説明

自動制動制御装置

【課題】制動が開始されるタイミングをユーザが認識することができる自動制動制御装置を提供する。
【解決手段】車両の位置21が自動制動開始位置32より500mの位置になると、自動制動開始位置の拡大地図30aが分割画面として表示される。拡大地図30aには、自車位置マーク21とともに自動制動開始位置までの距離を示したインジケータ31aと、自動制動開始位置を示す自動制動開始位置マーク32とが表示される。インジケータ31aでは、車両の位置と自動制動開始位置との間の距離がバーの長さで表示され、自動制動開始位置に近づくにしたがってバーの長さは短くなる。車両の位置が自動制動開始位置より20mの位置になると、拡大地図30aに比べて縮尺率の大きい自動制動開始位置の拡大地図30bが分割画面として表示される。拡大地図30bには、拡大地図30aと同様に、自車位置マーク21とともにインジケータ31bと自動制動開始位置マーク32とが表示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両がコーナに進入するときに適正な車速に制御する自動制動制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の進行方向前方の道路形状を検出し、検出した道路形状に基づいて車両の進行方向前方の道路の適正通過速度を算出し、車両を適正通過車速まで減速する自動制動装置が従来技術として知られている(たとえば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平10−315937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の自動制動装置では、コーナに進入するとき、どの地点で制動が開始されるかわからない。したがって、ユーザの予期していないタイミングで制動が開始され、違和感を覚えてしまうという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
(1)請求項1の発明の自動制動制御装置は、車両の現在地を検出する現在地検出手段と、車両が道路のコーナに進入する前に車両の制動を開始する制動開始手段と、制動を開始する位置を算出する制動開始位置算出手段と、制動を開始する位置と車両の現在地との間の距離を通知する通知手段とを備えることを特徴とする。
(2)請求項2の発明は、請求項1に記載の自動制動制御装置において、通知手段は、距離を示すインジケータを表示する表示モニタおよびヘッドアップディスプレイのいずれか一方を含むことを特徴とする。
(3)請求項3の発明は、請求項2に記載の自動制動制御装置において、制動を開始する位置を示す拡大地図を表示モニタおよびヘッドアップディスプレイのいずれか一方に表示することを特徴とする。
(4)請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動制動制御装置において、通知手段は、制動の強度も併せて通知することを特徴とする。
(5)請求項5の発明は、請求項1乃至4に記載の自動制動制御装置において、通知手段は、音声によって距離または制動の強度を通知することを特徴とする。
(6)請求項6の発明は、請求項1乃至5に記載の自動制動制御装置において、車両の前方を走行している車両と一定の車間距離を維持しながら走行する走行制御手段を備え、前方を走行している車両がコーナを通過するのに適切な速度を越えて走行している場合は、走行制御手段よりも制動手段を優先し、走行制御手段よりも制動手段を優先することを通知することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
本発明の自動制動制御装置によれば、制動を開始する位置までの距離をユーザに通知する。したがって、ユーザは、制動が開始されるタイミングを認識することができるので、予期していないタイミングで制動が開始され、違和感を覚えることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明の実施形態による自動制動制御装置1を示す。この自動制動制御装置1は、車両の現在地から制動を開始する位置までの距離を表示モニタ16に表示する。自動制動制御装置1は、制御回路11、ROM12、RAM13、現在地検出装置14、画像メモリ15、表示モニタ16、スピーカ17、入力装置18、制動装置19およびディスクドライブ110を有している。ディスクドライブ110には、地図データが記憶されたDVD−ROM111が装填されている。制動装置19以外はナビゲーション装置として機能する。
【0007】
制御回路11は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路からなり、RAM13を作業エリアとしてROM12に格納された制御プログラムを実行して各種の制御を行う。制御回路11は、車両が道路のコーナを適正速度で通過できるようにするため、ブレーキなどの制動装置19を動作させて、車速を制御する。
