説明

速度管理および制御のための装置および方法

無線デバイスの現在の地理的位置を決定するために実行可能なロジック、現在の地理的位置に対応する制限速度を決定するために実行可能なロジック、およびその制限速度に基づいてアラートを選択的に生成するために実行可能なロジックを含む、速度管理および制御のための装置、方法、およびコンピュータ読取り可能媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された実施形態は無線デバイスおよび無線通信ネットワークに関し、より詳細には、無線ネットワーク上の無線デバイスを介した乗り物の速度管理および速度制御のための装置および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
乗り物の運転手は、運転している道路の制限速度を知っているべきである。残念ながら、現在運転手が道路の制限速度を知るための唯一の方法は、掲示された制限速度標識を見ること、あるいは標識が掲示されていない場合は、制限速度に関して、所与の都市、地域、または道路タイプのルールを知っていることである。掲示された制限速度標識は任意の所与の一筋の道路上にたまに設置されているだけの場合があるので、このような標識は問題がある。したがって、その道路に入ってくる運転手は制限速度をタイムリーに知らされない場合がある。このような掲示された制限速度標識のもう1つの欠点は、樹木や低木および他の標識によって、しばしば視界から遮られてしまうことである。さらに、たとえ遮られないとしても、都市や郊外地域で典型的に見られる無数の標識および広告の中でこのような制限速度標識に気付くのが難しいこともある。その上、特定の一筋の道路が運転手にとって初めての場合、または道路上のある場所を見つけようとしている場合、このような掲示された制限速度標識は運転手の注目の外である可能性があり、容易に見落とされる場合がある。したがって、掲示された制限速度標識は、たいていの場合乗り物の運転手にその道路の制限速度の適切な通知を提供しているとは言えない。
【0003】
一方、多くの運転手は、制限速度標識がしばしば掲示されていない市街道路上など、その地域の制限速度ルールに詳しくない。たとえばこれらの地域は、「別に掲示がない限り、都市の制限速度は時速25マイル」と書かれた標識など、その地域の境界線に設置された掲示に依存しており、運転手がその地域に入る前にそれらの標識に気付かない場合、その地域内では制限速度を二度と知らされない場合がある。したがって、多くの運転手は、所与の都市、地域、または道路のタイプの制限速度に関するルールの認識が不足している。
【0004】
運転手によって設定された所望の制限速度の値に運転手が乗り物を維持するのを助ける、クルーズコントロールシステムなどのシステムがある。しかし、これらのシステムの欠点は、手動で変更またはキャンセルされない限り所望の制限速度の値は変わらないことである。これらのクルーズコントロールシステムは、道路の制限速度を運転手に通知する、または道路の制限速度の変化に基づいて所望の制限速度の値を自動で調整するいかなる機構も含まない。
【0005】
したがって、走行している道路または通行ルートの制限速度に関連して運転手が乗り物の速度を管理し制限するのを助けるための、改良された装置および方法が所望される。
【発明の開示】
【発明の概要】
【0006】
開示された実施形態は、従来技術の1つまたは複数の欠点に対処するために速度管理および制御のための装置および方法を提供する。
【0007】
一実施形態では、速度管理および制御の方法は、無線デバイスの現在の地理的位置を受信すること、現在の地理的位置に対応する制限速度を決定すること、およびその制限速度に基づいてアラートを選択的に生成することを備える。
【0008】
他の実施形態では、速度管理および制御の方法は、無線デバイスの現在の地理的位置を決定すること、および複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有する無線デバイス上のデータベースを参照することを備える。この方法は、現在の地理的位置を複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせること、次いで制限速度を複数の地理的位置データのうちのマッチした1つに対応する複数の制限速度データのうちの1つとして識別することをさらに含む。さらに、この方法は制限速度に基づいて無線デバイス上でアラートを選択的に生成すること含む。さらなる実施形態は、上述の動作を実施するためにプロセッサによって実行可能なコンピュータ読取り可能媒体を含む。
【0009】
他の実施形態では、速度管理および制御のための装置は、無線デバイスの現在の地理的位置を決定するための決定手段を備える。この装置は複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有する無線デバイス上のデータベースを参照するための参照手段をさらに含む。また、この装置は現在の地理的位置を複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせるためのマッチ手段を含む。さらに、この装置は複数の地理的位置データのうちのマッチした1つに対応する、複数の制限速度データのうちの1つとして制限速度を識別するための識別手段を含む。さらに、この装置は制限速度に基づいて無線デバイス上でアラートを選択的に生成するための第1生成手段、および制限速度に基づいて速度制御信号を生成するための第2生成手段を含み、速度制御信号は通行ルート上の無線デバイスの移動速度を変更するように動作可能である。
【0010】
他の実施形態では、無線デバイスは、コンピュータプラットフォームおよびそのコンピュータプラットフォームによって実行可能な速度管理モジュールを備える。速度管理モジュールは無線デバイスに関連する地理的位置を受信するように動作可能であり、さらにその地理的位置に対応する制限速度を決定するように動作可能である。また、速度管理モジュールは制限速度に基づいてアラートを生成するようにさらに動作可能である。
【0011】
