説明

車両用報知装置、無線装置および情報センタのサーバ

【課題】VICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知できるようにする。
【解決手段】路側に設置されたガードレール1に、設置位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を定期的に送信する無線装置20を取り付けておく。車両3に搭載された車両用報知装置は、無線装置20から危険箇所通知を受信すると、各地の危険情報を配信する情報センタ6に無線装置20が取り付けられたガードレール1の設置位置における危険情報の送信を要求し、情報センタ6からガードレール1の設置位置における危険情報を受信すると車両3の乗員に報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用報知装置、無線装置および情報センタのサーバに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、事故発生位置データと事故発生状況データを登録した事故データベースを有する危険情報センタのサーバからVICSセンタに事故発生位置データと事故発生状況データを送信させ、カーナビゲーション装置の制御回路は、VICSセンタから提供される事故発生位置データと車両の現在位置を比較して事故発生位置への接近を検出し、経路案内中においてその事故発生位置での事故発生状況と車両の現在の走行状況との間に共通する状況要素が存在する場合、事故発生位置の通過に先立って事故発生状況に関する情報が付加された警告メッセージを出力するものがある(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2003−14474号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1に記載の装置は、光ビーコン、電波ビーコン等のVICS情報送信装置が設置されている場所を通過して、VICSセンタから提供される事故発生位置データを受信すると警告メッセージが出力されるようになっているので、例えば、危険情報センタの事故データベースに新たな事故発生地点に関する事故発生状況データが登録されても、VICS情報送信装置が設置されている場所を通過しない限り、カーナビゲーション装置から新たな事故発生地点に関する警告メッセージが出力されない。
【0004】
VICS情報送信装置を各地に多数増設すれば、VICSセンタから提供される事故発生位置データを受信する機会が増え、カーナビゲーション装置から新たな事故発生地点に関する警告メッセージを比較的早期に報知することも可能であると考えられるが、VICS情報送信装置を増設する際には、VICS情報送信装置を支持するための支柱を設置したり、VICSセンタとVICS情報送信装置間を通信接続するための設備を設置したりする必要があるなど多額の費用がかかるため現実的には容易でない。
【0005】
本発明は上記問題に鑑みたもので、VICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、路側に設置された無線装置から無線信号を受信する受信手段と、受信手段を介して無線装置が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信したか否かを判定する受信判定手段と、各地の危険情報を配信する情報センタと通信する通信手段と、受信判定手段により危険箇所通知を受信したと判定された場合、通信手段を介して情報センタに無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求する第1の要求手段と、通信手段を介して無線装置が設置された位置における危険情報を受信して乗員に報知する第1の報知手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
このような構成によれば、路側に設置された無線装置から無線信号を受信して、無線装置が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信したか否かを判定し、危険箇所通知を受信したと判定された場合、各地の危険情報を配信する情報センタに無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求し、情報センタから無線装置が設置された位置における危険情報が受信されると乗員に報知される。したがって、危険情報を報知すべき危険箇所にこのような無線装置を設置することにより、特許文献1に記載された装置で用いられているようなVICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知することが可能である。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、第1の要求手段による要求に応じて情報センタから無線装置が設置された位置を含む周辺領域の危険情報が送信されるようになっており、無線装置が設置された位置を含む周辺領域の危険情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、受信判定手段により危険箇所通知を受信したと判定された場合、無線装置が設置された位置における危険情報が記憶手段に記憶されているか否かを判定する危険情報記憶判定手段と、危険情報記憶判定手段により危険情報が記憶手段に記憶されていると判定された場合、記憶手段から無線装置が設置された位置における危険情報を読み出して乗員に報知する第2の報知手段と、を備えたことを特徴としている。
