説明

通信端末装置およびその制御方法

【課題】GPS等を利用しなくても、実用上十分な精度で、目的地到着を利用者に知らせること。
【解決手段】利用者が目的地を入力すると、記憶部202に記憶された目的地が属するセルのセル識別情報が目的地情報として、目的地記憶部203に記憶される。通信端末装置200は、例えば利用者が電車で移動中に、受信アンテナ204、無線受信部205、セル検出部206を利用して、セル検出部206で各時点の現在地が属するセルの基地局装置のセル識別情報を検出する。到着報知部207は、セル検出部206が出力するセル識別情報と目的地記憶部203に記憶しているセル識別情報とを比較し、両者が一致するなど比較の結果目的地が近いと判定すると、その旨を利用者に報知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者に目的地到着を報知する通信端末装置およびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば電車に乗っている利用者が不用意な居眠りにより乗り過ごしを防止するため、利用者が所持する通信端末装置、例えば携帯電話端末を利用して目的地への到着を利用者に事前に報知するものとして、携帯電話端末に内蔵されたGPS機能を利用するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また別の従来技術としては、利用者の目的地情報を携帯電話端末からネットワークを介して中央側装置に送信し、中央側装置は利用者の目的地への到達時刻を予測して返送し、携帯電話端末は返送された予測到達時刻に基づき、時刻が予測到達時刻になると利用者に目的地への到着を報知していた(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【特許文献1】特開2003―87844号公報
【特許文献2】特開2003―169141号公報
【特許文献3】特開2003―216705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の方法では、GPS機能を利用することができない地下街やトンネル内などでは目的地への到着を検出できず、目的地到着を利用者に報知できないという問題がある。
【0005】
また、到着予想時刻を利用する場合は、例えば通勤時間帯など乗降に伴う混雑がある場合や、電車事故があった場合には交通遅延により、目的地のはるか手前で利用者に到着の報知をするなど、安定した精度で目的地到着を報知できない問題がある。
【0006】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、近時社会的インフラとして整備が進められている携帯電話端末など通信端末装置用の基地局装置が送出している基地局情報を利用して、実用上十分な精度で、安定に目的地到着を利用者に報知できる通信端末装置およびその制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる課題を解決するため本発明の通信端末装置は、目的地を入力するための入力手段と、現在属するセルを検出するセル検出手段と、前記セル検出手段で検出したセルと前記入力手段で入力した目的地が属するセルとの比較結果に基づいて前記目的地が近づいていることを報知する到着報知手段と、を具備する構成を採る。
【0008】
また本発明の通信端末装置の制御方法は、目的地を入力する入力ステップと、現在属するセルを検出するセル検出ステップと、前記セル検出ステップで検出したセルと前記入力ステップで入力した目的地が属するセルとの比較結果に基づいて前記目的地が近づいていることを報知する到着報知ステップと、を具備する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、GPS機能や到着予測時刻の取得機能が搭載されていなくても、通信端末装置が本来的に具備する機能を活用して、実用上十分な精度で、安定に目的地到着を利用者に報知できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0011】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成を示す概念図である。今、A駅101に滞在している利用者が、電車102を利用して目的地であるB駅103に移動しようとしたとする。また、今、利用者が所持する携帯電話端末(通信端末装置)およびA駅は、A駅が属する基地局装置のセル圏内に存在するものとする。
【0012】
