説明

表示装置

【課題】被読み取り物の検出精度が高い表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置に、光検出式タッチセンサ及び容量式タッチセンサと、外光の照度を検出する照度センサとを設ける。そして、当該照度センサによって検出された照度情報に基づいて光検出式タッチセンサ及び容量式タッチセンサのいずれを用いて撮像を行うかを選択する。すなわち、2種のタッチセンサの中から適切なタッチセンサを選択する。これにより、被読み取り物の検出精度が外光の影響によって低下することを抑制することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、利用者が画面に触れることで、当該画面の表示を操作することが可能な表示装置(画像入出力装置)が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−134454号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示される表示装置においては、光検出回路(光検出素子)を用いて被読み取り物の読み取りを行っている。しかし、光検出回路を用いた読み取りは、外光の影響を受けやすい。具体的には、当該表示装置が非常に明るい環境又は暗い環境に存する場合、当該読み取りが困難になることがある。この点に鑑み、本発明の一態様は、被読み取り物の検出精度が高い表示装置を提供することを目的の一とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様の表示装置は、外光の照度を検出する照度センサを有する。そして、当該照度センサによって検出された照度情報に基づいて光検出式タッチセンサ及び容量式タッチセンサのいずれを駆動するかを選択することを要旨とする。
【0006】
具体的には、本発明の一態様は、光検出式タッチセンサを有するディスプレイと、ディスプレイに重畳して設けられた容量式タッチセンサと、外光の照度を検出する照度センサと、照度センサの出力値に応じて光検出式タッチセンサと容量式タッチセンサのいずれを駆動させるかを選択する制御手段と、を有する表示装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様の表示装置は、2種のタッチセンサの中から適切なタッチセンサを選択することが可能である。これにより、被読み取り物の検出精度が外光の影響によって低下することを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】表示装置の構成例を示す(A)斜視図、(B)断面図。
【図2】ディスプレイの構成例を示す図。
【図3】光検出回路の(A)、(B)構成例を示す図、(C)、(D)駆動方法例を示す図。
【図4】表示回路の(A)、(B)構成例を示す図、(C)、(D)駆動方法例を示す図。
【図5】表示回路の(A)平面模式図、(B)断面模式図。
【図6】光検出回路の(A)平面模式図、(B)断面模式図。
【図7】(A)表示回路の断面模式図、(B)光検出回路の断面模式図。
【図8】容量式タッチセンサの構成例を示す図。
【図9】(A)、(B)容量式タッチセンサの構成例を示す図。
【図10】表示装置の動作例を示すフローチャート。
【図11】電子機器の構成例を示す図。
【図12】(A)〜(F)電子機器の具体例を示す図。
【図13】光検出回路の構造例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本発明の一態様について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されず、本発明の趣旨およびその範囲から逸脱することなくその形態を様々に変更し得る。したがって、本発明は以下に示す記載内容に限定して解釈されるものではない。
【0010】
まず、本発明の一態様の表示装置について図1〜図10、図13を参照して説明する。
【0011】
<表示装置の構成例>
図1(A)は、本発明の一態様の表示装置の構成例を示す図である。図1(A)に示す表示装置は、光検出式タッチセンサを有するディスプレイ10と、ディスプレイ10に重畳して設けられている容量式タッチセンサ20と、外光の照度を検出する照度センサ30とを有する。そして、図1(A)に示す表示装置は、照度センサ30の出力値(照度センサ30によって検出された外光の照度情報)に応じてディスプレイ10が有する光検出式タッチセンサと容量式タッチセンサ20のいずれを駆動させるかを選択する制御手段を有する。なお、当該制御手段としては、プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロコンピュータ等の集積回路を用いることが可能である。
【0012】
図1(B)は、図1(A)に示す表示装置が有するディスプレイ10及び容量式タッチセンサ20の構成例を示す断面図である。
【0013】
図1(B)に示すディスプレイ10は、一対の基板11、12と、一対の基板11、12に挟持された液晶13とを有する。さらに、当該ディスプレイ10は、基板11及び基板12の外側に偏光板を有し、且つ基板11及び偏光板の外側にバックライトを有する(図示しない)。すなわち、図1(B)に示すディスプレイは、液晶の配向を制御することによって表示を行うディスプレイである。なお、図1(B)に示すディスプレイ10は、本発明の一態様であり、ディスプレイ10として有機エレクトロルミネッセンスを利用して表示を行うディスプレイを適用することも可能である。また、ディスプレイ10には、フレキシブルプリント基板14が接続されている。
【0014】
図1(B)に示す容量式タッチセンサ20は、ディスプレイ10と重畳して設けられるセンサ部21と、センサ部21を介してディスプレイ10上に配設されるカバーガラス22とを有する。また、容量式タッチセンサ20には、フレキシブルプリント基板23が接続されている。
【0015】
<ディスプレイの構成例>
図2は、図1(A)、(B)に示すディスプレイ10の構成例を示す図である。図2に示すディスプレイ10は、表示選択信号出力回路(DSELOUTともいう)101と、表示データ信号出力回路(DDOUTともいう)102と、光検出リセット信号出力回路(PRSTOUTともいう)103aと、光検出制御信号出力回路(PCTLOUTともいう)103bと、出力選択信号出力回路(OSELOUTともいう)103cと、ライトユニット(LIGHTともいう)104と、X個(Xは自然数)の表示回路(DISPともいう)105dと、Y個(Yは自然数)の光検出回路(PSともいう)105pと、読み出し回路(READともいう)106と、を具備する。なお、図2に示すディスプレイ10においては、表示回路105dを用いて表示を行い、光検出回路を用いて被読み取り物の検出を行う(光検出回路が光検出タッチセンサとして機能する)ことが可能である。
【0016】
表示選択信号出力回路101は、パルス信号である複数の表示選択信号(信号DSELともいう)を出力する機能を有する。
【0017】
表示選択信号出力回路101は、例えばシフトレジスタを備える。表示選択信号出力回路101は、シフトレジスタからパルス信号を出力させることにより、表示選択信号を出力することができる。
【0018】
表示データ信号出力回路102には、画像を電気信号で表した画像信号が入力される。表示データ信号出力回路102は、入力された画像信号を元に電圧信号である表示データ信号(信号DDともいう)を生成し、生成した表示データ信号を出力する機能を有する。
【0019】
表示データ信号出力回路102は、例えばトランジスタを備える。
【0020】
なお、当該トランジスタは、2つの端子と、印加される電圧により該2つの端子の間に流れる電流を制御する電流制御端子と、を有する。なお、トランジスタに限らず、互いの間に流れる電流が制御される端子を電流端子ともいい、2つの電流端子のそれぞれを第1の電流端子及び第2の電流端子ともいう。
【0021】
また、当該トランジスタとしては、例えば電界効果トランジスタを用いることができる。電界効果トランジスタの場合、第1の電流端子は、ソース及びドレインの一方であり、第2の電流端子は、ソース及びドレインの他方であり、電流制御端子は、ゲートである。
【0022】
また、一般的に電圧とは、ある二点間における電位の差(電位差ともいう)のことをいう。しかし、電圧及び電位の値は、回路図などにおいていずれもボルト(V)で表されることがあるため、区別が困難である。そこで、本明細書では、特に指定する場合を除き、ある一点の電位と基準となる電位(基準電位ともいう)との電位差を、該一点の電圧として用いる場合がある。
【0023】