開示された実施形態のさらなる態様および諸利点は、一部を以下の説明に記載し、また一部はその記載から自明であり、または開示された実施形態の実施によって習得できる。開示された実施形態の態様および諸利点は、添付の特許請求の範囲で特に指摘した手段および組合せによって実施および達成できる。
【0012】
開示された実施形態は、開示された実施形態を限定するためではなく説明するために提供される添付の図面と合わせて後述し、図面中、同様の名称は同様の要素を意味する。
【詳細な説明】
【0013】
開示された実施形態は、無線デバイスに関連する移動速度の管理および制御のための装置、方法、およびコンピュータ読取り可能媒体を含む。これらの装置および方法は、無線デバイスがそのデバイスの地理的位置に対応する道路などの通行ルートの制限速度を自動で決定することを可能にするロジックを無線デバイスに提供する。したがって、無線デバイスは制限速度のエンドユーザに通知するための出力を生成することができ、さらに、無線デバイスを載せている乗り物の速度など、無線デバイスに関連する実際の速度における変更を自動で開始するための速度制御信号を生成できる。
【0014】
図1〜3を参照すると、速度管理および制御システム10の一実施形態は、無線デバイスの現在の地理的位置22に関連した通行ルート20の現在の制限速度18を決定する常駐速度管理モジュール14を有する無線デバイス12を含む。常駐速度管理モジュール14は、次いで、現在の制限速度18に基づいてアラート16を生成できる。たとえば、アラート16は、無線デバイス12のディスプレイモジュール上に表示可能な現在の制限速度18を示すグラフィックなどの出力機構24によって生成された、現在の制限速度18に関連するユーザが認識可能な何らかのタイプのインジケータであってよい。さらに、常駐速度管理モジュール14は、制限速度18に基づいて無線デバイス12の移動に関連する実際の速度26を監視かつ/または制御できる。たとえば、常駐速度管理モジュール14は、無線デバイス12に関連する乗り物34の速度制御システム32が使用するための制限速度18に基づく所望の速度30を含む、速度制御信号28を生成できる。たとえば、速度制御システム32は所望の速度30を受信し、乗り物34の実際の速度26を所望の速度30の所定の範囲36以内で維持するよう動作する。したがって、速度管理および制御システム10は、無線デバイスの現在の地理的位置22に基づいて現在の制限速度18を決定しユーザに通知するための常駐速度管理モジュール14を有する無線デバイス12を含み、さらに実際の速度26を所望の速度30とマッチさせるために速度制御信号28を無線デバイス12に関連する乗り物34に提供できる。
【0015】
図2を参照すると、一実施形態では、通行ルート20に関連する制限速度18を決定するために常駐速度管理モジュール14は無線デバイス12の現在の地理的位置22を決定するために実行するロジックを含む。たとえば、このようなロジックは、無線デバイス12の現在の地理的位置22を推定するために、常駐位置決定モジュール40などの追加ロジックの操作を開始するために実行する常駐速度管理アプリケーション38を含むことができる。たとえば、常駐位置決定モジュール40は軌道上の全地球測位システム42および/または無線ネットワーク46上に位置する遠隔位置決定モジュール44などの位置決定システムを含む、地理情報システムと無線で交信するために実行可能なロジックを含むことができる(ブロック110)。常駐位置決定モジュール40は、無線デバイス12の現在の地理的位置22を決定するためにこれらの交換された通信およびデータとともに動作する(ブロック112)。たとえば、常駐位置決定モジュール40または地理情報システムは、無線デバイス12と、衛星および/またはセルラー式基地局などの複数の地理情報システム局との間で交換された通信メッセージおよびデータに関連するタイミングおよび/または距離に基づいて位置を推定するために三角測量計算を実行することによって、典型的に現在の地理的位置22を決定する。現在の地理的位置22が決定されると、常駐速度管理アプリケーション38は、対応する現在の制限速度18をローカルに決定するために実行する(ブロック114)。たとえば、常駐速度管理アプリケーション38は、複数の地理的位置データ50を複数の制限速度データ52と関連付ける、ローカルな制限速度データベース48を参照するために実行する。さらに、常駐速度管理アプリケーション38は、現在の地理的位置22を複数の地理的位置データ50のうちの1つとマッチさせるために実行し、それによって、現在の制限速度18を定義する関連する制限速度データ52を検出する。
【0016】
現在の制限速度18を決定すると、常駐速度管理アプリケーション38は次いでアラート16を生成、送信かつ/または提示する(ブロック116、118)ために実行できる。アラート16は、たとえば所定の時間間隔または所定のイベントなどに基づいて、継続的ベースまたは選択的ベースで生成、送信かつ/または提示されうる。所定のイベントは、たとえば、制限速度の変更、現在の所望速度の設定が現在の制限速度の所定の範囲外である状況、現在の実際の速度が現在の制限速度の所定の範囲外である状況、および現在の制限速度における変更を検知する状況を含むことができる。たとえば、制限速度監視モードにおいて、常駐速度管理アプリケーション38は現在の制限速度18と無線デバイス12の以前の地理的位置に関連する、以前に格納した制限速度54とを比較し、その2つの値の間に所定の制限速度関係56を超える差異がある場合、アラート16を生成することができる。同様に、速度監視モードおいて、常駐速度管理アプリケーション38は現在の制限速度18と所望の速度30および/または実際の速度26とを比較するために実行し、それらの値の間に所定の速度制御関係58を超える差異がある場合、アラート16を生成することができる。さらに、上述のようにアラート16は現在の制限速度18の表示、現在の制限速度における変更の表示、および他の関連する所定のメッセージ60を含むことができる。たとえば、所定のメッセージ60は、これらに限定されないが以下のものを含むことができる:現在の制限速度18と以前の制限速度54との比較に基づいて制限速度が増加または減少したことの警告;実際の速度26の表示;所望の速度30の表示;現在の地理的位置22の地理的地域および/または通行ルート地図の表示23(図1);降雨時スリップ注意、凍結、下り坂および角度、上り坂、低速ギア使用の推奨、ヘッドライト点灯、前方に鉄道線路あり、橋あり車幅注意などの特別な道路状況の表示;スクールゾーン、工事区域などの特別な区域の警告−どのような道路標識もデータベース内にあり得るため、自動でアクセスおよび表示できる;実際の速度26が制限速度18を上回っている、実際の速度26が制限速度18を下回っている、実際の速度26が制限速度18とほぼ等しい、実際の速度26が制限速度18の所定の範囲内である、および実際の速度26が制限速度18の所定の範囲外であるなどの速度状況の警告。アラート16を出力した後(ブロック118)、システムは現在の地理的位置および関連する制限速度を決定するよう動作を再開できる(ブロック110)。