この条件下で、利用者はA駅101にてB駅103を目的地として、所持する通信端末装置に入力する。この入力に従い、通信端末装置は現在地であるA駅101が属する基地局装置と通信し、目的地であるB駅103が属する基地局装置の基地局情報を取得し、目的地情報として記憶する。この基地局情報には、目的地であるB駅が属する基地局装置が形成するセルを識別するための情報であるセル識別番号が含まれている。
【0013】
このようにして目的地情報を記憶した通信端末装置を所持して利用者が、電車102で線路上を移動し、B駅に向かったとする。利用者がB駅に向かって移動し、例えばB駅103が属する基地局装置のセル境界(在圏エリアBの境界)に達すると、利用者の通信端末装置は、B駅103が属するセルの基地局装置からセル識別情報を受信し該当基地局装置のセル圏内に進入したことを検出する。この検出に伴い通信端末装置は、最終目的地であるB駅が間近であり、目的地に到達することを利用者に報知する。
【0014】
以下、図1に示した通信システムを詳細に説明する。
【0015】
図2は、本発明の実施の形態1に係る通信端末装置200の構成を示すブロック図である。
【0016】
通信端末装置200は、目的地入力部201と、記憶部202と、目的地記憶部203と、受信アンテナ204と、無線受信部205と、セル検出部206と、到着報知部207とから主に構成される。
【0017】
目的地入力部201は、利用者が目的地を入力すると、入力された目的地を用いて記憶部202に記憶している目的地情報(ここでは、下車駅情報)を参照して、目的地となる下車駅が属するセル識別情報を選定する。ここでセル識別情報とは、基地局情報に含まれるセルを識別するための情報である。また、基地局情報とは、基地局装置に関する情報である。そして、目的地入力部201は選定したセル識別情報を目的地記憶部203に出力する。
【0018】
記憶部202は、複数の下車駅情報をテーブルに記憶している。下車駅情報は、下車駅と下車駅が属するセルを識別するための情報であるセル識別情報とを関係づけたものである。ここで、セル識別情報とは、例えばセルIDである。
【0019】
目的地記憶部203は、目的地入力部201から入力した、セル識別情報を目的地として記憶する。
【0020】
受信アンテナ204は、各地点において通信端末装置200が属しているセルの基地局装置から無線信号を受信して、無線受信部205に出力する。
【0021】
無線受信部205は、受信アンテナ204からの信号をダウンコンバートなど無線受信処理し、セル検出部206に出力する。
【0022】
セル検出部206は、無線受信部205から入力した信号からセル識別情報を検出し、到着報知部207に出力する。
【0023】
到着報知部207は、目的地記憶部203及びセル検出部206から入力したセル識別情報が一致すると、例えばバイブレータにより、利用者に報知する。
【0024】
図3は、通信端末装置200の動作を示すためのフロー図である。以下、図3に基づき、通信端末装置200の動作を説明する。
【0025】
利用者が目的地入力部201を操作すると(S301:Yes)、記憶部202は、予め記憶してあった下車駅情報を読み出し(S302)、目的地入力部201に出力する。
【0026】
目的地入力部201は、下車駅情報が示す下車駅を複数、例えば表示部に表示する。利用者が表示を利用して、自己が所望する下車駅を選定すると(S303:Yes)、該当目的地が属するセルのセル識別情報を、目的地記憶部203に出力する。
【0027】
目的地記憶部203は、目的地入力部201から入力したセル識別情報を記憶する(S304)。
【0028】
以上のように目的地を入力すると、利用者は電車に乗って、目的地に向かって移動を開始する。これ以降、通信端末装置200は、常時移動の各地点が属するセルの基地局装置からの無線信号を受信アンテナ204にて受信する。
【0029】
受信アンテナ204は、移動に従い順次受信した無線信号を無線受信部205に出力する。
【0030】
無線受信部205は、入力した無線信号を無線受信処理して、セル検出部206に出力する(S305)。
【0031】
セル検出部206は、入力した信号から、セル識別情報を検出する(S306)。このセル識別情報は、各地点をカバーするセルを識別する信号であるので、利用者の進行に伴い更新される。セル検出部206は、セル識別情報が更新される毎に、新しいセル識別情報を到着報知部207に出力する。
【0032】
到着報知部207は、セル検出部206からのセル識別情報と、目的地記憶部203から入力しているセル識別情報とを比較し、一致しているか否かを判定している(S307)。
【0033】
