号によって描写されてもよい)、エチル(Et)、n−プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル(tBu)、ペンチル、イソペンチル、tert−ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル、および当該技術分野における通常の技術および本明細書に与えられる教示に照らして、前記の例のいずれか1つと等価と考えられる基を含む。
【0032】
用語「アルケニル」は、鎖中に2〜12個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルケニル基を指す。(アルケニル基の二重結合は、2つのsp混成された炭素原子によって形成される。)具体的なアルケニル基は、プロプ−2−エニル、ブト−2−エニル、ブト−3−エニル、2−メチルプロプ−2−エニル、ヘキス−2−エニル、および当該技術分野における通常の技術および本明細書に与えられる教示に照らして、前記の例のいずれか1つと等価と考えられる基を含む。
【0033】
用語「シクロアルキル」は、1つの炭素環について3〜12個の環原子を有する飽和または部分飽和の、単環式、縮合環式またはスピロ多環式炭素環を指す。具体的なシクロアルキル基の例は、適当に結合された部分の形態における、次の実体:
【0034】
【化4】

【0035】
を含む。
【0036】
「ヘテロシクロアルキル」は、飽和または部分飽和であり、そして炭素原子と、窒素、酸素および硫黄から選ばれる3個までのヘテロ原子とから選ばれる1つの環構造について3〜12個の環原子を有する、単環式か、または縮合、架橋もしくはスピロ多環式の環構造を指す。環構造は、場合によっては、炭素または硫黄環メンバーにおいて2個までのオキソ基を含有してもよい。具体的なヘテロシクロアルキル基の例は、適当に結合された部分の形態において:
【0037】
【化5】

【0038】
を含む。
【0039】
用語「ヘテロアリール」は、1つの複素環について3〜12個の環原子を有する単環式、縮合二環式、または縮合多環式の芳香族複素環(炭素原子と、窒素、酸素および硫黄から選ばれる4個までのヘテロ原子とから選ばれる環原子を有する環構造)を指す。具体的なヘテロアリール基の例は、適当に結合された部分の形態における次の実体:
【0040】
【化6】

