説明

通知システム

【課題】
通信回数をできるだけ少なくし、操作回数をできるだけ少なくしてアラームの設定、起動をする。
【解決手段】
本発明は、車上サーバ102が、端末装置105からの要求に応じて列車番号を記憶部から読み出す情報処理部201と、列車番号を端末装置105へ送信する送受信処理部202とを備え、一方、端末装置105が、時刻表情報を記憶する時刻表データベース303と、利用者の降車駅名を利用者から受け、降車駅名と列車番号に基づいて時刻表情報から利用者の降車駅における到着時刻を検索する情報処理部301と、到着時刻又は到着時刻より所定時間前に利用者へ通知するアラーム処理部304とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、利用者が鉄道やバス、航空、船舶などの交通手段を利用する場合のシステム及びその方法に関し、特に、利用者が持つ端末装置で降車地点を指定すれば、降車地点に近づいたときにアラームや振動で知らせてくれるシステム及びその方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
鉄道等の公共交通機関では、停車駅に近づくと、車内放送や車両内のディスプレイ表示により、停車駅が近づいたことを知らせる。しかし、移動者は公共交通機関を利用した移動中は睡眠していることが多く、疲れているときなどは寝過ごして降車駅を乗り越してしまうことがある。また、必要以上の車内放送は移動者の睡眠の妨げとなり、できるだけ車両内を静かな環境として移動者に提供したい。
【0003】
そこで乗り過ごし防止のシステムとしては、例えば特開平9−9403号公報に記載されているように、車内乗り過ごし防止装置を各座席にとりつけ、移動者は座席及び降車駅に関する情報を記録された指定席券を車内乗り過ごし防止装置に読み取らせておく。そして停車駅が近づき、車掌が停車駅情報発生装置から停車駅情報を入力すると、該当する座席に設置されているアラームが発せられるシステムが挙げられる。
【0004】
また、例えば特開2001−278047号公報に記載されているように、車両内目覚ましシステムが挙げられる。携帯端末機で目覚まし起動駅名を設定すると、停車駅に着くごとに駅サーバから現在駅名を携帯端末機に送信し、目覚まし起動駅名と一致すれば目覚まし装置が起動する。
【0005】
【特許文献1】特開平9−9403号公報
【特許文献2】特開2001−278047号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記背景技術は、ひとつは車両内の座席や天井の取り替えが生じるなどの工事が必要なため、設備投資が膨大になる。また、自由席では指定席券が利用できないため移動者がどの座席に座っているかを登録する手間が必要となる。また、ひとつは降車駅に到着するまで各駅に到着する度に通信を行うことになり、通信回数が多くなるため、同一車両内に入ることのできる100名程度の移動者が同時にサービスを利用することを想定した場合にはサーバの負担が大きくなり、列車内での他のサービスが利用できなくなる恐れがある。
【0007】
本発明が解決しようとする課題は、交通手段側のシステムと利用者の端末装置との通信回数をできるだけ少なくし、かつ、利用者の端末装置の操作回数をできるだけ少なくしたシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、交通手段(例えば、列車)内に設置されたシステムが、交通手段を特定するための特定情報(例えば、列車番号)を記憶する記憶部と、利用者の端末装置からの要求に応じてその特定情報を記憶部から読み出す情報処理部と、特定情報を端末装置へ送信する送受信処理部とを備え、一方、端末装置が、交通手段ごとに停車地点における到着時刻を規定した時刻表情報を記憶する端末記憶部と、利用者の降車地点の情報(例えば、降車駅名)を利用者から受け付ける端末入力部と、特定情報を送受信処理部から受信する端末送受信処理部と、降車地点の情報と特定情報に基づいて端末記憶部内の時刻表情報から利用者の降車地点における到着時刻を検索する端末情報処理部と、到着時刻又は到着時刻より所定時間前に利用者へ通知する端末通知処理部(例えば、アラーム処理部)とを備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、簡単な設定、1回の車両との通信のみでアラームの設定、起動を行うことができ、鉄道移動時の車両内での時間を有効に使うことができる。