【0017】
このシステムは、現在の地理的位置、または現在の地理的位置と現在の速度(速さおよび進行方向)に基づいて、あるいは代替として現在の地理的位置、現在の速度、および地形図に基づいて、来たるべきイベント/道路状況を予想することもできる。したがって、このシステムはこのような来たるべきイベント/道路状況の事前通知を含むアラート16を提供できる。
【0018】
オプションとして、現在の地理的位置に対応する制限速度18の決定後、常駐速度管理モジュール14は速度制御信号28を生成できる(ブロック120)。たとえば、常駐速度管理アプリケーション38は、現在の制限速度18と以前に格納した制限速度54とを比較するために実行でき、それらがマッチしない場合、制限速度18に基づいて所望の制限速度30を生成する。所望の制限速度30は制限速度18と同じでもよく、所望の制限速度30は制限速度18と何らかの所定の所望の関係61を有してもよい。たとえば、所定の所望の関係61は、現在の制限速度18を上回るまたは下回るの選択可能な制限速度の値でもよい。さらに、常駐速度管理モジュール14は、乗り物34がその乗り物の速度を制御するために受信するように所望の速度30を含む速度制御信号28を送信できる(ブロック122、図3のブロック130)。オプションとして、常駐速度管理モジュール14は、乗り物34が速度制御信号28を正しく受信したことを保証するためのロジックを含むことができる(ブロック124)。たとえば、常駐速度管理アプリケーション38は、速度制御信号28が受信された乗り物34から確認の受信があるかどうか調べるために実行し、受信確認が所定の時間内に受信されない場合は速度制御信号28を再送信する(ブロック122)、または現在の地理的位置に基づいて現在の制限速度を決定するために動作を再開することができる(ブロック110)。それに対応して、乗り物34は、速度制御信号28が受信されたことを確認するために受信確認を無線デバイス12に送信するためのロジックを含む(図3、ブロック132)。あるいは、常駐速度管理モジュール14は、その乗り物の速度制御信号28への応答を確認するために実際の速度の変更を決定するためのロジックを含むことができる(すなわち、実際の速度は速度制御信号に応答して予想通り時間間隔T内で値vから値v−Δvに減少している)。
【0019】
さらに、乗り物34は、新たに受信された所望の速度30の値とともに格納された所望の速度の値をアップデートするために、速度制御システム32などのロジックを含む(図3、ブロック134)。さらに、速度制御システム32は、実際の速度26を所望の速度30にマッチさせるように動作するロジックを含む(図3、ブロック136)。たとえば、このようなマッチの実行は実際の速度26と所望の速度30を決定し比較する、監視ロジックを含むことができ、実際の速度26への調整は、実際の速度26が所望の速度30と同じになるまで、または実際の速度26が所望の速度30の所定の範囲36以内になるまで行われる。所定の範囲36は、速度制御システム32の製造者によって設定された速度の範囲でもよく、ユーザまたは常駐速度管理モジュール14によって設定可能な速度の範囲でもよい。たとえば、所定の範囲36は、実際の速度が所望の速度の「最大」を下回り「最小」を上回ることを保証するための速度の範囲でもよく、たとえば、たとえ現在の制限速度が時速65マイルでも、ユーザは時速60マイルを決して超えたくない場合がある。オプションとして、速度制御システム32は、検出された実際の速度26を無線デバイス12に送信するロジックを含むことができ(図3、ブロック138)、検出された実際の速度26は、無線デバイス12で常駐速度管理モジュール14の動作において格納され使用される。
【0020】
さらに、常駐速度管理モジュール14は、実際の速度26を決定するロジックを含むことができる(ブロック126)。たとえば、常駐速度管理アプリケーション38は、地理的位置22の経時的な変化に基づいて実際の速度を計算するためのロジックを含むことができる。あるいは、常駐速度管理アプリケーション38は、乗り物34と交信し、乗り物34から実際の速度26を受信するためのロジックを含むことができる(図3、ブロック138を参照)。なおさらなるオプションとして、常駐速度管理アプリケーション38は、遠隔位置決定モジュール44と交信し、遠隔位置決定モジュール44から実際の速度26を受信するためのロジックを含むことができ、その遠隔位置決定モジュール44は、地理的位置22の経時的な変化に基づいて、または全地球測位システム(GPS:Global Positioning System)からの直接速度読取りに基づいて実際の速度を計算するためのロジックを含むことができる。たとえば、典型的なGPSは、ドップラーに基づく速度計算を可能にし、必ずしも位置の変化に依存せず、このような決定は常駐モジュール14または遠隔モジュール64において行われる。したがって、常駐速度管理モジュール14のロジックは、実際の速度26に基づいてアラート16(ブロック116)および/または速度制御信号(ブロック120)を生成できる。
【0021】