【0008】
現在地検出装置14は車両の現在地を検出する装置である。現在地検出装置14は、振動ジャイロ14a、車速センサ14b、GPS(Global Positioning System)センサ14cなどからなる。振動ジャイロ14aは車両の進行方向を検出し、車速センサ14bは車速を検出し、GPSセンサ14cはGPS衛星からのGPS信号を検出する。自動制動制御装置1は、この現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、地図の表示範囲を決定するとともに、地図上にその現在地を表示する。また、現在地検出装置14により検出された車両の現在地に基づいて、車両前方の道路を特定する。特定された道路は、制御回路11によってその道路の形状が検出される。
【0009】
画像メモリ15は、表示モニタ16に表示するための画像データを格納する。この画像データは地図描画用データや各種の図形データからなり、それらはDVD−ROM111に記憶された地図データに基づいて、適宜生成される。自動制動制御装置1は、このようにして生成された画像データを用いることによって地図表示などを行うことができる。
【0010】
ディスクドライブ110は、DVD−ROM111から地図データを読み出す。地図データは、地図表示用データなどを含む。地図表示用データには、地図データに格納されている道路のリンク情報およびノード情報が含まれている。地図表示用データは、広域から詳細まで複数の縮尺の地図データを有し、ユーザの要求にしたがって、表示地図の縮尺を変更することができる。なお、DVD−ROM111以外の他の記録メディア、たとえばCD−ROMやハードディスクなどより地図データを読み出してもよい。
【0011】
制御回路11は、地図データに基づいて車両進行方向前方の道路上において、車速を制御する必要のあるコーナ、すなわち曲率半径が所定値以下のコーナの有無を検出する。コーナの曲率半径は、ノード情報に含まれるノードの配列の情報からノードを結んだ曲線の曲率半径として算出する。また、曲線の曲率半径より、コーナを通過するのに最適な速度を算出する。車両がこの最適な速度を越えて道路のコーナに進入しようとすると、車両を最適な速度に減速するように、車両がコーナに進入する前に、制御回路11は制動装置19を動作させる。
【0012】
表示モニタ16は、地図データなどの各種情報に基づいて、自車位置付近の地図などの各種情報を画面表示としてユーザに提供する。スピーカ17は、各種入力操作をユーザに指示したり、各種情報を報知したりするための音声を出力する。入力装置18は、ユーザが各種コマンドを設定するための入力スイッチを有し、操作パネル上のボタンスイッチなどによって実現される。
【0013】
制動装置19は、ブレーキ装置などからなり、車両がコーナを適正な速度で通過できるように車両を減速する。
【0014】
次に、図2および図3を参照して、本発明の一実施形態における自動制動制御装置1の制動開始位置の表示について説明する。図2は、自車位置周辺の地図20を表示した表示モニタ16の表示画面を示す図である。自車位置には、地図20に重ねて自車位置マーク21が表示される。車両は道路22のコーナ22aを通過するのに適正な速度を越えて走行しており、これから道路22のコーナ22aに進入しようとしているものとして説明する。
【0015】
自動制動制御装置1は、車両がコーナ22aを適正な車速で通過するために車両を減速する。以下、自動制動制御装置1が車両を減速するために行う制動を自動制動と呼ぶ。車両が、この自動制動を開始する位置(以下、自動制動開始位置と呼ぶ)の手前500mより離れている場合は、図2に示す自車位置周辺の地図20が表示される。
【0016】
車両の位置が自動制動開始位置の手前500mの位置になると、スピーカ17より「500m先でブレーキを自動的に踏みます。」という音声が出力される。そして、図3(a)に示すように、自動制動開始位置を表示した拡大地図30aが分割画面として表示される。拡大地図30aには、自車位置マーク21とともに自動制動開始位置までの距離を示したインジケータ31aと、自動制動開始位置を示す自動制動開始位置マーク32とが表示される。インジケータ31aでは、車両の位置と自動制動開始位置との間の距離がバーの長さで表示され、車両が自動制動開始位置に近づくにしたがってバーの長さは短くなる。
【0017】
車両の位置が自動制動開始位置の手前20mの位置になると、スピーカ17より「まもなくブレーキを踏みます。」という音声が出力される。そして、図3(b)に示すように、拡大地図30aに比べて縮尺率の大きい拡大地図30bが分割画面として表示される。拡大地図30bには、拡大地図30aと同様に、自車位置マーク21とともにインジケータ31bと自動制動開始位置マーク32とが表示される。
【0018】
次に、本発明の一実施形態における自動制動制御装置1の自動制動開始位置までの距離表示処理について図4〜6のフローチャートを参照して説明する。図4〜6の処理は、表示モニタ16の表示画面に自車位置周辺の地図20を表示するとスタートするプログラムを実行して制御回路11において行われる。
