説明

車載器、配信システム及び車載器における駐車場入口画像の表示方法

【課題】駐車場の入口を把握しやすくし、駐車場の入口への案内の利便性を向上させること。
【解決手段】駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を車路側から撮影した画像データを各駐車場の入口毎に記憶する地図記憶部1cと、複数の駐車場からいずれか一つの駐車場を選択する指示を受け付ける入力部1fと、入力部1fにより選択された駐車場の入口の画像データに基づく画像を表示部1eに表示させる制御部4と、を備える車載器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車載器、配信システム及び車載器における駐車場入口画像の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ナビゲーション装置のような車載器は、目的地までの誘導経路の表示機能や、目的地に至るまでの道路周辺の駐車場の検索機能、営業時間、駐車可能な車両制限情報、駐車料金等の駐車場に関する情報を表示する機能等を備えている。
【0003】
また、撮像装置を備え、駐車場内に進入したと判別した位置を入口として記憶し、当該駐車場内を走行するに伴い、撮像装置により撮影された画像データに基づいて駐車枠の位置や向きや駐車枠が並ぶ方向を判別し、駐車場の地図を作成するナビゲーション装置であって、入口の位置や駐車枠の位置が表示された当該地図に応じて駐車場の案内を行う技術が開示されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−315956号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のナビゲーション装置では、地図画面上の設定された目的地にマークを表示しているが、当該目的地が複数の入口が設けられている駐車場の場合には、マークが表示されている駐車場の位置と駐車場の入口とが一致していない場合が多く、駐車場近傍で経路案内が終了してしまう。
【0005】
そこで、ユーザは、駐車場近傍の道路上に設置された看板等を頼りに駐車場の入口を探さなくてはならない。駐車場の入口の看板を見つけても、駐車場の入口に入る際に右折で入る場合と左折で入る場合とでは駐車場の入口の見え方が異なったり、一般車両と搬入車両との入口が近接している場合等はユーザが進入すべき駐車場の入口自体が判り難かったりする場合がある。また、駐車場の入口前の道路が一方通行等の制限がある場合には、右折のみ又は左折のみでしか駐車場の入口に入ることができない場合がある。そのため、駐車場の入口周辺で事故や渋滞が発生しやすくなるという問題が生じる。
【0006】
先行文献1記載の技術では、実際に駐車場に行って駐車場内を撮影しながら走行しないと駐車場の地図を作成することができない。そのため、行ったことのない駐車場の入口位置を表示することはできない。また、駐車場内での案内技術であるため、所望の駐車場に進入する際や駐車場の検索時に駐車場の入口を確認したりするために利用することができない。
【0007】
本発明の課題は、上記問題に鑑みて、駐車場の入口を把握しやすくし、駐車場の入口への案内の利便性を向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に記載の発明は、表示手段と、駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示す画像データを各駐車場の入口毎に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の駐車場からいずれか一つの駐車場を選択する指示を受け付ける入力手段と、前記入力手段により選択された駐車場の入口の画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、を備える車載器である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車載器において、前記画像データは、駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示すイメージデータ又は駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を撮影した写真データである。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車載器において、現在の位置情報を検出する位置検出手段を備え、前記記憶手段は、前記駐車場毎の位置情報を記憶し、前記入力手段は、目的地となる駐車場の指定を受け付け、前記制御手段は、前記位置検出手段により検出された現在の位置情報と前記入力手段により指定された前記駐車場の位置情報とに基づいて、当該駐車場の入口への進入方向を判別し、当該判別結果に応じて前記表示手段に表示する画像の画像データを選択して表示させる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器において、前記記憶手段は、前記駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該各駐車場の入口の前記画像データの有無を示す画像データ有無情報を含む第1情報と、前記画像データ有無情報に応じて前記第1情報に付加される前記画像データを含む第2情報とを記憶し、前記制御手段は、前記表示手段に画像データに基づく画像を表示する駐車場の駐車場ID情報と一致する駐車場ID情報を含む前記第1情報を参照し、当該第1情報に含まれる前記画像データ有無情報に応じて、当該第1情報に付加された前記第2情報の前記画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の車載器と、前記車載器と通信可能に接続されたセンター装置とを備える配信システムにおいて、前記センター装置は、駐車場それぞれ固有の駐車場ID及び当該各駐車場の前記画像データを含む情報を記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶されている情報を前記車載器に送信する送信制御手段と、を有する、配信システムである。
【0013】
請求項6に記載の発明は、表示手段と、駐車場に設けられた入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示す画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の駐車場からいずれか一つの駐車場を選択する指示を受け付ける入力手段と、を備えた車載器における駐車場入口画像の表示方法において、前記入力手段により選択された駐車場の入口の画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させる、車載器における駐車場入口画像の表示方法である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、駐車場の入口を把握しやすくでき、駐車場の入口への案内の利便性を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
まず、構成を説明する。
図1に、本実施形態における配信システム100の構成図を示す。
配信システム100は、図1に示すように、車両Cに搭載された車載器10、路側無線装置20A、20B、無線通信アクセスポイント20C、センター装置30を含んで構成されている。路側無線装置20A、20Bは、センター装置30とネットワークN1を介して接続され、車載器10とはDSRC通信が可能である。
配信システム100では、センター装置30が路側無線装置20A、20Bを介して車載器10にコンテンツ情報を配信する。なお、コンテンツ情報については後述する。
【0016】