速度制御信号28を自動で生成するシステムを有する代わりに、常駐速度管理モジュール14は、出力機構24上のアラート16の表示に応答するなどして(ブロック118)、ユーザが入力した所望の速度30を受信できる(ブロック128)。たとえば、乗り物34および/または無線デバイス12のユーザは所望の速度入力を無線デバイス12の入力機構25に提供できる。入力機構25はキーボード、タッチパッド、タッチスクリーンディスプレイ、音声入力認識機構などを含むが、これらに限定されない。したがって、常駐速度管理モジュール14は、この手動で入力された所望の速度30を生成された速度制御信号28に組み込むためのロジックを含む(ブロック120)。一例では、所望の速度入力は所望の最高速度を示すことができる。
【0022】
さらに、常駐速度管理モジュール14は、実際の速度26を受信するために、乗り物34または遠隔位置決定モジュール44と無線ネットワーク46を介して交信するために実行できる。たとえば、乗り物34の速度制御システム32は、実際の速度26を監視し、その値を常駐速度管理モジュール14に選択的に転送できる。実際の速度26の選択的な転送は常駐速度管理モジュール14によって決定された設定でもよい。たとえば、速度制御システム32による実際の速度26の選択的な転送は、連続的でもよく、常駐速度管理モジュール14からの要求の受信に基づいてもよく、実際の速度における所定の変化に基づいてもよく、所望の速度30からの所定の逸脱に基づいてもよく、他の所定の速度関連イベントに基づいてもよい。あるいは、遠隔位置決定モジュール44は、地理的位置22の経時的な変化に基づいて実際の速度26を推定するために実行可能なロジックを含むことができる。他の例では、遠隔位置決定モジュール44は、即時のGPS測定に基づいて実際の速度26を推定するために実行可能なロジックを含むことができる。この場合、遠隔位置決定モジュール44は、上述の動作を実行するために無線ネットワーク46を介して実際の速度26を常駐速度管理アプリケーション38に選択的に送信するように動作することができる。たとえば、速度監視モードにおいて、常駐速度管理アプリケーション38は、現在の制限速度18を実際の速度26と比較するために実行し、それらの値の間に所定の速度制御関係58を超える差異がある場合はアラート16を生成することができる。
【0023】
さらに、常駐速度管理モジュール14は、実際の速度26を受信する常駐位置決定モジュール40と交信するように実行できる。たとえば、GPSドップラー(擬似距離レート)測定は、乗り物の速度(速さおよび進行方向)の計算を可能にする。
【0024】
図4を参照すると、他の実施形態では、現在の制限速度18を無線デバイス12でローカルに決定する代わりに、遠隔速度管理モジュール62が現在の制限速度18を現在の地理的位置22に基づいて決定するようにシステム10を構成できる。たとえば、遠隔速度管理アプリケーション64は、無線デバイス12と遠隔位置決定モジュール44との間で交換された位置決定関連通信を受信するために実行可能なロジックを含むことができる(ブロック140)。さらに、遠隔速度管理アプリケーション64は、無線デバイス12との交信に基づいて現在の地理的位置22を決定するためのロジックを含む(ブロック142)。たとえば、遠隔速度管理アプリケーション64は、現在の地理的位置22を常駐速度管理アプリケーション38に関して上述したのと同様の様式で生成するために実行する。しかしこの場合、遠隔速度管理アプリケーション64は、遠隔制限速度データベース66にアクセスすることによって動作し、その遠隔制限速度データベース66はローカルな制限速度データベース48と本質的に同等の場合がある。あるいは、遠隔位置決定モジュール44は、現在の地理的位置22を決定し、遠隔速度管理アプリケーション64に送信するための、同様のロジックおよびデータを含むことができる。さらに別の代替形態では、遠隔速度管理アプリケーション64は、現在の地理的位置22を無線デバイス12から受信できる。現在の地理的位置22が決定されると、この実施形態では、上述の様式で、遠隔速度管理アプリケーション64が現在の地理的位置に基づいて制限速度18を生成するために実行する(ブロック144)。制限速度18が決定されると、この実施形態では、上述の動作を実行するために、遠隔速度管理アプリケーション64が無線ネットワーク46を介して制限速度18を常駐速度管理モジュール14に送信するために実行できる(ブロック146)。あるいは、遠隔速度管理アプリケーション64は、常駐速度管理アプリケーション38に関して上述したものと同様の様式で、アラート16および/または速度制御信号28を生成するための実行を可能にするロジックを含むことができる(ブロック148、150)。この場合、遠隔速度管理アプリケーション64は、次いで、所望の速度30を含む、アラート16および/または速度制御信号28を無線ネットワーク46を介して常駐速度管理モジュール14に転送するために実行できる(ブロック152、154)。この情報を受信すると、常駐速度管理モジュール14は、次いで、上述のようにアラート16を出力機構24に送信かつ/または速度制御信号28を乗り物34に送信するように動作できる。
【0025】
たとえば図5を参照すると、無線装置12がセルラー式電話72を備える実施形態において、システム10(図1)はキャリアネットワーク86を介して有線ネットワーク68に接続された無線ネットワーク46を含むことができる。セルラー式電気通信経路の使用は、図5に示した複数のセルラー式電話72などの無線デバイスが、コンピューティング機能の拡張に伴って製造され、また音声およびデータを含むパケットを無線ネットワーク46を介して通信しているパーソナルコンピュータおよびハンドヘルド携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)に等しくなりつつあるため、増加している。これらの「高性能な」セルラー式電話72は、セルラー式電話上で動作し、そのデバイス上のある種の機能を制御するソフトウェアアプリケーションをソフトウェア開発者が作成するのを可能にする、アプリケーションプログラミングインターフェース(API:Application Programming Interface)74を、セルラー式電話72のローカルコンピュータプラットフォーム76上にインストールしている。図5は、セルラー式無線ネットワークの構成要素および本システムの一実施形態の諸要素の相互関係をより詳細に示す典型的な図である。図5の実施形態は単なる例示に過ぎず、それによって無線デバイス12などの遠隔モジュールが互いにならびに/あるいは、限定ではないが、無線ネットワークキャリアおよび/またはサーバを含む無線ネットワーク46の構成要素間で無線によって通信する任意のシステムを含むことができる。