【0009】
このような構成によれば、無線装置が設置された位置を含む周辺領域の危険情報を記憶手段に記憶させ、危険箇所通知を受信したと判定された場合、無線装置が設置された位置における危険情報が記憶手段に記憶されているか否かを判定し、危険情報が記憶手段に記憶されていると判定された場合、記憶手段から無線装置が設置された位置における危険情報を読み出して乗員に報知するので、情報センタに無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求する回数や、情報センタが危険情報を送信する回数を低減することが可能である。
【0010】
また、請求項3に記載の発明は、路側に設置され、走行車両に対して無線信号を送信する無線装置であって、設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を無線送信する危険箇所通知送信手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
このような構成によれば、設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を無線送信するので、危険情報を報知すべき危険箇所からこのような危険箇所通知を送信させるとともに、この危険箇所通知を受信して各地の危険情報を配信する情報センタから危険情報を取得して乗員に報知する車載装置を用いることで、特許文献1に記載された装置で用いられているようなVICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知することが可能である。
【0012】
また、請求項4に記載の発明は、路側に設置されたガードレールに取り付けられる構造を有していることを特徴としている。
【0013】
このように、路側に設置されたガードレールに取り付けられる構造を有しているので、路上に設置する場合と比較して設置作業が容易である。
【0014】
また、請求項5に記載の発明は、危険箇所通知送信手段が、路側に設置されたガードレールに取り付けられて走行車両の運転者の視線を誘導するための自発光式視線誘導灯を点滅させて危険箇所通知を無線送信することを特徴としている。
【0015】
このように、自発光式視線誘導灯を点滅させて危険箇所通知を無線送信することができる。
【0016】
また、請求項6に記載の発明は、路側に設置された無線装置が設置された位置と当該無線装置が設置された位置における危険情報を登録したデータベースと、路側に設置された無線装置から当該無線装置が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信すると、無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求する車両用報知装置から、危険情報の送信要求があるか否かを判定する要求判定手段と、要求判定手段により危険情報の送信要求があると判定された場合、データベースから無線装置が設置された位置における危険情報を検索して車両用報知装置へ送信する危険情報送信手段と、を備えたことを特徴としている。
【0017】
このような構成によれば、路側に設置された無線装置から当該無線装置が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信すると、無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求する車両用報知装置から、危険情報の送信要求があるか否かを判定し、危険情報の送信要求があると判定された場合、データベースから無線装置が設置された位置における危険情報を検索して車両用報知装置へ送信する。したがって、危険情報を報知すべき危険箇所にこのような無線装置を設置することにより、特許文献1に記載された装置で用いられているようなVICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知することが可能である。
【0018】
また、請求項7に記載の発明は、車両用報知装置から無線装置が設置された位置における危険情報の送信要求があると、要求のあった危険情報を履歴情報として記憶する履歴情報記憶手段と、を備え、危険情報送信手段は、要求判定手段により危険情報の送信要求があると判定された場合、前回送信要求のあった危険情報から無線装置が設置された位置を特定し、特定した無線装置が設置された位置を含む周辺領域に絞り込んで履歴情報から無線装置が設置された位置における危険情報を検索して車両用報知装置へ送信することを特徴としている。
【0019】
このような構成によれば、危険情報の送信要求があると判定された場合、前回送信要求のあった危険情報から無線装置が設置された位置を特定し、特定した無線装置が設置された位置を含む周辺領域に絞り込んで履歴情報から無線装置が設置された位置における危険情報を検索するので、検索のための処理時間の低減を図ることができる。
【0020】
また、請求項8に記載の発明は、車両用報知装置からの危険情報の送信要求の頻度が予め定められた基準値未満であるか否かに基づいて無線装置のバッテリが低下したか否かを判定するバッテリ低下判定手段と、バッテリ低下判定手段により無線装置のバッテリが低下したと判定された場合、無線装置のメンテナンスを行うメンテナンス会社に無線装置のバッテリが低下した旨を通知する通知手段と、を備えたことを特徴としている。