表示データ信号出力回路102は、上記トランジスタがオン状態のときに画像信号のデータを表示データ信号として出力することができる。上記トランジスタは、電流制御端子にパルス信号である制御信号を入力することにより制御することができる。なお、表示回路105dの数が複数である場合には、複数のトランジスタを選択的にオン状態又はオフ状態にすることにより、画像信号のデータを複数の表示データ信号として出力してもよい。
【0024】
光検出リセット信号出力回路103aは、パルス信号である光検出リセット信号(信号PRSTともいう)を出力する機能を有する。
【0025】
光検出リセット信号出力回路103aは、例えばシフトレジスタを備える。光検出リセット信号出力回路103aは、シフトレジスタからパルス信号を出力させることにより、光検出リセット信号を出力することができる。
【0026】
光検出制御信号出力回路103bは、パルス信号である光検出制御信号(信号PCTLともいう)を出力する機能を有する。なお、光検出制御信号出力回路103bを必ずしも設けなくてもよい。
【0027】
光検出制御信号出力回路103bは、例えばシフトレジスタを備える。光検出制御信号出力回路103bは、シフトレジスタからパルス信号を出力させることにより、光検出制御信号を出力することができる。
【0028】
出力選択信号出力回路103cは、パルス信号である出力選択信号(信号OSELともいう)を出力する機能を有する。
【0029】
出力選択信号出力回路103cは、例えばシフトレジスタを備える。出力選択信号出力回路103cは、シフトレジスタからパルス信号を出力させることにより、出力選択信号を出力することができる。
【0030】
ライトユニット104は、光源を備えた発光ユニットである。
【0031】
ライトユニット104は、光源として複数の発光ダイオード(LEDともいう)を備える。
【0032】
発光ダイオードとしては、可視光領域(例えば波長が360nm乃至830nmである領域)の波長の光を発する発光ダイオードを適用することができる。例えば、赤色発光ダイオード、緑色発光ダイオード、及び青色発光ダイオードを用いることができる。なお、それぞれの色の発光ダイオードの数は、複数でもよい。また、発光ダイオードとしては、上記赤色、緑色、及び青色の発光ダイオードに加え、他の色の発光ダイオード(例えば白色発光ダイオード)を用いてもよい。加えて、赤外線領域(例えば波長が830nmより長く1000nm以下である領域)の波長である光を発する発光ダイオードを用いても良い。
【0033】
表示回路105dは、ライトユニット104に重畳する。また、表示回路105dには、パルス信号である表示選択信号が入力され、且つ入力された表示選択信号に従って表示データ信号が入力される。表示回路105dは、入力された表示データ信号のデータに応じた表示状態になる機能を有する。
【0034】
表示回路105dは、例えば表示選択トランジスタ及び表示素子を備える。
【0035】
表示選択トランジスタは、表示素子に表示データ信号のデータを入力させるか否かを選択する機能を有する。
【0036】
表示素子は、表示選択トランジスタに従って表示データ信号のデータが入力されることにより、表示データ信号のデータに応じた表示状態になる機能を有する。
【0037】
表示素子としては、例えば液晶素子などを用いることができる。
【0038】
また、液晶素子を備えるディスプレイの表示方式としては、TN(Twisted Nematic)モード、IPS(In Plane Switching)モード、STN(Super Twisted Nematic)モード、VA(Vertical Alignment)モード、ASM(Axially Symmetric aligned Micro−cell)モード、OCB(Optically Compensated Birefringence)モード、FLC(Ferroelectric Liquid Crystal)モード、AFLC(AntiFerroelectric Liquid Crystal)モード、MVA(Multi−Domain Vertical Alignment)モード、PVA(Patterned Vertical Alignment)モード、ASV(Advanced Super View)モード、又はFFS(Fringe Field Switching)モードなどを用いてもよい。
【0039】
光検出回路105pは、ライトユニット104に重畳する。光検出回路105pには、光検出リセット信号、光検出制御信号、及び出力選択信号が入力される。なお、光検出回路105pの数が複数の場合には、それぞれの光検出回路105pに同じ光検出制御信号が入力されてもよい。これにより、全ての光検出回路が光データを生成するために必要な時間を短くすることができ、光データを生成する際に光検出回路毎に光が入射する時間を長く設定することができる。なお、複数の光検出回路に同じ光検出制御信号を入力する方式をグローバルシャッター方式ともいう。
【0040】
光検出回路105pは、光検出リセット信号に従ってリセット状態になる機能を有する。
【0041】
また、光検出回路105pは、光検出制御信号に従って、入射する光の照度に応じた電圧であるデータ(光データともいう)を生成する機能を有する。
【0042】
また、光検出回路105pは、出力選択信号に従って、生成した光データを光データ信号として出力する機能を有する。
【0043】
光検出回路105pは、例えば、光電変換素子(PCEともいう)、光検出リセット選択トランジスタ、光検出制御トランジスタ、増幅トランジスタ、及び出力選択トランジスタを備える。また、光検出回路105pは、可視光領域の波長の光を吸収するフィルタを備える。
【0044】
光電変換素子は、光が入射することにより、入射した光の照度に応じて電流(光電流ともいう)が流れる機能を有する。
【0045】
光検出リセット選択トランジスタの電流制御端子には、光検出リセット信号が入力される。光検出リセット選択トランジスタは、増幅トランジスタの電流制御端子の電圧を、基準値に設定するか否かを選択する機能を有する。
【0046】
光検出制御トランジスタの電流制御端子には、光検出制御信号が入力される。光検出制御トランジスタは、増幅トランジスタの電流制御端子の電圧を、光電変換素子に流れる光電流に応じた値に設定するか否かを制御する機能を有する。
【0047】
出力選択トランジスタの電流制御端子には、出力選択信号が入力される。出力選択トランジスタは、光データ信号として光データを光検出回路105pから出力するか否かを選択する機能を有する。
【0048】
なお、光検出回路105pは、増幅トランジスタの第1の電流端子又は第2の電流端子から、光データを光データ信号として出力する。
【0049】
また、表示回路105d及び光検出回路105pは、画素部105に設けられる。画素部105は、情報の表示及び読み取りを行う領域である。なお、1個以上の表示回路105dにより画素が構成される。また、画素に1個以上の光検出回路105pが含まれてもよい。また、表示回路105dの数が複数である場合、表示回路105dを例えば画素部105において行列方向に配置してもよい。また、光検出回路105pの数が複数である場合、光検出回路105pを例えば画素部105において行列方向に配置してもよい。
【0050】
読み出し回路106は、光データを読み出す光検出回路105pを選択し、選択した光検出回路105pから光データを読み出す機能を有する。
【0051】
読み出し回路106は、例えば選択回路を用いて構成される。例えば、選択回路は、トランジスタを備える。選択回路は、例えば上記トランジスタに従って光検出回路105pから光データ信号が入力されることにより光データを読み出すことができる。
【0052】
図2を用いて説明したディスプレイ10は、表示回路、可視光領域の波長の光を吸収するフィルタを備える複数の光検出回路、及びライトユニットを具備し、ライトユニットが可視光領域の波長の光を発する複数の発光ダイオード及び赤外線領域で発光する発光ダイオードを備える構成である。上記構成にすることにより、光データを生成する際に、ディスプレイ10の置かれる環境下の光又は発光ダイオードが発する可視光領域の波長の光による影響を抑制することができる。
【0053】
<光検出回路の構成例>
図3(A)及び図3(B)は、光検出回路の構成例を示す図である。
【0054】
図3(A)に示す光検出回路は、光電変換素子131aと、トランジスタ132aと、トランジスタ133aと、トランジスタ134aと、を備える。
【0055】
なお、図3(A)に示す光検出回路において、トランジスタ132a、トランジスタ133a、及びトランジスタ134aは、電界効果トランジスタである。
【0056】
光電変換素子131aは、第1の電流端子及び第2の電流端子を有し、光電変換素子131aの第1の電流端子には、リセット信号が入力される。
【0057】
トランジスタ134aのソース及びドレインの一方は、光電変換素子131aの第2の電流端子に電気的に接続され、トランジスタ134aのゲートには、光検出制御信号が入力される。
【0058】