【0010】
本発明によれば、利用者の端末装置内に降車地点の到着時刻の検索機能を備えるため、利用者の端末装置と外部システム(例えば、交通手段のシステム)との通信回数を少なくでき、通信回線や外部システムの負荷を低減できる。
【0011】
本発明によれば、交通手段が利用者の降車地点に到着する直前に、端末装置が利用者へ通知するため、利用者の乗り過ごしを抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
アラーム設定時に車両と1回だけ通信を行い、列車番号を受信して、端末内に保持する時刻表で指定駅の到着時刻を検索してアラーム設定を行う、という最小の手間で実現した。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の実施例1のシステム構成図である。図1は、列車101、車上サーバ102、無線通信装置103、列車内ネットワーク104、端末装置105から構成される。列車101内にある車上サーバ102は列車内ネットワーク104を介して列車101内に複数ある無線通信装置103と接続されている。列車内ネットワーク104は有線もしくは無線もしくは有線と無線で構成されている。端末装置105は列車101内の無線通信装置103と無線接続することで車上サーバ102と情報を送受信することができる。端末装置105は、専用端末でもよいが、ノートPCやPDA、携帯電話等でもよい。
【0014】
図2は、車上サーバ102の構成図である。車上サーバ102は、情報処理部201(例えば、CPU)、送受信処理部202から構成される。情報処理部201は、要求があると記憶部(例えば、不揮発性メモリやハードディスク)から自列車の列車番号や現在時刻を読み出し、自列車の列車番号や現在時刻を要求元へ送信する。送受信処理部202は、無線通信装置103からの情報を受信したり無線通信装置103へ情報を送信したりする。
【0015】
図3は、端末装置105の構成図である。端末装置105は、情報処理部301(例えば、CPU)、送受信処理部302、時刻表データベース303(例えば、ハードディスク)、アラーム処理部304(アラーム発信装置を含む)から構成される。情報処理部301は、現在時刻の取得や送受信処理部302への送受信処理や時刻表データベース303の情報検索やアラーム処理部304へのアラーム設定要求処理を行う。送受信処理部302は、列車101内の無線通信装置103と情報の送受信を行う。時刻表データベース303は、サービスの初回利用前に予めデータをダウンロードしておく。アラーム処理部304は、アラームの設定、解除、アラームの起動、停止制御を行う。尚、アラーム処理部の代わりに振動処理部を設け、アラームを発信する代わりに振動を発信してもよい。
【0016】
図4は、時刻表データベース303のデータ構成である。時刻表データベース303の登録項目は列車番号401、駅名402、到着時刻403である。時刻表データベース303は、各列車における各駅の到着時刻を格納したものである。列車番号401は、営業運転する列車の識別子に相当するものである。駅名(地点名)402は、各列車が停車もしくは通過する地点を表すものである。到着時刻403は、各列車が各駅(地点)に到着する時刻である。
【0017】
次に、端末装置105におけるアラーム設定処理フローを、図5のフローチャートに従って説明する。端末装置105を保持する乗客(利用者)は、端末装置105において、降車駅を設定するだけで、後は自動で列車101と端末装置105が通信を行い、端末装置105が現在乗車している列車を特定し、設定された降車駅に到着する時間を検索し、到着時刻から所定時間(例えば、1分)を減算して時刻を算出し、到着する時刻の所定時間を(例えば、1分)前の時刻にアラームを設定する。なお、アラーム設定時刻は、降車駅に到着する時刻でも、到着する時刻より所定時間前の時刻でもよい。所定時間は、30秒でも、3分でもよい。乗客からの指示により、所定時間も設定可能である。
【0018】
