説明

複素環アミド化合物及びMMP−13阻害剤としてのその用途

【解決手段】本願発明は、マトリックスメタロプロテアーゼ阻害作用を有し、医薬として有用な新規アミド誘導体を提供する。当該誘導体は、



[式中、A環は置換されていてもよい含窒素複素環であり、B環は置換されていてもよい単環式同素環または置換されていてもよい単環式複素環であり、ZはNまたはNR(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である。)であり、- - - は単結合または二重結合であり、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であり、Xは置換されていてもよい原子数1ないし6のスペーサーであり、C環は(1)置換されていてもよい同素環または(2)式


(X’はS、O、SOまたはCHである。)で表される環以外の置換されていてもよい複素環であり、B環およびC環の少なくとも一方は置換基を有する。ただし、N-{(1S,2R)-1-(3,5-ジフルオロベンジル)-3-[(3-エチルベンジル)アミノ]-2-ヒドロキシプロピル}-5,6-ジメチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-2-カルボキサミドを除く。]で表される化合物またはその塩である。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】

【化1】


[式中、A環は置換されていてもよい含窒素複素環であり、B環は置換されていてもよい単環式同素環または置換されていてもよい単環式複素環であり、ZはNまたはNR(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である。)であり、- - - は単結合または二重結合であり、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であり、Xは置換されていてもよい原子数1ないし6のスペーサーであり、C環は(1)置換されていてもよい同素環または置換されていてもよい(2)式
【化2】


(X'はS、O、SOまたはCHである。)で表される環以外の置換されていてもよい複素環であり、B環およびC環の少なくとも一方は置換基を有する。ただし、N-{(1S,2R)-1-(3,5-ジフルオロベンジル)-3-[(3-エチルベンジル)アミノ]-2-ヒドロキシプロピル}-5,6-ジメチル-4-オキソ-1,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-2-カルボキサミドおよび6-クロロ-N-((1S,2R,4S)-4-[(ジメチルアミノ)カルボニル]-2-{[(5-メチル-4,5,6,7-テトラヒドロチアゾロ[5,4-c]ピリジン-2-イル)カルボニル]アミノ}シクロヘキシル)-4-オキソ-1,4-ジヒドロキナゾリン-2-カルボキサミドを除く。]で表される化合物またはその塩。
【請求項2】

【化3】


で表される部分構造が
【化4】


である場合、Xが置換されていてもよい原子数1、3または4のスペーサーである請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項3】
A環が
【化5】


[式中、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である。]
である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項4】
A環が
【化6】


である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項5】
B環が置換されていてもよい、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子からなる群より選ばれるヘテロ原子を1ないし3個含む5または6員の単環式複素環である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項6】
B環が置換されていてもよいベンゼン環である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項7】

【化7】


で表される部分構造が
【化8】

[式中、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である。]
である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項8】

【化9】


で表される部分構造が
【化10】

である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項9】

【化11】


で表される部分構造が
【化12】

である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項10】
B環の置換基が、(1) C1−6アルキル基、(2)カルボキシル基で置換されていてもよいC7−16アラルキルオキシで置換されたC1−6アルキル基、(3) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリール−アミノカルボニルで置換されたC1−6アルキル基、(4) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニルアミノで置換されたC1−6アルキル基、(5) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリールオキシで置換されたC1−6アルキル基、(6)カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、(7) カルボキシル基で置換されていてもよいC7−16アラルキルオキシ基、(8) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリール基、(9) カルボキシル基で置換されていてもよいC7−16アラルキルで置換されていてもよいカルバモイル基、(10)C7−16アラルキル−カルボニルで置換されていてもよいアミノ基および(11)ハロゲン原子から選ばれる請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項11】