トランジスタ132aのゲートは、トランジスタ134aのソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
【0059】
トランジスタ133aのソース及びドレインの一方は、トランジスタ132aのソース及びドレインの一方に電気的に接続され、トランジスタ133aのゲートには、出力選択信号が入力される。
【0060】
なお、トランジスタ132aのソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ133aのソース及びドレインの他方のうちの一方には、電圧Vaが入力される。
【0061】
また、図3(A)に示す光検出回路は、トランジスタ132aのソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ133aのソース及びドレインの他方のうちの他方から光データを光データ信号として出力する。
【0062】
図3(B)に示す光検出回路は、光電変換素子131bと、トランジスタ132bと、トランジスタ133bと、トランジスタ134bと、トランジスタ135と、を備える。
【0063】
なお、図3(B)に示す光検出回路において、トランジスタ132b、トランジスタ133b、トランジスタ134b、及びトランジスタ135は、電界効果トランジスタである。
【0064】
光電変換素子131bは、第1の電流端子及び第2の電流端子を有し、光電変換素子131bの第1の電流端子には、電圧Vbが入力される。
【0065】
なお、電圧Va及び電圧Vbの一方は、高電源電圧Vddであり、電圧Va及び電圧Vbの他方は、低電源電圧Vssである。高電源電圧Vddは、相対的に低電源電圧Vssより高い値の電圧であり、低電源電圧Vssは、相対的に高電源電圧Vddより低い値の電圧である。電圧Va及び電圧Vbの値は、例えばトランジスタの極性などにより互いに入れ替わる場合がある。また、電圧Va及び電圧Vbの差が電源電圧となる。
【0066】
トランジスタ134bのソース及びドレインの一方は、光電変換素子131bの第2の電流端子に電気的に接続され、トランジスタ134bのゲートには、光検出制御信号が入力される。
【0067】
トランジスタ132bのゲートは、トランジスタ134bのソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
【0068】
トランジスタ135のゲートには、光検出リセット信号が入力され、トランジスタ135のソース及びドレインの一方には、電圧Vaが入力され、トランジスタ135のソース及びドレインの他方は、トランジスタ134bのソース及びドレインの他方に電気的に接続される。
【0069】
トランジスタ133bのゲートには、出力選択信号が入力され、トランジスタ133bのソース及びドレインの一方は、トランジスタ132bのソース及びドレインの一方に電気的に接続される。
【0070】
なお、トランジスタ132bのソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ133bのソース及びドレインの他方のうちの一方には、電圧Vaが入力される。
【0071】
また、図3(B)に示す光検出回路は、トランジスタ132bのソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ133bのソース及びドレインの他方のうちの他方から光データを光データ信号として出力する。
【0072】
さらに、図3(A)及び図3(B)に示す光検出回路の各構成要素について説明する。
【0073】
光電変換素子131a及び光電変換素子131bとしては、例えばフォトダイオード又はフォトトランジスタなどを用いることができる。フォトダイオードの場合、フォトダイオードのアノード及びカソードの一方が光電変換素子の第1の電流端子に相当し、フォトダイオードのアノード及びカソードの他方が光電変換素子の第2の電流端子に相当し、フォトトランジスタの場合、フォトトランジスタのソース及びドレインの一方が光電変換素子の第1の電流端子に相当し、フォトトランジスタのソース及びドレインの他方が光電変換素子の第2の電流端子に相当する。
【0074】
トランジスタ132a及びトランジスタ132bは、増幅トランジスタとしての機能を有する。
【0075】
トランジスタ134a及びトランジスタ134bは、光検出制御トランジスタとしての機能を有する。なお、トランジスタ134a及びトランジスタ134bは必ずしも設けなくてもよいが、トランジスタ134a及びトランジスタ134bを設けることにより、トランジスタ132a及びトランジスタ132bのゲートの電圧を一定期間所望の電圧に保持することができる。
【0076】
トランジスタ135は、光検出リセット選択トランジスタとしての機能を有する。
【0077】
トランジスタ133a及びトランジスタ133bは、出力選択トランジスタとしての機能を有する。
【0078】
なお、トランジスタ132a、トランジスタ132b、トランジスタ133a、トランジスタ133b、トランジスタ134a、トランジスタ134b、及びトランジスタ135としては、例えばチャネルが形成され、元素周期表における第14族の半導体(シリコンなど)を含有する半導体層又は酸化物半導体層を含むトランジスタを用いることができる。なお、例えば、上記酸化物半導体層を含むトランジスタを用いることにより、トランジスタ132a、トランジスタ132b、トランジスタ133a、トランジスタ133b、トランジスタ134a、トランジスタ134b、及びトランジスタ135のリーク電流によるゲートの電圧の変動を抑制することができる。
【0079】
次に、図3(A)及び図3(B)に示す光検出回路の駆動方法例について説明する。
【0080】
まず、図3(A)に示す光検出回路の駆動方法例について、図3(C)を用いて説明する。図3(C)は、図3(A)に示す光検出回路の駆動方法例を説明するためのタイミングチャートであり、光検出リセット信号、出力選択信号、光電変換素子131a、トランジスタ133a、及びトランジスタ134aのそれぞれの状態を示す。なお、ここでは、一例として光電変換素子131aがフォトダイオードである場合について説明する。
【0081】
図3(A)に示す光検出回路の駆動方法例では、まず期間T31において、光検出リセット信号のパルスが入力される。また、期間T31から期間T32にかけて光検出制御信号のパルスが入力される。なお、期間T31において、光検出リセット信号のパルスの入力開始のタイミングは、光検出制御信号のパルスの入力開始のタイミングより早くてもよい。
【0082】
このとき、期間T31において、光電変換素子131aは、順方向に電流が流れる状態(状態ST51ともいう)になり、トランジスタ134aがオン状態になり、トランジスタ133aがオフ状態になる。
【0083】
このとき、トランジスタ132aのゲートの電圧は、一定の値にリセットされる。
【0084】
次に、光検出リセット信号のパルスが入力された後の期間T32において、光電変換素子131aは、逆方向に電圧が印加された状態(状態ST52ともいう)になり、トランジスタ133aはオフ状態のままである。
【0085】
このとき、光電変換素子131aに入射した光の照度に応じて、光電変換素子131aの第1の電流端子及び第2の電流端子の間に光電流が流れる。さらに光電流に応じてトランジスタ132aのゲートの電圧の値が変化する。このとき、トランジスタ132aのソース及びドレインの間のチャネル抵抗の値が変化する。
【0086】
さらに、光検出制御信号のパルスが入力された後の期間T33において、トランジスタ134aがオフ状態になる。
【0087】
このとき、トランジスタ132aのゲートの電圧は、期間T32における光電変換素子131aの光電流に応じた値に保持される。なお、期間T33は必ずしも設けなくてもよいが、期間T33を設けることにより、光検出回路において、光データ信号を出力するタイミングを適宜設定することができる。例えば、複数の光検出回路において、それぞれ光データ信号を出力するタイミングを適宜設定することができる。
【0088】
次に、期間T34において、出力選択信号のパルスが入力される。
【0089】
このとき、光電変換素子131aは状態ST52のままであり、トランジスタ133aがオン状態になり、トランジスタ132aのソース及びドレイン、並びにトランジスタ133aのソース及びドレインを介して電流が流れる。トランジスタ132aのソース及びドレイン、並びにトランジスタ133aのソース及びドレインを介して流れる電流は、トランジスタ132aのゲート電圧の値に依存する。よって、光データは、光電変換素子131aに入射する光の照度に応じた値となる。さらに、図3(A)に示す光検出回路は、トランジスタ132aのソース及びドレインの他方、並びにトランジスタ133aのソース及びドレインの他方のうちの他方から光データ信号を出力する。以上が図3(A)に示す光検出回路の駆動方法例である。
