説明

車両配車システム

【課題】 配車要求の際、顧客の希望する配車位置までタクシを円滑に誘導でき、且つ、その土地に不慣れな乗務員であっても、配車業務を支障なく遂行できる、コストの低減したタクシ配車システムを提供することを目的とする。
【解決手段】 タクシ会社の管理センタに設置された管理装置11に、データベース蓄積部12と、各種データをディスプレイに表示する表示部13と、配車業務の際、最適なルートを検索し、誘導文を自動作成する誘導文作成部14とを設け、前記データベース蓄積部12に、営業エリア内で目印となるランドマーク、ノード情報及びリンク情報とを適宜登録し、顧客から配車要求があった際は、登録されたランドマークを基にしてタクシ車両の現在位置から配車先への誘導文を、前記誘導文作成部14により自動作成し、これを車両に送信する

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両配車システムに係わり、より詳細には、地図データ上に目印となるランドマークを複数登録し、同ランドマークを基にして、車両を配車位置に誘導する誘導文を自動作成するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の車両配車システムとしてのタクシ配車は、例えば、顧客から配車要求の依頼連絡をタクシ会社の管理センタが受け付けると、まず、同管理センタの配車オペレータは、配車可能な客待ち状態のタクシを検索し、続いて地図情報を確認しながら、配車可能なタクシから顧客が待つ配車先へのルートの誘導文を作成し、作成された誘導文を無線等によりタクシに送信している。
【0003】
しかしながら、どのような目印を基にして誘導文を作成するかは、個々の配車オペレータの裁量に任され、タクシの乗務員がその土地に不慣れな場合等、誘導文の内容が不適切なものとなって配車業務が円滑に進行しない虞があった。又、複数の顧客からほぼ同時に配車要求があった場合でも、配車オペレータは順番にしか誘導文を作成することができず、顧客を長時間、配車先に待たせるような不具合があった。
【0004】
他の従来例として、例えば図10で示すように、GPS(グローバルポジショニングシステム)機能を備えた、あるいはGPSに接続可能な携帯電話41を持つ顧客40と、カーナビゲーション48と車載電話51とを夫々備えたタクシ45、46及び47とを、通信手段を有する電話基地局44で結んだタクシ配車システムの技術が提示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
顧客40がタクシ配車依頼を行う際は、まずサテライト42から送られてくる電波を基にしたGPS機能により携帯電話41に備えられたディスプレイ上に自分自身の現在位置及びその座標を表示させ、その位置情報とともに、行先及び他の依頼内容等を電話基地局44に送信する。電話基地局44では地図データ43で各地に点在するタクシ45、46及び47を確認するとともに、顧客40から送られてきた位置情報及び依頼内容をこれらに送信するようになっている。
【0006】
配車依頼要求を受信した前記各タクシ45、46及び47は、備えられたカーナビゲーション48のディスプレイ49で顧客40の位置及びその座標を確認する一方、依頼内容に適応でき配車可能な場合は、前記カーナビゲーション48に備えられた配車受領の呼応ボタン50を押下するようになっている。配車を受領したタクシの情報は前記電話基地局44を介して顧客40に返信され、顧客40は携帯電話41で配車を受領したタクシの車載電話51により乗務員と連絡を取り合いながらタクシの到着を待つようになっている。
【0007】
しかしながら、GPS機能を備えた携帯電話41はまだ充分に普及しているとはいえず、又、タクシ夫々に呼応ボタン50を備えたカーナビゲーション48を装備することはタクシ会社にとっても財政的な負担が大きくなることにより、コスト負担が少なく且つ円滑な配車業務を行うことのできるタクシ配車システムが求められていた。
【0008】
【特許文献1】特開2004−46309号(6頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑み、カーナビゲーションを各タクシに夫々装備しなくとも、配車の際、顧客の希望する配車位置までタクシを円滑に誘導でき、且つ、その土地に不慣れな乗務員であっても、事前の確認事項を認識していれば配車業務を支障なく遂行できる、コストの低減した車両配車システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するため、地図データ上で目印となる複数のランドマーク及び道路の交差点に夫々設定したノード情報を記憶した記憶手段と、前記ランドマークと前記ノード情報を基にして、車両を配車先に誘導する誘導文を自動的に作成する自動誘導文作成手段と、作成された誘導文を送信する送信手段と、送信された誘導文を受信する車両に備えられた受信端末とからなり、配車要求により、前記ランドマークと前記ノード情報から、車両を配車先に誘導する誘導文を自動的に作成し、同誘導文を前記受信端末に送信してなる構成となっている。