また、配信システム100では、センター装置30と車載器10との間でIP(Internet Protocol)通信による相互通信も可能となっている。DSRC通信では、路側無線装置20A、20Bとの通信エリア内において車載器10がセンター装置30からコンテンツ情報の配信を受けるのみであるが、IP通信によればDSRCの通信エリア外においても、車載器10からセンター装置30に対して情報提供を要求することが可能となる。
【0017】
IP通信の方式としては、携帯電話等の無線通信デバイスを用いるPDC(Personal Digital Cellular)、CDMA(Code Division Multiple Access)、PHS(Personal Handyphone System)の他、IEEE802.11a/b/g/h等の無線LAN(Local Area Network)、IEEE802.16a/e/hのWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)等、何れの方式を用いてもよい。無線通信アクセスポイント20Cは適用する通信方式に応じてネットワークN2、N3に接続できる携帯電話の基地局や、ホストサーバ、アンテナを備えた無線LANルータ等であり、ネットワークN2、N3は専用ネットワークやインターネットである。
【0018】
IP通信を行う場合の例としては、DSRC通信による専用の通信だけでなく一般的なIP通信にも対応可能な路側無線装置20Bを設け、この路側無線装置20Bを介してセンター装置30と車載器10とがIP通信を行う方法がある。また、図1に示すように車載器10から、各地に設けられている無線通信アクセスポイント20Cに接続し、この無線通信アクセスポイント20CからネットワークN2、N3を介してセンター装置30とIP通信を行う方法もある。
【0019】
以下、各構成装置について説明する。
図2に、路側無線装置及び路側エリアを説明するための図を示す。
路側無線装置20A、20Bは、図2に示すように本体装置21とアンテナ22とから構成されている。路側無線装置20A、20Bは、道路脇や道路上方に設置されたアンテナ22から、到達距離が限定されたDSRCの電波を放射して、路側無線装置20A、20B近傍に相互通信エリアZを形成する。この相互通信エリアZ内にある車両Cの車載器10とだけ双方向狭域無線通信が可能となる。
【0020】
DSRCは5.8GHz帯域の電波を使った通信方式であり、その通信範囲は例えば数メートルから数十メートルである。路側無線装置20A、20BからのDSRCの送信出力は何れも同じ程度に設定されているので、複数の路側無線装置20A、20Bがそれぞれ形成する相互通信エリアZは設置場所に関係なく、ほぼ一定である。
【0021】
本体装置21は、車載器10とセンター装置30間の情報のやりとりを仲介するための処理を行う。すなわち、アンテナ22を介して車載器10から受信された情報をセンター装置30に転送し、センター装置30から送信されたコンテンツ情報を車載器10に転送する。本体装置21は、情報処理や通信制御を行う制御部、記憶部等を備えたコンピュータを適用することができる。なお、路側無線装置20Bは、上述のようにDSRC通信による専用の通信だけでなく、DSRC通信を介して一般的なIP通信も可能である。
【0022】
車載器10は、車両Cに搭載され、案内経路への誘導のための処理等を行うナビゲーション機能の他、DSRCによるETC(Electric Toll Collection System)利用のための処理を行う機能等を有している。
【0023】
図3に、本実施形態における車載器10の構成を示す。
車載器10は、図3に示すように、カーナビ部1、VICS(Vehicle Information and Communication System)モジュール2、DSRC部3、制御部4、IP通信部5を備えて構成されている。
【0024】
カーナビ部1は、カーナビ制御部1a、現在地検出部1b、地図記憶部1c、入力部1d、表示部1e、記憶部1f、音声出力部1g等を備え、車両Cの現在地から目的地までの経路を算出し、当該経路に従って車両Cを目的地へ誘導する等のナビゲーションに係る処理を行う。
【0025】
カーナビ制御部1aは、現在地検出部1bから検出した現在地の位置情報及び地図記憶部1cに記憶された地図DB(データベース)等に基づいて、車両Cの現在地から入力部1dを介して設定された目的地までの経路を算出する。そして、地図記憶部1cに記憶されている地図DBを用いて算出した経路へ誘導するための地図画面を生成し、表示部1eにより表示させる。
【0026】
現在地検出部1bは、GPSアンテナ、角度センサ、方位センサ、距離センサ等の各種センサを備え、これらセンサによる検出結果に基づいて車両Cの現在地を検出する。GPSアンテナは、GPS衛星から送信されるGPS信号を検出する。また、角度センサは移動方向の変化量を示す車両Cの加速度を検出し、方位センサは地磁気の検出を行って車両Cの絶対方位を検出する。現在地検出部1bは、これらセンサから取得した各検出結果に基づいて車両Cの現在地を示す位置情報(経度、緯度等の情報)を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。即ち、現在地検出部1bは、現在の位置情報を検出する位置検出手段として機能する。
【0027】
地図記憶部1cは、メモリやDVD等の記録媒体から構成され、案内表示に必要な地図DB、駐車場DB、VICSモジュール2を介して受信されるガイド情報(道路情報、渋滞情報等)等を記憶しており、記憶手段として機能する。地図DBは、表示用の地図画面、経路探索用の情報、施設や公園等の地点の情報等を含んでいる。地点の情報は、例えば地点の名称、緯度経度、住所、電話番号等である。
【0028】
駐車場DBは、予め登録された各駐車場に関する駐車場静的情報を含んでいる。
図4に、駐車場静的情報の例を示す。
図4に示すように、駐車場静的情報は、駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報(以下、駐車場IDと略す)、駐車場の代表位置を示す駐車場中心座標(以下、中心座標とも称す)、駐車場に設けられた各入口の座標(入口座標)を含み、本実施形態では最大15個の入口に関する情報を有する入口情報、駐車場の名称、駐車場の収容台数、駐車場形態、駐車場での車両制限(車幅や車高、重量、車種等の制限)、駐車場の営業時間、駐車場の提携店舗、駐車場内の設備状況(身障者スペース、バリアフリー、女性専用スペース、トイレ、バイク等の有無や数)、駐車場料金の決済手段(回数券、プリペイド、クレジットカード、現金、電子マネー等の対応の有無)、駐車場の予約(予約対応の有無、URL、2次元バーコード、電話番号等)、拡張データがあるか否かを示す拡張データ有無フラグを含む拡張データ等を含んでいる。拡張データ有無フラグは、拡張データが当該駐車場静的情報に付加されている場合には1を示すフラグとする。
【0029】
図5に、駐車場静的情報に付加される拡張データの例を示す。
図5に示すように、駐車場静的情報に付加される拡張データは、当該拡張データが付加されている駐車場の入口数や、入口レイアウトを含む拡張領域情報と、当該駐車場に設けられた入口への進入方向(左折進入、右折進入)別に当該入口を含む景色を示す画像データとしての写真データ(左折進入写真データ、右折進入写真データ)と写真数とを含む入口毎の入口情報と、を含んでいる。従って、拡張データ有無フラグが写真データ有無情報、駐車場静的情報が第1情報、拡張データが第2情報となる。なお、本実施の形態においては、画像データとして駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を撮影した写真データを用いた例を挙げて説明するが、駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示すイメージデータであってもよい。
【0030】
入力部1dは、操作キーや表示部1eのモニタと一体に構成されるタッチパネル等から構成されている。入力部1dは、これらの操作に対応する操作信号を生成し、カーナビ制御部1aに出力する。