【0090】
次に、図3(B)に示す光検出回路の駆動方法例について、図3(D)を用いて説明する。図3(D)は、図3(B)に示す光検出回路の駆動方法例を説明するための図である。
【0091】
図3(B)に示す光検出回路の駆動方法例では、まず期間T41において、光検出リセット信号のパルスが入力され、また、期間T41から期間T42にかけて光検出制御信号のパルスが入力される。なお、期間T41において、光検出リセット信号のパルスの入力開始のタイミングは、光検出制御信号のパルスの入力開始のタイミングより早くてもよい。
【0092】
このとき、期間T41において、光電変換素子131bが状態ST51になり、トランジスタ134bがオン状態になることにより、トランジスタ132bのゲートの電圧は、電圧Vaと同等の値にリセットされる。
【0093】
さらに、光検出リセット信号のパルスが入力された後の期間T42において、光電変換素子131bが状態ST52になり、トランジスタ134bがオン状態のままであり、トランジスタ135がオフ状態になる。
【0094】
このとき、光電変換素子131bに入射した光の照度に応じて、光電変換素子131bの第1の電流端子及び第2の電流端子の間に光電流が流れる。さらに、光電流に応じてトランジスタ132bのゲートの電圧の値が変化する。このとき、トランジスタ132bのソース及びドレインの間のチャネル抵抗の値が変化する。
【0095】
さらに、光検出制御信号のパルスが入力された後の期間T43において、トランジスタ134bがオフ状態になる。
【0096】
このとき、トランジスタ132bのゲートの電圧は、期間T42における光電変換素子131bの光電流に応じた値に保持される。なお、期間T43は必ずしも設けなくてもよいが、期間T43を設けることにより、光検出回路において、光データ信号を出力するタイミングを適宜設定することができる。例えば、複数の光検出回路において、それぞれ光データ信号を出力するタイミングを適宜設定することができる。
【0097】
さらに、期間T44において、出力選択信号のパルスが入力される。
【0098】
このとき、光電変換素子131bが状態ST52のままであり、トランジスタ133bがオン状態になる。
【0099】
トランジスタ133bがオン状態になると、図3(B)に示す光検出回路は、トランジスタ132bのソース及びドレインの他方、及びトランジスタ133bのソース及びドレインの他方のうちの他方から光データ信号を出力する。トランジスタ132bのソース及びドレイン、及びトランジスタ133bのソース及びドレインを介して流れる電流は、トランジスタ132bのゲート電圧の値に依存する。よって、光データは、光電変換素子131bに入射する光の照度に応じた値となる。以上が図3(B)に示す光検出回路の駆動方法例である。
【0100】
図3(A)乃至図3(D)に示す光検出回路は、光電変換素子、光検出制御トランジスタ、及び増幅トランジスタを備える。そして、光検出制御信号に従って光データを生成し、出力選択信号に従って光データをデータ信号として出力する。上記構成にすることにより、光検出回路により光データを生成して出力することができる。
【0101】
<表示回路の構成例>
図4(A)及び図4(B)は、表示回路の構成例を示す図である。
【0102】
図4(A)に示す表示回路は、トランジスタ151aと、液晶素子152aと、容量素子153aと、を備える。
【0103】
なお、図4(A)に示す表示回路において、トランジスタ151aは、電界効果トランジスタである。
【0104】
また、液晶素子152aは、第1の表示電極、第2の表示電極、及び液晶層により構成される。液晶層は、第1の表示電極及び第2の表示電極の間に印加される電圧に応じて光の透過率が変化する。
【0105】
また、容量素子153aは、第1の容量電極、第2の容量電極、並びに第1の容量電極及び第2の容量電極に重畳する誘電体層を含む。容量素子153aは、第1の容量電極及び第2の容量電極の間に印加される電圧に応じて電荷が蓄積される。
【0106】
トランジスタ151aのソース及びドレインの一方には、表示データ信号が入力され、トランジスタ151aのゲートには、表示選択信号が入力される。
【0107】
液晶素子152aの第1の表示電極は、トランジスタ151aのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、液晶素子152aの第2の表示電極には、電圧Vcが入力される。電圧Vcの値は、適宜設定することができる。
【0108】
容量素子153aの第1の容量電極は、トランジスタ151aのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、容量素子153aの第2の容量電極には、電圧Vcが入力される。
【0109】
図4(B)に示す表示回路は、トランジスタ151bと、液晶素子152bと、容量素子153bと、容量素子154と、トランジスタ155と、トランジスタ156と、を備える。
【0110】
なお、図4(B)に示す表示回路において、トランジスタ151b、トランジスタ155、及びトランジスタ156は、電界効果トランジスタである。
【0111】
トランジスタ155のソース及びドレインの一方には、表示データ信号が入力され、トランジスタ155のゲートには、パルス信号である書き込み選択信号(信号WSELともいう)が入力される。書き込み選択信号は、例えばシフトレジスタを備えた回路により、シフトレジスタからパルス信号を出力させることにより生成することができる。
【0112】
容量素子154の第1の容量電極は、トランジスタ155のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、容量素子154の第2の容量電極には、電圧Vcが入力される。
【0113】
トランジスタ151bのソース及びドレインの一方は、トランジスタ155のソース及びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ151bのゲートには、表示選択信号が入力される。
【0114】
液晶素子152bの第1の表示電極は、トランジスタ151bのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、液晶素子152bの第2の表示電極には、電圧Vcが入力される。
【0115】
容量素子153bの第1の容量電極は、トランジスタ151bのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、容量素子153bの第2の容量電極には、電圧Vcが入力される。電圧Vcの値は、表示回路の仕様に応じて適宜設定される。
【0116】
トランジスタ156のソース及びドレインの一方には、基準となる電圧が入力され、トランジスタ156のソース及びドレインの他方は、トランジスタ151bのソース及びドレインの他方に電気的に接続され、トランジスタ156のゲートには、パルス信号である表示リセット信号(信号DRSTともいう)が入力される。
【0117】
さらに、図4(A)及び図4(B)に示す表示回路の各構成要素について説明する。
【0118】
トランジスタ151a及びトランジスタ151bは、表示選択トランジスタとしての機能を有する。
【0119】
液晶素子152a及び液晶素子152bにおける液晶層としては、第1の表示電極及び第2の表示電極の間に印加される電圧が0Vのときに光を透過する液晶層を用いることができ、例えば電気制御複屈折型液晶(ECB型液晶ともいう)、二色性色素を添加した液晶(GH液晶ともいう)、高分子分散型液晶、又はディスコチック液晶を含む液晶層などを用いることができる。また、液晶層としては、ブルー相を示す液晶層を用いてもよい。ブルー相を示す液晶層は、例えばブルー相を示す液晶とカイラル剤とを含む液晶組成物により構成される。ブルー相を示す液晶は、応答速度が1msec以下と短く、光学的等方性であるため、配向処理が不要であり、視野角依存性が小さい。よって、ブルー相を示す液晶を用いることにより、動作速度を向上させることができる。
【0120】
容量素子153a及び容量素子153bは、第1の容量電極及び第2の容量電極の間に表示データ信号に応じた値の電圧が印加される保持容量としての機能を有する。容量素子153a及び容量素子153bを必ずしも設けなくてもよいが、容量素子153a及び容量素子153bを設けることにより、表示選択トランジスタのリーク電流に起因する液晶素子に印加された電圧の変動を抑制することができる。
【0121】
容量素子154は、第1の容量電極及び第2の容量電極の間に表示データ信号に応じた値の電圧が印加される保持容量としての機能を有する。
【0122】
トランジスタ155は、容量素子154に表示データ信号を入力させるか否かを選択する書き込み選択トランジスタとしての機能を有する。
【0123】