このようにして通信端末装置200は自己が属するセルの基地局装置のセル識別情報を取得しながら(S307:No)、利用者によって移動させられる。
【0034】
その後、目的地である下車駅が属するセルのセル境界に電車が達すると、ステップS307の判定結果は「Yes」となり、到着報知部207は、目的地に近づいたことを、バイブレータにより利用者に報知する(S308)。
【0035】
以上のように、実施の形態1に係る通信端末装置200によれば、GPS機能や到着予測時刻の取得機能が搭載されていなくても、通信端末装置200の必須の機能である基地局情報の受信機能を利用して、セルの配置条件に従い実用上十分な精度で、安定に目的地到着を利用者に報知できる。この場合において、移動の途中で何らかの理由で基地局情報を受信できない場合があっても、目的地が属する基地局装置から基地局情報を取得できる場合には、通信端末装置200は、乗り越し防止のための報知を行うことができる。
【0036】
また、基地局情報を取得する機能は、携帯電話端末などセル型ネットワークを利用する通信端末装置にあっては基本的機能である。従って実施の形態1に係る通信システムは、セル型ネットワークにおける基本的機能を実現するための設備を流用し、また多くの設備を兼用できるので、安価にシステム構築することができる。
【0037】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る通信端末装置400の構成を示すブロック図である。図4において、図2と共通する構成については、図2と同一の参照符号を付し、詳しい説明は省略する。
【0038】
図4において、通信端末装置400は、送信抑制部401、登録判定部402、記憶部403、要求信号生成部404、無線送信部405、送信アンテナ406、基地局情報抽出部407を有している。
【0039】
送信抑制部401は、通信端末装置400の送信動作を抑制する。登録判定部402は、目的地が記憶部403に既に記憶されているか否かを判定する。記憶部403は、図2の記憶部202とほぼ同じ機能を有している。
【0040】
要求信号生成部404は、所定基地局装置のセル識別情報を、基地局装置に対して送信要求するための基地局情報要求信号を生成する。
【0041】
無線送信部405は、要求信号生成部404からの基地局情報要求信号を無線送信処理した信号を、送信アンテナ406に出力する。
【0042】
送信アンテナ406は、無線送信部405から入力した信号を、各時点で通信端末装置400が属する基地局装置に無線信号を送信する。
【0043】
基地局情報抽出部407は、無線受信部205からの信号から、基地局情報に含まれるセル識別情報を抽出し、新たなセル識別情報として記憶部403に出力する。
【0044】
記憶部403は、目的地入力部201に入力した登録されていない目的地と基地局情報抽出部407から入力した新たなセル識別情報とを関連づけて記憶する。
【0045】
図5は、通信端末装置400の動作を説明するためのフロー図である。以下、図5に基づいて、通信端末装置400の動作を説明する。なお、図5において、図3と共通のステップについては、図3と同一の参照符号を付す。
【0046】
今、利用者は目的地を入力する処理を開始し、通信端末装置400の制御は、ステップS503に移ったとする。
【0047】
利用者が目的地を選定しない間(S503:No)、通信端末装置400は、利用者が抑制指令を入力したか否かを、送信抑制部401の出力を検知して判定する(S504)。
【0048】
今、送信抑制が指令されていないとすると(S504:No)、登録判定部402は、目的地入力部201から入力した目的地である利用者の下車駅が記憶部403に記憶された既登録の下車駅か否かを判定する(S505)。
【0049】
記憶部403に記憶が無く既登録でない場合(S505:No)、登録判定部402は、今回要求された下車駅が属するセルのセル識別情報の追加取得の要求を、要求信号生成部404に出力する(S506)。
【0050】
要求信号生成部404は、新しいセル識別情報の送信を要求する信号を、無線送信部405に出力する。
【0051】
無線送信部405は、新しいセル識別情報の送信を要求する信号(以下、セル識別情報送信要求信号という。)を、無線送信処理する。送信アンテナ406は、無線処理したセル識別情報送信要求信号を無線で、その時点で属している基地局装置に送信する(S507)。
【0052】
セル識別情報送信要求信号を無線で送信した結果、その地点で通信端末装置400が属しているセルの基地局装置から無線送信があると(S508)、無線受信部205は、受信アンテナ204からの無線受信信号を入力し、無線受信処理をして受信信号を、基地局情報抽出部407に出力する。