【0031】
表示部1eは、モニタを備え、制御部4やカーナビ制御部1a表示制御に従ってモニタ上に各種情報を表示する。例えば、設定画面や地図画面、センター装置30から受信した配信情報のコンテンツの画面等を表示する。
また、本実施形態における表示部1eは、写真データ(左折進入写真データ、右折進入写真データ)に基づく画像を含む画面を表示する表示手段として機能する。
【0032】
記憶部1fは、メモリから構成され、制御部4やカーナビ制御部1aにより実行される制御プログラム、プログラムの実行に必要なパラメータやデータ等を記憶している。
また、記憶部1fは、センター装置30から受信した駐車場情報やコンテンツ情報等を記憶する。
【0033】
音声出力部1gは、音声処理部、D/A変換器、増幅器、スピーカ等を備えて構成される。音声出力部1gは、制御部4やカーナビ制御部1aから指示された音声データをD/A変換器によりアナログ信号に変換してスピーカにより音声出力する。また、音声出力部1gは、制御部4やカーナビ制御部1aから指示された表音文字列データに基づいて音声処理部により合成音声信号を生成し、スピーカにより音声出力する。
【0034】
VICSモジュール2は、光通信用、FM通信用、2.4GHz電波通信用のアンテナをそれぞれ備え、VICSセンターと光通信、FM通信、電波通信を行う。VICSモジュール2はVICSセンターから渋滞情報や道路交通情報等を受信し、制御部4に出力する。
【0035】
DSRC部3は、DSRC制御部3a、DSRC通信部3b、記憶部3c、ETC/DSRC処理部3d、ICカードI/F部3eを備えて構成されており、DSRCによるETC利用のための処理や、センター装置30からコンテンツ情報を受信するための通信処理等を行う。
【0036】
DSRC制御部3aは、CPU、RAM等から構成され、記憶部3cに記憶されている制御プログラムとの協働によりDSRC部3の各部の動作を制御する。
例えば、ETCによる決済を行う際には、DSRC通信部3bの通信動作を制御してETC基地局(ETC決済を行うためにETCゲート付近等に設けられる無線基地局)と決済情報の送受信を行わせる。また、ETC/DSRC処理部3dにより決済情報の書込処理を行わせる。
【0037】
また、DSRC制御部3aは、センター装置30からコンテンツ情報を受信する際には、制御部4の指示に従って記憶部3cのアップリンク情報記憶領域3c1に記憶されている情報を、DSRC通信部3bにより路側無線装置20A、20Bに送信させる一方、DSRC通信部3bにより路側無線装置20A、20Bを介してコンテンツ情報を受信した場合にはこれを制御部4に出力する。
【0038】
DSRC通信部3bは、車両Cのダッシュボード上でフロントガラス近傍に固設されたアンテナを備え、このアンテナを介して路側無線装置20A、20BやETC基地局等と、DSRCの電波の送受信を行う。
【0039】
記憶部3cは、DSRC制御部3aにより実行される制御プログラム等を記憶している。また、記憶部3cには、アップリンク情報記憶領域3c1が設けられている。アップリンク情報記憶領域3c1は、センター装置30に情報を提供するために専用に設けられた記憶領域であり、アップリンク情報の他、車載器10の特性情報が記憶される。
【0040】
特性情報とは、車載器10の機器特性に関する情報をいう。特性情報には、車載器10に個々に割り振られたID(以下、車載器IDという)、車載器10が対応できる言語、地図の測地系、著作権管理技術、表示部1eのモニタの解像度、SVG(Scalable Vector Graphics)の対応性、コンテンツ情報を蓄積可能な記憶容量等の情報が含まれる。
【0041】
アップリンク情報とは、センター装置30において配信するコンテンツ情報を選択するために用いる情報であり、例えば、ユーザが駐車場の駐車場動的情報等を含むコンテンツ情報の配信を希望する際にセンター装置30に送信する情報である。
なお、アップリンク情報は、制御部4によってサービス事業者に応じた内容でサービス事業者毎に生成され、最新の内容となるように制御部4が常に更新を行っている。
【0042】
図6に、本実施形態におけるアップリンク情報の例を示す。
図6に示すように、アップリンク情報は、ユーザがコンテンツ情報の配信について契約をしたサービス事業者における会員情報、ユーザが駐車場等のある場所を探したい位置(検索地)を示す検索位置情報(緯度、経度)、検索地が含まれる3次メッシュコードや3次メッシュコードバージョン等のメッシュコード情報、配信する駐車場の駐車場静的情報の更新をするか否かを示す情報更新リクエスト、更新する駐車場の駐車場静的情報の更新単位を示す最新情報形体フラグ、検索する駐車場の条件を示す検索条件項目等が含まれる。この検索条件項目には、検索条件有無フラグ、駐車場IDを指定するID指定検索、駐車したい開始時間・終了時間、駐車する車両情報、その他の検索条件の各種項目が含まれる。ユーザが入力部1dにより検索地を入力することにより、検索地を設定できる。制御部4は、ユーザが目的地を設定するときや走行中に所定のキーを入力することにより、目的地や現在地を検索地として設定し、アップリンク情報の検索位置情報を設定する。
【0043】
ETC/DSRC処理部3dは、ICカードI/F部3eに挿抜されるIC付きクレジットカード又はETCカード等に対して決済情報等の読み書きを行う。
【0044】
ICカードI/F部3eは、上記クレジットカード等のスロットを備え、このスロットに挿入されたクレジットカード等のICとETC/DSRC処理部3dとの間で情報のやりとりを仲介する。
【0045】
制御部4は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)
等から構成され、記憶部1fに記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部の集中制御を行う。例えば、DSRC部3のDSRC通信動作やIP通信部5のIP通信動作を制御する。なお、DSRC部3の制御にあたってはDSRC部3のDSRC制御部3aとの協働により制御を行う。その他、センター装置30から受信したコンテンツ情報やVICSモジュール2を介して受信した交通情報等の保存、再生制御等を行う。
【0046】
また制御部4は、入力部1dにより選択された駐車場において、地図記憶部1cに記憶されている駐車場静的情報に付加されている拡張データに含まれる当該駐車場の入口の写真データに基づく画像を含む画面(入口写真画面)を表示部1eに表示させたり(駐車場選択時表示処理)、車載器10が搭載された車両が走行中に現在地検出部1bにより検出された現在の位置情報と入力部1dにより予め指定された駐車場の位置情報とに基づいて、当該駐車場の入口への進入方向を判別し、当該判別結果に応じて表示部1eに表示する画像の写真データを選択し、選択した写真データを含む入口写真画面を表示させたり(走行時表示処理)する制御手段として機能する。
【0047】
IP通信部5は、携帯電話やPHS、LANカード等の無線通信デバイス40を接続可能に構成され、当該無線通信デバイス40、無線通信アクセスポイント20Cを介してセンター装置30とIP通信を行う。
【0048】
次に、センター装置30について説明する。
センター装置30は、駐車場に関する情報(以下、駐車場情報ともいう)を記憶し、これを車載器10に配信する。なお、図1では1台のセンター装置30のみ示したが、センター装置30は駐車場情報を配信するサービス事業者毎に備えられるようにしてもよい。
【0049】
図7に、センター装置30の機能的構成を示す。
センター装置30は、制御部31、入力部32、表示部33、記憶部34、通信部35等を備えて構成されている。センター装置30は、車載器10から路側無線装置を介して受信した特性情報、アップリンク情報に応じて、記憶部に保存されている各駐車場の駐車場動的情報、駐車場動的情報に付加された拡張データ、駐車場静的情報等の駐車場情報を読み出し、車載器10に配信したりする。
【0050】