【化13】


で表される部分構造が
【化14】

〔式中、RおよびRはそれぞれ(1) C1−6アルキル基、(2)カルボキシル基で置換されていてもよいC7−16アラルキルオキシで置換されたC1−6アルキル基、(3) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリール−アミノカルボニルで置換されたC1−6アルキル基、(4) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリール−カルボニルアミノで置換されたC1−6アルキル基、(5) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリールオキシで置換されたC1−6アルキル基、(6)カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリールオキシ基、(7) カルボキシル基で置換されていてもよいC7−16アラルキルオキシ基、(8) カルボキシル基で置換されていてもよいC6−14アリール基、(9) カルボキシル基で置換されていてもよいC7−16アラルキルで置換されていてもよいカルバモイル基または(10)C7−16アラルキル−カルボニルで置換されていてもよいアミノ基である。〕である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項12】
Xが置換されていてもよい、式 −(CH)−X−(CH)−[式中、XはO、NR(Rは水素原子または置換されていてもよい低級アルキル基である。)、SOまたはCHであり、nおよびmはそれぞれ0ないし3の整数であり、n+m<6である。]で表される基である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項13】
Xが置換されていてもよいメチレン基である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項14】
C環が置換されていてもよいベンゼン環または置換されていてもよいピリジン環である請求項1記載の化合物またはその塩。
【請求項15】
4-[2-({6-フルオロ-2-[({[3-(メトキシ)フェニル]メチル}アミノ)カルボニル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロキナゾリン-5-イル}オキシ)エチル]安息香酸、
4-[({[2-({[(3-クロロ-4-フルオロフェニル)メチル]アミノ}カルボニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]メチル}オキシ)メチル]安息香酸、
4-[({[2-({[(4-フルオロ-3-メチルフェニル)メチル]アミノ}カルボニル)-4-オキソ-3,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル]メチル}オキシ)メチル]安息香酸、
4-{[({2-[({[3-(メトキシ)フェニル]メチル}アミノ)カルボニル]-4-オキソ-3,4-ジヒドロチエノ[2,3-d]ピリミジン-5-イル}メチル)オキシ]メチル}安息香酸またはそれらの塩。
【請求項16】
請求項1記載の化合物またはその塩のプロドラッグ。
【請求項17】
請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有する医薬。
【請求項18】
変形性関節症または関節リウマチの予防・治療剤である請求項17記載の医薬。
【請求項19】
[1]式
【化15】


〔式中、Lは脱離基であり、その他の記号は請求項1で定義した通りである。〕で表される化合物またはその塩を、

【化16】


〔式中、各記号は請求項1で定義した通りである。〕で表される化合物またはその塩と反応させること、または
[2]式
【化17】


〔式中、Lは脱離基であり、その他の記号は請求項1で定義した通りである。〕で表される化合物またはその塩を、式 R−H〔式中、RはB環の置換基である。〕で表される化合物またはその塩と反応させること、
を含む、請求項1記載の化合物またはその塩の製造方法。
【請求項20】

【化18】


[式中、ZはNまたはNR(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である。)であり、A'環は置換されていてもよい含窒素複素環であり、B'環およびC'環はそれぞれ置換されていてもよい同素環または複素環であり、- - -は単結合または二重結合であり、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であり、Yは結合手または置換されていてもよい原子数1ないし6のスペーサーである。]で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有するマトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤。
【請求項21】
マトリックスメタロプロテアーゼがマトリックスメタロプロテアーゼ−13(MMP−13)である請求項20記載の阻害剤。
【請求項22】
哺乳動物に対して式
【化19】


[式中、ZはNまたはNR(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である)であり、A'環は置換されていてもよい含窒素複素環であり、B'環およびC'環は置換されていてもよい同素環または置換されていてもよい複素環であり、- - - は単結合または二重結合であり、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であり、Yは結合手または置換されていてもよい原子数1ないし6のスペーサーである。]で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを含むマトリックスメタロプロテアーゼの阻害方法。
【請求項23】
マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤を製造するための式
【化20】


[式中、ZはNまたはNR(Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基である)であり、A'環は置換されていてもよい含窒素複素環であり、B'環およびC'環は置換されていてもよい同素環または置換されていてもよい複素環であり、- - - は単結合または二重結合であり、Rは水素原子または置換されていてもよい炭化水素基であり、Yは結合手または置換されていてもよい原子数1ないし6のスペーサーである。]で表される化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。

【公表番号】特表2007−535488(P2007−535488A)
【公表日】平成19年12月6日(2007.12.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−540833(P2006−540833)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【国際出願番号】PCT/JP2005/008549
【国際公開番号】WO2005/105760
【国際公開日】平成17年11月10日(2005.11.10)
【出願人】(000002934)武田薬品工業株式会社 (396)
【Fターム(参考)】