説明

車両運転支援装置および車両運転支援方法

【課題】自車両の現在位置が、過去に車載機器を操作した位置と完全に一致しない場合であっても、車載機器が自動的に起動されるようにする
【解決手段】過去において車載機器を操作した際の自車両Vの位置情報と車載機器の操作形態とを記憶する記憶部74と、自車両の現在位置を検出する現在位置検出部71と、特定した自車両の現在位置が、過去に車載機器が操作された際の自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にあるか否かを確認し、自車両の現在位置が所定範囲内にある場合に、車載機器を起動して、当該車載機器を過去に車載機器が操作された際の操作形態で動作させる起動判断部72とを備える構成として、自車両の現在位置が過去に車載機器を起動させた際の自車両の位置と完全に一致しなくても、所定範囲内にある場合には車載機器が自動的に起動されるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されて車両の運転を支援する車両運転支援装置および車両運転支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
運転者が車載機器を操作した際に、車載機器を操作した場所と車載機器の操作形態とを記憶しておき、以降、自車両が車載機器が操作された場所に至った際に、車載機器が自動的に起動するようにした技術が提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−284877号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に開示された装置は、運転者が車載カメラを起動した地点を記憶しておき、以降、自車両がその地点に到ったときに車載カメラを自動的に起動する。
しかし、カメラを起動させた地点を記憶するので、自車両の現在位置と記憶された地点とが合致しないと、車載カメラは自動的に起動しない。
そのため、例えば複数の駐車スペースがある駐車場の場合、自車両を駐車させるために車載カメラを起動したことのある地点に自車両が到達しないと、車載カメラが自動的に起動しない。
すなわち、過去に車載カメラを起動して駐車したことのある駐車スペースでないと、車載カメラによる支援を自動的に受けることができないので、運転者がカメラの自動起動に煩わしさを感じることがあった。
【0004】
よって、本発明は、自車両の現在位置が、過去に車載機器を操作した位置と完全に一致しない場合であっても、車載機器が自動的に起動されるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、自車両の現在位置を特定し、特定した自車両の現在位置が、過去に車載機器が操作された際の自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にあるか否かを確認し、自車両の現在位置が所定範囲内にある場合に、車載機器を起動して、当該車載機器を過去に車載機器が操作された際の操作形態で動作させる構成とした。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、自車両の現在位置が過去に車載機器を起動させた際の自車両の位置と完全に一致しなくても、所定範囲内にある場合には車載機器が自動的に起動されるので、運転者が車載機器の起動に煩わしさを感じることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
図1は、実施例にかかる車両運転支援装置の構成を説明する図である。
図2は、車両におけるカメラやセンサの配置を説明する図である。
【0008】
以下、実施例にかかる車両運転支援装置の制御対象が、カメラ10で撮像して得られた画像をモニタ40へ表示する画像表示装置であり、車両運転支援装置が画像表示装置と組み合わされて構成される場合を例に挙げて説明する。
実施例にかかる車両運転支援装置は、カメラ10と、画面切替スイッチ20と、画像生成部30と、モニタ40と、GPSセンサ50と、車両方位センサ60と、車両運転支援制御部70とを備える。
ここで、カメラ10と、画面切替スイッチ20と、画像生成部30と、モニタ40とが、画像表示装置の機能を担う部分である。
【0009】
カメラ10は、車両に設けられて自車両Vの周囲を撮像し、撮像により得られた画像を、画像生成部30に出力する。
図2に示すように、自車両Vには、自車両Vの周囲を撮像できるようにするために、複数のカメラ10(10a〜10d)が設けられている。
【0010】
前カメラ10aは、自車両Vの前端に設けられて、自車両Vの前方領域Raを撮像する。後カメラ10bは、自車両Vの後端に設けられて、自車両Vの後方領域Rbを撮像する。左カメラ10cは、自車両Vの左側ドアミラーに設けられて、自車両Vの左側前方領域Rcを撮像する。右カメラ10dは、自車両Vの右側ドラミラーに設けられて、自車両Vの右側前方領域Rdを撮像する。以下、これらカメラ10a〜10dを特に区別しない場合は、単にカメラ10と表記する。
【0011】
画面切替スイッチ20は、自車両V内の操作可能な位置に設置され、モニタ40への画像の表示や、モニタ40に表示された画像の切替えなどの、ユーザの指示を入力するインターフェースである。
【0012】
画像生成部30は、各カメラ10(10a〜10d)から入力される画像と、画面切替スイッチ20を介して入力されるユーザの指示(指示入力)とに基づいて、ユーザが要求する表示形態の画像をモニタ40に表示させる画像データを生成する。