【0026】
無線デバイス12を図5に関連してセルラー式電話72として説明したが、他のいかなるタイプの移動体、またはPDA、双方向テキストページャ、ラップトップ型コンピュータ、およびタブレットコンピュータなどの携帯用通信デバイスもさらに含むことができる。さらに、無線デバイス12は遠隔スレーブでもよく、それについてのエンドユーザは有しないが無線ネットワーク46を介して単にデータを通信する他のデバイスでもよい。たとえば、無線デバイス12は遠隔センサ、診断ツール、データ中継器などを含むことができる。さらに、速度管理および制御の装置および方法は、したがって、無線通信ポータル、無線モデム、PCMCIAカード、アクセスターミナル、パーソナルコンピュータ、電話、アセットタグ、テレメンタリモジュール、あるいはそれらのいかなる組合せまたは副次の組合せを含む、いかなる形態の無線通信デバイスまたはモジュールにも適用できる。
【0027】
再び図5の実施形態を参照すると、遠隔位置決定モジュール44および遠隔速度管理モジュール62(図1)は、ユーザマネージャ/サーバ78に格納されユーザマネージャ/サーバ78によって処理された命令を、別個のデータリポジトリ(repository)82など他の処理およびストレージネットワーク要素とのLANネットワーク80を介する通信において実行可能な場合がある。ユーザマネージャ78は、任意のタイプのサーバ、パーソナルコンピュータ、ミニメインフレームなどのうちの少なくとも1つであってよい。ユーザマネージャ78は、キーボードおよびマウスのような入力デバイス、ディスプレイおよび音声スピーカのような出力デバイス、ならびに中央制御装置のような処理デバイスなどの関連構成要素を含むことができる。さらに、ユーザマネージャ78は、常駐速度管理モジュール14および/または常駐位置決定モジュール40を遠隔でダウンロードするために、ネットワーク46を介して無線デバイス12と通信するために実行可能なユーザマネージャアプリケーション79などのロジックを含むことができる。さらに、データリポジトリ82は、無線デバイス12から受信したデータならびに/またはモジュール44および62によって生成されたデータを格納でき、ユーザマネージャ78によってダウンロードするために常駐速度管理モジュール14および/または常駐位置決定モジュール40を格納できる。さらに、データ管理サーバ84は、後処理機能、データフロー制御などを提供するためにユーザマネージャ78と通信することができる。
【0028】
ユーザマネージャ78、データリポジトリ82、およびデータ管理サーバ84は、セルラー式電話72にセルラー式電気通信サービスを提供するのに必要な他のいかなるネットワーク構成要素とともにネットワーク上にあってよい。たとえば、ユーザマネージャ78および/またはデータ管理サーバ84は、インターネット、安全なLAN、WAN(Wide Area Network)、または他のネットワークなどのデータリンク88を介してキャリアネットワーク86と通信する。キャリアネットワーク86は、移動交換局(MSC:Mobile Switching Center)90に送信されたメッセージ(通常はデータパケットである)を制御する。さらに、キャリアネットワーク86は、インターネットおよび/または従来型の音声電話サービス(POTS:Plain Old Telephone System)などのネットワーク92によってMSC90と通信する。一般に、ネットワーク92においてネットワークまたはインターネットの一部がデータを送信し、POTSの一部が音声情報を送信する。MSC90は、データネットワークおよび/またはデータ転送用のインターネットの一部、および音声情報用のPOTSの一部などの他のネットワーク96によって複数の基地局(BTS:Base Stations)94に接続されてよい。BTS94は最終的にショートメッセージングサービス(SMS:Short Messaging Service)または他の無線方法によって、セルラー式電話72などの無線デバイスに無線でメッセージをブロードキャストする。
【0029】
さらに、図2における複数のセルラー式電話72などの各無線デバイス12のコンピュータプラットフォーム76は、無線ネットワーク46を介してデータを送信するためのロジックを実行するように動作可能である。さらに、コンピュータプラットフォーム76は、GPS42、遠隔位置決定モジュール44、遠隔速度管理モジュール62、ユーザマネージャ78、および無線ネットワーク46に接続された他の何らかのコンピュータデバイスから送信されたソフトウェアアプリケーションおよび表示データを受信および実行するためのロジックを実行するように動作可能である。コンピュータプラットフォーム76は、特定用途向け集積回路(ASIC:Application−Specific Integrated Circuit)98、あるいは他のチップセット、プロセッサ、マイクロプロセッサ、論理回路、または他のデータ処理デバイスも含む。ASIC98は、無線デバイス12のメモリ100内、すなわち図2のセルラー式電話72内にある、常駐速度管理モジュール14および常駐位置決定モジュール40などの、何らかの常駐プログラミングとインターフェースするアプリケーションプログラミングインターフェース(API:Application Programming Interface)レイヤ74を実行できる。API74はそれぞれの無線デバイス上で実行する実行環境である。このような実行環境の1つには、カリフォルニア州サンディエゴのクアルコム社が開発した、Binary Runtime Environment for Wireless(登録商標)(BREW(登録商標))ソフトウェアがある。たとえば、無線コンピューティングデバイス上でアプリケーションの実行を制御するように動作する他の実行環境が使用されてもよい。