制御部31は、CPU、RAM等から構成され、記憶部34に記憶された制御プログラムとの協働により各種演算を行う他、各部を集中制御する。
例えば、制御部31は記憶部34に保存されている駐車場情報を読み出し、車載器10に配信する制御を行う。
【0051】
入力部32はキーボード等を備えて操作入力を受け付け、当該操作入力に応じた操作信号を制御部31に出力する。
【0052】
表示部33はディスプレイを備え、制御部31の表示制御に従ってディスプレイ上に各種画面を表示する。
【0053】
記憶部34は、制御部31により実行されるプログラムの他、プログラムの実行に必要な各種データを記憶する。ユーザは、駐車場情報の配信サービスに加入する契約を行う際に会員登録を行うため、記憶部34にはこの会員登録されたユーザの氏名、住所等の特定情報を記憶する他、ユーザが所有する車載器10の車載器ID等の情報をユーザ毎にデータベース化して記憶する。
【0054】
また、記憶部34は配信すべき駐車場情報を記憶している。
駐車場情報は、駐車場動的情報、駐車場静的更新情報等から構成されている。図8に駐車場動的情報、図10に駐車場静的更新情報のそれぞれのフォーマットの一例を示す。
【0055】
図8に示す駐車場動的情報は、車載器10から指定された座標から最寄りの最大15箇所までの各駐車場の動的情報である。またはユーザから指定された最大7箇所の各駐車場の動的情報である。
駐車場動的情報には、最新駐車場情報有無フラグ、駐車場満空情報数、その他の情報有無フラグと、各駐車場の動的情報と、その他の情報と、拡張データがあるか否かを示す拡張データ有無フラグを含む拡張データ等を含んでいる。拡張データ有無フラグは、拡張データが当該駐車場動的情報に付加されている場合には1を示すフラグとする。
【0056】
図9に、駐車場動的情報に付加される拡張データの例を示す。
駐車場動的情報に付加される拡張データは、駐車場動的情報が配信される場合には、当該当該駐車場動的情報と共に配信されるものである。駐車場動的情報に付加される拡張データは、駐車場毎に、駐車場動的情報に含まれる駐車場のうち当該拡張データに対応する駐車場を示す識別情報がビットレイアウトで格納される駐車場識別情報と、図5に示す拡張データの内容とから構成されている。従って、拡張データがある駐車場が複数ある場合(例えば、駐車場動的情報の駐車場1、3、5に拡張データがある場合)には、駐車場毎に当該拡張データが形成されており、駐車場動的情報には複数の拡張データが付加されていることとなる。
【0057】
各駐車場の動的情報(駐車場1〜駐車場15)としては、駐車場ID、当該駐車場IDが示す駐車場に設けられた入口のうち開場している入口を示す開入口情報、営業開始時刻や初期料金、追加料金等を示す設定情報、入口別の駐車領域に駐車している駐車台数に応じた混雑状況(満車、混雑、空車等の状態、以下、満空情報ともいう。)や空き台数等を示す入口1〜15満空情報、これらの情報が更新された日時を示す情報更新時刻等が含まれている。
なお、満車とは駐車台数が駐車可能台数上限に達している状況、混雑とは駐車台数が駐車可能台数未満であって予め設定された所定台数以上である状況、空車とは駐車台数が所定台数未満である状況を示しており、これらの分類は、駐車場に駐車されている台数や駐車場に占める駐車場に駐車されている台数の割合によるものでる。
【0058】
図10に示す駐車場静的更新情報は、車載器10が記憶している駐車場の静的情報を更新するための情報である。例えば、更新する駐車場の静的情報を含む3次メッシュ数、各3次メッシュの情報に関する情報等である。
各3次メッシュの情報には、3次メッシュコード、当該3次メッシュのバージョン情報、当該3次メッシュに含まれる駐車場数、各駐車場の静的情報等が含まれている。この各駐車場の静的情報は、図4に示す駐車場DB内の各駐車場の静的情報と同様のフォーマットである。
【0059】
なお、センター装置30は、駐車場情報を含むコンテンツ情報を配信する機能を備えていてもよい。図11に、この場合のコンテンツ情報のフォーマットの例を示す。
図11に示すように、コンテンツ情報は、情報の内容により分類された識別符号(ID)により特徴付けられた複数の情報が含まれている。
【0060】
ID=00の構成ID情報は、コンテンツ情報内に含まれる情報のIDの一覧を示す(記述する)。ID=00の構成IDを参照することによりコンテンツ情報内にどの情報が含まれているかを判断することができる。
【0061】
ID=01のサービス事業者情報は、サービス事業者を特定するための情報であり、例えば、事業者コード等である。
【0062】
ID=02の情報提供企業情報は、コンテンツの情報に関する詳細な情報であり、例えば、サービス事業者によって割り当てられたコンテンツの提供元を示す企業コード、サービス事業者がコンテンツ情報毎にユニークに割り付けた情報コード、情報カテゴリを示す嗜好データカテゴリ等である。
【0063】
ID=03の再生条件は、コンテンツ情報の再生条件に関する情報であり、例えば即時/蓄積コード等を含む。即時/蓄積コードとは受信完了後即時に再生するコンテンツであるか、受信したコンテンツ情報を相互通信エリアZ外でも利用可能なコンテンツとして蓄積するかを表す識別子である。
【0064】
ID=04の有効期限は、コンテンツの有効期限を示す情報であり、例えば、コンテンツの有効期限の開始日時を示す開始年月日時分、終了日時を示す終了年月日時分を秒単位で示している。
【0065】
ID=05の提供時間は、コンテンツで示された店舗等の営業時間等である。
【0066】
ID=10の対照地点情報は、サービスの提供が可能な店舗や施設などの対象地点についての情報である。対象地点情報としては、例えば、対象地点座標(緯度経度)、対象地点名称等を示す対象地点表示用テキスト、対象地点の説明や広告、お知らせ等の情報提供すべきコンテンツである表示用文字データ、表示画像データ、表音文字列データ、対象地点の情報を無線通信により提供する際のURL、提携駐車場情報等からなる。提携駐車場情報とは、対象地点において提携指定されている駐車場に関する情報であり、例えば提携指定されている駐車場を示す駐車場IDの情報である。
【0067】
ID=30の遷移情報は、複数のコンテンツ情報の画像(ID=10の対象地点情報の画像)を遷移させて表示する場合に用いる情報である。遷移情報は、次再生情報コードを含む。次再生情報コードとは、次の遷移先の画像のコンテンツ情報を示す情報コードである。
【0068】
ID=50の駐車場動的情報は、図8に示した駐車場情報の駐車場動的情報と同様の情報であるため、説明は省略する。
【0069】
ID=51の駐車場静的情報は、図10に示した駐車場静的情報と同様の情報であるため、説明は省略する。車載器はID=51の駐車場静的情報を受信すると駐車場DBの情報を更新する。従って、ID=51の駐車場静的情報は、車載器10の駐車場DBの更新情報となる。
【0070】
上記の他、コンテンツのポップアップの再生地点(情報提供地点)を示すID=20、串刺し検索等を実現するために用いられる詳細情報を示すID=40、運転支援情報を示すID=60、嗜好データを示すID=80等、この他、異なる番号のIDを付与して新たな情報内容を定義してもよい。
【0071】
コンテンツ情報は上記各IDの情報を含めて予め作成されたものを記憶部に保存しておき、配信時に、これらコンテンツ情報のうち配信するコンテンツ情報を制御部が選択する。即ち、上記各IDの情報は、必ずしも全てのIDの情報がコンテンツ情報に含まれているわけではなく、必要に応じてコンテンツ情報に含められる。
例えば、あるコンテンツ情報ID=00〜05により特徴付けられた情報を持ち、また別のあるコンテンツ情報はID=00〜05、ID=51、ID=60により特徴付けられた情報を持つ。尚、ID=00〜05は基本的な情報であり、全てのコンテンツ情報は、これらのIDの情報を持つ。
【0072】
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図12に、本実施形態における駐車場選択時表示処理のフローチャートを示す。