【0019】
ステップS401では、現在地検出装置14によって、車両の現在地を検出する。ステップS402では、車両の現在地に基づいて車両進行方向の道路を特定し、特定した道路の形状を検出する。道路の形状は、特定した道路におけるノードの配列から検出する。ステップS403では、車両進行方向に車速を制御すべきコーナが存在するかを判定する。車速を制御すべきコーナが存在するか否かは、ノードを結んで形成される曲線の曲率半径を算出し、曲率半径が所定値より小さいか否かによって判定する。車速を制御すべきコーナが存在する場合はステップS403が肯定判定され、ステップS404へ進む。車速を制御すべきコーナが存在しない場合はステップS403が否定判定され、リターンする。
【0020】
ステップS404では、コーナを通過するのに適正な車速(適正車速)Vcを算出する。道路の曲率半径と適正車速Vcとの関係は予めテーブル化されており、そのテーブルを参照することによって適正車速Vcを算出する。ステップS405では、車速センサ14bによって車両の車速Vを検出する。
【0021】
ステップS406では、車両の車速Vが適正車速Vcに比べて大きいかを判定する。大きい場合はステップS406が肯定判定され、ステップS407へ進む。車両の車速Vが適正車速Vc以下の場合はステップS406が否定判定され、リターンする。ステップS407では、自動制動開始位置を算出する。自動制動による減速度に基づいて、車両の車速がコーナの進入位置で適正車速Vcになる自動制動の開始位置を自動制動開始位置として算出する。そして、図5のステップS501へ進む。
【0022】
ステップS501では、車両の現在地を検出する。ステップS502では、車両の現在地からステップS407で算出された自動制動開始位置までの距離を算出する。ステップS503では、車両の現在地から自動制動開始位置までの距離が500m以下であるかを判定する。500m以下の場合はステップS503が肯定判定され、ステップS504へ進む。500mより大きい場合はステップS503が否定判定され、図4のステップS405へ戻る。ステップS504では、車両の現在地から自動制動開始位置までの距離が20m以下であるかを判定する。20m以下の場合はステップS504が肯定判定され、図6のステップS601へ進む。20mより大きい場合はステップS504が否定判定され、ステップS505へ進む。
【0023】
ステップS505では、スピーカ17より「500m先でブレーキを自動的に踏みます。」という音声ガイダンスを出力する。ステップS506では、自動制動開始位置を示す拡大地図30aを表示モニタ16の表示画面に分割画面として表示する。ステップS507では、車両の現在地から自動制動開始位置までの距離を表示したインジケータ31aを表示する。
【0024】
ステップS508では、車両の車速Vを検出する。ステップS509では、車両の車速Vは適正車速Vcより大きいかを判定する。大きい場合はステップS509が肯定判定され、ステップS510へ進む。車両の車速Vが適正車速Vc以下の場合はステップS509が否定判定され、図6のステップS610へ進む。ステップS510では、自動制動開始位置を算出する。ステップS511では、車両の現在地を検出する。ステップS512では、車両の現在地から自車位置開始位置までの距離を算出する。ステップS513では、車両の現在地から自動制動開始位置までの距離が20m以下であるかを判定する。20m以下の場合はステップS513が肯定判定され、図6のステップS601へ進む。20mを越える場合はステップS513が否定判定され、ステップS508へ戻る。
【0025】
ステップS601では、スピーカ17より「まもなくブレーキを踏みます。」という音声ガイダンスを出力する。ステップS602では、拡大地図30aより縮尺率が大きな拡大地図30bを分割画面として表示する。ステップS603では、インジケータ31bを表示する。
【0026】
ステップS604では、車速Vを検出する。ステップS605では、車速Vが適正車速Vcより大きいかを判定する。大きい場合はステップS605が肯定判定され、ステップS606へ進む。車速Vが適正車速Vc以下の場合はステップS605が否定判定され、ステップS610へ進む。ステップS606では、自動制動開始位置を算出する。ステップS607では、現在地を検出する。ステップS608では、車両の現在地から自動制動開始位置までの距離を算出する。ステップS609では、車両が自動制動開始位置を通過したかを判定する。通過した場合はステップS609が肯定判定され、ステップS610へ進む。通過していない場合はステップS609が否定判定され、ステップS604へ戻る。ステップS610では、拡大地図30a,30bおよびインジケータ31a,31bを消去する。
【0027】
以上の実施形態による自動制動制御装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)車両の現在地から自動制動開始位置までの距離をユーザに通知する。したがって、ユーザは、制動が開始されるタイミングを認識することができるので、予期していないタイミングで制動が開始され、違和感を覚えることがない。