【0021】
このような構成によれば、車両用報知装置からの危険情報の送信要求の頻度が予め定められた基準値未満であるか否かに基づいて無線装置のバッテリが低下したか否かを判定し、無線装置のバッテリが低下したと判定された場合、無線装置のメンテナンスを行うメンテナンス会社に無線装置のバッテリが低下した旨が通知されるので、速やかに無線装置のバッテリの充電作業、交換作業を行うことが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態に係る車両用報知装置、無線装置および情報センタのサーバの全体構成を図1に示す。本車両用報知装置は、車両3に搭載され、路側に設置されたガードレール1に取り付けられた無線装置20から無線送信される危険箇所通知を受信すると、通信会社5が所有する通信網を介して危険情報を配信する情報センタ6に設置されたサーバ60に接続し、この情報センタ6から無線装置2が取り付けられたガードレール1の設置位置における危険情報を取得して乗員に報知するようになっている。
【0023】
図2に、ガードレール1の支柱10に取り付けられた無線装置20の様子を示す。本実施形態における無線装置20は、道路の路肩を示すための視線誘導標24とともにガードレール1の支柱10に取付部材(図示せず)を用いて取り付けられている。
【0024】
視線誘導標24は時計を内蔵しており、昼間は反射式視線誘導標として機能し、夜間は自発光式視線誘導標として機能する。視線誘導標24は、走行車両のヘッドライトの光を検出する光センサ24aを有しており、夜間、この光センサ24aにより車両のヘッドライトの光が検出された場合にのみ自発光する構成となっている。なお、視線誘導標24には、ケーブルを介して無線装置20が接続されており、視線誘導標24は、無線装置20に内蔵されたバッテリより供給される電力により動作する。
【0025】
無線装置20は、LED発光部21を有しており、このLED発光部21を点滅させて危険箇所通知を無線送信する。
【0026】
図3に、無線装置20のブロック構成を示す。無線装置20は、危険箇所通知を無線送信するためのLED発光部21、このLED発光部21の発光制御を行う発光制御ECU22およびバッテリ23を備えている。
【0027】
発光制御ECU22は、CPU、メモリ、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUはメモリに記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0028】
発光制御ECU22のメモリには、ガードレール1に無線装置20を取り付ける際に、作業者の操作に応じてそのガードレール1の位置情報(緯度経度情報)が記憶されるようになっている。
【0029】
発光制御ECU22は、LED発光部21を点滅させて、メモリに記憶されたガードレール1の位置情報(緯度経度情報)を含む危険箇所通知を走行車両へ向けて周期的に送信する処理を実施する。
【0030】
バッテリ23は、LED発光部21、発光制御ECU22とともに視線誘導標24へ電力の供給を行う。なお、バッテリ23の充電は、メンテナンスを行うメンテナンス会社により実施されるようになっている。
【0031】
図4に、本実施形態に係る車両用報知装置40のブロック構成を示す。本車両用報知装置40は、無線通信部41、制御部42、メモリ43、表示部44および音声出力部45を備えたデータ受信機46と、光センサ47により構成されている。
【0032】
図5に示すように、データ受信機46は車両3の車室内に設置され、光センサ47は車両3のフロント部に取り付けられる。
【0033】
無線通信部41は、通信会社5が所有する通信網を介して情報センタ6に設置されたサーバ60と通信するための装置である。無線通信部41は、制御部42より入力される送信データを無線送信するとともに、外部より受信した受信データを制御部42へ出力する。
【0034】
制御部42は、CPU、I/O等を備えたコンピュータとして構成されており、CPUは、メモリ43に記憶されたプログラムに従って各種処理を実施する。
【0035】
表示部44は、液晶等のディスプレイを有しており、制御部42より入力される映像信号に応じた映像をディスプレイに表示させる。
【0036】
音声出力装置45は、スピーカを有しており、制御部42より入力される音声信号に応じた音声をスピーカより出力させる。
【0037】
光センサ47は、ガードレール1に取り付けられた無線装置20より送出される光信号を受光し、電気信号に変換して制御部42へ出力する。
【0038】
制御部42は、光センサ47を介して無線装置20より危険箇所通知を受信すると、無線通信部41を介して情報センタ6に無線装置20が取り付けられたガードレール1の設置位置における危険情報の送信を要求し、情報センタ6より送信される危険情報を受信すると、表示部44および音声出力装置45を介して乗員に危険情報を報知する処理を実施する。
【0039】
情報センタ6は、各地の危険箇所に関する危険情報の配信を行う。情報センタ6には、各無線装置20が取り付けられたガードレール1の設置位置と当該設置位置における危険情報を登録したデータベースを有するサーバ60が備えられている。
【0040】
サーバ60は、車両用報知装置40より危険情報の送信要求があると、データベースから条件を満たす危険情報を検索し、車両用報知装置40へ送出する処理を行う。