図12に示す処理は、車載器10の制御部4がカーナビ制御部1a及びカーナビ部1内の各部と協働して実行するものとする。
【0073】
まず、制御部4は、目的地が設定されているか否かを判別する(ステップS1)。制御部4は、目的地が設定されている場合(ステップS1;Yes)、表示項目選択画面G1aを表示部1eに表示させる。
【0074】
図13に、表示項目選択画面G1aの例を示す。
図13に示すように表示項目選択画面G1aには、目的地や検索地等の設定された地点を含む地図画像を表示する地図画像領域E10と、選択項目領域E20とが設けられている。この選択項目領域E20には、設定された地点の名称、住所、電話番号等の情報が表示される地点情報領域E20a、目的地ボタンB1、地点登録ボタンB2、通過点ボタンB3、最寄検索ボタンB4、駐車場ボタンB5、地図ボタンB6、詳細ボタンB7等が設けられている。
【0075】
目的地ボタンB1は、地点情報領域に表示されている地点を目的地として設定する指示を受け付けるボタンである。最寄検索ボタンB4は、地点情報領域に表示されている地点を中心として予め設定された範囲内に含まれる駐車場のうち最寄の駐車場(最寄駐車場)を検索する指示を受け付けるボタンである。駐車場ボタンB5は、地点情報領域に表示されている地点に提携駐車場がある場合に選択可能なボタンであり、提携駐車場のリスト画面を表示させる指示を受け付けるボタンである。地図ボタンB6は、地図画像領域E10を画面前面に表示させる指示を受け付けるボタンである。詳細ボタンB7は、地点情報領域に表示されている地点の詳細情報(例えば、当該地点が店舗等である場合には店舗の営業時間等の情報)を含む画面を表示させる指示を受け付けるボタンである。
【0076】
制御部4は、目的地の表示項目選択画面G1aを表示させた後、目的地には提携駐車場があり、駐車場ボタンB5が選択可能に表示されている場合であって、当該駐車場ボタンB5が押下されたか否かを判別する(ステップS2)。目的地に提携駐車場があるか否かの判別は、当該目的地に対応するコンテンツ情報のID=10の提携駐車場情報や、駐車場静的情報に含まれる提携店舗の情報に基づいて判別する。
【0077】
制御部4は、駐車場ボタンB5が押下された場合(ステップS2;Yes)、目的地の提携駐車場のリスト画面を表示部1eに表示させる(ステップS3)。なお、制御部4は、提携駐車場の駐車場IDを含むアップリンク情報をセンター装置に送信し、センター装置から当該提携駐車場の満空情報を含む駐車場動的情報を受信してもよい。
【0078】
図14に、提携駐車場のリスト画面G2aの例を示す。
図14に示すように、提携駐車場のリスト画面G2aには、提携駐車場の位置に駐車場マークMa〜Mcが表示された地図画像領域E10と、提携駐車場の名称と当該提携駐車場の詳細情報を示す駐車場詳細画面を表示させる指示を受け付ける詳細ボタンB11a〜B11cと、表示項目選択画面G1aに戻る指示を受け付ける戻るボタンB12とが設けられている。なお、センター装置から駐車場動的情報を受信している場合には、提携駐車場の各駐車場マークを満空情報に応じて色又は大きさを異ならせて表示してもよい。
【0079】
一方、制御部4は、目的地が設定されていない場合(ステップS1;No)、検索地の設定を受け付け(ステップS4)、検索地の設定に応じて当該検索地の表示項目選択画面G1bを表示させる。
【0080】
ステップS4における検索地の設定の受け付けは、まず、表示部1eに検索地の条件の入力を受け付ける画面を表示させ、検索地の条件の入力を受け付ける。検索地の条件としては、例えば、施設名、住所、電話番号、予め記憶部1fに登録していた地点、過去の目的地、自宅等である。そして、入力された検索地の条件に応じて表示項目選択画面を表示部1eに表示させる。
【0081】
検索地の条件に応じてある地点が特定できる場合には、図13と同様の画面G1aが表示されるが、検索の条件に応じてある地点が特定されない場合には、図15に示すような表示項目選択画面G1bが表示される。図15に示すように、検索の条件に応じてある地点が特定されない場合には、地図画像領域E10に検索地の条件に該当する範囲の地図が表示され、選択項目領域E20の地点情報領域E20aに検索条件が表示される。また、地点が特定されていないため、目的地ボタンB1、地点登録ボタンB2、通過点ボタンB3、最寄検索ボタンB4、駐車場ボタンB5、詳細ボタンB7は選択不可の状態となる。この場合、地図ボタンB6が押下されると、地図画像領域E10が画面前面に表示され、当該地図画像領域中の地図をスクロール等させて移動させる指示を受け付け、検索地の特定指示を受け付ける。検索地の特定指示が受け付けられた場合には、図13と同様の画面が表示される。なお、目的地が設定されている場合であっても、地図ボタンB6が押下された場合には、地図画像領域E10上において指示された位置を目的地又は検索地として受け付け、設定する。
【0082】
制御部4は、検索地の表示項目選択画面G1aを表示させた後(ステップS4後)又は、目的地に提携駐車場がなく駐車場ボタンB5が押下されない場合(ステップS2;No)、目的地又は検索地の最寄駐車場を検索するか否か、即ち、最寄検索ボタンB4が押下されたか否かを判別し(ステップS5)、最寄駐車場を検索しない場合(ステップS5;No)、ステップS5に戻る。
【0083】
制御部4は、最寄駐車場を検索する場合、即ち、最寄検索ボタンB4が押下された場合(ステップS5;Yes)、目的地又は検索地の最寄駐車場検索処理を実行する(ステップS6)。
【0084】
ステップS6における最寄駐車場検索処理とは、例えば、駐車場DB内の駐車場静的情報を参照して目的地又は検索地の位置情報から予め設定された範囲内に含まれる駐車場を検索し、当該検索された駐車場のうち当該目的地又は検索地から近い順番に予め設定された数の駐車場をリスト化する処理である。また、制御部4は、リスト化された駐車場の駐車場IDを含むアップリンク情報をセンター装置に送信し、センター装置から当該駐車場の満空情を含む駐車場動的情報を受信してもよい。
【0085】
制御部4は、最寄駐車場検索処理後(ステップS6後)、検索されリスト化された最寄駐車場のリスト画面を表示部1eに表示させる(ステップS7)。
【0086】
図16に、最寄駐車場のリスト画面G2bの例を示す。
図16に示すように最寄駐車場のリスト画面G2bは、検索された最寄駐車場の位置に駐車場マークMa〜Mcが表示された地図画像領域E10と、最寄駐車場の名称と当該最寄駐車場の詳細情報を示す駐車場詳細画面を表示させる指示を受け付ける詳細ボタンB11a〜B11cと、表示項目選択画面に戻る指示を受け付ける戻るボタンB12とが設けられている。なお、センター装置から駐車場動的情報を受信している場合には、最寄駐車場の各駐車場マークを満空情報に応じて色又は大きさを異ならせて表示してもよい。
【0087】
制御部4は、提携駐車場のリスト画面G2a又は最寄駐車場のリスト画面G2bが表示された後(ステップS3又はステップS7後)、いずれかの詳細ボタンが押下されると、即ち、表示されているいずれかの駐車場の詳細情報を示す駐車場詳細画面を表示させる指示を受け付けると(ステップS8)、駐車場詳細画面を表示部1eに表示させる(ステプS9)。なお、提携駐車場のリスト画面G2a上のいずれかの駐車場マークが押下された場合でも、詳細ボタンが押下された場合と同様に、押下された駐車場マークに対応する駐車場の駐車場詳細画面を表示部1eに表示する。
【0088】
制御部4は、ステップS9では、詳細ボタン又は駐車場マークが押下されることにより選択された駐車場の駐車場IDと一致する駐車場IDを含む駐車場静的情報を参照して詳細情報(例えば、収容台数、営業時間等)を読み出し、当該詳細情報に基づいた駐車場詳細画面を表示部1eに表示させる。
【0089】
図17に、駐車場詳細画面G3の例を示す。
図17に示すように、駐車場詳細画面G3には、提携駐車場又は最寄駐車場の位置に満空情報に応じて色又は大きさが異なる駐車場マークMa〜Mcが表示された地図画像領域E10と、選択された駐車場の詳細情報を表示する詳細表示領域E30と、目的地ボタンB1と、写真ボタンB31と、入口ボタンB32と、前の画面に戻る指示を受け付ける戻るボタンB33とが設けられている。なお、選択された駐車場の駐車場マークの色を他の駐車場マークよりも明るい色や目立つ色で表示するハイライト表示をしてもよい。