端末装置105において、降車駅が設定されたときに図5に示すフローチャートの処理を開始する。まず、列車番号要求を車上サーバ102に送信する(ステップ501)。その後、列車番号を車上サーバ102から受信したかどうかを確認し(ステップ502)、受信していなければタイムアウトになったかどうかを判定し(ステップ503)、タイムアウトになっていなければ再びステップ502を実行する。またタイムアウトになっていれば、再送を要求するためステップ501を実行する。車上サーバ102から列車番号を受信すれば、次に受信した列車番号と設定されている降車駅から時刻表データベース303を参照し、該当する列車番号の列車が、設定された降車駅に到着する時刻を検索する(ステップ504)。なお、車上サーバ102から列車番号を受信するときに、列車番号以外に現在時刻も受信してもよい。このとき、端末装置105の時刻を設定しなおすことで、端末装置105の時刻がずれているときにも正確な時間にアラームを起動することができる。次に検索結果である到着時刻の1分前の時刻をアラーム起動時刻としてアラーム処理部304でアラーム設定を行う(ステップ505)。以上の処理を行うことで、設定時刻が来ればアラームが起動し、乗客に降車駅の到着を知らせることができる。
【0019】
以上説明したように、実施例1によれば、列車移動を行うときに列車101に乗車後、端末装置105で降車駅の設定を行うだけで、降車駅に近づいたときにアラームで気付かせてくれるため、列車移動中に時刻を気にすることなく時間を有効に活用でき、また睡眠時間にあてることもできる。
【0020】
また、アラームの設定は降車駅の指定だけでよく、列車番号の指定や時刻表から到着時刻を乗客が計算して設定する必要がないため、簡単である。
【0021】
また、端末装置と車上サーバは1回しか通信しないため、1車両に乗車できる約100名程度の乗客が同時にサービスを利用しても常に車上サーバが高負荷状態となることはない。
【実施例2】
【0022】
図1は、本発明の実施例2のシステム構成図でもある。実施例2は、アラームを起動するまでの途中の時間に、現在走行中の情報を定期的に端末装置105の表示ディスプレイに出力するという点で実施例1とは異なる。
【0023】
端末装置105におけるアラーム判定処理フローを、図6のフローチャートに従って説明する。端末装置105を保持する乗客は、端末装置105において、降車駅を設定するだけで、後は自動で列車101と端末装置105が通信を行い、端末装置105が現在乗車している列車を特定し、設定された降車駅に到着する時間を検索し、到着時刻まで定期的に(例えば、1分、3分、5分)又は乗客からの要求に応じて現在走行中の情報(例えば、降車駅までの時間、降車駅までの距離、降車駅までの駅数)を表示し、到着する時刻の1分前の時刻にアラームを起動する。なお、アラーム設定時刻は、降車駅に到着する時刻でも、到着する時刻より前の時刻でもよい。実施例2では、アラームは必須ではない。
【0024】
端末装置105において、降車駅が設定されたときに図6に示すフローチャートの処理を開始する。まず、列車番号要求を車上サーバ102に送信する(ステップ501)。その後、列車番号を車上サーバ102から受信したかどうかを確認し(ステップ502)、受信していなければタイムアウトになったかどうかを判定し(ステップ503)、タイムアウトになっていなければ再びステップ502を実行する。またタイムアウトになっていれば、再送を要求するためステップ501を実行する。車上サーバ102から列車番号を受信すれば、次に受信した列車番号と設定されている降車駅から時刻表データベース303を参照し、該当する列車番号の列車が、設定された降車駅に到着する時刻を検索する(ステップ504)。次に検索結果である到着時刻の1分前の時刻をアラーム起動時刻としてアラーム処理部304でアラーム設定を行う(ステップ505)。次に現在時刻を取得する(ステップ601)。なお、車上サーバ102から列車番号を受信するときに、列車番号以外に現在時刻も受信してもよい。このとき、端末装置105の時刻を設定しなおすことで、端末装置105の時刻がずれているときにも正確な時間にアラームを起動することができる。次に、受信した列車番号と取得した現在時刻と時刻表データベース303から、列車番号に対応する時刻表の中で現在時刻を越えてもっとも近い時刻が到着時刻となっている到着駅を検索する(ステップ602)。次に、現在時刻とステップ504で検索した到着時刻の値の差を計算する(ステップ603)。次に、ステップ602で検索した駅名と、ステップ603で計算した到着時刻までの時間を走行情報として端末装置105に表示する(ステップ604)。次に、到着時刻が過ぎたかどうかを判定する(ステップ605)。到着時刻が過ぎていれば処理を終了する。また、到着時刻が過ぎていなければ、一定時間が経過するまで待ち(ステップ606)、その後ステップ601を実行する。