コンピュータプラットフォーム76は、読み出し専用および/またはランダムアクセスメモリ(RAMおよびROM)、消去可能書込み可能ROM(EPROM)、電気的消去可能書込み可能ROM(EEPROM)、フラッシュカード、および/またはコンピュータプラットフォームに共通の何らかのメモリなどの、メモリ100を含むこともできる。コンピュータプラットフォーム76は、ソフトウェアアプリケーション、あるいはユーザマネージャ78からダウンロードされたソフトウェアアプリケーションまたはデータなどの、メモリ100内で活発に使用されないソフトウエアアプリケーション、ファイル、またはデータを保持できるローカルデータベース102も含む。通常、ローカルデータベース102は1つまたは複数のフラッシュメモリセルを含むが、磁気媒体、EPROM、EEPROM、光媒体、テープ、あるいはソフトまたはハードディスクなどの、どのような第2または第3の記憶デバイスでもよい。さらに、ローカルデータベース102は、最終的に常駐速度管理モジュール14および/または常駐位置決定モジュール40のすべておよび/または一部のローカルコピーを格納する。
【0030】
再び図1を参照すると、モジュール14、40、44、および62のそれぞれは、ハードウェア、ソフトウェアアプリケーション/プログラム、ファームウェア、ロジック、および本明細書に記載の機能を提供するように動作可能である実行可能命令の1つまたは組合せを含むことができる。この機能は、データ処理、データ交換、およびデータ保存を含む。
【0031】
乗り物34は、これらに限定されないが、自動車、トラック、オートバイ、スクータ、飛行機、電車、ボート、ヘリコプタ、および自転車を含む、何らかのタイプの移動デバイスを含む。乗り物34の速度制御システム32は、これらに限定されないが、クルーズコントロールシステムおよび自動操縦システムのような自動システム、ならびにエンジン、トランスミッション、およびタイヤに関連するアクセラレータなどの手動システム、ならびにユーザが自転車のペダルに力を加えるなどの手動入力の原動力を含む、乗り物34に関連する速度を調整するように動作可能であるどのようなタイプのシステムであってもよい。それに対応して、通行ルート20は、道路、水路、自転車専用道路、航空路、あるいは移動する乗り物によって移動するように設計されたどのような場所または地域であってもよい。
【0032】
上述のように、地理情報システムは、GPS42および遠隔位置決定モジュール44などの、軌道上のシステムおよび地上ベースのシステムの1つまたは組合せを備えることができる。このような地理情報システムの一例には、カリフォルニア州サンディエゴのクアルコム社から入手可能なQPoint(商標)ポジショニングソフトウェア、およびgpsOne(登録商標)ハイブリッドアシステッドGPS無線位置技術がある。しかし、地理情報システムはそれらに限定されず、それぞれの無線デバイスの位置に関する情報を集め、交換し、処理し、分析し、および生み出すために使用される他のどのようなシステムまたはツールも含む。さらに、図1を参照すると、遠隔位置決定モジュール44などの地理情報システムは、追加の地理情報104を、現在の地理的位置22に基づいて無線デバイス12に格納し送信することもできる。追加の地理情報104は、無線デバイス12の出力機構24に表示可能の場合もある。たとえば、追加の地理情報104は、これらに限定されないが、現在の地理的位置22に関連する地域の表示を含む地形図を含み、さらに通行ルート、商業施設、政府の施設、史跡、および他の興味のある商業および公的な場所などの識別を含むことができる。
【0033】
記載した実施形態のシステムおよび方法は、コンピュータデバイスに上述の機能を実行するよう命令する、プログラムまたはアプリケーションなどのコンピュータ読取り可能媒体に実装できる。このようなコンピュータ読取り可能媒体には、コンピュータデバイスの1次メモリならびに2次および3次メモリがある。さらに、このようなコンピュータ読取り可能媒体には、磁気ディスクまたはテープ、光ディスク、ハードディスク、フラッシュメモリ、メモリカード、スマートカード、などのリムーバブルメモリデバイス、または他の何らかのコンピュータ読取り可能および/または書込み可能記憶媒体がある。
【0034】
種々の開示された実施形態を例示し説明してきたが、この文書の主題はこれらの実施形態のみに限定されないことは明らかである。たとえば、制御信号28は、トンネルに入る/トンネルから出るときに自動でヘッドライトを点灯/消灯するなど、その乗り物の移動および/またはルートの状態に関する乗り物の他の機能を制御できる。特許請求の範囲に記載した、開示された実施形態の精神および範囲から逸脱することのない、他の多くの修正、変更、変形形態、代用、および同等物が、当業者にとって明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】乗り物に関連し、現在の地理的位置およびその後対応する制限速度を決定するために地理情報システムと通信する無線デバイスを含む、速度管理および制御システムの一実施形態を典型的に示す図。
【図2】図1の無線デバイス上で実行可能な、速度管理および制御の方法の一実施形態の流れを示す図。
【図3】図1の乗り物上で実行可能な、速度管理および制御の方法の一実施形態の流れを示す図。
【図4】無線ネットワーク上に設置された図1のモジュール上で実行可能な、速度管理および制御の方法の一実施形態の流れを示す図。
【図5】図1の無線デバイスのコンピュータプラットフォームの一実施形態を含む、図1のシステムのセルラー式電話ネットワークの実施形態の一実施形態の概略を示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線デバイスの現在の地理的位置を受信することと、
前記現在の地理的位置に対応する制限速度を決定することと、
前記制限速度に基づいてアラートを選択的に生成することと、
を備える、速度管理および制御の方法。
【請求項2】