【0090】
写真ボタンB31は、押下された詳細ボタンに対応する駐車場の駐車場静的情報の拡張データ有無フラグが1の場合に選択可能に表示され、当該写真ボタンB31が押下された場合、予め設定されている当該駐車場の入口の写真データの表示を受け付けるボタンである。
【0091】
入口ボタンB32は、押下された詳細ボタンに対応する駐車場に複数の入口が設けられている場合に選択可能に表示され、当該写真ボタンB31が押下された場合に写真データが表示される入口を変更設定する入口設定画面を表示させる指示を受け付けるボタンである。
【0092】
図18に、入口設定画面G4の例を示す。
図18に示すように、入口設定画面G4には、提携駐車場又は最寄駐車場の位置に駐車場マークMa〜Mcが表示された地図画像領域E10と、押下された詳細ボタンに対応する駐車場を含む当該駐車場の周辺拡大地図上において、各入口の位置に各入口を識別する入口マークB41〜B43が選択可能に表示された入口選択領域E40と、駐車場詳細画面に戻る指示を受け付ける戻るボタンB44が設けられている。入口マークのいずれかを選択することで、写真データを表示する入口の設定を受け付けることができる。
【0093】
制御部4は、駐車場詳細画面を表示させた後(ステップS9後)、写真ボタンB31が押下され、設定された入口の写真データを表示させる指示が受け付けられたか否かを判別し(ステップS10)、写真ボタンB31が押下されていない場合(ステップS10;No)、ステップS10に戻る。
【0094】
制御部4は、写真ボタンB31が押下された場合(ステップS10;Yes)、駐車場静的情報に付加されている拡張データを参照し、設定されている入口の入口情報に含まれている写真データ(左折進入写真データ、右折進入写真データ)を読み出し、当該写真データに基づいた画像を生成し、当該画像を表示する入口写真画面を表示させ(ステップS11)、本処理を終了する。
【0095】
図19に、入口写真画面G5の例を示す。
図19に示すように、入口写真画面G5には、設定された入口への進入方向(左折進入方向、右折進入方向)別に当該入口を含む景色を車路側から撮影した写真データに基づく左折進入画像ELと右折進入画像ERと、駐車場詳細画面に戻る指示を受け付ける戻るボタンB51とが設けられている。なお、一方の進入方向の写真データが無い場合には、他方の進入方向の写真データに基づく画像、即ち、1枚の画像が表示されることとなる。
【0096】
なお、上記ステップS10では、写真ボタンB31が押下された場合に、目的地が設定されているかを確認し、目的地が設定されているときには当該目的地から駐車場までの経路を探索し、駐車場の入口への進入方向を検出して、進入方向に合致する写真データ(左折進入写真データ、右折進入写真データのいずれか)を表示するようにしてもよい。
【0097】
次に、走行時表示処理を説明する。
図20に、本実施形態における走行時表示処理のフローチャートを示す。
図20に示す処理は、車載器10の制御部4がカーナビ制御部1a及びカーナビ部1内の各部と協働して実行するものとする。本処理は、車載器が搭載された車両が走行中である場合に実行される処理である。
【0098】
制御部4は、目的駐車場の駐車場静的情報に含まれる位置情報と、現在地検出部1bにより検出された現在地の位置情報とに基づいて、目的駐車場と現在地との間の距離(到達距離)を算出し、また、到達距離と車両の走行速度とに基づいて現在地から目的駐車場に到達するまでに要する時間(到達時間)を算出する。
【0099】
ここで、目的地が設定されている場合の目的駐車場と、目的地が設定されていない場合の目的駐車場について説明する。
【0100】
目的地が設定されている場合には、カーナビ部1により目的地までの経路案内処理が実行されている状態である。目的地が設定されている場合であって当該目的地に提携駐車場がある場合には、本処理が実行される前にユーザにて入力部1dにより設定された提携駐車場を目的駐車場とする。また、この場合の目的駐車場の位置情報としては、当該提携駐車場の入口の座標とする。なお、当該提携駐車場に複数の入口が設けられている場合には、予め設定されている入口の座標又は入力部1dにより設定された入口の座標とする。
なお、ユーザの入力による目的地の変更は、ユーザの設定によりカーナビ部1が駐車可能な駐車場を自動選択し自動で行なってもよい。
【0101】
例えば、制御部4は、現在地から目的地までの距離が予め設定された距離となったとき、目的地に提携駐車場がある場合には、当該提携駐車場の駐車場IDを含むアップリンク情報をセンター装置に送信し、センター装置から当該提携駐車場の満空情報を含む駐車場動的情報を受信し、満空情報に応じて色又は大きさが異なる駐車場マークが表示された提携駐車場のリスト画面(図14)を表示させる。この画面上において、駐車場マークが選択され目的地ボタンB1が押下されると、当該駐車場マークに対応する駐車場が新たな目的地に変更され、この駐車場が目的駐車場となる。なお、ユーザの入力による目的地の変更は、ユーザの設定によりカーナビ部1が駐車可能な駐車場を自動選択し自動で行なってもよい。
【0102】
また、提携駐車場のリスト画面の詳細ボタンが押下され、当該詳細ボタンに対応する駐車場の詳細画面(図17)が表示された場合、この画面上において目的地ボタンB1が押下されると、当該詳細画面上に表示されている駐車場が新たな目的地に変更され、この駐車場が目的駐車場となる。更に、当該駐車場詳細画面の入口ボタンが押下され、入口設定画面(図18)が表示された場合、この画面上において目的地ボタンB1が押下されると、当該入口設定画面上に表示されている駐車場が新たな目的地に変更され、この駐車場が目的駐車場となると共に、当該画面において選択された入口の座標が、目的駐車場の位置情報となる。
【0103】
目的地に提携駐車場がない場合には、本処理が実行される前にユーザにて入力部1dにより設定された目的地を中心とした予め設定された範囲内の最寄駐車場を目的駐車場とする。また、この場合の目的駐車場の位置情報としては、当該最寄の携駐車場の入口の座標とする。なお、当該最寄駐車場に複数の入口が設けられている場合には、予め設定されている入口の座標又は入力部1dにより設定された入口の座標とする。
【0104】
例えば、制御部4は、現在地から目的地までの距離が予め設定された距離となったとき、目的地に提携駐車場がない場合には、最寄駐車場検索処理を実行する。そして、リスト化された最寄駐車場の駐車場IDを含むアップリンク情報をセンター装置に送信し、センター装置から当該駐車場の満空情を含む駐車場動的情報を受信し、満空情報に応じて色又は大きさが異なる駐車場マークが表示された最寄駐車場のリスト画面(図16)を表示させる。この画面上において、駐車場マークが選択され目的地ボタンB1が押下されると、当該駐車場マークに対応する駐車場が新たな目的地に変更され、この駐車場が目的駐車場となる。また、最寄駐車場のリスト画面の詳細ボタンが押下され、当該詳細ボタンに対応する駐車場の詳細画面(図17)が表示された場合、この画面上において目的地ボタンB1が押下されると、当該詳細画面上に表示されている駐車場が新たな目的地に変更され、この駐車場が目的駐車場となる。なお、ユーザの入力による目的地の変更は、ユーザの設定によりカーナビ部1が駐車可能な駐車場を自動選択し自動で行なってもよい。
【0105】
更に、当該駐車場詳細画面の入口ボタンが押下され、入口設定画面(図18)が表示された場合、この画面上において目的地ボタンB1が押下されると、当該入口設定画面上に表示されている駐車場が新たな目的地に変更され、この駐車場が目的駐車場となると共に、当該画面において選択された入口の座標が、目的駐車場の位置情報となり、経路案内が実行される。
【0106】