例えば、左カメラ10cで撮像した画像をモニタ40に表示する旨の指示入力があった場合、画像生成部30は、各カメラ10(10a〜10d)から入力される画像の中から、左カメラ10cから入力された画像を選択し、画像データを生成する。
【0013】
モニタ40は、画像生成部30が生成した画像データを受け、画像データにおいて規定される表示形態で画像を表示する。モニタ40は、例えば液晶モニタやCRTモニタであり、自車両V内の視認可能な位置に設置される。
【0014】
GPSセンサ50は、自車両Vに設置され、複数のGPS衛星が発信する電波を受信して、自車両Vの絶対位置を示す座標データを生成する。
車両方位センサ60は、自車両Vに設置され、自車両Vの進行方向の方位を示す方位データを生成する。車両方位センサ60は、例えば電子コンパスにより実現される。
【0015】
車両運転支援制御部70は、現在位置検出部71と、起動判断部72と、位置情報登録部73と、記憶部74とを備えて構成される。
【0016】
現在位置検出部71は、GPSセンサ50の出力に基づいて自車両Vの位置を検出し、車両方位センサ60の出力に基づいて自車両Vの方位を検出する。ここで、自車両Vの方位とは、自車両Vの進行方向の方位を意味する。
【0017】
起動判断部72は、現在位置検出部71で検出した自車両Vの現在の位置および方位に基づいて、カメラ10による撮像で得られた画像のモニタ40への表示の要否を判断する。そして、モニタ40に画像を表示させる場合には、表示させる画像の表示形態を決定し、画像生成部30に、決定した表示形態で画像をモニタ40に表示させる画像データの生成を指示する。
【0018】
位置情報登録部73は、モニタ40への画像表示を行った時点の自車両Vの位置と方位とを規定する位置情報を、この際の画像の表示形態と関連づけて、記憶部74の履歴テーブル74aに登録する。
ここで、モニタ40への画像表示を行った時点とは、ユーザによる画面切替スイッチ20の操作により、画像生成部30に画像データの生成を指示する指示入力があった時点や、起動判断部72が、画像生成部30に画像データの生成を指示した時点を意味する。
【0019】
記憶部74は、例えばハードディスクなどの磁気記録媒体やRAM等から構成され、履歴テーブル74aを有する。
履歴テーブル74aには、過去においてモニタ40への画像表示を行った際の自車両Vの位置と方位とを示す位置情報と、この際にモニタ40に表示した画像の表示形態を示す表示形態情報とが関連づけて記憶されている。
【0020】
上記した画像生成部30、現在位置検出部71、起動判断部72、そして位置情報登録部73の各機能ブロックは、周知のマイクロコンピュータにより構成されており、車両運転支援装置が備える図示しないCPUが、図示しないROMまたは記憶部74に記憶しているプログラムを実行することで実現される
【0021】
以下、車両運転支援装置における処理を説明する。
図3は、実施例にかかる車両運転支援装置における処理を説明するフローチャートである。
【0022】
ステップ101において、画像生成部30は、画面切替スイッチ20が押されて、指示入力があったか否かを確認する。モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力が、ユーザにより行われたか否かを確認するためである。
【0023】
ステップ101において画面切替スイッチ20が押されていない場合、ステップ102において、現在位置検出部71が、GPSセンサ50の出力と車両方位センサ60の出力とに基づいて、現在の自車両Vの位置および方位を検出する。
【0024】
ステップ103において、起動判断部72は、記憶部74の履歴テーブル74aを参照して、現在位置検出部71が検出した現在の自車両Vの位置および方位で、過去においてモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったか否かを確認する。
【0025】
ここで、履歴テーブル74aには、過去にモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった際の自車両の位置と方位とを示す位置情報が記憶されているので、起動判断部72は、現在の自車両Vの位置および方位と合致する位置および方位を示す位置情報を含む履歴の有無を確認する。
そして、合致する位置および方位を示す位置情報を含む履歴が存在する場合に、現在の自車両Vの位置および方位で、過去において、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったと判断する。
【0026】
なお、現在の自車両の位置および方位が、位置情報において示される位置および方位と完全に一致しない場合であっても、位置情報を基準に設定される所定範囲内にある場合には、合致する位置および方位を示す位置情報を含む履歴が存在すると判断するようにしている。
【0027】
具体的には、現在の自車両の位置から、過去にモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった際の自車両の位置までの離間距離が所定の第1閾値未満であり、かつ現在の自車両の方位と、過去にモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった際の自車両の方位との差が所定の第2閾値未満である場合に、現在の自車両の位置および方位と合致する位置および方位を示す位置情報を含む履歴が存在すると判断する。
【0028】