【0041】
当業者は、先に挙げられたかまたは具体的に示されたシクロアルキル、ヘテロシクロアルキルおよびヘテロアリール基の種が、必ずしも全てではなく、そしてこれらの定義された用語の範囲内のさらなる種がまた選ばれてもよいことを認識できる。
【0042】
用語「ハロゲン」は、塩素、フッ素、臭素またはヨウ素を表す。用語「ハロ」は、クロロ、フルオロ、ブロモまたはヨードを表す。
【0043】
用語「置換されている」は、特定の基または部分が1個以上の置換基を担持することを意味する。用語「置換されていない」は、特定の基が置換基を担持しないことを意味する。用語「場合によっては置換されている」は、特定の基が置換されていないかまたは1個以上の置換基によって置換されていることを意味する。用語「置換されている」が構造系を記述するために使用される場合、置換は、その系におけるすべての原子価について許される位置において起きることを意味する。特定の部分または基が、いずれか特定の置換基によって場合によっては置換されているかまたは置換されていると明白に記されない場合には、そのような部分または基が置換されていないことを意図している。
【0044】
本明細書に記述されるすべての式は、構造式ならびにある種の変異物または形態物によって描かれる構造を有する化合物を表すことを意図している。特に、本明細書に記述されるすべての式の化合物は、不斉中心を有し、したがって異なる鏡像異性形態において存在してもよい。一般式の化合物のすべての光学異性体および立体異性体、およびそれらの混合物は、本式の範囲内にあると考えられる。かくして、本明細書に記述されるすべての式は、ラセミ化合物、1種以上の鏡像異性形態物、1種以上のジアステレオマー形態物、1種以上のアトロプ異性形態物、およびそれらの混合物を表すことを意図している。さらに、ある種の構造物は、幾何異性体(すなわち、cisおよびtrans異性体)、互変異性体またはアトロプ異性体として存在してもよい。その上、本明細書に記述されるすべての式は、水和物、溶媒和物、およびそのような化合物の多形物、およびそれらの混合物を包含することを意図している。
【0045】
本明細書に記述されるすべての式は、また、化合物の非標識形態物ならびに同位体標識形態物を表すことを意図している。同位体標識化合物は、1種以上の原子が、選択された原子質量または原子番号を有する原子によって置換されていることを除いて、本明細書に記述される式によって描かれた構造を有する。本発明の化合物に組み入れることができる同位元素の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位元素、例えば、それぞれH、H、11C、13C、14C、15N、18O、17O、31P、
P、35S、18F、36Cl、125Iを含む。そのような同位体標識化合物は、代謝研究(好ましくは14Cによる)、反応速度研究(例えば、HまたはHによる)、薬物または基質の組織分布アッセイを含む、検出または画像技術[例えば、陽電子断層撮影法(PET)またはシングルフォトンエミッション計算断層撮影法(SPECT)]において、あるいは患者の放射能処置において有用である。特に、18Fまたは11C標識化合物は、PETまたはSPECT研究のために特に好適であろう。さらに、重水素のような比較的重い同位元素(すなわち、H)による置換は、比較的大きい代謝安定性をもたらす、例えば、インビボの半減期を増大させるか、または用量要求を低下させるある種の治療学的有利性を与えるであろう。本発明の同位体標識化合物およびそのプロドラッグは、一般に、非同位体標識試薬を、容易に利用できる同位体標識試薬に置換することにより、下記のスキームまたは実施例および製造において開示される操作を実施することによって製造することができる。
【0046】
本明細書に記述されるすべての式に言及する場合、特定の可変物(variable)についての可能な種のリストからの特定の部分の選択は、他の場所に現れる可変物の部分を定義することを意図していない。言い換えれば、可変物が1回以上現れる場合、特定のリストからの種の選択は、式の他の場所の同じ可変物についての種の選択とは独立している。
【0047】
式(I)の好適な実施態様では、Zは、−C(O)−、−SO−または−CH−である。他の好適な実施態様では、Zは−CH−である。
【0048】
好適な実施態様では、nは2である。
【0049】
好適な実施態様では、RはHまたはCHである。
【0050】
好適な実施態様では、Rは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニル基である。さらに好適な実施態様では、Rは、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル基である。なおさらに好適な実施態様では、Rは、置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリニル、イソキノリニルまたはナフチリジニル基である。他の好適な実施態様では、Rは、置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、キノリニルまたはナフチリジニル基である。なお他の好適な実施態様では、Rは、フェニル、2−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−イソブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル、3−イソブトキシフェニル、4−イソブトキシフェニル、4−t−ブトキシフェニル、3−シクロヘキシルオキシフェニル、4−シクロヘキシルオキシフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、3−フェノキシフェニル、4−フェノキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−ジエチルアミノフェ
ニル、2,3−ジメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、4−ブロモ−2−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、4−ブロモ−2−メタンスルファニルフェニル、4−ブロモ−3−ニトロフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル、2−フラニル、3−メチル−イソオキサゾル−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチル−ピリジン−2−イル、6−ブロモ−ピリジン−2−イル、6−メトキシ−ピリジン−3−イル、6−クロロ−ピリジン−3−イル、5−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−フェノキシ−ピリジン−3−イル、6−p−トリルオキシ−ピリジン−3−イル、6−(3−メトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル、6−(3−シアノフェニル)−ピリジン−3−イル、ナフタレン−1−イル、ナフタレン−2−イル、1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル、6−メトキシ−ナフタレン−2−イル、1−メチル−1H−インドル−2−イル、1H−インドル−5−イル、1−メチル−1H−インドル−5−イル、1H−インドル−6−イル、1−メチル−1H−インドル−6−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、3−クロロ−キノリン−2−イル、6−クロロ−キノリン−2−イル、7−クロロ−キノリン−2−イル、 8−クロロ−キノリン−2−イル、8−ヒドロキシ−キノリン−2−イル、2−クロロ−キノリン−3−イル、2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イル,2,7−ジクロロ−キノリン−3−イル、6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イル、[1,8]ナフチリジン−2−イル、またはキノキサリン−2−イルである。さらに好適な実施態様では、Rは、ベンゾ[1,3]ジオキソリルまたは2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルである。なおさらに好適な実施態様では、Rは、1または2個のR部分により置換されているフェニル基であり、ここで、各R部分は独立してハロから選ばれる。
【0051】
好適な実施態様では、各R部分は、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチルプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−OH、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、置換されていないかまたはRにより置換されているフェニル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェノキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−CF、−OCF、メタンスルファニル、メタンスルホニル、−CN、−NO、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−COH、アセチル、−SONR,−NRSO,−C(O)NR,−NRC(O)Rおよび−N(R)Rからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する。
【0052】
好適な実施態様では、Rは、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれる。
【0053】
好適な実施態様では、RおよびRは、各々独立して、H、メチル、エチルまたはイソプロピルである。
【0054】
好適な実施態様では、各R部分は、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する。
【0055】
本発明は、また、式(I)によって表される化合物、好ましくは前記化合物および本明細書に例示される特定の化合物の製薬学的に許容できる塩、およびそのような塩を使用する処置の方法を含む。
【0056】
「製薬学的に許容できる塩」は、被験者への投与のために無毒な、生物学的に許容できるか、または他には生物学的に適当である式(I)によって表される化合物の遊離の酸または塩基の塩を意味することを意図している。参照、一般に、S.M.Berge,et
al.,“Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.1977,66:1−19、およびHandbook of Pharmaceutical Salts,Properties,Selection,and Use,Stahl and Wermuth,Eds.,Wiley−VCH and VHCA,Zurich,2002。好適な製薬学的に許容できる塩は、薬理学的に有効であり、かつ過度の毒性、刺激性またはアレルギー反応なしに患者の組織との接触のために適当である塩である。式(I)の化合物は、十分に酸性の基、十分に塩基性の基、または両タイプの官能基を保持し、それによって多数の無機または有機塩基、および無機および有機酸と反応して、製薬学的に許容できる塩を形成できる。製薬学的に許容できる塩の例は、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、リン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩化物、臭化物、ヨウ化物、酢酸塩、プロピオン酸塩、デカン酸塩、カプリル酸塩、アクリル酸塩、ギ酸塩、イソ酪酸塩、カプロン酸塩、ヘプタン酸塩、プロピオン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、、セバシン酸塩,フマル酸塩、マレイン酸塩、ブチン−1,4−ジオエート(dioate)、ヘキシン−1,6−ジオエート、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩、ジニトロ安息香酸塩、ヒドロキシ安息香酸塩、メトキシ安息香酸塩、フタル酸塩、スルホン酸塩、キシレンスルホン酸塩、フェニル酢酸塩、フェニルプロピオン酸塩、フェニル酪酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、γ−ヒドロキシ酪酸塩、グリコール酸塩、酒石酸塩、メタンスルホン酸塩、プロパンスルホン酸塩、ナフタレン−1−スルホン酸塩、ナフタレン−2−スルホン酸塩およびマンデル酸塩、を含む。
【0057】
式(I)の化合物が塩基性窒素を含有する場合は、所望の製薬学的に許容できる塩は、当該技術分野において利用されるすべての適当な方法、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、硝酸、ホウ酸、リン酸、などのような無機酸と、あるいは酢酸、フェニル酢酸、プロピオン酸、ステアリン酸、乳酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、イソチオン酸、コハク酸、吉草酸、フマル酸、マロン酸、ピルビン酸、シュウ酸、グリコール酸、サリチル酸、オレイン酸、パルミチン酸、ラウリン酸、ピラノシジル(pyranosidyl)酸、例えばグルクロン酸またはガラクツロン酸、α−ヒドロキシ酸、例えばマンデル酸、クエン酸または酒石酸、アミノ酸、例えばアスパラギン酸またはグルタミン酸、芳香族酸、例えば安息香酸、2−アセトキシ安息香酸、ナフトエ酸または桂皮酸、スルホン酸、例えばラウリルスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸のような有機酸、本明細書で例として記述される酸のような酸のすべての適合する混合物、および当業者のレベルに照らして等価かまたは許容できる置換物とみなされるすべての他の酸およびそれらの混合物と、遊離塩基との処理によって製造されてもよい。
【0058】
式(I)の化合物が、カルボン酸またはスルホン酸のような酸である場合は、所望の製薬学的に許容できる塩は、すべての適当な方法、例えば、アミン(第1級、第2級または第3級)、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物のような無機または有機塩基、本明細書で例として記述される塩基のような塩基のすべての適合する混合物、および当業者のレベルに照らして等価かまたは許容できる置換物とみなされるすべての他の塩基およびそれらの混合物と、遊離酸との処理によって製造されてもよい。適当な塩の具体的に挙げられる例は、アミノ酸、例えばグリシンおよびアルギニン、アンモニア、炭酸塩、重炭酸塩、第1級、第2級および第3級アミン、および環式アミン、例えばベンジルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリンおよびピペラジンから誘導される有機塩、ならびにナトリウム、カルシウム、カリウム、マグネシウム、マンガン、鉄、銅、亜鉛、アルミニウムおよびリチウムから誘導される無機塩を含む。
【0059】
また本発明は、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグ、およびそのような製薬学的に許容できるプロドラッグを用いる処置方法に関する。用語「プロドラッグ」は、被験者への投与後に、化学的または生理学的プロセス、例えば加溶媒分解または酵素的分解を介してか、あるいは生理学的条件(例えば、生理学的pHにもたらされたプロドラッグが式(I)の化合物に転化される)下で、インビボにおいて本化合物を生成する、指定された化合物の前駆物質を意味する。「製薬学的に許容できるプロドラッグ」は、被験者への投与のために無毒な、生物学的に許容でき、そして他には生物学的に適当であるプロドラッグである。適当なプロドラッグ誘導体の選択および製造のための具体的に挙げられる操作は、例えば、“Design of Prodrugs”,ed.H.Bundgaard,Elsevier,1985に記述されている。
【0060】
プロドラッグの例は、式(I)の化合物の遊離のアミノ、ヒドロキシまたはカルボン酸基に対してアミドまたはエステル結合をとおして共有結合された、アミノ酸残基、または2個以上の(例えば、2、3または4個の)アミノ酸残基のポリペプチド鎖を有する化合物を含む。アミノ酸残基の例は、通常は3文字記号によって示される20種の天然に存在するアミノ酸、ならびに4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキシリジン、デモシン(demosine)、イソデモシン、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、シトルリン、ホモシステイン、ホモセリン、オルニチンおよびメチオニンスルホンを含む。
【0061】
プロドラッグのさらなる種類は、例えば、アミドまたはアルキルエステルとして式(I)の構造の遊離カルボキシル基を誘導体化することによって製造されてもよい。アミドの例は、アンモニア、第1級C1−6アルキルアミンおよび第2級ジ(C1−6アルキル)アミンから得られるものを含む。第2級アミンは、5−または6員のヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール環部分を含む。アミドの例は、アンモニア、C1−3アルキル第1級アミンおよびジ(C1−2アルキル)アミンから得られるものを含む。本発明のエステルの例は、C1−7アルキル、C5−7シクロアルキル、フェニルおよびフェニル(C1−6アルキル)エステルを含む。好適なエステルはメチルエステルである。また、プロドラッグは、Adv.Drug Delivery Rev.1996,19,115に略記されるような操作にしたがって、ヘミスクシネート、リン酸エステル、ジメチルアミノアセテートおよびホスホリルオキシメチルカルボニルを含む基を使用して遊離ヒドロキシ基を誘導体化することによって製造されてもよい。ヒドロキシおよびアミノ基のカルバメート誘導体は、また、プロドラッグを生成することができる。また、ヒドロキシ基のカルバメート誘導体、スルホネートエステルおよび硫酸エステルは、プロドラッグを提供することができる。アシル基が1種以上のエーテル、アミンまたはカルボン酸官能基により場合によっては置換されているアルキルエステルであってもよいか、あるいはアシル基が前記アミノ酸である場合の、(アシルオキシ)メチルおよび(アシルオキシ)エチルエーテルとしてのヒドロキシ基の誘導体化は、また、プロドラッグを生成するために有用であ
る。この種類のプロドラッグは、J.Med.Chem.1996,39,10に記述されるように製造されてもよい。また遊離アミンは、アミド、スルホンアミドまたはホスホンアミドとして誘導体化されてもよい。これらのプロドラッグ部分のすべては、エーテル、アミンおよびカルボン酸官能基を含む基を組み入れてもよい。
【0062】
また、本発明は、式(I)の化合物の製薬学的に活性な代謝物、および本発明の方法におけるそのような代謝物の使用に関する。「製薬学的に活性な代謝物」は、式(I)の化合物またはその塩の身体における代謝の薬理学的に活性な生産物を意味する。化合物のプロドラッグおよび活性代謝物は、当該技術分野において既知であるかまたは利用可能な日常的技術を使用して決定できる。参照、例えば、Bertolini,et al.,J.Med.Chem.1997,40,2011−2016;Shan,et al.,J.Pharm.Sci.1997,86(7),765−767;Bagshawe,Drug Dev.Res.1995,34,220−230;Bodor,Adv.Drug Res.1984,13,224−331;Bundgaard,Design of Prodrugs(Elsevier Press,1985);およびLarsen,Design and Application of Prodrugs,Drug Design and Development(Krogsgaard−Larsen,et al.,eds.,Harwood Academic Publishers,1991)。
【0063】
本発明の式(I)の化合物ならびにその製薬学的に許容できる塩、製薬学的に許容できるプロドラッグおよび製薬学的に活性な代謝物(集合的には「活性作用物(active agents)」)は、本発明の方法においてFAAHインヒビターとして有用である。活性作用物は、本明細書に記述されるようなFAAHの阻害またはモジュレーションをとおして媒介される医学症状、疾病または障害の処置または予防のための本発明の方法において使用されてもよい。したがって、本発明による活性作用物は、鎮痛剤、抗うつ剤、認識増強剤、神経保護剤、鎮静剤、食欲刺激剤または避妊剤として使用されてもよい。
【0064】
代表的な医学症状、疾病または障害は、不安、うつ病、疼痛、睡眠障害、摂食障害、炎症、多発性硬化症および他の運動障害、HIVるいそう症候群、閉鎖性頭部外傷、卒中、学習および記憶障害、アルツハイマー病、癲癇、ツレット症候群、癲癇、ニーマン・ピック病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、視神経炎、自己免疫性葡萄膜炎、薬物撤回の症候、嘔気、嘔吐、性的不能、外傷後ストレス障害または脳血管痙攣を含む。
【0065】
かくして、活性作用物は、FAAH活性をとおして媒介される疾病、障害または症状を有すると診断されたか、またはそれらを罹患している被験者を処置するために使用されてもよい。本明細書で使用されるように、用語「処置する」または「処置」は、FAAH活性のモジュレーションをとおして治療または予防利益を達成する目的のために被験者に対して本発明の作用物または組成物を投与することを指すと意図される。処置は、FAAH活性をとおして媒介される疾病、障害または症状、またはそのような疾病、障害または症状の1種以上の症候の進行を逆転、回復、緩和、軽減、抑制すること、それらの重篤度を低下すること、またはそれらを予防することを含む。用語「被験者」は、そのような処置を必要とする哺乳動物患者、例えばヒトを指す。「モジュレーター」は両インヒビターおよびアクチベーターを含み、ここで、「インヒビター」は、FAAHの発現または活性を減少、防止、不活性化、減感または下方調節する化合物を指し、そして「アクチベーター」は、FAAHの発現または活性を増加、活性化、促進、感作または上方調節する化合物である。
【0066】
したがって、本発明は、FAAH活性をとおして媒介される疾病、障害または症状、例えば、不安、疼痛、睡眠障害、摂食障害、炎症または運動障害(例えば、多発性硬化症)
:を有すると診断されるか、またはそれらを罹患している被験者を処置するために本明細書に記述される活性作用物を使用する方法に関する。
【0067】
症候または疾病状態は、「医学症状、障害または疾病」の範囲内に含まれると意図される。例えば、疼痛は、種々の疾病、障害または症状に関連しているかもしれず、そして種々の病因を含むかもしれない。本発明によるFAAH調節作用物により処置できる疼痛の代表的種類は、がん性疼痛、手術後疼痛、GI管疼痛、脊髄傷害痛、内臓の痛覚過敏、視床痛、頭痛(ストレス性頭痛および偏頭痛を含む)、低背部疼痛、頸部疼痛、筋骨格痛、末梢神経病性疼痛、中枢神経病性疼痛、神経変性障害関連の疼痛および月経痛を含む。HIVるいそう症候群は、食欲不振および嘔気のような関連症候を含む。パーキンソン病は、例えば、レボドパ由来の運動異常を含む。多発性硬化症の処置は、痙攣性、神経由来の疼痛、中枢疼痛または膀胱機能障害のような症候の処置を含んでもよい。薬物撤回の症候は、例えば、アヘンまたはニコチンへの耽溺によって惹起されるであろう。嘔気または嘔吐は、化学療法、術後またはオピオイド関連の原因によるかもしれない。性的不能の処置は、性的衝動の改善または射精の遅延を含むであろう。がんの処置は膠腫の処置を含んでもよい。睡眠障害は、例えば、睡眠時無呼吸、不眠症、および鎮静または麻酔型効果を有する作用物による処置を求める障害を含む。摂食障害は、例えば、がんまたはHIV感染/AIDSのような疾病に関連する食欲不振または食欲喪失を含む。
【0068】
本発明による処置方法では、本発明による少なくとも1種の活性作用物の有効量が、そのような疾病、障害または症状を罹患しているか、またはそれらを有すると診断された被験者に投与される。「有効量」は、指摘された疾病、障害または症状のためのそのような処置を必要とする患者において所望の治療または予防利益を一般にもたらすのに十分な量または用量を意味する。本発明の活性作用物の有効な量または用量は、モデル化、用量拡大研究または臨床試験のような日常的方法によって、そして日常的ファクター、例えば、投与または薬物送達の方式または経路、作用物の薬動学、疾病、障害または症状の重篤度および経過、患者の従来または進行中の療法、被験者の健康状態および薬物への応答、および処置する医師の判断を考慮することによって確定することができる。代表的な用量は、1日当たり被験者の体重1kgについて活性作用物約0.001〜約200mg、好ましくは約0.05〜100mg/kg/日または約1〜35mg/kg/日、または単回もしくは分割用量単位(例えば、BID,TID,QID)において毎日約0.1〜10mg/kgの範囲にある。70kgのヒトでは、適当な投与量の具体的な範囲は、約0.05〜約7g/日または約0.2〜約2.5g/日である。患者の疾病、障害または症状の改善があった場合は、用量は予防または維持処置のために調節されてもよい。例えば、用量または投与回数、または両者は、所望の治療または予防効果が維持されるレベルまで、症候に応じて低下されてもよい。勿論、症候が適当なレベルまで軽減された場合は、処置は止めてもよい。しかしながら、患者は、何かの症候の再発に基づいて長期の間断処置を求めることもできる。
【0069】
さらに、本発明の活性作用物は、上記症状の処置においてさらなる有効成分と組み合わせて使用されてもよい。さらなる有効成分は、式(I)の活性作用物と別々に同時投与されるか、または本発明による製薬学的組成物においてそのような作用物とともに包含されてもよい。代表的な実施態様では、さらなる成分は、FAAH活性によって媒介される症状、障害または疾病の処置において有効であるとことが知られているかまたは見出だされている成分、例えばその他のFAAHモジュレーターまたは特定の症状、障害または疾病に関連するその他の標的に対して活性のある化合物である。組み合わせ物は、効力を増大する(例えば、本発明による活性作用物の力価または有効性を強化する化合物を組み合わせ物中に含むことによって)か、1種以上の副作用を減少させるか、または本発明による活性作用物の要求用量を減少させるのに役立つであろう。1つの具体的に挙げられる実施態様では、本発明による組成物は、オピオイド、NSAID(例えば、イブプロフェン、
シクロオキシゲナーゼ−2(COX−2)インヒビターおよびナプロキセン(naproxen))、ガバペンチン(gabapentin)、プレガバリン(pregabalin)、トラマドール(tramadol)、アセトアミノフェンおよびアスピリンから選ばれる1種以上のさらなる有効成分を含有してもよい。
【0070】
本発明の活性作用物は、本発明の製薬学的組成物を調合するために、単独で、または1種以上のさらなる有効成分と組み合わせて使用される。本発明の製薬学的組成物は、(a)本発明による少なくとも1種の活性作用物の有効量;および(b)製薬学的に許容できる賦形剤を含む。
【0071】
「製薬学的に許容できる賦形剤」は、被験者への投与のために無毒な、生物学的に許容でき、そして他には生物学的に適当である物質、例えば、作用物の投与を容易にするために媒質、担体または希釈剤として薬理学的組成物に添加されるかまたは別の方法で使用され、そしてそれに適合する不活性物質を指す。賦形剤の例は、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、種々の糖および澱粉類、セルロース誘導体、ゼラチン、植物油、およびポリエチレングリコールを含む。
【0072】
活性作用物の1用量単位以上を含有する製薬学的組成物の送達形態物は、適当な製薬学的賦形剤を使用し、そして既知のまたは当業者に利用できるようになった技術を複合して製造することができる。組成物は、本発明の方法では適当な送達経路、例えば、経口、非経口、直腸、局所または眼内経路によるか、または吸入によって投与されてもよい。
【0073】
調製物は、錠剤、カプセル剤、サッシェ剤、糖衣剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、再構成用の散剤、液状調製物または坐剤の形態で存在してもよい。好ましくは、組成物は、静脈内注入、局所投与または経口投与のために調合される。
【0074】
経口投与では、本発明の活性作用物は、錠剤またはカプセル剤の形態で、または溶液、乳濁液または懸濁液として提供することができる。経口組成物を製造するためには、活性作用物は、例えば、1日に約0.05〜約50mg/kg、または1日に約0.05〜約20mg/kg、または1日に約0.1〜約10mg/kgの用量を生成するように調合されてもよい。
【0075】
経口錠剤は、適合する製薬学的に許容できる賦形剤、例えば希釈剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、甘味剤、着香剤、着色剤および保存剤と混合された有効成分を含んでもよい。適当な不活性増量剤は、炭酸ナトリウムおよびカルシウム、リン酸ナトリウムおよびカルシウム、ラクトース、澱粉、糖、グルコース、メチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトールなどを含む。液体経口賦形剤の例は、エタノール、グリセロール、水などを含む。澱粉、ポリビニルピロリドン(PVP)、グリコール酸ナトリウム澱粉、微結晶セルロースおよびアルギン酸は、代表的な崩壊剤である。結合剤は、澱粉およびゼラチンを含んでもよい。滑沢剤は、存在する場合は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸またはタルクであってもよい。所望であれば、錠剤は、胃腸管における吸収を遅らせるために、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルのような材料により皮膜を施されてもよく、または腸溶性コーティングにより皮膜を施されてもよい。
【0076】
経口投与のためのカプセル剤は、硬質および軟質ゼラチンカプセル剤を含む。硬質ゼラチンカプセル剤を製造するためには、有効成分は、固体、半固体または液体希釈剤と混合されてもよい。軟質ゼラチンカプセル剤は、有効成分を、水、ピーナッツ油またはオリーブ油のような油、液体パラフィン。短鎖脂肪酸のモノおよびジグリセリドの混合物、ポリエチレングリコール400またはプロピレングリコールと混合することによって製造され
てもよい。
【0077】
経口投与のための液剤は、懸濁液、溶液、乳濁液またはシロップの形態で存在してもよく、あるいは使用前に水または他の適当な媒質により再構成するための乾燥生産物として凍結乾燥されるかまたは提供されてもよい。そのような液状組成物は、場合によっては、製薬学的に許容できる賦形剤、例えば懸濁化剤(例えば、ソルビトール、メチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルなど);非水性媒質、例えば油(例えば、アーモンド油または分溜ココナッツ油)、プロピレングリコール、エチルアルコール、または水;保存剤(例えば、p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはプロピルまたはソルビン酸);レシチンのような湿潤剤;および所望であれば、着香剤または着色剤を含有してもよい。
【0078】
また本発明の活性作用物は、非経口経路によって投与されてもよい。例えば、組成物は、坐剤として肛門内投与のために調合されてもよい。静脈内、筋肉内、腹腔内または皮下経路を含む非経口使用のためには、本発明の作用物は、適当なpHおよび等張性に緩衝化された無菌の水性液剤または懸濁剤において、または非経口的に許容できる油において提供されてもよい。適当な水性媒質は、リンゲル液および等張塩化ナトリウム液を含む。そのような形態物は、アンプルまたは使い捨て注射デバイスのような単位用量形態、適当な用量が抜き取られてもよいバイアルのような多用量形態、または注射用調合物を調製するために使用できる固形形態もしくはプレ濃縮液において存在してもよい。具体的に挙げられる注入用量は、数分ないし数日の範囲の期間にわたって、製薬学的担体と混合された作用物の約1〜1000μg/kg/分の範囲である。
【0079】
局所投与では、作用物は、媒質に対して薬物の約0.1%〜約10%の濃度において製薬学的担体と混合されてもよい。本発明の作用物を投与するその他の方式は、パッチ調合物を利用して経皮送達をさせてもよい。
【0080】
本発明の方法において作用物は代替的に、適した担体をも含有するスプレー調製物として、鼻または口腔経路を介する吸入により投与され得る。
【0081】
本発明の方法において有用な代表的な化学実体は、以下に示すそれらの一般的製造のための具体的に示される合成スキームおよびそれに続く特定の実施例を参照してここに記述されるであろう。技術者は、本明細書における種々の化合物を得るためには、所望される生産物を生成するために適当であるように保護されてもされなくても、最終的に所望される置換基が反応スキームをとおしてもたらされるように、出発材料が適当に選ばれることを認識することができる。あるいはまた、反応スキームをとおしてもたらされ、そして所望の置換基によって適当に置換されてもよい適当な基を、最終的に所望される置換基の代わりに用いることが必要であるかまたは望ましいかもしれない。他に特定されなければ、可変物(variables)は式(I)を引用して先に記述されたとおりである。
【0082】
【化7】