【0028】
(2)車両の現在地から自動制動開始位置までの距離をインジケータ31a,31bで表示する。したがって、自動制動開始位置までの距離を視覚によって容易に把握することができる。
【0029】
(3)車両が自動制動開始位置に近づくと、音声によって自動制動開始位置接近を通知するので、予期していないタイミングで制動が開始され違和感を覚えることがない。
【0030】
(4)車両の車速Vが適正車速Vcを越えるとインジケータ31a,31bが表示され、越えないとインジケータ31a,31bは表示されない。これによって、自動制動制御装置1が起動していることを把握でき、ユーザは安心する。また、車両の車速Vが適正車速Vcを越えると拡大地図30a,30bが表示され、越えないと拡大地図30a,30bは表示されない。これによっても、自動制動制御装置1が起動していることを把握でき、ユーザは安心する。
【0031】
(5)自動制動開始位置を示した拡大地図30a,30bを表示するので、どの地点で自動制動が開始されるかを容易に認識できる。
【0032】
以上の実施の形態の自動制動制御装置1を次のように変形することができる。
(1)車両の現在地から自動制動開始位置までの距離とともに自動制動による制動の強さ(減速度)をユーザに通知するようにしてもよい。たとえば、図7に示すように、自動制動による制動の強さをインジケータ33によって表示する。これによって、予期していない制動の強さで制動が開始され、違和感を覚えることがない。この場合、制動装置19は、制動の強さを変更できるように、エンジンブレーキによる制動と、フットブレーキによる制動とを組み合わせて制動できるようにしてもよい。同じフットブレーキによる強い減速を行うにしても、最初にエンジンブレーキによる緩やかな減速を行うことによってユーザに対する制動による衝撃をやわらげることができる。
【0033】
(2)表示モニタ16に自動制動開始位置までの距離を表示したインジケータ31a,31bを表示したが、図8に示すように、ヘッドアップディスプレイよりフロントウインドシールドガラスの表示領域81にインジケータ31a,31bを表示するようにしてもよい。これによっても、ユーザは、制動が開始されるタイミングを認識することができるので、予期していないタイミングで制動が開始され、違和感を覚えることがない。ヘッドアップディスプレイの表示領域81に自動制動開始位置の拡大地図を表示する場合、細かい表示をすることはできないので、図8に示すように矩形82a〜82dの組み合わせによって表示する。また自動制動開始位置については、点滅している矢印83によって表示する。
【0034】
(3)オートクルーズコントロールによって、前方を走行している車両と一定の車間距離を維持しながら走行している場合がある。このとき、前方車両が適正車速を越えてコーナに進入するときは、オートクルーズコントロールより自動制動を優先させるようにしてもよい。つまり、前方車両との間の車間距離が大きくなっても、車両を減速する。そして、「前方車両のコーナ進入速度が速いため、自動制動を優先します。」とスピーカ17より音声ガイダンスを出力するようにしてもよい。一方、前方車両が適正速度以下の速度でコーナに進入するときは、オートクルーズコントロールによって、前方車両と一定の車間距離を維持しながら走行する。このとき、「前方車両に追従します。」とスピーカ17より音声ガイダンスを出力するようにしてもよい。車両の性能によって、コーナを曲がれる速度は異なる。このため、コーナの走行性の高いスポーツカーなどに追従しているとき、車両のコーナリング性能を越えた速度でコーナに進入するのを防止することができる。また、ユーザに対してオートクルーズコントロールより自動制動を優先させることを通知するので、追従している車両との車間距離が広がってもユーザは違和感を覚えることはない。
【0035】
(4)現在地から目的地までの推奨経路を探索し、その推奨経路にしたがって車両が経路誘導により走行しているときは、推奨経路に基づいて車両進行方向に存在する車速制御すべきコーナを検出するようにしてもよい。車両は交差点などで前方方向に進行するとは限らないので、正確に車両が進行する道路のコーナを検出することができる。
【0036】
(5)図9に示すように、自動制動制御装置1Aをナビゲーション装置91とBCU(Brake Control Unit)92とをCAN(Control Area Network)で接続して構成するようにしてもよい。ナビゲーション装置91は、地図データより道路の曲率値(曲率半径など)を算出し、BCU92に送信する。BCU92は、ナビゲーション装置91から送信された曲率値より減速度などを算出し、その減速度に基づいて車両を制動制御する。また、自動制動開始位置までの距離などを算出し、その結果をナビゲーション装置91に送信する。
【0037】
以上の説明はあくまで一例であり、発明は、上記の実施形態に何ら限定されるものではない。