【0053】
次に基地局情報抽出部407は、今回無線処理部205から入力した信号は、新しい基地局装置のセル識別情報を含むので、そのセル識別情報を抽出し(S509)、記憶部403に出力する。
【0054】
これによって、記憶部403は新しいセル識別情報を追加して記憶し(S510)、続いて通信端末装置400は記憶部403から下車駅情報を読み出し、表示する(S302)。これによって、利用者は、新しい下車駅についても目的地として選定可能となる(S503)。
【0055】
利用者が送信の抑制指令を入力すると(S504:Yes)、送信抑制部401は、送信抑制信号を出力して要求信号生成部404、無線送信部405を制御し、通信端末装置400の送信動作を禁止する。すなわち、ステップS504の判定結果が「Yes」になると、ステップS506およびS507の無線信号送信動作は行われない。
【0056】
このようにして利用者が下車駅の選定を行うと(S503:Yes)、利用者所望の下車駅が目的地として目的地記憶部203に記憶され、以下基本的には、図3に示したステップS305ないしS307が繰り返し実行され、下車駅に近づくと、利用者にその旨が報知される。
【0057】
なお、利用者の目的地への移動中において、利用者が送信抑制指令を入力しない限り(S510:No)、通信端末装置400は通話処理や目的地の変更などが可能である(S511)。しかし、利用者が送信抑制指令を入力した場合には(S510:Yes)、送信抑制部401は送信抑制信号を、要求信号生成部404、無線送信部405や、図示しない通話信号送出部などへ出力し、通信端末装置400から無線信号が送信されるのを抑制する。
【0058】
以上のように実施の形態2に係る通信システムにおいては、上記実施の形態1の効果に加えて、通信端末装置400に記憶されていない目的地についても、自動的にその目的地が属するセルのセル識別情報を取得して、利用者に選定可能とするので、利用者の利便性を向上することができる。
【0059】
また、実施の形態2に係る通信端末装置400においては、利用者は所望の時に通信端末装置400の送信動作を抑制し受信のみ可能な状態に設定できるので、例えば電車での移動中に送信動作を規制される状況となった場合も、簡単に規制に対応する状態を確保する一方、目的地到着の事前報知を確実に受けることができ、利便性は高いものとなる。
【0060】
なお、実施の形態2において説明した、送信動作を抑制し通信端末装置400を受信のみ可能にする状態、いわば「送信抑制モード」は、現在の携帯電話端末装置などで採用されている、いわゆる「マナーモード」や「電源オフモード」とは異なるものである。マナーモードは、送信動作および受信動作自体は通常通り行うものであり、電源オフモードでは、携帯電話端末装置は、受信動作も行うことができない。従って、「送信抑制モード」は発明者が知る限り携帯電話端末装置など本発明に係る通信端末装置では設定されていないので、通信端末装置の新しい仕様として、設定する必要がある。ただし、送信抑制の態様としては、現在における電源オフモードのように送信電力を完全にオフとするものに限定する必要はなく、送信電力を極小さく設定し、一対の通信端末装置を近接させたときのみ該当通信端末装置間で送信できるような場合も含む。このような極小さな電力による送信は、現在問題視されている医療機器に対する送信電波の影響問題を生じさせない場合もある一方、このような場合には近接させた通信端末装置同士で利用者が交信をし、例えば対戦ゲームを利用者が楽しむことが許容される場合もあり得るからである。
【0061】
近時、携帯電話端末などを利用する通信システムでは、地下街や屋内エリアにおいては超小型基地局と呼ばれる小型の基地局装置を多数設置し架電できない領域をほとんどなくしつつある。超小型基地局のセルは狭く設定されるので、下車駅全体をカバーしないときもある。このような場合でも、本発明に係る通信システムを構築することができる。すなわち、このような場合には、電車の停止位置をカバーするセルではなく、下車駅の進入側端部をカバーするセル等利用者の進行方向の前側にある適宜セルに電車が進入したときに、例えば停車の20秒程度前であると判定し、目的地に近づいたことを報知するようにしてもよい。すなわち、セル識別情報のセルが一致した際に報知する場合に限らず、比較するセル識別情報が隣接セル同士のセル識別情報の場合に報知しても良い。
【0062】