目的地が設定されていない場合には、カーナビ部1により目的地までの経路案内処理が実行されてない状態である。目的地が設定されていない場合には、本処理が実行される前にユーザにて入力部1dにより設定された駐車場のうち現在の位置情報に最も近い駐車場を目的駐車場とする。また、この場合には、目的駐車場の位置情報としては、当該駐車場の入口の座標とする。なお、当該駐車場に複数の入口が設けられている場合には、予め設定されている入口の座標とする。
【0107】
制御部4は、到達距離が予め設定された所定距離(例えば、500m等)以内である、又は、到達時間が予め設定された所定時間(例えば、30秒等)以内であるかを判別すし(ステップS21)、到達距離が予め設定された所定距離以内でない及び到達時間が予め設定された所定時間以内でない場合(ステップS21;No)、ステップS1に戻る。
【0108】
制御部4は、到達距離が予め設定された所定距離(例えば、500m等)以内である、又は、到達時間が予め設定された所定時間(例えば、30秒等)以内である場合(ステップS21;Yes)、目的駐車場の駐車場静的情報を参照して、拡張データ有無フラグが1であるか否かを判別し、拡張データ有無フラグが1である場合、目的駐車場の位置情報として設定されている入口に対応する入口情報に写真データがあるか否かを判別し(ステップS22)、写真データがない場合(ステップS22;No)、本処理を終了する。
【0109】
制御部4は、拡張データ有無フラグが1であり、目的駐車場の位置情報として設定されている入口に対応する入口情報に写真データがある場合(ステップS22;Yes)、地図DBと現在の位置情報に基づいて、車路から目的駐車場の入口への進入方向、即ち、車両の進行方向に対する目的駐車場の位置(車両の進行方向に対して目的駐車場の入口が車両の右側又は左側のどちらか一方の位置)を判別する(ステップS23)。なお、目的駐車場が新たな目的地として設定されている場合にはその誘導経路に基づいて、車路から目的駐車場の入口への進入方向が判別される。
【0110】
制御部4は、目的駐車場の位置情報として設定されている入口に対応する写真データのうち、ステップS23にて判別された位置の写真データがあるか否かを判別する(ステップS24)。例えば、ステップS23の判別位置が右側である場合には、右折進入写真データがあるか否か、判別位置が左側である場合には、左折進入写真データがあるか否かを判別する。
【0111】
制御部4は、判別位置の写真データがない場合(ステップS24;No)、本処理を終了し、判別位置の写真データがある場合(ステップS24;Yes)、当該写真データに基づいた画像を生成し、当該画像を表示する入口写真画面を表示させ(ステップS25)、本処理を終了する。なお、このとき「間もなく△方向、○○駐車場入口です。」等の目的駐車場の入口に当該車両が近い位置である旨や、進行方向に対する駐車場の位置(方向)を示すメッセージを音声出力部1gにより音声等により報知することが好ましい。
【0112】
図21に、ステップS25において表示される走行時入口写真画面G6の例を示す。
図21に示すように、走行時入口写真画面G6には、現在地を示す現在地マークM1と目的駐車場の位置に駐車場マークM2が表示された地図画像領域E10と、判別位置に応じた入口への進入方向(左折進入方向、右折進入方向)から当該入口を含む景色を車路側から撮影した写真データに基づく入口画像E60と、前の画面に戻る指示を受け付ける戻るボタンB61とが設けられている。
【0113】
上述した車載器10は、駐車場DBの駐車場静的情報に付加されている拡張データの画像データとしての写真データを表示する例を挙げて説明したが、駐車場静的情報に付加されている拡張データの画像データに替えてセンター装置30から配信され記憶部1fに記憶している駐車場動的情報に付加されている拡張データの画像データを表示してもよい。
【0114】
図22に車載器がセンター装置から駐車場動的情報を要求する処理のフローチャートを示し、図23にセンター装置がアップリンク情報に基づいて駐車場動的情報を送信する処理のフローチャートを示す。
【0115】
車載器10の制御部4は、目的地が設定されているか否かを判別する(ステップS31)。制御部4は、目的地が設定されていない場合(ステップS31;No)、検索地の条件設定を受け付け(ステップS32)、検索地の条件設定に基づいて検索地が設定されたか否かを判別し(ステップS33)、検索地が設定されない場合(ステップS33;No)本処理を終了する。
【0116】
制御部4は、目的地が設定されている場合(ステップS31;Yes)、又は検索地が設定された場合(ステップS33;Yes)、目的地又は検索地には提携駐車場があるか否かを判別する(ステップS34)。
【0117】
制御部4は、提携駐車場がある場合(ステップS34;Yes)、目的地又は検索地の提携駐車場のリスト画面を表示部1eに表示させ(ステップS35)、当該提携駐車場を駐車場動的情報を取得する駐車場に設定する指示が入力部1dにより入力されたか否かを判別する(ステップS36)。
【0118】
制御部4は、提携駐車場を駐車場動的情報を取得する駐車場に設定する指示が入力された場合(ステップS36;Yes)、提携駐車場の駐車場IDをアップリンク情報に設定する(ステップS37)。
【0119】
制御部4は、提携駐車場がない場合(ステップS34;No)、又は提携駐車場を駐車場動的情報を取得する駐車場に設定する指示が入力されない場合(ステップS36;No)、目的地又は検索地により駐車場動的情報を取得する駐車場を設定するか否かの指示が入力部1dにより入力されたか否かを判別し(ステップS38)、当該指示が入力されていない場合(ステップS38;No)、本処理を終了する。
【0120】
制御部4は、目的地又は検索地により駐車場動的情報を取得する駐車場を設定するか否かの指示が入力部1dにより入力された場合(ステップS38;Yes)、目的地又は検索地の緯度、経度から3次メッシュコード及び3次メッシュコードバージョンを抽出し、当該3次メッシュコード及び3次メッシュコードバージョンをメッシュコード情報としてアップリンク情報に設定する(ステップS39)。
【0121】
制御部4は、更に検索条件が入力部1dにより入力されたか否かを判別し(ステップS40)、車両情報、検索条件の入力がある場合(ステップS40;Yes)、入力された車両情報、検索条件をアップリンク情報に追加する(ステップS41)。
【0122】
制御部4は、ステップS37、ステップS40;No又はステップS41後、設定したアップリンク情報を所定のタイミング(例えば目的地まで所定距離に達した場合や所定時間で目的地まで到達できる場合等)でセンター装置30に送信し(ステップS42)、本処理を終了する。
【0123】
センター装置30の制御部31は、アップリンク情報を受信すると(ステップS51)、受信したアップリンク情報のID指定検索には駐車場IDが含まれているか否かを判別し(ステップS52)、駐車場IDが含まれている場合(ステップS52;Yes)、当該駐車場IDに対応する駐車場の駐車場動的情報を車載器10に送信し(ステップS53)、本処理を終了する。
【0124】
制御部31は、アップリンク情報に駐車場IDが含まれていない場合(ステップS52;No)、アップリンク情報に車両情報、検索条件が含まれているか否かを判別し(ステップS54)、車両情報、検索条件が含まれている場合(ステップS54;Yes)、車両情報、検索条件に適合し、目的地又は検索地から近い順番に所定数の満空情報が満車でない駐車場の駐車場動的情報を車載器10に送信し(ステップS55)、本処理を終了する。
【0125】
制御部31は、アップリンク情報に車両情報、検索条件が含まれていない場合(ステップS54;No)、目的地又は検索地から近い順番に所定数の満空情報が満車でない駐車場の駐車場動的情報を車載器10に送信し(ステップS56)、本処理を終了する。
【0126】
なお、制御部31は、駐車場動的情報を送信する場合、当該駐車場動的情報に拡張データが付加されている場合であって、当該拡張データに入口の画像データ(左折進入写真データ、右折進入写真データ)が含まれる場合には、当該駐車場動的情報を送信する際(リアルタイム)に撮影された画像データを拡張データに含まれる画像データとしてもよい。