図4は、現在の自車両の位置および方位と合致する位置および方位を示す位置情報を含む履歴が存在するか否かの判断を説明する図である。
ここで、図4の(a)に示すように、過去において、道路150上の位置Aで自車両Vが北を向いているときに指示入力があったことを示す履歴が履歴テーブル74aに登録されており、現在位置検出部71が特定した現在の自車両の位置が、図中符号Bで示す位置であった場合を例に挙げて説明する。
この場合、現在の自車両Vの位置Bから、過去に指示入力があった際の自車両Vの位置Aまでの離間距離dが例えば10m以内であり、かつ現在の自車両Vの方位と過去に指示入力があった際の自車両Vの方位との差θの絶対値が20未満(方位「北」を基準として±20°の範囲内)である場合に、起動判断部72は、現在の自車両の位置および方位と合致する位置および方位を示す位置情報を含む履歴が存在すると判断する。これにより、前記したステップ103において、現在の自車両Vの位置および方位で、過去において、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったと判断されることになる。
【0029】
ステップ103において現在の自車両Vの位置および方位で、過去において、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったと判断された場合、ステップ104において、起動判断部72は、その際にモニタ40に表示させた画像の表示形態を履歴テーブル74aの表示形態情報を参照して特定し、特定した表示形態を、現在の自車両の位置においてモニタ40に表示させる画像の表示形態として決定する。
そして、起動判断部72は、画像生成部30に、決定した表示形態で画像をモニタ40に表示させる画像データの生成を指示する。
【0030】
例えば、現在の自車両Vの位置および方位で、過去において左カメラ10cで撮像した画像をモニタ40に表示させる旨の指示入力があったことを示す記録が、履歴テーブル74aに登録されている場合には、起動判断部72は、画像生成部30に、左カメラ10cで撮像した画像をモニタ40に表示させる画像データの生成を指示する。
【0031】
これにより、画像生成部30が、決定した表示形式の画像を、モニタ40に表示させるための画像データを生成し、モニタ40に出力するので、モニタ40には、左カメラ10cで撮像した画像が表示されることになる。
【0032】
そして、ステップ103において現在の自車両Vの位置および方位で、過去において、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったと判断されなかった場合と同様に、ステップ101の処理に移行することになる。
【0033】
ステップ101において画面切替スイッチ20が押された場合、ステップ105において、画像生成部30は、画面切替スイッチ20からの入力(指示入力)に基づいて、モニタ40への表示が要求された画像とその表示形態を特定する。
そして、特定した画像を特定した表示形態でモニタ40に表示させるための画像データを生成しモニタ40に出力する。指示入力で規定されている表示形態で画像をモニタ40に表示させるためである。
【0034】
例えば、右カメラ10dの画像をモニタ40に表示させることが要求されている場合、画像生成部30は、右カメラ10dの画像をモニタ40に表示させる画像データを生成し、モニタ40に出力する。
これにより、モニタ40には、右カメラ10dで撮像した画像がモニタ40表示されることになる。
【0035】
モニタ40への画像の表示が行われると、ステップ106において、現在位置検出部71が、GPSセンサ50の出力と車両方位センサ60の出力とに基づいて、画面切替スイッチ20が押された時点、すなわちモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位とを特定する。
【0036】
ステップ107において、位置情報登録部73は、記憶部74の履歴テーブル74aを参照して、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位で、過去において、指示入力において要求されている表示形態と同じ表示形態の画像をモニタ40に表示させたことがあるか否かを確認する。
【0037】
具体的には、位置情報登録部73は、記憶部74の履歴テーブル74aを参照して、指示入力があった時点の自車両Vの位置および方位と合致する位置および方位を示す位置情報と、指示入力で要求されている画像の表示形態と同じ表示形態を示す表示形態情報の両方を有する履歴の有無を確認する。
【0038】
ここで、合致する位置および方位を示す位置情報の有無の判断は、上記したステップ103の場合と同様にして、指示入力があった時点の自車両の位置および方位が、位置情報により特定される位置および方位と完全に一致しない場合であっても、位置情報を基準に設定される所定範囲内にある場合には、合致する位置および方位を示す位置情報が存在すると判断するようにしている。
【0039】
上記した条件を満たす履歴が存在しない場合、位置情報登録部73は、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位で、過去において、指示入力において要求されている表示形態と同じ表示形態の画像をモニタ40に表示させたことがないと判断する。
よって、ステップ108において、位置情報登録部73は、指示入力があった時点の自車両Vの位置および方位を示す位置情報と、指示入力に基づいてモニタ40に表示した画像の表示形態を示す表示形態情報を生成する。