このような利用者に対するサービスは、通信システムの基地局装置側の仕様追加若しくは仕様変更で実現できるもので、利用者が所持する携帯電話端末などの仕様変更は本来不要であり、下車駅での乗り越し防止など利用者の利便性向上を、安価に実現できる。なお、超小型基地局装置が多数配置される大都会の地下鉄駅などでは、相当高い分解能で利用者の位置を判定できるので、このような場合には、20秒前、40秒前や1分前のように報知の時間を、利用者が通信端末装置で選択できるようにすることもできる。このような通信端末装置の仕様向上は、機能向上のバージョンアップを頻繁に行う携帯電話端末などの通信端末装置においては、利用者の負担コストを極めて小さくして実現でき、利用者の利便性の一層の向上を図ることができる。
【0063】
なお、利用者に対する報知は、ブザーで行ってもよい。
【0064】
また、上記実施の形態1及び実施の形態2においては、通信端末装置や目的地(下車駅)等の属する地点を識別するために、セル識別情報(例えば、セルID)を利用するものとして説明した。このセル識別情報は、各基地局装置が自己を特定し関連情報を通信端末装置に対し示すために送信する多様な情報からなる基地局情報の一部に含まれるものである。従って、本発明を実施するに当たっては、各地点の識別を単一のセル識別情報(例えばセルID)で行うのではなく、基地局情報に含まれる複数の情報を組み合わせて各地点を識別するようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明は、基地局装置の基地局情報発信機能など通信システムの既存機能を利用して、通信端末装置の利用者に下車駅での乗り越し防止のための目的地到着を報知できるので、安価に既存通信システムの応用範囲拡大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信システムの全体構成を示す概念図
【図2】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図3】本発明の実施の形態1に係る通信端末装置の動作を説明するためのフロー図
【図4】本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態2に係る通信端末装置の動作を説明するためのフロー図
【符号の説明】
【0067】
200、400 通信端末装置
201 目的地入力部
202 記憶部
203 目的地記憶部
205 無線受信部
206 セル検出部
207 到着報知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地を入力するための入力手段と、
現在属するセルを検出するセル検出手段と、
前記セル検出手段で検出したセルと前記入力手段で入力した目的地が属するセルとの比較の結果に基づいて前記目的地が近づいていることを報知する到着報知手段と、
を具備する通信端末装置。
【請求項2】
前記到着報知手段は、前記セル検出手段で検出したセルと前記目的地が属するセルとが一致する場合に前記報知を行う請求項1記載の通信端末装置。
【請求項3】
目的地と前記目的地が属するセルとを関係づけた目的地情報を記憶する記憶手段と、
前記入力手段にて入力された目的地が前記記憶手段に予め記憶されているか否かを判定する登録判定手段と、
前記登録判定手段で目的地が記憶されていないものと判定した場合に前記目的地が属するセルの情報であるセル識別情報を含む基地局情報を、前記目的地が入力された地のネットワーク網を用いて受信する受信手段と、
受信した前記基地局情報に含まれる前記セル識別情報が示すセルと記憶されていない目的地とを関係づけて前記記憶手段に記憶させる基地局情報入力手段とを具備し、
前記入力手段は、入力した前記目的地を用いて前記目的地情報を参照することにより前記目的地が属するセルを選択する請求項1または請求項2記載の通信端末装置。
【請求項4】
送信を抑制する送信抑制手段を具備し、
前記セル検出手段は、前記抑制している間に前記検出を行い、
前記到着報知手段は、前記抑制している間に前記比較を行う請求項1から請求項3のいずれかに記載の通信端末装置。
【請求項5】
目的地を入力する入力ステップと、
現在属するセルを検出するセル検出ステップと、
前記セル検出ステップで検出したセルと前記入力ステップで入力した目的地が属するセルとの比較結果に基づいて前記目的地が近づいていることを報知する到着報知ステップと、
を具備する通信端末装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−267258(P2007−267258A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−92135(P2006−92135)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】