又、前記誘導文は、配車先に最も近いランドマークを開始点として作成されてなる構成となっている。又、前記誘導文は、現在車両位置に最も近いランドマークを開始点として、同開始点と配車先に最も近いランドマークとを結ぶ複数のランドマークと、配車先に最も近いランドマークと配車先とを結ぶノード情報とから構成されてなる。又、前記誘導文に、前記ノード情報とともに、ノード間の距離を示すリンク情報を付加してなる構成となっている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、タクシ会社の管理センタに設置された管理装置に、データベース蓄積部と、各種データをディスプレイに表示する表示部と、配車業務の際、最適なルートを検索し、誘導文を自動作成する誘導文作成部とを設け、前記データベース蓄積部に、営業エリア内で目印となるランドマークを複数登録したランドマークデータベースと、交差点毎に設定したノードデータベースと、ノード間の距離を示すリンクデータベースとを設け、顧客から配車要求があった際は、登録されたランドマークと、ノード情報と、リンク情報とを基にしてタクシ車両を配車先に誘導する誘導文を、前記誘導文作成部により自動作成し、これを車両に送信することにより、顧客を待たせることなく配車先に円滑に配車することができるようになっている。又、ほぼ同時に複数の顧客から配車要求があった場合でも、誘導文を自動作成することにより、夫々の顧客に迅速且つ的確に対応することができ、且つコストを低減させた車両配車システムとすることができるようになっている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を、添付図面に基づいた実施例として詳細に説明する。
【実施例1】
【0013】
図1は本発明による車両配車システムとしてのタクシ配車の概要図であり、図2は管理センタに設けられた端末を示す図である。図3はタクシのキャビネットに設けられたディスプレイ端末を示す図であり、図4はランドマークを登録した地図データを示す図である。図5は管理センタに設置された管理装置の構成を示す構成図であり、図6は第一実施例での配車業務の処理手順を示すフローチャートである。又、図7及び図8は第一実施例での誘導を示す図である。又、図9は第二実施例での配車業務の処理手順を示すフローチャートである。
【0014】
本発明による車両配車システムは、図1で示すように、顧客が所有する携帯電話1あるいは固定電話機と、タクシ会社の管理センタに備えられた配車用端末5と、同配車用端末5とタクシ3とを結ぶ無線通信網4とからなっている。顧客が配車要求を携帯電話1あるいは固定電話機で、電話通信網2あるいはインターネット通信網を介して、タクシ会社の管理センタに依頼すると、同管理センタでは前記配車用端末5で配車可能なタクシ3を検索する一方、顧客が要求する配車先への誘導文を自動作成し、これを前記無線通信網4を介して前記タクシ3に送信するようになっている。
【0015】
前記配車用端末5は、図2で示すように、営業エリア内の各地に点在するタクシ3の位置情報及び実車状態か空車状態かの動態情報を無線機10を介して、ポーリングあるいは任意発呼により常時取得している無線サーバー6と、顧客からの配車要求依頼を受付ける一方、前記無線サーバー6で取得された情報を基に配車可能であり、且つ顧客の要求する配車位置に最も近い直近の車両を選定し、これに対し配車処理手続を行う配車・受付用端末8と、顧客の情報を保持する顧客CTIサーバー7と、これら各端末を結び各種情報の送受信を中継するハブ9等から構成されている。尚、前記配車・受付用端末8は複数台前記ハブ9に接続されるようになっている。
【0016】
前記タクシ3には、図3で示すように、キャビネット上にディスプレイ端末3aが夫々設置されており、又、図7で示すように前記ディスプレイ端末3aは、一側に、管理センタから送信された、配車先への誘導文が文字情報として表示される表示部が設けられ、他側に各種の操作ボタンを備えた操作部が設けられており、同操作ボタンにより、表示された誘導文をスクロールしたり、あるいは拡大表示することができるようになっている。これらにより、乗務員は迷うことなく、配車先へと向かうことができるようになっている。尚、誘導文は、前記ディスプレイ端末3aの表示画面に文字情報として表示される方法に限定されることはなく、同ディスプレイ端末3aにスピーカーを設け、音声情報として流してもよい。
【0017】