【0025】
図7は、図6におけるフローチャートのステップ604で表示される表示例である。701は端末装置105の表示ディスプレイである。到着時刻まで、一定周期毎にこの表示画面が更新される。
【0026】
以上説明したように、実施例2よれば、実施例1に示した効果以外に、乗客は降車駅に到着するまでにあとどれくらいの時間が残っているかを表示ディスプレイで確認することができ、その時間で何をするかの判断基準にすることができる。また、初めて移動する区間の場合にはどの辺りを走行中であるかが分かり、安心することができる。
【実施例3】
【0027】
図1は、本発明の実施例3のシステム構成図でもある。実施例3は、列車走行中に遅延が発生したときにも自動的にアラームの起動時刻を修正することができるという点で実施例1又は2とは異なる。
【0028】
図8は、本発明の実施例3における車上サーバ102の構成図である。車上サーバ102は情報処理部201、送受信処理部202、時刻表データベース801から構成される。情報処理部201は定期的に走行位置を取得し、時刻表データベース801の該当時刻と照らし合わせて列車が遅延しているかどうかを判定している。
【0029】
図9は、時刻表データベース801のデータ構成である。時刻表データベース303の登録項目は列車番号401、駅名402、キロ程801、到着時刻403である。キロ程801は、基準地点からの距離を表したものである。駅名402は到着する駅名だけでなく、通過する地点名でもよい。
【0030】
車上サーバ102における列車の遅延判定処理フローを図10のフローチャートに従って説明する。
【0031】
情報処理部201において、定期的に、例えば3分に1度、図10に示すフローチャートの処理を開始する。まず、キロ程情報を取得する(ステップ1001)。キロ程情報は、車輪の回転数や地上車上間通信等で取得することができる。次に、現在時刻を取得する(ステップ1002)。次に、時刻表データベース801の中で自列車の列車番号に該当する部分の時刻表について、進行方向に対して取得したキロ程を超える、もっとも近いキロ程901の地点名402の到着時刻403を取り出す(ステップ1003)。次に、検索した到着時刻403と現在時刻の差が範囲内であるかどうかを調べる(ステップ1004)。検索した到着時刻403はまだ到達していない地点であるので現在時刻よりも後の時刻を示しているはずである。ここで現在時刻のほうが後の時刻となっていれば到達していなければならない地点に時間通りに到達していないことなり、列車が遅延していることとなる。遅延が発生していればステップ1004で計算した遅延時間を端末装置105に送信する(ステップ1005)。そして処理を終了する。また、遅延が発生していなければそのまま処理を終了する。
【0032】
端末装置105における、アラーム再設定処理の処理フローを図11のフローチャートに従って説明する。
【0033】
アラーム設定の処理フローは図5と同じである。アラーム設定処理が終わると、図11に示すフローチャートの処理を開始する。まず、アラームが起動されたかどうかを確認する(ステップ1101)。アラーム起動されれば降車駅に近づいたことを示すのでこれ以上処理は行わずに終了する。アラーム起動されていなければ、遅延時間を車上サーバから受信したかどうかを確認する(ステップ1102)。受信していなければ再びステップ1101を実行する。受信すれば遅延が発生しているので遅延時間分だけ降車駅の到着時刻に加算してアラーム時刻を再設定する(ステップ1103)。
【0034】
以上説明したように、実施例3によれば、実施例1又は2に示した効果以外に、列車に遅延が発生しても自動でアラーム起動時刻を再設定するため、移動中に睡眠していてアラームで目が覚めたのに降車駅に近づいていないということはない。