【0083】
アミノ−ケトン(VII)は、式(I)の化合物の製造において有用である。アミノ−ケトン(VII)を得るために、オキサゾールがメタル化(metallate)され、そして試薬(V)[式中、RはClまたは-N(OMe)(Me)であり、そしてPGは適当な窒素保護基、例えばベンジルまたはt−ブチルカルバメート(Boc)である]と結合される。試薬(V)は、市販される材料から選ばれてもよく、または当該技術分野において既知の合成方法を適当に応用することによって製造されてもよい。オキサゾールのメタル化反応(Metallation)は、種々の操作にしたがって達成することができる。1つの実施態様では、オキサゾールは、THFのような溶媒中約−78℃の温度において、n−BuLiまたはsec−BuLiによる処理によって、2位においてリチウム化される。試薬(V)とリチウム化オキサゾールの直接のカップリングは、ケトン(VI)を生成することができる(Boger et al.,J.Med.Chem.2005,48(6),1849−1856)。あるいはまた、2−リチオ−オキサゾールが、ZnClによる処理によってそれらの対応する亜鉛試薬にインサイチューでメタル交換される(transmetallate)。 反応溶液は約0℃に加温されてもよい。CuIのような銅(I)類による続いての亜鉛試薬のインサイチュー処理は、メタル化されたオキサゾールを生成し、これが式(V)の化合物と結合されてケトン(VI)が生成されてもよい。参照:Boger,D.et al.PNAS 2000,97(10),5044−5049。ケトン(VI)の脱保護が、当該技術分野において既知の脱保護法を適当に適用することによって達成されて、アミノ−ケトン(VII)が与えられる。好適な実施態様では、PGはBoc基であり、そしてジオキサン中HClによるか、またはトリフルオロ酢酸(TFA)による処理によって除去される。
【0084】
【化8】

【0085】
Zが−C(O)(CH−である式(I)の化合物は、1)THF、DMFまたはアセトニトリルのような溶媒中、適当なアミドカップリング剤、例えばCDI、EDC/HOBtまたはHATUの存在下、適当に置換された酸(VIII)と;または2)DC
MまたはDCEのような溶媒中、アミン塩基、例えばEtNまたはiPrNEtの存在下、適当に置換された酸クロリド(IX)と、ピペリジン(VII)との反応によって得ることができる。Zが−SO−である式(I)の化合物は、DCMまたはDCEのような溶媒中、適当なアミン塩基、例えばEtNまたはiPrNEtの存在下で、適当な塩化スルホニル(X)と、ピペリジン(VII)との反応によって得ることができる。Zが−CH(R)−である式(I)の化合物は、1)DCM、MeOHまたはEtOHのような溶媒中、還元剤、例えばNa(CN)BHまたはNa(OAc)BHの存在下で、適当なアルデヒドまたはケトン(XI)による還元的アミノ化反応によるか;または2)アセトニトリルまたはDMFのような極性溶媒中、塩基、例えばKCO、NaCOまたはCsCO、および任意の添加剤、例えばNaIまたはKIの存在下で、適当なハロゲン化アルキル(XII)[ここで、HalはBr,ClまたはIである]によるアルキル化によって得ることができる。
【0086】
式(I)の化合物は、当該技術分野において記述される方法を使用してそれらの対応する塩に転化されてもよい。例えば、式(I)のアミンは、EtO,CHCl,THFまたはMeOHのような溶媒中、トリフルオロ酢酸、HClまたはクエン酸により処理されて対応する塩形態物を生成してもよい。
【0087】
上記スキームにしたがって製造された化合物は、エナンチオ−、ジアステロ−またはレジオ特異的合成によるか、または分割によって、単一の鏡像異性体、ジアステレオマーまたはレジオ異性体(regioisomer)として得られてもよい。上記スキームにしたがって製造された化合物は、あるいはまた、ラセミ(1:1)または非ラセミ(1:1ではない)混合物として、またはジアステレオマーまたはレジオ異性体の混合物として得られてもよい。鏡像異性体のラセミおよび非ラセミ混合物が得られる場合、単一の鏡像異性体は、当業者には既知の慣用の分離方法、例えばキラルクロマトグラフィー、再結晶、ジアステレオマー塩形成、ジアステレオマー付加物への誘導体化、バイオ変換(biotransformation)または酵素的変換を使用して単離されてもよい。レジオ異性体またはジアステレオマーの混合物が得られる場合、単一の異性体は、クロマトグラフィーまたは結晶化のような慣用方法を使用して分離されてもよい。
【0088】
次の特定の実施例は、本発明および種々の好適な実施態様をさらに具体的に説明するために提供される。
【実施例】
【0089】
化学
溶液または混合液が濃縮される場合、それらは、典型的にはロータリーエバポレーターを使用して減圧下で濃縮される。
【0090】
順相フラッシュカラムクロマトグラフィー(FCC)は、特に指示されない限り、溶出液としてEtOAc/ヘキサンを用いるシリカゲルカラムにおいて実施された。
【0091】
調製用逆相高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、特に指示されない限り、YMC−Pack ODS−A,5μm,75x30mmカラム、流速25mL/min、220および254nmにおける検出を備えるGilson(R)機器を使用して、15%〜99%アセトニトリル/水/0.05%TFA勾配により実施された。
【0092】
分析用逆相HPLCは、特に指示されない限り、1)Agilent ZORBAX(R)Bonus RP,5μm,4.6x250mmカラム,流速1mL/min,220および254nmにおける検出を備えるHewlett Packard Series 1100機器を使用して、1%〜99%アセトニトリル/水/0.05%TFA勾配
によるか;あるいは、2)Agilent ZORBAX(R)Eclipse XDB−C8,5μm,4.6x150mmカラム,流速1mL/min,220および254nmにおける検出を備えるHewlett Packard HPLC機器を使用して、1%〜99%アセトニトリル/水/0.05%TFA勾配により実施された。
【0093】
薄層クロマトグラフィーは、Merckシリカゲル60 F254 2.5cmx7.5cm 250μmまたは5.0cmx10.0cm 250μmの予備コートされたシリカゲルプレートを使用して実施された。調製用薄層クロマトグラフィーは、EM Scienceシリカゲル60 F254 20cmx20cm 0.5mmの予備コートされた,20cmx4cmの濃縮ゾーンを有するプレートを使用して実施された。
【0094】
下記実施例に記述される特性決定データの取得では、特に指示されない限り、次の分析プロトコールが続いて実施された。
【0095】
質量スペクトルは、指示されるようにポジティブまたはネガティブ・モードのいずれかにおいてエレクトロスプレーイオン化(ESI)を使用してAgilent series 1100 MSDにおいて得られた。算出された質量は正確な質量に対応する。
【0096】
NMRスペクトルは、Bruker model DPX400(400 MHz),DPX500(500 MHz),DRX600(600 MHz)分光計のいずれかにおいて得られた。下記のH NMRデータのフォーマットは:テトラメチルシラン参考物のppm下方分野にける化学シフト(多重性、Hzでの結合定数J,積分値)である。
【0097】
可能性のあるキラル中心がsolid bond(not bold or hashed)で示される場合、構造はラセミ混合物を指すことを意味している。
【0098】
化学名は、ChemDraw Ultra 6.0.2(CambridgeSoft
Corp.,Cambridge,MA)を使用して作成された。
【0099】
中間体1:4−クロロカルボニル−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0100】
【化9】

【0101】
ジエチルエーテル(EtO; 100mL)中ピペリジン−1,4−ジカルボン酸モノ−tert−ブチルエステル(5.0g)に、ピリジン(0.90mL)を添加し、続いてSOCl(1.7mL)を滴下した。混合液を2時間撹拌し、次いで濾過した。濾液を濃縮し、真空下で乾燥して、無色のオイル(5.5g)を生成した。
【0102】
中間体2:4−(オキサゾール−2−カルボニル)−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
【0103】
【化10】

【0104】
THF(100mL)中オキサゾール(1.6mL)の−78℃溶液を、n−BuLi(ヘキサン中1.6M;16.4mL)と処理した。得られる混合液を、ZnCl(EtO中1.0M;26.2mL)と処理し、0℃に冷却し、そして45分間撹拌した。ヨウ化銅(I)(5.0g)を添加し、そして10分後、中間体1(5.5g)を添加した。得られる混合液を放置して室温(rt)まで一夜温め、次いで、EtOAc(50mL)によって希釈し、そして50%NH水溶液(40mL)により洗浄した。水層をEtOAc(2x50mL)により抽出した。合わせた有機層を水(2x40mL)および飽和NaCl水溶液(40mL)により洗浄し、そして乾燥した(MgSO)。濃縮およびFCCによる精製によって、無色オイルとしての表題の化合物(2.06g)を得た。H NMR(CDCl):7.84(d,J=0.8Hz,1H),7.34(d,J=0.5Hz,1H),4.18(bs,2H),3.62−3.54(m,1H),2.95−2.83(m,2H),2.02−1.90(m,2H),1.76−1.63(m,2H),1.47(s,9H)。
【0105】
中間体3:オキサゾル−2−イル−ピペリジン−4−イル−メタノン塩酸塩
【0106】
【化11】

【0107】
ジオキサン(14mL)中、中間体2(2.8g)の溶液に、HCl(ジオキサン中4N,28mL)を添加した。得られる混合液を18時間撹拌し、そして濃縮して白色固体としての表題の化合物(2.0g)を生成した。H NMR(CDOD):8.17(d,J=0.8Hz,1H),7.46(d,J=0.8Hz,1H),3.80−3.72(m,1H),3.50−3.45(m,2H),3.20−3.13(m,2H),2.28−2.23(m,2H),1.98−1.87(m,2H).MS:calcd for C12,180.1;m/z found,181.1[M+H]
【0108】
中間体4:1−メチル−1H−インドール−5−カルバルデヒド
【0109】
【化12】

【0110】
炭酸ジメチル(5mL)中インドール−5−カルバルデヒド(0.5g)の溶液を、1,4−ジアザ−ビシクロ[2.2.2]オクタン(38 mg)と処理した。90℃で5時間後、混合液を水(10 mL)で希釈し、そしてEtOAc(3x10mL)によっ
て抽出した。合わせた有機抽出液を飽和NaCl水溶液(1x20 mL)で洗浄し、乾燥(MgSO)し、そして濃縮した。FCCによる精製によって、白色固体としての表題の化合物を得た(46%)。H NMR(CDCl):10.08(s,1H),7.92−7.90(m,1H),7.72(d,J=8.4Hz,1H),7.66−7.62(m,1H),7.29(d,J=3.0Hz,1H),6.58−6.55(m,1H),3.90(s,3H)。
【0111】
中間体5:1−メチル−1H−インドール−6−カルバルデヒド
【0112】
【化13】

【0113】
表題の化合物は、1H−インドール−6−カルバルデヒドを用いて、中間体4と類似に製造された。H NMR(CDCl):10.03(s,1H),8.16(d,J=1.5Hz,1H),7.82−7.78(m,1H),7.41(d,J=8.6Hz,1H),7.15(d,J=3.0Hz,1H),6.67−6.65(m,1H),3.85(s,3H)。
【0114】
中間体6:3−シクロヘキシルオキシ−ベンズアルデヒド
【0115】
【化14】

【0116】
THF(205mL)中3−ヒドロキシベンズアルデヒド(5.0g)、シクロヘキサノール(4.1g)およびトリフェニルホスフィン(16.16g)の溶液を、アゾジカルボン酸ジエチル(DEAD;11.19mL)を滴下して処理した。得られる混合液を24時間還流下で加熱し、rtまで冷却し、そしてEtO(100mL)で希釈した。混合液を水(2x100mL),0.4N NaOH(2x50mL),水(100mL)および飽和NaCl水溶液(50mL)により洗浄した。有機相を乾燥(NaSO)、濃縮し、そして残渣をFCCによって精製して、黄色オイルとしての表題の化合物(1.75g)を生成した。H NMR(CDCl):9.96(s,1H),7.44−7.38(m,3H),7.17−7.15(m,1H),4.36−4.31(m,1H),1.99−1.97(m,2H),1.81−1.79(m,2H),1.57−1.49(m,3H),1.43−1.30(m,3H)。
【0117】
中間体7:4−シクロヘキシルオキシ−ベンズアルデヒド
【0118】
【化15】

【0119】
DMF(48mL)中4−ヒドロキシベンズアルデヒド(10.0g),臭化シクロヘキシル(48.1mL)およびKCO(19.5g)の混合液を2日間90℃に加熱
した。冷却後、混合液を1:1ヘキサン/EtOAc(48mL)により希釈し、水(2x50mL),2N NaOH(3x50mL),水(50mL)および飽和NaCl水溶液(50mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)、濃縮して、橙色オイルとしての表題の化合物(3.57g)を生成した。H NMR(CDCl):9.86(s,1H),7.83−7.79(m,2H),6.99−6.96(m,2H),4.41−4.35(m,1H),2.01−1.98(m,2H),1.83−1.81(m,2H),1.60−1.56(m,3H),1.42−1.37(m,3H)。
【0120】
中間体8:3−イソプロポキシ−ベンズアルデヒド
【0121】
【化16】