【0041】
以下、無線装置20における発光制御ECU22の処理、車両用報知装置40における制御部42の処理、情報センタ6のサーバ60の処理について説明する。
【0042】
まず、無線装置20における発光制御ECU22の処理について説明する。図6に、発光制御ECU22のフローチャートを示す。発光制御ECU22は、図に示すように、LED発光部21を点滅させて危険箇所通知を送信する処理(S100)を定期的(例えば、1秒毎)に実施する。
【0043】
図7に、危険箇所通知のデータ構成を示す。図に示すように、危険箇所通知には、危険情報送信フラグとガードレールの位置情報が含まれている。発光制御ECU22は、危険情報送信フラグを予め定められた値に設定するとともにメモリに記憶された位置情報に基づいて図7に示す危険箇所通知を生成し、LED発光部21を点滅させて危険箇所通知を光信号として送信する。
【0044】
次に、車両用報知装置40における制御部42の処理について説明する。図8に、制御部42のフローチャートを示す。車両用報知装置40は、車両3のイグニッションスイッチがオン状態になると動作状態となり、制御部42は、図8に示す処理を実施する。
【0045】
まず、危険箇所通知待ち状態となり(S200)、光センサ47が危険箇所通知を受信したか否かを判定する(S202)。
【0046】
光センサ47により危険箇所通知が受信されない場合には、S200へ戻り、危険箇所通知待ち状態が継続される。また、車両3が無線装置20に接近し、光センサ47が無線装置20から送信される危険箇所通知を受信すると、S202の判定はYESとなり、情報センタ6に危険情報の送信を要求する(S204)。具体的には、無線通信部41を介して情報センタ6に危険情報の送信を要求するための危険情報要求データを送信する。
【0047】
図9に、この危険情報要求データの構成を示す。この危険情報要求データは、図7に示した危険箇所通知に対し、問合せフラグと車両3の情報を追加した構成となっている。なお、車両3の情報には、情報センタ6から車両3へ応答データを送信する際に必要となる宛先情報が含まれる。なお、情報センタ6のサーバ60は、この危険情報要求データを受信すると、危険情報要求データからガードレールの位置情報を抽出し、該当する危険情報をデータベースから抽出し、車両用報知装置40へ危険情報応答データとして送出する処理を行うようになっている。
【0048】
次に、無線通信部41により危険情報応答データが受信されると受信した危険情報応答データに基づいて危険情報を表示部44に表示させ(S206)、S200へ戻る。
【0049】
このようにして、無線装置20が取り付けられたガードレールの設置位置における各危険情報が表示部44に順次表示される。本実施形態では、地図上の対応する地点に各危険情報が表示される。
【0050】
図10に、表示部44の表示例を示す。地点Aに設置された無線装置20に車両3が接近すると地点Aに関する危険情報1が表示され、更に、地点Bに設置された無線装置20に車両3が接近すると地点Bに関する危険情報2が表示され、更に、地点Cに設置された無線装置20に車両3が接近すると地点Cに関する危険情報3が表示される。なお、危険情報が表示された地点を車両3が通過した場合、通過した地点に関する危険情報を非表示とするようにしてもよい。
【0051】
次に、情報センタ6のサーバ60の処理について説明する。図11に、サーバ60のフローチャートを示す。サーバ60は、電源用入後、図11に示す処理を開始する。
【0052】
まず、信号待ち受け状態となる(S300)。具体的には、車両用報知装置40から送信される危険情報要求データの待ち受け状態となる。
【0053】
次に、危険情報要求データを受信したか否かに基づいて問い合わせが有るか否かを判定する(S302)。危険情報要求データを受信したか否かの判定は、危険情報要求データに含まれる問合わせフラグの値に基づいて行うことができる。
【0054】
危険情報要求データが受信されない場合、S302の判定はNOとなり、S300へ戻る。また、危険情報要求データが受信されると、S302の判定はYESとなり、次に、要求内容を確認する(S304)。具体的には、危険情報要求データに含まれる危険情報送信フラグの設定値を確認する。
【0055】
次に、危険情報送信フラグが有るか否かを判定する(S306)。具体的には、危険情報要求データに含まれる危険情報送信フラグの設定値が予め定められた値であるか否かを判定する。
【0056】
ここで、危険情報送信フラグの設定値が予め定められた値となっている場合、S306の判定はYESとなり、次に、ガードレール位置情報より該当データを検索する(S308)。具体的には、データベースを参照して、危険情報要求データに含まれるガードレールの位置情報と一致する危険情報を検索する。
【0057】
次に、危険情報が検索されたか否かに基づいて該当情報があるか否かを判定する(S310)。
【0058】
危険情報が検索された場合、S310の判定はYESとなり、該当情報を抽出する(S312)。具体的には、データベースから検索された危険情報を取得して「ガードレールの危険情報」としてメモリに記憶する。
【0059】
次に、「ガードレールの危険情報」に車両3の宛先情報を追加する(S314)。すなわち、「ガードレールの危険情報」に車両3の宛先情報を追加して危険情報応答データを作成する。
【0060】
図12に、この危険情報応答データの構成を示す。図に示すように、危険情報応答データは、「ガードレールの危険情報」に車両3の宛先情報を追加した構成となっている。