タクシ会社の営業エリア内は、図4(A)で示すように、数百メートル間隔でメッシュ状に区画され、区画された矩形状のメッシュ内には、誘導文を作成する際、目印となるLM(ランドマーク)が少なくとも一箇所予め選定されるとともに、後述する管理装置のデータベースに登録されるようになっている。選定されるLM(ランドマーク)は例えば、川に架かる○○橋がLM−1に、道路沿いに存在する△△工場がLM−2に、□□小学校がLM−7というように、運転中、視認しやすく確認が容易な目標が選定されるようになっている。又、数百メートル四方で区画された夫々のメッシュの小地域内には、例えば図4(B)で示すように、道路が交差する各交差点毎に、N−1(ノード1)〜N−5というようにノード情報が設定され、又、夫々のノード間のおおよその距離を示すL情報(リンク情報)がL−1、L−2というように設定されており、これらノード情報とリンク情報とは、前記ランドマークと同様に、後述する管理装置のデータベースに夫々登録されるようになっている。
【0018】
管理センタに設置された管理装置11は、図5で示すように、記憶手段としてのデータベース蓄積部12と、同データベース蓄積部12に蓄積された各種データをディスプレイ21に表示する表示部13と、前記データベース蓄積部12に蓄積された各種データを基に、配車業務の際、その最適なルートを検索し、誘導文を自動作成する誘導文作成部14とからなっている。
【0019】
記憶手段としての前記データベース蓄積部12には、タクシ会社が運営する営業エリア内の地図データを記憶した地図データベース15と、登録データベース16とが設けられ、同登録データベース16は、前記地図データベース15上から選定された多くのLM(ランドマーク)を登録記憶したランドマークデータベース16aと、上記したノード情報を登録したノードデータベース16bと、上記したリンク情報を登録したリンクデータベース16cとからなっている。又、前記データベース蓄積部12には、過去にタクシ会社を利用し、これに登録を希望した顧客の氏名、住所及び電話番号を夫々記憶した顧客データベース17とが設けられている。前記表示部13には、前記地図データベース15に記憶された地図データを、希望する区画毎に拡大あるいは縮小して前記ディスプレイ21に表示させることができる地図データ表示手段18と、前記ランドマークデータベース16に記憶されたランドマークを、前記地図データ上に、あるいは一覧表形式で前記ディスプレイ21に表示させるランドマーク表示手段19と、顧客名を入力すると、前記顧客データベース17に記憶された顧客情報を、前記ディスプレイ21に表示するとともに、顧客の住所位置を地図データ上に表示する顧客データ表示手段20が設けられている。
【0020】
前記誘導文作成部14には、顧客から要求のあった配車先位置情報27と、各所に停車状態で点在する、あるいは走向状態のタクシのなかで、顧客の要求する配車位置に最も近い地域に位置し、且つ配車可能なタクシを示す直近車両情報28とが入力されるようになっている。前記誘導文作成部14内には、前記配車先位置情報27を基に、顧客が要求する配車位置に最も近いランドマークを前記ランドマークデータベース16aから検索する機能を有するとともに、選定されたルート沿いに存在する複数のLM(ランドマーク)を選択するランドマーク選択手段22が設けられ、又、配車位置に最も近いランドマークから配車先までの最適、最短なルートを検索する一方、現在のタクシ位置から配車先までのルートを検索するルート検索手段23とが設けられている。
【0021】
前記誘導文作成部14には、上記した地図データのメッシュ内において、前記ルート検索手段23により選択された、ランドマークと配車先とを結ぶルート上に存在する前記ノード情報とリンク情報とを用いてタクシを配車先に誘導する誘導文を作成する一方、前記ランドマーク選択手段22で選択された複数のランドマークとを基にして、現在の車両位置から顧客が要求する配車位置迄の誘導文を自動的に作成する自動誘導文作成手段24と、同自動誘導文作成手段24で作成された誘導文を車両に無線で送信する誘導文送信手段25と、作成された誘導文を再度利用できるように記憶する誘導文記憶手段26とが設けられている。
【0022】
次に、配車業務の処理手順の第一実施例について図6のフローチャートに基づいて説明する。顧客の携帯電話あるいは自宅の固定電話からタクシ配車要求がタクシ会社の管理センタに着信すると(STEP1)、管理センタでは前記顧客データベース17から登録済顧客かどうかを判定する(STEP2)。登録済顧客であれば、前記顧客データベース17から顧客の住所、電話番号等の各種データを抽出するとともに(STEP3)、配車先が自宅かどうか確認する(STEP4)。自宅であれば、前記地図データベース15から引き出された地図上に前記顧客データベース17に記憶されている住所を配車先に自動的に設定できるようになっている(STEP5)。又、前記(STEP2)において、配車要求の顧客が登録済顧客でない場合は配車位置を聞き取り、その位置を確認するとともに、前記地図データベース15から引き出された地図上に配車先を設定する。前記(STEP4)において、登録済顧客の配車先が自宅でない場合は、同様に、配車位置を聞き取り、その位置を確認するとともに、地図上に配車先を設定するようになっている(STEP7)。