【0035】
また、時間を気にすることなく、列車の移動中の時間を有効に使うことができる。
【実施例4】
【0036】
図12は、本発明の実施例4のシステム構成図である。実施例4は、アラームサービスのサービス開始時に、端末装置105のメモリ空き容量や利用者の判断で、アラーム設定、判定の処理を端末装置105で行うか、車上サーバ102で行うかを決めることができるという点で実施例1〜3とは異なる。
【0037】
図12は、列車101、車上サーバ102、無線通信装置103、列車内ネットワーク104、端末装置105、外部通信装置1201、地上ネットワーク1202から構成される。アラームサービス開始時に、端末装置105には時刻表データベース303のデータが格納されることになるが、端末装置105のメモリ空き容量が不足しているか、利用者の判断により、時刻表データベース303の格納を行わずに車上サーバ102でアラーム設定、判定処理を行うことができる。このときに、アラームの通知に電子メール等を利用する場合には、外部通信装置1201から地上ネットワーク1202を介して端末装置105に送信される。地上ネットワーク1202は、インターネット、イントラネット等が含まれる。
【0038】
車上サーバ102における、メール設定処理フローを図13のフローチャートに従って説明する。
【0039】
車上サーバ102は、端末装置105から、降車駅と連絡先メールアドレスを受信したときに図13に示す処理を開始する。まず、降車駅と連絡先メールアドレスを取得する(ステップ1301)。次に、車上サーバ102が保持する時刻表データベース801から自列車に相当する列車番号の時刻表データの中で、受信した降車駅の到着時刻を検索する(ステップ1302)。次に、検索した到着時刻の1分前の時刻をメール送信時刻として設定する(ステップ1303)。車上サーバ102の情報処理部201には、メール送信機能があり、設定時刻がくれば予め設定されたあて先に外部通信装置1201を介してメール送信をする。
【0040】
以上説明したように、実施例4によれば、実施例1〜3に示した効果以外に、端末装置105のメモリ空き容量がない場合にも、アラームサービスを受けることができる。これにより、サービスが利用できる端末の種類も増やすことができる。
【0041】
また、端末装置105の制約上等、必要な場合のみ車上サーバ102からアラーム設定、判定の処理を行うことで、車上サーバ102の処理負荷を、全ての端末装置105に対してアラーム設定、判定の処理を行うよりも低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
鉄道車上サービスシステムだけでなく、航空、バス、船舶などの時刻表を利用して移動を行うサービスシステムに対しても使える。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】システム構成図
【図2】車上サーバの構成図
【図3】端末装置の構成図
【図4】時刻表データベース
【図5】アラーム設定処理フロー
【図6】アラーム判定処理フロー
【図7】表示画面例
【図8】車上サーバの構成図
【図9】時刻表データベース
【図10】車上サーバの遅延判定処理フロー
【図11】アラーム再設定処理の処理フロー
【図12】システム構成図
【図13】メール設定処理の処理フロー
【符号の説明】
【0044】
101 列車
102 車上サーバ
103 無線通信装置
104 列車内ネットワーク
105 端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が乗車している交通手段が前記利用者の降車地点に到着する場合に前記利用者の端末装置を介して前記利用者へ通知する通知システムにおいて、
前記交通手段を特定するための特定情報を記憶する記憶部と、
前記端末装置からの要求に応じて、前記特定情報を前記記憶部から読み出す情報処理部と、
前記特定情報を前記端末装置へ送信する送受信処理部とを備え、
前記端末装置は、交通手段ごとに停車地点における到着時刻を規定した時刻表情報を記憶する端末記憶部と、前記利用者の降車地点の情報を前記利用者から受け付ける端末入力部と、前記特定情報を前記送受信処理部から受信する端末送受信処理部と、前記降車地点の情報と前記特定情報に基づいて前記端末記憶部内の前記時刻表情報から前記利用者の降車地点における到着時刻を検索する端末情報処理部と、前記到着時刻又は前記到着時刻より所定時間前に前記利用者へ通知する端末通知処理部とを備える通知システム。