そして、生成した位置情報と表示形態情報とを関連づけて、記憶部74の履歴テーブル74aに登録する。これにより、登録された位置情報と表示形態情報とより構成される新たな履歴が追加される。
【0040】
例えば、図4の(b)において符号Cで示す位置において自車両Vを北に向けた状態で、左カメラ10cの画像のモニタ40への表示が指示入力された際に、符号Cで示す位置および方位で、過去において、指示入力において要求されている表示形態と同じ表示形態の画像をモニタ40に表示させたことがないと判断された場合、位置情報登録部73は、図中符号Cで示す位置を示す位置とこの位置における自車両の方位が「北」であることを示す位置情報を生成する。そして、生成した位置情報を、左カメラ10cの画像をモニタ40に表示させた旨の表示形態情報と関連づけて、履歴テーブル74aに登録する。
これにより、以降、自車両Vが図中符号Bで示す位置の近傍の所定範囲内に達した時点で、左カメラ10cの画像がモニタ40に自動的に表示されるようになる。
【0041】
一方、ステップ107において、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位で、過去において、指示入力において要求されている表示形態と同じ表示形態の画像をモニタ40に表示させたことがあると判断された場合、ステップ109において、位置情報登録部73は、指示入力があった時点の自車両Vの位置と、過去に指示入力があった際の自車両Vの位置との間に補間点を設定し、設定した補間点の位置と補間点における画像の表示形態を規定する補間データを生成する。
そして、補間データを履歴テーブル74aに登録する。
【0042】
図5は、位置情報登録部73が生成する補間データを説明する図である。
例えば、図5に示すように、過去において、図中符号Dで示す位置において自車両を「北」に向けた状態で、左カメラ10cの画像をモニタ40に表示させたことを示す履歴が存在し、現時点において、自車両のVの運転者が、図中符号Gで示す位置において自車両を「北」に向けた状態で、左カメラ10cの画像のモニタ40への表示を指示する指示入力をしたとする。
この場合、位置情報登録部73は、符号Dで示す位置から符号Gで示す位置までの間を所定間隔毎に区切って複数の中間点、例えば中間点E、Fを設定する。そして、中間点E、Fの各々について、自車両の方位が「北」であることを示す位置情報と、この位置における画面の表示形態が、左カメラ10cの画像をモニタ40に表示させる表示形態であることを示す表示形態情報を生成する。
そして、生成した位置情報と制御情報とを関連付けて、履歴テーブル74aに登録する。
【0043】
これにより、以降、自車両Vが、符号D、E、F、Gで示す位置に基づいて設定される所定範囲内に到達し、その際の自車両Vの方位が「北」である場合には、ユーザによる指示入力が無くても、左カメラ10cの画像がモニタ40に自動的に表示されるようになる。
【0044】
すなわち、画像をモニタに表示させる指示入力をした位置を、総ての駐車スペースSa〜Sdについて記憶させなくても、画像がモニタに自動的に表示されるようになる。よって、自車両Vの運転者が、モニタ40に画像を表示させるべく画面切替スイッチ20を押す回数を減らすことができるので、運転者が煩わしさを感じにくくすることができる。
【0045】
ここで、ステップ102および現在位置検出部71が、発明における現在位置検出部に相当する。ステップ103〜ステップ104および起動判断部72が、発明における起動判断部に相当する。ステップ106〜ステップ109および位置情報登録部73が、発明における操作位置登録部に相当する。
【0046】
以上の通り、本実施例では、画面切替スイッチ20の押下をトリガーとして、カメラ10で撮像して得られた画像をモニタ40に表示させる画像データを生成する画像生成部30を備える車載機器を制御対象とする車両運転支援装置であって、過去において車載機器が操作された際の自車両Vの位置情報と車載機器の操作形態とを記憶する記憶部74と、自車両Vの現在位置を検出する現在位置検出部71と、自車両の現在位置に基づいて車載機器の起動の要否を判断する起動判断部72とを備え、起動判断部72は、自車両Vの現在位置が、過去に車載機器が操作された際の自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にある場合に、車載機器を起動して、当該車載機器を過去に車載機器が操作された際の操作形態で動作させる構成とした。
これにより、自車両の現在位置が過去に車載機器が操作された際の自車両の位置と完全に一致しなくても、所定範囲内にある場合には車載機器が自動的に起動する。
よって、運転者が同一の場所で同じ画面を表示させる操作を行う場合に、その都度、画面切替スイッチ20を操作する必要がないので、運転者の画面切替スイッチ20の操作回数が減少して、運転者が煩わしさを感じることがない。
【0047】
また、起動判断部72は、位置情報に基づいて、過去に車載機器が操作された際の自車両Vの位置と方位とを特定し、自車両Vの現在位置から過去に車載機器が操作された際の自車両の位置までの離間距離が所定の閾値未満であり、かつ自車両Vの現在方位と車載機器が操作された際の自車両の方位との差が所定の閾値未満である場合に、自車両Vの現在位置が所定範囲内にあると判断する構成とした。
これにより、現在の自車両の位置および方位を、過去においてモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があった際の自車両の位置および方位と完全に一致させなくても、モニタ40への画像の表示が自動的に行われるようになる。