【0122】
2−プロパノール(40mL)中3−ヒドロキシベンズアルデヒド(4.5g)および2−ヨードプロパン(3.72mL)の溶液を、KCO(16.09g)と処理した。還流下で8時間後、水(40mL)を添加し、そして混合液をEtO(3x25mL)で抽出した。合わせた有機層を水(25mL),2M NaOH(25mL),水(4x25mL)および飽和NaCl水溶液(25mL)で洗浄した。有機相を乾燥(NaSO)および濃縮して、淡橙色オイルとしての表題の化合物(3.31g)を生成した。H NMR(CDCl):9.96(s,1H),7.45−7.41(m,2H),7.38−7.37(m,1H),7.17−7.13(m,1H),4.68−4.59(septet,1H,J=6.1Hz),1.37−1.35(d,6H,J=6.1Hz)。
【0123】
中間体9:6−クロロ−キノリン−2−カルバルデヒド
【0124】
【化17】

【0125】
1,4−ジオキサン(3mL)中6−クロロ−2−メチル−キノリン(355mg)およびSeO(233mg)の懸濁液を、16時間80℃に加熱した。得られる黒色混合液をケイソウ土をとおして濾過した。濾液の濃縮により、黄色粉末としての表題の化合物
(324mg)を得た。H NMR(CDCl):10.21(d,J=0.8Hz,1H),8.26−8.18(m,2H),8.06(d,J=8.6Hz,1H),7.91(d,J=2.3Hz,1H),7.79−7.75(m,1H)。
【0126】
中間体10:8−クロロ−キノリン−2−カルバルデヒド
【0127】
【化18】

【0128】
表題の化合物は、8−クロロ−2−メチル−キノリンを用いて、中間体9と類似に製造された。H NMR(CDCl):10.32(d,J=0.8Hz,1H),8.36(d,J=8.3Hz,1H),8.11(d,J=8.3Hz,1H),7.97−7.94(m,1H),7.87−7.84(m,1H),7.65−7.60(m,1H)。
【0129】
中間体11:7−クロロ−キノリン−2−カルバルデヒド
【0130】
【化19】

【0131】
表題の化合物は、7−クロロ−2−メチル−キノリンを用いて、中間体9と類似に製造された。H NMR(CDCl):10.21(d,J=0.8Hz,1H),8.31(d,J=8.6Hz,1H),8.26(d,J=2.0Hz,1H),8.03(d,J=8.3H,1H),7.86(d,J=8.6Hz,1H),7.67−7.64(m,1H)。
【0132】
例1:[1−(ナフタレン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0133】
【化20】

【0134】
DCM(3mL)中、中間体3(54mg)の懸濁液に、塩化2−ナフタレンスルホニル、続いてEtN(0.074mL)を添加した。1時間後、得られる混合液をFCC(MeOH/DCM中2M NH)によって精製して、白色固体としての表題の化合物を生成(80mg)した。H NMR(CDCl):8.35(d,J=1.5Hz,1H),7.99(d,J=8.6Hz,2H),7.95−7.93(m,1H),7.80(d,J=1.0Hz,1H),7.78−7.76(m,1H),7.70−7.61(m,2H),7.27(s,1H),3.92−3.87(m,2H),3.35−3.28(m,1H),2.62−2.55(m,2H),2.09−2.05(m,2H),1.96−1.86(m,2H).MS:calcd for C1918S,370.1;m/z found,371.1[M+H]
【0135】
例2−6における化合物は、例1に記述される方法と類似の方法を使用して製造された。
【0136】
例2:[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0137】
【化21】

【0138】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.74−7.69(m,2H),7.29(d,J=0.5Hz,1H),7.03−6.98(m,2H),3.89(s,3H),3.82−3.76(m,2H),3.38−3.30(m,1H),2.54−2.46(m,2H),2.10−2.02(m,2H),1.95−1.84(m,2H).MS:calcd for C1618S,350.1;m/z found,351.0[M+H]
【0139】
例3:[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0140】
【化22】

【0141】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.47−7.43(m,1H),7.37−7.33(m,1H),7.30(d,J=0.5Hz,1H),7.28−7.27(m,1H),7.16−7.12(m,1H),3.87(s,3H),3.85−3.78(m,2H),3.40−3.31(m,1H),2.59−2.50(m,2H),2.11−2.03(m,2H),1.96−1.84(m,2H).MS:calcd for C1618S,350.1;m/z found,351.0[M+H]
【0142】
例4:[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0143】
【化23】

【0144】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.74−7.70(m,2H),7.55−7.51(m,2H),7.30(d,J=0.5Hz,1H),3.83−3.76(m,2H),3.41−3.32(m,1H),2.59−2.51(m,2H),2.13−2.04(m,2H),1.96−1.84(m,2H)MS:calcd for C1515ClNS,354.0;m/z
found,355.0[M+H]
【0145】
例5:[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサ
ゾル−2−イル−メタノン
【0146】
【化24】

【0147】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.78−7.76(m,1H),7.68−7.65(m,1H),7.61−7.58(m,1H),7.52−7.47(m,1H),7.30(d,J=0.5Hz,1H),3.86−3.78(m,2H),3.42−3.34(m,1H),2.62−2.53(m,2H),2.13−2.04(m,2H),1.97−1.85(m,2H).MS:calcd for C1515ClNS,354.0;m/z found,355.0[M+H]
【0148】
例6:[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0149】
【化25】

【0150】
H NMR(CDCl):8.09−8.06(m,1H),7.84−7.83(d,J=0.8Hz,1H),7.56−7.47(m,2H),7.43−7.38(m,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),3.96−3.86(m,2H),3.56−3.46(m,1H),3.04−2.92(m,2H),2.10−2.01(m,2H),1.91−1.80(m,2H).MS:calcd for C1515ClNS,354.0;m/z found,355.0[M+H]
【0151】
例7:[1−(3−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0152】
【化26】

【0153】
DCM(4mL)中オキサゾル−2−イル−ピペリジン−4−イル−メタノン(65mg)の懸濁液に、EtN(89μL)を添加した。室温で15分後、懸濁液を塩化メタ−アニソイル(46.4μL)と処理した。室温で1時間後、混合液をFCCによって直
接精製して、表題の化合物(85.6mg)を生成した。H NMR(CDCl):7.86(d,J=0.8Hz,1H),7.36−7.29(m,2H),6.99−6.94(m,3H),4.73(bs,1H),3.94−3.80(m,4H),3.77−3.67(m,1H),3.24−2.94(m,2H),2.25−1.70(m,4H).MS:calcd for C1718,314.1;m/z
found,315.1[M+H]
【0154】
例8−14における化合物は、例7に記述される方法と類似の方法を使用して製造された。
【0155】
例8:[1−(2−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0156】
【化27】

【0157】
H NMR(CDCl):7.85(s,1H),7.39−7.32(m,2H),7.26−7.21(m,1H),7.03−6.96(m,1H),6.99(d,J=27.3Hz,1H),4.95−4.69(m,1H),3.84(d,J=4.0Hz,3H),3.75−3.55(m,2H),3.25−2.89(m,2H),2.22−2.09(m,1H),1.91−1.57(m,3H).MS:calcd for C1718,314.1;m/z found,315.1[M+H]
【0158】
例9:[1−(4−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0159】
【化28】

【0160】
H NMR(CDCl):7.85(d,J=0.8Hz,1H),7.42−7.37(m,2H),7.35(d,J=0.8Hz,1H),6.94−6.89(m,2H),4.61(bs,2H),3.84(s,3H),3.77−3.67(m,1H),3.08(bs,2H),2.02(bs,2H),1.88−1.73(m,2H).MS:calcd for C1718,314.1;m/z found,315.1[M+H]
【0161】
例10:[1−(ナフタレン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0162】
【化29】

【0163】
H NMR(CDCl):7.95−7.83(m,5H),7.60−7.45(m,3H),7.36(d,J=0.8Hz,1H),4.80(bs,1H),3.94(bs,1H),3.82−3.64(m,1H),3.14(bs,2H),2.18(bs,1H),1.98−1.76(m,3H).MS:calcd for C2018,334.13;m/z found,335.1[M+H]
【0164】
例11:[1−(4−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0165】
【化30】

【0166】
H NMR(CDCl):7.86(d,J=0.8Hz,1H),7.42−7.35(m,5H),4.71(bs,1H),3.96−3.62(m,2H),3.29−2.94(m,2H),2.27−1.70(m,4H).MS:calcd for C1615ClN,318.1;m/z found,319.0[M+H]
【0167】
例12:[1−(3−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0168】
【化31】

【0169】
H NMR(CDCl):7.86(d,J=0.8Hz,1H),7.42−7.28(m,5H),4.71(bs,1H),3.89−3.68(m,2H),3.29−2.93(m,2H),2.27−1.72(m,4H).MS:calcd for C1615ClN,318.1;m/z found,319.0[M+H]
【0170】
例13:[1−(2−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0171】
【化32】

【0172】
H NMR(CDCl):7.85(s,1H),7.44−7.38(m,1H),7.37−7.25(m,4H),4.87−4.73(m,1H),3.77−3.62(m,1H),3.60−3.50(m,1H),3.29−2.98(m,2H),2.34−2.13(m,1H),2.03−1.54(m,3H);MS calcd for C1615ClN,318.1;m/z found,319.0[M+H]
【0173】
例14:1−[4−(オキサゾール−2−カルボニル)−ピペリジン−1−イル]−3−フェニル−プロパン−1−オン
【0174】
【化33】

【0175】
H NMR(CDCl):7.84(d,J=1.0Hz,1H),7.34(d,J=0.8Hz,1H),7.32−7.19(m,5H),4.69−4.63(m,1H),3.91−3.85(m,1H),3.67−3.59(m,1H),3.14−3.07(m,1H),3.00−2.96(m,2H),2.83−2.77(m,1H),2.67−2.62(m,2H),2.08−2.01(m,1H),1.94−1.88(m,1H),1.70−1.56(m,2H).MS:calcd for C1820,312.2;m/z found,313.3[M+H]
【0176】
例15:(1−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0177】
【化34】

【0178】
DCM(4mL)中中間体3(65mg)の懸濁液に、EtN(0.041mL)を添加した。30分後、得られる混合液をピペロナール(50mg)、続いてNaB(OAc)H(89mg)により処理した。16時間後、得られる混合液をNaOH(水中2N,2mL)と処理し、そしてVarian Chem Elutフィルター上に負荷し
た。フィルターをDCM(2x5mL)で洗浄し、そして合わせた濾液を濃縮した。FCC(MeOH/DCM中2M NH)による残渣の精製により、白色固体としての表題の化合物(56mg)を生成した。H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.8Hz,1H),6.86(s,1H),6.75(d,J=0.8Hz,2H),5.94(s,2H),3.45−3.36(m,3H),2.98−2.93(m,2H),2.15−2.09(m,2H),1.97−1.79(m,4H).MS:calcd for C1718,314.1;m/z found,315.1[M+H]
【0179】
例16−89における化合物は、例15に記述される方法と類似の方法を使用して製造された。
【0180】
例16:[1−(3−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0181】
【化35】

【0182】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.24−7.18(m,1H),6.92−6.86(m,2H),6.81−6.77(m,1H),3.72(d,J=6.8Hz,2H),3.50(s,2H),3.46−3.36(m,1H),3.01−2.94(m,2H),2.18−2.02(m,3H),2.00−1.78(m,4H),1.03(d,J=7.1Hz,6H).MS:calcd for C2026,342.2;m/z found,343.1[M+H]
【0183】
例17:[1−(4−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0184】
【化36】

【0185】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.24−7.19(m,2H),6.88−6.82(m,2H),3.71(d,J=6.3Hz,2H),3.47(s,2H),3.44−3.34(m,1H),3.02−2.91(m,2H),2.15−2.01(m,3H),1.99−1.77(m,4H),1.02(d,J=6.6Hz,6H).MS:calcd for C2026,342.2;m/z found,343.1[M+H]
【0186】
例18:オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0187】
【化37】

【0188】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.59(s,1H),7.56−7.49(m,2H),7.46−7.40(m,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),3.58(s,2H),3.48−3.37(m,1H),2.98−2.91(m,2H),2.21−2.12(m,2H),2.01−1.79(m,4H).MS:calcd for C1717,338.1;m/z found,339.1[M+H]
【0189】
例19:オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0190】
【化38】

【0191】
H NMR(CDCl):7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.57(d,J=8.3Hz,2H),7.46(d,J=8.8Hz,2H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),3.58(s,2H),3.47−3.38(m,1H),2.97−2.91(m,2H),2.21−2.12(m,2H),2.01−1.79(m,4H).MS:calcd for C1717,338.1;m/z found,339.1[M+H]
【0192】
例20:[1−(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0193】
【化39】

【0194】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.8Hz,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.20−7.15(m,2H),6.72−6.67(m,2H),3.47(s,2H),3.43−3.34(m,1H),3.01−2.92(m,8H),2.15−2.03(m,2H),1.99−1.76(m,4H).MS:calcd for C1823,313.2;m/z found,134.1[4−NMeCH
【0195】
例21:[1−(4−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0196】
【化40】

【0197】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.8Hz,1H),7.22−7.18(m,2H),6.87−6.83(m,2H),4.25−4.17(m,1H),3.50−3.35(m,4H),3.00−2.93(m,2H),2.71−1.16(m,16H).MS:calcd for C2228,368.2;m/z found,369.1[M+H]
【0198】
例22:[1−(3−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0199】
【化41】

【0200】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.33(d,J=0.8Hz,1H),7.22−7.17(m,1H),6.91−6.85(m,2H),6.81−6.77(m,1H),4.29−4.21(m,1H),3.50(s,2H),3.45−3.35(m,1H),3.01−2.94(m,2H),2.19−2.07(m,2H),2.03−1.74(m,9H),1.64−1.22(m,5H).MS:calcd for C2228,368.2;m/z found,369.2[M+H]
【0201】
例23:[1−(4−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0202】
【化42】

【0203】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.8Hz,1H),7.32(d,J=0.8Hz,1H),7.23−7.18(m,2H),6.86−6.82(m,2H),4.58−4.47(m,1H),3.49−3.34(m,3H),3.00−2.92(m,2H),2.16−2.05(m,2H),2.00−1.77(m,4H),1.33(d,J=6.1Hz,6H).MS:calcd for C1924,328.2;m/z found,329.1[M+H]
【0204】
例24:[1−(3−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサ
ゾル−2−イル−メタノン
【0205】
【化43】

【0206】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.33(d,J=0.8Hz,1H),7.23−7.18(m,1H),6.90−6.85(m,2H),6.80−6.75(m,1H),4.62−4.51(m,1H),3.50(s,2H),3.45−3.35(m,1H),3.00−2.94(m,2H),2.18−2.08(m,2H),1.99−1.79(m,4H).MS:calcd
for C1924,328.2;m/z found,329.1[M+H]
【0207】
例25:[1−(4−ブロモ−2−メタンスルホニル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0208】
【化44】