【0038】
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本願発明の現在地検出手段は現在地検出装置14に対応し、制動開始手段は制御回路11および制動装置19に対応する。制動開始位置算出手段は制御回路11に対応し、通知手段は制御回路11、表示モニタ16およびスピーカ17に対応する。走行制御手段は制御回路11に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素の対応関係になんら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施形態の自動制動制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】表示モニタの表示画面に表示された自車位置周辺の地図を説明するための図である。
【図3】図3(a)は自動制動開始位置までの距離が500mになったときに表示する表示画面を説明するための図であり、図3(b)は自動制動開始位置までの距離が20mになったときに表示する表示画面を説明するための図である。
【図4】自動制動開始位置までの距離を表示する表示処理において、自動制動開始位置の算出までの処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】自動制動開始位置から500m以内の距離まで接近したときの自動制動開始位置までの距離を表示する表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】自動制動開始位置から20m以内の距離まで接近したときの自動制動開始位置までの距離を表示する表示処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】自動制動開始位置までの距離と制動の強度とを表示した表示画面を説明するための図である。
【図8】ヘッドアップディスプレイによる自動制動開始位置までの距離の表示を説明するための図である。
【図9】ナビゲーション装置とBCUとをCANで接続して構成した自動制動制御装置を説明するための図である。
【符号の説明】
【0040】
1,1A 自動制動制御装置
11 制御回路
14 現在地検出装置
16 表示モニタ
17 スピーカ
19 制動装置
21 自車位置マーク
22 道路
22a コーナ
31a,31b,33 インジケータ
32 自動制動開始位置マーク
91 ナビゲーション装置
92 BCU
110 ディスクドライブ
111 DVD−ROM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の現在地を検出する現在地検出手段と、
前記車両が道路のコーナに進入する前に前記車両の制動を開始する制動開始手段と、
前記制動を開始する位置を算出する制動開始位置算出手段と、
前記制動を開始する位置と前記車両の現在地との間の距離を通知する通知手段とを備えることを特徴とする自動制動制御装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動制動制御装置において、
前記通知手段は、前記距離を示すインジケータを表示する表示モニタおよびヘッドアップディスプレイのいずれか一方を含むことを特徴とする自動制動制御装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動制動制御装置において、
前記制動を開始する位置を示す拡大地図を前記表示モニタおよび前記ヘッドアップディスプレイのいずれか一方に表示することを特徴とする自動制動制御装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動制動制御装置において、
前記通知手段は、前記制動の強度も併せて通知することを特徴とする自動制動制御装置。
【請求項5】
請求項1乃至4に記載の自動制動制御装置において、
前記通知手段は、音声によって距離または制動の強度を通知することを特徴とする自動制動制御装置。
【請求項6】
請求項1乃至5に記載の自動制動制御装置において、
前記車両の前方を走行している車両と一定の車間距離を維持しながら走行する走行制御手段を備え、
前記前方を走行している車両が前記コーナを通過するのに適切な速度を越えて走行している場合は、前記走行制御手段よりも前記制動手段を優先し、前記走行制御手段よりも前記制動手段を優先することを通知することを特徴とする自動制動制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−114777(P2008−114777A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−301628(P2006−301628)
【出願日】平成18年11月7日(2006.11.7)
【出願人】(591132335)株式会社ザナヴィ・インフォマティクス (745)
【Fターム(参考)】