よって、モニタ40への画像の表示の要否の判断が、自車両の位置と方位とを過去の自車両の位置と方位と完全に一致させることは容易ではないという車両を使用する際の実情に即して行われるようになり、モニタ40への画像の自動表示に際して、運転者が煩わしさを感じないようにできる。
【0048】
特に、車載機器が、自車両Vに搭載されたカメラ10で撮像して得られる自車両周囲の画像をモニタ40に表示させる装置である構成とした。
これにより、後カメラ10bの画像をモニタ40に表示させながら、自車両を所定の駐車スペースに駐車する操作を毎日繰り返すような場合、自車両が駐車スペースの近傍に到達すると、後カメラ10bの画像がモニタ40に自動的に表示されるようになる。
よって、上記した効果に加えて、毎日繰り返される運転操作の支援が自動的に行われるようになり、運転者の車両運転の支援を好適に行うことができる。
【0049】
また、車載機器が操作された際に自車両の位置と方位を示す位置情報を生成し、当該位置情報を車載機器の操作形態を示す表示形態情報と関連づけて記憶部74に記憶する位置情報登録部73をさらに備える構成とした。
これにより、画面切替スイッチ20からの指示または起動判断部72からの指示により、車載機器を操作した際の自車両の位置情報と表示形態情報の記憶部74への登録が、運転者の指示なしに、自動的に行われるようになるので、運転者の手間を省くことができる。
【0050】
自車両の現在位置と過去に車載機器が操作された際の自車両の位置との離間距離が所定の閾値以下であり、かつ自車両の現在位置における車載機器の操作形態が過去に車載機器が操作された際の操作形態と同一である場合、位置情報登録部73は、自車両の現在位置と過去に車載機器が操作された際の自車両の位置との間に少なくともひとつの中間点を設定し、中間点における車載機器の操作形態が前記操作形態と同一の操作形態であるとして記憶部74に登録する構成とした。
これにより、例えば複数の縦列駐車スペースがある場合に、縦列駐車スペース毎に位置情報と表示形態情報とを記憶部74に登録させる必要がない。すなわち、縦列駐車を行う道路などで、過去にカメラ10で撮像した画像をモニタ40に表示させた地点と、新たにカメラ10で撮像した画像をモニタ40に表示させた地点との間の地点について、位置情報と表示形態情報とを記憶部74に記憶させる必要がなくなるので、運転者による画面切替スイッチ20の起動回数が減少する。
【0051】
図6は、中間点の設定の変形例を説明する図である。
図6に示す複数の駐車スペースA〜Lが用意された駐車場200内で中間点が設定される場合を説明する。
【0052】
ここで、過去において、モニタ40に後カメラ10bの画像を表示させつつ、自車両を「北」に向けた状態で駐車場200内の駐車スペースLに駐車したことを示す履歴が存在する場合において、モニタ40に後カメラ10bの画像を表示させつつ、自車両を「南」に向けた状態で駐車スペースBに駐車したとする。
この場合において、例えば自車両の現在位置が駐車場200内であることが、記憶部74に記憶した地図情報などの参照により特定されると、位置情報登録部73は、符号Bで示す駐車スペースから符号Lで示す駐車スペースまでの範囲内にある駐車スペースC〜F、H〜Kの位置を中間点とし、各中間点C〜F、H〜Kの位置を示す位置情報の各々に、モニタ40に後カメラ10bの画像を表示させた旨の表示形態情報を関連づけて、履歴テーブル74aに登録する。
【0053】
これにより、以降、自車両Vが、図6の駐車スペースB〜駐車スペースF、そして駐車スペースH〜駐車スペースLに基づいて設定される所定範囲内(例えば、図中符号Xで示す位置)に到達した時点で、ユーザによる指示入力が無くても、後カメラ10bの画像がモニタ40に自動的に表示されるようになる。
【0054】
すなわち、画像をモニタに表示させる指示入力をした位置を、総ての駐車スペースA〜Lについてひとつひとつ記憶させなくても、画像がモニタに自動的に表示されるようになる。
よって、自車両Vの運転者が、モニタ40に画像を表示させるべく画面切替スイッチ20を押す回数を減らすことができるので、運転者が煩わしさを感じる頻度を低減させることができる。
【0055】
ここで、前記したステップ102における処理の結果、自車両Vが複数の駐車スペースが用意された駐車場200内に位置することが特定された時点で、起動判断部72が行う前記したステップ103の処理、すなわち、検出した現在の自車両Vの位置および方位で、過去においてモニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったか否かを確認する処理を、自車両Vの位置のみに基づいて行うようにすることが好ましい。
複数の駐車スペースが用意された駐車場200の場合、駐車スペースに駐車させる際の自車両の方位が、過去において同じ駐車スペースに駐車した際の自車両の方位と必ずしも同じ方位にならないことが多いからである。
【0056】
上記実施例では、自車両Vに設けられたカメラ10の数が4つである場合を例に挙げて説明をしたが、自車両Vに設けられるカメラの数および設置位置は、実施例に記載された例のものに限定されない。
よって、例えば各カメラ10(10a〜10d)の設置位置は、自車両Vの周囲を撮像できる位置範囲内で、適宜決定可能である。
【0057】
さらに、上記実施例では、特定のカメラ10で撮像した画像をモニタ40に表示する構成としたが、モニタ40への画像の表示形態は、この形態に限定されるものではなく、例えばモニタ40に表示される画像を左右に分割して、右側に右カメラ10dで撮像した撮像画像を、左側に左カメラ10cで撮像した撮像画像を表示するようにしても良い。