【0023】
管理センタでは、上記したように、無線サーバー6により営業エリア内の各地に点在するタクシ3の位置情報及び実車状態か空車状態かの動態情報をポーリングあるいは任意発呼により取得しており、顧客の配車位置を確認すると、その近くにいる直近車両情報を入手し(STEP8)、無線通信により実車状態か空車状態かを再度確認し、乗務員から配車OKか否かの連絡を受信するようになっている(STEP9)。何らかの理由により、配車OKでない場合は、他の車両を検索するようになっている(STEP10)。
【0024】
前記ランドマーク選択手段22は、図7で示すように、前記地図データベース15におけるメッシュ内で配車先を確定する一方、同一メッシュ内に存在するランドマークを選択する(STEP11)。ランドマークが選択されると、前記ルート検索手段23は、ランドマークと配車先とを結ぶ最適、最短なルートを選定するようになっている(STEP12)。
【0025】
ルートが選定されると、前記自動誘導文作成手段24は、前記ノードデータベース16bと前記リンクデータベース16cとから、ルート上に存在するノード情報とリンク情報とを引き出し、これらを用いて誘導文を自動的に、且つ短時間で作成するようになっている。続いて、自動作成された誘導文は、前記誘導文送信手段25により車両に無線通信される一方(STEP14)、誘導文記憶手段26に記憶されるようになっている。
【0026】
車両に無線送信された誘導文は、図8で示すように、車両のキャビネット上に設置された前記ディスプレイ端末3aの表示画面に文字情報として表示されるようになっており、表示画面には、配車先、顧客名が表示されるとともに、選択されたランドマークから配車先への誘導文が、例えば、「ランドマーク○○から南東方向に○○メートル直進し、N−1を右折する。○○メートル程、直進したらN−2で左折し〜」というようにノード情報とリンク情報とを用いて文章表示されるようになっている。乗務員は、まず指示されたランドマークに到着した後、前記ディスプレイ端末3aに表示される誘導文に従って、顧客が待つ配車先へと誘導されるようになっている。
【実施例2】
【0027】
次に、第二実施例について説明する。第一実施例においては、乗務員がある程度、営業エリア内の地理に慣れており、誘導文において任意のランドマークを指示されても指示されたランドマークに容易に辿り着ける場合を示したが、その土地に不慣れな乗務員は、これが困難となる。その場合の誘導方法を図9のフローチャートで示す。尚、STEP8迄は第一実施例と同様なので説明を省略する。
【0028】
配車先に向かう車両が決定すると、前記地図データベース15から引き出された地図データに現在の車両位置が設定され、前記誘導文作成部14のルート検索手段23は、現在の車両位置と配車先とを結ぶ最適なルートを地図データから自動的に検索するようになっている(STEP11)。配車先に向かうルートが選定されると、前記ランドマーク選択手段23は、設定されたルート沿いにあるランドマークを前記ランドマークデータベース16から適宜選択するようになっている(STEP12)。
【0029】
前記自動誘導文作成手段24は、選定されたルートと複数のランドマークとノード情報とを基にして、車両の現在位置から顧客が待つ配車先へと誘導する誘導文を、自動的に作成するようになっている(STEP13)。尚、乗務員は、その土地に不慣れであっても作成された誘導文を容易に理解することができるように、前記ランドマークデータベース16に登録された多数のランドマーク資料を管理センタから適宜受領し、夫々のランドマークの名称、特徴及びその位置情報を業務上、必要な知識としてを事前に習得するようになっている。
【0030】
自動作成された誘導文は、前記誘導文送信手段25により車両に無線通信される一方(STEP14)、誘導文記憶手段26に記憶されるようになっている。車両に無線送信された誘導文は、図8で示したと同様に、車両のキャビネット上に設置された前記ディスプレイ端末3aの表示画面に文字情報として表示されるようになっており、表示画面には、配車先、顧客名が表示されるとともに、配車先への誘導文が、例えば、「LA−○の橋を直進し、次にLA−○の交差点を右折する〜」というように文章表示されるようになっている。乗務員は誘導文により適時指示される複数のランドマークと、配車先に最も高いランドマークと配車先とを結ぶノード情報及びリンク情報に従って配車先へと向かうようになっている。