【0209】
H NMR(CDCl):8.25(d,J=2.0Hz,1H),7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.70−7.67(m,1H),7.34(d,J=0.5Hz,1H),7.30(d,J=8.1Hz,1H),3.89(s,2H),3.51−3.41(m,4H),3.05−2.98(m,2H),2.28−2.18(m,2H),2.02−1.93(m,2H),1.79−1.65(m,2H).MS:calcd for C1719BrNS,428.0;m/z found,429.0[M+H]
【0210】
例26:[1−(4−ブロモ−3−ニトロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0211】
【化45】

【0212】
H NMR(CDCl):7.84−7.81(m,2H),7.67(d,J=11.9Hz,1H),7.46−7.42(m,1H),7.34(d,J=0.5Hz,1H),3.53(s,2H),3.49−3.39(m,1H),2.95−2.
88(m,2H),2.24−2.15(m,2H),2.02−1.93(m,2H),1.91−1.78(m,2H).MS:calcd for C1616BrN,393;m/z found,394[M+H]
【0213】
例27:[1−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0214】
【化46】

【0215】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.34−7.24(m,3H),7.23−7.20(m,1H),3.55(d,J=1.0Hz,2H),3.45−3.34(m,1H),2.99−2.91(m,2H),2.24−2.14(m,2H),2.01−1.93(m,2H),1.90−1.77(m,2H).MS:calcd for C1616BrFN,366;m/z found,367[M+H]
【0216】
例28:[1−(4−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0217】
【化47】

【0218】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.24−7.20(m,2H),6.87−6.82(m,2H),4.06−3.99(m,2H),3.47(s,2H),3.44−3.35(m,1H),2.99−2.92(m,2H),2.15−2.05(m,2H),1.99−1.91(m,2H),1.89−1.77(m,2H),1.41(t,J=7.1Hz,3H).MS:calcd for C1822,314.2;m/z found,315.1[M+H]
【0219】
例29:[1−(3−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0220】
【化48】

【0221】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d
,J=0.8Hz,1H),7.23−7.19(m,1H),6.92−6.87(m,2H),6.81−6.76(m,1H),4.07−4.01(m,2H),3.50(s,2H),3.45−3.36(m,1H),3.00−2.94(m,2H),2.18−2.08(m,2H),1.99−1.78(m,4H),1.41(t,7.0Hz,3H).MS:calcd for C1822,314.2;m/z found,315.1[M+H]
【0222】
例30:[1−(4−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0223】
【化49】

【0224】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.35−7.25(m,3H),7.03−6.96(m,2H),3.49(s,2H),3.45−3.36(m,1H),2.98−2.91(m,2H),2.18−2.07(m,2H),2.00−1.91(m,2H),1.90−1.78(m,2H).MS:calcd for C1617FN,288.1;m/z found,289.1[M+H]
【0225】
例31:[1−(3−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0226】
【化50】

【0227】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.31−7.23(m,1H),7.11−7.05(m,2H),6.98−6.90(m,1H),3.52(s,2H),3.46−3.37(m,1H),2.99−2.92(m,2H),2.19−2.10(m,2H),2.00−1.80(m,4H).MS:calcd for C1617FN,288.1;m/z found,289[M+H]
【0228】
例32:[1−(2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0229】
【化51】

【0230】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.42−7.37(m,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.25−7.20(m,1H),7.14−7.09(m,1H),7.06−7.00(m,1H),3.62(d,J=1.0Hz,2H),3.44−3.33(m,1H),3.02−2.96(m,2H),2.25−2.16(m,2H),2.01−1.93(m,2H),1.91−1.79(m,2H).MS:calcd for C1617FN,288.1;m/z found,289.1[M+H]
【0231】
例33:[1−(2−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0232】
【化52】

【0233】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.52−7.48(m,1H),7.36−7.33(m,2H),7.25−7.15(m,2H),3.65(s,2H),3.48−3.39(m,1H),3.03−2.97(m,2H),2.30−2.22(m,2H),2.01−1.81(m,4H);MS calcd for C1617ClN,304.1;m/z found,305[M+H]
【0234】
例34:[1−(3−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0235】
【化53】

【0236】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.36−7.32(m,2H),7.25−7.18(m,3H),3.50(s,2H),3.46−3.37(m,1H),2.98−2.91(m,2H),2.19−2.09(m,2H),2.00−1.92(m,2H),1.91−1.79(m,2H).MS:calcd for C1617ClN,304.1;m/z found,305[M+H]
【0237】
例35:[1−(4−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0238】
【化54】

【0239】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.31−7.24(m,4H),3.49(s,2H),3.45−3.36(m,1H),2.97−2.90(m,2H),2.17−2.08(m,2H),1.99−1.92(m,2H),1.89−1.78(m,2H).MS:calcd for C1617ClN,304.1;m/z found,305[M+H]
【0240】
例36:オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0241】
【化55】

【0242】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.38−7.32(m,3H),7.18−7.14(m,2H),3.52(s,2H),3.46−3.37(m,1H),2.98−2.91(m,2H),2.19−2.10(m,2H),2.00−1.92(m,2H),1.91−1.78(m,2H).MS:calcd for C1717,354.1;m/z found,355.1[M+H]
【0243】
例37:オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0244】
【化56】

【0245】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.36−7.321(m,2H),7.28−7.20(m,2H),7.13−7.07(m,1H),3.54(s,2H),3.47−3.37(m,1H),2.98−2.91(m,2H),2.20−2.11(m,2H),2.00−1.92(m,2H),1.91−1.80(m,2H).MS:calcd for C1717,354.1;m/z found,355.1[M+H]
【0246】
例38:[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0247】
【化57】

【0248】
H NMR(CDCl):7.83(s,1H),7.33(s,1H),7.23−6.99(m,3H),3.56−3.33(m,3H),2.98−2.88(m,2H),2.20−2.08(m,2H),2.02−1.91(m,2H),1.90−1.77(m,2H).MS:calcd for C1616,306.1;m/z found,307.1[M+H]
【0249】
例39:[1−(1−メチル−1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0250】
【化58】

【0251】
H NMR(CDCl):7.80(s,1H),7.54(s,1H),7.32(s,1H),7.30−7.25(m,1H),7.24−7.20(m,1H),7.04(d,J=3.0Hz,1H),6.46−6.44(m,1H),3.79(s,3H),3.64(s,2H),3.44−3.35(m,1H),3.05−2.98(m,2H),2.19−2.09(m,2H),1.99−1.78(m,4H).MS:calcd for C1921,323.2;m/z found,324.1[M+H]
【0252】
例40:[1−(1−メチル−1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0253】
【化59】

【0254】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.8Hz,1H),7.55(d,J=7.8Hz,1H),7.33−7.30(m,2H),7.09−7.05(m,1H),7.04−7.02(m,1H),6.47−6.45(m,1H),3.80(s,3H),3.46−3.37(m,1H),3.07−3.00(m,2H),2.21−2.11(m,2H),2.01−1.79(m,4H).MS:calcd
for C1921,323.2;m/z found,324.1[M+H]
【0255】
例41:(1−[1,8]ナフチリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0256】
【化60】

【0257】
H NMR(CDCl):9.11−9.08(m,1H),8.21−8.16(m,2H),7.87−7.81(m,2H),7.50−7.46(m,1H),7.34(s,1H),3.95(s,2H),3.51−3.42(m,1H),3.06−2.99(m,2H),2.42−2.30(m,2H),2.05−1.81(m,4H).MS:calcd for C1818,322.1;m/z found,323.1[M+H]
【0258】
例42:[1−(1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0259】
【化61】

【0260】
H NMR(CDCl):8.17(s,1H),7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.57(s,1H),7.37−7.31(m,2H),7.22−7.17(m,2H),6.54−6.51(m,1H),3.64(s,2H),3.45−3.35(m,1H),3.06−2.99(m,2H),2.20−2.09(m,2H),1.99−1.78(m,4H);MS calcd for C1819,309.1;m/z found,310.1[M+H]
【0261】
例43:[1−(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0262】
【化62】

【0263】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),6.91(d,J=1.5Hz,1H),6.85−6.79(m,2H),3.90(s,3H),3.87(s,3H),3.49−3.37(m,3H),3.00−2.93(m,2H),2.16−2.07(m,2H),2.00−1.91(m,2H),1.91−1.78(m,2H).MS:calcd for C1822,330.2;m/z found,331.1[M+H]
【0264】
例44:[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0265】
【化63】

【0266】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.44(d,J=1.8Hz,1H),7.38(d,J=8.3Hz,1H),7.33(d,J=0.8Hz,1H),7.19−7.16(m,1H),3.47−3.38(m,3H),2.95−2.90(m,2H),2.18−2.12(m,2H),1.98−1.94(m,2H),1.90−1.80(m,2H).MS:calcd for C1616Cl,338.1;m/z found,339.0[M+H]
【0267】
例45:[1−(1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0268】
【化64】

【0269】
H NMR(CDCl):8.13(bs,1H),7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.57(d,J=8.1Hz,1H),7.39(s,1H),7.32(d,J=0.8Hz,1H),7.20−7.19(m,1H),7.10−7.07(m,1H),6.54−6.53(m,1H),3.65(s,2H),3.45−3.37(m,1H),3.04−3.00(m,2H),2.19−2.12(m,2H),1.97−1.80(m,4H).MS:calcd for C1819,309.1;m/z found,310.1[M+H]
【0270】
例46:[1−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0271】
【化65】

【0272】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.72−7.67(m,3H),7.47−7.45(m,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.15−7.12(m,2H),3.92(s,3H),3.66(s,2
H),3.46−3.38(m,1H),3.03−2.99(m,2H),2.21−2.14(m,2H),1.98−1.82(m,4H).MS:calcd for C2122,350.2;m/z found,351.1[M+H]
【0273】
例47:[1−(1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0274】
【化66】

【0275】
H NMR(CDCl):8.25−8.23(m,1H),7.84(d,J=0.5Hz,1H),7.77−7.73(m,1H),7.48−7.42(m,2H),7.34(d,J=0.5Hz,1H),7.29(d,J=8.3Hz,1H),7.08(d,J=8.3Hz,1H),3.89(s,2H),3.57−3.50(m,1H),3.18−3.14(m,2H),2.37−2.31(m,2H),2.01−1.91(m,4H).MS:calcd for C2020,336.1;m/z found,337.1[M+H]
【0276】
例48:(1−ナフタレン−1−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0277】
【化67】

【0278】
H NMR(CDCl):8.33−8.30(m,1H),7.86−7.77(m,3H),7.54−7.38(m,4H),7.33(d,J=0.8Hz,1H),3.93(s,2H),3.49−3.41(m,1H),3.06−3.02(m,2H),2.25−2.19(m,2H),1.96−1.79(m,4H).MS:calcd for C2020,320.2;m/z found,321.1[M+H]
【0279】
例49:[1−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0280】
【化68】

【0281】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.75−7.72(m,1H),7.37−7.23(m,4H),3.89(s,3H),3.85(s,2H),3.50−3.43(m,1H),2.99−2.94(m,2H),2.33−2.26(m,2H),1.98−1.95(m,2H),1.84−1.74(m,2H).MS:calcd for C1820,324.2;m/z found,325.1[M+H]
【0282】
例50:[1−(1−メチル−1H−インドル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0283】
【化69】

【0284】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.57−7.54(m,1H),7.33−7.30(m,2H),7.21−7.17(m,1H),7.10−7.06(m,1H),6.36(s,1H),3.81(s,3H),3.65(s,2H),3.47−3.40(m,1H),3.02−2.97(m,2H),2.18−2.11(m,2H),1.96−1.92(m,2H),1.83−1.73(m,2H).MS:calcd for C1921,323.2;m/z found,324.1[M+H]
【0285】
例51:[1−(4−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0286】
【化70】

【0287】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.46−7.42(m,2H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.23−7.19(m,2H),3.48(s,2H),3.45−3.37(m,1H),2.96−2.91(m,2H),2.16−2.10(m,2H),1.97−1.79(m,4H).MS:calcd for C1617BrN,348;m/z found,349.0[M+H]
【0288】
例52:[1−(3−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0289】
【化71】

【0290】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=1.0Hz,1H),7.50−7.49(m,1H),7.40−7.37(m,1H),7.33(d,J=0.3Hz,1H),7.27−7.25(m,1H),7.20−7.16(m,1H),3.50(s,2H),3.45−3.38(m,1H),2.97−2.92(m,2H),2.18−2.11(m,2H),1.98−1.80(m,4H).MS:calcd
for C1617BrN,348;m/z found,349.0[M+H]
【0291】
例53:[1−(2−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0292】
【化72】

【0293】
H NMR(CDCl):7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.55−7.49(m,2H),7.34(d,J=0.5Hz,1H),7.31−7.27(m,2H),7.13−7.08(m,1H),3.62(s,2H),3.48−3.40(m,1H),3.02−2.98(m,2H),2.30−2.24(m,2H),1.99−1.82(m,4H).MS:calcd for C1617BrN,348;m/z found,349.0[M+H]
【0294】
例54:(1−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0295】
【化73】

【0296】
H NMR(CDCl):7.82−7.78(m,2H),7.70−7.68(m,1H),7.33−7.27(m,3H),7.15(d,J=0.8Hz,1H),3.82(d,J=0.8Hz,2H),3.46−3.39(m,1H),3.09−3.05(m,2H),2.27−2.20(m,2H),2.00−1.84(m,4H).MS:calcd for C1818S,326.1;m/z found,327.1[M+H]
【0297】
例55:(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン
【0298】
【化74】

【0299】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.54−7.47(m,2H),7.32(d,J=0.8Hz,1H),7.28−7.19(m,2H),6.60(d,J=0.5Hz,1H),3.73(s,2H),3.43−3.36(m,1H),3.09−3.04(m,2H),2.30−2.23(m,2H),2.02−1.86(m,4H).MS:calcd for C1818,310.1;m/z found,311.1[M+H]
【0300】
例56:オキサゾル−2−イル−[1−(3−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0301】
【化75】

【0302】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.35−7.25(m,4H),7.12−7.07(m,2H),7.02−6.99(m,3H),6.90−6.87(m,1H),3.51(s,2H),3.44−3.36(m,1H),2.98−2.94(m,2H),2.17−2.10(m,2H),1.97−1.78(m,4H);MS calcd for C2222,362.2;m/z found,363.1[M+H]
【0303】
例57:オキサゾル−2−イル−[1−(4−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0304】
【化76】