【0058】
また、上記実施例にかかる車両運転支援装置が、カメラ10で撮像して得られた画像をモニタ40へ表示する画像表示機能を備える場合を例に挙げて説明をしたが、かかる機能を有する画像表示装置と別々に設けられているようにしても良い。
【0059】
実施例にかかる車両運転支援装置の変形例を説明する。
図7は、変形例にかかる車両運転支援装置の構成を説明する図である。
図8は、車両における車両運転支援装置の配置を説明する図である。
【0060】
変形例にかかる車両運転支援装置の制御対象は、路面上に設定された駐車スペースへの自動駐車を行う自動駐車装置であり、車両運転支援装置が、ユーザによる起動スイッチ100のONをトリガーとして自動駐車制御を開始する自動駐車装置と組み合わされて構成される場合を例に挙げて説明する。
【0061】
変形例にかかる車両運転支援装置は、自動駐車制御部110と、起動スイッチ100と、車両制御部120と、GPSセンサ50と、車両方位センサ60と、車両運転支援制御部70とを備える。
ここで、自動駐車制御部110と、起動スイッチ100と、車両制御部120とが自動駐車装置の機能を担う部分である。
【0062】
起動スイッチ100は、自車両V内の操作可能な位置に設置され(図8参照)、自動駐車制御部110による自動駐車制御の開始を指示入力するインターフェースである。
【0063】
自動駐車制御部110は、起動スイッチ100を介して入力されるユーザの指示(指示入力)に従って、ユーザが要求する制御形態の自動駐車制御を開始(実施)する。
具体的には、自車両の駐車スペースを決定し、決定した駐車スペースに、ユーザが要求する制御形態で自車両を駐車させるための自車両各部の制御内容を決定する。
ここで、ユーザが要求する制御形態とは、車両の駐車方式(駐車形態)を意味し、例えば縦列駐車、並列駐車、そして斜め駐車などである。
【0064】
駐車スペースの決定は、例えば、図示しないカメラが撮像した画像の処理により、自車両を駐車可能なスペースを検索する方法、図示しない超音波センサ(障害物センサ)を用いて、自車両の周囲の障害物の存在しない所定面積の領域を検索する方法などの従来公知の自動駐車装置で採用される方法により行う。
なお、モニタ40に表示した自車両の周囲の路面の画像において、ユーザが駐車スペースを指定するようにしても良い。
【0065】
決定した駐車スペースへの自車両の移動は、自動駐車制御部110が、自車両と駐車スペースとの位置関係を特定し、自車両を駐車スペースに移動させる際の、図示しないハンドルの操舵角や、アクセル開度、ブレーキの操作量などの制御内容を決定し、車両制御部120が、決定した制御内容で、ハンドル、アクセル、そしてブレーキなどを操作することで行う。
【0066】
車両運転支援制御部70は、現在位置検出部71と、起動判断部72と、位置情報登録部73と、記憶部74とを備えて構成される。
【0067】
現在位置検出部71は、GPSセンサ50の出力に基づいて自車両Vの位置を特定し、車両方位センサ60の出力に基づいて自車両Vの方位を特定する。
【0068】
起動判断部72は、現在位置検出部71で検出した自車両Vの現在の位置および方位に基づいて、自動駐車制御部110による自動駐車制御の開始の要否を判断する。
そして、自動駐車制御を開始する場合には、自動駐車の制御形態を決定し、自動駐車制御部110に、決定した制御形態での自動駐車制御の開始を指示する。
【0069】
位置情報登録部73は、自動駐車制御部110が自動駐車制御を開始した時点の自車両Vの位置と方位とを示す位置情報を生成し、自動駐車の制御形態と関連づけて、記憶部74の履歴テーブル74aに登録する。
ここで、自動駐車制御を開始した時点とは、ユーザによる起動スイッチ100の操作により、自動駐車制御部110に自動駐車制御の開始を指示する指示入力があった時点や、起動判断部72が、自動駐車制御部110に自動駐車制御の開始を指示した時点を意味する。
【0070】
記憶部74の履歴テーブル74aには、過去において自動駐車制御部110に自動駐車制御の開始を指示した際の自車両の位置および方位を示す位置情報と、この際に行われた自動駐車の制御形態とが関連付けて記憶されている。
【0071】
図9は、変形例にかかる車両運転支援装置における処理を説明するフローチャートである。
ステップ201において、自動駐車制御部110は、起動スイッチ100が押されて、指示入力があったか否かを確認する。
ステップ201において起動スイッチ100が押されていない場合、ステップ202において、現在位置検出部71が、GPSセンサ50の出力と車両方位センサ60の出力とに基づいて、現在の自車両Vの位置および方位を検出する。
【0072】
ステップ203において、起動判断部72は、記憶部74の履歴テーブル74aを参照して、現在位置検出部71が検出した現在の自車両Vの位置および方位で、過去において、自動駐車制御部110を起動して自動駐車制御を開始したことがあるか否かを確認する。
【0073】
ステップ203において現在の自車両Vの位置と方位で、過去において、自動駐車制御を開始したことがあると判断された場合、ステップ204において、起動判断部72は、過去に行われた自動駐車制御の際の駐車形態を、今回行う自動駐車制御の駐車形態として決定する。
そして、起動判断部72は、自動駐車制御部110に、決定した駐車形態での自動駐車制御の実行を指示する。
これにより、自動駐車制御部110が、車両制御部120を制御して、過去に自動駐車制御が行われた際の駐車形態で、自車両の自動駐車が実行される。