トランジスタ156は、液晶素子152bに印加される電圧をリセットさせるか否かを選択する表示リセット選択トランジスタとしての機能を有する。
【0124】
なお、トランジスタ151a、トランジスタ151b、トランジスタ155、及びトランジスタ156としては、例えば、元素周期表における第14族の半導体(シリコンなど)を含有する半導体層又は酸化物半導体層を含むトランジスタを用いることができる。
【0125】
次に、図4(A)及び図4(B)に示す表示回路の駆動方法例について説明する。
【0126】
まず、図4(A)に示す表示回路の駆動方法例について、図4(C)を用いて説明する。図4(C)は、図4(A)に示す表示回路の駆動方法例を説明するためのタイミングチャートであり、表示データ信号及び表示選択信号のそれぞれの状態を示す。
【0127】
図4(A)に示す表示回路の駆動方法例では、表示選択信号のパルスが入力されると、トランジスタ151aがオン状態になる。
【0128】
トランジスタ151aがオン状態になると、表示回路に表示データ信号が入力され、液晶素子152aの第1の表示電極及び容量素子153aの第1の容量電極の電圧が表示データ信号の電圧と同等の値になる。
【0129】
このとき、液晶素子152aは、書き込み状態(状態wtともいう)になり、表示データ信号に応じた光の透過率になることにより、表示回路が表示データ信号のデータ(データD11乃至データDXのそれぞれ)に応じた表示状態になる。
【0130】
その後トランジスタ151aがオフ状態になる。そのため、液晶素子152aは、保持状態(状態hldともいう)になる。そして、液晶素子152aでは、次に表示選択信号のパルスが入力されるまで、第1の表示電極及び第2の表示電極の間に印加される電圧が保持される。
【0131】
次に、図4(B)に示す表示回路の駆動方法例について、図4(D)を用いて説明する。図4(D)は、図4(B)に示す表示回路の駆動方法例を説明するためのタイミングチャートである。
【0132】
図4(B)に示す表示回路の駆動方法例では、表示リセット信号のパルスが入力されると、トランジスタ156がオン状態になり、液晶素子152bの第1の表示電極及び容量素子153bの第1の容量電極の電圧が基準となる電圧にリセットされる。
【0133】
また、書き込み選択信号のパルスが入力されると、トランジスタ155がオン状態になり、表示データ信号が表示回路に入力され、容量素子154の第1の容量電極の電圧が表示データ信号の電圧と同等の値になる。
【0134】
その後、表示選択信号のパルスが入力されると、トランジスタ151bがオン状態になり、液晶素子152bの第1の表示電極及び容量素子153bの第1の容量電極の電圧が容量素子154の第1の容量電極の電圧と同等の値になる。
【0135】
このとき、液晶素子152bは、書き込み状態になり、表示データ信号に応じた光の透過率になることにより、表示回路が表示データ信号のデータ(データD11乃至データDXのそれぞれ)に応じた表示状態になる。
【0136】
その後、トランジスタ151bがオフ状態になる。そのため、液晶素子152bは、保持状態になる。そして、液晶素子152bでは、次に表示選択信号のパルスが入力されるまで、第1の表示電極及び第2の表示電極の間に印加される電圧が保持される。
【0137】
図4(A)及び図4(B)に示す表示回路は、表示選択トランジスタ及び液晶素子を備える。上記構成にすることにより、表示回路を表示データ信号に応じた表示状態にすることができる。
【0138】
また、図4(B)に示す表示回路は、表示選択トランジスタ及び液晶素子に加え、書き込み選択トランジスタ及び容量素子を備える。上記構成にすることにより、液晶素子をある表示データ信号のデータに応じた表示状態に設定している間に、容量素子に次の表示データ信号のデータを書き込むことができる。よって、表示回路の動作速度を向上させることができる。
【0139】
<ディスプレイの構造例>
図5、6はディスプレイを構成するアクティブマトリクス基板(表示回路及び光検出回路が配設される基板)の構造例を示す図である。具体的には、図5(A)は、アクティブマトリクス基板に配設される表示回路の平面模式図であり、図5(B)は、図5(A)における線分A−Bの断面模式図であり、図6(A)は、アクティブマトリクス基板が有する光検出回路の平面模式図であり、図6(B)は、図6(A)における線分C−Dの断面模式図である。なお、図6では、光検出回路の一例として、図3(A)に示す構成の光検出回路を用いる場合を示す。
【0140】
図5及び図6に示すアクティブマトリクス基板は、基板500と、導電層501a乃至導電層501hと、絶縁層502と、半導体層503a乃至半導体層503dと、導電層504a乃至導電層504kと、絶縁層505と、半導体層506と、半導体層507と、半導体層508と、絶縁層509と、導電層510a乃至導電層510cと、を含む。
【0141】
導電層501a乃至導電層501hのそれぞれは、基板500の一平面に設けられる。
【0142】
導電層501aは、表示回路における表示選択トランジスタのゲートとしての機能を有する。
【0143】
導電層501bは、表示回路における保持容量の第1の容量電極としての機能を有する。なお、容量素子(保持容量)の第1の容量電極としての機能を有する層を第1の容量電極ともいう。
【0144】
導電層501cは、電圧Vbが入力される配線としての機能を有する。なお、配線としての機能を有する層を配線ともいう。
【0145】
導電層501dは、光検出回路における光検出制御トランジスタのゲートとしての機能を有する。
【0146】
導電層501eは、光検出制御信号が入力される信号線としての機能を有する。なお、信号線としての機能を有する層を信号線ともいう。
【0147】
導電層501fは、光検出回路における出力選択トランジスタのゲートとしての機能を有する。
【0148】
導電層501gは、光検出回路における増幅トランジスタのゲートとしての機能を有する。
【0149】
絶縁層502は、導電層501a乃至導電層501hを介して基板500の一平面に設けられる。
【0150】
絶縁層502は、表示回路における表示選択トランジスタのゲート絶縁層、表示回路における保持容量の誘電体層、光検出回路における光検出制御トランジスタのゲート絶縁層、光検出回路における増幅トランジスタのゲート絶縁層、及び光検出回路における出力選択トランジスタのゲート絶縁層としての機能を有する。
【0151】
半導体層503aは、絶縁層502を介して導電層501aに重畳する。半導体層503aは、表示回路における表示選択トランジスタのチャネル形成層としての機能を有する。
【0152】
半導体層503bは、絶縁層502を介して導電層501dに重畳する。半導体層503bは、光検出回路における光検出制御トランジスタのチャネル形成層としての機能を有する。
【0153】
半導体層503cは、絶縁層502を介して導電層501fに重畳する。半導体層503cは、光検出回路における出力選択トランジスタのチャネル形成層としての機能を有する。
【0154】
半導体層503dは、絶縁層502を介して導電層501gに重畳する。半導体層503dは、光検出回路における増幅トランジスタのチャネル形成層としての機能を有する。
【0155】
導電層504aは、半導体層503aに電気的に接続される。導電層504aは、表示回路における表示選択トランジスタのソース及びドレインの一方としての機能を有する。
【0156】
導電層504bは、導電層501b及び半導体層503aに電気的に接続される。導電層504bは、表示回路における表示選択トランジスタのソース及びドレインの他方としての機能を有する。
【0157】
導電層504cは、絶縁層502を介して導電層501bに重畳する。導電層504cは、表示回路における保持容量の第2の容量電極としての機能を有する。
【0158】
導電層504dは、絶縁層502を貫通する開口部において導電層501cに電気的に接続される。導電層504dは、光検出回路における光電変換素子の第1の電流端子及び第2の電流端子の一方としての機能を有する。
【0159】
導電層504eは、半導体層503bに電気的に接続される。導電層504eは、光検出回路における光検出制御トランジスタのソース及びドレインの一方としての機能を有する。
【0160】
導電層504fは、半導体層503bに電気的に接続され、且つ絶縁層502を貫通する開口部において導電層501gに電気的に接続される。導電層504fは、光検出回路における光検出制御トランジスタのソース及びドレインの他方としての機能を有する。
【0161】
導電層504gは、絶縁層502を貫通する開口部において導電層501d及び導電層501eに電気的に接続される。導電層504gは、光検出制御信号が入力される信号線としての機能を有する。
【0162】
導電層504hは、半導体層503cに電気的に接続される。導電層504hは、光検出回路における出力選択トランジスタのソース及びドレインの一方としての機能を有する。
【0163】