【0305】
H NMR(CDCl):7.82(s,1H),7.35−7.27(m,5H),7.11−7.08(m,1H),7.02−6.95(m,4H),3.51(s,2H),3.45−3.38(m,1H),3.00−2.96(m,2H),2.17−2.11(m,2H),1.99−1.80(m,4H).MS:calcd for C2222,362.2;m/z found,363.1[M+H]
【0306】
例58:オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン
【0307】
【化77】

【0308】
H NMR(CDCl):8.55−8.53(m,2H),7.84(d,J=0.5Hz,1H),7.34(s,1H),7.29−7.28(m,2H),3.53(s,2H),3.47−3.40(m,1H),2.96−2.91(m,2H),2.22−2.15(m,2H),2.05−1.82(m,4H).MS:calcd
for C1517,271.1;m/z found,272.1[M+H]
【0309】
例59:オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン
【0310】
【化78】

【0311】
H NMR(CDCl):8.54−8.50(m,2H),7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.71−7.68(m,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.28−7.25(m,1H),3.54(s,2H),3.46−3.38(m,1H),2.97−2.92(m,2H),2.20−2.14(m,2H),1.98−1.79(m,4H).MS:calcd for C1517,271.1;m/z found,272.1[M+H]
【0312】
例60:オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン
【0313】
【化79】

【0314】
H NMR(CDCl):8.57−8.55(m,1H),7.82(s,1H),7.68−7.64(m,1H),7.44(d,J=7.8Hz,1H),7.33(s,1H),7.18−7.15(m,1H),3.69(s,2H),3.47−3.40(m 1H),3.02−2.97(m,2H),2.28−2.22(m,2H),2.00−1.84(m,4H).MS:calcd for C1517
,271.1;m/z found,272.1[M+H]
【0315】
例61:[1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0316】
【化80】

【0317】
H NMR(CDCl):7.13(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.25−7.22(m,2H),6.88−6.84(m,2H),3.80(s,3H),3.47(s,2H),3.43−3.36(m,1H),2.98−2.93(m,2H),2.14−2.08(m,2H),1.97−1.78(m,4H).MS:calcd for C1720,300.1;m/z found,301.1[M+H]
【0318】
例62:[1−(3−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0319】
【化81】

【0320】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.33(d,J=0.8Hz,1H),7.25−7.21(m,1H),6.92−6.90(m,2H),6.81−6.78(m,1H),3.81(s,3H),3.52(s,2H),3.45−3.37(m,1H),3.00−2.95(m,2H),2.17−2.11(m,2H),1.97−1.80(m,4H).MS:calcd for C1720,300.1;m/z found,301.1[M+H]
【0321】
例63:[1−(2−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0322】
【化82】

【0323】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.38−7.36(m,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.26−7.21(m,1H),6.96−6.93(m,1H),6.88−6.86(m,1H),3.8
3(s,3H),3.60(s,2H),3.43−3.36(m,1H),3.04−3.00(m,2H),2.24−2.17(m,2H),1.98−1.82(m,4H).MS:calcd for C1720,300.1;m/z found,301.1[M+H]
【0324】
例64:[1−(4−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0325】
【化83】

【0326】
表題の化合物は、4−メチルベンズアルデヒドを用いて例15と類似に製造された。H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.21(d,J=7.8Hz,2H),7.13(d,J=8.1Hz,2H),3.50(s,2H),3.44−3.36(m,1H),2.99−2.94(m,2H),2.34(s,3H),2.15−2.08(m,2H),1.96−1.79(m,4H).MS:calcd for C1720,284.2;m/z found,285.1[M+H]
【0327】
例65:[1−(3−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0328】
【化84】

【0329】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.23−7.06(m,4H),3.50(s,2H),3.44−3.37(m,1H),3.00−2.95(m,2H),2.35(s,3H),2.16−2.10(m,2H),1.97−1.80(m,4H).MS:calcd for C1720,284.2;m/z found,285.1[M+H]
【0330】
例66:[1−(2−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0331】
【化85】

【0332】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.27−7.26(m,1H),7.17−7.12(m,3H),3.47−3.39(m,3H),2.98−2.93(m,2H),2.36(s,3H),2.18−2.11(m,2H),1.96−1.91(m,2H),1.86−1.76(m,2H).MS:calcd for C1720,284.2;m/z found,285.1[M+H]
【0333】
例67:[1−(6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0334】
【化86】

【0335】
H NMR(CDCl):8.08(s,1H),7.84(d,J=0.8Hz,1H),7.35(d,J=0.5Hz,1H),7.30(s,1H),7.07(s,1H),6.12(s,2H),3.71(s,2H),3.52−3.45(m,1H),3.06−3.01(m,2H),2.37−2.31(m,2H),2.05−1.87(m,4H).MS:calcd for C2018ClN,399.1;m/z found,400.1[M+H]
【0336】
例68:[1−(2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0337】
【化87】

【0338】
H NMR(CDCl):8.18(s,1H),7.84(d,J=0.8Hz,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.35−7.34(m,2H),7.22−7.19(m,1H),3.93(s,3H),3.74(s,2H),3.53−3.45(m,1H),3.08−3.03(m,2H),2.38−2.32(m,2H),2.05−1.87(m,4H).MS:calcd for C2020ClN,385.1;m/z found,386.1[M+H]
【0339】
例69:[1−(2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0340】
【化88】

【0341】
H NMR(CDCl):8.22(s,1H),7.84(d,J=0.8Hz,1H),7.78(d,J=0.8Hz,1H),7.73(m,J=8.4Hz,1H),7.40−7.38(m,1H),7.35(d,J=0.8Hz,1H),3.75(s,2H),3.53−3.45(m,1H),3.08−3.03(m,2H),2.56(s,3H),2.39−2.32(m,2H),2.05−1.88(m,4H).MS:calcd for C2020ClN,369.1;m/z found,370.1[M+H]
【0342】
例70:[1−(2,7−ジクロロ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0343】
【化89】

【0344】
H NMR(CDCl):8.27(s,1H),8.00(d,J=2.0Hz,1H),7.85(d,J=0.8Hz,1H),7.78(d,J=8.6Hz,1H),7.53−7.50(m,1H),7.35(d,J=0.8Hz,1H),3.75(s,2H),3.55−3.47(m,1H),3.06−3.02(m,2H),2.41−2.34(m,2H),2.05−1.89(m,4H).MS:calcd for C1917Cl,389.1;m/z found,390.1[M+H]
【0345】
例71:[1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0346】
【化90】

【0347】
H NMR(CDCl):7.82(d,J=0.5Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.11(d,J=1.0Hz,1H),7.02−6.96(m,2H),3.49(s,2H),3.46−3.38(m,1H),2.95−2.90(m,2H),2.17−2.11(m,2H),1.98−1.79(m,4H).MS:calcd for C1716,350.1;m/z found,351.1[M+H]
【0348】
例72:[1−(2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0349】
【化91】

【0350】
H NMR(CDCl):8.13(s,1H),7.83(d,J=0.8Hz,1H),7.81(s,1H),7.69−7.67(m,1H),7.57−7.53(m,1H),7.34−7.29(m,2H),3.62(s,2H),3.50−3.42(m,1H),3.01−2.98(m,8H),2.26−2.19(m,2H),1.99−1.82(m,4H).MS:calcd for C2124,364.2;m/z found,365.2[M+H]
【0351】
例73:[1−(2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0352】
【化92】

【0353】
H NMR(CDCl):8.22(s,1H),7.84(d,J=0.8Hz,1H),7.67(d,J=7.8Hz,1H),7.55−7.53(m,1H),7.46−7.42(m,1H),7.35(d,J=0.5Hz,1H),3.77(s,2H),3.53−3.45(m,1H),3.08−3.04(m,2H),2.77(s,3H),2.39−2.32(m,2H),2.05−1.88(m,4H).MS:calcd for C2020ClN,369.1;m/z found,370.1[M+H]
【0354】
例74:[1−(2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0355】
【化93】

【0356】
H NMR(CDCl):8.18(s,1H),7.90(d,J=8.6Hz,1H),7.84(d,J=0.5Hz,1H),7.60(s,1H),7.54−7.52(m,1H),7.35(d,J=0.5Hz,1H),3.76(s,2H),3.53−3.46(m,1H),3.08−3.03(m,2H),2.54(s,3H),2.39−2.33(m,2H),2.04−1.88(m,4H).MS:calcd for C2020ClN,369.1;m/z found,370.1[M+H]
【0357】
例75:[1−(8−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0358】
【化94】

【0359】
H NMR(CDCl):8.15(d,J=8.3Hz,1H),7.83−7.72(m,4H),7.44−7.41(m,1H),7.34(d,J=0.8Hz,1H),3.97(s,2H),3.51−3.43(m,1H),3.06−3.01(m,2H),2.39−2.33(m,2H),2.02−1.86(m,4H).MS:calcd for C1918ClN,355.1;m/z found,356.1[M+H]
【0360】
例76:[1−(7−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0361】
【化95】

【0362】
H NMR(CDCl):8.11(d,J=8.6Hz,1H),8.07(d,J=2.2Hz,1H),7.83(d,J=0.8Hz,1H),7.74(d,J=8.3Hz,1H),7.67(d,J=8.3Hz,1H),7.48−7.46(m,1H),7.34(d,J=0.5Hz,1H),3.85(s,2H),3.50−3.42(m,1H),3.02−2.98(m,2H),2.35−2.28(m,2H),2.01−
1.85(m,4H).MS:calcd for C1918ClN,355.1;m/z found,356.1[M+H]
【0363】
例77:[1−(6−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0364】
【化96】

【0365】
H NMR(CDCl):8.05(d,J=8.3Hz,1H),8.00(d,J=9.1Hz,1H),7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.79(d,J=2.5Hz,1H),7.70(d,J=8.6Hz,1H),7.64−7.61(
m,1H),7.33(d,J=0.8Hz,1H),3.84(s,2H),3.50−3.42(m,1H),3.02−2.98(m,2H),2.34−2.28(m 2H),2.01−1.85(m,4H).MS:calcd for C1918ClN,355.1;m/z found,356.1[M+H]
【0366】
例78:オキサゾル−2−イル−(1−キノキサリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン
【0367】
【化97】

【0368】
H NMR(CDCl):9.05(s,1H),8.12−8.06(m,2H),7.82(s,1H),7.77−7.74(m,2H),7.33(s,1H),3.92(s,2H),3.50−3.42(m,1H),3.02(d,J=11.9Hz,2H),2.38−2.32(m,2H),2.01−1.86(m,4H).MS:calcd for C1818,322.1;m/z found,323.1[M+H]
【0369】
例79:[1−(8−ヒドロキシ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0370】
【化98】

【0371】
H NMR(CDCl):8.12(d,J=8.6Hz,1H),7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.65(d,J=8.4Hz,1H),7.41(d,J=7.3Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.32−7.30(m,1H),7.17−7.15(m,1H),3.86(s,2H),3.49−3.41(m,1H),3.03−2.99(m,2H),2.34−2.27(m,2H),2.01−1.85(m,4H).MS:calcd for C1919,337.1;m/z found,338.1[M+H]
【0372】
例80:[1−(3−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0373】
【化99】

【0374】
H NMR(CDCl):8.29(s,1H),8.01(d,J=8.6Hz,1H),7.86−7.83(m,2H),7.73−7.69(m,1H),7.58−7.54(m,1H),7.35(d,J=0.8Hz,1H),3.78(s,2H),3.54−3.47(m,1H),3.09−3.04(m,2H),2.41−2.34(m,2H),2.05−1.89(m,4H).MS:calcd for C1918ClN,355.1;m/z found,356.1[M+H]
【0375】
例81:[1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0376】
【化100】

【0377】
H NMR(CDCl):8.03(s,1H),7.82(s,1H),7.60−7.57(m,1H),7.33(s,1H),6.73−6.71(d,J=8.3Hz,1H),3.93(s,3H),3.46−3.36(m,3H),2.95(bd,J=11.6Hz,2H),2.16−2.10(m,2H),1.97−1.94(m,2H),1.87−1.77(m,2H),1.30−1.25(m,2H).MS:calcd for C1619,301.1;m/z found,302.1[M+H]
【0378】
例82:[1−(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0379】
【化101】

【0380】
H NMR(CDCl):8.30(d,J=2.0Hz,1H),7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.69−7.67(m,1H),7.33−7.29(m,2H),3.51(s,2H),3.46−3.39(m,1H),2.94−2.89(m,2H),2.20−2.14(m,2H),1.98−1.96(m,2H),1.88−1.78(m,2H).MS calcd for C1516ClN,305.1;m/z found,306.1[M+H]
【0381】
例83:[1−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0382】
【化102】

【0383】
H NMR(CDCl):7.82(s,1H),7.57−7.53(m,1H),7.33(s,1H),7.28−7.26(m,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),3.66(s,2H),3.47−3.39(m,1H),3.02−2.98(m,2H),2.55(s,3H),2.28−2.21(m,2H),1.99−1.83(m,4H).MS calcd for C1619,285.1;m/z found,286.1[M+H]
【0384】
例84:オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン
【0385】
【化103】

【0386】
H NMR(CDCl):8.14(d,J=8.6Hz,1H),8.07(d,J=8.6Hz,1H),7.82−7.80(m,2H),7.72−7.66(m,2H),7.54−7.49(m,1H),7.33(s,1H),3.87(s,2H),3.50−3.42(m,1H),3.00(d,J=12.1Hz,2H),2.35−2.28(m,2H),2.00−1.85(m,4H).MS:calcd for C1919,321.1;m/z found,322.1[M+H]
【0387】
例85:オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン
【0388】
【化104】

【0389】
H NMR(CDCl):8.89(d,J=2.3Hz,1H),8.12−8.09(m,2H),7.82−7.80(m,2H),7.71−7.67(m,1H),7.57−7.53(m,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),3.72(s,2H),3.48−3.40(m,1H),3.03−2.99(m,2H),2.26−2.20(m,2H),2.00−1.83(m,4H).MS:calcd
for C1919,321.1;m/z found,322.1[M+H]
【0390】
例86:[1−(4−イソプロピル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0391】
【化105】

【0392】
H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),7.25−7.23(m,2H),7.19−7.17(m,2H),3.51(s,2H),3.44−3.36(m,1H),3.00−2.84(m,3H),2.16−2.09(m,2H),1.97−1.79(m,4H),1.25(d,J=7.1Hz,6H).MS:calcd for C1924,312.2;m/z found,313.2[M+H]
【0393】
例87:[1−(3,4−ジブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0394】
【化106】