【0074】
ステップ201において起動スイッチ100が押された場合、ステップ205において、自動駐車制御部110は、起動スイッチ100からの入力(指示入力)で規定されている自動駐車の駐車形態を特定する。そして、特定した駐車形態での自動駐車制御を開始する。
【0075】
自動駐車制御が実施されると、ステップ206において、現在位置検出部71が、GPSセンサ50の出力と車両方位センサ60の出力とに基づいて、起動スイッチ100が押された時点、すなわち指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位とを特定する。
【0076】
ステップ207において、位置情報登録部73は、記憶部74の履歴テーブル74aを参照して、指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位で、過去において、指示入力において規定されている駐車形態と同じ駐車形態で自動駐車制御を行ったことがあるか否かを確認する。
【0077】
ステップ207において指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位で、過去において、指示入力において規定されている駐車形態と同じ駐車形態で自動駐車制御を行ったことがない場合、ステップ208において、位置情報登録部73は、指示入力があった時点の自車両Vの位置および方位を示す位置情報と、指示入力に基づいて開始した自動駐車制御における駐車形態を示す駐車形態情報を生成する。
そして、生成した位置情報と駐車形態情報とを関連づけて、記憶部74の履歴テーブル74aに登録する。
【0078】
一方、ステップ207において指示入力があった時点の自車両Vの位置と方位で、過去において、指示入力において規定されている駐車形態と同じ駐車形態で自動駐車制御を行ったことがある場合、ステップ209において、位置情報登録部73は、指示入力があった時点の自車両Vの位置と、過去に指示入力があった際の自車両Vの位置との間に補間点を設定し、設定した補間点の位置と補間点における自動駐車制御における駐車形態を規定する補間データを生成する。
そして、補間データを履歴テーブル74aに登録する。
【0079】
ここで、ステップ202および現在位置検出部71が、発明における現在位置検出部に相当する。ステップ203〜ステップ204および起動判断部72が、発明における起動判断部に相当する。ステップ206〜ステップ209および位置情報登録部73が、発明における操作位置登録部に相当する。
【0080】
以上の通り、本変形例では、起動スイッチ100の押下をトリガーとして自動駐車制御を開始する自動駐車制御部110を備える車載機器を制御対象とする車両運転支援装置であって、過去において車載機器が操作されて自動駐車制御が開始された際の自車両Vの位置情報と自動駐車の駐車形態を示す駐車形態情報とを記憶する記憶部74と、自車両Vの現在位置を検出する現在位置検出部71と、自車両の現在位置に基づいて自動駐車制御の開始の要否を判断する起動判断部72とを備え、起動判断部72は、自車両Vの現在位置が、過去に車載機器が操作されて自動駐車制御が開始された際の自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にある場合に、自動駐車制御を開始して、過去に自動駐車制御が開始された際の駐車形態で、自動駐車制御を実施する構成とした。
これにより、自車両の現在位置が過去に自動駐車制御が開始された際の自車両の位置と完全に一致しなくても、所定範囲内にある場合には自動駐車制御が自動的に開始される。
よって、運転者が同一の場所で自動駐車制御を開始する場合に、その都度、起動スイッチ100を操作する必要がないので、運転者の起動スイッチ100の操作回数が減少して、運転者が煩わしさを感じることがない。
さらに、特定の駐車形態での自動駐車を、所定の駐車スペースに対して毎日繰り返すような場合、自車両が駐車スペースの近傍に到達すると、自動駐車制御が自動的に開始されるようになる。
よって、上記した効果に加えて、毎日繰り返される運転操作の支援が自動的に行われるようになり、運転者の車両運転の支援を好適に行うことができる。
【0081】
上記変形例では、上記実施例にかかる車両支援装置が、路面上に設定された駐車スペースへの自動駐車を行う自動駐車機能を備える場合を例に挙げて説明をしたが、かかる機能を有する自動駐車装置と別々に設けられているようにしても良い。
【0082】
上記実施例および変形例では、ユーザの指示入力が、画面切替スイッチなどのハードスイッチを介して行われる構成を採用していたが、例えば、モニタ40に表示した画面切換アイコンや起動アイコンを介して行うタッチパネル方式を採用することや、非接触センサスイッチを採用するようにしても良い。
【0083】
さらに、自車両の方位を電子コンパスにより検出する場合を例に挙げて説明をしたが、GPSセンサ50の出力値の経時的な処理を行って、差分計算により求めるようにしても良い。
【0084】
上記実施例および変形例では、自車両Vの現在位置を特定し、特定した自車両の現在位置が、過去に車載機器が操作された際の自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にあるか否かを確認し、自車両の現在位置が所定範囲内にある場合に、車載機器を起動して、当該車載機器を過去に車載機器が操作された際の操作形態で動作させる車両運転支援装置の有する機能として、本発明を説明した。