【0061】
次に、通信会社5が所有する通信網を介して危険情報応答データを車両3の車両用報知装置40へ送信し(S316)。S300へ戻る。
【0062】
このようにして、危険情報応答データが車両3の車両用報知装置40へ送信される。
【0063】
また、危険情報送信フラグの設定値が予め定められた値となっていない場合、あるいは、危険情報が検索されなかった場合には、該当情報がない事を示す情報をメモリに記憶する(S318)。具体的には、「ガードレールの危険情報」に対応する項目を「該当サービス無し」としてメモリに記憶し、S314へ進む。
【0064】
S314では、図12に示した「ガードレールの危険情報」に対応する項目を「該当サービス無し」とした危険情報応答データが作成され、車両3の車両用報知装置40へ送信される。
【0065】
図13に、この危険情報応答データの構成を示す。図に示すように、危険情報応答データは、「該当サービス無し」に車両3の宛先情報を追加した構成となっている。
【0066】
なお、図12に示した危険情報応答データを車両用報知装置40の制御部42が受信した場合には、車両用報知装置40の表示部44に危険情報の表示が行われ、図13に示した危険情報応答データを車両用報知装置40の制御部42が受信した場合、車両用報知装置40の表示部44に危険情報の表示は行われない。
【0067】
上記した構成によれば、路側に設置された無線装置20から無線信号を受信して、無線装置20が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信したか否かを判定し、危険箇所通知を受信したと判定された場合、各地の危険情報を配信する情報センタ6に無線装置20が設置された位置における危険情報の送信を要求し、情報センタ6から無線装置20が設置された位置における危険情報が受信されると乗員に報知される。したがって、危険情報を報知すべき危険箇所にこのような無線装置を設置することにより、特許文献1に記載された装置で用いられているようなVICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知することが可能である。
【0068】
また、情報センタ6のサーバ60としては、無線装置20が設置された位置における危険情報の送信を要求する車両用報知装置から、危険情報の送信要求があるか否かを判定し、危険情報の送信要求があると判定された場合、データベースから無線装置が設置された位置における危険情報を検索して車両用報知装置へ送信する。したがって、危険情報を報知すべき危険箇所にこのような無線装置を設置することにより、特許文献1に記載された装置で用いられているようなVICS情報送信装置を増設することなく、情報センタから最新の危険情報を受信して乗員に報知することが可能である。
【0069】
また、無線装置20は、路側に設置されたガードレール1に取り付けられる構造を有しているので、路上に設置する場合と比較して設置作業が容易である。特に、ガードレール1が設置されている場所には危険箇所が多いため、無線装置20をガードレール1に取り付ける構造とすることにより、ガードレール1が設置されている危険箇所に無線装置20を容易に設置することが可能である。
【0070】
(第2実施形態)
本実施形態における車両用報知装置40、無線装置20および情報センタ6のサーバ60のハードウェア構成は、第1実施形態に示した構成と同様である。
【0071】
本実施形態における情報センタ6のサーバ60は、車両用報知装置40から危険情報要求データを受信すると、この危険情報要求データに含まれるガードレールの設置位置を含む周辺領域(例えば、地図区画)に含まれる各地点の危険情報をデータベースから検索して車両用報知装置40へ送信するようになっている。
【0072】
また、車両用報知装置40は、サーバ60から危険情報要求データに含まれるガードレールの設置位置を含む周辺領域の危険情報を受信すると、受信した周辺領域の危険情報をメモリに記憶するようになっており、無線装置20から危険箇所通知を受信した場合、この危険箇所通知により示されるガードレールの設置位置における危険情報がメモリに記憶されているか否かを判定し、この危険情報がメモリに記憶されていると判定した場合には、メモリからガードレールの設置位置における危険情報を読み出して乗員に報知する処理を実施する。
【0073】
本実施形態に係る車両用報知装置40の制御部42のフローチャートを図14に示す。制御部42は、図8に示した処理に代えて、図14に示す処理を実施する。以下、上記実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を簡略化して説明する。
【0074】
まず、危険箇所通知待ち状態となり(S200)、危険箇所通知を受信したか否かを判定する(S202)。危険箇所通知が受信されない場合には、S200へ戻り、危険箇所通知待ち状態が継続される。また、車両3が無線装置20に接近し、無線装置20から危険箇所通知を受信すると、S202の判定はYESとなり、次に、メモリ内部の情報と合致するか否かを判定する(S250)。具体的には、危険箇所通知に含まれるガードレールの位置情報により示されるガードレールの設置位置における危険情報がメモリに記憶されているか否かを判定する。
【0075】