導電層504iは、半導体層503c及び半導体層503dに電気的に接続される。導電層504iは、光検出回路における出力選択トランジスタのソース及びドレインの他方、並びに光検出回路における増幅トランジスタのソース及びドレインの一方としての機能を有する。
【0164】
導電層504jは、半導体層503dに電気的に接続され、絶縁層502を貫通する開口部において導電層501hに電気的に接続される。導電層504jは、光検出回路における増幅トランジスタのソース及びドレインの他方としての機能を有する。
【0165】
導電層504kは、絶縁層502を貫通する開口部において導電層501hに電気的に接続される。導電層504kは、電圧Va又は電圧Vbが入力される配線としての機能を有する。
【0166】
絶縁層505は、導電層504a乃至導電層504kを介して半導体層503a乃至半導体層503dに接する。
【0167】
半導体層506は、絶縁層505を貫通して設けられた開口部において導電層504dに電気的に接続される。
【0168】
半導体層507は、半導体層506に接する。
【0169】
半導体層508は、半導体層507に接する。
【0170】
絶縁層509は、絶縁層505、半導体層506、半導体層507、及び半導体層508に重畳する。絶縁層509は、表示回路及び光検出回路における平坦化絶縁層としての機能を有する。なお、必ずしも絶縁層509を設けなくてもよい。
【0171】
導電層510aは、絶縁層505及び絶縁層509を貫通する開口部において導電層504bに電気的に接続される。導電層510aは、表示回路における表示素子の画素電極としての機能を有する。なお、画素電極としての機能を有する層を画素電極ともいう。
【0172】
導電層510bは、絶縁層505及び絶縁層509を貫通する開口部において導電層504cに電気的に接続される。導電層510bは、電圧Vcが入力される配線としての機能を有する。
【0173】
導電層510cは、絶縁層505及び絶縁層509を貫通する開口部において導電層504eに電気的に接続され、絶縁層505及び絶縁層509を貫通する開口部において半導体層508に電気的に接続される。
【0174】
さらに、上述したアクティブマトリクス基板を有するディスプレイの構造例について、図7を用いて説明する。なお、図7(A)は、ディスプレイに配設される表示回路の断面模式図であり、図7(B)は、ディスプレイに配設される光検出回路の断面模式図である。なお、図7に示すディスプレイにおいては、表示素子は液晶素子である。
【0175】
図7に示すディスプレイは、図5及び図6に示すアクティブマトリクス基板に加え、基板512と、遮光層513と、着色層514と、着色層515と、絶縁層516と、導電層517と、液晶層518と、を含む。
【0176】
遮光層513は、基板512の一平面の一部に設けられる。
【0177】
着色層514は、基板512の遮光層513が設けられていない部分に設けられ、半導体層506、半導体層507、及び半導体層508に重畳する。
【0178】
着色層515は、着色層514に重畳する。
【0179】
絶縁層516は、遮光層513、着色層514、及び着色層515を介して基板512の一平面に設けられる。
【0180】
導電層517は、基板512の一平面に設けられる。導電層517は、表示回路における共通電極としての機能を有する。なお、光検出回路において、必ずしも導電層517が設けられなくてもよい。
【0181】
液晶層518は、導電層510a及び導電層517の間に設けられ、絶縁層509を介して半導体層508に重畳する。
【0182】
なお、導電層510a、液晶層518、及び導電層517は、表示回路における表示素子としての機能を有する。
【0183】
さらに、図7に示すディスプレイの各構成要素について説明する。
【0184】
基板500及び基板512としては、透光性を有する基板を用いることができ、透光性を有する基板としては、例えばガラス基板又はプラスチック基板を用いることができる。
【0185】
導電層501a乃至導電層501dとしては、例えばモリブデン、チタン、クロム、タンタル、タングステン、アルミニウム、銅、ネオジム、若しくはスカンジウムなどの金属材料、又はこれらを主成分とする合金材料の層を用いることができる。また、それらの積層により、導電層501a乃至導電層501dを構成することもできる。
【0186】
絶縁層502、505としては、例えば酸化シリコン層、窒化シリコン層、酸化窒化シリコン層、窒化酸化シリコン層、酸化アルミニウム層、窒化アルミニウム層、酸化窒化アルミニウム層、窒化酸化アルミニウム層、又は酸化ハフニウム層を用いることができる。また、それらの積層により絶縁層502、505を構成することもできる。
【0187】
半導体層503a及び半導体層503bとしては、元素周期表における第14族の半導体(シリコンなど)を用いた半導体層又は酸化物半導体層を用いることができる。
【0188】
導電層504a乃至導電層504hとしては、例えばアルミニウム、クロム、銅、タンタル、チタン、モリブデン、若しくはタングステンなどの金属材料、又はこれらの金属材料を主成分とする合金材料の層を用いることができる。また、それらの積層により導電層504a乃至導電層504hを構成してもよい。
【0189】
半導体層506は、一導電型(P型及びN型の一方)の半導体層である。半導体層506としては、例えばシリコンを含有する半導体層を用いることができる。
【0190】
半導体層507は、半導体層506より抵抗の高い半導体層である。半導体層507としては、例えばシリコンを含有する半導体層を用いることができる。
【0191】
半導体層508は、半導体層506とは異なる導電型(P型及びN型の他方)の半導体層である。半導体層508としては、例えばシリコンを含有する半導体層を用いることができる。
【0192】
絶縁層509及び絶縁層516としては、例えばポリイミド、アクリル、ベンゾシクロブテン、などの有機材料の層を用いることができる。また絶縁層509としては、低誘電率材料(low−k材料ともいう)の層を用いることもできる。
【0193】
導電層510a、導電層510c及び導電層517としては、例えば透光性を有する導電材料の層を用いることができ、透光性を有する導電材料としては、例えばインジウム錫酸化物、酸化インジウムに酸化亜鉛を混合した金属酸化物、酸化インジウムに酸化珪素(SiO)を混合した導電材料、有機インジウム、有機スズ、酸化タングステンを含むインジウム酸化物、酸化タングステンを含むインジウム亜鉛酸化物、酸化チタンを含むインジウム酸化物、又は酸化チタンを含むインジウム錫酸化物などを用いることができる。
【0194】
また、導電層510a、導電層510c及び導電層517は、導電性高分子(導電性ポリマーともいう)を含む導電性組成物を用いて形成することもできる。導電性組成物を用いて形成した導電層は、シート抵抗が10000Ω/□以下、波長550nmにおける透光率が70%以上であることが好ましい。また、導電性組成物に含まれる導電性高分子の抵抗率は、0.1Ω・cm以下であることが好ましい。
【0195】
導電性高分子としては、いわゆるπ電子共役系導電性高分子が用いることができる。π電子共役系導電性高分子としては、例えばポリアニリン若しくはその誘導体、ポリピロール若しくはその誘導体、ポリチオフェン若しくはその誘導体、又はアニリン、ピロール及びチオフェンの2種以上の共重合体若しくはその誘導体などがあげられる。
【0196】
遮光層513としては、例えば金属材料の層を用いることができる。
【0197】
着色層514は、赤及び青の一方の着色層である。
【0198】
着色層515は、赤及び青の他方の着色層である。
【0199】
なお、着色層514及び着色層515の積層は、可視光領域の波長の光を吸収するフィルタとしての機能を有する。
【0200】
液晶層518としては、例えばTN液晶、OCB液晶、STN液晶、VA液晶、ECB型液晶、GH液晶、高分子分散型液晶、又はディスコチック液晶などを含む層を用いることができる。なお、液晶層518として、導電層510c及び導電層517に印加される電圧が0Vのときに光を透過する液晶を用いることが好ましい。
【0201】
図5乃至図7を用いて説明したように、ディスプレイの構造例は、トランジスタ、画素電極、及び光電変換素子を含むアクティブマトリクス基板と、対向基板と、アクティブマトリクス基板及び対向基板の間に液晶を有する液晶層と、を含む構造である。上記構造にすることにより、同一工程により同一基板上に表示回路及び光検出回路を作製することができるため、製造コストを低減することができる。
【0202】
また、図7を用いて説明したように、ディスプレイの構造例は、光電変換素子に重畳し、可視光領域の波長の光を吸収するフィルタを含む構造である。上記構造にすることにより、光電変換素子への可視光領域の波長の光(例えば可視光領域の波長の光を発する発光ダイオードの光)の入射を抑制することができるため、赤外線領域の光の検出精度を向上させることができる。