【0031】
上記したように、管理センタに、営業エリア内でのランドマーク、ノード情報及びリンク情報を夫々登録し、顧客から配車要求があった際は、ランドマークを基にして、ノード情報及びリンク情報から配車先への誘導文を自動作成し、これを車両に送信することにより円滑な配車業務を遂行することができるようになっている。又、土地に不慣れな乗務員であっても、複数のランドマークを用いて誘導することにより、顧客を待たせることなく配車先に円滑に向かわせることができるようになっている。又、ほぼ同時に複数の顧客から配車要求があった場合でも、自動誘導文作成手段により誘導文を自動作成することにより、夫々の顧客に迅速且つ的確に対応することができるタクシ配車システムとすることができるようになっている。
【0032】
又、本願はタクシを配車先に誘導する車両配車システムとして説明しているが、本願はこれに限定されるものではなく、例えば、宅配便において宅配先に車両を誘導するシステム及び消防車、救急車等の緊急車両において現場へ誘導するシステム等にも応用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明によるタクシ配車システムの概要図である。
【図2】タクシ会社の管理センタに設けられた端末を示す図である
【図3】タクシのキャビネットに設けられたディスプレイ端末を示す図である。
【図4】(A)はランドマークを登録した地図データを示す図である。 (B)は、ノード情報とリンク情報とを示す地図データである。
【図5】管理センタに設置された管理装置の構成を示す構成図である。
【図6】第一実施例での配車業務の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】ランドマークから配車先への誘導を示す地図データである。
【図8】タクシのディスプレイ端末に表示される誘導文を示す図である。
【図9】第二実施例での配車業務の処理手順を示すフローチャートである。
【図10】従来の配車システムの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
1 携帯電話
2 電話通信網
3 タクシ
3a ディスプレイ端末
4 無線通信網
5 配車用端末
6 無線サーバー
7 顧客CTIサーバー
8 配車・受付用端末
9 ハブ
10 無線機
11 管理装置
12 データベース蓄積部
13 表示部
14 誘導文作成部
15 地図データベース
16 登録データベース
16a ランドマークデータベース
16b ノードデータベース
16c リンクデータベース
17 顧客データベース
18 地図データ表示手段
19 ランドマーク表示手段
20 顧客データ表示手段
21 ディスプレイ
22 ランドマーク選択手段
23 ルート検索手段
24 自動誘導文作成手段
25 誘導文送信手段
26 誘導文記憶手段
27 配車先位置情報
28 直近車両情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地図データ上で目印となる複数のランドマーク及び道路の交差点に夫々設定したノード情報を記憶した記憶手段と、前記ランドマークと前記ノード情報を基にして、車両を配車先に誘導する誘導文を自動的に作成する自動誘導文作成手段と、作成された誘導文を送信する送信手段と、送信された誘導文を受信する車両に備えられた受信端末とからなり、
配車要求により、前記ランドマークと前記ノード情報から、車両を配車先に誘導する誘導文を自動的に作成し、同誘導文を前記受信端末に送信してなることを特徴とする車両配車システム。
【請求項2】
前記誘導文は、配車先に最も近いランドマークを開始点として作成されてなることを特徴とする請求項1に記載の車両配車システム。
【請求項3】
前記誘導文は、現在車両位置に最も近いランドマークを開始点として、同開始点と配車先に最も近いランドマークとを結ぶ複数のランドマークと、配車先に最も近いランドマークと配車先とを結ぶノード情報とから構成されてなることを特徴とする請求項1に記載の車両配車システム。
【請求項4】
前記誘導文に、前記ノード情報とともに、ノード間の距離を示すリンク情報を付加してなることを特徴とする請求項1に記載の車両配車システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−139686(P2007−139686A)
【公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−336729(P2005−336729)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【出願人】(000006611)株式会社富士通ゼネラル (1,266)
【Fターム(参考)】