ここでは、このガードレールの設置位置における危険情報がメモリに記憶されていないものとする。ガードレールの設置位置における危険情報がメモリに記憶されていない場合、S250の判定はNOとなり、次に、情報センタ6に危険情報の送信を要求する(S258)。具体的には、無線通信部41を介して情報センタ6に危険情報の送信を要求するための危険情報要求データを送信する。
【0076】
上述したように、本実施形態における情報センタ6のサーバ60は、この危険情報要求データを受信すると、この危険情報要求データに含まれるガードレールの設置位置を含む周辺領域(例えば、地図区画)に含まれる各地点の危険情報をデータベースから検索して車両用報知装置40へ送信する。つまり、図15に示すように、危険情報要求データにより示されるガードレールの設置位置Dにおける危険情報だけでなく、このガードレールの設置位置Dを含む周辺領域に含まれる地点E、Fにおける危険情報を含む危険情報応答データを車両用報知装置40へ送信する。
【0077】
次に、制御部42は、情報センタ6のサーバ60から危険情報応答データを受信するとメモリに記憶させる(S260)。
【0078】
次に、情報センタ6のサーバ60から受信した危険情報応答データに基づいて危険情報を表示部44に表示させ(S262)、S200へ戻る。なお、本実施形態では、危険情報要求データに含まれるガードレールの位置情報により示される地点における危険情報のみを表示部44に表示させるようになっているが、危険情報応答データに含まれる全ての危険情報を表示部44に表示させるようにしてもよい。
【0079】
また、無線装置20より危険箇所通知を受信し、危険箇所通知に含まれるガードレールの位置情報により示されるガードレールの設置位置における危険情報がメモリに記憶されている場合には、S250の判定はYESとなり、該当する危険情報をメモリから読み出して表示部44に表示させる(S252)。
【0080】
次に、情報センタ6に危険情報の送信を要求し(S254)、情報センタ6のサーバ60から危険情報応答データを受信するとメモリに記憶させる(S256)。なお、S254、S256により、危険箇所通知に含まれるガードレールの位置情報により示されるガードレールの設置位置の周辺領域の最新の危険情報をメモリに記憶することができる。
【0081】
上記した構成によれば、無線装置20が設置された位置を含む周辺領域の危険情報を記憶手段に記憶させ、危険箇所通知を受信したと判定された場合、無線装置20が設置された位置における危険情報が記憶手段に記憶されているか否かを判定し、危険情報が記憶手段に記憶されていると判定された場合、記憶手段から無線装置20が設置された位置における危険情報を読み出して乗員に報知するので、情報センタ6に無線装置20が設置された位置における危険情報の送信を要求する回数や、情報センタ6が危険情報を送信する回数を低減することが可能である。
【0082】
(第3実施形態)
上記実施形態に係る情報センタ6のサーバ60のフローチャートを図16に示す。本実施形態に係るサーバ60は、図11に示したフローチャートにおけるS306にてYESと判定された場合、S308に代えて、図16に示す処理を実施する。
【0083】
すなわち、車両用報知装置40より受信した危険情報要求データに含まれる危険情報送信フラグの設定値が1となっており、S306にてYESと判定されると、問い合わせ車両を確認する(S400)。具体的には、危険情報要求データに含まれる車両3の情報に基づいて問い合わせ車両を確認する。
【0084】
次に、過去に問い合わせ実績があるか否かを判定する(S402)。本実施形態におけるサーバ60は、車両用報知装置40より危険情報要求データを受信すると、危険情報要求データを送信した車両毎に問い合わせ履歴を記憶媒体に記憶するようになっており、この問い合わせ履歴を参照して過去に問い合わせ実績があるか否かを判定する。
【0085】
ここで、過去に問い合わせ実績がある場合、S402の判定はYESとなり、問い合わせのあった車両の履歴から最新の問い合わせ実績を検索する(S404)。
【0086】
次に、検索された最新の問い合わせ実績からその危険情報の位置を特定し、危険情報の位置を含む所定範囲に絞り込み、該当データを検索し(S406)、S310へ進む。
【0087】
例えば、前回、その車両が1キロメートル手前の地点で危険情報要求データをサーバ60へ送信している場合、その危険情報要求データにより示されるガードレールに位置情報により示される位置を含む周辺領域(例えば、地図区画)に検索範囲を絞り込み、該当データの検索が行われる。
【0088】
なお、過去に問い合わせ実績がない場合には、S402の判定はNOとなり、図16のS308と同様に、ガードレール位置情報より該当データを検索し、S310へ進む。
【0089】
上記した構成によれば、危険情報の送信要求があると判定された場合、前回送信要求のあった危険情報から無線装置20が設置された位置を特定し、特定した無線装置20が設置された位置を含む周辺領域に絞り込んで履歴情報から無線装置20が設置された位置における危険情報を検索するので、検索のための処理時間の低減を図ることができる。
【0090】
(第4実施形態)
本実施形態に係る情報センタ6のサーバ60は、車両用報知装置40から送信される危険情報要求データの受信頻度に基づいて無線装置20のバッテリが低下したか否かを判定し、無線装置20のバッテリが低下したと判定すると、無線装置20のメンテナンスを行うメンテナンス会社に当該無線装置20のバッテリが低下した旨を通知する処理を実施する。
【0091】
図17に、本実施形態に係るサーバ60のフローチャートを示す。サーバ60は、定期的(例えば、1日毎)に図17に示す処理を実施する。