前記制限速度に基づいて速度制御信号を生成することをさらに備え、前記速度制御信号が通行ルート上の前記無線デバイスの移動速度を変更するように動作可能である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記速度制御信号が前記無線デバイスに関連する乗り物の実際の速度を変更するように動作可能である、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記速度制御信号が前記無線デバイスに関連する乗り物の所望の速度を変更するように動作可能であり、前記所望の速度が前記制限速度に基づく、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記速度制御信号が前記制限速度を備え、前記方法が前記無線デバイスに関連する実際の速度に前記制限速度に関連する所定の関係を有させることをさらに備える、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記無線デバイスの前記現在の地理的位置を受信することが、
地理情報システムと無線で交信することと、
前記無線での交信に基づいて前記現在の地理的位置を決定することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記無線デバイスの前記地理的位置を受信することが、前記現在の地理的位置を無線ネットワーク上に設置された遠隔位置決定モジュールから受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記無線デバイスの前記現在の地理的位置を受信することが、前記現在の地理的位置を前記常駐位置決定モジュールによって計算することをさらに備える、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記現在の地理的位置に対応する前記制限速度を決定することが、
複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有するデータベースを参照することと、
前記現在の地理的位置を前記複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせることと、
前記複数の制限速度データのうちの対応する1つを検索することと、
をさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記現在の地理的位置に対応する前記制限速度を決定することが、無線ネットワーク上に設置された遠隔速度管理モジュールから前記制限速度を受信することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記アラートが、前記制限速度の表示、前記制限速度が前記制限速度と以前の制限速度との比較に基づいて増加または減少したという警告、前記無線デバイスに関連する実際の速度の表示、前記無線デバイスに関連する所望の速度の表示、前記現在の地理的位置に対応する地理的地域の表示、前記現在の地理的位置に対応する通行ルート地図の表示、特別な道路状況の表示、特別な区域の警告、ならびに前記制限速度を上回っている前記実際の速度、前記制限速度を下回っている前記実際の速度、前記制限速度とほぼ等しい前記実際の速度、前記制限速度の所定の範囲内である前記実際の速度、および前記制限速度の前記所定の範囲外である前記実際の速度、からなる群から選択される速度状況警告、のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記制限速度に基づいて前記アラートを選択的に生成することが、前記アラートを前記無線デバイスの出力機構に、継続的様式、時間間隔ベースの様式、および所定のイベントに基づく様式からなる群から選択された様式で出力することをさらに備える、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記所定のイベントが、前記制限速度の変更、既存の所望の速度が前記制限速度の所定の範囲外である状況、実際の速度が前記制限速度の所定の範囲外である状況、および外部エンティティからの入力の検知、のうちの少なくとも1つを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記外部エンティティが乗り物の運転手または前記無線デバイスのユーザを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
無線デバイスの現在の地理的位置を決定することと、
複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有する前記無線デバイス上のデータベースを参照することと、
前記現在の地理的位置を前記複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせることと、
制限速度を、前記複数の地理的位置データのうちの前記マッチした1つに対応する前記複数の制限速度データのうちの前記1つとして識別することと、
前記制限速度に基づいて前記無線デバイス上でアラートを選択的に生成することと、
を備える、速度管理および制御の方法。
【請求項16】
前記無線デバイスの実際の速度を決定することをさらに備え、前記アラートが前記実際の速度にさらに基づく、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記実際の速度を決定することが、前記無線デバイス上の前記実際の速度を決定すること、または他のデバイスから前記実際の速度を示す入力を受信することのうち1つを備える、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記制限速度に基づいて速度制御信号を生成することをさらに備え、前記速度制御信号が通行ルート上の前記無線デバイスの移動速度を変更するように動作可能である、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
無線デバイスの現在の地理的位置を決定するための決定手段と、
複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有する前記無線デバイス上のデータベースを参照するための参照手段と、
前記現在の地理的位置を前記複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせるためのマッチ手段と、