【0127】
車載器10は、センター装置30から駐車場動的情報を受信すると、受信した駐車場動的情報を記憶部1fに記憶する。なお、同一の駐車場IDの駐車場動的情報がある場合には、上書きして記憶する。
【0128】
以上のように、本実施形態によれば、駐車場の入口を把握しやすくでき、駐車場の入口への案内の利便性を向上させることができる。
【0129】
なお、本発明は、上記実施形態に限らず、適宜変更可能であるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】配信システムの構成図である。
【図2】路側無線装置及び路側エリアを説明するための図である。
【図3】車載器の構成を示す図である。
【図4】駐車場静的情報の例を示す図である。
【図5】駐車場静的情報に付加される拡張データの例を示す図である。
【図6】アップリンク情報の例を示す図である。
【図7】センター装置の機能的構成を示す図である。
【図8】駐車場動的情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図9】駐車場動的情報に付加される拡張データの例を示す。
【図10】駐車場静的更新情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図11】コンテンツ情報のフォーマットの例を示す図である。
【図12】駐車場選択時表示処理のフローチャートである。
【図13】表示項目選択画面の例を示す図である。
【図14】提携駐車場のリスト画面の例を示す図である。
【図15】表示項目選択画面の例を示す図である。
【図16】最寄駐車場のリスト画面の例を示す図である。
【図17】駐車場詳細画面の例を示す図である。
【図18】入口設定画面の例を示す図である。
【図19】入口写真画面の例を示す図である。
【図20】走行時表示処理のフローチャートである。
【図21】走行時入口写真画面の例を示す図である。
【図22】車載器がセンター装置から駐車場動的情報を要求する処理のフローチャートである。
【図23】センター装置がアップリンク情報に基づいて駐車場動的情報を送信する処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0131】
1 カーナビ部
1a カーナビ制御部
1b 現在地検出部
1c 地図記憶部
1d 入力部
1e 表示部
1f 記憶部
1g 音声出力部
2 VICSモジュール
3 DSRC部
3a DSRC制御部
3b DSRC通信部
3c 記憶部
3c1 アップリンク情報記憶領域
3d ETC/DSRC処理部
3e ICカードI/F部
4 制御部
5 IP通信部
10 車載器
20A、20B 路側無線装置
20C 無線通信アクセスポイント
21 本体装置
22 アンテナ
30 センター装置
31 制御部
32 入力部
33 表示部
34 記憶部
35 通信部
40 無線通信デバイス
100 配信システム
B1 目的地ボタン
B2 地点登録ボタン
B3 通過点ボタン
B4 最寄検索ボタン
B5 駐車場ボタン
B6 地図ボタン
B7 詳細ボタン
B11a〜B11c 詳細ボタン
B12 戻るボタン
B31 写真ボタン
B32 入口ボタン
B33 戻るボタン
B41〜B43 入口マーク
B44 戻るボタン
B51 戻るボタン
B61 戻るボタン
C 車両
E10 地図画像領域
E20 選択項目領域
E20a 地点情報領域
E30 詳細表示領域
ER 右折進入画像
EL 左折進入画像
E60 入口画像
G1a 表示項目選択画面
G1b 表示項目選択画面
G2a 提携駐車場のリスト画面
G2b 最寄駐車場のリスト画面
G3 駐車場詳細画面
G4 入口設定画面
G5 入口写真画面
G6 走行時入口写真画面
Ma〜Mc 駐車場マーク
M1 現在地マーク
M2 駐車場マーク
N1、N2、N3 ネットワーク
Z 相互通信エリア

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
駐車場に設けられた入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示す画像データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数の駐車場からいずれか一つの駐車場を選択する指示を受け付ける入力手段と、
前記入力手段により選択された駐車場の入口の画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させる制御手段と、
を備える車載器。
【請求項2】
前記画像データは、
駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示すイメージデータ又は駐車場に設けられた各入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を撮影した写真データである、
請求項1に記載の車載器。
【請求項3】
現在の位置情報を検出する位置検出手段を備え、
前記記憶手段は、
前記駐車場毎の位置情報を記憶し、
前記入力手段は、目的地となる駐車場の指定を受け付け、
前記制御手段は、
前記位置検出手段により検出された現在の位置情報と前記入力手段により指定された前記駐車場の位置情報とに基づいて、当該駐車場の入口への進入方向を判別し、当該判別結果に応じて前記表示手段に表示する画像の画像データを選択して表示させる、
請求項1又は2に記載の車載器。
【請求項4】
前記記憶手段は、
前記駐車場それぞれ固有の駐車場ID情報及び当該各駐車場の入口の前記画像データの有無を示す画像データ有無情報を含む第1情報と、前記画像データ有無情報に応じて前記第1情報に付加される前記画像データを含む第2情報とを記憶し、
前記制御手段は、
前記表示手段に画像データに基づく画像を表示する駐車場の駐車場ID情報と一致する駐車場ID情報を含む前記第1情報を参照し、当該第1情報に含まれる前記画像データ有無情報に応じて、当該第1情報に付加された前記第2情報の前記画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の車載器。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一項に記載の車載器と、前記車載器と通信可能に接続されたセンター装置とを備える配信システムにおいて、
前記センター装置は、
駐車場それぞれ固有の駐車場ID及び当該各駐車場の前記画像データを含む情報を記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶されている情報を前記車載器に送信する送信制御手段と、
を有する、配信システム。
【請求項6】
表示手段と、駐車場に設けられた入口への進入方向別に当該駐車場の入口を含む景色を示す画像データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数の駐車場からいずれか一つの駐車場を選択する指示を受け付ける入力手段と、を備えた車載器における駐車場入口画像の表示方法において、
前記入力手段により選択された駐車場の入口の画像データに基づく画像を前記表示手段に表示させる、
車載器における駐車場入口画像の表示方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2010−32464(P2010−32464A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−197422(P2008−197422)
【出願日】平成20年7月31日(2008.7.31)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VICS
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】