しかし、本発明は、コンピュータに上記した車両運転支援装置の機能を実行させる車両運転支援プログラムや、このプログラムを記憶した媒体としても、具現化可能である。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】実施例にかかる車両運転支援装置の構成を説明する図である。
【図2】車両におけるカメラやセンサの配置を説明する図である。
【図3】実施例にかかる車両運転支援装置における処理を説明するフローチャートである。
【図4】現在の自車両Vの位置および方位で、過去において、モニタ40に画像を表示させる旨の指示入力があったか否かの判断を説明する図である。
【図5】補間データを説明する図である。
【図6】補間データの変形例を説明する図である。
【図7】変形例にかかる車両運転支援装置の構成を説明する図である。
【図8】車両におけるセンサの配置を説明する図である。
【図9】変形例にかかる車両運転支援装置における処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0086】
10 カメラ
20 画面切替スイッチ
30 画像生成部
40 モニタ
50 GPSセンサ
60 車両方位センサ
70 車両運転支援制御部
71 現在位置検出部
72 起動判断部
73 位置情報登録部
74 記憶部
100 起動スイッチ
110 自動駐車制御部
120 車両制御部
150 道路
200 駐車場


【特許請求の範囲】
【請求項1】
過去に車載機器が操作された際の自車両の位置情報と前記車載機器の操作形態とを記憶する記憶部と、
前記自車両の現在位置を検出する現在位置検出部と、
前記自車両の現在位置に基づいて前記車載機器の起動の要否を判断する起動判断部とを備え、
前記起動判断部は、前記自車両の現在位置が、前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にある場合に、前記車載機器を起動して、当該車載機器を前記過去に車載機器が操作された際の操作形態で動作させる
ことを特徴とする車両運転支援装置。
【請求項2】
前記起動判断部は、前記位置情報に基づいて、前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置と方位とを特定し、
前記自車両の現在位置から前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置までの離間距離が所定の閾値未満であり、かつ前記自車両の現在方位と前記車載機器が操作された際の自車両の方位との差が所定の閾値未満である場合に、
前記自車両の現在位置が前記所定範囲内にあると判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両運転支援装置。
【請求項3】
前記起動判断部は、前記自車両が駐車場内に位置する場合、前記位置情報に基づいて、前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置を特定し、
前記自車両の現在位置から前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置までの離間距離が所定の閾値未満である場合に、
前記自車両の現在位置が前記所定範囲内にあると判断する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両運転支援装置。
【請求項4】
前記車載機器は、前記自車両に搭載されたカメラで撮像して得られる画像をモニタに表示させる装置である
ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の車両運転支援装置。
【請求項5】
前記車載機器は、前記自車両の自動駐車を行う装置である
ことを特徴とする請求項1から請求項3に記載の車両運転支援装置。
【請求項6】
前記車載機器が操作された際に前記位置情報を生成し、当該位置情報を前記車載機器の操作形態と共に前記記憶部に登録する操作位置登録部をさらに備える
ことを特徴とする請求項1から請求項5のうちの何れか一項に記載の車両運転支援装置。
【請求項7】
前記自車両の現在位置と前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置との離間距離が所定の閾値以下であり、かつ前記自車両の現在位置における前記車載機器の操作形態が前記過去に車載機器が操作された際の操作形態と同一である場合、
前記操作位置登録部は、
前記自車両の現在位置と前記過去に車載機器が操作された際の自車両の位置との間に少なくともひとつの中間点を設定し、中間点における前記車載機器の操作形態が前記操作形態と同一の操作形態であるとして前記記憶部に登録する
ことを特徴とする請求項6に記載の車両運転支援装置。
【請求項8】
自車両の現在位置を特定し、
特定した前記自車両の現在位置が、過去に車載機器が操作された際の前記自車両の位置情報を基準に設定される所定範囲内にある場合に、前記車載機器を起動して、当該車載機器を前記過去に車載機器が操作された際の操作形態で動作させる
ことを特徴とする車両運転支援方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−119895(P2009−119895A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−292729(P2007−292729)
【出願日】平成19年11月12日(2007.11.12)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】