前記複数の地理的位置データのうちの前記マッチした1つに対応する、前記複数の制限速度データのうちの前記1つとして制限速度を識別するための識別手段と、
前記制限速度に基づいて前記無線デバイス上でアラートを選択的に生成するための第1生成手段と、
前記制限速度に基づいて速度制御信号を生成するための第2生成手段とを備え、前記速度制御信号が通行ルート上の前記無線デバイスの移動速度を変更するように動作可能である、速度管理および制御のための装置。
【請求項20】
無線デバイスであって、
コンピュータプラットフォームと、
前記コンピュータプラットフォームによって実行可能な速度管理モジュールとを備え、前記速度管理モジュールが前記無線デバイスに関連する地理的位置を受信するように動作可能であり、さらに前記地理的位置に対応する制限速度を決定するように動作可能であり、前記速度管理モジュールがさらに前記制限速度に基づいてアラートを生成するように動作可能である、無線デバイス。
【請求項21】
前記速度管理モジュールがさらに前記制限速度に基づいて速度制御信号を生成するように動作可能であり、前記速度制御信号が通行ルート上の前記無線デバイスの移動速度を変更するように動作可能である、請求項20に記載のデバイス。
【請求項22】
前記速度制御信号が前記無線デバイスに関連する乗り物の実際の速度を変更するように動作可能である、請求項21に記載のデバイス。
【請求項23】
前記速度制御信号が前記無線デバイスに関連する乗り物の所望の速度を変更するように動作可能であり、前記所望の速度が前記制限速度に基づく、請求項21に記載のデバイス。
【請求項24】
前記速度制御信号が前記制限速度を備え、前記速度管理アプリケーションがさらに前記無線デバイスに関連する実際の速度に前記制限速度に関連する所定の関係を有させるように動作可能である、請求項21に記載のデバイス。
【請求項25】
前記地理的位置を前記速度管理モジュールに送信するように動作可能である位置決定モジュールをさらに備える、請求項20に記載のデバイス。
【請求項26】
前記位置決定モジュールが無線ネットワークを介して前記地理的位置を決定するために位置決定システムまたは遠隔位置決定モジュールと交信するようにさらに動作可能である、請求項25に記載のデバイス。
【請求項27】
前記位置決定モジュールがさらに前記地理的位置を計算するように動作可能である、請求項25に記載のデバイス。
【請求項28】
複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有するデータベースをさらに備え、前記速度管理モジュールがさらに前記データベースを参照し、前記地理的位置を前記複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせ、前記複数の制限速度データのうちの対応する1つを検索するように動作可能である、請求項20に記載のデバイス。
【請求項29】
前記現在の地理的位置に対応する前記制限速度を決定することが、無線ネットワーク上に設置された遠隔速度管理モジュールから前記制限速度を受信することをさらに備える、請求項20に記載のデバイス。
【請求項30】
前記アラートが、前記制限速度の表示、前記制限速度が前記制限速度と以前の制限速度との比較に基づいて増加または減少したという警告、前記無線デバイスに関連する実際の速度の表示、前記無線デバイスに関連する所望の速度の表示、前記現在の地理的位置に対応する地理的地域の表示、前記現在の地理的位置に対応する通行ルート地図の表示、特別な道路状況の表示、特別な区域の警告、ならびに前記制限速度を上回っている前記実際の速度、前記制限速度を下回っている前記実際の速度、前記制限速度とほぼ等しい前記実際の速度、前記制限速度の所定の範囲内である前記実際の速度、および前記制限速度の前記所定の範囲外である前記実際の速度、からなる群から選択される速度状況警告、のうちの少なくとも1つをさらに備える、請求項20に記載のデバイス。
【請求項31】
出力機構をさらに備え、前記速度管理モジュールが前記アラートを前記出力機構に、継続的様式、時間間隔ベースの様式、および所定のイベントに基づく様式からなる群から選択された様式で出力するようにさらに動作可能である、請求項20に記載のデバイス。
【請求項32】
前記所定のイベントが、前記制限速度の変更、既存の所望の速度が前記制限速度の所定の範囲外である状況、実際の速度が前記制限速度の所定の範囲外である状況、および外部エンティティからの入力の検知、のうちの少なくとも1つを備える、請求項31に記載のデバイス。
【請求項33】
前記外部エンティティが乗り物の運転手または前記無線デバイスのユーザを備える、請求項32に記載のデバイス。
【請求項34】
少なくとも1つの命令シーケンスを備え、プロセッサによる前記命令の実行が前記プロセッサに、
無線デバイスの現在の地理的位置を決定する動作と、
複数の制限速度データに関連する複数の地理的位置データを有する前記無線デバイス上のデータベースを参照する動作と、
前記現在の地理的位置を前記複数の地理的位置データのうちの1つとマッチさせる動作と、
制限速度を、前記複数の地理的位置データのうちの前記マッチした1つに対応する前記複数の制限速度データのうちの前記1つとして識別する動作と、
前記制限速度に基づいて前記無線デバイス上でアラートを選択的に生成する動作と、
を実行させる、
速度管理および制御のためのコンピュータ読取り可能媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−528593(P2009−528593A)
【公表日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−556549(P2008−556549)
【出願日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際出願番号】PCT/US2007/062627
【国際公開番号】WO2007/098501
【国際公開日】平成19年8月30日(2007.8.30)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】