【請求項2】
請求項1記載の通知システムにおいて、
前記交通手段は、列車であり、
前記特定情報は、列車番号である通知システム。
【請求項3】
請求項2記載の通知システムにおいて、
前記特定情報は、現在時刻を含む通知システム。
【請求項4】
請求項1〜3記載の通知システムにおいて、
前記端末情報処理部は、一定時間ごとに現在時刻から前記到着時刻までの時間を計算し、
前記端末装置は、前記現在時刻から前記到着時刻までの時間を表示する表示ディスプレイを備える通知システム。
【請求項5】
請求項1〜4記載の通知システムにおいて、
前記記憶部は、停車地点における到着時刻と所定地点における通過時刻の少なくとも1つを規定した時刻表情報を記憶し、
前記情報処理部は、一定時間ごとに前記交通手段の現在の走行位置の情報を取得し、前記現在の走行位置の情報に基づいて前記記憶部内の前記時刻表情報から現在の走行位置における時刻を検索し、前記現在の走行位置における時刻と現在時刻から前記交通手段が遅延しているかどうかを判定し、遅延している場合に前記現在の走行位置における時刻と現在時刻に基づいて遅延時間を計算し、
前記送受信処理部は、前記遅延時間を前記端末装置へ送信し、
前記端末情報処理部は、前記遅延時間に基づいて前記到着時刻を再設定する通知システム。
【請求項6】
請求項5記載の通知システムにおいて、
前記現在の走行位置の情報は、前記交通手段のキロ程情報である通知システム。
【請求項7】
請求項1記載の通知システムにおいて、
前記端末入力部は、前記到着時刻の設定を前記端末装置内で行うか前記通知システム内で行うかの決定を前記利用者から受け付け、
前記記憶部は、交通手段ごとに停車地点における到着時刻を規定した時刻表情報を記憶し、
前記到着時刻の設定を前記通知システム内で行うことが決定された場合に、前記送受信処理部は、前記利用者の降車地点の情報を前記端末装置から受信し、前記情報処理部は、前記降車地点の情報と前記特定情報に基づいて前記記憶部内の前記時刻表情報から前記利用者の降車地点における到着時刻を検索し、前記到着時刻又は前記到着時刻より所定時間前の時刻を前記端末装置へ送信する通知システム。
【請求項8】
請求項1記載の通知システムにおいて、
前記端末情報処理部は、前記端末記憶部の空きメモリ容量に応じて、前記到着時刻の設定を前記端末装置内で行うか前記通知システム内で行うかを決定し、
前記記憶部は、交通手段ごとに停車地点における到着時刻を規定した時刻表情報を記憶し、
前記到着時刻の設定を前記通知システム内で行うことが決定された場合に、前記送受信処理部は、前記利用者の降車地点の情報を前記端末装置から受信し、前記情報処理部は、前記降車地点の情報と前記特定情報に基づいて前記記憶部内の前記時刻表情報から前記利用者の降車地点における到着時刻を検索し、前記到着時刻又は前記到着時刻より所定時間前の時刻を前記端末装置へ送信する通知システム。
【請求項9】
利用者が乗車している交通手段が前記利用者の降車地点に到着する場合に前記利用者に通知する端末装置において、
交通手段ごとに停車地点における到着時刻を規定した時刻表情報を記憶する記憶部と、
前記利用者の降車地点の情報を前記利用者から受け付ける入力部と、
前記利用者が乗車している交通手段を特定するための特定情報を前記送受信処理部から受信する送受信処理部と、
前記降車地点の情報と前記特定情報に基づいて前記記憶部内の前記時刻表情報から前記利用者の降車地点における到着時刻を検索する情報処理部と、
前記到着時刻又は前記到着時刻より所定時間前に前記利用者へ通知する通知処理部とを備える端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−76461(P2006−76461A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−263193(P2004−263193)
【出願日】平成16年9月10日(2004.9.10)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】