【0395】
H NMR(CDCl):7.83(d,J=0.5Hz,1H),7.61(d,J=2.0Hz,1H),7.55(d,J=8.3Hz,1H),7.33(d,J=0.5Hz,1H),7.16−7.13(m,1H),3.45−3.38(m,3H),2.94−2.90(m,2H),2.18−2.11(m,2H),1.99−1.79(m,4H).MS:calcd for C1616Br,426;m/z found,426.9[M+H]
【0396】
例88:(1−ナフタレン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0397】
【化107】

【0398】
H NMR(CDCl):7.84−7.79(m,4H),7.75(s,1H),7.52−7.42(m,3H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),3.70(s,2H),3.47−3.39(m,1H),3.04−3.00(m,2H),2.23−2.16(m,2H),1.98−1.83(m,4H).MS:calcd
for C2020,320.2;m/z found,321.1[M+H]
【0399】
例89:(1−ベンジル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン
【0400】
【化108】

【0401】
H NMR(CDCl):7.81(s,1H),7.33−7.23(m,6H),3.54(s,2H),3.44−3.36(m,1H),2.99−2.94(m,2H),2.17−2.10(m,2H),1.97−1.80(m,4H).MS:calcd for C1618,270.1;m/z found,271.1[M+H]
【0402】
例90:オキサゾル−2−イル−[1−(1−フェニル−エチル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン
【0403】
【化109】

【0404】
アセトニトリル(7.5mL)中、中間体3(65mg)の溶液に、KCO(124.4mg)、1−ブロモ−1−フェニルエタン(61.42mL)およびKI(74.7mg)を添加した。還流下で8時間後、混合液を水(2x7mL)で洗浄し、そしてEtOAc(15mL)で抽出した。合わせた有機抽出液を乾燥および濃縮した。FCC(MeOH/DCM中2M NH)によって残渣を精製して、表題の化合物(72.8mg)を得た。H NMR(CDCl):7.80(d,J=0.3Hz,1H),7.33−7.30(m,5H),7.28−7.21(m,1H),3.51−3.44(m,1H),3.39−3.30(m,1H),3.15−3.09(m,1H),2.94−2.88(m,1H),2.20−1.70(m,6H),1.38(d,J=6.8Hz,3H).MS:calcd for C1720,284.2;m/z found,285.1[M+H]
【0405】
例91:オキサゾル−2−イル−{1−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ピペリジン−4−イル}−メタノン
【0406】
【化110】

【0407】
表題の化合物は、例90において記述される方法と類似の方法を用いて製造された。H NMR(CDCl):7.81(d,J=0.5Hz,1H),7.60−7.39(m,4H),7.32(d,J=0.5Hz,1H),3.58−3.48(m,1H),3.42−3.31(m,1H),3.14−3.04(m,1H),2.90−2.82(m,1H),2.20−1.71(m,6H),1.38(d,J=6.8Hz,3H).MS:calcd for C1819,352.1;m/z found,353.1[M+H]
【0408】
生物学的試験:
アッセイ方法1
A.ヒトFAAHによる細胞のトランスフェクション
SK−N−MC細胞の集密モノレアを有する10−cm組織培養ディッシュは、トランスフェクション2日前に分割(split)された。無菌技術を使用して、培地が除去され、そして細胞がトリプシンの添加によってディッシュから剥離された。次いで、細胞の5分の1が新しい10−cmディッシュ上に置かれた。細胞は、10%胎児ウシ血清を含有するMinimal Essential Media Eagleにおいて5%COを有する37℃インキュベーター中で増殖された。2日後、細胞はほぼ80%集密になった。これらの細胞は、トリプシンによりディッシュから除去され、そして臨床用遠心機において沈降された。ペレットは400μL完全培地中に再懸濁され、そして電極間0.4cmのギャップを有するエレクトロポレーションキュベットに移された。スーパーコイルのヒトFAAHcDNA(1μg)が細胞に添加され、そして混合された。エレクトロポレーションの間の電位は0.25kVに設定され、そして容量は960μFに設定された。エレクトロポレーション後、細胞は完全培地(10mL)中に希釈され、そして4個の10−cmディッシュ上に入れられた。エレクトロポレーションの効率における可変性のために、4個の異なる細胞濃度が塗布された。使用された比率は、1:20,1:10および1:5であり、細胞の残りが4個目のディッシュに添加された。細胞は24時間回復させられ、その後選択培地(G418 600μg/mLを含む完全培地)を添加した。10日後、ディッシュは細胞の生残コロニーについて分析された。良好に分離されたコロニーを有するディッシュが使用された。個々のコロニーからの細胞が単離され、そして試験された。アナンダミド加水分解によって測定されるように、最高のFAAH活性を示したクローンが、さらなる研究のために使用された。
【0409】
B.FAAHアッセイ
T84凍結細胞ペレットまたはトランスフェクションをされたSK−N−MC細胞(1x15cm培養皿の内容物)が、FAAHアッセイバッファー(125mM Tris,1mM EDTA,0.2%グリセロール,0.02% TritonX−100,0.4mM Hepes,pH9)50mL中でホモジナイズされた。アッセイ混合液は、50μLの細胞ホモジネート、10μLの試験化合物および40μLのアナンダミド[1−H−エタノールアミン](H−AEA,Perkin−Elmer,10.3C/mmol)からなったが、これは80nMの最終トレーサー濃度のために最後に添加された。反応混合液は室温で1時間インキュベートされた。インキュベーション中、96穴Multiscreenフィルタープレート(カタログ番号 MAFCNOB50;Millipore,Bedford,MA,USA)は、活性炭(Multiscreen column loader,カタログ番号 MACL09625,Millipore)25μLを負荷され、そして100μLのMeOHにより洗浄された。また、インキュベーションの間、96穴DYNEX MicroLiteプレート(カタログ番号 NL510410)は、MicroScint40(カタログ番号 6013641,Packard Bioscience,Meriden,CT,USA)100μLを負荷された。インキュベーション1時間後、反応混合液60μLが木炭プレートに移され、次いで、これが、Centrifuge Alignment Frames(カタログ番号
MACF09604,Millipore)を使用して、DYNEXプレートの上部に集められた。未結合の標識されたエタノールアミンは、前記のシンチレーション液を予め負荷された下部プレートに遠心分離(2000rpmで5分)された。プレートは密閉され、そして1時間室温で放置され、その後、Hewlett Packard TopCountにおいてカウントされた。
【0410】
アッセイ方法2
A.ラットFAAHによる細胞のトランスフェクション
SK−N−MC細胞の集密モノレアを有する10−cm組織培養ディッシュは、トランスフェクション2日前に分割(split)された。無菌技術を使用して、培地が除去され、そして細胞がトリプシンの添加によってディッシュから剥離された。次いで、細胞の5分の1が新しい10−cmディッシュ上に置かれた。細胞は、10%胎児ウシ血清を含有するMinimal Essential Media Eagleにおいて5%COを有する37℃インキュベーター中で増殖された。2日後、細胞はほぼ80%集密になった。これらの細胞は、トリプシンによりディッシュから除去され、そして臨床用遠心機において沈降された。ペレットは400μL完全培地中に再懸濁され、そして電極間0.4cmのギャップを有するエレクトロポレーションキュベットに移された。スーパーコイルのラットFAAHcDNA(1μg)が細胞に添加され、そして混合された。エレクトロポレーションの間の電位は0.25kVに設定され、そして容量は960μFに設定された。エレクトロポレーション後、細胞は完全培地(10mL)中に希釈され、そして4個の10−cmディッシュ上に入れられた。エレクトロポレーションの効率における可変性のために、4個の異なる細胞濃度が塗布された。使用された比率は、1:20,1:10および1:5であり、細胞の残りが4個目のディッシュに添加された。細胞は24時間回復させられ、その後選択培地(G418 600μg/mLを含む完全培地)を添加した。10日後、ディッシュは細胞の生残コロニーについて分析された。良好に分離されたコロニーを有するディッシュが使用された。個々のコロニーからの細胞が単離され、そして試験された。アナンダミド加水分解によって測定されるように、最高のFAAH活性を示したクローンが、さらなる研究のために使用された。
【0411】
B..FAAHアッセイ
T84凍結細胞ペレットまたはトランスフェクションをされたSK−N−MC細胞(1x15cm培養皿の内容物)が、FAAHアッセイバッファー(125mM Tris,1mM EDTA,0.2%グリセロール,0.02% TritonX−100,0.4mM Hepes,pH9)50mL中でホモジナイズされた。アッセイ混合液は、50μLの細胞ホモジネート、10μLの試験化合物および40μLのアナンダミド[1−H−エタノールアミン](H−AEA,Perkin−Elmer,10.3C/mmol)からなったが、これは80nMの最終トレーサー濃度のために最後に添加された。反応混合液は室温で1時間インキュベートされた。インキュベーション中、96穴Multiscreenフィルタープレート(カタログ番号 MAFCNOB50;Millipore,Bedford,MA,USA)は、活性炭(Multiscreen column loader,カタログ番号 MACL09625,Millipore)25μLを負荷され、そして100μLのMeOHにより洗浄された。また、インキュベーションの間、96穴DYNEX MicroLiteプレート(カタログ番号 NL510410)は、MicroScint40(カタログ番号 6013641,Packard Bioscience,Meriden,CT,USA)100μLを負荷された。インキュベーション1時間後、反応混合液60μLが木炭プレートに移され、次いで、これが、Centrifuge Alignment Frames(カタログ番号
MACF09604,Millipore)を使用して、DYNEXプレートの上部に集められた。未結合の標識されたエタノールアミンは、前記のシンチレーション液を予め負荷された下部プレートに遠心分離(2000rpmで5分)された。プレートは密閉さ
れ、そして1時間室温で放置され、その後、Hewlett Packard TopCountにおいてカウントされた。
【0412】
これらのアッセイにおいて試験された化合物の結果が表1に示される。活性が、特定の値よりも大きい(>)として示される場合、その値は、アッセイ媒質における化合物の溶解度限界またはアッセイにおいて試験された最高濃度である。
【0413】
【表1】

【0414】
【表2】

【0415】
【表3】

【0416】
本発明は、代表的および好適な実施態様を引用して具体的に説明されたが、本発明が、前記の詳細な記述を限定するものではなくて、特許法の原理の下で適当に解釈されるような付随の請求項によって定義されることを意図していることが理解できる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