【0203】
<光検出回路の変形構造例>
本明細書で開示される光検出回路の構造は、図6に示す構造に限定されない。例えば、図6においては、導電型の異なる半導体層を積層させた構造(縦型構造ともいう)を有する光電変換素子について示したが、同一半導体層中に導電型の異なる領域を有する構造(横型構造ともいう)を有する光電変換素子を光検出回路が有する光電変換素子として適用することも可能である。
【0204】
図13は、横型構造を有する光電変換素子を有する光検出回路の構造例を示す図である。具体的には、図13には、光検出回路を構成するトランジスタの一例(トランジスタ2001)及び当該トランジスタに電気的に接続される光電変換素子の一例(光電変換素子2002)を示している。
【0205】
トランジスタ2001は、絶縁表面を有する基板2000上に設けられた単結晶シリコンを母体とする不純物領域2021、2022及びチャネル形成領域2020と、チャネル形成領域2020上に設けられたゲート絶縁層2023と、ゲート絶縁層2023上に設けられたゲート層2024とを有する。なお、ここでは、トランジスタ2001が単結晶シリコンを用いて構成される例について示したが、これらが多結晶シリコン又は非晶質シリコンを用いて構成される構成とすることも可能である。
【0206】
光電変換素子2002は、絶縁表面を有する基板2000上に設けられた単結晶シリコンを母体とするp型不純物領域2121、i型領域2122、及びn型不純物領域2123を有する。
【0207】
なお、トランジスタ2001及び光電変換素子2002上には絶縁層2300が設けられている。また、トランジスタ2001の不純物領域2021は、導電層2401に接続されている。また、トランジスタ2001の不純物領域2022と、光電変換素子2002のp型不純物領域2121とは、導電層2402を介して接続されている。また、導電層2403は、光電変換素子2002のn型不純物領域2123に接続されている。
【0208】
<容量式タッチセンサの構成例>
本発明の一態様に係る表示装置は、容量式タッチセンサを有する。図8に、容量式タッチセンサ1620と、ディスプレイ1621とを重ね合わせている様子を示す。
【0209】
容量式タッチセンサ1620は、透光性を有する位置検出部1622において、指またはスタイラスなどが触れた位置を検出し、その位置情報を含む信号を生成することができる。よって、位置検出部1622がディスプレイ1621の画素部1623に重なるようにタッチセンサ1620を設けることで、表示装置のユーザーが画素部1623のどの位置を指し示したかを情報として得ることができる。
【0210】
図9(A)に、静電容量方式のうち、投影静電容量方式を用いた位置検出部1622の斜視図を示す。投影静電容量方式の位置検出部1622は、複数の第1電極1640と複数の第2電極1641とが重なるように設けられている。各第1電極1640は、矩形状の導電膜1642が複数接続された構成を有しており、各第2電極1641は、矩形状の導電膜1643が複数接続された構成を有している。なお、第1電極1640と第2電極1641の形状はこの構成に限定されない。
【0211】
また、図9(A)では、複数の第1電極1640と複数の第2電極1641の上に、誘電体として機能する絶縁層1644が重なっている。図9(B)に、図9(A)に示した複数の第1電極1640と、複数の第2電極1641と、絶縁層1644とが重なり合っている様子を示す。図9(B)に示すように、複数の第1電極1640と複数の第2電極1641は、矩形状の導電膜1642と矩形状の導電膜1643の位置が互いにずれるように、重なり合っている。
【0212】
絶縁層1644に指などが接触すると、複数の第1電極1640のいずれかと、指との間に容量が形成される。また、複数の第2電極1641のいずれかと、指との間にも容量が形成される。よって、静電容量の変化をモニターすることで、いずれの第1電極1640と第2電極1641に指が最も近づいたのかを特定することができるので、指が触れた位置を検出することができる。
【0213】
なお、第1電極1640と第2電極1641は、透光性を有する導電材料、例えば、酸化珪素を含む酸化インジウムスズ、酸化インジウムスズ、酸化亜鉛、酸化インジウム亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などを用いて構成することができる。
【0214】
<表示装置の動作例>
図10は、図1(A)に示す表示装置の動作例を示すフローチャートである。具体的には、図10に示すフローチャートは、図1(A)に示す表示装置における被読み取り物の検出動作例を示す図である。
【0215】
図10に示すフローチャートにおいては、まず、図1(A)に示す照度センサ30において外光照度の検出を行う。そして、検出された照度情報に応じて、図1(A)に示すディスプレイ10に配設された光検出式タッチセンサ(光検出回路)を駆動するか又は図1(A)に示す容量式タッチセンサ20を駆動するか選択する。すなわち、2種のタッチセンサの中から適切なタッチセンサを選択する。そして、選択されたタッチセンサにおいて被読み取り物の検出を行う。
【0216】
図10に示す動作では、被読み取り物の検出精度が外光の影響によって低下することを抑制することが可能となる。
【実施例1】
【0217】
本実施例では、本発明の一態様に係る表示装置を有する電子機器の構成例について図11を参照して説明する。
【0218】
当該電子機器としては、パーソナルコンピュータ、携帯電話、携帯型を含むゲーム機、携帯情報端末、電子書籍、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、ナビゲーションシステム、音響再生装置(カーオーディオ、デジタルオーディオプレイヤー等)、複写機、ファクシミリ、プリンター、プリンター複合機、現金自動預け入れ払い機(ATM)、自動販売機などが挙げられる。
【0219】
図11は、本発明の一態様に係る表示装置を有する携帯電話(いわゆる、スマートフォンを含む)に応用した場合の構成例を示す図である。図11に示す携帯用の電子機器は、RF回路201、アナログベースバンド回路202、デジタルベースバンド回路203、バッテリー204、電源回路205、アプリケーションプロセッサ206、フラッシュメモリ210、表示回路コントローラ211、メモリ回路212、ディスプレイ213、音声回路217、キーボード218、容量式タッチセンサ219、容量式タッチセンサコントローラ220、照度センサ221、照度センサコントローラ222、及び光検出回路コントローラ223などより構成されている。ディスプレイ213は、表示回路及び光検出回路が配設される画素部230、表示回路ドライバ232(なお、図2に示す、表示選択信号出力回路101及び表示データ信号出力回路102は、表示回路ドライバ232を構成する回路である)、及び光検出回路ドライバ233(なお、図2に示す、光検出リセット信号出力回路103a、光検出制御信号出力回路103b、出力選択信号出力回路103c、及び読み出し回路106は、光検出回路ドライバ233を構成する回路である)などより構成されている。なお、アプリケーションプロセッサ206は、CPU207、DSP208、及びインターフェース(IF)209などを有する。
【実施例2】
【0220】
本実施例では、本発明の一態様に係る表示装置を有する電子機器の具体例について図12を参照して説明する。
【0221】
図12(A)は、携帯型情報通信端末の具体例を示す図である。図12(A)に示す携帯型情報通信端末は、少なくとも表示部1001を具備する。また、図12(A)に示す携帯型情報通信端末は、例えば表示部1001に操作部1002を設けることができる。例えば、上記の表示装置を表示部1001に用いることにより、例えば指又はペンにより携帯型情報通信端末の操作又は携帯型情報通信端末への情報の入力を行うことができる。
【0222】
図12(B)は、カーナビゲーションを含む情報案内端末の具体例を示す図である。図12(B)に示す情報案内端末は、表示部1101、操作ボタン1102、及び外部入力端子1103を具備する。例えば、上記の表示装置を表示部1101に用いることにより、例えば指又はペンにより情報案内端末の操作又は情報案内端末への情報の入力を行うことができる。
【0223】
図12(C)は、ノート型パーソナルコンピュータの具体例を示す図である。図12(C)に示すノート型パーソナルコンピュータは、筐体1201と、表示部1202と、スピーカ1203と、LEDランプ1204と、ポインティングデバイス1205と、接続端子1206と、キーボード1207と、を具備する。例えば、上記の表示装置を、表示部1202に用いることにより、例えば指又はペンによりノート型パーソナルコンピュータの操作又はノート型パーソナルコンピュータへの情報の入力を行うことができる。