【0092】
まず、一定期間(例えば、1日)内の危険情報応答データの送信回数の頻度を調査する(S500)。本実施形態におけるサーバ60は、危険情報応答データを車両用報知装置40へ送信する際に、危険情報応答データを送信した送信日時、位置情報、車両の宛先情報等の送信履歴を記憶媒体に記憶するようになっており、この送信履歴から地点毎に一定期間(例えば、1日)以内の危険情報応答データの送信回数の頻度(平均値、最大値、最小値)を調査する。
【0093】
次に、過去の危険情報応答データの送信回数の頻度との比較を行う(S502)。具体的には、送信履歴に基づいて地点毎に過去(例えば、1ヶ月以内)の危険情報応答データの送信回数の頻度(平均値、最大値、最小値)を調査し、S500にて調査した送信回数の頻度との比較を行う。
【0094】
次に、危険情報応答データの送信回数が急激に減少しているか否かを判定する(S504)。S502における比較の結果、送信回数の平均値、最大値、最小値のいずれかの値が予め定められた閾値よりも減少しているか否かに基づいて、危険情報応答データの送信回数が急激に減少しているか否かを判定する。
【0095】
ここで、危険情報応答データの送信回数の平均値、最大値、最小値のいずれの値も予め定められた閾値よりも減少していない場合、S504の判定はNOとなり、本処理を終了する。
【0096】
また、危険情報応答データの送信回数の平均値、最大値、最小値のいずれかの値が予め定められた閾値よりも減少している場合、S504の判定はYESとなり、過去の調査結果を検索し(S506)、一定期間(例えば、6時間)内の送信回数が0となっている状況が続いているか否かを判定する(S508)。
【0097】
無線装置20のバッテリが低下すると、無線装置20から危険箇所通知が送信されなくなり、一定期間(例えば、6時間)よりも長時間、危険情報要求データが送信されなくなり、一定期間よりも長時間、危険情報応答データの送信回数が0となる状況が続くため、S508の判定はYESとなり、バッテリ切れと判断し、メンテナンス会社に無線装置20のバッテリが低下した旨を連絡する(S510)。なお、この連絡には、バッテリの低下した無線装置20の設置位置を示す情報が含まれる。また、連絡手段としては、例えば、電子メールの送信等がある。
【0098】
メンテナンス会社では、この連絡を受けて、バッテリの低下した無線装置20を特定し、速やかにバッテリの充電作業または交換作業を行う事が可能である。
【0099】
また、一定期間(例えば、6時間)内の送信回数が0となっている状況が続いていない場合、S508の判定はNOとなり、バラつき範囲内と判断し、本処理を終了する。
【0100】
上記した構成によれば、車両用報知装置40からの危険情報の送信要求の頻度が予め定められた基準値未満であるか否かに基づいて無線装置のバッテリが低下したか否かを判定し、無線装置のバッテリが低下したと判定された場合、無線装置のメンテナンスを行うメンテナンス会社に無線装置のバッテリが低下した旨が通知されるので、速やかに無線装置のバッテリの充電作業、交換作業を行うことが可能である。
【0101】
(その他の実施形態)
上記実施形態では、無線装置20におけるLED発光部21を点滅させて危険箇所通知を無線送信したが、例えば、送信アンテナから危険箇所通知を無線送信するようにしてもよい。
【0102】
また、上記実施形態では、無線装置20におけるLED発光部21を点滅させて危険箇所通知を無線送信したが、走行車両の運転者の視線を誘導するための自発光式視線誘導灯を昼夜を問わず点滅させて危険箇所通知を無線送信するようにしてもよい。
【0103】
なお、上記実施形態における構成と特許請求の範囲の構成との対応関係について説明すると、光センサ47が受信手段に相当し、S202が受信判定手段に相当し、無線通信部41が通信手段に相当し、S204が第1の要求手段に相当し、S206が第1の報知手段に相当し、S256、S260が記憶制御手段に相当し、S250が危険情報記憶判定手段に相当し、S252が第2の報知手段に相当し、S100が危険箇所通知送信手段に相当し、S306が要求判定手段に相当し、S308〜S316、S400〜S406が危険情報送信手段に相当し、S508がバッテリ低下判定手段に相当し、S510が通知手段に相当する。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両用報知装置、無線装置および情報センタのサーバの全体構成を示す図である。
【図2】ガードレールの支柱に取り付けられた無線装置の様子を示す図である。
【図3】無線装置のブロック構成を示す図である。
【図4】車両用報知装置のブロック構成を示す図である。
【図5】車両用報知装置の取り付け位置について説明するための図である。
【図6】無線装置における発光制御ECUのフローチャートである。
【図7】危険箇所通知のデータ構成について説明するための図である。
【図8】第1実施形態に係る車両用報知装置における制御部のフローチャートである。
【図9】危険情報要求データの構成について説明するための図である。
【図10】危険情報の表示について説明するための図である。
【図11】第1実施形態に係る情報センタにおけるサーバのフローチャートである。
【図12】危険情報応答データの構成について説明するための図である。
【図13】危険情報応答データの構成について説明するための図である。
【図14】第2実施形態に係る車両用報知装置における制御部のフローチャートである。