[式中:
Zは、−C(O)(CH−、−SO−または−CH(R)−であり;
ここで、nは、0,1,もしくは2であり;そして
は、HまたはC1−4アルキルであり;そして
は:
(a)置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル基;
ここで、各R部分は:独立して、C1−7アルキル、−C3−7シクロアルキル、−C2−7アルケニル、−OH、−OC1−7アルキル、−OC3−7シクロアルキル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェニル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェノキシ、ハロ、−CF、−OCF、−SC1−4アルキル、−SO1−4アルキル、−SOC1−4アルキル、−CN、−NO、−CO1−4アルキル、−COH、−COC1−4アルキル、−SONR,−NRSO,−C(O)NR,−NRC(O)Rおよび−N(R)Rからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成し;
ここで、Rは、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれ;そして
ここで、RおよびRは、各々独立して、−Hまたは−C1−7アルキルである;
(b)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている5または6員の単環式ヘテロアリール基;
(c)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル基;
ここで、各R部分は、独立して、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する;あるいは
(d)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている9または10員の縮合二環式ヘテロアリール基;
である]
の化合物、ならびに式(I)の化合物の製薬学的に許容できる塩、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグおよび式(I)の製薬学的に活性のある代謝物から選ばれる化学的実体。
【請求項2】
Zが、−C(O)−、−SO−または−CH−である、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項3】
nが2である、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項4】
がHまたはCHである、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項5】
Zが−CH−である、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項6】
は、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル、ピロリル、フラニル、チオフェニル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニルまたはピラジニル基である、請求項1または2に記載の化学的実体。
【請求項7】
は、置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル基である、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項8】
は、置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンゾチアゾリル、キノリニル、イソキノリニルまたはナフチリジニル基である、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項9】
は、置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インドリル、ベンゾイミダゾリル、キノリニルまたはナフチリジニル基である、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項10】
各R部分は、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、2−メチルプロピル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、−OH、メトキシ、エトキシ、イソプロポキシ、イソブトキシ、シクロペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、置換されていないかまたはRにより置換されているフェニル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェノキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−CF、−OCF、メタンスルファニル、メタンスルホニル、−CN、−NO、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、−COH、アセチル、−SONR,−NRSO,−C(O)NR,−NRC(O)Rおよび−N(R)Rからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項11】
は、メチル、エチル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれる、請求項10に記載の化学的実体。
【請求項12】
およびRは、各々独立して、H、メチル、エチルまたはイソプロピルである、請求項10に記載の化学的実体。
【請求項13】
各R部分は、独立して、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、フルオロ、クロロ、ブロモ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項14】
は、フェニル、2−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−イソブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル、3−イソブトキシフェニル、4−イソブトキシフェニル、4−t−ブトキシフェニル、3−シクロヘキシルオキシフェニル、
4−シクロヘキシルオキシフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、3−フェノキシフェニル、4−フェノキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−ジエチルアミノフェニル、2,3−ジメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、4−ブロモ−2−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、4−ブロモ−2−メタンスルファニルフェニル、4−ブロモ−3−ニトロフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル、2−フラニル、3−メチル−イソオキサゾル−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチル−ピリジン−2−イル、6−ブロモ−ピリジン−2−イル、6−メトキシ−ピリジン−3−イル、6−クロロ−ピリジン−3−イル、5−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−フェノキシ−ピリジン−3−イル、6−p−トリルオキシ−ピリジン−3−イル、6−(3−メトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル、6−(3−シアノフェニル)−ピリジン−3−イル、ナフタレン−1−イル、ナフタレン−2−イル、1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル、6−メトキシ−ナフタレン−2−イル、1−メチル−1H−インドル−2−イル、1H−インドル−5−イル、1−メチル−1H−インドル−5−イル、1H−インドル−6−イル、1−メチル−1H−インドル−6−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、3−クロロ−キノリン−2−イル、6−クロロ−キノリン−2−イル、7−クロロ−キノリン−2−イル、 8−クロロ−キノリン−2−イル、8−ヒドロキシ−キノリン−2−イル、2−クロロ−キノリン−3−イル、2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イル,2,7−ジクロロ−キノリン−3−イル、6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イル、[1,8]ナフチリジン−2−イル、またはキノキサリン−2−イルである、請求項1に記載の化学的実体。
【請求項15】
は、フェニル、2−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−イソブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル、3−イソブトキシフェニル、4−イソブトキシフェニル、4−t−ブトキシフェニル、3−シクロヘキシルオキシフェニル、4−シクロヘキシルオキシフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、3−フェノキシフェニル、4−フェノキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−ジエチルアミノフェニル、2,3−ジメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、4−ブロモ−2−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフ
ェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、4−ブロモ−2−メタンスルファニルフェニル、4−ブロモ−3−ニトロフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル、2−フラニル、3−メチル−イソオキサゾル−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチル−ピリジン−2−イル、6−ブロモ−ピリジン−2−イル、6−メトキシ−ピリジン−3−イル、6−クロロ−ピリジン−3−イル、5−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−フェノキシ−ピリジン−3−イル、6−p−トリルオキシ−ピリジン−3−イル、6−(3−メトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル、6−(3−シアノフェニル)−ピリジン−3−イル、ナフタレン−1−イル、ナフタレン−2−イル、1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル、6−メトキシ−ナフタレン−2−イル、1−メチル−1H−インドル−2−イル、1H−インドル−5−イル、1−メチル−1H−インドル−5−イル、1H−インドル−6−イル、1−メチル−1H−インドル−6−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、3−クロロ−キノリン−2−イル、6−クロロ−キノリン−2−イル、7−クロロ−キノリン−2−イル、 8−クロロ−キノリン−2−イル、8−ヒドロキシ−キノリン−2−イル、2−クロロ−キノリン−3−イル、2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イル,2,7−ジクロロ−キノリン−3−イル、6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イル、[1,8]ナフチリジン−2−イル、またはキノキサリン−2−イルである、請求項2に記載の化学的実体。
【請求項16】
は、フェニル、2−メチルフェニル、4−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−イソプロピルフェニル、4−イソブチルフェニル、4−t−ブチルフェニル、4−シクロヘキシルフェニル、2−メトキシフェニル、3−メトキシフェニル、4−メトキシフェニル、3−エトキシフェニル、4−エトキシフェニル、3−イソプロポキシフェニル、4−イソプロポキシフェニル、3−イソブトキシフェニル、4−イソブトキシフェニル、4−t−ブトキシフェニル、3−シクロヘキシルオキシフェニル、4−シクロヘキシルオキシフェニル、3−ビフェニル、4−ビフェニル、3−フェノキシフェニル、4−フェノキシフェニル、2−フルオロフェニル、3−フルオロフェニル、4−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、3−クロロフェニル、4−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−ブロモフェニル、4−ブロモフェニル、3−トリフルオロメチルフェニル、4−トリフルオロメチルフェニル、3−トリフルオロメトキシフェニル、4−トリフルオロメトキシフェニル、4−ジメチルアミノフェニル、4−ジエチルアミノフェニル、2,3−ジメチルフェニル、3,4−ジメトキシフェニル、2,3−ジフルオロフェニル、2,4−ジフルオロフェニル、2,5−ジフルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,4−ジクロロフェニル、3,4−ジブロモフェニル、4−ブロモ−2−フルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、4−ブロモ−2−メタンスルファニルフェニル、4−ブロモ−3−ニトロフェニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イル、2−フラニル、3−メチル−イソオキサゾル−5−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチル−ピリジン−2−イル、6−ブロモ−ピリジン−2−イル、6−メトキシ−ピリジン−3−イル、6−クロロ−ピリジン−3−イル、5−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−ブロモ−ピリジン−3−イル、6−フェノキシ−ピリジン−3−イル、6−p−トリルオキシ−ピリジン−3−イル、6−(3−メトキシ−フェニル)−ピリジン−3−イル、6−(3−シアノフェニル)−ピリジン−3−イル、ナフタレン−1−イル、ナフタレン−2−イル、1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イル、6−メトキシ−ナフタレン−2
−イル、1−メチル−1H−インドル−2−イル、1H−インドル−5−イル、1−メチル−1H−インドル−5−イル、1H−インドル−6−イル、1−メチル−1H−インドル−6−イル、ベンゾフラン−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イル、2−キノリニル、3−キノリニル、4−キノリニル、3−クロロ−キノリン−2−イル、6−クロロ−キノリン−2−イル、7−クロロ−キノリン−2−イル、 8−クロロ−キノリン−2−イル、8−ヒドロキシ−キノリン−2−イル、2−クロロ−キノリン−3−イル、2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イル、2−クロロ−6−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イル、2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イル,2,7−ジクロロ−キノリン−3−イル、6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イル、[1,8]ナフチリジン−2−イル、またはキノキサリン−2−イルである、請求項5に記載の化学的実体。
【請求項17】
は、ベンゾ[1,3]ジオキソリルまたは2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルである、請求項5に記載の化学的実体。
【請求項18】
は、各R部分が独立してハロから選ばれる、1または2個のR部分により置換されているフェニル基である、請求項5に記載の化学的実体。
【請求項19】
Zが−CH−である、請求項8に記載の化学的実体。
【請求項20】
[1−(ナフタレン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(ナフタレン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
1−[4−(オキサゾール−2−カルボニル)−ピペリジン−1−イル]−3−フェニル−プロパン−1−オン;
(1−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
[1−(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−2−メタンスルホニル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−3−ニトロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−[1,8]ナフチリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
(1−ナフタレン−1−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2,7−ジクロロ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(8−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(7−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノキサリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(8−ヒドロキシ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(4−イソプロピル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3,4−ジブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ナフタレン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ベンジル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(1−フェニル−エチル)−ピペリジン−4−イル]−メ
タノン;および
オキサゾル−2−イル−{1−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ピペリジン−4−イル}−メタノン;
ならびにそれらの製薬学的に許容できる塩からなる群から選ばれる化学的実体。
【請求項21】
請求項1に記載の化合物または製薬学的に許容できる塩。
【請求項22】
(a)式(I):
【化2】

[式中:
Zは、−C(O)(CH−、−SO−または−CH(R)−であり;
ここで、nは、0,1,または2であり;そして
は、HまたはC1−4アルキルであり;そして
は:
(a)置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル基;
ここで、各R部分は:独立して、C1−7アルキル、−C3−7シクロアルキル、−C2−7アルケニル、−OH、−OC1−7アルキル、−OC3−7シクロアルキル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェニル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェノキシ、ハロ、−CF、−OCF、−SC1−4アルキル、−SO1−4アルキル、−SOC1−4アルキル、−CN、−NO、−CO1−4アルキル、−COH、−COC1−4アルキル、−SONR,−NRSO,−C(O)NR,−NRC(O)Rおよび−N(R)Rからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成し;
ここで、Rは、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれ;そして
ここで、RおよびRは、各々独立して、−Hまたは−C1−7アルキルである;
(b)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている5または6員の単環式ヘテロアリール基;
(c)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル基;
ここで、各R部分は、独立して、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する;あるいは
(d)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている9または10員の縮合二環式ヘテロアリール基;
である]
の化合物、ならびに式(I)の化合物の製薬学的に許容できる塩、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグおよび式(I)の製薬学的に活性のある代謝物から選ばれる少なくとも1種の化学的実体の有効量;および
(b)製薬学的に許容できる賦形剤:
を含んでなる、FAAH活性によって媒介される疾病、障害または医学症状を処置するための製薬学的組成物。
【請求項23】
該化学的実体が、
[1−(ナフタレン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(ナフタレン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
1−[4−(オキサゾール−2−カルボニル)−ピペリジン−1−イル]−3−フェニル−プロパン−1−オン;
(1−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
[1−(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−2−メタンスルホニル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−3−ニトロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−[1,8]ナフチリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
(1−ナフタレン−1−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2,7−ジクロロ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(8−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(7−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノキサリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(8−ヒドロキシ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(4−イソプロピル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3,4−ジブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ナフタレン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ベンジル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(1−フェニル−エチル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;および
オキサゾル−2−イル−{1−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ピペリジン−4−イル}−メタノン;
ならびにそれらの製薬学的に許容できる塩:
からなる群から選ばれる、請求項22に記載の製薬学的組成物。
【請求項24】
オピオイドおよび非ステロイド系抗炎症薬物からなる群から選ばれる鎮痛剤をさらに含んでなる、請求項22に記載の製薬学的組成物。
【請求項25】
アスピリン、アセトアミノフェン、オピオイド、イブプロフェン、ナプロキセン、COX−2インヒビター、ガバペンチン、プレガバリンおよびトラマドールからなる群から選ばれるさらなる有効成分をさらに含んでなる、請求項22に記載の製薬学的組成物。
【請求項26】
FAAH活性によって媒介される疾病、障害または医学症状を罹患しているか、またはそれを有すると診断された被験者を処置する方法であって、式(I):
【化3】

[式中:
Zは、−C(O)(CH−、−SO−または−CH(R)−であり;
ここで、nは、0,1,または2であり;そして
は、HまたはC1−4アルキルであり;そして
は:
(a)置換されていないかまたは1、2もしくは3個のR部分により置換されているフェニル基;
ここで、各R部分は:独立して、C1−7アルキル、−C3−7シクロアルキル、−C2−7アルケニル、−OH、−OC1−7アルキル、−OC3−7シクロアルキル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェニル、置換されていないかまたはRにより置換されているフェノキシ、ハロ、−CF、−OCF、−SC1−4アルキル、−SO1−4アルキル、−SOC1−4アルキル、−CN、−NO、−CO1−4アルキル、−COH、−COC1−4アルキル、−SONR,−NRSO,−C(O)NR,−NRC(O)Rおよび−N(R)Rからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成し;
ここで、Rは、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれ;そして
ここで、RおよびRは、各々独立して、−Hまたは−C1−7アルキルである;
(b)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている5または6員の単環式ヘテロアリール基;
(c)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されているナフチル基;
ここで、各R部分は、独立して、−C1−4アルキル,−OC1−4アルキル,ハロ、−CN,−OH,−CF,−OCFおよび−NOからなる群から選ばれるか;あるいは2個の隣接したR部分は一緒になって、−O(CH1−2O−または−O(CF)O−を形成する;あるいは
(d)置換されていないかまたは1もしくは2個のR部分により置換されている9または10員の縮合二環式ヘテロアリール基;
である]
の化合物、ならびに式(I)の化合物の製薬学的に許容できる塩、式(I)の化合物の製薬学的に許容できるプロドラッグおよび式(I)の製薬学的に活性のある代謝物、
から選ばれる少なくとも1種の化学的実体の有効量を、そのような処置を必要とする被験者に投与することを含む、方法。
【請求項27】
該化学的実体が、
[1−(ナフタレン−2−スルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンゼンスルホニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(ナフタレン−2−カルボニル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンゾイル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
1−[4−(オキサゾール−2−カルボニル)−ピペリジン−1−イル]−3−フェニル−プロパン−1−オン;
(1−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−イソブトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
[1−(4−ジメチルアミノ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−シクロヘキシルオキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−イソプロポキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−2−メタンスルホニル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−3−ニトロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−エトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−フルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−クロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−トリフルオロメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
[1−(3,4−ジフルオロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−[1,8]ナフチリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1H−インドル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(3,4−ジメトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3,4−ジクロロ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(1H−インドル−6−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(6−メトキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−ヒドロキシ−ナフタレン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
(1−ナフタレン−1−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(1−メチル−1H−インドル−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2―イル−メタノン;
[1−(4−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−ブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ベンゾ[b]チオフェン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
(1−ベンゾフラン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2―イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(3−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(4−フェノキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−4−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−ピリジン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メトキシ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(4−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−メチル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−[1,3]ジオキソロ[4,5−g]キノリン−7−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−7−メトキシ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−7−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2,7−ジクロロ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2,2−ジフルオロ−ベンゾ[1,3]ジオキソル−5−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−ジメチルアミノ−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−8−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(2−クロロ−6−メチル−キノリン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(8−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(7−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノキサリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(8−ヒドロキシ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3−クロロ−キノリン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−メトキシ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−クロロ−ピリジン−3−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(6−メチル−ピリジン−2−イルメチル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
オキサゾル−2−イル−(1−キノリン−3−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−メタノン;
[1−(4−イソプロピル−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
[1−(3,4−ジブロモ−ベンジル)−ピペリジン−4−イル]−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ナフタレン−2−イルメチル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
(1−ベンジル−ピペリジン−4−イル)−オキサゾル−2−イル−メタノン;
オキサゾル−2−イル−[1−(1−フェニル−エチル)−ピペリジン−4−イル]−メタノン;および
オキサゾル−2−イル−{1−[1−(3−トリフルオロメチル−フェニル)−エチル]−ピペリジン−4−イル}−メタノン;
ならびにそれらの製薬学的に許容できる塩:
からなる群から選ばれる、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
疾病、障害または医学症状が、不安、うつ病、疼痛、睡眠障害、摂食障害、炎症、運動障害、HIVるいそう症候群、閉鎖性頭部外傷、卒中、学習および記憶障害、アルツハイマー病、癲癇、ツレット症候群、ニーマン・ピック病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、視神経炎、自己免疫性葡萄膜炎、薬物撤回、嘔気、嘔吐、性的不能、外傷後ストレス障害、脳血管痙攣、緑内障、刺激性腸症候群、炎症性腸疾患、免疫抑制、胃食道逆流疾患、麻痺性腸閉塞症、分泌性下痢、胃潰瘍、リウマチ様関節炎、望まれない妊娠、高血圧、がん、肝炎、アレルギー性気道疾患、自己免疫性糖尿病、頑固な掻痒症および神経炎症:からなる群から選ばれる、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
疾病、障害または医学症状が、不安、疼痛、炎症、睡眠障害、摂食障害および運動障害: からなる群から選ばれる、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
疾病、障害または医学症状が多発性硬化症である、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
疾病、障害または医学症状が、疼痛または炎症である、請求項26に記載の方法。

【公表番号】特表2009−538358(P2009−538358A)
【公表日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−513231(P2009−513231)
【出願日】平成19年5月25日(2007.5.25)
【国際出願番号】PCT/US2007/012631
【国際公開番号】WO2007/140005
【国際公開日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【出願人】(390033008)ジヤンセン・フアーマシユーチカ・ナームローゼ・フエンノートシヤツプ (616)
【氏名又は名称原語表記】JANSSEN PHARMACEUTICA NAAMLOZE VENNOOTSCHAP
【Fターム(参考)】