【0224】
図12(D)は、携帯型遊技機の具体例を示す図である。図12(D)に示す携帯型遊技機は、表示部1301と、表示部1302と、スピーカ1303と、接続端子1304と、LEDランプ1305と、マイクロフォン1306と、記録媒体読込部1307と、操作ボタン1308と、センサ1309と、を有する。例えば、上記の表示装置を、表示部1301及び表示部1302、又は表示部1301若しくは表示部1302に用いることにより、例えば指又はペンにより携帯型遊技機の操作又は携帯型遊技機への情報の入力を行うことができる。
【0225】
図12(E)は、電子書籍の具体例を示す図である。図12(E)に示す電子書籍は、少なくとも筐体1401と、筐体1403と、表示部1405と、表示部1407と、軸部1411と、を有する。
【0226】
筐体1401及び筐体1403は、軸部1411により接続され、図12(E)に示す電子書籍は、該軸部1411を軸として開閉動作を行うことができる。このような構成により、紙の書籍のような動作を行うことができる。また、表示部1405は、筐体1401に組み込まれ、表示部1407は、筐体1403に組み込まれる。また、表示部1405及び表示部1407の構成を互いに異なる画像を表示する構成としてもよく、例えば両方の表示部で一続きの画像を表示する構成としてもよい。表示部1405及び表示部1407を異なる画像を表示する構成にすることにより、例えば右側の表示部(図12(E)では表示部1405)に文章画像を表示し、左側の表示部(図12(E)では表示部1407)に画像を表示することができる。
【0227】
また、図12(E)に示す電子書籍は、筐体1401又は筐体1403に操作部などを備えてもよい。例えば、図12(E)に示す電子書籍の構成を電源ボタン1421と、操作キー1423と、スピーカ1425と、を有する構成にすることもできる。図12(E)に示す電子書籍は、操作キー1423を用いることにより、複数の頁がある画像の頁を送ることができる。また、図12(E)に示す電子書籍の表示部1405及び表示部1407、又は表示部1405又は表示部1407にキーボードやポインティングデバイスなどを設けた構成としてもよい。また、図12(E)に示す電子書籍の筐体1401及び筐体1403の裏面や側面に、外部接続用端子(イヤホン端子、USB端子、又はACアダプタ又はUSBケーブルなどの各種ケーブルと接続可能な端子など)、記録媒体挿入部などを設けてもよい。さらに、図12(E)に示す電子書籍に電子辞書としての機能を持たせてもよい。
【0228】
例えば、上記の表示装置を表示部1405及び表示部1407、又は表示部1405若しくは表示部1407に用いることにより、例えば指又はペンにより電子書籍の操作又は電子書籍への情報の入力を行うことができる。
【0229】
図12(F)に示す電子機器は、ディスプレイである。図12(F)に示すディスプレイは、筐体1501と、表示部1502と、スピーカ1503と、LEDランプ1504と、操作ボタン1505と、接続端子1506と、センサ1507と、マイクロフォン1508と、支持台1509と、を有する。例えば、上記の表示装置を表示部1502に用いることにより、例えば指又はペンによりディスプレイの操作又はディスプレイへの情報の入力を行うことができる。
【符号の説明】
【0230】
10 ディスプレイ
11 基板
12 基板
13 液晶
14 フレキシブルプリント基板
20 容量式タッチセンサ
21 センサ部
22 カバーガラス
23 フレキシブルプリント基板
30 照度センサ
101 表示選択信号出力回路
102 表示データ信号出力回路
103a 光検出リセット信号出力回路
103b 光検出制御信号出力回路
103c 出力選択信号出力回路
104 ライトユニット
105 画素部
105d 表示回路
105p 光検出回路
106 読み出し回路
131a 光電変換素子
131b 光電変換素子
132a トランジスタ
132b トランジスタ
133a トランジスタ
133b トランジスタ
134a トランジスタ
134b トランジスタ
135 トランジスタ
151a トランジスタ
151b トランジスタ
152a 液晶素子
152b 液晶素子
153a 容量素子
153b 容量素子
154 容量素子
155 トランジスタ
156 トランジスタ
201 RF回路
202 アナログベースバンド回路
203 デジタルベースバンド回路
204 バッテリー
205 電源回路
206 アプリケーションプロセッサ
207 CPU
208 DSP
209 IF
210 フラッシュメモリ
211 表示回路コントローラ
212 メモリ回路
213 ディスプレイ
217 音声回路
218 キーボード
219 容量式タッチセンサ
220 タッチセンサコントローラ
221 照度センサ
222 照度センサコントローラ
223 光検出回路コントローラ
230 画素部
232 表示回路ドライバ
233 光検出回路ドライバ
500 基板
501a 導電層
501b 導電層
501c 導電層
501d 導電層
501e 導電層
501f 導電層
501g 導電層
501h 導電層
502 絶縁層
503a 半導体層
503b 半導体層
503c 半導体層
503d 半導体層
504a 導電層
504b 導電層
504c 導電層
504d 導電層
504e 導電層
504f 導電層
504g 導電層
504h 導電層
504i 導電層
504j 導電層
504k 導電層
505 絶縁層
506 半導体層
507 半導体層
508 半導体層
509 絶縁層
510a 導電層
510b 導電層
510c 導電層
512 基板
513 遮光層
514 着色層
515 着色層
516 絶縁層
517 導電層
518 液晶層
1001 表示部
1002 操作部
1101 表示部
1102 操作ボタン
1103 外部入力端子
1201 筐体
1202 表示部
1203 スピーカ
1204 LEDランプ
1205 ポインティングデバイス
1206 接続端子
1207 キーボード
1301 表示部
1302 表示部
1303 スピーカ
1304 接続端子
1305 LEDランプ
1306 マイクロフォン
1307 記録媒体読込部
1308 操作ボタン
1309 センサ
1401 筐体
1403 筐体
1405 表示部
1407 表示部
1411 軸部
1421 電源ボタン
1423 操作キー
1425 スピーカ
1501 筐体
1502 表示部
1503 スピーカ
1504 LEDランプ
1505 操作ボタン
1506 接続端子
1507 センサ
1508 マイクロフォン
1509 支持台
1620 タッチセンサ
1621 ディスプレイ
1622 位置検出部
1623 画素部
1640 第1電極
1641 第2電極
1642 導電膜
1643 導電膜
1644 絶縁層
2000 基板
2001 トランジスタ
2002 光電変換素子
2020 チャネル形成領域
2021 不純物領域
2022 不純物領域
2023 ゲート絶縁層
2024 ゲート層
2121 p型不純物領域
2122 i型領域
2123 n型不純物領域
2300 絶縁層
2401 導電層
2402 導電層
2403 導電層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光検出式タッチセンサを有するディスプレイと、
前記ディスプレイに重畳して設けられている容量式タッチセンサと、
外光の照度を検出する照度センサと、
前記照度センサの出力値に応じて前記光検出式タッチセンサと前記容量式タッチセンサのいずれを駆動させるかを選択する制御手段と、を有する表示装置。
【請求項2】
請求項1において、
前記光検出式タッチセンサが画素部に配設されている表示装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
前記ディスプレイが液晶の配向を制御することによって表示を行う表示装置。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一項において、
前記光検出式タッチセンサが赤外線領域の波長を有する光を検出する表示装置。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
前記光検出式タッチセンサと重畳して可視光領域の波長を有する光を吸収するフィルタを有する表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2013−37678(P2013−37678A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−149380(P2012−149380)
【出願日】平成24年7月3日(2012.7.3)
【出願人】(000153878)株式会社半導体エネルギー研究所 (5,264)
【Fターム(参考)】