【図15】危険情報応答データについて説明するための図である。
【図16】第3実施形態に係る情報センタのサーバのフローチャートである。
【図17】第4実施形態に係る情報センタのサーバのフローチャートである。
【符号の説明】
【0105】
1 ガードレール
3 車両
5 通信会社
6 情報センタ
20 無線装置
21 LED発光部
22 発光制御ECU
23 バッテリ
24 視線誘導標
40 車両用報知装置
41 無線通信部
42 制御部
43 メモリ
44 表示部
45 音声出力部
46 データ受信機
47 光センサ
60 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
路側に設置された無線装置から無線信号を受信する受信手段と、
前記受信手段を介して前記無線装置が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信したか否かを判定する受信判定手段と、
各地の危険情報を配信する情報センタと通信する通信手段と、
前記受信判定手段により前記危険箇所通知を受信したと判定された場合、前記通信手段を介して前記情報センタに前記無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求する第1の要求手段と、
前記通信手段を介して前記無線装置が設置された位置における危険情報を受信して乗員に報知する第1の報知手段と、を備えたことを特徴とする車両用報知装置。
【請求項2】
前記第1の要求手段による要求に応じて前記情報センタから前記無線装置が設置された位置を含む周辺領域の危険情報が送信されるようになっており、
前記無線装置が設置された位置を含む周辺領域の危険情報を記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
前記受信判定手段により前記危険箇所通知を受信したと判定された場合、前記無線装置が設置された位置における危険情報が前記記憶手段に記憶されているか否かを判定する危険情報記憶判定手段と、
前記危険情報記憶判定手段により前記危険情報が前記記憶手段に記憶されていると判定された場合、前記記憶手段から前記無線装置が設置された位置における危険情報を読み出して乗員に報知する第2の報知手段と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の車両用報知装置。
【請求項3】
路側に設置され、走行車両に対して無線信号を送信する無線装置であって、設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を無線送信する危険箇所通知送信手段を備えたことを特徴とする無線装置。
【請求項4】
路側に設置されたガードレールに取り付けられる構造を有していることを特徴とする請求項3に記載の無線装置。
【請求項5】
前記危険箇所通知送信手段は、路側に設置されたガードレールに取り付けられて走行車両の運転者の視線を誘導するための自発光式視線誘導灯を点滅させて前記危険箇所通知を無線送信することを特徴とする請求項3または4に記載の無線装置。
【請求項6】
路側に設置された無線装置が設置された位置と当該無線装置が設置された位置における危険情報を登録したデータベースと、
路側に設置された無線装置から当該無線装置が設置された位置が危険箇所であることを示す危険箇所通知を受信すると、前記無線装置が設置された位置における危険情報の送信を要求する車両用報知装置から、前記危険情報の送信要求があるか否かを判定する要求判定手段と、
前記要求判定手段により前記危険情報の送信要求があると判定された場合、前記データベースから前記無線装置が設置された位置における危険情報を検索して前記車両用報知装置へ送信する危険情報送信手段と、を備えたことを特徴とする情報センタのサーバ。
【請求項7】
前記車両用報知装置から前記無線装置が設置された位置における危険情報の送信要求があると、要求のあった前記危険情報を履歴情報として記憶するようになっており、
前記危険情報送信手段は、前記要求判定手段により前記危険情報の送信要求があると判定された場合、前回送信要求のあった前記危険情報から前記無線装置が設置された位置を特定し、特定した前記無線装置が設置された位置を含む周辺領域に絞り込んで前記履歴情報から前記無線装置が設置された位置における危険情報を検索して前記車両用報知装置へ送信することを特徴とする請求項6に記載の情報センタのサーバ。
【請求項8】
前記車両用報知装置からの前記危険情報の送信要求の頻度が予め定められた基準値未満であるか否かに基づいて前記無線装置のバッテリが低下したか否かを判定するバッテリ低下判定手段と、
前記バッテリ低下判定手段により前記無線装置のバッテリが低下したと判定された場合、前記無線装置のメンテナンスを行うメンテナンス会社に前記無線装置のバッテリが低下した旨を通知する通知手段と、を備えたことを特徴とする請求項6または7に記載の情報センタのサーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2009−199505(P2009−199505A)
【公開日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−42619(P2008−42619)
【出願日】平成20年2月25日(2008.2.25)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】